(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
血液処理システムを動作させる方法であって、前記血液処理システムは、デッキと、使い捨てキットとを備え、前記デッキは、圧力トランスデューサを備え、前記キットの少なくとも一部は、前記デッキ上に設置され、前記キットの前記少なくとも一部は、前記圧力トランスデューサ上に位置付けられる圧力ドームを備え、前記圧力ドームは、流動チャンバと、前記流動チャンバ用の第1の流動ポートと、前記流動チャンバ用の第2の流動ポートとを備え、前記方法は、
前記圧力ドーム上で第1の陰圧試験を実行することであって、前記第1の陰圧試験を実行することは、前記第1および第2の流動ポートのうちの1つを通して前記流動チャンバから流体を引き出すことによって、前記流動チャンバ内で第1の真空を生成しようとすることを含む、ことと、
前記圧力ドーム上で第1の陽圧試験を実行することであって、前記第1の陽圧試験を実行することは、前記第1および第2の流動ポートのうちの1つを通して前記流動チャンバの中へ流体を指向することによって、前記流動チャンバ内で第1の陽圧を生成しようとすることを含み、前記第1の陽圧試験は、前記第1の陰圧試験の後に実行される、ことと、
前記圧力ドーム上で第2の陰圧試験を実行することであって、前記第2の陰圧試験を実行することは、前記第1および第2の流動ポートのうちの1つを通して前記流動チャンバから流体を引き出すことによって、前記流動チャンバ内で第2の真空を生成しようとすることを含み、前記第2の陰圧試験は、前記第1の陰圧試験の後に実行され、前記第2の真空は、前記第1の真空より大きい、ことと
を含み、前記第1の陰圧試験、前記第1の陽圧試験、および前記第2の陰圧試験はそれぞれ、前記血液処理システムによって実行される、
方法。
前記第1の陰圧試験を使用して、前記圧力トランスデューサ上の前記圧力ドームの設置を査定することを含む第1の査定するステップを実行することをさらに含み、前記第1の査定するステップは、前記血液処理システムによって実行される、請求項1に記載の方法。
前記血液処理システムはさらに、ディスプレイを備え、前記方法はさらに、前記第1の査定するステップが、前記圧力ドームが前記第1の陰圧試験に合格できなかったことを判定する場合に、前記血液処理システムが前記ディスプレイ上でインジケーションを提供することを含む、請求項2に記載の方法。
前記第1の査定するステップは、第1の判定するステップを含み、前記第1の判定するステップは、前記流動チャンバ内の圧力が第1の陰圧閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項2−3のいずれかに記載の方法。
前記第1の陰圧閾値を満たすことは、1)前記流動チャンバ内の前記圧力が第1の陰圧と第2の陰圧との間であること、および、2)前記流動チャンバ内の前記圧力が少なくとも第1の所定量の真空であることのうちの少なくとも一方を含む、請求項4−5のいずれかに記載の方法。
前記第1の陽圧試験および前記第2の陰圧試験はそれぞれ、前記血液処理システムが、前記圧力ドームが前記第1の陰圧試験に合格したことを判定する場合のみ、前記血液処理システムによって実行される、請求項1−7のいずれかに記載の方法。
前記血液処理システムはさらに、ディスプレイを備え、前記方法はさらに、前記第2の査定するステップが、前記圧力ドームが前記第1の陽圧試験および前記第2の陰圧試験のうちの少なくとも1つに合格できなかったことを判定する場合に、前記血液処理システムが前記ディスプレイ上でインジケーションを提供することを含む、請求項9に記載の方法。
前記第2の査定するステップは、第2の判定するステップを含み、前記第2の判定するステップは、前記流動チャンバ内の圧力が前記第1の陽圧試験の第1の陽圧閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項9−10のいずれかに記載の方法。
前記第1の陽圧閾値を満たすことは、1)前記流動チャンバ内の前記圧力が第1の陽圧と第2の陽圧との間であること、および、2)前記流動チャンバ内の前記圧力が少なくとも第1の所定量のものであることのうちの少なくとも一方を含む、請求項11−12のいずれかに記載の方法。
前記第2の査定するステップはさらに、第3の判定するステップを含み、前記第3の判定するステップは、前記流動チャンバ内の圧力が前記第2の陰圧試験の第2の陰圧閾値を満たすかどうかを判定することを含む、請求項9−13のいずれかに記載の方法。
前記第2の陰圧閾値を満たすことは、1)前記流動チャンバ内の前記圧力が第3の陰圧と第4の陽圧との間であること、および、2)前記流動チャンバ内の前記圧力が少なくとも第2の所定量の真空であることのうちの少なくとも一方を含む、請求項14−15のいずれかに記載の方法。
請求項1−19のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、フォトフェレーシスシステムであって、前記血液処理システムは、前記フォトフェレーシスシステムであり、前記フォトフェレーシスシステムは、フォトフェレーシスキャビネットを備え、前記フォトフェレーシスキャビネットが、前記デッキと、光活性化モジュールとを備え、前記光活性化モジュールは、少なくとも1つの光源を備え、前記使い捨てキットは、前記光活性化モジュール内に位置付けられる治療バッグを備える、フォトフェレーシスシステム。
【発明を実施するための形態】
【0069】
フォトフェレーシスまたは体外フォトフェレーシス(ECP)は、白血球が、アフェレーシスを介して全血から分離され、光活性薬物(8−メトキシプソラレン等)と組み合わせられ、紫外線A(UVA)光に暴露される、光免疫療法である。処置された白血球を含む、全ての血液成分は、患者に戻される。
【0070】
CellEx(R)フォトフェレーシスシステム等のフォトフェレーシスシステムは、CellEx(R)フォトフェレーシス器具、CellEx(R)手技キット、およびCellEx(R)ライトアセンブリを備える、統合システムであってもよい。フォトフェレーシスシステムは、全血のわずかな部分の分離と、次のバッチが分離されている間に白血球を貯蔵することとを要求する、不連続計量プロセスとは対照的である、連続フローから白血球を収集してもよい。連続プロセスでは、患者から直接採取される血液等の全血が、遠心分離機ボウル内で分離されてもよく、赤血球および血漿は、ボウルから送出され、患者に戻される。
【0071】
その一方で、軟膜(白血球濃縮血液)が、連続フローから収集され、光活性化モジュールを通過され、薬物が、精密な量のUVA光で活性化される。使用されるUVA光の量は、個々の患者の軟膜の特性によって判定されてもよい。光活性化モジュールはまた、UVA光と組み合わせられたときに白血球のアポトーシスをもたらし得る、UVADEX滅菌溶液(8MOP)に軟膜を暴露してもよい。いったん光活性化が完了すると、軟膜は、即座に患者の血流に戻されてもよい。患者に光活性化された白血球を再注入することは、癌性T細胞リンパ腫(CTCL)、移植片対宿主疾患(GVHD)、リウマチ性関節炎、進行性全身性硬化症、若年発症糖尿病、炎症性腸疾患、および癌を含む、T細胞または白血球媒介と考えられる他の免疫腫瘍、移植免疫、ならびに炎症、および他の免疫疾患に対抗するように患者の免疫系を亢進させ得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、赤血球および血漿は、全血が患者から採取されることと同時に、患者に戻されてもよい。これは、一方の針が全血の収集に使用され、他方の針が細胞を患者に戻すために使用される、二重針モードを使用することによって達成されてもよい。他の実施形態では、血液が採取され、細胞および血漿が断続的に戻される、単一針モードが使用されてもよい。どちらにしても、細胞分離および光活性化を含む、連続プロセスは、単一の閉鎖滅菌回路内で起こり、体外体積の不足を低減させる。これは、感染症の低減した潜在性をもたらし得、患者の自己細胞が患者に戻されることを確実にする。
【0073】
いくつかの実施形態では、(例えば、米国特許公開第2010/0298752号で説明されるような)使い捨てフォトフェレーシスキットが使用されてもよい。
図1Aは、使い捨てフォトフェレーシスキット1000を図示する。新しい使い捨て滅菌フォトフェレーシスキットが各療法セッションに使用されることが必要である。フォトフェレーシスキット1000を通した流体の循環を促進するため、およびそれを通って循環する血液流体を処置するために、フォトフェレーシスキット1000は、恒久タワーシステム2000(
図1B)上に設置される。タワーシステム2000上へのフォトフェレーシスキット1000の設置は、以下で、ならびに(その開示全体が参照することによって組み込まれる)米国特許公開第2010/0298752号で、さらに詳細に説明される。
【0074】
フォトフェレーシスキット1000は、カセット1100と、遠心分離機ボウル10と、照射チャンバ70と、ヘマトクリットセンサ1125と、可撤性データカード1195と、治療バッグ50と、血漿収集または帰還バッグ51とを含む。フォトフェレーシスキット1000はさらに、生理食塩水および抗凝固剤流体バッグ(図示せず)をそれぞれ接続するために、生理食塩水コネクタスパイク1190と、抗凝固剤コネクタスパイク1191とを含む。フォトフェレーシスキット1000は、全てのデバイスを流体的に接続するように、およびフォトフェレーシス治療セッション中に流体の循環を送るように、全ての必要な管類ならびにコネクタを有する。全ての管類は、滅菌医療グレード可撓性管類である。三重ポートコネクタ1192が、必要であれば、管類の中への流体の導入のために種々の位置において提供される。
【0075】
針アダプタ1193および1194が、それぞれ、患者から全血を採取し、血液流体を患者に戻すための針に、フォトフェレーシスキット1000を接続するために提供される。代替として、フォトフェレーシスキット1000は、患者から全血を採取すること、および血液流体に患者に戻すことの両方を行うために、単一の針を使用するように適合されることができる。いくつかの実施形態では、全血が採取され、血液流体が同時に患者に戻されることを可能にするため、2本針キットが使用されてもよい。患者がフォトフェレーシスキット1000に繋がれるとき、閉ループシステムが形成される。
【0076】
カセット1100は、管オーガナイザおよび流体流ルータの両方として作用する。照射チャンバ70は、UV光に血液流体を暴露するために使用される。遠心分離機ボウル10は、密度に従って、全血をその異なる成分に分離する。治療バッグ50は、1000mLの3ポートバッグである。直線結合ポート52が、治療バッグ50の中に光活性化可能または感光性化合物を注入するために使用される。血漿収集バッグ51は、1000mLの2ポートバッグである。治療バッグ50および血漿収集バッグ51は両方とも、必要であればドレナージに使用されることができる、ヒンジ連結キャップスパイク管53を有する。フォトフェレーシスキット1000はさらに、(米国特許公開第2010/0298752号の
図10に説明されるように)患者を接続する管内の圧力を監視して制御するために、通気管1552および1553を介して圧力トランスデューサ1550および1551をフィルタ1500に接続するために適合される、疎水性フィルタ1555および1556を含む。圧力を監視することは、フォトフェレーシスキット1000が安全圧力限界内で動作していることを確実にすることに役立つ。フォトフェレーシスキット1000の個々のデバイスおよびそれらの機能は、米国特許公開第2010/0298752号でさらに詳細に議論される。
【0077】
フォトフェレーシスキット1000は、
図1Bに示されるように、恒久タワーシステムまたはフォトフェレーシスキャビネット2000の中に設置されてもよい。タワーシステム2000は、カセット1100、照射チャンバ70、および遠心分離機ボウル10(
図1A)等のフォトフェレーシスキット1000の種々のデバイスを受容する、ハードウェアの恒久(すなわち、使い捨てではない)部品である。タワーシステム2000は、弁動作、送出、および使い捨てフォトフェレーシスキット1000を通した流体流の全体的制御ならびに駆動を行う。タワーシステム2000は、必要な構成要素の全てに結合される、適切にプログラムされたコントローラ、例えば、プロセッサまたはIC回路の使用を通して、必要な制御機能の全てを自動的に果たす。新しい使い捨てキット1000は、各フォトフェレーシス療法セッション後に破棄されなければならないが、タワーシステム2000は、何度も繰り返し使用される。タワーシステム2000は、コントローラを適切にプログラムすることによって、またはその構成要素のうちのいくつかを交換することによって、いくつかの体外血液回路治療、例えば、アフェレーシスを行うように修正されることができる。
【0078】
タワーシステム2000は、上方部分2100と、基礎部分2200とを有する、筐体を有する。基礎部分2200は、上部2201と、底部2202とを有する。車輪2203は、タワーシステム2000が可動性であり、病院内で部屋から部屋まで容易に移動されることができるように、基礎部分2200の底部2202において、またはその近傍に提供される。好ましくは、前輪2203は、タワーシステム2000を縦向および操縦することの容易性を可能にするように、垂直軸を中心として枢動可能である。基礎部分2200の上部2201は、その中に構築された制御デッキ1200を有する、頂面2204を有する(例えば、米国特許公開第2010/0298752号の
図22を参照)。
図2では、カセット1100が、制御デッキ1200上に装填される。基礎部分2200はまた、そこから血漿収集バッグ51および治療バッグ50を吊るすように、フック(図示せず)または他のコネクタも有する。そのようなフックは、それらの位置付けが治療中にシステムの機能に干渉しない限り、タワーシステム2000上のいずれかの場所に位置することができる。基礎部分2200は、ドア751の背後に位置する光活性化チャンバ750を有する(例えば、米国特許公開第2010/0298752号の
図18を参照)。付加的フック(図示せず)が、生理食塩水および抗凝固剤バッグを吊るすためにタワーシステム2000上に提供される。好ましくは、これらのフックは、上方部分2100上に位置する。
【0079】
光活性化チャンバ750(米国特許公開第2010/0298752号の
図18を参照)は、ドア751の背後で上部2201と底部2202との間のタワーシステム2000の基礎部分2200の中に提供される。ドア751は、基礎部分2200にヒンジ連結して接続され、光活性化チャンバ750へのアクセスのため、かつUV光が治療中に周囲に逃散しないようにオペレータが光活性化チャンバ750を閉鎖することを可能にするために、提供される。陥凹752は、照射チャンバ70が装填されるとき、およびドア751が閉鎖されるときに、管1112、1117(
図1参照)が光活性化チャンバ750の中に入ることを可能にするように提供される。光活性化チャンバは、米国特許公開第2010/0298752号の
図16および18に関して詳細に議論される。
【0080】
上方部分2100は、基礎部分2200の上に位置する。遠心分離機チャンバ2101(米国特許公開第2010/0298752号の
図19を参照)は、遠心分離機チャンバドア2102の背後で上方部分2100の中に位置する。遠心分離機チャンバドア2102は、窓2103を有するため、オペレータは、遠心分離機チャンバ2101の中を見て、任意の問題について監視することができる。窓2103は、4800RPMを上回る速度において遠心分離機ボウルを回転させることができる遠心分離中の事故からそれに及ぼされ得る、任意の力に耐えるために十分に厚いガラスを伴って構築される。好ましくは、窓2103は、飛散防止ガラスで構築される。ドア2102は、上方部分2100にヒンジ連結で接続され、システム動作中にシステムコントローラによってアクティブ化される自動係止機構を有する。遠心分離機チャンバ2101は、米国特許公開第2010/0298752号の
図19に関してさらに詳細に議論される。
【0081】
好ましくは、デッキ1200が、システムタワー2000の正面において、またはその近傍で、基礎部分2200の頂面2204上に位置する一方で、上方部分2100は、タワーシステム2000の後部の近傍で基礎部分2200から上向きに延在している。これは、遠心分離機チャンバ2101へのアクセスをオペレータに提供しながら、同時にオペレータが制御デッキ1200に容易にアクセスすることを許可する。上方部分2100の中に遠心分離機チャンバ2101を有するようにタワーシステム2000を設計し、基礎部分2200の中に光活性化チャンバ750およびデッキ1200を有することによって、直立構成が達成される。したがって、システムタワー2000は、縮小された占有面積サイズを有し、低減された量の貴重な病院の床面積を占める。システムタワー2000の高さは、後部から病院の至る所に機械を運搬するときに一方の視界が妨げられないように、60インチを下回ったままである。加えて、ほぼ水平位置でデッキ1200を有することは、他のデバイスの装填中にフォトフェレーシスキット1000のデバイスを設定する場所をオペレータに提供し、容易な装填を促進するであろう。タワーシステム2000は、遠心分離プロセスによって引き起こされる力および振動に耐えるために十分に頑強である。
【0082】
モニタ2104が、遠心分離機チャンバドア2102上で窓2103の上方に提供される。モニタ2104は、例えば、データ入力、命令、グラフィックス、警告、アラート、治療データ、または治療進捗をロードするためのユーザインターフェース等のデータをオペレータに視覚的に表示するための表示エリア2105を有する。モニタ2104は、システムコントローラに結合され、それによって制御される。データカード受容ポート2001が、モニタ2104の側面上に提供される。データカード受容ポート2001は、各使い捨てフォトフェレーシスキット1000(
図1A)とともに供給される、データカード1195を摺動可能に受容するように提供される。上記のように、データカード1195は、タワーシステム2000のシステムコントローラに供給する種々のデータを記憶するように、事前にプログラムされることができる。例えば、データカード1195は、システムコントローラが、(1)使い捨てフォトフェレーシスキットが、それが装填されている血液駆動機器と互換性があること、(2)フォトフェレーシスキットが、所望の治療プロセスを起動することが可能であること、(3)使い捨てフォトフェレーシスキットが、あるブランド名または型式であることを確実にすることができるように、情報を中継するようにプログラムされることができる。データカード受容ポート2001は、データカード1195からデータを読み取ること、およびそこにデータを書き込むことの両方を行うために必要なハードウェアならびに回路を有する。好ましくは、データカード受容ポート2201は、治療データをデータカード1195に記録するであろう。そのような情報は、例えば、収集時間、収集体積、治療時間、体積流速、任意のアラーム、誤動作、プロセスの妨害、または任意の他の所望のデータを含むことができる。データカード受容ポート2001は、モニタ2104上に提供されるが、それがシステムコントローラまたは他の適切な制御手段に結合される限り、タワーシステム2000上のいずれかの場所に位置することができる。
【0083】
タワーシステム2000(
図1B)との遠心分離機ボウル10(
図1A)の組み込みに関する、ある詳細が、
図1Cおよび1Dに図示されている。
図1Cは、タワーシステム2000の下筐体が除去されている、断面図でタワーシステム2000の遠心分離機チャンバ2101を図示する。遠心分離機チャンバ2101は、鋳物内または外側筐体2107内に位置する。(同様に断面で示される)回転駆動部900が、軸940を中心として遠心分離機ボウル10(
図1Aおよび1D)を回転させるために、かつ遠心分離機チャンバ2101の中に適切に位置付けられるときに、タワーシステム2000によって使用される。回転駆動部900は、任意の適切なタイプ/構成、例えば、1オメガ2オメガスピン技術、または(その開示全体が参照することによって本明細書に組み込まれる)米国特許第3,986,442号に説明されるようなものを利用することが可能なものであってもよい。
【0084】
ブラケットまたはフレーム910およびボウル保持プレート920は両方とも、遠心分離機チャンバ2101内に配置され、回転駆動部900によって回転される。遠心分離機ボウル10の下方部分は、ボウル保持プレート920内に配置され、それに取外可能に固着される。導管950は、遠心分離機ボウル10の上方部分から外へ延在し、フレーム910に固着され、それとともに回転し、筐体2107の下方部分を通って、次いで、遠心分離機チャンバ2101から外へ延在する。使い捨てフォトフェレーシスキット1000のあるラインまたは管は、本導管950((遠心分離機ボウル10の中へ全血を指向するための)上記の管1115、(遠心分離機ボウル10から外へ血漿および軟膜等の低密度血液成分を指向するための)上記の管1107、および(遠心分離機ボウル10から外へ赤血球等の高密度血液成分を指向するための)上記の管1108)内に配置される。回転駆動部900は、フレーム910およびボウル保持プレート920を回転させ、ひいては、遠心分離機チャンバ2101用の筐体2107に対して遠心分離機ボウル10を回転させる。遠心分離機ボウル10の回転は、(遠心分離機ボウル10内の)全血を、遠心分離機ボウル10内で複数の血液成分、例えば、血漿、軟膜、および赤血球に分離する。
【0085】
ボウル光学センサ930(BOS930)が、以下でさらに詳細に議論されるであろうように、遠心分離機ボウル10内で軟膜と赤血球との間の界面を監視するように(例えば、遠心分離機チャンバ2101用の筐体2107に搭載される)遠心分離機チャンバ2101内に配置される。概して、BOS930は、典型的には、ある体積の全血が遠心分離機ボウル10の中で処理された後に軟膜と赤血球との間の界面と一致するはずである、遠心分離機ボウル10のある場所に光学信号を伝送する。軟膜と赤血球との間の界面が本場所にあるとき、BOS930によって出力される信号は、ある値(または値の範囲内)、すなわち、BOS閾値となるはずである。軟膜と赤血球との間の界面が遠心分離機ボウル10内で所望の場所から半径方向外向きに位置する(すなわち、界面が回転軸940からさらに遠く離間される)とき、BOS930からの出力信号は、BOS閾値より大きくあり得る。軟膜と赤血球との間の界面が遠心分離機ボウル10内で所望の場所から半径方向内向きに位置する(すなわち、界面が回転軸940により近く離間される)とき、BOS930からの出力信号は、BOS閾値より小さくあり得る。
【0086】
図2Aは、フォトフェレーシスシステム3000の別の実施形態を図示する。フォトフェレーシスシステム3000の主要構成要素は、それぞれ(その開示全体が参照することによって組み込まれる)米国特許第7,476,209号でさらに詳細に説明される、フォトフェレーシスタワーまたはキャビネット3100と、使い捨てキット1900(
図2C)とを含む。フォトフェレーシスキャビネット3100は、使い捨てキット1900(
図2C)の一部が固着され、以下のポンプ(例えば、蠕動)、すなわち、再循環ポンプ1780、抗凝固剤ポンプ1781、全血または収集ポンプ1782、赤血球またはRBCポンプ1783、および帰還ポンプ1784も組み込む、デッキ3200を含む。また、デッキ3200上に、圧力トランスデューサ1754、1755、および1756(
図2B)も位置付けられ、以下でさらに詳細に議論されるであろう。フォトフェレーシスキャビネット3100はまた、光活性化モジュール3300と、モニタまたはディスプレイ3400とを含む。
【0087】
上記の使い捨てフォトフェレーシスキット1900に関する詳細が、
図2Cに図示されている。新しい(例えば、滅菌)使い捨てフォトフェレーシスキット1900が、血液流体、好ましくは、血液の軟膜成分の体外フォトフェレーシス治療のためにフォトフェレーシスキャビネット3100(
図2A)上に設置されてもよい。フォトフェレーシスキット1900は、カセット1700と、遠心分離機ボウル10と、照射チャンバ1910と、ヘマトクリットセンサ1125と、圧力ドーム1744、1745、および1746と、治療チャンバ1841を有する二重チャンババッグ1840と、血漿収集または帰還チャンバ1851とを含む。別個の治療バッグ1841および別個の血漿または帰還バッグ1851も利用され得る(例えば、バッグ1841および1851は、相互と離間関係で配置され得る)。カセット1700は、スナップ嵌合またはスナップロック接続によって(または当技術分野で公知の他の方法によって)フォトフェレーシスキャビネット3100のデッキ3200に固着されてもよい。カセット1700は、上記で議論されるカセット1100のデータカード1195と同様に機能することができる、一意の識別子を有してもよい。
【0088】
フォトフェレーシスキット1900はさらに、生理食塩水および抗凝固剤流体バッグ(図示せず)をそれぞれ接続するための生理食塩水コネクタスパイク1790と、抗凝固剤コネクタスパイク1791とを含む。針アダプタ1793および1794が、好ましくは、それぞれ、患者から全血を採取し、血液流体を患者に戻すための針にフォトフェレーシスキット1900を接続するために提供される。代替として、フォトフェレーシスキット1900は、患者から全血を引き出すこと、および血液流体に患者に戻すことの両方を行うために、単一の針を使用するように適合されることができる。いずれの場合も、患者がフォトフェレーシスキット1900に繋がれるとき、閉ループシステムが形成される。すなわち、フォトフェレーシスキット1900は、全てのデバイスを流体的に接続するように、およびフォトフェレーシス治療セッション中に流体の循環を送るように、全ての必要な管類ならびにコネクタを有する。全ての管類は、好ましくは、滅菌医療グレード可撓性管類である。1つまたはそれを上回るマルチポートコネクタ1792が、所望/必要であれば、管類の中への流体の導入のために種々の位置において提供されてもよい。
【0089】
フォトフェレーシスキット1900は、管/管類区分/流動ラインを選択する際に流体圧力の測定のための3つの圧力ドーム1744、1745、および1746を組み込む。各圧力ドームは、生体適合性材料(例えば、ポリカーボネートプラスチック)で作製されてもよく、1部品プラスチック射出成形によって生産される筐体を含んでもよい。
【0090】
代表的な圧力ドームは、入口ポート1748および出口ポート1749(
図2D)を介して管類の内側の流体と流体連通する可撓性ダイヤフラムまたは膜(図示せず)を介して、圧力信号を対応する圧力センサ(例えば、
図2Bに示される圧力トランスデューサ1754)に伝送する、圧力ドーム1744である。可撓性ダイヤフラムは、好ましくは、シリコーン材料またはある他の好適な生体適合性材料で作製される。可撓性シリコーンドームダイヤフラムは、フォトフェレーシスキャビネット3100(
図2A)のデッキ3200上に位置する、対応する圧力センサ(例えば、ピエゾ抵抗トランスデューサ1754、1755、および1756)に圧力を印加する。圧力ドームおよび圧力トランスデューサの実施例は、MEMSCAP製のSP844生理学的圧力トランスデューサおよびドームである。圧力ドームおよび/または圧力トランスデューサの他の構成が利用されてもよい。
【0091】
フォトフェレーシスキット1900用の上記の圧力ドームの原理を表す概略図が、
図2Eで提示されている。圧力ドーム330は、内部流動チャンバ336を画定する筐体332を含む。流動ラインまたは管類340は、入口ポート338aおよび出口ポート338bによって本流動チャンバ336にアクセスする。可撓性ダイヤフラム334は、流動チャンバ336内で流体圧力に暴露され、さらに、圧力トランスデューサ342上に着座される。流動チャンバ336内の流体圧力の上昇は、ダイヤフラム334に、対応する上昇した圧力を圧力トランスデューサ342に及ぼさせるであろう。同様に、流動チャンバ336内の流体圧力の低下は、ダイヤフラム334に、対応する低減した圧力を圧力トランスデューサ342に及ぼさせるであろう。
【0092】
図2Cを再び参照すると、フォトフェレーシスキット1900の二重チャンババッグ1840は、1900mLの4ポート治療チャンバ1841と、1900mLの3ポート血漿収集または帰還チャンバ1851とを含んでもよい。任意の適切な容積が、これらのチャンバ/バッグに利用されてもよい。直線結合ポート52が、治療チャンバ1841の中に光活性化可能または感光性化合物を注入するために使用されてもよい。治療チャンバ1841および血漿収集チャンバ1851は両方とも、所望または必要であればドレナージに使用されることができる、ヒンジ連結キャップスパイク管53を組み込んでもよい。
【0093】
カセット1700は、カセット1700の中へ流体を受容するための流体入口管1706、1707、1708、1709、1710、1711、1712と、カセット1700から流体を放出するための流体出口管1714、1715、1716、1717、1718、および1719と、カセット1700の中に流体を導入すること、および外に流体を排出することの両方のために使用されることができる、流体入口/出口管1713とを有する。これらの流体入力および出力管は、閉ループ体外流体回路を形成するように、カセット1700を治療されている患者、ならびに遠心分離機ボウル10、照射チャンバ1910、二重チャンババッグ1725、および生理食塩水、抗凝固流体を含有するバッグ等のフォトフェレーシスキット1900の種々のデバイスに流体的に結合する。ポンプ管ループ1720、1721、1722、1723、および1724は、カセット1700の側壁から突出し、治療中にフォトフェレーシスキット1900の全体を通した流体の循環を促進するために提供される。本側壁は、カセット1700の内側に延在する管ループ用の開口部、ならびにカセット1700の基部の底面上に延在する管ループ用の開口部を有する。したがって、カセット1700がフォトフェレーシス手技のためにフォトフェレーシスキャビネット3100のデッキ3200に固着されるとき、ポンプ管ループ1720、1721、1722、1723、および1724のそれぞれ1つは、対応する蠕動ポンプ1780、1781、1782、1783、および1784(
図2Aならびに2B)の中に装填されるであろう。蠕動ポンプ1780、1781、1782、1783、および1784は、所定の方向に個別のポンプ管ループ1720、1721、1722、1723、および1724を通して流体を駆動し、それによって、所望の様式でフォトフェレーシスキット1900を通して流体を駆動する。より具体的には、ポンプ管ループ1722は、全血ポンプまたは収集部1782の中へ装填され、それぞれ、入口管1706および出口管1715を介して、カセット1700の中ならびに外へ全血を駆動し、ポンプループ管1724は、帰還ポンプ1784の中へ装填され、(示されていないが、上記に説明されるものに類似するカセット1700によって組み込まれる)フィルタを通して血液流体を駆動し、出口管1714を介して患者に戻し、ポンプループ管1723は、赤血球ポンプ1783の中へ装填され、遠心分離機ボウル10から赤血球を引き出し、入口ライン1708を介してそれらをカセット1700の中へ駆動し、ポンプループ管1721は、抗凝固剤ポンプ1781の中へ装填され、入口管1710を介してカセット1700の中へ、およびマルチポートコネクタ(図示せず)を通して入口管1706と接続する出口管1719を介してカセット1700から外へ抗凝固剤流体を駆動し、ポンプループ管1720は、再循環ポンプ1780の中へ装填され、カセット1700から二重チャンババッグ1840の治療チャンバ1841および照射チャンバ1910を通して血漿等の血液流体を駆動する。
【0094】
蠕動ポンプ1780−1784はそれぞれ、フォトフェレーシス治療法を行うことが必要なときにアクティブ化される。蠕動ポンプ1780−1784は、一度に1回、または任意の組み合わせで動作されることができ、ポンプ1780−1784は、フォトフェレーシスキット1900の任意の所望の経路またはその組み合わせを通して流体を指向するように、圧縮アクチュエータ(図示せず)と併せて作動してもよい。記述されるように、一実施形態では、全血ポンプは、1782であり、抗凝固剤ポンプは、1781であり、赤血球ポンプは、1783であり、再循環ポンプは、1780であり、帰還ポンプは、1784であり、二重チャンババッグの血漿チャンバは、1851であり、二重チャンババッグの治療チャンバ(TX)は、1841であり、照射チャンバまたはプレートは、1910である。
【0095】
一実施形態では、流体入口/出口管の回路、およびカセット1700に関するポンプ管ループは、以下の説明に従ってもよい。抗凝固剤入口管1710は、ポンプ管ループ1721を通して抗凝固剤出口管1719と流体連通を有する。ドナーまたは患者からの血液は、ポンプ管ループ1722を通して遠心分離機ボウル10への出口管1715と流体連通を有する、入口管1706を通って来る。出口管1714は、血液成分を患者またはドナーに戻す。生理食塩水入口管1709は、5方向管コネクタ(図示せず)によって、血漿入口管1713、治療チャンバ入口管1711、T字コネクタ(図示せず)、および照射チャンバ出口管1717と流体連通を有する。5方向管コネクタは、記述された3方向またはT字コネクタと流体連通し、これは、ひいては、赤血球ポンプ管ループ1723および帰還ポンプ管ループ1724と流体連通する。血液または血液成分を患者もしくはドナーに戻すための帰還ポンプ管ループ1724は、流体が出口管1714を介してカセット1700から退出する前に血液をフィルタに搬送する。赤血球ポンプ管ループ1723は、遠心分離機ボウル10からの入口管1708と流体連通する。遠心分離機ボウル10から入口管1707を介してカセット1700に進入する血漿および/または軟膜は、T字コネクタ(図示せず)を通して血漿出口管1718と流体連通を有する。二重チャンババッグの治療チャンバから照射チャンバまでの血液の循環のためのポンプ管ループ1720は、照射チャンバ1841からの入口管1712、および治療チャンババッグ1910への出口管1716、ならびに遠心分離機ボウル10からの入口ライン1707と流体連通を有する。
