特許第6575797号(P6575797)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6575797
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】電気錠制御システム
(51)【国際特許分類】
   E05B 49/00 20060101AFI20190909BHJP
   E05F 15/74 20150101ALI20190909BHJP
   E05F 15/77 20150101ALI20190909BHJP
【FI】
   E05B49/00 K
   E05F15/74
   E05F15/77
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-82490(P2015-82490)
(22)【出願日】2015年4月14日
(65)【公開番号】特開2016-199962(P2016-199962A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2018年4月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000131511
【氏名又は名称】株式会社シブタニ
(72)【発明者】
【氏名】松井 清尚
(72)【発明者】
【氏名】森 朋之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 寿隆
(72)【発明者】
【氏名】村田 泰久
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−164812(JP,A)
【文献】 特開2014−218792(JP,A)
【文献】 特開2011−21327(JP,A)
【文献】 特開2014−173324(JP,A)
【文献】 特開2005−133322(JP,A)
【文献】 特開2005−207034(JP,A)
【文献】 特開2001−317247(JP,A)
【文献】 特開2009−46813(JP,A)
【文献】 特開2008−242953(JP,A)
【文献】 特開2009−2017(JP,A)
【文献】 特開2015−152986(JP,A)
【文献】 米国特許第6023224(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0092443(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 49/00−49/04
E05F 15/00−15/79
G07C 9/00− 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通行者が所持する認証鍵との間で無線認証を行い、認証IDの一致に基いて扉体の開扉を許可する電気錠制御システムであって、
前記認証鍵と無線で通信するサブ制御ユニットと、該サブ制御ユニットと有線又は無線で通信するメイン制御ユニットとを備え、
前記サブ制御ユニットは、前記認証鍵に呼出信号を送信する送信部と、前記認証鍵から応答信号を受信する受信部と、検知エリア内における人の存在を検知する人検知センサと、前記メイン制御ユニットと通信する通信部と、これらを制御するサブ制御部とを備えて、それぞれ室内側と室外側に振り分け配置せしめ
該サブ制御部は、前記人検知センサによる人検知に応じて前記送信部から呼出信号を送信させる呼出信号送信手段と、前記受信部が前記認証鍵から応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる認証IDの認証を前記メイン制御ユニットに依頼する認証依頼手段とを備え、
前記メイン制御ユニットは、前記サブ制御ユニットと通信する通信部と、前記扉体の開扉許可信号を出力する開扉許可信号出力部と、正規の認証IDを記憶する認証ID記憶部と、これらを制御するメイン制御部とを備え、
該メイン制御部は、前記サブ制御ユニットからの認証依頼に応じて、前記応答信号に含まれる認証IDが前記認証ID記憶部に記憶された正規の認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、該ID認証手段が一致すると判断した場合に、前記開扉許可信号出力部から開扉許可信号を出力させる開扉許可信号出力手段と、前記認証IDに予め登録されたメールアドレスに対して、通過方向の判定に応じた通知メールの送信を行うメール通知手段としての機能を備えると共に、
前記室内側及び室外側に配置されたサブ制御ユニットによる通過方向の判定に応じた認証結果に基づいて、帰宅であるか外出であるかを特定し、前記メールアドレスに対して帰宅通知メール又は外出通知メールを送信するメール通知制御を行うことを特徴とする電気錠制御システム。
