特許第6575985号(P6575985)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6575985
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】缶装飾装置
(51)【国際特許分類】
   B41F 17/22 20060101AFI20190909BHJP
   B41F 13/193 20060101ALI20190909BHJP
   B41F 17/08 20060101ALI20190909BHJP
   B41M 1/28 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
   B41F17/22
   B41F13/193
   B41F17/08
   B41M1/28
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-558444(P2015-558444)
(86)(22)【出願日】2014年2月20日
(65)【公表番号】特表2016-511175(P2016-511175A)
(43)【公表日】2016年4月14日
(86)【国際出願番号】EP2014053296
(87)【国際公開番号】WO2014128200
(87)【国際公開日】20140828
【審査請求日】2016年12月15日
【審判番号】不服2018-8898(P2018-8898/J1)
【審判請求日】2018年6月27日
(31)【優先権主張番号】1303003.6
(32)【優先日】2013年2月20日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1304488.8
(32)【優先日】2013年3月13日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1305908.4
(32)【優先日】2013年4月2日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1315457.0
(32)【優先日】2013年8月30日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】506026106
【氏名又は名称】クラウン・パッケージング・テクノロジー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】ヒューズ,グラハム
(72)【発明者】
【氏名】ローズラー,キャサリン
【合議体】
【審判長】 吉村 尚
【審判官】 塚本 丈二
【審判官】 畑井 順一
(56)【参考文献】
【文献】 特表平6−505679(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/044569(WO,A1)
【文献】 特表2010−502489(JP,A)
【文献】 特開昭63−159054(JP,A)
【文献】 特開2001−138486(JP,A)
【文献】 特開昭56−72058(JP,A)
【文献】 特開昭63−126750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F 17/00-17/34
B41N 1/00- 1/24
B41N 10/00-10/06
B41F 13/193
B41M 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷領域へ缶胴体を搬送するための缶胴体搬送機構;
複数のブランケット区画と、各ブランケット区画に装着される、ブランケット印刷面を有するブランケットとを含むブランケットホイールであって、前記印刷領域内で前記ブランケット印刷面を缶胴体と接触させるように構成されたブランケットホイール;および、
複数のインクステーションであって、それぞれのインクステーションは、第1のインク画像が各ブランケット印刷面上に形成され、前記第1のインク画像は前記印刷領域内で前記ブランケット印刷面と前記缶胴体とが接触するときに前記缶胴体上に印刷されるように、前記ブランケット印刷面へ前記第1のインク画像の各部分を付与するために、通過するブランケットの前記ブランケット印刷面と接触するように構成された印刷版を含むように構成されたインクステーション、を含み、
各ブランケット印刷面、高さが低い又は高さが減少した領域内に島状の第2の画像を含み、前記第2の画像にインクを付着させることで、前記缶胴体の表面にポジ画像として前記第2の画像を印刷可能であり、
複数の印刷版は、各ブランケット印刷面に対し、前記高さが低い又は高さが減少した領域全体が前記第1のインク画像のブランク領域に存在するように、前記ブランケット印刷面に前記第1のインク画像を付与するように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記ブランケットが各ブランケット区画に着脱可能に装着され
