(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のコンポーネントキャリアそれぞれに設定されたパラメータに基づいてキャリアアグリゲーションを構成して移動体通信端末(2)とキャリアアグリゲーションの試験を行なう移動端末試験装置(1)であって、
前記パラメータはキャリアアグリゲーションの設定と基地局としての設定とを含んでおり、
前記パラメータの前記キャリアアグリゲーションの設定はそのままに、前記パラメータの前記基地局としての設定として予め設定された一部を前記複数のコンポーネントキャリア間で交換する制御部(14)を備える移動端末試験装置。
複数のコンポーネントキャリアそれぞれに設定されたパラメータに基づいてキャリアアグリゲーションを構成して移動体通信端末(2)とキャリアアグリゲーションの試験を行なう移動端末試験装置(1)のパラメータ変更方法であって、
前記パラメータはキャリアアグリゲーションの設定と基地局としての設定とを含んでおり、
現在の前記キャリアアグリゲーションを構成する前記コンポーネントキャリアの設定を読み出すステップと、
ユーザに前記現在のキャリアアグリゲーションを構成するコンポーネントキャリアに対応付けられている擬似基地局の識別名を組み替えさせるステップと、
該組み替えられた構成に基づいて、前記パラメータの前記キャリアアグリゲーションの設定はそのままに、前記パラメータの前記基地局としての設定として予め設定された一部を前記コンポーネントキャリア間で交換するステップと、を備えたパラメータ変更方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
キャリアアグリゲーションの試験を実施する場合、擬似基地局毎にPCCやSCCの通信を行なうためのパラメータを設定し、PCCやSCCを擬似させて試験を行なっていた。
【0008】
しかしながら、擬似基地局へのPCCやSCCの割当や、キャリアアグリゲーションを行なう擬似基地局の組合せなどを変えて試験を行なう場合、同じパラメータを別の擬似基地局に設定しなければならず、試験実施に時間がかかっていた。
【0009】
そこで、本発明は、キャリアアグリゲーションを行なう擬似基地局の変更や組み替えを容易にして、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる移動端末試験装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の移動端末試験装置は、複数のコンポーネントキャリアそれぞれに設定されたパラメータに基づいてキャリアアグリゲーションを構成して移動体通信端末とキャリアアグリゲーションの試験を行なう移動端末試験装置であって、
前記パラメータはキャリアアグリゲーションの設定と基地局としての設定とを含んでおり、前記パラメータの
前記キャリアアグリゲーションの設定はそのままに、前記パラメータの前記基地局としての設定として予め設定された一部を前記複数のコンポーネントキャリア間で交換する制御部を備えるものである。
【0011】
この構成により、既存のキャリアアグリゲーションのパラメータの設定はそのままに、
基地局としての設定として一部のパラメータがコンポーネントキャリア間で交換される。このため、パラメータの設定をやり直す必要がなく、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる。
【0012】
また、本発明の移動端末試験装置において、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部と、画像を表示する表示部と、を備え、前記制御部は、現在の前記キャリアアグリゲーションを構成する前記コンポーネントキャリア
に対応付けられている擬似基地局の識別名を前記表示部に表示させ、前記操作部の操作により前記
擬似基地局の識別名を変更させることで前記
擬似基地局の識別名に対応付けられているコンポーネントキャリアを組み替えさせ、該組み替えられた構成に基づいて前記コンポーネントキャリアの前
記パラメータ
の前記キャリアアグリゲーションの設定はそのままに、前記パラメータの前記基地局としての設定として予め設定された一部を交換するものである。
【0013】
この構成により、表示部に表示されたコンポーネントキャリア
に対応付けられている擬似基地局の識別名を組み替えることで、
パラメータのキャリアアグリゲーションの設定はそのままに、基地局としての設定として予め設定された一部のパラメータがコンポーネントキャリア間で交換される。このため、容易にコンポーネントキャリアの組み替えを指定することができ、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる。
