(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制限緩和手段は、前記緩和の一つとして、前記操作者による操作に応じて、当該操作者の識別情報に対応付けられている第二電子遊戯媒体を、当該操作者とは異なる他のプレイヤが消費することを許可する、
請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記制限緩和手段は、ゲームをプレイするプレイヤに対して、当該ゲームにおいて予め定められた条件が成立した場合に報酬を付与し、前記報酬を付与する際、当該プレイヤが前記第一電子遊戯媒体を消費して当該ゲームをプレイする場合と、前記第二電子遊戯媒体を消費して当該ゲームをプレイする場合とで、異なる報酬を付与する、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
前記制限緩和手段は、プレイヤが前記第一電子遊戯媒体を消費してゲームをプレイする場合、前記報酬として前記第一電子遊戯媒体を当該プレイヤに付与し、プレイヤが前記第二電子遊戯媒体を消費してゲームをプレイする場合、前記報酬として前記第二電子遊戯媒体を当該プレイヤに付与する、
請求項6に記載の情報処理装置。
前記制限緩和手段は、プレイヤが前記第一電子遊戯媒体を消費してゲームをプレイする場合よりも、前記第二電子遊戯媒体を消費してゲームをプレイする場合の方が、高いペイアウト率に基づき、対応する電子遊戯媒体を付与する、
請求項7に記載の情報処理装置。
ゲームがプレイヤによりプレイされる際に消費される第一電子遊戯媒体、及び、当該第一電子遊戯媒体と異なる第二電子遊戯媒体が記憶される記憶手段を備えるコンピュータを、
プレイヤを含む操作者による変換操作に応じて、当該操作者が所持する価値媒体を、少なくとも前記第一電子媒体及び前記第二電子媒体のうち何れか一方の電子遊戯媒体に変換し、変換した電子遊戯媒体を当該操作者の識別情報に対応付けて前記記憶手段に記憶する変換手段、
前記第一電子遊戯媒体に設定されている一の制限を前記第二電子遊戯媒体において緩和する制限緩和手段、
前記一の制限とは異なる他の制限であって、前記第一電子遊戯媒体に比べて高い他の制限を前記第二電子遊戯媒体に設定する制限手段、
として機能させ、
前記変換手段は、前記第一電子遊戯媒体を、1倍以上の第一変換レートに基づき、前記第二電子遊戯媒体に変換し、且つ、前記第二電子遊戯媒体を、1倍未満の第二変換レートであり、前記第一変換レートの逆数よりも低い第二変換レートに基づき、前記第一電子遊戯媒体に変換する、
プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態(以下、「第一実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0012】
まず、本発明の第一実施形態について説明する。第一実施形態に係る情報処理装置は、一つの装置で構成されても、二つ以上の装置で構成されてもよい。
【0013】
―――第一実施形態―――
<全体構成>
図1は、第一実施形態に係る情報処理装置としてのメダル管理サーバ10を含むメダル管理システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、メダル管理システム1は、メダル管理サーバ10と、ゲームサーバ12と、複数の店舗S(例えば店舗A、店舗B、店舗C等)にそれぞれ設置された店舗端末14と、ゲーム装置16と、を備える。これらの装置は、インターネットやイントラネット等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に構成されている。なお、ゲーム装置16は、他の装置と直接通信せず、不図示のターミナル装置を介して、他の装置と通信してもよい。
【0015】
メダル管理サーバ10は、ゲームの際に消費される電子遊戯媒体を管理する装置である。電子遊戯媒体としては、例えば電子メダルやクレジット等が挙げられるが、第一実施形態では電子メダルである場合を説明する。なお、電子メダルとは、物理メダルと異なり、無体物の情報である。第一実施形態では、電子メダルは少なくとも二種類存在し、例えば第一電子メダル(第一電子遊戯媒体)と第二電子メダル(第二電子遊戯媒体)が存在する。なお、このメダル管理サーバ10は、店舗Sの外に設けられても中に設けられてもよい。また、メダル管理サーバ10は、店舗S毎に設置したり、店舗端末14又はゲームサーバ12と一体の装置であってもよい。
【0016】
ゲームサーバ12は、ゲーム装置16に関するデータ、例えばプレイヤのゲームの進行状況を示すプレイデータ等を管理する装置である。
【0017】
店舗端末14は、電子メダルの貸し出し(プレイヤ側から見た場合は「借り入れ」)やIDカードの発行が可能な装置である。
【0018】
ゲーム装置16は、例えばプレイヤIDでログインされ、店舗端末14又はゲームサーバ12でこれが許可されるとゲームプログラムを実行して、プレイヤにゲームを提供する装置である。このゲーム装置16は、ゲームの開始の際或いはゲームの途中で電子メダルの消費をプレイヤに要求する構成となっている。
【0019】
<ハードウェア構成>
図2は、
図1に示すメダル管理サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0020】
図2に示すように、メダル管理サーバ10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0021】
制御装置20では、CPU22が記憶装置28或いはメモリ24等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能構成として機能する。この機能構成の詳細については後述する。
【0022】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、店舗端末14との間で各種の情報を送受信する。
【0023】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0024】
なお、メダル管理サーバ10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、メダル管理サーバ10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワーク上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、メダル管理サーバ10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、メダル管理サーバ10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。
【0025】
図3は、
図1に示す店舗端末14のハードウェア構成の一例を示す図である。なお、ゲーム装置16のハードウェア構成も、店舗端末14の構成と同様であるので、その説明を省略する。
【0026】
店舗端末14は、CPU30と、記憶装置32と、表示装置34と、入力装置36と、通信装置38と、支払受付装置40と、読取装置42と、発行装置44と、を備える。
【0027】
CPU30は、記憶装置32や表示装置34等の店舗端末14の各種装置を制御する。
【0028】
記憶装置32には、店舗Sに来店したプレイヤに対して受付画面等を表示するためのプログラムが記憶されている。
【0029】
表示装置34は、上記受付画面等を表示する。
