(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部および第2突出部は、前記コントローラ本体部の下方に突出する、請求項1から4の何れかに記載のゲームコントローラ。
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部および第2突出部は、前記ゲームコントローラの背面方向に湾曲する、請求項1から5の何れかに記載のゲームコントローラ。
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも左側に位置し、前記第2突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも右側に位置する、請求項1から6の何れかに記載のゲームコントローラ。
前記第1ガイド部、前記第2ガイド部、前記第3ガイド部および前記第4ガイド部は、それぞれ、前記ゲームコントローラにおける正面側のガイド部と背面側のガイド部とを有する、請求項1から7の何れかに記載のゲームコントローラ。
前記第1グリップ部材の前記第1ガイド部および前記第2グリップ部材の前記第3ガイド部は、凸状のガイド部であり、前記第1突出部の前記第2ガイド部および前記第2突出部の前記第4ガイド部は凹状のガイド部である、請求項1から10の何れかに記載のゲームコントローラ。
前記第1グリップ部材は、その先端部に前記第1突出部と接続するためのネジが挿入される穴を有し、前記第2グリップ部材は、その先端部に前記第2突出部と接続するためのネジが挿入される穴を有する、請求項1から11の何れかに記載のゲームコントローラ。
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも左側に位置し、前記第2突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも右側に位置し、
前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材は、前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、左右端部側の上下方向の長さが前記ゲームコントローラの中央側の上下方向の長さよりも長くなるように形成される、請求項1から12の何れかに記載のゲームコントローラ。
前記第1グリップ部材と前記第1突出部とを接続したときの当該第1グリップ部材と前記コントローラ本体部との境界部分における前記第1グリップ部材側の表面の高さは、当該境界部分における前記コントローラ本体部側の表面の高さと実質的に同じであり、
前記第2グリップ部材と前記第2突出部とを接続したときの当該第2グリップ部材と前記コントローラ本体部との境界部分における前記第2グリップ部材側の表面の高さは、当該境界部分における前記コントローラ本体部側の表面の高さと実質的に同じである、請求項1から13の何れかに記載のゲームコントローラ。
前記第1ハウジング部材は、前記ゲームコントローラの正面側のハウジング部材であり、前記第2ハウジング部材は、前記ゲームコントローラの背面側のハウジング部材である、請求項1から14の何れかに記載のゲームコントローラ。
第1突出部および第2突出部の正面側を構成する部分を有する第1ハウジング部材と、第1突出部および第2突出部の背面側を構成する部分を有する第2ハウジング部材とが接続されることで構成されるゲームコントローラの本体ハウジングに装着される一対のグリップ部材であって、
前記一対のグリップ部材は、ユーザの一方の手で把持される第1グリップ部材と、ユーザの他方の手で把持される第2グリップ部材とを有し、
前記第1グリップ部材は、
前記本体ハウジングの前記第1突出部に接続され、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆い、
前記第2グリップ部材は、
前記第1グリップ部材とは別体の部材であって、前記本体ハウジングの前記第2突出部に接続され、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆い、
前記第1グリップ部材の先端部には、当該第1グリップ部材を前記第1突出部に固定するためのネジを挿入する穴が設けられ、前記第2グリップ部材の先端部には、当該第2グリップ部材を前記第2突出部に固定するためのネジを挿入する穴が設けられる、一対のグリップ部材。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、図面を参照して、一実施形態に係るゲームコントローラ1について説明する。
図1は、本実施形態のゲームコントローラ1を含むゲームシステムの一例を示す図である。
【0049】
図1に示されるように、ゲームシステムは、ゲームコントローラ1とゲーム装置100と表示装置200とを含む。ゲーム装置100は、図示しないCPUとRAMと記憶装置(不揮発性メモリ、光ディスク、磁気ディスク等)とを備える。ゲーム装置100のCPUは、所定のゲームプログラムに基づくゲーム処理を実行可能であり、当該ゲーム処理の結果を表示装置200に出力する。表示装置200としては、例えば、液晶表示装置や有機EL表示装置が用いられてもよい。なお、ゲーム装置100は据置型のゲーム装置であってもよいし、表示装置200と一体となった携帯型のゲーム装置であってもよい。また、ゲーム装置100は、ゲーム専用の装置に限らず、パーソナルコンピュータやスマートフォン等のゲームプログラム以外の任意のプログラムを実行可能な情報処理装置であってもよい。
【0050】
ゲーム装置100とゲームコントローラ1とは有線又は無線により接続され、ゲームコントローラ1に対して行われた操作に応じた操作データがゲーム装置100に出力される。例えば、ゲームコントローラ1とゲーム装置100とは、Bluetooth(登録商標)により接続されてもよい。
【0051】
以下、ゲームコントローラ1の詳細について説明する。
図2は、ゲームコントローラ1の外観図である。
図2の(a)は、ゲームコントローラ1の正面図である。
図2の(b)は、ゲームコントローラ1の左側面図である。
図2の(c)は、ゲームコントローラ1の右側面図である。
図2の(d)は、ゲームコントローラ1の上面図である。
図2の(e)は、ゲームコントローラ1の下面図である。
図2の(f)は、ゲームコントローラ1の背面図である。
図2におけるxyz座標系は、ゲームコントローラ1を基準とした座標系であり、ゲームコントローラ1の前面に垂直な方向(例えばAボタン2aの押下方向)をz軸方向、ゲームコントローラ1の左右方向(例えばAボタン2aとYボタン2yとを結ぶ方向)をx軸方向、ゲームコントローラ1の上下方向(例えばBボタン2bとXボタン2xとを結ぶ方向)をy軸方向として定める。
【0052】
図2の(a)に示されるように、ゲームコントローラ1の前面の右側領域には、Aボタン2aと、Bボタン2bと、Xボタン2xと、Yボタン2yとが配置される。また、ゲームコントローラ1の前面の中央領域における右側には、プラスボタン3bおよびホームボタン3dが配置される。また、Yボタン2yおよびホームボタン3dの下側には、右アナログスティック4bが配置される。
【0053】
また、ゲームコントローラ1の前面の中央領域における左側には、マイナスボタン3aと、キャプチャボタン3cとが配置される。また、ゲームコントローラ1の前面の左側領域には、左アナログスティック4aが配置される。また、マイナスボタン3aおよびキャプチャボタン3cの下側には、十字キー5が配置される。
【0054】
Aボタン2a、Bボタン2b、Xボタン2x、および、Yボタン2yは、
図2の(a)の奥方向(z軸正方向)に押下可能なボタンであり、ゲーム操作に用いられるボタンである。また、マイナスボタン3a、プラスボタン3b、キャプチャボタン3c、およびホームボタン3dは、z軸正方向に押下可能なボタンである。ホームボタン3dは、例えば、ゲーム操作とは異なる操作に用いられ、ホームボタン3dが押下されると、ゲーム装置100のメニュー画面や設定画面が表示されてもよい。例えば、ユーザは、ゲーム装置100がゲームプログラムを実行中に任意のタイミングでホームボタン3dを押下可能であり、ゲームプログラムの実行中にホームボタン3dが押下された場合、実行中のゲームプログラムは中断されて、所定のメニュー画面が表示される。また、ホームボタン3dの押下によってゲーム装置100の電源のON/OFFやゲーム装置100のスリープのON/OFFが制御されてもよい。キャプチャボタン3cは、例えば、表示装置200に表示されている画像をキャプチャするために用いられるボタンである。キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dは、通常のゲーム操作には用いられないボタンであるため、ゲーム中にはゲーム操作のための他のボタン(Aボタン2a、Bボタン2b、Xボタン2x、Yボタン2y、Lボタン6a、Rボタン6b、ZLボタン7a、ZRボタン7b等)よりも使用頻度が低いボタンである。なお、ホームボタン3dの構造の詳細については後述する。
【0055】
また、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bは、方向を指示するデバイスであり、ユーザの指で操作されるスティック部が任意の方向(上下左右および斜め方向の任意の角度)に傾倒することが可能に構成されている。なお、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bは、z軸正方向に押下可能であってもよい。十字キー5は、上下左右の方向を指示するデバイスである。
【0056】
なお、左アナログスティック4a、十字キー5、右アナログスティック4b、Aボタン2a、Bボタン2b、Xボタン2x、Yボタン2yの位置は
図2に示されるものに限られない。例えば、左アナログスティック4aが
図2に示す十字キー5の位置に設けられ、十字キー5が
図2に示す左アナログスティック4aの位置に設けられてもよい。また、右アナログスティック4bが、
図2に示すA,B,X,Yボタンの位置に設けられ、A,B,X,Yボタンが、
図2に示す右アナログスティック4bの位置に設けられてもよい。
【0057】
また、十字キー5は一体化したキートップではなく、それぞれ独立した4つもボタンとして構成されてもよい。すなわち、十字キー5の上方向に対応するボタンと、右方向に対応するボタンと、下方向に対応するボタンと、左方向に対応するボタンとがそれぞれ独立したボタンとして設けられてもよい。
【0058】
左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bのキートップは、その形状、大きさ、素材が同じであるが、左アナログスティック4aと右アナログスティック4bとで、傾ける際の重さ(同じ角度だけ傾ける際に必要な力の大きさ)が異なる。具体的には、左アナログスティック4aおよび右アナログスティッ4bの内部には弾性部材(バネ)が設けられ、キートップを傾けた際にこの弾性部材の復元力により、キートップが元に戻るように構成されている。このアナログスティックの内部に設けられた弾性部材の特性(バネ定数)を異ならせることにより、左アナログスティック4aと右アナログスティック4bとで重さを異ならせている。
【0059】
具体的には、左アナログスティック4aの方が、右アナログスティック4bよりも軽い。ゲーム装置100によって実行されるゲームプログラムにもよるが、例えば、左アナログスティック4aは、ゲームキャラクタの移動操作に用いられる。一方、右アナログスティック4bは、仮想カメラの移動やユーザが狙いを定めるための照準の移動に用いられる。アナログスティックを用いてオブジェクトを移動させる場合、アナログスティックが軽すぎると少しの力でアナログスティックが大きく傾いてしまい、ユーザが意図したようにオブジェクトを移動させることができない。このため、右アナログスティック4bを左アナログスティック4aよりも重くすることで、例えば、右アナログスティック4bを用いて仮想カメラを移動させる場合、仮想カメラをより細かく移動させることができ、操作性を向上させることができる。
【0060】
なお、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bは、同じ重さでもよいし、左アナログスティック4aよりも右アナログスティック4bの方を軽くしてもよい。また、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bは、異なる形状、大きさ、素材であってもよい。
【0061】
なお、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bの重さ以外に、これらの操作感を異ならせるために次のように構成されてもよい。例えば、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bのキートップの傾動範囲(可動範囲)を異ならせてもよい。また、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bの感度(分解能)を異ならせてもよい。例えば、右アナログスティック4bの傾動範囲を左アナログスティック4aよりも大きくすることで、上記仮想カメラや照準を移動させる際により精密な操作を行うことができる。また、右アナログスティック4bの感度を左アナログスティック4aよりも低くすることで、精密な操作が可能になり、意図しない入力を防止することができる。上記とは逆に左アナログスティック4aの傾動範囲を右アナログスティック4bよりも大きくしてもよいし、左アナログスティック4aの感度を右アナログスティック4bよりも低くしてもよい。また、左アナログスティック4aと右アナログスティック4bとで、「重さ」、「傾動範囲」、「感度」の3つのうちの何れか1つを異ならせてもよいし、2つ以上を異ならせてもよい。
【0062】
図3は、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bの天面部分の一例を示す図である。
図3は、アナログスティック4a又は4bの天面部分(ユーザに触れられる部分)を横から見た図である。
図3に示されるように、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bの天面は、中央に凹状部を有する。凹状部はアナログスティックを上から見た場合に円状となっている。凹状部は上方にやや膨らんだ形状となっており、凹状部の最も高い部分の高さは、凹状部の外周の最も高い部分の高さと略同じである。また、左アナログスティック4aおよび右アナログスティック4bの天面部分の側面には、天面を周回するリブ(凹凸)が同心円状に複数形成されている。これにより、ユーザの指がアナログスティックの天面部分の側面に引っかかり易い。すなわち、アナログスティックを任意の方向に傾ける際にユーザの指が滑りにくくなり、操作性が向上する。また、アナログスティックの天面中央部分にはリブを設けないことにより、ユーザの指がアナログスティックを操作する際の触り心地が向上する。
【0063】
また、
図2の(e)に示されるように、ゲームコントローラ1の下面には、4つのLED9が設けられる。複数のゲームコントローラ1がゲーム装置100に接続された場合、LED9は、各ゲームコントローラ1をユーザが識別可能に発光する。例えば、4つのゲームコントローラ1がゲーム装置100に接続された場合、第1のゲームコントローラ1では4つのLED9のうちの左から1番目のみが発光し、第2のゲームコントローラ1では4つのLED9のうちの左から2番目のみが発光し、第3のゲームコントローラ1では4つのLED9のうちの左から3番目のみが発光し、第4のゲームコントローラ1では4つのLED9のうちの左から4番目のみが発光する。なお、4つのLED9が発光する数によって複数のゲームコントローラのそれぞれを区別してもよい。
【0064】
図2に示されるように、ゲームコントローラ1の中央よりも左右側には、下方(y軸負方向)に突出したグリップ部8aおよび8bがそれぞれ設けられる。グリップ部8aは、ユーザの左手で把持され、グリップ部8bは、ユーザの右手で把持される。
図2の(b)および(c)に示されるように、グリップ部8aおよび8bは、ゲームコントローラ1の背面方向(z軸正方向)に湾曲するように形成される。
【0065】
また、
図2の(d)に示されるように、ゲームコントローラ1の上面には、Lボタン6aと、ZLボタン7aと、Rボタン6aと、ZRボタン7aとが設けられる。具体的には、Lボタン6aは、ゲームコントローラ1の上面における左端部に設けられる。ZLボタン7aは、Lボタン6aのゲームコントローラ1における背面側(z軸正方向側)に設けられる。また、Rボタン6bは、ゲームコントローラ1の上面における右端部に設けられる。ZRボタン7bは、Rボタン6bのゲームコントローラ1における背面側(z軸正方向側)に設けられる。
【0066】
Lボタン6a、Rボタン6b、ZLボタン7a、およびZRボタン7bは、ゲーム操作に用いられるボタンである。ZLボタン7aおよびZRボタン7bはトリガーボタンであってもよい。
【0067】
また、本実施形態の各ボタン(A,B,X,Y,L,R,ZL,ZRボタン)は、ボタンが押されたか否かの信号(ON/OFFの信号)を出力可能なボタンであるが、他の実施形態では、ZLボタン7aおよびZRボタン7bは、ボタンの押下量に応じたアナログ値を出力可能なボタンであってもよい。例えば、ユーザがZLボタン7a又はZRボタン7bを第1の位置まで押し下げた場合、第1の位置に応じたアナログ値が出力され、ユーザが第1の位置よりも下方の第2の位置までボタンを押し下げた場合は、第2の位置に応じたアナログ値が出力されてもよい。
【0068】
図4は、ユーザが両手でゲームコントローラ1を把持する様子を示す図である。
図4に示されるように、ユーザが左手でグリップ部8aを把持し、右手でグリップ部8bを把持した場合、左手の親指で左アナログスティック4aおよび十字キー5を操作可能である。また、ユーザは、左手の親指でマイナスボタン3aおよびキャプチャボタン3cを操作可能である。また、ユーザは、左手の人差し指(又は中指)でLボタン6aおよびZLボタン7aを操作可能である。また、ユーザは、右手の親指で、Aボタン2a、Bボタン2b、Xボタン2x、Yボタン2y、右アナログスティック4b、プラスボタン3b、およびホームボタン3dを操作可能である。また、ユーザは右手の人差し指(又は中指)でRボタン6bおよびZRボタン7bを操作可能である。なお、
図4ではゲームコントローラ1の典型的な持ち方を示しており、ユーザによっては異なる持ち方で持たれてもよい。
【0069】
[L/Rボタン、ZL/ZRボタンの詳細]
次に、ゲームコントローラ1の上面に設けられたLボタン6a、ZLボタン7a、Rボタン6b、および、ZRボタン7bの詳細について説明する。
【0070】
図5は、ゲームコントローラ1の分解斜視図である。
図5に示されるように、ゲームコントローラ1のハウジング10は、ゲームコントローラ1における前面側の第1ハウジング10aと、ゲームコントローラ1における背面側の第2ハウジング10bとが接続されることにより形成される。ハウジング10の内部には、ボタンフレーム30が収納される。また、ハウジング10の内部には、第1基板20、および第2基板40が収納される。
【0071】
図6は、ボタンフレーム30の外観図である。
図6の(a)は、ボタンフレーム30の正面図(ボタンフレーム30をゲームコントローラ1の正面から見た図)である。
図6の(b)は、ボタンフレーム30の左側面図である。
図6の(c)は、ボタンフレーム30の右側面図である。
図6の(d)は、ボタンフレーム30の上面図である。
図6の(e)は、ボタンフレーム30の下面図である。なお、
図6におけるx軸、y軸、z軸は、
図2におけるx軸、y軸、z軸とそれぞれ対応する。
【0072】
図7は、ZRボタン7bのキートップの外観図である。
図7の(a)は、ZRボタン7bのキートップの正面図(ZRボタン7bのキートップをゲームコントローラ1の正面から見た図)である。
図7の(b)は、ZRボタン7bのキートップの右側面図である。
図7の(c)は、ZRボタン7bのキートップの上面図である。
図7の(d)は、ZRボタン7bのキートップの背面図である。
図7の(e)は、ZRボタン7bのキートップの下面図である。
図7の(f)は、ZRボタン7bのキートップの斜視図である。なお、
図7におけるx軸、y軸、z軸は、
図2におけるx軸、y軸、z軸とそれぞれ対応する。
【0073】
なお、ZLボタン7aとZRボタン7bとは左右対称であり、ZLボタン7aとZRボタン7bとは同じ形状である。また、Lボタン6aとRボタン6bとは左右対称であり、Lボタン6aとRボタン6bとは同じ形状である。以下では、ZLボタン7aとZRボタン7bのうち何れか一方のみを説明するが、他方のボタンも同様である。また、Lボタン6aとRボタン6bのうち何れか一方のみを説明するが、他方のボタンも同様である。また、以下では、Lボタン6aおよびRボタン6bを総称してL/Rボタン6と表記することがあり、ZLボタン7aおよびZRボタン7bを総称してZL/ZRボタン7と表記することがある。
【0074】
図6に示されるように、Lボタン6a、Rボタン6b、ZLボタン7a、ZRボタン7bは、ハウジング10の内部に収納されるフレーム部33と一体として構成される。また、後述するように、各ボタンのボタン検出部も一体として構成される。ボタンフレーム30がハウジング10に収納された場合に、Lボタン6a、Rボタン6b、ZLボタン7a、ZRボタン7bがハウジング10の上面から露出される。
【0075】
(L/Rボタンの説明)
図6の(d)に示されるように、Rボタン6bは、横長の形状(x軸方向に長い形状)である。すなわち、Rボタン6bは、ゲームコントローラ1における背面方向の長さよりもゲームコントローラ1における側面方向の長さの方が長くなるように形成される。また、Rボタン6bは、ゲームコントローラ1の中央から側面方向(x軸正方向)にいくにしたがって幅が狭くなっている。
【0076】
また、
図6の(a)に示されるように、Rボタン6bは、全体的にゲームコントローラ1の左右方向における中央から側面方向にいくにしたがって下方に傾斜している。
【0077】
具体的には、
図6の(a)に示されるように、Rボタン6bの、ゲームコントローラ1の左右方向における中央側(x軸負方向側)の端部には、下方に傾斜する傾斜部61bが設けられる。
図8Aは、Rボタン6bを正面から見たときの部分拡大図である。
図8Bは、Rボタン6bを上面から見たときの部分拡大図である。
図8Cは、Rボタン6bを右側面から見たときの部分拡大図である。
【0078】
より具体的には、
図8Aおよび
図8Bに示されるように、Rボタン6bのゲームコントローラ1における中央側端部の傾斜部61は、2段階で傾斜しており、Rボタン6bのゲームコントローラ1における中央側の端部に近い部分の傾斜角がより大きくなっている。すなわち、Rボタン6bの傾斜部61bは、側面側の部分と中央側の部分とを有し、水平方向(xyz座標系におけるx軸方向)を基準として、側面側の部分の傾斜角よりも中央側の部分の傾斜角が大きくなっている。
【0079】
また、
図6の(a)に示されるように、Rボタン6bの、ゲームコントローラ1の左右方向における側面側(x軸正方向側)の端部には、下方に傾斜する傾斜部62bが設けられる。
【0080】
具体的には、
図8Aおよび