【0014】
また、本発明の移動端末試験装置において、前記
パラメータの前記キャリアアグリゲーションの設定として、少なくともDownlink/Uplinkのリソース情報及びスケジュール情報、MCS、RB数を含み、前記パラメータの前記基地局としての設定として予め設定された一
部として、少なくともCell ID、周波数、周波数帯域幅を含むことが好ましい。
【0015】
また、本発明のパラメータ変更方法は、複数のコンポーネントキャリアそれぞれに設定されたパラメータに基づいてキャリアアグリゲーションを構成して移動体通信端末とキャリアアグリゲーションの試験を行なう移動端末試験装置のパラメータ変更方法であって、
前記パラメータはキャリアアグリゲーションの設定と基地局としての設定とを含んでおり、現在の前記キャリアアグリゲーションを構成する前記コンポーネントキャリアの設定を読み出すステップと、ユーザに前記現在のキャリアアグリゲーションを構成するコンポーネントキャリア
に対応付けられている擬似基地局の識別名を組み替えさせるステップと、該組み替えられた構成に基づいて、前記パラメータの
前記キャリアアグリゲーションの設定はそのままに、前記パラメータの前記基地局としての設定として予め設定された一部を前記コンポーネントキャリア間で交換するステップと、を備えたものである。
【0016】
この構成により、既存のキャリアアグリゲーションのパラメータの設定はそのままに、
基地局としての設定として一部のパラメータがコンポーネントキャリア間で交換される。このため、パラメータの設定をやり直す必要がなく、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる移動端末試験装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る移動端末試験装置について詳細に説明する。
【0020】
図1において、本発明の一実施形態に係る移動端末試験装置1は、擬似基地局として同軸ケーブル等を介して有線で移動体通信端末2と無線信号を送受信するようになっている。
【0021】
移動端末試験装置1は、操作部11と、表示部12と、表示制御部13と、制御部14と、シナリオ生成部15と、記憶部16と、シナリオ処理部17と、擬似基地局部18とを含んで構成されている。
【0022】
操作部11は、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力機器で構成され、操作入力されたシナリオの生成に必要な情報などを表示制御部13に出力する。表示部12は、液晶ディスプレイ等の画像表示機器で構成され、シナリオの生成に必要な情報を入力させる画像や試験中の状態を示す画像などを表示する。
【0023】
表示制御部13は、表示部12に表示させる画像を生成して表示させるものであり、制御部14の指示により画像の生成と表示の制御を行なうようになっている。また、表示制御部13は、操作部11に入力された情報に基づいて表示部12の表示を変更させたり、操作部11に入力された情報を制御部14に送信したりする。
【0024】
制御部14は、操作部11に入力された指示に従って、シナリオの作成画面を表示制御部13により表示部12に表示させてシナリオの生成に必要な情報を入力させたり、シナリオの作成画面で操作部11に入力された情報をシナリオ生成部15に送信してシナリオを生成させたりする。また、制御部14は、操作部11に入力された指示に従って、シナリオ処理部17に指示を送信して記憶部16に記憶されたシナリオに基づいて試験を実行させたり、シナリオ処理部17から送信される擬似基地局部18の状態や移動体通信端末2との通信の状態などの情報に基づいて表示制御部13により表示部12に試験中の状態などを表示させたりする。
【0025】
シナリオ生成部15は、制御部14から送信されたシナリオ生成のための情報に基づいて、移動体通信端末2を試験するためのシナリオを生成する。このシナリオには、擬似基地局部18の動作の設定や、移動体通信端末2との通信シーケンスが設定される。シナリオ生成部15は、シナリオ生成のための情報に基づいて擬似基地局部18から送信する送信情報を生成するシナリオ変換部150を備えている。
【0026】
記憶部16は、ハードディスク装置やフラッシュメモリで構成され、シナリオ生成部15で生成された各種のシナリオを記憶する。
【0027】
シナリオ処理部17は、制御部14からの指示により、記憶部16に記憶されているシナリオを読み出して、そのシナリオに基づいて擬似基地局部18に、報知情報を送信させたり、移動体通信端末2との間で通信シーケンスを実行させたりする。
