【文献】
Synta Announces Launch of Proprietary Small Molecule Hsp90-inhibitor Drug Conjugate Platform,MarketWatch,2013年 9月10日,https://www.marketwatch.com/press-release/synta-announces-launch-of-proprietary-small-molecule-hsp90
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
結合部分(moiety)及びエフェクタ部分を含む、結合部分‐薬物コンジュゲート(SDC‐TRAP)であって、前記結合部分がHsp90阻害剤であり、前記エフェクタ部分が、フラボピリドール、ラパチニブ、アキシチニブ、ベムラフェニブ、イマチニブ、スタウロスポリン、パノビノスタット、カルフィルゾミブ、INCB024360及びメチルトリプトファンからなる群から選択される細胞毒性薬であり、前記結合部分及び前記エフェクタ部分は共有結合で付着しているSDC−TRAP。
前記Hsp90阻害剤は、ゲルダナマイシン、マクベシン、トリプテリン、タネスピマイシン、及びラジシコールからなる群から選択される、請求項1に記載のSDC‐TRAP。
【発明を実施するための形態】
【0192】
本発明のその他の特徴及び利点は以下の詳細な説明及び特許請求の範囲から明白となろう。
発明の詳細な説明
本発明は、エフェクタ部分であって、該エフェクタ部分を対象の生物学的標的へと方向付ける結合部分にコンジュゲートしたエフェクタ部分、を備えた分子を提供する。本発明の分子は、所望の細胞、例えばがん細胞の中に本発明の分子を捕捉することにより、エフェクタ部分の選択的な標的化を可能にする。該分子は、高濃度の細胞内タンパク質への該分子の選択的な結合から、細胞内に捕捉(TRAP)される小分子薬物コンジュゲート(Small molecule Drug Congugate)(SDC‐TRAP)と表現することが可能である。本発明の分子が対象とする細胞内に捕捉されるように、SDC‐TRAP分子の一部である結合部分は、標的細胞内で過剰発現されるタンパク質と相互作用する。典型的な実施形態では、過剰発現されるタンパク質は特定の疾患又は障害に特徴的である。従って、本発明は、本発明の分子を含む組成物、キット、及び方法(例えば、治療方法、診断方法、及び画像化方法)を提供する。
【0193】
本発明の1つの実施形態では、SDC‐TRAPは、他の方法では毒性及び望ましからぬ全身的効果のうち少なくともいずれか一方により単独での投与に適さないであろうエフェクタ分子の送達を可能にする。本明細書中に記載の標的化された送達分子(SDC‐TRAP)を使用することにより、現行の方法によって投与するにはあまりに毒性の強いエフェクタ部分をより低いレベルで投薬することが可能となり、それにより毒性のエフェクタが毒性レベル以下で特有の疾患細胞に対して標的化されることが可能となる。
【0194】
様々な典型的な態様及び実施形態において、本発明はがんを治療するための化合物を提供する。例えば、SDC‐TRAPは、Hsp90結合部分(すなわち正常細胞と比較してがん細胞で過剰発現されるHsp90を標的とする)と、エフェクタ部分とを含むことが可能である(例えば、Hsp90結合部分は細胞毒性薬にコンジュゲートされたHsp90阻害剤であってよい)。上記に示されるように、本発明は、Hsp90に標的化された結合部分及び細胞毒性薬に関して本明細書中に例示される。本明細書中で企図、言及又は説明されるその他の結合部分は、本発明の範囲内に含まれるように意図されている。
【0195】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、SDC‐TRAP分子は受動輸送によって細胞内に入ることができる、SDC‐TRAPを提供する。SDC‐TRAPが受動輸送によって細胞内に入る能力は、SDC‐TRAPの1以上の独特な化学的特性(例えば大きさ、重量、電荷、極性、疎水性など)の結果である可能性があり、かつSDC‐TRAPの送達及び作用のうち少なくともいずれか一方を容易にすることができる。SDC‐TRAPが受動輸送によって細胞内に入る能力は機能的特性であり、これはSDC‐TRAPの物理・化学的特性と併せてSDC‐TRAPを抗体‐薬物コンジュゲートのような他の標的化分子から差別化している。
【0196】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、SDC‐TRAP分子は能動輸送によって細胞内に入ることができる、SDC‐TRAPを提供する。SDC‐TRAPが能動輸送によって細胞内に入る能力は、SDC‐TRAPの1以上の独特な化学的特性の結果である可能性があり、かつSDC‐TRAPの送達及び作用のうち少なくともいずれか一方を容易にすることができる。SDC‐TRAP能動輸送の例には、例えば、エンドサイトーシス、ファゴサイトーシス、ピノサイトーシス、及びエキソサイトーシスが含まれうる。
【0197】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、約1600ダルトン未満(例えば約1600、1550、1500、1450、1400、1350、1300、1250、1200、1150、1100、1050、1000、950、900、850、800、750、700、650、600、550、500、450、400、350、300、250、200未満など)の分子量を有するSDC‐TRAPを提供する。同様に、様々な態様及び実施形態において、本発明は、約800ダルトン未満(例えば約800、750、700、650、600、550、500、450、400、350、300、250、200、150、100未満など)の分子量を有する結合部分、及び、約800ダルトン未満(例えば約800、750、700、650、600、550、500、450、400、350、300、250、200、150、100未満など)の分子量を有するエフェクタ部分のうち少なくともいずれか一方を提供する。SDC‐TRAPの全体の分子量、並びに結合部分、エフェクタ部分、及び任意の連結部分の個々の重量は、SDC‐TRAPの輸送に影響を及ぼす可能性がある。様々な実施例において、より低い分子量であればSDC‐TRAPの送達及び活性のうち少なくともいずれか一方が容易になりうることが観察されている。
【0198】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、Hsp90結合部分及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、Hsp90結合部分及びエフェクタ部分は大きさにおいてほぼ等しい(例えば、Hsp90結合部分及びエフェクタ部分は分子量における差が約25、50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400ダルトン未満などである)、SDC‐TRAPを提供する。様々な実施例において、分子量の差がより低いとSDC‐TRAPの送達及び活性のうち少なくともいずれか一方が容易になりうることが観察されている。
【0199】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、標的タンパク質と相互作用する結合部分を含むSDC‐TRAPを提供する。標的タンパク質と相互作用する結合部分は、標的タンパク質の任意の1以上のドメインと選択的に相互作用することが可能である。例えば、標的タンパク質がHsp90である場合、結合部分は、Hsp90のN末端ドメイン、Hsp90のC末端ドメイン、及びHsp90の中央のドメインのうち少なくともいずれかと相互作用するHsp90結合部分となりうる。標的タンパク質の任意の1以上のドメインとの選択的な相互作用により、標的の組織及び細胞のうち少なくともいずれか一方の内部における分子標的の特異性の増大及び濃度の増大のうち少なくともいずれか一方を有利に行うことが可能となる。
【0200】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、分子標的に対して高い親和性(例えば50、100、150、200、250、300、350、400nM又はそれ以上のK
d)を有する結合部分を含むSDC‐TRAPを提供する。例えば、結合部分がHsp90結合部分である場合、Hsp90結合部分は50、100、150、200、250、300、350、400nM又はそれ以上のK
dを有することができる。分子標的に対して高い親和性を有する結合部分は、標的の細胞及び組織のうち少なくともいずれか一方における、SDC‐TRAPの標的指向性の向上及び共鳴時間(resonance time)の増大のうち少なくともいずれか一方を有利に行うことができる。
【0201】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分(例えばHsp90結合部分)及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、対象者に投与された時、腫瘍細胞において血漿と比較して約2:1の比率で存在する、SDC‐TRAPを提供する。比率はより高い可能性もあり、例えば約5:1、10:1、25:1、50:1、75:1、100:1、150:1、200:1、250:1、300:1、400:1、500:1、600:1、700:1、800:1、900:1、1000:1、又はそれ以上であってよい。様々な態様及び実施形態において、比率は、投与から1、2、3、4、5、6、7、8、12、24、48、72時間、又はそれ以上の時点におけるものである。標的化の有効性は、標的の細胞及び組織のうち少なくともいずれか一方において血漿と比較したSDC‐TRAPの比率に反映される可能性がある。
【0202】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分(例えばHsp90結合部分)及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、少なくとも24時間にわたって標的の(例えば、がん)細胞中に存在する、SDC‐TRAPを提供する。SDC‐TRAPはがん細胞の中により長く存在してもよく、例えば、少なくとも48、72、96、又は120時間にわたって存在してもよい。SDC‐TRAPがより長い期間にわたって標的細胞の中に存在することは、所与の用量のSDC‐TRAPの治療効果の増大、及びSDC‐TRAPの投与の間隔の拡大、のうち少なくともいずれか一方を行うために有利となりうる。
【0203】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分(例えばHsp90結合部分)及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、エフェクタ部分が少なくとも6時間の期間にわたって放出される、SDC‐TRAPを提供する。エフェクタ部分はより長い期間にわたって、例えば、少なくとも12、24、48、72、96、又は120時間にわたって放出されることも可能である。選択的な放出は、エフェクタ部分の放出期間の制御、遅延、及び延長のうち少なくともいずれかを行うために、したがって、所与の用量のSDC‐TRAPの治療効果の増大、所与の用量のSDC‐TRAPの望ましからぬ副作用の減少、及びSDC‐TRAPの投与の間隔の拡大、のうち少なくともいずれかを行うために、使用することが可能である。
【0204】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、Hsp90結合部分及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、エフェクタ部分は標的の(例えばがん)細胞の内部で選択的に放出される、SDC‐TRAPを提供する。選択的な放出は、例えば開裂可能なリンカー(例えば酵素的に開裂可能なリンカー)によって達成可能である。選択的な放出は、望ましからぬ毒性及び望まれぬ副作用のうち少なくともいずれか一方を減少させるために使用可能である。例えば、SDC‐TRAPは、エフェクタ部分が、コンジュゲートした形態では不活性(又は比較的不活性)であるが、標的の(例えば、がん)細胞の内部で選択的に放出された後は活性(又はより高活性)であるように、設計可能である。
【0205】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分(例えばHsp90結合部分)及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、他の方法では毒性であるか又は対象者への投与に不適当であるエフェクタ部分の使用を可能にする、SDC‐TRAPを提供する。エフェクタ部分は、望ましからぬ毒性が原因で対象者への投与に不適当である可能性がある。そのような場合、選択的放出のような戦略が、望ましからぬ毒性に対処するために使用されうる。エフェクタ部分は、望ましからぬ標的化(標的指向性)又は標的化の欠如が原因で対象者への投与に不適当である可能性がある。標的化により、例えば、全身毒性を最小限にする一方で標的(例えば腫瘍)における局所的毒性を最大限にすることで、そのような問題に対処することが可能である。
【0206】
様々な態様及び実施形態において、本発明は、結合部分(例えばHsp90結合部分)及びエフェクタ部分を含むSDC‐TRAPであって、結合部分は、単独で投与された時には治療剤として無効である阻害剤(例えばHsp90阻害剤)である、SDC‐TRAPを提供する。そのような場合、SDC‐TRAPは、結合部分とエフェクタ部分との間の相加効果又は相乗効果を促進することにより、治療法の効能の向上及び副作用の低減のうち少なくともいずれか一方を有利に行いうる。
【0207】
本発明がより容易に理解されうるように、一定の用語については最初に定義される。加えて、パラメータの値又は値の範囲が挙げられている場合は常に、その挙げられた値の中間にある値及び範囲も本発明の一部であるように意図されていることが意図されていることに注意すべきである。別途記載のないかぎり、本明細書中で使用される技術用語及び科学用語は全て、本発明が属する分野の当業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。さらに、当然ながら、使用される用語は特定の実施形態について説明するためのものであって、限定するようには意図されていない。
【0208】
定義
冠詞「1つの(a,an)」及び「その(the)」は、別途明白にそれに反する指示がないかぎり、その冠詞の文法上の対象物のうち1個〜2以上(すなわち少なくとも1個)を指すために、本明細書中で使用される。例をあげると、「要素(an element)」とは1個の要素又は2以上の要素を意味する。
【0209】
用語「を含んでいる、を備えている(including)」は、「を含んでいるがこれらに限定されない」という語句を意味するように本明細書中で使用され、かつ前記の語句と互換的に使用される。
【0210】
用語「又は、若しくは(or)」は、文脈から明白にそうでないことが示されないかぎり、用語「及び〜のうち少なくともいずれか(and/or)」を意味するように本明細書中で使用され、かつ前記用語と互換的に使用される。
【0211】
用語「例えば〜のような(such as)」は、「例えば〜であるがこれらに限定はされない」という語句を意味するように本明細書中で使用され、かつ前記の語句と互換的に使用される。
【0212】
特記されるか又は文脈から明らかでないかぎり、本明細書中で使用されるように、用語「約」は、当分野において通常許容される範囲内にある、例えば平均値の2標準偏差の内側にあるものとして理解される。約は、指定された値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、又は0.01%以内にあるものとして理解されることが可能である。文脈からそうでないことが明白でないかぎり、本明細書中に提供される数値はすべて、約という用語によって修飾されることが可能である。
【0213】
本明細書中に提供される範囲は、その範囲内にある値の全てについての省略表現であるものと了解される。例えば、1〜50の範囲は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、又は50からなる群からの任意の数、数の組み合わせ、又は部分的範囲を含むものと理解される。
【0214】
本明細書中の変項の任意の定義付けにおける、化学基の一覧の列挙には、一覧に記載された基のうちの任意の単一の基又は組み合わせとしてのその変項の定義付けが含まれる。本明細書中における変項又は態様についての実施形態の列挙には、任意の単一の実施形態としての、又は任意の他の実施形態若しくはその一部分との組み合わせとしての、その実施形態が含まれる。
【0215】
本明細書中に提供されるいかなる組成物又は方法も、本明細書中に提供される他の組成物及び方法のうちいずれかの1以上と組み合わせることが可能である。
本明細書中に使用されるように、用語「対象者」は、ヒト、及び獣医学の対象者を含めた非ヒト動物を指す。用語「非ヒト動物」には、全ての脊椎動物、例えば哺乳動物及び非哺乳動物、例えば人類以外の霊長類、マウス、ラビット、ヒツジ、イヌ、ネコ、ウマ、雌牛、ニワトリ、両生動物、及び爬虫類などが含まれる。好ましい実施形態では、対象者はヒトであり、患者と呼ばれる場合もある。
【0216】
本明細書中に使用されるように、用語「治療(処置)する」、「治療(処置)(すること)」又は「治療(処置)」とは、好ましくは、有益又は所望の臨床的結果、例えば、限定するものではないが、検出可能であるか検出不能であるかに関わらず、疾患又は状態の1以上の徴候又は症状の軽減又は好転、疾患の程度の縮小、疾患の状態の安定(すなわち悪化しないこと)、病態の好転又は緩和、進行の速度の低下又は進行までの期間の短縮、及び緩解(部分的か全体的かに関わらない)を得る行為を指す。「治療(処置)」はさらに、治療しない状態で予測される生存と比較して生存を延長することを意味することも可能である。治療は治癒をもたらすものである必要はない。
【0217】
「治療上有効な量」は、対象者の疾患を治療するのに十分な量である。治療上有効な量は1回以上の投与で投与されることが可能である。
「診断(すること)」などによって、本明細書中で使用されるように、疾患、障害、又は状態の徴候又は症状のような少なくとも1つの指標の存在に基づいた、疾患、障害、又は状態を有する対象者を同定するための、観察、試験、又は状況に基づく対象者の状態の臨床的又は他の評価を指す。典型的には、本発明の方法を使用する診断には、本明細書中に提供される方法と併用した、疾患、障害、又は状態の多数の指標についての対象者の観察が含まれる。診断方法は、疾患が存在するかしないかの指標を提供する。単一の診断試験は、一般的に、試験されている対象者の病態に関する確定的な結論は提供しない。
【0218】
用語「投与する」、「投与(すること)」又は「投与」には、対象者の身体内へ、又は対象者の体内若しくは身体上の特定の領域へ、医薬組成物又は医薬品を送達する任意の方法が含まれる。本発明のある実施形態では、作用薬は、静脈内に、筋肉内に、皮下に、皮内に、鼻腔内に、経口的に、経皮的に、又は粘膜に、投与される。好ましい実施形態では、作用薬は静脈内に投与される。作用薬の投与は、協力して働く多くの人々によって実施されることが可能である。作用薬の投与には、例えば、対象者に投与されるべき作用薬を処方すること、並びに、例えば経口送達、皮下送達、中心ラインを通じた静脈内送達などのような自己送達によるか;又は例えば静脈内送達、筋肉内送達、腫瘍内送達など熟練した専門家による送達のために、直接又は他の方法で、特有の作用薬を摂取するための指示を提供すること、のうち少なくともいずれか一方が含まれる。
【0219】
本明細書中で使用されるように、用語「生存」は疾患又は状態(例えば、がん)の治療を受けた対象者の生命の継続を指す。生存の時間は、治験へのエントリーの時期、以前の治療レジメンの完了又は失敗からの時間、診断からの時間などのように、任意の時点から定義することが可能である。
【0220】
本明細書中で使用されるように、用語「再発する」は、腫瘍についての一次治療が施された対象者における腫瘍又はがん性細胞の再増殖を指す。腫瘍は元の部位で再発する場合もあれば身体の別の部分で再発する場合もある。1つの実施形態では、再発する腫瘍は、対象者が治療を受けた元の腫瘍と同じ種類である。例えば、対象者が卵巣がん腫瘍を有しており、治療を受け、その後別の卵巣がん腫瘍を生じた場合、その腫瘍は再発している。加えて、がんは、元々生じた場所である器官又は組織とは異なる器官又は組織に再発すなわち転移する可能性がある。
【0221】
本明細書中で使用されるように、用語「同定する」又は「選択する」は、別のものよりも優先して選ぶことを指す。換言すれば、対象物を同定すること又は対象物を選択することとは、その特定の対象物を群から選び出し、名称又はその他の際立った特徴によって対象物の同一性を確認する、能動的なステップを実施することである。
【0222】
本明細書中で使用されるように、用語「利益」は、有利であるか若しくは優れているもの、又は利点を指す。同様に、用語「利益をもたらす(benefiting)」とは、本明細書中で使用されるように、向上をもたらすもの又は利点をもたらすものを指す。例えば、対象者は、疾患若しくは状態の少なくとも1つの徴候若しくは症状の減少(例えば腫瘍の収縮、全身腫瘍組織量の減少、転移の阻害若しくは減少、生活の質(「QOL」)の向上、無進行期間(「TTP」)の引延しがある場合、全生存期間(「OS」)の増大がある場合など)を示す場合、又は、疾患の進行の減速若しくは停止(例えば、腫瘍の成長若しくは転移の休止、又は腫瘍の成長若しくは転移の速度の減速)がある場合、治療から利益を得ることになろう。利益はさらに、生活の質の向上、又は生存期間若しくは無増悪生存率の増大も含むことができる。
【0223】
用語「がん」又は「腫瘍」は当分野において良く知られており、がんを引き起こす細胞に典型的な特徴、例えば制御不能な増殖、不死、転移の潜在力、急速な成長及び増殖速度、細胞死/アポトーシスの減少、並びに一定の特徴的な形態学的特徴を所有する細胞の、(例えば対象者における)存在を指す。がん細胞は固形腫瘍の形態であることが多い。しかしながら、がんにはさらに非固形腫瘍、例えば、がん細胞が骨髄に由来する血液腫瘍(例えば白血病)も含まれる。本明細書中で使用されるように、用語「がん」には悪性のがんと同様に前悪性のがんも含まれる。がんには、限定するものではないが、聴神経腫、急性白血病、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病(単球性、骨髄芽球性、腺癌、血管肉腫、星状細胞腫、骨髄単球性及び前骨髄球性)、急性T細胞白血病、基底細胞癌、胆管癌、膀胱がん、脳腫瘍、乳がん、気管支原生癌、子宮頸がん、軟骨肉腫、脊索腫、絨毛癌、慢性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄球性(顆粒球性)白血病、慢性骨髄性白血病、結腸がん、結腸直腸がん、頭蓋咽頭腫、嚢胞腺癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、異常増殖性(dysproliferative)の変化(異形成及び化生)、胎児性癌、子宮内膜がん、内皮肉腫、上衣腫、上皮癌、赤白血病、食道がん、エストロゲン受容体陽性乳がん、本態性血小板増加症、ユーイング腫瘍、線維肉腫、濾胞性リンパ腫、生殖細胞精巣がん、神経膠腫、H鎖病、血管芽細胞腫、肝臓癌、肝細胞がん、ホルモン非感受性前立腺がん、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、肺がん、リンパ管内皮細胞肉腫、リンパ管肉腫、リンパ芽球性白血病、リンパ腫(ホジキンリンパ腫および非ホジキンリンパ腫)、膀胱、乳房、結腸、肺、卵巣、膵臓、前立腺、皮膚及び子宮の悪性病変及び過剰増殖性障害、T細胞又はB細胞を起原とするリンパの悪性病変、白血病、リンパ腫、髄様癌、髄芽細胞腫、黒色腫、髄膜腫、中皮腫、多発性骨髄腫、骨髄性白血病、骨髄腫、粘液肉腫、神経芽細胞腫、非小細胞肺がん、乏突起膠腫、口腔がん、骨原性肉腫、卵巣がん、膵臓がん、乳頭腺癌、乳頭状癌、松果体腫、真性赤血球増加症、前立腺がん、直腸がん、腎細胞癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、脂腺癌、精上皮腫、皮膚がん、小細胞肺癌、固形腫瘍(癌腫及び肉腫)、小細胞肺がん、胃がん、扁平上皮癌、滑膜腫、汗腺癌、甲状腺がん、ヴァルデンストレーム型マクログロブリン血症、精巣腫瘍、子宮がん、並びにウィルムス腫瘍が挙げられる。その他のがんには、原発性がん、転移がん、口腔咽頭がん、下咽頭がん、肝臓がん、胆嚢がん、胆管がん、小腸がん、尿路がん、腎臓がん、尿路上皮がん、女性生殖管がん、子宮がん、妊娠性絨毛性疾患、男性生殖管がん、精嚢がん、精巣がん、胚細胞腫瘍、内分泌腺腫瘍、甲状腺がん、副腎がん、下垂体がん、血管腫、硬骨及び軟組織から発生する肉腫、カポジ肉腫、神経がん、眼がん、髄膜がん、膠芽腫、神経種、神経芽細胞腫、シュヴァン鞘腫、白血病のような造血系悪性病変から発生する固形腫瘍、転移性黒色腫、再発性又は難治性の上皮性卵巣がん、ファロピウス管がん、原発性腹膜がん、消化管間質腫瘍、結腸直腸がん、胃がん、黒色腫、多形膠芽腫、非扁平上皮非小細胞肺がん、悪性神経膠腫、上皮性卵巣がん、原発性腹膜漿液性がん、転移性肝がん、神経内分泌癌、難治性悪性病変、トリプルネガティブ乳がん、HER2陽性乳がん、鼻咽頭がん、口腔がん、胆管、肝細胞癌、頭頚部の扁平上皮細胞癌(SCCHN)、非髄様甲状腺癌、再発性多形膠芽腫、神経線維腫症1型、CNSがん、脂肪肉腫、平滑筋肉腫、唾液腺がん、粘膜黒色腫、末端/黒子型黒色腫、傍神経節腫、クロム親和細胞腫、進行転移性がん、固形腫瘍、トリプルネガティブ乳がん、結腸直腸がん、肉腫、黒色腫、腎癌、子宮内膜がん、甲状腺がん、横紋筋肉腫、多発性骨髄腫、卵巣がん、膠芽腫、消化管間質腫瘍、マントル細胞リンパ腫、並びに難治性の悪性病変が挙げられる。
【0224】
「固形腫瘍」は、本明細書中で使用されるように、触知可能であるか又は画像化法を使用して立体的特徴を有する異常増殖として検出可能である、任意の病原性の腫瘍として理解される。固形腫瘍は白血病のような血液腫瘍からは区別される。しかしながら、血液腫瘍の細胞は骨髄に由来し;したがって、そのがん細胞を生じている組織は低酸素になりうる固形の組織である。
【0225】
「腫瘍組織」は、固形腫瘍に関連した細胞、細胞外マトリックス、及びその他の天然に存在する構成要素として理解される。
本明細書中に使用されるように、用語「単離(された)」は、調製物であってその調製物が得られた元の組織に関連する他のタンパク質、核酸、又は化合物をほとんど含まない(例えば重量比で50%、60%、70%、80%、90%又はそれ以上である)調製物を指す。
【0226】
本明細書中に使用されるような用語「試料」は、対象者から単離された同様の流体、細胞、又は組織の収集物を指す。用語「試料」には、対象者由来の任意の体液(例えば尿、血清、血液流体、リンパ液、産婦人科系の流体、嚢胞性の流体、腹水、眼液、並びに気管支洗浄及び腹膜洗浄のうち少なくともいずれか一方により収集された流体)、腹水、組織試料(例えば腫瘍試料)又は細胞が含まれる。他の対象者試料には、涙滴、血清、脳脊髄液、糞便、唾液、及び細胞抽出液が含まれる。1つの実施形態では、試料は対象者から取り出される。特定の実施形態では、試料は尿又は血清である。別の実施形態では、試料は腹水を含まないか、又は腹水試料ではない。別の実施形態では、試料は腹腔液を含まないか、又は腹腔液ではない。1つの実施形態では、試料は細胞を含む。別の実施形態では、試料は細胞を含まない。試料は、典型的には分析に先立って対象者から取り出される。しかしながら、腫瘍試料は、例えば画像化又は他の検出法を使用して、対象者の体内で分析可能である。
【0227】
用語「対照試料」は、本明細書中で使用されるように、任意の臨床的に適切な比較用試料、例えば、がんに罹患していない健康な対象者からの試料、評価されるべき対象者よりも重症度が低いか又は進行の遅いがんを有する対象者からの試料、何らかの他の種類のがん又は疾患を有する対象者からの試料、治療前の対象者からの試料、非病変組織(例えば非腫瘍組織)の試料、同一起原かつ腫瘍部位付近に由来する試料、などを指す。対照試料は、キットと共に提供される精製された試料、タンパク質、及び核酸のうち少なくともいずれかであってよい。そのような対照試料は、試験試料中の分析物の定量的測定を可能にするために、希釈して例えば希釈系列とすることが可能である。対照試料は、1以上の対象者に由来する試料を含む場合もある。対照試料は、評価されるべき対象者からより早い時点で作製された試料であってもよい。例えば、対照試料は、がんの発症前、疾患の初期段階、又は治療若しくは治療の一部の施用前に、評価されるべき対象者から得られた試料であることも考えられる。対照試料はさらに、がんの動物モデルから、又は該動物モデルに由来する組織若しくは細胞系統からの試料であってもよい。一群の測定値で構成される、対照試料のレベルは、例えば、任意の適当な統計学的尺度、例えば平均値、中央値、又は最頻値などを含む代表値に基づいて決定されうる。
【0228】
本明細書中で使用されるように、用語「得る(こと)、入手する(こと)」とは、製造すること、購入すること、又はその他の方法で手に入れることとして本明細書中では理解される。
【0229】
本明細書中で使用されるように、アミノ酸又は核酸の配列に関して本明細書中で使用される用語「同一の」又は「同一性」は、任意の遺伝子又はタンパク質の配列であって、既知の遺伝子又はタンパク質の配列に対して比較配列の長さ全体にわたって少なくとも30%の同一性、より好ましくは40%、50%、60%、70%、75%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、及び最も好ましくは95%、96%、97%、98%、99%又はそれ以上の同一性を有するものを指す。配列全体にわたって高レベルの同一性を備えたタンパク質又は核酸の配列は、相同であると言うことが可能である。「相同な」タンパク質はさらに、比較タンパク質の少なくとも1つの生物学的活性を有することも可能である。一般に、タンパク質については、比較配列の長さは少なくとも10アミノ酸、好ましくは10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、175、200、250、又は少なくとも300アミノ酸若しくはそれ以上となろう。核酸については、比較配列の長さは、一般に少なくとも25、50、100、125、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、800、又は少なくとも850ヌクレオチド若しくはそれ以上となろう。
【0230】
本明細書中で使用されるように、「検出(すること)」、「検出」などは、試料中の特有の分析物の同定のためにアッセイが実施されることであると理解される。試料中の検出される分析物又は活性の量は、全く無いか又はそのアッセイ若しくは方法の検出レベル未満である可能性もある。
【0231】
用語「変調する」又は「変調」は、あるレベルのアップレギュレーション(すなわち活性化又は刺激)、ダウンレギュレーション(すなわち阻害又は抑制)、又は、組み合わせ若しくは別個での前記2つを指す。「モジュレータ」は変調を行う化合物又は分子であり、例えばアゴニスト、アンタゴニスト、活性化因子、刺激因子、抑制因子、又は阻害因子(阻害剤)であってよい。
【0232】
用語「発現」は、ポリペプチドがDNAから産生されるプロセスを意味するために本明細書中で使用される。該プロセスは、遺伝子のmRNAへの転写、及びこのmRNAのポリペプチドへの翻訳を伴う。使用される文脈に応じて、「発現」は、RNA、タンパク質、又は両方の生産を指すことができる。
【0233】
用語「遺伝子の発現のレベル」又は「遺伝子発現レベル」は、細胞内のその遺伝子によってコードされた、mRNA、並びにmRNA前駆体新生転写物、転写物プロセシング中間体、成熟mRNA及び分解産物のレベル、又はタンパク質のレベルを指す。
【0234】
本明細書中で使用されるように、「活性のレベル」は、定量的、半定量的、又は定性的なアッセイにより決定されるような、タンパク質の活性、典型的には酵素活性の量として理解される。活性は、典型的には、容易に検出可能な生成物、例えば有色生成物、蛍光生成物、又は放射性生成物を生じる基質を使用したアッセイで生じた生成物の量をモニタリングすることにより決定される。
【0235】
本明細書中で使用されるように、「対照と比較して変化した」試料又は対象者とは、正常、未治療、又は対照の試料由来の試料とは統計学的に異なるレベルで検出されるべき分析物又は診断上若しくは治療上の指標(例えばマーカー)のレベルを有しているとして理解され、対照試料には、例えば、培養物中の細胞、1以上の実験室試験用動物、又は1人以上のヒト対象者が挙げられる。対照試料を選択及び試験する方法は当業者の能力の範囲内にある。分析物は、細胞若しくは生物体によって特徴的に発現若しくは生産される天然の物質(例えば、抗体、タンパク質)、又はリポーター構築物によって生産された物質(例えばβ‐ガラクトシダーゼ若しくはルシフェラーゼ)であってよい。検出に使用される方法に応じて、変化の量及び測定値は変化する可能性がある。対照の参照試料と比較した変化には、疾患(例えば、がん)に伴う、又は疾患の診断に役立つ、1以上の徴候又は症状の変化も含まれうる。統計学的有意差の決定は当業者の能力の範囲内にあり、例えば、陽性の結果を生じる、平均からの標準偏差の数である。
【0236】
「上昇した」又は「より低い」とは、過去の正常な対照試料に基づいた正常の上限(「ULN」)又は正常の下限(「LLN」)に対する患者のマーカーの値を指す。対象者に存在するマーカーのレベルはその疾患の結果となり、かつ治療の結果にはならないように、典型的にはその疾患の発病に先立って患者から得られた対照試料は恐らく利用可能ではないであろう。様々な実験室が様々な絶対的結果を有しうるので、値は、その実験室の正常値の上限(ULN)に相対して提示される。
【0237】
マーカーの発現の「正常な」レベルは、がんに罹患していない対象者又は患者の細胞におけるマーカーの発現のレベルである。1つの実施形態では、「正常な」レベルの発現は、正常酸素圧の条件下におけるマーカーの発現のレベルを指す。
【0238】
マーカーの「過剰発現」又は「高レベルの発現」は、発現を評価するために使用されるアッセイの標準誤差より大きく、かつ好ましくは対照試料(例えば、疾患(すなわち、がん)に関連するマーカーを有していない健康な対象者由来の試料)中のマーカーの発現レベルの少なくとも1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、4、5、6、7、8、9、又は10倍である、試験試料中の発現レベルを指す。1つの実施形態では、マーカーの発現は、いくつかの対照試料中のマーカーの平均発現レベルと比較される。
【0239】
マーカーの「低レベルの発現」又は「過少発現」は、対照試料(例えば、疾患(すなわち、がん)に関連するマーカーを有していない健康な対象者由来の試料)中のマーカーの発現レベルの少なくとも0.9、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、又は0.1倍未満である、試験試料中の発現レベルを指す。1つの実施形態では、マーカーの発現は、いくつかの対照試料中のマーカーの平均発現レベルと比較される。
【0240】
本明細書中で使用されるように、「結合(すること)、結合性」は、特異的結合パートナーに対する結合について、非特異的結合パートナー(例えば、同族の抗体を含有することが分かっている試料への抗原の結合)と比較して少なくとも10
2以上、10
3以上、好ましくは10
4以上、好ましくは10
5以上、好ましくは10
6以上の優先性を有しているものと理解される。
【0241】
本明細書中で使用されるように「決定(すること)」とは、誰か又は何かの状態(例えば、ある種の状態、バイオマーカー、病態、又は生理学的状態の、存在、不在、レベル、又は程度)を確認するために、アッセイを実施するか又は診断方法を使用することとして理解される。
【0242】
本明細書中で使用されるように「処方(すること)」とは、対象者への投与のための特有の1以上の作用薬を指示することとして理解される。
本明細書中で使用されるように、用語「応答する」又は「応答」は、治療剤を用いた治療に対して陽性の応答を有することとして理解され、陽性の応答とは、疾患若しくは状態の少なくとも1つの徴候若しくは症状の減少(例えば腫瘍の収縮、全身腫瘍組織量の減少、転移の阻害若しくは減少、生活の質(「QOL」)の向上、無進行期間(「TTP」)の引延し、全生存期間(「OS」)の増大など)を有すること、又は、疾患の進行を減速若しくは停止すること(例えば、腫瘍の成長若しくは転移の休止、又は腫瘍の成長若しくは転移の速度の減速)として理解される。応答はさらに、生活の質の向上、又は生存時間若しくは無増悪生存率の増加も含みうる。
【0243】
用語「投与(施用)する」、「投与(すること)」又は「投与」には、対象者の身体内へ、又は対象者の体内若しくは身体上の特定の領域へ、医薬組成物又は医薬品を送達する任意の方法が含まれうる。本発明のある実施形態では、Hsp90阻害剤は、静脈内に、筋肉内に、皮下に、皮内に、鼻腔内に、経口的に、経皮的に、又は粘膜に、投与される。好ましい実施形態では、作用薬は静脈内に投与される。投与は、協力して働く多くの人々によって実施されることが可能である。作用薬の投与には、例えば、対象者に投与されるべき作用薬を処方すること、並びに、例えば経口送達、皮下送達、中心ラインを通じた静脈内送達などのような自己送達によるか;又は例えば静脈内送達、筋肉内送達、腫瘍内送達など熟練した専門家による送達のために、直接又は他の方法で、特有の作用薬を摂取するための指示を提供すること、のうち少なくともいずれか一方が含まれる。
【0244】
本明細書中で使用されるように、用語「高濃度」は、標的タンパク質へのSDC‐TRAPの結合部分の選択的結合により、本発明の標的細胞に蓄積するSDC‐TRAPの濃度を指す。1つの実施形態では、濃度は、標的タンパク質を過剰発現しない類似の細胞よりも、例えば肺がん細胞を非がん性の肺細胞と比較して、高い。別の実施形態では、濃度は、標的タンパク質を発現(又は過剰発現)しない細胞と比較して、標的細胞においてより高い。例示の実施形態では、高濃度とは、本発明のSDC‐TRAP分子により標的とされていない細胞よりも1.5、2、3、4、5、10、15、20、50、100、1000倍又はそれ以上である。
【0245】
用語「部分」は一般に、分子の一部分であって、該分子の特徴的な化学的特性、生物学的特性、及び薬効上の特性のうち少なくともいずれかを担っている、官能基、一連の官能基、及び分子内の特有の原子団のうち少なくともいずれかでありうるものを指す。
【0246】
用語「結合部分」は、低分子量(例えば約800、700、600、500、400、300、200、又は100ダルトン未満など)の有機化合物であって、治療薬又は生物学的プロセスの調整剤としての役割を果たしうる有機化合物を指す。結合部分には、タンパク質、核酸、又は多糖類のような生体高分子に結合することが可能であり、かつエフェクタとして働いて該生体高分子の活性又は機能を変更する分子が挙げられる。結合部分は、細胞シグナル伝達分子として、分子生物学のツールとして、医学分野の薬物として、農業の殺虫剤として、かつその他の多数の役割において役立つ、様々な生物学的機能を有することができる。これらの化合物は天然型(2次代謝産物など)であってもよいし、人工のもの(抗ウイルス薬など)であってもよく;該化合物は、疾患に対する有益な効果を有する場合もあれば(薬物など)、有害である場合もある(催奇物質及び発癌物質など)。核酸、タンパク質、及び多糖類(デンプン又はセルロースなど)のような生体高分子は結合部分ではないが、これらの構成モノマー、すなわちそれぞれリボヌクレオチド又はデオキシリボヌクレオチド、アミノ酸、及び単糖類は結合部分とみなされる場合が多い。小さなオリゴマー、例えばジヌクレオチド、酸化防止剤グルタチオンのようなペプチド、及びスクロースのような二糖類も、通常は結合部分とみなされる。
【0247】
本明細書中で使用されるように、「タンパク質と相互作用する結合部分」又は「結合部分」は、所定の標的と相互作用する結合部分又はその一部分を指す。相互作用は、標的についてのある程度の特異性及び親和性のうち少なくともいずれか一方によって達成される。ある場合には、より高い特異性がより低い親和性を補い、より高い親和性がより低い特異性を補う場合もあるが、特異性及び親和性の両方が一般に望ましい。親和性及び特異性の必要条件は、様々な要因、例えば、限定するものではないが、標的の絶対濃度、標的の相対濃度(例えばがん細胞対正常細胞)、効力及び毒性、投与経路、並びに標的細胞内への拡散又は輸送、のうち少なくともいずれかに依存して様々となろう。標的は、対象とする分子であってもよいし、かつ/又は対象とするエリアに局在していてもよい。例えば、標的は治療上の標的であってもよいし、かつ/又は治療法の標的とされたエリアに局在していてもよい(例えば、正常細胞と比較してがん性細胞で過剰発現されるタンパク質)。1つの特定の実施例において、標的はHsp90のようなシャペロニンタンパク質であってよく、結合部分はHsp90結合部分(例えば治療的部分、細胞毒性部分、又は画像化部分)であってよい。優先的には、結合部分は、結合部分を含むコンジュゲートの、細胞(例えば標的タンパク質を含む細胞)への受動輸送を増強することになるか、受動輸送と両立しうるか、又は受動輸送をほとんど低減しないことになろう。
【0248】
用語「エフェクタ部分」は、分子、又はその一部分であって、標的及び標的の近位に対して効果を有するものを指す。様々な好ましい実施形態において、エフェクタ部分は結合部分又はその一部分である。効果には、限定するものではないが、治療効果、画像化効果、及び細胞毒性効果のうち少なくともいずれかが含まれうる。分子レベル又は細胞レベルでは、効果には、限定するものではないが、標的の活性の促進又は阻害、標的の標識付け、及び細胞死のうち少なくともいずれかが含まれうる。優先的には、エフェクタ部分は、エフェクタ部分を含むコンジュゲートの、標的を含む細胞内への受動輸送を増強することになるか、受動輸送と両立しうるか、又は受動輸送をほとんど低減しないことになろう。異なるエフェクタ部分を一緒に使用することも可能であり、本発明による治療薬は、2以上のエフェクタ部分を含むことができる(例えば、本発明による単一の治療薬中の2以上の異なる(又は同じ)エフェクタ部分、異なるエフェクタ部分を備えた本発明による2以上の異なる治療薬)。
【0249】
いくつかの実施形態では、エフェクタ部分は、ペプチジルプロリルイソメラーゼリガンド;ラパマイシン、サイクロスポリンA;ステロイドホルモン受容体リガンド、抗有糸分裂剤、アクチン結合剤、カンプトテシン、トポテカン、コンブレタスタチン、カペシタビン、ゲムシタビン、ビンカアルカロイド、白金含有化合物、メトホルミン、HDAC阻害剤、チミジル酸シンターゼ阻害剤;ナイトロジェンマスタード;5‐フルオロウラシル(5‐FU)及びその誘導体、又はこれらの組み合わせ、からなる群から選択される。
【0250】
いくつかの実施形態では、エフェクタ部分は、FK506;ラパマイシン、サイクロスポリンA、エストロゲン、プロゲスチン、テストステロン、タキサン類、コルヒチン、コルセミド、ノカドゾール(nocadozole)、ビンブラスチン、ビンクリスチン、サイトカラシン、ラトランクリン、ファロイジン、レナリドミド、ポマリドミド、SN‐38、トポテカン、コンブレタスタチン、カペシタビン、ゲムシタビン、ビンカアルカロイド、メトホルミン、スベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、メトトレキセート、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、ベンダムスチン、メルファラン;5‐フルオロウラシル(5‐FU)、ベドチン及びDM1、又はこれらの組み合わせ、からなる群から選択される。
【0251】
用語「細胞内に捕捉される小分子薬物コンジュゲート」、又は「細胞内に捕捉される結合部分薬物コンジュゲート」又は「SDC‐TRAP」は、互いに接合された、又はあたかも互いに接合されているかのように作用する、結合部分及びエフェクタ部分を指す。結合部分及びエフェクタ部分は、本質的に任意の化学的又は物理的力によって、直接(例えば結合部分及びエフェクタ部分が同じ分子上の2つの部分、若しくは両方の機能を有する単一の部分と見なされる)又は中間物(例えばリンカー)を通じて、接合されることが可能である。例えば、結合部分及びエフェクタ部分は、1以上の共有結合、イオン結合、水素結合、疎水性効果、双極子‐双極子力、イオン‐双極子力、双極子‐誘起双極子力、瞬間双極子‐誘起双極子力、及びこれらの組み合わせのうち少なくともいずれかによって接合可能である。優先的には、SDC‐TRAPは、標的を含む細胞内への受動輸送及び能動輸送のうち少なくともいずれか一方を行うことができることになろう。さらに、本発明のSDC‐TRAP分子は、結合部分にコンジュゲートした複数のエフェクタ分子を含むこともできる。
【0252】
用語「リンカー」又は「連結部分」は、結合部分、エフェクタ部分、及びSDC‐TRAPのうち少なくともいずれかに関連して本明細書中で使用されるように、2つの他の部分(例えば結合部分及びエフェクタ部分)を接合する化学物質部分を指す。リンカーは共有結合により結合部分とエフェクタ部分とを接合することが可能である。リンカーには、開裂可能なリンカー、例えば酵素的に開裂可能なリンカーが含まれうる。リンカーには、ジスルフィド、カルバマート、アミド、エステル、及びエーテルのうち少なくともいずれかのリンカーが挙げられる。
【0253】
本明細書中で使用されるように、「リガンド」は、生体分子とともに複合体を形成することが可能な物質(例えば結合部分)である。リガンド、及びリガンド‐生体分子複合体の形成、のうち少なくともいずれか一方は、治療効果、細胞毒性効果、及び画像化効果のうち少なくともいずれかのような、生物学的又は化学的効果を有しうる。
【0254】
本明細書中で使用されるように、「プロドラッグ」とは、不活性型又は完全な活性に満たない形態で投与され、その後代謝プロセスを通じて活性な薬理学的作用薬(すなわち薬物)へと変換される、薬理学的物質である。プロドラッグは、意図された薬物について、どのように吸収、分布、代謝、及び排出のうち少なくともいずれかがなされるかを改良するために使用可能である。プロドラッグはさらに、意図された薬物が、その意図された標的ではない細胞又はプロセスと、(例えば意図された薬物(例えば化学療法剤)の副作用又は意図せぬ効果を低減するために)どのようにして選択的に相互作用するかを改良するために使用されてもよい。
【0255】
「Hsp90リガンド又はそのプロドラッグ」という語句は一般に、Hsp90に結合し、場合によってはHsp90に影響を与える分子、及びその不活性型(すなわちプロドラッグ)を指す。Hsp90リガンドは、Hsp90と直接相互作用することにより、又は、例えば、Hsp90/CDC37複合体の形成を防止してHsp90の少なくとも1つのクライアントタンパク質の発現及び適正なフォールディングが阻害されるようにすることにより、Hsp90の活性を低減する治療剤として理解される、「Hsp90阻害剤」であってもよい。「Hsp90」には、約90キロダルトンの質量を有する熱ショックタンパク質のファミリーの各構成員が含まれる。例えば、ヒトでは高度に保存されたHsp90ファミリーに、細胞質ゾルのHsp90
α及びHsp90
βアイソフォーム、並びに小胞体に見出されるGRP94、及びミトコンドリア基質に見出されるHSP75/TRAP1が含まれる。本明細書中で使用されるように、Hsp90阻害剤には、限定するものではないが、ガネテスピブ、ゲルダナマイシン(タネスピマイシン)、例えば、IPI‐493、マクベシン、トリプテリン、タネスピマイシン、例えば、17‐AAG(アルベスピマイシン)、KF‐55823、ラジシコール、KF‐58333、KF‐58332、17‐DMAG、IPI‐504、BIIB‐021、BIIB‐028、PU‐H64、PU‐H71、PU‐DZ8、PU‐HZ151、SNX‐2112、SNX‐2321、SNX‐5422、SNX‐7081、SNX‐8891、SNX‐0723、SAR‐567530、ABI‐287、ABI‐328、AT‐13387、NSC‐113497、PF‐3823863、PF‐4470296、EC‐102、EC‐154、ARQ‐250‐RP、BC‐274、VER‐50589、KW‐2478、BHI‐001、AUY‐922、EMD‐614684、EMD‐683671、XL‐888、VER‐51047、KOS‐2484、KOS‐2539、CUDC‐305、MPC‐3100、CH‐5164840、PU‐DZ13、PU‐HZ151、PU‐DZ13、VER‐82576、VER‐82160、VER‐82576、VER‐82160、NXD‐30001、NVP‐HSP990、SST‐0201CL1、SST‐0115AA1、SST‐0221AA1、SST‐0223AA1、ノボビオシン(C末端Hsp90i、ハービンマイシン(herbinmycin)A、ラジシコール、CCT018059、PU‐H71、又はセラストロール、が挙げられる。
【0256】
用語「治療的部分」は、疾患の治療のため、又は生物体の健康の向上のために使用されるか、そうでなければ治癒力を示す、分子、化合物又はこれらのフラグメントを指す(例えば調合薬、薬物など)。治療的部分は、疾患(例えば、がん)に対するその特異的作用のために使用される天然物又は合成物を起源とする化学物質、又はそのフラグメントであってよい。がんを治療するために使用される治療剤は化学療法剤と呼ばれうる。本明細書中に記載されるように、治療的部分は優先的には小さな分子である。例示の小分子治療薬には、800ダルトン、700ダルトン、600ダルトン、500ダルトン、400ダルトン、又は300ダルトン未満であるものが含まれる。
【0257】
用語「細胞毒性部分」は、細胞に対して毒性若しくは有害な効果を有するか又は細胞を死滅させる、分子、化合物、又はそれらのフラグメントを指す。化学療法及び放射線療法は細胞傷害性療法の形式である。細胞毒性部分で細胞を処理することにより、様々な結果が生じる可能性があり、細胞はネクローシスを起こすかもしれないし、活発な成長及び分裂を停止するかもしれないし、制御された細胞死(すなわちアポトーシス)の遺伝プログラムを活性化するかもしれない。細胞毒性部分の例には、限定するものではないが、SN‐38、ベンダムスチン、血管破壊剤(VDA)、ドキソルビシン、ペメトレキセド、ボリノスタット、レナリドミド、イリノテカン、ガネテスピブ、ドセタキセル、17‐AAG、5‐FU、アビラテロン、クリゾチニブ、KW‐2189、BUMB2、DC1、CC‐1065、アドゼレシン、フルベストラント、トポテカン、又はこれらの1又は複数のフラグメントが挙げられる。
【0258】
用語「画像化部分」は、臨床上及び研究上のうち少なくともいずれか一方の目的で、細胞、組織、及び生物体のうち少なくともいずれか(又はその一部若しくは機能)の画像を作出するか又は測定値を得るために使用される技法及びプロセスのうち少なくともいずれか一方を容易にする、分子、化合物、又はこれらのフラグメントを指す。画像化部分は、例えば、発光による、並びに、電磁気エネルギー、核エネルギー、及び機械的エネルギー(例えば、超音波における音響エネルギー)のうち少なくともいずれかとの相互作用による、シグナルを生成することができる。画像化部分は、例えば、放射線学、核医学、内視鏡検査、サーモグラフィー、写真術、分光法、及び顕微鏡検査の様々な方法において使用可能である。
【0259】
「薬剤コンジュゲート」は、エフェクタ部分に関連付けられた結合部分(例えばHsp90を標的とする部分)を備え、これら2つの構成要素は直接又は連結基を通じて互いに共有結合で結合される場合もある、天然には存在しない分子を指す。
【0260】
用語「薬物」は、任意の生物学的プロセスに影響を及ぼす任意の活性作用薬を指す。本願の目的のための薬物と考えられる活性作用薬は、薬理活性を示す作用薬である。薬物の例には、疾患状態の予防、診断、軽減、治療又は治癒において使用される活性作用薬が含まれる。
【0261】
「薬理学的活性」によって、表現型の変化、例えば細胞死、細胞増殖などをもたらすように生物学的プロセスを変調又は変更する活性が意味される。
「薬物動態学的特性」によって、生物体又は宿主における活性作用薬の体内動態について記述するパラメータが意味される。
【0262】
「半減期」によって、投与された薬物の2分の1が、生物学的プロセス、例えば代謝、排出などにより排除される時間が意味される。
用語「効能」は、特定の活性作用薬の、その意図された目的についての有効性(すなわち所与の活性作用薬がその所望の薬理効果を引き起こす能力)を指す。
【0263】
[細胞内に捕捉される結合部分‐エフェクタ部分薬物コンジュゲート(SDC‐TRAP)]
本発明は、SDC‐TRAP、並びにSDC‐TRAPの組成物、キット及びこれらを使用する方法を提供する。SDC‐TRAPは、エフェクタ部分(例えば、薬物又は画像化剤のような薬理学的作用薬)にコンジュゲートした結合部分(例えばリガンドのような結合部分)を含んでいる。これら2つの部分は、リンカー、例えば共有結合により結合した連結基、によって接合可能である。SDC‐TRAPは、様々な治療上、画像化上、診断上、及び研究上のうち少なくともいずれかの適用において有用である。がん治療の1つの例証の実施例では、SDC‐TRAPは、治療剤又は細胞毒性薬のようなエフェクタ部分に関連付けられたHsp90リガンド又は阻害剤のようなHsp90結合部分の、薬剤コンジュゲートであってよい。
【0264】
様々な実施形態において、SDC‐TRAPは更に、結合部分(例えば、標的指向性部分)とエフェクタ部分とが異なっていて該薬剤コンジュゲートが2つの異なる部分の接合によって生産されたヘテロダイマー化合物と見なされうるようになっていることを特徴とすることが可能である。機能の点では、SDC‐TRAP分子は標的を指向する機能性及びエフェクタの機能性(例えば、治療、画像化、診断)を有する。これらの機能は対応する化学物質部分によって提供され、前記化学物質部分は異なっている(又は場合によっては同じである)ことが可能である。SDC‐TRAPは、1以上の任意のエフェクタ部分にコンジュゲートした1以上の任意の結合部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物又は方法は、1以上の様々な種類のSDC‐TRAPに具体化された、2以上の結合部分及び2以上のエフェクタ部分のうち少なくともいずれかの組み合わせ(例えば併用療法及びマルチターゲット療法のうち少なくともいずれか)を含みうる。
【0265】
様々な実施形態において、SDC‐TRAPは、対象とする標的細胞の中への受動拡散及び能動輸送のうち少なくともいずれか一方をなしうるその能力によって、さらに特徴づけることが可能である。SDC‐TRAPの拡散特性及び輸送特性のうち少なくともいずれか一方は、少なくとも部分的には、SDC‐TRAPのイオン特性、極性、及び疎水性のうち少なくともいずれかに由来しうる。好ましい実施形態では、SDC‐TRAPは主として受動拡散によって細胞内に入る。SDC‐TRAPの拡散特性及び輸送特性のうち少なくともいずれか一方は、少なくとも部分的には、SDC‐TRAP、結合部分、エフェクタ部分の分子量、及び結合部分とエフェクタ部分との間の重量の類似性のうち少なくともいずれかに、由来しうる。SDC‐TRAPは、例えば抗体‐薬物コンジュゲート(「ADC」)と比較して、小さいことが望ましい。例えば、SDC‐TRAPの分子量は、約1600、1500、1400、1300、1200、1100、1000、900、800、700、600、500、又は400ダルトン未満であってよい。結合部分及びエフェクタ部分は各々、約1000、900、800、700、600、500、400、300、又は200ダルトン未満であってよい。結合部分及びエフェクタ部分は、ほぼ等しい大きさであってよい(例えば、重量の差が400、350、300、250、200、150、100、又は50ダルトン未満)。
【0266】
SDC‐TRAPによるエフェクタ分子の送達は、例えば、同じエフェクタ部分を含む標的化されていない薬物を投与するのに比べて、より大きな潜在能力をもたらしうる、というのも、SDC‐TRAPは結合部分とその標的との会合によって長期間にわたり所望の標的に局在することが可能だからである。そのような局在は、エフェクタ部分が標的の細胞及び組織のうち少なくともいずれかにおいて長期間にわたって活性を有し、かつ/又は、放出されるようにすることができる。この共鳴時間(resonance time)は、リンカー部分の計画的な設計によって選択可能である。対照的に、in vivoでの薬物の単独投与は、仮にも該薬物が横断して細胞内に入るのであれば、細胞内での「アンカー」の欠如により、所与の標的の細胞及び組織のうち少なくともいずれか一方においてより短い共鳴時間(resonance time)を有する傾向がより強い可能性がある。
【0267】
SDC‐TRAPは、一部にはそれらが標的指向性部分を含みかつ大きさが比較的小さいので、標的細胞によって効率的に取り込まれ、又は内在化されることが可能である。反対に、限られた抗原発現及び分子の抗体部分についての比較的効率の悪い内在化メカニズムに対処しなければならないADCについては、取込み又は内在化は、比較的効率が悪い。Hsp90は、SDC‐TRAPと従来のADCとの間の相違についての優れた例証の実施例を提供する。比較として、患者の腫瘍における放射標識モノクローナル抗体の局在化率は低く、腫瘍1gあたりの注入用量のおよそ0.003〜0.08%である。対して、はるかに高い蓄積率(腫瘍1gあたり15〜20%の注入用量)が、マウス腫瘍異種移植片中のSDC‐TRAPについて測定されている。
【0268】
本発明によるSDC‐TRAP薬剤コンジュゲートは、標的指向型の薬物における最先端技術を上回る重要な進歩を示すことが可能である。SDC‐TRAPは、数多くの治療、画像化、及び診断の適用において幅広い応用性を有する。上記に議論されるように、SDC‐TRAPは好都合にもADCと比較して小さく、固形腫瘍へのより良好な浸透及び正常組織からのより迅速な撤去(例えば毒性の低減)を可能にしている。SDC‐TRAPの設計(例えば構造‐特性相関)は、当業者が入手できる範囲内の方法及び論理的根拠を使用して定めることが可能であり、標的療法についての併用の画像診断も、必要とされるのはより単純な化学現象であることを考えると、容易に提供されうる。
【0269】
本発明のSDC‐TRAPは、標的タンパク質が過剰発現されている標的細胞へのSDC‐TRAPの選択的な標的指向性を特徴とする。これは、非標的細胞と比較して標的細胞におけるSDC‐TRAP分子の高い細胞内濃度をもたらす。同様に、本発明のSDC‐TRAPは、非標的細胞におけるSDC‐TRAPの低い濃度を特徴とする。
【0270】
