特許第6576447号(P6576447)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576447
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】耐摩耗性に優れたポリケトン樹脂組成物
(51)【国際特許分類】
   C08L 73/00 20060101AFI20190909BHJP
   C08L 83/04 20060101ALI20190909BHJP
   C08L 27/18 20060101ALI20190909BHJP
   C08K 3/26 20060101ALI20190909BHJP
   C08K 3/08 20060101ALI20190909BHJP
   C08K 3/40 20060101ALI20190909BHJP
   C08K 5/092 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
   C08L73/00
   C08L83/04
   C08L27/18
   C08K3/26
   C08K3/08
   C08K3/40
   C08K5/092
【請求項の数】8
【全頁数】77
(21)【出願番号】特願2017-523870(P2017-523870)
(86)(22)【出願日】2015年10月19日
(65)【公表番号】特表2017-533327(P2017-533327A)
(43)【公表日】2017年11月9日
(86)【国際出願番号】KR2015011026
(87)【国際公開番号】WO2016072641
(87)【国際公開日】20160512
【審査請求日】2017年5月1日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0154631
(32)【優先日】2014年11月7日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0154632
(32)【優先日】2014年11月7日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0161980
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0161984
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0161985
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0162002
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0162020
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0162021
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0162023
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0162024
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0073986
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0073987
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0073988
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0073990
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0073991
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0073992
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074015
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074018
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074019
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074021
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074022
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074025
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074026
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074027
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074030
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074031
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074034
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0074036
(32)【優先日】2015年5月27日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519044014
【氏名又は名称】ヒョスン ケミカル コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100147935
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 進介
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ジョン イン
(72)【発明者】
【氏名】ヨーン、スン キョウン
(72)【発明者】
【氏名】キム、カ ユン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソン ファン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジョン
【審査官】 横山 法緒
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−163291(JP,A)
【文献】 特開2008−056886(JP,A)
【文献】 特開平08−253579(JP,A)
【文献】 特開平11−181081(JP,A)
【文献】 特開平11−071505(JP,A)
【文献】 特開2008−007582(JP,A)
【文献】 特開昭64−020230(JP,A)
【文献】 特表2017−521533(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 1/00−101/14
C08K 3/00−13/08
B29K 73/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなり、固有粘度が1.0〜2.0 dl/gであり、分子量分布が1.5〜2.5であるポリケトン共重合体及びシリコン樹脂を含ことを特徴とする耐摩耗性に優れたポリケトン樹脂組成物。
-[-CH2CH2-CO]x-(1)
-[-CH2-CH(CH3)-CO]y-(2)
(x、yは、ポリマー中の一般式(1)及び(2)のそれぞれのモル%を表し、y/xが0.03〜0.3である。)
【請求項2】
前記シリコン樹脂は液型のシリコン樹脂をマスターバッチで製造したガム(gum)又はパウダーの形態であることを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性に優れたポリケトン樹脂組成物。
【請求項3】
前記シリコン樹脂の含有量が、組成物全体の重量を基準として0.1〜20重量%であることを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性に優れたポリケトン樹脂組成物。
【請求項4】
前記シリコン樹脂の含有量が、組成物全体の重量を基準として0.5〜2.0重量%であることを特徴とする請求項1記載の耐摩耗性に優れたポリケトン樹脂組成物。
【請求項5】
請求項3記載のポリケトン樹脂組成物で製造したOA耐摩耗部品、ATMギア、電気電子ギア、都市ガスメーターギア及びレーザープリントのトナー用ギアからなる群から選択された1種の部品。
【請求項6】
50rpmの速度、150Nの荷重及び3kmの摩耗距離で測定した摩耗量が0.005g以下である請求項5記載の部品。
【請求項7】
請求項4記載のポリケトン樹脂組成物で製造したオフィス用部品。
【請求項8】
衝撃強度が8〜15kJ/m2であり、耐摩耗量が0.1mm3/kg/km以下である請求項7記載のオフィス用部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐摩耗性と耐衝撃性に優れたポリケトン樹脂組成物に関するもので、より詳細には、ポリケトン共重合体に耐摩耗剤を混合して製造されておりギア、電子レンジ用容器、カム、電気溶接のヘルメットギア、プラスチック板、ヤーンガイド、べットクリーナー用カム、オフィス用部品、自動車用ウィンドウドラム、サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチのシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュ、医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザー、携帯電話研磨アーム、ATMギアなどに使用可能なポリケトン樹脂組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ギア、電子レンジ用容器、カム、電気溶接のヘルメットギア、プラスチック板、ヤーンガイド、寝具機用カム、オフィス用部品、自動車用ウィンドウドラム、サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチのシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュ、医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザー、携帯電話研磨アームなどの様々な産業分野では、一般的にポリアセタール、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートなどのエンジニアリングプラスチックが使用されている。上記エンジニアリングプラスチックは、機械的性質、耐疲労性、耐油性および電気的特性に優れているが、荷重や外力による耐摩耗性、外部の衝撃に耐える耐衝撃性が不満足であることが現実である。
【0003】
最近、上記したエンジニアリングプラスチックをポリケトン(polyketone、PK)に置き換えしようとする研究が進められている。ポリケトンは、一酸化炭素(CO)とエチレン(ethylene)とプロピレン(propylene)のようなオレフィン(olefin)を触媒としてパラジウム(Pd)やニッケル(Ni)などのような遷移金属錯体(complex)を利用して重合させることにより、一酸化炭素とオレフィンが交互に結合することによって製造される。このように製造されたポリケトンは、従来の一般的なエンジニアリングプラスチックであるポリアセタール、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートなどの素材に比べ、原料と重合工程費用が安いだけでなく、耐摩耗性、耐衝撃性などに優れた特徴がある。のみならず、従来のエンジニアリングプラスチックと対等なレベルの強度を持っている。
【0004】
従来の一般的なエンジニアリングプラスチックの耐摩耗性を向上させるために講じた技術を見てみると、特許文献1にはポリエチレン(PE)、ポリアセタール(POM)、ポリウレタン、ナイロンで選択されたいずれかの溶融状態のプラスチック材料に粒子状カーボンブラックを重量比で90〜110:5〜35の割合で均一に混合して、プラスチックの耐摩耗性を向上させる技術について公知されている。ポリケトンの場合、特許文献2には、溶融強度を向上させるために、ポリケトンにポリテトラフルオロエチレンをブレンドする技術について示されている。
【0005】
しかし、ポリケトンの耐摩耗性を向上させるための研究は、まだ進行したり、報告されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報10-1086028
【特許文献2】米国特許4870133号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、耐摩耗性と耐衝撃性に優れたポリケトン樹脂組成物およびその製造方法を提供することを解決しようとすることを課題とする。
【0008】
本発明によるポリケトン樹脂組成物は、ギア、電子レンジ用容器、カム、電気溶接のヘルメットギア、プラスチック板、ヤーンガイド、寝具機用カム、オフィス用部品、自動車用ウィンドウドラム、サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチのシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュ、医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザー、携帯電話研磨アーム、ATMギアなどに使用可能である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するために、本発明は、下記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.03〜0.3であるポリケトン共重合体100重量部とシリコン、ポリテトラフルオロエチレン、炭酸カルシウム、マレイン酸、モリブデン、ガラス繊維とステアリン酸マグネシウムからなる群から選択される1種以上の耐摩耗剤0.1〜20重量部混合した後、射出成形して製造されることを特徴とする自動車用燃料タンクを課題解決のための手段として提供する。
【0010】
-(CH2CH2-CO)x-(1)
【0011】
-(CH2CH(CH3)-CO)y-(2)
【0012】
(x、yは、ポリマー中の一般式(1)及び(2)それぞれのモル%)
【0013】
また、本発明は、下記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.03〜0.3であるポリケトン共重合体を射出成形して製造されることを特徴とする電子レンジ用容器、寝具掃除機用カム、電気溶接のヘルメットに取り付けられるギア、プラスチック板、ヤーンガイドとオフィス用部品、自動車用ウィンドウドラム、サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチのシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュ、医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアのクローザー、携帯研磨アームを課題解決のための手段として提供する。
【0014】
-(CH2CH2-CO)x-(1)
【0015】
-(CH2CH(CH3)-CO)y-(2)
【0016】
(x、yは、ポリマー中の一般式(1)及び(2)それぞれのモル%)
【0017】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなる線状交互ポリケトン;とシリコン、ポリテトラフルオロエチレン、炭酸カルシウム、マレイン酸、モリブデン、ガラス繊維とステアリン酸マグネシウムからなる群から選択される1種以上の耐摩耗剤;をブレンドして製造されるポリケトン組成物を射出成形して製造され、50rpmの速度、150Nの荷重と3kmの摩耗距離で測定した摩耗量が0.005g以下であることを特徴とするポリケトン成形部品を提供する。上記線状交互ポリケトンはエチレンとプロピレンのモル比%が9〜24:1、体ポリケトン組成物の重量に対して、ポリケトンの含有量が80〜99.9重量%であり、耐摩耗剤の含有量が0.1〜20重量%、線状交互ポリケトンの固有粘度が1.0〜2.0 dl/gであり、分子量分布が1.5〜2.5であることが好ましく、上記成形部品は、OA耐摩耗部品、ATMギア、電気電子ギア、都市ガスメーターギアとレーザープリンタのトナー用ギアからなる群から選択された1種であることを特徴とするポリケトン成形部品を提供する。
【0018】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が50ppm以下であり、分子量分布が1.5〜2.5である線状交互ポリケトンポリマーを射出成形して製造されることを特徴とする電子レンジ用容器を提供するする。上記線状交互ポリケトンはエチレンとプロピレンのモル比%が9〜24:1、相交互ポリケトンポリマーの固有粘度は1.0〜2.0dl/g、電子レンジ用容器は、ベース状態で、耐摩耗量が1.0mm3/kg/km以下であることを特徴とする電子レンジ用容器を提供する。
【0019】
上記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体で製造されたことを特徴としたポリケトンカムでポリケトン共重合体の固有粘度は1.0〜2.0dl/g、耐摩耗測定時のノイズ発生程度が70dB以下、25℃で2日間放置した後、Taber摩耗試験機(DAITO ELECTRON CO.,LTD.製造、条件:荷重1kg、摩耗輪H-22)を使用して、JIS K-7311に準じて摩耗量を測定時25mg以下であることを特徴とするポリケトンカムを提供する。
【0020】
電気溶接のヘルメットに取り付けられるギアにおいて、ギアは、前記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン樹脂を素材とすることを特徴とした電気溶接のヘルメットに取り付けられるギアであり、ポリケトン樹脂は、固有粘度が1.0〜2.0dl/g、ポリケトン樹脂は、分子量分布が1.5〜2.5、ギアはスラストワッシャ試験装置を使用して、25℃で測定された摩擦係数(KLNP)が200〜300であることを特徴とした電気溶接のヘルメットに取り付けられるギアを提供する。
【0021】
プラスチック歯車をブランキング成形するプラスチック板材において、前記プラスチック板材は、上記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であり、JIS K7218規格であり速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmで、耐摩耗量が0.020g以下であることを特徴とするポリケトンプラスチック板材であって、プラスチック板材は耐摩耗剤を添加し、上記耐摩耗剤はパウダーの形態のシリコン樹脂であり、耐摩耗剤は、ポリケトン共重合体100重量部比0.1〜15重量部含有して、ポリケトン共重合体の固有粘度は1.0〜2.0dl/g、分子量分布は1.5〜2.5であることを特徴としたポリケトンプラスチック板材を提供する。
【0022】