【0096】
上記で議論される使い捨てフォトフェレーシスキット1000(
図1A)、1900(
図2C)はそれぞれ、遠心分離機ボウル10を組み込む。遠心分離機ボウル10の基本原理を図示する概略図が、
図2Fに提示されている。
図2Fの遠心分離機ボウル210は、空間216によって相互から分離される、外側筐体212および内側コア214を含む。内側コア214および外側筐体212は、全血が密度に基づいて複数の血液成分に分離するように処理されるにつれて、回転軸940を中心として集合的に回転する。内側コア214は、全血またはWB入口通路218と、赤血球またはRBC通路220と、血漿/軟膜またはRBC出口通路222とを含む。全血入口通路218、赤血球通路220、および血漿/軟膜出口通路222は、遠心分離機の上面図(「上」は
図2Fに示されるようなボウル210の上方部分である)で回転軸940を中心として対称に配置されてもよい。
【0097】
前述による導管950は、フォトフェレーシスキット1000(
図1A)およびフォトフェレーシスキット1900(
図2C)用の導管950ならびに遠心分離機ボウル10に関して上記で議論される様式で、遠心分離機ボウル210の上方部分から離れて延在する。本導管950は、赤血球またはRBCラインもしくは管226と、(患者収集ライン242、および遠心分離機入口ライン211と患者収集ライン242との間の境界である収集ポンプ248と流体的に接続する)全血入口ラインまたは管211と、血漿/軟膜出口ラインまたは管230とを含み、それぞれ、
図2Gで提示される流体/フロー図に関して以下でさらに詳細に議論されるであろう。RBCライン226は、遠心分離機ボウル210の内側コア214を通してRBC通路220と流体的に接続する。遠心分離機入口ライン211は、遠心分離機ボウル210の内側コア214を通して全血入口通路218と流体的に接続する。血漿/軟膜出口ライン230は、遠心分離機ボウル210の上方部分において血漿/軟膜出口通路222と流体的に接続する。
【0098】
全血は、
図2Fで提示される図では遠心分離機ボウル210の上部分と底部分との間の中間場所において外側筐体212と内側コア214との間の空間216の中に導入され、再度、全血入口通路218を通して導入される。
図2Fは、外側筐体212と内側コア214との間の空間216内の3つの分離された血液成分を図示する。これらの血液成分は、(血漿層または帯322内の)血漿と、(軟膜層または帯320内の)軟膜と、(RBC層または帯318内の)赤血球とを含む。血漿が最低相対的密度を有するため、血漿帯322は、遠心分離機ボウル210の回転軸940に最も近く位置付けられる。赤血球が最高相対的密度を有するため、RBC帯318は、回転軸940から最も遠くに位置付けられる。軟膜が中間相対的密度を有するため、軟膜帯320は、回転軸940からの位置付けに関して血漿帯322とRBC帯318との間に位置する。
【0099】
血漿層322および軟膜層320はそれぞれ、血漿/軟膜出口通路222ならびに血漿/軟膜出口ライン230を介して遠心分離機ボウル210から除去される。対照的に、赤血球層318は、赤血球通路220および赤血球ライン226を介して遠心分離機ボウル210から除去される。概して、血漿/軟膜出口通路220への入口が、遠心分離機ボウル210の上方部分に向かう一方で、赤血球通路220への入口は、遠心分離機ボウル210の下方または底部分に向かう。遠心分離機ボウル210の流体含有容積の高さは、
図2Fでは(回転軸940と平行に測定される)H
1と指定される。赤血球通路220への入口と血漿/軟膜出口通路222への入口との間の間隔は、
図2Fでは(回転軸940と平行に測定される)H
2と指定される。一実施形態は、H
1の少なくとも約80%であるH
2を有する。別の実施形態は、H
1の少なくとも約90%であるH
2を有する。
【0100】
フォトフェレーシスシステムの流体またはフロー図の概略図が、
図2Gに図示され、参照番号200によって識別され、少なくとも概して、タワーシステム2000(
図2A)および使い捨てフォトフェレーシスキット1900(
図2C)を使用することに従う。
図2Gは、フォトフェレーシスシステム200のディスプレイまたは画面(例えば、ディスプレイ206d、
図2H)上に提示され得る、グラフィカル出力として特徴付けられてもよい。
図2Gはまた、(種々のポンプ等のフォトフェレーシスシステム200の他の構成要素とともに)フォトフェレーシスシステム200用の使い捨てフォトフェレーシスキット208を図示するものとして特徴付けられてもよい。いずれの場合も、
図2Gで提示されるものは、血液が(例えば、一方の腕の上の収集アクセス312を介して)1つの場所において患者310から引き出され、(例えば、他方の腕の上の帰還アクセス314を介して)異なる場所において患者310に戻される、二重針構成であると一般的に称される。
【0101】
フォトフェレーシスシステム200は、抗凝固剤コンテナまたはバッグ250と、生理食塩水ンテナまたはバッグ260とを含む、フォトフェレーシス手技を行うためのいくつかの流体源を利用する。流体はまた、フォトフェレーシス手技を行いながらフォトフェレーシスシステム200の遠心分離機ボウル210、帰還バッグ270、ならびに治療バッグ280の中および/または外へ指向される。
【0102】
フォトフェレーシスキット208の全体を通した流体流は、種々の場所の間で流体を移送するようにフォトフェレーシスシステム200の5つの異なるポンプによって生成されてもよく、それぞれは、任意の適切なタイプ(例えば、蠕動)、すなわち、収集ポンプ248、抗凝固剤ポンプ258、再循環ポンプ288、赤血球ポンプ228、および帰還ポンプ278であってもよい。収集ポンプ248は、患者310から全血を引き出し、収集ライン242を通し、遠心分離機入口ライン211を通し、マルチポート/多重流路結合234を通し、次いで、(全血入口通路218を介して)遠心分離機ボウル210の中へ本全血を指向する。患者収集ライン242が、患者310から収集ポンプ248まで延在する流路のその部分として画定されてもよい一方で、遠心分離機入口ライン210は、収集ポンプ248から遠心分離機ボウル210まで延在する流路のその部分として画定されてもよい。患者収集ライン242および遠心分離機入口ライン210は、したがって、単に共通管の異なる部分であってもよい。
【0103】
空気検出器246および収集弁244は、記述された患者収集ライン242と関連付けられる(すなわち、収集ポンプ248と患者310との間に位置する)。収集弁244は、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。フォトフェレーシスシステム200は、(以下で議論される)2つの他の空気検出器256および276を利用する。空気が検出器246、256、または276のうちのいずれかによって検出されるとき、フォトフェレーシスシステム200は、1)全てのポンプ248、258、288、228、および278の動作を終了させるように、ならびに2)1つまたはそれを上回るアラームをアクティブ化するように構成される。任意のそのようなアラームのアクティブ化後に、フォトフェレーシスシステム200は、アラームをリセットする前に患者310から所定量の流体(例えば、1〜2mL)を引き出すように収集ポンプ248を動作させるよう、構成されてもよい(すなわち、空気検出器246は、収集ポンプ248が空気検出器246を通り過ぎて上記の所定の体積の全血を指向するまでアラームを再アクティブ化しないであろう)。
【0104】
抗凝固剤は、抗凝固剤バッグ250の中に配置され、患者収集ライン242と流体的に接続可能である。抗凝固剤ライン252は、好ましくは、患者収集アクセス312に近接して、抗凝固剤バッグ250から患者収集ライン242まで延在する。抗凝固剤ポンプ258は、(抗凝固剤ライン252を介して)抗凝固剤バッグ250から患者収集ライン242まで抗凝固剤を移送するように動作されてもよい。空気検出器256および抗凝固剤弁254は、抗凝固剤ライン252と関連付けられる。抗凝固剤弁254は、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。
【0105】
生理食塩水は、生理食塩水バッグ260の中に配置され、(ひいては、患者帰還アクセス314と関連付けられる)患者帰還ライン272と流体的に接続可能である。生理食塩水ライン262は、生理食塩水バッグ260から患者帰還ライン272まで延在する。生理食塩水弁264が、生理食塩水ライン262の中に配置される。生理食塩水弁264は、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。
【0106】
患者帰還ライン272を通した患者310に戻る全ての流動は、フィルタ300の中へ指向される。患者帰還弁274cおよび患者帰還空気検出器276が、フィルタ300と患者帰還アクセス314との間に配置される。患者帰還弁274cは、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。生理食塩水弁264および患者帰還弁274がそれぞれ、開放位置にあるとき、帰還ポンプ278は、生理食塩水バッグ260から生理食塩水を引き出し、生理食塩水ライン262および帰還ライン272を通し、フィルタ300を通し、次いで、患者帰還アクセス314を介して患者310の中へ戻して本生理食塩水を指向するように動作されてもよい。
【0107】
遠心分離機ボウル210は、3つの異なる流体アクセス、すなわち、単一の流体入口(再度、患者収集ライン242に合併する遠心分離機入口ライン211)および2つの流体出口(血漿/軟膜出口ライン230ならびに赤血球ライン226)を含む。遠心分離機入口ライン211、血漿/軟膜出口ライン230、および赤血球ライン226はそれぞれ、上記の結合234によって遠心分離機ボウル210と流体的に接続する。全血が、(遠心分離機入口ライン211を通して)遠心分離機ボウル210の中へ指向されてもよい一方で、同時に、赤血球のうちの1つもしくはそれを上回るものは、(赤血球ライン226を通して)遠心分離機ボウル210から引き出されており、血漿および/または軟膜は、(血漿/軟膜出口ライン230を通して)遠心分離機ボウル210から引き出されている。
【0108】
血漿/軟膜出口ライン230を通した遠心分離機ボウル210から外への血漿および/または軟膜流は、帰還バッグ270または治療バッグ280のいずれかに指向されてもよい。血漿/軟膜収集ライン230から帰還バッグ270までの流動を制御する帰還バッグ上部弁274aがある。帰還バッグ上部弁274aは、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。血漿/軟膜収集ライン230から治療バッグ280までの流動を制御する治療バッグ入口弁284aがある。治療バッグ入口弁284aは、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。
【0109】
帰還バッグ270および治療バッグ280のそれぞれからの流動は、患者帰還ライン272の中へ指向されてもよい。帰還バッグ270から患者収集ライン272までの流動を制御する帰還バッグ底部弁274bがある。帰還バッグ底部弁274bは、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。治療バッグ280から患者収集ライン272までの流動を制御する治療バッグ出口弁284aがある。治療バッグ出口弁284bは、(流動を可能にする)開放位置および(流動を終了させる)閉鎖位置の両方に配置されてもよい。
【0110】
遠心分離機ボウル210から外への流動は、帰還バッグ270の中へ指向されてもよい、または治療バッグ280の中へ指向されてもよい。所望の目的地までの遠心分離機ボウル210から外への流動の制御は、フォトフェレーシスキット208の種々の弁を適切に制御することによって促進される。(赤血球ライン226を通した)遠心分離機ボウル210から外へ、かつ帰還バッグ270の中への赤血球流は、「オン」状態で赤血球ポンプ228、開放位置に帰還バッグ底部弁274b、それぞれ閉鎖位置にある帰還バッグ上部弁274aおよび治療バッグ入口弁284aを有することによって、実現されてもよい。(血漿/軟膜出口ライン230を通した)遠心分離機ボウル210から外へ、かつ帰還バッグ270の中への血漿流は、開放位置に帰還バッグ上部弁274a、および閉鎖位置に治療バッグ入口弁284aを有することによって、実現されてもよい。(血漿/軟膜出口ライン230を通した)遠心分離機ボウル210から外へ、かつ治療バッグ270の中への血漿および/または軟膜流は、閉鎖位置に帰還バッグ上部弁274a、および開放位置に治療バッグ入口弁284aを有することによって、実現されてもよい。
【0111】
治療バッグ280の内容物は、光線療法を受けてもよい。フォトフェレーシスシステム200は、それによって、少なくとも1つの光源294(例えば、1つまたはそれを上回るUVA光源、UVA光源のアレイ)を有する、光活性化モジュール290を含む。フォトフェレーシスキット208の照射バッグ、コンテナ、またはチャンバ292は、光源294に対して適切に位置付けられる。治療ライン282が、血漿/軟膜出口ライン230から光活性化モジュール290の照射バッグ、コンテナ、またはチャンバ292の入口まで延在するものとして特徴付けられてもよい一方で、再循環ライン282aは、照射バッグ292の出口から治療バッグ280に戻って延在する。治療バッグ280の内容物は、再循環ポンプ288の動作によって照射バッグ292を通して再循環されてもよく、治療バッグ入口弁284aおよび治療バッグ出口弁284aはそれぞれ、閉鎖位置にある。
【0112】
図2Hは、上記で議論されるフォトフェレーシスシステム200のさらなる概略図であり、すなわち、フォトフェレーシス手技を行うために上記で議論される使い捨てキット208を利用し得る、フォトフェレーシスタワー、キャビネット、または基礎ユニット202を概略的に図示する。フォトフェレーシスキャビネット202は、プロセッサシステム206a(例えば、任意の適切な処理アーキテクチャを利用する1つまたはそれを上回るプロセッサ)と、メモリシステム206bと、データ記憶システム206c(任意の適切なデータ記憶アーキテクチャを利用する、任意の適切なタイプの1つまたはそれを上回るデータ記憶デバイスを使用することによるものを含むが、それに限定されない、非一過性の形態(例えば、非一過性のコンピュータ可読データ媒体)である、1つまたは複数の任意の適切なタイプのコンピュータ可読データ媒体)と、モニタまたはディスプレイ206dと、少なくとも1つのプロセス制御モジュール206eと、ネットワーク/通信モジュール206fと、少なくとも1つのユーザ/データ入力デバイス206e(例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ206d上にタッチスクリーン機能性を組み込む)とを含んでもよい。
【0113】
ここで、フォトフェレーシス手技の1つまたはそれを上回る側面を制御するためのいくつかのプロトコルを取り上げる。これらのプロトコルのうちの少なくともいくつかが、
図2G(および本特定のフォトフェレーシスシステム200に関連する種々の他の図)のフォトフェレーシスシステム200に関連して取り上げられるであろうが、これらのプロトコルはそれぞれ、任意の適切なフォトフェレーシスシステムによって利用され得ることを理解されたい。以下のプロトコルはそれぞれ、非一過性のコンピュータ可読データ媒体によって組み込まれ/具現化されてもよい(例えば、各そのようなプロトコルは、非一過性の形態であってもよい)。フォトフェレーシスシステム200の場合、各そのようなプロトコルは、別個のプロセス制御モジュール206eの形態であり得るが、フォトフェレーシスシステム200の所与のプロセス制御モジュール206eは、これらのプロトコルのうちの2つまたはそれを上回るものを組み込み得る。
圧力を使用して遠心分離機ボウルから外へ気泡をパージする
【0114】
いくつかの実施形態では、気泡は、そこから、および/またはその(フォトフェレーシスシステムの)アンビリカスから空気および微小気泡を「吐き出す」よう、ボウルを膨張させるために使用され得る、圧力を介して、遠心分離機ボウルからパージされてもよい。そのような構成および/または手技は、アフェレーシス/フォトフェレーシス手技で使用される剛性遠心分離機ボウルのプライミングを向上させるために使用されてもよい。例えば、(フォトフェレーシスシステム用の空気パージプロトコル400として特徴付けられ得る)
図3Aのフローチャートに示されるように、遠心分離機ボウルは、血液または水等の流体で充填されてもよい(402)。遠心分離機ボウルは、加圧されてもよく(404)、これは、血漿および赤血球用の出口を含む、ボウル出口が閉鎖されている間に、入口ポンプから流体を収集し続けることによって達成され得る。ボウル圧力が測定されてもよく、ボウル内の圧力が第1の閾値を下回る(406)場合、入口は、圧力が第1の閾値に達するまで(出口が閉鎖されたままである間に)開放したままであってもよい。ボウル内の圧力は、圧力が第1の閾値に達するまで常に測定されてもよい、または圧力測定は、時間および/もしくは測定された体積入力等の要因によって判定される間隔で得られてもよい。いくつかの実施形態では、第1の閾値は、約9PSIであってもよい。