【請求項2】
前記メイン制御部は、室内側及び室外側の前記サブ制御ユニットからの認証依頼により認証が行われた順序に基づいて帰宅であるか外出であるかを特定することを特徴とする請求項1に記載の電気錠制御システム。
【請求項3】
前記メイン制御ユニットのメイン制御部は、室外側の前記サブ制御ユニットからの認証依頼に応じて認証を行った場合は外出であると特定すると共、当該認証した後に室内側のサブ制御ユニットからの認証依頼に応じて認証を行った場合は、帰宅であると特定し、当該認証IDに紐付けされたメールアドレスに外出通知メールまたは帰宅通知メール送信することを特徴とする請求項1または2に記載の電気錠制御システム。
【請求項4】
一つの前記メイン制御ユニットに対して、複数の前記サブ制御ユニット複数の前記扉体の室内側と室外側に振り分けて配置され、前記メイン制御ユニットのメイン制御部は、複数の前記扉体の室内側と室外側に配置されたそれぞれの前記サブ制御ユニット毎に自律的に実行される認証依頼に応じて、人の通過方向を判定することにより帰宅であるか外出であるかを特定し、当該帰宅又は外出通知メールの送信を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気錠制御システム。
【請求項5】
前記メイン制御ユニット及び前記サブ制御ユニットは、前記扉体である自動ドアの縦枠部、中間方立部、無目部及び/又は天井部に取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気錠制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動ドアなどの扉体に適用される電気錠制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通行者が所持する認証鍵との間で無線認証を行い、認証IDの一致に基いて扉体の開扉を許可する電気錠制御システムが知られている。この種の電気錠制御システムは、例えば、マンションなどの集合住宅のエントランスに設置された自動ドアに適用されており、認証鍵を所持しているマンションの住人は、鍵や認証用のICカードを取り出すことなく、ハンズフリーで入退館することができる。
【0003】
また、特許文献1には、扉体の屋外側で人検知を行う屋外人検知センサと、扉体の室内側で人検知を行う屋内人検知センサとを備え、両人検知センサの検知順序に基いて、通行者の通過方向(入室又は退室)を特定する電気錠制御システム(入退室管理システム)が開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載される電気錠制御システムでは、常に呼出信号を発信して認証鍵からの応答信号を受け付けるレディー(準備)状態であるため、認証鍵を持った人が呼出信号及び応答信号の送受信エリア内で立ち止まった場合、扉体が長時間に亘って開扉許可状態となり、第三者による不正入室を許してしまう虞がある。また、マンションなどの集合住宅では、通常、エントランスの近くに管理人室があるため、認証鍵を持った管理人が扉体の近くで作業をしていると、管理人が所持する認証鍵の認証に基いて扉体が常に開扉許可状態となる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−207034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、認証鍵を所持しない第三者の不正な入館・入室を防止することができるだけでなく、通過方向(帰宅又は外出)の判定に応じた通知メールの送信管理が行える電気錠制御システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の電気錠制御システムは、通行者が所持する認証鍵との間で無線認証を行い、認証IDの一致に基いて扉体の開扉を許可する電気錠制御システムであって、前記認証鍵と無線で通信するサブ制御ユニットと、該サブ制御ユニットと有線又は無線で通信するメイン制御ユニットとを備え、前記サブ制御ユニットは、前記認証鍵に呼出信号を送信する送信部と、前記認証鍵から応答信号を受信する受信部と、検知エリア内における人の存在を検知する人検知センサと、前記メイン制御ユニットと通信する通信部と、これらを制御するサブ制御部とを備えて、それぞれ室内側と室外側に振り分け配置せしめ、該サブ制御部は、前記人検知センサによる人検知に応じて前記送信部から呼出信号を送信させる呼出信号送信手段と、前記受信部が前記認証鍵から応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる認証IDの認証を前記メイン制御ユニットに依頼する認証依頼手段とを備え、前記メイン制御ユニットは、前記サブ制御ユニットと通信する通信部と、前記扉体の開扉許可信号を出力する開扉許可信号出力部と、正規の認証IDを記憶する認証ID記憶部と、これらを制御するメイン制御部とを備え、該メイン制御部は、前記サブ制御ユニットからの認証依頼に応じて、前記応答信号に含まれる認証IDが前記認証ID記憶部に記憶された正規の認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、該ID認証手段が一致すると判断した場合に、前記開扉許可信号出力部から開扉許可信号を出力させる開扉許可信号出力手段と、前記認証IDに予め登録されたメールアドレスに対して、通過方向の判定に応じた通知メールの送信を行うメール通知手段としての機能を備えると共に、前記室内側及び室外側に配置されたサブ制御ユニットによる通過方向の判定に応じた認証結果に基づいて、帰宅であるか外出であるかを特定し、前記メールアドレスに対して帰宅通知メール又は外出通知メールを送信するメール通知制御を行うことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、上記のように構成したことにより、認証鍵を所持しない第三者の不正な入館・入室を防止することができる。つまり、本発明の電気錠制御システムでは、人検知センサによる人検知に応じて呼出信号を送信するので、たとえ認証鍵を持った人が呼出信号及び応答信号の送受信エリア内で立ち止まったとしても、人検知センサの検知エリア外であれば、認証鍵の認証は行われないことになり、人検知に応じて送信する呼出信号は、ある一定回数送信し、その間に認証鍵が呼出信号を受信できれば認証鍵から応答信号が送信され、呼出信号は停止するため、管理室での管理人の持つ認証鍵で扉体が開扉されるリスクを減少させることができる。その結果、扉体が開扉許可状態とはならず、第三者による不正入室を防止できる。しかも、呼出信号及び応答信号の送受信や人検知を行うサブ制御ユニットと、ID認証処理や開扉許可信号出力を行うメイン制御ユニットとが分離しているので、メイン制御ユニット及びサブ制御ユニットの配置の自由度が向上するだけでなく、サブ制御ユニットの配置設定に基づいて人検知センサの検知エリアを最適化することができる。さらに、サブ制御ユニットを自動ドアの室内側と室外側とに振り分けて配置することで、メイン制御ユニット側では、自動ドアの開扉動作を管理するだけでなく、メイン制御部が備えるメール通知手段によって、両サブ制御ユニットからの認証依頼に応じて、人の居場所や通過方向(帰宅又は外出)を判定することができ、認証IDに予め登録されたメールアドレスに対して、通過方向(帰宅又は外出)の判定に応じた通知メールの送受信管理が行え、例えば、高齢者マンションや老人介護施設からハンズフリー用の認証鍵を携帯する徘徊老人が施設から外出や、施設の不在確認にも利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る電気錠制御システムが適用される自動ドアの斜視図である。
図2】電気錠制御システムの構成を示すブロック図である。
図3】サブ制御ユニットの配置例を示す説明図であり、(a)はサブ制御ユニットを自動ドアの中間方立部に取付けた例を示す説明図、(b)はサブ制御ユニットを天井部に取付けた例を示す説明図である。
図4】サブ制御部の制御手順を示すフローチャートである。
図5】メイン制御部の制御手順を示すフローチャートである。
図6】メール通知制御の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する電気錠制御システム1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電気錠制御システム1が適用される自動ドア2の斜視図であり、自動ドア2は、開口部の左右両端部に沿って配置される縦枠部3、開口部の上端部に沿って配置される無目部4、開口部の左右中間部に立設される左右の中間方立部5、縦枠部3と中間方立部5との間の開口を塞ぐはめ殺し部6、左右の中間方立部5間に形成される出入口7を開閉する左右の開閉ドア8、無目部4又は天井部9に取付けられる室内側及び室外側のドア開閉用人検知センサ10、出入口7内の人の通過を検知する光電センサ11、フットスイッチ、無目部4内に配置される自動ドア開閉機構(図示せず)及び自動ドア制御ユニット12(図2参照)などを備えて構成されている。
【0011】