ブランケット区画は、各ブランケットに対し、前記印刷版によって前記ブランケット印刷面に形成された前記第1のインク画像が前記ブランケット印刷面上の前記第2の画像と正確に位置合わせされるように、ブランケットとブランケット区画とを正確に位置合わせできるようにするための位置合わせ機能が付与され、
前記位置合わせ機能は、正しいブランケット位置を表示する前記ブランケット区画の印刷面上に印刷された又は線引きされたものでもたらされる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
位置合わせ装置をさらに含み、当該位置合わせ装置は、複数のブランケット区画のうちの1つのブランケット区画に着脱可能に装着されるものであり
当該位置合わせ装置はさらに、前記印刷版によって前記ブランケット印刷面に付与された前記第1のインク画像が前記第2の画像と正確に位置合わせされるように、ブランケットとブランケット区画とを正確に位置合わせさせることができるようにするためにブランケットを位置決めすることが可能である位置合わせ表面を含んでいる、請求項2に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は缶装飾装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼およびアルミニウムの飲料用缶のような金属缶は、一般に、2つの部品で製造される。
第1の部分は、一体の底部を有する概略的に円筒状の容器本体を含み、絞り加工およびしごき加工を用いて、円形の金属板から形成される。第2の部分は、タブまたはリングプルが形成された端部を含む。
缶は、例えば飲料で満たされ、そして、前記端部が引き続き、接合工程を用いて、本体に固定される。
【0003】
缶装飾装置は、缶胴体の外表面に装飾を施すための技術分野において公知である。
典型的な装飾装置は、缶胴体の充填前、および端部の接合前に、缶胴体に装飾を施すために使用される。
従来技術の装飾装置は、比較的複雑な装置であり、図1に概略的に図示される。図の左側に、共通の軸のまわりで回転する1セットのマンドレルを含む、缶胴体の搬送機構が示される。未印刷の、または「ブランク」の缶胴体が、マンドレル上に載せられる。その後、それらは回転して、缶胴体を接触させる印刷領域内へ入る。すなわち、各ブランケット区画を通じて、ブランケットホイール上に設けられたインク含有ブランケットの全面にわたり回転移動する。図1には、8枚のブランケットを含むブランケットホイールを示す。
【0004】
図1がさらに、6つのインクステーションを示し、各々は、インク貯留部、印刷版(典型的にはその上に浮き彫りにされた画像を有する)、および、貯留部から印刷版へインクを均一に塗布することを保証するための送出機構を含んでいる。各ブランケットは、インクステーションを順に通過し、これにより、最後のインクステーションから離れるブランケットは、その印刷面上に形成された合成インク画像(この場合6色)を有する。この合成画像が、印刷領域で、缶胴体へ転写される。
図2はさらに、6色印刷工程を示し、そこでは、最初の5つのインクステーションが、単語「PRINT」の文字を、異なる色で順に塗布する。最終のインク・ステーション(赤インクを塗布)が、背景色をブランケットに塗布する。単語はブランケット上で裏返しに形成され、ブランケットの印刷面から缶胴体へ転写まで転写されたときに、その文字が正しく表示されることが認められるだろう。
【0005】
ある生産ラインでは、缶胴体は、ベースコートであらかじめ被覆されてもよい。これは、缶胴体が缶装飾装置(図1)に入る前に乾燥される、白色ベースコートであってもよい。その後、装飾装置は、缶胴体のベースコート上に、色装飾を施す。ある場合には、ベースコートは透明なベースコートであってもよい。
【0006】
最も普通の缶装飾装置は、異なる色(つまり、異なるインクステーションに対応する)を、缶胴体の重なり合わない領域に印刷する。しかしながら、1の色の上に他の色を重ねて色印刷すること、つまり、異なるインクステーションが、異なる色をブランケット上に重ね刷りすることは可能である。これは「ウェット・オン・ウェット」印刷と呼ばれる。
【0007】
缶装飾装置は、特許文献1:WO2012/148576および特許文献2:US3,766,851により詳細に述べられている。
【0008】
現存する缶装飾装置は、共通のデザインを共有する缶を生産する上で非常に効率的である。1台の装飾装置で、毎分数千個の缶(例えば2400)を製造することができる。さらに高い生産速度を、平行に配置した一対の装飾装置を効果的に使用する、いわゆる2重装飾装置を使用することによって、達成することも可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
飲料および他の缶詰めの企業は、例えば、印刷版を変更するために生産を中断する必要なしに、単一の生産ライン、つまり単一の装飾装置を使用して生産される缶の間に、ある程度のデザイン上の差別化を導入することを、非常に切望している。特に、企業は、混成された缶デザインを含む個別のパレットを生産することを特に切望している。
