特許第6576440号(P6576440)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6576440MRAMに基づく磁気装置用の電気配線デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576440
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】MRAMに基づく磁気装置用の電気配線デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8239 20060101AFI20190912BHJP
   H01L 27/105 20060101ALI20190912BHJP
   H01L 43/08 20060101ALI20190912BHJP
【FI】
   H01L27/105 447
   H01L43/08 Z
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-516436(P2017-516436)
(86)(22)【出願日】2015年9月24日
(65)【公表番号】特表2017-531321(P2017-531321A)
(43)【公表日】2017年10月19日
(86)【国際出願番号】EP2015072031
(87)【国際公開番号】WO2016050615
(87)【国際公開日】20160407
【審査請求日】2018年6月12日
(31)【優先権主張番号】62/059,337
(32)【優先日】2014年10月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509096201
【氏名又は名称】クロッカス・テクノロジー・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】カンブ・ベルトラン
【審査官】 小山 満
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−053508(JP,A)
【文献】 特開2004−214346(JP,A)
【文献】 特開2013−033573(JP,A)
【文献】 特開2010−171332(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0201073(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8239
H01L 27/105
H01L 43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの配線デバイス複数のMRAMセルを有するMRAMに基づく磁気装置において、
前記配線デバイスが、1つの磁気トンネル接合と、この磁気トンネル接合の下端部に電気接続している1つのストラップ部と、この磁気トンネル接合の上端部に電気接続している1つの電流線部と、1つのビアを介して1つの下金属スタッドに電気接続している1つの上金属スタッドとを有し、前記磁気トンネル接合中に通電する電流が、前記ストラップ部と前記ビアとの間と、前記ビアと前記下金属スタッド又は前記上金属スタッドとの間とに直接に通電するように、前記ストラップ部が、前記ビアに直接に電気接触されていて、
それぞれのMRAMセル、1つの磁気トンネル接合、この磁気トンネル接合下端部に電気接続している1つの接合ストラップ、この磁気トンネル接合上端部に電気接続している1つの電流線、この磁気トンネル接合下端部の下に配置されていて、センス電流通電するための1つのフィールド線から構成されていて、
1つのMRAMセル前記磁気トンネル接合、前記電流線前記接合ストラップを介してもう1つのMRAMセル前記磁気トンネル接合直列に電気接続されていて、
前記配線デバイスが、前記複数のMRAMセルに直列に接続されているように、前記配線デバイスだけの前記ストラップ部、複数のMRAMセルうちの1つのMRAMセル接合ストラップ電気接続している当該MRAMに基づく磁気装置
【請求項2】
前記電気配線デバイスの前記ストラップ部は、前記ビアに接触して結合するように配置されている請求項1に記載のMRAMに基づく磁気装置。
【請求項3】
前記電気配線デバイスの前記ビアは、第1幅を有する上部と、この第1幅よりも小さい第2幅を有する下部とから構成されていて、
前記ストラップ部は、当該上ビア部との共有部分の当該下ビア部上で前記ビアに接触している請求項2に記載のMRAMに基づく磁気装置。
【請求項4】
前記下金属スタッドに電気接続されているトランジスタをさらに有する請求項1に記載のMRAMに基づく磁気装置。
【請求項5】
1つの配線デバイスと複数のMRAMセルとを有するMRAMに基づく磁気装置を製造するための方法において、
前記配線デバイスが、1つの磁気トンネル接合と、この磁気トンネル接合の下端部に電気接続している1つのストラップ部と、この磁気トンネル接合の上端部に電気接続している1つの電流線部と、1つのビアを介して1つの下金属スタッドに電気接続している1つの上金属スタッドとを有し、前記磁気トンネル接合中に通電する電流が、前記ストラップ部と前記ビアとの間と、前記ビアと前記下金属スタッド又は前記上金属スタッドとの間とに直接に通電するように、前記ストラップ部が、前記ビアに直接に電気接触されていて、