【0115】
第1の閾値に達することに応じて、ボウルは、空気および/または微小気泡をパージするように開放されてもよい(例えば、血漿出口が開放されてもよい)(408)。いくつかの実施形態では、入口は、パージ中に開放したままであってもよいが、入口は、出口が気泡をパージするように開放されている間に閉鎖されてもよい。
【0116】
パージ後に、開放した出口は、閉鎖され、入口は、流体がボウルに進入するように開放しているが、出口は閉鎖される(410)。ボウル圧力は、(上記で説明されるように、常に、または間隔を置いて)測定されてもよく、入口ポンプは、圧力が第2の閾値に達する(412)まで起動し続けてもよい(410)。いくつかの実施形態では、第2の閾値は、第1の閾値未満であり得る。例えば、第2の閾値圧力は、約6PSIであってもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、そのときに遠心分離機が回転されることができる、圧力が第2の閾値に達するまで、入口は、開放したままであってもよく、出口は、閉鎖されたままであってもよい(414)。これは、遠心分離機が回転するときにそのようであり、ボウルの内側の圧力は、さらなる空気が出口(例えば、血漿出口)を通して引き込まれるべきではないように、陽圧のままである。いくつかの実施形態では、入口および出口は、遠心分離機が回転するときに閉鎖されてもよい。ボウルはさらに、出口が閉鎖されている間に入口ポンプを起動することによって加圧されてもよい(416)。ボウル圧力は、圧力が第3の閾値に達するまで(418)(上記で説明されるように)測定されてもよい。第3の閾値は、第2の閾値と同一であり得る。いったん圧力が第3の閾値に達すると、血漿出口は、残りの空気および/または微小気泡をパージするように開放されてもよく(420)、プロトコル400は、終了されてもよい(422)。
【0118】
図3Bは、(同様にフォトフェレーシスシステム用の空気パージプロトコル430として特徴付けられ得る)
図3Aに類似するフローチャートを示し、第1の閾値圧力は、約460mmHgであり(406’)、第2の閾値圧力は、約300mmHgであり(412’)、第3の閾値は、約300mmHgである(418’)。
【0119】
フォトフェレーシスシステム用の空気パージプロトコルの別の実施形態が、
図4に図示され、参照番号460によって識別される。全血は、遠心分離機ボウル210の中へ指向され、全血入口通路218を通って、外側筐体212と内側コア214との間の空間216まで進行するであろう(ステップ472)。これは、1)患者収集弁244が開放しており、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に全血入口通路218を通して遠心分離機ボウル210の中へ流動を指向するように動作され、3)治療バッグ入口弁284aが閉鎖され、4)帰還バッグ底部弁274bが閉鎖され、5)赤血球ポンプ228がオフであり(それによって、赤血球出口ライン226から患者帰還ライン272の中への流動を遮断する)、6)遠心分離機ボウル210がオフである(すなわち、回転していない)、
図4Aの流体/フロー図で描写されている。
【0120】
遠心分離機ボウル210は、空気パージプロトコル460のステップ474に従って第1の圧力閾値462まで加圧される。遠心分離機ボウル210の圧力は、遠心分離機入口ライン211と関連付けられる圧力センサ(例えば、フォトフェレーシスシステム3000の圧力ドーム1745(
図2C)および圧力トランスデューサ1775(
図2B))を介して、監視されてもよい。全血は、遠心分離機ボウル210の中へ指向され続け、全血入口通路218を通って、外側筐体212と内側コア214との間の空間216まで進行するであろう。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に流動を指向するように動作され続け、3)帰還バッグ上部弁274a、治療バッグ入口弁284a、および帰還バッグ底部弁274bがそれぞれ、閉鎖され、4)赤血球ポンプ228がオフである(それによって、赤血球出口ライン226から患者帰還ライン272の中への流動を遮断する)、
図4Bの流体/フロー図で描写されている。一実施形態では、第1の圧力閾値462は、約460mmHgである。
【0121】
遠心分離機ボウル210は、空気パージプロトコル460のステップ476に従って第1の速度468において回転される。ステップ474および476は、同時に実行されてもよい、または少なくともある程度重複するよう実行されてもよい。したがって、
図4Bの流体/フロー図はまた、ステップ476も具現化する。遠心分離機ボウル210は、ステップ476の目的のために
図4Bで回転されるものとして識別されることに留意されたい。一実施形態は、約400RPMである第1の速度468を有する。
【0122】
遠心分離機ボウル210の回転は、終了され(ステップ478)、空気は、遠心分離機ボウル210から外へ、赤血球通路220を通し(例えば、遠心分離機ボウル210の底部から)、赤血球ライン226を通し、帰還バッグ270の中へ指向される(ステップ480)。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248がオフである(それによって、患者310と遠心分離機ボウル210との間の流動を遮断する)、3)帰還バッグ上部弁274a、治療バッグ入口弁284a、および生理食塩水弁264がそれぞれ、閉鎖され、4)帰還バッグ底部弁274bが開放しており、5)赤血球ポンプ228が、対応するポンプ矢印によって示される方向に帰還バッグ270の中へ流動を指向するように動作される、
図4Cの流体/フロー図で描写されている。一実施形態では、遠心分離機ボウル210は、ステップ480の実行のための静止位置にある。
【0123】
遠心分離機ボウル210は、空気パージプロトコル460のステップ482に従って第2の圧力閾値464まで加圧される。遠心分離機ボウル210の圧力は、遠心分離機入口ライン211と関連付けられる圧力センサ(例えば、フォトフェレーシスシステム3000の圧力ドーム1745(
図2C)および圧力トランスデューサ1775(
図2B))を介して、監視されてもよい。全血は、遠心分離機ボウル210の中へ指向され、全血入口通路218を通って、外側筐体212と内側コア214との間の空間216まで進行するであろう。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に流動を指向するように動作され、3)帰還バッグ上部弁274a、治療バッグ入口弁284a、および帰還バッグ底部弁274bがそれぞれ、閉鎖され、4)遠心分離機ボウル210が回転されていない(例えば、遠心分離機ボウル210が静止位置にあり得る)、5)赤血球ポンプ228がオフである(それによって、赤血球出口ライン226から患者帰還ライン272の中への流動を遮断する)、
図4Dの流体/フロー図で描写されている。第2の圧力閾値464は、約460mmHgであってもよい。したがって、一実施形態では、同一の圧力閾値が、ステップ474および482のそれぞれに使用されてもよい。遠心分離機ボウル210は、ステップ482と併せて回転されないことに留意されたい。一実施形態は、少なくともステップ482の実行を通して、ステップ478の完了から静止状態で留まる遠心分離機ボウル210を有する。
【0124】
空気は、空気パージプロトコル460のステップ484に従って、遠心分離機ボウル210から外へ、血漿/軟膜通路222を通し(例えば、遠心分離機ボウル210の上部から)、血漿/軟膜出口ライン230を通し、帰還バッグ270の中へ指向される。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に全血入口通路218を通して遠心分離機ボウル210の中へ流動を指向するように動作され、3)帰還バッグ上部弁274aが開放しており、4)治療バッグ入口弁284aおよび治療バッグ出口弁284bがそれぞれ、閉鎖され、5)帰還バッグ底部弁274bが閉鎖され、5)赤血球ポンプ228がオフである(遠心分離機ボウル210からRBCライン226を通って患者帰還ライン272の中への流動を遮断する)、
図4Eの流体/フロー図で描写されている。遠心分離機ボウル210はまた、ステップ484と併せて回転されないことに留意されたい。一実施形態は、ステップ478の完了から少なくともステップ484の実行まで静止状態で留まる遠心分離機ボウル210を有する。
【0125】
遠心分離機ボウル210は、空気パージプロトコル460のステップ486に従って第3の圧力閾値464まで加圧される。遠心分離機ボウル210の圧力は、遠心分離機入口ライン211と関連付けられる圧力センサ(例えば、フォトフェレーシスシステム3000の圧力ドーム1745(
図2C)および圧力トランスデューサ1775(
図2B))を介して、監視されてもよい。全血は、遠心分離機ボウル210の中へ指向され、全血入口通路218を通って、外側筐体212と内側コア214との間の空間216まで進行するであろう。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に全血入口通路218を通して遠心分離機ボウル210の中へ流動を指向するように動作され、3)帰還バッグ上部弁274a、治療バッグ入口弁284a、帰還バッグ底部弁274b、および治療バッグ出口弁284bがそれぞれ、閉鎖され、4)遠心分離機ボウル210が回転されていない(例えば、遠心分離機ボウル210が静止位置にあり得る)、5)赤血球ポンプ228がオフである(それによって、赤血球ライン226から患者帰還ライン272の中への流動を遮断する)、
図4Fの流体/フロー図で描写されている。第3の圧力閾値464は、約300mmHgであってもよい。遠心分離機ボウル210は、ステップ486と併せて回転されないことに留意されたい。一実施形態は、ステップ478の完了からステップ486の完了まで静止状態で留まる遠心分離機ボウル210を有する。
【0126】
遠心分離機ボウル210内の圧力がステップ486と関連付けられる第3の圧力閾値466に達した後、遠心分離機ボウル210は、空気パージプロトコル260のステップ488に従って第2の速度470において回転される。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に全血入口通路218を通して遠心分離機ボウル210の中へ流動を指向するように動作され続け、3)帰還バッグ上部弁274a、治療バッグ入口弁284a、および治療バッグ出口弁284bがそれぞれ、閉鎖され、4)遠心分離機ボウル210が、記述された第2の速度470において回転され、5)赤血球ポンプ228がオフである(それによって、赤血球出口ライン226から患者帰還ライン272の中への流動を遮断する)、
図4Gの流体/フロー図で描写されている。空気パージプロトコル460のステップ488のための第2の速度470は、全血を記述された複数の血液成分(例えば、血漿、軟膜、赤血球)に分離するために使用されるであろう、値であってもよい。これは、ユーザ入力値(例えば、3,200RPM〜4,800RPM)であってもよい、またはフォトフェレーシスシステム200のデフォルト値(例えば、3,400RPM)であってもよい。一実施形態は、第1の速度468(ステップ476)を上回る第2の速度470(ステップ488)を有し、一実施形態は、第1の速度458(ステップ476)を有意に上回る第2の速度470(ステップ488)を有する。例えば、第2の速度470(ステップ488)は、第1の速度468(ステップ476)を少なくとも7または8倍上回り得る。
【0127】
空気は、空気パージプロトコル460のステップ490に従って、遠心分離機ボウル210から外へ、血漿/軟膜出口通路222を通し(例えば、遠心分離機ボウル210の上部から)、血漿/軟膜出口ライン230を通し、帰還バッグ270の中へ指向される(空気はまた、空気パージプロトコル460のステップ490に従って、遠心分離機ボウル210から外へ、赤血球通路220を通し、赤血球ライン226を通し、帰還バッグ270の中へ指向され得る)。これは、1)患者収集弁244が開放したままであり、2)収集ポンプ248が、対応するポンプ矢印によって示される方向に全血入口通路218を通して遠心分離機ボウル210の中へ流動を指向するように動作され、3)遠心分離機ボウル210が(例えば、第2の速度470において)回転され続け、4)帰還バッグ上部弁274aが開放しており、5)治療バッグ入口弁284aおよび治療バッグ出口弁284bがそれぞれ、閉鎖され、5)帰還バッグ底部弁274bが閉鎖され、5)赤血球ポンプ228が、対応するポンプ矢印によって示される方向に帰還バッグ270の中へ流動を指向するように動作される、
図4Hの流体/フロー図で描写されている。
圧力ドームの適切な設置を検証する
【0128】
いくつかの実施形態では、1つのセンサ(またはセンサのセット)が、(1)血液収集の圧力、(2)患者への流体帰還の圧力、および(3)遠心分離機ボウル内の圧力のそれぞれを監視するように、3つの圧力センサ(または圧力センサの3つのセット)が提供される。使い捨てフォトフェレーシスキットは、1つの圧力ドームが圧力センサ(または圧力センサのセット)のそれぞれと関連付けられる、3つの圧力ドーム(例えば、
図2Cのフォトフェレーシスキット1900)を含んでもよい。オペレータが患者を治療するようにフォトフェレーシスキットを設定する一方で、3つの圧力ドームは、センサが使い捨てフォトフェレーシスキットの内側の圧力を測定することができるように、センサ上に設置されてもよい。これらの面積のうちのいずれか1つの中の圧力が閾値圧力を超える場合、アラームは、異常な状態(不適切な設置等)が生じたことを示してもよい。
【0129】
フォトフェレーシスキットの圧力ドームが適切に装填され、正しく界面接触しているかどうかを判定し、それによって、器具が適切に機能することを確実にするために、陽圧および/または陰圧が使用されてもよい。そのような試験は、器具が患者に接続される前に行われてもよく、したがって、器具が患者に接続されるときに、器具が高および低圧状況を適切に識別するであろうかどうかを判定するために使用されることができる。フォトフェレーシスシステム用の圧力試験プロトコルとして特徴付けられ得るものが、
図5Aおよび5Bで提示されている。
【0130】
圧力試験プロトコル500の場合に
図5Aに示されるように、陰圧を圧力センサドームに印加することは、圧力ドームが適切に設置されていることを確実にしてもよい。示されるように、入口弁が閉鎖されている間に出口弁に接続されるポンプを動作させることによって、真空が圧力センサドームに印加されてもよい(502)。次いで、ポンプが圧力ドームの下の面積から所定量(約20〜25mL等)を上回る空気を排出したかどうかに関して、判定が行われてもよい(504)。所定量を上回る空気が排出され、対応する圧力読取値が圧力センサから見られない場合、圧力ドームが正しく設置されていないことを示すように、アラームが生成される(508)。所定量の空気が排出された場合、ドーム圧力が約−20mmHg〜約−40mmHg等の所定の圧力範囲内であるかどうかに関して、判定が行われる(506)。該当する場合、圧力センサドームは、正しく設置されており、適切な設置を示すようにインジケーションが生成されてもよく、プロトコル500が終了されてもよい(509)。ドーム圧力が所定の圧力範囲内ではない場合、付加的真空圧力が印加されてもよく、同一の決定木が再び適用されてもよい。
【0131】
圧力センサが適切に作動していることを判定するために、陽圧が、圧力ドームに印加されてもよく、これは、圧力試験プロトコル510の場合について
図5Bで描写される。故に、圧力センサドームは、全ての他の弁が閉鎖されている間に、入口弁を通してドームに接続されたポンプを介してドームの中へ空気を送出することによって、加圧されてもよい(512)。ポンプが約110mLを上回る等の所定の体積を上回って送達し(514)、対応する圧力読取値が圧力センサから見られないという判定に応じて、圧力センサが適切に作動していないことを示すように、アラームが生成されてもよい(518)。ポンプが所定の体積を上回って送達しなかった場合、ドーム圧力が約300mmHg等の所定のドーム圧力より高いかどうかに関して、判定が行われる(516)。圧力が所定のドーム圧力を超える場合、圧力センサが適切に作動しているかどうかを示すように、インジケーションが生成されてもよく、プロトコル510が終了されてもよい(520)。圧力が所定のドーム圧力を超えない場合、圧力センサドームが再び加圧され、同一の決定木が適用される。
【0132】
圧力試験プロトコルの実施形態が、
図6で提示され、参照番号550によって識別される。
より具体的には、圧力試験プロトコル550は、フォトフェレーシスキットの圧力ドーム(例えば、使い捨てフォトフェレーシスキット1900(
図2C)の圧力ドーム1744、1745、および1746)ならびにフォトフェレーシスタワーまたはキャビネットの対応する圧力トランスデューサ(例えば、フォトフェレーシスシステム3000(
