(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記設定手段は、更に、前記パラメータ値の設定可能範囲又は初期設定値に応じて、特定される設定方法に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮影装置。
所定のパラメータの第1の基準値を基にパラメータ値を変化させた1又は複数のブラケット値による画像を取得するブラケット撮影を行う撮影装置で実行される撮影設定方法あって、
前記ブラケット撮影を行う際に初期設定される第2の基準値から、ユーザ操作により調整される調整値を取得する取得処理と、
前記取得処理により取得される前記調整値と、前記第2の基準値と、の乖離度を算出する算出処理と、
前記調整値を中央値とした場合の前記算出処理により算出される前記乖離度に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を、数又は前記第1の基準値からの変化量が異なるように設定する設定処理と、
を備えることを特徴とする撮影設定方法。
所定のパラメータの第1の基準値を基にパラメータ値を変化させた1又は複数のブラケット値による画像を取得するブラケット撮影を行う撮影装置を制御するコンピュータに、
前記ブラケット撮影を行う際に初期設定される第2の基準値から、ユーザ操作により調整される調整値を取得する取得機能と、
前記取得機能により取得される前記調整値と、前記第2の基準値と、の乖離度を算出する算出機能と、
前記調整値を中央値とした場合の前記算出機能により算出される前記乖離度に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を、数又は前記第1の基準値からの変化量が異なるように設定する設定機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る撮影装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
撮影装置1は、例えばデジタルカメラとして構成される。
【0011】
撮影装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
【0012】
CPU11は、ROM12に記憶されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0013】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0014】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
【0015】
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
【0016】
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0017】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」という。撮像画像のデータは、CPU11等に適宜供給される。また、撮影装置1では、撮像部16から順次出力される撮像画像をライブビュー画像として取得し、後述の入力部17によるユーザの撮影指示操作により撮像部16から出力される撮像画像を撮影画像として取得する。
【0018】
入力部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
【0019】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
【0020】
このように構成される撮影装置1では、所定のパラメータ(本実施形態においては、例えば、美白、肌のなめらかさ等のメイクアップに関するパラメータ)において、程度(パラメータの値)を異ならせて複数の画像を生成する、いわゆる、ブラケット撮影が可能な機能を有する。本実施形態のブラケット撮影では、撮影画像に対して、メイクアップ設定に応じた画像処理を施して、所定のパラメータにおける程度の異なる画像を複数枚生成する。
また、所定のパラメータにおける程度の異なる画像は、所定のパラメータにおいて、1の基準となる値(以下、「基準値」という。)と、当該基準値に対して、一義的に設定されて基準値とは値が異なる値(以下、「ブラケット値」という。)の値で画像処理することで生成される。
なお、基準値は、ユーザにより調整可能に構成される。
これに対して、ブラケット値は、ユーザが調整することなく、基準値に応じて設定される。ブラケット値は、値や数は、固定ではなく、例えば、基準値が設定可能範囲の中央付近にある場合には、ユーザにより幅広い変化を求める意図があるため、撮影枚数(基準値及びブラケット値の数)を多く(例えば、7枚,基準値1・ブラケット値6)して、設定可能範囲の端付近にある場合には、ユーザによる強弱の意図があるため、撮影枚数を中央より少なく(例えば、3枚,基準値1・ブラケット値2)とするように可変とすることができる。
【0021】