図8Bに示されるように、Rボタン6bのゲームコントローラ1における側面側の端部は、2段階で傾斜しており、Rボタン6bのゲームコントローラ1における側面側の端部に近い部分の傾斜角がより大きくなっている。すなわち、Rボタン6bの傾斜部62bは、側面側の部分と中央側の部分とを有し、水平方向(xyz座標系におけるx軸方向)を基準として、中央側の部分の傾斜角よりも側面側の部分の傾斜角が大きくなっている。
【0081】
また、
図6の(c)に示されるように、Rボタン6bの、ゲームコントローラ1における前面側(z軸負方向側)の端部には、下方に傾斜する傾斜部63bが設けられる。
【0082】
具体的には、
図8Cに示されるように、Rボタン6bのゲームコントローラ1における前面側端部の傾斜部63bは、2段階で傾斜しており、Rボタン6bのゲームコントローラ1における前面側の端部に近い部分の傾斜角がより大きくなっている。すなわち、Rボタン6bの傾斜部63bは、前面側の部分と背面側の部分とを有し、水平方向(xyz座標系におけるz軸方向)を基準として、背面側の部分の傾斜角よりも前面側の部分の傾斜角が大きくなっている。
【0083】
このように、Rボタン6bのゲームコントローラ1における中央側に傾斜部61bが設けられることにより、指が長い人でもRボタン6bを操作しやすい。すなわち、ユーザの指が長い場合、Rボタン6bを操作する際に、指先がRボタン6bのゲームコントローラ1における中央側の端部までくるが、当該中央側の端部に傾斜部61bを設けることで、傾斜部61bが指にフィットし、ユーザはRボタン6bを操作しやすい。
【0084】
また、Rボタン6bのゲームコントローラ1における側面側の端部に傾斜部62bが設けられることにより、指が長い人にとっても短い人にとってもRボタン6bを操作しやすい。すなわち、指が短いユーザにとっては、指先をRボタン6bのゲームコントローラ1における側面側の端部にかけることでRボタン6bを操作することができる。一方、指が長いユーザにとっては、Rボタン6bを操作する際に、人差し指の先端がRボタン6bの中央側の端部に当り、指の根元あるいは第2関節付近にRボタン6bの側面側の端部が当たる。この側面側の端部に傾斜部62bが設けられることにより、人差し指の先端でRボタン6bの中央側の端部を押下する際に、指の根元あるいは第2関節付近にかかる力(反作用による力)を小さくすることができ、ユーザがRボタン6bを押下しやすくすることができる。
【0085】
また、Rボタン6bのゲームコントローラ1における前面側の端部に傾斜部63bが設けられることにより、ユーザは、Rボタン6bを操作し易くなる。例えば、
図4のように両手でグリップ部8を把持せずに、ゲームコントローラ1の前面に手を被せるようにしてゲームコントローラ1を把持するユーザもいる。Rボタン6bに傾斜部63bが設けられることにより、このようなユーザにとっても、Rボタン6b及びZRボタン7bを操作しやすい。具体的には、このようなユーザは、ハウジング10の側面側から指(人差し指及び/又は中指)でL/Rボタン6及びZL/ZRボタン7にアクセスせず、ハウジング10の前面側から指でL/Rボタン6及びZL/ZRボタン7にアクセスする。ここで、L/Rボタン6の前面側の端部に傾斜部63(a,b)が設けられていない場合、L/Rボタン6の前面側の角に指が当たってしまい、ユーザはL/Rボタン6を操作しにくくなる。また、このようなユーザが背面側のZL/ZRボタン7を操作する際には、L/Rボタン6の前面側の角に指が当たり、誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことがある。本実施形態では、L/Rボタン6の前面側に傾斜部63が設けられるため、ユーザがゲームコントローラ1の前面に手を被せるようにしてゲームコントローラ1を把持する場合であっても、L/Rボタン6およびZL/ZRボタン7を操作し易く、ZL/ZRボタン7を操作する際に誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。
【0086】
また、
図6の(a)に示されるように、Lボタン6aおよびRボタン6bは、ボタンフレーム30の中央側に配置された軸32aおよび軸32bを支点として回動可能に構成されている。軸32aおよび軸32bは、z軸方向(ゲームコントローラ1における背面方向)に延びるように配置されている。Lボタン6aは、軸32aからゲームコントローラ1における側面方向(x軸負方向)に延在し、Rボタン6bは、軸32bからゲームコントローラ1における側面方向(x軸正方向)に延在している。Lボタン6aおよびRボタン6bは、それぞれ軸32aおよび軸32bを支点として回動することによってゲームコントローラ1における下方(y軸負方向)に押されるように構成されている。
【0087】
このように、Lボタン6aおよびRボタン6bは、ゲームコントローラ1における中央側に配置された軸32aおよび軸32bを支点として回動し、全体的に側面方向に向かって傾斜するとともに上記傾斜部61(a,b)および62(a,b)を有するため、ユーザにとって操作しやすい。例えば、指の長いユーザの場合、人差し指の先端が中央側の傾斜部61bにかかり、Rボタン6bの右下がりの曲線に沿って人差し指の先端から根元にかけて指がRボタン6bに接触する。この場合、ユーザは、人差し指全体でRボタン6bを押下しやすく、特に、傾斜部61b(
図8A参照)を傾斜面に垂直な方向に押下すると、その力によってRボタン6bが軸32bを支点として回動する。このため、指の長いユーザにとってもRボタン6bを操作しやすい。また、例えば指の短いユーザの場合、人差し指の先端が側面側の傾斜部62bにかかる。この場合、ユーザは、人差し指の先端でRボタン6bを押下しやすく、特に、傾斜部62b(
図8A参照)を傾斜面に垂直な方向に押下すると、その力によってRボタン6bが軸32bを支点として回動する。このため、指の短いユーザにとってもRボタン6bを操作しやすい。
【0088】
(ZR/ZLボタンの説明)
次に、ZR/ZLボタンについて説明する。
図6に示されるように、ZLボタン7aは、Lボタン6aのゲームコントローラ1における背面側に配置される。また、ZRボタン7bは、Rボタン6bのゲームコントローラ1における背面側に配置される。ZLボタン7aおよびZRボタン7bは、横長の形状(x軸方向に長い形状)である。すなわち、ZLボタン7aおよびZRボタン7bは、ゲームコントローラ1における背面方向の長さよりもゲームコントローラ1における側面方向の長さの方が長くなるように形成される。
【0089】
図6に示されるように、ZRボタン7bは、ゲームコントローラ1における背面方向(z軸正方向)およびゲームコントローラ1における側面方向(x軸正方向:右方向)に突出した突出部71bを有する。ZLボタン7aも同様に、ゲームコントローラ1における背面方向(z軸正方向)およびゲームコントローラ1における側面方向(x軸負方向:左方向)に突出した突出部71aを有する。
【0090】
具体的には、
図7の(b)に示されるように、ZRボタン7bは、突出部71bを含む上側部分72bと、当該上側部分72bより下方の下側部分73bとから構成される。ZRボタン7bの上側部分72bは、ユーザがボタンを押下する際に直接触れられる部分である。ZRボタン7bがボタンフレーム30と一体化されてボタンフレーム30がハウジング10内に収納された場合、ZRボタン7bの上側部分72bが外側に露出される一方、ZRボタン7bの下側部分73bは、ハウジング10によってほぼ隠れる(
図2参照)。
図7の(e)に示されるように、突出部71bは、下側部分73bの上端の外縁よりもz軸正方向(ゲームコントローラ1における背面方向)およびx軸正方向(ゲームコントローラ1における側面方向)に突出している。
【0091】
より具体的には、突出部71bは、ゲームコントローラ1における背面側から側面側にわたって連続的に延在している。突出部71bのゲームコントローラ1における背面側から側面側にわたる部分(
図7の(e)に示すz軸及びx軸の間の斜め方向の部分)は、円弧形状(R形状)となっている。また、
図7の(e)に示されるように、z軸正方向の突出長さL1よりも、z軸正方向およびx軸正方向の突出長さL2の方が長い。すなわち、突出部71bは、z軸に沿った方向の長さL1よりも、z軸とx軸の間の斜め方向の長さL2の方が長くなるように構成されている。また、突出部71bは、側面に近いほどその突出度合いが小さくなる。具体的には、
図7の(e)の長さL3は、長さL2よりも短い。ZRボタン7bの側面端部では、突出部71bは、下側部分73bよりもx軸正方向(右方向)に僅かに突出している。
【0092】
このように、ZLボタン7aおよびZRボタン7bは、背面方向および側面方向の両方に突出した突出部71(aおよびb)を有する。これにより、ZLボタン7aおよびZRボタン7bのキートップ上面の面積を大きくすることができ、ユーザがZLボタン7aおよびZRボタン7bを操作し易くなる。仮にZLボタン7aおよびZRボタン7bの全体(上側部分72bおよび下側部分73bを含むボタン全体)を大きくすると、ZLボタン7aおよびZRボタン7bのキートップ上面の面積も大きくすることはできるが、ボタン全体が大きくなるため、ハウジング10も大きくなってしまう。しかしながら、本実施形態のようにZLボタン7aおよびZRボタン7bに上記突出部71を設けることで、ボタン全体を大きくすることなくボタンのキートップ上面の面積を大きくすることができる。これにより、ハウジング全体を大きくしなくてもZLボタン7aおよびZRボタン7bのキートップを大きくして、ユーザがZLボタン7aおよびZRボタン7bを操作し易くすることができる。
【0093】
本実施形態では、ZLボタン7aおよびZRボタン7bが背面方向のみならず側面方向にも突出しているため、指が短いユーザであっても操作しやすい。すなわち、ZL/ZRボタン7が背面方向のみならず側面方向にも突出しているため、ユーザは、例えばZL/ZRボタン7の側面方向に突出した部分に指をかけてボタンを操作することができる。例えば、ZRボタン7bは、側面方向(右方向)に突出しているため、ユーザは、ゲームコントローラ1における右側面から右手の指でZRボタン7bにアクセスし、ZRボタン7bの側面方向に突出した部分に指をかけて、ZRボタン7bを押下することができる。ZRボタン7bには右側面方向に突出した突出部71bが設けられるため、指の短いユーザであっても、ZRボタン7bの右側面に指がかかりやすく、ZRボタン7bを容易に操作することができる。また、ユーザは、例えばZL/ZRボタン7における側面方向と背面方向の間のR形状部分に指をかけてボタンを操作することができる。これにより、ユーザは、ZL/ZRボタン7の中央側の部分(例えば背面方向のみに突出した部分)まで指を伸ばさなくてもZL/ZRボタン7を操作することができる。
【0094】
また、ZL/ZRボタン7の突出部71は、背面側から側面側にわたって連続的に延在しており、ZL/ZRボタン7の背面側から側面側にわたる部分は、R形状となっている。このため、ZL/ZRボタン7が背面方向にのみ突出した部分と、側面方向にのみ突出した部分とを有する場合よりも、見た目上の違和感がなく、操作性も向上する。ZL/ZRボタン7の突出部71が、背面方向にのみ突出した部分と、側面方向にのみ突出した部分とに分かれており、背面側から側面側にわたる部分が背面方向及び側面方向に突出していない場合は、ボタンが不連続な形状となり、不自然である。また、そのような形状のボタンでは、ユーザは背面方向にのみ突出した部分又は側面方向にのみ突出した部分に指をかけてボタンを操作することになり、その間(背面方向と側面方向との間)に指が入った場合には、ボタンを操作することができない。これに対して、ZL/ZRボタン7の突出部71は背面側から側面側にわたって連続的に形成され、背面側から側面側にわたる部分がR形状となっているため、自然な形状となる。また、本実施形態のゲームコントローラ1は、全体的に曲線を帯びた形状であり、ZL/ZRボタン7の突出部71のR形状部分はゲームコントローラ1の全体的な形状と整合しているため、見た目上の違和感がない。また、ZL/ZRボタン7の突出部71は背面側から側面側にわたって連続的に形成されているため、ユーザはこの連続的に形成された部分の任意の位置でボタンを押下することができ、ZL/ZRボタン7を操作し易い。
【0095】
また、
図7に示されるように、ZRボタン7bの突出部71bの上面は、ZRボタン7bにおける突出部71b以外の部分の上面と一体的な面を形成している。すなわち、ZRボタン7bの上面は、突出部71b以外の部分(背面方向および側面方向に突出していない部分)から突出部71bにかけて連続した面を形成し、ZRボタン7bの上面において突出部71bと突出部71b以外の部分との境界に段差はない。このため、ユーザがZRボタン7bを操作する際に違和感がない。
【0096】
また、
図7の(b)に示されるように突出部71bの背面方向の端部は、ゲームコントローラ1の側面側から見た場合、丸みを帯びたR形状となっている。すなわち、突出部71bの上面から背面方向の面にわたる部分はR形状となっている。ZRボタン7bは、図に示されるように背面方向に向かって上方に湾曲しているものの、背面方向の端部においては尖っておらずR形状を有しているため、ユーザがZRボタン7bの背面方向の端部を指で押下しても、不快感は無い。
【0097】
また、
図7の(d)に示されるように、ZRボタン7bの、ゲームコントローラ1の左右方向における中央側(x軸負方向側)の端部には、下方に傾斜する傾斜部74bが設けられる。具体的には、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における中央側端部の傾斜部74bは、2段階で傾斜しており、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における中央側の端部に近い部分の傾斜角が僅かに大きくなっている。すなわち、ZRボタン7bの傾斜部74bは、側面側の部分と中央側の部分とを有し、水平方向(xyz座標系におけるx軸方向)を基準として、側面側の部分の傾斜角よりも中央側の部分の傾斜角が大きくなっている。
【0098】
また、
図7の(d)に示されるように、ZRボタン7bの、ゲームコントローラ1の左右方向における側面側(x軸正方向側)の端部には、下方に傾斜する傾斜部75bが設けられる。具体的には、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における側面側端部の傾斜部75bは、2段階で傾斜しており、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における側面側の端部に近い部分の傾斜角が僅かに大きくなっている。すなわち、ZRボタン7bの傾斜部75bは、側面側の部分と中央側の部分とを有し、水平方向(xyz座標系におけるx軸方向)を基準として、中央側の部分の傾斜角よりも側面側の部分の傾斜角が大きくなっている。
【0099】
このように、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における中央側の端部が傾斜していることにより、指が長い人でもZRボタン7bを操作しやすい。すなわち、ユーザの指が長い場合、ZRボタン7bを操作する際に、指先がZRボタン7bのゲームコントローラ1における中央側の端部までくるが、当該中央側の端部に傾斜部74bを設けることで、傾斜部74bが指にフィットし、ユーザはZRボタン7bを操作しやすい(
図4参照)。
【0100】
また、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における側面側の端部が傾斜していることにより、指が長い人にとっても短い人にとってもZRボタン7bを操作しやすい。すなわち、指が短いユーザにとっては、指先をZRボタン7bのゲームコントローラ1における側面側の端部にかけることでZRボタン7bを操作することができる。一方、指が長いユーザにとっては、ZRボタン7bを操作する際に、人差し指の根元あるいは第2関節付近にZRボタン7bの側面側の端部が当たり、指先がZRボタン7bの中央側の端部に当たる。この側面側の端部に傾斜部75dが設けられることにより、人差し指の先端でZRボタン7bの中央側の端部を押下する際に、指の根元あるいは第2関節付近にかかる力(反作用による力)を小さくすることができ、ZRボタン7bを押下しやすくすることができる。
【0101】
また、
図2の(c)に示されるように、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における背面側の先端(z軸正方向の端部)は、ハウジング10の背面中央部の外縁(背面と平行な面)よりも、ゲームコントローラ1における前面側に位置している。具体的には、
図2の(d)に示されるように、ZRボタン7bの背面側の先端は、そのZRボタン7bの位置におけるハウジング10の背面の外縁よりも僅かに背面側に出ているものの、ハウジング10の背面中央部の外縁よりは前面側に位置している。このため、ゲームコントローラ1を平面上に置いた場合、ハウジング10の背面中央部でゲームコントローラ1を支えることになる。
【0102】
図9は、ゲームコントローラ1を平面上に置いたときに平面と平行な方向からゲームコントローラ1を見たときの図である。
図9に示されるように、ゲームコントローラ1を平面上に置いた場合、グリップ部8a、グリップ部8b、および、ハウジング10の背面中央部が平面と接触し、これら3点にゲームコントローラ1の荷重がかかる。なお、ゲームコントローラ1を平面上に置いた場合に、ZLボタン7aおよびZRボタン7bのうちの少なくとも一方が平面に接触することもあるが、荷重は主にハウジング10の背面中央部、グリップ部8aおよびグリップ部8bにかかり、ゲームコントローラ1を平面上に置いても、ZLボタン7aおよびZRボタン7bは押下されない。また、平面上に置かれたゲームコントローラ1を誤って踏んでしまった場合等、ゲームコントローラに大きな負荷がかかった場合でも、ハウジング10の背面中央部、グリップ部8aおよびグリップ部8bに大きな負荷がかかり、ZL/ZRボタン7には大きな負荷はかからない。したがって、ハウジング10と比較して構造的に強度の弱いZL/ZRボタン7に大きな負荷がかかってボタンが破損してしまうことを防止することができる。
【0103】
また、
図7の(b)に示されるように、ZRボタン7bはゲームコントローラ1における背面側にいくにしたがって上方に反っている。具体的には、
図6の(c)および
図7の(b)に示されるように、ZRボタン7bは、ゲームコントローラ1における前面側の端部からその中央部分にかけて下方に下がるような曲線を描き、背面側の端部付近では上方に上がるような曲線を描く。ZRボタン7bは、前面側の端部から背面側の端部付近にかけて反り具合が徐々に大きくなり、背面側の端部では下方に傾斜している(傾斜部75dが背面側まで回りこんでいる)。より具体的には、
図7の(b)に示されるように、ZRボタン7bの上面のゲームコントローラ1における背面側の曲率r1は、ゲームコントローラ1における前面側の曲率r2よりも大きい。すなわち、ZRボタン7bの上面における前面側の端部(A点)と、ZRボタン7bの中央部(
図7の(b)のA点とC点との中間のB点)と、ZRボタン7bの背面側の下方に傾斜する端部の手前側の部分(C点)とではそれぞれ曲率が異なり、A点、B点、C点にいくにしたがって曲率が徐々に大きくなっていく。さらに、A点からB点への曲率の変化よりも、B点からC点への曲率の変化の方が大きい。
【0104】
このように、本実施形態のゲームコントローラ1では、ZRボタン7bが背面方向にいくにしたがって上方に反っており、ZRボタン7bの反り具合が徐々に大きくなっており、背面側の端部では下方に傾斜しているため、ユーザがZRボタン7bを操作しやすい。例えば、ZRボタン7bの反り具合が急に変化している場合、指の長いユーザにとっては邪魔になりボタンを操作し難くなる。例えば、ZRボタン7bを操作しないときには人差し指をZRボタン7bの上に置かずにゲームコントローラ1の背面に置く場合、ユーザはZRボタン7bを操作する際に指を背面からZRボタン7b上に移動させる必要があるが、ZRボタン7bの反り具合が急に変化している場合は、指がその反った部分の頂上の部分に当ってしまう。しかしながら、本実施形態のゲームコントローラ1では、ZRボタン7bの反り具合が徐々に大きくなっているため、ユーザの指が反った部分の頂上の部分に当たりにくく、ZRボタン7bを操作しやすい。また、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における背面側の端部は下方に傾斜しているため、反った部分にユーザの指が当たりにくい。
【0105】
具体的には、ZRボタン7bにはその背面側に傾斜部71bが設けられており、第2ハウジング10bの上端部が背面方向に突出していないため、ユーザがハウジング10の背面側に指を置いている場合に、ZRボタン7b及びRボタン6bにアクセスし易い。
図2、
図7に示されるように、ZRボタン7bの背面側の先端は、そのZRボタン7bの位置における第2ハウジング10bの外縁よりも僅かに背面側に突出しているものの傾斜部71bが設けられ、また、第2ハウジング10bの上端部は背面方向には突出していない。このため、ユーザが、指をハウジング10の背面側からZRボタン7bやRボタン6bの位置に移動させる際にZRボタン7bの背面側の先端およびハウジング10の背面側の上端部に指が当りにくく、指を背面側からZRボタン7bやRボタン6bの位置にスムーズに移動させることができる。
【0106】
また、
図7の(b)および(c)に示されるように、ZRボタン7bの下側部分73bは軸受け部76bを有し、ゲームコントローラ1における左右方向(x軸方向)に延びる軸によって回動可能に支持されている。軸受け部76bは、ゲームコントローラ1における前面方向(z軸負方向)側に設けられる。ZRボタン7bは、軸の回りに回動することによってゲームコントローラ1における下方(y軸負方向)に押されるように構成されている。
【0107】
図10は、ZRボタン7bのボタンフレーム30への固定構造の一例を示す図である。
図10は、ZRボタン7bを上面から見た図である。
図10に示されるように、ZRボタン7bは、軸35によって回動可能に支持されている。ボタンフレーム30の右側の端部には、軸35を受ける軸受け部34が設けられている。軸35は、ゲームコントローラ1における中央側から側面方向に向かって挿入され、側面側からは挿入されない。軸35がゲームコントローラ1における中央側からのみ挿入されるように構成されているため、ZRボタン7bをゲームコントローラ1における側面端部の近傍まで延ばすことができる。また、軸受け部34は、その入り口が軸35の直径よりも僅かに大きく、奥に行くにしたがって狭くなっており、例えば軸受け部34の内側の奥方向には緩衝材36が塗布されている。これにより、軸35を挿入したときに、軸35をボタンフレーム30にしっかりと固定することができる。なお、緩衝材36の位置は図で例示したものに限らず、ZRボタン7bがボタンフレーム30の一部と接触する任意の位置に緩衝材が設けられてもよい。
【0108】
(L/RボタンとZL/ZRとの関係)
次に、L/RボタンとZL/ZRボタンとの関係について説明する。
図6の(d)に示されるように、Lボタン6aの左右方向(x方向)の長さは、ZLボタン7aの左右方向の長さよりも長い。また、ZLボタン7aの縦方向(z方向:ゲームコントローラ1における前面方向)の長さは、Lボタン6aの縦方向の長さよりも長い。すなわち、ZLボタン7aは、Lボタン6aよりもゲームコントローラ1における背面方向に長く形成されている。
【0109】