ボビンに巻かれている糸をニードルに導くヤーンガイドにおいて、前記ヤーンガイドは糸が通過される糸のガイドホールと;上記糸ガイドホールを通過した糸を針に案内する絲道と、ガイド部材及びローラで構成され、前記糸ガイドホールと絲道とガイド部材とローラは、前記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体で製造されたことを特徴としたポリケトンヤーンガイドを提供する。また、ポリケトン共重合体の固有粘度が1.0〜2.0dl/g、ポリケトン共重合体の重合時に使用される触媒組成物のリガンドは、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)であり、ポリケトン共重合体の分子量分布が1.5〜2.5であることを特徴とする。
【0023】
前記一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.03〜0.3である線状交互ポリケトンを射出成形して製造され、前記ポリケトンの固有粘度は、1.0〜2.0dl/gであり、射出成形して製造された電子レンジ部品の耐摩耗量が1.0mm3/kg/km以下であることを特徴とするポリケトン電子レンジ部品として、電子レンジ部品はターンテーブルローラーやターンテーブルブラケットであることを特徴とし、また、電子レンジ部品は熱変形温度が130℃以上、電子レンジ部品は、射出サイクルが20sec未満であることを特徴とする。
【0024】
ベッドクリーナーの吸引機構を振動させる振動機の回転軸に固定されてコネクティングロッドを直線往復運動させるベッドクリーナー用カムにおいて、前記カムは、前記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体で製造されたことを特徴としたベッドクリーナー用カムを提供する。また、前記ポリケトン共重合体は、パラジウム化合物、pKa値が6以下である酸、およびリン2配位子化合物を含む触媒組成物を準備する段階;メタノールと水を含む混合溶媒を準備する段階;前記触媒組成物との混合溶媒の存在下で重合を行い、一酸化炭素、エチレンおよびプロペンの線状ターポリマーを製造する段階;前記製造された線状ターポリマーで、残りの触媒組成物をアルコール溶媒で除去して、ポリケトン樹脂を得る段階;を順次に経て製造され、ポリケトン共重合体は、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定した固有粘度(LVN)が1.0〜2.0dl/g、カムは耐摩耗量が25mg以下であることを特徴とする。
【0025】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、分子量分布が1.5〜2.5であり、パラジウム触媒残量が20ppm以下である線状交互ポリケトンを射出成形して製造され、この時の衝撃強度が8〜15kJ/m2であることを特徴とするオフィス用ポリケトン部品で、線状交互ポリケトンの重合時の触媒組成物のリガンドは、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)であり、線状交互ポリケトンは、ベース状態で、耐摩耗量が1.0mm3/kg/km以下、固有粘度は1.0〜2.0dl/g、一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、分子量分布が1.5〜2.5であり、パラジウム触媒残量が20ppm以下である線状交互ポリケトンと耐摩耗剤をブレンドしたポリケトン組成物を射出成形して製造され、この時、耐摩耗量が0.1mm3/kg/km以下、上記耐摩耗剤はポリケトン組成物全体の0.5〜2.0重量%であり、シリコンオイルまたはシリコンガムであることを特徴とする。
【0026】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用ウィンドウドラムで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤を追加でさらに含み、ポリケトン組成物全体100重量%を基準として、前記珪素系耐摩耗剤は2〜20重量%、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用ウィンドウドラムは、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0027】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを射出成形して製造されることを特徴とする自動車用サンバイザーリテーナとしては、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、固有粘度は1.2〜2.0dl/g、自動車用サンバイザーリテーナは耐摩耗性Rmaxが1.0以下であることを特徴とする。
【0028】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマー60〜85重量%とガラス繊維15〜40重量%を含むブレンドを射出成形して製造されることを特徴とする自動車用ドアフレームインナーカバーで、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、固有粘度は1.2〜2.0dl/g、自動車用ドアフレームインナーカバーは衝撃強度が20kJ/m2以上であり、寸法変化率が2%以下であることを特徴とする。
【0029】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車のシートベルトジョインターで、上記ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車のシートベルトジョインターは衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0030】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用オートギアスライドで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、固有粘度は1.2〜2.0dl/g、自動車用オートギアスライドは、ベース状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0031】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用ドアのラッチハウジングで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤を追加でさらに含み、ポリケトン組成物全体100重量%を基準として、前記珪素系耐摩耗剤は2〜20重量%、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用ドアのラッチハウジングは衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であること特徴とする。
【0032】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用スライドガイドで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤を追加でさらに含み、ポリケトン組成物全体100重量%を基準として、前記珪素系耐摩耗剤は2〜20重量%、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用スライドガイドは衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0033】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチのシャフトで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0034】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用アクチュエータのギアで、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用アクチュエータのギアは、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0035】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車のトリム取付用クリップに、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15であり、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車のトリム取付用クリップは、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0036】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とする自動車用カップホルダーで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用カップホルダーは、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が0.015g以下であることを特徴とする。
【0037】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマー60〜90重量%とガラス繊維10〜40重量%を含むするブレンドを射出成形して製造されることを特徴とする自動車用ルーフラックで、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用ルーフラックは、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、鉛筆硬度が3H以上であることを特徴とする。
【0038】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマー、ガラス繊維とミネラルフィラーを混合したブレンドを射出成形して製造され、前記ガラス繊維は、ブレンド全体比5〜30重量%であり、前記ミネラルフィラーは、10〜20重量%であることを特徴とする自動車用アウトサイドドアハンドルに、線状交互ポリケトンはエチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、ミネラルフィラーはタルク(Talc)、カオリン(Kaolin)、マイカ(Mica)、ウォラストナイト(wollastonite)、TiO2-コーティングされたマイカ小型版(TiO2-coated mica platelets)、シリカ(silica)、アルミナ(alumina)、ホウケイ酸(borosilicates)と酸化物(oxides)からなる群から選択された1種であることを特徴とし、また、自動車用アウトサイドドアハンドルは、衝撃強度が10kJ/m2以上であり、寸法変化率が1.5%以下であることを特徴とする自動車用アウトサイドドアハンドルを提供する。
【0039】
一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマー60〜85重量%とガラス繊維15〜40重量%を含むするブレンドを射出成形して製造されることを特徴とする自動車用エアインテークガーニッシュで、エチレンとプロピレンのモル比%が99:1〜85:15、線状交互ポリケトンポリマーの固有粘度は、1.2〜2.0dl/g、自動車用吸気ガーニッシュは衝撃強度が20kJ/m2以上であり、耐摩耗性Rmaxが1.0以下であることを特徴とする。
【0040】
前記一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.1〜0.3である線状交互ポリケトンを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とするポリケトン医療用輸送トレイで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、医療用輸送トレイは、ベース状態で、耐摩耗量が0.015g以下、ポリケトンの固有粘度は、1.0〜2.0 dl/g、ポリケトン重合時に使用される触媒組成物のリガンドは、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)であることを特徴とする。
【0041】
前記一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.1〜0.3である線状交互ポリケトンを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とするポリケトン医療用ピペットで、ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含み、医療用ピペットは曲げ強度は180MPa以上であり、ベース状態で、耐摩耗量が0.015g以下、ポリケトンの固有粘度は、1.0〜2.0 dl/g、ポリケトン重合時に使用される触媒組成物のリガンドは、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)であることを特徴とする。
【0042】
前記一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.1〜0.3である線状交互ポリケトンを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とするポリケトン冷蔵庫のドアクローザーで、ポリケトン組成物は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂または熱可塑性ポリウレタン樹脂を追加でさらに含み、冷蔵庫のドアクローザーは、ベース状態で、耐摩耗量が0.015g以下、ポリケトンの固有粘度は、1.0〜2.0 dl/g、ポリケトン重合時に使用される触媒組成物のリガンドは、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)であることを特徴とする。
【0043】
前記一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.1〜0.3である線状交互ポリケトンを含むポリケトン組成物を射出成形して製造されることを特徴とするポリケトン携帯電話研磨アームに、ポリケトン組成物は、ポリテトラフルオロエチレン樹脂を追加でさらに含み、携帯電話の研磨アームは引張強度が30MPa以上、ポリケトンの固有粘度は、1.0〜2.0 dl/ gが好ましく、ポリケトン重合時に使用される触媒組成物のリガンドは、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)であることを特徴とするポリケトン、携帯電話の研磨アームを提供する。
【0044】
さらに、本発明は、下記の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなるポリケトン共重合体であって、y/xが0.03〜0.3であるポリケトン樹脂100重量部比シリコン樹脂0.1〜15重量部含有することを特徴としたATMギア用ポリケトン樹脂組成物も提供する。
【0045】
-(CH2CH2-CO)x-(1)
【0046】
-(CH2CH(CH3)-CO)y-(2)
【0047】
(x、yは、ポリマー中の一般式(1)及び(2)それぞれのモル%)
【0048】
この時、前記シリコン樹脂は、パウダーの形態であり、直径が1〜2μmであることが望ましい。
【0049】
また、前記ポリケトン樹脂は、固有粘度が1.0〜2.0 dl/gであることが望ましい。
【0050】
また、前記ポリケトン樹脂は、分子量分布が1.5〜2.5であることが望ましい。
【0051】
また、前記ポリケトン樹脂組成物の耐摩耗量は、JIS K7218規格であり、速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmにおいて0.020g以下であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0052】
本発明の製造方法によって製造されたポリケトン樹脂組成物は、耐摩耗性と耐衝撃性に優れていてギア、電子レンジ用容器、カム、電気溶接のヘルメットギア、プラスチック板、ヤーンガイド、ベッドクリーナー用カム、オフィス用部品、自動車用のウィンドウドラム、サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチのシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュ、医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザー、携帯電話研磨アーム、ATMギアなどに使用されるのに適した物性を示す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】耐摩耗性の評価のためのスラストワッシャのテスト装置の概略図である。
図2】本発明のプラスチック板材のブランキング加工により、プラスチック歯車を製造する工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下の実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施例を有することができる。
【0055】
本発明のポリケトンは線状交互構造であり、また、不飽和炭化水素1分子ごとに実質的に一酸化炭素が含まれている。上記したポリケトンの前駆体として使用するのに適したエチレン系不飽和炭化水素は、20個まで、好ましいのは10個までの炭素原子を有する。また、エチレン系不飽和炭化水素は、エテンとα-オレフィン、例えばプロペン(propene)、1-ブテン(butene)、イソブテン(iso-butene)、1-ヘキセン(hexene)、1-オクテン(octene)のような脂肪族であるか、または他の脂肪族分子上にアリール(aryl)置換基を含み、特にエチレン系不飽和炭素原子上にアリール置換基を含んでいるアリール脂肪族である。エチレン系不飽和炭化水素のアリール脂肪族炭化水素の例としては、スチレン(styrene)、p-メチルスチレン(methyl styrene)、p-エチルスチレン(ethyl styrene)とm-イソプロピルスチレン(isopropyl styrene)を挙げることができる。本発明で好ましく使用されるポリケトンポリマーは、一酸化炭素とエテン(ethene)とのコポリマーまたは一酸化炭素とエテンと少なくとも3つの炭素原子を有する第2のエチレン系不飽和炭化水素、特にプロペン(propene)のようなα-オレフィンとのターポリマー(terpolymer)である。
【0056】
上記ポリケトンターポリマーを本発明のブレンドの主要ポリマー成分として使用する際に、ターポリマー内の第2の炭化水素部分を含んでいる各ユニットに対し、エチレン部分を含んでいる単位が少なくとも2つある。第2の炭化水素部分を含んでいる単位が10〜100個あることが望ましい。
【0057】
本発明で好ましいポリケトンポリマーのポリマーリングは、下記化学式1で表すことができる。
【0058】
【化1】
【0059】
前記化学式1で、Gはエチレン系不飽和炭化水素として、特に、少なくとも3個の炭素原子を有するエチレン系不飽和炭化水素から得られる部分であり、x:yは少なくとも2:1である。
【0060】
上記でyが0である場合には、下記化学式2のように表記されることができ、コポリマーになり、第2のエチレン系不飽和炭化水素を含まないようになる。
【0061】
【化2】
【0062】
前記化学式2の単位がポリマーチェーン(chain)全体にランダムに適用される。望ましいy:x比は0.01〜0.5である。ポリマーリングの末端根本、すなわち「キャップ(cap)」は、ポリマーの製造中にどのような材料が存在しているか、またポリマーが精製されるか、またはポリマーがどのように精製されるかによって決まる。
【0063】