【0030】
入力装置36は、プレイヤの入力操作を受け付け、その入力操作の内容を記憶装置32に入力する。
【0031】
通信装置38は、通信ネットワークNTを介して、メダル管理サーバ10等と通信する。
【0032】
支払受付装置40は、価値媒体の支払いを受け付ける装置である。価値媒体としては、例えば、通貨、ポイント、クレジット、第一電子メダル、第二電子メダル、物理メダル等が挙げられる。
【0033】
読取装置42は、プレイヤIDを記録したプレイヤカードからそのプレイヤIDを読み取るものである。なお、このプレイヤIDは、プレイヤだけでなく店舗Sに設定することも可能である。
【0034】
発行装置44は、プレイヤの操作に応じて、プレイヤカードを発行する装置である。
【0035】
<機能構成>
図4は、第一実施形態に係る情報処理装置としてのメダル管理サーバ10の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
図4に示すように、メダル管理サーバ10は、記憶手段60と、変換手段62と、管理手段64と、取得手段66と、制限緩和手段68と、制限手段70と、を備える。記憶手段60は、一又は複数の記憶装置28により実現される。また、変換手段62と、管理手段64と、取得手段66と、制限緩和手段68と、制限手段70は、CPU22が記憶装置28に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
【0037】
記憶手段60は、第一電子メダル及び第二電子メダルが記憶される。第一実施形態では、第一電子メダル及び第二電子メダルは、店舗Sの識別情報(店舗ID)及びプレイヤの識別情報(プレイヤID)に対応付けて口座テーブル60Aに記述される。また、記憶手段60には、価値媒体を変換する際に使用する変換レートが記憶されている。この変換レートも、第一実施形態では、変換レートテーブル60Bに記述される。なお、この変換レートテーブル60Bは、店舗S毎に個別に設けられてもよい。
【0038】
変換手段62は、ゲームを提供する店舗Sにおいてプレイヤを含む操作者による操作に応じて、当該操作者が所持する価値媒体を、少なくとも第一電子メダル及び第二電子メダルのうち価値媒体と異なる何れか一方の電子メダルに変換し、変換した電子メダルを当該操作者の識別情報(プレイヤID)に対応付けて口座テーブル60Aに記憶する機能を有する。なお、操作者には、プレイヤ以外にも、店舗Sのオーナーや店員等の店舗関係者を含んでもよい。
【0039】
変換手段62による変換例としては、通貨を第一電子メダル又は第二電子メダルに変換する場合や、第一電子メダルを第二電子メダルに変換する場合、第二電子メダルを第一電子メダルに変換する場合等が挙げられる。
【0040】
ここで、変換手段62は、通貨を第一電子メダルに変換する場合、予め定められた変換レートに基づいて変換し、通貨を第二電子メダルに変換する場合、当該予め定められた変換レートと異なる他の変換レートに基づいて変換する。第一実施形態では、他の変換レートは、予め定められた変換レートよりも高く設定されている。変換の具体例としては、100円という通貨が、第一電子メダルでは10枚に変換され、第二電子メダルでは当該10枚より多い枚数の500枚に変換される。
また、変換手段62は、第一電子メダルを、第一変換レートに基づき、第二電子メダルに変換し、且つ、第二電子メダルを、第一変換レートよりも低い第二変換レートに基づき、第一電子メダルに変換してもよい。ここで、第一変換レートは、1倍以上であり、第二変換レートは、1倍未満であることが好ましい。例えば、第一電子メダルを第二電子メダルに変換するときは20倍の第一変換レートで、その第二電子メダルを第一電子メダルに変換するときは1/50倍の第二変換レートとしてもよい。また、変換する際、特に第二電子メダルから第一電子メダルに変換する場合で第一変換レートと第二変換レートが同じときには、プレイヤが所持する通貨、ポイント、アイテム等の価値媒体の中から変換手数料を徴収することが好ましい。また、変換手段62は、第二電子メダルを第一電子メダルに変換不可能な仕様又は変換不可能に設定できるようにしてもよい。
また、変換手段62は、価値媒体の変換量に応じて、第一変換レート及び/又は第二変換レートを変更してもよい。例えば、価値媒体が100円の通貨の場合には、2倍の変換レートとし、価値媒体が1000円の通貨の場合には、5倍の変換レートにしてもよい。また、変換手段62は、変換のための価値媒体とは別の価値媒体の支払いに基づき、何れかの変換レートを変更してもよい。また、変換手段62は、店舗Sにおけるゲーム装置16の稼働度合又は店舗Sにおけるプレイヤの混雑度合(ゲーム装置16へのログイン数等)を店舗端末14等から適宜取得し、これに基づき、各変換レートを変更してもよい。例えば、変換手段62は、稼働度合又は混雑度合が設定された閾値よりも高い場合、各変換レートを低い値に変更し、稼働度合又は混雑度合が設定された閾値よりも低い場合、各変換レートを高い値に変更してもよい。
【0041】
管理手段64は、第一電子メダル及び第二電子メダルの消費や消費可能な期限を管理する機能を有する。また、管理手段64は、口座テーブル60Aにおいて、電子メダルに対応付けられた期限が経過したときに、当該電子メダルを消去(0枚に設定する)。
【0042】
取得手段66は、価値媒体を変換しようとする操作者の識別情報(第一識別情報)及び当該操作者とは異なる他のプレイヤの識別情報(第二識別情報)を、通信ネットワークNTを介して店舗端末14等から取得する機能を有する。
【0043】
制限緩和手段68は、第一電子メダルに設定されている一の制限を第二電子メダルにおいて緩和する機能を有する。ここで、第一電子メダルには、例えば、店舗間の電子メダルの移行ができないという制限や、あるプレイヤの電子メダルは他人が使用できないという制限、所定枚数の電子メダルで可能なプレイ回数の制限、ゲームの難易度の高低に関する制限、ゲームで得られる報酬の大小に関する制限、所定の期限で消滅するという時間的な制限等が設定されている。そこで、制限緩和手段68は、このような一の制限を第二電子メダルにおいては緩和(削除を含む。)する。ここで、上記期限については、一般的に長く設定されることが想定されるため、プレイヤ側により良いメリットを与える観点から、時間的な制限以外の一の制限を緩和することが好ましい。このような制限緩和手段68は、具体的な機能別に、移行手段68Aと、許可手段68Bと、変更手段68Cと、付与手段68Dと、を備える。なお、制限緩和手段68内の各手段は、それぞれ制限を緩和する項目を情報として記憶しており、例えば、ゲーム装置16がゲームプログラムを実行する際に、この情報に基づいてメダル管理サーバ10から各種緩和の指示を受けることで、これを反映したゲーム処理を行う。
【0044】
移行手段68Aは、上記緩和の一つとして、第一電子メダルでは制限が課されている店舗S間の移行を第二電子メダルでは可能とする機能を有する。具体的には、移行手段68Aは、普段来店する店舗Sとは異なる他の店舗に来店した操作者による操作に応じて、当該店舗Sの店舗ID及び当該操作者のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを減算し、減算に応じた新たな第二電子メダルを他の店舗の店舗ID及び当該操作者のプレイヤIDに対応付けて記憶手段60に記憶する。これにより、移行手段68Aは、店舗S間で第二電子メダルの移行を可能とすることで、第一電子メダルに比べて第二電子メダルの制限を緩和する。