1つの例証の実施形態は、コンジュゲートであってHsp90結合部分がキレート化剤に連結されたものを伴う(キレート化剤はすなわち、In又はGdのような金属についてのエフェクタ部分であり、該コンジュゲートは、コンジュゲートの標的とされた細胞/組織についての画像化剤として機能しうる)。別の例証の実施形態は、コンジュゲートであってHsp90結合部分が化学療法薬(すなわちエフェクタ部分、例えばSN‐38)に連結されたものを伴う。別例として、放射標識されたハロゲン(例えば、ヨウ素同位体など)を担持するHsp90標的指向性部分が、コンジュゲートの標的である細胞/組織を画像化する役割を果たすことが可能であり、かつエフェクタ部分が標的の細胞/組織を治療する薬物となりうる、例証のSDC‐TRAPが企図される。したがって、治療の進行は、治療されている組織の画像化及びその画像についての標識コンジュゲートの存在又は不在の調査により決定されうる。そのような実施形態は、ほとんどあらゆるがんに、又はその他の化学療法の標的に、容易に適応可能である。特定の細胞又は組織を標的とするために使用される、(例えば、結合部分と相互する)分子標的は、標的の細胞又は組織におけるその存在、及び標的の細胞又は組織(例えば、正常細胞に対して疾病関連細胞)におけるその相対存在量に基づいて選択可能である。
【0271】
本発明のSDC‐TRAP分子は新たな部類の薬物に相当する。SDC‐TRAPの1つの特別な利点は、結合部分の分子標的が標的細胞において相対的に過剰発現しているか又は存在しているゆえに、SDC‐TRAPはエフェクタ部分(例えば化学療法薬)を該標的細胞内に選択的に送達するように設計可能であるということである。結合部分が分子標的に結合した後、エフェクタ部分はその後(例えば結合部分とエフェクタ部分とを接合しているリンカー部分の開裂によって)細胞に対して作用できる状態になる。従って、SDC‐TRAPは、当分野で現在使用されている戦略、例えばHPMAコポリマー‐Hsp90iコンジュゲート、Hsp90iプロドラッグ、ナノ粒子‐Hsp90iコンジュゲート、又はミセルの方法論を使用して細胞にHsp90阻害剤を送達することとは異なるメカニズムを使用する。
【0272】
SDC‐TRAPは、式:
結合部分‐L‐E
によっても記述可能である。
【0273】
ここで、「結合部分」はタンパク質と相互作用する結合部分であり;Lは、コンジュゲーション部分又は連結部分(例えば、結合又は連結基)であり;かつ、Eはエフェクタ部分である。これらの要素については、以下のさらなる例証の実施例に関連して議論される。
しかしながら、各要素の特徴は別々に議論されうる一方で、SDC‐TRAPの設計及び選択は、各要素の特徴(例えば拡散、結合、及び効果)の相互関係及び蓄積効果のうち少なくともいずれか一方を伴うことが可能である。
【0274】
本発明のSDC‐TRAP分子が標的細胞に入ると、エフェクタ分子はSDC‐TRAPから放出される。1つの実施形態では、エフェクタ分子はSDC‐TRAPから放出されるまで活性を持たない。従って、SDC‐TRAP分子が標的細胞に入ると、遊離のSDC‐TRAP分子と結合したSDC‐TRAP分子との間に平衡が存在する。1つの実施形態では、エフェクタ部分はSDC‐TRAPが標的タンパク質と会合していないときにのみSDC‐TRAPから放出される。例えば、SDC‐TRAP分子が結合していないとき、細胞内の酵素はリンカー領域にアクセスすることによりエフェクタ部分を遊離せしめることができる。別例として、遊離のSDC‐TRAP分子が、例えば結合部分及びエフェクタ部分を接続する結合又はリンカーの加水分解によって、エフェクタ分子を放出することができる場合もある。
【0275】
従って、エフェクタ分子の放出の速度及び放出されるエフェクタ分子の量は、様々な親和性で標的タンパク質に結合する結合部分を使用することにより制御可能である。例えば、より低い親和性で標的タンパク質に結合する結合部分は遊離状態となり、その結果非結合の細胞内SDC‐TRAPはより高濃度となり、それにより遊離エフェクタ分子がより高濃度となる。したがって、少なくとも1つの実施形態では、不可逆的に結合する結合部分は、本発明のある種の態様と、例えばエフェクタ分子の放出が遊離の細胞内SDC‐TRAP分子に基づく実施形態とは、相容れない。
【0276】
1つの実施形態では、SDC‐TRAPは、例えば結合部分又はエフェクタ分子単独と例えば比較された時、有望な安全性プロファイルを有する。安全性プロファイルが高い1つの理由は、標的細胞内に入らないSDC‐TRAP分子の迅速な撤去である。
【0277】
いくつかの例示のSDC‐TRAP分子が実施例において述べられている。具体的には、いくつかのHsp90特異的SDC‐TRAP分子が記載され、SDC‐TRAP分子の効能を実証するために使用される。
【0278】
[結合部分]
結合部分の主要な役割は、標的の細胞又は組織の中又は上の分子標的に結合することにより、SDC‐TRAPがその搭載物(payload)であるエフェクタ部分を標的へと送達することを確実にすることである。この点で、結合部分も標的に対して効果を有する(例えば、Hsp90を標的とする部分の場合、Hsp90iが行うことが知られている方式でHsp90を阻害する、すなわち、薬理活性を示すか又はその機能を妨害する)という必要はないが、実施形態によっては、結合部分は標的に対して効果を有する。従って、様々な実施形態において、SDC‐TRAPの活性は専ら、標的細胞に対して薬理学的効果を有するエフェクタ部分に起因し、このことは標的細胞を標的とする薬剤コンジュゲートによって、より容易になってきた。他の実施形態では、SDC‐TRAPの活性は部分的に結合部分に起因する、すなわち、結合部分が標的指向性を越えた効果を有することができる。
【0279】
結合部分の分子標的は、複数の生体分子(例えば脂質)の複合体又は構造の一部であってもそうでなくてもよく、ここで複合体又は構造としては、リポタンパク質、脂質二重層などが含まれうる。しかしながら、多くの実施形態において、結合部分が結合する分子標的は遊離状態であろう(例えば、細胞質の球状タンパク質であり、かつ/又は巨大分子のアセンブリ若しくは凝集物の一部ではない)。本発明は、生理活性の高い場所に分子標的が(例えば腫瘍性のプロセスにおいてHsp90が)選択的に多く存在することを活用することが可能である。例えば、薬物の標的が細胞内の薬物標的である場合、対応する分子標的(例えばHsp90)は細胞内に存在することができる。同様に、薬物の標的が細胞外の薬物標的である場合、対応する分子標的(例えばHsp90)は、細胞外にあるか、標的の細胞若しくは組織の細胞外細胞膜の近位にあるか、又は細胞外細胞膜に会合していることが可能である。
【0280】
様々な実施形態において、結合部分は、標的の細胞又は組織に影響を与えることが可能である(例えば、実際にHsp90を阻害する、Hsp90を標的とする部分、例えばHsp90iの場合)。そのような実施形態では、結合部分の薬理学的活性は、エフェクタ部分の薬理学的活性に寄与し、補足し、又は増進する。そのような実施形態は、併用療法及び標的化の両方の有益性を実現する単一のSDC‐TRAPの投与によって実行可能な治療法の提供により、併用療法(例えば、Hsp90iと第2の薬物、例えばガネテスピブ又はクリゾチニブなどとのがん併用療法)の利点を超越する。そのようなSDC‐TRAPの他の例には、Hsp90i(ガネテスピブなど)と第2の制がん剤とのコンジュゲートであって、第2の制がん剤が例えばドセタキセル又はパクリタキセル(例えばNSCLCにおいて);BEZ235(例えば、黒色腫、前立腺がん及びNSCLCのうち少なくともいずれかにおいて);テムシロリムス(例えば腎細胞癌(RCC)、結腸がん、乳がん及びNSCLCのうち少なくともいずれかにおいて);PLX4032(例えば黒色腫において);シスプラチン(例えば結腸がん、乳がん);AZD8055(例えばNSCLCにおいて);及び、クリゾチニブ(例えばALK
+ NSCLC)であるものが挙げられる。
【0281】
薬剤活性の範囲は、結合部分及びエフェクタ部分の慎重な選択により達成可能である。例えば、固形腫瘍(例えば結腸がん)の治療については、持続的高用量の、カペシタビン又はゲムシタビンのような代謝拮抗薬が、他の薬物と組み合わせて必要とされる傾向がある。例えばHER2分解アッセイによる決定でHsp90に対する結合親和性又は阻害活性がより低い、Hsp90を標的とする部分を有しているコンジュゲートは、この必要性を満たすように設計されることが可能である。そのようなコンジュゲートは、比較的高頻度で投薬されうる高用量のコンジュゲートを利用可能にするために、5‐FUのような強力で効力の高い代謝拮抗薬であるエフェクタ部分を含むことが可能である。そのような手法は、本発明のSDC‐TRAPの血漿中安定性、及びHsp90を標的とする部分が所望の細胞又は組織に代謝拮抗薬を送達する能力のおかげで、腫瘍において高用量の代謝拮抗薬フラグメントを提供するという目標を達成するだけでなく、前記薬物そのままでの投与の毒性を低下させる。
【0282】
SCLC又は結腸直腸がんのような固形腫瘍がトポテカン又はイリノテカンのような薬物で治療されることになっている実施形態では、薬物が低用量しか投薬されない場合がある。これらの薬物の固有の活性は非常に高いため、SDC‐TRAPは、標的組織においてそのような薬物を低用量提供するように設計されるべきである。この筋書きでは、例えば、(例えばHER2分解アッセイによる決定で)Hsp90に対してより高い結合親和性又は阻害活性を有する、Hsp90を標的とする部分は、薬物の存在を組織中に非常に高いレベルに十分維持して、低い投与量により所望の標的組織に十分な薬物が到達して該組織に保持されることを確実にすることが可能である。
【0283】
結合部分の分子標的がHsp90である様々な例証の実施形態において、結合部分は、Hsp90を標的とする部分、例えばHsp90に結合するトリアゾール/レゾルシノール系化合物、又はHsp90に結合するレゾルシノールアミド系化合物、例えばガネテスピブ、AUY‐922若しくはAT‐13387であってよい。
別の実施形態では、結合部分は、有利には式(I):
【0284】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
のHsp90結合化合物であってもよく、上記式中、
R
1は、アルキル、アリール、ハライド、カルボキサミド又はスルホンアミドであってよく;R
2は、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであってよく、R
2が6員環のアリール又はヘテロアリールである場合、R
2は、トリアゾール環への接続点に関して3位及び4位において置換され、これを通じてリンカーLが付着せしめられ;かつ、R
3は、SH、OH、‐CONHR
4、アリール又はヘテロアリールであってよく、R
3が6員環のアリール又はヘテロアリールである場合、R
3は3位又は4位において置換されている。
【0286】
別の実施形態では、結合部分は、有利には式(II):
【0287】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
のHsp90結合化合物であってもよく、上記式中、
R
1は、アルキル、アリール、ハロ、カルボキサミド、スルホンアミドであってよく;かつ、R
2は、任意選択で置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであってよい。そのような化合物の例には、5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐N‐(2‐モルホリノエチル)‐4‐(4‐(モルホリノメチル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド及び5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(4‐メチルピぺラジン‐1‐イル)フェニル)‐N‐(2,2,2‐トリフルオロエチル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミドが挙げられる。
【0289】
別の実施形態では、結合部分は、有利には式(III):
【0290】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
のHsp90結合化合物であってもよく、上記式中、
X、Y、及びZは独立に、CH、N、O又はS(適切な置換を備え、かつ環の対応する原子の原子価及び芳香族性を満たすもの)であってよく;
R
1は、アルキル、アリール、ハライド、カルボキサミド又はスルホンアミドであってよく;R
2は、置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであってよく、ここでリンカーLは直接、又はこれらの環から伸びた置換部に接続され;R
3は、SH、OH、NR
4R
5及び‐CONHR
6であってよく、これにエフェクタ部分が接続されてもよく;R
4及びR
5は独立に、H、アルキル、アリール、又はヘテロアリールであってよく;かつ、R
6は、エフェクタ部分が接続されうる最低1つの官能基を有している、アルキル、アリール、又はヘテロアリールであってよい。そのような化合物の例にはAUY‐922:
【0292】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0293】
が含まれる。
別の実施形態では、結合部分は、有利には式(IV)
【0294】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
のHsp90結合化合物であってもよく、上記式中、
R
1は、アルキル、アリール、ハロ、カルボキサミド又はスルホンアミドであってよく;R
2及びR
3は、独立に、任意選択でヒドロキシ、ハロゲン、C
1‐C
2アルコキシ、アミノ、モノ及びジC
1‐C
2アルキルアミノのうち1以上で置換されたC
1‐C
5ヒドロカルビル基;5〜12員環のアリール若しくはヘテロアリール基であるか;又は、R
2及びR
3は、それらが付着している窒素原子と一緒に4〜8員環の単環式複素環基を形成し、そのうち最大5個までの環構成原子がO、N及びSから選択される。そのような化合物の例にはAT‐13387:
【0296】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
が含まれる。
ある実施形態では、薬剤コンジュゲートの生物学的利用能又は送達を増強するために、結合部分はHsp90結合化合物のプロドラッグであってもよい。
図1は、例証のHsp90を標的とする部分が、コンジュゲートの物理的、薬物動態学的又は薬力学的特性を増強するために1以上の位置においてどのように適切に修飾されうるかを示している。
【0298】
適切なHsp90を標的とする部分の具体例には、ゲルダナマイシン、例えばIPI‐493
【0299】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
、マクベシン、トリプテリン、タネスピマイシン、例えば17‐AAG
【0301】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0303】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0315】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0327】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
、SNX‐8891、SNX‐0723
【0331】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
、SAR‐567530、ABI‐287、ABI‐328、AT‐13387
【0333】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
、EC‐102、EC‐154、ARQ‐250‐RP、BC‐274
【0341】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
、EMD‐683671、XL‐888、VER‐51047
【0351】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
、KOS‐2484、KOS‐2539、CUDC‐305
【0353】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0365】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0384】
、ノボビオシン(C末端Hsp90i)が挙げられる。他のHsp90を標的とする部分の選択は、当業者が入手できる範囲内にあろう。同様に、他の分子標的及び他の適用のうち少なくともいずれか一方に適した結合部分の選択は、当業者の能力の範囲内にあろう。
【0385】
加えて、Hsp90を標的とする部分は炎症の治療用のSDC‐TRAP分子を構築するために使用可能である。例えば、参照によりその全体が本願に組み込まれる米国特許出願公開第2010/0280032号明細書の表5、6及び7に示された化合物、若しくは前記文献中の任意の化学式の化合物、又はこれらの互変異性体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、包接化合物、水和物、多形若しくはプロドラッグを含む結合部分は、Hsp90の活性を阻害し、かつそれによりHsp90クライアントタンパク質の分解を引き起こす。これらの化合物のうち任意のものがSDC‐TRAPを形成するためにエフェクタ分子に結合されうる。グルココルチコイド受容体はHsp90のクライアントタンパク質であり、コルチゾールのようなグルココルチコイドリガンドに結合することが可能な立体配座にあるときにHsp90に結合する。グルココルチコイドがGRに結合した時点で、該受容体はHsp90から解離して核へと移動し、核において炎症誘発性サイトカイン産生のような炎症反応を低減するように遺伝子発現を変調する。よって、グルココルチコイドは、免疫抑制を必要とする患者、並びに炎症性及び自己免疫性の障害を有する患者に投与されうる。不運なことに、グルココルチコイドは炎症を和らげるには有効であるが、いくつかの重篤な副作用、例えば骨粗鬆症、筋肉消耗症、高血圧症、インスリン抵抗性、体幹肥満及び脂肪再分布、並びに創傷治癒の阻害などを有している。Hsp90の阻害はGR活性の変化を引き起こし、これはグルココルチコイドについて見られるものに類似の炎症反応の低減をもたらす。しかしながら、炎症を低減するメカニズムはグルココルチコイドのそれとは異なるので、グルココルチコイド治療の一部又は全ての副作用が低減又は排除されるであろうことが期待される。
【0386】
[エフェクタ部分]
エフェクタ部分は、結合部分にコンジュゲートせしめることが可能であり、かつそのようにコンジュゲートした状態で結合部分の分子標的へと送達されることが可能な、任意の治療剤又は画像化剤であってよい。エフェクタ分子は、場合によってはコンジュゲート用の連結部分を必要とする可能性がある(例えば、結合部分に直接コンジュゲートせしめることができない)。同様に、エフェクタ分子は、場合により、SDC‐TRAPがなおも標的に影響を与えることが可能である限りは、結合部分及びSDC‐TRAPのうち少なくともいずれか一方が標的に到達する能力を妨害又は低減することが可能である。しかしながら、好ましい実施形態では、エフェクタ部分は容易にコンジュゲート可能であり、かつ標的への送達及び標的への効果にとって利益になりうる。
【0387】
様々な実施形態において、SDC‐TRAPは、エフェクタ部分を介して、単純な受動拡散以外の他の細胞浸透の方法を有することができる。そのような例は、エフェクタ部分として抗葉酸剤又はそのフラグメント(例えばテモゾラミド(temozolamide)、ミトゾラミド(mitozolamide)、ナイトロジェンマスタード、エストラムスチン、又はクロロメチン(chloromethine))を含むSDC‐TRAPである。この場合、結合部分(例えばHsp90阻害剤)とペメトレキセド(又はその葉酸を認識するフラグメント)とのコンジュゲートは、受動拡散ではなく葉酸受容体依存性エンドサイトーシスの対象となることができる。標的細胞内に入れば、SDC‐TRAPはその結合部分(例えばHsp90阻害剤)を介して分子標的(例えばHsp90タンパク質)に結合することができる。
【0388】
以下により詳細に記載されるように、エフェクタ部分は、結合部分がその標的に結合する能力にほとんど悪影響を及ぼすことなく、修飾されること、及び結合部分への共有結合に関与すること、のうち少なくともいずれか一方が可能である、領域を含むことができる。エフェクタ部分は、結合部分にコンジュゲートされる一方で活性を実質的に保持する、薬剤分子又はその誘導体であってよい。他の点では良好かつ望ましい活性を備えた薬物が、(例えば該薬物の標的に到達する前のin vivoでの不十分な生物学的利用能又は望ましからぬ副作用が原因で)従来方式で投与するのは困難であると判明する可能性があることは認識されるであろう−−−−そのような薬物は、本発明のSDC‐TRAPの中のエフェクタ部分として使用するために「復活させる(reclaimed)」ことが可能である。
【0389】
エフェクタ部分の例には、ペプチジルプロリルイソメラーゼリガンド、例えばFK506;ラパマイシン、サイクロスポリンA及びその他同種のもの;ステロイドホルモン受容体リガンド、例えばエストロゲン、プロゲスチン、テストステロンなどのような天然に存在するステロイドホルモン、並びにこれらの合成誘導体及びミメティック;細胞骨格タンパク質に結合する結合部分、例えば抗有糸分裂剤、例えばタキサン類、コルヒチン、コルセミド、ノカドゾール(nocadozole)、ビンブラスチン、及びビンクリスチンなど、アクチン結合剤、例えばサイトカラシン、ラトランクリン、ファロイジンなど;レナリドミド、ポマリドミド、カンプトテシン、例えばSN‐38
【0390】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
、トポテカン、コンブレタスタチン、カペシタビン、ゲムシタビン、ビンカアルカロイド、白金含有化合物、メトホルミン、HDAC阻害剤(例えばスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA))、チミジル酸シンターゼ阻害剤、例えばメトトレキセート、ペメトレキセド、及びラルチトレキセド;ベンダムスチン及びメルファランのようなナイトロジェンマスタード;5‐フルオロウラシル(5‐FU)及びその誘導体;
並びに、ベドチン及びDM1のようなADC医薬において使用される作用薬、が挙げられる。
【0392】
エフェクタ部分は、コンビナトリアルな手段によって生産された化合物のライブラリ、すなわち化合物多様性コンビナトリアルライブラリ(compound diversity combinatorial library)を含む、天然に存在する分子又は合成分子のライブラリから得られてもよい。そのようなライブラリから得られる場合、使用されるエフェクタ部分は活性についての適切なスクリーニングアッセイにおいて何らかの望ましい活性を実証済みであろう。他の実施形態では、薬剤コンジュゲートが2以上のエフェクタ部分を備えて、医薬品化学者にさらなる融通性を提供しうることが企図される。結合部分(例えばHsp90を標的とする部分)に連結されるエフェクタ部分の数は一般に、結合部分(例えばHsp90を標的とする部分)上の部位、及びエフェクタ部分に連結するために利用可能な任意の連結部分、のうち少なくともいずれか一方の数;立体化学上の考慮事項、例えば結合部分(例えばHsp90を標的とする部分)に実際に連結可能なエフェクタ部分の数;並びに、薬剤コンジュゲートが分子標的(例えばHsp90タンパク質)に結合する能力が保存されること、によってのみ制限されることになろう。2‐エフェクタ部分の薬剤コンジュゲートの一例は
図2に見ることが可能である。
【0393】
エフェクタ部分の由来元となりうる具体的な薬物には、精神薬理学的作用薬、例えば中枢神経抑制薬、例えば全身麻酔薬(バルビツレート、ベンゾジアゼピン、ステロイド、シクロヘキサノン誘導体、及び種々の作用薬)、催眠鎮静薬(ベンゾジアゼピン、バルビツレート、ピペリジンジオン及びトリオン、キナゾリン誘導体、カルバマート、アルデヒド及び誘導体、アミド、非環式ウレイド、ベンザゼピン及び関連薬、フェノチアジンなど)、中枢性随意筋緊張修飾薬(central voluntary muscle tone modifying drug)(抗痙攣薬、例えばヒダントイン、バルビツレート、オキサゾリジンジオン、スクシンイミド、アシルウレイド、グルタルイミド、ベンゾジアゼピン、第2級及び第3級アルコール、ジベンザゼピン誘導体、バルプロ酸及び誘導体、GABAアナログなど)、鎮痛剤(モルヒネ及び誘導体、オリパビン誘導体、モルフィナン誘導体、フェニルピペリジン、2,6‐メタン‐3‐ベンザゾカイン(benzazocaine)誘導体、ジフェニルプロピルアミン及び同配体、サリチラート、p‐アミノフェノール誘導体、5‐ピラゾロン誘導体、アリール酢酸誘導体、フェナマート及び同配体など)並びに鎮吐薬(抗コリン作用薬、抗ヒスタミン薬、抗ドーパミン作動薬など);中枢神経興奮薬、例えば蘇生薬(呼吸興奮薬、痙攣誘発刺激剤、精神運動興奮薬)、麻薬拮抗薬(モルヒネ誘導体、オリパビン誘導体、2,6‐メタン‐3‐ベンゾキサシン(benzoxacine)誘導体、モルフィナン誘導体)向知性薬;精神薬理学的/向精神薬、例えば抗不安鎮静薬(ベンゾジアゼピン、プロパンジオールカルバマート)抗精神病薬(フェノチアジン誘導体、チオキサンチン(thioxanthine)誘導体、その他の三環式化合物、ブチロフェノン誘導体及び同配体、ジフェニルブチルアミン誘導体、置換ベンズアミド、アリールピペラジン誘導体、インドール誘導体など)、抗うつ薬(三環式化合物、MAO阻害薬など);
気道用の薬物(respiratory tract drug)、例えば中枢性鎮咳薬(アヘンアルカロイド及びその誘導体);免疫抑制薬;薬力学作用薬、例えば末梢神経用の薬物、例えば局所麻酔薬(エステル誘導体、アミド誘導体);シナプス接合部又は神経効果器接合部で作用する薬物(例えばコリン作用薬、コリン作用性効果遮断薬、神経筋遮断薬、アドレナリン作用薬、抗アドレナリン作用薬;平滑筋作用薬、例えば鎮痙薬(抗コリン作用薬、筋向性鎮痙薬)、血管拡張薬、平滑筋刺激剤;ヒスタミン及び抗ヒスタミン薬、例えばヒスタミン及びその誘導体(ベタゾール)、抗ヒスタミン薬(H
1アンタゴニスト、H
2アンタゴニスト)、ヒスタミン代謝薬物;心血管薬、例えば強心薬(植物抽出物、ブテノリド、ペンタジエノリド(pentadienolid)、マメ科生物種由来のアルカロイド、イオノフォア、‐アドレナリン受容体刺激剤など)、抗不整脈薬、降圧薬、抗高脂血薬(クロフィブリン酸誘導体、ニコチン酸誘導体、ホルモン及びアナログ、抗生物質、サリチル酸及び誘導体)、静脈瘤抑制薬、止血薬;化学療法剤、例えば抗感染症薬、例えば外部寄生生物撲滅薬(塩素化炭化水素、ピレシン(pyrethin)、硫化化合物)、駆虫薬、抗原虫剤、抗マラリア剤、抗アメーバ薬、抗リースクマニア薬(antileiscmanial drug)、抗トリコモナス薬、抗トリパノゾーマ薬、スルホンアミド、抗マイコバクテリア薬、抗ウイルス化学療法薬など、及び細胞増殖抑止剤、すなわち抗新生物薬又は細胞毒性薬、例えばアルキル化薬、例えば塩酸メクロレタミン(ナイトロジェンマスタード、Mustargen(登録商標)、HN2)、シクロホスファミド(Cytovan、Endoxana)、イホスファミド(IFEX)、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、メルファラン(フェニルアラニンマスタード、L‐サルコリシン、Alkeran(登録商標)、L‐PAM)、ブスルファン(Myleran(登録商標))、チオテパ(トリエチレンチオホスホルアミド)、カルマスティン(BiCNU、BCNU)、ロムスチン(CeeNU、CCNU)、ストレプトゾシン(Zanosar(登録商標))など;植物アルカロイド、例えばビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、ビンブラスチン(Velban(登録商標)、Velbe(登録商標))、パクリタキセル(Taxol(登録商標))など;代謝拮抗薬、例えばメトトレキセート(MTX)、メルカプトプリン(Purinethol(登録商標)、6‐MP)、チオグアニン(6‐TG)、フルオロウラシル(5‐FU)、シタラビン(Cytosar‐U(登録商標)、Ara‐C)、アザシチジン(Mylosar、5‐AZA))など;抗生物質、例えばダクチノマイシン(アクチノマイシンD、コスメゲン)、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウノルビシン(デュアノマイシン(duanomycin)、Cerubidine(登録商標))、イダルビシン(Idamycin(登録商標))、ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標))、ピカマイシン(Picamycin)(ミトラマイシン、Mithracin(登録商標))、マイトマイシン(Mutamycin(登録商標))など、及びその他の抗細胞増殖剤、例えばヒドロキシ尿素(Hydrea(登録商標))、プロカルバジン(Mutalane)、ダカルバジン(DTIC‐Dome(登録商標))、シスプラチン(Platinol(登録商標))、カルボプラチン(Paraplatin(登録商標))、アスパラギナーゼ(Elspar(登録商標))エトポシド(VePesid(登録商標)、VP‐16‐213)、アムサルクリン(Amsarcrine)(AMSA、m‐AMSA)、ミトタン(Lysodren(登録商標))、又はミトキサントロン(Novatrone(登録商標))など;
抗炎症剤;抗生物質、例えば:アミノグリコシド系、例えばアミカシン、アプラマイシン、アルベカシン、バンベリマイシン、ブチロシン、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン、ホルチミシン、ゲンタマイシン、イセパミシン、カナマイシン、ミクロノムシン(micronomcin)、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロマイシン、リボスタマイシン、シソマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、トロスペクトマイシン;アンフェニコール系、例えばアジダンフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、テイマフェニコール(theimaphenicol);アンサマイシン系、例えばリファミド、リファンピン、リファマイシン、リファペンチン、リファキシミン;β‐ラクタム系、例えばカルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、セフパマイシン(cehpamycin)、モノバクタム、オキサフェム(oxaphem)、ペニシリン;リンコサミド系、例えばクリナマイシン(clinamycin)、リンコマイシン;マクロライド系、例えばクラリスロマイシン、ジルスロマイシン(dirthromycin)、エリスロマイシンなど;ポリペプチド系、例えばアンホマイシン、バシトラシン、カプレオマイシンなど;テトラサイクリン系、例えばアピサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリンなど;合成抗細菌剤、例えば2,4‐ジアミノピリミジン、ニトロフラン、キノロン及びそのアナログ、スルホンアミド、スルホン;
抗真菌剤、例えば:ポリエン系、例えばアムホテリシンB、カンジシジン、dermostatin(登録商標)、フィリピン、フンギクロミン、ハチマイシン、ハマイシン、ルセンソマイシン、メパルトリシン、ナタマイシン、ナイスタチン、ペチロシン、ペリマイシン;合成抗真菌剤、例えばアリルアミン系、例えばブテナフィン、ナフチフィン、テルビナフィン;イミダゾール系、例えばビホナゾール、ブトコナゾール、クロルダントイン、クロルミダゾールなど、チオカルバマート系、例えばトルシクラート、トリアゾール系、例えばフルコナゾール、イトラコナゾール、テルコナゾール;
駆虫薬、例えば:アレコリン、アスピジン、アスピジノール、ジクロロフェン、エンベリン、コシン、ナフタレン、ニクロサミド、ペレチエリン、キナクリン、アラントラクトン、アモカルジン、アモスカナート、アスカリドール、ベフェニウム、ビトスカナート、四塩化炭素、カルバクロール、シクロベンダゾール、ジエチルカルバマジン、など;
抗マラリア剤、例えば:アセダプソン、アモジアキン、アルテーター、アルテメーター、アルテミシニン、アルテスナート、アトバコン、ベベリン、ベルベリン、シラータ、クロルグアニド、クロロキン、クロルプロガウニル(chlorprogaunil)、キナ、シンコニジン、シンコニン、シクログアニル、ゲンチオピクリン、ハロファントリン、水酸化クロロキン、塩酸メフロキン、3‐メチルアルサセチン、パマキン、プラスモシド、プリマキン、ピリメタミン、キナクリン、キニジン、キニーネ、キノシド、キノリン、ヒ酸二ナトリウム;並びに
抗原虫薬、例えば:アクラニル(acranil)、チニダゾール、イプロニダゾール、エチルスチバミン、ペンタミジン、アセタルゾン、アミニトロゾール、アニソマイシン、ニフラテル、チニダゾール、ベンジダゾール(benzidazole)、スラミンなど、が含まれる。
【0394】
[コンジュゲーション及び連結部分]
本発明の結合部分及びエフェクタ部分は、例えば、リンカー又は連結部分Lによってコンジュゲートされることが可能であり、ここでLは結合又は連結基のいずれかであってよい。例えば、様々な実施形態において、結合部分及びエフェクタ部分は、直接結合されている、又は単一の分子の一部である。別例として、連結部分が、結合部分とエフェクタ部分との間の共有結合による付着を提供することが可能である。連結部分は、直接結合と同様に、結合部分とエフェクタ部分との間、及びSDC‐TRAPとその分子標的との間のうち少なくともいずれかの所望の構造的関係を達成することが可能である。連結部分は、例えば、結合部分の標的指向性及びエフェクタ部分の生物学的活性に関して不活性であることが可能である。
【0395】
適切な連結部分は、本明細書中に記載された親和性、特異性、及び選択性のうち少なくともいずれかのアッセイを使用して同定可能である。連結部分は、例えば、SDC‐TRAPに上述のようなサイズ特性を提供するために、大きさに基づいて選択されることが可能である。様々な実施形態において、連結部分は、既知の化学リンカーから選択されてもよいし、既知の化学リンカーに由来するものであってもよい。連結部分は、薬物部分又はリガンド部分に共有結合で結合することが可能な反応性官能基を一方の終端とするスペーサ基を含むことができる。対象となるスペーサ基には、脂肪族及び不飽和の炭化水素鎖、ヘテロ原子を含有するスペーサであってヘテロ原子が例えば酸素であるもの(ポリエチレングリコールのようなエーテル)又は窒素であるもの(ポリアミン)、ペプチド、炭水化物、場合によりヘテロ原子を含有しうる環式又は非環式の系が含まれる。スペーサ基はさらに、金属に結合して金属イオンの存在が2以上のリガンドを配位して複合体を形成するようになっているリガンドで成っていてもよい。具体的なスペーサ要素には:1,4‐ジアミノヘキサン、キシリレンジアミン、テレフタル酸、3,6‐ジオキサオクタン二酸、エチレンジアミン‐N,N‐2酢酸、1,1’‐エチレンビス(5‐オキソ‐3‐ピロリジンカルボン酸)、4,4’‐エチレンジピペリジン、が挙げられる。潜在的な反応性官能基には、求核性官能基(アミン、アルコール、チオール、ヒドラジド)、求電子官能基(アルデヒド、エステル、ビニルケトン、エポキシド、イソシアナート、マレイミド)、ジスルフィド結合を形成するか又は金属に結合する付加環化反応が可能な官能基、が含まれる。具体的な例には、第一級及び第二級アミン、ヒドロキサム酸、N‐ヒドロキシスクシンイミジルエステル、N‐ヒドロキシスクシンイミジルカルボナート、オキシカルボニルイミダゾール、ニトロフェニルエステル、トリフルオロエチルエステル、グリシジルエーテル、ビニルスルホン、及びマレイミドが挙げられる。SDC‐TRAPにおける使用を見出しうる具体的な連結部分には、ジスルフィド及び安定なチオエーテル部分が挙げられる。
【0396】
様々な実施形態において、連結部分は開裂可能であり、例えば酵素的に開裂可能である。開裂可能なリンカーは、SDC‐TRAPが取り込まれた後に標的細胞の内部でエフェクタ部分を放出するために使用可能である。連結部分の開裂し易さはエフェクタ分子の送達を制御するために使用可能である。例えば、連結部分は、標的細胞におけるエフェクタ部分の長期間又は持続的な放出を経時的に提供するように選択可能である(例えば、カルバマート連結部分は、カペシタビン又はイリノテカンのような他のカルバマートプロドラッグを開裂するために使用される同じ細胞プロセスを介してカルボキシルエステラーゼによる酵素的開裂を受けることができる)。上記及びその他の様々な実施形態において、連結部分は、良好な標的特異性及び低い全身毒性を保証するのに十分な安定性であって、ただしSDC‐TRAPの潜在能力及び効能を低下させるほど強くはない安定性を、示すことができる。
【0397】
例示のリンカーは、米国特許第6,214,345号明細書(ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(Bristol−Myers Squibb))、米国特許出願公開第2003/0096743号明細書及び米国特許出願公開第2003/0130189号明細書(いずれもシアトル・ジェネティクス(Seattle Genetics))、デグロート(de Groot)ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、1999年、第42巻、p.5277;デグロート(de Groot)ら、ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、2000年、第43巻、p.3093;デグロート(de Groot)ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.)、2001年、第66巻、p.8815;国際公開第02/083180号(シンタルガ(Syntarga));カール(Carl)ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー・レター(J.Med.Chem.Lett.)、1981年、第24巻、p.479;デュボウィク(Dubowchik)ら、バイオオーガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ(Bioorg and Med.Chem.Lett.)、1998年、第8巻、p.3347及びドロニカ(Doronina)ら、バイオコンジュゲート・ケミストリー(BioConjug Chem.)、2006年;ドロニカ(Doronina)ら、ネイチャー・バイオテクノロジー(Nat Biotech)、2003年に記載されている。
【0398】
[標的及び対応するSDC‐TRAPの同定及び選択]
本発明は、エフェクタ部分であって該エフェクタ部分を対象の生物学的標的へと方向付ける結合部分にコンジュゲートしたエフェクタ部分を備えた、広範な種類の薬理学的化合物を提供する。細胞毒性薬であるエフェクタ部分にコンジュゲートしたHsp90阻害剤である結合部分を使用してがんを治療することが本発明の1つの例証の実施例であるが、SDC‐TRAPはその組成物及び用途の点で根本的により広範である。
【0399】
様々な実施形態において、生物学的標的へと方向付けられる広範な種類のSDC‐TRAP薬理学的化合物は、次の特性すなわち:
生物学的標的(対象とする細胞及び組織のうち少なくともいずれか一方の標的、例えば腫瘍)は、エフェクタ部分により影響を受けることが可能(effectible)であるべきであり、かつエフェクタ部分は該生物学的標的に関して既知であるか又は開発されている(例えばその腫瘍用の化学療法剤である)べきであること;生物学的標的は、結合部分と特異的に相互作用する分子標的(例えば、該生物学的標的に特有に表われている、特異的に結合されることが可能な生体分子)に関連しているべきであり、かつ結合部分は該分子標的に関して既知であるか又は開発されている(例えば該生体分子についてのリガンドである)べきであること;並びに、エフェクタ部分及び結合部分はカップリングに適しているべきであり、かつカップリング後にそれぞれの活性を実質的に保持しているべきであること、を有している。更に、コンジュゲートは分子標的に到達して分子標的と相互作用することが可能であるべきであり、かつ臨床応用においては対象者への投与に適している(例えば、対象者が治療上有効な用量を忍容することが可能である)べきである。
【0400】
様々な状態/病態についての治療的分子標的(すなわち結合部分に結合するパートナー)の例は、以下の表に示されている。適切な結合部分は所与の分子標的に基づいて選択可能であり、かつ/又は、適切なエフェクタ部分は所与の状態/疾患に基づいて選択可能である。場合によっては、FDAの承認を受けた治療剤がエフェクタ部分として使用される可能性がある(すなわち、FDAの承認を受けた治療剤が本明細書中に記載されるようなエフェクタ部分である、例えば、結合部分でありかつ抗体ではない場合)。
【0401】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0403】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
【表1-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0407】
【表1-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
様々な状態/病態についての画像化上/診断上の分子標的(すなわち結合部分に結合するパートナー)の例は、以下の表に示されている。適切な結合部分は所与の分子標的に基づいて選択可能であり、かつ/又は、適切なエフェクタ部分は所与の状態/疾患に基づいて選択可能である。場合によっては、FDAの承認を受けた画像化剤/診断薬がエフェクタ部分として使用される可能性がある(すなわち、FDAの承認を受けた画像化剤/診断薬が本明細書中に記載されるようなエフェクタ部分である、例えば、結合部分であり抗体ではない場合)。
【0409】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0410】
[画像化部分、並びに診断上及び研究上の適用]
様々な実施形態において、エフェクタ部分は、画像化部分である、すなわち、臨床目的及び研究目的のうち少なくともいずれか一方のために細胞、組織、及び生物体のうち少なくともいずれか(又はこれらの一部若しくは機能)の画像を作出するか又は測定を行うために使用される技法及びプロセスのうち少なくともいずれか一方を促進する、分子、化合物、又はこれらのフラグメントである。画像化部分は、例えば、発光によって、並びに/又は電磁エネルギー、核エネルギー、及び機械的(例えば、超音波における音響)エネルギーのうち少なくともいずれかとの相互作用によって、シグナルを生成することが可能である。画像化部分は、例えば、様々な放射線医学、核医学、内視鏡検査、サーモグラフィー、写真術、分光法、及び顕微鏡検査の方法において使用することが可能である。
【0411】
画像化研究は、例えば、対象者を診断するため、治療法について対象者を選択するため、治験に参加する対象者を選択するため、疾患の進行をモニタリングするため、治療法の効果をモニタリングするため、対象者が治療法を中止すべきか継続すべきかを判定するため、対象者が臨床的エンドポイントに達しているかを判定するため、及び疾患の再発を判定するために、臨床上又は研究上の設定環境において使用可能である。画像化研究は、例えば、効果的な相互作用部分及びエフェクタ部分のうち少なくともいずれか一方、並びに/又はこれらの組み合わせを同定するため、有効な投薬量及び投薬スケジュールを同定するため、有効な投与経路を同定するため、並びに適切な標的(例えば特定の治療に反応しやすい疾患)を同定するための研究を行なうために使用可能である。
【0412】
[薬剤コンジュゲートを作製する方法]
本発明の薬剤コンジュゲート、すなわちSDC‐TRAPは任意の便利な方法論を用いて調製されうる。合理的な手法では、薬剤コンジュゲートはその個々の構成要素である結合部分、場合によってはリンカー、及びエフェクタ部分から構築される。構成要素は、当分野で知られるように、官能基によって互いに共有結合で結合せしめることが可能であり、そのような官能基は構成要素上に存在してもよいし、1以上のステップ、例えば酸化反応、還元反応、開裂反応などを使用して構成要素上に導入されてもよい。薬剤コンジュゲートを生産するために構成要素をともに共有結合せしめるのに使用されうる官能基には、ヒドロキシ、スルフヒドリル、アミノなど、が挙げられる。共有結合を提供するために修飾される種々の構成要素の特定の部分は、例えばエフェクタ部分について結合活性を所望されるその構成要素に悪影響を及ぼさないように選ばれ、標的結合活性に影響しない領域が修飾されて、十分量の所望の薬物活性が保存されるようになされるであろう。必要かつ/又は望まれる場合、構成要素上のある部分は、当分野で周知のように、ブロック基を使用して保護されてもよく、例えば、グリーン(Green)及びウッツ(Wuts)、「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、1991年、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)を参照されたい。
【0413】
別例として、薬剤コンジュゲートは、潜在的薬剤コンジュゲートの大規模ライブラリを生産するための既知のコンビナトリアル法を使用して生産可能であり、次いで潜在的薬剤コンジュゲートは、二機能性の、薬物動態学的プロファイルを備えた分子を同定するためにスクリーニングされうる。別例として、薬剤コンジュゲートは、医薬品化学、並びに標的指向性部分及び薬物に関する既知の構造活性相関を使用して生産されてもよい。特に、この手法は、2つの部分をリンカーに対してどこで接合するべきかに関する洞察を提供するであろう。
【0414】
SDC‐TRAP分子を調製するためのいくつかの例示の方法は実施例において述べられている。当業者ならば理解するように、実施例に述べた例示の方法は他のSDC‐TRAP分子を作製するために改変可能である。
【0415】
[使用方法、医薬調製物、及びキット]
薬剤コンジュゲートは、宿主の状態、例えば疾患状態の治療において使用される。これらの方法では、有効な量の薬剤コンジュゲートが宿主に投与されるが、ここで「有効な量」とは、所望の結果、例えば疾患状態又はそれに関連する症状の改善を生じるのに十分な投与量を意味する。多くの実施形態において、有効な量となるように宿主に投与される必要のある薬剤コンジュゲートの形態の薬物の量は、遊離型の薬物の形態で投与されなければならない量とは異なるであろう。量の差は様々となり得るが、多くの実施形態においては2倍から10倍まで変動しうる。ある実施形態では、例えば、結果として得られる変調された1又は複数の薬物動態学的特性が、遊離型の薬物の対照と比較して増強された活性をもたらす場合、有効な量である薬物の量は対応する遊離型の薬物の投与の必要量より少なく、その量は投与される遊離型の薬物の量の2分の1、通常は約4分の1、及びさらに通常は約10分の1となりうる。
【0416】
薬剤コンジュゲートは、所望の結果を生じることが可能な任意の好都合な手段を使用して宿主に投与されうる。よって、薬剤コンジュゲートは、治療的投与のための様々な調合物に組み入れることが可能である。より詳しくは、本発明の薬剤コンジュゲートは、適切な、薬学的に許容可能な担体又は希釈剤と組み合わせることにより医薬組成物へと調合可能であり、かつ固体、半固体、液体又は気体の形態、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、果粒剤、軟膏剤、液剤、坐剤、注射剤、吸入薬及びエアロゾルの調製物へと調合されうる。そのため、薬剤コンジュゲートの投与は、経口、口腔内、直腸、非経口、腹腔内、皮内、経皮、気管内などの投与を含む様々な方法で達成可能である。医薬の投与形態において、薬剤コンジュゲートは単独で投与されてもよいし、他の薬学的に活性な化合物と組み合わせて投与されてもよい。
【0417】
主題の方法は様々な異なる疾患状態の治療において使用される。ある実施形態では、特に興味深いのは、所望の活性を有する活性作用薬又は薬物は以前に同定済みであるものの、活性作用薬又は薬物が所望の親和性及び特異性のうち少なくともいずれか一方を伴ってその標的に結合するわけではない場合の疾患状態における主題の方法の使用である。そのような活性作用薬又は薬物を用いて、主題の方法は、その標的についての該作用薬の結合親和性及び特異性のうち少なくともいずれか一方を増強するために使用可能である。
【0418】
主題の二機能性化合物によって治療可能な具体的な疾患状態は、薬剤コンジュゲート中に存在しうる薬物部分の種類と同じように様々である。よって、疾患状態には、細胞増殖性の疾患、例えば新生物疾患、自己免疫疾患、中枢神経系又は神経変性性の疾患、心血管疾患、ホルモン異常の疾患、感染症などが含まれる。
【0419】
治療によって意味されるのは、少なくとも、宿主を苦しめている疾患状態に関連する症状の好転であり、ここで好転とは、治療されているその病理学的状態に関連したパラメータ、例えば症状、例えば前記状態に関連した炎症及び疼痛などの、大きさの少なくとも低減を指すために広い意味で使用される。そのため、治療には、病理学的状態又は少なくとも該状態に関連した症状が完全に阻害されて、例えば発生が防止されるか又は停止、例えば終結せしめられて、宿主がもはやその病理学的状態に苦しむことがないか、又は少なくともその病理学的状態を特徴づける症状に苦しむことがないようになっている状況も含まれる。
【0420】
本発明を使用する方法は疾患の厳密な治療を超えて拡大する。例えば、本発明は、対象者を診断するため、治療法について対象者を選択するため、治験に参加する対象者を選択するため、疾患の進行をモニタリングするため、治療法の効果をモニタリングするため、対象者が治療法を中止すべきか継続すべきかを判定するため、対象者が臨床的エンドポイントに達しているかを判定するため、及び疾患の再発を判定するための、臨床上又は研究上の設定環境における使用を含んでいる。本発明はさらに、効果的な相互作用部分及びエフェクタ部分のうち少なくともいずれか一方、並びに/又はこれらの組み合わせを同定するため、有効な投薬量及び投薬スケジュールを同定するため、有効な投与経路を同定するため、並びに適切な標的(例えば特定の治療に反応しやすい疾患)を同定するための研究を行なう際の使用も含んでいる。
【0421】
主題の方法に従って様々な宿主が治療可能である。一般にそのような宿主は「哺乳動物」又は「哺乳類の動物」であり、これらの用語は食肉目(例えばイヌ及びネコ)、齧歯目(例えばマウス、モルモット、及びラット)並びに霊長目(例えばヒト、チンパンジー、及びサル)を含む哺乳網の中にいる生物体について説明するために広く使用される。多くの実施形態において、宿主はヒトであろう。
【0422】
本発明は、少なくとも1つのSDC‐TRAPと、治療上有効な量の少なくとも1つのSDC‐TRAPを対象者に投与することによって対象者を治療するための説明書とを含む、治療を必要とする対象者を治療するためのキットを提供する。本発明はさらに、少なくとも1つのSDC‐TRAPと、有効な量の少なくとも1つのSDC‐TRAPを対象者に投与することによって対象者の画像化、診断、及び選択のうち少なくともいずれかを行うための説明書とを含む、対象者の画像化、診断、及び選択のうち少なくともいずれかのためのキットも提供する。
【0423】
通常は経口用量又は注射可能な用量でありかつ多くの場合は保管時に安定な調合物である、単位用量の薬剤コンジュゲートを備えたキットが提供される。そのようなキットには、単位用量を含有するコンテナに加えて、対象とする病理学的状態の治療における該薬物の使用及び付随する有益性について説明する情報の添付文書が含まれるであろう。好ましい化合物及び単位用量は本明細書中に上述されたものである。
【0424】
本発明はさらに、治療されるべき対象者が特定のタンパク質の存在又は過剰発現に基づいた治療のために選択される、疾患又は障害の治療のための方法も提供する。例えば、対象者は正常レベルより多いHsp90の存在に基づいたがんの治療のために選択されうる。この場合、対象者は、Hsp90に選択的に結合する結合部分を含むSDC‐TRAPを投与されることになろう。
【0425】
本発明は、対象者における炎症性障害を治療又は予防する方法であって、対象者に、有効な量の、式(I)〜(LXXII)のうちのいずれか1つによって表わされる化合物、若しくはその任意の実施形態、又は米国特許出願公開第2010/0280032号明細書に開示されるような表5、6、又は7に示される化合物を投与することを含む方法を提供する。1つの実施形態では、該化合物又は結合部分若しくはSDC‐TRAPは、炎症性障害を治療又は予防するためにヒトに投与されうる。別の実施形態では、炎症性障害は、移植拒絶反応、皮膚移植片拒絶反応、関節炎、関節リウマチ、骨関節炎及び骨吸収増大に関連した骨疾患;炎症性腸疾患、回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群、クローン病;喘息、成人型呼吸窮迫症候群、慢性閉塞性気道疾患;角膜ジストロフィー、トラコーマ、オンコセルカ症、ブドウ膜炎、交感性眼炎、眼内炎;歯肉炎、歯根膜炎;結核;ハンセン病;尿毒症の合併症、糸球体腎炎、ネフローゼ;硬化性皮膚炎、乾癬、湿疹;神経系の慢性脱髄性疾患、多発性硬化症、AIDS関連の神経変性、アルツハイマー病、感染性脳膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、ウイルス性又は自己免疫性の脳炎;自己免疫疾患、免疫複合体性血管炎、全身性のループス及びエリテマトーデス;全身性エリテマトーデス(SLE);心筋症、虚血性心疾患、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化、子癇前症;慢性肝不全、脳及び脊髄の損傷、からなる群から選択される。別の実施形態では、SDC‐TRAP、又は米国特許出願公開第2010/0280032号明細書に開示されるような表5、6、又は7に示される化合物は、追加の治療剤とともに投与される。別の実施形態では、追加の治療剤は抗炎症薬であってよい。
【0426】
1つの実施形態では、対象者に投与されるが標的細胞には入らないSDC‐TRAPは、身体から迅速に撤去される。この実施形態では、標的細胞に入らないSDC‐TRAPは、SDC‐TRAPの構成要素、SDC‐TRAPの分解産物又はSDC‐TRAP分子に起因する毒性を低減するために迅速に撤去される。撤去速度はSDC‐TRAP分子の血漿中濃度を時間の関数として測定することにより決定可能である。
【0427】
同様に、受動拡散によって非標的細胞に入るSDC‐TRAP分子は急速に非標的細胞又は組織を出て、対象者から除去されるか、又は続いて標的の細胞若しくは組織に入って保持される。例えば、腫瘍細胞を治療するように意図され、かつ例えばHsp90を過剰発現する腫瘍細胞に標的化されているSDC‐TRAPは、Hsp90を過剰発現する腫瘍細胞に選択的に蓄積することになろう。その結果、正常な肺組織、心臓、腎臓などのような非腫瘍組織中には、この例示のSDC‐TRAPは非常に低レベルで存在することになる。1つの実施形態では、本発明のSDC‐TRAP分子の安全性は、標的とされていない組織中に該分子の蓄積が無いことによって決定可能である。反対に、本発明のSDC‐TRAP分子の安全性は、標的の細胞及び組織のうち少なくともいずれか一方におけるその選択的な蓄積によって決定可能である。
【0428】
実施例
以降の実施例は、以下に簡潔に概説された後で順に議論されるが、限定を目的とはせず例示を目的として提示されている。
【0429】
実施例1は、例示のSDC‐TRAPの合成を示す。
実施例2は、例示のSDC‐TRAPの標的化された送達を示す。
実施例3は結合部分を選択するための例示のアッセイを示す。
【0430】
実施例4は、例示のSDC‐TRAPの細胞毒性を示す。
実施例5は、血漿中での例示のSDC‐TRAPの安定性を示す。
実施例6は、例示のSDC‐TRAPの合成についての詳細な模式図を示す。
【0431】
実施例7は、実施例6のSDC‐TRAPを使用した試験の結果を示す。
実施例8は、レナリドミドを基にしたSDC‐TRAPの合成及び試験を示す。
実施例9及び10は、IC
50値決定の例を示す。
【0432】
実施例11は、例示のHsp90α結合アッセイを示す。
実施例12は、例示のHER2分解アッセイを示す。
実施例13は、例示の細胞毒性アッセイを示す。
【0433】
実施例14は、例示の血漿中安定性プロトコールを示す。
実施例15は例示の組織分布用の抽出手順を示す。
実施例16は例示の組織分布研究を示す。
【0434】
実施例17及び18は、マウス血漿及び細胞培養培地におけるSDC‐TRAP安定性の例を示す。
実施例19〜29は、種々の例示のSDC‐TRAPについての合成及びIC
50データを示す。実施例19〜29では、例示の合成スキームが示されている。当然のことながら、さらなる例示の化合物が、この例示の合成スキームについて説明された方法に従って合成された。
【0435】
実施例30は、慢性気管支炎及び喘息の予防及び治療のためのSDC‐TRAPの同定及び使用について述べている。
実施例31は、皮膚がん及び紫外線角化症の予防及び治療のためのSDC‐TRAPの同定及び使用について述べている。
【0436】
実施例1
例示の実施形態のSDC‐TRAPは次の方式:
【0437】
【化101】
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【0438】
で調製されうる。
化合物1及び化合物3の合成は、国際公開第2007/139968号及び国際公開第2004/012661号においてそれぞれ議論されている。
【0439】
化合物2の合成(ステップ‐1):1.0g(2.48mmol)の化合物1を1:1:1のメタノール:テトラヒドロフラン:酢酸60mLに溶解した溶液に、75mgの10%パラジウム炭素(含水デグサタイプ)が添加され、フラスコの内容物は真空及び水素パージにより脱酸素化された。これは次いで水素を用いて60Psiに加圧され、室温で5時間撹拌された。フラスコはその後アルゴンで徹底的にフラッシングされ、ショートパッドのセライトを通して固体のろ過が行われた。粗生成物の蒸発濃縮及び再結晶から900mg(88%)の化合物2が灰白色の固体として純粋な形態で得られた。C
23H
28N
4O
3の計算上のESMS:408.22;実測値:409.1(M
+)。
【0440】
