特許第6576276号(P6576276)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576276
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】車両用ハンドル装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 85/12 20140101AFI20190909BHJP
【FI】
   E05B85/12 B
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-48635(P2016-48635)
(22)【出願日】2016年3月11日
(65)【公開番号】特開2017-160752(P2017-160752A)
(43)【公開日】2017年9月14日
【審査請求日】2018年10月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000170598
【氏名又は名称】株式会社アルファ
(74)【代理人】
【識別番号】100093986
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 雅男
(74)【代理人】
【識別番号】100128864
【弁理士】
【氏名又は名称】川岡 秀男
(72)【発明者】
【氏名】大熊 諒也
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−173318(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0134058(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 − 85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルベースに操作ハンドルとロックノブとを初期回転位置から操作回転位置まで回転自在に隣接配置した車両のハンドル装置であって、
前記操作ハンドルは、該操作ハンドル、またはハンドルベースのいずれか一方に突設される軸部を他方の軸受孔に挿通させてロックノブ側に離脱自在で、かつ、前記ハンドルベースに配置される第1スライドストッパにより離脱方向の移動が規制されてハンドルベースに連結されるとともに、
ハンドルベースは、操作ハンドルが操作回転位置にあるときの該操作ハンドルに形成された第2スライド当接部に近接して該第2スライド当接部の離脱方向への移動経路を閉塞し、かつ、操作ハンドルが初期回転位置にあるときの第2スライド当接部の離脱方向への移動経路を開放する位置に第2スライドストッパを備える車両のハンドル装置。
【請求項2】
前記ハンドルベースはヒンジ支持壁により前記操作ハンドルが配置されるハンドル領域と、ロックノブが配置されるノブ領域とに区画されるとともに、
操作ハンドルは、ヒンジ支持壁、およびハンドル領域のヒンジ支持壁に対する対向壁のノブ領域側壁面に連結され、
かつ、前記第2スライドストッパは、前記ヒンジ支持壁に形成される請求項1記載の車両のハンドル装置。
【請求項3】
前記第2スライド当接部の第2スライドストッパに対する対向面、および第2スライドストッパは、一方が平面で、他方が波形に形成される請求項1または2記載の車両用ハンドル装置。
【請求項4】
前記第2スライド当接部には、操作ハンドルが操作回転位置にあるときに第2スライドストッパに突設される第2ストロークストッパのオーバーストローク方向に近接配置される第2ストローク当接部が設けられる請求項1、2または3記載の車両用ハンドル装置。
【請求項5】
前記第1スライドストッパは、前記操作ハンドルに弾発的に係止する爪形状に形成される請求項1、2、3または4記載の車両用ハンドル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ハンドル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ハンドルベースに操作ハンドルとロックノブとを回転操作可能に連結したハンドル装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来例において、操作ハンドルとロックノブとは隣接配置される。組立状態において、操作ハンドルの幅方向の移動はロックノブにより規制させて所定位置に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9-235917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来例において、操作ハンドルとロックノブとは摺接状態にあり、操作ハンドルへの回転操作に伴ってロックノブが摺接部から回転操作力を受けて不用意に回転してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、ロックノブの操作ハンドル操作時の連れ回りを確実に防止することのできる車両用ハンドル装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば上記目的は、
