(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分析実施部は、前記作業動画から、各作業要素における有効動作時間及び無効動作時間を算出した上で、前記有効動作時間にレイティング率を積算することで作業標準時間を算出し、
前記作業要素一覧表示部は、前記各作業要素における前記作業時間、前記有効動作時間、前記無効動作時間及び前記作業標準時間の情報を前記表示画面に表示し、
前記合計時間表示部は、前記各作業要素における前記作業時間、前記有効動作時間、前記無効動作時間及び前記作業標準時間のそれぞれの合計時間を集計し、該それぞれの合計時間を前記表示画面上に表示することを特徴とする請求項1に記載の動画再生装置。
前記動画表示部は、所定の前記サムネイルを選択するユーザー操作を受け付けて、受け付け直前の再生時点における前記フレーム画像から、所定の前記サムネイルに対応する時点における前記フレーム画像へ切り替えて、切り替えられた前記フレーム画像から前記動画の再生を再開することを特徴とする請求項1又は2に記載の動画再生装置。
前記画像選択部は、前記所定時点における前記フレーム画像と、前記所定時点から均一な時間間隔を前後にそれぞれ空けたときに定まる時点における前記フレーム画像と、を選択することを特徴とする請求項5に記載の動画再生装置。
前記動画表示部は、前記動画と共にシークバーを前記表示画面上に表示し、表示された前記シークバー上において現在の再生時点とは異なる時点を指定するユーザー操作を受け付けて、前記現在の再生時点における前記フレーム画像から、前記異なる時点における前記フレーム画像へ切り替えて、切り替えられた前記フレーム画像から前記動画の再生を再開可能とし、
前記画像選択部は、ユーザー操作によって前記異なる時点が指定されたとき、該異なる時点における前記フレーム画像と、前記異なる時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる時点における前記フレーム画像とを再選択し、
前記サムネイル表示部は、再選択された前記フレーム画像に基づいて作成されるサムネイルを表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の動画再生装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような作業分析を目的とする動画再生装置では、ユーザー利便性の向上を図るための要望の一つとして、ユーザーとなる分析者が、作業動画の再生時点における作業者の動作を確認しているときに、再生時点からやや前後した時点における作業者の動作も合わせて確認したいという要望があった。
一方で、同じ表示画面上で作業動画のほかに複数の作業映像を表示してしまうと、作業要素リスト等の作業分析に必要なツールを見易いサイズで表示できなくなる虞があって、かえってユーザー利便性が低下する虞もあった。
そこで、ユーザー利便性を低下させることなく、分析者が作業動画の再生時点における映像を確認しているときに、再生時点から前後した時点における複数の映像も合わせて確認することが可能な動画再生装置が求められていた。
【0006】
また、上記作業分析を目的とする動画再生装置では、分析者が、作業動画の再生速度を適宜変更しながら、全体的な作業分析や緻密な作業分析をしていくものである。
ここで再生速度が変更されれば、表示画面上において作業動画と合わせて確認したい上記複数の作業映像も当然に異なってくるはずである。
そこで、ユーザー利便性の向上を図るために、分析者によって作業動画の再生速度が変更されたときには、作業動画と合わせて表示される上記複数の作業映像も分析者の意向に沿わせて変更されるような工夫が求められていた。
【0007】
また、作業分析を目的としたものに限定されることなく、幅広い目的で利用される動画再生装置において、上述のようなユーザー利便性を向上させたものが求められていた。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、幅広く利用され、ユーザー利便性を向上させた動画再生装置及び動画再生方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ユーザー利便性を低下させることなく、ユーザーが動画の再生時点における映像を確認しているときに、再生時点から前後した時点における複数の映像も合わせて確認可能な動画再生装置及び動画再生方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ユーザーによって動画の再生速度が変更されたときには、動画と合わせて表示される上記複数の映像もユーザーの意向に沿わせて変更可能な動画再生装置及び動画再生方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、主に作業分析を目的として利用され、ユーザーとなる分析者の利便性を向上させた動画再生装置及び動画再生方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題は、本発明の動画再生装置によれば、複数のフレーム画像から