図2Aおよび2B)の圧力トランスデューサ1754、1755、および1756)の設置および/または機能性を試験するために使用されてもよい。圧力試験プロトコル550は、
図2Eで提示される圧力ドーム330およびトランスデューサ342の概略図に関連して議論されるであろう。最初の概要として、圧力試験プロトコル550は、「低値」圧力試験(陽圧および陰圧の両方に対するが、一実施形態では、低値陽圧試験は使用されない)、ならびに「高値」圧力試験(陽圧および陰圧の両方に対する)を使用する。これらの「低」および「高」特性化は、相互に対するものである。また、陰圧に関する「低」および「高」という用語は、陰圧の数値に関連する。
【0133】
圧力ドーム330は、圧力試験プロトコル550のステップ552に従って、その対応する圧力トランスデューサ342上に設置される。圧力ドーム330の設置は、ステップ554および556の実行を通して査定される。ステップ554および556は、任意の相対的順序で実行されてもよい。
【0134】
圧力試験プロトコル550のステップ554では、低値陰圧が、(第1の真空を生成するように)圧力ドーム330の流動チャンバ336に印加される。これは、圧力ドーム330の流動ポート338a、338bのうちの一方に接続されたポンプを動作させる一方で、流動ポート338a、338bのうちの他方と関連付けられる弁を閉鎖させることによって、達成されてもよい。例えば、対応する蠕動ポンプが、所定の回数で回転されてもよく、圧力ドーム330の流動チャンバ336内である低値陰圧を生成するはずである。そのような低値陰圧が(圧力トランスデューサ342からの出力を介して)流動チャンバ336内で生成されない場合、対応する低値陰圧試験は、不合格として特徴付けられてもよい(圧力試験プロトコル550のステップ558)。一実施形態では、ステップ554に従って生成されるはずである陰圧は、患者収集ライン242と関連付けられる圧力ドームについては約−20mmHGであり、患者帰還ライン272と関連付けられる圧力ドームについては約−40mmHGであり、遠心分離機入口ライン211と関連付けられる圧力ドームについては約−25mmHGである。
【0135】
圧力試験プロトコル550のステップ556では、低値陽圧が、圧力ドーム330の流動チャンバ336に印加される。これは、圧力ドーム330の流動ポート338a、338bのうちの一方に接続されたポンプを動作させる一方で、流動ポート338a、338bのうちの他方と関連付けられる弁を閉鎖させることによって、達成されてもよい。例えば、対応する蠕動ポンプが、所定の回数で回転されてもよく、圧力ドーム330の流動チャンバ336内である低値陽圧を生成するはずである。そのような低値陽圧が(圧力トランスデューサ342からの出力を介して)流動チャンバ336内で生成されない場合、対応する低値陽圧試験は、不合格として特徴付けられてもよい(圧力試験プロトコル550のステップ558)。一実施形態では、ステップ556は、実際には圧力試験プロトコル550によって使用されない。
【0136】
圧力ドーム330の低値陰圧または低値陽圧試験のいずれかが不合格である場合、圧力試験プロトコル550は、圧力ドーム330を再設置する、または再び位置付ける機会をオペレータに与えた後に、これらの試験を繰り返すように構成されてもよい(例えば、圧力試験プロトコル550は、ステップ558からステップ568に進んでもよく、次いで、ステップ554および556を繰り返すことを続けてもよい)。圧力試験プロトコル550はまた、低値圧力試験が所与の圧力ドーム330上で何回繰り返され得るかを決定付けるために利用され得る、ステップ566を含んでもよい。ステップ566に達した場合、かつステップ554および556と関連付けられる低値圧力試験が最大回数で繰り返された場合、圧力試験プロトコル550は、ステップ566から570に進むであろう。ステップ570は、(例えば、フォトフェレーシスシステム200のディスプレイ206d(
図2H)上でメッセージを提示することによって)対応する圧力ドーム330の圧力試験が不合格であったという、少なくともあるタイプのインジケーションを提供することを対象とする。圧力試験プロトコル550は、次いで、ステップ572に従って終了されるであろう。圧力試験プロトコル550は、ステップ554および556と関連付けられる試験のいずれかの不合格に応じて、ステップ566に直接進むように構成され得る(例えば、圧力試験プロトコル550は、ステップ554の低陰圧試験が不合格であった場合にステップ556を行わないよう構成され得る)ことを理解されたい。
【0137】
圧力試験プロトコル550はまた、対応する低値陰圧試験(ステップ554)および低値陽圧試験(ステップ556)のそれぞれの合格を仮定して、所与の圧力ドームのための一対の高値陰圧および高値陽圧試験も利用する。これに関して、プロトコル550は、対象圧力ドーム330が低値陰圧試験(ステップ554)および低値陽圧試験(ステップ556)の両方に合格した場合に、ステップ558からステップ560またはステップ562のうちの1つに進むであろう。圧力試験プロトコル550の個別のステップ560および562と関連付けられる高値陰圧ならびに陽圧試験は、任意の順序で行われてもよい。
【0138】
圧力試験プロトコル550のステップ560では、高値陰圧が、(第2の真空を生成するように)圧力ドーム330の流動チャンバ336に印加される。これは、圧力ドーム330の流動ポート338a、338bのうちの一方に接続されたポンプを動作させる一方で、流動ポート338a、338bのうちの他方と関連付けられる弁を閉鎖させることによって、達成されてもよい。例えば、対応する蠕動ポンプが、所定の回数で回転されてもよく、圧力ドーム330の流動チャンバ336内である高値陰圧を生成するはずである。そのような高値陰圧が(圧力トランスデューサ342からの出力を介して)流動チャンバ336内で生成されない場合、対応する高値陰圧試験は、不合格として特徴付けられてもよい(圧力試験プロトコル550のステップ564)。一実施形態では、ステップ560に従って生成されるはずである陰圧は、患者収集ライン242と関連付けられる圧力ドームについては約−330mmHGであり、患者帰還ライン272と関連付けられる圧力ドームについては約−330mmHGであり、遠心分離機入口ライン211と関連付けられる圧力ドームについては約−660mmHGである。
【0139】
ステップ560に従って生成される真空は、圧力試験プロトコル550のためのステップ554に従って生成される真空より大きい。「より大きい真空」は、陰圧のより大きい数値を意味する。
【0140】
圧力試験プロトコル550のステップ564では、高値陽圧が、圧力ドーム330の流動チャンバ336に印加される。これは、圧力ドーム330の流動ポート338a、338bのうちの一方に接続されたポンプを動作させる一方で、流動ポート338a、338bのうちの他方と関連付けられる弁を閉鎖させることによって、達成されてもよい。例えば、対応する蠕動ポンプが、所定の回数で回転されてもよく、圧力ドーム330の流動チャンバ336内である高い陽圧を生成するはずである。そのような高い陽圧が(圧力トランスデューサ342からの出力を介して)流動チャンバ336内で生成されない場合、対応する高値陽圧試験は、不合格として特徴付けられてもよい(圧力試験プロトコル550のステップ564)。一実施形態では、ステップ556に従って生成されるはずである陽圧は、患者収集ライン242と関連付けられる圧力ドームについては約+330mmHGであり、患者帰還ライン272と関連付けられる圧力ドームについては約+330mmHGであり、遠心分離機入口ライン211と関連付けられる圧力ドームについては約+660mmHGである。
【0141】
圧力ドーム330の高値陰圧または低陽圧試験のいずれかが不合格である場合、圧力試験プロトコル550は、ステップ564からステップ570に進むように構成されてもよい。ステップ570は、再度、(例えば、フォトフェレーシスシステム200のディスプレイ206d(
図2H)上でメッセージを提示することによって)対応する圧力ドーム330の圧力試験が不合格であったという、少なくともあるタイプのインジケーションを提供することを対象とする。圧力試験プロトコル550は、次いで、ステップ572に従って終了されるであろう。圧力試験プロトコル550は、ステップ560および562と関連付けられる試験のいずれかの不合格に応じて、ステップ570に直接進むように構成され得る(例えば、圧力試験プロトコル550は、ステップ560の高値陰圧試験が不合格であった場合にステップ562を行わないよう構成され得る)ことを理解されたい。
遠心分離機ボウルの弾性および遠心力を使用して流体を変位させる
【0142】
上記で示されるように、遠心分離機システムは、全血を赤血球、軟膜、および血漿に分離すること等、特定の流体の成分を分離するために使用されてもよい。遠心分離機を停止および/または減速することは、遠心分離機によって分離される流体のうちの1つ等の流体を遠心分離機ボウルから外へ押進させてもよい。例えば、ボウルの弾性および遠心力は、分離された流体を変位させるために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、これは、残りの血液成分から軟膜を分離するために使用されることができる。これは、同量の軟膜を採取するために収集されなければならない、より少ない血液に対応する、低減した治療体積をもたらし得る。
【0143】
遠心分離機ボウルから血液成分を除去するためのプロトコルの実施形態が、
図7で提示されている。最初の概要として、プロトコル581の場合について
図7に示されるように、回転遠心分離機が、減速または停止されてもよい一方で、入口弁は、閉鎖され、出口弁は、開放されてもよく、出口弁は、収集バッグにつながる(583)。遠心分離機ボウルが高速で回転するとき、ボウルは、遠心力の結果として拡張し、回転が減速すると、遠心分離機ボウルは、その元の(回転前の)サイズに向かって収縮する。ボウルが収縮するとき、ボウル内の流体上の圧力が上昇し、したがって、流体が、出口を通して収集バッグの中へ、ボウルから押し出される。
【0144】
故に、流体が分離された全血であるとき、例えば、軟膜は、そのような機能性を介して軟膜収集バッグの中へボウルから押し出されることができる(585)。流体変位のヘマトクリット(血液中の赤血球の体積割合、「HCT」)が、HCTセンサを使用して測定されてもよい(587)。流体のHCTレベルが約18%等の所定のレベル未満である(589)場合、遠心分離機は、さらに減速され(または停止され)、したがって、ボウルをさらに収縮させ、ボウルから外へ、かつ収集バッグの中へ付加的軟膜を押進させる(583、585)。流体のHCTレベルが所定のレベルを上回る(またはそれに等しい)(589)場合、出口弁は、収集バッグの中への流体変位を停止し、残りの体積を帰還バッグに方向転換する(591)ために、閉鎖されてもよく、プロトコル581は、終了されてもよい(593)。
【0145】
血液成分収集プロトコルの一実施形態が、
図7Aに図示され、参照番号580によって識別される。全血は、ステップ582に従って遠心分離機ボウル210の中へ指向される。例えば、収集ポンプ248は、(収集アクセス312を介して)患者310から血液を引き出し、患者収集ライン242を通し、遠心分離機ボウル210の全血入口通路218を通し、遠心分離機ボウル210の外側筐体212と内側コア214との間の空間216の中へ血液を指向するように動作されてもよい。全血は、遠心分離機ボウル210の回転によって複数の異なる血液成分に分離されてもよい(ステップ584)。遠心分離機ボウル210は、適切な密度勾配が遠心分離機ボウル210内で生じるように、ある速度において、および/またはある持続時間にわたって回転されてもよい。
【0146】
いったん所望の量の全血が処理されると、遠心分離機ボウル210から外への全ての流動が、終了されてもよく(ステップ586)、遠心分離機ボウル210の中への全血の流動も終了されてもよい(ステップ588)。例えば、収集ポンプ248の動作が、終了されてもよく、赤血球ポンプ228の動作が、終了されてもよく、帰還バッグ上部弁274aおよび治療バッグ入口弁284aはそれぞれ、閉鎖位置に配置されてもよい。ステップ586および588は、同時に実行され得る。代替として、ステップ588は、ステップ586の実行に先立って実行され得る。
【0147】
遠心分離機ボウル210がフォトフェレーシスシステム200の残りの部分から流体的に隔離された後、遠心分離機ボウル210の回転は、血液成分収集プロトコル580のステップ590に従って終了されてもよい。(ステップ590に従って)遠心分離機ボウル210の回転速度の低減中のある時点で、所望の血液成分のための遠心分離機ボウル210から外への流路が、開放されてもよい(ステップ592)。所望の血液成分が軟膜である場合において、治療バッグ入口弁284aが、開放されてもよい(また、
図8等に関して以下で取り上げられる軟膜収集プロトコルの少なくともある側面が、(例えば、ヘマトクリットまたは血漿オフセット値606を取得するとき(例えば、
図8のプロトコル600のステップ632が、
図7Aのプロトコル580によって使用されてもよい)、治療バッグ280の中への流動のヘマトクリット値に基づいて軟膜の収集を終了するとき(例えば、
図8のプロトコル600のステップ634−652が、
図7Aのプロトコル580によって使用されてもよい)、または両方を判定するために)利用されてもよい)。遠心分離機ボウル210の回転速度が低減されると、遠心分離機ボウル210は、収縮するはずである。遠心分離機ボウル210の本収縮は、遠心分離機ボウル210から外へ所望の血液成分を変位させるために使用されてもよい(ステップ594)。一実施形態では、本収縮は、遠心分離機ボウル210から外へ所望の血液成分を変位させるために使用される、唯一の原動力である。
軟膜を採取する
【0148】
いくつかの異なるプロトコルが、軟膜の収集に関してフォトフェレーシスシステムによって使用されてもよく、ここで取り上げられるであろう。
【0149】
軟膜収集プロトコルの一実施形態が、
図8に図示され(
図8は、
図8/1および
図8/2として識別される、2つの別個のシートに分割されている)、参照番号600によって識別される。ステップ610は、遠心分離機ボウル210の中へ全血を指向すること(例えば、患者310から血液を引き出し、患者収集ライン242を通し、遠心分離機ボウル210の全血入口通路218を通し、遠心分離機ボウル210の外側筐体212と内側コア214との間の空間の中へ本血液を指向するように収集ポンプ248を動作させること)を対象とする。空気パージ動作が、ステップ612に従って(例えば、
図4の空気パージプロトコル460の実行を通して)開始されてもよい。
【0150】
ステップ612からの空気パージ動作の完了後に、全血が、患者310から収集され、血液をその種々の血液成分に分離するように、上記の様式で遠心分離機ボウル210の中へ指向される。これに関して、遠心分離機ボウル210は、プロトコル600のステップ614の実行に従って、軟膜が遠心分離機ボウル210の中で蓄積することを可能にされるにつれて、ユーザ規定速度において(またはフォトフェレーシスシステム200によって確立されるデフォルトにおいて)回転されてもよい。遠心分離機ボウル210の回転速度を変化させることが望ましい場合がある、事例もあり得る。フォトフェレーシスシステム200は、遠心分離機ボウル210の回転速度の任意のそのような変化について監視してもよい(ステップ616)。速度の変化の場合において、患者310から遠心分離機ボウル210の中への全血流は、(収集ポンプ248をオフにして)一時停止されてもよく、遠心分離機ボウル210は、ステップ618に従って所定の時間量(例えば、120秒)にわたって更新された回転速度において回転することを可能にされてもよい。
【0151】
プロトコル600は、ステップ616から、またはステップ618からのいずれかでステップ620に到達するであろう。ステップ620は、ある量の全血がフォトフェレーシスシステム200によって処理されたかどうかを判定することを対象とする。一実施形態では、軟膜は、処理された、または患者310から引き出された全血の量に基づいて、遠心分離機ボウル210の中で蓄積することを可能にされる。これに関して、ステップ620は、処理された全血の量が、所定量(例えば、75ml)を差し引いた、標的値(フォトフェレーシスシステム200(ユーザ/データ入力デバイス206g(
図2H))のユーザまたはオペレータによって入力される、もしくはフォトフェレーシスシステム200のデフォルト値)を上回るかどうかを判定することを対象とする。ステップ620と関連付けられる全血閾値が満たされない場合、プロトコル600は、ステップ626に進む。ステップ626は、処理された全血の量が、ステップ620からの同一の所定量(例えば、75ml)を差し引いた、記述された標的値(フォトフェレーシスシステム200のユーザまたはオペレータによって入力される、もしくはフォトフェレーシスシステム200のデフォルト値)を上回るまたはそれに等しいかどうかを判定することを対象とする。ステップ626と関連付けられる全血閾値が満たされない場合、プロトコル600は、前述に従って繰り返すためにステップ614に戻る。そうでなければ、プロトコル600は、ステップ626からステップ628に進む。
