(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576918
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】路面標識用水性ラテックス塗料組成物
(51)【国際特許分類】
C09D 201/00 20060101AFI20190909BHJP
B05D 7/00 20060101ALI20190909BHJP
B05D 7/24 20060101ALI20190909BHJP
C09D 5/02 20060101ALI20190909BHJP
C09D 5/33 20060101ALI20190909BHJP
C09D 7/40 20180101ALI20190909BHJP
C09D 133/00 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
C09D201/00
B05D7/00 L
B05D7/24 301F
B05D7/24 302P
B05D7/24 303B
B05D7/24 303L
C09D5/02
C09D5/33
C09D7/40
C09D133/00
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-524406(P2016-524406)
(86)(22)【出願日】2013年10月21日
(65)【公表番号】特表2016-539211(P2016-539211A)
(43)【公表日】2016年12月15日
(86)【国際出願番号】US2013065909
(87)【国際公開番号】WO2015060811
(87)【国際公開日】20150430
【審査請求日】2016年4月18日
【審判番号】不服2018-7311(P2018-7311/J1)
【審判請求日】2018年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】512057264
【氏名又は名称】ポッターズ・インダストリーズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100071010
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 行造
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(72)【発明者】
【氏名】ジェガナサン、スルリッパ
(72)【発明者】
【氏名】デービス、クリス
(72)【発明者】
【氏名】ゴーフォース、ケビン
【合議体】
【審判長】
川端 修
【審判官】
蔵野 雅昭
【審判官】
日比野 隆治
(56)【参考文献】
【文献】
特表2002−513820号公報
【文献】
特開平9−235489号公報
【文献】
特開平6−271789号公報
【文献】
特開2003−064314号公報
【文献】
特開2001−212504号公報
【文献】
特開2003−010777号公報
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09D
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
路面標識塗料であって、
a. 道路交通標識に使用される通常の塗料である水性ラテックス塗料、
b. 18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm)の範囲の粒子サイズを有し、6〜6.5のpHを有し酸性であり、1.0cc/g〜1.9cc/gの範囲の細孔容積および300m2/g〜400m2/gの範囲の表面積を有する多孔性シリカ、および
c. 再帰反射性ガラスビーズ
を含み、前記多孔性シリカと前記水性ラテックス塗料との割合が、5:300〜30:300の範囲である、路面標識塗料。
【請求項2】
前記再帰反射性ガラスビーズが、20〜200米国メッシュ(0.85〜0.075mm)の範囲の粒子サイズを有する、請求項1に記載の路面標識塗料。
【請求項3】
アクリルポリマーエマルションをさらに含む、請求項1に記載の路面標識塗料。
【請求項4】
アクリルポリマーエマルションと塗料との割合が、5:300〜30:300の範囲である、請求項3に記載の路面標識塗料。
【請求項5】
少なくとも40ミル(1.02mm)の湿潤厚さを有する路面標識であって、
a. 道路交通標識に使用される通常の塗料である水性ラテックス塗料、
b. 18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm)の範囲の粒子サイズを有し、6〜6.5のpHを有し酸性であり、1.0cc/g〜1.9cc/gの範囲の細孔容積および300m2/g〜400m2/gの範囲の表面積を有する多孔性のシリカ、および
c. 再帰反射性ガラスビーズ
から形成され、前記シリカと前記水性ラテックス塗料との割合が、10:300〜20:300の範囲である、路面標識。
【請求項6】
前記再帰反射性ガラスビーズが、20〜200米国メッシュ(0.85〜0.075mm)の範囲の粒子サイズを有する、請求項5に記載の路面標識。
【請求項7】
アクリルポリマーエマルションをさらに含む、請求項5に記載の路面標識。
【請求項8】
アクリルポリマーエマルションと塗料との割合が、10:300〜20:300の範囲である、請求項7に記載の路面標識。
【請求項9】
少なくとも60ミル(1.52mm)の湿潤厚さを有する、請求項5に記載の路面標識。
【請求項10】
少なくとも90ミル(2.29mm)の湿潤厚さを有する、請求項9に記載の路面標識。
【請求項11】
少なくとも120ミル(3.05mm)の湿潤厚さを有する、請求項10に記載の路面標識。
【請求項12】
路面標識を形成する方法であって、
