特許第6575008号(P6575008)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6575008
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】運搬車の追随装置
(51)【国際特許分類】
   A01B 51/02 20060101AFI20190909BHJP
   B62D 53/02 20060101ALI20190909BHJP
   B62D 53/00 20060101ALI20190909BHJP
   A01D 90/00 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
   A01B51/02
   B62D53/02 B
   B62D53/00 F
   A01D90/00
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-11839(P2015-11839)
(22)【出願日】2015年1月23日
(65)【公開番号】特開2016-135115(P2016-135115A)
(43)【公開日】2016年7月28日
【審査請求日】2017年12月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】391025914
【氏名又は名称】八鹿鉄工株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
(72)【発明者】
【氏名】和田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 晴三
(72)【発明者】
【氏名】楢原 陽三郎
【審査官】 小島 洋志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−058717(JP,A)
【文献】 特開2003−118657(JP,A)
【文献】 特開2008−273229(JP,A)
【文献】 特開2006−298087(JP,A)
【文献】 特開2001−136811(JP,A)
【文献】 特開2002−191215(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0290878(US,A1)
【文献】 特開2009−201488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B51/00−61/04
A01B63/14−67/00
A01B71/00−79/02
A01C11/00−14/00
A01D41/00−41/16
A01D47/00
A01D67/00−69/12
A01D76/00−90/16
B60W10/00−10/06
B60W10/10−10/30
B62D41/00−67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体フレームを支持する走行部と、機体フレーム上に配置される荷台と、機体フレームの側に配置される操縦部とを備える運搬車において、側端の機体フレームまたは荷台に着脱可能に追随装置が設けられ、該追随装置は、走行駆動部の左右のサイドクラッチに連結される連係部材と、前記機体フレームまたは前記荷台に着脱可能に固定された取付部材と、中途部が該取付部材に前後回動自在に支持され、上端が前方に突出し、下端が連係部材に連結される前後揺動可能な追従レバーとを有し、前方から前記上端が押されて前記追従レバーが回動すると、前記連係部材を介して前記左右のサイドクラッチが「切」となることを特徴とする運搬車の追随装置。
【請求項2】
前記運搬車の荷台の操縦部と反対側には、補助操縦部が設けられ、前記追随装置は補助操縦部のサイドクラッチレバーと連係部材を介して連動連結されることを特徴とする請求項1に記載の運搬車の追随装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜や穀物等を収穫する収穫機に伴走する運搬車の制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運搬車の前部から斜め下方に安全バンパーを突出して配置し、該安全バンパーが障害物や人等と接触して、安全バンパーが回動または移動すると、安全バンパーに連動連結した原動機とブレーキ機構を作動させて、走行クラッチを切らない状態で原動機を電気的に停止させて、かつ、ブレーキ機構により制動する技術が公知となっている。例えば、特許文献1に示す技術である。
【0003】