【0045】
許可手段68Bは、上記緩和の一つとして、操作者による操作に応じて、第一電子メダルでは制限が課されている他のプレイヤによる電子メダルの消費を第二電子メダルでは可能にする、言い換えれば、当該操作者のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを、当該操作者とは異なる他のプレイヤが消費することを許可することで、第一電子メダルに比べて制限を緩和する。この許可の方法としては、プレイヤが所持する第二電子メダルを他のプレイヤと共有する方法と、プレイヤが所持する第二電子メダルを他のプレイヤに譲渡する方法が挙げられるが、第一実施形態では、前者の、共有する方法について説明する。具体的には、許可手段68Bは、操作者のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを、他のプレイヤのプレイヤIDにも対応付けることで、第二電子メダルを共有する。
【0046】
変更手段68Cは、上記緩和の一つとして、電子メダルを消費してゲームを実行した場合において、第一電子メダルの消費では制限が課されているゲームの難易度(例えば難易度が普通モードしかできない)や、所定枚数の電子メダルを消費することによるプレイ可能な回数を第二電子メダルでは変更可能とし、第一電子メダルに比べて第二電子メダルの制限を緩和する機能を有する。例えば、変更手段68Cは、第二電子メダルを消費してゲームを実行する場合は、ゲームの難易度を下げたり、難易度を選択できたり、より多くの回数分ゲームをプレイできたりするように変更する。なお、この変更手段68Cは、ゲームサーバ12やゲーム装置16に設けられてもよい。
【0047】
付与手段68Dは、ゲームをプレイするプレイヤに対して、ゲームにおいて予め定められた報酬条件が成立した場合に報酬を付与し、報酬を付与する際、上記緩和の一つとして、当該プレイヤが第一電子メダルを消費して当該ゲームをプレイする場合と、当該第二電子メダルを消費して当該ゲームをプレイする場合とで、異なる報酬を付与する機能を有する。なお、上記「予め定められた報酬条件」としては、ゲームをクリアしたという条件、対戦で勝利した場合、抽選で当選したという条件、スコアやポイント、技の回数が閾値以上となったという条件、ゲーム装置16において所定の場所にボールや物理メダル、カード等の遊技媒体が位置したという条件等が挙げられる。
ここで、付与手段68Dは、第一電子メダルでは制限が課されている所定の報酬とは異なる報酬の付与を第二電子メダルで可能にする。例えば、付与手段68Dは、プレイヤが第一電子メダルを消費してゲームをプレイする場合、報酬として第一電子メダルを当該プレイヤに付与し、プレイヤが第二電子メダルを消費してゲームをプレイする場合、報酬として第二電子メダルをプレイヤに付与する。そして、付与手段68Dは、プレイヤが第一電子メダルを消費してゲームをプレイする場合よりも、当該プレイヤが第二電子メダルを消費してゲームをプレイする場合の方が、高いペイアウト率に基づき、報酬を付与する。なお、ペイアウト率とは、ゲームを実行するためにゲーム装置16において消費された電子メダルの枚数に対してプレイヤに付与される電子メダルの枚数の割合である。例えば、プレイヤが第一電子メダルを消費してゲームをプレイする場合は、ペイアウト率が80パーセントであるのに対して、プレイヤが第二電子メダルを消費してゲームをプレイする場合は、ペイアウト率が高く、90パーセントである。なお、この付与手段68Dは、ゲームサーバ12やゲーム装置16に設けられてもよい。
【0048】
制限手段70は、一の制限とは異なる他の制限であって、第一電子メダルに比べて高い他の制限を第二電子メダルに設定する機能を有する。この他の制限は、第一電子メダルに既に設定されている制限に比べて高い制限だけでなく、第一電子メダルには設定されていない新たな制限を含む。この新たな制限も、第一電子メダルの制限がゼロとすれば、そのゼロの制限に比べて高い制限といえる。具体的には、他の制限としては、第一電子メダルに比べて消費可能な期限が短いという制限や、予め定められた枚数しか変換できないという第一電子メダルにはない制限、ゲームのプレイデータを保存又は使用できないという第一電子メダルにはない制限、特定のゲーム装置でしか消費できないという第一電子メダルにはない制限等が挙げられる。第一実施形態では、制限手段70は、他の制限として、第二電子メダルの消費可能な期限が短いという制限を第二電子メダルに設定する。なお、制限手段70は、上記のような制限する項目を情報として記憶しており、例えば、ゲーム装置16がゲームプログラムを実行する際に、この情報に基づいてメダル管理サーバ10から各種制限の指示を受けることで、これを反映したゲーム処理を行う。
【0049】
ここで、第一電子メダルの消費可能な期限としては、例えばプレイヤが第一電子メダルを消費して最後にゲームをプレイした日から数カ月や、第一電子メダルを借り入れた日から数カ月、無制限の期限等、第二電子メダルに比べて長い期限が設定される。また、第二電子メダルの消費可能な期限としては、例えばプレイヤが第二電子メダルを借り入れた時間から所定時間や、借り入れたその日一日(の閉店時間や23時59分59秒等)、借り入れた日から所定の日、店舗Sを退店したタイミング等、第一電子メダルに比べて短い期限が設定される、すなわち期限が短いという制限が設定される。この期限は、特に、ゲームを提供する側のデメリットを抑えるという観点から、借り入れた日から一週間以内であることが好ましく、借り入れた日から一日以内であることがより好ましく、借り入れたその日以内であることがさらに好ましい。なお、変換する際に消費する価値媒体の量や、その後の価値媒体を変換する操作に応じて、第二電子メダルの消費可能な期限を予め定められた期限から長くしてもよい。例えば、100円を変換した場合には、借り入れたその日以内の期限となり、1000円を変換した場合には、借り入れた日から1日以内の期限となり、10000円を変換した場合には、借り入れた日から2日以内の期限となる。また、ゲーム結果や天候、店舗Sの混雑状況等に応じて、第二電子メダルの期限を変更してもよい。
【0050】
なお、上述した変換手段62において、通貨を、第一電子メダルの変換レートよりも高い変換レートに基づいて第二電子メダルに変換する機能も、第一電子メダルでは低い変換レートでしか変換できなかったという制限を緩和しているので、制限緩和手段68の一つと言える。
【0051】
<受付画面の一例>
図5は、店舗端末14の表示装置34に表示される受付画面の一例を示す図である。
【0052】
図5に示す受付画面80には、メダル借入ボタン82と、メダル移行ボタン84と、メダル共有ボタン86と、プレイヤカード発行ボタン88と、が設けられている。
【0053】
メダル借入ボタン82は、価値媒体を電子メダルに交換することで、当該電子メダルの借り入れるためのボタンである。メダル移行ボタン84は、第二電子メダルを店舗S間で移行するためのボタンである。メダル共有ボタン86は、あるプレイヤの第二電子メダルを他のプレイヤが共有して消費可能にするためのボタンである。プレイヤカード発行ボタン88は、プレイヤIDをメダル管理サーバ10の口座テーブル60Aに登録するとともに、当該プレイヤIDが記述されたプレイヤカードを発行するためのボタンである。
【0054】
<借入処理の流れ>
図6は、第一実施形態に係るメダル管理システム1の処理のうち、
図5に示すメダル借入ボタン82が押下された場合に実行される借入処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0055】
