特許第6576716号(P6576716)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576716
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/30 20180101AFI20190909BHJP
   F21S 43/10 20180101ALI20190909BHJP
   F21W 103/35 20180101ALN20190909BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20190909BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20190909BHJP
【FI】
   F21S43/30
   F21S43/10
   F21W103:35
   F21W103:20
   F21Y115:15
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-136178(P2015-136178)
(22)【出願日】2015年7月7日
(65)【公開番号】特開2017-21893(P2017-21893A)
(43)【公開日】2017年1月26日
【審査請求日】2018年6月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】高本 毅
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−226788(JP,A)
【文献】 特開2012−238450(JP,A)
【文献】 特開2007−030619(JP,A)
【文献】 特開2013−229128(JP,A)
【文献】 特開2009−026587(JP,A)
【文献】 特開2014−207247(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/30
F21S 43/10
F21W 103/20
F21W 103/35
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内において、複数の車両用灯具を左右方向に並設させた灯具であって、
前記複数の車両用灯具の各々は、
面状に発光する発光面を側方に向けた面光源と、
前記面光源の側方に設けられたリフレクタ板と、を含み、
前記リフレクタ板は、前記面光源から出射された光を前方に向けて反射させる第一反射面と前記面光源から出射された光を斜め前方に向けて反射させる第二反射面と、を備え
前記面光源は、
その一方の主面である発光面が面状に発光するように構成され、前記発光面を左方又は右方に向けた状態で当該灯具の前後方向に延在するように配置され、
前記発光面と反対側の面が、平板状の支持板に取り付けられて支持され、
前記発光面が、平板状に形成された透光板に覆われていることを特徴とする灯具
【請求項2】
前記透光板は、前記面光源の大きさに対応した凹部を一方の主面に有しており、当該凹部で前記面光源を覆いつつ前記支持板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の灯具
【請求項3】
ハウジング内において、複数の車両用灯具を左右方向に並設させた灯具であって、
前記複数の車両用灯具の各々は、
面状に発光する各々の発光面を両側方に向けて背中合わせに設けられた2つの面光源と、
前記2つの面光源に対応させて当該2つの面光源の両側方に設けられた2つのリフレクタ板と、を含み、
前記2つのリフレクタ板の各々は、対応する面光源から出射された光を前方に向けて反射させる第一反射面と、対応する面光源から出射された光を斜め前方に向けて反射させる第二反射面と、を備え、
前記2つの面光源の各々は、
その一方の主面である発光面が面状に発光するように構成され、前記発光面を左方又は右方に向けた状態で当該灯具の前後方向に延在するように配置され、
前記発光面と反対側の面が、平板状の支持板に取り付けられており、
前記発光面が、平板状に形成された透光板に覆われていることを特徴とする灯具
【請求項4】
前記透光板は、前記面光源の大きさに対応した凹部を一方の主面に有しており、当該凹部で前記面光源を覆いつつ前記支持板に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の灯具
【請求項5】
前記第一反射面は、前記面光源から側方に離間するに連れて前方に位置するように平面視略45°の角度で傾斜した平面であり、
前記第二反射面は、前記第一反射面の前端に連なるとともに前記発光面と平行な平面であり、
前記リフレクタ板と前記支持板とが伝熱可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の灯具
【請求項6】
2つの前記面光源は、単一の金属製の支持板の両側面に裏面が取り付けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の灯具
【請求項7】
前記面光源がパネル状の有機EL光源であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の灯具
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源を備える灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載される車両用灯具として、一般的な発光ダイオードのような点光源ではなく、面状に発光する面光源を備えるものが知られている。