前記特許文献1に示す技術を、収穫機に追随させて走行させるようにした運搬車に適用した場合、運搬車が収穫機に追いつき、安全バンパーが収穫機の後部に当接すると、エンジンが停止し、走行も停止してしまうようになる。運搬車が停止してしまうと、収穫機の走行も停止させなければならず、そのまま収穫機を走行させると収穫物を運搬車の荷台に収容することができなくなる。よって、運搬車が停止する度に収穫作業も中断しなければならず、運搬車のエンジンも再始動させなければならず、作業効率が悪くなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−272416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、従来の歩行型運搬車の操縦部と前後反対側に、着脱可能な追従装置を設け、該追従装置は、運搬車が収穫機に追い付いたときのみ走行を停止し、少し離れると走行を再開し、常に所定の距離内で追従する追従装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、機体フレームを支持する走行部と、機体フレーム上に配置される荷台と、機体フレームの側に配置される操縦部とを備える運搬車において、側端の機体フレームまたは荷台に着脱可能に追随装置が設けられ、該追随装置は、走行駆動部の左右のサイドクラッチに連結される連係部材と、前記機体フレームまたは前記荷台に着脱可能に固定された取付部材と、中途部が該取付部材に前後回動自在に支持され、上端が前方に突出し、下端が連係部材に連結される前後揺動可能な追従レバーとを有し、前方から前記上端が押されて前記追従レバーが回動すると、前記連係部材を介して前記左右のサイドクラッチが「切」となるものである。
【0007】
請求項2においては、前記運搬車の荷台の操縦部と反対側には、補助操縦部が設けられ、前記追随装置は補助操縦部のサイドクラッチレバーと連係部材を介して連動連結されるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、運搬車が収穫機に追い付いて、追従レバーが収穫機に当接して回動すると、走行駆動部のサイドクラッチが「切」となり、運搬車の走行駆動が断となり、走行は一時停止となり、収穫機の走行により離れて追従レバーが元の位置に戻ると、運搬車のサイドクラッチが「入」となり走行が再開されて追従する。こうして、運搬車は収穫機に近づき過ぎると走行は停止するがエンジンは停止されず、所定距離離れると走行を自動的に再開し、収穫機に追随して収穫した収穫物をこぼすことなく収容することができる。また、追随装置は着脱可能であるため、他の作業で邪魔になるときは容易に外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】野菜収穫機と運搬車を示す側面図。
図2】追随装置とサイドクラッチの連結を示す平面概略図と側面概略図。
図3】他の実施形態を示す側面概略図。
図4】補助操縦部の斜視図。
図5】補助操縦部に追随装置を取り付けた側面図。
図6】補助操縦部に追随装置を取り付けた他の実施形態の側面図。
図7】追随装置と走行クラッチの連結を示す側面概略図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図1より説明する。以下の説明においては、矢印Fの方向を収穫機1及び運搬車5の進行方向、つまり前方向として、前後左右方向を規定するものとする。尚、以下では本実施形態の収穫機1は野菜として玉葱を収穫する野菜収穫機1として説明するが、本発明はこれに特に限定するものではなく、例えば、馬鈴薯、人参、甘藷、キャベツ等の野菜や、コメ、麦、飼料米等の穀物や、牧草等の収穫機であってもよい。また、運搬車5は歩行型としているが乗用型にも適用可能である。
【0011】
野菜収穫機1は、畝上に引き抜いて置かれた玉葱を回収し、排出用コンベア4により伴走する運搬車5上に載置したコンテナ8に収容する収穫機である。
野菜収穫機1は、主として機体フレーム2、駆動源となるエンジンを備える駆動部13、クローラ式走行よりなる走行部14、操縦部15、野菜掻き込み部16、野菜搬送部17、排出用コンベア4等を具備する。
【0012】
野菜掻き込み部16は、野菜収穫機1の最前部に配置され、板状の弾性体を進行方向と直角方向に配置して後方へ回転させて、野菜掻き込み部16の下方に配設される野菜搬送部17の前部へ畝上の玉葱を送り込む。
野菜搬送部17は、前低後高に形設され、野菜掻き込み部16により掻き込まれた野菜を後方へ搬送する。野菜搬送部17の最後部の下方に排出用コンベア4の前端(始端)が配設される。
【0013】
こうして、畝から引き抜かれて畝上に置かれている玉葱は、野菜掻き込み部16により掻き込まれて野菜搬送部17に受け渡され、野菜搬送部17にて後方へ保持・搬送される。野菜搬送部17の終端まで搬送された玉葱は、ガイド板を介して排出用コンベア4の前部に落下し、排出用コンベア4により上後方へ搬送され、排出用コンベア4の後端から運搬車5上に載置したコンテナ8内へ排出される。
