(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
特定機能に関連する共通機能が、当該特定機能の実行に必要な設定情報を設定するための設定機能または当該特定機能の実行結果を確認するための確認機能である請求項1記載の情報処理装置。
特定機能の操作画面と前記共通機能の操作画面の画面構成を定義するデータには、操作受付部を表示するための情報と当該操作受付部が操作された際に表示する画面の識別子とが含まれている請求項1または2記載の情報処理装置。
特定機能の操作画面と前記共通機能の操作画面の画面構成を定義するデータには、共通機能の操作画面を表示する際の表示内容を指定するための指定情報が含まれている請求項4記載の情報処理装置。
特定機能の操作画面に、複数の特定機能により共通に利用される共通機能のうち当該特定機能に関連する共通機能を実行するための操作画面に他の操作画面を介することなく直接移行するための操作受付部を表示するステップと、
当該操作受付部の操作により移行した共通機能の操作画面に、前記特定機能の操作画面に戻るための操作受付部を表示するステップとをコンピュータに実行させる際に、
機能一覧画面から移行した共通機能の操作画面と、特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面とでは、表示内容が異なることを特徴とするプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、各種の情報処理装置には、特定の機能を実行するためのサービスアプリケーションプログラム(以下サービスアプリと略す。)がインストールされるようになっている。また、このような情報処理装置には、装置の各種設定情報を設定するための設定機能等が共通機能として備えられている。
【0007】
そして、サービスアプリを実行して特定機能を実現しようとするためには、予め共通機能を用いて必須の設定情報を設定しておく必要がある場合がある。このような場合に、予め必須の設定情報が設定されていないと、ユーザがサービスアプリの操作画面からサービスアプリの実行を指示した場合でも、エラーとなってしまいサービスアプリを実行することができない。
【0008】
このような状態となった場合、ユーザはサービスアプリの操作画面から一旦メニュー画面等の機能一覧画面に戻り、このメニュー画面から必須の設定情報を設定するための共通機能を探し出して、共通機能の操作画面を表示させ、必須の設定情報を登録する処理をする必要がある。そして、その後にまたメニュー画面を表示させ、メニュー画面からもともと利用したかったサービスアプリを探し出して、サービスアプリの操作画面に戻る必要があった。
【0009】
また、例えサービスアプリの操作画面から共通機能の操作画面に直接移行できるようにした場合でも、共通機能の操作画面からサービスアプリの操作画面に戻る場合にはメニュー画面を経由しなければならなかった。
【0010】
[情報処理装置]
請求項1に係る本発明は、特定機能を実行する第1の実行手段と、
複数の特定機能により共通に利用される共通機能を実行する第2の実行手段と、
特定機能の操作画面に、当該特定機能に関連する共通機能を実行するための操作画面に他の操作画面を介することなく直接移行するための操作受付部を表示し、当該操作受付部の操作により移行した共通機能の操作画面に、前記特定機能の操作画面に戻るための操作受付部を表示する表示手段とと
を備え、
機能一覧画面から移行した共通機能の操作画面と、特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面とでは、表示内容が異なる情報処理装置である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
[情報処理装置]
請求項1に係る本発明は、特定機能を実行する第1の実行手段と、
複数の特定機能により共通に利用される共通機能を実行する第2の実行手段と、
特定機能の操作画面に、当該特定機能に関連する共通機能を実行するための操作画面に他の操作画面を介することなく直接移行するための操作受付部を表示し、当該操作受付部の操作により移行した共通機能の操作画面に、前記特定機能の操作画面に戻るための操作受付部を表示する表示手段とを備えた情報処理装置である。
【0012】
請求項3に係る本発明は、
機能一覧画面から移行した共通機能の操作画面では、前記特定機能の操作画面に戻るための操作受付部が表示されない請求項1または2記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項3に係る本発明は、機能一覧画面から移行した共通機能の操作画面と、特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面とでは、表示内容が異なる請求項1または2記載の情報処理装置である。
【0014】
請求項4に係る本発明は、特定機能の操作画面と前記共通機能の操作画面の画面構成を定義するデータには、操作受付部を表示するための情報と当該操作受付部が操作された際に表示する画面の識別子とが含まれている請求項1または2記載の情報処理装置である。
【0015】
請求項5に係る本発明は、特定機能の操作画面と前記共通機能の操作画面の画面構成を定義するデータには、共通機能の操作画面を表示する際の表示内容を指定するための指定情報が含まれている請求項4記載の情報処理装置である。