また、L/Rボタン6は、ゲームコントローラ1における側面方向にいくにしたがって下方に傾斜している。このため、ユーザは、背面側に位置するZL/ZRボタン7を操作しやすく、ZL/ZRボタン7を押下する際に誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。すなわち、
図4に示されるように、ユーザが人差し指で背面側のZL/ZRボタン7を押下する場合、例えば人差し指の第1間接から第2間接にかかる部分がL/Rボタン6に触れることがある。このとき、L/Rボタン6がゲームコントローラ1の中央から側面方向にいくにしたがって下方に傾斜していなければ、指がL/Rボタン6に接触し易い。しかしながら、L/Rボタン6は下方に傾斜しているため、指がL/Rボタン6の側面側の端部に当たりにくく、ZL/ZRボタン7を押下する際に、誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。
【0110】
さらにL/Rボタン6の側面側の端部には、2段階で傾斜した傾斜部62(aおよびb)が設けられる。このため、ユーザがZL/ZRボタン7を操作するときにL/Rボタン6の側面側の端部に指が当たりにくく、ユーザが誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。例えば、指の長いユーザは、ZL/ZRボタン7の中央側の端部に指を置いてZL/ZRボタン7を操作する。このとき、指の根元部分がL/Rボタン6の側面側の端部に当たる場合がある。本実施形態では、L/Rボタン6の側面側の端部が下方に傾斜しているため、指の根元部分がL/Rボタン6の側面側の端部に当りにくく、ZL/ZRボタン7を操作する際に、誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。
【0111】
また、L/Rボタン6は、その幅(z方向の幅)がゲームコントローラ1における側面にいくにしたがって狭くなる。このため、ユーザがZL/ZRボタン7を押下する際に、誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。例えば、L/Rボタン6の幅が側面端部において広い場合、ユーザが、L/Rボタン6の位置からZL/ZRボタン7の位置に指を動かしてZL/ZRボタン7を操作するときに、指がL/Rボタン6の側面端部に触れてしまい、誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことがある。しかしながら、L/Rボタン6の幅が側面にいくにしたがって狭くなるため、ユーザが誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。
【0112】
また、L/Rボタン6は、前面側の端部に傾斜部63(aおよびb)を有する。これにより、ユーザが指をハウジング10の前面側に置いている場合にL/Rボタン6へのアクセスが容易になるとともに、ZL/ZRボタン7へのアクセスも容易になる。すなわち、L/Rボタン6の前面側の端部が傾斜しているため、ユーザがハウジング10の前面側から指をZL/ZRボタン7に移動させる際に、指がL/Rボタン6に触れることを防止することができる。また、上述のように、L/Rボタン6の前面側の端部が傾斜しているため、ゲームコントローラ1のグリップ部8を把持せずにゲームコントローラ1の前面を手で被せるようにして把持するユーザにとっても、ZL/ZRボタン7を操作し易く、ZL/ZRボタン7を操作する際に誤ってL/Rボタン6を押下してしまうことを防止することができる。
【0113】
また、
図6の(d)に示されるように、ZRボタン7bは、Rボタン6bよりもゲームコントローラ1における側面側に位置している。具体的には、ZRボタン7bの左端(ゲームコントローラ1の左右方向における中央側の端部)は、Rボタン6bの左端(ゲームコントローラ1の左右方向における中央側の端部)よりもゲームコントローラ1における側面側(x軸正方向側)に位置している。一方、ZRボタン7bの右端(ゲームコントローラ1の左右方向における側面側の端部)は、Rボタン6bの右端(ゲームコントローラ1の左右方向における側面側の端部)と略一致している。このため、各ボタンの中心位置としては、ZRボタン7bの方が、Rボタン6bよりも、ゲームコントローラ1における側面側に位置している。ZRボタン7bおよびRボタン6bの下方に設けられたボタン検出部についても同様の位置関係となる。
【0114】
図11は、Rボタン6bおよびZRボタン7bのキートップを外したときのボタンフレーム30の上面図である。
【0115】
図11に示されるように、Rボタン6bのキートップの下方には、Rボタン6bに対する操作を検出するためのRボタン検出部69bが配置されている。同様に、Lボタン6aのキートップの下方には、Lボタン6aに対する操作を検出するためのLボタン検出部69aが配置されている。また、ZRボタン7bのキートップの下方には、ZRボタン7bに対する操作を検出するためのZRボタン検出部79bが配置されている。同様に、ZLボタン7aのキートップの下方には、ZLボタン7aに対する操作を検出するためのZLボタン検出部79aが配置されている。
【0116】
具体的には、Rボタン検出部69bは、Rボタン6bのキートップの左右方向(x軸方向)および前後方向(z軸方向)の略中央に配置される。また、ZRボタン検出部79bは、ZRボタン7bのキートップの前後方向(z軸方向)の略中央に配置され、ZRボタン7bのキートップの左右方向の中央よりも僅かにゲームコントローラ1における中央側に配置される。
【0117】
Rボタン検出部69bとZRボタン検出部79bとを比較すると、ZRボタン検出部79bは、Rボタン検出部69bよりもゲームコントローラ1における側面側に位置している。同様に、Lボタン検出部69aとZLボタン検出部79aとを比較すると、ZLボタン検出部79aは、Lボタン検出部69aよりもゲームコントローラ1における側面側に位置している。すなわち、ZLボタン検出部79aおよびZRボタン検出部79bは、ゲームコントローラ1における外側に位置し、Lボタン検出部69aおよびRボタン検出部69bはゲームコントローラ1における内側に位置している。
【0118】
このように背面側のZLボタン7aおよびZRボタン7b(ZLボタン検出部79aおよびZRボタン検出部79b)がより外側に位置するのは、ユーザが例えば人差し指でZRボタン7bおよびRボタン6aを操作するときの指の軌道に合わせるためである。
【0119】
図12は、ユーザがZRボタン7bおよびRボタン6bを操作する場合の人差し指の動きを示す図である。
図12に示されるように、人差し指がRボタン6bの位置からZRボタン7bの位置に移動する場合、ユーザの指は、指の付け根を中心として円弧を描くように動く。例えば、ユーザが右手でグリップ部8bを把持した場合、人差し指の付け根は、典型的にはゲームコントローラ1の右側面におけるRボタン6bの延長上に位置する(
図4参照)。ユーザが人差し指をRボタン6b上に置いているときに、ZRボタン7bを操作する場合、人差し指の付け根をほぼ固定したまま指を背面方向に移動させる。したがって、ユーザの人差し指は付け根を中心として円弧を描くように動き、指をゲームコントローラ1における背面方向に移動させるほど、指の先端はゲームコントローラ1における側面方向に移動する。このため、指がRボタン6aの位置にあるときよりも、ZRボタン7bの位置に移動した後の方が、人差し指の先端は、ゲームコントローラ1の側面方向(外側)に位置する。
【0120】
このようなユーザの指の動きを考慮して、本実施形態のゲームコントローラ1では、ZRボタン7bをRボタン6bよりも外側に配置している。同様に、ZRボタン検出部79bもRボタン検出部69bよりも外側に配置している。このようなボタンの配置によって、ユーザがZRボタン7bおよびRボタン6aを操作し易くすることができる。また、各ボタンの検出部の配置も同様にすることにより、ユーザが各ボタンを押下するときに指の略直下に各ボタンの検出部を配置することができ、ユーザの操作を確実に検出することができる。
【0121】
図6に戻り、Rボタン6bとZRボタン7bとの間には、これらのボタンを隔てる隔壁31b(所定面)が設けられる。隔壁31bは、ボタンフレーム30の一部である。ここで、隔壁31bの高さと、Rボタン6bおよびZRボタン7bの高さについて説明する。なお、ここで言うRボタン6b、ZRボタン7b、隔壁31bの「高さ」とは、ゲームコントローラ1を基準としたz軸(ゲームコントローラ1の前面に設けられたAボタン2a等の押下方向と平行な軸)及びx軸(ゲームコントローラ1を正面から見たときの左右方向と平行な軸)に平行な面からの距離を示す。すなわち、Rボタン6b、ZRボタン7b、隔壁31bの「高さ」とは、z軸およびx軸を基準とした高さであり、y軸方向の距離を示す。
【0122】
図13は、
図6の(c)の部分拡大図である。
図13に示されるように、隔壁31bは、その高さがRボタン6bよりも低い。Rボタン6bが押されているときでも、隔壁31bの高さはRボタン6bの高さよりも低い。すなわち、Rボタン6bを押下していないときでも押下しているときでも、Rボタン6bの上面における任意の点からz軸方向に直線を延ばした場合、当該直線は、隔壁31bに当たらない。また、ZRボタン7bを押下していない場合、隔壁31bのゲームコントローラ1における背面側の端部311bの高さは、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における前面側の端部77bの高さよりも僅かに低い。すなわち、ZRボタン7bを押下していない場合において、ZRボタン7bの端部77bからz軸負方向に直線を延ばした場合、当該直線は、隔壁31bの背面側の端部311bに当たらない。ZRボタン7bが押されているときでも、隔壁31bにおける背面側の端部311の高さは、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における前面側の端部77bよりも僅かに低いか略同じ高さになる。すなわち、ZRボタン7bを押下している場合において、ZRボタン7bの端部77bからz軸負方向に直線を延ばした場合、当該直線は、隔壁31bの背面側の端部311bに当たらないか、隔壁31bの端部311bを通過する。
【0123】
Rボタン6bとZRボタン7bとの間に隔壁31bが設けられることにより、ユーザは、隔壁31bを、Rボタン6b又はZRボタン7bを操作しないときの指の置き場とすることができ、Rボタン6b又はZRボタン7bを誤って操作しないようにすることができる。また、ZRボタン7bを押下しないときでも押下したときでも、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における前面側の端部77bの高さが、隔壁31bの背面側の端部311bの高さよりも高い(又は実質的に同じ)ため、ZRボタン7bと隔壁31bとの間に指が挟まり難くすることができる。ZRボタン7bは、
図13における隔壁31b側に位置する軸35(
図10参照)を支点として回動するため、ZRボタン7bを押下すると、ZRボタン7bと隔壁31bとの間に隙間が生じる。しかしながら、ZRボタン7bを押下したときでも、ZRボタン7bと隔壁31bとの境界部分において隔壁31bの方がZRボタン7bよりも低い(又は実質的に同じ)場合は、ZRボタン7bと隔壁31bとの間の隙間に指が入り難く、指が挟まり難い。
【0124】
また、前面側のRボタン6bと背面側のZRボタン7bの高さを比較すると、Rボタン6bのゲームコントローラ1における背面側の端部68bの方が、ZRボタン7bのゲームコントローラ1における前面側の端部77bよりも高い。具体的には、
図13に示されるように、Rボタン6bは、ゲームコントローラ1における前面側端部67bから背面側端部68bにかけて全体的にその高さがZRボタン7bよりも高い。すなわち、Rボタン6bの上面における任意の点からz軸方向に直線を延ばした場合、当該直線は、ZRボタン7bには当たらない。このため、ユーザは指でRボタン6bおよびZRボタン7bを触るだけでRボタン6bかZRボタン7bかを認識することができる。
【0125】
なお、Rボタン6bは、側面にいくにしたがって下方に傾斜しているため、側面側の端部(
図13の紙面の手前方向の端部)においては、その高さがZRボタン7bと略同じである。すなわち、
図2の(f)に示されるように、ゲームコントローラ1を背面側から見た場合に、L/Rボタン6およびZL/ZRボタン7の側面側の端部の高さは略同じである。このため、ユーザが指をゲームコントローラ1の前後方向に移動させる場合に、L/Rボタン6およびZL/ZRボタン7の側面側の端部に指が当たり難く、L/Rボタン6を押下する際に誤ってZL/ZRボタン7を押下したり、逆に、ZL/ZRボタン7を押下する際に誤ってL/Rボタン6を押下したりすることを防止することができる。
【0126】
以上のように、本実施形態では、L/Rボタン6のゲームコントローラ1における背面側にZL/ZRボタン7が設けられる。ZL/ZRボタン7は背面方向および側面方向に突出した突出部71を有することにより、ユーザは、背面側に位置するZL/ZRボタン7を操作しやすい。また、L/Rボタン6およびZL/ZRボタン7が上述した特徴(左右方向(x軸方向)の端部における傾斜部、前後方向(z軸方向)の端部における傾斜部、左右方向の位置、y軸方向の高さ等)を有するため、ユーザは、L/Rボタン6およびZL/ZRボタン7を間違え難く、これらを操作しやすい。
【0127】
また、本実施形態では、L/Rボタン6、ZL/ZRボタン7、これらボタンを支える軸、および、これらボタンの押下を検出する検出部がボタンフレーム30として一体として形成される。このため、各ボタンをハウジング10に固定する場合よりも、各ボタンの製造上の誤差を小さくすることができ、各ボタンを操作する際のがたつきを防止することができる。
【0128】
[グリップ部の説明]
次に、ゲームコントローラ1のグリップ部8について説明する。
図14は、ゲームコントローラ1のグリップ部8を外したときの外観図である。
図14の(a)は、ゲームコントローラ1のグリップ部8を外したときの正面図である。
図14の(b)は、ゲームコントローラ1のグリップ部8を外したときの左側面図である。
図14の(c)は、ゲームコントローラ1のグリップ部8を外したときの背面図である。
図15は、ゲームコントローラ1の右側のグリップ部8bを外す途中の様子を示す図である。なお、
図14におけるx、y、z軸は、
図2におけるx、y、z軸にそれぞれ対応する。
【0129】
図14および
図15に示されるように、ゲームコントローラ1のグリップ部8aおよび8bは、それぞれハウジング10(本体ハウジング)から分離可能に構成されている。上述のように、ハウジング10は、ゲームコントローラ1の前面側の第1ハウジング10aと、背面側の第2ハウジング10bとが接続されることにより形成される(
図5)。
【0130】
図14に示されるように、第1ハウジング10aと第2ハウジング10bとが接続されることにより形成されたハウジング10は、ゲーム操作のための各種操作ボタンやアナログスティック等が設けられたコントローラ本体部と、第1把持部(第1突出部)18aと、第2把持部(第2突出部)18bとを有する。第1把持部18aは、コントローラ本体部の中央よりも左側から下方(y軸負方向)に突出しており、
図14の(b)に示されるように、背面方向(z軸正方向)に湾曲している。第2把持部18bは、コントローラ本体部の中央よりも右側から下方(y軸負方向)に突出しており、背面方向(z軸正方向)に湾曲している。なお、第1把持部(第1突出部)18aは、グリップ部8aが接続されたときにユーザの左手で(グリップ部8aを介して)把持される部分である。ここでは、第1把持部(第1突出部)18aはユーザによって直接把持される部分ではないものの、間接的に把持される部分であるため、「第1把持部」と表記することにする。第2把持部(第2突出部)18bも同様とする。
【0131】
第1把持部18aの前面側には、ガイド181aが設けられる。ガイド181aは、細長い凹状の溝であり、グリップ部8aを第1把持部18aに嵌め込む過程でグリップ部8aを所定位置に誘導するために用いられる。ガイド181aは、第1把持部18aの先端部(
図14の下方)から根元(上方)まで延びており、先端側の方が根元側よりも幅が広く形成されている。
【0132】
また、
図14の(c)に示されるように、第1把持部18aの背面側には、ガイド182aが設けられる。ガイド182aは、細長い凹状の溝であり、グリップ部8aを第1把持部18aに嵌め込む過程でグリップ部8aを所定位置に誘導するために用いられる。ガイド182aは、第1把持部18aの先端部(下方)から根元(上方)まで延びており、先端側の方が根元側よりも幅が広く形成されている。
【0133】
また、
図14の(b)に示されるように、第1把持部18aの先端には、ネジを挿入するためのネジ穴183aが設けられている。第1把持部18aにグリップ部8aを嵌め込んでネジ止めすることにより、第1把持部18aにグリップ部8aが固定される。なお、必ずしも第1把持部18aの先端にネジ穴が設けられなくてもよく、先端を含む先端部(先端とその付近を含む)にネジ穴が設けられてもよい。
【0134】
第2把持部18bも同様である。すなわち、第2把持部18bの前面側および背面側にも、ガイド181bおよび182bが設けられる。また、第2把持部18bの先端部には、ネジを挿入するためのネジ穴183bが設けられる。
【0135】
次に、グリップ部8について詳細に説明する。
図16は、ハウジング10の第1把持部18aに嵌め込まれるグリップ部8aの外観図である。
図16の(a)はグリップ部8aの正面図であり、
図2の(a)と同じ方向からグリップ部8aを見た図である。また、
図16の(b)はグリップ部8aの左側面図であり、
図16の(c)はグリップ部8aの右側面図であり、
図16の(d)はグリップ部8aの上面図であり、
図16の(e)はグリップ部8aの下面図であり、
図16の(f)はグリップ部8aの背面図である。
図17Aは、
図16のA−A線断面図である。
図17Bは、
図16のB−B線断面図である。
【0136】
なお、
図16、
図17Aおよび
図17Bでは、後述する振動モータ50を固定するための構造が省略されている。振動モータ50を固定するための構造については後に詳述する。
【0137】
また、左側のグリップ部8aと右側のグリップ部8bとは左右対称である。以下では、左側のグリップ部8aのみについて説明するが、右側のグリップ部8bについても同様である。また、以下では、グリップ部8aおよび8bを総称して「グリップ部8」と表記することがあり、第1把持部18aおよび第2把持部18bを総称して「把持部18」と表記することがある。
【0138】
図16に示されるように、グリップ部8aは、中空の部材であって、所定方向(下方)に突出した形状であり、当該所定方向に垂直な面で切った場合にその断面の外周が略楕円状となる形状である。具体的には、断面の外周の形状は、楕円を崩したような形状であり、鈍端と尖端とを有する略卵型の形状である(
図17B)。なお、断面の形状は略楕円に限らず、角が丸い多角形(例えば三角形、四角形、五角形等)等、任意の形状であってもよい。
【0139】
グリップ部8aの上端は開口しており、下端は(ネジ穴を除いて)閉じている。また、グリップ部8aは、左側面が右側面よりも上下方向に長く形成されており、グリップ部8aの左側面の方が右側面よりも面積が広い。ユーザがグリップ部8aを左手で握った場合、掌の中央部分がグリップ部8aの左側面側に当たり、親指の付け根部分がグリップ部8aの前面側に当たり、中指、薬指、小指がグリップ部8aの背面側から右側面側を回りこむように当たる。すなわち、面積の広いグリップ部8aの左側面がユーザの掌の中央部分に当たり、面積の狭いグリップ部8aの右側面が中指、薬指、小指等に当たる。
【0140】
グリップ部8aは、ハウジング10のように2つのハウジング部材(10aおよび10b)がネジ等で接続されるものではなく、一体として成形される。グリップ部8aの表面は、ハウジング10のように2つの部材を接続したときの境界部分のような段差はなく、滑らかである。なお、グリップ部8aの成形方法によっては複数の部材間の境界を外見上認識できる場合もあるが、複数の分離された部材を組み立ててネジ止め等によって接続したときに部材間の境界部分にできるような段差はなく、表面はほぼ滑らかである。
【0141】
図16、
図17Aおよび
図17Bに示されるように、グリップ部8aの内側には、ゲームコントローラ1における前面側にガイド81aと、背面側にガイド82aとが設けられる。ガイド81aとガイド82aとは対向する位置に設けられる。すなわち、ガイド81aとガイド82aとは、グリップ部8aを略2等分する直線上に設けられる。
【0142】
ガイド81aおよびガイド82aは、細長い凸状の部分である。具体的には、ガイド82aは、グリップ部8aの開口部(根元)からグリップ部8aの下端(先端部)まで延びるように形成されている。また、ガイド81aは、グリップ部8aの開口部(根元)からグリップ部8aの下端(先端部)の手前まで延びるように形成されている。ガイド81aおよびガイド82aは、開口部(根元)ではその幅が狭く、先端に行くほどその幅が広くなっている。
【0143】
グリップ部8aの凸状のガイド81aと第1把持部18aの凹状のガイド181aとを合わせるとともに、グリップ部8aの凸状のガイド82aと第1把持部18aの凹状のガイド182aとを合わせて、グリップ部8aを(
図15のように上方に)スライドさせることにより、グリップ部8aをハウジング10の第1把持部18aに嵌め込むことができる。
【0144】
上述のように、グリップ部8aのガイド81aおよび82aの幅が先端にいくほど広く形成され、第1把持部18aのガイド181aおよび182aの幅が先端にいくほど広く形成される。このため、グリップ部8aを第1把持部18aに嵌め込む際に、最初は第1把持部18aのガイド181aおよび182aにおける幅の広い部分(凹状の溝)にグリップ部8aのガイド81aおよび82aにおける幅の狭い部分(凸状)を合わせることになり、グリップ部8aを第1把持部18aに嵌め込みやすい。また、ガイド81aおよび82aは、グリップ部8aの先端付近まで延びているため、グリップ部8aを抜き差ししやすい。
【0145】
また、グリップ部8aの先端には、ネジ穴83aが設けられる。このネジ穴83aに上記ネジ183aが挿入されてネジ止めされることで、第1把持部18aとグリップ部8aとが接続される。グリップ部8aの先端においてグリップ部8aが第1把持部18aにネジ止めされるため、ネジ穴はゲーム操作中にユーザによって触れられ難い。すなわち、ユーザが
図4のようにグリップ部8を握った場合、グリップ部8の先端部には手が触れ難く、グリップ部8を握ったときの違和感を無くすことができる。なお、ネジ穴83aはネジ溝が切ってある穴であってもよいし、ネジ溝のない穴であってもよい。
【0146】
図15から明らかなように、グリップ部8は、ハウジング10の把持部18の外周を全て覆う。グリップ部8は、把持部18を長手方向に垂直な面で切った場合に、把持部18の断面の外周の全てを覆う。すなわち、第1ハウジング10aと第2ハウジング10bとの境界部分を含む把持部18の全体がグリップ部8によって覆われる。このため、ユーザがグリップ部8を握った場合、違和感を生じさせないようにすることができる。すなわち、第1ハウジング10aと第2ハウジング10bとを接続することでハウジング10が形成された場合、2つの部材間の境界部分に段差が生じ、ユーザが把持部18を握ったときに違和感を感じることがあり、ゲーム操作の妨げになることがある。本実施形態では、第1ハウジング10aと第2ハウジング10bとの境界部分をグリップ部8で覆うことにより、ユーザがゲームコントローラ1を把持したときに手になじみ易く、把持部を握ったときの感触をより良くすることができる。