a. 道路交通標識に使用される通常の塗料である水性ラテックス塗料、18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm)の範囲の粒子サイズを有し、6〜6.5のpHを有し酸性であり、1.0cc/g〜1.9cc/gの範囲の細孔容積および300m2/g〜400m2/gの範囲の表面積を有する多孔性シリカ、再帰反射性ガラスビーズおよびアクリルポリマーエマルションから形成される塗料組成物を準備する工程であって、前記シリカと前記水性ラテックス塗料との割合が、10:300〜20:300の範囲である工程、および
b. 前記塗料組成物を少なくとも40ミル(1.02mm)の湿潤厚さで輸送道路に施与する工程
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2012年9月14日に米国特許商標庁に出願された米国特許仮出願第61/701,135号の優先権を主張し、その開示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明の技術分野
【0003】
本発明は、路面標識塗料の分野、より詳しくは急速乾燥水性ラテックス塗料組成物の分野に関する。
【背景技術】
【0004】
関連技術の記載
【0005】
路面標識塗料組成物としての望ましい2つの特徴は、該組成物が耐久性を有すること、および該組成物が急速に乾燥することである。道路に標識を付することに必要な労力および関連する材料コストを考慮すると、路面標識は最低でも4年間、好ましくは7年間またはそれ以上持続することが望ましい。さらに、路面標識は急速に乾燥して塗料が路面上に拡がり流れるのが防止され、かつ路面標識が塗布されている間の交通流の混乱を最小限にすることが極めて望ましい。
【0006】
耐久性を高める1つの手法は、より厚い層の塗料を塗布することである。25ミル(0.64mm)以下の比較的薄い塗料層は、1年、よくても2〜3年の寿命である可能性が高い。60ミル(1.52mm)以上の比較的厚い塗料層は、典型的には4〜7年間は持ちこたえる。従って、路面標識を付するときには、より厚い塗料層を塗布する強い要求が存在する。
【0007】
厚い路面塗料層を塗布することに対する主要な制約は、塗料の乾燥時間である。塗料層を硬化するために塗布直後に加熱される熱可塑性材料が、所望の厚さの路面塗料層を得るために通常、使用されてきた。しかしながら、そのコストおよび追加の機器類が必要であることの故に、それよりも高価でない塗料システムを開発する努力がなされてきた。これらのシステムのいくつかが、以下で検討される。
【0008】
米国特許第6,013,721号は、1種類の酸官能基および1種類のアミン官能基を含有するポリマーを使用して、水性塗料の貯蔵安定性および乾燥時間を改善することを記載している。このシステムは、14ミル(0.36mm)の湿潤膜厚さを有する塗料層を形成することができた。
【0009】
米国特許番号第5,340,870号は、炭酸カルシウムのようなフィラーを添加されたアクリルバインダーを使用して、同塗料の粘度および乾燥時間をを増加させることを記載している。フィラーは、バインダーに対して60〜75%の割合で加えられる。高含有量の無機フィラーの故に、該塗料は速く乾燥するが、その貯蔵安定性は不十分であり、また道路に塗布されても耐久性のある標識を与えない。
【0010】
米国特許第6,132,132号は、交通標識用の水性塗料の乾燥時間を改善するための、様々なタイプの乾燥剤、たとえばイオン交換樹脂、超吸収性ゲル、例としてSumicaゲル、および中空球ポリマー、例としてRopaque(商標)OP-62を開示している。
【0011】
米国特許第6,333,068号は、促進剤として金属ポリ塩化物および合成ポリアミドを使用することを記載している。これらの促進剤は、15ミル(0.38mm)厚さの水性塗料を速く乾燥させる。
【0012】
米国特許第6,413,011号は、13〜15ミル(0.33〜0.38mm)湿潤膜厚さの多成分急速乾燥水性コーティングを記載している。これらのコーティングは、増量剤、たとえば炭酸カルシウム、タルク、シリカおよびケイ酸塩、それとともにフィラー、たとえばガラスビーズ、クオーツおよび砂を含んでいる。これらの開示された増量剤は、硬く高密度の材料である。
【0013】
米国特許第6,475,556号は、厚さが20ミル(0.51mm)超および120ミル(3.05mm)までの水性塗料の厚い膜を速く乾燥する必要性について検討している。しかしながら、20〜40ミル(0.51〜1.02mm)の湿潤厚さの膜を乾燥する方法のみを開示している。イオン交換樹脂が乾燥剤として使用され、少量のポリアミン樹脂も同様にバインダーに加えられる。
【0014】
米国特許第6,645,552号は、30ミル(0.76mm)の湿潤ミル厚さを備えた水性塗料のための乾燥剤としてイオン交換樹脂を使用することを記載している。この塗料は、ウェット・オン・ウェットまたは層ごとのコーティングとして塗布され、その場合の各層は15ミル(0.38mm)である。
【0015】
米国特許第5,922,398号は、アクリルポリマーとともにペンダントのアミノ基を含有するポリマーを使用して、急速乾燥をもたらすようにそのpHを調節することを記載している。このシステムで得られるコーティングは、15ミル(0.38mm)の湿潤膜厚さを有すると記載されている。
【0016】
上記のこれらの特許で検討されているシステムは、路面塗料の乾燥時間を速めることができるけれども、これらは30ミル(0.76mm)の湿潤厚さより大きい厚さを有する水性交通標識を達成することはできていない。このような厚さでは、下の路面は1年ごとに再塗装される必要がある。より大きな厚さおよび高められた耐久性を有する水性交通標識システムの必要性が存在する。
【発明の概要】
【0018】