【0014】
次に、運搬車5について説明する。
運搬車5は、機体フレーム20に走行部21上が支持され、該走行部21は左右のクローラ式走行装置により走行可能としている。但し、駆動輪がサイドクラッチにより動力の断接が可能であるならばホイル式の走行部とすることも可能である。
【0015】
前記機体フレーム20上には荷台22が配置される。該荷台22は本実施形態では固定式としているが、平行に昇降可能に構成したり、前下部を中心にダンプ可能に構成したりすることも可能である。また、荷台22は平板状に構成しているが、前後左右にあおりを開閉可能に設けて箱状に構成することも可能である。
【0016】
前記機体フレーム20の前後一側となる後部には走行駆動部6と操縦部23が配置され、該操縦部23にはエンジンルーム24上に走行クラッチレバー25やサイドクラッチレバー26L・26Rやスロットルレバーやキースイッチ等が配置される。
走行駆動部6はエンジンとミッションケース28等からなり、エンジンはエンジンルーム24内に収納され、ミッションケース28は、走行部21の駆動軸27とエンジンとの間に配置される。該ミッションケース28内には変速装置やブレーキ装置やサイドクラッチ等が収納されている。
【0017】
前記操縦部23と前後反対側端の荷台22には、着脱可能に本発明の追随装置30が設けられる。但し、追随装置30は機体フレーム20が機体の前端まで延設されていると、機体フレーム20に追随装置30を着脱可能に取り付けることもできる。該追随装置30は、図2に示すように、前後揺動可能な追従レバー31と、取付部材32と、連係部材33からなり、追従レバー31はT字状または四角形状に構成して、下部が取付部材32に前後回動自在に支持され、前上部が前方に突出するように取付部材32に取り付けられる。
【0018】
取付部材32は、追従レバー31を荷台22(または機体フレーム20)に取り付けるための部材であり、追従レバー31から突出した枢支軸31aの軸受部32aと、荷台22にボルト等により固定する固定部32bを備える。連係部材33はワイヤで構成され、前記追従レバー31の下端とサイドクラッチを入り切りする左右のサイドクラッチアーム34L・34Rと連結される。但し、連係部材33はリンクで構成することも可能である。前記サイドクラッチアーム34L・34Rは操縦部15の下方に配置されるミッションケース28から左右側方に突出された左右のサイドクラッチの操作軸35L・35Rに固定される。ミッションケース28内の操作軸35L・35R上にはカムとシフトフォークが外嵌され、シフトフォークはサイドクラッチの摺動体に嵌合されている。
【0019】
こうして、サイドクラッチアーム34L・34Rを回動すると、操作軸35L・35Rが回転され、カムの回動によりシフトフォークが摺動されて、摺動体を摺動して軸との係合を解除してサイドクラッチを「切」とし、戻すと「入」とし、左右の駆動軸27L・27Rへの動力の断接を可能とている。
【0020】
また、前記サイドクラッチアーム34L・34Rにはそれぞれワイヤ29L・29Rを介して操縦部23のサイドクラッチレバー26L・26Rの回動基部に設けた操作アーム26La・26Raと連結されている。但し、前記連係部材33の他端は、図3に示すように、操作アーム26La・26Raに連結する構成とすることも可能である。
こうして、例えば、左側のサイドクラッチレバー26Lを回動するとワイヤ29Lを介してサイドクラッチアーム34Lが回動されて左側のサイドクラッチを「切」として左旋回が可能となり、右側のサイドクラッチレバー26Rを回動するとワイヤ29Rを介してサイドクラッチアーム34Rが回動されて右側のサイドクラッチを「切」として右旋回が可能となる。なお、この旋回操作のとき、連係部材33となるワイヤは緩むだけであり、追従レバー31は回動されない。
【0021】
上記構成において、野菜収穫機1により走行しながら収穫作業を行い、収穫後の玉葱は排出用コンベア4から後方を追随して走行させる運搬車5の荷台22に載置したコンテナ8内に収容される。但し、収穫物を直接荷台22に収容する構成であってもよい。この時、運搬車5の走行速度は変速装置やエンジン回転数を調節して野菜収穫機1の走行速度と同じ速度となるように設定する。但し、野菜収穫機1の走行速度を調整することも可能である。
【0022】
このような走行速度の設定により収穫作業を行っているときに、運搬車5が野菜収穫機1に追い付いて、追従レバー31が野菜収穫機1の後部に当接して回動すると、走行駆動部6の左右のサイドクラッチが「切」となり、運搬車5の走行駆動が断となり、運搬車5の走行は一時停止する。そして、野菜収穫機1は走行を続行しているため離れて、追随装置30の追従レバー31が元の位置に戻ると、運搬車5の左右のサイドクラッチが「入」となり走行が再開されて追従して走行する。こうして、運搬車5は野菜収穫機1との間で所定の間隔を保ちながら走行することができるのである。
