【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、この目的は、3次元予備成形された第1の靴部品を設けるステップと、3次元予備成形された第1の靴部品を加工するステップとを含み、加工するステップが、加工ステップの個々に制御可能な順序を含む、靴を製造するための方法によって、少なくとも部分的に達成される。
【0007】
本発明の好ましい実施形態を、以下で運動靴に関連して説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことを、ここで明らかにしなければならない。それどころか、本発明を、他のタイプの運動着、たとえば、シャツ、パンツ、手袋等に有利に使用することができる。
【0008】
さらに、本発明による方法の実施形態が、かなりの程度まで自動的に動作するとともに、ある量の手動補助作業を行うことも一般に考えられる。
【0009】
すなわち、本発明による方法の実施形態は、少なくとも大部分が、ロボット、ロボットシステム、または自動システムにより実施され得、および/または、実施形態は、ある量の人による(補助)作業を含み得る。ロボット、ロボットシステム、または自動システムは、各作業に特に適応させたハードウェアおよび/またはソフトウェアをさらに備えることができ、あるいは、これらが汎用機械であってもよい。
【0010】
前述したように、従来の製造方法は、多くの場合、シューアッパー(shoe upper)の一部等の、最初は2次元の靴要素に基づいており、たとえば、つま先、底部、および/または踵を仕上げ縫いすることによって、この靴要素を後からのみ所望の3次元形状にされる。これにより、材料の望ましくない反りが生じるおそれがあり、場合によって必要な縫い目が、後で着用者の足に擦れることがある。このような欠点は、3次元予備成形された第1の靴部品を設け、これをその後さらに加工することによって避けられる。したがって、3次元靴設計を2次元へと対応して移行することは、必ずしも必要なくなる。
【0011】
3次元予備成形された第1の靴部品が受ける加工ステップの、個々に制御可能な順序により、本発明による方法の実施形態による、多様に設計された靴の製造がさらに可能になる。方法は特に、製造または加工装置(以下参照)において、手動による介入や装置の変更を異なる靴モデルまたは試作品の製造に必要とすることなく、かなりの程度まで特に自動で実行され得る。
【0012】
加工ステップの個々に制御可能な順序は、好ましくは、コンピュータで作成された靴モデルから判定される。
【0013】
コンピュータで作成された靴モデルの利点は、リアルタイムで修正可能であるため、修正の効果を、たとえば、設計開発者または靴の将来の着用者が直接見ることができる点である。したがって、コンピュータで作成された靴モデルを伴うことにより、製造される靴モデルの選択が簡単になり、より使いやすい方法で靴モデルを設計することができる。選択された靴の製造に必要な加工ステップの順序を、その後自動で判定することができるため、素人、たとえば顧客や靴の将来の着用者でも、製造される靴モデルを選択して製造させることができる。
【0014】
靴モデルは、好ましくは、コンピュータに記憶された所定の組の靴モデルから選択される。
【0015】
これは、製造される靴モデルをさらに簡単に選択するのを助ける。靴モデルを個々の部品から「ゼロから」組み立てる必要がなく、所定の組の記憶された靴モデルから選択するためである。しかしながら、ここでは、所定の組自体が、さらなるパラメータの入力(たとえば、男性用靴、女性用靴、運動靴、レジャー用靴等)に依存し得る。ある種の構成キットシステムにおいて、製造される靴モデルが、予め記憶された靴モデルおよび/または、たとえばシューアッパー、靴底、中底等の選択による機能群から選択され、および/または組み立てられることも考えられる。
【0016】
靴モデルが、1つまたは複数のパラメータを設定することにより選択されることもさらに考えられる。
【0017】
将来の着用者は、たとえば、自分の靴の大きさ、前足幅、体重、揺れの中立位にあるか、または過回内/回外の傾向があるか、所望の意図する使用、所望の色等を入力することができ、これに応答して、コンピュータが、たとえば、これらの要求を満たす靴モデルを選択した後、これを製造する。これにより、製造される靴を特に詳細に選択することが可能になり得る。
【0018】
3次元予備成形された第1の靴部品は、好ましくは、加工するステップ中に、第1の靴部品の3次元予備形状に少なくとも部分的に対応する形状を有する取付装置に配置される。
【0019】