本実施形態においては、さらに詳細に、ブラケット値を、基準値が初期位置(以下、初期位置の基準値を、「初期基準値」という。)であるか、ユーザによって調整されて初期位置とは異なる位置(以下、初期基準位置から調整されて初期位置とは異なる位置の基準値を「調整基準値」という。)であるかの要素で、その値と数を設定するように構成する。
具体的には、メイクアップ設定として、ブラケット値設定条件を設定し、設定したブラケット値設定条件に応じて、設定可能な範囲ないで、ブラケット値設定方法を設定し、ブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法に基づいて、基準値(初期基準値/調整基準値)に対する位置関係と、数が設定するように構成する。
なお、本実施形態においては、初期基準値は、画像処理の基準となるレベルに設定されるように構成する。
【0022】
図2は、メイクアップ設定におけるブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法を示す図である。
本実施形態においてメイクアップ設定は、
図2に示すように、ブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法に基づいて、対応する基準値からブラケット値の値と数を設定する。また、本実施形態においては、ブラケット値設定方法は、ブラケット値設定条件が設定されることにより、設定可能となるように構成される。
【0023】
ブラケット値設定条件においては、ブラケット値のパラメータ値の調整可能範囲の条件と、初期基準値の位置が設定可能である。
具体的には、ブラケット値設定条件としては、項目として「(1):パラメータ値調整可能範囲」は、「1:負数を除く実数」と、「2:実数」の内容が選択可能となっている。また、項目として「(2)初期基準値」は、「1:パラメータ値調整可能範囲の端部以外」と、「2:パラメータ値調整可能範囲の端部」の内容が選択可能となっている。
【0024】
また、ブラケット値設定方法においては、ブラケット値の数と変化量の設定基準、ブラケット値の数が変更可能の場合の設定方法、ブラケット値の変化量が変更可能の場合の設定方法、ブラケット値の設定方向が設定可能である。なお、ブラケット値の数と変化量は、本実施形態においては、初期基準値と、調整基準値との差(以下、「乖離度」ともいう。)によって設定される。基準値を初期基準値から調整することは、ユーザの意識的操作を伴うことであり、調整の有無や調整後の初期基準値との差に応じて、ブラケット値の数と変化量を変更可能に構成する。
具体的には、ブラケット値設定方法としては、項目として「(A):ブラケット値の設定方法」は、「1:数と変化量の両方を変更する」と、「2:変化量固定で数のみ変更する」と、「3:数固定で変化量のみ変更する」の内容が選択可能となっている。また、項目として「(B)ブラケット値の数の変更方法」は、「1:乖離度が大きいほど数を少なくする」と、「2:乖離度が大きいほど数を多くする」の内容が選択可能となっている。また、項目として「(C)ブラケット値の変化量の変更方法」は、「1:乖離度が大きいほど変化量を大きくする」と、「2:乖離度が大きいほど変化量を小さくする」の内容が選択可能となっている。また、項目として「(D)ブラケット値の設定方向」は、「1:基準値の両側」と、「2:基準値の片側(+方向)」と、「3:基準値の片側(−方向)」の内容が選択可能となっている。
【0025】
例えば、メイクアップ設定は、ブラケット値設定条件:「(1):パラメータ値調整可能範囲」は、「1:負数を除く実数」・「(2)初期基準値」は、「1:パラメータ値調整可能範囲の端部以外」で、ブラケット値設定方法:「(A):ブラケット値の設定方法」は、「1:数と変化量の両方を変更する」・「(B)ブラケット値の数の変更方法」は、「1:乖離度が大きいほど数を少なくする」・「(C)ブラケット値の変化量の変更方法」は、「1:乖離度が大きいほど変化量を大きくする」・「(D)ブラケット値の設定方向」は、「1:基準値の両側」の内容が選択された場合、パラメータ設定は、項目番号と内容を列記して「(1)−1(2)−1(A)−1(B)−1(C)−1(D)−1」と表す。
【0026】
本実施形態においては、メイクアップ設定として、上述したブラケット値設定条件と、ブラケット値設定方法に基づいて、実際のブラケット値の数と値が設定される。
【0027】
図3及び
図4は、ブラケット値設定条件と、ブラケット値設定方法に基づいて設定されるメイクアップ設定の設定例を示す模式図である。なお、
図3の例では、ブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法で、「(1)−1(2)−1(A)−1(B)−1(C)−1(D)−1」(以下、「メイクアップ設定例1」という。)に対して、(A)の項目のみ異なる「(1)−1(2)−1(A)−2(B)−1(C)−1(D)−1」(以下、「メイクアップ設定例2」という。)と、「(1)−1(2)−1(A)−3(B)−1(C)−1(D)−1」(以下、「メイクアップ設定例3」という。)を示し、