(ステップSP10)
店舗端末14は、表示装置34に借入画面を表示する。この借入画面には、例えばプレイヤカードを要求する旨や、変換元の価値媒体や変換先の電子メダルの選択を要求する旨等が記述される。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP12)
店舗端末14は、当該店舗端末14の操作者の操作等に基づき、プレイヤカードが有るか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP14の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には受付画面80を表示する処理に戻る。
【0057】
(ステップSP14)
店舗端末14は、プレイヤカードを読み取り、プレイヤIDを取得する。この際、店舗端末14は、プレイヤにパスワードを求め、プレイヤを認証する認証処理を行ってもよい。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0058】
(ステップSP16)
店舗端末14は、操作者から、変換元となる価値媒体の選択を受け付ける。第一実施形態では、店舗端末14は、通貨、第一電子メダル、第二電子メダルの3種類の価値媒体のうち何れか一つの種類の価値媒体の選択を受け付ける。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0059】
(ステップSP18)
店舗端末14は、操作者から、変換先となる電子メダルの選択を受け付ける。第一実施形態では、第一電子メダル、第二電子メダルの二種類の電子メダルのうち何れか一種類の電子メダルの選択を受け付ける。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP20)
店舗端末14は、操作者から、変換元となる価値媒体の変換量の入力を受け付ける。ここで、価値媒体が通貨の場合には、当該通貨の投入を受け付けることで、変換量の入力を受け付ける。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP22)
店舗端末14は、ステップSP16〜20にて受け付けた入力内容や当該店舗端末14が設置されている店舗Sの店舗IDを含む変換要求を、メダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0062】
(ステップSP24)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、店舗端末14から変換要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の変換手段62は、受信した変換要求に基づき、変換先として第一電子メダルが選択されているか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP26の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合にはステップSP30の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP26)
変換手段62は、変換要求に含まれる変換元の選択内容と、変換先としての第一電子メダルとに対応する変換レートを変換レートテーブル60Bから取得する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP28)
変換手段62は、取得した変換レートに基づき、価値媒体を第一電子メダルに変換し、変換した第一電子メダルを、口座テーブル60Aにおいて、変換要求に含まれる店舗ID及びプレイヤIDに対応付けられている第一電子メダルに追加(加算)する。変換手段62は、例えば第二電子メダルを第一電子メダルに変換する場合には、第一電子メダルを第二電子メダルに変換する場合に比べて低い変換レートに基づき、変換する。
【0065】
ここで、
図7は、口座テーブル60Aの一例を示す図であって、
図7(A)は、変換処理前における口座テーブル60Aの内容を示す図であり、
図7(B)は、変換処理後における口座テーブル60Aの内容を示す図である。
【0066】
図7(A)に示す例では、口座テーブル60Aには、店舗ID毎に、一又は複数のプレイヤIDが対応付けられている。そして、各プレイヤIDには、第一電子メダルの枚数と、第二電子メダルの枚数と、共有元と、第二電子メダルの消費可能な期限と、パスワードと、が対応付けられている。このような
図7(A)示す口座テーブル60Aの内容から、プレイヤID「P004」のプレイヤが、通貨として例えば10000円を第一電子メダルに変換するときは、変換手段62は、
図7(B)に示す口座テーブル60Aの内容のように、店舗ID「S001」に対応付けられているプレイヤID「P004」の第一電子メダルの枚数を0枚から1000枚に加算する。なお、
図7(B)において、変換処理前後で変化した欄にはハッチングを付している。
【0067】
図6に戻って、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP30)
変換手段62は、変換要求に含まれる変換元の選択内容と、変換先としての第二電子メダルとに対応する変換レートを変換レートテーブル60Bから取得する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP32)
変換手段62は、取得した変換レートに基づき、価値媒体を第二電子メダルに変換する。ここで、例えば通貨を第二電子メダルに変換する場合、通貨を第一電子メダルに変換する場合に比べて高い変換レートに基づいて変換する。また、制限手段70は、第一電子メダルよりも短い消費可能な期限を課し(設定)、変換された第二電子メダルに対応付けて口座テーブル60Aに記憶する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP34)
変換手段62は、変換結果を店舗端末14に送信する。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP36)
店舗端末14は、メダル管理サーバ10から、変換結果を受信する。これに応答して、店舗端末14は、受信した変換結果を表示装置34に表示する。そして、処理は、受付画面80を表示する処理に戻る。
【0072】
<移行処理の流れ>
図8は、第一実施形態に係るメダル管理システム1の処理のうち、
図5に示すメダル移行ボタン84が押下された場合に実行される移行処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0073】
(ステップSP40)
店舗端末14は、表示装置34に移行画面を表示する。この移行画面には、例えばプレイヤカードを要求する旨や、移行元店舗の選択を要求する旨、第二電子メダルの移行量を要求する旨等が記述される。そして、処理は、ステップSP42の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP42)
店舗端末14は、当該店舗端末14の操作者の操作等に基づき、プレイヤカードが有るか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP44の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には受付画面80を表示する処理に戻る。