しかしながら、要求されるデザイン上の差別化は(缶全体のデザインと比べて)比較的小さいかもしれない、例えば、ある位置に特定の語句を印刷するという差別化であるかもしれないが、これを、商業生産ラインにおいて実現するのは、きわめて困難であることが分かった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様によれば、缶胴体を装飾するための装置であって、:
印刷領域へ缶胴体を搬送するための缶胴体搬送機構;
複数のブランケット区画と、各ブランケット区画に装着される、印刷面を有するブランケットとを含むブランケットホイールであって、印刷領域内でブランケット印刷面を缶胴体と接触させるように構成されたブランケットホイール;
および、複数のインクステーションであって、それぞれ合成インク画像が、各ブランケット印刷面上に形成されるとともに、印刷領域内でブランケット印刷面と缶胴体とが接触するときに缶胴体上に印刷されるように、印刷面へインク画像を付与するために、通過するブランケットの印刷面と接触するように構成された印刷版を含み
なくとも1つの前記インクステーションが、複数の印刷版であって、異なる印刷版が、連続する異なるブランケットの印刷面に接触するように構成された印刷版を含み、
印刷版を回転させるための駆動機構、および、印刷版の位置とインク画像が転写される予定のブランケットとを同期させるために、印刷版の回転速度を変更するための駆動機構制御装置をさらに含んでいる。
【0011】
本発明の別の態様によれば、装置は、印刷領域へ缶胴体を搬送するための缶胴体搬送機構;
複数のブランケット区画と、各ブランケット区画に装着される、印刷面を有するブランケットとを含むブランケットホイールであって、前記印刷領域内でブランケット印刷面を缶胴体と接触させるように構成されたブランケットホイール;
複数のインクステーションであって、それぞれ合成インク画像が、各ブランケット印刷面上に形成されるとともに、印刷領域内でブランケット印刷面と缶胴体とが接触するときに缶胴体上に印刷されるように、印刷面へインク画像を付与するために、通過するブランケットの印刷面と接触するように構成された印刷版を含む。
【0012】
前記装置は、ブランケットの少なくとも1つが、ブランケットと接触する缶胴体へ転写される第2の画像を表わす、印刷面上の表面高さ変化を有するように構成される。
【0013】
前記装置はさらに、複数個のブランケット区画の支持部または1のブランケット区画に対し着脱可能な、ジグのような位置合わせ装置を含む。ジグはさらに、各ブランケット印刷面に対し、合成インク画像が第2の画像に対し正確に位置合わせされるように、ブランケットとブランケット区画とを正確に位置合わせさせることができるようにするためにブランケットを位置決めすることが可能な位置合わせ表面を含んでいる。
【0014】
ジグの位置合わせ面は、その後方縁部(trailing edge)とブランケット区画の機体側面とにおいてブランケットを支持し、後方縁部にぴったり合致し、その側方位置がジグの成形されたバーによって決定されるようになされた「単一の縁部」であってもよい。
【0015】
あるいは、ジグは、ブランケットがその後方縁部と区画の機体側面とにおいて支持され、両方の縁部がぴったり合致するような「ダブルの縁部」であってもよい。
【0016】
さらにまた別の実施形態では、ジグは「無縁部」であってもよく、ブランケットは、その後方縁部および区画の機体側面から離れて支持され、ブランケットのタイミングおよび側方位置の両者が、ジグの成形された「バー/停止部」によって決定される。
【0017】
位置合わせ装置は、ジグのような機械的装置に代えて、正確なブランケット位置を示すための、ブランケット区画上の1〜4本の罫書き線のような特徴を含むものでもよい。必要とされる位置に応じて、罫書き線の本数は、最小の1から最大の4までの間で選択される。
【0018】
この実施形態では、罫書き線を、正確な位置を示すように、ブランケットとブランケット区画の両方に付与してもよい。理想的には、ブランケット・マークは、デザインに支障を与えることがないように、印刷可能領域の外側となるよう設定されなくてはならない。
【0019】
位置合わせ装置は、浅浮彫りの部分内に位置決めピンを含んでもよく、これは、接着性を有する網状のブランケットの層に穿孔を形成する。穿孔は、ピンが突出せず、ブランケットが水平に着座するように、ブランケットの最上層まで通ってはならない。ピンと穿孔とは、好ましくは、缶の前縁上において缶が最初にブランケットと接触するポイントよりも、前方に位置する。
【0020】
位置合わせ装置の最終形態は、非接触型位置合わせ装置を含むものであってもよい。これらのうちの1つは、「レーザー・カーテン」として知られ、正確な位置を示すために、1方向または互いに90度をなす2つの方向に、高速に発振されるビームである。ビームは、理想的には、大気中では散乱を全く生じないという意味で「不可視」であるが、区画表面上にインジケータ線を生成するレーザーである。レーザー・カーテンの利点は、道具の必要性 および/又は、ブランケット区画へのマーキングや損傷を避けることができるということである。