取付装置に配置することにより、必要に応じて、特に簡単な方法で、3次元予備成形された第1の靴部品を、加工ステップの個々の順序で、たとえば新しい加工ステーションに移動させ、および/またはこれを再位置決めすることができる。第1の靴部品の3次元予備形状に少なくとも部分的に対応する形状を有する取付装置により、一方で、3次元予備成形された第1の靴部品を取付装置上に特に良好に固定することができるため、第1の靴部品が加工中にずれることがない。これは、たとえば、さらなる靴部品を追加しながら、または縫い目、孔、開口、文字/装飾等を施しながら、正確に位置決めするのに有利である。他方、これにより、3次元予備成形された第1の靴部品の材料が、加工中に著しく形崩れしたり、別の方法で望ましくない形で変形したりすることを防止する。
【0020】
取付装置は、好ましくはラスト(last)を備える。特に好ましくは、ラストが可変容積を有し、好ましくは膨張式に設計される。調節可能なラストの他の可能性は、1つまたは複数の形状記憶材料からなるラストであり、これは圧縮されて3次元予備成形された第1の靴部品内に挿入された後、元の形状および容積に素早く戻る。また、磁性流体を使用してもよい。
【0021】
これに関連して、ラストは、靴を最終的に着用する足の形状に少なくともかなりの程度まで対応するため、前記利点の達成に特によく適している。調節可能なラスト、たとえば膨張式ラストにより、一方で、単一のラストを種々の靴の大きさに使用することができる。膨張式ラストが、複数の個々に膨張可能なチャンバ等をさらに有する場合、ラストを、将来の着用者の足に合わせて個々に調節することができる。これにより、製造された靴をより良好にフィットさせることができる。
【0022】
3次元予備成形された第1の靴部品を設けるステップは、好ましくは、取付装置の周囲で3次元予備成形された第1の靴部品の製造を含む。
【0023】
一方で、これにより、3次元の第1の靴部品をラストに別個に取り付ける必要がなくなる。このような必要は、取付けが機械的および自動で行われる場合に、これに使用されるツールに対して高い要件を課すものである。他方、取付装置の周囲で直接製造することにより、特に安定し、正確にフィットし、反りのない、予備成形された第1の靴部品を提供することができる。
【0024】
3次元予備成形された第1の靴部品を設けるステップは、好ましくは、3次元予備成形された第1の靴部品を製造するための、3次元横編み、3次元縦編み、編込み、真空形成、射出成形、スラッシュ成形、鋳造、鋳込み、3次元形状の吹付けまたは巻付け、印刷の1つまたは複数の方法を含む。
【0025】
3次元予備成形された第1の靴部品を設け、この第1の靴部品に基づいて、その後、靴全体を製造できるようにするために、意図した使用目的、およびこれにより考慮する材料に応じて、前記方法の1つまたは複数を使用することができる。これに関し、3次元横編み、縦編み、編込み等を、たとえば織物の第1の靴部品について考慮し、真空形成、射出成形、スラッシュ成形、鋳造、鋳込み、3次元形状の吹付けまたは巻付け、あるいは印刷を、たとえば合成材料から作製された第1の靴部品について考慮する。第1の靴部品を、たとえば多層ラミネートから多層に製造することもできる。たとえば、3次元予備成形された第1の靴部品等を設けるために、3次元横編みを最初に行い、次にプラスチックまたはエラストマー層を吹き付けることができる。また、繊維を基材として使用することができ、これにより、3次元予備成形された第1の靴部品が不織布材料を含む。
【0026】
3次元予備成形された第1の靴部品を製造するための方法が、好ましくは、第1の靴部品の丸編みを含む。
【0027】
丸編みにより、特に歪みがなく傷のない、3次元予備成形された加工物を提供することができる。この加工物には、さらに、厄介な縫い目がないため、たとえばシューアッパーにおける適用に非常に有利である。
【0028】
3次元予備成形された第1の靴部品は、好ましくは、加工ステップ中に少なくとも1つの加工ステーションを通過する。
【0029】
たとえば、3次元予備成形された第1の靴部品は、特に前記取付装置上で、1つまたは複数の加工ステーションに自動的に輸送され得、そこでさらに加工される。3次元予備成形された第1の靴部品がここで受ける加工ステップのタイプおよび順序は、3次元予備成形された第1の靴部品毎に個々に制御可能であるため、非常に高いレベルの柔軟性が達成される。複数の加工ステップを加工ステーション内で実行することがさらに考えられ、好ましくは、この状況で、加工ステップおよび加工パラメータの正確な順序を、3次元予備成形された第1の靴部品毎に個々に調整することもできる。さらに、これをすべて、かなりの程度まで自動で行うことができる。
【0030】