構成される動画を再生する動画再生装置であって、前記動画は、作業内容を撮影した作業動画であって、前記動画再生装置は、前記作業動画を示す作業動画データを取得して、前記作業動画を再生しながら前記作業内容を分析することが可能な装置であって、前記動画を表示画面上に表示する動画表示部と、表示された前記動画の中から、該動画に対して設定される時間軸において所定時点における前記フレーム画像と、前記所定時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる時点における前記フレーム画像と、を選択する画像選択部と、選択された各々の前記フレーム画像に基づいて作成されるサムネイルを前記動画と共に前記表示画面上に表示するサムネイル表示部と、ユーザー操作を受け付けて、表示された前記動画の再生速度を変更する再生速度変更部と、変更された前記再生速度に対応させて、選択される前記フレーム画像の前記時間間隔を変更する時間間隔変更部と、を備えており、
前記サムネイル表示部は、前記サムネイルを前記表示画面上に表示するにあたって、前記サムネイルに対応する再生時点の情報を合わせて表示
し、ユーザー操作の入力を受け付けて、前記表示画面上に表示された前記作業動画から、前記作業内容となる作業工程を作業要素に分割して、各作業要素における作業時間を算出する分析実施部と、前記各作業要素における作業時間の情報を前記表示画面に表示する作業要素一覧表示部と、前記各作業要素における前記作業時間の合計時間を集計し、該合計時間を前記表示画面上に表示する合計時間表示部をさらに備えていること、により解決される。
【0010】
上記構成の動画再生装置であれば、同じ表示画面上において動画を表示するとともに、動画の中から所定時点及び所定時点前後のフレーム画像を選択して、選択された各々のフレーム画像に基づくサムネイルを表示することができる。
そのため、ユーザー利便性を低下させることなく(複数のフレーム画像を大きく表示することなく)、ユーザーが動画の所定時点(例えば、再生時点)における映像を確認しているときに、所定時点から前後した時点における映像も合わせて確認することが可能な動画再生装置となる。
また、上記構成の動画再生装置であれば、ユーザー操作によって変更された動画の再生速度に対応させて、上記複数のフレーム画像の時間間隔を変更することができるため、よりユーザーの意向に沿わせた形で、複数のサムネイルを表示することができる。
なお、サムネイルとは、上記フレーム画像を縮小した縮小画像であって、必ずしも、表示画面上でユーザーの選択操作が実行されたときに、サムネイルに対応する時点のフレーム画像から動画を再開させるものに限定されなくて良い。
また上記構成により、主に作業分析を目的として利用され、ユーザーとなる分析者の利便性を向上させた動画再生装置を実現できる。
【0011】
このとき
、前記分析実施部は、前記作業動画から、各作業要素における有効動作時間及び無効動作時間を算出した上で、前記有効動作時間にレイティング率を積算することで作業標準時間を算出し、前記作業要素一覧表示部は、前記各作業要素における前記作業時間、前記有効動作時間、前記無効動作時間及び前記作業標準時間の情報を前記表示画面に表示し、
前記合計時間表示部は、前記各作業要素における前記作業時間、前記有効動作時間、前記無効動作時間及び前記作業標準時間のそれぞれの合計時間を集計し、該それぞれの合計時間を前記表示画面上に表示す
ると良い。
【0012】
このとき、前記動画表示部は、所定の前記サムネイルを選択するユーザー操作を受け付けて、受け付け直前の再生時点における前記フレーム画像から、所定の前記サムネイルに対応する時点における前記フレーム画像へ切り替えて、切り替えられた前記フレーム画像から前記動画の再生を再開すると良い。
上記構成により、ユーザーとなる分析者が、表示された複数のサムネイルの中から、所定のサムネイルに対応する時点の動画内容を詳しく確認したいときに、当該サムネイルを選択するだけのシンプルな操作で当該動画内容から動画の再生を再開することができる。そのため、ユーザー利便性が一層向上する。
【0013】
このとき、ユーザー操作を受け付けて、再生されている前記動画を停止する動画停止部を備え、前記画像選択部は、前記動画停止部の実行に伴って、停止直前の再生時点における前記フレーム画像と、前記再生時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる時点における前記フレーム画像と、を選択すると良い。
上記構成により、動画を再生しているときにはサムネイルを表示することがなく、再生されている動画を停止したときにサムネイルを表示するため、ユーザーとなる分析者にとって直感的な操作性をもたらすことができる。
また、動画を停止したときにサムネイルを表示するため、動画再生装置のCPUやメモリのスペックによっては動作が遅くなってしまう虞を軽減することができる。
【0015】
このとき、