【0021】
第2の非接触型位置合わせ装置は、ブランケットを正確に装着及び/又は位置決めするための、磁気領域または磁場を使用する。第3の非接触型位置合わせ装置は、あらかじめ装着されたブランケットを備える取り外し可能なブランケット区画と、正確に位置合わせされたオフマシーンとを含む。そして、位置合わせ「補助」は、区画が正確に再度装着されることができるように与えられる。非常に丈夫で、巧妙に設計された迅速解除機構が、これらの組み合わせの12までの変更を実現可能にするために、この位置合わせ装置に必要とされる。
変更は、区画の一部、例えば最外表面の変更だけが必要であると信じられる。
【0022】
本発明の典型的な実施態様は、ブランケット区画および各ブランケットを、例えば、隣接するブランケット区画およびブランケットどうしの間に空間を有するような、不連続のブランケット区画およびブランケットとして実現する。しかしながら、他の実施形態では、これらの構成要素の一方又は両方が、連続する構成要素の区域として、実現されてもよい。例えば、ブランケットがそれぞれ、ブランケットホイールの外周に沿って、ブランケット区画の表面上に固定された、連続的なブランケットベルト部分からなるものとしてもよい。
【0023】
本発明の他の面については、添付の特許請求の範囲において述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来技術に従う缶装飾装置を概略的に示す図である。
【0025】
図2図1の装置を用いて実施される製造工程を概略的に示す図である。
【0026】
図3】ブランケットの印刷面に形成される第2の画像を利用する、改良された缶装飾工程を概略的に示す図である。
【0027】
図4】第2の画像のネガの印刷を可能にするために、エッチングされるか、または切り抜かれた第2の画像を有するブランケットを概略的に示す斜視図である。
【0028】
図5】ブランケットの印刷面に形成される第2の画像を利用して、第2の画像のポジを形成する、改良された缶装飾工程を概略的に示す図である。
【0029】
図6】第2の画像のポジの印刷を可能にするために、エッチングされ、または切り抜かれた第2の画像を有するブランケットを概略的に示す斜視図であり、図6aは、ブランケットと、第2の画像のポジ形成用の印刷版とを概略的に示す図である。
【0030】
図7図5のブランケットを使用して装飾された缶を概略的に示す図である。
【0031】
図8】ブランケット区画および装着されたブランケットを概略的に示す図であって、ブランケット区画には、位置合わせマーキングが付与されている。
【0032】
図9】連続するブランケット・ベルトを含む改造された缶装飾装置を概略的に示す図である。
【0033】
図10】ブランケット付勢機能を導入する改造された缶装飾装置を概略的に図である。
【0034】
図11図10の装置に使用するブランケットを概略的に示す図である。
【0035】
図12】缶装飾装置に使用する動的に変更可能な印刷版を概略的に示す図である。
【0036】
図13】可変速の複数の印刷版用インクステーションを含む缶装飾装置を概略的に示す図である。
【0037】
図14】型紙バンドを有する改造されたインクステーションを含む缶装飾装置を概略的に示す図である。
【0038】
図15】インク除去ステーションを有する缶装飾装置を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
缶装飾装置は、図1および2を参照して、一般論が述べられている。装飾装置は、特に、次を含む;印刷領域(3)に順に缶胴体(2)を搬送するための缶胴体搬送機構(1);ブランケットホイール(4);および、一連のインクステーション(5)。缶装飾装置の他の構成要素は、当業者に公知であり、ここでは説明しない。むしろ、例えば特許文献3:国際公開WO 2012/148576号公報および特許文献4:米国特許第3,766,851号明細書を含む従来技術の開示に言及しなくてはならない。
【0040】
ブランケットホイール(4)についてさらに考察すると、これは、中心軸のまわりで回転するように構成され、それぞれにブランケット(7)が装着される1組のブランケット区画(6)を含む。ブランケットは通常、接着剤を使用して、ブランケット区画に取り外し可能に固定されたフレキシブルシートである。ブランケットは、例えば底部の網状部、中間の圧縮可能な層、およびゴムまたはエラストマーの表層(中間網状部を含む他の層が設けられてもよい)のような層状構造を有してもよい。ゴムまたはエラストマーの層の外側表面が、ブランケットの印刷面を形成する。摩耗により、ブランケットは、生産ラインの操作員によって、定期的に取り外され交換される。図1は単線の装飾装置を示すが、複線の装飾装置も知られ、それは、缶胴体の2つの平行なラインを同時に装飾できるものである。
【0041】