合成:0.1g(0.245mmol)の化合物2を5mLの無水N,N‐ジメチルホルムアミドに溶解した撹拌溶液に、0.13g(0.245mmol)の化合物3(4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(4‐ニトロフェニル)カルボナート)が少量ずつ添加され、該混合物は室温で2時間撹拌された。LC‐MSにより反応の完了を確認した後、30mLの水がフラスコに添加されて5分間撹拌された。得られた沈殿物は濾過され、水(10mL×3)で徹底的に洗浄されて脱水された。この固体は95:5のジクロロメタン:メタノール25mLに溶解され、無水Na
2SO
4で脱水された。蒸発濃縮とその後のカラムクロマトグラフィーからコンジュゲート1が得られ、コンジュゲート1はさらに微量の不純物(主としてSN‐38)を除去するためにメタノール中での結晶化によって精製され、この手順により130mg(65%)の純粋なコンジュゲート1が得られた。
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)、δ(ppm):11.93(bs、1H)、9.57(bs、1H)、9.45(bs、1H)、8.18(d、J=8Hz、1H)、7.98(s、1H)、7.66(dd、J=4.0、8.0Hz、1H).7.34(s、1H)、7.24(d、J=8Hz、2H)、7.13(d、J=8Hz、2H)、6.77(s、1H)、6.54(bs、1H)、6.28(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、3.21‐3.18(m、2H)、3.10‐2.96(m、3H)、2.59(d、J=8Hz、2H)、1.91‐1.76(m、3H)、1.67(bs、2H)、1.30(t、J=8Hz、3H)、0.95(d、J=8Hz、6H)、0.89(d、J=8Hz、3H)。C
46H
46N
6O
9の計算上のESMS:826.33;実測値:827.3(M
+)。
【0441】
上記の一般的スキームに従って作製されたさらなるSDC‐TRAPには下記が含まれる。
化合物SDC‐TRAP‐0008:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)カルバマート:
【0442】
【化102】
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【0443】
C
44H
41N
7O
9の計算上のESMS:811.30;実測値:812.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0015
N1‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N5‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)グルタルアミド:
【0444】
【化103】
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【0445】
C
41H
44N
8O
9の計算上のESMS:792.32;実測値:793.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0016
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)カルバマート:
【0446】
【化104】
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【0447】
C
46H
45N
7O
10の計算上のESMS:855.32;実測値:856.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0017
3‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)プロパンアミド:
【0448】
【化105】
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【0449】
C
35H
33N
7O
7の計算上のESMS:663.24;実測値:664.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0018:
N1‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N5‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐N1‐メチルグルタルアミド:
【0450】
【化106】
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【0451】
C
40H
42N
8O
8の計算上のESMS:762.31;実測値:763.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0019:
4‐(2‐(2‐アミノ‐4‐オキソ‐4,7‐ジヒドロ‐‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐5‐イル)エチル)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐メチルベンズアミド:
【0452】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
1H NMR(300MHz、DMSO‐d6),d(ppm):11.86(s,1H);10.61(s,1H);10.14(s,1H);9.51(s,1H);9.47(s,1H);7.59‐7.45(m,2H);7.28‐6.96(m,5H);6.72(m,2H);6.47(s,1H);6.32(s,1H);6.24(s,1H);6.00(bs,2H);4.46‐4.28(m,2H);3.75‐3.49(m,2H);2.96‐2.80(m,5H);2.61(s,3H);0.81(d,J=6.9Hz,6H)。C
37H
37N
9O
5の計算上のESMS:687.29;実測値:688.2(M
+)。
【0454】
SDC‐TRAP‐0020:
4‐(2‐(2‐アミノ‐4‐オキソ‐4,7‐ジヒドロ‐‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐5‐イル)エチル)‐N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)ベンズアミド:
【0455】
【化108】
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【0456】
C
38H
39N
9O
6の計算上のESMS:717.3;実測値:718.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0021:
2‐(3‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐3‐メチルウレイド)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アセトアミド:
【0457】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
C
38H
39N
9O
8の計算上のESMS:749.29;実測値:750.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0022:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)(メチル)カルバマート:
【0459】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
C
45H
43N
7O
9の計算上のESMS:825.31;実測値:826.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0010:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐N,1‐ジメチル‐1H‐インドール‐2‐カルボキサミド)エチル)(メチル)カルバマート:
【0461】
【化111】
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【0462】
C
48H
48N
8O
10の計算上のESMS:896.35;実測値:897.4(M
+)。
SDC‐TRAP‐0023:
2‐((4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル)オキシ)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)アセトアミド:
【0463】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
C
45H
43N
7O
9の計算上のESMS:825.31;実測値:826.3(M
+)。
SDC‐TRAP‐0027:
2‐((4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル)オキシ)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐メチルアセトアミド:
【0465】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0466】
C
46H
45N
7O
9の計算上のESMS:839.33;実測値:840.4(M
+)。
SDC‐TRAP‐0028:
2‐((4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル)オキシ)‐N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N‐メチルアセトアミド:
【0467】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
C
48H
49N
7O
10の計算上のESMS:883.35;実測値:884.4(M
+)。
SDC‐TRAP‐0029:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート:
【0469】
【化115】
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【0470】
C
47H
47N
7O
10の計算上のESMS:869.34;実測値:870.4(M
+)。
SDC‐TRAP‐0031:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート:
【0471】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)、d(ppm):11.93(bs、1H)、9.57(bs、1H)、9.45(bs、1H)、8.18(d、J=8Hz、1H)、7.98(s、1H)、7.66(dd、J=4.0、8.0Hz、1H).
7.34(s、1H)、7.24(d、J=8Hz、2H)、7.13(d、J=8Hz、2H)、6.77(s、1H)、6.54(bs、1H)、6.28(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、3.21‐3.18(m、2H)、3.10‐2.96(m、3H)、2.59(d、J=8Hz、2H)、1.91‐1.76(m、3H)、1.67(bs、2H)、1.30(t、J=8Hz、3H)、0.95(d、J=8Hz、6H)、0.89(d、J=8Hz、3H)。C
46H
46N
6O
9の計算上のESMS:826.33;実測値:827.3(M
+)。
【0473】
SDC‐TRAP‐0024
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐インドール‐2‐カルボキサミド)ブタノアート:
【0474】
【化117】
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【0475】
1H NMR(400MHz、CH
3OD)δ7.88(d、J=8.0Hz、1H)、7.44(s、1H)、7.35‐7.27(m、4H)、7.16‐7.14(m、1H)、6.73(s、1H)、6.67(s、1H)、6.26(s、1H)、5.62(d、J=16Hz、1H)、5.44(d、J=16Hz、1H)、5.05(d、J=16Hz、1H)、3.58(s、3H)、3.48‐3.33(m、3H)、3.09‐3.04(m、1H)、2.96‐2.86(m、2H)、2.75‐2.71(m、2H)、2.25‐2.13(m、2H)、2.05‐1.94(m、2H)、1.29(t、J=8.0Hz、3H)、1.01(t、J=8.0Hz、3H)、0.78‐0.72(m、6H);C
47H
45N
7O
10の計算上のESMS:867.3;実測値:868.3(M+H)。
【0476】
SDC‐TRAP‐0025:
2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル(5‐フルオロ‐2‐オキソ‐1,2‐ジヒドロピリミジン‐4‐イル)カルバマート:
【0477】
【化118】
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【0478】
C
26H
24FN
7O
6の計算上のESMS:549.18;実測値:550.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0033:
N1‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N4‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐N1‐メチルスクシンアミド:
【0479】
【化119】
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【0480】
C
41H
44N
8O
9の計算上のESMS:792.32;実測値:793.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0037:
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート:
【0481】
【化120】
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【0482】
C
47H
47N
7O
10の計算上のESMS:869.34;実測値:870.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0038:
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)(メチル)カルバマート:
【0483】
【化121】
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【0484】
C
45H
43N
7O
9の計算上のESMS:825.31;実測値:826.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0039:
4‐(5‐(ビス(2‐クロロエチル)アミノ)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐メチルブタンアミド:
【0485】
【化122】
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【0486】
C
38H
44Cl
2N
8O
4の計算上のESMS:746.29;実測値:747.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0040:
4‐(5‐(ビス(2‐クロロエチル)アミノ)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)‐N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N‐メチルブタンアミド:
【0487】
【化123】
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【0488】
C
40H
48Cl
2N
8O
5の計算上のESMS:790.31;実測値:791.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0041:
5‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐5‐オキソペンタンアミド:
【0489】
【化124】
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【0490】
C
40H
44N
8O
8の計算上のESMS:764.33;実測値:765.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0042:
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)‐4‐オキソブタノアート:
【0491】
【化125】
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【0492】
C
49H
50N
6O
10の計算上のESMS:882.36;実測値:883.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0043:
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐4‐オキソブタノアート:
【0493】
【化126】
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【0494】
C
48H
49N
7O
10の計算上のESMS:883.35;実測値:884.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0044:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート:
【0495】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
C
50H
56N
8O
9の計算上のESMS:912.42;実測値:913.4(M+H)。
SDC‐TRAP‐0045:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート:
【0497】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
C
44H
43N
7O
9の計算上のESMS:813.31;実測値:814.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0046:
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート:
【0499】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0500】
C
45H
45N
7O
9の計算上のESMS:827.33;実測値:828.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0047:
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート:
【0501】
【化130】
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【0502】
C
45H
45N
7O
9の計算上のESMS:827.33;実測値:828.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0048:
N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)プロパンアミド:
【0503】
【化131】
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【0504】
C
30H
32FN
7O
7の計算上のESMS:621.23;実測値:622.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0049:
1‐(3‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐3‐オキソプロピル)‐5‐フルオロピリミジン‐2,4(1H,3H)‐ジオン:
【0505】
【化132】
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【0506】
C
29H
32FN
7O
6の計算上のESMS:593.24;実測値:594.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0050:
N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)‐N‐メチルプロパンアミド:
【0507】
【化133】
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【0508】
C
31H
34FN
7O
7の計算上のESMS:635.64;実測値:636.6(M+H)。
SDC‐TRAP‐0051:
N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)‐N‐メチルプロパンアミド:
【0509】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
C
29H
30FN
7O
6の計算上のESMS:591.22;実測値:592.2(M+H)。
実施例2
Hsp90を標的とする部分が固形腫瘍に浸透し、かつ毒性低減のために正常組織からの迅速な撤去を示す能力は、Hsp90結合部分として使用されうる化合物ガネテスピブを用いた次の組織分布研究において例証される。
【0511】
[RERFヒトNSCLC異種移植片を担持している雌のCD‐1 nu/nuマウスにおけるガネテスピブの組織分布]
《目的》:
RERFヒトNSCLC異種移植片を担持している雌のCD‐1 nu/nuマウスへのガネテスピブのIV投与後の、血液、肝臓、腎臓、脳、心臓、肺及び腫瘍におけるガネテスピブの分布を確認するため、並びに血漿、赤血球、及び上記組織におけるガネテスピブの代謝プロファイルを調査するため。
【0512】
《研究の大要》:
被験物質:ガネテスピブ
動物:RERFヒトNSCLC異種移植片を担持している雌のCD‐1 nu/nuマウス(N=3/群)
経路:IV
投薬量(Dosage):50mg/kg
投与量(Dose level):10mL/kg
調合:10%DMSO、18%Cremophor(登録商標)RH40、3.6%デキストロースの溶液(DRD)
採血する時点:5分、6、24時間
収集される組織:血液(血漿及び赤血球(RBC))、肝臓、腎臓、脳、心臓、肺、腫瘍。
【0513】
《方法》
<試料調製>
血漿及びRBC
タンパク質沈澱反応:50μLの10倍希釈された血漿又はRBC+150μLのACN(10mMのNH
4OAc)、渦流混合されて10000rpmにて8分間遠心分離処理される;150μLの上清+150μLの水(10mMのNH
4OAc)。
【0514】
その他の組織
タンパク質沈澱反応:100μLのホモジナイズされた組織(組織:PBSバッファーは1:3)+100μLのACN(10mMのNH
4OAc)、渦流混合されて10000rpmにて8分間遠心分離処理される。
【0515】
<生物分析>
HPLC(ケムステーション(ChemStation))
カラム:アジレント(Agilent)Zorbax Eclipse XDB‐C18、4.6×150mm、5μm
移動相:A:10mMのNH
4OAcを含有している水;B:10mMのNH
4OAcを含有している95%ACN。
【0516】
グラジエント:10分間で95/5のA/B〜5/95のA/B、総実行時間は15分間
流速:1ml/分
カラム温度:40℃
波長:254nm
注入体積:100μL
検量線範囲:
血漿:1〜50μM(直線回帰;R
2=0.9901);LLOQ=1μM
RBC:1〜50μM(直線回帰;R
2=0.9987);LLOQ=1μM
腎臓:1〜100μM(直線回帰;R
2=1.0000);LLOQ=1μM
肺:1〜100μM(直線回帰;R
2=1.0000);LLOQ=1μM
心臓:1〜100μM(直線回帰;R
2=0.9998);LLOQ=1μM
肝臓:1〜100μM(直線回帰;R
2=1.0000);LLOQ=1μM
腫瘍:0.1〜10μM(直線回帰;R
2=1.0000);LLOQ=0.1μM
LC‐MS/MS(Q‐Trap(登録商標)4000)
極性:ポジティブ(ESI)
カラム:フェノメネクス(Phenomenex)のSynergi(商標)、2.1×50mm、4μm
移動相:A:0.1%のHCOOHを含有する水;B:0.1%のHCOOHを含有するACN
グラジエント:0.5分間で60/40のA/Bから5/95のA/B、総実行時間は4分間
流速:0.5mL/分
カラム温度:室温
注入体積:20μL
検量線範囲:
血漿:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=0.9994);LLOQ=2.5nM
RBC:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=0.9998);LLOQ=2.5nM
腎臓:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=0.9993);LLOQ=2.5nM
肺:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=0.9993);LLOQ=2.5nM
心臓:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=0.9997);LLOQ=2.5nM
肝臓:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=1.0000);LLOQ=2.5nM
0.5〜5μM(直線回帰;R
2=0.9970);LLOQ=0.5μM
脳:2.5〜500nM(直線回帰;R
2=0.9998);LLOQ=2.5nM
0.5〜5μM(直線回帰;R
2=0.9992);LLOQ=0.5μM
《結果》
<調合物>
投薬用溶液はHPLCによって98.1%の正確度を有することが確認された。
【0517】
<組織分布>
血漿、RBC及び組織中のガネテスピブの濃度は、表1及び
図1において各時点について概括されている。
【0518】
IV注射後5分におけるガネテスピブの平均の血漿中濃度は160μMであり、検討されたすべての組織の中で最も高かった。その後、血漿中ガネテスピブ濃度は急速に下落し、6時間では0.12μMであった。24時間では定量の下限(LLOQ、<2.5nM)未満であった。
【0519】
IV注射後、ガネテスピブは分析された正常組織に広く分布した。5分の時点では、組織の中で最も高いガネテスピブ濃度は腎臓(57.8μM)に、続いて肝臓(46.3μM)及び心臓(36.2μM)において観察された。脳では、0.53μMのガネテスピブが5分の時点で検出されたが、これは組織の間で最も低かった。すべての正常組織において、ガネテスピブの濃度は急速に低下した。
【0520】
5分の時点の腫瘍中のガネテスピブの濃度(2.35M)は血漿及び検討された他の組織のほとんどにおける濃度より低かったが、24時間まで比較的一定したままであった(24時間で0.85μM)。しかしながら、in vitroでのガネテスピブのIC
50値は小さく、24時間の時点でのガネテスピブの腫瘍中濃度はin vitroのHER2アッセイのIC
50(〜30nM)より著しく高かった。よって、ガネテスピブが血流から取り除かれた後でさえも持続した効能が期待される。
【0521】
血漿中のガネテスピブの平均濃度は5分の時点でRBC中の平均濃度より約10倍高く、ガネテスピブがRBCの中ではなく血漿中にとどまる傾向があることが示された。
図3を参照されたい。
【0522】
《結論》
ガネテスピブは、血漿又は検討されたあらゆる他の組織よりも腫瘍中により長く存続するように思われた。
この研究の結果は、ガネテスピブも正常細胞由来のHsp90より腫瘍細胞由来のHsp90に対してより高い結合親和性を有すること、並びに、ガネテスピブが腫瘍中でHsp90及びそのクライアントタンパク質の相対的タンパク質濃度を選択的に変調することが可能であることを示唆している。
ガネテスピブの血漿中濃度は腫瘍中の濃度とは相関しなかった。
【0523】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
《まとめ》
ガネテスピブは様々な組織に広く分布した。該化合物は血漿及び他の組織と比較して腫瘍に蓄積され、この化合物の、腫瘍中のHsp90に対する他の組織中のHsp90よりも高い結合親和性を示していた。かつてはヒトに特異的であると考えられた代謝産物M2も、マウスの肝臓、腎臓、心臓及び肺において検出されたが、血漿中には検出されなかった。M2は、マウスにおいて、及びおそらくは他の生物種においても、血流中に排泄されるようには見えない。
【0525】
実施例3
この実施例は、本発明のSDC‐TRAPに使用するのに適したHsp90を標的とする部分を決定及び選択するための試験としてHER2分解アッセイがどのように使用されうるかを例証し、またHsp90を優先的に発現する細胞を標的とするSDC‐TRAPの能力についてさらに例証する。そのような試験はさらに、当分野において既知の競合結合アッセイ及び細胞を用いるHsp90クライアントタンパク質分解アッセイによるのと同様に、本発明のSDC‐TRAPのHsp90結合能力を決定するために使用されうる。
【0526】
本発明のSDC‐TRAPを用いた処置の後の細胞におけるHER2の分解
方法1:BT‐474細胞は、0.5μM、2μM、若しくは5μMの17‐AAG(陽性対照)又は0.5μM、2μM、若しくは5μMの本発明のHsp90を標的とする部分若しくはコンジュゲートを用いてDMEM培地中で一晩処理される。処理後、それぞれの細胞質試料は、1×10
6個の細胞から、細胞融解バッファー(#9803、セル・シグナリング・テクノロジー(Cell Signaling Technology))の氷上で10分間のインキュベーションによって調製される。その結果得られた、細胞質ゾル画分として使用される上清は、SDS‐PAGE用のサンプルバッファーを用いて溶解されてSDS‐PAGEゲル上で泳動され、セミドライ転写を使用してニトロセルロース膜にブロットされる。ニトロセルロースへの非特異的結合は0.5%のTween(登録商標)を含んだTBS中の5%スキムミルクを用いて室温で1時間ブロッキングされ、次いで抗HER2/ErB2 mAb(ラビットIgG、#2242、セル・シグナリング・テクノロジー)、及び対照のハウスキーピングタンパク質として抗チューブリン(T9026、シグマ)をプローブとして探査される。HRPがコンジュゲートしたヤギ抗ラビットIgG(H+L)及びHRPがコンジュゲートしたウマ抗マウスIgG(H+L)が二次Abとして使用され(#7074、#7076、セル・シグナリング・テクノロジー)、LumiGLO(登録商標)試薬、20×過酸化物(#7003、セル・シグナリング・テクノロジー)が視覚化のために使用される。Hsp90クライアントタンパク質HER2は、細胞が本発明のHsp90を標的とする部分又はSDC‐TRAPで処理されたときに分解される。0.5μMの、陽性対照として使用される既知のHsp90阻害剤である17‐AAGは、HER2の部分的な分解を引き起こす。
【0527】
方法2:BT‐474細胞は、DMEM培地中、96ウェルの黒色のクリアボトムプレートの内側60ウェルに播種され(20,000個の細胞/ウェル)、周囲の36ウェルにはDMEM培地が入れられて、5%のCO
2を伴って37℃で一晩インキュベートされる。2日目に、濃度反応曲線の元になるプレートがつくられ(10点、DMSO中にて3倍希釈の化合物)、続いてDMEMを含有する中間希釈プレート中で1:30希釈がなされる。化合物はこの中間プレートから細胞プレートへと1:10の希釈で移される。その後、細胞は5%のCO
2を伴って37℃で24時間インキュベートされる。
【0528】
細胞はその後、4%パラホルムアルデヒド・リン酸緩衝液中にて室温で30分間固定され、次いで0.1%Triton(登録商標)X‐100/PBSで振盪機にて室温で5分間、5回洗浄することにより透過処理される。細胞はOdyssey(登録商標)ブロッキングバッファー(LI‐COR、#927‐40000)を用いて振盪機にて室温で1.5時間ブロッキングされ、続いてブロッキングバッファーで1:400に希釈されたHER2抗体(CST、#2165)とともに4℃で振盪機にて一晩インキュベートされる。細胞は、0.1%Tween‐20/PBSを用いて振盪機にて室温で5分間、5回洗浄され、ブロッキングバッファーで1:1000に希釈された蛍光標識二次抗体(LI‐COR、#926‐32211)、及び1:10,000に希釈されたDRAQ5(商標)核染色剤(バイオステータス・リミテッド(Biostatus Limited)、#DRAQ5)とともに振盪機にて室温で1時間、インキュベートされる。細胞は、0.1%Tween‐20/PBSを用いて振盪機にて室温で5分間、5回洗浄され、ライコア(LI−COR)のOdyssey画像化ステーションで画像化される。生データはDRAQ5に対して標準化され、HER2のEC50はXLfit(商標)を使用して計算される。
【0529】
上記の手順が利用されて次のHER2分解データが生成され、該データはこれらの例示のSDC‐TRAPがHsp90を優先的に発現している細胞を標的とする能力を示している:
【0530】
【表4-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
【表4-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
実施例4
この実施例は、本発明のSDC‐TRAPの細胞毒性を評価する方法を例証する。
<細胞株> ヒトH3122 NSCLC細胞が入手されて、ウシ胎児血清(10%)、2mMのL‐グルタミン及び抗生物質(100IU/mlのペニシリン及び100μg/mlのストレプトマイシン、シグマ・アルドリッチ(Sigma Aldrich))の存在下でRPMIにて増殖せしめられた。細胞は37℃、5%CO
2の雰囲気で維持された。
【0533】
<細胞生存率アッセイ> 細胞生存率はCELLTITER GLO(登録商標)アッセイ(プロメガ(Promega))を使用して測定された。簡潔に述べると、細胞は最適な播種密度(経験的に決定される)で96ウェルプレートに三連で播種され、37℃、5%CO
2雰囲気で24時間インキュベートされた後に該培養培地に薬物又はビヒクル(0.3%DMSO)が添加された。アッセイの終了時、CELLTITER GLOが製造業者の推奨するようにウェルに添加され、2分間振盪され、室温で10分間インキュベートされた。発光(0.1秒)はVivtor(商標)IIマイクロプレートリーダ(パーキン・エルマー(Perkin Elmer))を用いて測定され、得られたデータはビヒクル対照に対して標準化された細胞生存率を計算するために使用された。
【0534】
上述のような細胞が例示のSDC‐TRAPを用いて処理され、その生存率が同じく上記のようにして決定された。次の表は結果を示している。
【0535】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
実施例5
この実施例は、ヒト及びマウスの血漿中における本発明のSDC‐TRAPの安定性を評価する方法を例証する。
【0537】
SDC‐TRAP‐0022及びSDC‐TRAP‐0028はヒト及びマウスの血漿中にて37℃で2時間インキュベートされ、0.25、0.5、1及び2時間で完全性についてアッセイされた。以下に報告される値は、2時間のインキュベーションの終了時における親化合物の残存である。
【0538】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
実施例6
SDC‐TRAP‐0063の合成についての詳細な模式図
SDC‐TRAP‐0063の合成の詳細なスキームが提供される。当業者であれば、過度の実験作業を行うことなく、本発明の範囲内にあるその他の標的指向性分子コンジュゲートを作製するために本合成スキームを適合させることができよう。
【0540】
本明細書中上記に説明されるように、SDC‐TRAP‐0063は実質的に結合部分ガネテスピブ及びエフェクタ部分イリノテカンのコンジュゲートである。SDC‐TRAP‐0063は、4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラートである。
【0541】
SDC‐TRAP‐0063は、次のスキーム:
【0542】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
に従って合成された。
上記の中間物(INT)の各々の合成は以下のように詳述される。
ターシャリ‐ブチル4‐(2‐ヒドロキシエチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐1)の調製:
2‐(ピペリジン‐4‐イル)エタノール(30g、0.2322mmol)を1,2‐ジクロロメタン(200ml)に溶解した撹拌溶液に、ジ‐ターシャリ‐ブチルジカルボナート(53g、0.24mmol)が少量ずつ添加された。得られた混合物は室温で一晩撹拌された。薄層クロマトグラフィーによる反応完了の確認後、反応混合物は水で洗浄されて濃縮され、化合物INT‐1(52g)を生じた。
【0544】
ターシャリ‐ブチル4‐(2‐((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐2)の調製:
INT‐1(52g、0.23mmol)、4‐ジメチルアミノピリジン(4.2g、3.41mmol)及びトリエチルアミン(92g、908mmol)の1,2‐ジクロロエタン中の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリドが0℃で滴下され、混合物は室温で一晩撹拌された。薄層クロマトグラフィーによる反応完了の確認後、混合物は水で洗浄されて濃縮され、化合物INT‐2(67g)を生じた。
【0545】
ターシャリ‐ブチル4‐(2‐(5‐ニトロ‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐3)の調製:
5‐ニトロ‐1H‐インドール(SM‐2、上記、30g、185mmol)のN,N‐ジメチルホルムアミド(200ml)中の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(13g、325.5mmol)が0℃で少量ずつ添加され、該混合物は室温で30分撹拌された。INT‐2(67g、217mmol)が0℃で添加され、得られた混合物は室温で一晩撹拌された。該混合物が氷水中へ注意深く注ぎ込まれる間に黄色の沈殿物が観察された。混合物は酢酸エチルで抽出された後に脱水及び濃縮されて粗製生成物が得られ、該生成物は次いでシリカゲルクロマトグラフィーによって精製されてINT‐3を黄色の固体(80g)として生じた。
【0546】
化合物ターシャリ‐ブチル4‐(2‐(5‐アミノ‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐4)の調製:
INT‐3(80g、215mmol)の、エタノール(200ml)及びテトラヒドロフラン(350ml)の混合物中の溶液に、ラネーニッケル(10g)が添加された。得られた混合物は水素雰囲気下にて室温で一晩撹拌された。次いで内容物は濾過されて固体が取り除かれ、濃縮されてINT‐4(70g)を生じた。
【0547】
化合物ターシャリ‐ブチル4‐(2‐(5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニルチオアミド)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐5)の調製:
2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルベンゾジチオ酸(SM‐3、46.5g、204mmol)、2‐クロロ酢酸ナトリウム(38g、326.4mmol)及び重炭酸ナトリウム(52.0g、612mmol)の、N,N‐ジメチルホルムアミド(350ml)中の混合物は、酸素を除去するために窒素ガスを使用して脱気された。その後、反応混合物は25℃で3時間撹拌された。第2の反応物であるINT‐4(70.0g、204mmol)のN,N‐ジメチルホルムアミド(150ml)溶液は、シリンジを通して該反応混合物にゆっくり添加された。反応混合物は80℃で3時間撹拌された。反応完了後、反応混合物は酢酸エチルで抽出され、水で洗浄され、次いで塩水で洗浄され、脱水された。フラッシュクロマトグラフィーによる濃縮でINT‐5(58g)を生じた。
【0548】
ターシャリ‐ブチル4‐(2‐(5‐(7‐ヒドロキシ‐6‐イソプロピル‐2‐オキソ‐4‐チオキソ‐2H‐ベンゾ[e][1,3]オキサジン‐3(4H)‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐6)の調製:
化合物INT‐5(27g、50.86mmol)のテトラヒドロフラン(200ml)中の撹拌溶液に、カルボニルジイミダゾール(16.5g、101.7mmol)が少量ずつ添加された。得られた混合物は、窒素雰囲気下にて室温で3時間撹拌され、次いで水中に注ぎ込まれて酢酸エチルで抽出された。有機質層は無水Na
2SO
4で脱水され、濃縮されてINT‐6(28g)を生じた。
【0549】
ターシャリ‐ブチル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(INT‐7)の調製:
化合物INT‐6(28g、50.86mmol)の無水エタノール(200mL)中の撹拌溶液にヒドラジン水化物(5ml、102.2mmol)が添加され、得られた混合物はアルゴン雰囲気下にて室温で一晩撹拌された。反応生成物はショートパッドのシリカゲルで濾過され、続いて濃縮及び完全乾燥されてINT‐7(16.4g)を生じた。
【0550】
4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(1‐(2‐(ピペリジン‐4‐イル)エチル)‐1H‐インドール‐5‐イル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(INT‐8)の調製:
化合物INT‐7(8g、14.3mmol)のメタノール(40mL)中溶液に、1.0Mのメタノール中HCl溶液(100ml)が添加された。生じた混合物は室温で一晩撹拌された。得られた固体は濃縮され、次いでメタノールで洗浄されてINT‐8を塩酸塩(4.8g)として生じた。
【0551】
4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(1‐(2‐(ピペリジン‐4‐イル)エチル)‐1H‐インドール‐5‐イル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール塩酸塩(INT‐8、3.0mmol)及び(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(4‐ニトロフェニル)カルボナート(INT‐9、3.0mmol)の、ジメチルホルムアミド(40mL)中の0℃の撹拌溶液に、トリエチルアミン(4.0mmol)が滴下され、該混合物は0℃で1時間撹拌された。その後、50mLの水が該混合物に注ぎ込まれた。この黄色の懸濁液は室温で1時間撹拌され、次いで濾過された。濾過ケークは水で洗浄され(10mL×2)、カラムクロマトグラフィーによって精製されてSDC‐TRAP‐0063を白色固形物(2.20g、2.5mmol)として生じた。
【0552】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.21(d、J=9.2Hz、1H)、7.84(d、J=2.5Hz、1H)、7.68(s、1H)、7.64‐7.56(m、2H)、7.47(d、J=8.7Hz、1H)、7.24‐7.12(m、2H)、6.55(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、6.37(d、J=4.2Hz、2H)、5.73(d、J=16.3Hz、1H)、5.36‐5.24(m、3H)、4.41(d、J=13.5Hz、1H)、4.29(q、J=9.3、7.5Hz、3H)、3.17(q、J=7.7Hz、2H)、3.06(t、J=12.7Hz、1H)、2.96‐2.77(m、2H)、2.42(s、2H)、1.90(dq、J=14.2、7.1Hz、6H)、1.45‐1.33(m、5H)、1.31‐1.22(m、1H)、1.04(t、J=7.3Hz、3H)、0.50(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
49H
49N
7O
9の計算上のESMS:879.4;実測値:880.2(M+H
+)。
【0553】
実施例7
次の実施例は、SDC‐TRAP‐0063(実施例6に記載)を特徴解析するためにいくつかのアッセイを使用する。
【0554】
HER2分解及びHsp90結合アッセイによって決定されるようなin vitroの活性については以下に述べられている。HER2分解アッセイ及びHsp90結合アッセイのプロトコールは実施例11及び12にそれぞれ提示されている。
【0555】
【表7】
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【0556】
血漿中でのSDC‐TRAP‐0063の安定性を決定するために、該化合物はマウス血漿に曝露され、1時間の時点で残存している化合物の比率(%)が決定された。1時間後、11.1%のSDC‐TRAP‐0063が残存していた。以下に示されるように、SDC‐TRAP‐0063は崩壊して分解産物1(DP‐1、Hsp90阻害剤フラグメント)及びSN‐38となる。
【0557】
【化136】
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【0558】
SDC‐TRAP‐0063の分解がマウスの血漿中において観察された。フラグメントDP‐1及び搭載物(SN‐38)の放出プロファイルは、実施例16〜18において提示されるプロトコールに従って決定された。
【0559】
【表8】
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【0560】
SDC‐TRAP‐0063が選択的に腫瘍細胞を標的としているかどうか判断するために、SDC‐TRAP‐0063並びにその分解産物DP‐1及びSN‐38の組織分布がマウスの血漿、腫瘍及び心臓においてモニタリングされた。これらの実験のデータは、以下の表及び
図15A〜Cに示されている。該データは、化学療法剤のSN‐38を含むSDC‐TRAP‐0063の分解産物がそうであるように、SDC‐TRAP‐0063が選択的に腫瘍細胞を標的として該細胞内に蓄積することを実証している。
【0561】
【表9】
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【0562】
HCT‐116結腸がんモデルにおけるマウス異種移植効能データ
異種移植腫瘍モデルはSDC‐TRAP‐0063の抗腫瘍性の効能を評価するために使用された。該腫瘍モデルは、HCT‐116腫瘍細胞をマウスに移植し、腫瘍体積及び腫瘍体積の変化に対するSDC‐TRAP‐0063の効果を試験することにより確立された。
【0563】
ヒトの結腸直腸腺癌腫瘍細胞HCT116はATCCから購入された。該細胞はマッコイの5a培地(McCoy’s 5a Medium)にて単層培養としてin vitroで維持された。次いでウシ胎児血清が培地に添加された。ウシ胎児血清の終濃度は10%であった。細胞は37℃及び5%CO
2で培養された。腫瘍細胞は、トリプシン‐EDTA処理によって1週間に2回定期的に継代培養された。指数増殖期の細胞が腫瘍接種のためにハーベストされて計数された。
【0564】
100匹の18〜22gの5〜7週齢の雌のBALB/cAヌードマウスは、各動物(0.1 mL/マウス)の背部にHCT116細胞(2.0×10
6個、Matrigel(登録商標)を用いて1:1)を皮下接種された。平均腫瘍体積が約150〜250mm
3に達した時、接種を受けたマウスのうち60匹が腫瘍の成長に基づいて選択され、次の表による6つの処置群(1群当たりマウス10匹)に無作為に群分けされた。処置を施されないマウスは安楽死せしめられた。動物は、中華人民共和国上海の上海中英SIPPR/BK実験動物株式会社(Shanghai SINO−British SIPPR/BK Lab Animal Ltd)を通じて調達された。マウスは以下の表に示されるように処置された:
【0565】
【表10】
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【0566】
用量調製及び処置スケジュール
SDC‐TRAP‐0063、SDC‐TRAP‐0046、SYN‐01(ガネテスピブ)及びイリノテカンの投薬用溶液は、DRD調合プロトコールに従って調製された(10%ジメチルスルホキシド(DMSO)、18%Cremophore RH40、3.6%デキストロース、68.4%滅菌水及び確実に溶解した薬物が所望のDMSO中濃度で添加された)。投与は27ゲージのIV針で行われた。
【0567】
抗腫瘍活性の評価
処置期間の間、移植された腫瘍は測径器によって1週間に2回測定された。腫瘍は最大の幅(X)及び長さ(Y)について測定され、腫瘍体積(V)は式:V=(X
2Y)/2を使用して計算された。対照群と処置群との間の腫瘍体積の差は、対応のない両側スチューデントt検定を使用して有意性について解析された。P<0.05が統計的に有意であるとみなされた。動物の体重も1週間に2回計量及び記録された。化合物処理後の日々における腫瘍体積の変化は
図4に示されている。化合物処理後の日々における動物の体重の変化は
図5に示されている。
【0568】
MCF‐7乳がんモデルにおけるマウス異種移植効能データ
SDC‐TRAP‐0063の抗腫瘍性の効能を評価するための異種移植腫瘍モデルは、マウスにMCF‐7乳がん細胞を移植して腫瘍体積及び腫瘍体積の変化に対するSDC‐TRAP‐0063の効果を試験することにより確立された。
【0569】
MCF‐7乳がん細胞はATCCから購入された。該細胞はマッコイの5a培地にて単層培養としてin vitroで維持された。次いでウシ胎児血清が培地に添加された。ウシ胎児血清の終濃度は10%であった。細胞は37℃及び5%CO
2で培養された。腫瘍細胞は、トリプシン‐EDTA処理によって1週間に2回定期的に継代培養された。指数増殖期の細胞が腫瘍接種のためにハーベストされて計数された。
【0570】
75匹の24〜30gの10〜13週齢の雌のCD‐1ヌードマウスは、MCF‐7細胞(5.0×10
6個/マウス)の乳房脂肪体への同所性接種を受けた(0.1mL/マウス)。60日エストロゲンペレット剤が、細胞移植の前日に移植された。平均腫瘍体積が約100〜225mm
3に達した時、接種を受けたマウスのうち40匹が腫瘍の成長に基づいて選択され、次の表による5つの処置群(1群当たりマウス8匹)に無作為に群分けされた。処置を施されないマウスは安楽死せしめられた。動物はCRL(米国マサチューセッツ州ウィルミントン)を通じて調達された。動物は下記の表に述べられたように処置された。
【0571】
【表11】
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【0572】
用量調製及び処置スケジュール
SDC‐TRAP‐0063、ガネテスピブ及びイリノテカンの投薬用溶液は、標準的なDRD調合で調製された(10%DMSO、18%Cremophor(登録商標)RH40、3.6%デキストロース、68.4%滅菌水、さらに確実に溶解せしめられた原薬がDMSOに含めて添加された)。投与は27ゲージのIV針で行われた。コンボ群では、イリノテカンがガネテスピブの2時間後に投与された。
【0573】
抗腫瘍活性の評価
処置期間の間、移植された腫瘍は測径器によって1週間に2回測定された。腫瘍は、最大の幅(X)及び長さ(Y)及び高さ(Z)について測定され、腫瘍体積(V)は式:V=0.5236*X*Y*Zを使用して計算された。対照群と処置群との間の腫瘍体積の差は、%T/C値を使用して有意性について解析された。動物の体重も1週間に5回計量及び記録された。化合物処理後の日々における腫瘍体積の変化は
図6に示されている。化合物処理後の日々における動物の体重の変化は
図7に示されている。
【0574】
予備的な毒物学的評価データ(TK分析、ラットにおける様々な用量レベルでの骨髄抑制に関するバイオマーカー分析):
図8に示されたデータは、より高用量(150mg/kg/1×wk)のコンジュゲートSDC‐TRAP‐0063が、より低用量(100mg/kg/1×wk)と比較して腫瘍体積の増加の抑制を長く維持するようであることを示している。いずれの用量のSDC‐TRAP‐0063も、エフェクタ部分であるイリノテカン単独、又はコンジュゲートしていない結合部分ガネテスピブ及びエフェクタ部分イリノテカンが一緒に投与されるよりも、腫瘍成長の抑制が大きい。
【0575】
実施例8
[レナリドミドのコンジュゲートであるSDC‐TRAP‐0178の合成及び試験]
HSP90阻害剤フラグメント3とレナリドミドとのコンジュゲートであるSDC‐TRAP‐0178の合成及び試験について、以下に例示される。
【0576】
《レナリドミドのコンジュゲートであるSDC‐TRAP‐0178の合成及び構造》
【0577】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
ステップ‐1:レナリドミド1(520mg、2mmol)の乾燥THF(70mL)中の撹拌懸濁液に、クロロギ酸4‐ニトロフェニル(605mg、3mmol)が添加された。反応混合物は2時間還流され、ほぼ40mLに濃縮され、酢酸エチルでトリチュレーションされて白色沈殿物を生じた。固体は濾過によって収集され、酢酸エチルで洗浄されてカルバマート2(650mg、77%)が得られた。
【0579】
ステップ‐2:ジイソプロピルエチルアミン(33mg、0.25mmol)が、Hsp90阻害剤フラグメント3(120mg、0.2mmol)及び活性化レナリドミド2(86mg、0.2mmol)の無水DMF(5mL)中の撹拌溶液に添加された。反応混合物は室温で18時間撹拌され;その後、水(5mL)で希釈されて酢酸エチル(100mL)で抽出された。有機相は脱水され(硫酸ナトリウム)、濾過及び蒸発濃縮された後にフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル(1:1)及び酢酸エチル‐メタノール(98:2))が行われて、SDC‐TRAP‐0178(95mg、53%)が白色固形物として得られた。
【0580】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.02(s、1H)、10.22(s、1H)、10.17(s、1H)、9.74(s、1H)、9.02(t、J=5.9Hz、1H)、7.86‐7.77(m、1H)、7.58‐7.46(m、4H)、7.45‐7.37(m、2H)、6.73(d、J=11.9Hz、3H)、6.33(s、1H)、5.13(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.50(d、J=17.6Hz、1H)、4.41(d、J=17.6Hz、1H)、3.76(s、2H)、3.48(s、2H)、3.25‐3.13(m、4H)、3.02‐2.85(m、2H)、2.66‐2.57(m、1H)、2.45‐2.31(m、1H)、2.14(s、6H)、2.04‐2.02(m、1H)、1.06(t、J=7.2Hz、3H)、0.91(d、J=6.9Hz、6H)。
【0581】
C
47H
49N
9O
9の計算上のESMS:883.37;実測値:884.1(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0178は実施例12に記載されたHER2分解アッセイで試験された。結果は以下の表に述べられている。
【0582】
《SDC‐TRAP‐0178のHER2分解アッセイ》
【0583】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
《SDC‐TRAP‐0178のマウス血漿中安定性アッセイ》
10μmole(μM)の静脈内用量のSDC‐TRAP‐0178が1時間後にマウスの血漿中に残存している比率(%)は、実施例16に述べられたプロトコールによって決定された:
【0585】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
《SDC‐TRAP‐0178の組織分布》
血漿及び腫瘍におけるSDC‐TRAP‐0178の組織分布は実施例14に述べられたプロトコールに従って決定された。そのデータは以下の表に述べられている:
【0587】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
《さらなるSDC‐TRAP分子の細胞毒性の決定》
さらなるSDC‐TRAP分子の細胞毒性は、BT‐474、SW780及びRT‐112がん細胞株において決定された。細胞毒性は実施例13に述べられたプロトコールに従って決定された。結果は以下の表に示されている。
【0589】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
実施例9
[腫瘍収縮に対する様々なSDC‐TRAPの効果を評価することによるIC
50の決定]
H3122細胞は、細胞7,500個/90μL/ウェルとして96ウェルプレートに播種され、24時間インキュベートされた。下記の図式(各セルはプレート中のウェルを表わしている)に従って、それぞれの96ウェルプレートの各6ウェルにおいて、14種のSDC‐TRAPと、さらに対照としてガネテスピブが、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で系列希釈された。