前記時間間隔変更部は、前記再生速度変更部が前記再生速度を通常よりも早く設定したとき、前記時間間隔を通常よりも広くなるように設定し、前記再生速度変更部が前記再生速度を通常よりも遅く設定したとき、前記時間間隔を通常よりも狭くなるように設定しており、前記画像選択部は、前記所定時点における前記フレーム画像と、前記所定時点から所定の時間間隔を前後にそれぞれ空けたときに定まる第1前後時点における前記フレーム画像と、各々の前記第1前後時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる第2前後時点における前記フレーム画像とを選択し、前記サムネイル表示部は、選択された少なくとも5つからなる前記サムネイルを前記表示画面上に表示すると良い。
上記構成により、ユーザーとなる分析者は、作業動画の再生速度を早めて全体的な(おおまかな)作業分析をしたいときには、表示されるサムネイルの時間間隔が広くなるため、全体的な作業内容をより把握し易くなる。
また、作業動画の再生速度を遅くして緻密な作業分析をしたいときには、表示されるサムネイルの時間間隔が狭くなるため、緻密な作業内容をより把握し易くなる。そのため、ユーザー利便性が一層向上する。
また上記構成により、ユーザーとなる分析者が、作業動画を確認しながら、同時に所定時点、第1前後時点及び第2前後時点における5つ以上のサムネイルを確認できるため、分析者にとって作業分析の効率化につながる。
【0016】
このとき、前記画像選択部は、前記所定時点における前記フレーム画像と、前記所定時点から均一な時間間隔を前後にそれぞれ空けたときに定まる時点における前記フレーム画像と、を選択すると良い。
上記構成により、ユーザーとなる分析者が、表示されたサムネイル同士の対応関係を直感的に把握し易くなるため、分析者にとって作業分析の効率化につながる。
【0017】
このとき、前記動画表示部は、前記動画と共にシークバーを前記表示画面上に表示し、表示された前記シークバー上において現在の再生時点とは異なる時点を指定するユーザー操作を受け付けて、前記現在の再生時点における前記フレーム画像から、前記異なる時点における前記フレーム画像へ切り替えて、切り替えられた前記フレーム画像から前記動画の再生を再開可能とし、前記画像選択部は、ユーザー操作によって前記異なる時点が指定されたとき、該異なる時点における前記フレーム画像と、前記異なる時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる時点における前記フレーム画像とを再選択し、前記サムネイル表示部は、再選択された前記フレーム画像に基づいて作成されるサムネイルを表示すると良い。
上記構成により、シークバーを利用したユーザー操作の指定を受け付けて、指定された指定時点及び指定時点前後のフレーム画像に基づくサムネイルを表示することができるため、ユーザーにとって直感的な操作性をもたらすことができる。
【0018】
また、複数のフレーム画像から構成される動画をコンピュータが再生することが可能な動画再生方法であって、
前記動画は、作業内容を撮影した作業動画であって、前記動画再生方法は、前記作業動画を示す作業動画データを取得して、前記作業動画を再生しながら前記作業内容を分析することが可能であって、前記コンピュータが、前記動画を表示画面上に表示する動画表示処理と、表示された前記動画の中から、該動画に対して設定される時間軸において所定時点における前記フレーム画像と、前記所定時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる時点における前記フレーム画像と、を選択する画像選択処理と、選択された各々の前記フレーム画像に基づいて作成されるサムネイルを前記動画と共に前記表示画面上に表示するサムネイル表示処理と、ユーザー操作を受け付けて、表示された前記動画の再生速度を変更する再生速度変更処理と、変更された前記再生速度に対応させて、選択される前記フレーム画像の前記時間間隔を変更する時間間隔変更処理と、を実行
し、前記サムネイル表示処理においては、前記サムネイルを前記表示画面上に表示するにあたって、前記サムネイルに対応する再生時点の情報を合わせて表示し、ユーザー操作の入力を受け付けて、前記表示画面上に表示された前記作業動画から、前記作業内容となる作業工程を作業要素に分割して、各作業要素における作業時間を算出する分析実施処理と、前記各作業要素における作業時間の情報を前記表示画面に表示する作業要素一覧表示処理と、前記各作業要素における前記作業時間の合計時間を集計し、該合計時間を前記表示画面上に表示する合計時間表示処理をさらに実行する動画再生方法も実現することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、幅広く利用され、ユーザー利便性を向上させた動画再生装置及び動画再生方法を実現することができる。
また、ユーザー利便性を低下させることなく、ユーザーが動画の再生時点における映像を確認しているときに、再生時点から前後した時点における複数の映像も合わせて確認することができる。
また、ユーザーによって動画の再生速度が変更されたときには、動画と合わせて表示される上記複数の映像もユーザーの意向に沿わせて変更することができる。
また、主に作業分析を目的として利用され、ユーザーとなる分析者の利便性を向上させた動画再生装置及び動画再生方法を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