前記で指摘したように、缶装飾装置に存在する問題は、少なくとも生産ラインを止めずに、および、例えばインクステーション(5)内の印刷版を交換せずに、与えられたライン内で装飾を変更することができないということである。この問題に取り組むために、印刷版によってブランケット(7)の印刷面上に形成される第1の装飾デザインまたは画像に、ブランケット(7)の印刷面(9)上の高さの変化を導入することによって形成される、1つ以上の第2の画像(8)を追加することが、ここで提案されている。この発想は、印刷面の高さが低くなっている領域に対するインクの付着を防ぎ、及び/又は、缶胴体上にインクが印刷されるのを防ぐこと(非接触によって)を意味する。この第2の画像(8)は、ブランケットホイール(4)上のブランケット間で変更してもよく、多数の異なる装飾デザインが、同一ライン内の異なる缶胴体上に、印刷されることを可能にする。図1の装飾装置を参照すると、この装置は、8つまでの異なるブランケット(7)を使用して、同一の生産ライン内で8つの異なるデザインを生産することが可能な、8つのブランケット区画(6)を含んでいる。
【0042】
図3は、図1および図2の従来技術の装飾工程および装置に対しなされた改造を示す。インクステーション(5)および関連する印刷版が、通過するブランケット(赤い背景色を備える「PRINT」)上に、共通の多色合成画像(第1の画像)を生成する一方で、図示されたブランケットは、印刷面(9)内に、切り抜かれ又はエッチングされた(反転)テキスト「IMAGE」(第2の画像)を有している。
赤インクは、この切り抜かれ又はエッチングされた領域に付着しない。[注:ブランケット印刷面への非接着性によって印刷版上に残存する、すべてのインクを均一化するか除去するために、インクステーション内のインク着けローラーの改造が必要とされるが、そのような改造の形態は、当業者においては即座に明白となるであろう]。ブランケット(7)が印刷領域(3)内で缶胴体(2)と接触させられるときに、第1の画像(つまり赤い背景を備えた「PRINT」)が、缶胴体(2)上に印刷される。しかしながら、缶胴体における切り抜かれた又はエッチングされた第2の画像が存在する箇所には、赤インクは印刷されず、画像「IMAGE」が、缶上に、印刷されない領域、すなわちネガとして、現わされる。
【0043】
図4は、切り抜かれるか又はエッチングされた領域(「IMAGE」)を有するブランケット(7)の斜視図である。このテキストは、完全にブランケット全体を通じて除去又はエッチングすることにより、あるいは、1つ以上の上部側の層を通して除去又はエッチングする(少なくとも途中まで)ことにより形成してもよい。ブランケット(7)は同様に、単一の薄い層を切断し、この層をブランケットの裏打ち材に接着することにより形成してもよい。そのような構成は、裏打ち材がブランケット区画に長期間、装着され続け、最上層だけがより頻繁に脱着されるのを可能にする。
【0044】
図5は、図6に示されるブランケットを使用する別の工程を示す。これは、第2の画像(「IMAGE」)が、ネガとして現れるのではなく、ポジ画像として缶胴体上に印刷されることを可能にする。図6を参照すると、印刷面上の高さ変化は、第2の画像(8)を、より低いか高さが減少した周囲の領域(10)の中で、島状に位置させるものである。この印刷面構造は、全体的な第1の画像エリアに対するのと同様に、第2の画像の上部表面にインクを付着させるように構成されるものであるが、第2の画像のすぐ近くの周囲のそれらの領域(10)に付着させるものではない。図5を参照すると、缶胴体上の第2の画像(「IMAGE」)の周囲の長方形の領域(11)は、未印刷の状態である。
【0045】
図6に示されるブランケット(7)だけが、インクの付着が必要な小領域(単語「IMAGE」)を有していることに注意すべきである。インクを付着するステーションで通常のインクローラを使用する場合、ブランケット(7)全体にインクが塗布され、これが缶に転写されるだろう。もしポジ画像のみが必要なら場合、これは不適当である。これに対処するために、図6aに示されるようなシステムが提案される。第2の画像(8)は、インクの付着が必要とされる唯一の領域である。印刷版(62)の要素(61)は、インク供給面あるいは「インク台」として使用される。上方の要素(61)がインクを取り込み、これを、ブランケット全体ではなく、ブランケット上のポジ画像(8)だけに塗布する。上方の要素(61)の動作は、切り抜かれたブランケットの浮き彫り要素に対応するように設定され登録される。この上方の要素(61)は、切り抜きの外側のブランケット領域と干渉しないような大きさに設定される。
【0046】
高さが減少した領域が、未印刷の第1のデザインの領域内全体に位置する場合、より魅力的なデザインを達成し得るかもしれない。これは図7に示される。ここで第2の画像「IMAGE」は、第1の画像の全体的に印刷されていない「渦型(swirl)」12の内のデザイン内に現われる。
【0047】