【0591】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
プレート#1及び3(連続のプレート)の各ウェルに145μLの培地が添加され、細胞がインキュベートされた。プレート#2及び4(パルスのプレート)のウェルは1時間インキュベートされ、次いでウェルは新鮮な培地で2回すすがれてコンジュゲートが取り除かれ、次に洗浄された各ウェルに145μLの培地が添加された。IC
50は、48時間及び72時間の薬物曝露の後に顕微鏡で視覚的に決定された。さらに72時間の時点では、50μLの細胞培養上清が50μLのCellTiter‐Gloと混合されて発光が測定され、該発光から各コンジュゲートのIC
50が計算された。
【0594】
これらのSDC‐TRAPの腫瘍への効果を実証するデータは
図4〜8に述べられている。
実施例10
[SDC‐TRAPへの連続的曝露及びパルス状曝露のIC
50]
IC
50の毒性は、実施例9において述べられたプロトコールに従って、H3211細胞を使用して、3連で実行された14種のSDC‐TRAPへの72時間の連続曝露について、及び2連のパルス曝露(コンジュゲート化合物への1時間の「パルス」曝露とその後のコンジュゲートを含まない培地中での72時間のインキュベーション)について決定された。実験データは以下の表に述べられている。
【0595】
【表18-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
【表18-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
実施例11
[Hsp90
α結合アッセイのプロトコール]
Hsp90組換え酵素、FITC標識されたゲルダナマイシン、アッセイバッファー及び低結合性384ウェルプレートが含まれているビーピーエス・バイオサイエンス(BPS Bioscience)のHsp90
α蛍光アッセイキット(カタログ#50294)が、Hsp90
α結合をアッセイするために使用された。ジチオスレイトール(DTT)(カタログ#D0643)及びウシ血清アルブミン(BSA)(カタログ#A2153)はシグマ・アルドリッチ(Sigma−Aldrich)から入手された。蛍光偏光はPHERAstar(登録商標)マイクロプレートリーダ(ベーエムゲー・ラボテッヒ・ゲーエムベーハー(BMG LABTECH GmbH)、ドイツ連邦共和国オルテンベルク)を使用して測定された。
【0598】
化合物はDMSO中で1mMに希釈され、3倍段階希釈を行うために化合物希釈プレートに装入されて合計8種の濃度が作られた。希釈プレートから1μLの化合物が、アッセイキットに提供された低結合性アッセイプレートへと移された。終濃度7ng/μLのHsp90
α、5nMのFITC標識ゲルダナマイシン、2mMのDTT及び0.1mg/mLのBSAを有する5mLのHsp90
α結合溶液が調製された。49μLの結合溶液がマイクロプレートの各ウェルに添加され、室温で1時間インキュベートされ、次いでPHERAstarマイクロプレートリーダを使用して読み取られた。高値対照試料は化合物を含有せずHsp90
αを含有し;低値対照試料は化合物もHsp90
αも含有していなかった。阻害率(%)は、高値対照を100%、低値対照を0%の阻害として使用して計算された。IC
50はグラフパッド・プリズム(GraphPad Prism)4ソフトウェアを使用して計算された。
【0599】
実施例12
[BT‐474細胞株を用いたHER2分解アッセイ]
HER2は、いずれもアポトーシスを抑制して腫瘍細胞の生存、遺伝子転写、血管新生、細胞増殖、遊走、有糸分裂、及び分化を促進する、ホスファチジルイノシトール‐3‐キナーゼ‐Akt/タンパク質キナーゼB(PI3K‐Akt)経路及びマイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)経路へのその内的関与ゆえに、抗がん薬の重要な標的として浮上してきた。HER2の分解は、Hsp90を標的とする抗がん治療薬の効能の尺度である。従って、Hsp90に結合する結合部分を含む本発明のSDC‐TRAP分子は、次のHER2分解アッセイにおいて試験された。
【0600】
BT‐474細胞(ヒト乳がん細胞株ATCC HTB‐20)はATCCから入手され、12ウェル組織培養プレートに0.2×10
6個/1.8mL/ウェルとして播種された。細胞は、DMEM+10%FBS、+1%P/S、+1.5g/L重炭酸ナトリウムの中で37℃にて6時間を超えてインキュベートされた。被験化合物はそれぞれDMSOを用いて5μM〜78nMの4倍段階希釈に漸減され、200μLの漸減物が細胞プレートの各ウェルに添加された。DMSOの終濃度は0.2%であった。細胞は、37℃、5%CO
2で一晩インキュベートされた。
【0601】
培地がプレートから傾瀉され、細胞はPBS中で1回洗浄された。1ウェル当たり400μLのトリプシン(EDTA)が添加され、細胞は2〜3分間インキュベートされた。細胞は、トリプシンを無効化するために1mlの培地が入ったFACSチューブ内に収集され、1200rpmで5分間遠心分離処理された。上清が傾瀉され、細胞は、チューブ1本あたり5μLのFITC(抗HER2/nu)/200μLの染色バッファー(1×PBS+1%FBS+0.05%アジ化ナトリウム)に再懸濁された。対照は5μLのIgGアイソタイプ対照及び染色バッファーのみとした。チューブは室温で暗所にて30分間インキュベートされた。1mLの染色バッファーが各チューブに添加され、チューブは1200rpmで6分間遠心分離処理された。上清は傾瀉され、300μLの染色バッファーが各チューブに添加され、該チューブはFACS(サイトメータ)分析のために4℃で保管された。サイトメータの読取値は標準化され、各化合物の潜在能力はXLfit(商標)ソフトウェアを用いて計算されたIC
50で評価される。
【0602】
実施例13
[がん細胞株を用いた細胞毒性アッセイ]
SDC‐TRAP分子の細胞毒性は3種のがん細胞株において決定された。細胞5000個/100μL/ウェルのヒト乳がん細胞株BT‐474(ATCC #HTB‐20)及びヒト膀胱がん細胞株SW780(ATCC# CRL‐2169)、並びに細胞5000個/ウェルのヒト膀胱がん細胞株RT‐112が、96ウェルの平底組織培養プレートに播種され、5%CO
2中にて37℃で一晩インキュベートされた。BT‐474及びSW780細胞は、DMEM+10%FBS、+1%P/S、+1.5g/L重炭酸ナトリウムにおいて培養され;RT‐112細胞は、EMEM+10%FBS、+1%P/Sにおいて培養された。SDC‐TRAP‐0178は10μMから10nMまでの10倍段階希釈によって漸減されて、10μL/ウェルとしてプレートに添加された。細胞プレート中のDMSOの終濃度は0.25%であった。プレートは5%CO
2で37℃にて72時間インキュベートされた。80μLのCellTiter‐Gloが各ウェルに添加され、続いて暗所にて15分間の室温インキュベーションが行われた。細胞は発光によって測定された。IC
50はXLfit(商標)ソフトウェアを使用して計算された。
【0603】
実施例14
[SDC‐TRAP腫瘍試料のための組織分布用の抽出手順]
SDC‐TRAP分子は所望の細胞に対して特異的に標的化される能力を有している。例えば、SDC‐TRAP分子はがんを治療するために腫瘍及び腫瘍細胞に標的化されることが可能である。本実施例は、腫瘍試料から本発明のSDC‐TRAP分子を抽出するプロトコールについて述べる。
【0604】
メタノール中のSDC‐TRAP‐0002の150ng/mL溶液は、内部スパイキング溶液(DMSO中に500μg/mLのSDC‐TRAP‐0002)を使用して調製された。SDC‐TRAP分子並びに該分子のHsp90i結合部分及びエフェクタ部分のDMSO中の10mMストック溶液を使用して、DMSO中で0.025、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、250、及び500μMのスパイキング溶液が調製された。5μLの各スパイキング溶液が深型96ウェルプレートに添加された。
【0605】
品質管理標準品は、深型96ウェルプレートに3連で添加された0.1、1、及び10μMの較正標準スパイキング溶液5μLと、50μLのマトリックス(血漿又はホモジナイズされた腫瘍)の添加とから調製された。
【0606】
被験試料を調製するために、被験血漿はブランクの血漿を使用して必要に応じて希釈された。腫瘍試料は液体窒素中で微粉砕され、計量され、試料重量の5×体積のPBS中にてホモジナイズされた。50μLの、未知の血漿又は腫瘍ホモジナイズ試料が、5μLのDMSOと混合せしめられた。試料は、200μLの内部標準溶液を用いて、較正標準品、QC標準品、及び未知試料を沈殿させることにより抽出された。試料は渦流混合により室温でおよそ1.5分間混合され、次いで2〜8℃で遠心分離処理された。150μLの上清が収集され、25μLの水が添加された。試料は混合されてLC‐MS/MSによって分析された。
【0607】
実施例15
[マウスにおけるSDC‐TRAP‐0063の組織分布の研究]
次の実験はSDC‐TRAP分子が所望の組織を特異的に標的とする能力を実証するために行なわれた。例示のSDC‐TRAP分子であるSDC‐TRAP‐0063は以下のプロトコールに従ってマウスに投与され、組織分布を評価するために組織試料が収集された。
【0608】
血漿、心臓及び腫瘍の試料が安楽死させたマウスから摘出され、組織重量の5倍のPBS中でホモジナイズされ、50μLの試料につき5μLのDMSOで希釈された。分析に先立って、55μLの試料及び較正標準品が96ウェルプレートにおいて200μLのメタノール中で沈殿せしめられた。試料はボルテックスミキサーで室温にて1500rpmで1.5分間混合され、次いで8℃にて4400rpmで10分間遠心分離処理された。各上清の150μLが新しい96ウェルプレートのウェルに移され、25μLの水が添加されて試料と混合せしめられた。試料は、フェノメネクス(Phenomenex)のKinetex(登録商標)2.6μm C18 100A、30×2.1mmカラムを使用して0.5mL/分で3.5分間、TIS検出器を備えて、LCMS/MSによって分析された。雌のSCIDマウスからの試料の分析については、溶媒A(水/0.1%ギ酸)及びB(アセトニトリル/0.1%ギ酸)のグラジエントが以下の表Aのように使用された。雄のSD及びCD‐1マウスからの組織を分析するために使用された溶媒グラジエントは以下の表Bに示されている。
【0609】
【表19】
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【0610】
【表20】
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【0611】
SDC‐TRAP‐0063並びにその予期される分解産物DP‐1、(ガネテスピブ)及びエフェクタ部分SN‐38(イリノテカン)の、注入後記載の時点の、雌のSCIDマウスの血漿、腫瘍及び心臓における分布は、以下の表及び
図9に示されている。同様のデータは雄のSDマウス(
図10)及び雄のCD‐1マウス(
図11)からも収集された。表型式のデータは示されていない。いずれの場合にも、処置後48時間にわたって収集されたデータは、結合部分及びエフェクタ部分が腫瘍に蓄積かつ存続するが血漿及び心臓では急速に減少することを示し、SDC‐TRAP分子の効能を実証している。
【0612】
【表21】
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【0613】
SDC‐TRAP‐0056及びSDC‐TRAP‐0052並びにSN‐38及びイリノテカンの組織分布は、SDC‐TRAP‐0063、DP‐1及びSN‐38について上述されたようにして雌のSCIDマウスにおいて評価された。いずれの場合にも、データは、SDC‐TRAP分子及びエフェクタ部分が腫瘍内に蓄積及び存続するが血漿からは急速に減少することを実証し、SDC‐TRAP分子の効能を実証している。データは以下の表に示されている。
【0614】
【表22】
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【0615】
実施例16
[SDC‐TRAP化合物のための血漿中安定性プロトコール]
SDC‐TRAP‐0002のメタノール中の150ng/mLの溶液は内部標準スパイキング溶液を使用して調製された。この溶液は本研究の全ての血漿試料を沈殿させるために使用された。200μLがドライアイス上の深型96ウェルプレートにピペットで移された。DMSO中の1mMストック10μLが1.5mLの微量遠心チューブに添加され、次いで990μLの血漿が添加された。試料は渦流混合によって混合され、次いで50μLの各試料が内部標準溶液の入った96ウェルプレートに3連で添加された。これは0時間の時点の試料とされた。残る血漿試料のうち250μLが、1時点につき1枚として4枚の深型96ウェルプレートそれぞれに添加された。試料は穏やかに振盪しながら37℃で0.25、0.5、及び1時間インキュベートされた。各時点の後、各試料の1枚のプレートが振盪機から取り出され、およそ2分間氷上に置かれた。50μLの血漿アリコート(3連)が内部標準溶液の入った深型ウェルプレートに添加された。最後の時点が抽出された後、深型96ウェルプレートは渦流混合され、次いで2〜8℃で遠心分離処理された。150μLの上清が収集されて25μLの水が添加された。試料は混合されてLC‐MS/MSによって分析された。
【0616】
実施例17
[マウス血漿中におけるSDC‐TRAPの安定性]
マウス血漿中における7種のSDC‐TRAPの安定性は以下のように測定された。共通ストックからの990μLのマウス血漿アリコートに対し、下記の表中に特定された7種のSDC‐TRAP試料のうち1つの1mMストック10μLがスパイクされた。各試料は混合されて、各々が0、15分、30分又は1時間の時点に相当している250μLのアリコートに分割された。この決められた時点において、3×50μLの試料がそれぞれ200μLの内部標準を含有するメタノールと混合せしめられ、全ての時点の試料が抽出されるまでドライアイス上に保持された。試料はまとめて1500rpmで1.5分間渦流混合され、次いで4400rpmで8℃にて10分間遠心分離処理された。150μLの各上清が新しい96ウェルプレートに移され、25μLの水が添加及び混合され、次いで各試料は実施例16に記載されるようにLCMS/MSによって分析された。1時間の時点で収集されたデータが以下の表に述べられている。
【0617】
【表23】
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【0618】
上記、並びに0、15分、30分及び1時間の時点で得られたデータは
図12にグラフ形式で示されている。
図12に示されるように、本発明のSDC‐TRAP分子はマウス血漿中において安定である。
【0619】
実施例18
[マウス血漿中及び細胞培養培地中におけるSDC‐TRAPの安定性]
様々な結合部分及び特定のエフェクタ部分(SN‐38/イリノテカン)を備えた6種のSDC‐TRAP分子の、マウス血漿中及び細胞培養培地中における安定性が評価された。マウス血漿試料は実施例16に従って調製された。98μLのDMEM+10%FBS、+1%P/S、+1.5g/L重炭酸ナトリウムの細胞培養培地は2μLのDMSOと混合されて、0、1、2、及び18時間の時点につき250μLとして96ウェルプレート中に等分された。血漿試料は必要とされている間は150rpmで混合され、実施例16による分析のために抽出及び処理された。
【0620】
96における3×50μLの培地試料は、最後の時点が抽出されるまで−80℃で96ウェルプレート中に保持された。ISを含有するメタノール200μLが添加され、1500rpmにて室温で1.5分間渦流混合された。試料は4400rpmにて8℃で10分間遠心分離処理された。150μLの上清が新しい96ウェルプレートに移され;25μLの水が各ウェルに添加され;かつ混合されて、該試料は実施例16に記載された手順に従って分析された。
【0621】
【表24】
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【0622】
実施例19:ボリノスタットを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0117
N1‐((4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)オキシ)‐N8‐フェニルオクタンジアミド
【0623】
【化138】
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【0624】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.91(s、1H)、11.40(s、1H)、9.83(s、1H)、9.58(s、1H)、9.39(s、1H)、7.62‐7.54(m、2H)、7.35‐7.23(m、4H)、7.18‐7.10(m、2H)、7.05‐6.96(m、1H)、6.78(s、1H)、6.26(s、1H)、3.48(s、2H)、3.40(s、4H)、2.97(p、J=6.9Hz、1H)、2.40‐2.24(m、6H)、2.07(t、J=7.3Hz、2H)、1.54(dt、J=22.8、7.3Hz、4H)、1.36‐1.25(m、4H)、0.95(d、J=6.9Hz、6H);C
37H
45N
7O
7の計算上のESMS:699.34;実測値:700.3(M+H)
+。
【0625】
SDC‐TRAP‐0118
N1‐((4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボニル)オキシ)‐N8‐フェニルオクタンジアミド
【0626】
【化139】
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【0627】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、11.37(s、1H)、9.84(s、1H)、9.53(d、J=19.5Hz、2H)、7.58(dt、J=7.3、1.0Hz、2H)、7.52‐7.39(m、3H)、7.32‐7.22(m、2H)、7.06‐6.90(m、2H)、6.69(s、1H)、6.43(d、J=3.1Hz、1H)、6.23(s、1H)、4.22(t、J=7.1Hz、2H)、3.91(s、2H)、2.95‐2.80(m、3H)、2.29(t、J=7.4Hz、2H)、2.07(t、J=7.3Hz、2H)、1.79‐1.64(m、4H)、1.54(dt、J=24.2、6.6Hz、5H)、1.43(s、1H)、1.37‐1.25(m、4H)、1.16(q、J=12.3、9.7Hz、4H)、0.80(d、J=6.8Hz、6H);C
41H
49N
7O
7の計算上のESMS:751.37;実測値:752.3(M+H)
+。
【0628】
in vitroの活性は本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物について決定された:
【0629】
【表25】
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【0630】
実施例20:5‐FUを含むSDC‐TRAP
例示の合成プロトコール:
【0631】
【化140】
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【0632】
ステップ‐1:5‐フルオロウラシル1(650mg、5mmol)の無水DMF(8mL)中の溶液に、トリエチルアミン(100mg、1mmol)が撹拌しながら添加された。5分後、アクリル酸メチル2(1g、10mmol)が滴加された。撹拌は36時間継続された。溶媒が減圧下で蒸発せしめられ、残渣はクロマトカラム(95:5のCH
2Cl
2/MeOH)で精製されて化合物3(860mg、75%)を生じた。
【0633】
ステップ‐2:化合物3(800mg、3.47mmol)の、MeOH(4mL)と2N NaOH水溶液(3mL)との混合物中の溶液は、60℃で4時間加熱された。溶媒が減圧下で除去され、残渣は10%HClの溶液を使用したpH2への酸性化に供されて、酸4を白色結晶として生じた。
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ:12.43(s、1H);11.78(s、1H);8.06(d、J=7.2Hz、1H);3.82(t、J=6.9Hz、2H);2.63(t、J=6.9Hz、2H)
ステップ‐3:酸4(42mg、0.2mmol)及びアミン5(82mg、0.2mmol)の、無水DMF(4mL)中の溶液に、EDC(60mg、0.3mmol)及びHOBT(27mg、0.2mmol)が添加された。反応混合物は室温で5時間撹拌された。反応混合物は5mLの水で希釈され、100mLの酢酸エチルで抽出された。有機相は硫酸ナトリウムで脱水され、濾過されて蒸発濃縮せしめられ、その後フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル(1:1)及び酢酸エチル‐メタノール(98:2))が行われてSDC‐TRAP‐0049(95mg、80%)を白色固形物として生じた。
【0634】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、11.75(s、1H)、9.62(s、1H)、9.42(s、1H)、8.04(d、J=6.9Hz、1H)、7.32‐7.30(m、2H)、7.15‐7.12(m、2H)、6.77(s、1H)、6.27(s、1H)、3.82(t、J=6.8Hz、2H)、3.54‐3.33(m、6H)、2.90(ddt、J=13.9、9.7、5.3Hz、1H)、2.73‐2.60(m、2H)、2.34‐2.29(m、4H)、0.94(dd、J=11.8、6.9Hz、6H);C
29H
32FN
7O
6の計算上のESMS:593.24;実測値:594.2(M+H)
+。
【0635】
次の化合物は上記と同じ一般的な方式で作製された:
SDC‐TRAP‐0051
N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)‐N‐メチルプロパンアミド
【0636】
【化141】
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【0637】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.90(s、1H)、11.75(s、1H)、9.56(s、1H)、9.47(d、J=14.3Hz、1H)、8.04(d、J=6.9Hz、1H)、7.54‐7.35(m、3H)、6.95(td、J=8.9、2.0Hz、1H)、6.74(d、J=13.6Hz、1H)、6.47‐6.40(m、1H)、6.23(d、J=4.1Hz、1H)、4.37(t、J=6.0Hz、1H)、4.28(t、J=6.5Hz、1H)、3.82(t、J=6.8Hz、1H)、3.60(q、J=6.8Hz、3H)、3.54‐3.33(m、6H)、2.90(ddt、J=13.9、9.7、5.3Hz、1H)、2.73‐2.60(m、5H)、2.34(t、J=6.7Hz、1H)、0.84(dd、J=11.8、6.9Hz、6H);C
29H
30FN
7O
6の計算上のESMS:591.22;実測値:592.1(M+H)
+。
【0638】
SDC‐TRAP‐0048
N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)プロパンアミド
【0639】
【化142】
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【0640】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、11.77(s、1H)、9.56(s、1H)、9.48(s、1H)、8.00(t、J=5.6Hz、1H)、7.93(d、J=6.8Hz、1H)、7.50(d、J=8.7Hz、1H)、7.41(t、J=2.1Hz、2H)、6.93(dd、J=8.6、2.1Hz、1H)、6.73(s、1H)、6.43(d、J=3.2Hz、1H)、6.23(s、1H)、4.31(t、J=5.3Hz、2H)、3.81(t、J=6.6Hz、2H)、3.67(t、J=5.4Hz、2H)、3.57(s、1H)、3.48‐3.31(m、13H)、3.15(q、J=5.6Hz、2H)、2.90(p、J=6.8Hz、1H)、2.45(t、J=6.7Hz、2H)、0.83(d、J=6.9Hz、6H);C
30H
32FN
7O
7の計算上のESMS:621.23;実測値:622.2(M+H)
+。
【0641】
SDC‐TRAP‐0050
N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)‐N‐メチルプロパンアミド
【0642】
【化143】
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【0643】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、11.76(s、1H)、9.56(s、1H)、9.49(d、J=3.0Hz、1H)、8.03(d、J=6.8Hz、1H)、7.49(d、J=8.7Hz、1H)、7.45‐7.32(m、2H)、6.92(dd、J=8.6、2.1Hz、1H)、6.73(d、J=1.6Hz、1H)、6.41(dd、J=13.7、3.1Hz、1H)、6.23(s、1H)、4.32(q、J=5.2Hz、2H)、3.88(s、2H)、3.80(td、J=6.9、3.6Hz、2H)、3.71‐3.63(m、2H)、3.47(dd、J=19.9、8.3Hz、7H)、2.90(hept、J=7.0Hz、1H)、2.80(s、2H)、2.76‐2.60(m、4H)、0.84(d、J=6.9Hz、6H);C
31H
34FN
7O
7の計算上のESMS:635.25;実測値:636.2(M+H)
+。
【0644】
SDC‐TRAP‐0009
1‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2‐オキソ‐1,2‐ジヒドロピリミジン‐4‐イル)ウレア
【0645】
【化144】
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【0646】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.86(s、1H)、9.52(s、1H)、9.46(d、J=4.8Hz、1H)、8.10‐7.82(m、2H)、7.59‐7.39(m、3H)、6.95(t、J=7.7Hz、1H)、6.73(d、J=9.6Hz、1H)、6.44(dd、J=16.8、3.3Hz、1H)、6.22(s、1H)、4.31(dt、J=12.6、6.4Hz、2H)、3.57‐3.48(m、2H)、2.90(h、J=7.1Hz、1H)、0.84(t、J=7.8Hz、6H);計算上のESMS(C
26H
25FN
8O
5):548.2;実測値:549.1(M+H)。
【0647】
SDC‐TRAP‐0025
2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル(5‐フルオロ‐2‐オキソ‐1,2‐ジヒドロピリミジン‐4‐イル)カルバマート
【0648】
【化145】
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【0649】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.77(d、J=5.3Hz、1H)、7.61(d、J=8.6Hz、1H)、7.51(d、J=2.0Hz、1H)、7.42(t、J=3.9Hz、1H)、7.07(dd、J=8.7、2.1Hz、1H)、6.51(q、J=3.4Hz、2H)、6.26(d、J=2.7Hz、1H)、4.57‐4.47(m、4H)、2.84(q、J=6.8Hz、1H)、0.61(d、J=6.8Hz、6H);計算上のESMS(C
26H
24FN
7O
6):549.2;
実測値:550.2(M+H)。
【0650】
SDC‐TRAP‐0013
N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐2‐(5‐フルオロ‐2,4‐ジオキソ‐3,4‐ジヒドロピリミジン‐1(2H)‐イル)アセトアミド
【0651】
【化146】
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【0652】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.85(s、2H)、9.53(s、1H)、9.45(s、1H)、8.34(t、J=5.6Hz、1H)、7.96(d、J=6.7Hz、1H)、7.51‐7.38(m、3H)、6.95(dd、J=8.6、2.1Hz、1H)、6.78(s、1H)、6.43(d、J=3.1Hz、1H)、6.22(s、1H)、4.23(d、J=7.9Hz、3H)、3.46‐3.34(m、2H)、3.35‐3.26(m、1H)、2.98‐2.88(m、1H)、0.88(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
27H
26FN
7O
6の計算上のESMS:563.2;実測値:563.9(M+H
+)。
【0653】
SDC‐TRAP‐0137
1‐(2‐(4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)‐5‐フルオロピリミジン‐2,4(1H,3H)‐ジオン
【0654】
【化147】
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【0655】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ7.57(d、J=2.4Hz、1H)、7.44(dt、J=6.5、3.1Hz、1H)、7.40‐7.28(m、3H)、7.19(q、J=3.3Hz、1H)、7.12(dq、J=8.6、3.8、3.0Hz、1H)、6.52(q、J=3.3Hz、1H)、6.44‐6.27(m、2H)、4.74‐4.35(m、2H)、4.34‐4.16(m、2H)、4.09(ddt、J=19.4、7.6、3.9Hz、1H)、3.43‐3.28(m、1H)、3.18‐2.96(m、2H)、2.84(qd、J=8.1、5.3Hz、1H)、2.63(t、J=12.4Hz、1H)、1.93‐1.68(m、4H)、1.45‐1.06(m、3H)、0.48(dt、J=6.4、3.0Hz、6H).ppm;C
32H
34FN
7O
6の計算上のESMS:631.3;実測値:632.2(M+H
+)。
【0656】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0657】
【表26】
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【0658】
実施例21:アビラテロンを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0150
(3S,8R,9S,10R,13S,14S)‐10,13‐ジメチル‐17‐(ピリジン‐3‐イル)‐2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15‐ドデカヒドロ‐1H‐シクロペンタ[a]フェナントレン‐3‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【0659】
【化148】
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【0660】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、9.61(s、1H)、9.41(s、1H)、8.59(dd、J=2.3、0.9Hz、1H)、8.43(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)、7.76(dt、J=8.1、1.9Hz、1H)、7.38‐7.27(m、3H)、7.18‐7.10(m、2H)、6.78(s、1H)、6.26(s、1H)、6.12(s、1H)、5.38(d、J=4.9Hz、1H)、4.34(tt、J=10.8、4.8Hz、1H)、3.47(s、2H)、2.97(p、J=6.9Hz、1H)、2.36‐2.16(m、7H)、2.05(dt、J=15.2、8.2Hz、3H)、1.82‐1.46(m、8H)、1.40(td、J=12.2、5.0Hz、1H)、1.03(d、J=5.6Hz、8H)、0.95(d、J=6.8Hz、6H).;C
47H
56N
6O
5の計算上のESMS:784.43;実測値:785.3(M+H)
+。
【0661】
SDC‐TRAP‐0151
(3S,8R,9S,10R,13S,14S)‐10,13‐ジメチル‐17‐(ピリジン‐3‐イル)‐2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15‐ドデカヒドロ‐1H‐シクロペンタ[a]フェナントレン‐3‐イル(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)カルバマート
【0662】
【化149】
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【0663】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、9.55(s、1H)、9.47(s、1H)、8.60(d、J=2.4Hz、1H)、8.44(dd、J=4.7、1.6Hz、1H)、7.77(dt、J=8.2、1.9Hz、1H)、7.50(d、J=8.7Hz、1H)、7.44‐7.30(m、3H)、7.06(q、J=6.4、5.7Hz、1H)、6.91(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.73(s、1H)、6.40(d、J=3.1Hz、1H)、6.22(s、1H)、6.12(dd、J=3.3、1.8Hz、1H)、5.38(d、J=4.9Hz、1H)、4.32(q、J=5.8、5.3Hz、3H)、3.67(t、J=5.3Hz、2H)、3.08(q、J=5.8Hz、2H)、2.96‐2.84(m、1H)、2.33‐2.17(m、3H)、2.11‐1.96(m、3H)、1.87‐1.35(m、8H)、1.12‐1.00(m、8H)、0.83(d、J=6.9Hz、6H);C
48H
56N
6O
6の計算上のESMS:812.43;実測値:813.3(M+H)
+。
【0664】
SDC‐TRAP‐0153
(3S,8R,9S,10R,13S,14S)‐10,13‐ジメチル‐17‐(ピリジン‐3‐イル)‐2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15‐ドデカヒドロ‐1H‐シクロペンタ[a]フェナントレン‐3‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0665】
【化150】
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【0666】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.93(s、1H)、9.61(s、1H)、9.43(s、1H)、8.59(s、1H)、8.43(dd、J=4.8、1.6Hz、1H)、7.76(dt、J=8.2、2.0Hz、1H)、7.38‐7.29(m、1H)、7.18(d、J=8.6Hz、2H)、7.14‐7.06(m、2H)、6.75(s、1H)、6.27(s、1H)、6.12(dd、J=3.1、1.7Hz、1H)、5.38(s、1H)、4.33(tt、J=10.9、4.7Hz、1H)、3.94(d、J=12.6Hz、2H)、2.96(p、J=6.8Hz、1H)、2.67(s、2H)、2.37‐2.16(m、3H)、2.04(td、J=14.7、13.8、4.7Hz、3H)、1.87‐1.60(m、6H)、1.53(d、J=12.9Hz、5H)、1.40(td、J=12.2、5.0Hz、1H)、1.13‐0.90(m、15H);C
48H
57N
5O
5の計算上のESMS:783.44;実測値:784.5(M+H)
+。
【0667】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0668】
【表27】
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【0669】
【表28】
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【0670】
実施例22:ベンダムスチンを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0211
4‐(5‐(ビス(2‐クロロエチル)アミノ)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)‐N‐(2‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルベンゾイル)イソインドリン‐5‐イル)ブタンアミド
【0671】
【化151】
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【0672】
(5‐アミノイソインドリン‐2‐イル)(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)メタノン(a、0.1mmol)、ベンダムスチン(b、0.1mmol)及びHATU(0.1mmol)のDMF(2mL)中の混合物は、室温で16時間撹拌された。該混合物は50mLの水で希釈されて50mL×2回のEtOAcで抽出され、有機質層が組み合わされて濃縮され、カラムによって精製されてSDC‐TRAP‐0211を白色固形物(25mg、0.04mmol)として生じた。
【0673】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ7.62(s、1H)、7.41(s、1H)、7.28(s、1H)、7.20(t、J=9.3Hz、2H)、6.96(d、J=2.3Hz、1H)、6.80(dd、J=8.9、2.4Hz、1H)、6.38(d、J=2.5Hz、1H)、5.00(d、J=5.3Hz、4H)、3.77‐3.68(m、6H)、3.61(t、J=6.7Hz、4H)、3.25(p、J=6.9Hz、1H)、2.97(t、J=6.8Hz、2H)、2.49(d、J=14.8Hz、4H)、2.20(dq、J=20.9、7.1Hz、2H)、1.31‐1.17(m、6H).;C
34H
39Cl
2N
5O
4の計算上のESMS:651.2;実測値:652.0(M+H
+)。
【0674】
SDC‐TRAP‐0039
4‐(5‐(ビス(2‐クロロエチル)アミノ)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐メチルブタンアミド
【0675】
【化152】
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【0676】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.85(d、J=1.9Hz、1H)、9.61(s、1H)、9.58(s、1H)、7.50‐7.32(m、4H)、6.92‐6.74(m、4H)、6.42(s、1H)、6.22(d、J=1.6Hz、1H)、4.38‐4.30(m、2H)、3.71‐3.58(m、14H)、2.95‐2.73(m、3H)、2.40‐2.35(m、2H)、1.90‐1.98(m、2H)、0.84(dd、J=6.9、4.4Hz、6H);C
38H
44Cl
2N
8O
4の計算上のESMS:746.29;実測値:747.3(M+H)
+。
【0677】
SDC‐TRAP‐0040
4‐(5‐(ビス(2‐クロロエチル)アミノ)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)‐N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N‐メチルブタンアミド
【0678】
【化153】
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【0679】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.86(d、J=1.9Hz、1H)、9.60(s、1H)、9.55(s、1H)、7.49‐7.28(m、4H)、6.95‐6.87(m、2H)、6.73‐6.70(m、2H)、6.39(s、1H)、6.24(d、J=1.6Hz、1H)、4.30(dt、J=16.3、5.2Hz、2H)、3.73‐3.62(m、13H)、2.86‐2.73(m、6H)、2.41‐2.35(m、2H)、1.93(dd、J=10.0、5.1Hz、2H)、0.84(dd、J=6.9、4.4Hz、6H);C
40H
48Cl
2N
8O
5の計算上のESMS:790.31;実測値:791.3(M+H)
+。
【0680】
SDC‐TRAP‐0069
4‐(5‐(ビス(2‐クロロエチル)アミノ)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)‐1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブタン‐1‐オン
【0681】
【化154】
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【0682】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.93(s、1H)、9.61(s、1H)、9.41(s、1H)、7.31(dd、J=8.5、4.6Hz、3H)、7.18‐7.10(m、2H)、6.91(d、J=2.3Hz、1H)、6.82‐6.74(m、2H)、6.27(s、1H)、3.71‐.3.68(m、10H)、3.65(s、3H)、3.43(dd、J=12.5、7.2Hz、6H)、2.96(h、J=6.9Hz、1H)、2.82(t、J=7.4Hz、2H)、2.44(t、J=7.2Hz、2H)、2.31(dt、J=26.0、5.1Hz、4H)、1.97(d、J=11.4Hz、2H)、0.94(d、J=6.8Hz、6H);C
38H
46Cl
2N
8O
4の計算上のESMS:748.30;実測値:749.1(M+H)
+。
【0683】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0684】
【表29】
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【0685】
実施例23:クリゾチニブを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0134の調製:
(R)‐4‐(4‐((4‐(4‐(4‐(6‐アミノ‐5‐(1‐(2,6‐ジクロロ‐3‐フルオロフェニル)エトキシ)ピリジン‐3‐イル)‐1H‐ピラゾル‐1‐イル)ピペリジン‐1‐カルボニル)ピペリジン‐1‐イル)メチル)フェニル)‐5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0686】
【化155】
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【0687】
1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボン酸(a、25mg、0.05mmol)、クリゾチニブ(23mg、0.05mmol)、DMAP(0.1mmol)およびT3P(0.10mmol)の、5mLのTHF中の混合物は、マイクロ波リアクタにおいて80℃で1時間加熱された。
該混合物は、1MのNaHCO
3溶液及びEtOAcそれぞれ100mLを用いて希釈された。有機質層が分離され、脱水され、濃縮され、カラムクロマトグラフィーによって精製されて、(R)‐4‐(4‐((4‐(4‐(4‐(6‐アミノ‐5‐(1‐(2,6‐ジクロロ‐3‐フルオロフェニル)エトキシ)ピリジン‐3‐イル)‐1H‐ピラゾル‐1‐イル)ピペリジン‐1‐カルボニル)ピペリジン‐1‐イル)メチル)フェニル)‐5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド(SDC‐TRAP‐0134、20mg)を白色固形物として生じた。
【0688】
1H‐NMR(CDCl
3)δδ7.7(d、1H、J=4)、7.5(m、4H)、7.4(m、1H)、7.3(m、3H)、7.0(t、1H、J=8)、6.9(d、1H、J=$)、6.54(s、1H)、6.50(s、1H)、6.1(q、1H、t=8)、4.95(s、2H)、4.8(m、1H)、4.4(m、1H)、4.1(m、1H)、3.57(s、1H)、3.4(m、1H)、2.8(m、1H)、2.6(m、1H)、1.8‐2.2(m、12H)、1.9(d、3H、J=8)、1.7(m、1H)、1.2(m、6H)、0.7(d、6H、J=8)ppm;C
48H
53Cl
2FN
10O
5の計算上のESMS:938.4;実測値:939.4(M+H
+)。
【0689】
SDC‐TRAP‐0139:
(R)‐4‐(4‐((2‐(4‐(4‐(6‐アミノ‐5‐(1‐(2,6‐ジクロロ‐3‐フルオロフェニル)エトキシ)ピリジン‐3‐イル)‐1H‐ピラゾル‐1‐y)ピペリジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)(メチル)カルバモイル)フェニル)‐5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0690】
【化156】
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【0691】
1H‐NMR(CDCl
3)δ7.7(m、3H)、7.57(s、1H)、7.53(s、1H)、7.4(m、3H)、7.3(m、1H)、7.0(t、1H、J=8)、6.89(s、1H)、6.51(s、1H)、6.45(s、1H)、m 6.1(t、1H、J=8)、4.89(s、2H)、4.7(m、1H)、4.4(m、2H)、4.1(m、1H)、3.4(m、2H)、3.2(m、2H)、2.9(m、2H)、2.2‐2.4(m、2H)、2.1(m、2H)、1.9(d、3H、J=8)、1.2(m、6H)、0.7(d、6H、J=8)ppm;C
45H
47Cl
2FN
10O
6の計算上のESMS:912.3;実測値:913.3(M+H
+)。
【0692】
SDC‐TRAP‐0138:
(R)‐(4‐(4‐(6‐アミノ‐5‐(1‐(2,6‐ジクロロ‐3‐フルオロフェニル)エトキシ)ピリジン‐3‐イル)‐1H‐ピラゾル‐1‐イル)ピペリジン‐1‐イル)(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)メタノン
【0693】
【化157】
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【0694】
クリゾチニブ(22mg、0.05mmol)及び4‐ニトロフェニルカルボノクロリダート(10mg、0.05mmol)の混合物に2mLのCHCl
3が添加され、その後該混合物は1時間撹拌された。溶媒が除去され、粗精製の(R)‐4‐ニトロフェニル4‐(4‐(6‐アミノ‐5‐(1‐(2,6‐ジクロロ‐3‐フルオロフェニル)エトキシ)ピリジン‐3‐イル)‐1H‐ピラゾル‐1‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(b、0.05mmol)が生じた。
【0695】
上記の粗精製の固形物に、4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(4‐(ピペラジン‐1‐イル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(c、20mg、0.05mmol)のDMF(2mL)中溶液が添加され、該混合物は110℃で10時間加熱された。混合物は、水及びEtOAcそれぞれ100mLで希釈された。有機質層が分離され、脱水され、濃縮され、カラムクロマトグラフィーによって精製されて、(R)‐(4‐(4‐(6‐アミノ‐5‐(1‐(2,6‐ジクロロ‐3‐フルオロフェニル)エトキシ)ピリジン‐3‐イル)‐1H‐ピラゾル‐1‐イル)ピペリジン‐1‐イル)(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)メタノン(SDC‐TRAP‐0138、4mg)を白色固形物として生じた。
【0696】
1H‐NMR(CD
3OD)δ7.7(m、1H)、7.6(m、2H)、7.4(m、3H)、7.2(m、2H)、7.1(m、3H)、6.9(m、1H)、6.53(s、1H)、6.48(s、1H)、6.1(m、1H)、4.3(m、1H)、3.9(m、1H)、3.2‐3.8(m、7H)、3.0(m、2H)、1.8‐2.3(m、8H)、1.3(3H、d、J=8)、0.8(d、6H、J=8)ppm;C
43H
45Cl
2FN
10O
5の計算上のESMS:870.3;実測値:871.3(M+H
+)。
【0697】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0698】
【表30】
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【0700】
【表31】
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【0702】
【表32】
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【0704】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
実施例24:ドキソルビシンを含むSDC‐TRAP
例示の合成:
【0706】
【化158】
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【0707】
Hsp90阻害剤フラグメント1(102mg、0.2mmol)の無水DMF(6mL)中の溶液に、HATU(78mg、0.2mmol)が窒素下0℃にて添加され、続いてジイソプロピルアミン(78mg、0.6mmol)が添加された。反応混合物は0℃で15分間撹拌され、その後塩酸ドキソルビシン2(135mg、0.25mmol)が添加され、撹拌が室温で18時間継続された。反応混合物は塩化メチレンで希釈され、水及び塩水で洗浄された。有機相は硫酸ナトリウムで脱水され、濾過及び濃縮されて、暗赤色の残渣が残った。該生成物はカラムクロマトグラフィー(95:5のジクロロメタン/メタノール)を使用して分離され、SDC‐TRAP‐0142(エチル‐5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐((4‐(((2S,3S,4S,6R)‐3‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐6‐(((1S,3S)‐3,5,12‐トリヒドロキシ‐3‐(2‐ヒドロキシアセチル)‐10‐メトキシ‐6,11‐ジオキソ‐1,2,3,4,6,11‐ヘキサヒドロテトラセン‐1‐イル)オキシ)テトラヒドロ‐2H‐ピラン‐4‐イル)カルバモイル)ピペリジン‐1‐イル)メチル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキシラート、115mg、55%)を赤色固形物として生じた。
【0708】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ14.02(s、1H)、13.27(s、1H)、10.62(s、1H)、9.76(s、1H)、8.93(t、J=5.9Hz、1H)、7.90(d、J=4.8Hz、2H)、7.64(p、J=3.8Hz、1H)、7.44(d、J=8.1Hz、1H)、7.35(d、J=8.0Hz、2H)、7.27(d、J=8.0Hz、2H)、6.55(s、1H)、6.33(s、1H)、5.44(s、1H)、5.22(d、J=3.4Hz、1H)、4.94(t、J=4.4Hz、1H)、4.85(t、J=5.9Hz、1H)、4.72(d、J=5.8Hz、1H)、4.57(d、J=5.9Hz、2H)、4.16(q、J=6.7Hz、1H)、4.08‐3.93(m、3H)、3.41(d、J=17.4Hz、3H)、3.15(p、J=7.0Hz、2H)、3.05‐2.77(m、5H)、2.24‐2.06(m、3H)、1.95‐1.79(m、3H)、1.60‐1.36(m、5H)、1.15(dd、J=23.9、6.7Hz、2H)、1.02(t、J=7.1Hz、3H)、0.77(d、J=6.8Hz、6H).C
54H
59N
5O
16の計算上のESMS:1033.40;実測値:1033.8(M+H)
+。
【0709】
次の化合物が上記と同じ一般的な方式で作製された:
SDC‐TRAP‐0198
【0710】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
1‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)‐N‐((2S,3S,4S,6R)‐3‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐6‐(((1S,3S)‐3,5,12‐トリヒドロキシ‐3‐(2‐ヒドロキシアセチル)‐10‐メトキシ‐6,11‐ジオキソ‐1,2,3,4,6,11‐ヘキサヒドロテトラセン‐1‐イル)オキシ)テトラヒドロ‐2H‐ピラン‐4‐イル)ピペリジン‐4‐カルボキサミド
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ14.04(s、1H)、13.28(s、1H)、10.61(s、1H)、9.79(s、1H)、8.96(t、J=5.8Hz、1H)、7.91(d、J=4.8Hz、2H)、7.69‐7.61(m、1H)、7.55(d、J=8.1Hz、1H)、7.36(d、J=8.0Hz、2H)、7.28(d、J=7.9Hz、2H)、6.57(s、1H)、6.34(s、1H)、5.47(s、1H)、5.22(d、J=3.4Hz、1H)、4.96‐4.83(m、2H)、4.77(t、J=6.0Hz、1H)、4.57(d、J=5.9Hz、2H)、4.33‐4.16(m、2H)、3.98(s、3H)、3.46(s、2H)、3.21‐3.09(m、2H)、3.05‐2.84(m、4H)、2.82‐2.39(m、2H)、2.24‐2.08(m、2H)、1.85(t、J=12.1Hz、1H)、1.61(s、3H)、1.54(s、4H)、1.41‐1.26(m、3H)、1.16‐0.98(m、8H)、0.79(d、J=6.8Hz、6H);C
60H
69N
7O
16の計算上のESMS:1143.48;実測値:1144.2(M+H)
+。
【0713】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐N‐エチル‐4‐(4‐(4‐(((2S,3S,4S,6R)‐3‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐6‐(((1S,3S)‐3,5,12‐トリヒドロキシ‐3‐(2‐ヒドロキシアセチル)‐10‐メトキシ‐6,11‐ジオキソ‐1,2,3,4,6,11‐ヘキサヒドロテトラセン‐1‐イル)オキシ)テトラヒドロ‐2H‐ピラン‐4‐イル)カルバモイル)フェノキシ)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド;C
54H
53N
5O
16の計算上のESMS:1027.35;実測値:1028.2(M+H)
+。
【0716】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
5‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐イル)‐N‐((2S,3S,4S,6R)‐3‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐6‐(((1S,3S)‐3,5,12‐トリヒドロキシ‐3‐(2‐ヒドロキシアセチル)‐10‐メトキシ‐6,11‐ジオキソ‐1,2,3,4,6,11‐ヘキサヒドロテトラセン‐1‐イル)オキシ)テトラヒドロ‐2H‐ピラン‐4‐イル)ピラジン‐2‐カルボキサミド;C
57H
60N
8O
16の計算上のESMS:1112.41;実測値:1113.2(M+H)
+。
【0718】
SDC‐TRAP‐0219
(E)‐N’‐(1‐((2S,4S)‐4‐(((2R,4S,5S,6S)‐4‐アミノ‐5‐ヒドロキシ‐6‐メチルテトラヒドロ‐2H‐ピラン‐2‐イル)オキシ)‐2,5,12‐トリヒドロキシ‐7‐メトキシ‐6,11‐ジオキソ‐1,2,3,4,6,11‐ヘキサヒドロテトラセン‐2‐イル)‐2‐ヒドロキシエチリデン)‐3‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)プロパンヒドラジド;
C
49H
51N
7O
14の計算上のESMS:961.35;実測値:962.2(M+H)
+。
【0719】
【化162】
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【0720】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0721】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0723】
実施例25:レナリドミドを含むSDC‐TRAP
例示の合成:
【0724】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