【0016】
[プログラム]
請求項7に係る本発明は、特定機能の操作画面に、複数の特定機能により共通に利用される共通機能のうち当該特定機能に関連する共通機能を実行するための操作画面に他の操作画面を介することなく直接移行するための操作受付部を表示するステップと、
当該操作受付部の操作により移行した共通機能の操作画面に、前記特定機能の操作画面に戻るための操作受付部を表示するステップとをコンピュータに実行させる
際に、
機能一覧画面から移行した共通機能の操作画面と、特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面とでは、表示内容が異なることを特徴とするプログラムである。
【0017】
[プログラム]
請求項7に係る本発明は、特定機能の操作画面に、複数の特定機能により共通に利用される共通機能のうち当該特定機能に関連する共通機能を実行するための操作画面に他の操作画面を介することなく直接移行するための操作受付部を表示するステップと、
当該操作受付部の操作により移行した共通機能の操作画面に、前記特定機能の操作画面に戻るための操作受付部を表示するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係る本発明によれば、特定機能の操作画面と共通機能の操作画面とを切替えて特定機能を実行する際に、機能一覧画面等の操作画面を介することが必要な場合と比較して、操作回数を削減することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0019】
請求項2に係る本発明によれば、特定機能の操作画面と共通機能の操作画面とを切替えて特定機能を実行する際に、機能一覧画面等の操作画面を介することが必要な場合と比較して、操作回数を削減することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0020】
請求項3に係る本発明によれば、特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面には、その特定機能を実行するために必要のない項目を表示しないようにすることが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0021】
請求項4に係る本発明によれば、特定機能の操作画面を表示するためのデータと、共通機能の操作画面を表示するためのデータを共通のデータとすることが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0022】
請求項5に係る本発明によれば、特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面を、機能一覧画面から移行した共通機能の通常の操作画面とは異なるように指定することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0023】
請求項6に係る本発明によれば、タブ状の操作受付部を操作することにより特定機能の操作画面と共通機能の操作画面とを切替えることが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0024】
請求項7に係る本発明によれば、特定機能の操作画面と共通機能の操作画面とを切替えて特定機能を実行する際に、機能一覧画面等の操作画面を介することが必要な場合と比較して、操作回数を削減することが可能なプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【0028】
本発明の一実施形態の画像形成システムは、
図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
【0029】
この画像形成装置10では、
図2に示すように、タッチパネルにより構成された操作パネル35上にメニュー画面(機能一覧画面)を表示して、各種機能(サービス)を選択することができるようになっている。
【0030】
このようなメニュー画面から利用可能なサービスには、差分検出サービスのような特定機能のみを実行するようなサービスと、複数のサービスにおいて共通に利用されるような各種設定を行うための共通機能を実行する機器設定、ネットワーク設定のようなサービスとが存在する。
【0031】
次に、本実施形態を適用しない場合に、このようなメニュー画面から差分検出サービスを利用して差分検出処理を実行する際の操作例について
図3を参照して説明する。
【0032】
なお、差分検出処理とは、例えば新旧の2つの図面の差分を検出して、新図面において追加された箇所、新図面において削除された箇所、新旧両方の図面において変化ない箇所と色分けして表示するような処理である。
【0033】
また、ここでは差分検出処理を実行するためには、差分検出結果の出力先等を指定するために複合機アドレス、本体メールアドレスの情報を予め設定しておくことが必要であるものとして説明する。
【0034】
図3では、まず、ユーザがメニュー画面から差分検出サービスを選択して差分検出サービスの操作画面を表示させたものとして説明を行う。ここで、ユーザが予め複合機アドレス、本体メールアドレスの情報を設定していなかった場合の操作手順を下記に説明する。