【0075】
(ステップSP44)
店舗端末14は、プレイヤカードを読み取り、プレイヤIDを取得する。そして、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP46)
店舗端末14は、更にパスワードの入力を操作者から受け付け、当該店舗端末14が設置されている店舗Sの店舗ID、プレイヤID、及び入力されたパスワードを含む認証要求を、メダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP48の処理に移行する。
【0077】
(ステップSP48)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、店舗端末14から認証要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の管理手段64は、認証要求に含まれる店舗ID、プレイヤID、パスワードの組が、口座テーブル60Aに存在するか否かを判定することで、プレイヤの認証を行う。そして、管理手段64は、認証結果を店舗端末14に送信する。なお、この認証は、ゲームサーバ12や他のサーバが行ってもよい。そして、処理は、ステップSP50の処理に移行する。
【0078】
(ステップSP50)
店舗端末14は、認証結果を受信する。当該認証結果が認証成功を示す場合には、店舗端末14は、複数の店舗Sのリストを表示装置34に表示し、当該リストの中から移行元の店舗Sの選択を操作者から受け付ける。そして、処理は、ステップSP52の処理に移行する。
【0079】
(ステップSP52)
店舗端末14は、第二電子メダルの移行量(移行枚数)の入力を操作者から受け付ける。そして、処理は、ステップSP54の処理に移行する。
【0080】
(ステップSP54)
店舗端末14は、取得したプレイヤIDと、受け付けた店舗Sの店舗IDと、移行元の店舗IDと、受け付けた移行量と、を含む移行要求を、メダル管理サーバ10に送信する。
【0081】
(ステップSP56)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、店舗端末14から移行要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の移行手段68Aは、口座テーブル60Aにおいて、移行要求に含まれる移行元の店舗ID及びプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを移行量の分だけ減算し、減算に応じた新たな第二電子メダルを、移行要求に含まれる移行先の店舗ID及びプレイヤIDに対応付ける。これにより、移行手段68Aは、店舗S間で操作者の第二電子メダルを移行する。
【0082】
ここで、
図9は、口座テーブル60Aの一例を示す図であって、
図9(A)は、移行処理前における口座テーブル60Aの内容を示す図であり、
図9(B)は、移行処理後における口座テーブル60Aの内容を示す図である。
【0083】
図9(A)示す口座テーブル60Aの内容から、例えば店舗ID「S001」における操作者のプレイヤID「P001」に対応付けられている第二電子メダルのうち5000枚を、店舗ID「S002」が示す店舗Sに移行するときは、移行手段68Aは、以下の処理を行う。すなわち、移行手段68Aは、
図9(B)に示す口座テーブル60Aの内容のように、店舗ID「S001」に対応付けられているプレイヤID「P001」の第二電子メダルの枚数を11232枚から5000枚分だけ減算して6232枚に変更する。そして、移行手段68Aは、店舗ID「S002」に対応付けられている又は新たに対応付けるプレイヤID「P001」の第二電子メダルの枚数を5000枚に変更する。なお、
図9(B)において、移行処理前後で変化した欄にはハッチングを付している。
【0084】
図8に戻って、処理は、ステップSP56の処理に移行する。
【0085】
(ステップSP58)
メダル管理サーバ10の移行手段68Aは、口座テーブル60Aにおいて、移行要求に含まれる移行元の店舗ID及びプレイヤIDに対応付けられている第一電子メダル又は第二電子メダルを減算することで、移行の手数料を徴収する。そして、処理は、ステップSP60の処理に移行する。
【0086】
(ステップSP60)
移行手段68Aは、移行結果を店舗端末14に送信する。そして、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0087】
(ステップSP62)
店舗端末14は、メダル管理サーバ10から、移行結果を受信する。これに応答して、店舗端末14は、受信した移行結果を表示装置34に表示する。そして、処理は、受付画面80を表示する処理に戻る。
【0088】
<共有処理の流れ>
図10は、第一実施形態に係るメダル管理システム1の処理のうち、
図5に示すメダル共有ボタン86が押下された場合に実行される共有処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0089】
(ステップSP70)
店舗端末14は、表示装置34に共有画面を表示する。この共有画面には、プレイヤカードを要求する旨や、共有期限又は上限の入力を要求する旨等が記述される。そして、処理は、ステップSP72の処理に移行する。
【0090】
(ステップSP72)
店舗端末14は、当該店舗端末14の操作者の操作等に基づき、プレイヤカードが有るか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP74の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には受付画面80を表示する処理に戻る。
【0091】
(ステップSP74)
店舗端末14は、第二電子メダルの共有期限又は共有上限(枚数)の入力を操作者から受け付ける。そして、処理は、ステップSP76の処理に移行する。
【0092】
(ステップSP76)
店舗端末14は、共有元となる操作者のプレイヤカードを読み取り、プレイヤIDを取得する。そして、処理は、ステップSP78の処理に移行する。
【0093】
(ステップSP78)
店舗端末14は、更にパスワードの入力を共有元となる操作者から受け付け、当該店舗端末14が設置されている店舗Sの店舗ID、プレイヤID、及び入力されたパスワードを含む認証要求を、メダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP80の処理に移行する。
【0094】
(ステップSP80)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、店舗端末14から認証要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の管理手段64は、認証要求に含まれる店舗ID、プレイヤID、パスワードの組が、口座テーブル60Aに存在するか否かを判定することで、プレイヤの認証を行う。そして、管理手段64は、認証結果を店舗端末14に送信する。なお、この認証は、ゲームサーバ12や他のサーバが行ってもよい。そして、処理は、ステップSP82の処理に移行する。
【0095】
(ステップSP82)
店舗端末14は、認証結果を受信する。当該認証結果が認証成功を示す場合には、店舗端末14は、共有先となる他のプレイヤのプレイヤカードを読み取り、プレイヤIDを取得する。そして、処理は、ステップSP84の処理に移行する。