ステップ‐1:レナリドミド1(520mg、2mmol)の乾燥THF(70mL)中の撹拌懸濁液に、クロロギ酸4‐ニトロフェニル(605mg、3mmol)が添加された。反応混合物は2時間還流され、およそ40mLに濃縮され、酢酸エチルでトリチュレーションされて白色沈殿物を生じた。固形物は濾過によって収集され、酢酸エチルで洗浄されて活性化レナリドミド2(650mg、77%)が得られた。
【0726】
ステップ‐2:ジイソプロピルエチルアミン(33mg、0.25mmol)が、Hsp90阻害剤フラグメント3(120mg、0.2mmol)及び活性化レナリドミド2(86mg、0.2mmol)の無水DMF(5mL)中の撹拌溶液に添加された。反応混合物は室温で18時間撹拌された。反応混合物は、水(5mL)で希釈されて酢酸エチル(100mL)で抽出された。有機相は脱水され(硫酸ナトリウム)、濾過及び蒸発濃縮された後にフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル(1:1)及び酢酸エチル‐メタノール(98:2))が行われて、SDC‐TRAP‐0178(95mg、53%)が白色固形物として得られた。
【0727】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.02(s、1H)、10.22(s、1H)、10.17(s、1H)、9.74(s、1H)、9.02(t、J=5.9Hz、1H)、7.86‐7.77(m、1H)、7.58‐7.46(m、4H)、7.45‐7.37(m、2H)、6.73(d、J=11.9Hz、3H)、6.33(s、1H)、5.13(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.50(d、J=17.6Hz、1H)、4.41(d、J=17.6Hz、1H)、3.76(s、2H)、3.48(s、2H)、3.25‐3.13(m、4H)、3.02‐2.85(m、2H)、2.66‐2.57(m、1H)、2.45‐2.31(m、1H)、2.14(s、6H)、2.04‐2.02(m、1H)、1.06(t、J=7.2Hz、3H)、0.91(d、J=6.9Hz、6H)。C
47H
49N
9O
9の計算上のESMS:883.37;実測値:884.1(M+H)
+。
【0728】
SDC‐TRAP‐0105
1‐(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)エチル)‐3‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐1‐メチルウレア
【0729】
【化164】
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【0730】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ7.69(dd、J=8.9、6.4Hz、1H)、7.49(dp、J=6.6、3.6Hz、3H)、7.42‐7.22(m、4H)、6.43(dd、J=40.6、2.5Hz、1H)、5.17(dd、J=13.7、5.6Hz、1H)、4.41(d、J=19.5Hz、2H)、4.13(tt、J=8.7、4.3Hz、1H)、3.35(d、J=17.6Hz、2H)、3.00(p、J=4.9、4.0Hz、4H)、2.93‐2.31(m、11H)、2.21(d、J=13.0Hz、1H)、2.12‐1.99(m、2H)、1.28(qd、J=7.5、2.9Hz、3H)、0.92(td、J=10.3、9.7、4.7Hz、1H)、0.75(td、J=7.2、2.7Hz、6H).ppm;C
39H
45N
9O
7の計算上のESMS:751.3;実測値:752.3(M+H
+)。
【0731】
SDC‐TRAP‐0108
4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェネチル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキサミド
【0732】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.05‐7.97(m、1H)、7.63(ddd、J=12.2、7.1、3.1Hz、1H)、7.53‐7.39(m、1H)、7.37‐7.30(m、1H)、7.27‐7.19(m、2H)、6.43(d、J=29.7Hz、1H)、5.14(td、J=12.9、5.2Hz、1H)、4.58‐4.29(m、2H)、4.22‐4.01(m、2H)、3.59(s、2H)、3.37(dt、J=3.4、1.7Hz、1H)、3.10‐2.65(m、6H)、2.53‐2.11(m、2H)、1.85(d、J=14.3Hz、2H)、1.62(tdd、J=18.4、9.2、5.3Hz、3H)、1.37‐1.14(m、3H)、0.75(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
38H
41N
7O
7の計算上のESMS:707.3;実測値:708.2(M+H
+)。
【0734】
SDC‐TRAP‐0126
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ブタンアミド
【0735】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0736】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.76(d、J=7.9Hz、1H)、7.70(d、J=7.5Hz、1H)、7.51(d、J=7.8Hz、1H)、7.48(s、3H)、7.28‐7.18(m、2H)、7.09‐7.02(m、2H)、6.55(s、1H)、6.37(s、1H)、5.16(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.50(s、2H)、3.39(s、2H)、3.36(p、J=1.6Hz、4H)、2.99(p、J=6.8Hz、2H)、2.93‐2.82(m、2H)、2.64(t、J=6.9Hz、2H)、2.55‐2.33(m、1H)、2.22(dp、J=12.9、4.4Hz、1H)、2.09(dt、J=13.7、6.7Hz、3H)、0.80(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
38H
42N
8O
7の計算上のESMS:722.3;実測値:723.3(M+H
+)。
【0737】
SDC‐TRAP‐0132
3‐(2‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)‐N‐メチルアセトアミド)プロピル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0738】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0739】
C
37H
39N
7O
9の計算上のESMS:725.3;実測値:726.2(M+H
+)。
SDC‐TRAP‐0127
2‐(2‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)‐N‐メチルアセトアミド)エチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0740】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.90(s、1H)、11.00(s、1H)、9.75‐9.28(m、3H)、7.70(d、J=20.2Hz、1H)、7.57‐7.38(m、3H)、7.21(d、J=8.1Hz、2H)、7.15‐7.05(m、2H)、6.82(d、J=2.2Hz、1H)、6.25(s、1H)、5.12(dd、J=13.3、5.2Hz、1H)、4.55‐4.11(m、4H)、3.89‐3.48(m、4H)、3.07(s、1H)、3.03‐2.79(m、1H)、2.74‐2.55(m、1H)、2.50(s、3H)、0.98(dd、J=7.0、5.2Hz、6H).ppm;C
36H
37N
7O
9の計算上のESMS:711.3;実測値:712.1(M+H
+)。
【0742】
SDC‐TRAP‐0133
2‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐N‐メチルベンズアミド)エチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0743】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.01(s、1H)、10.21(d、J=17.5Hz、1H)、9.72(s、1H)、9.60(s、1H)、9.01(t、J=5.9Hz、1H)、7.70(d、J=36.6Hz、1H)、7.57‐7.28(m、6H)、6.71(s、1H)、6.32(s、1H)、5.12(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.52‐4.16(m、4H)、3.77(s、1H)、3.52(s、1H)、3.18(qd、J=7.3、4.7Hz、2H)、3.10‐2.79(m、5H)、2.75‐2.55(m、1H)、2.45‐2.23(m、1H)、2.12‐1.91(m、1H)、1.05(t、J=7.2Hz、3H)、0.88(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
38H
40N
8O
9の計算上のESMS:752.3;実測値:753.3(M+H
+)。
【0745】
SDC‐TRAP‐0135
3‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐N‐メチルベンズアミド)プロピル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0746】
【化170】
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【0747】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.01(s、1H)、10.18(s、1H)、9.71(s、1H)、9.57(s、1H)、9.00(t、J=5.9Hz、1H)、7.77(s、1H)、7.51‐7.43(m、5H)、7.41‐7.34(m、2H)、6.73(s、1H)、6.32(s、1H)、5.12(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.41(q、J=17.1、16.2Hz、2H)、4.19(s、2H)、3.58(s、2H)、3.31(s、2H)、3.18(s、3H)、3.02‐2.84(m、3H)、2.60(dt、J=15.7、3.3Hz、1H)、2.34(d、J=13.0Hz、2H)、1.05(t、J=7.4Hz、3H)、0.90(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
39H
42N
8O
9の計算上のESMS:766.3;実測値:767.3(M+H
+)。
【0748】
SDC‐TRAP‐0140
2‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐イル)エチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0749】
【化171】
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【0750】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.03(s、1H)、10.30(s、1H)、9.75(s、1H)、9.54(s、1H)、9.01(t、J=5.9Hz、1H)、7.77(dt、J=7.7、3.8Hz、1H)、7.54‐7.36(m、6H)、6.68(s、1H)、6.33(s、1H)、5.13(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.40(q、J=17.6Hz、3H)、4.17(t、J=6.5Hz、2H)、3.56(s、1H)、3.24‐3.13(m、2H)、3.07(s、1H)、2.92(ddd、J=17.1、13.5、5.8Hz、2H)、2.78(s、1H)、2.67‐2.57(m、1H)、2.35(qd、J=13.2、4.4Hz、1H)、2.08‐1.97(m、1H)、1.71(m、4H)、1.62(q、J=6.6Hz、2H)、1.22(d、J=13.2Hz、2H)、1.06(t、J=7.2Hz、3H)、0.88(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
42H
46N
8O
9の計算上のESMS:806.3;実測値:807.3(M+H
+)。
【0751】
SDC‐TRAP‐0136
(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐イル)メチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0752】
【化172】
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【0753】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.88(s、1H)、10.16(s、1H)、9.60(s、1H)、9.40(s、1H)、8.87(t、J=5.8Hz、1H)、7.63(dd、J=6.7、2.4Hz、1H)、7.39‐7.22(m、6H)、6.53(s、1H)、6.19(s、1H)、4.99(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.35‐4.17(m、2H)、3.94‐3.81(m、3H)、3.10‐2.98(m、2H)、2.85‐2.70(m、2H)、2.67(s、1H)、2.51‐2.42(m、1H)、1.93‐1.81(m、4H)、1.52(s、2H)、1.03(t、J=7.1Hz、3H)、0.91(t、J=7.2Hz、3H)、0.73(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
41H
44N
8O
9の計算上のESMS:792.3;実測値:793.2(M+H
+)。
【0754】
SDC‐TRAP‐0231
3‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐メチルピペリジン‐4‐カルボキサミド)プロピル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0755】
【化173】
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【0756】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ7.88(d、J=8.1Hz、1H)、7.61(t、J=6.8Hz、2H)、7.57‐7.49(m、2H)、7.51‐7.41(m、2H)、7.32(d、J=8.3Hz、2H)、6.57‐6.40(m、2H)、5.19(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.55‐4.31(m、2H)、4.13(td、J=6.2、3.0Hz、2H)、3.71‐3.46(m、5H)、3.46‐3.30(m、3H)、3.08(s、3H)、3.01‐2.72(m、4H)、2.29‐2.14(m、1H)、2.06(dd、J=11.8、6.7Hz、2H)、1.87(dp、J=13.0、7.6、6.9Hz、4H)、1.70(d、J=13.3Hz、2H)、1.41‐1.12(m、6H)、0.71(dd、J=13.5、6.9Hz、6H).ppm;C
45H
53N
9O
9の計算上のESMS:863.4;実測値:864.3(M+H
+)。
【0757】
SDC‐TRAP‐0147
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐((2‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐2‐オキソエチル)(メチル)カルバモイル)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0758】
【化174】
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【0759】
C
37H
38N
8O
8の計算上のESMS:722.3;実測値:723.2(M+H
+)。
SDC‐TRAP‐0165
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐((3‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐3‐オキソプロピル)(メチル)カルバモイル)フェニル)‐N‐(2,2,2‐トリフルオロエチル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0760】
【化175】
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【0761】
C
38H
37F
3N
8O
8の計算上のESMS:790.3;実測値:791.1(M+H
+)。
SDC‐TRAP‐0163
1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐((2S)‐1‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐3‐メチル‐1‐オキソブタン‐2‐イル)ピペリジン‐4‐カルボキサミド
【0762】
【化176】
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【0763】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.80(ddd、J=26.0、8.0、1.0Hz、1H)、7.70(ddd、J=7.6、4.3、1.0Hz、1H)、7.59‐7.43(m、3H)、7.41(s、1H)、7.38‐7.31(m、2H)、6.50(s、1H)、6.43(s、1H)、5.15(ddd、J=13.3、5.1、3.6Hz、1H)、4.60‐4.22(m、3H)、3.63(s、2H)、3.43‐3.28(m、3H)、3.09‐2.77(m、5H)、2.52‐2.01(m、6H)、1.94‐1.70(m、4H)、1.32‐1.13(m、4H)、1.03(dd、J=12.4、6.7Hz、6H)、0.98‐0.83(m、1H)、0.75(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
45H
53N
9O
8の計算上のESMS:847.4;実測値:848.3(M+H
+)。
【0764】
SDC‐TRAP‐0164
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐((4‐((2S)‐2‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)ピロリジン‐1‐カルボニル)ピペリジン‐1‐イル)メチル)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0765】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボン酸(a、0.90mmol)、(2S)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピロリジン‐2‐カルボキサミド塩酸塩(b、0.80mmol)及びHATU(1.0mmol)のDMF(10mL)中の室温の混合物に、DIPEA(3.0mmol)が添加され、該混合物は室温で16時間撹拌された。混合物はNaHCO
3(200mL、0.1M)の溶液に添加され、30分間撹拌された後に濾過された。黄色の濾過ケークはカラムによって精製され、SDC‐TRAP‐0164を白色固形物(0.25g、0.29mmol)として生じた。
【0767】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.06(d、J=6.8Hz、1H)、10.69‐10.60(m、1H)、9.90(s、1H)、9.77(s、1H)、8.97(t、J=5.9Hz、1H)、7.81‐7.72(m、1H)、7.60‐7.46(m、2H)、7.42‐7.27(m、4H)、6.57(d、J=9.4Hz、1H)、6.34(s、1H)、5.19‐5.11(m、1H)、4.47(d、J=8.3Hz、1H)、4.33(t、J=12.4Hz、2H)、3.68(s、1H)、3.61(s、1H)、3.49(s、2H)、3.21‐3.13(m、2H)、2.90(d、J=18.7Hz、5H)、2.63(s、1H)、2.00(s、7H)、1.67(s、2H)、1.58(s、3H)、1.03(td、J=7.2、3.1Hz、4H)、0.79(ddd、J=17.0、6.9、2.3Hz、6H).ppm;C
45H
51N
9O
8の計算上のESMS:845.4;実測値:846.2(M+H
+)。
【0768】
SDC‐TRAP‐0166
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(((2S)‐1‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐1‐オキソプロパン‐2‐イル)カルバモイル)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド:
【0769】
【化178】
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【0770】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.09‐7.98(m、2H)、7.92‐7.76(m、1H)、7.71(dd、J=7.6、2.4Hz、1H)、7.56‐7.39(m、3H)、6.40(dd、J=5.6、1.5Hz、2H)、5.17(ddd、J=13.5、5.2、1.7Hz、1H)、4.93‐4.75(m、1H)、4.58‐4.28(m、2H)、3.49‐3.30(m、3H)、3.30‐3.10(m、5H)、2.88(dddd、J=26.5、12.7、6.1、2.9Hz、3H)、2.53‐2.33(m、1H)、2.32‐2.08(m、1H)、1.70‐1.53(m、3H)、1.34‐1.11(m、4H)、0.72(dd、J=6.9、3.6Hz、6H).ppm;C
37H
38N
8O
8の計算上のESMS:722.3;実測値:723.1(M+H
+)。
【0771】
SDC‐TRAP‐0188
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(((2S)‐1‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐3‐メチル‐1‐オキソブタン‐2‐イル)カルバモイル)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0772】
【化179】
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【0773】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ8.07(ddd、J=8.9、4.5、2.1Hz、2H)、7.90‐7.64(m、2H)、7.58‐7.41(m、3H)、6.46‐6.28(m、2H)、5.17(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.67‐4.35(m、3H)、3.45‐3.26(m、4H)、3.04‐2.67(m、3H)、2.52‐2.14(m、3H)、1.58(dq、J=19.9、7.5Hz、1H)、1.30‐1.17(m、5H)、1.18‐1.03(m、5H)、1.04‐0.90(m、1H)、0.72(dt、J=7.1、1.4Hz、6H).ppm;C
39H
42N
8O
8の計算上のESMS:750.3;実測値:751.1(M+H
+)。
【0774】
SDC‐TRAP‐0189
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(((2S)‐1‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐4‐メチル‐1‐オキソペンタン‐2‐イル)カルバモイル)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0775】
【化180】
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【0776】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.13‐8.01(m、2H)、7.95‐7.77(m、1H)、7.74‐7.63(m、1H)、7.56‐7.39(m、3H)、6.41(d、J=2.0Hz、1H)、6.35(d、J=5.0Hz、1H)、5.17(ddd、J=13.3、5.1、2.2Hz、1H)、5.01‐4.78(m、1H)、4.59‐4.26(m、2H)、3.47‐3.25(m、4H)、2.98‐2.79(m、3H)、2.53‐2.11(m、2H)、1.91‐1.67(m、3H)、1.24(dt、J=17.9、7.2Hz、4H)、1.08‐0.95(m、6H)、0.70(ddd、J=7.0、4.2、1.3Hz、6H).ppm;C
40H
44N
8O
8の計算上のESMS:764.3;実測値:765.1(M+H
+)。
【0777】
SDC‐TRAP‐0190
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐((2S)‐2‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)ピロリジン‐1‐カルボニル)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0778】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0779】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.04(s、1H)、10.20(d、J=3.7Hz、1H)、10.03(d、J=3.1Hz、1H)、9.72(s、1H)、9.03(t、J=5.9Hz、1H)、7.80(dd、J=7.6、1.6Hz、1H)、7.69‐7.58(m、2H)、7.60‐7.47(m、2H)、7.41(d、J=8.0Hz、3H)、6.72(s、1H)、6.31(d、J=1.3Hz、1H)、5.15(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.66(t、J=6.5Hz、1H)、4.50‐4.29(m、2H)、3.56(ddd、J=22.5、9.7、5.7Hz、2H)、3.19(p、J=6.8Hz、2H)、2.92(qt、J=14.8、7.4Hz、3H)、2.61(d、J=17.0Hz、1H)、2.35(t、J=11.7Hz、3H)、2.15‐1.80(m、4H)、1.06(t、J=7.2Hz、3H)、0.90(dd、J=7.3、2.1Hz、6H).ppm;C
39H
40N
8O
8の計算上のESMS:748.3;実測値:749.1(M+H
+)。
【0780】
SDC‐TRAP‐0191
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(4‐(((2S)‐1‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐4‐メチル‐1‐オキソペンタン‐2‐イル)カルバモイル)フェノキシ)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0781】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.98‐7.80(m、4H)、7.68(ddd、J=7.7、5.3、1.0Hz、1H)、7.48(td、J=7.8、3.4Hz、1H)、7.36(d、J=6.9Hz、1H)、7.24‐7.13(m、4H)、6.55(s、1H)、6.45(s、1H)、5.16(ddd、J=13.3、5.1、1.8Hz、1H)、4.86(ddp、J=8.7、5.2、2.5Hz、1H)、4.64‐4.23(m、2H)、3.49‐3.27(m、3H)、3.04(p、J=6.9Hz、1H)、2.85(ddt、J=9.4、5.1、2.3Hz、2H)、2.51‐2.29(m、1H)、2.20(ddd、J=13.5、6.9、3.7Hz、1H)、1.89‐1.74(m、3H)、1.25(dt、J=13.4、7.2Hz、5H)、1.12‐1.00(m、6H)、1.00‐0.91(m、1H)、0.87(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
46H
48N
8O
9の計算上のESMS:856.4;実測値:857.1(M+H
+)。
【0783】
SDC‐TRAP‐0192
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(4‐((2S)‐2‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)ピロリジン‐1‐カルボニル)フェノキシ)フェニル)‐N‐エチル‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
【0784】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.94(ddd、J=25.0、8.1、1.0Hz、1H)、7.81(dt、J=8.3、4.1Hz、1H)、7.72‐7.58(m、3H)、7.48(td、J=7.8、6.2Hz、1H)、7.42‐7.30(m、1H)、7.23‐7.11(m、4H)、6.54(d、J=1.7Hz、1H)、6.44(s、1H)、5.14(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.87(dt、J=8.1、5.3Hz、1H)、4.56‐4.33(m、2H)、3.75‐3.65(m、3H)、3.52‐3.29(m、4H)、3.03(p、J=6.8Hz、1H)、2.83(ddd、J=10.6、5.5、2.8Hz、2H)、2.53‐2.09(m、7H)、1.97(dtd、J=15.5、8.2、7.2、4.7Hz、1H)、1.25(dt、J=13.5、7.2Hz、4H)、0.87(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
45H
44N
8O
9の計算上のESMS:840.3;実測値:841.1(M+H
+)。
【0786】
SDC‐TRAP‐0193
1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐((2S)‐1‐((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アミノ)‐4‐メチル‐1‐オキソペンタン‐2‐イル)ピペリジン‐4‐カルボキサミド
【0787】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ7.93‐7.83(m、1H)、7.68(d、J=7.5Hz、1H)、7.62‐7.41(m、4H)、7.32(dd、J=8.2、2.7Hz、2H)、6.51‐6.45(m、1H)、6.43(d、J=1.8Hz、1H)、5.16(ddd、J=13.9、9.4、5.1Hz、1H)、4.67‐4.52(m、1H)、4.53‐4.20(m、2H)、3.68‐3.49(m、2H)、3.46‐3.28(m、3H)、3.07‐2.72(m、6H)、2.35‐2.25(m、4H)、2.05(d、J=6.5Hz、1H)、1.91‐1.53(m、6H)、1.34‐1.14(m、6H)、1.05‐0.92(m、6H)、0.71(dt、J=6.9、2.9Hz、6H).ppm;C
46H
55N
9O
8の計算上のESMS:861.4;実測値:862.2(M+H
+)。
【0789】
SDC‐TRAP‐0122
2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0790】
【化185】
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【0791】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、11.02(s、1H)、9.56(d、J=14.1Hz、2H)、9.46(s、1H)、7.65(s、1H)、7.54(d、J=8.7Hz、1H)、7.52‐7.39(m、4H)、6.95(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.74(d、J=1.7Hz、1H)、6.46(d、J=3.1Hz、1H)、6.21(s、1H)、5.11(dd、J=13.4、5.0Hz、1H)、4.49(t、J=5.2Hz、2H)、4.44‐4.25(m、4H)、2.84‐2.85(m、2H)、2.65‐2.56(m、1H)、2.33(td、J=13.4、8.7Hz、1H)、2.03‐1.95(m、1H)、0.83(dd、J=7.1、1.7Hz、6H);計算上のESMS(C
35H
33N
7O
8):679.2;実測値:680.2(M+H)。
【0792】
SDC‐TRAP‐0123
1‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)ピペリジン‐4‐イル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0793】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.01(s、1H)、10.62(s、1H)、9.76(s、1H)、9.55(s、1H)、8.96(t、J=5.9Hz、1H)、7.77(dd、J=6.6、2.6Hz、1H)、7.54‐7.44(m、2H)、7.42‐7.35(m、2H)、7.34‐7.26(m、2H)、6.58(s、1H)、6.35(s、1H)、5.13(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.93‐4.86(m、1H)、4.40(q、J=17.6Hz、2H)、4.10(q、J=5.3Hz、1H)、3.92(s、1H)、3.77(s、1H)、3.49(s、2H)、3.30(s、2H)、3.20‐3.13(m、5H)、2.96‐2.83(m、4H)、2.67‐2.60(m、2H)、2.39‐2.29(m、1H)、2.06‐1.89(m、5H)、1.90(s、1H)、1.53‐1.47(m、1H)、1.04(t、J=7.2Hz、3H)、0.81(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
46H
53N
9O
9):875.4;実測値:876.4(M+H)。
【0795】
SDC‐TRAP‐0124
(1‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)ピペリジン‐4‐イル)メチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0796】
【化187】
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【0797】
計算上のESMS(C
47H
55N
9O
9):889.4;実測値:890.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0125
(1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐イル)メチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0798】
【化188】
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【0799】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.03(s、1H)、10.41(s、1H)、9.77(s、1H)、9.55(s、1H)、8.99(t、J=5.9Hz、1H)、7.77(d、J=6.8Hz、1H)、7.54‐7.42(m、4H)、7.41‐7.34(m、2H)、7.14‐7.04(m、4H)、6.68(s、1H)、6.35(s、1H)、5.13(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.39(q、J=17.6Hz、2H)、4.03(q、J=7.1Hz、2H)、3.19(p、J=6.9Hz、2H)、3.03‐2.85(m、2H)、2.60(d、J=16.8Hz、1H)、2.36‐2.29(m、1H)、1.99(s、3H)、1.75(s、2H)、1.29‐1.13(m、5H)、1.06(t、J=7.2Hz、3H)、0.92(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
47H
48N
8O
10):884.3;実測値:885.3(M+H)。
【0800】
SDC‐TRAP‐0155
(1‐((5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐インドール‐2‐イル)メチル)ピペリジン‐4‐イル)メチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0801】
【化189】
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【0802】
計算上のESMS(C
41H
44N
8O
8):776.3;実測値:777.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0156
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボニル)ベンジル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0803】
【化190】
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【0804】
計算上のESMS(C
43H
42N
8O
9):814.3;実測値:815.0(M+H)。
SDC‐TRAP‐0157
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)ベンジル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0805】
【化191】
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【0806】
計算上のESMS(C
44H
43N
8O
9):846.3;実測値:847.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0160
5‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピラジン‐2‐カルボキサミド
【0807】
【化192】
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【0808】
計算上のESMS(C
41H
39FN
10O
8):818.3;実測値:819.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0167
4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)フェニル(2‐(((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)オキシ)エチル)(メチル)カルバマート
【0809】
【化193】
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【0810】
計算上のESMS(C
44H
44N
8O
11):860.3;実測値:861.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0168
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)‐2,6‐ジメチルフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0811】
【化194】
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【0812】
計算上のESMS(C
45H
45FN
8O
9):860.3;実測値:861.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0170
5‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピラジン‐2‐カルボキサミド
【0813】
【化195】
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【0814】
レナリドミド(0.2g、0.77mmol)のDMF(4mL)中の溶液に、5‐クロロピラジン‐2‐カルボン酸(0.15g、0.95mmol)、HATU、(0.29g、0.77mmol)、及びDIPEA(0.27mL、1.54mmol)が添加された。反応は室温で1時間撹拌された後に飽和NH
4Cl(5mL)で停止された。該混合物はEtOAc(10mL×3)で抽出され、合わされた有機相はNa
2SO
4で脱水されて濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、5‐クロロ‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピラジン‐2‐カルボキサミド(0.1g、33%)が得られた。
【0815】
【化196】
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【0816】
5‐クロロ‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピラジン‐2‐カルボキサミド(0.05g、0.13mmol)、4‐(4‐(3‐フルオロ‐4‐(ピペラジン‐1‐イルメチル)フェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(0.06g、0.13mmol)、及びK
2CO
3(0.07g、0.51mmol)のDMF(3mL)中の溶液はマイクロ波反応装置(microwave)にて50℃で1時間加熱された。該溶液は飽和NH
4Cl(5mL)で希釈され、EtOAc(10mL×3)で抽出され、合わされた有機相はNa
2SO
4で脱水されて濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、SDC‐TRAP‐0170(0.86g、87%)が得られた。
【0817】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ12.00(s、1H)、11.00(s、1H)、10.29(s、1H)、9.64(s、1H)、9.41(s、1H)、8.73(d、J=1.2Hz、1H)、8.34(d、J=1.4Hz、1H)、7.85(dd、J=7.6、1.4Hz、1H)、7.62‐7.50(m、2H)、7.44(t、J=8.2Hz、1H)、7.09(dd、J=10.8、2.0Hz、1H)、6.99(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、6.87(s、1H)、6.27(s、1H)、5.14(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.55‐4.38(m、2H)、3.74(t、J=4.8Hz、4H)、3.59(s、2H)、3.33(s、2H)、3.17(d、J=5.3Hz、1H)、3.06‐2.83(m、2H)、2.63‐2.53(m、2H)、2.48‐2.32(m、1H)、2.03‐1.95(m、1H)、1.00(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
40H
39FN
10O
7):790.3;実測値:791.2(M+H)。
【0818】
SDC‐TRAP‐0171
(4‐((((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)オキシ)メチル)フェニル‐4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【0819】
【化197】
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【0820】
4‐(ヒドロキシメチル)フェノール(2g、16.1mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、TBSCl(2.7g、17.9mmol)及びイミダゾール(2.2g、32.3mmol)が添加された。該反応物は室温で2時間撹拌された。反応物はEtOAc(100mL)で希釈され、0.1NのHCl(50mL×3)で洗浄された。有機相はNa
2SO
4で脱水されて濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、4‐(((ターシャリ‐ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェノール(2.6g、68%)が得られた。
【0821】
【化198】
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【0822】
4‐(((ターシャリ‐ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェノール(1.0g、4.2mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、クロロギ酸4‐ニトロフェニル(1.0g、4.96mmol)、続いてTEA(1.8mL、12.9mmol)が添加された。該反応物は室温で一晩撹拌された。反応溶液は濃縮され、カラムクロマトグラフィーにより、4‐(((ターシャリ‐ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェニル(4‐ニトロフェニル)カルボナート(1.44g、85%)が得られた。
【0823】
【化199】
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【0824】
4‐(4‐(3‐フルオロ‐4‐(ピペラジン‐1‐イルメチル)フェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(0.32g、0.75mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、4‐(((ターシャリ‐ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェニル(4‐ニトロフェニル)カルボナート(0.36g、0.89mmol)及びTEA(0.31mL、2.22mmol)が添加された。反応は室温で1時間撹拌された後に飽和NH
4Cl(10mL)で停止された。該混合物はEtOAc(20mL×2)で抽出され、合わされた有機相はNa
2SO
4で脱水されて濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、4‐(((ターシャリ‐ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)フェニル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート(0.38g、75%)が得られた。
【0825】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0826】
4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート(0.38g、0.55mmol)及びTBAF(0.29g、1.10mmol)の溶液は40℃で30分間加熱された。該溶液は濃縮され、カラムクロマトグラフィーにより、4‐(ヒドロキシメチル)フェニル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート(0.22g、70%)が得られた。
【0827】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0828】
レナリドミド(1.0g、3.86mmol)及びクロロギ酸4‐ニトロフェニル(1.15g、5.70mmol)の溶液は65℃で1時間加熱された。該溶液は室温まで冷却され、次いで濾過された。固形物は乾燥せしめられ、それ以上の精製はなされずに次のステップに使用された。
【0829】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0830】
4‐(ヒドロキシメチル)フェニル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート(0.23g、0.39mmol)のDMF(4mL)中の溶液に、4‐ニトロフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート(0.27g、0.62mmol)及びTEA(0.17mL、1.17mmol)が添加された。反応は室温で一晩撹拌された後に飽和NH
4Cl(5mL)で停止された。該混合物はEtOAc(20mL×2)で抽出され、合わされた有機相はNa
2SO
4で脱水されて濃縮された。カラムクロマトグラフィーによりSDC‐TRAP‐0171(0.21g、65%)が灰白色の固形物として得られた。
【0831】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.96(s、1H)、10.98(s、1H)、9.65(s、1H)、9.59(s、1H)、9.37(s、1H)、7.79(dd、J=6.5、2.5Hz、1H)、7.54‐7.37(m、5H)、7.18‐7.04(m、3H)、6.99(dd、J=8.1、2.0Hz、1H)、6.87(s、1H)、6.27(s、1H)、5.19‐5.06(m、3H)、4.38(q、J=17.6Hz、2H)、4.11‐3.98(m、1H)、3.57(s、3H)、3.41(d、J=7.6Hz、1H)、3.28(s、1H)、3.17(d、J=5.3Hz、1H)、3.07‐2.83(m、2H)、2.60(d、J=17.3Hz、1H)、2.45(s、3H)、2.39‐2.24(m、1H)、2.04‐1.99(m、1H)、1.00(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
44H
43FN
8O
10):862.3;実測値:863.2(M+H)。
【0832】
SDC‐TRAP‐0182
4‐((((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)オキシ)メチル)‐2,6‐ジメチルフェニル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【0833】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0834】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.99(s、1H)、11.02(s、1H)、9.65(d、J=13.1Hz、2H)、9.41(s、1H)、7.79(dd、J=6.8、2.3Hz、1H)、7.54‐7.38(m、3H)、7.16(s、2H)、7.08(dd、J=11.0、2.0Hz、1H)、6.99(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、6.88(s、1H)、6.27(s、1H)、5.17‐5.06(m、3H)、4.47‐4.29(m、2H)、3.72‐3.61(m、2H)、3.56(s、2H)、3.44(d、J=6.5Hz、2H)、3.07‐2.84(m、2H)、2.65‐2.55(m、1H)、2.45(s、4H)、2.38‐2.23(m、1H)、2.10(s、6H)、2.05‐1.96(m、1H)、1.01(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
46H
47FN
8O
10):890.3;実測値:891.2(M+H)。
【0835】
SDC‐TRAP‐0187
4‐((((2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバモイル)オキシ)メチル)‐2,6‐ジメチルフェニル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0836】
【化204】
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【0837】
計算上のESMS(C
49H
52N
8O
11):928.4;実測値:929.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0017
3‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)プロパンアミド
【0838】
【化205】
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【0839】
C
35H
33N
7O
7の計算上のESMS:663.24;実測値:664.2(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0015
N1‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N5‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)グルタルアミド
【0840】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、11.02(s、1H)、9.90(s、1H)、9.52(s、1H)、9.47(s、1H)、7.97‐7.83(m 2H)、7.55‐7.38(m、4H)、6.92(d、J=8.7Hz、1H)、6.73(s、1H)、6.41(s、1H)、6.23(s、1H)、5.13(d、J=13.6Hz、1H)、4.37(dd、J=26.6、17.5Hz、4H)、3.70‐3.39(m、6H)、2.91(q、J=12.5、11.7Hz、3H)、2.37(d、J=8.9Hz、4H)、2.13(t、J=7.3Hz、2H)、2.06‐1.96(m、2H)、1.86‐1.77(m、2H)、1.22‐0.90(m、2H)、0.83(d、J=6.7Hz、6H).C
41H
44N
8O
9の計算上のESMS:792.32;実測値:793.2(M+H)
+。
【0842】
SDC‐TRAP‐0018
N1‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N5‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐N1‐メチルグルタルアミド
【0843】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0844】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(bs、1H)、11.01(s、1H)、9.79(s、1H)、9.45(d、J=7.0Hz、2H)、7.79(dd、J=18.5、7.1Hz、1H)、7.50‐7.38(m、5H)、6.94(t、J=7.6Hz、1H)、6.74(d、J=9.7Hz、1H)、6.44(s、1H)、6.23(s、1H)、5.14(dd、J=12.6、6.1Hz、1H)、4.49‐4.24(m、4H)、3.65‐3.54(m、4H)、3.17(d、J=4.6Hz、1H)、2.89(d、J=12.7Hz、5H)、2.76(s、2H)、2.45‐2.24(m、4H)、2.13‐1.97(m、4H)、1.80(d、J=13.2Hz、2H)、1.60‐1.52(m、1H)、0.82(d、J=7.9Hz、6H).C
40H
42N
8O
8の計算上のESMS:762.31;実測値:763.2(M+H)
+。
【0845】
SDC‐TRAP‐0021
2‐(3‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐3‐メチルウレイド)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アセトアミド
【0846】
【化208】
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【0847】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、11.01(s、1H)、9.83(s、1H)、9.53(s、1H)、9.47(s、1H)、7.86(dd、J=6.3、2.7Hz、1H)、7.58‐7.46(m、3H)、7.41(dd、J=8.3、2.6Hz、2H)、6.94(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.82‐6.70(m、2H)、6.43(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、6.23(s、1H)、5.14(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.46‐4.26(m、4H)、3.91‐3.84(m、2H)、3.59‐3.50(m、2H)、2.97‐2.83(m、2H)、2.59(s、4H)、2.36‐2.20(m、1H)、1.99(s、1H)、0.82(d、J=6.8Hz、6H).C