強調
以下、本発明に係る実施形態について
図1〜
図10を参照して説明する。
本実施形態は、作業内容を撮影した作業動画を再生する作業動画再生装置であって、表示画面上に作業動画を表示し、ユーザー操作を受け付けて再生中の作業動画を停止すると、作業動画の中から、停止直前の再生時点におけるフレーム画像と、再生時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる時点におけるフレーム画像とを選択して、各フレーム画像に基づくサムネイルを同画面上に表示するものであって、また、ユーザー操作によって作業動画の再生速度を変更すると、変更された再生速度に対応させて各フレーム画像の時間間隔を変更することを特徴とする作業動画再生装置の発明に関するものである。
なお、作業動画は、複数のフレーム画像から構成されるものである。
【0022】
本実施形態の作業動画再生システムS全体の構成を
図1に示す。
作業動画再生システムSは、ライン作業において各作業工程の作業内容を撮影して作業動画を記録する複数の撮影装置1と、複数の撮影装置1とネットワークを通じて接続され、撮影装置1から作業動画を示す作業動画データを取得して、作業動画を再生しながら作業工程を分析し、当該分析結果を基に作業標準の内容を示す作業標準データを出力する作業動画再生装置10と、から主に構成されている。
ここでライン作業とは、一連の作業工程の集合体を示すものであって、例えば、「組み立てライン」等がある。作業工程とは、一連の作業要素の集合体を示すものであり、例えば「エンジン組み付け」、「バンパー取り付け」、「タイヤ取り付け」等がある。
また、作業要素とは、一連の動作の集合体を示すものであり、例えば、「ブッシュを準備」、「ブッシュセット位置を確認」、「ブッシュをセット」、「車体へ組み付け」等がある。動作とは、作業を細分化したときの最小単位を示すものである。
【0023】
撮影装置1は、例えばビデオカメラであって、
図1に示すように、ライン作業において各作業工程の作業内容を撮影可能な位置にそれぞれ設置されている。
撮影装置1は、各作業内容を撮影して作業動画を記録する。そして、当該作業動画を示す作業動画データを作成し、作業動画再生装置10に向けてデータ送信するものである。
【0024】
作業動画再生装置10は、作業分析を行う分析者によって用いられるコンピュータであって、作業動画データが示す作業動画を表示画面上に表示するとともに、ユーザー操作を受け付けて、作業動画の中から所定時点のフレーム画像と、所定時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる時点のフレーム画像とを選択して、選択された各フレーム画像に基づくサムネイルを同じ画面上に表示するものである。
また、ユーザー操作を受け付けて作業動画の再生速度を変更し、変更された再生速度に対応させて各フレーム画像の時間間隔を変更し、変更された時間間隔でフレーム画像を再選択した上で、再選択された各フレーム画像に基づくサムネイルを表示するものである。
作業動画再生装置10は、撮影装置1とデータ通信を行い、撮影装置1から送信された作業動画データを記憶しておくことができる。
また作業動画再生装置10は、作業動画データに基づいて作業分析、作業編成を行った結果を基に作業標準データを作成し、作業標準データを表示画面上に出力表示するほか、紙媒体で出力印刷することができる。
【0025】
作業動画再生装置10のハード構成を
図2に示す。
作業動画再生装置10は、データの演算・制御処理装置としてのCPUと、記憶装置としてのROM、RAM、及びHDDと、ホームネットワーク又はインターネットを通じて情報データの送受信を行う通信用インターフェイスとを備えたコンピュータである。
また作業動画再生装置10は、所定の書式で表示される文字又は画像の情報を表示する表示装置と、CPUに所定の指令を入力するときユーザーによって操作される入力装置と、外付けハードディスク等の記憶媒体装置と、を備えている。また、作業動画再生装置10は、文字又は画像の情報を出力する印刷装置をさらに備えていても良い。
なお、撮影装置1についても同様のハード構成を備えたコンピュータである。
【0026】
作業動画再生装置10のROM、HDD、及び外部記憶装置には、
図3に示すように、コンピュータとして必要な機能を果たすメインプログラムに加えて、作業動画再生プログラムが記憶されており、これらプログラムがCPUによって実行されることにより、作業動画再生装置10の機能が発揮されることになる。
【0027】
作業動画再生装置10のソフト構成を
図3に示す。