【0028】
擬似基地局部18は、シナリオ処理部17の指示により、移動体通信端末2との間で無線信号を送受信する。擬似基地局部18は、複数の基地局を擬似できるようになっている。擬似基地局部18は、複数の擬似基地局の信号を合成して移動体通信端末2に送信する。擬似基地局部18は、移動体通信端末2から受信した信号を複数の擬似基地局に分けて処理する。
【0029】
ここで、移動端末試験装置1は、移動体通信端末2と通信を行なうための通信モジュールが設けられた図示しないコンピュータ装置によって構成される。このコンピュータ装置は、それぞれ図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、ハードディスク装置と、入出力ポートと、タッチパネルとを有する。
【0030】
このコンピュータ装置のROM及びハードディスク装置には、コンピュータ装置を移動端末試験装置1として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、当該コンピュータ装置は、移動端末試験装置1として機能する。
【0031】
このように、本実施形態において、記憶部16は、RAM又はハードディスク装置によって構成され、表示制御部13、制御部14、シナリオ生成部15及びシナリオ処理部17は、CPUによって構成され、擬似基地局部18は、通信モジュールによって構成される。
【0032】
このような構成の移動端末試験装置1において、移動体通信端末2の試験を行なう場合、まず、ユーザにより試験に使用するシナリオの作成が行なわれる。制御部14は、ユーザによる操作部11の操作によりシナリオの作成の機能が選択されると、例えば、表示部12にシナリオ作成画面を表示させて、擬似基地局部18で擬似する基地局のCCのパラメータなどを設定させる。
【0033】
CCのパラメータとしては、Cell ID、周波数、周波数帯域幅、Downlink/Uplinkのリソース情報及びスケジュール情報、MCS(Modulation and Coding)、RB(Resource Block)数、RB Start、Number of RB、などがある。
【0034】
「Cell ID」は、基地局を識別する識別情報である。「MCS」は、変調方式及び符号化方式に関する情報である。「RB Start」は、RBの割り当て開始位置を示す。「Number of RB」は、RB StartからのRBの割り当て数を示す。
【0035】
制御部14は、ユーザによる操作部11の操作によりキャリアアグリゲーションの設定が選択されると、例えば、表示部12にキャリアアグリゲーション設定画面を表示させて、キャリアアグリゲーションのPCCやSCCの構成などを設定させる。
【0036】
制御部14は、キャリアアグリゲーションの数として、例えば、PCCの数を入力させる。制御部14は、キャリアアグリゲーションのCCの数を入力させる。制御部14は、キャリアアグリゲーションの構成として、PCCやSCCを擬似する擬似基地局を入力させる。ここで、擬似基地局は、上述のCCのパラメータを設定された擬似基地局であり、本実施形態においては、BTS1、BTS2、BTS3、などの識別名で識別される。
【0037】
制御部14は、このようにして設定されたCCのパラメータやキャリアアグリゲーションの構成に関する情報をシナリオ生成部15に送信する。
【0038】
シナリオ生成部15は、受信した情報に基づいて擬似基地局部18が基地局を擬似するためのシナリオを生成する。
【0039】
シナリオ生成部15は、このようにして生成された擬似基地局のシナリオを、例えば、ユーザに入力された識別情報により識別可能に記憶部16に記憶させる。
【0040】
このようにして記憶されたシナリオは、試験実施時に読み出されて使用される。制御部14は、ユーザの操作部11への操作によりシナリオの設定が選択されると、記憶部16に記憶されている擬似基地局のシナリオの、例えば、識別情報を読み出し、一覧にして表示部12に表示させ、設定するシナリオの選択を行なわせるメッセージを表示させる。
【0041】
制御部14は、ユーザの操作部11への操作により擬似基地局のシナリオが選択されると、選択された擬似基地局のシナリオの識別情報をシナリオ処理部17に送信する。
【0042】
シナリオ処理部17は、制御部14から擬似基地局のシナリオの識別情報を受信すると、記憶部16から識別情報に対応する擬似基地局のシナリオを読み出し、シナリオに従って擬似基地局部18に設定を行ない、擬似基地局部18に擬似基地局としての処理を行なわせる。
【0043】