ハンドルベース1に操作ハンドル2とロックノブ3とを初期回転位置から操作回転位置まで回転自在に隣接配置した車両のハンドル装置であって、
前記操作ハンドル2は、該操作ハンドル2、またはハンドルベース1のいずれか一方に突設される軸部4を他方の軸受孔5に挿通させてロックノブ3側に離脱自在で、かつ、前記ハンドルベース1に配置される第1スライドストッパ6により離脱方向の移動が規制されてハンドルベース1に連結されるとともに、
ハンドルベース1は、操作ハンドル2が操作回転位置にあるときの該操作ハンドル2に形成された第2スライド当接部7に近接して該第2スライド当接部7の離脱方向への移動経路を閉塞し、かつ、操作ハンドル2が初期回転位置にあるときの第2スライド当接部7の離脱方向への移動経路を開放する位置に第2スライドストッパ8を備える車両のハンドル装置を提供することにより達成される。
【0007】
本発明において、ロックノブ3に隣接して回転操作可能に配置される操作ハンドル2は、ハンドルベース1に設けられる第1スライドストッパ6によりロックノブ3側への移動が規制されており、操作ハンドル2とロックノブ3との摺接が防止される。この結果、操作ハンドル2の操作に伴うロックノブ3の連れ回しを確実に防止することが可能になる。
【0008】
また、操作ハンドル2は、軸部4を回転軸軸長方向に離脱可能に軸受孔5に挿通させてあるために、回転軸軸長方向にスライド操作することにより連結することが可能であり、組立作業性を低下させることがない。
【0009】
さらに、操作ハンドル2は、操作回転位置にある時には、ハンドルベース1表面から突出した状態になり、回転方向に対して直交方向の力も加えられやすくなる。この結果、回転中心部には大きな倒伏モーメント、あるいは操作ハンドル2をロックノブ3の方向に移動させる力が発生するために、回転軸、あるいは第1スライドストッパ6の強度を大きくする必要がある。
【0010】
これに対し、操作ハンドル2が操作回転位置、すなわち負荷条件が悪くなる姿勢において操作ハンドル2の第2スライド当接部7を第2スライドストッパ8に近接させる本発明において、操作回転位置において大きな負荷が加えられた際には、第2スライド当接部7が第2スライドストッパ8に当接することから第1スライドストッパ6、あるいは回転軸に大きな力が加えられることを確実に防止することができる。この結果、第1スライドストッパ6を、例えば、スナップフィットを利用した比較的強度の低い構造により形成することができるために、組立作業性の向上等を図ることが可能になる。
【0011】
また、第2スライドストッパ8は、操作ハンドル2が操作回転位置にあるときには第2スライド当接部7の離脱方向の移動経路を閉塞するが、操作ハンドル2が初期回転位置にあるときには離脱方向の移動経路を閉塞することなく開放する位置に設けられているために、操作ハンドル2をスライドさせてハンドルベース1に連結する際の障害にならない。
【0012】
さらに、第2スライドストッパ8と操作ハンドル2の第2スライド当接部7とは近接配置され、通常状態においては非接触のために、通常の作動に影響を与えることがない。
【0013】
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記ハンドルベース1はヒンジ支持壁9により前記操作ハンドル2が配置されるハンドル領域10と、ロックノブ3が配置されるノブ領域11とに区画されるとともに、
操作ハンドル2は、ヒンジ支持壁9、およびハンドル領域10のヒンジ支持壁9に対する対向壁のノブ領域11側壁面に連結され、
かつ、前記第2スライドストッパ8は、前記ヒンジ支持壁9に形成される車両のハンドル装置を構成することができる。
【0014】
さらに、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記第2スライド当接部7の第2スライドストッパ8に対する対向面、および第2スライドストッパ8は、一方が平面で、他方が波形に形成される車両用ハンドル装置を構成することができる。
【0015】
本発明において、第2スライド当接部7が第2スライドストッパ8に摺接した状態において、摺接面積が小さくなるために、摺接による戻り不良等を効果的に防止することが可能になる。
【0016】
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記第2スライド当接部7には、操作ハンドル2が操作回転位置にあるときに第2スライドストッパ8に突設される第2ストロークストッパ12のオーバーストローク方向に近接配置される第2ストローク当接部13が設けられる車両用ハンドル装置を構成することができる。
【0017】
オーバーストロークを規制する第2ストローク当接部13を設けることにより、過大な操作力が操作ハンドル2に負荷され、操作ハンドル2等が弾性変形した場合であっても、確実にオーバーストロークを規制することが可能になる。
【0018】