【0147】
また、ハウジング10とグリップ部8aとを接続した場合、その境界部分(
図15参照)は滑らかに繋がっている。具体的には、ハウジング10とグリップ部8aとの境界部分におけるグリップ部8a側の表面の高さは、当該境界部分におけるハウジング10のコントローラ本体部側の表面と実質的に同じ高さである。すなわち、グリップ部とコントローラ本体部との境界部分には段差が無い。コントローラ本体部とグリップ部8との境界部分の表面の高さが同じであるため、ユーザがゲームコントローラ1を把持したときの感触を良くすることができる。
【0148】
なお、上述したグリップ部8および把持部18の構成は単なる一例であり、以下のような構成であってもよい。
【0149】
例えば、上記ではグリップ部8側に凸状のガイド81および82を設け、把持部18側に凹状のガイド181および182を設けたが、グリップ部8側に凹状のガイドを設け、把持部18側に凸状のガイドを設けてもよい。また、上記ガイド81a、82a、181aおよび182aは必ずしも設けられなくてもよい。
【0150】
また、上記ではグリップ部8とハウジング10とを接続するためにネジを用いたが、グリップ部8をハウジング10に固定するための固定構造としてはこれに限らない。例えば、グリップ部8およびハウジング10の何れか一方に係止部(フック)を備え、他方に被係止部を備え、係止部と被係止部とが合わさることによりグリップ部8がハウジング10に固定されてもよい。例えば、ネジによってグリップ部8を把持部18に固定せずに、グリップ部8を把持部18に嵌め込む際のガイドの先端に係止部(フック)を設け、当該ガイドによってグリップ部8を誘導するとともに、グリップ部8を奥まで嵌め込んだ場合に係止部(フック)が把持部18の被係止部に引っかかるようにしてもよい。また、例えば、グリップ部8の内側又は把持部18の外側にゴム部材(その他のクッション性の緩衝材、弾性部材等でもよい)を設け、グリップ部8を把持部18に圧入することで、グリップ部8を把持部18に固定してもよい。また、例えば、グリップ部8および把持部18にネジ溝を設け、グリップ部8を把持部18にねじ込むことによりグリップ部8を把持部18に固定してもよい。
【0151】
また、グリップ部8の色および素材は、ハウジング10と同じであってもよいし異なっていてもよい。例えば、グリップ部8とハウジング10とは、同じ素材であって同じ色であってもよいし、同じ素材で異なる色であってもよいし、素材を異ならせて色を同じにしてもよい。例えば、グリップ部8をハウジング10よりも柔らかい素材としてもよいし、硬い素材としてもよい。
【0152】
また、上記ではグリップ部8は、把持部18の全体を覆うものとしたが、把持部18の一部がグリップ部8によって覆われなくてもよい。例えば、グリップ部8は、把持部18における第1ハウジング10aと第2ハウジング10bとの境界部分の少なくとも一部を覆うものであってもよい。また、グリップ部8は、把持部18の全周を覆うものではなく、第1ハウジング10aと第2ハウジング10bとの境界部分を覆い、把持部18の外周の少なくとも一部を覆うものでもよい。
【0153】
また、上記ではゲームコントローラ1のハウジング10(本体ハウジング)に左右のグリップ部8を嵌め込むものとしたが、例えば、ゲーム処理を行う処理装置(CPU等)と表示装置とが一体となった携帯型のゲーム装置の把持部に上述のようなグリップ部が接続されてもよい。携帯型のゲーム装置は、第1ハウジングと第2ハウジングとが接続されることにより把持部を有する本体ハウジングが形成され、当該把持部を覆うグリップ部を備えてもよい。グリップ部は把持部における第1ハウジングと第2ハウジングとの境界部分を少なくとも覆うように構成される。
【0154】
また、両手持ちのゲームコントローラ1に限らず、片手持ちのコントローラにも上述したグリップ部が用いられてもよい。例えば、片手持ちのコントローラは、第1ハウジングと第2ハウジングとが接続されることにより把持部を有する本体ハウジングが形成され、当該把持部を覆うグリップ部を備えてもよい。グリップ部は、片手持ちのコントローラの把持部における第1ハウジングと第2ハウジングとの境界部分を少なくとも覆うように構成される。
【0155】
[NFCと内部基板の説明]
次に、ゲームコントローラ1内部の基板について説明する。
図5に示されるように、ハウジング10の内部には第1基板20と、第2基板40とが収納される。第1基板20は、ゲームコントローラ1における前面側に位置し、第2基板40は、ゲームコントローラ1における背面側に位置する。すなわち、ゲームコントローラ1は、第1基板20と第2基板40とを有する2層構造となっている。
【0156】
具体的には、ゲームコントローラ1を正面(前面)から見た場合に、ハウジング10の内部に配置される第1基板20と第2基板40とは重なる。すなわち、第1基板20および第2基板40をゲームコントローラ1の前面と平行な面に投影(平行投影)した場合、投影後の第1基板20は、投影後の第2基板40の少なくとも一部と重なる。以下、第1基板20および第2基板40について説明する。
【0157】
図18Aは、第1基板20の正面図である。
図18Bは、第1基板20の背面図である。
【0158】
図18Aに示されるように、第1基板20の前面の右側領域には、Aボタン2aに対応するスイッチ(接点)22aと、Bボタン2bに対応するスイッチ22bと、Xボタン2xに対応するスイッチ22xと、Yボタン2yに対応するスイッチ22yとが配置される。第1基板20がハウジング10内に収納された場合、Aボタン2a、Bボタン2b、Xボタン2x、Yボタン2yの直下に、スイッチ22a、スイッチ22b、スイッチ22x、スイッチ22yがそれぞれ位置する。例えば、第1基板20がハウジング10内に収納された状態でAボタン2aが押下されるとスイッチ22aも押下され、Aボタン2aに対する押下が検出される。Bボタン2b、Xボタン2x、Yボタン2yも同様である。
【0159】
また、第1基板20の前面の中央領域には、マイナスボタン3aに対応するスイッチ23aと、プラスボタン3bに対応するスイッチ23bと、キャプチャボタン3cに対応するスイッチ23cと、ホームボタン3dに対応するスイッチ23dとが設けられる。また、ホームボタン3dに対応するスイッチ23dの上下にはLED95が配置されている。ホームボタン3dの詳細な構造については後述する。
【0160】
第1基板20がハウジング10内に収納された場合、マイナスボタン3a、プラスボタン3b、キャプチャボタン3c、ホームボタン3dの直下に、スイッチ23a、スイッチ23b、スイッチ23c、スイッチ23dがそれぞれ位置する。例えば、第1基板20がハウジング10内に収納された状態でマイナスボタン3aが押下されるとスイッチ23aも押下され、マイナスボタン3aに対する押下が検出される。プラスボタン3b、キャプチャボタン3c、ホームボタン3dも同様である。
【0161】
また、第1基板20の前面の左下領域には、十字キー5に対応するスイッチ25(25a〜25d)が配置される。具体的には、十字キー5の上方向がスイッチ25aに対応し、十字キー5の右方向がスイッチ25bに対応し、十字キー5の下方向がスイッチ25cに対応し、十字キー5の左方向がスイッチ25dに対応する。例えば、十字キー5の上方向が押下されると、スイッチ25aも押下され、十字キー5の上方向に対する押下が検出される。十字キー5の他の方向についても同様である。
【0162】
一方、
図18Bに示されるように、第1基板20の背面(ゲームコントローラ1における背面側の面)の中央領域には、NFCアンテナ26が配置される。NFCアンテナ26は、非接触通信に用いられるアンテナである。NFCアンテナ26としては、スパイラルアンテナやループアンテナが用いられる。
【0163】
ここで、本明細書における「非接触通信」は、極近距離(例えば数cm〜数十cm。典型的には10cm以下)で通信を行う通信技術を意味する。すなわち、本明細書における「非接触通信」は、例えば、Bluetooth(登録商標)や無線LANのような数m〜数十m離れていても通信が可能な通信技術を意味せず、外部記憶装置(ICタグ)をかざすことによって通信が行われる通信技術を意味する。例えば、非接触通信は、NFC(Near Field Communication)や上記極近距離でのRFIDであってもよい。本実施形態では、非接触通信は、NFCであるものとする。なお、NFC規格に限らず、上記極近距離で非接触通信を行う他の通信規格であってもよい。
【0164】
所定の通信可能範囲に外部記憶装置が存在すると、ゲームコントローラ1は、当該外部記憶装置からデータを読み取ったり、外部記憶装置にデータを書き込んだりすることができる。所定の通信可能範囲は、典型的にはNFCアンテナ26によって囲まれる領域内であって、
図18Bに示されるz軸方向(正負両方の方向)におけるNFCアンテナ26からの距離が上記極近距離内である。外部記憶装置は電池を有さないものであっても通信可能である。上記所定の通信可能範囲に外部記憶装置が置かれると、NFCアンテナ26から送出される電磁波によって外部記憶装置に起電力が発生し、ゲームコントローラ1は、外部記憶装置と通信することができる。なお、外部記憶装置は電源を有し、ゲームコントローラ1からの起電力がなくても動作可能であってもよい。なお、外部記憶装置としては、カード、所定のキャラクタの形状をしたフィギュア、携帯電話やスマートフォン等の電子機器等、任意の形態であってもよい。
【0165】
図19は、第1基板20の正面図であって、第1基板20の背面に配置されたNFCアンテナ26を前面に投影したときの図である。
図19では、背面に配置されたNFCアンテナ26が破線で示されている。
【0166】
図19に示されるように、NFCアンテナ26によって囲まれる領域内に、キャプチャボタン3cに対応するスイッチ23c、およびホームボタン3dに対応するスイッチ23dが配置される。すなわち、NFCアンテナ26によって囲まれる背面側の領域に対応する前面側の領域内に、キャプチャボタン3cに対応するスイッチ23c、およびホームボタン3dに対応するスイッチ23dが配置される。言い換えると、ゲームコントローラ1を正面から見た場合に、NFCアンテナ26(NFCアンテナ26が占める領域)と、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dとが重なる。具体的には、NFCアンテナ26によって囲まれる領域の中心近傍の第1領域の周囲の第2領域に、キャプチャボタン3cに対応するスイッチ23cおよびホームボタン3dに対応するスイッチ23dが設けられる。
【0167】
また、NFCアンテナ26上には、プラスボタン3bに対応するスイッチ23bが配置される。その他のスイッチは、NFCアンテナ26によって囲まれる領域の外側に配置される。
【0168】
ゲームコントローラ1は、NFCアンテナ26によって囲まれる領域内に外部記憶装置(ICタグ)が置かれると当該外部記憶装置と通信することができ、NFCアンテナ26によって囲まれる領域外に外部記憶装置が置かれても当該外部記憶装置と通信することができない。なお、「アンテナによって囲まれる領域」は、アンテナの線上とアンテナの内側とを含む領域である。したがって、ゲームコントローラ1の中央部に配置されたキャプチャボタン3cおよびホームボタン3dの近傍に外部記憶装置を置く(かざす)と、ゲームコントローラ1は当該外部記憶装置に記憶されたデータを読み取ったり、外部記憶装置にデータを書き込んだりすることができる。一方、例えば、Aボタン2aやBボタン2b、十字キー5上に外部記憶装置を置いてもゲームコントローラ1は当該外部記憶装置と通信することはできない。
【0169】
図20は、ゲームコントローラ1におけるNFCアンテナ26の位置を示す図である。
図20に示される中心は、
図19に示されるNFCアンテナ26によって囲まれる領域の中心を示す。
図20に示されるように、NFCアンテナ26は、ゲームコントローラ1における左右方向の中央に配置される。
【0170】
図20に示されるように、ゲームコントローラ1の前面の中央領域にキャプチャボタン3cおよびホームボタン3dが配置され、これらボタン3c、3dの位置を含む所定の領域が、NFCアンテナ26によって囲まれる領域となる。したがって、図の破線によって示される領域に外部記憶装置が置かれる。この領域は略平面になっており、外部記憶装置を置き易い形状となっている。なお、
図20の破線の領域外でもゲームコントローラ1は外部記憶装置と通信可能な場合がある。例えば、
図19に示されるように、プラスボタン3b(スイッチ23b)の近傍はNFCアンテナ26によって囲まれた領域に含まれるため、プラスボタン3bの近傍に外部記憶装置が置かれても、ゲームコントローラ1は外部記憶装置と通信可能な場合がある。しかしながら、
図20の中心を含む破線の領域が外部記憶装置と最も通信し易い領域である。
【0172】
図21に示されるように、ゲームコントローラ1における前面側に第1基板20が配置される。すなわち、第1基板20は、ハウジング10内のゲームコントローラ1の前後方向における中央よりも前面側に設けられる。したがって、NFCアンテナ26は、ゲームコントローラ1における前面とより近い位置に配置される。このため、ゲームコントローラ1は、前面側に外部記憶装置が置かれた場合に、外部記憶装置を通信しやすい。
【0173】
また、ゲームコントローラ1における背面側には第2基板40が配置される。第2基板40の背面側には、バッテリー11が配置される。また、ハウジング10の下側には第2基板40のLEDからの光を導くための導光材12が設けられる。当該導光材によってLEDの光が外部に導かれ、LED9が発光する。
【0174】
また、
図22に示されるように、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dのキートップ上面は、第1ハウジング10aの表面と実質的に同じ高さである。キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dのキートップ上面が、第1ハウジング10aの表面と実質的に同じ高さであるため、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3d上に外部記憶装置を置いてもキャプチャボタン3cおよびホームボタン3dは押下されない。
【0175】
ここで、「キートップ上面がハウジングの表面と実質的に同じ高さ」とは、キートップ上に外部記憶装置が置かれた場合でも、ボタンが押下されない程度の高さ(押下が検出されない程度の高さ)を意味する。すなわち、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3d上に外部記憶装置を置いた場合に、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dが押下されない程度(押下を検出しない程度)に、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dのキートップ上面が、第1ハウジング10aの表面よりも僅かに高くてもよい。
【0176】
なお、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dのキートップ上面は、第1ハウジング10aの表面よりも低くてもよい。
【0177】
一方、Yボタン2yおよびAボタン2a(Bボタン2bおよびXボタン2xも同様)のキートップは、第1ハウジング10aの表面よりも上方に突出している。仮にYボタン2yの上に外部記憶装置が置かれた場合、当該外部記憶装置によってYボタン2yは押下される。
【0178】
また、
図22および
図2等から明らかなように、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dは、Yボタン2yやAボタン2a等よりも小さい。
【0179】
なお、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aについても、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dと同様に、そのキートップの上面が第1ハウジング10aの表面と実質的に同じ高さに構成されてもよい。また、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aのキートップの上面が、第1ハウジング10aの表面よりも低くてもよい。このように、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aのキートップの上面を第1ハウジング10aの表面から突出しないようにすることで、外部記憶装置をNFCアンテナ26によって囲まれる領域に置くときに誤ってこれらのボタンを押下してしまうことを防止することができる。
【0180】
また、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dと比較した場合に、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aのキートップの上面は、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dのキートップの上面よりも僅かに高くてもよい。プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aのキートップ上面を、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dのキートップ上面よりも僅かに高くすることで、ユーザは、手元を見なくてもプラスボタン3b、マイナスボタン3a、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aを触っただけでこれらのボタンを区別することができ、誤操作を防止することができる。また、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dの方をプラスボタン3bおよびマイナスボタン3aよりも低くすることで、外部記憶装置の読み取り領域の中心に近いキャプチャボタン3cおよびホームボタン3dに対する誤操作をより防止することができる。すなわち、キャプチャボタン3c、ホームボタン3d、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aを第1ハウジング10aの表面から突出しないようにすることで、外部記憶装置を読み取り領域に置く場合にこれらのボタンに対する誤操作を防止することができ、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dの方をプラスボタン3bおよびマイナスボタン3aよりも低くすることで、これらのボタンを区別し易くするとともに、キャプチャボタン3cおよびホームボタン3dに対する誤操作をより防止することができる。
【0181】
このように、キャプチャボタン3c、ホームボタン3d、プラスボタン3bおよびマイナスボタン3aを第1ハウジング10aの表面から突出しないようにしてもよい。なお、これらのボタンは、ボタンを押下した状態ではそのキートップの上面が第1ハウジング10aの表面より低くなってもよいし、ボタンを押下していない状態で第1ハウジング10aの表面の真横(水平方向)から見た場合にボタンが見えないようにしてもよい。また、これらのボタンは、ボタンの上面とハウジングの表面とが同じ高さの状態(例えば、僅かにボタンの上面がハウジング表面から出ている場合においてボタン上面が僅かに押下されてハウジング表面と同じ高さになったとき)では、ボタンの押下が検出されないように構成されてもよい。
【0182】
図23は、第2基板40の正面図である。
図23に示されるように、第2基板40の前面(ゲームコントローラ1における前面側の面)には、左側に左アナログスティック4a、右側に右アナログスティック4bが配置されている。また、第2基板40の左右方向における中央の下端近傍には4つのLEDが配置されている。また、左アナログスティック4aの下方には接続部41が配置されている。第1基板20と第2基板40とは、接続部41を介して接続される。
【0183】
図24は、第1基板20および第2基板40の機能構成の一例を示すブロック図である。
図24に示されるように、第2基板40には、アナログスティック4a、4bの他、ゲームコントローラ1を制御するための各種制御回路が設けられる。例えば、第2基板40には、制御回路として、各ボタン(2a、2b、2x、2b、3a〜d、5、6a、6b、7a、7b)が押下されたか否かを示す操作データを生成してパケット化するための操作制御回路42、ゲーム装置100に当該操作データを送信するための通信モジュール(通信回路およびアンテナ)43、NFC通信を制御するためのNFC回路44、電源を制御するための電源制御回路45等が配置される。
【0184】
第1基板20に配置された各スイッチは、操作制御回路42と接続されている。第1基板20に配置された各スイッチが押下されると、当該押下に応じた信号が第2基板40に流れる。すると、第2基板40に配置された操作制御回路42によって操作データの生成およびパケット化が行われ、当該操作データが通信モジュールを介してゲーム装置100に出力される。また、NFC回路44は、NFCアンテナ26を用いた電波の発信、外部記憶装置からのデータの読み取り、外部記憶装置へのデータの書き込み等を制御する。
【0185】
このように、ゲームコントローラ1は、第1基板20と第2基板40とを備えることにより、コントローラ自体を大きくしなくても、より多くの機能をコントローラに持たせることができる。すなわち、第1基板20および第2基板40は、ゲームコントローラ1の前面(又は背面)から見た場合に重なる。このように基板が2層構造となっているため、基板の面積を大きくしなくてもよく、ゲームコントローラ1を小さくすることができる。また、第1基板20および第2基板40のうち、前面側の第1基板20にNFCアンテナ26を配置することにより、ハウジング10の前面側の表面と、NFCアンテナ26との距離を短くすることができる。これにより、外部記憶装置との距離を近づけることができ、外部記憶装置との通信を行い易くすることができる。
【0186】
また、第1基板20の前面にスイッチが配置され、当該スイッチが配置された位置の第1基板20における背面側にNFCアンテナ26が配置されることにより、外部記憶装置を置く(かざす)ための領域にボタンを配置することができる。これにより、ゲームコントローラ1にNFC通信機能を持たせるとともに、様々なボタンを配置することができる。通常、外部記憶装置を読み取る際の誤操作を防止するためにボタンがない位置に外部記憶装置を読み取るための読み取り領域(アンテナ)を配置するが、この場合はゲームコントローラが大きくなってしまう。本実施形態では、ボタンの上面を低くすることによりボタンの誤操作を防止しつつ、ボタンの位置に読み取り領域(アンテナ)を配置することができ、省スペース化を実現することができる。すなわち、ボタンの上面を低くすることにより、ボタンと外部記憶装置の読み取り領域とを重ねて配置した場合のボタンの誤操作の問題を解消することができ、ゲームコントローラを小さくすることができる。また、NFCアンテナは面積が小さいほど通信可能な範囲が狭くなるため、ある程度の面積が必要となる。仮に1つの基板上にNFCアンテナ26を配置すると、NFCアンテナ26によって囲まれた領域には他の回路を配置することが困難になる。このため、NFCアンテナ26を1つの基板上に配置しつつ様々なボタンを配置する場合は基板が大きくなってしまう。逆に、基板を大きくせずに様々なボタンを配置すると、NFCアンテナ26のための領域が狭くなってしまう。本実施形態では、基板を2層構造とし、第1基板20にNFCアンテナ26を配置する一方で、制御回路については第2基板40に配置するため、NFCアンテナ26と他の回路とを分離することができ、設計上の自由度が増す。また、第1基板20の前面に操作ボタンのスイッチを設け、背面にNFCアンテナ26を設けることにより、操作ボタンの位置に関係なくNFCアンテナ26を配置することができる。