作業動画再生装置10は、機能面から説明すると、各種プログラム及び各種データを記憶するデータ記憶部11と、各撮影装置1から作業動画データを取得するデータ取得部12と、取得した各作業動画データが示す作業動画を表示画面上に表示する動画表示部13と、予め記憶された作業要素一覧データに基づく作業要素一覧を表示画面上に表示する作業要素一覧表示部14と、ユーザー操作を受け付けて再生中の作業動画を停止する動画停止部15と、表示された作業動画の中から、作業動画に対して設定される時間軸において再生時点のフレーム画像と、再生時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる時点のフレーム画像とを選択する画像選択部16と、選択された各フレーム画像に基づくサムネイルを表示画面上に表示するサムネイル表示部17と、ユーザー操作を受け付けて、表示された作業動画の再生速度を変更する再生速度変更部18と、変更された再生速度に対応させて、選択されるフレーム画像の時間間隔を変更する時間間隔変更部19と、を主な構成要素として備えている。
また、表示された作業動画から作業内容を動作分析する分析実施部20と、分析結果に基づいて作業標準データを出力するデータ出力部21と、を構成要素として備えている。
これらは、CPU、ROM、RAM、HDD、通信用インターフェイス、及び各種プログラム等によって構成されている。
【0028】
データ記憶部11には、撮影装置1から取得した作業動画データと、
図4に示す作業要素一覧データと、
図5に示す再生速度/時間間隔対応データと、
図6に示す再生時間/時間間隔係数対応データと、作業標準データとがそれぞれ記憶されている。
なお、データ記憶部11は、各種プログラム及び各種情報データを保持して格納しておく構成であっても良いし、不図示のデータサーバーから各種プログラム及び各種情報データを読み込んで一時的に格納しておく構成であっても良い。
【0029】
動画表示部13は、作業動画再生装置10の表示ディスプレイ上に
図7に示す作業分析画面30を表示し、作業分析画面30上において作業動画を表示するものである。
また、作業分析画面30上に表示された所定のサムネイル38を選択するユーザー操作を受け付けて、受け付け直前の再生時点におけるフレーム画像から、所定のサムネイル38に対応する時点におけるフレーム画像へ切り替えた上で、切り替えられたフレーム画像から動画の再生を再開可能にするものである。
また、作業分析画面30上に表示されたシークバー32上において現在の再生時点とは異なる時点を指定するユーザー操作を受け付けて、現在の再生時点におけるフレーム画像から、異なる時点におけるフレーム画像へ切り替えた上で、切り替えられたフレーム画像から動画の再生を再開可能にするものである。
【0030】
分析実施部20は、ユーザー操作の入力を受け付けて、
図7の作業分析画面30上に表示された作業動画から、作業工程を作業要素に分割して各作業要素の作業時間を算出する。
また、当該作業動画から、ヒト又は機械が作業内容に対して有効な動作をした時間を示す有効動作時間と、無効な動作をした時間を示す無効動作時間とを算出した上で、有効動作時間にレイティング率を積算することで作業標準時間を算出する。
【0031】
なお、撮影装置1についても機能面から説明すると、
図3に示すように、各種プログラム及び各種データを格納するほか、作業動画データを格納するデータ格納部2と、作業動画データを作成するデータ作成部3と、作業動画データを作業動画再生装置10に向けて発信するデータ発信部4と、を主な構成要素として備えている。
【0032】
次に、作業動画再生装置10に記憶される作業要素一覧データ、再生速度/時間間隔対応データ、及び再生時間/時間間隔係数対応データについて、
図4〜
図6に基づいて詳細に説明する。
作業要素一覧データは、
図4に示すように、作業工程において各作業要素の詳細内容を一覧表で示すデータテーブルであって、ユーザー操作の入力を受け付けて各作業要素の詳細内容が作成、更新されるものである。
具体的には、作業要素一覧データには、作業工程の作業要素に対して、NO.(番号)、作業要素(名称)、種別、スタート、要素時間(作業時間)、有効時間(有効動作時間)、無効時間(無効動作時間)、レイティング(レイティング率)、及び標準時間(作業標準時間)がそれぞれ対応付けられている。
ここで種別とは、各作業要素に対して「1:手作業」、「2:工具作業」及び「3:マシン作業」の分類の中から1つ選択して入力される項目である。
【0033】
再生速度/時間間隔対応データは、
図5に示すように、作業動画の再生速度と、選択されるフレーム画像の時間間隔との対応関係を示すデータテーブルである。
図5の実施例を見ると、作業動画の再生速度が1.0倍速(通常状態)であるとき、選択されるフレーム画像の時間間隔が0.5秒であることを示している。
そして、再生速度が早くなるにつれてフレーム画像の時間間隔が広くなり、また、再生速度が遅くなるにつれてフレーム画像の時間間隔が狭くなることを示している。
詳しく言うと、フレーム画像の時間間隔(秒)は、再生速度(倍速)と、指標となる時間間隔係数とを積算することによって算出される。
【0034】
再生時間/時間間隔係数対応データは、
図6に示すように、作業動画の総再生時間と、選択されるフレーム画像の時間間隔係数との対応関係を示すデータテーブルである。
図5の実施例を見ると、作業動画の総再生時間が60.0秒以上であって300.0秒未満(60.0〜300.0秒)であるとき、選択されるフレーム画像の時間間隔係数が0.5であることを示している。
そして、総再生時間が長くなるにつれて時間間隔係数が大きくなることを示している。