高耐久性の大きい厚さの車線標識は典型的には、高温度(300〜400°F(149〜204℃))で塗布される熱可塑性バインダーを80〜120ミル(2.03〜3.05mm)の湿潤厚さで使用することによって塗布されてきた。他方、水性塗料は、常温で塗布され、交通標識を作るのがより容易である。しかしながら、水性塗料はこれらの厚さでは使用されていない。というのは、水性塗料は、乾燥するのにより多くの時間が必要であり、また湿潤膜厚さが増加するにつれて、液状塗料は、それは粘着性ではあるけれども、横に流れて拡がる傾向があるからである。本発明は、現行の水性ラテックス塗料よりも大きい厚さで塗布することができる路面交通標識用の水性塗料組成物を提供する。本発明はさらに、厚い塗料層の上に再帰反射性要素を施与して、再帰反射性交通標識を得ることが可能である。
【0019】
本発明は、改善された耐久性および再帰反射性能を備えた40〜120ミル(1.02〜3.05mm)の湿潤厚さの水性塗料である。本塗料組成物は、通常の、水性塗料、再帰反射性ガラスビーズ、多孔性シリカおよび任意的に水中アクリルエマルションを使用する。多孔性シリカは、ガラスビーズとともに水素結合によって非常に粘着性の塗料組成物を形成するのに寄与し、またラテックス塗料のpHを低減する。本発明の塗料は、非常にコスト効率がよく環境にやさしい大きい厚さの交通標識を提供し、また塗布するのに高温度が要求され水性塗料と比較して非常に高価である熱可塑性標識の代替物を提供する。
【0020】
現行の水性交通標識は、イオン交換樹脂を使用することによって比較的速い乾燥時間を達成している。このような比較的速い乾燥時間であっても、これらの現行のシステムは、15〜30ミル(0.38〜0.76mm)の湿潤厚さの比較的薄い塗料層を達成することができるだけである。本発明は、再帰反射性ガラスビーズ、多孔性シリカおよび任意的に水中アクリルエマルションを使用して、改善された耐久性を備えた40〜120ミル(1.02〜3.05mm)の湿潤厚さを有する厚い塗料層を施与する。アクリルエマルションの使用は、道路事情に応じて任意的である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、水性アクリルラテックス塗料、ガラスビーズおよび低い気孔率のシリカ材料ならびにアクリルポリマーエマルションを使用して、通常の水性ラテックス塗料よりも大きい厚さで施与することができる塗料組成物を開発することを記載している。再帰反射性要素がこの層の上に加えられて、道路上または他の表面の上に再帰反射性路面標識を施すことができる。
【0023】
この発明で使用される水性ラテックス塗料は、道路交通標識に使用される通常の塗料であることができる。その例としては、Sherwin Williams社またはEnnis社の塗料が挙げられる。
【0024】
この塗料に加えられるガラスビーズは、20〜200米国メッシュ(0.85〜0.075mm)の範囲の粒子サイズを有する再帰反射性ビーズである。このビーズを塗料層の内部に加える利点は、その塗料が摩耗し始めるとともに、再帰反射性が増加することである。
【0025】
多孔性シリカは塗料に加えられると、アクリルポリマーおよび水と強い水素結合を形成して該塗料の粘度を増加させるのに寄与する。これはまた、通常塩基性である塗料のpHを下げる。多孔性シリカは6〜6.5のpHを有し酸性である。多孔性シリカのこの酸性の性質とともにその細孔が、本塗料システムがより迅速に硬化することを可能にし、またより大きい厚さを可能にしていると現在のところ考えられている。好ましくは、多孔性シリカは、1.0cc/g〜1.9cc/gの、また好ましくは1.08cc/g〜1.78cc/gの範囲の細孔容積を有する。多孔性シリカは、300m
2/g〜400m
2/gの、好ましくは320m
2/g〜380m
2/gの範囲の表面積を有する。
【0026】
これらの3成分、すなわち塗料、ガラスビーズおよび多孔性シリカが混合されると、全体配合物は該塗料よりも粘着性になり、その結果該配合物が、アスファルトやその他のような表面の上に60〜120ミル(1.52〜3.05mm)の湿潤膜厚さが得られることができるようにスプレーされまたはドローダウン塗布されることが可能になる。Ropaque(商標)Ultra EF、Rovene(商標) 6018およびRovene(商標)6020のようなアクリル系水性バインダーを追加すると、塗料層がひび割れすることなく容易に乾燥するのに役立つ。
【0027】
多孔性シリカと塗料との割合は、5:300〜30:300の、好ましくは10:300〜20:300の範囲であることができる。アクリルポリマーエマルションと塗料との割合は、5:300〜30:300、好ましくは10:300〜20:300であることができる。
【0028】
再帰反射性ガラスビーズは、60〜120ミル(1.52〜3.05mm)厚さの塗料層の全面上に振りかけ添加され、または他の方法で該塗料層と混合されて、再帰反射性能が達成されることができる。このようなガラスビーズとしては、標準M247、Ultra 1.9(商標)およびVisiMax(商標)が挙げられ、これらはすべてPotter Industries社の商標である。
【0029】
本発明が厚い水性塗料層に取り組み出してから、Visibead(商標)のようなより大きいビーズも塗料配合物に添加されることができるようになり、塗料が摩耗し始めたときにこのより大きいビーズは、小さいビーズよりも良好に再帰性能を維持するのに寄与している。加えて、このようなより大きいビーズは、雨の夜の視認性の改善をもたらす。
実施例
【実施例1】
【0031】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)白色塗料が加えられ、引き続いて60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.18〜0.075mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。(Potters(商標)AC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0032】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0033】
実施例2
【実施例2】