【0035】
(1)ユーザは、この操作画面において比較元ファイルと比較対象ファイルを指定して処理開始ボタンを操作する。
(2)しかし、複合機アドレス等が設定されていないため、「複合機アドレスが設定されていません。」との警告表示が表示され、ユーザが「閉じる」ボタンを操作して元の差分検出サービスの操作画面に戻る。
(3)そして、ユーザは差分検出サービス画面において「閉じる」ボタンを操作してメニュー画面を表示させる。
(4)次に、メニュー画面において機器設定サービスを選択して、機器設定サービスの操作画面に移行する。
(5)そして、機器設定の操作画面において、複合機アドレス等を入力して「更新」ボタンを押して情報の登録を行った後に「閉じる」ボタンを操作してメニュー画面に戻る。
(6)そして、ユーザは、メニュー画面において再度差分検出サービスを選択して差分検出サービスの操作画面に移行する。
【0036】
上記のような操作を行った後に、ユーザが差分検出サービスの操作画面において「処理開始」ボタンを操作することにより差分検出処理が実行されることになる。
【0037】
このように
図3に示したような処理手順では、差分検出サービスと機器設定サービスとの間を移行するのにメニュー画面を介さないとならないため、操作回数が多くなっているのが分かる。
【0038】
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置10のハードウェア構成を
図4に示す。
【0039】
画像形成装置10は、
図4に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ネットワーク30を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置15、スキャナ16、プリントエンジン17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0040】
プリントエンジン17は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て印刷用紙等の記録媒体上に画像を印刷する。
【0041】
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
【0042】
図5は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0043】
本実施形態の画像形成装置10は、
図5に示されるように、サービス処理実行部31において、メニュー管理サービス、差分検出サービス、機器設定サービス、ジョブ確認サービス等の様々な各種サービスアプリが実行されるような構成となっている。
【0044】
ここで、差分検出サービスを実行する差分検出アプリは特定機能を実行するアプリであり、機器設定サービスを実行する機器設定アプリやジョブ確認サービスを実行するジョブ確認アプリは、複数の特定機能のアプリにより共通に利用される共通機能を実行するアプリである。
【0045】
そして、サービス処理実行部31における各アプリは、共通データベース32内に格納されているデータを用いて処理を実行するとともに、UI装置15に対して表示画面情報を送信して画面表示を行ったり、ユーザからの操作情報を入力する。
【0046】
また、本実施形態では、メニュー管理サービスから差分検出サービス等に画面表示要求を行うだけでなく、差分検出サービス、機器設定サービス、ジョブ確認サービス間でも、メニュー画面を介さずに直接画面表示要求を行うことが可能となっている。
【0047】
そして、メニュー管理サービス、差分検出サービス、機器設定サービス、ジョブ確認サービス等の各種サービスは、他のサービスの操作画面への移行指示を受けると、共通データベース32から画面構成情報を取得して、取得した画面構成情報に基づいて表示すべき操作画面を指定する指定情報とともに画面表示要求を指示された他のサービスアプリに対して送信する。
【0048】
ここで、サービス処理実行部31は、UI装置15に各種サービスの操作画面を表示させる際に、差分検出サービス等の特定機能の操作画面上に、この特定機能に関連する共通機能を実行するための操作画面に直接移行するためのタブ(操作受付部)を表示する。また、サービス処理実行部31は、タブの操作により移行した共通機能の操作画面上に、その特定機能の操作画面に戻るためのタブを表示する。
【0049】
ここで、他のサービスの操作画面に直接移行するとは、メニュー画面等の他の操作画面を介することなく移行することを意味する。
【0050】
つまり、本実施形態の画像形成装置10では、タブに対する切替え操作に基づいて、特定機能の操作画面と、この特定機能の処理に関連のある共通機能の操作画面との間で、メニュー画面等の他の操作画面を介することなく相互に移行することができるような構成となっている。
【0051】
なお、以下の説明では特定機能のサービスとして差分検出サービスを用い、この差分検出サービスに関連のある共通機能が機器設定サービスとジョブ確認サービスである場合を用いて説明する。
【0052】
ここで、機器設定サービスは、差分検出サービスの実行に必要な設定情報を設定するための設定機能の一例であり、ジョブ確認サービス差分検出サービスの実行結果を確認するための確認機能の一例である。