ゲル透過クロマトグラフィー(chromatography)によって測定した数平均分子量が100〜200,000、特に20,000〜90,000のポリケトンが特に好ましい。ポリマーの物理的特性は、分子量に応じて、ポリマーがコポリマーである、またはターポリマーであることにしたがって、またターポリマーの場合には、存在する第2の炭化水素部分の性質に応じて決まる。本発明で使用されるポリマーの通算の融点は175℃〜300℃であり、また、一般的には210℃〜270℃である。標準粘度測定装置を使用してHFIP(Hexafluoroisopropylalcohol)で60℃で測定したポリマーの極限粘度数(LVN)は0.5dl/g〜10dl/g、さらに好ましくは1.0dl/g〜2.0dl/gである。このとき、極限粘度数が0.5dl/g未満の場合、機械的物性が低下し、10dl/gを超えると加工性が低下する問題が発生する。
【0064】
ポリケトンの製造法としては、一酸化炭素とオレフィンを、パラジウム化合物、PKaが6以下である酸、リンが配位子化合物からなる触媒組成物を使用して、アルコール溶媒下で実施される液相重合を採用することができる。重合反応温度は、50〜100℃が好ましく、反応圧力は40〜60barである。ポリマーは、重合後、ろ過、精製工程を経て回収し、残りの触媒組成物は、アルコールやアセトンなどの溶媒で除去する。ここで、パラジウム化合物としては、酢酸パラジウムが好ましく、使用量は10-3〜10-1moleが望ましい。pKa値が6以下である酸の具体例としては、トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸、硫酸、スルホン酸等を挙げることができる。本発明では、トリフルオロ酢酸を使用し、使用量は、パラジウム比6〜20当量が好ましい。また、リンの2座配位子の化合物では、((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)が好ましく、使用量は、パラジウム比1〜1.2当量が好ましい。
【0065】
以下ポリケトンの重合についてより詳細に説明する。
【0066】
一酸化炭素、エチレン性不飽和化合物と1つまたはそれ以上のオレフィン性不飽和炭化水素化合物、三またはそれ以上の共重合体、特に一酸化炭素由来の繰り返し単位とエチレン性不飽和化合物由来の繰り返し単位とプロピレン性不飽和化合物由来の繰り返し単位が実質的に交互に接続された構造のポリケトンは機械的性質と熱的性質に優れ、加工性に優れ、耐摩耗性、耐薬品性、ガスバリア性が高く、様々な用途に有用な材料である。この三元またはそれ以上の共重合ポリケトンの高分子量体は、さらに高い加工性と熱的性質を持って、経済性に優れたエンジニアリングプラスチック材として有用であると考慮される。特に、耐摩耗性が高く、自動車のギアなどの部品、耐薬品性が高く、化学輸送パイプのライニング材など、ガスバリア性が高く、軽量ガソリンタンクなどに利用可能である。また、固有粘度が2以上の超高分子量ポリケトンを繊維に用いた場合には、高倍率の延伸が可能となり、延伸方向に配向された高強度、高弾性率を有する繊維として、ベルト、ゴムホースの補強材やタイヤコード、コンクリート補強材などの建築材料や産業資材用途に非常に適した材料となる。
【0067】
ポリケトンの製造方法は、(a)第9族、第10族または第11族遷移金属化合物、(b)第15族の元素を有するリガンドからなる有機金属錯体触媒の存在下、液相媒体中で一酸化炭素とエチレン性とプロピレン性不飽和化合物を三元共重合させてポリケトンを製造する方法において、前記一酸化炭素、エチレンおよびプロピレンは、アルコール(例えば、メタノール)と水の混合溶媒で液状重合されて線状ターポリマーを生成するために、前記混合溶媒としては、メタノール100重量部と水2〜10重量部の混合物を使用することができる。混合溶媒からの水の含有量が2重量部未満であればケタールが形成されて工程時、耐熱安定性が低下することがあり、10重量部を超えると、製品の機械的物性が低下することがある。
【0068】
液状媒体として70〜90容量%の酢酸と10〜30容量%の水からなる混合溶媒を使用し、重合時のベンゾフェノンを添加することを特徴とする。
【0069】
ここで液状媒体として従来ポリケトンの製造に主に使用されてきたメタノール、ジクロロメタンまたはニトロメタンなどを使用せずに、酢酸と水からなる混合用溶媒を使用することが特徴である。これはポリケトンの製造に液状媒体として酢酸と水の混合溶媒を使用することにより、ポリケトンの製造コストを削減させながら、触媒活性も向上させることができるからである。また、メタノールまたはジクロロメタン溶媒の使用は、重合段階中、停止反応を誘発するメカニズムを形成するので、溶媒でメタノールまたはジクロロメタンを除く酢酸、水の使用は、確率的に触媒活性の中断効果を持っていないので、重合活性の向上に多大な役割をする。
【0070】
液状媒体として酢酸と水の混合溶媒を使用するとき、水の濃度が10容量%未満に少ない時は触媒活性に影響をあまり与えないが、10容量%以上の濃度になると、触媒活性が急激に増加する。一方、水の濃度が30容量%を超えると、触媒活性は減少する傾向を示す。したがって、液状媒体として70〜90容量%の酢酸と10〜30容量%の水からなる混合溶媒を使用することが望ましい。
【0071】
ここで、触媒は、周期律表(IUPAC無機化学命名法改訂版、1989)の(a)第9族、第10族または第11族遷移金属化合物、(b)第15族の元素を有するリガンドからなるものである。
【0072】
第9族、第10族または第11族遷移金属化合物(a)の第9族遷移金属化合物の例としては、コバルトまたはルテニウムの錯体、カルボン酸塩、リン酸塩、カルバミン酸塩、スルホン酸塩などを挙げることができ、その具体例としては、酢酸コバルト、コバルトアセチルアセテート、酢酸ルテニウム、トリフルオロ酢酸ルテニウム、ルテニウムアセチルアセテート、トリフルオロメタンスルホン酸ルテニウムなどを挙げることができる。
【0073】
第10族遷移金属化合物の例としては、ニッケルまたはパラジウムの錯体、カルボン酸塩、リン酸塩、カルバミン酸塩、スルホン酸塩などが挙げられ、その具体例としては、酢酸ニッケル、ニッケルアセチルアセテート、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセテート、塩化パラジウム、ビス(N,N-ジエチルカルバメート)ビス(ジエチルアミン)パラジウム、硫酸パラジウムなどを挙げることができる。
【0074】
第11族遷移金属化合物の例としては、銅または銀の錯体、カルボン酸塩、リン酸塩、カルバミン酸塩、スルホン酸塩などが挙げており、その具体例としては、酢酸銅、トリフルオロ酢酸銅、銅アセチルアセテート、酢酸銀、トリフルオロ酢酸銀、銀アセチルアセテート、トリフルオロメタンスルホン酸銀等を挙げることができる。
【0075】
これらの中で安価で経済的に好ましい遷移金属化合物(a)は、ニッケルと銅化合物であり、ポリケトンの収量と分子量の面で好ましい遷移金属化合物(a)はパラジウム化合物であり、触媒活性および固有粘度の向上の面で酢酸パラジウムを使用することが最も好ましい。
【0076】
第15族の原子を有するリガンド(b)の例としては、2,2'-ビピリジル、4,4'-ジメチル-2,2'-ビピリジル、2,2'-ビ-4-ピコリン、2,2'-ビキノリンなどの窒素リガンド、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,3-ビス[ジ(2-メチル)ホスフィノ]プロパン、1,3-ビス[ジ(2-イソプロピル)ホスフィノ]プロパン、1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパン、1,3-ビス[ジ(2-メトキシ-4-スルホン酸ナトリウム-フェニル)ホスフィノ]プロパン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)シクロヘキサン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)ベンゼン、1,2-ビス[(ジフェニルホスフィノ)メチル]ベンゼン、1,2-ビス[[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]メチル]ベンゼン、1,2-ビス[[ジ(2-メトキシ-4-スルホン酸ナトリウム-フェニル)ホスフィノ]メチル]ベンゼン、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、2-ヒドロキシ-1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパン、2,2-ジメチル-1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパンなどのリンリガンドなどを挙げることができる。
【0077】
これらの中で好ましい第15族の元素を有するリガンド(b)は、第15族の原子を持つリンリガンドであり、特にポリケトンの収量の面から望ましいリガンドは、1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパン、1,2-ビス[[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]メチル]ベンゼンであり、ポリケトンの分子量の面では、2-ヒドロキシ-1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパン、2,2-ジメチル-1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパンであり、有機溶剤を必要とせず、安全である面では、水溶性の1,3-ビス[ジ(2-メトキシ-4-スルホン酸ナトリウム-フェニル)ホスフィノ]プロパン、1,2-ビス[[ジ(2-メトキシ-4-スルホン酸ナトリウム-フェニル)ホスフィノ]メチル]ベンゼンであり、合成が容易で、大量に入手が可能で、経済面において好ましいのは、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンである。望ましい第15族の原子を有するリガンド(b)は、1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパンまたは1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンであり、最も好ましくは1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニル)ホスフィノ]プロパンまたは((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)である。
【0078】
【化3】
【0079】
前記化学式3の((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)は、現在までに紹介されたポリケトン重合触媒の中で最高活性を見せるものと知られている3,3-ビス-[ビス-(2-メトキシフェニル)ホスファニルメチル]-1,5-ジオキサスピロ[5,5]ウンデカンと同等な活性発現を見せ、その構造は、さらに単純で、分子量はまた、より低い物質である。その結果、本発明は、当分野のポリケトン重合触媒として最高活性を確保しながらも、その製造コストとコストはさらに削減された新規なポリケトン重合触媒を提供することができるようになった。ポリケトン重合触媒用配位子の製造方法は、次のとおりである。ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン、5,5-ビス(ブロモメチル)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキサンと水素化ナトリウム(NaH)を使用して((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)を得ることを特徴とするポリケトン重合触媒用配位子の製造方法が提供される。本発明のポリケトン重合触媒用配位子の製造方法は、従来の3,3-ビス-[ビス-(2-メトキシフェニル)ホスファニルメチル]-1,5-ジオキサスピロ[5,5]ウンデカンの合成法とは異なり、リチウムが使用されていない安全な環境下で容易なプロセスを介して((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)を商業的に大量合成することができる。
【0080】
好ましい具体例では、本発明のポリケトン重合触媒用配位子の製造方法は、(a)窒素雰囲気下でビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン、およびジメチルスルホキシド(DMSO)を反応容器に投入し、常温で水素化ナトリウムを加えた後、攪拌する段階;(b)得られた混合液に5,5-ビス(ブロモメチル)-2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン及びジメチルスルホキシドを加えた後、攪拌して反応させる段階;(c)反応終了後、メタノールを投入して攪拌する段階;(d)トルエンと水を投入して層分離した後油層を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧ろ過をし、減圧濃縮する段階;と(e)残留物をメタノール下で再結晶して((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)を得る段階;を経て実行されることができる。
【0081】
第9族、第10族または第11族遷移金属化合物(a)の使用量は、選択されたエチレン性とプロピレン性不飽和化合物の種類や他の重合条件に応じて、その適切な値が異なるため、一律にその範囲を限定することはできないが、通常反応帯域の容量1リットル当たり0.01〜100ミリモル、好ましくは0.01〜10ミリモルある。反応帯域の容量とは、反応器の液相の容量をいう。リガンド(b)の使用量も特に制限されないが、遷移金属化合物(a)1モル当たり、通常0.1〜3モル、好ましくは1〜3モルである。
【0082】
また、ポリケトンの重合時ベンゾフェノンを添加することをもう一つの特徴とする。
【0083】
本発明では、ポリケトンの重合時ベンゾフェノンを添加することにより、ポリケトンの固有粘度が向上する効果を達成することができる。上記(a)第9族、第10族または第11族遷移金属化合物とベンゾフェノンのモル比は、1:5〜100、好ましくは1:40〜60である。遷移金属とベンゾフェノンのモル比が1:5未満であれば、製造されるポリケトンの固有粘度の向上の効果が不十分し、遷移金属とベンゾフェノンのモル比が1:100を超えると、製造されるポリケトン触媒活性がむしろ減少する傾向があるので、好ましくない。
【0084】
一酸化炭素と共重合するエチレン性不飽和化合物の例としては、エチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、ビニールシクロヘキサンなどのα-オレフィン;スチレン、α-メチルスチレンなどのアルケニル芳香族化合物;シクロペンテン、ノルボルネン、5-メチルノルボルネン、5-フェニルノルボルネン、テトラシクロドデカセン、トリシクロドデセン、トリシクロウンセン、ペンタシクロペンタデセン、ペンタシクロヘキサノンデセン、8-エチルテトラシクロドデカセンなどの環状オレフィン;塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル;エチルアクリレート、メチルアクリレートなどのアクリル酸エステルなどを挙げることができる。これらの中で好ましいエチレン性不飽和化合物は、α-オレフィンであり、より好ましくは炭素数が2〜4であるα-オレフィン、最も好ましくはエチレンであり、三元共重合ポリケトンの製造においては、1〜20mol%プロピレンを投入するものである。
【0085】
ここで一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物の投入比を1:12(モル比)に調節してプロピレンを全体の混合ガス比1〜20mol%に調節することが望ましい。ポリケトンの製造時、一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物の投入比を1:1とするのが一般的であるが、液状媒体として酢酸と水の混合溶媒を使用し、重合時のベンゾフェノンを添加する本発明では、一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物の投入比を1:12にしてプロピレンを全体の混合ガス比1〜20mol%に調整した場合、加工性が向上するだけでなく、触媒活性と固有粘度の向上を同時に達成することができることを発見した。プロピレンの投入量が1mol%未満の場合、溶融温度を下げようとする三共重合の効果を得ることができず、20mol%を超える場合には、固有粘度と触媒活性の向上を阻害する問題が生じるので、投入比を1〜20mol%に調整することが望ましい。
【0086】
また、重合工程では、液状媒体として酢酸と水の混合溶媒を使用し、重合時のベンゾフェノンを添加し、一酸化炭素とエチレン性不飽和化合物と1つまたはそれ以上のオレフィン性不飽和化合物を投入することにより、ポリケトンの触媒活性と固有粘度が向上するだけでなく、従来技術では、固有粘度を高めるために重合時間を少なくとも10時間以上でなければならなかったこととは異なり、重合時間を12時間程度にしても高い固有粘度の三元共重合ポリケトンの製造が可能である。
【0087】
一酸化炭素と前記エチレン性不飽和化合物とプロピレン性不飽和化合物三元共重合は、前記第9族、第10族または第11族遷移金属化合物(a)、第15族の元素を有するリガンド(b)からなる有機金属錯体触媒により起こるものであり、前記触媒は、前記2成分を接触させることで生成される。接触させる方法としては、任意の方法を採用することができる。つまり、適切な溶媒の中で2成分を予め混合した溶液にして使用してもよく、重合系に2成分をそれぞれ別々に供給して重合系内で接触させてもよい。
【0088】
本発明では、ポリマーの加工性や物性を改善するために、従来知られている添加剤、例えば酸化防止剤、安定剤、充填剤、耐火材料、離型剤、着色剤、および他の成分をさらに含むことができる。
【0089】
重合法としては、液状媒体を使用する溶液重合法、懸濁重合法、少量のポリマーに高濃度の触媒溶液を含浸させる気相重合法などが使用される。重合は、バッチ式または連続式のいずれであってもよい。重合に使用する反応器は、公知のものをそのまま、または加工して使用することができる。重合温度については特に制限はなく、一般的に40〜180℃、好ましくは50〜120℃が採用される。重合時の圧力にも制限はないが、一般的に常圧〜20MPa、好ましくは4〜15MPaである。
【0090】
ゲル透過クロマトグラフィー(chromatography)によって測定した数平均分子量が100〜200,000、特に20,000〜90,000のポリケトンポリマーが特に好ましい。ポリマーの物理的特性は、分子量に応じて、ポリマーがコポリマーである、またはターポリマーであることにしたがって、またターポリマーの場合には、存在する第2の炭化水素部分の性質に応じて決まる。本発明で使用されるポリマーの通算の融点は175℃〜300℃であり、また、一般的には210℃〜270℃である。標準粘度測定装置を使用してHFIP(Hexafluoroisopropylalcohol)で60℃で測定したポリマーの極限粘度数(LVN)は0.5dl/g〜10dl/g、さらに好ましくは1dl/g〜2dl/gである。ポリマーの極限粘度数が0.5未満の場合、ポリケトン特有の機械的、化学的物性が低下し、極限粘度数が10を超える場合、成形性が低下する。
【0091】
一方、ポリケトンの分子量分布は、1.5〜2.5であることが好ましく、さらに好ましくは1.8〜2.2である。分子量分布が1.5未満では、重合収率が低下し、2.5以上は成形性が低下する問題点があった。上記分子量分布を調整するためには、パラジウム触媒の量と重合温度に応じて比例して調節が可能である。つまり、パラジウム触媒の量が多くなったり、重合温度が100℃以上であれば分子量分布が大きくなる様相を見せる。
【0092】