【0187】
また、本実施形態では、背面側の第2基板40にアナログスティック4aおよび4bが配置される。アナログスティックは、その操作部を傾倒させることで方向を入力するものであるため、ある程度の高さが必要となる。このため、アナログスティックを有する第2基板40をゲームコントローラ1の前面側に配置すると、ゲームコントローラ1の厚みが増してしまう。本実施形態では、第2基板40をゲームコントローラ1の背面側に配置することで、ゲームコントローラ1を薄く構成することができる。また、アナログスティック4aおよび4bを基板(第2基板40)上に実装して基板と一体化することにより、アナログスティック4aおよび4bを別の部品とする場合よりも、部品点数を削減することができる。
【0188】
また、基板を2層構造とし、ハウジング10の前面に近い位置の第1基板10にNFCアンテナ26を配置することにより、第2基板40の配置の自由度が向上する。例えば、アナログスティックの高さに合わせて第2基板40を配置することができる。なお、アナログスティックは第2基板40とは異なるさらに別の基板上に実装されてもよい。
【0189】
なお、両手持ちのゲームコントローラ1に限らず、片手持ちのコントローラにも上述したゲームコントローラ1の構成が適用されてもよい。例えば、片手持ちのコントローラは、前面側の第1基板と背面側の第2基板とを有し、第1基板の表面(コントローラの前面側の面)にボタンのスイッチが設けられ、第1基板の裏面にNFCアンテナが設けられてもよい。第1基板の表面のスイッチは、その裏面に設けられたNFCアンテナによって囲まれる領域に対応する領域に設けられる。また、片手持ちのコントローラはアナログスティックを有し、第2基板にアナログスティックが設けられてもよい。
【0190】
[振動モータの説明]
次に、ゲームコントローラ1に設けられる振動モータについて説明する。
図25は、ゲームコントローラ1のグリップ部8に設けられた振動モータを模式的に示す図である。なお、以下では、振動モータ50aおよび50bを総称して振動モータ50と表記する。
【0191】
図25に示されるように、ゲームコントローラ1のグリップ部8aおよび8bの内部には、振動モータ50aおよび50bがそれぞれ配置される。振動モータ50aは、グリップ部8aの内部のうち、ゲームコントローラ1の左右方向における左側に配置される。また、振動モータ50bは、グリップ部8bの内部のうち、ゲームコントローラ1の左右方向における右側に配置される。すなわち、振動モータ50は、グリップ部8におけるユーザの手が当たる側に設けられる。
【0192】
図26は、振動モータ50の振動方向を説明するための図である。
図26に示されるように、振動モータ50は、互いに直交する第1面と第2面とを有する略直方体形状をしている。振動モータ50は、第1面に垂直な第1方向(左右方向)に振動可能であるとともに、第1方向と垂直な第2方向(上下方向)にも振動可能である。すなわち、振動モータ50は、いわゆる「リニア振動アクチュエータ」(あるいは「リニア振動モータ」とも言う)と呼ばれる振動モータである。具体的には、振動モータ50は、第1方向には第1共振周波数で直線的に振動し、第2方向には第1共振周波数とは異なる第2共振周波数で直線的に振動するように構成されている。例えば、第1共振周波数としては320Hzであり、第2共振周波数としては160Hzであってもよい。
【0193】
ここで、振動モータ50の動作原理について簡単に説明する。
図27は、振動モータ50の動作原理を模式的に示す図である。
図27に示されるように、振動モータ50は、コイルと、磁石と、バネとを有し、コイルに電流を流すことによって上方向に磁力が発生してコイルが上方向に移動し、バネの反力によってコイルが下方向に移動する。この動作が繰り返されることで、振動モータ50は
図27の上下方向に所定の共振周波数で振動する。振動モータ50は、バネが2つの共振周波数を持ち、
図27の上下方向および
図27の紙面に垂直な方向に異なる共振周波数で振動するように構成されている。なお、振動モータ50は、第1方向への振動と第2方向への振動を合成した合成波により、斜め方向にも振動することができる。
【0194】
図28は、振動モータ50bが内蔵されたグリップ部8bの断面図であり、グリップ部8bの内部構造の一例を示す図である。
図29は、ゲームコントローラ1における背面側の第2ハウジング10bの一例を示す図であり、第2ハウジング10bにおける右側の第2把持部18bの部分を拡大した図である。
図29では、第2ハウジング10bの第2把持部18bを右側面方向から見た図が示されている。
図30は、振動モータ50bをハウジング10内に固定するためのホルダ51bの一例を示す図である。
【0195】
図28に示されるように、グリップ部8bの内側には、振動モータ50bが設けられる。具体的には、振動モータ50bは、ホルダ51bに収容される。ホルダ51bは、振動モータ50bをハウジング10内に固定するためのものであり、振動モータ50bの振動を吸収しやすい弾性素材で形成されている。例えば、ホルダ51bは、シリコンゴムや合成ゴム等の比較的柔らかい素材(ハウジング10よりも柔らかい素材)によって構成される。例えば、ホルダ51bの素材は、ABS樹脂であってもよい。これに対して、ハウジング10(第1ハウジング10aおよび第2ハウジング10b)は、比較的硬い素材で構成されている。ホルダ51bは、第2ハウジング10bの一部である振動モータ固定部15b(
図29参照)に嵌め込まれて(圧入されて)固定される。
【0196】
図28および
図29に示されるように、振動モータ固定部15bは、略直方体の形状であり、ゲームコントローラ1における右側の開口部151b、ゲームコントローラ1における背面側の開口部152b、および、ゲームコントローラ1における中央側の開口部153bを有する。振動モータ固定部15bは、ホルダ51bと略同じ大きさか、ホルダ51bよりも僅かに小さく構成される。ホルダ51bが振動モータ固定部15bに圧入されることで、ホルダ51bが第2ハウジング10bに固定される。
【0197】
図30に示されるように、ホルダ51bは、略直方体の形状であり、面521b(図の奥側の面)、面522b(図の上側の面)、面523b(図の左側の面)、面524b(図の右側の面)、および面525b(図の下側の面)を有する。また、ホルダ51bの奥側の面521bに対向する手前側の面は、開口している(
図30の開口部511b)。また、ホルダ51bの上側の面522bに対向する下側の面は、その一部が開口している(
図30の開口部512b)。ホルダ51bの開口部511bは、振動モータ50bの第1面に対応する部分であり、ホルダ51bの開口部512bは、振動モータ50bの第2面に対応する部分である。すなわち、振動モータ50bがホルダ51bに嵌め込まれた場合に、振動モータ50bの第1面が開口部511bから露出し、振動モータ50bの第2面が開口部512bから露出する。また、ホルダ51bは、面521bの一部が開口している(開口部513b)。ホルダ51bが第2ハウジング10bの振動モータ固定部15bに嵌め込まれた場合に、ホルダ51bの開口部513bと振動モータ固定部15bの開口部153bとが一致するように構成される。ホルダ51bの開口部513bおよび振動モータ固定部15bの開口部153bは、振動モータ50bの配線を通すための開口部である。
【0198】
図31は、グリップ部8bの内部の構成の一例を示す図である。
図31に示されるように、グリップ部8bの内部の右側には、面81bが設けられる。また、グリップ部8bの内部の下側には、2つの突起したリブ82bが設けられる。面81bは、略平面であり、グリップ部8bを図の方向から見た場合に所定の角度だけ傾いている。これは、グリップ部8bの製造工程でグリップ部8bを金型から抜く際に抜きやすいようにするためであり、例えば、抜き方向に対して数度の勾配を有する。面81bは、振動モータ50bの第1面と接触する。また、リブ82bは、振動モータ50bの第2面と接触する。なお、グリップ部8bの、振動モータ50bの第2面と接触する部分はリブではなく、面81bのように略平面であってもよい。
【0199】
このような構成によって
図28に示されるように、振動モータ50bがハウジング10内に固定された場合に、振動モータ50bの第1面が、グリップ部8bの右側の面81bに直接接触する。また、振動モータ50bの第2面が、グリップ部8bの下側のリブ82bに直接接触する。すなわち、振動モータ50bは、その第1面(第1共振周波数で振動する第1方向に対応する面)および第2面(第2共振周波数で振動する第2方向に対応する面)において、グリップ部8bと直接接触する。一方、振動モータ50bは、ハウジング10(10b)と対向する面がホルダ51bによって囲まれているため、ハウジング10とは直接接触せずにホルダ51bを介して接触する。
【0200】
ここで、振動モータ50bの第1面および第2面とグリップ部8bとの間に、薄いシート(例えば、0.1mm程度の厚さのシート)が挟まれてもよい。すなわち、「振動モータ50bの第1面および第2面がグリップ部8bと直接接触する」とは、振動モータ50bの第1面および第2面とグリップ部8bとの間に、薄いシート(例えば、0.1mm〜1mm程度の厚さのシート)が存在する場合も含む。このようなシートは、がたつきを防止するために振動モータをハウジング10にしっかりと接触させるためのものであり、振動モータ50bの振動がグリップ部8bに伝わり難くするためのものではない。一方、ホルダ51bは、上記シートに比べて厚く、柔らかい素材でできており、振動モータ50bの振動がグリップ部8bに伝わり難い。
【0201】
なお、左側のグリップ部8aも右側のグリップ部8bと左右対称であり、右側のグリップ部8bと同じである。すなわち、左側のグリップ部8aも、右側と同様に、振動モータ50aと、ホルダ51aとが設けられる。振動モータ50aは第1方向および第2方向に振動し、第1方向に対応する第1面および第2方向に対応する第2面において、グリップ部8aと直接接触し、ハウジング10に対してはホルダ51aを介して接触する。
【0202】
このように、振動モータ50を、第1方向に対応する第1面および第2方向に対応する第2面においてグリップ部8と直接接触させることにより、振動モータ50の振動をグリップ部8に伝え易くすることができ、グリップ部8に接触するユーザの手に振動を伝え易くすることができる。すなわち、ユーザに振動をより感じさせることができる。一方、振動モータ50は、ハウジング10とはホルダ51を介して接触する。ホルダ51は比較的柔らかい素材であるため、振動モータ50の振動を吸収しやすく、ハウジング10には振動モータ50の振動が伝わり難い。このため、例えば右側の振動モータ50bの振動を、左側のグリップ部8aに伝わり難くすることができ、ユーザの右手のみに振動を与えたり、左右の手で異なる振動パターンによる振動を与えたりすることができる。また、左右の振動モータの振動が互いに混ざらないようにすることができ、左の振動と右の振動を切り離すことができる。
【0203】
例えば、ゲームコントローラのハウジングと左右のグリップ部とが一体となって形成され、左右のグリップ部の内部に振動モータをそれぞれ設ける場合、例えば、左側のグリップ部の振動がハウジングを介して右側のグリップ部にも伝わることがある。そうすると、例えばユーザの左手だけに振動を加えるために左側のグリップ部の内部に設けられた振動モータのみを振動させても、右側のグリップ部にも振動が伝わってしまい、意図した振動をユーザに伝えることができない場合がある。また、例えばユーザの左手に第1のパターンの振動を加え、ユーザの右手に第1のパターンとは異なる第2のパターンの振動を加える場合、一方のグリップ部の内部に設けられた振動モータの振動が、他方のグリップ部にも伝わり、2つの振動が交じり合って意図した振動をユーザに伝えることができない場合がある。
【0204】
本実施形態では、ハウジング10に左右のグリップ部8が接続され、左右のグリップ部8の内側には振動モータ50が設けられる。そして、左右の振動モータは、それぞれグリップ部8には直接接触し、本体ハウジングにはホルダを介して接触する。すなわち、本実施形態では、ゲームコントローラは、本体ハウジング(ハウジング10)と、当該本体ハウジングに接続され、ユーザの一方の手で把持される第1グリップ部材(8a)と、第1グリップ部材とは別体の部材であって本体ハウジングに接続され、ユーザの他方の手で把持される第2グリップ部材(8b)とを備える。第1グリップ部材の内側には第1振動子が設けられ、第2グリップ部材の内側には第2振動子が設けられる。そして、第1振動子は、第1グリップ部材には直接接触し、本体ハウジングには第1緩衝部材を介して接触し、第2振動子は、第2グリップ部材には直接接触し、本体ハウジングには第2緩衝部材を介して接触するように構成されている。
【0205】
このように、本実施形態では、第1振動子は、第1グリップ部材には直接接触する一方で、本体ハウジングには緩衝部材を介して接触する。また、第2振動子は、第2グリップ部材には直接接触する一方で、本体ハウジングには緩衝部材を介して接触する。これにより、例えば、第1振動子の振動が第1グリップ部材には伝わり易くなる一方で、緩衝部材によって振動が吸収されるため、第1振動子の振動は本体ハウジングには伝わり難くなる。第2振動子の振動も同様である。したがって、第1グリップ部材の振動と第2グリップ部材の振動とを分離することができ、例えば、2つのグリップ部材に対する振動が互いに交わらないようにし、意図した振動をユーザに伝え易くすることができる。また、例えば、一方の振動子(グリップ部材)のみを振動させた場合に、その振動が他方のグリップ部材に伝わり難くすることができ、ユーザの片方の手だけに振動を与えることができる。このように本実施形態では、2つのグリップ部の振動をそれぞれ分離することができ、様々なパターンの振動を意図した通りにユーザに伝えることができる。
【0206】
また、本実施形態では、振動モータ50は異なる2つの共振周波数を有する。このため、感じ方の異なる2つの振動をユーザに与えることができ、様々な振動パターンによる演出を行うことができる。
【0207】
また、
図28に示されるように、グリップ部8bの右側面の内側に振動モータ50の第1面が接触する。また、グリップ部8bの背面(
図28の下側の面)の内側に振動モータ50の第2面が接触する。
【0208】
振動モータ50の振動方向である第1方向は、ゲームコントローラ1における実質的な左右方向(x軸方向)である。
図4に示されるように、ユーザがゲームコントローラ1を両手で把持した場合、例えばグリップ部8bの右側面がユーザの右手の掌の略中央部分に当たる。したがって、振動モータ50bの振動方向である第1方向はユーザの掌と略垂直になる。このため、第1方向の振動がユーザの掌に伝わり易くなる。
【0209】
また、振動モータ50の振動方向である第2方向は、ゲームコントローラ1における実質的な前後方向(z軸方向:
図28では上下方向)である。
図4に示されるように、ユーザがゲームコントローラ1を両手で把持した場合、グリップ部8の背面がユーザの中指、薬指、小指に当たる。したがって、振動モータ50の振動方向である第2方向はユーザの中指、薬指、小指と略垂直になり、第2方向の振動がユーザの指に伝わり易くなる。
【0210】
本実施形態では、第2方向の共振周波数を第1方向の共振周波数よりも低くしている。これにより、異なる種類の振動をユーザに感じさせることができる。本実施形態では、グリップ部8bの内部の右側面に振動モータ50bの第1面が接触し、グリップ部8bの内部の下側面に振動モータ50bの第2面が接触するため、グリップ部8bの右側面には共振周波数の高い振動が伝わり易く、グリップ部8bの下側面には共振周波数の低い振動が伝わり易い。グリップ部8bの右側面はユーザの掌の中央部分に当たり、グリップ部8bの下側面はユーザの指に当たるため、共振周波数の高い振動をユーザの掌の中央部分に与え、共振周波数の低い振動をユーザの指に与えることができる。このように、共振周波数を第1方向と第2方向とで異ならせることにより、ユーザの手の各部に異なる周波数の振動を与えることができる。なお、第2方向の共振周波数を第1方向の共振周波数よりも高くしてもよい。
【0211】
また、本実施形態では、
図28に示されるように、グリップ部8bの右側面の厚さは、下面よりも薄く構成されている。すなわち、グリップ部8は、第1部分(右側面部分)と当該第1部分よりも肉厚な第2部分(下面部分)とを有し、振動モータ50の第1面は、グリップ部8の第1部分と接触する。振動モータ50はグリップ部8のより肉薄な第1部分に接触するため、第1方向の振動がユーザの手により伝わり易い。
【0212】
なお、上述した構成は単なる一例であり、他の構成であってもよい。例えば、振動モータ50(ホルダ51)は、背面側の第2ハウジング10bに固定されたが、第1ハウジング10aに固定されてもよい。また、振動モータ50は、第1ハウジング10aおよび第2ハウジング10bによって挟まれることで固定されてもよい。また、振動モータ50は第2ハウジング10bではなく、グリップ部8に固定されてもよい。振動モータ50がグリップ部8に固定される場合は、振動モータ50をハウジング10に直接的にも間接的にも接触させないようにすることができる。
【0213】
また、振動モータ50の振動をハウジング10に伝え難くするための構成として、ホルダ51の内側(振動モータ50が接触する面)に、リブ(突起部)を設けて、振動モータ50の振動が減衰しやすくなるようにしてもよい。
【0214】
また、ホルダ51を第2ハウジング10bに固定する際に、ホルダ51の4面(開口部を除く4面)の全面に接触するのではなく、部分的にホルダ51が第2ハウジング10bと接触するフローティング構造としてもよい。例えば、第2ハウジング10bに複数のリブ(突起部)を設け、ホルダ51を浮かせるようにして第2ハウジング10bに固定してもよい。
【0215】
また、上記実施形態では、グリップ部8bの内面の右側に面81bを配置し、下側にリブ82bを配置したが、右側にリブ82bを配置し、下側に面81bを配置してもよい。また、右側および下側の両方とも面としてもよい。すなわち、グリップ部8の、振動モータ50と接触する2面は、両方とも平面であってもよいし、両方ともリブであってもよいし、一方がリブで他方が平面であってもよい。
【0216】
また、上記実施形態では、振動モータ50bがグリップ部8bの右側(ゲームコントローラ1における側面側)および下側に直接接触する構造としたが、グリップ部8bの左側(ゲームコントローラ1における中央側)に振動モータ50bが直接接触する構造としてもよい。
【0217】
また、ゲームコントローラ1は、左右のグリップ部8に振動モータ50を設けるとともに、ハウジング10の本体内部(基板等が配置されたハウジング10の内部)にも別の振動モータが設けられてもよい。このハウジング10の本体内部に設けられる振動モータは、グリップ部8に設けられる振動モータ50と同様に第1方向および第2方向に振動する振動モータであってもよいし、1方向にのみ振動する振動モータであってもよいし、偏心振動モータであってもよい。
【0218】
また、上記実施形態では、振動モータ50が第1方向および第2方向に振動可能な1つの振動モータ50が用いられた。他の実施形態では、第1方向にのみ振動する振動モータと、第2方向にのみ振動する振動モータとが組み合わされることにより、第1方向および第2方向に振動可能であってもよい。
【0219】
また、上記実施形態では、左右方向(x軸方向)および前後方向(z軸方向)、すなわちユーザの手が接触するゲームコントローラ1における面に略垂直な方向に振動モータを振動させた方が、上下方向(y軸方向)に振動させた場合よりもユーザが手で振動を感じ易いため、振動モータを実質的に左右方向および前後方向に振動させた(
図28参照)。他の実施形態では、振動モータをゲームコントローラ1における実質的な上下方向(y軸方向:グリップ部8の長手方向)に振動させてもよい。
【0220】
また、両手持ちのゲームコントローラ1に限らず、片手持ちのコントローラにも上述した振動モータが設けられてもよい。例えば、片手持ちのコントローラは、ユーザによって把持される部分を有し、当該把持される部分には振動モータが配置される。振動モータは、第1方向および第2方向にそれぞれ異なる共振周波数で振動可能であり、第1方向に対応する第1面および第2方向に対応する第2面において、ハウジングと直接接触するように構成される。
【0221】
[ホームボタンの構造の詳細]
次に、ホームボタン3dの詳細な構造について説明する。なお、本実施形態のゲームコントローラ1のハウジング10は、例えば、透明又は白色である。ホームボタン3dは、ボタンの回りが発光するように構成されている。以下、ホームボタン3dの回りを発光させるための構造について説明する。
【0222】
図32は、ホームボタン3dの構造の一例を示す図である。
図32の(a)は、ホームボタン3dを部分的に拡大した図である。
図32の(b)は、
図32の(a)におけるH−H線断面図であり、
図32の(c)は、
図32の(a)におけるV−V線断面図である。
【0223】
図32に示されるように、ホームボタン3dは、ユーザに押下されるキートップ90と、キートップ90の周囲を囲む導光部91とを含む。キートップ90は、円柱形状であり、光を透過しない部材である。導光部91は、キートップ90の外周を囲む筒状の部材である。なお、ここで言う「筒状の部材」とは、リング状の部材も含む。導光部91は、光を透過する素材によって形成され、入射した光を拡散させながらハウジング10の表面に導く。
【0224】
図32の(b)および(c)に示されるように、導光部91は、その外周が筒状の遮光部92によって囲まれる。遮光部92は、光を透過しない部材である。
【0225】
ホームボタン3dのキートップ90の直下には、スイッチ23dが配置される。キートップ90とスイッチ23dとの間には、弾性部材94が設けられる。弾性部材94は、光を透過するゴム状の素材で形成される。
【0226】
また、弾性部材94の下方には、スイッチ23dが設けられた第1基板20上に、2つのLED95が設けられる。2つのLED95は、弾性部材94の下方であって、弾性部材94と重なる位置(弾性部材94によって覆われる位置)に配置される。具体的には、2つのLED95は、遮光部92により囲まれる領域の内側に配置され、導光部91の直下に配置される。2つのLED95は、キートップ90を中心として、上下(y軸方向)に対称に配置される(
図32の(c)又は
図18A)。
【0227】
弾性部材94は、キートップ90を上方向(ゲームコントローラ1における前面方向:z軸負方向)に押し上げる。キートップ90が下方に押下されると、キートップ90が弾性部材94を下方に押し下げ、当該押し下げ力によって弾性部材94が変形し、弾性部材94を介してスイッチ23dが押下される。キートップ90が押下されても、キートップ90の周囲の導光部91および遮光部92は、押し下げられない。