さらに、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記第1スライドストッパ6は、前記操作ハンドル2に弾発的に係止する爪形状に形成される車両用ハンドル装置を構成した場合には、操作ハンドル2のハンドルベース1への装着は、操作ハンドル2をスライド操作するだけで完了し、止め輪等の装着が不要となるために、組立効率が向上する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ロックノブと操作ハンドルとの当接状態が解消されるために、操作ハンドル操作時の連れ回りを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明を示す正面図である。
図2図1の断面図で、(a)は2A-2A線断面図、(b)は2B-2B線断面図である。
図3図1の2C-2C線断面図である。
図4】ハンドルベースの正面図である。
図5】操作ハンドルの斜視図である。
図6図3の6A-6A線断面図である。
図7】操作ハンドル2を操作回転位置まで回転させた状態を示す図で、(a)は図2(a)に対応する断面図、(b)は図3に対応する断面図である。
図8図7(b)の8A-8A線断面図である。
図9図1の9A-9A線断面図で、(a)は操作ハンドルが初期回転位置にあるとき、(b)は操作回転位置にあるときを示す図である。
図10】操作ハンドルの組み立て工程を示す図で、(a)は図2(b)に対応する図、(b)は図9(b)に対応する図である。
図11】操作ハンドルの組み立て工程を示す図で、図6に対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1以下に車両のインサイドハンドル装置として構成された本発明の実施の形態を示す。
【0022】
図1に示すように、インサイドハンドル装置は、ハンドルベース1に操作ハンドル2と、ロックノブ3とを回転中心(C)周りに回転自在に連結して形成される。操作ハンドル2とロックノブ3は、各々ケーブル装置14を介してドア内に固定されるドアロック装置15に連結される。
【0023】
操作ハンドル2は図2(a)に示す初期回転位置と、図7(a)に示す操作回転位置との間で回転操作可能であり、操作ハンドル2を操作することにより、ドアの閉塞状態を保持するためにドアロック装置に組み込まれたラッチの解除を行うことができる。また、ロックノブ3も同様に初期回転位置と操作回転位置との間で回転操作可能であり、操作回転位置まで回転操作すると、操作ハンドル2によるラッチ解除操作を禁止することができる。
【0024】
上記ハンドルベース1は周縁を立ち上がり壁としたトレイ形状に形成されており、図4に示すように、前端部(以下の説明において、図4において左側を「前方」とする。)は、対向する一対の外周部対向壁16、17間に設けられるヒンジ支持壁9によりず4における上方にノブ領域11と、下方のハンドル領域10に区画される。
【0025】
ヒンジ支持壁9は、図3に示すように、前方に行くに従って漸次低背となる傾斜面により形成されており、その前端部にストッパブロック18が形成される。図4に示すように、ストッパブロック18は、ハンドル領域10側を残してヒンジ支持壁9の幅方向ほぼ半分を膨隆させて形成され、該ストッパブロック18のハンドル領域10側の壁面が第2スライドストッパ8として使用され、第2スライドストッパ8に直交するヒンジ支持壁9の頂面が第2ストロークストッパ12として使用される。
【0026】
後述するように、操作ハンドル2の第2当接片との摺接面積を小さくするために、第2スライドストッパ8の表面は適数の突条8aを膨隆させることにより波形面として形成される。
【0027】
一方、本例において、ロックノブ3は、図2(b)に示すように、対向する2枚の側壁3a、3aを一方の外周部対向壁16と、ヒンジ支持壁9の上面、すなわち、ノブ領域11側の壁面から突設される軸部4の先端に形成される軸用突部19に軸受孔5を弾発的に嵌合させてハンドルベース1に連結され、ノブ領域11に配置される。
【0028】
これに対し、ハンドル領域10に配置される操作ハンドル2は、図5に示すように、手掛け部2aの基端部に一対の連結壁2b、2cを有して形成され、図2(b)に示すように、一方の連結壁2bをヒンジ支持壁9のノブ領域11に面する壁面に、他方の連結壁を外周部対向壁17に沿わせた状態で配置される。
【0029】
この操作ハンドル2は、一方の連結壁2bに開設される軸受孔5を上記軸部4に嵌合するとともに、他方の連結壁2cから突設される軸部4を該連結壁2cに対応する外周部対向壁17に開設された軸受孔5に挿通させることによりハンドルベース1に連結される。
【0030】
また、図4図6に示すように、ヒンジ支持壁9のノブ領域11側壁面には弾性変形可能な爪形状の第1スライドストッパ6が突設されており、操作ハンドル2が装着された状態で操作ハンドル2の連結壁2bに形成される第1スライド当接部20に弾発的に係止して該操作ハンドル2のノブ領域11側への移動が規制される。
【0031】
図5に示すように、第1スライド当接部20は、回転中心を中心とする円弧形状に形成され、第1スライドストッパ6に係止した状態で操作ハンドル2の回転動作を許容する。