上記のような重合法による線状交互ポリケトンが形成される。
【0093】
以下、本発明の耐摩耗剤について説明する。
【0094】
本発明に係る耐摩耗性に優れたポリケトン成形部品は、耐熱性、耐薬品性、耐燃料透過性と耐衝撃性などに優れたポリケトン;と摩耗を低減する特定の物質の耐摩耗剤;を含むことにより、ポリケトンに分散された特定の物質の耐摩耗剤、特に表面に分散された特定の物質の耐摩耗剤によりポリケトンの耐摩耗性を格段に向上させることができる。
【0095】
また、ポリケトン成形部品の耐摩擦性と耐摩耗性を向上させるために添加する特定の物質の耐摩耗剤は、シリコン(silicon)、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluorethylene、PTFE)、炭酸カルシウム(CaCO3)、マレイン酸(Maleic Acid)、モリブデン(molybdenum、Mo)、ガラス繊維やステアリン酸マグネシウムなどからなる群から選択された1種以上を含むことが好ましく、さらに好ましくは、シリコン、ポリテトラフルオロエチレンまたはステアリン酸マグネシウムであり、最も好ましくは、シリコンまたはポリテトラフルオロエチレンである。
【0096】
より詳細に、前記シリコン(silicon)はガム(gum、液のシリコンをPOMマスターバッチで生産された製品)またはパウダー(powder)の形態で提供することができ、ポリケトンに添加された後、ブレンディング(blending)などを介して、ポリケトンに分散されることができる。
【0097】
上記ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluorethylene、PTFE)はパウダーの形で提供することができ、ポリケトンに添加された後、ブレンディング(blending)などを介して、ポリケトンに分散されることができる。
【0098】
上記炭酸カルシウム(CaCO3)は、エンジニアリングプラスチックの潤滑剤として使用されている製品のパウダーの形態で提供することができ、ポリケトンに添加された後、ブレンディング(blending)などを介して、ポリケトンに分散されることができる。
【0099】
上記マレイン酸(Maleic Acid)は、エチレン共重合体にマレイン酸をグラフト(graft)重合してマレイン酸(Maleic Acid)で置換された非定型エチレン共重合物(MA-g-ethylene copolymer)の形態で提供することができ、ポリケトンに添加された後、ブレンディング(blending)などを介して、ポリケトンに分散されることができる。
【0100】
上記モリブデン(Mo)は、モリブデンジスルフィド(MoS2)の金属型ファミリーのパウダー形態で提供することができ、ポリケトンに添加された後、ブレンディング(blending)などを介して、ポリケトンに分散されることができる。
【0101】
上記ガラス繊維は、その粒径が10〜13μmであることが望ましい。ガラス繊維の粒径が10μm未満の場合、ガラス繊維の形状が変化し、機械的物性が低下することがある。
【0102】
上記ステアリン酸マグネシウムは、潤滑剤製品のパウダー形態で提供することができ、ポリケトンに添加された後、ブレンディング(blending)などを介して、ポリケトンに分散されることができる。
【0103】
本発明に係る耐摩耗性に優れたポリケトン成形部品において、全体の組成物重量に対する前記ポリケトン含有量は、80〜99.9重量%と、特定の物質の耐摩耗剤含有量は、0.1〜20重量%であることが望ましい。ここで、前記ポリケトンの含有量が80重量%未満である場合には、成形部品の機械的物性、熱安定性および流動性などが低下することがあり、99.9重量%を超える場合、添加される特定の物質の耐摩耗剤の含有量が相対的に少なくポリケトン成形部品の耐摩耗性向上効果が大きくない可能性がある。
【0104】
また、前記特定の物質の耐摩耗剤の含有量が0.1重量%未満である場合には、成形部品の耐摩耗性の向上効果が大きくない可能性があり、20重量%を超える場合、成形部品の機械的物性と熱安定性が低下して成形部品の表面から剥離現象が起こることがある。
【0105】
本発明の一実施例によると、シリコン樹脂は、ポリケトン樹脂100重量部比シリコン樹脂0.1〜15重量部を含有することを特徴とする。シリコン樹脂の含有量が0.1未満の場合、ギアに使用時、耐摩耗性が十分ではなく、15を超える場合、ポリケトン固有の機械的物性が低下する。
【0106】
本発明に使用されるシリコン樹脂は、パウダーの形態であり、直径が1〜2μmであることが好ましく、上記範囲を外れる場合、ポリケトンとのブレンディングがスムーズではない。
【0107】
また、本発明のポリケトン成形部品は、耐摩耗性が要求される産業分野に使用可能であり、好ましくはOA耐摩耗部品、ATMギア、電気電子ギア、都市ガスメーターギアやレーザープリンタのトナー用ギアに適用できるが、本発明はこれに限定されない。
【0108】
本発明のポリケトンポリマーは、y/xが0.03〜0.3であるポリケトン共重合体が特徴である。下記の一般式のxとyは、ポリマー中のそれぞれのモル%を示す。
【0109】
-(CH2CH2-CO)x- 一般式(1)
【0110】
-(CH2CH(CH3)-CO)y- 一般式(2)
【0111】
本発明の一般式(1)と(2)で表される繰り返し単位からなる共重合体であって、y/xが0.03〜0.3であることが望ましい。上記y/xの値の数値が0.03未満の場合には、溶融性および加工性が低下する限界があり、0.3を超える場合は、機械的物性が低下する。また、y/xは、より好ましくは0.03〜0.1である。また、ポリケトンポリマーのエチレンとプロピレンの比を調節して、ポリマーの融点を調節することができる。一例として、エチレン:プロピレン:一酸化炭素のモル比を46:4:50に調節した場合、融点は約220℃、または、モル比を47.3:2.7:50に調節する場合の融点は235℃で調節される。
【0112】
本発明のポリケトンは、ギアなどの産業用部品、電子レンジ用容器、カム、電気溶接のヘルメットギア、プラスチック板、ヤーンガイド、ベッドクリーナー用カム、オフィス用部品などで使用可能である。特に産業部品として使用しようとする場合、ポリケトンの耐摩耗性と耐衝撃性を強化させるために耐摩耗剤を添加することができる。上記耐摩耗剤はシリコン、ポリテトラフルオロエチレン、炭酸カルシウム、マレイン酸、モリブデン、ガラス繊維とステアリン酸マグネシウムからなる群から選択されるのがよい。
【0113】
上記耐摩耗剤は重量比基準でポリケトン重合体100重量部比0.1〜20重量部であることが望ましい。上記耐摩耗剤の含有量が0.1未満の場合、耐摩耗性、耐衝撃性の向上効果が微々たるものであり、20重量部を超過する場合、ポリケトン固有の機械的物性、熱安定性および流動性などが低下したり、表面から剥離現象が発生することがある。
【0114】
また、本発明は、一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマーを含むポリケトン組成物を射出成形して製造された自動車用ウィンドウドラム、自動車用サンバイザーリテーナ、自動車用シートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムのシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用エアインテークガーニッシュを提供する。
【0115】
この際、前記ポリケトン組成物は、珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を追加でさらに含むことが望ましい。ここで、前記ポリケトン組成物全体100重量%を基準として、前記珪素系耐摩耗剤は2〜20重量%であることが望ましい。
【0116】
また、本発明は、一酸化炭素と少なくとも1種のオレフィン系不飽和炭化水素からなり、パラジウム触媒残量が5〜50ppmであり、分子量分布が1.5〜3.0である線状交互ポリケトンポリマー60〜95重量%とガラス繊維5〜40重量%を含むブレンドを射出成形して製造される方法を提供する。
【0117】
また、自動車用アウトサイドドアハンドルの場合には、ガラス繊維は、ブレンド全体比5〜30重量%であり、前記ミネラルフィラーは、10〜20重量%であることを特徴とする。
【0118】
このとき、前記ガラス繊維は、その粒径が10〜15μmであることが好ましいが、これに限定されるものではない。ガラス繊維の粒径が10μm未満の場合、ガラス繊維の形状が変化し、機械的物性が低下することがある。
【0119】
また、前記ガラス繊維の組成物全体の比組成比は、5〜40重量%であることが望ましい。上記ガラス繊維の組成比が5重量%未満の場合には、機械的剛性が低下することがあり、40重量%を超える場合には、押出および射出作業性が低下するという問題が発生することがある。
【0120】
また、前記ミネラルフィラーはタルク(Talc)、カオリン(Kaolin)、マイカ(Mica)、ウォラストナイト(wollastonite)、TiO2-コーティングされたマイカ小型版(TiO2-coated micaplatelets)、シリカ(silica)、アルミナ(alumina)、ホウケイ酸(borosilicates)及び酸化物(oxides)のいずれか一つである。
【0121】
この時、前記ミネラルフィラーの含有量は、10〜20重量%である。上記ミネラルフィラーが10重量%未満で添加されると、寸法安定性が低下し、20重量%を超えると、射出成形性が低下する。
【0122】
以下、本発明に係る自動車用ウィンドウドラム、自動車用サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュを製造するための製造方法は、以下の通りである。
【0123】
本発明に係る自動車用ウィンドウドラム、自動車用サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアのラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用アクチュエータギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用エアインテークガーニッシュの製造方法は、パラジウム化合物、pKa値が6以下である酸、およびリン2配位子化合物を含まれている触媒組成物を準備する段階;アルコール(例えば、メタノール)と水を含んでいる混合溶媒(重合溶媒)を準備する段階と、前記触媒組成物との混合溶媒の存在下で重合を行い、一酸化炭素、エチレンおよびプロピレンの線状ターポリマーを製造する段階;上記線状ターポリマーの残りの触媒組成物を溶媒(例えば、アルコールやアセトン)で除去して、ポリケトンポリマーを得る段階;前記ポリケトンポリマーとケイ素系耐摩耗剤を含むポリケトン組成物を射出成形するステップを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0124】
この際、前記ポリケトン組成物全体100重量%を基準として、前記珪素系耐摩耗剤は2〜20重量%であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0125】
前記触媒組成物を構成する前記パラジウム化合物としては、酢酸パラジウムを使用することができ、その使用量は、10-3〜10-1モルが適切だが、これに限定されるものではない。
【0126】
また、前記触媒組成物を構成する前記pKa値が6以下である酸としては、トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸、硫酸、およびスルホン酸からなる群から選択された1種以上、好ましくはトリフルオロ酢酸を使用することができ、その使用量は、パラジウム化合物に比べ6〜20(モル)当量が適切である。
【0127】
また、前記触媒組成物を構成する前記リンの2配位子化合物としては、1,3-ビス[ジフェニルホスフィノ]プロパン(例えば、1,3-ビス[ジ(2-メトキシフェニルホスフィノ)]プロパン、1,3-ビス[ビス[アニシル]ホスフィノメチル]-1,5-ジオキサスピロ[5,5]ウンデカンと((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)からなる群から選択された1種以上を使用することができ、その使用量は、パラジウム化合物に比べ、1〜20(モル)当量が適切である。
【0128】
上記一酸化炭素、エチレンおよびプロピレンは、アルコール(例えば、メタノール)と水の混合溶媒で液状重合されて線状ターポリマーを生成するために、前記混合溶媒としては、メタノール100重量部と水2〜10重量部の混合物を使用することができる。混合溶媒からの水の含有量が2重量部未満であればケタールが形成されて工程時耐熱安定性が低下することがあり、10重量部を超えると、製品の機械的物性が低下することがある。
【0129】
また、前記重合時の反応温度は、50〜100℃、反応圧力は40〜60barの範囲が適切である。生成されたポリマーは、重合後、ろ過、精製工程を経て回収し、残りの触媒組成物は、アルコールやアセトンなどの溶媒で除去する。
【0130】
本発明では、前記得られたポリケトンポリマー;と珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を含むポリケトン組成物を2軸押出機に投入して溶融混練および押出することによって製造することができる。
【0131】
このとき、押出温度は230〜260℃、スクリュー回転速度は100〜300rpmの範囲が望ましい。押出温度が230℃未満の場合、混練が適切に起こらないことがあり、260℃を超えると、樹脂の耐熱性関連の問題が発生することがある。また、スクリューの回転速度が100rpm未満の場合、スムーズな混練が起こらないことがあり、300rpmを超えると機械的物性が低下することがある。
【0132】
上記のような方法でブレンドを製造し、これを押出成形、または射出成形することにより、自動車用ウィンドウドラム、自動車用サンバイザーリテーナ、自動車用ドアフレームインナーカバー、自動車のシートベルトジョインター、自動車用オートギアスライド、自動車用ドアラッチハウジング、自動車用スライドガイド、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフト、自動車用アクチュエータのギア、自動車のトリム取付用クリップ、自動車用カップホルダー、自動車用ルーフラック、自動車用アウトサイドドアハンドル、自動車用吸気ガーニッシュを製造することができる。
【0133】
本発明に係る自動車用吸気ガーニッシュは、優れた耐摩耗性と寸法安定性を示す。具体的には、上記自動車用吸気ガーニッシュは衝撃強度が20kJ/m2以上であり、ベースの状態で、耐摩耗量が1.0mm3/kg/km以下であることを特徴とする。
【0134】
また、本発明のポリケトン医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザーは、ポリケトンで構成されている。このとき、本発明のポリケトン医療用輸送トレイは、ポリケトン;と珪素系耐摩耗剤、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる群から選択された1種以上を含むポリケトン組成物で構成されることもあるが、これに限定されるものではない。
【0135】
また、本発明のポリケトン携帯電話研磨アームは、ポリケトン;とポリテトラフルオロエチレン樹脂を含むポリケトン組成物で構成されることもあるが、これに限定されるものではない。
【0136】
ポリケトンの重合方法の際に、モノマー単位が交互にあり、したがってポリマーは、一般式 -(CO)-A'-(ここで、A'は、適用されたモノマーAから由来の単量体単位を示す)の単位で構成された、複数のオレフィン型不飽和化合物(単にAに表す)と一酸化炭素の高分子量の線形ポリマーは、ポリマーが溶けないか、または実際に溶けない希釈液内で単量体を、パラジウム-含有触媒組成物溶液と接触させて製造することができる。重合過程の間に、ポリマーは、希釈剤の中で懸濁液の形で得られる。ポリマーの製造は、主にバッチ式(batchwise)で実行される。
【0137】
ポリマーのバッチ式製造は、一般的に希釈剤と単量体を含有し、必要な温度と圧力を有する反応器に触媒を導入することによって行う。重合が進むにつれて、圧力が低下し、希釈液内のポリマーの濃度が上がり、懸濁液の粘性が高くなる。懸濁液の粘性が、例えば、熱除去と関連した問題が生じる程度まで高い値に到達するまで、重合を続ける。バッチ式重合体の製造の間に、必要な場合、重合の間に反応器に単量体を添加して、温度だけでなく、圧力を一定に保つことができる。
【0138】
以下、上記のようなポリケトン医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザーや携帯電話研磨アームを製造するための製造方法は、以下の通りである。
【0139】
本発明のポリケトン医療用輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザーと携帯電話研磨アームの製造方法は、パラジウム化合物のpKa値が6以下である酸、およびリン2配位子化合物を含む触媒組成物を準備する段階;酢酸と水を含んでいる混合溶媒(重合溶媒)を準備する段階と、前記触媒組成物との混合溶媒の存在下で重合を行い、一酸化炭素、エチレンおよびプロピレンの線状ターポリマーを製造する段階;上記線状ターポリマーの残りの触媒組成物を溶媒(例えば、アルコールやアセトン)で除去して、ポリケトン樹脂を得る段階;前記ポリケトン樹脂を混合し、押出する段階;を含むものである。
【0140】
触媒組成物を構成する前記パラジウム化合物としては、酢酸パラジウムを使用することができ、その使用量は、10-3〜10-1モルが適切である。
【0141】
触媒組成物を構成する前記pKa値が6以下である酸としては、トリフルオロ酢酸、p-トルエンスルホン酸、硫酸、およびスルホン酸からなる群から選択された1種以上、好ましくはトリフルオロ酢酸を使用することができ、その使用量は、パラジウム化合物に比べ6〜20(モル)当量が適切である。
【0142】
触媒組成物を構成する前記リンの2配位子化合物としては((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)が好ましく、その使用量は、パラジウム化合物に比べ、1〜1.2(モル)当量が適切である。
【0143】
上記一酸化炭素、エチレンおよびプロピレンは、酢酸と水の混合溶媒で液状重合されて線状ターポリマーを生成するために、前記混合溶媒としては、酢酸100重量部および水2〜30重量部の混合物を使用することができる。混合溶媒からの水の含有量が2重量部未満であればケタールが形成されて工程時、耐熱安定性が低下することがあり、30重量部を超えると、製品の機械的物性が低下することがある。
【0144】
また、前記重合時の反応温度は、50〜100℃、反応圧力は40〜60barの範囲が適切である。生成されたポリマーは、重合後、ろ過、精製工程を経て回収し、残りの触媒組成物は、アルコールやアセトンなどの溶媒で除去する。
【0145】
本発明では、前記得られたポリケトン樹脂を押出機で押出して、最終的にブレンド組成物を得る。上記ブレンドは、2軸押出機に投入して溶融混練、押出することによって製造される。
【0146】
このとき、押出温度は230〜260℃、スクリュー回転速度は100〜300rpmの範囲が望ましい。押出温度が230℃未満の場合、混練が適切に起こらないことがあり、260℃を超えると、樹脂の耐熱性の問題が発生することがある。
【0147】
上記のような方法で樹脂を製造し、これを射出成形することにより、ポリケトン医療輸送トレイ、医療用ピペットを、冷蔵庫のドアクローザーや携帯電話研磨アームを製造することができる。
【0148】
本発明に基づいて製造されたポリケトン医療輸送トレイ、医療用ピペット、冷蔵庫のドアクローザーと携帯電話の研磨アームは耐摩耗性に優れていると確認された。
【実施例】
【0149】