【0228】
図32の(b)および(c)に示されるように、キートップ90の上面および導光部91の上面は、ハウジング10の表面から露出する。キートップ90の上面および導光部91の上面は、ハウジング10の表面と実質的に同じ高さである。具体的には、ユーザに押下されるキートップ90の上面の方が、ハウジング10の表面よりも僅かに高く、導光部91の上面よりも僅かに高い。
【0229】
一方、遮光部92の上面は、キートップ90の上面および導光部91の上面よりも低く、ハウジング10の表面から露出されない。なお、遮光部92の上面は、ハウジング10の表面から露出してもよい。
【0230】
2つのLED95から射出された光は、弾性部材94を透過してLED95の直上にある導光部91に入射し、当該導光部91の内部を通って第1ハウジング10aの表面に導かれる。導光部91は、光を透過しない遮光部92によって囲まれている。また、キートップ90も光を透過しない。このため、2つのLED95が発光すると、第1ハウジング10aの表面においては、キートップ90の周囲の導光部91が発光し、導光部91の周囲には光が漏れない。したがって、ハウジング10が透明または光を透過しやすい白色等の部材で構成されていても、キートップ90の周囲のみをリング状に発光させることができる。
【0231】
図32の(c)に示されるように、導光部91における2つのLED95の直上(z軸負方向)の部分には、凹部が形成される。この凹部は、LED95を囲むようにして形成され、LED95からの光が入射する入射面積をより大きくするためのものである。
【0232】
図33は、2つのLED95の直上に設けられた導光部91の凹部の一例を模式的に示した図である。
図33は、
図32の(c)におけるLED95と導光部91の凹部とを含む部分を、
図32の(c)におけるx−z平面で切ったものをy軸正方向から見たときの図であり、
図33の下方向が
図32のz軸正方向となる。
図33に示されるように、導光部91は、LED95を囲むようにして形成される。このように、LED95を囲むように導光部91に凹部が形成されることにより、LED95からの光をより広い表面積で受けることができ、導光部91に光を取り込み易くすることができる。なお、この2つのLED95の直上の凹部の形状は単なる一例であり、例えば円弧形状に形成されてもよい。
【0233】
ここで、導光部91と遮光部92とは一体として形成される。
図34は、導光部91と遮光部92とが一体として形成された一体成形部材93の斜視図である。
図34の(a)は、一体成形部材93の外観斜視図であり、
図34の(b)は、一体成形部材93をy軸に平行な面で切ったときの断面を示す図である。
図34に示されるように、一体成形部材93は、導光部91の外周を囲むようにして遮光部92が形成される。一体成形部材93は、2色成形によって導光部91と遮光部92とが一体として形成される。なお、導光部91と遮光部92とが別々に成形されて、2つの部材が組み立てられてもよい。
【0234】
このように、本実施形態のゲームコントローラ1におけるホームボタン3dは、キートップ90の外周を囲む筒状の導光部91と、当該導光部91の周囲を囲む筒状の遮光部92を有する。これにより、ホームボタン3d(ユーザによって押下されるキートップ90)の周囲のみをリング状に発光させつつ、他の部分が光らないように構成することができる。
【0235】
本実施形態では、上述のようなシンプルな構造によってキートップ90の周囲を発光させることができる。
【0236】
なお、本実施形態では、キートップ90は光を透過しない部材であるとしたが、キートップ90は光を透過する部材によって構成されてもよい。このようなキートップが用いられた場合、ホームボタン3dのキートップおよびキートップの周囲を発光させることができる。
【0237】
また、キートップ90を押下方向と反対方向に押し上げる構造があれば上記弾性部材94は設けられなくてもよい。また、
図32の(c)では、弾性部材94はLED95と重なる位置(LED95を上から覆う位置)に配置されたが、弾性部材94をより小さくしてLED95と重ならないように(LED95を覆わないように)してもよい。
【0238】
また、上記実施形態では導光部91を遮光部92で囲むものとしたが、導光部91の外周に遮光剤を塗布することにより、導光部91から光が漏れないようにしてもよい。このような塗布された遮光剤は、遮光部92の代替として使用することができる。
【0239】
以上のように、本実施形態のゲームコントローラ1は上述した各構成を有する。上述した各構成は、両手持ちのゲームコントローラに限らず、他のコントローラに用いられてもよい。
【0240】
例えば、両手持ちのゲームコントローラ1に限らず、片手持ちのコントローラにも上述した各構成が適用されてもよい。例えば、片手持ちのコントローラに、上記Rボタン、ZRボタンが設けられてもよい。また、片手持ちのコントローラに、上記グリップ部、上記NFC機能、振動モータ、ホームボタンの構成が適用されてもよい。
【0241】
また、上述したゲームコントローラ1に設けられた各構成が、表示装置とゲーム処理を実行可能な処理装置とを有する携帯型のゲーム装置に設けられてもよい。例えば、携帯型のゲーム装置が、ゲームコントローラ1のL/Rボタン、ZL/ZRボタンを備えてもよい。また、携帯型のゲーム装置に上記グリップ部、NFC機能、振動モータ、ホームボタンの構成が適用されてもよい。
【0242】
また、PCやスマートフォン等の任意の情報処理装置の周辺機器にも上記ゲームコントローラ1の各構成が適用されてもよい。例えば、スマートフォンの周辺機器に上記Rボタン、ZRボタンの構成が適用されてもよい。また、周辺機器に上記グリップ部、NFC機能、振動モータ、ホームボタンの構成が適用されてもよい。
【0243】
以上のように、本実施形態のゲームコントローラは次に示す構成であってもよい。
【0244】
(構成A1)
ゲームコントローラであって、
ユーザによって把持される把持部と、
前記ゲームコントローラの上面に、前記把持部を把持しながらユーザの指で操作可能な第1ボタンとを備え、
前記第1ボタンは、前記ゲームコントローラの背面方向および側面方向に突出する突出部を有する、ゲームコントローラ。
【0245】
上記構成A1によれば、ゲームコントローラの上面に設けられた第1ボタンのキートップを大きくすることができ、ユーザが第1ボタンを操作し易くすることができる。したがって、ゲームコントローラの上面に設けられた第1ボタンの操作性を向上させることができる。
【0246】
(構成A2)
前記突出部は、前記ゲームコントローラの背面側から側面側にわたって連続的に形成される、構成A1に記載のゲームコントローラ。
【0247】
上記構成A2によれば、第1ボタンは、ゲームコントローラの背面側から側面側にわたって連続的に形成された突出部を有し、ユーザが第1ボタンを操作し易くすることができる。
【0248】
(構成A3)
前記突出部の背面側から側面側にわたる部分はR形状に形成される、構成A2に記載のゲームコントローラ。
【0249】
上記構成A3によれば、前記突出部の背面側から側面側にわたる部分はR形状に形成されるため、ユーザの指になじみ易く操作性が向上する。
【0250】
(構成A4)
前記突出部は、前記突出部の上面が、前記第1ボタンにおける前記突出部以外の部分の上面と一体的な面を形成するように設けられる、構成A1〜A3の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0251】
上記構成A4によれば、第1ボタンの上面は突出部と突出部以外の部分とで一体的な面として形成される。すなわち、第1ボタンの上面は、突出部と突出部以外の部分との境界において段差が無いように形成される。このため、第1ボタンを操作する際に違和感が無い。
【0252】
(構成A5)
前記第1ボタンは前記ゲームコントローラの側面側に設けられ、
前記突出部が突出する前記側面方向は、前記ゲームコントローラにおいて前記第1ボタンが配置される側の側面方向である、構成A1〜A4の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0253】
上記構成A5によれば、第1ボタンが、例えばゲームコントローラにおける右側に設けられる場合、第1ボタンの突出部は右方向に突出する。これにより、例えば指の短いユーザであっても、ゲームコントローラにおける側面方向(例えば右方向)から第1ボタンの突出部(側面方向に突出した部分。例えば右方向に突出した部分)に指をかけて第1ボタンを操作することができる。
【0254】
(構成A6)
前記突出部の前記背面方向における端部は、前記ゲームコントローラの側面側から見てR形状に形成される、構成A1〜A5の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0255】
上記構成A6によれば、突出部の背面方向の端部はR形状に形成されるため、例えば突出部の背面方向の端部が尖っている場合よりも、第1ボタンの背面方向の端部を押下するときに不快感が無い。
【0256】
(構成A7)
前記第1ボタンの前記ゲームコントローラにおける中央側の端部には傾斜部が設けられる、構成A1〜A6の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0257】
上記構成A7によれば、第1ボタンの、ゲームコントローラにおける中央側の端部に傾斜部が設けられるため、例えば指が長いユーザにとっても第1ボタンを操作し易くすることができる。
【0258】
(構成A8)
前記第1ボタンの前記側面方向の端部には、傾斜部が設けられ、当該傾斜部は第1の傾斜角で傾斜した部分と、当該第1の傾斜角よりも大きな第2の傾斜角で傾斜した部分とを有する、構成A1〜A7の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0259】
上記構成A8によれば、第1ボタンの側面方向の端部には傾斜部が設けられるため、ユーザは第1ボタンを操作しやすい。例えば、指が短いユーザは、指先を第1ボタンの側面方向の端部の傾斜部にかけることで第1ボタンを容易に操作することができる。さらに、傾斜部が2段階に傾斜するため、1つの傾斜部分による急な傾斜の形状にする場合と比較して、第1ボタンを操作する際の違和感を低減させることができる。
【0260】
(構成A9)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第2ボタンは、前記ゲームコントローラの側面方向にいくにしたがって下方に傾斜している、構成A1〜A8の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0261】
上記構成A9によれば、第1ボタンのゲームコントローラにおける前面側に第2ボタンを設けることができる。第2ボタンはゲームコントローラの側面方向にいくにしたがって下方に傾斜するため、ユーザが背面側の第1ボタンを操作するときに、誤って第2ボタンを押下してしまうことを防止することができる。
【0262】
(構成A10)
前記第2ボタンの前記側面方向の端部には、傾斜部が設けられ、当該傾斜部は第1の傾斜角で傾斜した部分と、当該第1の傾斜角よりも大きな第2の傾斜角で傾斜した部分とを有する、構成A9に記載のゲームコントローラ。
【0263】
上記構成A10によれば、第2ボタンはゲームコントローラの側面方向にいくにしたがって下方に傾斜しており、さらに側面方向の端部には、第1の傾斜角で傾斜した部分とそれより急な第2の傾斜角で傾斜した部分とを有する傾斜部(2段階の傾斜部)が設けられる。これにより、ユーザが第1ボタンを操作し易く、背面側の第1ボタンを操作するときに、誤って第2ボタンを押下してしまうことを防止することができる。
【0264】
(構成A11)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第2ボタンの上面の幅は、前記ゲームコントローラの側面方向にいくにしたがって狭くなる、構成A1〜A10の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0265】
上記構成A11によれば、第2ボタンの幅がゲームコントローラの側面において狭くなっているため、背面側に設けられた第1ボタンを操作する際に、第2ボタンに指が触れ難く誤って第2ボタンを操作してしまうことを防止することができる。
【0266】
(構成A12)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第2ボタンは、前記ゲームコントローラの前面側端部に傾斜部を有する、構成A1〜A11の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0267】
上記構成A12によれば、前面に設けられた第2ボタンの前面側端部が傾斜しているため、ゲームコントローラの前面からの第1ボタンおよび第2ボタンへのアクセスが容易になる。
【0268】
(構成A13)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第1ボタンと前記第2ボタンの間には、所定面が設けられる、構成A1〜A12の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0269】
上記構成A13によれば、第1ボタンと第2ボタンとの間に所定面(例えば隔壁)が設けられることにより、ユーザは、第1ボタンおよび第2ボタンを操作しないときの指の置き場とすることができ、第1ボタンおよび第2ボタンを誤って操作することを防止することができる。
【0270】
(構成A14)
前記所定面のゲームコントローラにおける背面側端部の高さは、前記第1ボタンを押下したときの当該第1ボタンの、ゲームコントローラにおける前面側端部の高さよりも低い、構成A13に記載のゲームコントローラ。
【0271】
上記構成A14によれば、第1ボタンを押下したときでも所定面の背面側端部を第1ボタンの前面側端部よりも低くすることができ、所定面と第1ボタンとの間に指が挟まり難くすることができる。
【0272】
(構成A15)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第2ボタンの前記ゲームコントローラにおける中央側の端部には傾斜部が設けられる、構成A1〜A14の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0273】
上記構成A15によれば、第2ボタンの、ゲームコントローラにおける中央側の端部に傾斜部が設けられるため、例えば指が長いユーザにとっても第2ボタンを操作し易くすることができる。
【0274】
(構成A16)
前記第2ボタンは、前記ゲームコントローラにおける中央側に配置された第2軸により回動可能に支持され、当該第2軸から前記ゲームコントローラにおける側面方向に延在する、構成A15に記載のゲームコントローラ。
【0275】
上記構成A16によれば、第2軸は中央側に位置するため、ユーザは、第2軸よりもゲームコントローラの側面側を押すことにより、第2ボタンを押下することができる。
【0276】
(構成A17)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記ゲームコントローラの前面に、ユーザの指で押下可能な操作部が設けられ、
前記操作部の押下方向と平行な直線を基準として、前記第2ボタンの背面側端部よりも、前記第1ボタンの前面側端部の方が低い、構成A1〜A16の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0277】
上記構成A17によれば、第1ボタンと第2ボタンとの少なくとも境界において第1ボタンと第2ボタンとの高さが異なるため、ユーザは指で触るだけで第1ボタンと第2ボタンとを認識することができ、押し間違いを防止することができる。
【0278】
(構成A18)
前記第1ボタンはその前面側端部から背面側端部にかけて、前記第2ボタンよりも低い、構成A17に記載のゲームコントローラ。
【0279】
上記構成A18によれば、ユーザは指で触るだけで第1ボタンと第2ボタンとを認識することができ、押し間違いを防止することができる。
【0280】
(構成A19)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第1ボタンの前記ゲームコントローラにおける中央側の端部は、前記第2ボタンの前記ゲームコントローラにおける中央側の端部よりも、前記ゲームコントローラにおける側面側に位置する、構成A1〜A18の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0281】
上記構成A19によれば、第2ボタンはゲームコントローラにおける中央よりに配置され、第1ボタンはゲームコントローラにおける側面よりに配置されるため、例えば、ユーザは、指の付け根を中心として指を回転させることで第2ボタンの位置から第1ボタンの位置に指を移動させることができる。これにより、第1ボタンおよび第2ボタンを操作し易くすることができる。
【0282】
(構成A20)
前記ゲームコントローラの前面を上にしてゲームコントローラを平面上に置いた場合、前記ゲームコントローラのハウジングの背面において前記ゲームコントローラが支えられる、構成A1〜A19の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0283】
上記構成A20によれば、ゲームコントローラを平面上に置いた場合に、ハウジングの背面でゲームコントローラの荷重を支えることができ、ゲームコントローラを平面上に置いた場合でも、第1ボタンが押下されないようにすることができる。
【0284】
(構成A21)
前記第1ボタンは、前記ゲームコントローラにおける背面側にいくにしたがって曲率が大きくなるように、上面方向に湾曲している、構成A1〜A20の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0285】
上記構成A21によれば、第1ボタンを徐々に上方に反らせるため、第1ボタンを操作し易くすることができる。
【0286】
(構成A22)
前記第1ボタンは、前記ゲームコントローラにおける左右方向に延びる第1軸により回動可能に支持されており、
前記第1軸は、前記ゲームコントローラにおける中央側から側面方向に向かってのみ挿入可能である、構成A1〜A21の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0287】
上記構成A22によれば、第1ボタンをゲームコントローラの側面端部まで延ばすことができる。
【0288】
(構成A23)
前記第1軸は、前記ゲームコントローラにおける側面方向の端部に配置された軸挿入口に挿入され、当該軸挿入口の内部には緩衝材が設けられる、構成A22に記載のゲームコントローラ。
【0289】
上記構成A23によれば、第1ボタンをしっかりと固定することができ、がたつきを防止することができる。
【0290】
(構成A24)
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンが設けられ、
前記第1ボタンは、当該第1ボタンが押下されたことを検出する第1検出部を含み、
前記第2ボタンは、当該第2ボタンが押下されたことを検出する第2検出部を含み、
前記第1検出部は、前記第2検出部よりも、前記ゲームコントローラにおける側面方向に位置する、構成A1〜A23の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0291】
上記構成A24によれば、第1ボタンの第1検出部をゲームコントローラにおける側面側に配置し、第2ボタンの第2検出部を中央側に配置することにより、第1ボタンおよび第2ボタンを操作し易くすることができる。
【0292】
(構成A25)
前記第1ボタンは、当該第1ボタンが押下されたことを検出する第1検出部を含み、
前記第1ボタンは、前記ゲームコントローラにおける左右方向に延びる第1軸により回動可能に支持されており、
前記第1ボタン、前記第1検出部、および前記第1軸は、一体的に構成される、構成A1〜A24の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0293】
上記構成A25によれば、第1ボタン、第1ボタンを固定するための第1軸、および第1検出部が一体として構成されることにより、第1ボタンの製造上の誤差を小さくすることができ、第1ボタンを操作する際のがたつきを防止することができる。
【0294】
(構成A26)
ゲームコントローラであって、
ユーザによって把持される把持部と、
前記ゲームコントローラの上面に、前記把持部を把持しながらユーザの指で操作可能な第1ボタンと、
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンを備え、
前記第1ボタンは、前記ゲームコントローラの背面方向に突出する突出部を有し、
前記第1ボタンおよび第2ボタンは、前記ゲームコントローラにおける背面方向の長さよりも、前記ゲームコントローラにおける側面方向の長さの方が長く形成される、ゲームコントローラ。
【0295】
上記構成A26によれば、ゲームコントローラの上面に設けられた第1ボタンのキートップを大きくすることができ、ユーザが第1ボタンを操作し易くすることができる。さらに、第1ボタンと第2ボタンの背面方向の長さではなく側面方向の長さの方を長くしているため、第1ボタンと第2ボタンとの間の操作の切り替えをスムーズに行わせることができる。
【0296】
(構成A27)
ゲームコントローラであって、
ユーザによって把持される把持部と、
前記ゲームコントローラの上面に、前記把持部を把持しながらユーザの指で操作可能な第1ボタンと、
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンとを備え、
前記第1ボタンの前記ゲームコントローラにおける中央側の端部には第1傾斜部が設けられ、
前記第2ボタンの前記ゲームコントローラにおける中央側の端部には第2傾斜部が設けられ、
前記第2ボタンの前記側面方向の端部には、第3傾斜部が設けられ、当該傾斜部は第1の傾斜角で傾斜した部分と、当該第1の傾斜角よりも大きな第2の傾斜角で傾斜した部分とを有する、ゲームコントローラ。
【0297】
上記構成A27によれば、ゲームコントローラの上面には背面側に第1ボタン、前面側に第2ボタンが設けられ、第1ボタン及び第2ボタンの中央側の端部は傾斜しており、第2ボタンの側面方向の端部は2段階で傾斜している。このため、指が長いユーザであっても第1ボタンおよび第2ボタンを操作しやすい。例えば、指が長いユーザは第1ボタンを操作する場合に、第1ボタンの中央側の端部の第1傾斜部に指をかけて第1ボタンを操作する。この場合、指が第2ボタンの側面方向の端部に当たって誤って第2ボタンを押下してしまうことがある。しかしながら、第2ボタンの側面方向の端部は傾斜しているため、このような誤操作を防止することができる。
【0298】
(構成A28)
ゲームコントローラであって、
ユーザによって把持される把持部と、
前記ゲームコントローラの上面に、前記把持部を把持しながらユーザの指で操作可能な第1ボタンと、
前記ゲームコントローラの上面に、前記第1ボタンよりも前記ゲームコントローラにおける前面側に配置された第2ボタンとを備え、
前記第1ボタンと前記第2ボタンの間には、所定面が設けられ、
前記第1ボタンは、少なくとも前記ゲームコントローラの側面方向に突出する突出部を有する、ゲームコントローラ。
【0299】