従来技術の装飾装置においては、ブランケットは缶胴体よりも大きな面領域を有しているので、ブランケットとブランケット区画との正確な位置合わせが不要であることに留意する。インクステーションは、合成画像が、印刷領域および提供された缶胴体に対するブランケット上の正確な位置に現わされるように、位置合わせされる。しかしながら、ブランケット(7)上に第2の画像を導入するには、ブランケット(7)とブランケット区画(6)との間の正確な位置合わせの必要性が生じる。そのような位置合わせが達成されなければ、第2の画像(8)は、缶胴体(2)の不正位置に現わされるであろう。したがって、ブランケットとブランケット区画との位置合わせ機能が設けられなくてはならない。これらの機能は、ブランケット区画の長さ方向に沿ったブランケットの長手方向の位置合わせと、ブランケット区画のまわりの正確な角度の位置合わせ、すなわちブランケットの「捻れ」を防ぐことを、考慮に入れるべきである。上に概説されるように、位置合わせは、位置合わせ機能に加えて、位置合わせ装置を使用することよって、さらに確実になる。位置合わせ装置の1つの例はジグであり、単一の縁部、2つの縁部、または、無縁部のものである。
【0048】
図8に、ブランケット・ホイール(4)のブランケット区画(6)に対し位置合わせされたブランケット(7)が示される。ブランケット区画(6)には、ブランケット(7)の各角部に対応する4つの位置合わせマーク(14a−d)からなる1組が設けられている。ライン操作員が、ブランケットの4つの角がそれぞれの位置合わせマークと一致するように、ブランケットをブランケット区画に装着するのを担当する。これに代えて、あるいは、これに加えて、位置合わせ機能を、ブランケットの印刷面あるいは端縁部に設けてもよい。
【0049】
選択的または付加的な構成として、ジグ(14e)が示される。ジグ(14e)は、操作員によってブランケット区画(6)に一時的に配置することができる構造である。図8に示されるジグ(14e)は、新しいブランケット(7)が装着されるときに、ブランケット区画(6)の末端面に操作員が押しつける単純な構成である。ジグの第1の面(14f)は、ブランケット区画(6)の対応面に接する。そして操作員が、jig(14e)の第2の面(14g)に対し、ブランケット(7)の端縁を接触させることができる。したがって、このジグは、ブランケット(6)を、ブランケット区画(7)に対して正確に位置合わせさせることを可能にする「2つの縁部」を有している。
【0050】
ブランケット区画の機能に応じて、様々な方法でブランケット区画に一時的に装着することができる、様々に異なったデザインのジグを使用できることが、容易に認められるだろう。例えば、ブランケット区画がブランケットの層に穿孔または開口を有している場合、位置合わせ装置またはジグに、それらの開口に挿入するための対応するピンまたは突起を設けることができる。
【0051】
一旦、ブランケット(7)が、位置合わせ装置またはジグ(14e)を使用して、ブランケット区画(6)上に正確に位置合わせされ、ブランケット区画(6)も固定されたならば、ジグ(14e)は、取り外され、別のブランケット区画で別のブランケットを位置合わせさせるために再度使用することができる。
【0052】
ここで図9を参照すると、前述の缶装飾装置において、別々の分離したブランケット(7)を、連続するブランケットロールまたはベルト(15)に置き換えるように改造したものが示される。ブランケット・ホイール(4)に支持されるとともに、ブランケットロールが、3つの追加したローラ(16)、(17)および(18)の周囲に延びている。これらのローラは、自由回転するものでもよく、あるいはブランケットホイールを回り、印刷領域(3)を通過するブランケットロールの動作を補助するように駆動されてもよい。ブランケットロールの長さは、ブランケットホイールの円周より十分に大きくなり得ることが認められるであろう。
【0053】
この実施形態によれば、個々のブランケット(7)は、ブランケット・ベルト(15)の連続する区画または領域(19)として規定される。ただし、前記の実施形態とは矛盾しないように、第2の画像は、ブランケット(7)にエッチングされるか、そうでなければ組込まれる。たとえば、ブランケットは、接着剤を用いて、下側に位置する支持ベルトに固定するか、あるいは、このベルトと一体に形成することができる。ブランケット・ベルト(15)の長さを決めることによって、比較的多数のブランケットが、このベルトによって規定される。この個数は、図1の装飾装置によって提供される異なるブランケットの個数(つまり8個)より、確実に多くなる。連続的なブランケット・ベルトを利用する装飾装置は、例えば、150の異なる第2の画像を、単一の生産ライン上で生産することが可能であろう。
【0054】
複数の異なる第2の画像を印刷することを可能にするための、様々なブランケット印刷面の使用に対する多数の変更及び/又は付加について、以下に説明する。
【0055】
(ブランケットの力変更)
図10は、全体的に、図1を参照して説明したのと同様の工程および機構を含む第1の変形例を示す。