前記方法が、
下金属スタッド形成することと、
ストラップ部形成することと、
ビア磁気トンネル接合を形成することと、
上金属スタッド電流線部を形成することと、
前記配線デバイスが、前記複数のMRAMセルに直列に接続されるように、この配線デバイスの前記ストラップ部を前記複数のMRAMセルのうちのただ1つのMRAMセルの接合ストラップに接続することとをこの順序で有する当該方法。
【請求項6】
前記下金属スタッド形成することは、第1誘電体層基板に形成することと、下スタッドトレンチこの第1誘電体層に形成することと、前記下金属スタッドこの下スタッドトレンチに蒸着することとを有する請求項に記載の方法。
【請求項7】
ストラップ部形成することは、第2誘電体層第1誘電体層に形成することと、第3誘電体層前記第2誘電体層に形成することと、ストラップトレンチこの第3誘電体層に形成し、前記ストラップ部このストラップトレンチに蒸着することとを有する請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記ビア形成することは、第4誘電体層第3誘電体層に形成することと、ビアトレンチ、前記下金属スタッド整合されたこの第4誘電体層内に形成することと、前記ビア前記ビアトレンチに蒸着することとを有する請求項に記載の方法。
【請求項9】
接合トレンチ、前記ストラップ部整合された前記第4誘電体層に形成することと、磁気トンネル接合前記接合トレンチに蒸着することとをさらに有する請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記上金属スタッド電流線部を形成することは、第5誘電体層前記第4誘電体層に形成することと、前記下金属スタッド整合された上スタッドトレンチ、前記磁気トンネル接合整合されたライントレンチを前記第5誘電体層に形成することと、前記上金属スタッド前記上スタッドトレンチに蒸着し、電流線部前記ライントレンチに蒸着することとを有する請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低い欠陥とより小さい寸法とを有するMRAMに基づく(MRAMベース)磁気装置に接続するための電気配線(相互配線)デバイスに関する。さらに、本発明は、当該配線デバイスを製造するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体のバックエンド処理では、誘電体によって分離された複数の金属書き込み層が、ビア、すなわち金属を隣接した金属に均一に接続する金属ピラー、を使用して電気配線されている。図1は、上金属スタッド8から下金属スタッド5へ向かって下方に延在しているビア6を有する配線の一般的な実装の一例を示す。
【0003】
マグネティック・ロジック・ユニット(MLU)を有するMRAM技術では、磁気トンネル接合2が、ストラップ7と称される局所配線上に多くの場合に配置されている(図2参照)。このストラップ7は、一般に、Ta又はWのような高融点金属から製作されるが、その他の金属を含んでいてもよい。電流が、金属のフィールド線4中に通電されるときに、より高い磁場を得るため、多くの場合、このストラップ7は、その下の金属のフィールド線4の間近にある。
【0004】
しかしながら、下方に延在しているこのようなビアは、加工を困難にし、浅いビアとその下の薄い誘電体層とに関連して高い欠陥率を引き起こす。
【0005】
図3は、電流線3とストラップ7との間に接続された磁気トンネル接合2を有する標準的なMLU型のセル用の配線を示す。このストラップ7は、電流線部3′に向かって上方に延在しているビア部6′を介し且つビア6を介して下金属スタッド5に直列に電気接続されている。
【0006】
図3の配線配置は、より良好な処理性能をもたらすが、磁気素子のためのセル寸法をより大きくしてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013−033573号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2010/187591号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第1333486号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2012/201073号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明では、ストラップの上の金属から延在するビアを使用して、このストラップとその下の金属との間を電気接続させる新しいビア技術が記載されている。
【0009】
本発明は、1つの磁気トンネル接合と、この磁気トンネル接合の下端部に電気接続している1つのストラップ部と、この磁気トンネル接合の上端部に電気接続している1つの電流線部と、1つのビアを介して1つの下金属スタッドに電気接続している1つの上金属スタッドとを有する電気配線デバイスに関する。この場合、前記磁気トンネル接合中に通電する電流が、前記ストラップ部と1つのビアとの間と、このビアと前記下金属スタッド又は前記上金属スタッドとの間とに直接に通電するように、前記ストラップ部が、前記ビアに直接に電気接触されている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