このようにシナリオが設定され、擬似基地局部18による処理が開始されると、移動端末試験装置1と有線で接続された移動体通信端末2の電源を入れるなどして位置登録を行なわせ、移動体通信端末2を操作するなどして試験を実施する。なお、移動端末試験装置1と移動体通信端末2との間を無線で接続するようにしてもよい。
【0044】
本実施形態の移動端末試験装置1は、既に作成され記憶部16に記憶されたシナリオのキャリアアグリゲーションの擬似基地局の組み替えを容易にできるようになっている。
【0045】
本実施形態の移動端末試験装置1は、既に作成されたシナリオのキャリアアグリゲーションの設定において、Downlink/Uplinkのリソース情報及びスケジュール情報、MCS、RB数などのキャリアアグリゲーションの設定はそのままに、Cell ID、周波数、周波数帯域幅などの基地局としての設定を交換することで擬似基地局の組み替えができるようになっている。
【0046】
制御部14は、ユーザの操作部11への操作によりキャリアアグリゲーションの基地局組み替えが選択されると、記憶部16に記憶されている擬似基地局のシナリオのうちキャリアアグリゲーションの設定がされているシナリオの、例えば、識別情報を読み出し、一覧にして表示部12に表示させ、擬似基地局の組み替えを行なうシナリオの選択を行なわせるメッセージを表示させる。
【0047】
制御部14は、ユーザの操作部11への操作により擬似基地局のシナリオが選択されると、そのシナリオの設定内容に従って、
図2に示すような画面を表示部12に表示させる。
【0048】
図2において、プライマリセル数表示部101、セル数表示部102には、選択されたシナリオに設定されている値が表示され、変更はできないようになっている。
【0049】
プライマリセル数表示部101には、キャリアアグリゲーションの数としてのPCCとなる擬似基地局の数が表示される。
【0050】
セル数表示部102には、キャリアアグリゲーションを行なうCCの数が表示される。セル数表示部102は、プライマリセル数表示部101に表示されたキャリアアグリゲーションの数分表示される。
【0051】
図2において、プライマリセル表示設定部103、セカンダリセル表示設定部104には、選択されたシナリオに設定されている値が表示され、変更可能になっている。プライマリセル表示設定部103、セカンダリセル表示設定部104の内容を変更することで、擬似基地局の組み替えを行なうことができる。
【0052】
プライマリセル表示設定部103、セカンダリセル表示設定部104は、セル数表示部102ごとに表示され、セカンダリセル表示設定部104は、セル数表示部102の値に対応した数だけ表示される。
【0053】
プライマリセル表示設定部103には、PCCとして処理を行なう擬似基地局の識別名が表示される。セカンダリセル表示設定部104には、SCCとして処理を行なう擬似基地局の識別名が表示される。
【0054】
図2の設定状態は、
図3に示すように、BTS1をPCCとしたキャリアアグリゲーションと、BTS4をPCCとしたキャリアアグリゲーションと、が設定されている。BTS1をPCCとしたキャリアアグリゲーションには、SCCとしてBTS2とBTS3が設定されている。BTS4をPCCとしたキャリアアグリゲーションには、SCCとしてBTS5が設定されている。
【0055】
このようなキャリアアグリゲーションの設定において、プライマリセル表示設定部103、セカンダリセル表示設定部104の擬似基地局の識別名を変更することで、キャリアアグリゲーションの設定はそのままに、擬似基地局の識別名と対応づけられている基地局としての設定を交換することができる。
【0056】
制御部14は、プライマリセル表示設定部103、セカンダリセル表示設定部104に、例えば、選択されたシナリオに設定されている擬似基地局の識別名の一覧をプルダウンリストとして表示して擬似基地局を選択させる。
【0057】
制御部14は、ユーザの操作部11への操作により設定の終了が選択されると、プライマリセル表示設定部103、セカンダリセル表示設定部104に設定された擬似基地局の識別名に重複が無いかなどを確認し、設定内容に問題がなければ、設定内容の情報をシナリオ生成部15に送信する。
【0058】
シナリオ生成部15は、シナリオ変換部150により、受信した情報に基づいて選択されたシナリオの変換を実行させ、シナリオを生成するための情報を変換させる。シナリオ生成部15は、変換された情報に基づいて擬似基地局部18が基地局を擬似するためのシナリオを生成する。
【0059】
シナリオ生成部15は、このようにして生成された擬似基地局のシナリオを、例えば、ユーザに入力された識別情報により識別可能に記憶部16に記憶させる。
【0060】
例えば、