【0152】
ステップ620の全血処理閾値が満たされない場合に、プロトコル600のステップ626に達する。ステップ620の全血処理閾値が満たされる場合、プロトコル600は、代わりにステップ620からステップ622に進む。ステップ622は、遠心分離機ボウル210が4800RPM等の所望または所定の回転速度にあるかどうかを判定することを対象とする。遠心分離機ボウル210が軟膜収集に備えて所望/所定の回転速度において回転されていない場合、プロトコル600は、ステップ624の実行を通して所望/所定の回転速度において遠心分離機ボウル210の回転を開始する。遠心分離機ボウル210内の状態が、事実上、遠心分離機ボウル210の回転速度の増加の場合に定常状態に達することを可能にするために、プロトコル600は、遠心分離機ボウル210が、180秒等の適切な時間期間にわたって調節された回転速度において回転されることを可能にするように構成されてもよい(ステップ624)。プロトコル600のステップ622およびステップ624の任意の実行は、最終的に、プロトコル600を上記のステップ626に進ませるであろう。ステップ624に従った任意の休止中に、患者310から遠心分離機ボウル210の中への全血流は、(収集ポンプ248をオフにすることによって)一時停止されてもよい。
【0153】
ステップ626は、再度、処理された全血の量が、ステップ620と関連付けられる同一の所定量(例えば、75ml)を差し引いた、記述された標的値(フォトフェレーシスシステム200のユーザまたはオペレータによって入力される、もしくはフォトフェレーシスシステム200のデフォルト値)を上回るまたはそれに等しいかどうかを判定することを対象とする。ステップ626と関連付けられる全血閾値が満たされる場合、プロトコル600は、ステップ626からステップ628に進む。ステップ628に従って、赤血球ポンプ228の動作が終了される一方で、全血は、患者310から引き出され、収集ポンプ248の動作を介して上記の様式で遠心分離機ボウル210の中へ指向され続ける。
【0154】
図8のプロトコル600のステップ630は、第1の状態が存在する場合、第2の状態が存在する場合、または両方である場合に、軟膜収集が開始されることを可能にする。軟膜収集は、ボウル光学センサ930(
図1C)からのボウル光学センサまたはBOS信号602が、ボウル光学センサまたはBOS閾値604と対応する、もしくはそれを満たす場合に、開始されてもよい。BOS閾値604は、遠心分離機ボウル210内の所望の位置にあり、その回転軸940に対する、軟膜と赤血球との間の界面と対応する。ボウル光学センサ930からのBOS信号602がBOS閾値604を満たす場合、プロトコル600は、ステップ630からステップ632に進む。
【0155】
軟膜と全血細胞との間の界面は、適時に、および/または全ての状況で、遠心分離機ボウル210内の所望の位置に到達しない場合がある。これらの状況に関して(例えば、患者310が望ましくない時間量にわたってフォトフェレーシスプロセスを受ける可能性を低減させるために)、プロトコル600は、ステップ632に進むためにステップ630に別のオプションを含む。処理された全血の量が、別の所定量(例えば、75ml)を加えた、処理される全血の標的量を上回るまたはそれに等しい場合において、(たとえ遠心分離機ボウル210内の軟膜と赤血球との間の界面が、その回転軸940に対して所望の場所になくても)プロトコル600はまた、ステップ630からステップ632に進むであろう。ステップ630と関連付けられる状態のいずれも満たされない場合、プロトコル600は、前述に従って繰り返すために制御をステップ628に戻す。
【0156】
遠心分離機ボウル210からの軟膜は、(遠心分離機ボウル210の血漿/軟膜出口通路222、および遠心分離機ボウル210と治療バッグ280との間に延在する血漿/軟膜出口ライン230を介して)「軟膜収集」のために治療バッグ280の中へ指向される。軟膜収集を終了させる1つの方法は、治療バッグ280への本流動中のヘマトクリットの量に基づく。遠心分離機ボウル210から放出され、治療バッグ280の中へ指向される初期流は、上昇したヘマトクリットを有し得る。これが望ましくない程度に軟膜収集に悪影響を及ぼさないために、プロトコル600のステップ632は、血漿またはヘマトクリットオフセット値606を取得する前に、遠心分離機ボウル210からのある量の軟膜(例えば、10ml)が治療バッグ280の中へ放出されることを可能にする。本ヘマトクリットオフセット値606は、軟膜収集の種々の側面に関して使用される。「正常な」血漿は、「ゼロ」のヘマトクリットオフセット値606を有するであろう。異常な血漿は、ゼロを上回るヘマトクリットオフセット値606を有し得る。異常な血液のヘマトクリットオフセット値606は、約1〜5%であり得る。
【0157】
プロトコル600のステップ634は、軟膜収集が開始されることを示すが、ステップ632で参照される収集およびステップ634で参照される収集はそれぞれ、治療バッグ280の中へ指向される(すなわち、両方とも「軟膜」と称され得る)ことを理解されたい。ステップ632およびステップ634のそれぞれに関して、患者310からの全血は、血漿/軟膜出口通路222を通し、血漿/軟膜出口ライン230の中へ/を通し、および治療バッグ280の中へ、遠心分離機ボウル210から軟膜を「押し」出すように、(遠心分離機ボウル210の全血入口通路218を通して)遠心分離機ボウル210の中へ指向される(
図8D参照)。
【0158】
上記で議論されるように、ヘマトクリットセンサが、遠心分離機ボウル210から治療バッグ280までの流路の中に配置される。ある体積が治療バッグ280の中へ指向された(ステップ632)後、治療バッグ280への流動中のヘマトクリットの量が(上記で議論されるセンサ1125等のヘマトクリットセンサの出力から)判定され、ヘマトクリットオフセット値606としてプロトコル600によって使用される。これに関して、ステップ636は、ヘマトクリットが、付加的所定量(例えば、5%)を加えた、血漿オフセット値606を上回るまたはそれに等しいかどうかを判定することを対象とする。ステップ636と関連付けられる最終的な値は、第1のヘマトクリット閾値と見なされてもよい。ステップ636と関連付けられる閾値が満たされない場合、プロトコル660は、ステップ636からステップ638に進む。ステップ638は、(治療バッグ280の中へ指向されている)軟膜中のヘマトクリットがある所定の割合(例えば、10%)を上回るまたはそれに等しいかどうかを判定することを対象とする。ステップ638と関連付けられる所定の値は、第2のヘマトクリット閾値と見なされてもよい。ステップ638と関連付けられる閾値が満たされる場合、プロトコル600は、ステップ638からステップ640に進む。そうでなければ、プロトコル600は、前述に従って繰り返すためにステップ634に戻る。
【0159】
ステップ638は、事実上、どのようにして軟膜が遠心分離機ボウル210から「押し」出されるかを変更する前に、ヘマトクリットに「ハードキャップ」を設ける。治療バッグ280の中へ指向されている流動中のヘマトクリットがステップ638と関連付けられる閾値を満たす場合、または治療バッグ280の中へ指向されている流動中のヘマトクリットがステップ636と関連付けられる閾値を満たす場合、プロトコルは、ステップ640に進む。ステップ640は、120秒等のある時間量にわたって手技を休止することを対象とする。本休止中に、軟膜は、遠心分離機ボウル210から放出されておらず、収集ポンプ248の動作は、全血がもはや遠心分離機ボウル210から軟膜を「押し」出すべきではないように、一時停止/終了される。
【0160】
遠心分離機ボウル210から外へ軟膜を放出する別のモードである、エルトリエーションが、
図8のプロトコル600のステップ642で開始される。ステップ642で参照されるエルトリエーションは、帰還バッグ270の底部から外へ内容物(例えば、赤血球)を指向し、赤血球ライン226を通して遠心分離機ボウル210の中へ戻し、次いで、遠心分離機ボウル210の赤血球通路220の中へ/を通して指向するように、赤血球ポンプ228を動作させることに関連する。一実施形態では、帰還バッグ270から遠心分離機ボウル210の中への流速は、10ml/分である。ステップ642のエルトリエーションは、限定された持続時間である。これに関して、ステップ644は、帰還バッグ270からのある量の内容物がステップ642について議論される様式で遠心分離機ボウル210の中へ指向されたかどうか(例えば、20ml)を判定することを対象とする。ステップ644と関連付けられる閾値が満たされていない場合、プロトコル600は、ステップ644からステップ646に進む。
【0161】
ステップ646は、さらに別のヘマトクリット閾値(例えば、第3のヘマトクリット閾値)を含む。ステップ646と関連付けられるヘマトクリット閾値は、ステップ638と関連付けられるヘマトクリット閾値よりも高い。ステップ646のヘマトクリット閾値が満たされる場合(例えば、治療バッグ280の中への流動のヘマトクリットが24%等の所定量を上回るまたはそれに等しい場合)、プロトコル600は、ステップ646からステップ652に進み、プロトコル600が終了される。そうでなければ、プロトコル600は、前述に従って繰り返すためにステップ646からステップ642に進む。いったんステップ644と関連付けられるエルトリエーション閾値が満たされると(例えば、少なくとも20mlが浄化された場合)、プロトコル600は、ステップ644からステップ648に進む。ステップ648は、赤血球が遠心分離機ボウル210から軟膜を「押し」出すために使用される(ステップ642のエルトリエーション)代わりに、患者310からの全血が、遠心分離機ボウル210から外へ軟膜を排出するように、上記の様式で遠心分離機ボウル210の中へもう一度指向されることを意味する、「軟膜収集が再開される」ことを示す。
【0162】
いったん遠心分離機ボウル210の中への全血流が(収集ポンプ248の動作を介して、かつステップ648に従って)再開されると、プロトコル600は、一対の状態の存在について監視する。治療バッグ280の中への流動のヘマトクリット割合が第4のヘマトクリット閾値(例えば、24%)を満たす場合において、プロトコル600は、ステップ650からステップ652に進み、次いで、プロトコル600が終了される。ヘマトクリット割合またはヘマトクリット閾値は、
図8上で記述されるように、ステップ646および650のそれぞれについて同一であり得る。エルトリエーションが終了され、遠心分離機ボウル210の中へ戻る全血流が再開された後に、付加的な所定量の全血が患者310から引き出された(例えば、患者310からの10mlの付加的全血)場合において、プロトコル600はまた、ステップ650からステップ652に進み、プロトコル660を終了させる。
【0163】
軟膜収集プロトコルの別の実施形態は、
図8Aで図示され、参照番号660によって識別され、異常な血液、例えば、高い/上昇した脂質または高い/上昇したビリルビンを有する全血の処理に適応する特徴を含む。患者310からの血液に関する「異常」はまた、患者310からの血漿が、「より濃い色の」血漿であり、軟膜の収集に関してフォトフェレーシスシステム200によって使用されるヘマトクリット読取値に悪影響を及ぼし得ることを意味し得る。
【0164】
軟膜収集プロトコル660は、遠心分離機ボウル210が4800RPM等の所望または所定の回転速度にあるかどうかを判定することを対象とする、ステップ662を利用してもよい。遠心分離機ボウル210が軟膜収集に備えて所望/所定の回転速度において回転されていない場合、プロトコル660は、ステップ666の実行を通して所望/所定の回転速度において遠心分離機ボウル210の回転を開始する。記述されるように、遠心分離機ボウル210内の状態が、事実上、遠心分離機ボウル210の回転速度の増加の場合に定常状態に達することを可能にするために、プロトコル600は、遠心分離機ボウル210が、180秒等の適切な時間期間にわたって調節された回転速度において回転されることを可能にするように構成されてもよい(ステップ666)。いずれの場合も、プロトコル660は、ステップ664に達し、これは、(血漿/軟膜通路222および血漿/軟膜ライン230を通して)遠心分離機ボウル210からの軟膜の収集を開始するためのトリガと見なされ得る。
【0165】
図8Aのプロトコル660のステップ664は、第1の状態が存在する場合、第2の状態が存在する場合、または両方である場合に、軟膜収集が開始されることを可能にする。軟膜収集は、ボウル光学センサ930からのボウル光学センサまたはBOS信号602が、ボウル光学センサまたはBOS閾値604と対応する、もしくはそれを満たす場合に、開始されてもよい。BOS閾値604は、遠心分離機ボウル210内の所望の位置にあり、その回転軸940に対する、軟膜と赤血球との間の界面と対応する。ボウル光学センサ930からのBOS信号602がBOS閾値604を満たす場合には、プロトコル660は、ステップ664からステップ670に進む。
【0166】
軟膜と全血細胞との間の界面は、適時に、および/または全ての状況で、遠心分離機ボウル210内の所望の位置に到達しない場合がある。これらの状況に関して(例えば、患者310が望ましくない時間量にわたってフォトフェレーシスプロセスを受ける可能性を低減させるために)、プロトコル660は、ステップ670に進むためにステップ664に別のオプションを含む。処理された全血の量が、別の所定量(例えば、75ml)を加えた、処理される全血の標的量を上回るまたはそれに等しい場合において、(たとえ遠心分離機ボウル210内の軟膜と赤血球との間の界面が、その回転軸940に対して所望の場所になくても)プロトコル660はまた、ステップ664からステップ670に進むであろう。
【0167】
遠心分離機ボウル210からの軟膜は、(遠心分離機ボウル210の血漿/軟膜出口通路222、および血漿/軟膜出口ライン230を介して)「軟膜収集」のために治療バッグ280の中へ指向される。軟膜収集を終了させる1つの方法は、治療バッグ280への本流動中のヘマトクリットの量に基づく。遠心分離機ボウル210から放出され、治療バッグ280の中へ指向される初期流は、上昇したヘマトクリットを有し得る。これが望ましくない程度に軟膜収集に悪影響を及ぼさないために、プロトコル660のステップ670は、血漿またはヘマトクリットオフセット値606を取得する前に、遠心分離機ボウル210からのある量の軟膜(例えば、10ml)が治療バッグ280の中へ放出されることを可能にする(ステップ670)。本ヘマトクリットオフセット値606は、軟膜収集のいくつかの側面で使用される。「正常な」血漿は、「ゼロ」のヘマトクリットオフセット値606を有するであろう。異常な血漿は、ゼロを上回るヘマトクリットオフセット値606を有し得る。異常な血液のヘマトクリットオフセット値606は、約1〜5%であり得る。
【0168】
プロトコル660のステップ672は、軟膜収集が開始されることを示すが、ステップ670で参照される収集およびステップ672で参照される収集はそれぞれ、治療バッグ280の中へ指向される(すなわち、両方とも「軟膜」と称され得る)ことを理解されたい。ステップ670およびステップ672のそれぞれに関して、患者310からの全血は、血漿/軟膜出口通路222を通し、血漿/軟膜出口ライン230の中へ/を通し、および治療バッグ280の中へ、遠心分離機ボウル210から軟膜を「押し」出すように、(遠心分離機ボウル210の全血入口通路218を通して)遠心分離機ボウル210の中へ指向される。
【0169】
上記で議論されるように、ヘマトクリットセンサが、遠心分離機ボウル210から治療バッグ280までの流路の中に配置される。ある体積が治療バッグ280の中へ指向された(ステップ670)後、治療バッグ280への流動中のヘマトクリットの量が(上記で議論されるセンサ1125等のヘマトクリットセンサの出力から)判定され、ヘマトクリットオフセット値606としてプロトコル660によって使用される。これに関して、ステップ674は、ヘマトクリットが、付加的所定量(例えば、5%)を加えた、ヘマトクリットオフセット値606を上回るまたはそれに等しいかどうかを判定することを対象とする。ステップ674と関連付けられる最終的な値は、第1のヘマトクリット閾値と見なされてもよい。ステップ674と関連付けられる閾値が満たされない場合、プロトコル660は、ステップ676に進む。ステップ676は、(治療バッグ280の中へ指向されている)軟膜中のヘマトクリットがある所定の割合(例えば、10%)を上回るまたはそれに等しいかどうかを判定することを対象とする。ステップ676と関連付けられる所定の値は、第2のヘマトクリット閾値と見なされてもよい。ステップ676と関連付けられる閾値が満たされる場合、プロトコル660は、ステップ676からステップ678に進む。そうでなければ、プロトコルは、前述に従って繰り返すためにステップ672に戻って進む。