図4の例では、メイクアップ設定1:「(1)−1(2)−1(A)−1(B)−1(C)−1(D)−1」に対して、(C)のみの項目が異なる「(1)−1(2)−1(A)−1(B)−1(C)−2(D)−1」(以下、「メイクアップ設定例4」という。)と、(D)の項目のみが異なる「(1)−1(2)−1(A)−1(B)−1(C)−1(D)−2」(以下、「メイクアップ設定例5」という。)と、メイクアップ設定5:「(1)−1(2)−1(A)−1(B)−1(C)−1(D)−2」に対して、(2)の項目がさらに異なる「(1)−1(2)−2(A)−1(B)−1(C)−1(D)−2」を示す。
【0028】
また、本実施形態のブラケット値設定テーブルでは、[ブラケット値]として、[基準値](調整基準値)と、基準値を中央値として増加する方向のブラケット値[+側ブラケット値]と、減少する方向のブラケット値[−側ブラケット値]を、初期基準値からの調整基準値との乖離度[初期基準値との乖離度(差)]に対応して示している。
【0029】
具体的には、メイクアップ設定例1では、
(1)パラメータ値調整可能範囲は、負数を除く実数
(2)初期基準値は、パラメータ値調整可能範囲の端部以外である中央値の[初期基準値:7]
(A)ブラケット値の設定方法が数と変化量の両方を変更する
(B)ブラケット値の数の変更方法は、乖離度が大きいほど数を少なくする
(C)ブラケット値の変化量の変更方法は、乖離度が大きいほど変化量を大きくする
(D)ブラケット設定方向が基準値の両側
であるため、ユーザによる基準値の調整が行われていない[初期基準値との乖離度(差):±0]の[基準値:7]とした場合は、[−側ブラケット値:4,5,6]・[+側ブラケット値:8,9,10]となる。
また、初期基準値との差が最もマイナス側に大きくなる[初期基準値との乖離度(差):−6]の[基準値:1]とした場合には、[+側ブラケット値:2]のみとなる。
【0030】
また、メイクアップ設定例5では、
(1)パラメータ値調整可能範囲は、負数を除く実数
(2)初期基準値は、パラメータ値調整可能範囲の端部となる[初期基準値:1]
(A)ブラケット値の設定方法が数と変化量の両方を変更する
(B)ブラケット値の数の変更方法は、乖離度が大きいほど数を少なくする
(C)ブラケット値の変化量の変更方法は、乖離度が大きいほど変化量を大きくする
(D)ブラケット設定方向は、基準値の片側(+方向)
であるため、ユーザによる基準値の調整が行われていない[初期基準値との乖離度(差):±0]の[基準値:1]とした場合は、[+側ブラケット値:2,4,6,9,13]となる。
また、初期基準値との差が最もプラス側に大きくなる[初期基準値との乖離度(差):+12]の[基準値:13]とした場合には、[+側ブラケット値:ナシ]となる。
本実施形態においては、上述した決定基準により、初期基準値と、初期基準値に対応する各調整基準値に対応して、ブラケット値が予め決定されており、テーブル等により、各ブラケット値設定条件及びブラケット設定方法の各々の組み合わせに対応した初期基準値、調整基準値、対応するブラケット値が管理されている。
【0031】
また、表示としては、例えば、メイクアップ設定1の場合には、
図5に示すように、まず、設定初期においては、ブラケット値設定テーブルに基づいて設定される初期基準値と、ブラケット値を表示し、初期基準値がユーザの操作によって調整された場合に、ブラケット値設定テーブルを参照して、調整後の調整基準値に基づいて、ブラケット値を自動設定して、最終的に設定された調整基準値とブラケット値を表示する。なお、
図5は、設定画面におけるメイクアップ設定に基づいて設定される基準値とブラケット値の表示例を示す模式図である。
【0032】
図6は、このような撮影装置1の機能的構成のうち、メイクアップモードの撮影処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
「メイクアップモードの撮影処理」とは、ブラケット撮影において、メイクアップ設定処理において調整された基準値と、設定されたブラケット値とに基づいて画像処理をして、所定パラメータにおける複数の程度の異なる画像を生成して、画像表示や記憶をしたりする一連の処理である。
【0033】
メイクアップモードの撮影処理を実行する場合には、
図6に示すように、CPU11において、撮像制御部51と、操作検出部52と、モード設定部53と、画像取得部54と、画像処理部55と、表示制御部56と、記憶制御部57と、パラメータ設定部58と、を備える。
【0034】
記憶部19の一領域には、パラメータ情報記憶部71と、画像記憶部72と、が設けられる。
【0035】
パラメータ情報記憶部71には、
図2に示すようなブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法の情報と、ユーザにより設定されたブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法とが記憶される。また、パラメータ情報記憶部71には、
図3及び