【0053】
なお、本実施形態の画像形成装置10では、メニュー画面から移行した共通機能の操作画面と、差分検出サービス等の特定機能の操作画面から移行した共通機能の操作画面とでは、表示内容が異なる。
【0054】
具体的には、差分検出サービス等の特定機能の操作画面から移行した機器設定サービスやジョブ確認サービスの操作画面には差分検出サービスの操作画面等に直接移行するためのタブが表示されるが、メニュー画面から移行した共通機能の操作画面にはそのようなタブは表示されない。
【0055】
ここで、差分検出アプリの操作画面を表示するための画面表示用データの一例を
図6に示す。この画面表示用データは、XML(eXtensible Markup Language)により記述されて共通データベース32に格納されている。
【0056】
そして、この差分検出アプリ画面表示用データでは、画面構成定義ID(識別子)が「sabun.app.wiondow.structure」と設定されており、画面表示要求の際にはこの画面構成定義IDを含めるようにして操作画面の表示構成を把握できるようにしている。
【0057】
また、この差分検出アプリ画面表示用データには、ページ名称として「差分検出サービス」という情報が設定されており、さらにタブ構成情報として、表示すべきタブの名称情報やそのタブが選択された場合に表示すべきページを特定するためのページID等が設定されている。
【0058】
本実施形態では、「差分検出」、「機器設定」、「ジョブ確認」というタブを表示するためのタブ構成情報が設定されている。また、タブ名称が「ジョブ確認」のタブ構成情報には、ファイル検索キーワードとして「差分検出ジョブ」という情報が設定されており、ジョブ確認の操作画面を表示する際には、「差分検出ジョブ」というキーワードでファイル検索をして、その検索結果を表示すべき指示がされている。
【0059】
このように、特定機能の操作画面と共通機能の操作画面の画面構成を定義するデータには、タブを表示するための情報とこのタブが操作された際に表示する画面のページID(識別子)とが含まれている。また、特定機能の操作画面と共通機能の操作画面の画面構成を定義するデータには、共通機能の操作画面を表示する際の表示内容を指定するための指定情報が含まれている。
【0060】
そして、このような差分検出アプリ画面表示用データが用いられていることにより、
図7(A)に示すようなメニュー画面から「差分検出サービス」ボタンが操作された場合、
図7(B)に示すような差分検出サービスの操作画面が表示される。
【0061】
この
図7(B)に示した差分検出サービスの操作画面では、「機器設定」のタブを選択することにより機器設定サービスの操作画面を表示させることができ、また、「ジョブ確認」のタブを選択することによりジョブ確認サービスの操作画面を表示させることができる。
【0062】
また、同様に機器設定サービスの操作画面や、ジョブ確認サービスの操作画面から、メニュー画面を介することなく差分検出サービスの操作画面に戻ってくることも可能となっている。
【0063】
次に、本実施形態の画像形成装置10において
図3に示した場合と同内容の操作を行った場合の操作手順を
図8に示す。
【0064】
図8に示した本実施形態における操作手順を下記に説明する。
【0065】
(1)ユーザは、この操作画面において比較元ファイルと比較対象ファイルを指定して処理開始ボタンを操作する。
(2)しかし、複合機アドレス等が設定されていないため、「複合機アドレスが設定されていません。」との警告表示が表示され、ユーザが「閉じる」ボタンを操作して元の差分検出サービスの操作画面に戻る。
(3)すると、ユーザは差分検出サービス画面において「機器設定」タブを選択して機器設定サービスの操作画面に移行する。
(4)そして、機器設定サービスの操作画面において、複合機アドレス等を入力して「更新」ボタンを押して情報の登録を行った後に「差分検出」タブを選択して差分検出サービスの操作画面に戻る。
【0066】
このように、本実施形態の画像形成装置10によれば、
図3に示したような操作内容を実行するような場合でも、
図8に示すような少ない操作回数で同様の操作内容が実現される。
【0067】
次に、差分検出サービスの操作画面において「ジョブ確認」のタブを選択した場合に表示される画面表示について
図9を参照して説明する。
【0068】
図9(A)に示すように差分検出サービスの操作画面において「ジョブ確認」のタブを選択した場合、ジョブ確認サービスの操作画面では、
図9(B)に示すように、様々なジョブにより処理結果のうち「差分検出ジョブ」というキーワードで検索した後の処理結果のみが表示されている。
【0069】
このようにジョブ確認サービスの操作画面において「差分検出ジョブ」というキーワードで検索した後の処理結果のみが表示されているのは、
図6に示したような差分検出アプリケーション画面表示用データにおいて「ジョブ確認」のタブが選択された場合に表示すべき操作画面では、ファイル検索キーワード「差分検出ジョブ」で検索した結果を表示するような設定となっているからである。
【0070】
次に、本実施形態の画像形成装置10における操作画面の切替え処理の詳細について
図10、
図11のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