【0170】
ステップ676は、事実上、どのようにして軟膜が遠心分離機ボウル210から「押し」出されるかを変更する前に、ヘマトクリットに「ハードキャップ」を設ける。治療バッグ280の中へ指向されている流動中のヘマトクリットがステップ674と関連付けられる閾値を満たす場合、または治療バッグ280の中へ指向されている流動中のヘマトクリットがステップ676と関連付けられる閾値を満たす場合、プロトコルは、ステップ678に進む。ステップ678は、120秒等のある時間量にわたって手技を休止することを対象とする。本休止中に、軟膜は、遠心分離機ボウル210から放出されておらず、収集ポンプ248の動作は、全血がもはや遠心分離機ボウル210から軟膜を「押し」出すべきではないように、終了される。
【0171】
遠心分離機ボウル210から外へ軟膜を放出する別のモードである、エルトリエーションが、
図8Aのプロトコル660のステップ680で開始される。ステップ680で参照されるエルトリエーションは、帰還バッグ270の底部から外へ内容物(例えば、赤血球)を指向し、赤血球ライン226を通して遠心分離機ボウル210の中へ戻し、次いで、遠心分離機ボウル210の赤血球通路220の中へ/を通して指向するように、赤血球ポンプ228を動作させることに関連する。一実施形態では、帰還バッグ270から遠心分離機ボウル210の中への流速は、約10ml/分である。ステップ680によるエルトリエーションは、限定された持続時間である。これに関して、ステップ682は、帰還バッグ270からのある量の内容物がステップ680について議論される様式で遠心分離機ボウル210の中へ指向されたかどうか(例えば、20ml)を判定することを対象とする。ステップ682と関連付けられる閾値が満たされていない場合、プロトコル660は、ステップ682からステップ684に進む。
【0172】
ステップ684は、さらに別のヘマトクリット閾値(例えば、第3のヘマトクリット閾値)を含む。ステップ684と関連付けられるヘマトクリット閾値は、ステップ676と関連付けられるヘマトクリット閾値よりも高い。ステップ684のヘマトクリット閾値が満たされる場合(例えば、治療バッグ280の中への流動のヘマトクリットが24%等の所定量を上回るまたはそれに等しい場合)、プロトコル660は、ステップ684からステップ690に進み、プロトコル660が終了される。そうでなければ、プロトコル660は、前述に従って繰り返すためにステップ684からステップ680に進む。いったんステップ682と関連付けられるエルトリエーション閾値が満たされると(例えば、少なくとも20mlが浄化された場合)、プロトコル660は、ステップ682からステップ686に進む。ステップ686は、赤血球が遠心分離機ボウル210から軟膜を「押し」出すために使用される(ステップ680のエルトリエーション)代わりに、患者310からの全血が、上記の様式で遠心分離機ボウル210の中へもう一度指向されることを意味する、「軟膜収集が再開される」ことを示す。
【0173】
いったん遠心分離機ボウル210の中への全血流が(収集ポンプ248の動作を介して、かつステップ686に従って)再開されると、プロトコル660は、一対の状態の存在について監視する。治療バッグ280の中への流動のヘマトクリット割合が第4のヘマトクリット閾値(例えば、24%)を満たす場合において、プロトコル660は、ステップ682からステップ690に進み、次いで、プロトコル660が終了される。ヘマトクリット割合は、
図8A上で記述されるように、ステップ684および688のそれぞれについて同一であり得る。エルトリエーションが終了され、遠心分離機ボウル210の中へ戻る全血流が再開された後に、付加的な所定量の全血が患者310から引き出された(例えば、患者310からの10mlの付加的全血)場合において、プロトコル660はまた、ステップ682からステップ690に進み、プロトコル660を終了させる。
【0174】
いくつかの実施形態では、流出センサが、血漿の不透明度を判定するために使用されてもよく、これは、ひいては、細胞収率を最大限にし、赤血球干渉を最小限にするために、軟膜採取アルゴリズムを調節し、情報を提供するために使用されることができる。これは、高脂質またはビリルビン等の異常血液形態を伴う患者から細胞を収集するときに、特に重要であり得る。例示的フローチャートが、軟膜収集プロトコル700を容易にするために
図8Bに示されている。
【0175】
収集全体の間に遠心分離機ボウルから出て来る血漿のHCTレベルが、監視されてもよく(702)、軟膜基準HCT割合が、現在の血漿HCT割合に等しく(またはほぼ等しく)設定されてもよい(704)。いくつかの実施形態では、約3パーセント(3%)を上回る血漿HCT割合は、潜在的な異常血液状態を示し得る。血漿HCTレベルが、監視されてもよく、基準軟膜HCT割合が、軟膜収集が開始するまでリセットされてもよい(706)。いくつかの実施形態では、血漿HCTは、連続的に測定されてもよく、軟膜基準HCT割合は、連続測定に基づいて改変されてもよい。
【0176】
軟膜が収集される(708)と、軟膜HCT割合は、軟膜HCT割合が第1の閾値を上回るかどうかを判定するために(例えば、軟膜がボウルから出て来るにつれて)監視される(710)。第1の閾値は、5パーセント(5%)を加えた、基準HCT割合等の軟膜基準HCT割合に基づいてもよい。軟膜HCT割合が第1の閾値を超えない(710)場合、HCT割合が第2の閾値を上回るかどうかに関して、判定が行われる(712)。例えば、第2の閾値は、約10パーセント(10%)であってもよい。HCT割合が第2の閾値を超えない場合、軟膜収集は、継続し(708)、ボウルから放出されている軟膜のHCT割合は、前述に従って監視され続けるであろう。
【0177】
軟膜HCT割合が第1の閾値を超える(710)場合、または軟膜HCT割合が第2の閾値を超える(712)場合、遠心分離機は、停止(または減速)され、ボウル圧力は、治療バッグの中へ残りの軟膜を変位させてもよい(714)(または軟膜は、任意の他の適切な様式でボウルから外へ指向されてもよい)。ボウルから放出されている軟膜の収集は、軟膜HCT割合が約18%等の第3の閾値を上回るまで継続してもよい(716)。第3の閾値に達するとき、軟膜収集は、停止されてもよく(718)、プロトコル700は、終了されてもよい(720)。
【0178】
図8Cは、参照番号740によって識別される、(患者310以外からの血液が遠心分離機ボウル210を最初に充填するために使用される)血液プライミングの場合のための軟膜収集を取り上げる、実施形態を提示する。最初に、フォトフェレーシスシステム200は、それ自体が血液プライミングを実行するように構成されることに留意されたい。例えば、フォトフェレーシスシステム200は、(例えば、ユーザ/データ入力デバイス206g(
図2H)を介した)選択のために、(例えば、フォトフェレーシスシステム200のモニタまたはディスプレイ206d上に選択可能な血液プライミングオプションを提示することによって)血液プライミングオプションをユーザに提示するように構成されてもよい。また、フォトフェレーシスシステム200上の血液プライミングの選択またはアクティブ化は、全体的なフォトフェレーシス手技の3つの側面の変更、すなわち、軟膜の収集、収集された軟膜の後続の光活性化、および患者310の再注入を開始する。プロトコル740は、血液プライミング有効化をチェックすることに関する、3つの別個のステップ(ステップ742、752、および762)を示す。プロトコル740は、フォトフェレーシスシステム200が本判定を1回だけ行う必要があるように構成され得ることを理解されたい。
【0179】
ステップ742は、フォトフェレーシスシステム200のユーザまたはオペレータが(例えば、ユーザ/データ入力デバイス206g(
図2H)を通して)血液プライミングを可能にしたかどうかをフォトフェレーシスシステム200が査定することを対象とする。血液プライミングオプションは、設定画面上でフォトフェレーシスシステム200によって提示され得る(モニタまたはディスプレイ206d(
図2H)上で提示される)。血液プライミングが可能にされていない場合、プロトコル740は、ステップ742からステップ744に進む。ステップ744は、軟膜を収集することを対象とする。帰還バッグ270の内容物は、軟膜がステップ744に従って収集されるにつれて、帰還ポンプ278の動作を通して患者310に戻される。プロトコル740のステップ746は、軟膜収集が完了されたかどうかに関する判定をフォトフェレーシスシステム200が行うことを伴う。ステップ744および746は、少なくとも概して、
図8の収集プロトコル600、
図8Aの収集プロトコル660、および
図8Bに記載されるプロトコルの対応する部分に従い得る。
【0180】
血液プライミング特徴がシステム200上で可能にされているというフォトフェレーシスシステム200による判定(ステップ742)は、プロトコル740をステップ742からステップ748に進ませる。軟膜が、ステップ748に従って収集される。しかしながら、血液プライミングの場合、フォトフェレーシスシステム200は、帰還バッグ270の内容物が軟膜収集(ステップ748)中に患者310に戻されないように構成される。軟膜収集および軟膜収集の終了に関するステップ748および750は、少なくとも概して、
図8の収集プロトコル600、
図8Aの収集プロトコル660、および
図8Bに記載されるプロトコルの対応する部分に従い得る。
【0181】
フォトフェレーシス手技の別の側面は、遠心分離機ボウル210から収集され、治療バッグ280の中へ指向される軟膜の光活性化である。ステップ752は、(ステップ742と対応する)フォトフェレーシスシステム200のユーザまたはオペレータが血液プライミングを可能にしたかどうかをフォトフェレーシスシステム200が査定することを対象とする。血液プライミングが可能にされていない場合、プロトコル740は、ステップ752からステップ754に進む。ステップ754は、治療バッグ280の内容物が、光活性化モジュール290の光源294の出力に暴露されている間に照射バッグ292を通して再循環される、軟膜の光活性化を対象とする。これが起こるにつれて、帰還バッグ270の内容物はまた、ステップ754に記述されるように、患者に戻される。光活性化プロセスの完了は、ステップ756に従ってフォトフェレーシスシステム200によって監視される。
【0182】
血液プライミング特徴がシステム200上で可能にされているというフォトフェレーシスシステム200による判定(ステップ752)は、プロトコル740をステップ752からステップ758に進ませる。軟膜の光活性化が、ステップ758に従って(かつステップ754に説明される様式で)行われる。しかしながら、血液プライミングの場合、フォトフェレーシスシステム200は、帰還バッグ270の内容物が軟膜の光活性化(ステップ758)中に患者310に戻されないように構成される。光活性化プロセスの完了は、ステップ760に従ってフォトフェレーシスシステム200によって監視される。
【0183】
軟膜収集の完了および収集された軟膜の後続の光活性化に応じて、患者310が再注入される。最初に、治療バッグ280の内容物が、患者310に再注入される(ステップ762)。ステップ764は、(ステップ742と対応する)フォトフェレーシスシステム200のユーザまたはオペレータが血液プライミングを可能にしたかどうかをフォトフェレーシスシステム200が査定することを対象とする。血液プライミングが可能にされていない場合、プロトコル740は、ステップ764からステップ766に進む。ステップ766は、帰還ポンプ278の動作を通して帰還バッグ270の内容物全体を患者310に戻すことを対象とする。
【0184】
血液プライミング特徴がシステム200上で可能にされているというフォトフェレーシスシステム200による判定(ステップ764)は、プロトコル740をステップ764からステップ768に進ませる。血液プライミングの場合、帰還バッグ270の一部のみが、帰還ポンプ278の動作を介して患者310に再注入される。より具体的には、フォトフェレーシスシステム200の一部が血液プライミングに適応するように構成されるため、システム200の血液プライミング特徴がユーザ/オペレータによって選択またはアクティブ化される場合、関連オプションが(例えば、システム200のディスプレイまたはモニタ206d上に)提示される。本関連オプションは、リンスバック体積、すなわち、治療バッグ280がすでに患者310に戻された後に患者310に戻される体積として、特徴付けられてもよい。フォトフェレーシスシステム200は、デフォルトリンスバック体積(例えば、20ml)を含んでもよい。フォトフェレーシス手技を開始することに先立って、ユーザ/オペレータは、(例えば、ユーザ/データ入力デバイス206g(
図2H)を介して)所望のリンスバック体積をフォトフェレーシスシステム200に入力することができる。フォトフェレーシスシステム200はまた、ユーザ/オペレータが、(ステップ768に従った帰還バッグを介した患者の再注入中を含む)手技中の任意の時間にリンスバック体積を編集することを可能にするように構成されてもよい。ユーザ/オペレータはまた、先行リンスバック体積が帰還ポンプ278の動作を介して帰還バッグ270から患者310に戻された後に、新しいリンスバック体積を入力してもよい。
患者のための治療時間およびメトキサレン用量を最適化する
【0185】
患者のための治療時間および/または(例えば、メトキサレンの)標的用量は、(前の血液供与量に基づいて推定され得る)個々の患者の白血球数に基づいて最適化されてもよい。プロトコル780の場合について
図9に示されるように、推定標的白血球収率が、コンピュータ設定画面を介して設定されてもよく(782)、全血中の患者の実際の白血球割合が、入力されてもよい(784)。いったん値が設定されると、患者の全血が収集されて処理されてもよい(786)。処理される標的体積全体が標的白血球数および全血中の白血球割合を上回るまたはそれに等しいかどうかに関する判定が、行われてもよい(788)。標的体積がまだ達成されていない場合、全血の収集および処理が継続する(786)。全血の標的体積が収集されて処理されたとき、軟膜収集が開始する(790)。いくつかの実施形態では、いったん軟膜収集が始まると、これは、記述されるような
図8Bを含む、
図8等に関して上記で概説されるフローチャートおよび/または
図7等に関して上記で概説されるフローチャートにつながり得る(792)。
【0186】
軟膜収集プロトコルの別の実施形態が、
図9Aに図示され、参照番号800によって識別され、フォトフェレーシスシステムによって実行されている軟膜収集の最適化として特徴付けられてもよい。少なくとも2つの入力が、プロトコル軟膜収集プロトコル800に従ってフォトフェレーシスシステム200に提供され、これは、任意の適切な様式で(例えば、ユーザ/データ入力デバイス206g(
図2H)を使用して、フォトフェレーシスシステム200のオペレータによって)フォトフェレーシスシステム200に入力されてもよく、任意の順序で実行されてもよい。これらの入力のうちの1つは、白血球またはWBC標的数802である(ステップ806、フォトフェレーシスシステム200によって収集され、光活性化モジュール290によって「処理される」(例えば、光線療法を受ける)白血球の標的量)。これらの入力のうちのもう1つは、フォトフェレーシスを受けている患者310の白血球またはWBC割合804(ステップ808)、すなわち、白血球によって定義される患者310の全血の割合である。WBC割合804は、任意の適切な様式で(例えば、実験的に)判定されることができる。
【0187】
フォトフェレーシスシステム200によって処理されるはずである患者310の全血の量は、軟膜収集プロトコル800の目的のために、ステップ806および808からの入力を使用して、フォトフェレーシスシステム200によって計算されてもよい(ステップ810)。例えば、WBC標的数802(ステップ806)は、全て軟膜収集を開始することに先立って、患者310から引き出され、フォトフェレーシスシステム200によって処理されるはずである全血の体積を取得するように、患者310のWBC割合804で除算されてもよい。これに関して、患者810からの全血は、フォトフェレーシスシステム200の遠心分離機ボウル210の中へ指向される(ステップ812)。全血は、遠心分離機ボウル210の回転を通して複数の血液成分に分離される(ステップ814)。計算された全血の体積(ステップ810)が患者310から引き出され、遠心分離機ボウル210の中で処理された後、軟膜収集816が開始されてもよい(ステップ816)。軟膜は、
図8等の軟膜収集プロトコルのうちのいずれかに従ったものを含む、任意の適切な様式で遠心分離機ボウル210から放出されてもよい。
血液プライミングのための流体平衡リセット
【0188】
少なくともある場合では、(使い捨てキットをプライミングするために患者からの血液を使用することと対比して)フォトフェレーシスシステムの使い捨てキットをプライミングするためにドナー血液を使用することが望ましくあり得る。これは、「血液プライミング」と称され得る。血液プライミングの場合、治療バッグの内容物(光線療法を受けた軟膜)が患者に戻された後に、患者に戻されるはずである血液/血液成分の量を限定する必要性があり得る。