【0003】
この種の車両用灯具として、例えば特許文献1に記載の車両用灯具では、面光源である有機EL(Electro-Luminescence)パネルの発光面を覆うように放物線状のリフレクタ(反射面)を設け、有機ELパネルからの光をリフレクタによって平行光化して前方へ反射させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−110178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用灯具では、光照射方向が前方のみとなっており、例えば車両外側の斜め前方などを照らすことができない。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、単一の面光源からの光を複数の方向に照射することができる車両用の灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジング内において、複数の車両用灯具を左右方向に並設させた灯具であって、
前記複数の車両用灯具の各々は、
面状に発光する発光面を側方に向けた面光源と、
前記面光源の側方に設けられたリフレクタ板と、を含み、
前記リフレクタ板は、前記面光源から出射された光を前方に向けて反射させる第一反射面と前記面光源から出射された光を斜め前方に向けて反射させる第二反射面と、を備え
前記面光源は、
その一方の主面である発光面が面状に発光するように構成され、前記発光面を左方又は右方に向けた状態で当該灯具の前後方向に延在するように配置され、
前記発光面と反対側の面が、平板状の支持板に取り付けられて支持され、
前記発光面が、平板状に形成された透光板に覆われていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の灯具において、
前記透光板は、前記面光源の大きさに対応した凹部を一方の主面に有しており、当該凹部で前記面光源を覆いつつ前記支持板に固定されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、ハウジング内において、複数の車両用灯具を左右方向に並設させた灯具であって、
前記複数の車両用灯具の各々は、
面状に発光する各々の発光面を両側方に向けて背中合わせに設けられた2つの面光源と、
前記2つの面光源に対応させて当該2つの面光源の両側方に設けられた2つのリフレクタ板と、を含み、
前記2つのリフレクタ板の各々は、対応する面光源から出射された光を前方に向けて反射させる第一反射面と、対応する面光源から出射された光を斜め前方に向けて反射させる第二反射面と、を備え、
前記2つの面光源の各々は、
その一方の主面である発光面が面状に発光するように構成され、前記発光面を左方又は右方に向けた状態で当該灯具の前後方向に延在するように配置され、
前記発光面と反対側の面が、平板状の支持板に取り付けられており、
前記発光面が、平板状に形成された透光板に覆われていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の灯具において、
前記透光板は、前記面光源の大きさに対応した凹部を一方の主面に有しており、当該凹部で前記面光源を覆いつつ前記支持板に固定されていることを特徴とする
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の灯具において、
前記第一反射面は、前記面光源から側方に離間するに連れて前方に位置するように平面視略45°の角度で傾斜した平面であり、
前記第二反射面は、前記第一反射面の前端に連なるとともに前記発光面と平行な平面であり、
前記リフレクタ板と前記支持板とが伝熱可能に連結されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項3または4に記載の灯具において、
2つの前記面光源は、単一の金属製の支持板の両側面に裏面が取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の灯具において、
前記面光源がパネル状の有機EL光源であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、面光源の発光面から出射された光が、第一反射面によって前方に向けて反射されると同時に、第二反射面によって斜め前方に向けて反射される。
したがって、単一の面光源からの光を複数の方向に照射することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、第一反射面が平面視略45°の角度で傾斜した平面であり、第二反射面が面光源の発光面と平行な平面であるので、これら第一反射面及び第二反射面によって、面光源からの光をそのまま面発光として反射させることができる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、2つの面光源が、単一の金属製の支持板の両側面に取り付けられているので、2つの面光源からの発熱を単一の支持板によって熱引きすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態における車両用灯具の斜視図である。
図2】実施形態における車両用灯具の横断面図である。
図3】実施形態の変形例における車両用灯具の斜視図である。
図4】実施形態の変形例における車両用灯具の横断面図である。
図5】実施形態の変形例における車両用灯具の点灯状態を示す図である。