自動ドア制御ユニット12の制御による開閉ドア8の開閉動作には、室外側のドア開閉用人検知センサ10による人検知に応じて開閉ドア8を開扉動作させる入館・入室時開扉動作や、室内側のドア開閉用人検知センサ10による人検知に応じて開閉ドア8を開扉動作させる退館・退室時開扉動作が含まれる。これらの開扉動作は、電気錠制御システム1によって制限することが可能であり、例えば、通常時は入館・入室時開扉動作及び退館・退室時開扉動作を規制し、電気錠制御システム1の開扉許可信号出力に応じて入館・入室時開扉動作及び退館・退室時開扉動作を許可するようにしたり、或いは、通常時は入館・入室時開扉動作のみを規制し、電気錠制御システム1の開扉許可信号出力に応じて入館・入室時開扉動作を許可するようにすることができ、マンションのエントランスに設置される自動ドア2では、後者の設定が広く採用されている。
【0012】
電気錠制御システム1は、通行者が所持する認証鍵20との間で無線認証を行い、認証IDの一致に基いて自動ドア2の開扉を許可するシステムであり、図2に示すように、認証鍵20と無線で通信する複数のサブ制御ユニット30と、該サブ制御ユニット30と有線又は無線で通信するメイン制御ユニット40とを備えている。
【0013】
認証鍵20は、認証IDを記憶する認証ID記憶部21と、サブ制御ユニット30から呼出信号を受信する受信部22と、呼出信号の受信に応じて認証IDが含まれる応答信号を送信する送信部23と、これらを制御する認証鍵制御部24とを備えて構成されている。
【0014】
サブ制御ユニット30は、認証鍵20に呼出信号を送信する送信部31と、認証鍵20から応答信号を受信する受信部32と、検知エリア内における人の存在を検知する人検知センサ33と、メイン制御ユニット40と通信する通信部34と、これらを制御するサブ制御部35とを備えて構成されている。
【0015】
人検知センサ33としては、赤外線の反射変化に基づいて人を検知する光線式反射センサ、人体から放出される熱エネルギーを検出する熱線センサ、マイクロ波の反射変化に基づいて人を検知するマイクロ波センサなどが用いられ、その検知エリアは、電波である呼出信号及び応答信号の送受信エリアに重なり、且つ送受信エリアよりも狭く設定される。
【0016】
サブ制御部35は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成されており、ROMに書き込まれたソフトウエアとの協働により、人検知センサ33による人検知に応じて送信部31から呼出信号を間欠的に送信させる呼出信号送信手段と、受信部32が認証鍵20から応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる認証IDの認証を依頼する電文(電文の送信元を特定するためのサブ制御ユニットIDを含む)を生成し、該電文をメイン制御ユニット40に送信する認証依頼手段として機能する。
【0017】
図3に示すように、本実施形態のサブ制御ユニット30は、自動ドア2の室内側(館内側)と室外側(館外側)とに振り分けて配置されており、室内側のサブ制御ユニット30は、室内側にいる人を検知して呼出信号及び応答信号の送受信を行い、室外側のサブ制御ユニット30は、室外側にいる人を検知して呼出信号及び応答信号の送受信を行う。図1及び図3の(a)は、自動ドア2の中間方立部5にサブ制御ユニット30を取付けた例を示し、図3の(b)は、天井部9にサブ制御ユニット30を取付けた例を示しているが、自動ドア2の縦枠部3や無目部4にサブ制御ユニット30を取付けるようにしてもよい。
【0018】
メイン制御ユニット40は、サブ制御ユニット30と通信する通信部41と、自動ドア2の開扉許可信号を出力する開扉許可信号出力部42と、正規の認証IDを記憶する認証ID記憶部43と、カード型の認証鍵(図示せず)から認証IDを読取るICカード読取部44と、メールサーバからの帰宅通知メールや外出通知メールを送信するメール送信部45と、これらを制御するメイン制御部46とを備えて構成されている。
【0019】
メイン制御部46は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成されており、ROMに書き込まれたソフトウエアとの協働により、サブ制御ユニット30からの認証依頼に応じて、応答信号に含まれる認証IDが認証ID記憶部43に記憶された正規の認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、該ID認証手段が一致すると判断した場合に、開扉許可信号出力部42から開扉許可信号を出力させる開扉許可信号出力手段と、認証した認証IDがメール通知登録されている場合に、帰宅であるか外出であるかを特定し、帰宅通知メール又は外出通知メールを予め登録されたメールアドレスに送信するメール通知手段として機能する。
【0020】
図1に示すように、本実施形態のメイン制御ユニット40は、自動ドア2の中間方立部5に取付けられているが、メイン制御ユニット40においては人検知や認証鍵20との通信を行わないため、その取付位置は自由に変更することができる。
【0021】