ブランケット(7)は、それらの印刷面に沿う方向に変化を持たない、つまり、それらの表面が平滑であることが想定されているが、そのようである必要はなく、例えば、ブランケット表面に第2の画像がエッチングされることが可能でもよい。複数のピストンまたは他の力付勢手段が、各ブランケット区画に組み込まれる。1つの代表的なピストン構成(20)が、ブランケット区画(6)のうちの1つに位置している状態が、図10に示される。
【0056】
個々のピストン機構(20)のピストン(21)は、ブランケット(7)が印刷領域を通過するとき、すなわち缶印刷段階の間に、ブランケット(7)に径方向の内方への力を付与して、ブランケットとの固定領域を内側へ引き込んで、印刷領域から引き離すように構成され、操作される。内方への力がブランケットに作用される領域では、インクが缶表面に転写されない(あるいは、いくらかの最低の接触が生じた場合でも、「ぼやけた」画像が印刷されるだけであろう)。
図11に示されるように、ブランケット上に6文字からなる1組を規定するために、ブランケット表面にインクが転写される例を想定する。これらの文字は、6つの代わりの第2の画像の1組を規定する。対応するブランケット区画のためのピストン構成は、それぞれの文字の背後に位置するように構成された6本のピストンの配列を含む。ブランケットが印刷領域に入ると、所定の5本のピストン(21)からなる組が駆動されて、ブランケット印刷面の対応する領域を引っ張って、缶と接触しないようにする。これによって、文字のうちのただ1つ(例えば「A」)が、缶の上に印刷される。次のブランケットが印刷領域に入ると、対応するピストン構成は、そのピストンのうちの5つからなる別の組を駆動し、第2の文字「B」だけの印刷を実行する。これが周期的に繰り返され、連続する缶は、それらの上に印刷された6文字のうちの1つが異なるようになる。ブランケットの他の領域は、すべての缶上に同じ第1の画像を印刷できるようするために、缶表面に関して恒久的に持ち上げられることが、認識されるであろう。
【0057】
(可変印刷版)
図1〜8に関して記述された実施形態では、インク・ステーション(5)の各々は、その表面上に設けられた1つ以上の印刷版を有する「プレートシリンダー」(図示せず)を含んでいる。これらの印刷版は、それらの表面上に形成された(つまり、浮き彫りにされるかエッチングされた)定着画像を有する。印刷版の変更は、比較的時間を要する作業であり、必ず生産ラインを停止させる。生産中、あるいは非常に短い中断の間に、画像を変更することを可能にするため、動的に構成可能な印刷版が、1つまたはそれ以上のインクステーションに導入されてもよい。
【0058】
図12に示されるように、例えば、電気的に駆動され、個々に制御可能なピン(26)の比較的大きなマトリックスを含む印刷版(25)を考える。[注:図12に示される印刷版は平滑であるが、実際には、プレートシリンダーの表面の回りを包むために湾曲するであろう]。ピン(26)はそれぞれ、プレートシリンダーの表面に対して別々に昇降することができ、パターンを印刷版(25)上に動的に「浮き彫り形成」することが可能である。図12では、印刷版が、文字「E」を浮き彫りにしているのが示される。もちろん、上昇したピンは、下方から十分な強度で支えられ、印刷中にブランケットがその上を通過する間に、ピンに対して加えられる比較的大きい力に耐えることを可能にしている。典型的な生産工程では、ピンは、例えば、ブランケットホイールの各回転後に、再構成されてもよい。この手法では、一般的なブランケットより硬い表面を有するブランケットが必要であるかもしれない。もちろん、そのような動的に構成可能な印刷版(25)は、1またはそれ以上のインクステーションに導入されてもよい。
【0059】
(可変速度を備える複数印刷版インクステーション
前記に示したように、従来技術では、異なる画像を連続するブランケットへ転写することを可能にするために、所定のインクステーションで2つの異なる印刷版をプレートシリンダー上に設けることが知られている。もちろん、所定の画像が缶の全表面を包含することができることを保証するためには、プレートシリンダーの円周は、一般的なプレートシリンダーの円周の少なくとも2倍でなければならない。そのような、より大きなプレートシリンダーには、缶装飾装置の重要なデザイン変更が明らかに必要である。単一のプレートシリンダー上に2つ以上の印刷版を収納しようとするのは、だんだん困難になる。
【0060】
図13は、この問題への可能な解決法を示し、インクステーションのうちの1つに、複数の印刷版(31)(図示の例ではプレート1〜6として特定された6個)を収容するのに適当な標準の寸法(つまり、ブランケットのピッチに等しい円周を有する)のプレートシリンダー(30)を組み込むことである。もし、プレートシリンダー(30)がブランケットホイールとともに完全に自由回転できる場合(他のインクステーションのプレートシリンダーの場合のように)、1つ以上の印刷版(31)が同じブランケットと接触することが引き起こされるであろうことが、疑いもなく、観察される。これは明らかに受け入れがたいものであり、それ故、それが起こるのを防ぐために、可変速ドライブ機構(32)がプレートシリンダー(30)に組み合わされる。この機構は、印刷中の印刷版と通過するブランケットとの相対位置に応じて、プレートシリンダを、ブランケットホイールに対し近づけ及び遠ざけるようにするために制御される。