図4に示すようなブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法の各々の組み合わせに対応した初期基準値に対応したブラケット値の値と数、調整基準値の初期基準値との乖離度に応じたブラケット値の値と数が記憶されている。なお、ブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法は、本実施形態においては、例えば、美白や肌のなめらかさ等のパラメータの種類毎に設定される。
【0036】
画像記憶部72には、撮像部16から出力される撮像画像を取得して撮影処理が行われた撮影画像やその撮影画像に画像処理を施した撮影画像(処理画像)が記憶される。
【0037】
撮像制御部51は、ユーザからの入力部17を介した撮影開始指示に基づいて、撮像処理を実行させたり、ライブビュー画像の表示を開始したりするように撮像部16を制御する。
【0038】
操作検出部52は、ユーザによる入力部17への操作を検出する。具体的には、操作検出部52は、モード設定を行う操作、メイクアップ設定処理を開始させる操作、撮影指示操作、メイクアップ設定処理における初期基準値から調整基準値への基準値の変更操作(以下、「調整操作」という。)、処理の終了操作等の各種操作を検出する。
【0039】
モード設定部53は、操作検出部52により検出された入力部17へのモード設定を行う操作に基づいて、例えば、通常・夜景・風景・花等の撮影の状態に適した撮影設定を行う撮影のモードを設定する。本実施形態のメイクアップの画像処理を行う「メイクアップモード」も撮影のモードの1として設定される。モード設定部53によりモード設定されない場合には、例えば、通常撮影モード等の初期設定のモードや前回設定したモードとなる。
【0040】
画像取得部54は、撮像部16から出力された撮像画像を取得する。
【0041】
画像処理部55は、画像取得部54によって取得された撮像画像にデータ補間、カラー変換、ホワイトバランスやシャープネスの調整といった撮影処理を行った撮影画像に対して、設定された複数のブラケット値による画像処理を施して処理画像(画像処理が施された撮影画像)を生成する。
【0042】
画像処理部55は、撮影された1枚の画像に対して、値を変えて画像処理を施して、複数枚の画像を生成する。画像処理部55は、例えば、「美白」をメイクアップのパラメータにして画像処理を施す場合には、肌の色に対して、肌の色に適した白の度合いを変化させる画像処理である美白処理を施し、「肌のなめらかさ」の場合には、肌の領域に対して、なめらかさの程度を変更する画像処理を施す。なお、美白処理及びなめらかさの程度を変更する画像処理は、各々周知の画像処理技術を用いることで実現可能であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0043】
表示制御部56は、画像等を表示出力するように出力部18を制御する。
具体的には、表示制御部56は、ライブビュー画像を表示出力したり、メイクアップの設定がある場合には、設定された基準値(初期基準値/調整基準値)で画像処理を施したライブビュー画像を表示出力したり、メイクアップ設定の設定画面をライブビュー画像と共に表示出力したりするように出力部18を制御する。
【0044】
記憶制御部57は、撮像部16から出力される撮像画像を取得し撮影処理を行った撮影画像を画像記憶部72に記憶させる。メイクアップ設定がある場合には、画像処理部55が、調整された基準値(初期基準値/調整基準値)と、対応するブラケット値で画像処理を施した撮影画像(処理画像)を画像記憶部72に記憶させる。
【0045】
パラメータ設定部58は、ユーザの指示操作等により、パラメータの種類を特定し、パラメータ情報記憶部71に記憶されるパラメータの種類に対応した予め設定されたブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法に基づいて、基準値と、対応するブラケット値を設定する。
詳細には、パラメータ設定部58は、ユーザからの指示操作等に応じて、パラメータの種類(例えば、「美白」)を特定し、パラメータ情報記憶部71に記憶されているブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法を取得する。また、パラメータ設定部58は、パラメータ情報記憶部71に記憶されている初期基準値を取得し、取得した初期基準値に対して、取得したブラケット値設定条件、ブラケット値設定方法に基づきブラケット値を設定する。さらに、パラメータ設定部58は、ユーザにより調整された調整基準値に対して、取得したブラケット値設定条件及びブラケット値設定条件に基づきブラケット値を設定する。
【0046】
図7及び
図8は、
図6の機能的構成を有する
図1の撮影装置1が実行するメイクアップモードの撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
メイクアップモードの撮影処理は、ユーザによる入力部17への開始の操作、モードの設定操作により開始される。本実施形態においては、ユーザによるモードの設定操作を受けて、モード設定部53によりメイクアップモードが設定されて、以下の処理が行われる。
【0047】
ステップS11において、パラメータ設定部58は、ユーザからの指示操作等に応じて、パラメータの種類(例えば、「美白」)を特定する。
【0048】