以下、具体的な実施例と比較例を持って本発明の構成と効果をより詳細に説明するが、これらの実施例は、単に本発明をより明確に理解させるためのものだけで、本発明の範囲を限定するものではない。非限定的な以下の実施例により本発明を詳細に説明する。
【0150】
実施例1
【0151】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が48g/10minであった。上記で製造されたポリケトンターポリマー90重量%と、シリコン10重量%を250rpmで作動する直径2.5cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機上でペレット(pellet)状に製造して射出成形してOA耐摩耗部品試験片を製造した。
【0152】
実施例2
【0153】
ポリケトン90重量%とポリテトラフルオロエチレン10重量%のポリケトン組成物であることを除いては、実施例1と同様である。
【0154】
実施例3
【0155】
ポリケトン90重量%とガラス繊維10重量%のポリケトン組成物であることを除いては、実施例1と同様である。
【0156】
実施例4
【0157】
ポリケトン97重量%と、シリコン3重量%のポリケトン組成物であることを除いては、実施例1と同様である。
【0158】
比較例1
【0159】
ポリケトン100重量%であることを除いては、実施例1と同様である。
【0160】
比較例2
【0161】
ポリオキシメチレン100重量%であることを除いては、実施例1と同様である。
【0162】
比較例3
【0163】
ナイロン66 100重量%であることを除いては、実施例1と同様である。
【0164】
比較例4
【0165】
ポリオキシメチレン90重量%と、シリコン10重量%であることを除いては、実施例1と同一である。
【0166】
物性評価
【0167】
実施例及び比較例でそれぞれ製造された試験片を速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmの実験条件で、耐摩耗量と摩耗された長さを測定し、その結果を表1に示した。
【0168】
【表1】
【0169】
上記表1に示すように、ポリケトンに耐摩耗剤としてシリコン、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス繊維、およびシリコンをブレンドして製造したポリケトン成形部品は、比較例に比べて、同じ実験条件で摩耗量が0.005g以下で示されたように、耐摩耗性に優れ、耐摩耗性が要求されるOA耐摩耗部品、ATMギア、電気電子ギア、都市ガスメーターギアとレーザープリンタのトナー用ギアなどに適していることが分かった。
【0170】
実施例5
【0171】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であり、パラジウム触媒残量が5ppmであった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して電子レンジ用容器の試験片を製造した。
【0172】
実施例6
【0173】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であり、パラジウム触媒残量が5ppmであった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して電子レンジ用容器の試験片を製造した。
【0174】
実施例7
【0175】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度72℃の第1段階と78℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは2.0dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であり、パラジウム触媒残量が7ppmであった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して電子レンジ用容器の試験片を製造した。
【0176】
比較例5
【0177】
ポリテトラフルオロエチレン樹脂で電子レンジ用容器の試験片を製造した。
【0178】
物性評価
【0179】
上記実施例5〜7及び比較例5でそれぞれ製造された試験片の運動摩擦係数(coefficient of kinetic friction)、摩耗性(wear property)と衝撃強度を下記のような方法で評価し、その結果は下記表2に示した。
【0180】
運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を示すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0181】
また、摩耗性は、摩耗されている程度を示した値で、上記摩耗性が大きいほど摩耗が容易に発生するため、耐摩耗性が小さいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩耗が容易に発生できないため、耐摩耗性が大きいことを意味する。上記摩耗性試験は、荷重1kg、線速度7Hzと試験時間30分の条件でピン-オン-ディスク方式(Pin-On-Disk type)で測定した。
【0182】
【表2】
【0183】
上記表2から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ衝撃強度が改善され、運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。
【0184】
実施例8
【0185】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃のステップ1と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0186】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入して温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0187】
実施例9
【0188】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0189】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0190】
実施例10
【0191】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0192】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0193】
実施例11
【0194】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが1.8であった。
【0195】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0196】
実施例12
【0197】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.2であった。
【0198】
前記製造されたポリケトンターポリマーを混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0199】
比較例6
【0200】
ポリケトン共重合体の代わりに、ポリオキシメチレン樹脂を使用して実施例1と同様に実施した。
【0201】
物性評価
【0202】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形して椅子用カムの試験片を製造した後、比較例の試料と対比して比重、耐摩耗性、耐衝撃性を下記の方法で評価し、その結果を下記表3に示した。
【0203】
1.耐摩耗性の評価:実施例及び比較例から製造された成形物を円板状に加工(直径120mm、厚さ2mm)して、25℃で2日間放置した後、Taber摩耗試験機(DAITO ELECTRON CO.,LTD.製造、条件:荷重1kg、摩耗輪H-22)を使用して、JIS K-7311に準じて摩耗量を測定した。
【0204】
2.アイゾット(Izod)衝撃強度:常温でASTM D256、1/4インチの厚さ試験片について評価した。
【0205】
3.騒音の測定:1.の耐摩耗評価装置を使用しつつ、portable用ノイズ発生器で騒音を測定した。
【0206】
【表3】
【0207】
上記表1に示すように、実施例8〜12の場合、比較例6と対比して、軽量、耐摩耗性、耐衝撃性、騒音発生の程度が優れていると評価され、椅子のカムで使用されるに適していることが判明した。
【0208】
本発明は、上記の方法で測定時に、耐摩耗量が25mg以下であり、騒音の発生量が70dB以下に優れている。
【0209】
実施例13
【0210】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0211】
上記得られたポリケトン共重合体を金型に入れて70bar、250℃の温度、および150℃の金型温度の下で射出成形してギアを製造した。
【0212】
実施例14
【0213】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0214】
上記得られたポリケトン共重合体を金型に入れて70bar、250℃の温度、および150℃の金型温度の下で射出成形してギアを製造した。
【0215】
実施例15
【0216】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0217】
上記得られたポリケトン共重合体を金型に入れて70bar、250℃の温度、および150℃の金型温度の下で射出成形してギアを製造した。
【0218】
実施例16
【0219】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが1.8であった。
【0220】
上記得られたポリケトン共重合体を金型に入れて70bar、250℃の温度、および150℃の金型温度の下で射出成形してギアを製造した。
【0221】
実施例17
【0222】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.2であった。
【0223】
上記得られたポリケトン共重合体を金型に入れて70bar、250℃の温度、および150℃の金型温度の下で射出成形してギアを製造した。
【0224】
比較例7
【0225】
ポリケトン共重合体の代わりに、高衝撃ナイロン66を使用して実施例13と同様に実施した。
【0226】
物性評価
【0227】
1.寸法安定性の評価:温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に応じて製品のひずみを評価した。
【0228】
2.耐摩耗性の評価:上記実施例により製造されたプラスチック歯車に対して、図1に示されたスラストワッシャテスト装置を使用して、25℃での重量損失を計算して、下記の式によって摩耗係数(KLNP)を計算した。
【0229】
【数1】
【0230】
(このときV=速度(ft./min)、P=圧力(lbs./in2)、T=経過時間(hrs)であり、Wは重量の損失を密度で割った値で単位体積当たりの摩耗量を意味する。)
【0231】
3.耐湿性評価:上記実施例13〜17によって製造されたポリケトン共重合体、およびDuPont社の素材ナイロン66を別々にL/D32、D40の2軸押出機に投入し、240℃で250rpmのスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出してペレットを製造した。製造されたペレットを85℃/85%の恒温恒湿機に48時間放置した後、メトラーHR-83を利用して、20分間の水分含水率を測定した。
【0232】
4.駆動評価:実施例及び比較例で製造されたヘルメットギアをヘルメットに装着した後、顔面の内側を駆動する評価をしてギアが耐える回数を測定した。
【0233】
【表4】
【0234】
上記表4を介して、本発明のベース状態のポリケトン樹脂が高衝撃ポリアミドに比べて物性保持率、耐摩耗性(摩擦係数が200〜300)と耐湿性に優れていることが確認できた。したがって、本発明のポリケトン樹脂を材料にして製造された電気溶接のヘルメットのギアは、既存のポリアミド素材のギアに比べて摩耗が少なく、電気溶接のヘルメットの顔面保護カバーが簡単に流れ落ちる問題を解決することができる。
【0235】
実施例18
【0236】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃のステップ1と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0237】
前記製造されたポリケトンターポリマーをギアの厚さに対応した厚さに板状に常温で凝固させる段階を経て凝固されたプラスチック板材で要求される寸法のギアをブランキング加工により成形することにより、ギアを製造した。
【0238】
実施例19
【0239】
実施例18と同様の方法でポリケトンターポリマーを製造した後、前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部にシリコン樹脂1重量部を混合してギアの厚さに対応した厚さに板状に常温で凝固させる段階を経て凝固されたプラスチック板材で要求される寸法のギアをブランキング加工により成形することにより、ギアを製造した。
【0240】
実施例20
【0241】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0242】
前記製造されたポリケトンターポリマーをギアの厚さに対応した厚さに板状に常温で凝固させる段階を経て凝固されたプラスチック板材で要求される寸法のギアをブランキング加工により成形することにより、ギアを製造した。
【0243】
実施例21
【0244】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは2.0dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0245】
前記製造されたポリケトンターポリマーをギアの厚さに対応した厚さに板状に常温で凝固させる段階を経て凝固されたプラスチック板材で要求される寸法のギアをブランキング加工により成形することにより、ギアを製造した。
【0246】
実施例22
【0247】
実施例20と同様の方法でポリケトンターポリマーを製造した後、前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部にシリコン樹脂5重量部を混合してギアの厚さに対応した厚さに板状に常温で凝固させる段階を経て凝固されたプラスチック板材で要求される寸法のギアをブランキング加工により成形することにより、ギアを製造した。
【0248】
実施例23
【0249】
実施例20と同様の方法でポリケトンターポリマーを製造した後、前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部にシリコン樹脂10重量部を混合し、ギアの厚さに対応した厚さに板状に常温で凝固させる段階を経て凝固されたプラスチック板材で要求される寸法のギアをブランキング加工により成形することにより、ギアを製造した。
【0250】
比較例8
【0251】
ポリケトン共重合体の代わりに、DuPont社の素材としてPOMをベース状態で実施したことを除いては、実施例18と同様に実施した。
【0252】
物性評価
【0253】
1.寸法安定性、耐摩耗性、耐衝撃性の評価:上記実施例及び比較例で製造されたプラスチック製のパネルを下記の方法を使用して、寸法安定性、耐摩耗性、耐衝撃性を評価した。
【0254】
1)寸法安定性の評価:温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に応じて製品のひずみを評価した。
【0255】
2)摩耗量の評価:内径20mm、外径25mm、高さ15mmである円筒形の試験片と相対材を使用して評価した。JIS K7218規格であり速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmにして摩耗量を測定した。
【0256】
3)耐衝撃性の評価:常温でASTM D256、1/4インチの厚さ試験片について評価した。
【0257】
【表5】
【0258】
上記の表を使用して、実施例18〜23の本発明のポリケトンベースまたはブレンド組成物で製造されたギアは、比較例の方法に比べて製造されたギアに比べて垂直方向と水平方向の製品ひずみに優れ、耐摩耗性が非常に優れていることが分かった。
【0259】
また、本発明は、JIS K7218規格であり速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmにして摩耗量を測定時0.020g以下で優れていた。
【0260】
実施例24
【0261】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0262】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出してヤーンガイド用に製造するための試験片を作製した。
【0263】
実施例25
【0264】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0265】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出してヤーンガイド用に製造するための試験片を作製した。
【0266】
実施例26
【0267】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0268】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出してヤーンガイド用に製造するための試験片を作製した。
【0269】
実施例27
【0270】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが1.8であった。
【0271】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出してヤーンガイド用に製造するための試験片を作製した。
【0272】
実験例1
【0273】
実施例24〜27の方法により製造されたヤーンガイド用試験片の比重、耐摩耗性、耐薬品性、耐腐食性を測定し、アルミの物性と比較して、その結果を表6を介して示した。物性評価方法を以下に示す。
【0274】
物性評価
【0275】
1.耐摩耗性の評価:実施例から製造された試験片を円板状に加工(直径120mm、厚さ2mm)、同じ形のセラミックとアルミ試験片を製作した後、それぞれ25℃で2日間放置した後、 Taber摩耗試験機(DAITO ELECTRON CO.,LTD.製造、条件:荷重1kg、摩耗輪H-22)を使用して、JIS K-7311に準じて摩耗量を測定した。
【0276】
2.耐薬品性の評価:実施例から製造された試験片を195mmx19mmx3mmサイズに切り取り、同じサイズのセラミックとアルミ試験片を製作した後、各ひずみでジグに固定させた後、シクロペンタンに2分間浸漬させた後に取り出し、1分間放置し、亀裂(crack)が発生していない歪みのJIGの数値を測定した。
【0277】
3.耐腐食性の評価:ASTM B117に規定された方法で塩水噴霧試験を行った後、次の基準により評価した。
優秀:120時間経過後、白錆発生なし
良好:120時間経過後、白錆発生面積5%未満
不十分:120時間経過後、白錆発生面積5%以上であり、50%未満
不良:120時間経過後、白錆発生面積50%以上
【0278】
4.最大巻取率の評価:通常使用される最大巻取率の測定方法で評価した。
【0279】
5.毛羽発生頻度の評価
ポリエチレンマルチフィラメントに対して100,000m当たり測定される毛羽数に応じて発生頻度を評価した。