38H
39N
9O
8の計算上のESMS:749.29;実測値:750.2(M+H)
+。
【0848】
SDC‐TRAP‐0033
N1‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N4‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐N1‐メチルスクシンアミド
【0849】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0850】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.89(m、1H)、11.03(s、1H)、9.86(s、1H)、9.58(s、1H)、9.50(s、1H)、7.94‐7.81(m、2H)、7.74‐7.30(m、7H)、6.93(d、J=8.7Hz、1H)、6.74(s、1H)、6.42(d、J=7.5Hz、1H)、6.24(s、1H)、5.15(d、J=12.7Hz、1H)、4.51‐4.37(m、4H)、3.86‐3.42(m、5H)、3.19(m、1H)、2.90‐2.51(m、9H)、2.31‐2.04(m、4H)、0.84(d、J=5.9Hz、6H).C
41H
44N
8O
9の計算上のESMS:792.32;実測値:793.3(M+H)
+。
【0851】
SDC‐TRAP‐0041
5‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐5‐オキソペンタンアミド
【0852】
【化210】
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【0853】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、11.03(s、1H)、9.80(s、1H)、9.62(s、1H)、9.42(s、1H)、7.83(dd、J=6.9、2.1Hz、1H)、7.50(d、J=7.1Hz、2H)、7.31(d、J=8.0Hz、2H)、7.15(d、J=7.9Hz、2H)、6.78(s、1H)、6.27(s、1H)、5.15(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.45‐4.29(m、2H)、3.62‐3.54(m、1H)、3.44(dd、J=14.8、8.9Hz、8H)、3.03‐2.85(m、2H)、2.60(dd、J=22.9、8.3Hz、2H)、2.49‐2.25(m、10H)、2.08‐1.97(m、1H)、1.82(p、J=7.4Hz、2H)、0.95(d、J=6.9Hz、6H).C
40H
44N
8O
8の計算上のESMS:764.33;実測値:765.3(M+H)
+。
【0854】
SDC‐TRAP‐0109
4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピペラジン‐1‐カルボキサミド
【0855】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0856】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、10.99(s、1H)、9.61(s、1H)、9.42(s、1H)、8.57(s、1H)、7.53‐7.39(m、3H)、7.33(d、J=8.0Hz、2H)、7.15(d、J=8.0Hz、2H)、6.77(s、1H)、6.27(s、1H)、5.12(dd、J=13.2、5.2Hz、1H)、4.36‐4.30(m、2H)、3.53‐3.41(m、6H)、3.38(s、1H)、2.92(ddd、J=31.5、15.9、6.1Hz、2H)、2.64‐2.54(m、1H)、2.47‐2.35(m、5H)、0.94(d、J=6.9Hz、6H).C
36H
38N
8O
7の計算上のESMS:694.29;実測値:695.2(M+H)
+。
【0857】
SDC‐TRAP‐0110
2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アセトアミド
【0858】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0859】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.83(s、1H)、11.00(s、1H)、9.77(s、1H)、9.57(s、1H)、9.44(s、1H)、7.80(dd、J=7.5、1.5Hz、1H)、7.58‐7.47(m、2H)、7.06‐6.98(m、2H)、6.97‐6.89(m、2H)、6.78(s、1H)、6.27(s、1H)、5.12(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.47‐4.32(m、2H)、3.23(d、J=5.8Hz、6H)、3.03‐2.83(m、3H)、2.76‐2.55(m、6H)、2.47‐2.32(m、1H)、2.02(td、J=7.5、3.9Hz、1H)、0.96(d、J=6.9Hz、6H).
C
36H
38N
8O
7の計算上のESMS:694.29;実測値:695.2(M+H)
+。
【0861】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキサミド
C
37H
39N
7O
7の計算上のESMS:693.29;実測値:694.2(M+H)
+。
【0863】
SDC‐TRAP‐0115
N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐1‐(4‐(3‐(2‐ヒドロキシ‐5‐イソプロピル‐4‐メトキシフェニル)‐5‐(イソプロピルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボキサミド
【0864】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
C
42H
48N
8O
7の計算上のESMS:776.36;実測値:777.3(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0116
2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アセトアミド
【0866】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.91(s、1H)、11.01(s、1H)、9.69(s、1H)、9.58(s、1H)、9.42(s、1H)、7.77(dd、J=7.5、1.5Hz、1H)、7.58‐7.46(m、2H)、7.18(d、J=8.4Hz、2H)、7.14‐7.06(m、2H)、6.74(s、1H)、6.27(s、1H)、5.13(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.45‐4.30(m、2H)、3.20‐3.09(m、3H)、3.03‐2.83(m、4H)、2.60(ddd、J=17.4、4.3、2.4Hz、1H)、2.37(qd、J=12.5、11.8、5.9Hz、1H)、2.14‐1.96(m、3H)、1.60‐1.44(m、3H)、1.38‐1.24(m、2H)、0.92(d、J=6.9Hz、6H).
C
38H
41N
7O
7の計算上のESMS:707.31;実測値:708.2(M+H)
+。
【0868】
SDC‐TRAP‐0119
4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキサミド
【0869】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.90(s、1H)、10.99(s、1H)、9.54(d、J=17.1Hz、2H)、8.50(s、1H)、7.53‐7.41(m、6H)、6.95(d、J=8.7Hz、1H)、6.69(s、1H)、6.47‐6.41(m、1H)、6.25(s、1H)、5.12(dd、J=13.1、5.2Hz、1H)、4.33(s、2H)、4.24(t、J=6.9Hz、2H)、4.11‐3.99(m、2H)、2.90(td、J=13.9、6.3Hz、2H)、2.75(t、J=12.8Hz、2H)、2.60‐2.55(m、1H)、(2.45‐2.34(m、1H)、2.00(d、J=8.5Hz、1H)、1.74(d、J=13.1Hz、4H)、1.43(s、1H)、1.21‐1.07(m、2H)、0.80(d、J=6.8Hz、6H).
C
40H
42N
8O
7の計算上のESMS:746.32;実測値:747.3(M+H)
+。
【0871】
SDC‐TRAP‐0120
N1‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N5‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)‐N1‐メチルグルタルアミド
【0872】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0873】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、11.02(s、1H)、9.80(d、J=4.4Hz、1H)、9.54(s、1H)、9.47(s、1H)、7.82(dt、J=7.4、2.1Hz、1H)、7.54‐7.31(m、5H)、6.91(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.73(d、J=2.1Hz、1H)、6.40(dd、J=7.0、3.1Hz、1H)、6.22(s、1H)、5.19‐5.09(m、1H)、4.45‐4.26(m、4H)、3.70‐3.63(m、2H)、3.49‐3.33(m、4H)、2.98‐2.80(m、4H)、2.75(s、1H)、2.60(ddd、J=17.1、4.3、2.3Hz、1H)、2.35(ddd、J=31.6、15.2、7.4Hz、5H)、1.80(p、J=7.4Hz、2H)、0.83(dd、J=6.9、2.1Hz、6H).C
42H
46N
8O
9の計算上のESMS:806.34;実測値:807.3(M+H)
+。
【0874】
SDC‐TRAP‐0121
2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0875】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0876】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.93(s、1H)、11.01(s、1H)、9.77(s、1H)、9.60(s、1H)、9.40(s、1H)、7.77(dt、J=7.0、3.6Hz、1H)、7.56‐7.46(m、2H)、7.32(d、J=8.0Hz、2H)、7.15(d、J=7.8Hz、2H)、6.78(s、1H)、6.27(s、1H)、5.12(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.85(s、2H)、4.45‐4.35(m、2H)、3.49(s、2H)、3.44(s、3H)、3.03‐2.84(m、2H)、2.61(d、J=17.6Hz、1H)、2.42‐2.26(m、6H)、2.07‐1.99(m、1H)、0.95(d、J=6.9Hz、6H)。C
38H
40N
8O
9の計算上のESMS:752.29;実測値:753.3(M+H)
+。
【0877】
SDC‐TRAP‐0128
2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アセトアミド
【0878】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.92(s、1H)、11.01(s、1H)、9.71(s、1H)、9.59(s、1H)、9.40(s、1H)、7.79(dd、J=7.4、1.5Hz、1H)、7.58‐7.46(m、2H)、7.30(d、J=8.0Hz、2H)、7.13(d、J=8.0Hz、2H)、6.77(s、1H)、6.26(s、1H)、5.12(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.45‐4.29(m、2H)、3.46(s、2H)、3.16(s、2H)、3.02‐2.84(m、2H)、2.65‐2.50(m、5H)、2.47‐2.32(m、5H)、1.99(m、1H)、0.94(d、J=6.9Hz、6H)。C
37H
40N
8O
7の計算上のESMS:708.30;実測値:709.3(M+H)
+。
【0880】
SDC‐TRAP‐0129
2‐(4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐イル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)アセトアミド
【0881】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0882】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.89(s、1H)、11.00(s、1H)、9.70(s、1H)、9.54(d、J=14.6Hz、2H)、7.77(dd、J=7.4、1.5Hz、1H)、7.58‐7.40(m、5H)、6.94(dd、J=8.7、2.1Hz、1H)、6.67(s、1H)、6.43(d、J=3.1Hz、1H)、6.24(s、1H)、5.12(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.45‐4.29(m、2H)、4.22(t、J=7.2Hz、2H)、3.12(s、2H)、2.87(q、J=6.9Hz、4H)、2.59(d、J=17.3Hz、1H)、2.46‐2.33(m、1H)、2.09‐2.04(m、5H)、1.69(d、J=6.9Hz、4H)、1.36‐1.25(m、2H)、0.78(d、J=6.8Hz、6H)。C
41H
44N
8O
7の計算上のESMS:760.33;実測値:761.2(M+H)
+。
【0883】
SDC‐TRAP‐0131
2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0884】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.91(s、1H)、11.01(s、1H)、9.75(s、1H)、9.60(s、1H)、9.42(s、1H)、7.81‐7.74(m、1H)、7.54‐7.46(m、2H)、7.19(d、J=8.0Hz、2H)、7.10(d、J=7.8Hz、2H)、6.75(s、1H)、6.27(s、1H)、5.12(dd、J=13.2、5.2Hz、1H)、4.90‐4.75(m、2H)、4.45(d、J=17.6Hz、1H)、4.40‐4.24(m、2H)、3.69(d、J=13.1Hz、1H)、3.02‐2.84(m、3H)、2.61(d、J=17.6Hz、2H)、2.34(td、J=14.4、9.8Hz、1H)、2.08‐1.96(m、2H)、1.75(s、1H)、1.59(t、J=12.0Hz、2H)、1.26‐1.08(m、2H)、1.01(s、1H)、0.94(d、J=6.9Hz、6H)。C
39H
41N
7O
9の計算上のESMS:751.30;実測値:752.2(M+H)
+。
【0886】
SDC‐TRAP‐0149
1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)ピペリジン‐4‐カルボキサミド
【0887】
【化222】
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【0888】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.03(s、1H)、10.61(s、1H)、9.76(d、J=9.5Hz、2H)、8.97(t、J=5.9Hz、1H)、7.82(dd、J=7.2、1.9Hz、1H)、7.55‐7.44(m、2H)、7.40(d、J=8.3Hz、2H)、7.35‐7.27(m、2H)、6.59(s、1H)、6.35(s、1H)、5.15(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.44‐4.28(m、2H)、3.51(s、2H)、3.31(s、1H)、3.23‐3.11(m、2H)、2.92(dq、J=13.4、7.5、6.4Hz、4H)、2.61(d、J=17.6Hz、1H)、2.39(dtt、J=26.4、13.3、6.3Hz、2H)、2.01(dd、J=12.9、8.7Hz、3H)、1.81(d、J=12.2Hz、2H)、1.70(q、J=11.4Hz、2H)、1.04(t、J=7.1Hz、3H)、0.82(d、J=6.9Hz、6H)。C
40H
44N
8O
7の計算上のESMS:748.33;実測値:749.3(M+H)
+。
【0889】
SDC‐TRAP‐0152
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペラジン‐1‐イル)フェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0890】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
C
45H
45N
9O
9の計算上のESMS:855.33;実測値:856.2(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0168
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)‐2,6‐ジメチルフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0892】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
C
45H
45FN
8O
9の計算上のESMS:860.33;実測値:861.2(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0173
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペラジン‐1‐イル)‐2‐メトキシフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0894】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.04(s、1H)、10.22(s、1H)、10.08(s、1H)、9.75(s、1H)、9.03(t、J=6.2Hz、1H)、7.80(s、1H)、7.50‐7.41(m、6H)、7.04(d、J=8.5Hz、1H)、6.73(d、J=11.0Hz、2H)、6.56‐6.49(m、1H)、6.33(s、1H)、5.15(dd、J=13.3、5.1Hz、1H)、4.44‐4.28(m、2H)、3.79(s、3H)、3.29‐3.13(m、8H)、2.95‐2.55(m、2H)、2.36(d、J=14.6Hz、1H)、2.11‐2.02(m、1H)、1.06(t、J=7.4Hz、3H)、0.91(d、J=6.9Hz、6H)。C
46H
47N
9O
10の計算上のESMS:885.34;実測値:886.3(M+H)
+。
【0896】
SDC‐TRAP‐0174
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)‐3‐フルオロベンジル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0897】
【化226】
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【0898】
C
44H
42FN
8O
9の計算上のESMS:864.30;実測値:865.2(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0175
4‐(4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ピリジン‐2‐イル)ピペラジン‐1‐カルボニル)ベンジル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0899】
【化227】
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【0900】
C
42H
41N
9O
9の計算上のESMS:815.30;実測値:816.1(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0176
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペラジン‐1‐イル)‐2‐メチルフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0901】
【化228】
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【0902】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.03(s、1H)、10.25(s、1H)、10.11(s、1H)、9.75(s、1H)、9.02(t、J=6.1Hz、1H)、7.81(p、J=3.5Hz、1H)、7.58‐7.46(m、4H)、7.42(d、J=7.9Hz、2H)、7.04(d、J=8.7Hz、1H)、6.92(d、J=2.7Hz、1H)、6.84(dd、J=8.8、2.9Hz、1H)、6.72(s、1H)、6.34(s、1H)、5.14(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.51(d、J=17.7Hz、1H)、4.42(d、J=17.7Hz、1H)、3.78(s、2H)、3.50(s、2H)、3.18(dt、J=20.9、11.0Hz、6H)、2.94(dp、J=18.6、6.2、4.7Hz、2H)、2.53‐2.47(m、2H)、2.46‐2.30(m、1H)、2.18(s、3H)、2.04(dd、J=11.6、5.9Hz、1H)、1.07(t、J=7.2Hz、3H)、0.91(d、J=6.8Hz、6H)。C
46H
47N
9O
9の計算上のESMS:869.35;実測値:870.1(M+H)
+。
【0903】
SDC‐TRAP‐0177
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペラジン‐1‐カルボニル)ベンジル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0904】
【化229】
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【0905】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.03(s、1H)、10.19(s、1H)、9.73(s、2H)、9.02(t、J=6.0Hz、1H)、7.84‐7.77(m、1H)、7.50(dq、J=11.4、6.5Hz、8H)、7.40(d、J=6.8Hz、2H)、6.70(s、1H)、6.33‐6.28(m、1H)、5.23(s、2H)、5.13(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.40(d、J=17.8Hz、2H)、3.68(d、J=24.7Hz、4H)、3.22‐3.12(m、2H)、2.93(d、J=12.6Hz、2H)、2.65‐2.55(m、1H)、2..30‐2.25(m、1H)、2.02(dd、J=15.0、7.1Hz、1H)、1.05(t、J=7.1Hz、3H)、0.88(d、J=7.5Hz、6H)。C
47H
47N
9O
10の計算上のESMS:897.34;実測値:898.1(M+H)
+。
【0906】
SDC‐TRAP‐0178
4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペラジン‐1‐イル)‐2,6‐ジメチルフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0907】
【化230】
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【0908】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.02(s、1H)、10.22(s、1H)、10.17(s、1H)、9.74(s、1H)、9.02(t、J=5.9Hz、1H)、7.86‐7.77(m、1H)、7.58‐7.46(m、4H)、7.45‐7.37(m、2H)、6.73(d、J=11.9Hz、3H)、6.33(s、1H)、5.13(dd、J=13.2、5.1Hz、1H)、4.50(d、J=17.6Hz、1H)、4.41(d、J=17.6Hz、1H)、3.76(s、2H)、3.48(s、2H)、3.25‐3.13(m、4H)、3.02‐2.85(m、2H)、2.66‐2.57(m、1H)、2.45‐2.31(m、1H)、2.14(s、6H)、2.04‐2.02(m、1H)、1.06(t、J=7.2Hz、3H)、0.91(d、J=6.9Hz、6H)。C
47H
49N
9O
9の計算上のESMS:883.37;実測値:884.1(M+H)
+。
【0909】
SDC‐TRAP‐0194
4‐(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)ベンジル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0910】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0911】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ12.04(s、1H)、11.06(s、1H)、9.70(d、J=7.6Hz、2H)、9.45(s、1H)、7.88‐7.81(m、1H)、7.59‐7.49(m、2H)、7.42(d、J=8.2Hz、3H)、7.31‐7.24(m、2H)、7.12(dd、J=10.5、2.1Hz、1H)、7.02(dd、J=8.1、2.1Hz、1H)、6.92(s、1H)、6.33(s、1H)、5.22‐5.12(m、3H)、4.56‐4.35(m、2H)、3.73(d、J=15.5Hz、2H)、3.57‐3.46(m、6H)、3.13‐2.89(m、2H)、2.71‐2.61(m、1H)、2.37(h、J=6.4、5.4Hz、5H)、2.12‐1.99(m、1H)、1.05(d、J=6.9Hz、6H)。C
45H
45FN
8O
9の計算上のESMS:860.33;実測値:861.2(M+H)
+。
【0912】
SDC‐TRAP‐0195
4‐(4‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)ピペラジン‐1‐イル)‐2,6‐ジメチルフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0913】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0914】
C
53H
60N
10O
9の計算上のESMS:980.45;実測値:981.3(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0196
4‐((5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)イソインドリン‐2‐イル)メチル)‐2,6‐ジメトキシフェニル(2‐(2,6‐ジオキソピペリジン‐3‐イル)‐1‐オキソイソインドリン‐4‐イル)カルバマート
【0915】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.03(s、1H)、10.56(s、1H)、10.15(s、1H)、9.77(s、1H)、8.99(t、J=5.9Hz、1H)、7.82(dd、J=5.7、3.2Hz、1H)、7.52(q、J=4.1、3.4Hz、2H)、7.36‐7.24(m、2H)、7.17(dd、J=7.9、2.1Hz、1H)、6.79(s、2H)、6.57(s、1H)、6.33(s、1H)、5.14(dd、J=13.2、5.2Hz、1H)、4.49(d、J=17.7Hz、1H)、4.40(d、J=17.6Hz、1H)、3.90(d、J=16.3Hz、5H)、3.79(s、6H)、3.17(p、J=7.0Hz、2H)、2.92(tt、J=12.5、6.2Hz、2H)、2.62(d、J=16.8Hz、1H)、2.42‐2.31(m、1H)、2.10‐2.01(m、1H)、1.05(t、J=7.1Hz、3H)、0.85(d、J=6.9Hz、6H)。C
45H
46N
8O
10の計算上のESMS:858.33;実測値:859.2(M+H)
+。
【0917】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0918】
【表36-1】
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【0919】
【表36-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
【表36-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0921】
【表36-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0922】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0923】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
SDC‐TRAP‐0116の組織分布データ
【0925】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
SDC‐TRAP‐0171の組織分布データ
【0927】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0928】
SDC‐TRAP‐0178の組織分布データ
【0929】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0930】
SDC‐TRAP‐0195の組織分布データ
【0931】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0932】
実施例26:ペメトレキセドフラグメントを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAPの例示の合成:
【0933】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0934】
ペメトレキセドフラグメント2(60mg、0.2mmol)及びアミンSDC‐TRAP‐0004(82mg、0.2mmol)の無水DMF(3mL)中の溶液に、EDC(60mg、0.3mmol)が添加された。反応混合物は室温で18時間撹拌された。該反応混合物はその後、水(5mL)で希釈されて酢酸エチル(100mL)で抽出された。有機相は硫酸ナトリウムで脱水され、濾過及び蒸発濃縮された後にフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン‐酢酸エチル(1:1)及び酢酸エチル‐メタノール(98:2))が行われて、SDC‐TRAP‐0019(95mg、70%)が白色固形物として得られた。
【0935】
4‐(2‐(2‐アミノ‐4‐オキソ‐4,7‐ジヒドロ‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐5‐イル)エチル)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐メチルベンズアミド
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ:11.86(s、1H);10.61(s、1H);10.14(s、1H);9.51(s、1H);9.47(s、1H);7.59‐7.45(m、2H);7.28‐6.96(m、5H);6.72(m、2H);6.47(s、1H);6.32(s、1H);6.24(s、1H);6.00(bs、2H);4.46‐4.28(m、2H);3.75‐3.49(m、2H);2.96‐2.80(m、5H);2.61(s、3H);0.81(d、J=6.9Hz、6H)。C
37H
37N
9O
5の計算上のESMS:687.29;実測値:688.2(M+H)
+。
【0936】
SDC‐TRAP‐0020
4‐(2‐(2‐アミノ‐4‐オキソ‐4,7‐ジヒドロ‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐5‐イル)エチル)‐N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)ベンズアミド
【0937】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d6)、δ(ppm):11.86(s、1H);10.61(s、1H);10.14(s、1H);9.51(s、1H);9.47(s、1H);7.59‐7.45(m、2H);7.28‐6.96(m、5H);6.72(m、2H);6.47(s、1H);6.32(s、1H);6.24(s、1H);6.01(s、2H);4.33(d、J=6.5Hz、2H)、3.73(d、J=6.3Hz、2H)、3.54‐3.46(m、2H);3.00‐2.82(m、7H)、0.81(d、J=6.9Hz、6H);C
38H
39N
9O
6の計算上のESMS:717.30;実測値:718.2(M+H)
+。
【0939】
SDC‐TRAP‐0068
2‐アミノ‐5‐(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0940】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0941】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.92(s、1H)、10.62(d、J=2.2Hz、1H)、10.15(s、1H)、9.60(s、1H)、9.38(s、1H)、7.34‐7.22(m、6H)、7.17‐7.10(m、2H)、6.79(s、1H)、6.33(d、J=2.2Hz、1H)、6.26(s、1H)、6.00(s、2H)、3.48(s、2H)、3.33(s、2H)、3.03‐2.88(m、3H)、2.84(dd、J=9.5、5.7Hz、2H)、2.37‐2.34(m、4H)、0.95(d、J=6.9Hz、6H);C
37H
39N
9O
5の計算上のESMS:689.31;実測値:690.1(M+H)
+。
【0942】
SDC‐TRAP‐0078
2‐アミノ‐5‐(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0943】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0944】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.97(s、1H)、10.63(d、J=2.3Hz、1H)、10.15(s、1H)、9.63(s、1H)、9.39(s、1H)、7.96(s、1H)、7.40(t、J=8.1Hz、1H)、7.27(s、4H)、7.06(dd、J=10.9、2.1Hz、1H)、6.97(dd、J=8.2、2.0Hz、1H)、6.88(s、1H)、6.34(d、J=2.2Hz、1H)、6.26(s、1H)、6.00(s、2H)、3.54(bs、4H)、3.07‐2.80(m、3H)、2.74(s、2H)、2.40(bs、4H)、1.01(d、J=6.9Hz、6H)。C
37H
38FN
9O
5の計算上のESMS:707.30;実測値:708.2(M+H)
+。
【0945】
SDC‐TRAP‐0082
2‐アミノ‐5‐(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0946】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0947】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.85(s、1H)、10.63(d、J=2.1Hz、1H)、10.15(s、1H)、9.59(s、1H)、9.44(s、1H)、7.37‐7.25(m、4H)、7.04(d、J=8.6Hz、2H)、6.97‐6.90(m、2H)、6.81(s、1H)、6.35(d、J=2.2Hz、1H)、6.27(s、1H)、6.01(s、2H)、3.69(s、2H)、3.52(s、2H)、3.18(s、4H)、3.04‐2.90(m、3H)、2.86(dd、J=9.5、5.8Hz、2H)、0.98(d、J=6.9Hz、6H);C
36H
37N
9O
5の計算上のESMS:675.29;実測値:676.2(M+H)
+。
【0948】
SDC‐TRAP‐0093
2‐アミノ‐5‐(4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)イソインドリン‐2‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0949】
【化239】
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【0950】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.91(s、1H)、10.64(s、1H)、10.23(s、1H)、9.62(s、1H)、9.38(s、1H)、7.51(dd、J=8.2、3.4Hz、2H)、7.40‐7.17(m、4H)、7.07‐6.96(m、1H)、6.91(s、1H)、6.36(s、1H)、6.25(s、1H)、6.06(s、2H)、4.78(dd、J=31.3、14.1Hz、4H)、3.07‐2.93(m、3H)、2.87(dd、J=9.5、5.8Hz、2H)、1.02(dd、J=10.8、6.8Hz、6H);C
34H
32N
8O
5の計算上のESMS:632.25;実測値:633.1(M+H)
+。
【0951】
SDC‐TRAP‐0102
2‐アミノ‐5‐(4‐(4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)ピペリジン‐1‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0952】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0953】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.86(s、1H)、10.66‐10.60(m、1H)、10.17(s、1H)、9.57(s、1H)、9.36(s、1H)、7.48(d、J=8.7Hz、1H)、7.40‐7.25(m、4H)、7.06‐6.99(m、1H)、6.86(s、1H)、6.35(d、J=2.3Hz、1H)、6.20(s、1H)、6.02(s、2H)、4.53(s、1H)、3.79(s、3H)、3.02‐2.81(m、5H)、1.95(s、2H)、1.76(q、J=11.9Hz、2H)、0.96(d、J=6.7Hz、6H);C
39H
40N
10O
5の計算上のESMS:728.32;実測値:729.2(M+H)
+。
【0954】
SDC‐TRAP‐0103
2‐アミノ‐5‐(4‐(4‐((4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)メチル)ピペリジン‐1‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0955】
【化241】
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【0956】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.93(s、1H)、10.63(s、1H)、10.20(s、1H)、9.69(s、1H)、9.49(s、1H)、7.20(d、J=39.7Hz、6H)、7.08(d、J=8.0Hz、2H)、6.73(s、1H)、6.31(d、J=19.5Hz、2H)、6.04(s、2H)、4.42(s、1H)、3.58(s、1H)、2.95(dt、J=13.8、7.4Hz、4H)、2.85(d、J=8.1Hz、2H)、2.77(d、J=10.7Hz、3H)、2.08(d、J=6.7Hz、2H)、1.76‐1.59(m、6H)、1.51‐1.43(m、3H)、1.12‐0.89(m、6H);C
44H
51N
9O
5の計算上のESMS:785.40;実測値:786.3(M+H)
+。
【0957】
SDC‐TRAP‐0130
2‐アミノ‐5‐(4‐(4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボニル)フェネチル)‐3H‐ピロロ[2,3‐d]ピリミジン‐4(7H)‐オン
【0958】
【化242】
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【0959】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、10.62(s、1H)、10.17‐10.11(m、1H)、9.53(dd、J=20.0、2.8Hz、2H)、7.52‐7.39(m、3H)、7.25(d、J=2.8Hz、4H)、6.97‐6.89(m、1H)、6.68(d、J=2.7Hz、1H)、6.42(t、J=3.1Hz、1H)、6.33(d、J=2.8Hz、1H)、6.23(d、J=2.8Hz、1H)、6.00(s、2H)、4.41(s、1H)、4.21(t、J=7.4Hz、2H)、2.98‐2.80(m、6H)、1.76‐1.66(m、4H)、1.47(bs、2H)、1.20‐1.10(m、3H)、0.78(dd、J=7.1、2.7Hz、6H);C
41H
43N
9O
5の計算上のESMS:741.34;実測値:742.3(M+H)
+。
【0960】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【0961】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0963】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0964】
実施例27:SN‐38を含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0011
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0965】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.02(s、3H)、8.17(d、J=9.2Hz、1H)、8.01‐7.93(m、1H)、7.74‐7.62(m、2H)、7.18‐7.01(m、4H)、6.70(s、1H)、6.40(s、1H)、6.05(s、1H)、5.44(d、J=4.7Hz、1H)、5.25(s、2H)、4.92(dd、J=11.8、6.8Hz、1H)、4.69(d、J=10.6Hz、2H)、4.03(q、J=7.1Hz、1H)、3.79(s、1H)、3.59(s、1H)、3.17(q、J=7.6Hz、2H)、3.03‐2.87(m、2H)、2.55(s、1H)、2.21‐1.96(m、2H)、1.73(s、2H)、1.30(t、J=7.6Hz、3H)、1.01‐0.81(m、9H)ppm;C
45H
44N
6O
10の計算上のESMS:828.3;実測値:829.1(M+H
+)。
【0967】
SDC‐TRAP‐0012
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル‐4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐カルボキシラート塩酸塩
【0968】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0969】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、10.34(s、1H)、9.60(s、1H)、9.43(s、1H)、8.02(t、J=10.0Hz、1H)、7.46‐7.38(m、2H)、7.15‐7.07(m、2H)、6.98(d、J=15.2Hz、3H)、6.78(s、1H)、6.27(s、1H)、5.45(d、J=3.6Hz、2H)、5.30(d、J=2.4Hz、2H)、4.64(d、J=9.6Hz、1H)、4.03(m、1H)、3.57(s、1H)、3.20(s、1H)、3.09(q、J=7.6Hz、3H)、2.98(q、J=6.9Hz、1H)、2.55(s、4H)、2.14(q、J=11.2、9.3Hz、3H)、1.46(s、1H)、1.29(t、J=7.6Hz、3H)、0.99‐0.87(m、9H).ppm;C
45H
44N
6O
10の計算上のESMS:828.3;実測値:829.0(M+H
+)。
【0970】
SDC‐TRAP‐0014
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐((4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)メチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0971】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0972】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ8.07(d、J=9.1Hz、1H)、7.91(d、J=9.1Hz、1H)、7.52‐7.36(m、4H)、7.35‐7.16(m、2H)、7.04(d、J=8.4Hz、1H)、6.94(d、J=8.5Hz、1H)、6.57‐6.49(m、1H)、6.37(s、1H)、5.67(d、J=16.9Hz、1H)、5.42(d、J=17.0Hz、1H)、4.45(s、2H)、4.12‐4.00(m、1H)、3.88(dd、J=17.8、7.5Hz、1H)、3.78(d、J=7.6Hz、1H)、3.39(s、2H)、3.14(q、J=10.3、6.7Hz、2H)、2.99(dt、J=14.4、7.1Hz、1H)、2.83(d、J=14.9Hz、1H)、2.37‐1.96(m、5H)、1.86(d、J=13.2Hz、2H)、1.77(d、J=13.5Hz、1H)、1.62(td、J=27.9、24.2、13.8Hz、1H)、1.39(t、J=7.6Hz、3H)、1.04(t、J=7.5Hz、3H)、0.91‐0.73(m、6H).ppm;C
46H
46N
6O
10の計算上のESMS:842.3;実測値:843.1(M+H
+)。
【0973】
SDC‐TRAP‐0063
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0974】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0975】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.21(d、J=9.2Hz、1H)、7.84(d、J=2.5Hz、1H)、7.68(s、1H)、7.64‐7.56(m、2H)、7.47(d、J=8.7Hz、1H)、7.24‐7.12(m、2H)、6.55(dd、J=3.2、0.8Hz、1H)、6.37(d、J=4.2Hz、2H)、5.73(d、J=16.3Hz、1H)、5.36‐5.24(m、3H)、4.41(d、J=13.5Hz、1H)、4.29(q、J=9.3、7.5Hz、3H)、3.17(q、J=7.7Hz、2H)、3.06(t、J=12.7Hz、1H)、2.96‐2.77(m、2H)、2.42(s、2H)、1.90(dq、J=14.2、7.1Hz、6H)、1.45‐1.33(m、5H)、1.31‐1.22(m、1H)、1.04(t、J=7.3Hz、3H)、0.50(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
49H
49N
7O
9の計算上のESMS:879.4;実測値:880.2(M+H
+)。
【0976】
SDC‐TRAP‐0064
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0977】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0978】
C
49H
49N
7O
9の計算上のESMS:879.4;実測値:880.1(M+H
+)。
SDC‐TRAP‐0065
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(3‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)プロピル)(メチル)カルバマート
【0979】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0980】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.22(dd、J=9.3、2.0Hz、1H)、7.86(dd、J=8.9、2.6Hz、1H)、7.70(d、J=2.2Hz、1H)、7.66‐7.56(m、1H)、7.49(d、J=7.9Hz、2H)、7.37‐7.24(m、4H)、6.47(d、J=16.0Hz、1H)、6.41‐6.35(m、1H)、5.72(dd、J=16.2、2.2Hz、1H)、5.37‐5.26(m、3H)、4.0(m、1H)、3.57(d、J=4.1Hz、3H)、3.51‐3.35(m、3H)、3.19(d、J=8.4Hz、4H)、3.09(d、J=2.2Hz、1H)、2.92(dt、J=19.0、7.0Hz、1H)、2.58‐2.42(m、6H)、1.92(dq、J=15.4、7.4Hz、5H)、1.41(tt、J=7.7、4.1Hz、4H)、1.32‐1.22(m、2H)、1.04(t、J=7.4Hz、3H)、0.78‐0.65(m、6H).ppm;C
49H
54N
8O
9の計算上のESMS:898.4;実測値:899.2(M+H
+)。
【0981】
SDC‐TRAP‐0066
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)エチル)(メチル)カルバマート
【0982】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0983】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.22(dd、J=9.2、2.9Hz、1H)、7.87(t、J=2.5Hz、1H)、7.70(d、J=1.3Hz、1H)、7.62(ddd、J=8.7、5.9、2.4Hz、1H)、7.51‐7.44(m、2H)、7.31‐7.23(m、2H)、6.47(d、J=15.7Hz、1H)、6.39‐6.31(m、1H)、5.70(d、J=16.4Hz、1H)、5.37‐5.26(m、3H)、3.61‐3.53(m、3H)、3.43‐3.33(m、3H)、3.25‐3.13(m、3H)、3.10(s、1H)、2.96‐2.84(m、1H)、2.77‐2.60(m、5H)、2.55(s、4H)、1.99‐1.85(m、2H)、1.41(t、J=7.7Hz、3H)、1.03(t、J=7.3Hz、3H)、0.77‐0.65(m、6H).ppm;C
48H
52N
8O
9の計算上のESMS:884.4;実測値:885.1(M+H
+)。
【0984】
SDC‐TRAP‐0084
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(3‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)プロピル)(メチル)カルバマート
【0985】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0986】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ12.05(s、1H)、9.74(s、1H)、8.02(dd、J=9.9、6.7Hz、1H)、7.50(t、J=7.7Hz、1H)、7.45‐7.33(m、3H)、7.27‐7.17(m、2H)、7.01(d、J=5.8Hz、1H)、6.85(d、J=2.3Hz、1H)、6.26(d、J=3.2Hz、1H)、5.44(d、J=2.4Hz、2H)、5.28(s、2H)、4.12(d、J=16.9Hz、1H)、3.96(s、1H)、3.69(s、2H)、3.64(s、1H)、3.31‐3.22(m、1H)、3.18(m、7H)、3.09(d、J=16.2Hz、3H)、2.98(p、J=6.8Hz、1H)、2.89(s、2H)、2.76(s、1H)、2.46(s、2H)、2.20‐2.05(m、2H)、1.84(t、J=8.2Hz、1H)、1.27(td、J=7.7、4.8Hz、3H)、1.02‐0.85(m、9H).ppm;C
49H
54N
8O
9の計算上のESMS:898.4;実測値:899.3(M+H
+)。
【0987】
SDC‐TRAP‐0086
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェネチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0988】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0989】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.21(d、J=9.2Hz、1H)、7.85(d、J=2.5Hz、1H)、7.69‐7.57(m、2H)、7.37(d、J=7.9Hz、2H)、7.28(d、J=8.8Hz、2H)、6.44(d、J=1.6Hz、1H)、6.37(d、J=1.1Hz、1H)、5.74(dt、J=16.3、1.2Hz、1H)、5.36‐5.24(m、3H)、4.42(d、J=13.4Hz、1H)、4.31(d、J=13.3Hz、1H)、3.23‐3.03(m、3H)、2.94(dq、J=14.0、7.3Hz、2H)、2.76(t、J=7.7Hz、2H)、2.05(d、J=0.9Hz、1H)、1.91(dq、J=14.6、7.4Hz、4H)、1.66(d、J=7.7Hz、2H)、1.40(q、J=9.8、8.7Hz、5H)、1.08‐0.89(m、3H)、0.74(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
47H
48N
6O
9の計算上のESMS:840.4;実測値:841.2(M+H
+)。
【0990】
SDC‐TRAP‐0088
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐((4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)メチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0991】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0992】
C
51H
56N
8O
9の計算上のESMS:924.4;実測値:925.4(M+H
+)。
SDC‐TRAP‐0087
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)エチル)(メチル)カルバマート
【0993】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ8.54(s、1H)、8.20(s、1H)、7.90‐7.50(m、4H)、7.41(s、1H)、7.28(s、1H)、6.90‐6.20(m、2H)、5.70‐5.30(m、6H)、4.40‐4.10(m、7H)、3.98(s、2H)、3.77(s、2H)、3.71(s、2H)、3.59(s、2H)、3.37(d、J=19.0Hz、5H)、3.05(s、1H)、2.94(s、1H)、1.44(s、2H)、1.05(dd、J=19.6、6.6Hz、6H)、0.96(d、J=6.6Hz、6H).ppm;C
48H
52N
8O
9の計算上のESMS:884.4;実測値:885.3(M+H
+)。
【0995】
SDC‐TRAP‐0089