ステップS12において、パラメータ設定部58は、パラメータ情報記憶部71に記憶されているブラケット値設定条件を取得する。
【0049】
ステップS13において、パラメータ設定部58は、パラメータ情報記憶部71に記憶されているブラケット値設定方法を取得する。
【0050】
ステップS14において、パラメータ設定部58は、パラメータ情報記憶部71に記憶されている初期基準値を取得する。
【0051】
ステップS15において、パラメータ設定部58は、取得した初期基準値に対して、取得したブラケット値設定条件、ブラケット値設定方法に基づきブラケット値を設定する。
【0052】
ステップS16において、表示制御部56は、パラメータ設定部58によって取得された初期基準値、及び設定されたブラケット値を表示出力するように出力部18を制御する。
【0053】
ステップS17において、画像取得部54は、撮像部16から出力される撮像画像をライブビュー用画像として取得する。
【0054】
ステップS18において、パラメータ設定部58によって取得された初期基準値に従って、画像処理部55は、画像取得部54により取得したライブビュー用画像に対して、画像処理を施してライブビュー画像(ライブビュー用処理画像)を生成する。
【0055】
ステップS19において、表示制御部56は、画像処理部55によって生成されたライブビュー画像(ライブビュー用処理画像)を表示出力するように出力部18を制御する。
【0056】
ステップS20において、操作検出部52は、ユーザによる入力部17への基準値の調整操作があったか否かを判定する。具体的には、ユーザによる入力部17への基準値の調整操作として、
図5に示すような各パラメータのスライドバーにおける基準値を表すバーの位置を変更するような操作が行われたか否かを判定する。
基準値の変更操作があった場合には、ステップS20においてYESと判定されて、処理はステップS21に進む。
【0057】
ステップS21において、パラメータ設定部58は、ユーザにより調整された調整基準値に対して、取得したブラケット値設定条件、ブラケット値設定条件に基づきブラケット値を設定する。
ステップS22において、表示制御部56は、ユーザにより調整された調整基準値、及びパラメータ設定部58によって設定されたブラケット値を表示するように出力部18を制御する。
【0058】
その後処理はステップS17に戻り、ステップS17において、画像取得部54は、撮像部16から出力される撮像画像をライブビュー用画像として取得し、ステップS18において、ユーザにより調整された調整基準値に従って、画像処理部55は、画像取得部54により取得したライブビュー用画像に対して、画像処理を施してライブビュー画像(ライブビュー用処理画像)を生成し、ステップS19において、表示制御部56は、画像処理部55によって生成されたライブビュー画像(ライブビュー用処理画像)を表示出力するように出力部18を制御する。
【0059】
ステップS20において、基準値の調整操作がなかった場合には、ステップS20においてNOと判定されて、処理はステップS23に進む。
【0060】
ステップS23において、操作検出部52は、撮影指示操作があったか否かを判定する。
撮影指示操作があった場合には、ステップS23においてYESと判定されて、処理はステップS24に進む。
【0061】
ステップS24において、画像取得部54は、ユーザによる入力部17への撮影指示操作が行われ、撮像制御部51により撮像処理を行うように撮像部16が制御された結果、撮像部16から出力される撮像画像を撮影用画像として取得する。
【0062】
ステップS25において、画像処理部55は、画像取得部54によって取得された撮影用画像にデータ補間、カラー変換、ホワイトバランスやシャープネスの調整といった撮影処理を行い、撮影画像を生成する。
【0063】
ステップS26において、パラメータ設定部58によって取得された初期基準値又はユーザにより調整された調整基準値と、パラメータ設定部58によって設定されたブラケット値に従って、画像処理部55は、取得した撮影画像に対して、画像処理を施して1又は複数処理画像を生成する。
【0064】
ステップS27において、記憶制御部57は、画像記憶部72に撮影画像を記憶させる。詳細には、記憶制御部57は、基準値及びブラケット値で画像処理を施した1又は複数の処理画像を記憶させるように画像記憶部72を制御する。
その後処理はステップS17に戻る。
【0065】
ステップS23において撮影指示操作がなかった場合には、ステップS23においてNOと判定されて、処理はステップS28に進む。
【0066】
ステップS28において、操作検出部52は、ユーザにより入力部17に対して、終了操作があったか否かを判定する。
終了操作がない場合には、ステップS28においてNOと判定されて、処理はステップS17に戻る。
終了操作があった場合には、ステップS28においてYESと判定されて、メイクアップモードの撮影処理は終了する。
【0067】
従来、メイクアップ撮影モードで撮影を行う場合、エフェクトレベルをユーザが変更した時点で固定枚数が設定されるため、撮影環境や撮影者の要因により、煩雑な操作を繰り返し行って撮影する必要があった。