図6】実施形態の他の変形例における車両用灯具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本実施形態における車両用灯具1の斜視図であり、図2は、車両用灯具1の横断面図である。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1から見た方向を意味するものとする。
【0023】
図1及び図2に示すように、車両用灯具1は、有機EL(Electro-Luminescence)光源2と、金属板部材3と、透明板部材4とを備えて構成されている。
【0024】
有機EL光源2は、本発明に係る面光源であり、パネル状に形成されて、その一方の主面である発光面21を面状に発光させるように構成されている。この有機EL光源2は、発光面21を左方に向けた状態で、金属板部材3に支持されている。また、有機EL光源2は、本実施形態では、前後方向の長さが約60〜70mmとなっている。
【0025】
金属板部材3は、一定幅の金属平板をプレス加工して成形されており、光源支持部31と、リフレクタ部32とを有する形状に形成されている。
【0026】
このうち、光源支持部31は、有機EL光源2を支持する部分であり、左右方向と直交するように配置されて、その左側面に有機EL光源2の裏面(発光面21と反対側の面)が取り付けられている。より詳しくは、光源支持部31は、上下方向の高さが有機EL光源2よりも一回り高い平板状に形成されており、その左側面のうち前側部分の上下中央部に有機EL光源2が取り付けられている。
【0027】
一方、リフレクタ部32は、光源支持部31の左側に設けられており、後端部320と、第一リフレクタ部321と、第二リフレクタ部322とが後側から順に連なった形状に形成されている。
【0028】
後端部320は、光源支持部31と後端で連結しており、この光源支持部31の後端から左方に少し延出した後に前方に屈曲し、透明板部材4の厚さよりやや広い隙間を光源支持部31との間に介在させつつ当該光源支持部31と平行な状態で、有機EL光源2の後端位置近傍まで延出している。
【0029】
第一リフレクタ部321は、平板状に形成されて、後端部320の前端から左斜め前方に延出している。より詳しくは、第一リフレクタ部321は、有機EL光源2から左方に離間するに連れて前方に位置するように平面視略45°の角度で傾斜しており、本実施形態では、前後方向の長さが約50mm、左右方向の長さが約55mmとなっている。この第一リフレクタ部321の前面(前側の主平面)は、鏡面仕上げされた第一反射面321aとなっている。
第一反射面321aは、有機EL光源2の左方に位置しており、当該有機EL光源2の発光面21から左方に出射された光を、前方に向けて全反射させる。
【0030】
第二リフレクタ部322は、平板状に形成されて、第一リフレクタ部321の前端から光源支持部31と略同一の前端位置まで、有機EL光源2の発光面21と平行に前方へ延出しており、本実施形態では、前後方向の長さが約25mmとなっている。この第二リフレクタ部322の右側面(右側の主平面)は、鏡面仕上げされた第二反射面322aとなっている。
第二反射面322aは、有機EL光源2の発光面21から左斜め前方に出射された光を、右斜め前方(本実施形態では、平面視で略45°方向)に向けて全反射させる。
【0031】
なお、金属板部材3は、光源支持部31とリフレクタ部32とが互いに伝熱可能に連結されていれば単一の金属板からなるものでなくともよく、例えば、別体の金属板からなる光源支持部31とリフレクタ部32とが溶接やロウ付けなどで互いに伝熱可能に接合されたものであってもよい。
【0032】
透明板部材4は、有機EL光源2を保護するための透光板である。この透明板部材4は、金属板部材3の光源支持部31と略同一サイズの平板状に形成されるとともに、有機EL光源2のサイズに対応した凹部を一方の主面に有しており、当該凹部で有機EL光源2を覆いつつ光源支持部31の左側面に固定されている。
【0033】
以上のように、本実施形態の車両用灯具1によれば、有機EL光源2の発光面21から出射された光が、第一反射面321aによって前方に向けて反射されると同時に、第二反射面322aによって斜め前方に向けて反射される。
したがって、単一の有機EL光源2からの光を複数の方向に照射することができる。
【0034】
また、第一反射面321a及び第二反射面322aを有するリフレクタ部32と、有機EL光源2が取り付けられた光源支持部31とが、伝熱可能に連結されている(本実施形態では、単一の金属板部材3からなる)ので、リフレクタ部32を放熱板として機能させて有機EL光源2からの発熱を放散させることができる。
【0035】
また、第一反射面321aが平面視略45°の角度で傾斜した平面であり、第二反射面322aが有機EL光源2の発光面21と平行な平面であるので、これら第一反射面321a及び第二反射面322aによって、有機EL光源2からの光をそのまま面発光として反射させることができる。
【0036】
[変形例]
続いて、上記実施形態の変形例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3は、本変形例における車両用灯具5の斜視図であり、図4は、車両用灯具5の横断面図である。
【0037】
これらの図に示すように、車両用灯具5は、上記実施形態における車両用灯具1を、金属板部材3の光源支持部31を介して左右対称となるように略2セット並設させたような構成となっている。
具体的に、車両用灯具5は、上記実施形態と略同様に構成された2つの有機EL光源2のほか、光源支持板6と、リフレクタ7と、2つの透明板部材8とを備えている。