好ましくは、少なくとも1つの加工ステーションにおいて、スクリーン印刷、デジタル印刷、染料昇華、昇華印刷、パッド印刷、色の吹付け、少なくとも1つの色変更材料の塗布、少なくとも1つの箔要素の貼付け、材料による含浸、材料による被覆、少なくとも1つの接着剤の塗布、フロック加工、レーザ切断、レーザ彫刻、刺繍、熱成形、局所溶融、局所融着、エンボス加工、レーザエッチング、穿孔の少なくとも1つの加工ステップが実行される。
【0031】
したがって、製作手段の修正またはこれに必要となる方法の変更なしで、複数の、たとえば光学特性および触覚特性を、3次元予備成形された第1の靴部品に個々に与えることができる。第1の靴部品がさらにすでに3次元予備成形されているため、このステップに適用される要素の顕著な歪み/座屈が、好ましくは、加工のさらなる過程で生じない。これは、たとえば文字、ロゴ等の装飾の目的を果たす要素の場合に重要である。
【0032】
好ましくは、少なくとも1つの加工ステーションが、少なくとも1つの第2の靴部品を3次元予備成形された第1の靴部品に追加する。
【0033】
少なくとも1つの第2の靴部品を3次元予備成形された第1の靴部品に加えることにより、本方法の実施形態により実行可能な考えられる製造形態の数が増加する。この状況で、少なくとも1つの第2の靴部品の追加と、少なくとも1つの加工ステーションで実行可能な前記加工ステップとは、好ましくは互いに補完する。
【0034】
ここで、たとえば、少なくとも1つの第2の靴部品が、はと目、踵キャップ、つま先キャップ、装飾要素、装飾ストライプ、摩擦要素、摩耗保護要素、リブ要素、補強要素、補剛要素、支持要素、クッション要素、繊維要素、靴底要素、アウトソール(out sole)の1つまたは複数の靴要素を備える。
【0035】
このような機能的要素は、靴の着用性に影響する目的を果たすことができるため、このような部品を個々に制御可能に追加することにより、本方法の一実施形態による最も異なる目的に対して複数の靴を製作することができる。
【0036】
好ましくは、少なくとも1つの加工ステーションが、第2の靴部品を3次元予備成形された第1の靴部品に、接着、溶接、高周波溶接、超音波溶接、レーザ溶接、加圧、縫製、ねじ止め、リベット打ち、溶着、クリップ止め、封着、熱および圧力処理、蒸気処理の1つまたは複数のステップにより接続するためにさらに設けられる。
【0037】
このように、3次元予備成形された第1の靴部品および/または第2の靴部品の材料に応じて、前記接続方法の1つまたは複数を使用することができる。これにより、(1つまたは複数の)接続方法を、現在製造される靴のそれぞれの特性に最適に合わせることができるため、最適な安定性が得られる。
【0038】
さらに好ましくは、少なくとも1つの加工ステーションが、3次元予備成形された第1の靴部品および/または第2の靴部品を取付装置から取り外すために設けられる。
【0039】
これにより、必要に応じて、3次元予備成形された第1の靴部品および/または第2の靴部品が、他の場所でのさらなる加工ステップを受けることができ、または、これらの靴部品を出荷等のために包装することができる。
【0040】
少なくとも1つの加工ステーションが、加工ステップの個々の順序に従って使用される1つまたは複数の加工ツールを含むことができる。
【0041】
これにより、複数の加工ステップを単一の加工ステーションで行うことができるため、第1および/もしくは第2の靴部品の移動または再位置決めが不要になる。
【0042】
加工ステーションが、人との対話を通じて少なくとも1つの加工ツールの使用を学習することがさらに考えられる。
【0043】
3次元予備成形された加工物を方法により加工することができるため、所与の加工ステップ内で加工ツールが実行しなければならない移動順序および移動パターンが、非常に複雑なパターンになり得る。したがって人が機械を訓練することは、従来の機械のプログラミングよりもかなり効果的になり得る。
【0044】
ここで、対話は、少なくとも1つの加工ツールの使用のための移動パターンを明示することを含むことができる。
【0045】
前述したように、人は、複雑な移動パターンを実行する際には、機械よりも優れていることが多い。したがって、移動パターンを明示することにより、機械の訓練がさらに簡単になり、製造の結果を高めることができる。
【0046】
3次元予備成形された第1の靴部品は、好ましくは、シューアッパーの少なくとも一部を含む。
【0047】
3次元予備成形された第1の靴部品は、その後、靴を製造するための基本要素として機能することができ、第1の靴部品に、さらなる望ましい特性の全部または少なくとも一部が、その後、製造中に連続して与えられ、または追加される。したがって、シューアッパーの一部として形成された、3次元予備成形された第1の靴部品は、かなりの程度まで自動化されているが、それにもかかわらず非常に柔軟である製造方法の実現に非常に適している。