【0023】
以上のように、機体フレーム20を支持する走行部21と、機体フレーム20上に配置される荷台22と、機体フレーム20の前後一側に配置される操縦部23とを備える運搬車5において、前記操縦部23と前後反対側端の機体フレーム20または荷台22に着脱可能に追随装置30が設けられ、該追随装置30は、前後揺動可能な追従レバー31が突出して設けられ、該追従レバー31は走行駆動部6に設けられる左右のサイドクラッチと連係部材33を介して連動連結されるので、野菜収穫機1に追随して運搬車5が走行して収穫した野菜を荷台22上のコンテナ8に収納する作業時において、運搬車5が野菜収穫機1に追い付くと、追従レバー31が野菜収穫機1の後部に当接して、連係部材33となるワイヤを介して左右のサイドクラッチアーム34L・34Rを回動して、走行駆動部のサイドクラッチが「切」となり、運搬車5は走行を停止する。野菜収穫機1は走行を続行しており、追従レバー31が元の位置に戻ると、運搬車5のサイドクラッチは「入」となり走行が再開される。このとき、運搬車5のエンジンは停止されないため、走行の再開は迅速に行われ、運搬車5は野菜収穫機1と間の距離を適宜維持して、収穫した収穫物をこぼすことなく収容して追随させることができるようになる。また、追随装置30は着脱可能であるため、他の作業で邪魔になるときは容易に外すことができる。また、追随装置30は簡単な構成で安価に構成できる。
【0024】
また、追随装置30を走行クラッチレバー25と連結する構成とすることも可能である。図7に示すように、前記追従レバー31の下端とミッションケース28内に設けた走行クラッチ36を入り切りする走行クラッチレバー25とがワイヤで構成した連係部材33と連結される。但し、連係部材33はリンクで構成することも可能である。
前記走行クラッチレバー25はバネにより「入」位置と「切」位置へ回動するように付勢され、操作後は死点越えとなって「入」位置、または、「切」位置に保持され、意図せず走行クラッチレバー25が切り換わらないようにしている。
【0025】
こうして、運搬車5が野菜収穫機1に追い付いて、追従レバー31が野菜収穫機1に当接して回動されると、連係部材33を介して走行クラッチレバー25が回動され、走行クラッチ36を「切」とし、左右の駆動軸27L・27Rへの動力を断つことを可能としている。このとき、追従レバー31が最大回動しても走行クラッチレバー25は死点越えとならない位置までしか回動されないように設定している。この調節は、連結孔が複数設けられた追従レバー31の取付位置、または、連係部材33の連結位置を変更することでリンク比を変更し、調節できるようにしている。
【0026】
また、運搬車の他の実施形態として、前記操縦部23と反対側の前端の荷台22(または機体フレーム20)には、補助操縦部40を設ける仕様の運搬車5がある。該補助操縦部40は、図4に示すように、荷台22の前端に平面視略U字状のガードフレーム41が固設され、該ガードフレーム41内の荷台22の前端からは走行クラッチレバー42と左右のサイドクラッチレバー43L・43Rが前方に突出され、その近傍にエンジン停止スイッチ44が配置されている。
【0027】
図5に示すように、前記サイドクラッチレバー43L・43Rの基部の支持軸43a・43aは支持ステー45に回動自在に支持されている。該支持ステー45は荷台22の下面から下方に突設されている。前記サイドクラッチレバー43L・43Rの支持軸43a・43aには操作アーム43La・43Raが一体的に固定され、操作アーム43La・43Raの先端にはそれぞれワイヤ46L・46Rが連結され、ワイヤ46L・46Rの他端は前記サイドクラッチアーム34L・34Rとそれぞれ連結されている。こうして、サイドクラッチレバー43L・43Rが下方へ回動されると、サイドクラッチアーム34L・34Rが回動されて、サイドクラッチ「切」とすることができ、走行駆動を断つことができる。
【0028】
追随装置50はガードフレーム41に着脱可能に取り付けられ、前記サイドクラッチレバー43L・43Rを追随装置50により操作可能としている。追随装置50は図4図5に示すように、追従レバー51と取付部材52と連係部材53からなる。
追従レバー51は取付部材52から前上方に突設される。追従レバー51は先端に左右所定幅の当接バー51aを設けて広い範囲で収穫機1に当たることを可能としている。