上記構成A28によれば、第1ボタンと第2ボタンとの間には所定面が設けられるため、第1ボタンおよび第2ボタンを操作しないときに第1ボタンと第2ボタンとの間に指を置くことができる。この場合、指が短いユーザは、第1ボタンに指が届き難いことがある。しかしながら、第1ボタンは側面方向に突出した突出部を有しているため、指の短いユーザでも第1ボタンを操作しやすい。
【0300】
(構成B1)
両手で把持してゲーム操作を行うためのゲームコントローラであって、
ゲーム操作のための操作部が配置されたコントローラ本体部と、第1突出部と、第2突出部とを有し、第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とが接続されることで構成される本体ハウジングと、
ユーザの一方の手で把持される部材であって、前記本体ハウジングの前記第1突出部に接続され、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆う第1グリップ部材と、
前記第1グリップ部材とは別体のユーザの他方の手で把持される部材であって、前記本体ハウジングの前記第2突出部に接続され、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆う第2グリップ部材と、を備える、ゲームコントローラ。
【0301】
上記構成B1によれば、第1ハウジング部材と第2ハウジング部材との境界部分をグリップ部材で覆うことができ、ユーザがゲームコントローラの突出部(グリップ部)を把持したときに手になじみ易くさせることができ、操作性を向上させることができる。
【0302】
(構成B2)
前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材は、対称の形状である、構成B1に記載のゲームコントローラ。
【0303】
上記構成B2によれば、例えば左右対称のグリップ部材を有するゲームコントローラを提供することができる。
【0304】
(構成B3)
前記第1グリップ部材および第2グリップ部材は、中空の部材であって、所定方向に突出した形状である、構成B1又は2に記載のゲームコントローラ。
【0305】
上記構成B3によれば、グリップ部を所定方向に突出した形状とすることができ、ユーザが握り易い形状とすることができ、操作性を向上させることができる。
【0306】
(構成B4)
前記第1突出部および前記第2突出部は、所定方向に突出した形状であり、
前記第1グリップ部材および第2グリップ部材は、前記第1突出部および前記第2突出部を前記所定方向に垂直な面で切った場合に、前記第1突出部および前記第2突出部の断面の外周の全てを覆う、構成B1からB3の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0307】
上記構成B4によれば、第1グリップ部材によって第1突出部の外周の全体を覆い、第2グリップ部材によって第2突出部の外周の全体を覆うため、ユーザがゲームコントローラのグリップ部を把持したときに手になじみ易くすることができ、操作性を向上させることができる。
【0308】
(構成B5)
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部および第2突出部は、前記コントローラ本体部の下方に突出する、構成B1からB4の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0309】
上記構成B5によれば、ユーザはコントローラ本体部から下方に突出したグリップ部を把持することができる。ユーザがグリップ部を把持した場合にコントローラ本体部を正面から見ることができ、コントローラの操作性が向上する。
【0310】
(構成B6)
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部および第2突出部は、前記ゲームコントローラの背面方向に湾曲する、構成B1からB5の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0311】
上記構成B6によれば、グリップ部材は背面方向に湾曲しているため、ユーザはグリップ部を握り易く、操作性を向上させることができる。
【0312】
(構成B7)
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも左側に位置し、前記第2突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも右側に位置する、構成B1からB6の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0313】
上記構成B7によれば、ユーザは左右の手でゲームコントローラを挟むように把持することができる。
【0314】
(構成B8)
前記第1グリップ部材を前記第1突出部に固定するための第1固定構造、および、前記第2グリップ部材を前記第2突出部に固定するための第2固定構造を備える、構成B1からB7の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0315】
上記構成B8によれば、第1および第2グリップ部材を第1および第2突出部にしっかりと固定することができる。
【0316】
(構成B9)
前記第1グリップ部材は、前記第1グリップ部材を前記第1突出部に接続する際に当該第1グリップ部材を所定位置に誘導する第1ガイド部を有し、
前記第1突出部は、前記第1ガイド部に対応する第2ガイド部を有し、
前記第2グリップ部材は、前記第2グリップ部材を前記第2突出部に接続する際に当該第2グリップ部材を所定位置に誘導する第3ガイド部を有し、
前記第2突出部は、前記第3ガイド部に対応する第4ガイド部を有する、構成B1からB8の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0317】
上記構成B9によれば、第1および第2グリップ部材を第1および第2突出部に容易に接続することができる。
【0318】
(構成B10)
前記第1ガイド部、前記第2ガイド部、前記第3ガイド部および前記第4ガイド部は、それぞれ、前記ゲームコントローラにおける前面側のガイド部と背面側のガイド部とを有する、構成B9に記載のゲームコントローラ。
【0319】
上記構成B10によれば、2つのガイド部によって第1および第2グリップ部材を誘導することができ、第1および第2グリップ部材を第1および第2突出部に容易に接続することができる。
【0320】
(構成B11)
前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材は、その一方側から他方側に向かって前記第1突出部および前記第2突出部にそれぞれ接続され、
前記第1グリップ部材の前記第1ガイド部は、前記第1グリップ部材の前記一方から前記他方に向かって延びるように形成され、
前記第2グリップ部材の前記第3ガイド部は、前記第2グリップ部材の前記一方から前記他方に向かって延びるように形成され、
前記第1グリップ部材の前記第1ガイド部は、前記一方側よりも前記他方の方が、幅が広く、
前記第2グリップ部材の前記第3ガイド部は、前記一方側よりも前記他方の方が、幅が広い、構成B9又はB10に記載のゲームコントローラ。
【0321】
上記構成B11によれば、第1および第2グリップ部材を第1および第2突出部に接続する際に容易に接続することができる。
【0322】
(構成B12)
前記第1グリップ部材の前記第1ガイド部および前記第2グリップ部材の前記第3ガイド部は、凸状のガイド部であり、前記第1突出部の前記第2ガイド部および前記第2突出部の前記第4ガイド部は凹状のガイド部である、構成B9からB11の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0323】
上記構成B12によれば、グリップ部材の凸状のガイド部と突出部の凹状のガイド部によって、グリップ部材を突出部に接続する際にグリップ部材を誘導することができる。
【0324】
(構成B13)
前記第1グリップ部材は、その先端部に前記第1突出部と接続するためのネジが挿入される穴を有し、前記第2グリップ部材は、その先端部に前記第2突出部と接続するためのネジが挿入される穴を有する、構成B1からB12の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0325】
上記構成B13によれば、グリップ部材の先端部にネジを挿入する穴が設けられるため、グリップ部を突出部に固定することができるとともに、ゲームコントローラを操作する際に穴にユーザの手が触れ難くすることができ、グリップ部を握ったときの違和感をなくすことができる。これによりコントローラの操作性を向上させることができる。
【0326】
(構成B14)
ユーザが前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材を把持して前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも左側に位置し、前記第2突出部は前記コントローラ本体部の中央よりも右側に位置し、
前記第1グリップ部材および前記第2グリップ部材は、前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、左右端部側の上下方向の長さが前記ゲームコントローラの中央側の上下方向の長さよりも長くなるように形成される、構成B1からB13の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0327】
上記構成B14によれば、グリップ部材の左右端部はより長いため、例えば左側のグリップ部材の左側面を広くし、右側のグリップ部材の右側面を広くすることができる。ユーザの掌の略中央部分が当たる部分を広くすることができるため、ユーザがグリップ部材を握り易くすることができ、操作性を向上させることができる。
【0328】
(構成B15)
前記第1グリップ部材と前記第1突出部とを接続したときの当該第1グリップ部材と前記コントローラ本体部との境界部分における前記第1グリップ部材側の表面の高さは、当該境界部分における前記コントローラ本体部側の表面の高さと実質的に同じであり、
前記第2グリップ部材と前記第2突出部とを接続したときの当該第2グリップ部材と前記コントローラ本体部との境界部分における前記第2グリップ部材側の表面の高さは、当該境界部分における前記コントローラ本体部側の表面の高さと実質的に同じである、構成B1からB14の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0329】
上記構成B15によれば、グリップ部材とコントローラ本体部との境界部分において段差がなく、境界部分を滑らかにすることができる。このため、ユーザがゲームコントローラを把持したときの感触を良くすることができ、操作性を向上させることができる。
【0330】
(構成B16)
前記第1ハウジング部材は、前記ゲームコントローラの正面側のハウジング部材であり、前記第2ハウジング部材は、前記ゲームコントローラの背面側のハウジング部材である、構成B1からB15の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0331】
上記構成B16によれば、正面側のハウジング部材と背面側のハウジング部材とによって本体ハウジングを構成することができる。
【0332】
(構成B17)
前記第1グリップ部材および第2グリップ部材の内側には振動子が設けられ、
前記第1グリップ部材および第2グリップ部材には前記振動子が直接接触し、前記第1突出部および第2突出部には前記振動子が緩衝部材を介して接触する、構成B1からB16の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0333】
上記構成B17によれば、ユーザの手に振動を伝え易くすることができる。
【0334】
(構成B18)
第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とが接続されることで構成されるゲームコントローラの本体ハウジングに装着される一対のグリップ部材であって、
前記一対のグリップ部材は、ユーザの一方の手で把持される第1グリップ部材と、ユーザの他方の手で把持される第2グリップ部材とを有し、
前記第1グリップ部材は、
前記本体ハウジングの第1突出部に接続され、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆い、
前記第2グリップ部材は、
前記第1グリップ部材とは別体の部材であって、前記本体ハウジングの第2突出部に接続され、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆う、一対のグリップ部材。
【0335】
上記構成B18によれば、一対のグリップ部材によって本体ハウジングの2つの突出部を覆うことができ、ユーザがゲームコントローラに装着されたグリップ部を把持したときに手になじみ易くさせることができ、コントローラの操作性を向上させることができる。
【0336】
(構成B19)
正面側ハウジング部材と背面側ハウジング部材とが接続されることで構成されるゲームコントローラの本体ハウジングに装着される一対のグリップ部材であって、
前記一対のグリップ部材は、ユーザの一方の手で把持される第1グリップ部材と、ユーザの他方の手で把持される第2グリップ部材とを有し、
前記第1グリップ部材は、
前記本体ハウジングの第1突出部に接続され、前記正面側ハウジング部材と前記背面側ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆い、
前記第2グリップ部材は、
前記第1グリップ部材とは別体の部材であって、前記本体ハウジングの第2突出部に接続され、前記正面側ハウジング部材と前記背面側ハウジング部材との境界部分の少なくとも一部を覆い、
前記第1グリップ部材および第2グリップ部材は、中空の部材であり、
前記第1グリップ部材は、その先端部に、前記第1突出部と接続するためのネジが挿入される穴を有し、
前記第2グリップ部材は、その先端部に、前記第2突出部と接続するためのネジが挿入される穴を有する、一対のグリップ部材。
【0337】
上記構成B19によれば、一対のグリップ部材によって本体ハウジングの2つの突出部を覆うことができ、ユーザがゲームコントローラに装着されたグリップ部を把持したときに手になじみ易くさせることができ、コントローラの操作性を向上させることができる。
【0338】
(構成B20)
両手で把持してゲーム操作を行うためのゲームコントローラであって、
本体ハウジングと、
前記本体ハウジングに接続され、ユーザの一方の手で把持される第1グリップ部材と、
前記第1グリップ部材とは別体の部材であって、前記本体ハウジングに接続され、ユーザの他方の手で把持される第2グリップ部材と、
前記第1グリップ部材の内側に設けられる第1振動子と、
前記第2グリップ部材の内側に設けられる第2振動子とを備え、
前記第1振動子は、前記第1グリップ部材には直接接触し、前記本体ハウジングには第1緩衝部材を介して接触し、
前記第2振動子は、前記第2グリップ部材には直接接触し、前記本体ハウジングには第2緩衝部材を介して接触する、ゲームコントローラ。
【0339】
上記構成B20では、第1振動子は、第1グリップ部材には直接接触する一方で、本体ハウジングには緩衝部材を介して接触する。また、第2振動子は、第2グリップ部材には直接接触する一方で、本体ハウジングには緩衝部材を介して接触する。これにより、第1グリップ部材の振動と第2グリップ部材の振動とを分離することができ、例えば、2つのグリップ部材に対する振動が互いに交わらないようにすることができる。
【0340】
(構成C1)
非接触通信によって外部記憶装置からデータを読み取ることが可能なゲームコントローラであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに内蔵され、前記非接触通信に用いられるアンテナと、
前記ハウジング上に設けられた第1の操作ボタンとを備え、
前記第1の操作ボタンは、前記ハウジング上の、前記アンテナを用いて前記外部記憶装置からデータを読み取ることが可能な読み取り領域に配置され、
前記第1の操作ボタンの上面の高さは、前記ハウジングの表面と実質的に同じ、又は、前記ハウジングの表面よりも低い、ゲームコントローラ。
【0341】
上記構成C1によれば、上記読み取り領域に第1の操作ボタンを配置することができる。第1の操作ボタンの上面の高さはハウジングの表面と実質的に同じかハウジング表面よりも低いため、外部記憶装置が上記読み取り領域に置かれても第1の操作ボタンを誤って押下してしまうことを防止することができ、非接触通信機能を有するゲームコントローラの操作性を向上させることができる。また、第1の操作ボタンの上面を低くして第1の操作ボタンを上記読み取り領域に配置することにより、第1の操作ボタンの誤操作を防止しつつ、省スペース化を実現することができる。
【0342】
(構成C2)
前記ゲームコントローラを把持して正面から見た場合に、前記第1の操作ボタンは、前記アンテナによって囲まれる領域の少なくとも一部と重なる位置に配置される、構成C1に記載のゲームコントローラ。
【0343】
上記構成C2によれば、第1の操作ボタンをアンテナが配置される領域と重ねることができ、スペースを有効に活用することができる。なお、アンテナによって囲まれる領域は、アンテナの線上であってもよいし、アンテナの内側であってもよい。
【0344】
(構成C3)
前記ハウジングには、前記読み取り領域の中心に対応する位置を含む第1領域と、前記第1領域の周辺の第2領域とがあり、
前記第1の操作ボタンは、前記ハウジング上の前記第2領域に配置される、構成C1又はC2に記載のゲームコントローラ。
【0345】
上記構成C3によれば、上記読み取り領域の中心の周辺に第1の操作ボタンを配置することができ、例えば、非接触通信によって外部記憶装置からデータを読み取る際に第1の操作ボタンに触れないようにすることができる。また、例えば、外部記憶装置が小さい場合には外部記憶装置と非接触通信を行いつつ第1の操作ボタンを操作可能とすることができる。
【0346】
(構成C4)
前記第1の操作ボタンは複数設けられる、構成C1からC3の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0347】
上記構成C4によれば、上記読み取り領域に複数の操作ボタンを配置することができる。
【0348】
(構成C5)
前記第1の操作ボタンはホームボタンである、構成C1からC4の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0349】
(構成C6)
前記第1の操作ボタンは画面のキャプチャのために用いられるボタンである、構成C1からC5の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0350】
上記構成C5、構成C6によれば、上記読み取り領域にホームボタンやキャプチャボタンを配置することができる。これらのボタンは、通常のゲーム中には比較的使用頻度が低いボタンであるため、ゲーム操作の妨げにならずに外部記憶装置と非接触通信を行うことができる。
【0351】
(構成C7)
前記ハウジングにおける前記第1の操作ボタンが設けられた面には、前記第1の操作ボタンとは異なる第2の操作ボタンが配置され、
前記第1の操作ボタンの前記ハウジング表面からの高さは、前記第2の操作ボタンの前記ハウジング表面からの高さよりも低い、構成C1からC6の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0352】
上記構成C7によれば、上記読み取り領域に配置された第1の操作ボタンを第2の操作ボタンよりも低くすることができ、非接触通信を行う際に第1の操作ボタンに外部記憶装置が接触して第1の操作ボタンに対する誤操作を防止することができ、操作性を向上させることができる。
【0353】
(構成C8)
前記第2の操作ボタンは、前記第1の操作ボタンよりも前記アンテナから離れた位置に配置される、構成C7に記載のゲームコントローラ。
【0354】
上記構成C8によれば、第2の操作ボタンをアンテナから離れた位置に配置することにより、非接触通信を行う際に第2の操作ボタンに外部記憶装置が接触して第2の操作ボタンに対する誤操作を防止することができる。また、第2の操作ボタンは第1の操作ボタンよりもハウジング表面からの高さが高いため、第2の操作ボタンはより操作性がよい。
【0355】
(構成C9)
前記アンテナは、前記ハウジング内の、前記ゲームコントローラの前後方向における中央よりも前面側に配置される、構成C1からC8の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0356】
上記構成C9によれば、アンテナをゲームコントローラの前面に近い位置に配置するため、ゲームコントローラの前面に置かれた外部記憶装置との非接触通信を行い易くすることができる。
【0357】
(構成C10)
前記アンテナは、前記ゲームコントローラの左右方向における中央に配置される、構成C1からC9の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0358】
上記構成C10によれば、前記ゲームコントローラの左右方向における中央を上記読み取り範囲とすることができる。
【0359】
(構成C11)
前記非接触通信は、NFC(Near Field Communication)を用いた通信である、構成C1からC10の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0360】
(構成C12)
前記非接触通信は、RFIDを用いた通信である、構成C1からC10の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0361】
上記構成C11,C12によれば、NFC技術やRFID技術を用いて非接触通信を行うことができる。
【0362】
(構成C13)
前記ハウジング内には、第1基板と、当該第1基板よりも前記ゲームコントローラの背面側に配置された第2基板とが設けられ、
前記アンテナは、前記第1基板に配置される、構成C1からC12の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0363】
上記構成C13によれば、ゲームコントローラの前面側に配置された第1基板にアンテナを設けることができ、ゲームコントローラの前面に置かれた外部記憶装置との非接触通信を行い易くすることができる。また、基板を2層構造にすることにより、1つの基板の面積を小さくすることができ、コントローラを小さく構成することができる。
【0364】
(構成C14)
前記第2基板には、前記ゲームコントローラを制御するための制御回路が配置される、構成C13に記載のゲームコントローラ。
【0365】
上記構成C14によれば、背面側に配置された第2基板に制御回路を設けることができる。
【0366】
(構成C15)
前記アンテナは、前記第1基板の裏側に配置される、構成C13又はC14に記載のゲームコントローラ。
【0367】
上記構成C15によれば、限られた基板の面積を有効に活用することができ、設計の自由度を向上させることができる。
【0368】
(構成C16)
前記第1基板の表側には、前記第1の操作ボタンの操作を検出するためのスイッチが配置される、構成C15に記載のゲームコントローラ。