【0048】
本発明のさらなる態様は、本発明による方法の実施形態を実行する装置により構成される。
【0049】
このような装置により、3次元予備成形された第1の靴部品から始まって、複数の異なる設計の靴をかなりの程度まで自動で製造することができる。
【0050】
ここで、装置は、好ましくは、靴の将来の着用者が靴モデルを選択するためのインタフェースを備える。
【0051】
したがって、将来の着用者は、製造される靴を個々の要求に合わせて正確に調節することにより、要求に特に適した「カスタムフィット」で製造された靴モデルを有することができる。
【0052】
装置を可動容器内に配置することが考えられる。ここで、容器は、好ましくは、少なくとも部分的に透明である。さらに、容器は、組み合わせて1つの製作ユニットになる複数の容器の組合せであってもよい。
【0053】
これにより、直接「現場で」、たとえばスポーツ大会や見本市、また店のショールームで、装置を輸送および提供することができる。その後、購入者は、特に前記インタフェースと組み合わせて、装置の場所で直接、またはインターネットを通じて事前に、または店で、所望の靴モデル、またはより一般には所望のスポーツ用品を「組み立てる」ことができ、その後、この靴モデルまたは製品が製造装置により製造される。容器が部分的に透明であれば、顧客は靴または製品が製造される様子を見ることもできる。加えて、プロセスは、デジタル媒体ネットワーク/チャネルで放送される映像および実況によりプロセスを把握することができる。
【0054】
本発明のさらなる態様は、本発明による方法の実施形態を使用して製造された靴である。
【0055】
繰り返し前述したように、これに関し、製造された靴を、たとえば開発設計者の設計に基づいて、またはさらには顧客の希望に基づいて、個々に注文製作し修正することができる。
【0056】
この点で、本発明による方法の実施形態、本発明による装置の実施形態、および/または本発明による靴の実施形態について、特定の要求に応じて、複数の設計可能性と本明細書で開示された実施形態とを互いに組み合わせることができることを再び明らかにする。本明細書に記載された個々のオプションおよび設計可能性は、各方法、各装置、または製造される靴のそれぞれに不要であると思われる場合には無視してもよく、その結果得られる実施形態も依然として本発明の一部である。
【0057】
本発明は以下の態様の発明を含む
[1]
靴(290;350;470)を製造するための方法(100;300;400)であって、
a.3次元予備成形された第1の靴部品(110)を設けるステップ(140;305;310)と、
b.前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)を加工するステップ(200)とを含み、
c.前記加工するステップ(200)が、加工ステップの個々に制御可能な順序を含む、方法(100;300;400)。
[2]
加工ステップの前記個々に制御可能な順序が、コンピュータで作成された靴モデル(115)から判定される、[1]に記載の方法。
[3]
前記靴モデル(115)が、コンピュータ(135)に記憶された所定の組の靴モデルから選択される、[2]に記載の方法。
[4]
前記靴モデル(115)が、1つまたは複数のパラメータを設定することにより選択される、[2]または[3]に記載の方法。
[5]
前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)が、加工するステップ(200)中に、前記第1の靴部品(110)の3次元予備形状に少なくとも部分的に対応する形状を有する取付装置(120;480)に配置される、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の方法。
[6]
前記取付装置(120;480)がラスト(120;480)を備える、[5]に記載の方法。
[7]
前記ラスト(120;480)が可変容積を有し、好ましくは膨張式に設けられる、[6]に記載の方法。
[8]
ステップaが、前記取付装置(120;480)の周囲で前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)の製造(140;305)を含む、[5]〜[7]のいずれか一項に記載の方法。
[9]