【0038】
光源支持板6は、上記実施形態における金属板部材3の光源支持部31と同様に左右方向と直交する金属製の平板状に形成されており、互いの発光面21を左右両側方に向けて背中合わせに設けられた2つの有機EL光源2の裏面が、当該光源支持板6の左右両側面に取り付けられている。但し、本変形例における光源支持板6は、上下方向の高さが有機EL光源2と略同一に形成されているとともに、前端位置が有機EL光源2と揃えられている。
【0039】
リフレクタ7は、上記実施形態における金属板部材3のリフレクタ部32を、左右方向に2つ並設させつつそのうちの右側のものを左右反転させて、これら2つを後端で連結させた形状に形成されている。具体的に、本変形例におけるリフレクタ7は、一定幅の金属平板をプレス加工して成形されており、後端部70と、2つの第一リフレクタ部71と、2つの第二リフレクタ部72とを有している。
【0040】
後端部70は、前方に開口する平面視コ字状に形成され、その各前端が有機EL光源2の後端位置近傍に位置している。この後端部70の底板(後板)には、その前面の上下中央部に、光源支持板6の後端面が例えば溶接やロウ付けなどで互いに伝熱可能に接合(連結)されている。
【0041】
2つの第一リフレクタ部71は、それぞれ平板状に形成されて、後端部320の2箇所の前端から平面視略45°の角度で左右両側方の斜め前方に延出している。これら2つの第一リフレクタ部71の各前面(前側の主平面)は、鏡面仕上げされた第一反射面71aとなっている。
各第一反射面71aは、その右方または左方に発光面21を対向させた有機EL光源2と対応しており、当該対応する有機EL光源2の発光面21から左方または右方に出射された光を、前方に向けて全反射させる。
【0042】
2つの第二リフレクタ部72は、それぞれ平板状に形成されて、2つの第一リフレクタ部71の前端から前後方向に沿って前方に延出している。これら2つの第二リフレクタ部72の左右内側面(車両用灯具5の内側の主平面)は、鏡面仕上げされた第二反射面72aとなっている。
各第二反射面72aは、その右方または左方に発光面21を対向させた有機EL光源2と対応しており、当該対応する有機EL光源2の発光面21から左方または右方の斜め前方に出射された光を、右方または左方の斜め前方(本実施形態では、平面視で略45°方向)に向けて全反射させる。
【0043】
2つの透明板部材8は、2つの有機EL光源2を保護するための透光板である。これら2つの透明板部材8は、2つの有機EL光源2を個別に覆いつつ当該2つの有機EL光源2と光源支持板6とを左右に挟んでおり、上部,下部及び前部が互いに固定されるとともに、後部が光源支持板6の両側面に固定されている。
【0044】
以上のように、本変形例の車両用灯具5によれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、本変形例の車両用灯具5によれば、有機EL光源2が互いの発光面21を両側方に向けて背中合わせに2つ設けられており、第一反射面71a及び第二反射面72aが、光源支持板6(すなわち、2つの有機EL光源2)に対して左右対称となるように2つの有機EL光源2の両側方にそれぞれ設けられているので、非点灯時及び点灯時のいずれにおいても、左右両側での見栄えを均一なものとすることができる。
【0045】
また、2つの有機EL光源2の各々が透明板部材8で覆われているので、点灯時には、図5に示すように、あたかも空中で発光しているかのような浮遊感のある見栄えで2つの有機EL光源2を発光させることができる。
さらに言えば、非点灯時には、左右両側の2つの第二リフレクタ部72と中央の有機EL光源2とが、正面視で薄いフィンが並んでいるかのような見栄えであるのに対し、点灯時には、これらそれぞれが綺麗に面発光することとなり、非点灯時と点灯時との見栄えの変化を斬新なものとすることができる。
【0046】
また、2つの有機EL光源2が、単一の金属製の光源支持板6の両側面に取り付けられているので、2つの有機EL光源2からの発熱を単一の光源支持板6によって熱引きすることができる。
さらに、この光源支持板6が金属製のリフレクタ7と伝熱可能に連結されているので、光源支持板6を伝わってきた有機EL光源2の発熱をリフレクタ7によって放散させることができる。
【0047】
[他の変形例]
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態やその変形例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0048】
例えば、図6に示すように、ハウジング9内において複数の車両用灯具5を左右方向に並設させてもよい。この構成では、隣り合う車両用灯具5の第二リフレクタ部72を互いの背面で当接させることで、複数の車両用灯具5を好適に並設させることができる。
【0049】
また、本発明に係る面光源は、面状に発光する発光面を有するものであれば特に限定されず、パネル状の有機EL光源でなくともよい。
【符号の説明】
【0050】
1,5 車両用灯具
2 有機EL光源(面光源)
21 発光面
3 金属板部材
31 光源支持部(支持板)
32 リフレクタ部(リフレクタ板)
320 後端部
321 第一リフレクタ部
321a 第一反射面
322 第二リフレクタ部
322a 第二反射面
4,8 透明板部材(透光板)
6 光源支持板(支持板)
7 リフレクタ(リフレクタ板)
70 後端部
71 第一リフレクタ部
71a 第一反射面
72 第二リフレクタ部
72a 第二反射面
図1
図2
図3
図4
図5
図6