図4に示すように、3CellのキャリアアグリゲーションのPCCをBTS4に、SCCをBTS1とBTS5に変更し、2CellのキャリアアグリゲーションのPCCをBTS3に、SCCをBTS2に変更する。この場合、
図5に示すように、キャリアアグリゲーションのDownlink/Uplinkのリソース情報及びスケジュール情報、MCS、RB数などの設定はそのままに、擬似基地局の識別名と対応づけられている基地局としてのCell ID、周波数、周波数帯域幅などの設定が変更された擬似基地局のシナリオが生成される。
【0061】
従来では、キャリアアグリゲーションの設定はそのままで、基地局としての設定を入れ替える場合でも、すべての設定を新たにやり直さなければならなかった。本実施形態の移動端末試験装置1では、擬似基地局の識別名を変えるだけでシナリオを生成することができ、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる。
【0062】
以上のように構成された本実施形態に係る移動端末試験装置1によるシナリオ変換処理について、
図6を参照して説明する。なお、以下に説明するシナリオ変換処理は、キャリアアグリゲーションの基地局組み替えが選択されると実行される。
【0063】
ステップS1において、制御部14は、記憶部16に記憶されているキャリアアグリゲーションの設定がされている擬似基地局のシナリオから編集するシナリオの選択を行なわせる。
【0064】
ステップS2において、制御部14は、選択されたシナリオから設定されているキャリアアグリゲーションのグループの数Nを表示部12に表示させる。これは、前述のプライマリセル数表示部101に表示される値に対応する。
【0065】
ステップS3において、制御部14は、Xに1を代入する。
ステップS4において、制御部14は、選択されたシナリオからキャリアアグリゲーションのグループXのServing Cell数を表示部12に表示させる。これは、前述のセル数表示部102に表示される値に対応する。
【0066】
ステップS5において、制御部14は、Primary Cellの擬似基地局の識別名を入力させる。これは、前述のプライマリセル表示設定部103に表示される値に対応する。
【0067】
ステップS6において、制御部14は、Secondary Cellの擬似基地局の識別名を入力させる。これは、前述のセカンダリセル表示設定部104に表示される値に対応する。
【0068】
ステップS7において、制御部14は、Xに1を加算する。
ステップS8において、制御部14は、XがNより大きいか否かを判定する。XがNより大きくないと判定した場合、制御部14は、処理をステップS4に戻して、処理を繰り返す。
【0069】
ステップS8においてXがNより大きいと判定した場合、制御部14は、入力された情報をシナリオ生成部15に送信してシナリオを生成させる。
【0070】
ステップS9において、シナリオ生成部15は、制御部14から受信した情報に基づいて、シナリオ変換部150によりシナリオの変換を実行させる。
【0071】
ステップS10において、シナリオ生成部15は、シナリオ変換部150で変換された情報に基づいてシナリオを生成し、記憶部16に記憶させて、処理を終了する。
【0072】
このように、上述の実施形態では、既に作成されたシナリオのキャリアアグリゲーションの設定において、Downlink/Uplinkのリソース情報及びスケジュール情報、MCS、RB数などのキャリアアグリゲーションの設定はそのままに、Cell ID、周波数、周波数帯域幅などの擬似基地局の識別名と対応づけられている基地局としての設定を交換する制御部14を備える。
【0073】
これにより、既存のシナリオのキャリアアグリゲーションの設定はそのままに、基地局として設定を交換することができ、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる。
【0074】
また、制御部14は、ユーザの操作部11への操作により既存の擬似基地局のシナリオの設定内容を表示部12に表示させ、擬似基地局の識別名を変更することで、基地局としての設定を交換する。
【0075】
これにより、表示部12に表示される擬似基地局の識別名を変更することで基地局としての設定を交換することができ、キャリアアグリゲーションの試験を効率的に行なうことができる。
【0076】
なお、本実施形態においては、Cell ID、周波数、周波数帯域幅などを基地局としてのパラメータとしたが、これに限定されるものではなく、他のパラメータを加えたり、パラメータを減らしたりしてもよい。
【0077】
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。