【0369】
上記構成C16によれば、第1基板の表側に第1の操作ボタンのスイッチを配置し、裏側にアンテナを配置することができ、アンテナの位置に関係なく第1の操作ボタンを配置することができる。
【0370】
(構成C17)
非接触通信によって外部記憶装置からデータを読み取ることが可能なゲームコントローラであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに内蔵され、前記非接触通信に用いられるアンテナと、
前記ハウジング上に設けられた第1の操作ボタンとを備え、
前記第1の操作ボタンは、前記ハウジング上の、前記アンテナを用いて前記外部記憶装置からデータを読み取ることが可能な読み取り領域に配置され、
前記ゲームコントローラを把持して正面から見た場合に、前記第1の操作ボタンは、前記アンテナによって囲まれる領域の少なくとも一部と重なる位置に配置される、ゲームコントローラ。
【0371】
上記構成C17によれば、第1の操作ボタンをアンテナが配置される領域と重ねることができ、スペースを有効に活用することができる。なお、アンテナによって囲まれる領域は、アンテナの線上であってもよいし、アンテナの内側であってもよい。
【0372】
(構成C18)
前記第1の操作ボタンは、押下された状態では前記ハウジングの表面よりも低い、構成C1からC17の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0373】
上記構成C18によれば、第1の操作ボタンは、押下された状態ではハウジングの表面よりも低いため、外部記憶装置が読み取り領域に置かれた場合に、意図しない第1の操作ボタンの押下が検出されることを防止することができる。すなわち、この構成では、仮に外部記憶装置が読み取り領域に置かれることによって、外部記憶装置が第1の操作ボタンに触れた場合、第1の操作ボタンの位置はハウジング表面とほぼ同じ位置まで下がることはあっても、第1の操作ボタンがハウジングの表面よりも低くなり難い。したがって、ユーザが第1の操作ボタンを押す意思がなく、単に外部記憶装置を読み取り領域に置く場合には、第1の操作ボタンの押下が検出される可能性は低く、誤操作を防止することができる。
【0374】
(構成D1)
非接触通信によって外部記憶装置からデータを読み取ることが可能なゲームコントローラであって、
ハウジング内に設けられた第1基板と、
前記ハウジング内に設けられ、前記第1基板よりも前記ゲームコントローラの背面側に配置された第2基板とを備え、
前記第1基板上に、前記非接触通信に用いられるアンテナが配置される、ゲームコントローラ。
【0375】
上記構成D1によれば、ゲームコントローラのハウジング内には、第1基板と、第1基板よりも背面側に配置された第2基板とが設けられ、第1基板上に非接触通信のためのアンテナが設けられる。これにより、ゲームコントローラの前面に置かれた外部記憶装置との非接触通信を行い易くすることができる。また、基板を2層構造とすることにより、アンテナの位置に影響せず他の回路の配置を定めることができ、設計の自由度が向上する。
【0376】
(構成D2)
前記アンテナは、前記第1基板の背面に配置される、構成D1に記載のゲームコントローラ。
【0377】
上記構成D2によれば、アンテナが第1基板の裏側の面に配置されるため、例えば、第1基板の表側の面に他の回路を配置することができ、限られた基板の面積を有効に活用することができる。
【0378】
(構成D3)
前記第1基板の前面には、操作ボタンに対する操作を検出するためのスイッチが設けられる、構成D2に記載のゲームコントローラ。
【0379】
上記構成D3によれば、第1基板の表側の面に操作ボタンのスイッチを配置し、裏側の面にアンテナを配置するため、アンテナの位置に関係なく操作ボタンを配置することができ、設計の自由度を向上させることができる。
【0380】
(構成D4)
前記スイッチは、前記ハウジングにおける前記アンテナによって囲まれる領域に対応する位置に配置される、構成D3に記載のゲームコントローラ。
【0381】
上記構成D4によれば、操作ボタンのスイッチがアンテナによって囲まれる領域に対応する位置に設けられるため、ハウジング上の非接触通信が可能な領域に操作ボタンを配置することができる。
【0382】
(構成D5)
前記第2基板には、前記非接触通信を制御する制御回路が配置される、構成D1からD4の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0383】
上記構成D5によれば、第1基板にアンテナを配置する一方で、その制御回路を第2基板に配置するため、アンテナの位置に関係なく制御回路を配置することができ、設計の自由度を向上させることができる。
【0384】
(構成D6)
前記第2基板の表面には、アナログスティックが配置される、構成D1からD5の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0385】
上記構成D6によれば、アンテナについてはゲームコントローラのハウジングの前面側の第1基板に配置し、アナログスティックについては背面側の第2基板に配置される。これにより、アンテナとハウジングの前面との距離を短くしつつ、アナログスティックの操作部の長さを確保することができる。また、アナログスティックを基板上に配置することにより部品点数を削減することができる。
【0386】
(構成D7)
前記第1基板および前記第2基板を前記ゲームコントローラの正面と平行な面に投影した場合、投影後の前記第1基板は投影後の前記第2基板の少なくとも一部と重なる、構成D1からD6の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0387】
上記構成D7によれば、基板が2層に重なる構造のため、ゲームコントローラを小さく構成することができる。
【0388】
(構成D8)
前記スイッチと前記アンテナとを前記ゲームコントローラの正面と平行な面に投影した場合、投影後の前記スイッチは投影後の前記アンテナによって囲まれる領域に配置される、構成D1からD7の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0389】
上記構成D8によれば、非接触通信が可能な領域に操作ボタンを配置することができる。
【0390】
(構成E1)
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、第1方向および当該第1方向とは異なる第2方向に振動可能な振動子とを備え、
前記振動子は、少なくとも前記第1方向に対応する第1面において前記ハウジングと接触する、ゲームコントローラ。
【0391】
上記構成E1によれば、振動子をその第1面においてハウジングと接触させるため、振動子の第1方向の振動をハウジングに伝わり易くすることができ、ユーザの振動体験を向上させることができる。
【0392】
(構成E2)
前記振動子は、前記第1方向に対応する第1面および前記第2方向に対応する第2面において前記ハウジングと接触する、構成E1に記載のゲームコントローラ。
【0393】
上記構成E2によれば、振動子をその第1面および第2面においてハウジングと接触させるため、振動子の第1方向および第2方向の振動をハウジングに伝わり易くすることができ、ユーザの振動体験を向上させることができる。
【0394】
(構成E3)
前記第1面は、前記第1方向と実質的に直交する面であり、前記第2面は、前記第2方向と直交する面である、構成E2に記載のゲームコントローラ。
【0395】
上記構成E3によれば、振動方向に直行する面をハウジングと接触させるため、振動子の振動をハウジングに伝わり易くすることができる。
【0396】
(構成E4)
前記第1方向と前記第2方向とは実質的に直交する、構成E1からE3の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0397】
上記構成E4によれば、互いに直交する方向に振動する振動子を用いてゲームコントローラを振動させることができ、異なる方向への振動をユーザに体験させることができる。
【0398】
(構成E5)
前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1方向は、前記ゲームコントローラにおける実質的な左右方向である、構成E1からE4の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0399】
上記構成E5によれば、ゲームコントローラを左右方向に振動させることができ、ユーザに左右方向の振動を体験させることができる。
【0400】
(構成E6)
前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第2方向は、前記ゲームコントローラにおける実質的な前後方向である、構成E1からE5の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0401】
上記構成E6によれば、ゲームコントローラを前後方向に振動させることができ、ユーザに前後方向の振動を体験させることができる。
【0402】
(構成E7)
前記振動子は実質的に直方体形状である、構成E1から6の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0403】
上記構成E7によれば、例えば、より広い面積で振動子をハウジングの面に接触させることができ、ユーザに振動を伝え易くすることができる。
【0404】
(構成E8)
前記振動子は、前記ハウジングの内面における平面部と接触する、構成E1からE7の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0405】
上記構成E8によれば、振動子をハウジングの平面部と接触させるため、接触面積を大きくすることができ、振動子の振動をハウジングに伝え易くすることができ、ユーザに振動が伝わり易くすることができる。
【0406】
(構成E9)
前記ハウジングは、第1部分と、当該第1部分よりも肉厚な第2部分とを有し、
前記振動子は、前記ハウジングの前記第1部分と接触する、構成E1からE8の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0407】
上記構成E9によれば、上記ハウジングのより肉薄な部分に振動子が接触するため、振動子の振動をハウジングに伝え易くすることができ、ユーザに振動が伝わり易くすることができる。
【0408】
(構成E10)
前記振動子は、前記ハウジングの内面におけるリブ部と接触する、構成E1からE9の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0409】
上記構成E10によれば、上記ハウジング内部のリブ部(凸部)に振動子を接触させることができる。
【0410】
(構成E11)
前記振動子はホルダに収容され、前記ホルダは前記ハウジングに固定される、構成E1からE10の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0411】
上記構成E11によれば、振動子をホルダに収容し、ホルダをハウジングに固定することで振動子をハウジング内に固定することができる。
【0412】
(構成E12)
前記ホルダは、前記振動子の少なくとも一部を覆う形状であって、少なくとも前記振動子の前記第1面に対応する面が開口している、構成E11に記載のゲームコントローラ。
【0413】
上記構成E12によれば、振動子の第1面をホルダの開口部から露出することができ、振動子の他の面についてはホルダで覆うことができる。振動子の第1面はホルダの開口部から露出し、ハウジングと接触するため、第1方向の振動がハウジングに伝わり易く、ユーザに振動を伝え易くすることができる。一方、振動子の他の面についてはホルダで覆われるため、振動子の振動をホルダで吸収してハウジングに伝え難くすることができる。
【0414】
(構成E13)
前記ホルダは、弾性素材により形成される、構成E11又はE12に記載のゲームコントローラ。
【0415】
上記構成E13によれば、振動子を比較的柔らかい素材で覆うことができ、振動子の振動をホルダで吸収しやすくすることができる。
【0416】
(構成E14)
前記ゲームコントローラは、前記振動子として第1振動子と第2振動子とを備え、
前記第1振動子は、第1方向および当該第1方向とは異なる第2方向に振動可能であり、
前記第2振動子は、第1方向および当該第1方向とは異なる第2方向に振動可能であり、
前記ハウジングは、ユーザの左手で把持される左グリップ部と、ユーザの右手で把持される右グリップ部とを有し、
前記左グリップ部に前記第1振動子が配置され、前記右グリップ部に前記第2振動子が配置され、
前記第1振動子は、前記第1方向に対応する第1面および前記第2方向に対応する第2面において前記左グリップ部に接触し、
前記第2振動子は、前記第1方向に対応する第1面および前記第2方向に対応する第2面において前記右グリップ部に接触する、構成E1からE13の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0417】
上記構成E14によれば、ユーザに把持される左右のグリップ部に振動子を配置することができ、ユーザの左右の手のそれぞれに振動を与えることができる。また、左右のグリップ部のそれぞれに振動子の第1面および第2面が接触するため、左右のグリップ部に振動が伝わり易い。また、左右のグリップ部をそれぞれ振動させることができるため、左右の振動を分離してユーザに様々な種類の振動を体験させることができる。なお、「前記第1振動子は、第1方向および当該第1方向とは異なる第2方向に振動可能」との表現は、第1振動子自体が2つの方向に振動可能であることを意味する。同様に、「前記第2振動子は、第1方向および当該第1方向とは異なる第2方向に振動可能である」との表現は、第2振動子自体が2つの方向に振動可能であることを意味する。ゲームコントローラを基準とした場合、第1振動子および第2振動子の姿勢によっては、第1振動子の2つの振動方向は、第2振動子の2つの振動方向と一致する場合もあれば一致しない場合もある。
【0418】
(構成E15)
前記ハウジングは、ユーザの手で把持されるグリップ部を有し、
前記振動子の前記第1面は、前記グリップ部におけるユーザの掌が接触する第1部分と接触する、構成E1からE14の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0419】
上記構成E15によれば、振動子の第1面とグリップ部の第1部分とを接触させることにより、振動子の第1方向の振動をユーザの掌に伝え易くすることができる。
【0420】
(構成E16)
前記グリップ部は、前記第1部分とは異なる第2部分を有し、
前記第1部分はユーザの掌の略中央部分に当たり、前記第2部分はユーザの指の部分に当たり、
前記振動子の前記第2方向に対応する第2面は、前記グリップ部における前記第2部分と接触し、
前記第1方向の振動の共振周波数と、前記第2方向の振動の共振周波数とは異なる、構成E15に記載のゲームコントローラ。
【0421】
上記構成E16によれば、ユーザの掌の中央部分と、指の部分とで異なる周波数の振動を与えることができ、手の部分によって異なる種類の振動をユーザに感じさせることができる。
【0422】
(構成E17)
前記ゲームコントローラを正面から見た場合に、前記第1方向は、前記ゲームコントローラにおける実質的な左右方向であり、前記第2方向は、前記ゲームコントローラにおける実質的な前後方向であり、
前記第1方向の振動の共振周波数と、前記第2方向の振動の共振数端数とは異なる、構成E1からE16の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0423】
上記構成E17によれば、ゲームコントローラにおける左右方向と前後方向とで異なる共振周波数で振動させることができ、ユーザに左右方向と前後方向とで異なる種類の振動を感じさせることができる。
【0424】
(構成E18)
前記ハウジングは、本体ハウジングとユーザの手で把持されるグリップ部とで構成され、
少なくとも前記振動子の前記第1面は、前記グリップ部と直接接触する、構成E1からE17の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0425】
上記構成E18によれば、ハウジングにおけるグリップ部には振動子を直接接触させることができ、グリップ部に振動子の振動が伝わり易くすることができる。
【0426】
(構成E19)
前記振動子は、前記本体ハウジングと緩衝部材を介して接触する、構成E18に記載のゲームコントローラ。
【0427】
上記構成E19によれば、振動子は、グリップ部に対しては直接接触する一方で、本体ハウジングに対しては緩衝部材を介して接触する。このため、グリップ部に対しては振動子の振動を伝え易くする一方で、本体ハウジングには振動を伝え難くすることができる。
【0428】
(構成E20)
前記第1方向の振動の共振周波数と、前記第2方向の振動の共振周波数とは異なる、構成E1からE19の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0429】
上記構成E20によれば、異なる共振周波数でゲームコントローラを振動させることができ、共振周波数の異なる振動をユーザに感じさせることができる。
【0430】
(構成E21)
振動子を備えるゲームコントローラであって、
前記振動子は、共振周波数として、第1の共振周波数と、当該第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数とを有する、ゲームコントローラ。
【0431】
上記構成E21によれば、異なる共振周波数でゲームコントローラを振動させることができ、共振周波数の異なる振動をユーザに感じさせることができる。
【0432】
(構成E22)
前記振動子は、リニア振動アクチュエータである、構成E21に記載のゲームコントローラ。
【0433】
上記構成E22によれば、異なる共振周波数により振動する振動子としてリニア振動アクチュエータを用いることができ、振動子を直線方向に振動させることができる。
【0434】
(構成F1)
開口部を有するハウジングと、
前記開口部から露出され、ユーザの指で押下される操作ボタンのキートップと、
発光部と、
前記発光部の光を導く導光部であって前記キートップの外周を囲む筒状の導光部と、
前記導光部の外周を囲む遮光部と、
前記キートップの下方に配置されるスイッチとを備え、
前記キートップの上面および前記導光部の上面は、前記開口部から露出される、ゲームコントローラ。
【0435】
上記構成F1によれば、導光部がハウジングの開口部から露出され、導光部が遮光部によって囲まれる。これにより、導光部から光が漏れることなく、ハウジング表面に光を導くことができ、操作ボタンを例えばリング状に発光させることができる。
【0436】
なお、上記遮光部には、遮光素材によって成形された部材や導光部の外周に遮光剤を塗布するものも含まれる。
【0437】
(構成F2)
前記スイッチは前記キートップの中心の下方に配置される、構成F1に記載のゲームコントローラ。
【0438】
上記構成F2によれば、キートップの下方にスイッチが設けられるため、ボタンの構造をシンプルにすることができる。
【0439】
(構成F3)
前記キートップの下方に配置され、前記キートップを押下方向と反対方向に付勢する弾性部を備え、
前記キートップは、前記キートップが押下された場合、前記弾性部を介して前記スイッチと接触する、構成F1又はF2に記載のゲームコントローラ。
【0440】
上記構成F3によれば、シンプルな構造でキートップを押し上げることができる。
【0441】
(構成F4)
前記弾性部は、導光素材で形成され、
前記発光部は、前記弾性部の下方であって当該弾性部と重なる位置に配置される、構成F3に記載のゲームコントローラ。
【0442】
上記構成F4によれば、弾性部が発光部と重なる位置に配置されても発光部の光を透過して導光部に光を入射させることができる。
【0443】
(構成F5)
前記遮光部は筒状である、構成F1からF4の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0444】
上記構成F5によれば、筒状の導光部を筒状の遮光部で覆うことができる。
【0445】
(構成F6)
前記発光部は、前記遮光部により囲まれる領域の内側に配置される、構成F1からF5の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0446】
上記構成F6によれば、発光部からの光を遮光部の外側に漏れないようにすることができる。
【0447】
(構成F7)
前記発光部は複数設けられる、構成F1からF6の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0448】
上記構成F7によれば、光のムラを無くして導光部を発光させることができる。
【0449】
(構成F8)
前記複数の発光部は、前記キートップの中心に対して対称の位置に配置される、構成F1からF7の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0450】
上記構成F8によれば、キートップを中心として対称の位置に発光部が配置されるため、光のムラを無くして導光部を均一に発光させることができる。
【0451】
(構成F9)
前記遮光部は、前記ハウジングの表面から露出されない、構成F1からF8の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0452】
上記構成F9によれば、遮光部を目立たないようにすることができる。
【0453】
(構成F10)
前記導光部は、前記キートップが押下されても前記キートップの押下方向に押下されない、構成F1からF9の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0454】
上記構成F10によれば、キートップのみが押下され、発光する周囲の導光部については押下されない操作ボタンを提供することができる。
【0455】
(構成F11)
前記スイッチおよび前記発光部は、前記ハウジング内に設けられた基板上に配置される、構成F1からF10の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0456】
上記構成F11によれば、部品点数を削減することができる。
【0457】
(構成F12)
前記導光部の上面は、前記ハウジングの表面と実質的に同じ高さである、構成F1からF11の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0458】
(構成F13)
前記キートップの上面は、前記ハウジングの表面と実質的に同じ高さである、構成F1からF12の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0459】
上記構成F12,F13によれば、操作ボタンをハウジングの表面と略フラットにすることができる。
【0460】
(構成F14)
前記操作ボタンはホームボタンである、構成F1からF13の何れかに記載のゲームコントローラ。
【0461】
上記構成F14によれば、ホームボタンを発光させることができる。例えば、ホームボタンは、通常のゲーム操作とは異なる操作を行うために用いられ(例えばメニュー画面の表示)、そのようなホームボタンの周囲を発光させることができる。