取付部材52は半円筒状の二つ割構成として、前後または上下両側からガードフレーム41を挟んで固定し、ガードフレーム41に対して回動自在に支持されるようにしている。つまり、追従レバー51は取付部材52を介して運搬車5の荷台22または機体フレーム20に取り付けられる。なお、ガードフレーム41は円管または円柱ロッドで構成され、取付部材52には回動自在となるように滑り軸受を内周に設けることが望ましい。
【0029】
連係部材53は取付部材52から後上方に突設され、先端に係合部53aを設けて前記サイドクラッチレバー43L・43Rに係合可能に構成している。連係部材53は本実施形態では左右方向に延びる棒材として、サイドクラッチレバー43L・43Rの中途部の上面に当接するようにしている。
【0030】
こうして、追従レバー51が野菜収穫機1に当接して後方へ回動されると、連係部材53がガードフレーム41を中心に下方へ回動して、サイドクラッチレバー43L・43Rを下方へ回動し、ワイヤ46L・46Rを介してサイドクラッチアーム34L・34Rを回動して、左右のサイドクラッチを「切」として、走行駆動を断ち運搬車5を停止させることができる。そして、野菜収穫機1との距離が所定距離以上離れると、追従レバー51が元の位置に戻りサイドクラッチが「入」となり走行を再開し、所定の距離の範囲で追従させることができる。
【0031】
また、追随装置60は、図6のように構成することもできる。即ち、追随装置60は追従レバー61と、取付部材62と、連係部材63L・63Rからなる。なお、追随装置60を取り付けるときには、ガードフレーム41は取り外される。
連係部材63L・63Rは前記サイドクラッチレバー43L・43Rの中途部から下方に着脱可能に突設して固定される。連係部材63L・63Rのサイドクラッチレバー43L・43Rへの取り付けは、ボルト等で固定でき、着脱可能であればその取付構成は限定するものではない。該連係部材63L・63Rにはサイドクラッチレバー43L・43Rの回動軸を中心とした長孔63La・63Raが開口されている。
【0032】
追従レバー61は一端が軸体61aに固定されて他端が前上方に突出される。該軸体61aからは第一アーム61bと第二アーム61cが突設されている。第一アーム61bの先端に係合軸61dが横設され、該係合軸61dは前記長孔63La・63Raに挿入されている。第二アーム61cの先端には支持軸61eが設けられ、該支持軸61eを介して取付部材62の一端と枢支されている。取付部材62は板材またはロッドより構成され、取付部材62の一端が第二アーム61cに回動自在に枢支され、取付部材62の他端が前記支持ステー45の前部に支持軸64を介して枢支される。つまり、追従レバー61は取付部材62、支持ステー45を介して運搬車5の荷台22または機体フレーム20に取り付けられる。
【0033】
このような構成において、追従レバー61が野菜収穫機1に当接すると、図6(b)に示すように、後方に押されながら下方に移動し、取付部材62は支持軸64を中心に下方へ回動し、連係部材63L・63Rを介してサイドクラッチレバー43L・43Rが下方へ回動して、左右のサイドクラッチを「切」として、走行駆動を断ち運搬車5を停止させることができる。そして、野菜収穫機1との距離が所定距離以上離れると、追従レバー61が元の位置に戻りサイドクラッチが「入」となり走行を再開し、所定の距離の範囲で追従させることができる。なお、サイドクラッチレバー43L・43Rのみ回動するとき、係合軸61dは長孔63La・63Ra内を摺動する。
【0034】
以上のように、前記運搬車5の荷台22の操縦部23と反対側には、補助操縦部40が設けられ、前記追随装置50・60は補助操縦部40のサイドクラッチレバー43L・43Rと連係部材53・63を介して連動連結されるので、野菜収穫機1に追随して運搬車5が走行して収穫した野菜を荷台22上のコンテナ8に収納する作業時において、運搬車5が野菜収穫機1に追い付くと、追従レバー51・61が野菜収穫機1の後部に当接して走行駆動部のサイドクラッチが「切」となり、運搬車5は走行を停止し、野菜収穫機1の走行により追従レバー51・61が元の位置に戻ると、運搬車のサイドクラッチが「入」となり走行が再開される。このとき、運搬車5のエンジンは停止されないため、走行の再開は迅速に行われ、運搬車5は野菜収穫機1と間の距離を適宜維持して、収穫した収穫物をこぼすことなく収容して追随させることができるようになる。また、追随装置50・60は着脱可能であるため、他の作業で邪魔になるときは容易に外すことができる。また、追随装置50・60は簡単な構成で安価に構成できる。
【符号の説明】
【0035】
1 野菜収穫機
2 機体フレーム
20 機体フレーム
21 走行部
22 荷台
23 操縦部
30・50・60 追随装置
31・51・61 追従レバー
33・53・63 連係部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7