【0096】
(ステップSP84)
店舗端末14は、当該店舗端末14が設置されている店舗Sの店舗IDと、取得した共有元のプレイヤIDと、共有先のプレイヤIDと、を含む共有要求を、メダル管理サーバ10に送信する。
【0097】
(ステップSP86)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、共有要求を受信(取得)する。これに応答して、メダル管理サーバ10の許可手段68Bは、共有要求に含まれる店舗ID及び共有元のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを、共有先が消費することを許可する。
【0098】
ここで、
図11は、口座テーブル60Aの一例を示す図であって、
図11(A)は、共有処理前における口座テーブル60Aの内容を示す図であり、
図11(B)は、共有処理後における口座テーブル60Aの内容を示す図である。
【0099】
図11(A)示す口座テーブル60Aの内容から、例えば店舗ID「S001」における共有元のプレイヤID「P001」の第二電子メダルを、共有先のプレイヤID「P004」のプレイヤが共有するときは、許可手段68Bは、以下の処理を行う。すなわち、許可手段68Bは、
図11(B)に示す口座テーブル60Aの内容のように、店舗ID「S001」に対応付けられているプレイヤID「P004」の共有元の欄に、共有元のプレイヤID「P001」を追加する。なお、
図11(B)において、共有処理前後で変化した欄にはハッチングを付している。
【0100】
図10に戻って、処理は、ステップSP88の処理に移行する。
【0101】
(ステップSP88)
許可手段68Bは、共有結果を店舗端末14に送信する。なお、この際、許可手段68Bは、共有の手数料として、共有元のプレイヤIDに対応付けられている第一電子メダル又は第二電子メダルを徴収してもよい。そして、処理は、ステップSP90の処理に移行する。
【0102】
(ステップSP90)
店舗端末14は、メダル管理サーバ10から、共有結果を受信する。これに応答して、店舗端末14は、受信した共有結果を表示装置34に表示する。そして、処理は、受付画面80を表示する処理に戻る。
【0103】
<ゲーム処理の流れ>
図12は、第一実施形態に係るメダル管理システム1の処理のうち、ゲーム装置16がメダル管理サーバ10と連動して実行するゲーム処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0104】
(ステップSP100)
ゲーム装置16は、ゲームをプレイしようとするプレイヤのプレイヤカードを読み取り、プレイヤIDを取得する。そして、処理は、ステップSP102の処理に移行する。
【0105】
(ステップSP102)
ゲーム装置16は、更にパスワードの入力をプレイヤから受け付け、当該ゲーム装置16が設置されている店舗Sの店舗ID、プレイヤID、及び入力されたパスワードを含む認証要求を、メダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP104の処理に移行する。
【0106】
(ステップSP104)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、ゲーム装置16から、認証要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の管理手段64は、認証要求に含まれる店舗ID、プレイヤID、パスワードの組が、口座テーブル60Aに存在するか否かを判定することで、プレイヤの認証を行う。そして、管理手段64は、認証結果をゲーム装置16に送信する。なお、この認証は、ゲームサーバ12や他のサーバが行ってもよい。そして、処理は、ステップSP106の処理に移行する。
【0107】
(ステップSP106)
ゲーム装置16は、メダル管理サーバ10から認証結果を受信する。当該認証結果が認証成功を示す場合には、ゲーム装置16は、消費する電子メダル(支払いをする電子メダル)の選択をプレイヤから受け付ける。第一実施形態では、プレイヤは、第一電子メダル及び第二電子メダルの何れか一つの電子メダルを選択することができるようになっている。そして、処理は、ステップSP108の処理に移行する。
【0108】
(ステップSP108)
ゲーム装置16は、取得したプレイヤIDと、プレイヤが選択した電子メダルの識別情報を含む消費要求をメダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP110の処理に移行する。
【0109】
(ステップSP110)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、ゲーム装置16から、消費要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の管理手段64は、受信した消費要求に基づき、消費する電子メダルとして第一電子メダルが選択されたか否か判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP112の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合にはステップSP114の処理に移行する。
【0110】
(ステップSP112)
管理手段64は、口座テーブル60Aにおいて、消費要求に含まれる店舗ID及びプレイヤIDに対応付けられている第一電子メダルを減算することで当該第一電子メダルを消費する。そして、処理は、ステップSP116の処理に移行する。
【0111】
(ステップSP114)
管理手段64は、口座テーブル60Aにおいて、消費要求に含まれる店舗ID及びプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを減算することで当該第二電子メダルを消費する。ここで、プレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルが無く、且つ、当該プレイヤIDに共有元が対応付けられている場合には、共有元に対応付けられている第二電子メダルを減算することで当該第二電子メダルを消費する。そして、処理は、ステップSP116の処理に移行する。
【0112】
(ステップSP116)
管理手段64は、ゲームの実行の開始を許可する開始許可をゲーム装置16に送信する。なお、開始許可をする際に、第二電子メダルを消費した場合には、メダル管理サーバ10の変更手段68Cは、第一電子メダルを消費した場合に比べてゲームの難易度を下げてもよい。そして、処理は、ステップSP118の処理に移行する。
【0113】
(ステップSP118)
ゲーム装置16は、メダル管理サーバ10から開始許可を受信する。これに応答して、ゲーム装置16は、ゲームの実行を開始し、当該ゲームをプレイヤに提供する。そして、処理は、ステップSP120の処理に移行する。
【0114】
(ステップSP120)
ゲーム装置16は、予め定められた報酬条件が成立したか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP122の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には受付画面80を表示する処理に戻る。
【0115】
(ステップSP122)
ゲーム装置16は、報酬が電子メダルである場合、ゲームを開始するために消費した電子メダルの識別情報、プレイヤのプレイヤID、ゲーム装置16が設置されている店舗Sの店舗IDを含む報酬要求をメダル管理サーバ10に送信する。