このため、本実施形態の撮影装置1においては、メイクアップ撮影で、初期の基準値からユーザ操作により調整されたメイクアップレベルに(初期の基準値との差)応じて、撮影枚数を決定することができるようにも構成した。例えば、レベル位置が中央付近にある場合は、撮影枚数を7枚とし、端付近にある場合は、撮影枚数を3枚とすることができるようにも構成した。
したがって、撮影装置1においては、メイクアップ撮影を行う場合、撮影環境や撮影者の要因等により、設定を変更して試したい場合、煩雑な操作を繰り返し行わずに効率的な撮影が可能になる。
【0068】
<変形例>
上述した実施形態では、1枚の撮像画像に対して複数回の画像処理をかけて複数枚の撮影画像を生成しているが、パラメータの値の組み合わせであるブラケット値を撮影毎に変更して複数回の撮影を行い複数枚の撮影画像を生成する、通常のブラケット撮影であってもよい。具体的には、例えば、ユーザが設定した露出補正値と装置が提示した標準値との乖離度に応じて、ブラケット撮影の枚数やブラケット値を変更するような通常のブラケット撮影であってもよい。
【0069】
図9は、露出補正設定の設定例を示す模式図である。
具体的には、露出補正設定例では、
図2のブラケット値設定条件及びブラケット値設定方法が(1)−2(2)−1(A)−1(B)−1(C)−1(D)−1を採用するように構成した場合には、例えば、
図9に示すように、
(1)パラメータ値調整可能範囲:実数
(2)初期基準値:パラメータ調整可能範囲の端部以外:±0
(A)ブラケット値の設定方法が数と変化量の両方を変更する
(B)ブラケット値の数の変更方法は、乖離度が大きいほど数を少なくする
(C)ブラケット値の変化量の変更方法は、乖離度が大きいほど変化量を大きくする
(D)ブラケット値の設定方向:基準値の両側
であるため、ユーザによる基準値の調整が行われていない[初期基準値との乖離度(差):±0]の[基準値:±0]とした場合は、[+側ブラケット値:+1/2,+3/2,+3]・[−側ブラケット値:−1/2,−3/2,−3]となる。
また、調整基準値との差が最もプラス側に大きくなる[初期基準値との乖離度(差):+3]の[基準値:3]とした場合には[−側ブラケット値:+5/2]となる。
【0070】
<他の変形例>
上述した実施形態では、調整基準値と初期基準値との乖離度は、単純に、初期基準値と、初期基準値からユーザが移動させた調整基準値の差分[調整基準値−初期基準値]としていたが、例えば、乖離度をより強調するように[(調整基準値)−(初期基準値)^2]と構成することができる。また、上述したメイクアップレベルのように最小値が正数の場合に、レベルが高いほど乖離度を強調するように[(調整基準値)^2−(初期基準値)^2]として構成することができる。
【0071】
以上のように構成される撮影装置1は、所定のパラメータの基準値を基にパラメータ値を変化させた1又は複数のブラケット値による画像を取得するブラケット撮影を行う。
また、撮影装置1は、パラメータ設定部58と、を備える。
パラメータ設定部58は、ブラケット撮影を行う際に初期設定される初期基準値から、ユーザ操作により調整される調整基準値を取得する。
また、パラメータ設定部58は、取得される調整基準値と、初期基準値と、の乖離度を算出する。
また、パラメータ設定部58は、調整基準値を基に、算出される乖離度に応じて、ブラケット撮影を行う際のブラケット値を設定する。
これにより、撮影装置1においては、ブラケット撮影を行う際に、ユーザが初期基準値から、ユーザの操作によって調整した基準値(調整基準値)を基にブラケット値を設定するようにしたため、調整の程度である乖離度をもってユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0072】
パラメータ設定部58は、算出される乖離度に応じて、数又は基準値からの変化量が異なるようにブラケット値を設定する。
これにより、撮影装置1においては、ブラケット撮影を行う際に、乖離度に応じて、数又は基準値からの変化量が異なるようにブラケット値を設定するため、ユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0073】
パラメータ設定部58は、算出される乖離度が大きいほど、ブラケット値の数を多くする。
これにより、撮影装置1においては、ブラケット撮影を行う際に、乖離度が大きいほど、ブラケット値の数を多くするために、ユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0074】
パラメータ設定部58は、算出される乖離度が大きいほど、基準値からの変化量を大きくする。
これにより、撮影装置1においては、ブラケット撮影を行う際に、乖離度が大きいほど、基準値からの変化量を大きくするために、ユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0075】
パラメータ設定部58は、更に、パラメータ値の設定可能範囲又は初期設定値に応じて、特定される設定方法に応じて、ブラケット撮影を行う際のブラケット値を設定する。