なお、本実施形態では、一つのメイン制御ユニット40で一つの自動ドア2の開扉動作を管理する例を示すが、一つのメイン制御ユニット40で複数の扉体の開扉動作を管理することも可能であり、この場合には、複数のサブ制御ユニット30が複数の扉体に振り分けて配置される。例えば、2つのエントランスを持つマンションの場合、各エントランスに設置される自動ドア2、2′の室内側及び室外側にそれぞれサブ制御ユニット30、30′…を配置し、合計4つのサブ制御ユニット30、30′…を一つのメイン制御ユニット40に接続すればよい(図2の仮想線部分を参照)。また、通過方向の特定を行わない場合は、各扉体に対してそれぞれ一つのサブ制御ユニット30であってもよい。
【0022】
つぎに、電気錠制御システム1の動作及び制御手順について、図4図6を参照しつつ説明する。
【0023】
図4に示すように、サブ制御ユニット30のサブ制御部35は、人検知センサ33による人検知を判断し(S11)、この判断結果がYESである場合は、送信部31から呼出信号を送信させる(S12:呼出信号送信手段)。呼出信号を送信したら、受信部32が認証鍵20から応答信号を受信したか否かを判断する(S13)。この判断は、人検知に応じて送信する呼出信号をある一定回数送信し、所定のタイムアウト時間が経過するまで繰り返される(S14)。その間に認証鍵20が呼出信号を受信できれば認証鍵20から応答信号が送信され、受信部32が応答信号を受信したら、応答信号に含まれる認証IDの認証を依頼する電文(サブ制御ユニットIDを含む)を生成し、該電文を通信部34からメイン制御ユニット40に送信させる(S15:認証依頼手段)。これら一連の処理は、サブ制御ユニット30毎に自律的に実行される。
【0024】
図5に示すように、メイン制御ユニット40のメイン制御部46は、サブ制御ユニット30から認証依頼の電文を受信したか否かを判断し(S21)、この判断結果がYESである場合は、電文に含まれる認証IDが認証ID記憶部43に記憶された正規の認証IDと一致するか否かを判断する(S22、S23:ID認証手段)。この判断結果が一致である場合は、開扉許可信号出力部42から開扉許可信号を出力させて自動ドア2の開扉を許可すると共に(S24:開扉許可信号出力手段)、サブルーチンであるメール通知制御を実行する(S25)。なお、複数の自動ドア2、2′を管理対象とする場合は、電文に含まれるサブ制御ユニットIDに基づいて管理対象の自動ドア2、2′を特定し、特定された自動ドア2、2′に対して開扉許可信号の出力が行われる。
【0025】
図6に示すように、S25におけるメール通知制御では、認証した認証IDがメール通知登録されているか否かを判断し(S31)、この判断結果がYESである場合は、室外側及び室外側のサブ制御ユニット30からの認証依頼に基づいて認証が行われたか否かを判断する(S32)。この判断結果もYESである場合は、認証が行われた順序に基づいて帰宅であるか外出であるかを特定する(S33)。具体的には、室内側のサブ制御ユニット30からの認証依頼に基づいて認証した後、室外側のサブ制御ユニット30からの認証依頼に基づいて認証を行った場合は、外出であると特定し、その認証IDに紐付けされたメールアドレスに外出通知メールを送信する(S34)。また、室外側のサブ制御ユニット30からの認証依頼に基づいて認証した後、室内側のサブ制御ユニット30からの認証依頼に基づいて認証を行った場合は、帰宅であると特定し、その認証IDに紐付けされたメールアドレスに帰宅通知メールを送信する(S35)。
【0026】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、電気錠制御システム1は、通行者が所持する認証鍵20との間で無線認証を行い、認証IDの一致に基いて自動ドア2の開扉を許可するのであるが、認証鍵20と無線で通信するサブ制御ユニット30と、該サブ制御ユニット30と有線又は無線で通信するメイン制御ユニット40とに分割されている。そして、サブ制御ユニット30は、室内側と室外側にそれぞれ振り分け配置せしめ、人検知センサ33による人検知に応じて送信部31から呼出信号をある送信するとともに、受信部32が認証鍵20から応答信号を受信した場合に、該応答信号に含まれる認証IDの認証をメイン制御ユニット40に依頼する。一方、メイン制御ユニット40は、サブ制御ユニット30からの認証依頼に応じて、その認証IDが正規の認証IDと一致するか否かを判断するとともに、一致すると判断した場合に、開扉許可信号を出力して自動ドア2の開扉動作を許可すると共に、当該認証IDに予め登録されたメールアドレスに対して、通過方向の判定に応じた通知メールの送信を行うメール通知手段によって、室内側及び室外側に配置されたサブ制御ユニット30による通過方向の判定に応じた認証結果に基づいて、帰宅であるか外出であるかを特定し、帰宅通知メール又は外出通知メールを送信するメール通知制御を実行する