【0116】
(ステップSP124)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、ゲーム装置16から、報酬要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の付与手段68Dは、報酬要求に含まれる電子メダルの識別情報に基づき、ゲームを開始するために第二電子メダルを消費したか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP130の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合にはステップSP126の処理に移行する。
【0117】
(ステップSP126)
付与手段68Dは、第一電子メダルに対応する第一ペイアウト率を記憶手段60から取得する。そして、処理は、ステップSP128の処理に移行する。
【0118】
(ステップSP128)
付与手段68Dは、第一ペイアウト率に基づき、加算する第一電子メダルの枚数を算出し、口座テーブル60Aにおいて、報酬要求に含まれる店舗ID及びプレイヤIDに対応する第一電子メダルに、算出した枚数を加算することで、第一電子メダルをプレイヤに付与する。そして、処理は、ステップSP134の処理に移行する。
【0119】
(ステップSP130)
付与手段68Dは、第二電子メダルに対応し、第一ペイアウト率よりも高い第二ペイアウト率を記憶手段60から取得する。そして、処理は、ステップSP132の処理に移行する。
【0120】
(ステップSP132)
付与手段68Dは、第二ペイアウト率に基づき、加算する第二電子メダルの枚数を算出し、口座テーブル60Aにおいて、報酬要求に含まれる店舗ID及びプレイヤIDに対応する第二電子メダルに、算出した枚数を加算することで、第二電子メダルをプレイヤに付与する。そして、処理は、ステップSP134の処理に移行する。
【0121】
(ステップSP134)
付与手段68Dは、付与結果をゲーム装置16に送信する。そして、処理は、ステップSP136の処理に移行する。
【0122】
(ステップSP136)
ゲーム装置16は、メダル管理サーバ10から、付与結果を受信する。これに応答して、ゲーム装置16は、受信した付与結果を表示装置34に表示する。そして、
図12に示す一連の処理が終了する。
【0123】
<効果>
以上、第一実施形態によれば、操作者が所持する価値媒体を、少なくとも第一電子メダル及び第二電子メダルのうち何れか一方の電子メダルに変換する変換手段62を備えるので、ユーザの好みやプレイスタイル等に応じて何れか一方の電子メダルに変換し、二種類の電子メダルを使い分けることができる。すなわち、プレイヤにとって変換して消費する電子メダルの選択肢が増え、プレイヤ側にメリットを与えることができる。
また、第一電子メダルに設定されている一の制限を第二電子メダルにおいて緩和する制限緩和手段68を備えるので、プレイヤが価値媒体を第二電子メダルに変換すれば、プレイヤ側にメリットを与えることができる。また、上記第一実施形態によれば、一の制限とは異なる他の制限であって、第一電子遊戯媒体に比べて高い他の制限を第二電子メダルに設定する制限手段70を備えるので、第二電子メダルの方が一方的に消費され続けることを抑制でき、ゲームを提供する側のデメリットを抑えることができる。
【0124】
また、第一実施形態によれば、制限手段70は、他の制限として、第一電子メダルに比べて第二電子メダルの消費可能な期限が短いという制限を設定するので、価値媒体が第二電子メダルに変換されても、第二電子メダルは、第一電子メダルよりも短い期限が過ぎると消費不可能となり、第二電子メダルの方が一方的に消費され続けることを一層抑制できる。
【0125】
また、第一実施形態によれば、変換手段62は、通貨を第一電子メダルに変換する場合、予め定められた変換レートに基づいて変換し、通貨を第二電子メダルに変換する場合、予め定められた変換レートと異なる他の変換レートに基づいて変換するので、同じ量の通貨を変換しても、操作者が得られる第一電子メダルの量と第二電子メダルの量を変化させることができる。したがって、プレイヤにとっては、ユーザの好みやプレイスタイル等に応じた適切な量に変換できる何れか一方の電子メダルに変換することができる。すなわち、プレイヤにとって電子メダルの変換量の選択肢が増え、プレイヤ側にメリットを与えることができる。
また、第一実施形態によれば、他の変換レートが予め定められた変換レートよりも高いため、同じ量の通貨を変換しても、第一電子メダルよりも多くの第二電子メダルが得られる。したがって、第一電子メダルと第二電子メダルの価値が同じである場合、第二電子メダルに変換すると、プレイヤ側にメリットを与えることができる。
【0126】
また、第一実施形態では、変換手段62は、第一電子メダルを、第一変換レートに基づき、第二電子メダルに変換し、且つ、第二電子メダルを、第一変換レートよりも低い第二変換レートに基づき、第一電子メダルに変換する。したがって、この構成によれば、変換が繰り返されて、通貨の消費が低減し、ゲームを提供する側の収益が低下するというデメリットを抑えることができる。
【0127】
また、第一実施形態によれば、移行手段68Aは、店舗S間で第二電子メダルの移行を可能とするので、プレイヤが普段行かない店舗S、例えば旅行先の店舗Sに行ったとしても、プレイヤは、価値媒体を変換しなくても、第二電子メダルを消費することができ、プレイヤ側によりメリットを与えることができる。
【0128】
また、第一実施形態によれば、許可手段68Bは、操作者のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを、当該操作者とは異なる他のプレイヤが共有することにより、当該他のプレイヤが消費することを許可するので、他のプレイヤ側にもメリットを与えることがきる。また、このメリットにより、操作者に対して、例えばゲームに興味がない他のプレイヤを店舗Sに連れてきて一緒にプレイしようという動機を与えることができ、ゲームを提供する側としては集客を図ることができる。
【0129】
また、第一実施形態によれば、付与手段68Dは、プレイヤが第一電子メダルを消費してゲームをプレイする場合と、第二電子メダルを消費してゲームをプレイする場合とで、報酬として、異なる種類及び異なる枚数の電子メダルを付与するので、報酬のバリエーションを増やすことができ、プレイヤ側にメリットを与えることができる。
【0130】
また、第一実施形態によれば、付与手段68Dは、プレイヤが第一電子メダルを消費してゲームをプレイする場合よりも、第二電子メダルを消費してゲームをプレイする場合の方が、高いペイアウト率に基づき、対応する電子メダルを付与するので、第二電子メダルを消費するプレイヤにメリットを与えることができるとともに、ゲームを一層楽しんでもらうことができる。
【0131】
―――第二実施形態―――
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態に係るメダル管理システムでは、第一実施形態で説明した共有処理の代わりに、譲渡処理を実行する。なお、第二実施形態で説明しない構成は、第一実施形態で説明した構成と同様の構成である。
【0132】