ステップaが、前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)を製造する(140;305)ための、3次元横編み、3次元縦編み、編込み、真空形成、射出成形、スラッシュ成形、鋳造、鋳込み、3次元形状の吹付けまたは巻付け、印刷の1つまたは複数の方法を含む、[1]〜[8]のいずれか一項に記載の方法。
[10]
前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)を製造する(140;305)ための前記方法が、前記第1の靴部品(110)の丸編みを含む、[9]に記載の方法。
[11]
前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)が、加工ステップ(200)中に少なくとも1つの加工ステーション(150;230;240;250;260;320;335;340;401;420;430;435;445)を通過する、[1]〜[10]のいずれか一項に記載の方法。
[12]
前記少なくとも1つの加工ステーション(230)において、スクリーン印刷、デジタル印刷、染料昇華、昇華印刷、パッド印刷、色の吹付け、少なくとも1つの色変更材料の塗布、少なくとも1つの箔要素の貼付け、材料による含浸、材料による被覆、少なくとも1つの接着剤の塗布、フロック加工、レーザ切断、レーザ彫刻、刺繍、熱成形、局所溶融、局所融着、エンボス加工、レーザエッチング、穿孔の少なくとも1つの加工ステップが実行される、[11]に記載の方法。
[13]
前記少なくとも1つの加工ステーション(240;335)が、少なくとも1つの第2の靴部品(330)を前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)に追加する、[11]または[12]に記載の方法。
[14]
前記少なくとも1つの第2の靴部品(330)が、はと目、踵キャップ、つま先キャップ、装飾要素、装飾ストライプ、摩擦要素、摩耗保護要素、リブ要素、補強要素、補剛要素、支持要素、クッション要素、繊維要素、靴底要素、アウトソールの1つまたは複数の靴要素を備える、[13]に記載の方法。
[15]
前記少なくとも1つの加工ステーション(250;340)が、前記第2の靴部品(330)を前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)に、接着、溶接、高周波溶接、超音波溶接、レーザ溶接、加圧、縫製、ねじ止め、リベット打ち、溶着、クリップ止め、封着、熱および圧力処理、蒸気処理の1つまたは複数のステップにより接続するために設けられる、[13]または[14]に記載の方法。
[16]
前記少なくとも1つの加工ステーション(260;445)が、前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)および/または前記第2の靴部品(330)を前記取付装置(120;480)から取り外すために設けられる、[11]〜[15]のいずれか一項に記載の方法。
[17]
前記少なくとも1つの加工ステーション(150;230;240;250;260;320;335;340;401;420;430;435;445)が、加工ステップの前記個々の順序に従って使用される1つまたは複数の加工ツールを含む、[11]〜[16]のいずれか一項に記載の方法。
[18]
前記加工ステーション(150;230;240;250;260;320;335;340;401;420;430;435;445)が、人との対話を通じて少なくとも1つの加工ツールの使用を学習する、[17]に記載の方法。
[19]
前記対話が、前記少なくとも1つの加工ツールの使用のための移動パターンを明示することを含む、[18]に記載の方法。
[20]
前記3次元予備成形された第1の靴部品(110)が、シューアッパーの少なくとも一部を含む、[1]〜[19]のいずれか一項に記載の方法。
[21]
[1]〜[20]のいずれか一項に記載の方法を実行する装置(205;300;400;510;610)。
[22]
前記装置(205;300;400;510;610)が、靴(290;470)の将来の着用者が靴モデル(115)を選択するためのインタフェース(135)を備える、[21]に記載の装置(205;300;400;510;610)。
[23]
前記装置(205;510)が可動容器(210;500)内に配置される、[21]または[22]に記載の装置(205;510)。
[24]
前記容器(210)が少なくとも部分的に透明である、[23]に記載の装置(205)。
[25]
[1]〜[20]のいずれか一項に記載の方法を用いて製造された靴(290;470)。
以下の図面を参照しながら、本発明の現在好ましい例示的設計および実施形態について、以下で詳細に説明する。