これにより、撮影装置1においては、パラメータの条件(設定可能範囲又は初期設定値)に応じて、設定方法を変えることができ、簡単にユーザの撮影意図を容易に反映したブラケット値の設定をすることができる。
【0076】
パラメータ設定部58は、乖離度として、調整基準値と、初期基準値と、の差を算出する。
これにより、撮影装置1においては、簡単に乖離度を算出することができる上に、ユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0077】
所定のパラメータは、画像処理をかける強度を示すレベルである。
初期基準値は、画像処理の標準となるレベルである。
パラメータ設定部58は、ユーザ操作により標準レベルから調整された調整レベルを取得する。
また、パラメータ設定部58は、標準レベルと、調整レベルと、から調整レベル量を算出する。
また、パラメータ設定部58は、調整レベル量に応じて、ブラケット撮影を行う際のブラケット値を設定する。
これにより、撮影装置1においては、基準レベルから算出された調整レベルによってブラケット値を設定することができるために、ユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0078】
所定のパラメータは、露出である。
初期基準値は、自動露出機能により設定される露出値である。
パラメータ設定部58は、ユーザ操作により調整される露出補正値を取得する。
また、パラメータ設定部58は、自動露出機能により設定される露出値と、露出補正値と、から露出補正量を算出する。
また、パラメータ設定部58は、露出補正量に応じて、ブラケット撮影を行う際のブラケット値を設定する。
これにより、撮影装置1においては、自動露出機能におけるブラケット撮影を行う際に、ユーザの撮影意図を容易に反映することができる。
【0079】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0080】
上述の実施形態では、ブラケット設定条件とブラケット設定方法に基づいて、メイクアップ設定を行うように構成したが、メイクアップ設定の乖離度や初期基準値の位置等の値を予め決定したテーブルにより管理するように構成したが、都度、ブラケット設定条件とブラケット設定方法に基づいて初期基準値とブラケット値を決定し、初期基準値と調整基準値との乖離度を算出して、ブラケット設定条件とブラケット設定方法に基づいて対応するブラケット値を決定するように構成してもよい。
【0081】
上述した実施形態では、ブラケット値設定条件が設定されることによりブラケット値設定方法が設定可能になるように構成したが、ブラケット値設定条件が設定されることにより自動的にブラケット値設定方法が設定されるように構成してもよいし、ブラケット値設定条件に関わらず、ブラケット値設定方法を設定することができるように構成してもよい。
【0082】
また、上述の実施形態では、メイクアップのパラメータとして「美白」と「肌のなめらかさ」をブラケットの対象としているが、視覚的な変化量(効果)が大きいパラメータがより適切であるとして、ブラケットの対象としてもよい。
ここで、メイクアップの他のパラメータの例として、「目の開き具合」、「充血除去」、「歯の美白」等が挙げられる。
【0083】
また、上述の実施形態では、ブラケット値は、基準値を基準としてプラスマイナス方向に各々所定量変化させた値としたが、これに限られず、基準は中心でなくてもよく、全てのパラメータ値(基準値,±ブラケット値)をユーザが任意の組み合わせに設定できるように構成してもよい。
【0084】
また、上述の実施形態では、撮影枚数、パラメータの値を予めセットした専用撮影モードとして設けてもよい。例えば、標準ブラケット(3枚撮影)、お試しブラケット(10枚撮影)等のように構成してもよい。
【0085】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される撮影装置1は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、メイクアップモードの撮影処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0086】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図6の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮影装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図6の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0087】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記憶媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0088】
このようなプログラムを含む記憶媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記憶媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記憶媒体は、例えば、プログラムが記憶されている