具体的には、許可手段68Bは、操作者による譲渡操作に応じて、口座テーブル60Aにおいて、譲渡元のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを減算し、減算に応じた新たな第二電子メダルを譲渡先のプレイヤIDに対応付けることで、第二電子メダルの譲渡を可能とする。
【0133】
より具体的には、
図13を用いて説明する。
図13は、第二実施形態に係るメダル管理システムの処理のうち、
図5に示す受付画面80においてメダル共有ボタン86の代わりに設けられている不図示の譲渡ボタンが押下された場合に実行される譲渡処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下のステップの順番は、適宜、変更することができる。
【0134】
(ステップSP150)
店舗端末14は、表示装置34に譲渡画面を表示する。この譲渡画面には、譲渡元や譲渡先のプレイヤカードを要求する旨や、第二電子メダルの譲渡数量の入力を要求する旨等が記述される。そして、処理は、ステップSP152の処理に移行する。
【0135】
(ステップSP152)
店舗端末14は、当該店舗端末14の操作者の操作等に基づき、譲渡元や譲渡先のプレイヤカードが有るか否かを判定する。そして、処理は、当該判定が肯定判定された場合にはステップSP154の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には受付画面80を表示する処理に戻る。
【0136】
(ステップSP154)
店舗端末14は、譲渡元のプレイヤカードを読み取り、当該譲渡元のプレイヤIDを取得する。そして、処理は、ステップSP156の処理に移行する。
【0137】
(ステップSP156)
店舗端末14は、更にパスワードの入力を操作者から受け付け、当該店舗端末14が設置されている店舗Sの店舗ID、譲渡元のプレイヤID、及び入力されたパスワードを含む認証要求を、メダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP158の処理に移行する。
【0138】
(ステップSP158)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、店舗端末14から認証要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の管理手段64は、認証要求に含まれる店舗ID、プレイヤID、パスワードの組が、口座テーブル60Aに存在するか否かを判定することで、プレイヤの認証を行う。そして、管理手段64は、認証結果を店舗端末14に送信する。なお、この認証は、ゲームサーバ12や他のサーバが行ってもよい。そして、処理は、ステップSP160の処理に移行する。
【0139】
(ステップSP160)
店舗端末14は、認証結果を受信する。当該認証結果が認証成功を示す場合には、店舗端末14は、譲渡先のプレイヤカードを読み取り、当該譲渡先のプレイヤIDを取得する。そして、処理は、ステップSP162の処理に移行する。
【0140】
(ステップSP162)
店舗端末14は、第二電子メダルの譲渡数量の入力を譲渡元の操作者から受け付ける。そして、処理は、ステップSP164の処理に移行する。
【0141】
(ステップSP164)
店舗端末14は、譲渡元のプレイヤIDと、譲渡先のプレイヤIDと、譲渡数量を含む譲渡要求をメダル管理サーバ10に送信する。そして、処理は、ステップSP166の処理に移行する。
【0142】
(ステップSP166)
メダル管理サーバ10の取得手段66は、譲渡要求を受信する。これに応答して、メダル管理サーバ10の許可手段68Bは、口座テーブル60Aにおいて、譲渡要求に含まれる譲渡元のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを譲渡数量分だけ減算し、譲渡数量に応じた新たな第二電子メダルを譲渡先のプレイヤIDに対応付けることで、第二電子メダルの譲渡を許可する。
【0143】
ここで、
図14は、口座テーブル60Aの一例を示す図であって、
図14(A)は、譲渡処理前における口座テーブル60Aの内容を示す図であり、
図14(B)は、譲渡処理後における口座テーブル60Aの内容を示す図である。
【0144】
図14(A)示す口座テーブル60Aの内容から、例えば店舗ID「S001」における譲渡元のプレイヤID「P001」の第二電子メダルを、譲渡先のプレイヤID「P0100」のプレイヤに譲渡するときは、口座テーブル60Aにおいて、「P0100」の行を店舗ID「S001」に対応付けた後、許可手段68Bは、以下の処理を行う。すなわち、許可手段68Bは、
図14(B)に示す口座テーブル60Aの内容のように、店舗ID「S001」に対応付けられているプレイヤID「P001」の第二電子メダルを譲渡数量分の5000枚だけ減算し、新たな第二電子メダル5000枚を譲渡先のプレイヤID「P0100」に対応付けることで、第二電子メダルの譲渡を許可する。なお、
図14(B)において、譲渡処理前後で変化した欄にはハッチングを付している。
【0145】
図13に戻って、処理は、ステップSP168の処理に移行する。
【0146】
(ステップSP168)
許可手段68Bは、譲渡結果を店舗端末14に送信する。そして、処理は、ステップSP170の処理に移行する。
【0147】
(ステップSP170)
店舗端末14は、メダル管理サーバ10から譲渡結果を受信する。これに応答して、店舗端末14は、受信した譲渡結果を表示装置34に表示する。そして、処理は、受付画面80を表示する処理に戻る。
【0148】
以上、第二実施形態によれば、許可手段68Bは、操作者のプレイヤIDに対応付けられている第二電子メダルを他のプレイヤに譲渡することを許可することで、他のプレイヤ側にもメリットを与えることがきる。また、このメリットにより、操作者に対して、例えばゲームに興味がない他のプレイヤを店舗Sに連れてきて一緒にプレイしようという動機を与えることができ、ゲームを提供する側としては集客を図ることができる。
【0149】
―――変形例―――
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0150】
例えば、上記第一実施形態では、電子メダルが消費可能なゲーム装置を設ける場合を説明したが、電子メダルと物理メダルの両方が使用可能なゲーム装置を設けてもよい。
【0151】
また、上記第一実施形態では、電子メダルを店舗端末14にて借り入れる場合を説明したが、通信ネットワークNT上に存在するウェブサイトからプレイヤの所有する携帯端末やPC等を通じて借り入れるようにしてもよい。
【0152】
また、上記第一実施形態では、各プレイヤが所持する第一電子メダルと第二電子メダルが纏めて記述された口座テーブル60Aが設けられる場合を説明したが、プレイヤ毎及びメダル毎に、異なる口座テーブルが設けられてもよい。この場合、電子メダルの期限が経過した場合、口座テーブルごと消去することができ、他の口座に影響を与えることを抑制することができる。
【0153】
また、上記第一実施形態では、共有数量の入力を受け付け、譲渡数量の入力を受け付ける場合を説明したが、ゲームを提供する側の利益減少を抑えるという観点から、これらの数量には上限値が設定されてもよい。また、共有や譲渡できる人数制限を設けてもよい。また、これら上限値や人数制限は、価値媒体の支払いを受け付けることにより、変更できるようにしてもよい。
【0154】
また、店舗端末14は、プレイヤが価値媒体を変換した場合や、プレイヤカードを発行した場合、タッチ操作をした場合等に、抽選処理を実行し、当選したプレイヤに対して第二電子メダルを付与してもよい。