【0034】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)黄色塗料が加えられ、引き続いて60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.18〜0.075mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。(Potters(商標)AC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0035】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0036】
実施例3
【実施例3】
【0037】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)白色塗料が加えられ、引き続いて60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.18〜0.075mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。2種類の再帰反射性ビーズ、すなわち(Potters AC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズと高屈折率(1.9)で50/80米国メッシュ(0.30/0.18mm)のビーズとの組み合わせが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0038】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0039】
実施例4
【実施例4】
【0040】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)黄色塗料が加えられ、引き続いて60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.075〜0.18mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。2種類の再帰反射性ビーズ、すなわち(Potters AC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズと高屈折率(1.9)で50/80米国メッシュ(0.30/0.18mm)のビーズとの組み合わせが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0041】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0042】
実施例5
【実施例5】
【0043】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)黄色塗料が加えられ、引き続いて60gのVisibead(商標)ビーズおよび15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。2種類の再帰反射性ビーズ、すなわち(PottersAC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズと高屈折率(1.9)で50/80米国メッシュ(0.30/0.18mm)のビーズとの組み合わせが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0044】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0045】
実施例6
【実施例6】
【0046】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)白色塗料が加えられ、引き続いて60gのガラスビーズ(80〜20米国メッシュ(0.18〜0.075mm))、15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))および15gのアクリルエマルションRopaque(商標)Ultra EF(DOW社製)が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。(PottersAC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0047】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0048】
Ropaque(商標)アクリルエマルションの代わりに、Rovene (商標)6018またはRovene (商標)6020のような他のアクリルエマルションが使用されることもできる。
【0049】
実施例7
【実施例7】
【0050】
プラスチックビーカー中に、300gのSherwin Williams(商標)黄色塗料が加えられ、引き続いて60gのガラスビーズ(80〜20米国メッシュ(0.18〜0.075mm))、15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))および15gのアクリルエマルションRopaque(商標)Ultra EF(DOW社製)が加えられた。混合後、得られた塗料組成物は、6×18インチ(15.2×45.7cm)のガラスパネル上に100ミル(2.54mm)の間隙を備えたブレードを使用してドローダウン塗布された。(PottersAC−110配合物でコーティングされた)標準M247ガラスビーズが塗料層の全面上に振りかけ添加され、そしてこの組成物は室温で乾燥された。
【0051】
標準M247ビーズの代わりに、他の再帰反射性ビーズ、たとえばVisibead(商標)、VisiMax(商標)、Ultra 1.9(商標)のビーズが振りかけ添加されることもできる。
【0052】
Ropaque(商標)アクリルエマルションの代わりに、Rovene (商標)6018またはRovene (商標)6020のような他のアクリルエマルションが使用されることもできる。