【0032】
また、ハンドルベース1に連結した状態で操作ハンドル2は、連結壁2b、2c間の間隙に収容されるようにして該操作ハンドル2とハンドルベース1の間に介装されるトーションスプリング21により初期回転位置側に付勢される(図2(b)参照)。
【0033】
以上のようにしてハンドルベース1に装着された操作ハンドル2は、図2(a)に示すように、初期位置決定当接部2dをハンドルベース1に固定されたバンパ1aに圧接した状態で初期回転位置に保持され、図7(a)に示すように、操作ハンドル2の第1ストローク当接部2eをハンドルベース1の第1ストロークストッパ1bに当接させることにより操作回転位置が決定される。
【0034】
さらに、図5に示すように、操作ハンドル2のロックノブ3への対向壁面には、第2ストローク当接部13を終端面とする第2スライド当接部7が形成される。第2スライド当接部7は、図7(b)、図8に示すように、操作ハンドル2を操作回転位置まで回転操作した際に、ハンドルベース1の第2スライドストッパ8により軸部4からの離脱方向への移動経路が閉塞される位置に設けられる。
【0035】
なお、図7(b)は、第2スライドストッパ8が紙面手前側において、操作ハンドル2の紙面手前側に位置する第2スライド当接部7に重合することを示している。
【0036】
さらに、上記第2スライド当接部7は、図3に示すように、操作ハンドル2が初期回転位置にあるときには、第2スライドストッパ8により軸部4からの離脱方向(図3における紙面手前側)への移動経路は閉塞されることなく開放される。
【0037】
また、図8図9(b)に示すように、上記第2スライド当接部7と第2スライドストッパ8との間には、操作ハンドル2が操作回転位置まで回転操作された際、小寸の間隔(d1)が発生するように設定され、通常の操作ハンドル2の回転操作時の摺接が防止される。
【0038】
さらに、第2スライド当接部7の終端辺から立ち上げられる第2ストローク当接部13は、操作ハンドル2が操作回転位置にある際、図7(b)に示すように、第2ストロークストッパ12との間に小寸の間隙(d2)が形成される。
【0039】
したがって本例において、操作ハンドル2を回転操作すると、まず、図7(a)に示すように、第1ストローク当接部2eが第1ストロークストッパ1bに当接して操作回転位置となる。
【0040】
この状態からさらに操作ハンドル2に回転操作力が加えられると、操作ハンドル2、あるいはハンドルベース1が弾性変形し、図7(b)、および図9(b)に示すストローク終端からさらにオーバーストローク方向に回転して第2ストローク当接部13が第2ストロークストッパ12に当接し、過大負荷に対する荷重負担が行われる。
【0041】
図7(a)、(b)に示すように、第1ストロークストッパ1bと第2ストロークストッパ12とは回転中心(C)を挟んで前後方向に配置されているために、過大負荷に対する荷重分担がほぼ均等に行われる。
【0042】
また、操作ハンドル2が操作回転位置にある時に操作ハンドル2に上下方向への操作力が加えられて操作ハンドル2が図8図9(b)に示す位置からさらにロックノブ3側に並進移動、あるいは回転中心周りに倒伏すると、第2スライド当接部7が第2スライドストッパ8に当接し、操作力を負担するために、第1スライドストッパ6、あるいは軸部4での過大な応力の発生を防止することができる。
【0043】
また、第2スライド当接部7が第2スライドストッパ8に押し付けられた場合、第2スライドストッパ8に形成される波形の凹凸が摺接面積を少なくし、摺接抵抗を減少させる。
【0044】
以上のインサイドハンドル装置の製造、組立は、まず、図10、11に示すように、操作ハンドル2を初期回転姿勢に保持した状態で、図10において上方に示す連結壁2bをノブ領域11に、下方の連結壁2cをハンドル領域10に位置させた後、図10、11において矢印方向にスライドさせて行われる。操作ハンドル2のスライド操作により、上方の連結壁2bが第1スライドストッパ6に当接し、さらにスライドさせると、第1スライドストッパ6が弾性変形して連結壁2bを受容した後、原位置に復帰して第1スライド当接部20に弾発係止し、操作ハンドル2の抜去方向への移動が規制される。
【0045】
また、操作ハンドル2のスライド操作前においてヒンジ支持壁9の上方に位置していた第2スライド当接部7は、操作ハンドル2のスライド操作に伴ってハンドル領域10に移動し、図8に示すように、操作ハンドル2が操作回転位置に移動すると、第2スライドストッパ8に正対する。
【0046】
以上のようにして操作ハンドル2の連結操作が終了した後、ロックノブ3をハンドルベース1に連結することにより組立作業が終了する。
【符号の説明】
【0047】
1 ハンドルベース
2 操作ハンドル
3 ロックノブ
4 軸部
5 軸受孔
6 第1スライドストッパ
7 第2スライド当接部
8 第2スライドストッパ
9 ヒンジ支持壁
10 ハンドル領域
11 ノブ領域
12 第2ストロークストッパ
13 第2ストローク当接部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11