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)イソインドリン‐2‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【0996】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.22(d、J=9.2Hz、1H)、7.87(d、J=2.5Hz、1H)、7.69(s、1H)、7.62(dd、J=9.2、2.5Hz、1H)、7.39(d、J=7.8Hz、1H)、7.20(d、J=7.5Hz、2H)、6.49(s、1H)、6.36(s、1H)、5.71(d、J=16.4Hz、1H)、5.36‐5.25(m、3H)、4.31(d、J=13.3Hz、1H)、4.18(d、J=13.3Hz、1H)、4.11‐4.03(m、4H)、3.42‐3.30(m、1H)、3.19(q、J=7.7Hz、1H)、3.00(h、J=7.4、6.9Hz、1H)、2.81‐2.71(m、1H)、2.09‐2.00(m、2H)、1.98‐1.85(m、5H)、1.42(t、J=7.7Hz、3H)、1.32‐1.23(m、3H)、1.04(t、J=7.4Hz、3H)、0.79(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
47H
47N
7O
9の計算上のESMS:853.3;実測値:854.3(M+H
+)。
【0998】
SDC‐TRAP‐0090
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ピリジン‐2‐イル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【0999】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【1000】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.25(d、J=9.3Hz、1H)、8.12(d、J=2.8Hz、1H)、7.91(d、J=2.7Hz、1H)、7.78‐7.57(m、2H)、7.51(dd、J=9.1、2.8Hz、1H)、6.85(dd、J=9.4、2.8Hz、1H)、6.62(d、J=2.8Hz、1H)、6.39(d、J=2.8Hz、1H)、5.71(d、J=16.5Hz、1H)、5.39‐5.22(m、4H)、4.07(s、1H)、3.98‐3.68(m、4H)、3.21(d、J=7.8Hz、2H)、3.12‐2.95(m、1H)、2.06(d、J=2.8Hz、2H)、2.01‐1.86(m、2H)、1.61(d、J=7.0Hz、1H)、1.44(td、J=7.7、2.8Hz、4H)、1.26(d、J=3.4Hz、2H)、1.05(td、J=7.3、2.8Hz、3H)、0.94‐0.80(m、6H).ppm;C
43H
42N
8O
9の計算上のESMS:814.3;実測値:815.2(M+H
+)。
【1001】
SDC‐TRAP‐0091
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ピリジン‐2‐イル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1002】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【1003】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.93(s、1H)、9.64(s、1H)、9.48(s、1H)、7.99‐7.87(m、2H)、7.49‐7.37(m、3H)、7.04(s、1H)、6.98‐6.91(m、2H)、6.28(s、1H)、5.53‐5.38(m、2H)、5.29(d、J=1.8Hz、2H)、3.78‐3.60(m、4H)、3.51‐3.34(m、4H)、3.14‐2.95(m、3H)、2.14(dd、J=14.3、7.0Hz、2H)、1.38‐1.21(m、3H)、1.04(dd、J=6.9、1.9Hz、6H)、0.92(t、J=7.4Hz、3H).ppm;C
43H
42N
8O
9の計算上のESMS:814.3;実測値:815.2(M+H
+)。
【1004】
SDC‐TRAP‐0092
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)イソインドリン‐2‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1005】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【1006】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.02(d、J=9.1Hz、1H)、7.89(d、J=9.1Hz、1H)、7.47‐7.37(m、1H)、7.30‐7.20(m、2H)、7.17(dd、J=9.8、2.6Hz、2H)、7.04(s、1H)、6.50(d、J=27.1Hz、1H)、6.32(d、J=4.2Hz、1H)、5.68(d、J=16.9Hz、1H)、5.40(d、J=16.9Hz、1H)、5.18‐4.87(m、2H)、4.41‐4.19(m、1H)、4.10‐3.81(m、4H)、3.76‐3.60(m、1H)、3.48‐3.36(m、1H)、3.09‐2.85(m、6H)、2.72(s、1H)、2.28(dd、J=13.8、7.5Hz、1H)、2.22‐2.08(m、1H)、1.88(d、J=10.1Hz、1H)、1.68‐1.54(m、1H)、1.35‐1.18(m、3H)、1.02(dt、J=12.6、6.1Hz、3H)、0.85‐0.69(m、6H).ppm;C
47H
47N
7O
9の計算上のESMS:853.3;実測値:854.2(M+H
+)。
【1007】
SDC‐TRAP‐0104
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェネチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1008】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.44(d、J=9.2Hz、1H)、8.11‐7.96(m、2H)、7.72(s、1H)、7.53(d、J=9.2Hz、1H)、7.35(s、1H)、7.30‐7.13(m、4H)、6.50‐6.29(m、2H)、5.68(d、J=17.3Hz、1H)、5.40(d、J=17.3Hz、1H)、5.18(t、J=5.4Hz、2H)、4.42(dd、J=24.8、13.2Hz、1H)、4.05‐3.89(m、1H)、3.44(s、3H)、2.84‐2.60(m、4H)、2.44‐2.10(m、2H)、1.94‐1.80(m、5H)、1.61(dd、J=11.7、3.7Hz、3H)、1.36(dt、J=12.3、4.9Hz、3H)、1.05(dq、J=13.8、7.0Hz、3H)、0.78‐0.61(m、6H).ppm;C
47H
48N
6O
9の計算上のESMS:840.4;実測値:841.2(M+H
+)。
【1010】
SDC‐TRAP‐0106
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェネチル)ピペリジン‐1‐イル)アセタート
【1011】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【1012】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.00(d、J=9.1Hz、1H)、7.39(dd、J=5.2、2.5Hz、1H)、7.31(d、J=2.6Hz、1H)、7.29‐7.14(m、4H)、6.40(d、J=23.7Hz、2H)、5.68(d、J=17.0Hz、1H)、5.42(dd、J=17.0、3.1Hz、1H)、5.22(s、2H)、3.11(q、J=7.9Hz、2H)、2.98‐2.81(m、2H)、2.59(dt、J=10.3、4.7Hz、2H)、2.45‐2.08(m、6H)、1.80‐1.44(m、4H)、1.44‐1.19(m、6H)、0.99(t、J=7.4Hz、3H)、0.70(dd、J=6.8、2.3Hz、6H).ppm;C
48H
50N
6O
9の計算上のESMS:854.4;実測値:855.3(M+H
+)。
【1013】
SDC‐TRAP‐0107
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル2‐(4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐イル)アセタート
【1014】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【1015】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.07‐7.92(m、1H)、7.54(d、J=7.2Hz、1H)、7.36(dq、J=5.9、3.7Hz、5H)、7.30‐7.19(m、1H)、7.19‐6.99(m、2H)、6.47(d、J=3.5Hz、1H)、6.41‐6.27(m、2H)、5.75‐5.59(m、1H)、5.41(d、J=17.1Hz、1H)、5.21(s、2H)、4.26‐3.94(m、2H)、3.51‐3.24(m、5H)、3.11(q、J=7.6Hz、2H)、2.93(t、J=13.0Hz、2H)、2.80(q、J=6.8Hz、1H)、2.23(ddd、J=36.9、13.1、7.3Hz、4H)、1.71(td、J=14.1、13.5、5.4Hz、4H)、1.48‐1.15(m、5H)、1.05‐0.89(m、3H)、0.52‐0.32(m、6H).ppm;C
50H
51N
7O
9の計算上のESMS:893.4;実測値:894.3(M+H
+)。
【1016】
SDC‐TRAP‐0145
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)フェニル)(メチル)カルバマート
【1017】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【1018】
C
50H
47N
7O
10の計算上のESMS:905.3;実測値:906.3(M+H
+)。
SDC‐TRAP‐0204
(S)‐(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボニル)ピロリジン‐1‐カルボキシラート
【1019】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【1020】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.20(dd、J=9.2、5.6Hz、1H)、7.86(dd、J=42.0、2.5Hz、1H)、7.72‐7.50(m、2H)、7.22‐7.08(m、2H)、6.95(dd、J=35.5、8.8Hz、2H)、6.49‐6.25(m、2H)、5.72(dd、J=16.4、4.4Hz、1H)、5.42‐5.23(m、3H)、5.05‐4.79(m、1H)、4.05‐3.51(m、5H)、3.39‐3.02(m、5H)、2.67‐2.20(m、5H)、2.15‐2.00(m、2H)、1.90(h、J=7.0Hz、2H)、1.50‐1.31(m、4H)、1.26(t、J=7.1Hz、2H)、1.03(td、J=7.4、2.6Hz、3H)、0.56(ddd、J=73.4、8.4、6.9Hz、6H).ppm;C
49H
50N
8O
10の計算上のESMS:910.4;実測値:911.1(M+H
+)。
【1021】
SDC‐TRAP‐0207
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)(メチル)カルバマート
【1022】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【1023】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.19(dd、J=9.2、2.9Hz、1H)、7.95‐7.78(m、1H)、7.71‐7.49(m、3H)、7.38(dd、J=28.1、8.6Hz、1H)、7.18‐7.05(m、2H)、6.50(dd、J=15.3、3.4Hz、1H)、6.37‐6.15(m、2H)、5.72(d、J=16.3Hz、1H)、5.38‐5.09(m、3H)、4.49‐4.02(m、5H)、3.78(dd、J=12.7、5.5Hz、1H)、3.27(s、2H)、3.23‐2.95(m、4H)、2.86‐2.55(m、2H)、2.00‐1.68(m、6H)、1.67‐1.48(m、2H)、1.47‐1.13(m、6H)、1.08‐0.83(m、4H)、0.53‐0.19(m、6H).ppm;C
52H
54N
8O
10の計算上のESMS:950.4;実測値:951.2(M+H
+)。
【1024】
SDC‐TRAP‐0206
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)(メチル)カルバマート
【1025】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【1026】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.16(t、J=8.8Hz、1H)、7.87(dd、J=16.2、2.5Hz、1H)、7.69‐7.51(m、2H)、7.39(t、J=5.9Hz、1H)、7.30‐7.25(m、2H)、7.05(dd、J=8.6、5.3Hz、2H)、6.59‐6.30(m、2H)、5.73(dd、J=16.3、2.6Hz、1H)、5.41‐5.13(m、3H)、4.66(s、1H)、4.45‐4.16(m、2H)、4.00‐3.77(m、1H)、3.71(d、J=15.5Hz、1H)、3.49(d、J=13.3Hz、1H)、3.45‐3.33(m、2H)、3.31(s、3H)、3.14(d、J=9.0Hz、3H)、3.01‐2.84(m、1H)、2.03‐1.79(m、4H)、1.76‐1.51(m、4H)、1.43‐1.32(m、3H)、1.30‐1.14(m、3H)、1.02(td、J=7.4、3.6Hz、3H)、0.98‐0.89(m、1H)、0.76(dd、J=6.8、4.1Hz、6H).ppm;C
51H
54N
8O
11の計算上のESMS:954.4;実測値:955.2(M+H
+)。
【1027】
SDC‐TRAP‐0205
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1028】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.20(d、J=9.2Hz、1H)、7.84(d、J=2.5Hz、1H)、7.71‐7.45(m、4H)、7.38(t、J=5.9Hz、1H)、7.26‐7.11(m、2H)、6.61‐6.23(m、3H)、5.75(d、J=16.3Hz、1H)、5.39‐5.17(m、3H)、4.55‐4.17(m、4H)、3.49‐3.28(m、2H)、3.24‐2.84(m、4H)、2.79(p、J=6.9Hz、1H)、2.00‐1.77(m、6H)、1.65‐1.55(m、2H)、1.40(q、J=7.5Hz、5H)、1.21(t、J=7.3Hz、3H)、1.03(t、J=7.3Hz、3H)、0.48(ddd、J=58.3、7.0、4.0Hz、6H).ppm;C
52H
54N
8O
9の計算上のESMS:934.4;実測値:935.2(M+H
+)。
【1030】
SDC‐TRAP‐0208
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1031】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【1032】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.84(d、J=12.7Hz、1H)、10.08(d、J=16.6Hz、1H)、8.75(s、1H)、7.75(dd、J=51.2、8.9Hz、1H)、7.44‐7.13(m、4H)、7.13‐6.64(m、3H)、6.40‐6.02(m、3H)、5.35‐4.86(m、4H)、4.09(s、3H)、3.56(s、1H)、3.05‐2.71(m、5H)、2.69‐2.39(m、2H)、2.00‐1.85(m、2H)、1.44(d、J=84.1Hz、5H)、1.14‐0.99(m、4H)、0.82(td、J=7.2、4.4Hz、3H)、0.71(q、J=10.2、8.4Hz、4H)、0.32(dd、J=19.9、8.4Hz、6H).ppm;C
52H
54N
8O
9の計算上のESMS:934.4;実測値:935.1(M+H
+)。
【1034】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【1035】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ11.34(s、1H)、8.17‐8.05(m、1H)、7.85(dt、J=10.0、2.6Hz、1H)、7.78‐7.67(m、1H)、7.63‐7.49(m、2H)、7.45‐7.36(m、1H)、7.01(d、J=8.5Hz、2H)、6.43‐6.30(m、2H)、5.69(tt、J=14.8、5.9Hz、1H)、5.35‐5.14(m、3H)、4.90(d、J=7.9Hz、1H)、4.62(s、1H)、4.14‐3.93(m、3H)、3.83(dt、J=9.9、7.1Hz、2H)、3.77‐3.65(m、2H)、3.54(d、J=12.6Hz、1H)、3.43‐3.31(m、2H)、3.12(q、J=8.5、7.0Hz、2H)、2.99‐2.82(m、1H)、2.45‐2.19(m、2H)、2.11(s、1H)、2.09‐1.99(m、2H)、1.88(p、J=6.9Hz、2H)、1.75(s、2H)、1.44‐1.15(m、7H)、1.06‐0.89(m、4H)、0.88‐0.60(m、6H).;C
53H
56N
8O
11の計算上のESMS:980.4;実測値:980.1(M+H
+)。
【1037】
【化268】
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【1038】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.91‐11.84(m、1H)、9.58‐9.46(m、2H)、8.22‐8.13(m、1H)、7.97(d、J=2.6Hz、1H)、7.83(dd、J=4.4、2.4Hz、1H)、7.64(ddd、J=8.2、5.0、2.4Hz、1H)、7.59‐7.30(m、6H)、6.99‐6.83(m、2H)、6.68(d、J=7.8Hz、1H)、6.52(d、J=7.3Hz、1H)、6.43(dt、J=6.4、3.2Hz、1H)、6.27‐6.19(m、1H)、5.44(s、2H)、5.31(d、J=15.6Hz、2H)、5.02(q、J=7.9、6.0Hz、1H)、4.83(d、J=9.7Hz、1H)、4.44‐4.28(m、2H)、4.22(q、J=7.6Hz、2H)、4.08‐3.91(m、4H)、3.73(q、J=6.7Hz、1H)、3.52(dq、J=11.4、5.5、4.8Hz、1H)、3.10(ddt、J=49.9、25.2、10.0Hz、2H)、2.84(ddt、J=32.9、13.9、6.6Hz、2H)、2.68‐2.52(m、4H)、2.36(d、J=8.3Hz、1H)、1.45(s、3H)、1.36‐1.06(m、3H)、0.93‐0.74(m、6H).C
54H
56N
8O
10の計算上のESMS:976.4;実測値:977.2(M+H
+)。
【1039】
SDC‐TRAP‐0213
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐カルボニル)‐2‐メチルピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1040】
【化269】
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【1041】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.21(d、J=9.2Hz、1H)、7.87(s、1H)、7.65(s、1H)、7.50(m、1H)、7.4(m、1H)、7.3(m、1H)、7.1(d、J=1.2Hz、1H)、6.49(s、1H)、6.42(s、1H)、5.75(d、J=16.3Hz、1H)、5.35‐5.24(m、3H)、4.72(s、1H)、4.30(m、1H)、4.17‐4.02(m、2H)、3.60‐3.30(m、4H)、3.16(q、J=7.8Hz、3H)、3.06(s、2H)、2.97(s、1H)、2.91(p、J=7.3、6.9Hz、1H)、、1.90(m、5H)、1.72(d、J=12.6Hz、3H)、1.67‐1.53(m、1H)、1.39(dt、J=13.1、7.4Hz、4H)、1.30‐1.16(m、6H)、1.03(t、J=7.4Hz、3H)、0.99‐0.77(m、1H)、0.77‐0.69(m、6H).ppm;C
55H
60N
8O
11の計算上のESMS:1008.4;実測値:1009.4(M+H+)。
【1042】
SDC‐TRAP‐0214
(S)‐(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐カルボニル)ピロリジン‐1‐カルボキシラート
【1043】
【化270】
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【1044】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.75(s、1H)、10.23(s、2H)、9.78(s、1H)、8.92(dt、J=11.8、5.9Hz、1H)、7.98‐7.90(m、1H)、7.41(tq、J=5.0、2.6Hz、2H)、7.36‐7.22(m、2H)、7.17‐6.95(m、3H)、6.63‐6.50(m、1H)、6.40‐6.30(m、1H)、5.48‐5.19(m、3H)、4.99(dd、J=8.4、4.5Hz、1H)、4.87‐4.73(m、1H)、4.66‐4.57(m、1H)、4.02(tt、J=12.8、5.5Hz、1H)、3.50‐3.34(m、1H)、3.25‐3.04(m、4H)、2.41‐2.32(m、1H)、2.16(d、J=10.8Hz、2H)、2.13‐1.76(m、6H)、1.73‐1.63(m、2H)、1.60‐1.46(m、1H)、1.40‐1.14(m、3H)、1.10‐0.99(m、3H)、0.95‐0.76(m、6H)、0.71(dd、J=6.8、2.8Hz、3H).ppm;C
53H
56N
8O
11の計算上のESMS:980.4;実測値:981.2(M+H+)。
【1045】
SDC‐TRAP‐0215
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル2‐(4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボニル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1046】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【1047】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.21(d、J=9.5Hz、1H)、7.87(s、1H)、7.70(s、1H)、7.66‐7.48(m、3H)、7.36(s、1H)、7.12(d、J=31.7Hz、2H)、6.42(d、J=60.7Hz、2H)、5.71(d、J=16.5Hz、1H)、5.42‐5.03(m、3H)、4.25(m、4H)、3.77(d、J=14.9Hz、3H)、3.38(dt、J=3.3、1.7Hz、3H)、3.18(s、3H)、2.80‐2.50(m、2H)、2.28(t、J=7.7Hz、1H)、1.85(d、J=64.6Hz、11H)、1.61(s、4H)、1.39(d、J=7.9Hz、3H)、1.04(t、J=7.4Hz、3H)、0.45(d、J=21.7Hz、6H).ppm;C
55H
58N
8O
10の計算上のESMS:990.4;実測値:991.3(M+H+)。
【1048】
SDC‐TRAP‐0216
(S)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐カルボニル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1049】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【1050】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.17(t、J=9.0Hz、1H)、7.84(d、J=2.6Hz、1H)、7.73‐7.45(m、2H)、7.34(t、J=5.9Hz、1H)、7.02(d、J=8.2Hz、2H)、6.43(s、1H)、6.33(s、1H)、5.74(d、J=16.8Hz、1H)、5.44‐5.06(m、5H)、4.62(s、1H)、4.29(d、J=12.8Hz、1H)、3.75(d、J=98.1Hz、4H)、3.38(p、J=7.0Hz、2H)、3.15(q、J=7.3Hz、2H)、2.90(s、1H)、2.03‐1.49(m、11H)、1.46‐1.33(m、4H)、1.25‐1.14(m、6H)、1.01(q、J=7.3Hz、3H)、0.97‐0.80(m、1H)、0.74(d、J=6.5Hz、6H).ppm;C
54H
58N
8O
11の計算上のESMS:994.4;実測値:995.4(M+H+)。
【1051】
SDC‐TRAP‐0217
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)‐2‐メチルピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1052】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【1053】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.01(s、1H)、7.54(s、2H)、7.32(s、3H)、7.19(s、3H)、6.45(dd、J=18.5、11.0Hz、2H)、5.67(s、1H)、5.41(s、1H)、5.14(s、1H)、4.07(tt、J=6.3、2.8Hz、3H)、3.57(s、3H)、3.41(d、J=16.0Hz、4H)、2.97(d、J=56.0Hz、4H)、2.40‐2.19(m、2H)、1.82‐1.50(m、5H)、1.50‐1.13(m、12H)、1.09‐0.79(m、8H)、0.72(s、6H).ppm;C
55H
61N
9O
10の計算上のESMS:1007.5;実測値:1008.5(M+H+)。
【1054】
SDC‐TRAP‐0218
(S)‐4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ピペリジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)(メチル)カルバマート
【1055】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【1056】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ8.94(s、2H)、7.97(d、J=9.2Hz、1H)、7.68(dd、J=22.4、7.6Hz、4H)、7.32(t、J=2.5Hz、1H)、7.18(s、1H)、7.08(s、1H)、6.79‐6.68(m、1H)、6.47(d、J=8.8Hz、1H)、6.39(d、J=15.8Hz、1H)、5.74(dd、J=16.8、3.4Hz、2H)、5.35(dd、J=16.7、2.7Hz、2H)、5.22(d、J=3.0Hz、2H)、4.93‐4.75(m、2H)、4.45(s、1H)、4.02(s、1H)、3.64‐3.45(m、4H)、3.22(d、J=11.8Hz、3H)、3.11‐3.02(m、3H)、2.95‐2.83(m、2H)、2.24‐2.09(m、4H)、1.34(td、J=7.1、2.3Hz、6H)、1.12(td、J=7.4、4.3Hz、3H)、0.90‐0.78(m、3H)、0.73(d、J=6.9Hz、6H).ppm;C
51H
54N
8O
11の計算上のESMS:954.4;実測値:955.4(M+H+)。
【1057】
SDC‐TRAP‐0027
2‐((4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル)オキシ)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐N‐メチルアセトアミド
【1058】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【1059】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、9.52(s、1H)、9.45(d、J=11.1Hz、1H)、8.09(dd、J=13.5、9.1Hz、1H)、7.63‐7.41(m、5H)、7.33(dd、J=32.2、3.0Hz、1H)、6.94(ddd、J=8.7、3.3、2.0Hz、1H)、6.74(d、J=13.7Hz、1H)、6.50(s、1H)、6.43(dd、J=3.1、0.8Hz、1H)、6.23(d、J=2.1Hz、1H)、5.44(s、2H)、5.33‐5.28(m、2H)、5.05(s、1H)、4.65(s、1H)、4.51(d、J=6.3Hz、1H)、4.32(t、J=6.5Hz、1H)、3.80(t、J=6.2Hz、1H)、3.65(t、J=6.5Hz、1H)、3.15(dd、J=17.6、8.3Hz、2H)、2.95‐2.80(m、4H)、1.88(hept、J=7.2Hz、2H)、1.28(q、J=7.5Hz、3H)、0.93‐0.78(m、9H)。
【1060】
C
46H
45N
7O
9のために計算されたESMS:839.33;実測値:840.1(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0028
2‐((4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル)オキシ)‐N‐(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)‐N‐メチルアセトアミド
【1061】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【1062】
C
48H
49N
7O
10の計算上のESMS:883.35;実測値:884.3(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0029
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート
【1063】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【1064】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、9.50(d、J=19.6Hz、2H)、8.21‐8.14(m、1H)、7.96(d、J=9.5Hz、1H)、7.64(d、J=8.3Hz、1H)、7.52(s、1H)、7.43(d、J=7.0Hz、2H)、7.33(s、1H)、6.91(dd、J=15.2、8.5Hz、1H)、6.71(d、J=8.6Hz、1H)、6.52(s、1H)、6.43(d、J=13.7Hz、1H)、6.23(s、1H)、5.44(s、2H)、5.33(s、2H)、4.42‐4.36(m、2H)、3.77(d、J=11.5Hz、2H)、3.69‐3.44(m、4H)、3.17(t、J=7.3Hz、2H)、3.03(s、1H)、2.89(d、J=13.3Hz、2H)、1.89(dq、J=17.0、9.1、8.1Hz、2H)、1.27(d、J=10.5Hz、3H)、0.85‐0.74(m、9H)。C
47H
47N
7O
10の計算上のESMS:869.34;実測値:870.2(M+H)
+。
【1065】
SDC‐TRAP‐0037
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)エチル)(メチル)カルバマート
【1066】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【1067】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、10.30(s、1H)、9.54(s、1H)、9.48(s、1H)、7.97(t、J=9.4Hz、1H)、7.45‐7.25(m、4H)、7.00(d、J=23.6Hz、1H)、6.92‐6.81(m、1H)、6.70(d、J=2.3Hz、1H)、6.39(d、J=3.0Hz、1H)、6.23(d、J=3.2Hz、1H)、5.45(s、2H)、5.28(s、1H)、5.21(d、J=6.9Hz、1H)、4.53‐4.47(m、1H)、3.90(d、J=6.3Hz、1H)、3.18‐2.97(m、6H)、2.88(dt、J=13.9、7.0Hz、2H)、2.70(s、3H)、2.18‐2.05(m、2H)、1.27(dt、J=14.6、7.3Hz、3H)、1.10‐0.76(m、9H)。C
47H
47N
7O
10の計算上のESMS:869.34;実測値:870.3(M+H)
+。
【1068】
SDC‐TRAP‐0038
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)(メチル)カルバマート
【1069】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【1070】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、10.33(s、1H)、9.52(s、1H)、9.44(s、1H)、8.01(t、J=9.5Hz、1H)、7.67(d、J=8.8Hz、1H)、7.55(d、J=3.0Hz、1H)、7.41‐7.25(m、4H)、7.13‐7.08(m、1H)、7.04‐6.94(m、2H)、6.73(dd、J=7.0、4.4Hz、1H)、6.22(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、4.56(s、1H)、3.91‐3.84(m、2H)、3.59‐3.50(m、2H)、2.97‐2.83(m、2H)、2.59(s、3H)、、2.31(s、1H)、2.14(q、J=7.3Hz、2H)、1.30(t、J=7.5Hz、3H)、1.01‐0.86(m、9H)。C
45H
43N
7O
9の計算上のESMS:825.31;実測値:826.4(M+H)
+。
【1071】
SDC‐TRAP‐0046
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1072】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【1073】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.95(s、1H)、9.62(s、1H)、9.43(s、1H)、8.18(d、J=9.2Hz、1H)、8.00(d、J=2.4Hz、1H)、7.67(dd、J=9.1、2.5Hz、1H)、7.40‐7.31(m、3H)、7.18(d、J=7.9Hz、2H)、6.80(s、1H)、6.53(s、1H)、6.28(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、3.69‐3.46(m、4H)、3.19(q、J=7.7Hz、2H)、2.99(p、J=7.0Hz、1H)、1.88(hept、J=7.1Hz、2H)、1.30(t、J=7.5Hz、3H)、0.97(d、J=6.9Hz、6H)、0.89(t、J=7.3Hz、3H)。C
45H
45N
7O
9の計算上のESMS:827.33;実測値:828.2(M+H)
+。
【1074】
SDC‐TRAP‐0047
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1075】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【1076】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、10.34(s、1H)、9.60(s、1H)、9.41(s、1H)、8.08‐8.00(m、1H)、7.47‐7.39(m、2H)、7.32(d、J=8.0Hz、3H)、7.15(d、J=8.1Hz、2H)、6.96(s、1H)、6.78(s、1H)、6.27(s、1H)、5.44(d、J=2.6Hz、2H)、5.32‐5.27(m、2H)、3.71(s、1H)、3.62(s、1H)、3.56‐3.47(m、2H)、3.39(s、5H)、3.37‐3.23(m、6H)、3.09(q、J=7.5Hz、2H)、2.97(p、J=6.9Hz、1H)、2.31(s、1H)、2.22(s、1H)、2.14(q、J=7.3Hz、2H)、1.30(t、J=7.5Hz、3H)、1.01‐0.86(m、9H)。C
45H
45N
7O
9の計算上のESMS:827.33;実測値:828.3(M+H)
+。
【1077】
SDC‐TRAP‐0067
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐((4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)メチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1078】
【化282】
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【1079】
C
52H
57N
7O
9の計算上のESMS:923.42;実測値:924.3(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0070
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)エチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1080】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【1081】
C
51H
56N
8O
9の計算上のESMS:924.42;実測値:925.3(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0077
9‐(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐2‐オキソエトキシ)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐3,14(4H,12H)‐ジオン
【1082】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【1083】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.93(s、1H)、9.61(s、1H)、9.41(s、1H)、8.09(d、J=9.2Hz、1H)、7.53(dd、J=9.2、2.7Hz、1H)、7.44(d、J=2.8Hz、1H)、7.37‐7.25(m、3H)、7.15(d、J=8.3Hz、2H)、6.78(s、1H)、6.51(s、1H)、6.27(s、1H)、5.43(s、2H)、5.30(s、2H)、5.10(s、2H)、3.55(s、2H)、3.49(d、J=9.1Hz、4H)、3.16(q、J=7.6Hz、2H)、2.97(p、J=6.9Hz、1H)、2.46(d、J=5.8Hz、2H)、2.33(s、2H)、1.87(hept、J=7.0Hz、2H)、1.29(t、J=7.5Hz、3H)0.98(d、J=6.9Hz、6H)、0.89(t、J=7.3Hz、3H)。C
46H
47N
7O
9の計算上のESMS:841.34;実測値:842.1(M+H)
+。
【1084】
SDC‐TRAP‐0079
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐2‐フルオロベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1085】
【化285】
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【1086】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.99(s、1H)、10.35(s、1H)、9.64(s、1H)、9.40(s、1H)、8.03(d、J=9.1Hz、1H)、7.41(d、J=6.9Hz、3H)、7.07(d、J=10.8Hz、1H)、6.97(d、J=9.8Hz、2H)、6.87(s、1H)、6.27(s、1H)、5.44(s、2H)、5.29(s、2H)、3.73(d、J=13.4Hz、1H)、3.56(d、J=16.6Hz、3H)、3.32‐3.23(m、4H)、3.09(d、J=8.0Hz、2H)、3.05‐2.96(m、1H)、2.55(s、2H)、2.39‐2.32(m、1H)、2.24(s、2H)、2.13(d、J=7.7Hz、2H)、1.28(q、J=13.0、10.1Hz、3H)、0.96(d、J=6.9Hz、6H)、0.89(t、J=7.3Hz、3H)。C
45H
44FN
7O
9の計算上のESMS:845.32;実測値:846.2(M+H)
+。
【1087】
SDC‐TRAP‐0081
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル‐4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1088】
【化286】
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【1089】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、10.38(s、1H)、9.66(s、1H)、9.51(s、1H)、7.99(d、J=9.4Hz、1H)、7.46(d、J=5.6Hz、2H)、7.21(s、1H)、7.12(d、J=8.5Hz、2H)、7.04(d、J=9.9Hz、3H)、6.84(s、1H)、6.33(s、1H)、5.52(s、2H)、5.35(s、2H)、3.91‐3.83(m、4H)、3.20‐3.09(m、6H)、3.02(p、J=7.0Hz、1H)、2.23(q、J=7.3Hz、2H)、1.35(t、J=7.3Hz、3H)、1.07‐0.91(m、9H)。C
44H
43N
7O
9の計算上のESMS:813.31;実測値:814.2(M+H)
+。
【1090】
SDC‐TRAP‐0083
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)イソインドリン‐2‐カルボキシラート
【1091】
【化287】
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【1092】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ12.01(s、1H)、9.66(s、1H)、9.45(s、1H)、8.27(d、J=9.2Hz、1H)、8.15(s、1H)、7.85‐7.77(m、1H)、7.48‐7.35(m、3H)、7.15(d、J=8.0Hz、1H)、6.99(s、1H)、6.60(s、1H)、6.32(s、1H)、5.50(s、2H)、5.41(s、2H)、5.03(d、J=13.8Hz、2H)、4.80(d、J=13.5Hz、2H)、3.29‐3.20(m、2H)、3.09(p、J=7.1Hz、1H)、1.94(hept、J=7.2Hz、2H)、1.37(t、J=7.4Hz、3H)、1.11(d、J=6.9Hz、6H)、0.95(t、J=7.3Hz、3H)。C
42H
38N
6O
9の計算上のESMS:770.27;実測値:771.2(M+H)
+。
【1093】
SDC‐TRAP‐0094
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボニル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1094】
【化288】
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【1095】
C
50H
52N
8O
10の計算上のESMS:924.38;実測値:925.1(M+H)
+。
SDC‐TRAP‐0095
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐ベンゾ[d]イミダゾール‐2‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1096】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【1097】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、9.53(s、1H)、9.34(s、1H)、8.19(d、J=9.1Hz、1H)、8.04(d、J=2.6Hz、1H)、7.71(dd、J=9.2、2.5Hz、1H)、7.51(d、J=8.6Hz、1H)、7.39(d、J=1.9Hz、1H)、7.34(s、1H)、7.05(dd、J=8.6、2.0Hz、1H)、6.87(s、1H)、6.54(s、1H)、6.21(s、1H)、5.45(s、2H)、5.35(s、2H)、4.37(s、1H)、4.18(d、J=12.6Hz、1H)、3.83(s、3H)、3.43‐3.28(m、4H)、3.27‐3.15(m、4H)、2.97(p、J=6.9Hz、1H)、1.88(hept、J=7.2Hz、2H)、1.31(t、J=7.6Hz、3H)、0.97(d、J=6.9Hz、6H)、0.89(t、J=7.3Hz、3H)。C
47H
46N
8O
9の計算上のESMS:866.34;実測値:867.2(M+H)
+。
【1098】
SDC‐TRAP‐0101
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1099】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.74(s、1H)、9.50(s、1H)、9.37(s、1H)、8.05(d、J=9.2Hz、1H)、7.87(d、J=2.5Hz、1H)、7.55(dd、J=9.1、2.5Hz、1H)、7.20(s、1H)、6.90(d、J=8.8Hz、2H)、6.80(d、J=8.8Hz、2H)、6.65(s、1H)、6.42(s、1H)、6.16(s、1H)、5.32(s、2H)、5.21(s、2H)、4.15(s、1H)、4.00‐3.85(m、1H)、3.12‐3.00(m、7H)、2.84(dq、J=12.6、6.4、5.9Hz、2H)、2.38(p、J=1.8Hz、12H)、1.87(s、1H)、1.75(hept、J=7.0、6.5Hz、4H)、1.42(s、1H)、1.36(s、1H)、1.11(dt、J=47.7、7.3Hz、3H)、0.84(d、J=6.8Hz、6H)、0.76(t、J=7.2Hz、3H)。C
49H
52N
8O
9の計算上のESMS:896.39;実測値:897.3(M+H)
+。
【1101】
SDC‐TRAP‐0220
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐2‐メチルピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1102】
【化291】
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【1103】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.77(s、1H)、9.44(s、1H)、9.25(s、1H)、8.01(d、J=9.1Hz、1H)、7.83(d、J=2.5Hz、1H)、7.50(dd、J=9.1、2.5Hz、1H)、7.24‐7.14(m、3H)、7.01(d、J=7.9Hz、2H)、6.63(s、1H)、6.36(s、1H)、6.11(s、1H)、5.27(s、2H)、5.17(s、2H)、4.18(s、1H)、3.41(d、J=13.7Hz、1H)、3.32(d、J=13.6Hz、1H)、3.14(d、J=11.5Hz、3H)、3.03(q、J=7.8Hz、2H)、2.82(p、J=6.9Hz、1H)、2.69(d、J=10.9Hz、1H)、2.07(s、1H)、1.93(s、1H)、1.71(hept、J=7.2Hz、2H)、1.24‐1.08(m、6H)、0.80(d、J=6.9Hz、6H)、0.72(t、J=7.3Hz、3H)。C
46H
47N
7O
9の計算上のESMS:841.34;実測値:842.4(M+H)
+。
【1104】
SDC‐TRAP‐0010
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐N,1‐ジメチル‐1H‐インドール‐2‐カルボキサミド)エチル)(メチル)カルバマート
【1105】
【化292】
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【1106】
計算上のESMS(C
48H
48N
8O
10):896.4;実測値:897.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0023
2‐((4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル)オキシ)‐N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)アセトアミド
【1107】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【1108】
計算上のESMS(C
45H
43N
7O
9):825.3;実測値:826.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0024
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル‐4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐インドール‐2‐カルボキサミド)ブタノアート
【1109】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【1110】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.88(d、J=9.1Hz、1H)、7.44(d、J=2.0Hz、1H)、7.38‐7.24(m、4H)、7.15(dd、J=8.8、2.0Hz、1H)、6.74(s、1H)、6.67(s、1H)、6.26(s、1H)、5.62(d、J=16.6Hz、1H)、5.44(d、J=16.7Hz、1H)、5.05(d、J=18.7Hz、1H)、4.81(d、J=18.7Hz、1H)、3.58(s、3H)、3.49‐3.42(m、1H)、3.40‐3.32(m、1H)、3.10‐2.96(m、1H)、2.96‐2.83(m、2H)、2.73(td、J=6.8、2.5Hz、2H)、2.19(ddt、J=18.2、14.3、7.2Hz、2H)、2.09‐1.90(m、2H)、1.29(t、J=7.6Hz、3H)、1.01(t、J=7.4Hz、3H)、0.74(dd、J=10.2、6.8Hz、6H);計算上のESMS(C
47H
45N
7O
10):867.3;実測値:868.3(M+H)。
【1111】
SDC‐TRAP‐0026
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル‐4‐((2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)アミノ)‐4‐オキソブタノアート
【1112】
【化295】
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【1113】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ8.00‐7.88(m、2H)、7.42(d、J=2.0Hz、1H)、7.37‐7.23(m、3H)、7.02(d、J=3.2Hz、1H)、6.87(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.45(s、1H)、6.33(d、J=3.1Hz、1H)、6.23(s、1H)、5.61(d、J=16.7Hz、1H)、5.44(d、J=16.6Hz、1H)、5.06(d、J=18.6Hz、1H)、4.89(d、J=18.6Hz、1H)、4.58(s、1H)、4.08‐3.97(m、1H)、3.45‐3.40(m、1H)、3.35‐3.29(m、1H)、2.99‐2.74(m、5H)、2.51‐2.40(m、2H)、2.27‐2.12(m、2H)、1.36‐1.18(m、3H)、1.02(t、J=7.4Hz、3H)、0.58(dd、J=6.9、5.1Hz、6H);計算上のESMS(C
47H
45N
7O
10):867.3;実測値:868.3(M+H)。
【1114】
SDC‐TRAP‐0042
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)‐4‐オキソブタノアート
【1115】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【1116】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.99(d、J=9.5Hz、1H)、7.45‐7.33(m、3H)、7.27‐7.05(m、4H)、6.64(d、J=8.7Hz、1H)、6.26(s、1H)、5.60(dd、J=16.7、3.0Hz、1H)、5.51‐5.40(m、1H)、5.24(d、J=1.5Hz、2H)、4.48(d、J=12.9Hz、1H)、3.88(d、J=13.7Hz、1H)、3.34(s、2H)、3.13(q、J=7.4Hz、2H)、3.02‐2.83(m、3H)、2.83‐2.63(m、3H)、2.55(d、J=7.0Hz、1H)、2.46(d、J=13.3Hz、2H)、2.21(dp、J=21.6、7.1Hz、2H)、1.70‐1.56(m、2H)、1.36(td、J=7.7、3.6Hz、3H)、1.03(td、J=7.5、1.4Hz、3H)、0.88‐0.79(m、6H);計算上のESMS(C
49H
50N
6O
10):882.4;実測値:883.3(M+H)。
【1117】
SDC‐TRAP‐0043
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)‐4‐オキソブタノアート
【1118】
【化297】
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【1119】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.99(d、J=8.9Hz、1H)、7.43‐7.28(m、5H)、7.26‐7.17(m、2H)、6.68(s、1H)、6.24(s、1H)、5.59(d、J=16.6Hz、1H)、5.45(d、J=16.6Hz、1H)、5.24(s、2H)、3.59(s、2H)、3.54‐3.31(m、4H)、3.13(q、J=7.7Hz、2H)、3.02‐2.83(m、2H)、2.81‐2.62(m、3H)、2.45(s、1H)、2.35(s、1H)、2.30‐2.10(m、4H)、1.40(m、3H)、1.03(t、J=7.4Hz、3H)、0.84(t、J=6.7Hz、6H);計算上のESMS(C
48H
49N
7O
10):883.3;実測値:884.3(M+H)。
【1120】
SDC‐TRAP‐0044
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート
【1121】
【化298】
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【1122】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ8.13(dd、J=9.9、7.8Hz、1H)、7.93(d、J=2.7Hz、1H)、7.66‐7.59(m、2H)、7.45‐7.40(m、2H)、7.26‐7.20(m、2H)、6.66(d、J=16.5Hz、1H)、6.27‐6.19(m、1H)、5.58(d、J=16.2Hz、1H)、5.38(dd、J=16.2、1.8Hz、1H)、5.27(s、2H)、4.85(s、1H)、3.64‐3.52(m、3H)、3.48‐3.40(m、1H)、3.17(s、3H)、3.05(s、1H)、3.01‐2.87(m、2H)、2.70‐2.49(m、9H)、1.99‐1.91(m、2H)、1.80‐1.64(m、5H)、1.37(td、J=7.3、2.1Hz、3H)、1.00(td、J=7.3、4.3Hz、3H)、0.95‐0.77(m、6H);計算上のESMS(C
50H
56N