【0189】
フォトフェレーシスシステム(例えば、参照することによって組み込まれる、上記の米国特許公開第2010/0298752号を参照)が、ドナー血液を使用してプライミングされた後、オペレータは、患者体外流体平衡をリセットしてもよい。これは、患者のより容易かつ一貫した流体平衡推定値を提供し得る。流体平衡リセットプロトコル820の場合について
図10に示されるように、流体平衡は、ユーザがフォトフェレーシスシステムの画面上の流体平衡インジケータに触れるときにリセットされてもよい(821)。いくつかの実施形態では、ユーザは、2秒にわたってインジケータを長押しする必要があり得る。例えば、「はい」または「いいえ」オプションを示し得る、流体平衡リセットダイアログ(または対話)が、表示されてもよい(822)。「はい」オプションが選択される(823)場合、流体平衡がゼロに設定され(825)、プロトコル820が終了されてもよい(826)。「はい」オプションが選択されない場合、「いいえ」オプションが選択されたかどうかに関して、判定が行われる(824)。「いいえ」オプションが選択された場合、流体平衡がリセットされず、プロトコル820が終了されてもよい(826)。「いいえ」オプションが選択されなかった場合、リセットダイアログは、「はい」または「いいえ」オプションが選択されるまで表示され続けてもよい。いくつかの実施形態では、リセットダイアログは、オプションが、約30秒、約45秒、約1分、または約5分等の所定の時間量以内に選択されない場合、ディスプレイから除去されてもよい。
オペレータ識別
【0190】
いくつかの実施形態では、フォトフェレーシス治療を行っているオペレータの識別が、捕捉されてもよく、オペレータの識別は、スマートまたは診断データベースに記録されてもよい。いくつかの実施形態では、これは、手技を、手技を行うオペレータと関連付けるために使用されてもよく、これは、動向分析および訓練に使用されてもよい。情報もまた、最良の実証された実践を判定するために使用されてもよい。
【0191】
オペレータは、識別カードをスワイプすることによって、指紋スキャナを使用することによって、または同等物によって識別されてもよい。ユーザは、自分のユーザ名および/またはパスワードを入力するように求められてもよい。例えば、プロトコル830の場合について
図11に示されるように、設定画面が表示されてもよい、またはオペレータが、表示画面上の設定ボタンを使用して設定画面にナビゲートしてもよい(831)。オペレータは、オペレータ識別番号もしくは「オペレータID」を入力および/または編集してもよい(832)。いくつかの実施形態では、オペレータが新しいオペレータIDを入力してもよい、または以前に使用されたオペレータIDが認識されてもよい。オペレータIDが入力されるとき、オペレータが、保存ボタンを押してもよく(833)、ポップアップが、確認ダイアログとともに生成されてもよく、ユーザが「はい」または「いいえ」オプションを押すことによってオペレータIDを確認することを可能にし得る(834)。ユーザが「はい」オプションを押す(834)場合、オペレータIDがメモリの中に保存され(837)、プロトコル830が終了されてもよい(838)。「はい」が選択されない(834)場合、「いいえ」オプションが選択されたかどうかに関して判定が行われる(835)。「いいえ」オプションが選択される場合、オペレータIDが破棄され(836)、プロトコル830が終了されてもよい(838)。いくつかの実施形態では、オペレータは、新しいオペレータIDを入力するオプションを与えられてもよく、他の実施形態では、前のオペレータIDが復元されてもよい。「いいえ」オプションが選択されなかった場合、リセットダイアログは、「はい」または「いいえ」オプションが選択されるまで表示され続けてもよい。いくつかの実施形態では、リセットダイアログは、オプションが、約30秒、約45秒、約1分、または約5分等の所定の時間量以内に選択されない場合、ディスプレイから除去されてもよい。
圧力に基づいて流速を調節する
【0192】
圧力が、フォトフェレーシスシステム内で監視されてもよく、圧力測定が、流速値を最適流速に調節するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、最適流速値は、全血の収集について、および患者への細胞の帰還について異なり得る。例えば、オペレータは、収集および帰還の両方のための圧力限界を設定してもよく、フォトフェレーシスシステムは、圧力限界に基づいて収集および/または帰還の流速を自動的に調節してもよい。これは、妨害圧力アラームの数を削減し得る。フォトフェレーシスシステムは、本自動流速調節特徴が無効にされることを可能にするように構成されてもよい。
【0193】
プロトコル840の場合について
図12に示されるように、収集および帰還の圧力が監視されてもよく(841)、圧力が限界に接近しているかどうかに関して判定が行われる(842)。限界が、特定の患者のために設定されてもよい、または限界は、事前設定されたデフォルト限界であってもよい。圧力が限界に接近しない限り、圧力は、離散間隔(約1秒毎、約5秒毎等)または連続的のいずれかで、継続的に監視される(841)。圧力が限界に接近する(842)場合、流速が低減される(843)。いくつかの実施形態では、流速が、徐々に低減されてもよい一方で、他の実施形態では、流速は、設定された間隔によって減少されてもよい。設定された間隔は、デフォルト設定によって事前判定されてもよい、または間隔は、圧力限界および測定された圧力の関数である式に基づいて判定されてもよい。
【0194】
流速が低減されると、圧力が限界から後退しているかどうかに関して判定が行われる(844)。該当しない場合、圧力が低減するまで、流速がさらに低減される(843)。圧力が限界から後退している(844)場合、流速は、オペレータ設定圧力限界に基づいて設定された流速に戻るように増加される(845)。圧力は、監視されてもよく、必要である場合、これらのステップは、収集が完了する(846)まで繰り返されてもよく、その時点で、プロトコル840は、終了されてもよい(847)。
収集中に軟膜を濃縮する
【0195】
軟膜が収集されると、軟膜は、過剰な血漿を除去することによって濃縮されることができる。より濃縮された軟膜を使用することによって、フォトフェレーシス中のUV光暴露に使用される時間が短縮され得る。プロトコル850の場合について
図13に示されるように、血漿は、帰還バッグの中へ方向転換されることができ(851)、血漿のHCT割合は、HCTセンサを使用して監視されることができる(852)。血漿は、帰還バッグの中へ方向転換され続け(851)、HCTレベルは、血漿HCTが約0.5%等の閾値レベルを上回ることをHCTセンサが検出する(853)まで監視され続ける(852)。いったん血漿HCTが閾値レベルに達すると、軟膜収集が始まる(854)。軟膜が、治療バッグの中へ方向転換されてもよい一方で、血漿は、もはや帰還バッグの中へ方向転換されなくなる。軟膜HCT割合は、HCTセンサを使用して監視され(855)、軟膜の収集は、軟膜HCT割合が約18%等の閾値レベルに達するまで継続する(856)。いったん閾値レベルに達すると、軟膜収集が停止され(857)、プロトコル850が終了されてもよい(858)。
使い捨てキット内の患者残留血液体積を低減させる
【0196】
十分な量の患者の血液がフォトフェレーシスシステムによって処理されたとき、治療が終了し、システム内に残っている流体は、患者に戻されてもよい。残留体積、すなわち、フォトフェレーシスシステム内に残っている体積は、抗凝固剤とともに遠心分離機ボウルの中へ収集ライン内の流体を変位させ、ボウル内の流体を患者に戻すことによって低減されてもよい。これは、患者から採取される全ての流体が患者に戻されることを確実にし、したがって、1:1比またはほぼ1:1比を達成し得る。これは、小児患者にとって特に重要であり得る。
【0197】
プロトコル860の場合について
図14に示されるように、患者残留血液体積を低減させるように構成されるモジュールは、軟膜収集が完了されたかどうかを監視してもよい(861)。
いったん軟膜収集が完了すると(861および862)、モジュールは、同一(または実質的に同一の)流速において抗凝固剤および収集ポンプを起動してもよい(863)。同時に、開放出口弁が開放されてもよく、それによって、収集ラインから遠心分離機ボウルの中へ全血を変位させる(863)。これは、規定体積の流体が送達されるまで継続してもよい(864)。例えば、モジュールは、約26ml等の規定体積が送達されるまで流体の体積を測定してもよい。いったん規定体積に達すると、抗凝固剤および収集ポンプが停止されてもよく(865)、ボウルが空にされてもよく、血液が患者に戻されてもよく(866)、プロトコル860が終了されてもよい。
貧血患者および血液の意図しない再循環を検出する
【0198】
オペレータは、特定の患者の必要性に基づいてフォトフェレーシス手技を最適化してもよい。これは、ひいては、最適化された手技時間をもたらし得る。いくつかの実施形態では、フォトフェレーシスシステムは、貧血患者を検出するモジュールを伴って構成されてもよい。フォトフェレーシスシステムはさらに、患者アクセスの誤った適用を通した血液の意図しない再循環を検出するように構成されてもよい。
【0199】
プロトコル870の場合について
図15に示されるように、全血が患者から採取および/または収集されてもよく(871)、ボウルの光学読取値が監視されてもよい(872)。処理された全血が閾値体積を超えるかどうかに関して、判定が行われてもよい(873)。該当しない場合、血液収集および監視が継続する(871および872)。いったん閾値体積を達成する(873)と、ボウル光学読取値が所定の閾値(例えば、約150、より低い数字が、反射される少ない光を示すため、より暗い層は、より低いボウル光学読取値を有する)を超えるかどうかを判定するように、ボウル光学読取値(すなわち、レーザソースから反射される光の量)が得られる(874)。読取値が閾値を下回る限り、手技が継続し、プロトコルが終了されてもよい(876)が、読取値が閾値を上回る場合、アラームが生成され(875)、プロトコルが終了されてもよい(876)。アラームは、患者が貧血であること、または意図しない再循環が起こったことを示してもよい。意図しない再循環は、収集および/または帰還アクセスポイントにおける患者への誤った接続の結果であり得る。
以前に処理された血液を再循環させることによって標的細胞収集を最大限にする
【0200】
フォトフェレーシスシステムは、標的細胞収集を最大限にし、それによって、以前に処理された血液を再循環させることによって、標的細胞収率を増加させ得る。これは、手技時間および標的量の標的細胞を収集するために処理される全血液量を減少させ得る。
図16は、プロトコル880の形態の実施例を提示する。
【0201】
全血は、患者から採取され、遠心分離機ボウルを伴う遠心分離機を使用して処理されてもよい。血漿および赤血球は、帰還バッグの中へ方向転換され、いったん閾値量の流体(約150ml等)が帰還バッグの中に入ると、
図16に示されるように、血液採取/収集が停止されてもよい(881)。処理された血液は、遠心分離機を通して再循環されてもよい(882)。帰還バッグ内の処理された血液は、患者から血液を収集し、流体を患者に戻すために使用されるポンプのうちの少なくとも1つを使用して、遠心分離機ボウルの中へ戻るように送出される。これは、約150ml等の閾値量の処理された血液が再循環されるまで継続する(883)。いったん閾値量の処理された血液が再循環されると、再循環が停止し(884)、再処理された血液が帰還バッグを介して患者に再進入する。これは、帰還バッグが空になるまで継続し(885)、その時点で、患者からの血液採取/収集が再開する(886)。本プロセスは、血液がもう一度採取/収集され、遠心分離機ボウルを通して処理され、帰還バッグの中へ血漿および赤血球を方向転換するにつれて繰り返されてもよい。処理された全血の量が処理のための標的体積に達したかどうかに関して、判定が行われる(887)。本判定は、血液採取が再開するのと同時またはほぼ同時に行われてもよい。標的体積に達した場合、手技が終了する(889)。そうではない場合、帰還バッグの体積が判定され(888)、閾値量の流体が帰還バッグの中にある場合、処理された血液が再循環され、本プロセスが上記で説明されるように継続する。
【0202】
種々の発明の概念が、1つまたはそれを上回る方法として具現化されてもよく、その1つまたはそれを上回る実施例が提供されている。方法の一部として行われる行為は、任意の好適な方法で順序付けられてもよい。故に、例証的実施形態において順次行為として示されるが、いくつかの行為を同時に行うステップを含み得る、行為が図示されるものと異なる順序で行われる、実施形態が構築されてもよい。
【0203】
上記で開示される実施形態のうちの少なくともいくつか、具体的には、開示される方法/プロセスのうちの少なくともいくつかは、回路、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、およびそれらの組み合わせ(例えば、コンピュータシステム)で実現されてもよい。そのようなコンピューティングシステムは、PC(当技術分野で周知の1つまたはそれを上回る周辺機器を含み得る)、スマートフォン、具体的に設計された医療装置/デバイスおよび/または他のモバイル/携帯用装置/デバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、クライアントおよびサーバを含むように構成される。クライアントおよびサーバは、概して、相互から遠隔にあり、典型的には、通信ネットワーク(例えば、VPN、インターネット)を通して相互作用する。クライアントおよびサーバの関係は、個別のコンピュータ上で起動し、相互とクライアント・サーバ関係を有する、コンピュータプログラムにより生じる。
【0204】
本開示のいくつかの実施形態(例えば、上記に開示される方法およびプロセス)は、(例えば)無線または有線接続を介して通信する他のデバイス(例えば、入力デバイスおよび出力デバイス/ディスプレイ)に結合され得る、プロセッサ上で実行可能および/または解釈可能なコンピュータプログラムで具現化されてもよい。
【0205】
本発明の種々の実施形態が本明細書に説明および図示されているが、当業者は、本明細書に説明される機能を果たし、および/または結果ならびに/もしくは利点のうちの1つまたはそれを上回るものを得るための種々の他の手段および/または構造を容易に想起し、そのような変形例ならびに/もしくは修正はそれぞれ、本明細書に説明される本発明の実施形態の範囲内にあると見なされる。より一般的には、当業者は、本明細書に説明される全パラメータ、寸法、材料、および構成が、実施例であることが意図され、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成は、本発明の教示が使用される、1つもしくは複数の具体的用途に依存するであろうことを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に説明される本発明の具体的実施形態の多くの均等物を認識する、または日常的にすぎない実験を使用して確認することが可能であろう。したがって、前述の実施形態は、一例として提示されるにすぎず、添付の請求項およびその均等物の範囲内において、本発明の実施形態は、具体的に説明および請求されるものと別様に実践され得ることを理解されたい。本開示の本発明の実施形態は、本明細書に説明される各個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法を対象とする。加えて、2つまたはそれを上回るそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせも、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が、相互に矛盾しない場合、本開示の本発明の範囲内に含まれる。本開示のなおも他の実施形態は、従来技術で開示される1つまたはそれを上回る特徴が明示的に欠けているため従来技術の参考文献よりも特許性がある(すなわち、そのような実施形態を網羅する請求項は、負の制限を含み得る)。
【0206】
本願内のいずれかの場所で提示される、特許、特許出願、記事、ウェブページ、書籍等を含むが、それらに限定されない、刊行物または他の文書のあらゆる参照は、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる。参照することによって本明細書に組み込まれる文書のうちの1つまたはそれを上回るものに開示される、1つまたはそれを上回る特徴および/もしくは実施形態はまた、(本開示の)その上さらなる実施形態を生じるように、本開示の1つまたはそれを上回る特徴/実施形態と組み合わせられることができる。
【0207】
また、本明細書で定義および使用されるような全ての定義は、辞書の定義、参照することによって組み込まれる文書内の定義、および/または定義された用語の通常の意味よりも優先されると理解されるべきである。