図1のROM12や、
図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0089】
なお、本明細書において、記憶媒体に記憶されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0090】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0091】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
所定のパラメータの基準値を基にパラメータ値を変化させた1又は複数のブラケット値による画像を取得するブラケット撮影を行う撮影装置であって、
前記ブラケット撮影を行う際に初期設定される初期基準値から、ユーザ操作により調整される調整基準値を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得される前記調整基準値と、前記初期基準値と、の乖離度を算出する算出手段と、
前記調整基準値を基に、前記算出手段により算出される前記乖離度に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする撮影装置。
[付記2]
前記設定手段は、前記算出手段により算出される前記乖離度に応じて、数又は基準値からの変化量が異なるように前記ブラケット値を設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の撮影装置。
[付記3]
前記設定手段は、前記算出手段により算出される前記乖離度が大きいほど、前記ブラケット値の数を多くする、
ことを特徴とする付記2に記載の撮影装置。
[付記4]
前記設定手段は、前記算出手段により算出される前記乖離度が大きいほど、前記基準値からの変化量を大きくする、
ことを特徴とする付記2又は3に記載の撮影装置。
[付記5]
前記設定手段は、更に、前記パラメータ値の設定可能範囲又は初期設定値に応じて、特定される設定方法に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する、
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか1つに記載の撮影装置。
[付記6]
前記算出手段は、前記乖離度として、前記調整基準値と、前記初期基準値と、の差を算出する、
ことを特徴とする付記1乃至5の何れか1つに記載の撮影装置。
[付記7]
前記所定のパラメータは、画像処理をかける強度を示すレベルであり、
前記初期基準値は、画像処理の標準となるレベルであり、
前記取得手段は、ユーザ操作により標準レベルから調整された調整レベルを取得し、
前記算出手段は、前記標準レベルと、前記調整レベルと、から調整レベル量を算出し、
前記設定手段は、前記調整レベル量に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する、
ことを特徴とする付記1乃至6の何れか1つに記載の撮影装置。
[付記8]
前記所定のパラメータは、露出であり、
前記初期基準値は、自動露出機能により設定される露出値であり、
前記取得手段は、ユーザ操作により調整される露出補正値を取得し、
前記算出手段は、前記自動露出機能により設定される露出値と、前記露出補正値と、から露出補正量を算出し、
前記設定手段は、前記露出補正量に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する、
ことを特徴とする付記1乃至7の何れか1つに記載の撮影装置。
[付記9]
所定のパラメータの基準値を基にパラメータ値を変化させた1又は複数のブラケット値による画像を取得するブラケット撮影を行う撮影装置で実行される撮影設定方法あって、
前記ブラケット撮影を行う際に初期設定される初期基準値から、ユーザ操作により調整される調整基準値を取得する取得処理と、
前記取得処理により取得される前記調整基準値と、前記初期基準値と、の乖離度を算出する算出処理と、
前記調整基準値を基に、前記算出処理により算出される前記乖離度に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する設定処理と、
を備えることを特徴とする撮影設定方法。
[付記10]
所定のパラメータの基準値を基にパラメータ値を変化させた1又は複数のブラケット値による画像を取得するブラケット撮影を行う撮影装置を制御するコンピュータに、
前記ブラケット撮影を行う際に初期設定される初期基準値から、ユーザ操作により調整される調整基準値を取得する取得機能と、
前記取得機能により取得される前記調整基準値と、前記初期基準値と、の乖離度を算出する算出機能と、
前記調整基準値を基に、前記算出機能により算出される前記乖離度に応じて、前記ブラケット撮影を行う際の前記ブラケット値を設定する設定機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。