【0280】
【表6】
【0281】
上記表6を介して、本発明のポリケトン共重合体がセラミックス、アルミに比べて軽量で、耐摩耗性、耐薬品性、耐腐食性、最大巻取率が優れていて毛羽数発生頻度が低く、ヤーンガイドの素材として使用されるに適していると判明した。
【0282】
実施例28
【0283】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して電子レンジ部品試験片を製造した。
【0284】
実施例29
【0285】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形して電子レンジ部品試験片を製造した。
【0286】
実施例30
【0287】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形して電子レンジ部品試験片を製造した。
【0288】
実施例31
【0289】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが1.8であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形して電子レンジ部品試験片を製造した。
【0290】
実施例32
【0291】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.2であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形して電子レンジ部品試験片を製造した。
【0292】
比較例9
【0293】
既存の電子レンジ部品の素材として使用されたPTFEを用いて電子レンジ部品の試験片を製造した。
【0294】
物性評価
【0295】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形して電子レンジ部品の試験片を製造した後、比較例の試料と対比して、以下のような方法で物性を評価し、その結果を下記表1に示した。
【0296】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0297】
2.水分吸湿率評価:温度50℃、相対湿度90%で24時間処理した後、水分含有量の測定
【0298】
3.耐摩擦摩耗性(Ring-on-Ring Type、大樹脂):外径が25.6mm、内径が20mmと高さが15mmである貫通型試験片を射出成形した後、試験機器に固定し、加荷重6.6 kgfと線速度10cm/sの駆動条件で試験を実施する。このとき、下記式を用いて、非摩耗量を計算して耐摩擦摩耗性を評価した。得られた非摩耗量が小さいほど優れた耐摩擦摩耗性を示す。
【0299】
非摩耗量=摩耗重量(mg)/[密度(mg/mm3)×加荷重(kgf)×走行距離(km)]
【0300】
*試験機器:トラストタイプ(Trust type)摩擦摩耗試験機
【0301】
4.cycle time(射出成形性の評価sec):実施例あるいは比較例で製造されたペレットが溶融した後、結晶化されるまでの時間をsec単位で測定した。
【0302】
実施例と比較例の物性は下記表7のようだった。
【0303】
【表7】
【0304】
上記表7に示すように、実施例の場合、比較例に比べ、水分吸湿率がさらに低く、摩耗量も少なく、耐摩耗性が非常に優れたものと評価された。また、射出サイクルも短く、射出成形性に優れたことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造されたポリケトン電子レンジ部品は耐衝撃性、耐摩耗性、耐湿性、射出成形性が非常に優れた電子レンジ部品に適用するのに非常に適していた。
【0305】
実施例33
【0306】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0307】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0308】
実施例34
【0309】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0310】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0311】
実施例35
【0312】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0313】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0314】
実施例36
【0315】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが1.8であった。
【0316】
前記製造されたポリケトンターポリマーをL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0317】
実施例37
【0318】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.2であった。
【0319】
前記製造されたポリケトンターポリマーを混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0320】
実施例38
【0321】
ポリケトンの固有粘度を2.0dl/gに調節したことを除いては、実施例34と同様である。
【0322】
比較例10
【0323】
ポリケトン共重合体の代わりに、ポリオキシメチレン樹脂を使用して実施例33と同様に実施した。
【0324】
物性評価
【0325】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形してベッドクリーナー用試験片を製造した後、比較例の試料と対比して耐スクラッチ性、耐衝撃性を下記の方法で評価し、その結果を下記表8に示した。
【0326】
1.耐摩耗性の評価:実施例及び比較例から製造された成形物を円板状に加工(直径120mm、厚さ2mm)して、25℃で2日間放置した後、Taber摩耗試験機(DAITO ELECTRON CO.,LTD.製造、条件:荷重1kg、摩耗輪H-22)を使用して、JIS K-7311に準じて摩耗量を測定した。
【0327】
2.耐スクラッチ性の評価:JIS K 5600-5-4鉛筆スクラッチ硬さ測定方法に基づいて評価した。
【0328】
3.アイゾット(Izod)衝撃強度:常温でASTM D256、1/4インチの厚さ試験片について評価した。
【0329】
【表8】
【0330】
上記表8に示すように、実施例33〜38の場合、比較例に比べ耐摩耗性、耐スクラッチ性および耐衝撃強度が優れていると評価されてベッドクリーナー用カムに使用するのに適した物性を持っていることが判明した。
【0331】
本発明のポリケトンベッドクリーナー用カムは、耐摩耗量が25mg以下に優れている。
【0332】
実施例39
【0333】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が48g/10minであり、残存パラジウム触媒の量が10ppmであり、分子量分布は2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径2.5cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形してオフィス用ポリケトン部品用試験片を製造した。
【0334】
上記の試験片とは別に耐摩耗剤であるシリコンオイルを上記ポリケトンを含むポリケトン組成物を製造し、その含有量は、組成物全体の比1.0重量%添加して、ポリケトン組成物を製造した後、上記のペレット製造と同じ方法でペレット状に製造してオフィス用ポリケトン部品用試験片を製造した。
【0335】
比較例11
【0336】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径2.5cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機でペレット(pellet)状に製造した後オフィス用ポリケトン部品用試験片を製造し、個別に実施例1と同じ量のシリコンオイルを添加してオフィス用ポリケトン部品用試験片を製造した。
【0337】
物性評価
【0338】
実施例39と比較例11でそれぞれ製造されたオフィス用の部品試験片をそれぞれBase状態と耐摩耗剤を添加した場合の耐摩耗性と耐衝撃性を評価し、その結果を表9に示した。
【0339】
1.耐摩擦摩耗性(Ring-on-Ring Type、大樹脂):外径が25.6mm、内径が20mmと高さが15mmである貫通型試験片を射出成形した後、試験機器に固定し、加荷重6.6 kgfと線速度10cm/sの駆動条件で試験を実施する。非摩耗量を計算して耐摩擦摩耗性を評価した。得られた非摩耗量が小さいほど優れた耐摩擦摩耗性を示す。
【0340】
2.アイゾット衝撃強度:ASTM D256に基づいて実施した。
【0341】
【表9】
【0342】
上記表9に示すように、ポリケトンベースの状態では、POMベースの状態でも耐摩耗性と耐衝撃性に優れたものと評価され、耐摩耗剤を添加した場合も、耐摩耗性と耐衝撃性に優れたものと評価された。したがって、本発明の実施例を介して製造されたオフィス用ポリケトン部品は耐衝撃性、耐摩耗性に非常に優れてオフィス用ポリケトン部品に適用するのに非常に適していた。
【0343】
実施例40
【0344】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ウィンドウドラムの試験片を製造した。
【0345】
実施例41
【0346】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用ウィンドウドラムの試験片を製造した。
【0347】
実施例42
【0348】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度72℃の第1段階と78℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは2.0dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用ウィンドウドラムの試験片を製造した。
【0349】
実施例43
【0350】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ウィンドウドラムの試験片を製造した。
【0351】
比較例12
【0352】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ウィンドウドラムの試験片を製造した。
【0353】
物性評価
【0354】
上記実施例40〜43及び比較例12でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表10に示した。
【0355】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0356】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0357】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0358】
【表10】
【0359】
上記表10から分かるように、実施例の場合、比較例11に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例12に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造されたウィンドウドラムは、従来のウィンドウドラム素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車用ウィンドウドラムに適用するのに適している。
【0360】
実施例44
【0361】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用サンバイザーリテーナの試験片を製造した。
【0362】
実施例45
【0363】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用サンバイザーリテーナの試験片を製造した。
【0364】
実施例46
【0365】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度72℃の第1段階と78℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは2.0dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用サンバイザーリテーナの試験片を製造した。
【0366】
比較例13
【0367】
ナイロン6樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用サンバイザーリテーナの試験片を製造した。
【0368】
物性評価
【0369】
上記実施例44〜46及び比較例13でそれぞれ製造された試験片の運動摩擦係数(coefficient of kinetic friction)、耐摩耗性(wear property)と衝撃強度を下記のような方法で評価し、その結果は下記表11に示した。
【0370】
運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を示すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0371】
また、耐摩耗性は、摩耗されている程度を示した値で、上記摩耗性が大きいほど摩耗が容易に発生するため、耐摩耗性が小さいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩耗が容易に発生していないため、耐摩耗性が大きいことを意味する。上記摩耗性試験は、荷重1kg、線速度7Hzと試験時間30分の条件でピン-オン-ディスク方式(Pin-On-Disk type)で測定した。
【0372】
また、寸法変化率の評価は、温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に基づいて測定した。
【0373】
【表11】
【0374】
上記表11から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ衝撃強度が向上し、運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用サンバイザーリテーナは、従来の自動車用サンバイザーリテーナ素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性と寸法安定性を示すので、自動車用サンバイザーリテーナに適用するにさらに適している。
【0375】
実施例47
【0376】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーの一酸化炭素は、50mol%であり、エチレンは46mol%であり、プロピレンは4mol%であった。また、前記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。
【0377】
前記製造されたポリケトンターポリマー70重量%とガラス繊維30重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアフレームインナーカバーの試験片を製造した。
【0378】
実施例48
【0379】
実施例47と同様の方法で製造されたポリケトンターポリマー75重量%とガラス繊維25重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32である2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアフレームインナーカバーの試験片を製造した。
【0380】
実施例49
【0381】
実施例47と同様の方法で製造されたポリケトンターポリマー80重量%とガラス繊維20重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアフレームインナーカバーの試験片を製造した。
【0382】
実施例50
【0383】
実施例47と同様の方法で製造されたポリケトンターポリマー85重量%とガラス繊維15重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32である2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアフレームインナーカバーの試験片を製造した。
【0384】
比較例14
【0385】
ナイロン66樹脂とガラス繊維30重量%投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)上で製造した後、射出成形して自動車用ドアフレームインナーカバーの試験片を製造した。
【0386】
物性評価
【0387】
上記実施例47〜50及び比較例14でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表12に示した。
【0388】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0389】
2.寸法変化率の評価:温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に基づいて評価した。
【0390】
【表12】
【0391】
上記表12から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ衝撃強度と寸法安定性が向上した。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用ドアフレームインナーカバーは、従来の自動車用ドアフレームインナーカバー素材に使用されている比較例の場合よりも優れた寸法安定性を示すので、自動車用ドアフレームインナーカバーに適用するにより適している。
【0392】
実施例51
【0393】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のシートベルトジョインターの試験片を製造した。
【0394】
実施例52
【0395】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のシートベルトジョインターの試験片を製造した。
【0396】
実施例53
【0397】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して自動車のシートベルトジョインターの試験片を製造した。
【0398】
実施例54
【0399】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のシートベルトジョインターの試験片を製造した。
【0400】
比較例15
【0401】
ナイロン66樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のシートベルトジョインターの試験片を製造した。
【0402】
物性評価
【0403】
上記実施例51〜54及び比較例15でそれぞれ製造された試験片の運動摩擦係数(coefficient of kinetic friction)、耐摩耗性(wear property)と衝撃強度を下記のような方法で評価し、その結果は下記表13に示した。
【0404】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0405】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0406】
3.摩耗性の評価:JIS 7218に準拠して実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0407】