【0027】
このような電気錠制御システム1によれば、人検知センサ33による人検知に応じて呼出信号を送信するので、たとえ認証鍵20を持った人が呼出信号及び応答信号の送受信エリア内で立ち止まったとしても、人検知センサ33の検知エリア外であれば、認証鍵20の認証を行なう必要が無く、検知エリアを殊更広範囲に設定する必要も無なくなり、人検知に応じて送信する呼出信号は、ある一定回数送信し、その間に認証鍵20が呼出信号を受信できれば認証鍵20から応答信号が送信され、呼出信号は停止するため、管理室での管理人の持つ認証鍵20で扉体が開扉されるリスクを減少させることができる。その結果、自動ドア2が開扉許可状態とはならず、第三者による不正入室を防止できる。
【0028】
しかも、呼出信号及び応答信号の送受信や人検知を行うサブ制御ユニット30と、ID認証処理や開扉許可信号出力を行うメイン制御ユニット40とが分離しているので、メイン制御ユニット40及びサブ制御ユニット30の配置の自由度が向上するだけでなく、サブ制御ユニット30の配置設定に基づいて人検知センサ33の指向性や感度を加味して、検知エリアのスポット的な設定が可能となるなど検知エリアを最適化することができる。さらに、サブ制御ユニット30を自動ドア2の室内側と室外側とに振り分けて配置することで、メイン制御ユニット40側では、自動ドア2の開扉動作を管理するだけでなく、メイン制御部46が備えるメール通知手段によって、両サブ制御ユニット30からの認証依頼に応じて、人の居場所や通過方向(帰宅又は外出)を判定することができ、認証IDに予め登録されたメールアドレスに対して、通過方向(帰宅又は外出)の判定に応じた通知メールの送受信管理が行え、例えば、高齢者マンションや老人介護施設からハンズフリー用の認証鍵20を携帯する徘徊老人が施設から外出、施設の不在確認にも利用することが可能となる。
【0029】
また、メイン制御部46は、室内側及び室外側のサブ制御ユニット30からの認証依頼により認証が行われた順序に基づいて帰宅であるか外出であるかを特定するので、サブ制御ユニット30の配置に応じて様々な電気錠制御を行うことが可能になる。例えば、本実施形態では、複数のサブ制御ユニット30を自動ドア2の室内側と室外側とに振り分けて配置しているので、メイン制御ユニット40側では、室内側と室外側に配置されたそれぞれの両サブ制御ユニット30毎に自律的に実行される認証依頼に応じて、例えば、室外側のブ制御ユニット30で認証を行った場合は外出であると特定し、当該認証した後に室内側のサブ制御ユニット30からの認証依頼に応じて認証を行った場合は、帰宅であると特定し、認証IDに紐付けされたメールアドレスに外出通知メールまたは帰宅通知メールを送信するなど、人の居場所や通過方向(帰宅又は外出)を判定することができる。また、複数のサブ制御ユニット30、30′を複数の自動ドア2、2′の室内側と室外側に振り分けて配置すれば、一つのメイン制御ユニット40で複数の自動ドア2、2′の開扉動作を管理すると共に、それぞれのサブ制御ユニット30、30′毎に自律的に実行される認証依頼に応じて、人の通過方向を判定することにより帰宅であるか外出であるかを特定し、当該帰宅又は外出通知メールの送信を行うことができる。その結果、通過方向(帰宅又は外出)の判定に応じた通知メールの送受信管理が行え、例えば、高齢者マンションや老人介護施設からハンズフリー用の認証鍵20を携帯する徘徊老人が施設から外出、施設の不在確認にも利用することが可能となる
【0030】
また、メイン制御ユニット40及びサブ制御ユニット30は、自動ドア2の縦枠部3、中間方立部5、無目部4、天井部9などに取付けられるので、建物のエントランス構造に応じた配置ができるようになり、設置の自由度が向上するだけでなく、サブ制御ユニット30による人検知エリアを設置場所に応じて通過方向(帰宅又は外出)の調整などを容易に最適化することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 電気錠制御システム
2 自動ドア
3 縦枠部
4 無目部
5 中間方立部
6 はめ殺し部
7 出入口
8 開閉ドア
9 天井部
10 ドア開閉用人検知センサ
11 光電センサ
12 自動ドア制御ユニット
20 認証鍵
21 認証ID記憶部
22 受信部
23 送信部
24 認証鍵制御部
30 サブ制御ユニット
31 送信部
32 受信部
33 人検知センサ
34 通信部
35 サブ制御部
40 メイン制御ユニット
41 通信部
42 開扉許可信号出力部
43 認証ID記憶部
44 ICカード読取部
45 メール送信部
46 メイン制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6