【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ランニングマシン上の使用者の運動状態を正確に判断し、ランニングマシン運行に対する正確な体感制御を実現することにより、使用者は迅速かつスマートにランニングマシンの運動速度を制御でき、使用者は運動過程において安全と安定、及び操作性の良さを感じることができるスマートランニングマシンに関するものである。
【0010】
本発明
はスマートランニングマシンの制御方法を提供し、それは以下のステップを含む。
ステップ1:ホストコンピューター上に、保持区内位置の上限度値及び下限度値を設定する。
ステップ2:ホストコンピューター上に、速度調整比例値を設定する。
ステップ3:赤外線アレイセンサーは、人体の重心位置を捕捉する。
該赤外線アレイセンサーは、ランニング台の左、右両側にそれぞれ設置される。
ステップ4:プロセッサーモジュールは、人体重心が保持区内にあるかどうかを検出し、人体重心が保持区内にないなら、次のステップを実行し、人体重心が保持区内にあるなら、ステップ3に戻る。
ステップ5:プロセッサーモジュールは、人体重心が加速区内にあるかどうかを検出し、人体重心が加速区内にないなら、次のステップを実行し、人体重心が加速区内にあるなら、加速信号をモータードライバーに伝送する。モータードライバーはモーターを加速する。こうしてランニングマシンに対する速度制御が完成される。
なお、加速調整量=(重心実際位置−位置上限度値)×速度調整比例値である。
ステップ6:プロセッサーモジュールは、人体重心が減速区内にあるかどうかを検出し、人体重心が減速区内にないなら、ステップ3に戻る。人体重心が減速区内にあるなら、減速信号をモータードライバーに伝送する。モータードライバーは、モーターに対して減速する。こうしてランニングマシンに対する速度制御が完成される。
なお、減速調整量=(位置下限度値−重心実際位置)×速度調整比例値である。
【0011】
該ステップ3は、以下を含む。
ステップ31:赤外線アレイセンサーは人体のステップ位置データを捕捉し、それをプロセッサーモジュールに伝送して処理する。
ステップ32:プロセッサーモジュールは、現在のステップ位置データと前回のステップ位置データとを比較し、現在のステップ位置データが、前回のステップ位置データより大きければ、ステップ31に戻る。現在のステップ位置データが、前回のステップ位置データより小さければ、次のステップを執行する。
ステップ33:前回のステップ位置データを保存し、データ最大値X1として記録する。この時、人体ステップは、ランニングマシンの前端に最も接近している。
ステップ34:赤外線アレイセンサーは継続して人体のステップ位置データを捕捉し、それを継続してプロセッサーモジュールに伝送し処理する。
ステップ35:プロセッサーモジュールは、現在のステップ位置データと前回のステップ位置データとを比較し、現在のステップ位置データが、前回のステップ位置データより小さければ、ステップ34に戻る。現在のステップ位置データが、前回のステップ位置データより大きければ、次のステップを実行する。
ステップ36:前回のステップ位置データを保存し、データ最小値X2として記録する。この時、人体ステップは、ランニングマシンの後端に最も接近している。
ステップ37:人体重心位置データXを計算し得ることができる。
なお、X=(X1+X2)/2である。
【0012】
該ステップ31は、以下を含む。
ステップ311:赤外線アレイセンサーは、人体ステップ位置データを捕捉する。
ステップ312:プロセッサーモジュールは、人体両足がともにランニング台上にあるかどうかを検出し、人体両足がともにランニング台上にあると検出したなら、ステップ311に戻る。人体両足がともにランニング台上にあると検出できなければ、次のステップを実行する。
ステップ313:プロセッサーモジュールは、人体両足がランニング台においてオーバーハング状態であるかどうかを検出し、人体両足がランニング台においてオーバーハング状態であると検出したなら、ステップ311に戻る。人体両足がランニング台においてオーバーハング状態であることを検出できないなら、現在の状態を片足と記録し、次のステップを実行する。
ステップ314:プロセッサーモジュールは、現在のステップ位置データと前回のステップ位置データとを比較し、現在のステップ位置データが、前回のステップ位置データに等しいなら、ステップ311に戻る。現在のステップ位置データが、前回のステップ位置データに等しくないなら、現在のステップ位置データを保存する。
ステップ315:設定された累計回数に達するまで、現在のステップ位置データを累計する。
ステップ316:累計回数を検出し、累計回数に達したなら、累計された現在のステップ位置データを平均化処理し、こうしてステップ位置データの平均値を得て保存し、累計回数が未達成なら、ステップ314を実行する。
【0013】
該ステップ311は以下を含む。
ステップ3110:赤外線アレイセンサーの赤外線発射通路及び受取通路を設置する。
ステップ3111:安定回路の時間を延長する。
ステップ3112:赤外線アレイセンサーをオンにし、赤外線を発射する。
ステップ3113:赤外線アレイセンサーが信号を受信したかどうかを検出し、赤外線アレイセンサーが信号を受信したなら、障害物がないと判断し、赤外線アレイセンサーが信号を受信しなかったなら、障害物があると判断する。障害物の位置は人体ステップの位置で、対応するデータを記録する。
ステップ3114:データを、すべての赤外線通路に記録し、スキャンを完成し、保存する。
【0014】
本発明構造は理に適い、設計は巧妙で、人体の重心位置を感知することで、ランニングマシンにスマート速度制御を行い、正確にランニングマシン上の使用者の運動状態を判断できることから、ランニングマシン運行に対する正確な体感制御を実現する。これにより使用者は迅速かつスマートにランニングマシンの運動速度を制御でき、運動過程において安全と安定、及び操作性の良さを感じることができる。