【0035】
次に、作業動画再生装置10の表示ディスプレイに表示される作業分析画面30について、
図7に基づいて詳細に説明する。
作業分析画面30は、作業動画データが示す作業動画の内容と、作業要素一覧データが示す作業要素一覧表の内容とを主に表示しており、ユーザー操作の入力を受け付けて作業工程の動作分析を実行するための表示画面である。
作業動画の内容は、作業分析画面30に設けられた動画ウィンドウ31上に表示されており、実施例を見ると、作業工程1「エンジン組み付け」の中で作業要素4「車体へ組み付け」の動画内容が表示されている。
【0036】
作業分析画面30の中で動画ウィンドウ31よりも下側部分には、再生されている作業動画の再生時点を示すシークバー32と、ユーザー操作を受け付けて再生中の作業動画を停止するための実行ボタンとなる停止ボタン33と、ユーザー操作を受け付けて停止中の作業動画を再生するための実行ボタンとなる再生ボタン34と、が主に表示されている。
実施例を見ると、動画内容が再生時点「40.00秒」で停止された状態で表示されている。
【0037】
作業分析画面30の中で動画ウィンドウ31よりも左側部分には、再生されている作業動画の再生速度の内容を示す再生速度一覧ウィンドウ35が表示されている。
再生速度は、ユーザー操作の入力を受け付けて最大8.0倍速から最小0.2倍速まで任意に設定することができる。
実施例を見ると、作業動画の再生速度が1.0倍速で設定されていることが表示されている。
【0038】
再生速度一覧ウィンドウ35上に上下方向に並べて表示された数字アイコンは、所定の数字アイコンを選択するユーザー操作を受け付けて、現在の再生速度から、所定の数字アイコンに対応する再生速度へ変更するための実行ボタンとして機能する。
例えば、ユーザー操作を受け付けて数字アイコン「4.0」の実行ボタンが押されると、作業動画の再生速度が、現在の再生速度(例えば、1.0倍速)から、数字アイコン「4.0」に対応する再生速度4.0倍速へ変更される。
【0039】
作業要素一覧表の内容は、作業分析画面30の下部分に設けられた作業要素一覧ウィンドウ36上に表示されている。
実施例を見ると、ユーザー操作の入力を受け付けて、作業工程1の作業要素1に対して、NO.「1」、作業要素「ブッシュを準備」、種別「1:手作業」、スタート「1.00(秒)」、要素時間「8.00(秒)」、有効時間「8.00(秒)」、無効時間「0.00(秒)」、レイティング「150(%)」、及び標準時間「12.00(秒)」がそれぞれ入力されている。
また、作業要素一覧ウィンドウ36よりも下側部分には、作業工程の作業時間、有効動作時間、無効動作時間及び標準時間を示す合計時間表示タブ37が設けられ、作業要素一覧表の入力結果に基づいて自動的に集計される。
【0040】
ここで動画ウィンドウ31上には、作業動画の所定時点におけるサムネイル38aと、所定時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる第1前後時点におけるサムネイル38b,38cと、各々の第1前後時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる第2前後時点におけるサムネイル38d,38eと、が表示されている。
実施例を見ると、サムネイル38aは再生時点のフレーム画像の内容を表示し、サムネイル38b,38cは、再生時点から時間間隔0.5秒を前後に空けたときに定まる時点のフレーム画像の内容を表示している。またサムネイル38d,38eは、再生時点から時間間隔1.0秒を前後に空けたときに定まる時点のフレーム画像の内容を表示している。
【0041】
各サムネイル38a〜38eは、所定のサムネイルを選択するユーザー操作を受け付けて、受け付け直前に表示されている再生時点のフレーム画像から、所定のサムネイルに対応する時点のフレーム画像へ切り替えて、切り替えられたフレーム画像から動画の再生を再開するための実行ボタンとして機能する。
例えば、ユーザー操作を受け付けて作業分析画面30上に表示されたサムネイル38aの実行ボタンが押されると、動画ウィンドウ31上に表示された作業動画が、再生時点(40.00秒)のフレーム画像から、サムネイル38aに対応する時点(39.00秒)のフレーム画像へ切り替わって、切り替わったフレーム画像から動画の再生が再開される。
【0042】
次に、再生速度の変更に伴って、作業動画の中からフレーム画像を再選択する手順を
図8、
図9に基づいて説明する。
具体例として、総再生時間100.0秒の作業動画について再生速度が1.0倍速から4.0倍速に変更された場合を挙げる。
【0043】
まず
図8に示すように、再生中の作業動画を停止するユーザー操作の入力がなされると、作業動画を停止したときの再生時点のフレーム画像と、再生時点から時間間隔Tを前後に空けたときに定まる第1前後時点のフレーム画像と、第1前後時点から時間間隔Tを空けたときに定まる第2前後時点のフレーム画像との合計5枚のフレーム画像が選択される。
このとき、時間間隔T(秒)は、再生速度V(倍速)と、指標となる時間間隔係数Xとを積算することによって算出される値となる。