【表13】
【0408】
上記表13から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ衝撃強度が向上し、運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を介して製造された自動車のシートベルトジョインターは、従来の自動車用シートベルトジョインター素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性と耐衝撃強度を示すので、自動車のシートベルトジョインターに適用するにより適している。
【0409】
実施例55
【0410】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用オートギアスライドの試験片を製造した。
【0411】
実施例56
【0412】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用オートギアスライドの試験片を製造した。
【0413】
実施例57
【0414】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して自動車用オートギアスライドの試験片を製造した。
【0415】
実施例58
【0416】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用オートギアスライドの試験片を製造した。
【0417】
比較例16
【0418】
ポリエステルエラストマー(PEL)を250rpmで作動する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用オートギアスライドの試験片を製造した。
【0419】
物性評価
【0420】
上記実施例55〜58及び比較例16でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表6に示した。
【0421】
1.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0422】
2.摩耗性の評価:JIS7218に準拠して実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0423】
【表14】
【0424】
上記表14から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用オートギアスライドは、従来の自動車用オートギアスライド素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性を示すので、自動車用オートギアスライドに適用するにより適している。
【0425】
実施例59
【0426】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアのラッチハウジングの片を製造した。
【0427】
実施例60
【0428】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用ドアのラッチハウジングの試験片を製造した。
【0429】
実施例61
【0430】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度72℃の第1段階と78℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは2.0dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用ドアのラッチハウジングの試験片を製造した。
【0431】
実施例62
【0432】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアラッチハウジングの試験片を製造した。
【0433】
比較例17
【0434】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ドアのラッチハウジングの試験片を製造した。
【0435】
物性評価
【0436】
上記実施例59〜62及び比較例17でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表15に示した。
【0437】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0438】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0439】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0440】
【表15】
【0441】
上記表15から分かるように、実施例の場合、比較例17に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例17に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造されたドアのラッチハウジングは、既存のドアのラッチハウジング素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車用ドアのラッチハウジングに適用するのに適している。
【0442】
実施例63
【0443】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用スライドガイドの試験片を製造した。
【0444】
実施例64
【0445】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用スライドガイドの試験片を製造した。
【0446】
実施例65
【0447】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度72℃の第1段階と78℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは2.0dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用スライドガイドの試験片を製造した。
【0448】
実施例66
【0449】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用スライドガイドの試験片を製造した。
【0450】
比較例18
【0451】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用スライドガイドの試験片を製造した。
【0452】
物性評価
【0453】
上記実施例63〜66及び比較例18でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表16に示した。
【0454】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0455】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0456】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0457】
【表16】
【0458】
上記表16から分かるように、実施例の場合、比較例18に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例18に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造されたスライドガイドは、従来のスライドガイド素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車用スライドガイドに適用するにより適している。
【0459】
実施例67
【0460】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトの試験片を製造した。
【0461】
実施例68
【0462】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトの試験片を製造した。
【0463】
実施例69
【0464】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトの試験片を製造した。
【0465】
実施例70
【0466】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトの試験片を製造した。
【0467】
比較例19
【0468】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトの試験片を製造した。
【0469】
物性評価
【0470】
上記実施例67〜70及び比較例19でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表17に示した。
【0471】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0472】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0473】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0474】
【表17】
【0475】
上記表17から分かるように、実施例の場合、比較例19に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例19に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトは、従来の自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフト素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車用冷暖房空調機(HAVC)スイッチとカムシャフトに適用するのに適している。
【0476】
実施例71
【0477】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用アクチュエータのギアの試験片を製造した。
【0478】
実施例72
【0479】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用アクチュエータのギアの試験片を製造した。
【0480】
実施例73
【0481】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して自動車用アクチュエータのギアの試験片を製造した。
【0482】
実施例74
【0483】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用アクチュエータのギアの試験片を製造した。
【0484】
比較例20
【0485】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用アクチュエータのギアの片を製造した。
【0486】
物性評価
【0487】
上記実施例71〜74及び比較例20でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表18に示した。
【0488】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0489】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0490】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0491】
【表18】
【0492】
上記表18から分かるように、実施例の場合、比較例20に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例20に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用アクチュエータのギアは、従来の自動車用アクチュエータのギア素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車用アクチュエータのギアで適用するにより適している。
【0493】
実施例75
【0494】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のトリム取付用クリップの試験片を製造した。
【0495】
実施例76
【0496】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のトリム取付用クリップの試験片を製造した。
【0497】
実施例77
【0498】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して自動車のトリム取付用クリップの試験片を製造した。
【0499】
実施例78
【0500】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のトリム取付用クリップの試験片を製造した。
【0501】
比較例21
【0502】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車のトリム取付用クリップの試験片を製造した。
【0503】
物性評価
【0504】
上記実施例75〜78及び比較例21でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表19に示した。
【0505】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0506】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0507】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0508】
【表19】
【0509】
上記表19から分かるように、実施例の場合、比較例21に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例21に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造されたトリム取付用クリップは、既存のトリム取付用クリップ素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車のトリム取付用クリップに適用するにより適している。
【0510】
実施例79
【0511】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用カップホルダーの試験片を製造した。
【0512】
実施例80
【0513】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用カップホルダーの試験片を製造した。
【0514】
実施例81
【0515】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して自動車用カップホルダーの試験片を製造した。
【0516】
実施例82
【0517】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用カップホルダーの試験片を製造した。
【0518】
比較例22
【0519】
ポリオキシメチレン樹脂を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用カップホルダーの試験片を製造した。
【0520】
物性評価
【0521】
上記実施例79〜82及び比較例22でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表20に示した。
【0522】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0523】
2.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0524】
3.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0525】
【表20】
【0526】
上記表20から分かるように、実施例の場合、比較例22に比べ衝撃強度が向上したことが分かった。また、実施例の場合、比較例22に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用カップホルダーは、従来の自動車用カップホルダー素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐衝撃性と耐摩耗性を示すので、自動車用カップホルダーに適用するにより適している。
【0527】
実施例83
【0528】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーの一酸化炭素は、50mol%であり、エチレンは46mol%であり、プロピレンは4mol%であった。また、前記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。
【0529】
前記製造されたポリケトンターポリマー90重量%とガラス繊維10重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ルーフラックの試験片を製造した。
【0530】
実施例84
【0531】
実施例83のポリケトンの含有量を80重量%、ガラス繊維の含有量を20重量%に設定したこと以外は実施例83と同様である。
【0532】
実施例85
【0533】
実施例83のポリケトンの含有量を70重量%、ガラス繊維の含有量を30重量%に設定したこと以外は実施例83と同様である。
【0534】
実施例86
【0535】
実施例83のポリケトンの含有量を60重量%、ガラス繊維の含有量を40重量%に設定したこと以外は実施例83と同様である。
【0536】
比較例23
【0537】
ナイロン66樹脂70重量%、ガラス繊維15重量%とミネラルフィラー15重量%投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用ルーフラックの試験片を製造した。
【0538】
物性評価
【0539】
上記実施例83〜86及び比較例23でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表21に示した。
【0540】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0541】
2.耐スクラッチ性の評価:JIS K5600-5-4鉛筆スクラッチ硬さ測定方法に基づいて評価した。
【0542】
【表21】
【0543】
上記表21から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ耐スクラッチ性および耐衝撃強度が優れていると評価されて、自動車用ルーフラックに使用するのに適した物性を持っていることが分かった。
【0544】
実施例87
【0545】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー75重量%とガラス繊維10重量%とシリカ60〜75重量%と酸化マグネシウム25〜40重量%で混合されたミネラルフィラーを15重量%混合して250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造して射出成形して自動車用アウトサイドドアハンドルの試験片を製造して物性を評価した。
【0546】
実施例88
【0547】
実施例87のガラス繊維の含有量を5重量%とミネラルフィラーの含有量を10重量%に設定した以外は実施例87と同様である。
【0548】
実施例89
【0549】
実施例87のガラス繊維の含有量を20重量%とミネラルフィラーの含有量を20重量%に設定した以外は実施例87と同様である。