さらに、本発明は、1つの配線デバイスと、複数のMRAMセルとを有するMRAMに基づく磁気装置に関する。それぞれのMRAMセルが、1つの磁気トンネル接合と、この磁気トンネル接合の下端部に電気接続している1つの接合ストラップと、この磁気トンネル接合の上端部に電気接続している1つの電流線と、1つのフィールド線がこの磁気トンネル接合の下端部の下に配置されていて、センス電流を通電するためのこのフィールド線とから構成されている。1つのMRAMセルの前記磁気トンネル接合が、前記電流線と前記接合ストラップとを介してもう1つのMRAMセルの前記磁気トンネル接合と直列に電気接続されている。この場合、前記配線デバイスのストラップ部が、複数のMRAMセルのうちの1つのMRAMセルの接合ストラップに電気接続している。
【0011】
また、本発明は、下金属スタッドを形成するステップと、ストラップ部を形成するステップと、ビアと磁気トンネル接合とを形成するステップと、上金属スタッドと電流線部とを形成するステップとを有する、配線デバイスを製造するための方法に関する。
【0012】
ここに開示されている電気配線デバイスと、配線デバイスを有するMRAMに基づく磁気装置とは、従来の配線デバイスの製造と比べてより低い欠陥率で製造され得る。また、当該電気配線デバイスは、当該MRAMに基づく磁気装置の有益なセル寸法と結合される簡単な方法を可能にする。
【0013】
本発明は、例示され且つ図面に示された1つの実施の形態の説明によってより良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】従来の配線を示す。
図2】MRAMセル用の従来の局所配線を示す。
図3】標準的なMLU型セル用の配線を示す。
図4】1つの実施の形態による電気配線デバイスを示す。
図5】1つの実施の形態による配線デバイスを製造するための方法を示す。
図6】1つの実施の形態による当該配線デバイスと複数のMRAMセルとを有する磁気装置を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
電気配線デバイス10が、1つの実施の形態による図4に示されている。当該配線デバイス10は、磁気トンネル接合2′と、この磁気トンネル接合2′の下端部に電気接続されているストラップ部7′と、この磁気トンネル接合2′の上端部に電気接続されている電流線部3′と、ビア6を介して下金属スタッド5に電気接続されている上金属スタッド8とを有する。磁気トンネル接合2′中に通電する電流が、ストラップ部7とビア6との間と、ビア6と下金属スタッド5又は上金属スタッド8との間とに直接に通電するように、ストラップ部7′が、ビア6に直接に電気接触されている。
【0016】
ストラップ部7′、上金属スタッド8、下金属スタッド5及び電流線部3′は、金属材料のような導電性材料から成る。ストラップ部7′は、Ta又はWのような高融点金属から成ってもよい。別の実施の形態では、電流が、ストラップ部7′中に通電されるときに、ストラップ部7′が、磁気トンネル接合2′を局所加熱するためにも使用され得るように、このストラップ部7′は、200Ω/□(square)を超えるシート抵抗を有し得る。このことは、減少された横断面を有するストラップ部7′によって達成され得る。この代わりに、又は当該より小さい横断面と組み合わせて、このことは、ストラップ部7′のための抵抗材料を使用することによっても達成され得る。例えば、106Ω/□のシート抵抗を有する一般にタンタルから成る2つのストラップ部7′が、200Ω/□を超えるシート抵抗を有する窒化タンタルから製作され得る。
【0017】
1つの実施の形態では、ストラップ部7′が、ビア6に接触して結合するように配置されている。図4の特別な例では、ビア6が、第1幅を有する上部6′と、この第1幅よりも小さい第2幅を有する下部6″とから構成されている。好ましくは、ストラップ部7′は、上ビア部6′との共有部分(交差部分)の下ビア部6″でビア6に接触している。この配置では、ストラップ部7′は、下ビア部6″の側面と、上ビア部6′と下ビア部6″との共有部分(交差部分)に形成されたアンダーカット6′″とに接触している。この配置は、ビア6とストラップ部7′との間の接触面積を増大させることを可能にし、ストラップ部7′がビア6の側面のうちのただ1つの側面だけでこのビア6に接触しているときよりも良好な電気接触を保証する。
【0018】
図示されていない1つの実施の形態では、配線デバイス10が、下金属スタッド5に電気接続されているトランジスタをさらに有する。
【0019】
図5は、1つの実施の形態による配線デバイス10を製造するための方法を示し、
下金属スタッド5を形成するステップと、
ストラップ部7′を形成するステップと、
ビア6と磁気トンネル接合2′とを形成するステップと、
上金属スタッド8と電流線部3′とを形成するステップとを有する。
【0020】