図10は、別サービスのタブが選択された場合の操作画面の切替え処理を説明するためのフローチャートである。
【0072】
例えば、差分検出アプリの操作画面において「機器設定」タブが選択された場合(ステップS101)、差分検出アプリは、メニュー画面からの呼び出し時に指定された画面構成定義ID(sabun.app.wiondow.structure)に基づいて、共通データベース32に格納されている
図6に示すような画面表示用データから画面の構成に関する情報を取得する(ステップS102)。
【0073】
そして、差分検出アプリは、取得した画面の構成に関する情報に基づいて、選択されたタブに対応したアプリの識別情報、呼び出すアプリの操作画面、タブ構成、操作画面のカスタマイズ情報等を生成する(ステップS103)。
【0074】
そして、差分検出アプリは、生成した情報を指定情報として、選択されたタブに対応した機器設定アプリに対して画面表示要求を送信する(ステップS104)。
【0075】
また、
図11は、他のサービスからの画面表示要求を受信した場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【0076】
上記の
図10のような処理により送信された画面表示要求をサービスアプリが受けた場合(ステップS201)、このサービスアプリは、呼び出し元のサービスからの指定情報に基づいて表示する操作画面の画面内容、操作画面に表示するタブの構成を決定する(ステップS202、S203)。
【0077】
例えば、機器設定アプリが差分検出アプリから画面表示要求を受けた場合には、指定情報には、差分検出アプリを実行する際に必要な設定情報の項目である複合機アドレスを入力するための画面を表示する旨が含まれており、機器設定アプリでは、この指定情報に基づいて、複合機アドレスを入力するための操作画面を表示するような処理を実行する。
【0078】
また、このサービスアプリは、選択状態とするタブを特定し(ステップS204)、指定情報に基づいて表示する操作画面のカスタマイズを実施する(ステップS205)。
【0079】
そして、画面表示要求を受けたサービスアプリは、指定情報により指定された表示内容の操作画面を表示する(ステップS206)。この際に、当然ながら、操作画面を表示するサービスアプリは、自己のサービスアプリの操作画面に移行するためのタブは選択状態で表示する。具体的には、機器設定アプリにより表示される操作画面では、機器設定アプリの操作画面に移行するためのタブは選択状態で表示される。
【0080】
なお、本実施形態では、差分検出アプリの操作画面から機器設定アプリの操作画面に移行後に、ジョブ確認アプリの操作画面に移行したり、差分検出アプリの操作画面からジョブ確認アプリの操作画面に移行後に、機器設定アプリの操作画面に移行することも可能となっている。このように特定機能のアプリである差分検出アプリの操作画面に戻ることなく、共通機能のアプリ間で操作画面を切替えた場合には、その旨を特定機能のアプリである差分検出アプリに対して通知するようにしても良い。
【0081】
このような処理とするとこにより、差分検出アプリでは、例えば、機器設定アプリに画面表示要求を行ったのに、ジョブ確認アプリから画面表示要求を受けて戻ってきたような場合でも、差分検出処理を実行するために必要な機器情報の設定が正常に完了していることを把握することできる。
【0082】
また、本実施形態では、ユーザが実行しようとするサービスアプリが差分検出アプリの場合を用いて説明したが、他のサービスアプリの操作画面を表示させた場合には、そのサービスアプリに関連する共通アプリも変ってくるため、操作画面中のタブ内に表示される共通アプリもそのサービスアプリに対応したものとなる。
【0083】
例えば、
図12に示したように、ユーザが実行しようとするサービスアプリがスキャンto PCアプリの場合、タブ内には、「ネットワーク設定」、「ログ管理」という共通アプリが表示されている。
【0084】
また、
図13に示したように、ユーザが実行しようとするサービスアプリがスキャンto EMailアプリの場合、タブ内には、「環境情報」、「ネットワーク設定」という共通アプリが表示されている。
【0085】
また、本実施形態では、差分検出サービス、機器設定サービス、ジョブ確認サービス間をタブの選択により切り替えて表示する場合を用いて説明したが本発明はこのような構成に限定されるものではない。ユーザからの操作を受付けることが可能な操作受付部であればタブ状のものでなくとも、単なるリンク表示のような操作受付部であっても同様な処理を実現することが可能である。例えば、
図14に示すように、差分検出サービス、機器設定サービス、ジョブ確認サービス間を移行するための操作釦を表示して、この操作釦が操作されたことにより他のサービスの操作画面に移行するように構成することも可能である。
【0086】
[変形例]
なお、上記実施形態では、画像形成装置に対して本発明を適用した場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定の機能を提供するサービスアプリと、複数のサービスアプリにより共通に利用されるような共通アプリとが実行されるような情報処理装置であれば同様に本発明を適用することができるものである。