【0550】
比較例24
【0551】
ナイロン66樹脂70重量%、ガラス繊維15重量%とミネラルフィラー15重量%投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用アウトサイドドアハンドルの試験片を製造した。
【0552】
物性評価
【0553】
上記実施例87〜89及び比較例24でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表22に示した。
【0554】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0555】
2.耐スクラッチ性の評価:JIS K5600-5-4鉛筆スクラッチ硬さ測定方法に基づいて評価した。
【0556】
3.寸法変化率の評価:温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に基づいて評価した。
【0557】
【表22】
【0558】
上記表22から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ耐スクラッチ性と寸法安定性に優れたものと評価されて、自動車用アウトサイドドアハンドルとして使用するのに適した物性を持っていることが分かった。
【0559】
実施例90
【0560】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーの一酸化炭素は、50mol%であり、エチレンは46mol%であり、プロピレンは4mol%であった。また、前記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。
【0561】
前記製造されたポリケトンターポリマー70重量%とガラス繊維30重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを利用して押出機上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用エアインテークガーニッシュの試験片を製造した。
【0562】
実施例91
【0563】
実施例90と同様の方法で製造されたポリケトンターポリマー75重量%とガラス繊維25重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用エアインテークガーニッシュの試験片を製造した。
【0564】
実施例92
【0565】
実施例90と同様の方法で製造されたポリケトンターポリマー80重量%とガラス繊維20重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用エアインテークガーニッシュの試験片を製造した。
【0566】
実施例93
【0567】
実施例90と同様の方法で製造されたポリケトンターポリマー85重量%とガラス繊維15重量%を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用エアインテークガーニッシュの試験片を製造した。
【0568】
比較例25
【0569】
ナイロン66樹脂とガラス繊維30重量%投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40cmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上にペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して自動車用エアインテークガーニッシュの試験片を製造した。
【0570】
物性評価
【0571】
上記実施例90〜93及び比較例25でそれぞれ製造された試験片を下記のような方法で物性を評価し、その結果を表23に示した。
【0572】
1.アイゾット衝撃強度評価:ASTM D256に基づいて実施した。
【0573】
2.摩耗性:摩耗性は、摩耗されている程度を示した値で、上記摩耗性が大きいほど摩耗が容易に発生するため、耐摩耗性が小さいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩耗が容易に発生していないため、耐摩耗性が大きいことを意味する。上記摩耗性試験は、荷重1kg、線速度7Hzと試験時間30分の条件でピン-オン-ディスク方式(Pin-On-Disk type)で測定した。
【0574】
3.寸法変化率の評価:温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に基づいて評価した。
【0575】
【表23】
【0576】
上記表23から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ衝撃強度と寸法安定性が向上しており、運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された自動車用エアインテークガーニッシュは、従来の自動車用エアインテークガーニッシュ素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性と寸法安定性を示すので、自動車用エアインテークガーニッシュに適用するにさらに適している。
【0577】
実施例94
【0578】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、医療用輸送トレイ試験片を製造した。
【0579】
実施例95
【0580】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、医療用輸送トレイ試験片を製造した。
【0581】
実施例96
【0582】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して、医療用輸送トレイ試験片を製造した。
【0583】
実施例97
【0584】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、医療用輸送トレイ試験片を製造した。
【0585】
比較例26
【0586】
既存の医療用輸送トレイカバーの素材として使用されたポリカーボネートを使用して、実施例94と同様に、医療用輸送トレイ試験片を製造した。
【0587】
物性評価
【0588】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形して、医療用輸送トレイ試験片を製造した後、比較例の試料と対比して、以下のような方法で物性を評価し、その結果を下記の表24に示した。
【0589】
1.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0590】
2.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0591】
【表24】
【0592】
上記表24から分かるように、実施例の場合、比較例26に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された医療用輸送トレイは、従来の医療用輸送トレイ素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性を示すので、医療用輸送トレイに適用するにより適している。
【0593】
実施例98
【0594】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、医療用ピペット試験片を製造した。
【0595】
実施例99
【0596】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとケイ素系 耐摩耗剤を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、医療用ピペット試験片を製造した。
【0597】
実施例100
【0598】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとガラス繊維を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造後、射出成形して、医療用ピペット試験片を製造した。
【0599】
実施例101
【0600】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマー、ガラス繊維とポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、医療用ピペット試験片を製造した。
【0601】
比較例27
【0602】
既存の医療用ピペットの素材として使用されたポリカーボネートを使用して、実施例98と同様に、医療用ピペット試験片を製造した。
【0603】
物性評価
【0604】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形して、医療用ピペット試験片を製造した後、比較例の試料と対比して、以下のような方法で物性を評価し、その結果を下記の表25に示した。
【0605】
1.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0606】
2.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0607】
3.曲げ強度評価:ASTM D790に基づいて実施した。
【0608】
【表25】
【0609】
上記表25から分かるように、実施例の場合、比較例27に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが明らかになり、曲げ強度が向上したことがわかった。したがって、本発明の実施例を通じて製造された医療用ピペットは、従来の医療用ピペット素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性と曲げ強度を表すので、医療用ピペットに適用するのに適している。
【0610】
実施例102
【0611】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して冷蔵庫のドアクローザー試験片を製造した。
【0612】
実施例103
【0613】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して冷蔵庫のドアクローザー試験片を製造した。
【0614】
実施例104
【0615】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーと熱可塑性ポリウレタン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して冷蔵庫のドアクローザー試験片を製造した。
【0616】
比較例28
【0617】
既存の冷蔵庫のドアクローザーの素材として使用されたポリオキシメチレン樹脂を用いて、実施例102と同様に、冷蔵庫のドアクローザー試験片を製造した。
【0618】
物性評価
【0619】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形して冷蔵庫のドアクローザー試験片を製造した後、比較例の試料と対比して、以下のような方法で物性を評価し、その結果を下記の表26に示した。
【0620】
1.摩擦係数:運動摩擦係数は、運動摩擦の程度を表すことができる値で、上記の運動摩擦係数が大きいほど摩擦力が大きいことを意味し、逆にその値が小さいほど摩擦力が小さいことを意味する。
【0621】
2.摩耗性の評価:JIS K7218に基づいて実施した(テスト条件:50rmp、150Nの条件で3km摩耗)。
【0622】
3.騒音の評価:騒音を測定した後、40dB以上の場合、○で表示して、40dB未満の場合は×で表示した。
【0623】
【表26】
【0624】
上記表26から分かるように、実施例の場合、比較例28に比べ運動摩擦係数と摩耗性が小さいことから、摩擦力が小さく、耐摩耗性が向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された冷蔵庫のドアクローザーは、従来の冷蔵庫のドアクローザー素材として使用されている比較例の場合よりも優れた耐摩耗性を示し、騒音が少なく発生するので、冷蔵庫のドアクローザーに適用するにより適している。
【0625】
実施例105
【0626】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーを250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、携帯電話研磨アーム試験片を製造した。
【0627】
実施例106
【0628】
一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーは、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、85対15であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MWDが2.0であった。上記で製造されたポリケトンターポリマーとポリテトラフルオロエチレン樹脂を投入して組成物を製造し、製造された組成物を250rpmで動作する直径40mmであり、L/D=32の2軸スクリューを使用して、押出機の上でペレット(pellet)状に製造した後、射出成形して、携帯電話研磨アーム試験片を製造した。
【0629】
比較例29
【0630】
既存の携帯電話研磨アームの素材として使用された不飽和ポリエステル樹脂を用いて、実施例105と同様に、携帯電話の研磨アーム試験片を製造した。
【0631】
物性評価
【0632】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形して、携帯電話研磨アーム試験片を製造した後、比較例の試料と対比して、以下のような方法で物性を評価し、その結果を下記の表27に示した。
【0633】
1.引張強度評価:ASTM D638に基づいて実施した。
【0634】
2.摩耗寿命評価:製造された携帯電話研磨アーム試験片に製品を装着した後、研磨加工を施して研磨アームが摩耗されるのにかかる時間を測定した。
【0635】
【表27】
【0636】
上記表27から分かるように、実施例の場合、比較例に比べ、引張強度が改善されたことが明らかになり、実施例106の場合、比較例に比べて摩耗寿命も増加して耐摩耗性も向上したことが分かった。したがって、本発明の実施例を使用して製造された携帯電話研磨アームは、従来の携帯電話研磨アーム素材として使用されている比較例の場合よりも優れた引張強度と耐摩耗性を示すので、携帯研磨アームに適用するにより適している。
【0637】
実施例107
【0638】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、11倍のモル比であり、重合温度80℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.2dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0639】
前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部に、シリコン樹脂1重量部を混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0640】
実施例108
【0641】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0642】
前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部に、シリコン樹脂1重量部を混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0643】
実施例109
【0644】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、9倍のモル比であり、重合温度74℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.6dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.0であった。
【0645】
前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部に、シリコン樹脂1重量部を混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0646】
実施例110
【0647】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが1.8であった。
【0648】
前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部に、シリコン樹脂1重量部を混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0649】
実施例111
【0650】
酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸と((2,2-ジメチル-1,3-ジオキサン-5,5-ジイル)ビス(メチレン))ビス(ビス(2-メトキシフェニル)ホスフィン)から生成された触媒組成物の存在下で一酸化炭素とエチレンとプロペンからなる線状交互ポリケトンターポリマーを製造した。上記のパラジウム比トリフルオロ酢酸の含有量は、10倍のモル比であり、重合温度78℃の第1段階と84℃の2段階を経る。上記で製造されたポリケトンターポリマーでエチレンとプロペンのモル比は、46対4であった。また、上記ポリケトンターポリマーの融点は220℃であり、HFIP(hexa-fluoroisopropano)で25℃で測定したLVNは1.4dl/gであり、MI(Melt index)が60g/10minであり、MWDが2.2であった。
【0651】
前記製造されたポリケトンターポリマー100重量部に、シリコン樹脂1重量部を混合してL/D32、D40の2軸押出機に投入し、温度240℃で250rpmスクリュー回転速度で溶融混練を介して押出した。
【0652】
比較例30
【0653】
既存のDuPont社の素材としてPOMをベース状態で実施したことを除いては、実施例107と同様に製造した。
【0654】
物性評価
【0655】
上記実施例の製造されたペレットを射出成形してATMで使用可能なギア用試験片を製造した後、比較例の製品と比べて、以下のような方法で物性を評価し、その結果を下記の表28に示した。
【0656】
1.製品ひずみ評価:温度50℃、相対湿度90%の条件で垂直および水平方向のMS211-47に基づいて評価した。
【0657】
2.製品重量変化率の評価:温度50℃、相対湿度90%の条件でMS211-47に基づいて評価した。
【0658】
3.耐水性物性維持率の評価:温度50℃、相対湿度90%で24時間処理した後、衝撃強度を測定して比較した。
【0659】
4.摩耗量の評価:内径20mm、外径25mm、高さ15mmである円筒形の試験片と相対材を使用して評価した。JIS K7218規格であり速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmにして摩耗量を測定した。
【0660】
【表28】
【0661】
上記表28に示すように、実施例の場合、比較例に比べ、垂直方向と水平方向の製品ひずみの評価でひずみが低く、製品重量の変化率も比較例に比べて低く、耐水性物性維持率と摩耗性の部分で非常に優れたものと評価された。
【0662】
また、本発明は、JIS K7218規格であり速度50rpm、荷重150N、摩耗距離3kmにして測定した摩耗量が0.020g以下で優れていた。
【0663】
したがって、本発明の実施例を使用して製造されたポリケトン樹脂組成物は、優れた耐摩耗性が要求されるATMギアなどに活用できることが判明した。
図1
図2