本実施例においては、総再生時間が100.0秒であることから、時間間隔係数は、
図6の再生時間/時間間隔係数対応データを参照して0.5となる。その結果、時間間隔Tは、再生速度1.0(倍速)に時間間隔係数0.5を積算することで0.5(秒)になる。
つまり、選択される5枚のフレーム画像は、再生時点のフレーム画像と、再生時点を基準として前後に時間間隔0.5秒を順に空けたときに定まるフレーム画像となる。
【0044】
なお、作業動画は、例えば1秒当たりのフレーム画像数が30枚(フレームレートが30fps(frame per second))で設定されている。
その場合、再生時点を基準として時間間隔0.5秒を空けたときに定まるフレーム画像とは、再生時点のフレーム画像から数えて15番目のフレーム画像になり、当該15番目のフレーム画像が選択される。
【0045】
そして
図9に示すように、ユーザー操作の入力を受け付けて作業動画の再生速度が1.0倍速から4.0倍速に変更されると、変更された再生速度に対応させて時間間隔Tについても時間間隔T´に変更される。
時間間隔T´は、再生速度4.0(倍速)に時間間隔係数0.5を積算することで2.0(秒)にとなる。
その結果、再選択される5枚のフレーム画像は、再生時点のフレーム画像と、再生時点を基準として前後に時間間隔1.0秒を順に空けたときに定まる第1前後時点のフレーム画像と、第2前後時点のフレーム画像となる。
【0046】
上記構成の動画再生装置10であれば、ユーザーとなる分析者は、作業動画の再生速度を早めて全体的な作業分析をしたいときには、表示されるサムネイルの時間間隔が広くなるため、全体的な作業内容をより把握し易くなる。
また、作業動画の再生速度を遅くして緻密な作業分析をしたいときには、表示されるサムネイルの時間間隔が狭くなるため、緻密な作業内容をより把握し易くなる。そのため、ユーザー利便性が向上する。
【0047】
<作業動画再生方法>
次に、作業動画再生システムSで実行される作業動画再生プログラムの処理について、
図10に基づいて説明する。
図10は、本実施形態に係る作業動画再生プログラムの処理のうち、コンピュータに相当する作業動画再生装置10が、各撮影装置1から取得した作業動画データに基づいて表示画面上に作業動画を表示し、ユーザー操作を受け付けて再生中の作業動画を停止すると、作業動画の中から再生時点におけるフレーム画像と、再生時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる時点におけるフレーム画像とを選択して、各フレーム画像に基づくサムネイルを同画面上に表示し、その後、ユーザー操作によって作業動画の再生速度を変更すると、変更された再生速度に対応させて各フレーム画像の時間間隔を変更し、再選択された各フレーム画像に基づくサムネイルを同画面上に再表示する処理を実行するフローチャートである。
【0048】
本実施形態に係る作業動画再生プログラムは、データ記憶部11を備えた作業動画再生装置10の機能的な構成要素として、上述したデータ取得部12と、動画表示部13と、作業要素一覧表示部14と、動画停止部15と、画像選択部16と、サムネイル表示部17と、再生速度変更部18と、時間間隔変更部19と、分析実施部20と、データ出力部21と、を実現させるために各種プログラムを集約させたユーティリティプログラムであって、作業動画再生装置10のCPUがこの作業分析プログラムを実行する。
【0049】
図10に示す作業動画再生プロセスでは、まず、作業動画再生装置10のデータ取得部12が、ライン作業において各作業内容工程を撮影可能な位置に設置された各撮影装置1から、作業動画データを取得するステップ01(ST01)から始まる。
作業動画データは、各作業工程の作業内容を撮影した作業動画を示すデータであって、当該データ取得後にデータ記憶部11に記憶されて保管される。
【0050】
次に、ステップ02で、動画表示部13が、作業動画データが示す作業動画を表示画面上に表示する。
具体的には、作業動画再生装置10の表示画面上に
図7の作業分析画面30を表示し、また作業分析画面30において、作業工程1「エンジン組み付け」の作業動画の内容を動画ウィンドウ31上に表示する。
【0051】
次に、ステップ03で、動画停止部15が、ユーザー操作の入力を受け付けて再生中の作業動画を停止する。
具体的には、
図7に示すように、ユーザー操作の入力を受け付けて作業分析画面30上に表示された停止ボタン33が押されることで、再生中の作業動画を停止する。
【0052】
次に、ステップ04で、画像選択部16が、表示された作業動画の中から、作業動画に対して設定される時間軸において所定時点におけるフレーム画像と、所定時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる時点におけるフレーム画像と、を選択する。
具体的には、
図8に示すように、作業動画を停止したときの再生時点のフレーム画像と、再生時点から所定の時間間隔を前後に空けたときに定まる第1前後時点のフレーム画像と、第1前後時点から所定の時間間隔を空けたときに定まる第2前後時点のフレーム画像との合計5枚のフレーム画像を選択する。