図5aに示されているように、第1誘電体層51が、基板50上に最初に付着(蒸着を含む)され、下スタッドトレンチ510が、例えばエッチングによってこの第1誘電体層51内に提供される。次いで、下金属スタッド5が、この下スタッドトレンチ(510)内に蒸着される。
【0021】
図5bは、第1誘電体層51上の第2誘電体層52の蒸着と、第2誘電体層52上の第3誘電体層53の蒸着とを示す。ストラップトレンチ530が、この第3誘電体層53内にエッチング形成される。次いで、ストラップ部7′が、このストラップトレンチ530内に蒸着される。
【0022】
図5cは、第3誘電体層53の上部への第4誘電体層54の蒸着と、この第4誘電体層54内にビアトレンチ540を形成することとを示す。次いで、ビア6が、このビアトレンチ540内に蒸着される。このビア6が蒸着されるときに、このビア6が、金属スタッド5に電気接触するように、このビアトレンチ540が、この下金属スタッド5と整合されている部分でエッチングされる。
【0023】
当該製造方法は、接合トレンチ541を第4誘電体層54内に形成することと、磁気トンネル接合2′をこの接合トレンチ541内に蒸着することとをさらに有する。磁気トンネル接合2′が蒸着されるときに、この磁気トンネル接合2′が、ストラップ部7′に電気接触するように、接合トレンチ541が、このストラップ部7′に整合するようにエッチングされる。
【0024】
当該製造方法は、誘電体層51〜55のうちの1つの誘電体層を蒸着した後に平坦化するステップをさらに有し得る。
【0025】
当該製造方法は、第4誘電体層54上に第5誘電体層55を蒸着することと、下金属スタッド5と整合された上スタッドトレンチ550を形成することとをさらに有する。次いで、上金属スタッド8が、ビア6と電気接触するように上スタッドトレンチ550内に蒸着される。ライントレンチ553が、第5誘電体層55内にエッチングされてもよく、電流線部3′が、このライントレンチ553内に蒸着される。当該蒸着された電流線部3′が、磁気トンネル接合2′と電気接触するように、このライントレンチ553が、この磁気トンネル接合2′と整合している。
【0026】
誘電体層51〜55は、シリコン酸化物又はLow−k誘電材料のような誘電体から成る1つ又はそれより多い層から成り得る。
【0027】
図6に示された1つの実施の形態では、MRAMに基づく磁気装置100が、1つの配線デバイス10と、複数のMRAMセル1とを有する。それぞれのMRAMセル1が、1つの磁気トンネル接合2と、この磁気トンネル接合2の下端部に電気接続している1つの接合ストラップ7と、この磁気トンネル接合2の上端部に電気接続していて、電流31を通電するための1つの電流線3と、この磁気トンネル接合2の下端部の下に配置されていて、センス電流41を通電するための1つのフィールド線4とから構成されている。1つのMRAMセル1の磁気トンネル接合2が、この電流線3とこの接合ストラップ7とを介してもう1つのMRAMセル1の磁気トンネル接合2と直列に電気接続されている。配線デバイス10のストラップ部7′が、複数のMRAMセル1のうちの1つのMRAMセル1の接合ストラップ7′に電気接続している。
【0028】
磁気トンネル接合2、2は、センス磁化210を有する1つのセンス層21と、記憶磁化を有する1つの記憶層23と、このセンス磁気層21をこの記憶磁気層23から分離する1つのトンネル障壁層22から構成されている。当該磁気トンネル接合2が、高温閾値にあり、低温閾値でピン止めされる場合、当該センス磁化210は、反転可能であり、当該記憶磁化230は、調整可能である。当該磁気トンネル接合2は、当該第2磁化を低温閾値でピン止めし、当該第2磁化を高温閾値で解除するための反強磁性層24をさらに有してもよい。電流線3は、書き込み操作中に加熱電流を通電し、読み取り操作中に読み取り電流を通電するために使用され得る。フィールド線4は、書き込み操作中に記憶磁化230を切り替え、読み取り操作中にセンス磁化210を切り替えるために適合された外部磁場42を生成するように、フィールド電流41を通電するために配置され得る。
【0029】
当該センス層及び当該記憶層は、CoFe、CoFeB又はNiFe合金から成り得る。
【0030】
トンネル障壁層22は、一般にナノメートルの範囲内の薄い層であり、例えば、アルミナ又は酸化マグネシウムのような任意の適切な絶縁材料から形成され得る。反強磁性層24は、IrMn、PtMn若しくはFeMnのようなマンガンを母材とする合金又はその他の任意の適切な材料から製作され得る。
【符号の説明】
【0031】
1 MRAMセル
10 配線デバイス
100 MRAMに基づく磁気装置
2,2′ 磁気トンネル接合
21 強磁性センス層
210 センス磁化
22 トンネル障壁層
23 記憶層
230 記憶磁化
3 電流線
3′ 電流線部
31 電流
4 フィールド線
41 センス電流
5 下金属スタッド
50 基板
51 第1誘電体層
510 下スタッドトレンチ
52 第2誘電体層
53 第3誘電体層
530 ストラップトレンチ
54 第4誘電体層
540 ビアトレンチ
541 接合トレンチ
55 第5誘電体層
550 上スタッドトレンチ
553 ライントレンチ
6 ビア
7 ストラップ
7′ ストラップ部
8 上金属スタッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6