【0053】
実施例8(流動特性)
【実施例8】
【0054】
150グラムのSherwin Williams水性ラテックス塗料が、ガラスビーズもしくは多孔性シリカゲルのいずれかとともに、またはそのいずれも加えないで、金属缶に入れられ、次にこの缶が45度の角度に傾けられ、内容物が流れ出し、下に置かれた別の容器に受けられた。下の缶に流れ落ちた材料の重量が測定されることができ、これは流量である。流量パーセントが大きいほど、内容物の粘着性はそれだけ低い。低い粘度は、配合物がより大きい湿潤ミル厚さで塗布されることを可能にする。表1は、シリカゲルが配合物の粘度に及ぼす影響を示す。
【表1】
【0055】
実施例9(道路試験)
【実施例9】
【0056】
試験1:1mph(1.6km/時)のトラック速度で、実施例1に記載された生成物(60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.18〜0.075mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))が、0.23〜0.36kg/塗料リットルの割合で塗料流に注入された。交通標識の厚さは50〜55湿潤ミル(1.27〜1.40mm)であり、乾燥時間は約30分であった。この標識上への再帰反射用の振りかけ添加ビーズは、標準M247 AC110ガラスビーズ(Potters Industries社製)であった。
【0057】
試験2:2mph(3.2km/時)のトラック速度で、実施例1(60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.18〜0.075mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))に記載された生成物が、0.6kg/塗料リットルの割合で塗料流に注入された。交通標識の厚さは40〜50湿潤ミル(1.02〜1.27mm)であり、乾燥時間は約20分であった。この標識上への再帰反射用の振りかけ添加ビーズは、標準M247 AC110ガラスビーズ(Potters Industries社製)であった。
【0058】
試験3:3mph(4.8km/時)のトラック速度で、実施例1(60gのガラスビーズ(80〜200米国メッシュ(0.18〜0.075mm))および15gの多孔性シリカ(18〜80米国メッシュ(1.00〜0.18mm))に記載された生成物が、1.2kg/塗料リットルの割合で塗料流に注入された。交通標識の厚さは60〜70湿潤ミル(1.52〜1.78mm)であり、乾燥時間は約5分であった。この標識上への再帰反射用の振りかけ添加ビーズは、標準M247 AC110ガラスビーズ(Potters Industries社製)であった。
【0059】
上で参照されたいずれの文献も、参照によって本明細書に組み込まれる。これらの文献を組み込むことは、これらの文献が何らかの目的のための資料であるか、またはその他の先行技術であると認めることではない。
【0060】
本発明は特定の実施例を参照してここに例示され記載されているけれども、例示された詳細物に本発明が限定されることが意図されているわけではない。そうではなくて、特許請求の範囲に記載の等価物の範囲および領域内で、かつ本発明から逸脱することなく、様々な変形物が詳細につくられることができる。
【0061】
本発明を記載する文脈における(とりわけ以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」および類似した指示語の使用は、本明細書で他様に示され、または文脈から明白に矛盾しない限り、単数および複数の両方に及ぶものと解釈されなければならない。用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、「包含する(including)」および「含有する(cntaining)」は、特に断りのない限り、限定しない用語(すなわち、「を包含するが、それに限定されない」ことを意味する)と解釈されなければならない。本明細書における数値範囲の記載は、本明細書に特に断りのない限り、その範囲内にある個々の別個の数値をそれぞれ参照する省略表現の役割をすることが意図されているにすぎず、それぞれ別の数値が、あたかもそれが個々に本明細書に記載されているかのように、本明細書に取り込まれる。
【0062】
本明細書に記載された方法は、本明細書に特に断りのない限り、または文脈から明白に矛盾しない限り、任意の適当な順に実施されることができる。本明細書に記載された全ての例または例示的な言葉(たとえば、「のような(such as)」)は、発明の理解をより容易にすることが単に意図されているものであり、特に断りのない限り、本発明の範囲に限定を加えるものではない。用語「約」の使用は、記載されている正確な量を意図した実施形態のサポートを提供するものと解釈されなければならない。明細書中のいかなることばも、何らかの特許請求されていない要素を本発明の実施に不可欠なものとして示していると解釈されてはならない。
【0063】
本発明の好ましい実施形態は、本発明を実施する本発明者らにベストモードと認識されているものを含めて、本明細書に記載されている。これらの好ましい実施形態の変形物が、これまでの記載を読めば当業者に明らかになることがある。本発明者らは、当業者がこのような変形物を適切なものとして使用することを予期し、本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載されたものとは他様に実施されることも意図している。したがって、本発明は、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された本発明の主題の、準拠法によって許されるすべての変形物および等価物を包含する。そのうえ、本発明のすべての変形物における上記の要素のどのような組み合わせも、本明細書で他様に示され、または文脈から明白に矛盾しない限り、本発明に包含される。