【0053】
次に、ステップ05で、サムネイル表示部17が、選択された各フレーム画像に基づいて作成されるサムネイルを表示画面上に表示する。
具体的には、
図7の作業分析画面30において、停止直前の再生時点におけるサムネイル38aと、第1前後時点のサムネイル38b,38cと、第2前後時点のサムネイル38d,38eとを動画ウィンドウ31上に左右幅方向に並ばせて表示する。
【0054】
次に、ステップ06で、再生速度変更部18が、ユーザー操作の入力を受け付けて、表示された作業動画の再生速度を変更する。
具体的には、
図7の再生速度一覧ウィンドウ35上において、ユーザー操作の入力を受け付けて所定の数字アイコンの実行ボタンが押されると、作業動画の再生速度を現在の再生速度から、所定の数字アイコンに対応する再生速度へ変更する。
【0055】
次に、ステップ07で、時間間隔変更部19が、変更された再生速度に対応させて、選択されるフレーム画像の時間間隔を変更する。
具体的には、変更された再生速度に対応させて、
図5の再生速度/時間間隔対応データ、
図6の再生時間/時間間隔係数対応データを参照した上でフレーム画像の時間間隔を変更する。
【0056】
次に、ステップ08で、画像選択部16は、時間間隔が変更されたとき、所定時点におけるフレーム画像と、所定時点から変更された時間間隔を前後にそれぞれ空けたときに定まる時点におけるフレーム画像とを再選択する。
具体的には、
図9に示すように、再生時点のフレーム画像と、再生時点から変更された時間間隔を前後に空けたときに定まる第1前後時点のフレーム画像と、第1前後時点から変更された時間間隔を空けたときに定まる第2前後時点のフレーム画像との合計5枚のフレーム画像を再選択する。
【0057】
最後に、ステップ09で、サムネイル表示部17が、再選択された各フレーム画像に基づいて作成されるサムネイルを表示画面上に再表示する。
具体的には、
図7の作業分析画面30において、再生時点のサムネイル38aと、第1前後時点のサムネイル38b´,38c´と、第2前後時点のサムネイル38d´,38e´とを動画ウィンドウ31上に左右幅方向に並ばせて表示する。
【0058】
上記ステップ01からステップ09を経て
図10のプロセスを終了する。
上記の作業動画再生プログラムの処理フローにより、ユーザーとなる分析者が、作業動画の再生時点における映像を確認しているときに、再生時点から前後した時点における複数のサムネイルも合わせて確認することができる。
また、分析者によって作業動画の再生速度が変更されたときには、作業動画と合わせて表示される複数のサムネイルについても分析者の意向に沿わせて変更することができる。
【0059】
<その他の実施形態>
上記実施形態において、
図8に示すように、画像選択部16は、作業動画の中から、再生時点のフレーム画像と、再生時点から所定の時間間隔を前後に空けた時点のフレーム画像とを選択しているが、再生時点を基準に限定されることなく、任意の時点を基準としてフレーム画像を選択することができても良い。
また、画像選択部16は、再生時点のフレーム画像と、再生時点よりも前時点のみのフレーム画像を選択することができても良い。また、再生時点のフレーム画像を不要とし、再生時点の前後の時点のみのフレーム画像を選択することができても良い。
さらに、各フレーム画像は、均一な時間間隔を空けて選択されているが、各フレーム画像の間で異なる時間間隔を空けてそれぞれ選択することができても良い。
【0060】
上記実施形態において、
図8に示すように、画像選択部16は、再生中の作業動画を停止するユーザー操作がなされると、作業動画の中から、所定のフレーム画像を5枚選択しているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、画像選択部16が、ユーザー操作を受け付けて、作業動画の再生中であっても所定のフレーム画像を選択することができても良い。また、ユーザー操作に関係なく自動で所定のフレーム画像を選択することができても良い。
そうすれば、サムネイル表示部17が、作業動画の再生中であってもサムネイルを表示することができる等、ユーザーの意向に沿って設定変更可能な動画再生装置10となる。
また例えば、画像選択部16が、所定のフレーム画像を2枚又は3枚だけ選択することができても良いし、5枚を超えて選択することができても良い。
【0061】
上記実施形態において、
図6に示すように、時間間隔係数は作業動画の総再生時間に対応して設定されているが、特に限定されることなく、ユーザーが任意に時間間隔係数を設定することができても良い。そうすれば、ユーザーが隣り合うサムネイルの時間間隔を自由に決定できるため、ユーザーの利便性がより向上する。
【0062】
本実施形態では、主として本発明に係る動画再生装置及び動画再生方法に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、動画再生装置10で実行される動画再生プログラムの処理について、また、各種データや各種表示画面の構成、配置レイアウトについて、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。