【0061】
この作用をより詳細に検討すると、印刷中、プレートシリンダー(30)はその「通常」速度で回転する。所定の印刷版の後方端縁がブランケットに接するとき、プレートシリンダーは引っ込められる。残っている後続のブランケットどの領域も、このインクステーションによって、インクが付着しない状態に維持される。その後、駆動機構(32)は、次の印刷版の位置を次に進むブランケットの位置に位置合わせさせるために、プレートシリンダ(今は、後退位置である)をわずかに速い速度で回転させる。その後、プレートシリンダーは、その通常速度まで速度を遅くし、印刷版(2)を次のブランケットと接触させるために、次のブランケットへ向かって移動する。[印刷シリンダーを内外に移動させ、かつシリンダーの加速および減速を達成するために要する時間を提供するために、スピードとタイミングとがわずかに変化することが認められる]。
【0062】
次の印刷版を次のブランケットと位置合わせさせるためにプレートシリンダーを増速するのに変わる別の手段は、インク転写オペレーション間に、プレートシリンダーを減速することである。印刷版の間に、それによって、プレートとブランケットとを接触させない隙間が存在することが認められるだろう。これは、プレートまたはブランケットのいずれにも損傷を与えることなく、プレートシリンダーを遅くすることを可能にする。プレートシリンダーは、次のブランケットが所定位置に着く時間までに、先行の印刷版の後方縁部と次の印刷版との間の隙間が閉じられる程度まで、減速されるべきである。
【0063】
(ステンシルによるインク転写)
図14は、単一の缶生産ラインにおいて複数の第2の画像の変形例を印刷するための別の代替装置および工程をさらに示すものである。この装置では、ステンシル・ベルト(40)がインクステーションのうちの1つに組み込まれる。ブランケットホイールに最も近い端部で、ステンシル・ベルトは、改造されたプレートシリンダーの回りを移動する。ブランケットホイールから遠い方の端部において、ステンシル・ベルトが第2の別の支持ローラの回りを移動する(それは自由回転可能でもよく、駆動されてもよい)。ステンシル・ベルトは、回転するブランケットホイールの回転方向とは反対の方向に、支持ローラのまわりを移動する。ステンシル、あるいは浮き彫りされ又はエッチングされたパターンが、ベルトの外表面上に、間隔をおいて離れて設けられる。このベルトの外表面が、一連のインクローラによって、インクを塗布するものである。パターンの間隔は、パターンが、インクステーションを通過する連続するブランケットに順番に表されるように設定される。ベルトは、金属基材上にステンシルまたはパターンを形成することによって、適度の耐久性を持つように形成してもよい。ブランケットに不正にインクが塗布されるのを回避するために、連続するステンシル間においてベルトに間隔を導入することが必要とされることが認められるだろう。これは、ステンシルに代えて、エンボスパターンまたは印刷版が設けられている箇所では必要ではない。
【0064】
延長されたパターンのベルトを使用するこの手法は、単一の生産ライン内で印刷できる、異なるパターンの数を有効に増加させる。先に説明した「速度可変」の装置および工程とは対照的に、連続ベルトの使用は、速度変更を全く必要としない。
【0065】
(選択的なインク除去)
しかし、別の代替装置およびプロセスでは、選択的にブランケットからインクを取り除くための機構の使用が含まれる。これは図15に図示される。インクステーションの1つまたはそれ以上が、例えば、各ブランケット上で、特定の領域にわたり単一色を生産すると仮定する。他の領域では、缶に転写される第1の画像によってインクが塗布される。この装置は、インクの多様なパターンを、これらの特定領域それぞれから取り除くように構成される、インク除去ステーション(50)を含んでいる。図示されるように、インク除去ステーション(50)は、その下部表面上に印刷されるか、あるいは粘着性のパターン(52)が形成される、有効に連続する(あるいは少なくとも非常に長い)リボン(51)を含む。各粘着性のパターンは、印刷によって、あるいは、リボン上に接着剤を塗ることによって、形成されてもよい。ローラ機構(図示せず)が、インク除去ステーション(50)に組み込まれ、このステーションを通じてリボンを引っ張り、ブランケットがインク除去ステーションを通過するときに、リボンの下部表面をブランケットに接触させる。粘着性のパターンと接触する箇所で、インクがブランケットから取り除かれる。かなり多数の粘着性のパターンを、リボンに沿って「印刷」することが可能であり、同様に、非常に多くの異なる第2の画像が缶装飾装置を通過する際に、缶の上に印刷されることが可能になることが認められるであろう。
【0066】
本発明の範囲から逸脱することなく、前述の実施形態に対し様々な変更をなし得ることは、当業者であれば認めるところであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15