8O
9):912.4;実測値:913.3(M+H)。
【1123】
SDC‐TRAP‐0045
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1124】
【化299】
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【1125】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、9.62(s、1H)、9.46(s、1H)、8.19(d、J=9.1Hz、1H)、8.04(d、J=2.6Hz、1H)、7.71(dd、J=9.2、2.5Hz、1H)、7.33(s、1H)、7.07(d、J=9.0Hz、2H)、7.00(d、J=9.1Hz、2H)、6.82(s、1H)、6.56(s、1H)、6.27(s、1H)、5.44(s、2H)、5.35(s、2H)、3.81(s、2H)、3.72‐3.52(m、4H)、3.48‐3.19(m、4H)、2.99(p、J=6.8Hz、1H)、1.87(dt、J=14.9、7.0Hz、2H)、1.30(t、J=7.6Hz、3H)、0.99(d、J=6.9Hz、6H)、0.88(t、J=7.3Hz、3H);計算上のESMS(C
44H
43N
7O
9):813.3;実測値:814.3(M+H)。
【1126】
SDC‐TRAP‐0055
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート
【1127】
【化300】
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【1128】
SN‐38(3g、7.65mmol)のDCM/THF(150mL/150mL)中の溶液に、(Boc)
2O(2g、9.16mmol)及びピリジン(20mL)が添加された。該懸濁液は、溶液が透明になるまで室温で撹拌された。該溶液はDCM(100mL)で希釈され、2N HCl(100mL×3)を用いて洗浄された。有機相が収集されてNa
2SO
4で脱水され、濃縮された。結果として生じた粗製生成物は、精製を伴わずに次のステップに直接使用された。
【1129】
【化301】
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【1130】
SN‐38‐
10OBoc(1g、2.03mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、クロロギ酸4‐ニトロフェニル(0.49g、2.44mmol)、続いてDMAP(0.74g、6.05mmol)が添加された。該反応物は室温で1時間撹拌された後に100mLのDCMで希釈された。該反応溶液は0.1N HCl(50mL×3)で洗浄され、Na
2SO
4で脱水され、濃縮された。結果として生じた固形物は、過剰なクロロギ酸4‐ニトロフェニルを除去するためにEt
2Oで洗浄された。結果として生じる粗製生成物は、精製を伴わずに次のステップに直接使用される。
【1131】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【1132】
4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(4‐(ピペラジン‐1‐イルメチル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(0.46g、1.12mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、t‐ブチルメチル(4‐オキソブチル)カルバマート(0.45g、2.23mmol)及び酢酸(3滴)が室温で添加された。NaBH
3CN(0.28g、4.44mmol)が10分後に2部分に分けて添加された。結果として生じた溶液は室温で30分間撹拌された後に濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、t‐ブチル‐(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート(0.48g、72%)が生じた。
【1133】
【化303】
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【1134】
t‐ブチル‐(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート(0.48g、0.81mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、ジオキサン中の4N HCl(5mL)が添加された。該反応物は室温で3時間撹拌された後に濃縮された。結果として生じた粗製生成物は、精製を伴わずに次のステップに直接使用された。
【1135】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【1136】
4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(4‐((4‐(4‐(メチルアミノ)ブチル)ピペラジン‐1‐イル)メチル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(HCl塩、0.1g、0.19mmol)のDMF(4mL)中の溶液に、t‐ブチル(4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4,9‐ジイル)(4‐ニトロフェニル)ジカルボナート(0.16g、0.24mmol)及びTEA(0.09mL、0.65mmol)が添加された。該反応物は室温で2時間撹拌された後にH
2O(20mL)及びEtOAc(20mL)で希釈された。有機相が収集されてNa
2SO
4で脱水され、濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、9‐((t‐ブトキシカルボニル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート(0.15g、75%)が得られた。
【1137】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【1138】
9‐((t‐ブトキシカルボニル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバマート(0.15g、0.15mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、ジオキサン中の4N HCl(5mL)が添加された。該反応物は室温で3時間撹拌された後に濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、SDC‐TRAP‐0055(0.09g、66%)が黄色の固形物として得られた。
【1139】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.93(dd、J=9.5、2.8Hz、1H)、7.40‐7.28(m、4H)、7.26‐7.13(m、3H)、6.63(d、J=6.4Hz、1H)、6.17(s、1H)、5.48(dd、J=16.7、11.7Hz、1H)、5.41‐5.27(m、1H)、5.17(d、J=2.4Hz、2H)、3.57(s、1H)、3.45(s、1H)、3.25(m、5H)、3.15‐3.00(m、8H)、2.92(p、J=6.9Hz、3H)、2.75(s、1H)、2.10(dp、J=21.9、7.3Hz、2H)、1.82‐1.46(m、5H)、1.28(td、J=7.6、1.9Hz、3H)、0.95(dt、J=13.8、7.4Hz、3H)、0.81(dd、J=7.0、2.0Hz、6H);計算上のESMS(C
50H
56N
8O
9):912.4;実測値:913.1(M+H)。
【1140】
SDC‐TRAP‐0056
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)アセタート
【1141】
【化306】
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【1142】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.84(s、1H)、10.32(s、1H)、9.57(s、1H)、9.44(s、1H)、8.00‐7.92(m、1H)、7.40‐7.37(m、2H)、6.99‐6.97(m、3H)、6.90‐6.83(m、2H)、6.76(s、1H)、6.25(s、1H)、5.50(s、2H)、5.30(d、J=3.5Hz、2H)、3.58(d、J=16.5Hz、1H)、3.42(d、J=16.4Hz、1H)、3.18‐3.07(m、6H)、2.95(p、J=6.8Hz、1H)、2.65(t、J=5.2Hz、4H)、2.15(dt、J=9.4、6.5Hz、2H)、1.29(t、J=7.5Hz、3H)、0.93(dd、J=6.8、1.8Hz、9H);計算上のESMS(C
45H
45N
7O
9):827.3;実測値:828.0(M+H)。
【1143】
SDC‐TRAP‐0057
9‐(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)エトキシ)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐3,14(4H,12H)‐ジオン
【1144】
【化307】
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【1145】
計算上のESMS(C
45H
47N
7O
8):813.3;実測値:814.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0058
9‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エトキシ)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐3,14(4H,12H)‐ジオン
【1146】
【化308】
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【1147】
計算上のESMS(C
43H
40N
6O
8):768.3;実測値:769.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0060
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(3‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)プロパノイル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1148】
【化309】
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【1149】
計算上のESMS(C
47H
47N
7O
10):869.3;実測値:870.0(M+H)。
SDC‐TRAP‐0061
9‐(3‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)プロポキシ)‐4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐3,14(4H,12H)‐ジオン
【1150】
【化310】
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【1151】
計算上のESMS(C
46H
49N
7O
8):827.3;実測値:828.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0071
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐1‐イル)アセタート
【1152】
【化311】
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【1153】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.86(d、J=9.1Hz、1H)、7.32‐7.21(m、2H)、7.18(s、1H)、7.15‐7.06(m、2H)、7.06‐6.98(m、2H)、6.49(s、1H)、6.16(s、1H)、5.52(d、J=16.7Hz、1H)、5.35(d、J=16.7Hz、1H)、5.08(s、2H)、3.49‐3.31(m、2H)、2.99(q、J=7.6Hz、2H)、2.87‐2.66(m、3H)、2.42(d、J=6.9Hz、2H)、2.21‐2.00(m、4H)、1.54‐1.33(m、3H)、1.28‐1.15(m、5H)、0.93(t、J=7.4Hz、3H)、0.66(t、J=7.1Hz、6H);計算上のESMS(C
47H
48N
6O
9):840.3;実測値:841.2(M+H)。
【1154】
SDC‐TRAP‐0072
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐インドール‐2‐カルボニル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1155】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【1156】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.88(s、1H)、9.55(s、1H)、9.38(s、1H)、8.20(d、J=9.1Hz、1H)、8.03(d、J=2.6Hz、1H)、7.70(dd、J=9.2、2.5Hz、1H)、7.56‐7.49(m、2H)、7.33(s、1H)、7.03(dd、J=8.7、2.1Hz、1H)、6.84(s、1H)、6.76(s、1H)、6.54(s、1H)、6.21(s、1H)、5.44(s、2H)、5.35(s、2H)、3.79(brs、7H)、3.60(s、2H)、3.25‐3.14(m、3H)、2.95(p、J=7.0Hz、1H)、1.95‐1.79(m、3H)、1.30(t、J=8.0Hz、3H)、0.94‐0.85(m、9H);計算上のESMS(C
48H
46N
8O
10):894.3;実測値:895.0(M+H)。
【1157】
SDC‐TRAP‐0073
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐((5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐インドール‐2‐イル)メチル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1158】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【1159】
計算上のESMS(C
48H
48N
8O
9):880.4;実測値:881.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0074
9‐アセトキシ‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1160】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【1161】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、9.61(s、1H)、9.42(s、1H)、8.21(d、J=9.2Hz、1H)、8.03(s、1H)、7.68(d、J=9.1Hz、1H)、7.32(d、J=7.9Hz、2H)、7.14(d、J=8.0Hz、2H)、7.05(s、1H)、6.78(s、1H)、6.26(s、1H)、5.46(d、J=4.8Hz、2H)、5.35(s、2H)、3.73(s、1H)、3.62(s、1H)、3.52‐3.44(m、3H)、3.28‐3.13(m、4H)、2.97(p、J=7.1Hz、1H)、2.38(s、3H)、2.30(s、1H)、2.24‐2.10(m、4H)、1.28(t、J=7.3Hz、3H)、0.92(dd、J=19.9、7.5Hz、9H);計算上のESMS(C
47H
47N
7O
10):880.4;実測値:881.1(M+H)。
【1162】
SDC‐TRAP‐0075
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル4‐((5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1‐メチル‐1H‐インドール‐2‐イル)メチル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1163】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【1164】
計算上のESMS(C
48H
48N
8O
9):880.4;実測値:881.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0076
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル1‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)ピペリジン‐4‐カルボキシラート
【1165】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【1166】
SN‐38‐
10OBoc(0.85g、1.73mmol)のDCM(50mL)中の溶液に、1‐(t‐ブトキシカルボニル)ピペリジン‐4‐カルボン酸(0.48g、2.09mmol)、続いてDMAP(0.42g、3.44mmol)及びEDC(1g、5.2mmol)が添加された。反応物は室温で1時間撹拌された後にDCM(100mL)で希釈された。有機相は2N HCl(50mL×2)で洗浄され、Na
2SO
4で脱水され、濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、4‐(9‐((t‐ブトキシカルボニル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル)1‐t‐ブチルピペリジン‐1,4‐ジカルボキシラート(1.03g、85%)が得られた。
【1167】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【1168】
4‐(9‐((t‐ブトキシカルボニル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル)1‐t‐ブチルピペリジン‐1,4‐ジカルボキシラート(1.03g、1.46mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、ジオキサン中の4N HCl(10mL)が添加された。該反応物は45℃で30分間加熱された後に濃縮された。結果として生じた粗製生成物は、精製を伴わずに次のステップに直接使用される。
【1169】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【1170】
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イルピペリジン‐4‐カルボキシラート(HCl塩、0.35g、0.65mmol)のDMF及びTEA(20mL/3mL)中の懸濁液は透明になるまで加熱された。結果として生じた溶液に、1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボン酸(0.3g、0.6mmol)、EDC(0.35g、1.82mmol)、及びHOBt(触媒量)が添加された。該反応物は室温で一晩撹拌された後にEtOAc(30mL)及びNH
4Cl(20mL)で希釈された。有機相が収集されてNa
2SO
4で脱水され、濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、SDC‐TRAP‐0076が淡黄色の固形物として得られた(0.28g、47%)。
【1171】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.63(s、1H)、10.32(s、1H)、9.75(s、1H)、8.94(t、J=5.9Hz、1H)、8.01(d、J=9.0Hz、1H)、7.45‐7.34(m、4H)、7.33‐7.26(m、2H)、6.93(s、1H)、6.56(s、1H)、6.34(s、1H)、5.49(s、2H)、5.29(d、J=2.2Hz、2H)、4.14(s、1H)、3.87(s、1H)、3.47(s、2H)、3.25‐3.05(m、4H)、2.92‐2.82(m、5H)、2.59(s、1H)、2.22‐2.11(m、2H)、2.04‐1.88(m、4H)、1.56(s、5H)、1.27(dd、J=16.8、9.1Hz、5H)、1.03(t、J=7.2Hz、3H)、0.97‐0.83(m、3H)、0.79(d、J=6.6Hz、6H);計算上のESMS(C
55H
60N
8O
10):992.4;実測値:993.5(M+H)。
【1172】
SDC‐TRAP‐0097
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル1‐(2‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)アセチル)ピペリジン‐4‐カルボキシラート
【1173】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【1174】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ7.91(d、J=9.5Hz、1H)、7.31(d、J=7.7Hz、2H)、7.23(t、J=5.6Hz、2H)、7.15(d、J=4.2Hz、1H)、7.04(dd、J=27.7、8.1Hz、2H)、6.12(d、J=6.1Hz、1H)、5.51(d、J=16.4Hz、1H)、5.42‐5.31(m、1H)、5.15(d、J=15.5Hz、2H)、4.50(s、3H)、4.04(s、1H)、3.76(s、2H)、3.69(d、J=16.0Hz、2H)、3.25(s、6H)、3.06(d、J=13.2Hz、5H)、2.81(d、J=13.5Hz、2H)、2.17‐2.07(m、2H)、1.80(s、1H)、1.60(s、2H)、1.27(q、J=7.8Hz、3H)、1.19(s、2H)、0.92(q、J=6.8Hz、3H)、0.85‐0.68(m、7H);計算上のESMS(C
47H
46N
6O
10):854.3;実測値:855.2(M+H)。
【1175】
SDC‐TRAP‐0100
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル3‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)‐N‐メチルピペリジン‐4‐カルボキサミド)プロパノアート
【1176】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【1177】
計算上のESMS(C
53H
58N
8O
10):966.4;実測値:967.4(M+H)。
SDC‐TRAP‐0111
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル1‐(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐イル)アセチル)ピペリジン‐4‐カルボキシラート
【1178】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【1179】
計算上のESMS(C
51H
54N
8O
10):938.4;実測値:939.4(M+H)。
SDC‐TRAP‐0112
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(2‐(5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(ピリジン‐3‐イル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド)エチル)(メチル)カルバマート
【1180】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【1181】
計算上のESMS(C
43H
42N
8O
9):814.3;実測値:815.2(M+H)。
SDC‐TRAP‐0113
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐カルボキシラート
【1182】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【1183】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.33(s、2H)、9.73(s、1H)、8.98(t、J=6.0Hz、1H)、7.99(s、1H)、7.48‐7.35(m、6H)、6.95(s、1H)、6.66(s、1H)、6.32(s、1H)、5.49(s、2H)、5.29(d、J=2.6Hz、2H)、4.25(s、1H)、3.54(s、1H)、3.42‐2.90(m、10H)、2.15(t、J=7.7Hz、2H)、1.61(s、2H)、1.29(t、J=7.6Hz、3H)、1.04(t、J=7.2Hz、3H)、0.93(t、J=7.4Hz、3H)、0.85(d、J=6.8Hz、6H);計算上のESMS(C
49H
49N
7O
10):895.4;実測値:896.3(M+H)。
【1184】
SDC‐TRAP‐0154
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐カルボキシラート
【1185】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【1186】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.41(s、1H)、10.34(s、1H)、9.76(s、1H)、8.98(t、J=6.0Hz、1H)、8.00(d、J=9.0Hz、1H)、7.49‐7.33(m、6H)、7.14‐7.01(m、4H)、6.95(s、1H)、6.68(s、1H)、6.34(s、1H)、5.49(s、2H)、5.30(s、2H)、3.18(p、J=6.9Hz、4H)、3.08(d、J=7.3Hz、3H)、2.95(dd、J=15.7、8.7Hz、3H)、2.16(q、J=7.4Hz、2H)、1.96(s、2H)、1.60(s、2H)、1.28(t、J=7.5Hz、3H)、1.05(t、J=7.1Hz、3H)、0.92(dd、J=11.6、7.0Hz、9H);計算上のESMS(C
55H
53N
7O
11):987.4;実測値:988.4(M+H)。
【1187】
SDC‐TRAP‐0169
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル3‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)‐N‐メチルベンズアミド)プロパノアート
【1188】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
【1189】
計算上のESMS(C
53H
51N
7O
11):961.4;実測値:962.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0172
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(1‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)ピペリジン‐4‐イル)(メチル)カルバマート
【1190】
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【1191】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.62(s、1H)、9.77(s、1H)、8.97(t、J=5.9Hz、1H)、8.18(d、J=9.2Hz、1H)、8.01(s、1H)、7.68(dd、J=9.2、2.4Hz、1H)、7.39(d、J=8.2Hz、2H)、7.35‐7.27(m、3H)、6.56(d、J=17.5Hz、2H)、6.35(s、1H)、5.44(s、2H)、5.35(s、2H)、4.56(s、1H)、4.07(s、1H)、3.50(s、2H)、3.31(s、4H)、3.20‐3.13(m、4H)、3.00(s、2H)、2.95‐2.83(m、4H)、2.68‐2.60(m、2H)、2.04(s、2H)、1.87(dt、J=14.8、7.1Hz、3H)、1.61(s、5H)、1.30(t、J=8.0Hz、3H)、1.04(t、J=7.2Hz、3H)、0.88(t、J=8.0Hz、3H)、0.81(d、J=8.0Hz、6H);計算上のESMS(C
56H
63N
9O
10):1021.5;実測値:1022.5(M+H)。
【1192】
SDC‐TRAP‐0180
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐イル)(メチル)カルバマート
【1193】
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【1194】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.42(s、1H)、9.77(s、1H)、8.98(t、J=5.9Hz、1H)、8.18(d、J=9.1Hz、1H)、8.01(d、J=2.5Hz、1H)、7.68(dd、J=9.1、2.4Hz、1H)、7.53(d、J=8.1Hz、2H)、7.44‐7.35(m、2H)、7.33(s、1H)、7.16‐7.06(m、4H)、6.69(s、1H)、6.53(s、1H)、6.35(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、4.62‐4.22(m、2H)、3.77(s、1H)、3.26‐3.14(m、5H)、3.05(s、2H)、2.98(p、J=6.9Hz、1H)、2.90(s、2H)、1.91‐1.80(m、6H)、1.34‐1.21(m、3H)、1.07(t、J=7.2Hz、3H)、0.93(d、J=15.2、8.0Hz、6H)、0.88(t、J=8.0Hz、3H);計算上のESMS(C
56H
56N
8O
11):1016.4;実測値:1017.5(M+H)。
【1195】
SDC‐TRAP‐0181
4‐(((4‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐イル)ブチル)(メチル)カルバモイル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イルアセタート
【1196】
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
【1197】
計算上のESMS(C
52H
58N
8O
10):954.4;実測値:955.3(M+H)。
SDC‐TRAP‐0184
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(1‐(3‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)プロパノイル)ピペリジン‐4‐イル)(メチル)カルバマート
【1198】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【1199】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.83(s、1H)、9.51(s、1H)、9.45(s、1H)、8.17(d、J=9.1Hz、1H)、7.99(s、1H)、7.70‐7.62(m、1H)、7.54‐7.38(m、3H)、7.32(s、1H)、6.95(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.74(s、1H)、6.50(s、1H)、6.42(d、J=3.1Hz、1H)、6.23(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、4.53(s、1H)、4.43(t、J=6.8Hz、2H)、3.83(s、1H)、3.29(s、3H)、3.22‐3.14(m、3H)、2.93‐2.66(s、7H)、1.87(p、J=7.1Hz、2H)、1.49(s、2H)、1.29(t、J=8.0Hz、3H)、0.92‐0.82(m、9H);計算上のESMS(C
51H
52N
8O
10):936.4;実測値:937.0(M+H)。
【1200】
SDC‐TRAP‐0185
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(1‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペリジン‐4‐カルボニル)‐2‐メチルピぺラジン‐1‐カルボキシラート
【1201】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
【1202】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.64(d、J=1.8Hz、1H)、9.77(s、1H)、8.96(t、J=5.9Hz、1H)、8.20(d、J=9.2Hz、1H)、8.03(d、J=2.5Hz、1H)、7.70(dd、J=9.2、2.5Hz、1H)、7.40(d、J=8.2Hz、2H)、7.37‐7.24(m、3H)、6.59(s、1H)、6.52(s、1H)、6.36(s、1H)、5.45(s、2H)、5.35(s、2H)、4.29(d、J=17.9Hz、2H)、4.15‐3.81(m、2H)、3.51(s、2H)、3.27‐3.12(m、5H)、2.95‐2.88(m、5H)、2.07(s、2H)、1.96‐1.79(m、2H)、1.71‐1.63(m、5H)、1.37‐1.13(m、6H)、1.05(t、J=7.2Hz、3H)、0.89(t、J=7.3Hz、3H)、0.82(d、J=6.9Hz、6H)。計算上のESMS(C
55H
61N
9O
10):1007.5;実測値:1008.3(M+H)。
【1203】
SDC‐TRAP‐0186
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐((5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)メチル)ピペリジン‐1‐カルボキシラート
【1204】
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
【1205】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.91(s、1H)、9.57(d、J=4.4Hz、2H)、8.17(d、J=9.1Hz、1H)、7.97(d、J=2.5Hz、1H)、7.69‐7.56(m、2H)、7.46(dd、J=4.9、2.6Hz、2H)、7.32(s、1H)、6.98(dd、J=8.7、2.0Hz、1H)、6.67(s、1H)、6.53(s、1H)、6.47(d、J=3.1Hz、1H)、6.25(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、4.25‐4.07(m、4H)、3.22‐3.14(m、2H)、3.01(s、1H)、2.88‐2.85(m、2H)、2.09(s、1H)、1.87(dt、J=14.7、7.0Hz、2H)、1.58(d、J=12.2Hz、2H)、1.33‐1.21(m、5H)、0.88(t、J=7.3Hz、3H)、0.77(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
48H
47N
7O
9):865.3;実測値:866.0(M+H)。
【1206】
SDC‐TRAP‐0201
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル4‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)アセチル)‐2‐メチルピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1207】
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
【1208】
計算上のESMS(C
49H
48N
8O
10):908.3;実測値:909.0(M+H)。
SDC‐TRAP‐0202
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(2‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンゾイル)ピペラジン‐1‐イル)‐2‐オキソエチル)カルボナート
【1209】
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
【1210】
計算上のESMS(C
50H
50N
8O
12):954.4;実測値:955.1(M+H)。
SDC‐TRAP‐0203
4,11‐ジエチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル(1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐イル)カルボナート
【1211】
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
【1212】
ターシャリ‐ブチル4‐ヒドロキシピペリジン‐1‐カルボキシラート(0.2g、1.0mmol)のTHF(4mL)中の溶液に、ホスゲン(トルエン中15重量%、0.66mL)が添加された。該反応物は室温で1時間撹拌された。SN‐38‐
10OBoc(0.2g、0.4mmol)が該反応溶液に添加され、その後DMAP(0.15g、1.2mmol)が添加された。該反応物は室温で5時間撹拌された。反応は飽和NH
4Cl(10mL)で停止され、EtOAc(15mL×3)で抽出された。有機相が合わされてNa
2SO
4で脱水され、濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、ターシャリ‐ブチル4‐((((9‐((ターシャリ‐ブトキシカルボニル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル)オキシ)カルボニル)オキシ)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(0.21g、73%)が得られた。
【1213】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
【1214】
4‐((((9‐((ターシャリ‐ブトキシカルボニル)オキシ)‐4,11‐ジエチル‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル)オキシ)カルボニル)オキシ)ピペリジン‐1‐カルボキシラート(0.2g、0.28mmol)のDCM/MeOH(5mL/4mL)中の溶液に、ジオキサン中の4N HCl(5mL)が添加された。該反応物は室温で2時間撹拌された後に濃縮された。結果として生じた固形物はDMF(4mL)に溶解され、4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エトキシカルボニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)安息香酸(0.14g、0.28mmol)、EDC(0.16g、0.83mmol)、TEA(1mL)、及びHOBt(触媒量)が添加された。該反応物は室温で一晩撹拌された。反応は飽和NH
4Cl(10mL)で停止され、EtOAc(15mL×3)で抽出された。合わせた有機相はNa
2SO
4で脱水され、濃縮された。カラムクロマトグラフィーによりSDC‐TRAP‐0203(0.15g、54%)が得られた。計算上のESMS(C
55H
53N
7O
12):1003.4;実測値:1004.5(M+H)。
【1215】
SDC‐TRAP‐0221
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐イル)(エチル)カルバマート
【1216】
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
【1217】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ10.43(s、1H)、9.80(s、1H)、8.97(t、J=5.8Hz、1H)、8.19(d、J=9.2Hz、1H)、8.00(d、J=2.5Hz、1H)、7.67(dd、J=9.2、2.4Hz、1H)、7.52(d、J=8.1Hz、2H)、7.43‐7.31(m、3H)、7.16‐7.05(m、4H)、6.68(s、1H)、6.54(s、1H)、6.35(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、4.59(s、1H)、4.13(s、1H)、3.52‐3.35(m、4H)、3.20(dt、J=13.1、6.8Hz、4H)、2.98(p、J=6.9Hz、1H)、1.93‐1.80(m、6H)、1.30(t、J=7.5Hz、6H)、1.22‐1.13(m、1H)、1.07(t、J=7.2Hz、3H)、0.96‐0.84(m、9H);計算上のESMS(C
57H
58N
8O
11):1030.4;実測値:1031.5(M+H)。
【1218】
SDC‐TRAP‐0222
4,11‐ジエチル‐4‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐9‐イル(1‐(1‐((4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)スルホニル)ピペリジン‐4‐カルボニル)ピペリジン‐4‐イル)(メチル)カルバマート
【1219】
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
【1220】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ9.91(s、1H)、9.69(s、1H)、9.05(t、J=6.0Hz、1H)、8.18(d、J=9.2Hz、1H)、8.00(d、J=2.7Hz、1H)、7.81‐7.73(m、2H)、7.67(dd、J=9.2、2.4Hz、1H)、7.59‐7.52(m、2H)、7.32(s、1H)、6.74(s、1H)、6.51(s、1H)、6.28(s、1H)、5.75(s、1H)、5.44(s、2H)、5.34(s、2H)、4.53(s、1H)、4.06(s、2H)、3.70(s、2H)、3.25‐3.14(m、6H)、3.02‐2.93(m、3H)、2.84(s、1H)、2.67‐2.32(m、3H)、1.87(p、J=7.0Hz、2H)、1.74‐1.55(m、7H)、1.29(t、J=8.0Hz、3H)、1.08(t、J=7.2Hz、3H)、0.95(d、J=8.0Hz、6H)、0.88(t、J=8.0Hz、3H);計算上のESMS(C
55H
61N
9O
12S):1071.4;実測値:1072.6(M+H)。
【1221】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【1222】
【表45-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1223】
【表45-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1224】
【表45-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1225】
【表45-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1226】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【1227】
【表47-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1228】
【表47-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1229】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【1230】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【1231】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【1232】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【1233】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【1234】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【1235】
実施例28:フルベストラントを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0148
(7R,8R,9S,13S,14S,17S)‐17‐ヒドロキシ‐13‐メチル‐7‐(9‐((4,4,5,5,5‐ペンタフルオロペンチル)スルフィニル)ノニル)‐7,8,9,11,12,13,14,15,16,17‐デカヒドロ‐6H‐シクロペンタ[a]フェナントレン‐3‐イル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1236】
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
【1237】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.94(s、1H)、9.61(s、1H)、9.42(s、1H)、7.30(dd、J=25.2、8.6Hz、3H)、7.18‐7.11(m、2H)、6.88‐6.75(m、3H)、6.26(s、1H)、4.51(dd、J=4.6、2.5Hz、1H)、3.53(d、J=16.6Hz、5H)、2.97(p、J=6.9Hz、1H)、2.91‐2.58(m、8H)、2.43‐2.22(m、6H)、2.04‐1.77(m、7H)、1.66‐1.44(m、4H)、1.42‐1.13(m、18H)、0.92(dd、J=22.4、7.1Hz、6H)、0.67(s、3H);C
55H
72F
5N
5O
7Sの計算上のESMS:1041.51;実測値:1042.9(M+H)
+。
【1238】
実施例29:トポテカンを含むSDC‐TRAP
SDC‐TRAP‐0159
10‐((ジメチルアミノ)メチル)‐4‐エチル‐9‐ヒドロキシ‐3,14‐ジオキソ‐3,4,12,14‐テトラヒドロ‐1H‐ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2‐b]キノリン‐4‐イル‐1‐(4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐(エチルカルバモイル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェノキシ)ベンゾイル)ピペリジン‐4‐カルボキシラート
【1239】
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【1240】
計算上のESMS(C
56H
56N
8O
11):1016.4;実測値:1017.6(M+H)。
実施例30:VDA(血管破壊剤)を含むSDC‐TRAP
2‐メトキシ‐5‐(5‐(3,4,5‐トリメトキシフェニル)イソオキサゾール‐4‐イル)フェニル‐4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1241】
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
【1242】
2‐メトキシ‐5‐(5‐(3,4,5‐トリメトキシフェニル)イソオキサゾール‐4‐イル)フェノール(0.1g、0.28mmol)のTHF(4mL)中の溶液に、クロロギ酸4‐ニトロフェニル(0.07g、0.35mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.57mmol)が添加された。該反応物が室温で30分間撹拌された後、4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(4‐(ピペラジン‐1‐イルメチル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(0.13g、0.31mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.57mmol)のDMF(2mL)中の溶液が添加された。室温で30分間の撹拌の後、反応物はH
2O(10mL)で希釈され、EtOAc(10mL×3)で抽出され、合わされた有機相はNa
2SO
4で脱水されて濃縮された。カラムクロマトグラフィーにより、SDC‐TRAP‐0098(0.13g、59%)が得られた。
【1243】
1H NMR(400MHz、メタノール‐d
4)δ8.52(s、1H)、7.52‐7.44(m、2H)、7.29(td、J=8.3、2.0Hz、3H)、7.19‐7.09(m、2H)、6.92(s、2H)、6.74(s、1H)、6.29(s、1H)、3.85(s、3H)、3.80(s、3H)、3.73(s、6H)3.68(s、2H)、3.62(s、2H)、3.53(s、2H)、3.03(p、J=6.9Hz、1H)、2.52(t、J=4.7Hz、4H)、0.92(d、J=6.9Hz、6H);計算上のESMS(C
42H
44N
6O
10):792.3;実測値:793.2(M+H)。
【1244】
SDC‐TRAP‐0099
2‐メトキシ‐5‐(5‐(3,4,5‐トリメトキシフェニル)イソオキサゾール‐4‐イル)フェニル‐4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)フェニル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1245】
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
【1246】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.86(s、1H)、9.60(s、1H)、9.45(s、1H)、8.87(s、1H)、7.33(dd、J=8.5、2.2Hz、1H)、7.27(d、J=2.2Hz、1H)、7.20(d、J=8.6Hz、1H)、7.05(d、J=9.0Hz、2H)、6.96(d、J=9.0Hz、2H)、6.88(s、2H)、6.79(s、1H)、6.26(s、1H)、3.79(s、3H)、3.70(d、J=1.1Hz、10H)、3.53(s、2H)、3.23‐3.14(m、5H)、2.98(p、J=6.8Hz、1H)、0.97(d、J=6.8Hz、6H);計算上のESMS(C
41H
42N
6O
10):778.3;実測値:779.2(M+H)。
【1247】
SDC‐TRAP‐0158
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐N‐エチル‐4‐(4‐(4‐((1‐((2‐メトキシ‐5‐(5‐(3,4,5‐トリメトキシフェニル)イソオキサゾール‐4‐イル)フェニル)アミノ)‐1‐オキソ‐3‐フェニルプロパン‐2‐イル)カルバモイル)フェノキシ)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド 計算上のESMS(C
55H
53N
7O
11):987.4;実測値:988.3(M+H)。
【1248】
【化342】
[この文献は図面を表示できません]
【1249】
SDC‐TRAP‐0085
(Z)‐2‐メトキシ‐5‐(3,4,5‐トリメトキシスチリル)フェニル4‐(4‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)ベンジル)ピペラジン‐1‐カルボキシラート
【1250】
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
【1251】
4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(4‐(ピペラジン‐1‐イルメチル)フェニル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(a、0.1mmol)、(Z)‐2‐メトキシ‐5‐(3,4,5‐トリメトキシスチリル)フェニル(4‐ニトロフェニル)カルボナート(b、0.1mmol)及びTEA(0.2mmol)の、DMF(2mL)中の混合物は、室温で2日間撹拌された。該混合物は水(50mL)で希釈され、EtOAcで抽出された。有機質層が合わされ、濃縮され、カラムによって精製されて、SDC‐TRAP‐0085が白色固形物(13mg、0.02mmol)として得られた。
【1252】
1H NMR(400MHz、クロロホルム‐d)δ10.78(s、1H)、9.76(s、1H)、7.52(d、J=8.0Hz、2H)、7.32(d、J=8.1Hz、2H)、7.15‐7.04(m、2H)、6.83(d、J=8.5Hz、1H)、6.56‐6.38(m、6H)、6.35(s、1H)、3.82(d、J=10.9Hz、6H)、3.71(s、9H)、3.57(d、J=16.1Hz、4H)、2.53(s、4H)、0.70(d、J=6.8Hz、6H).ppm;C
41H
45N
5O
9の計算上のESMS:751.3;実測値:752.2(M+H
+)。
【1253】
SDC‐TRAP‐0025
1‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐3‐(5‐フルオロ‐2‐オキソ‐1,2‐ジヒドロピリミジン‐4‐イル)ウレア
【1254】
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
【1255】
5‐フルオロシトシン(0.14g、1.1mmol)のピリジン(4mL)中の溶液に、クロロギ酸4‐ニトロフェニル(0.22g、1.1mmol)が添加された。該反応物はマイクロ波反応装置にて90℃で30分間加熱された。結果として生じた溶液に、4‐(5‐ヒドロキシ‐4‐(1‐(2‐ヒドロキシエチル)‐1H‐インドール‐5‐イル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐イル)‐6‐イソプロピルベンゼン‐1,3‐ジオール(0.15g、0.38mmol)が添加された。該反応物はマイクロ波反応装置にて100℃で1時間加熱された。該溶液は濃縮され、カラムクロマトグラフィーによりSDC‐TRAP‐0025(0.07g、34%)が得られた。
【1256】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.86(s、1H)、9.52(s、1H)、9.46(d、J=4.8Hz、1H)、8.10‐7.82(m、2H)、7.59‐7.39(m、3H)、6.95(t、J=7.7Hz、1H)、6.73(d、J=9.6Hz、1H)、6.44(dd、J=16.8、3.3Hz、1H)、6.22(s、1H)、4.31(dt、J=12.6、6.4Hz、2H)、3.57‐3.48(m、2H)、2.90(h、J=7.1Hz、1H)、0.84(t、J=7.8Hz、6H);計算上のESMS(C
26H
25FN
8O
5):548.2;実測値:549.1(M+H)。
【1257】
本明細書中に述べられたHER2分解アッセイを使用して上記化合物についてin vitroの活性が決定された:
【1258】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【1259】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【1260】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【1261】
実施例31:SDC‐TRAP‐0232
5‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐4‐(4‐(モルホリノメチル)フェニル)‐N‐(5‐スルファモイルペンチル)‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐3‐カルボキサミド
SDC‐TRAP‐0232の合成は次のスキームに概説されている。最後のアミドカップリングは還流ジオキサン中で触媒としてホウ酸を使用して実施された。INT‐2の合成は文献に別記されている。
【1262】
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
【1263】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ8.93(t、J=6Hz、1H)、7.39(d、J=8Hz、2H)、7.30(d、J=8Hz、2H)、6.71(bs、1H)、6.53(s、1H)、6.28(s、1H)、3.59(bs、4H)、3.50(s、2H)、3.31(bs、1H)、3.23‐3.11(m、2H)、2.94‐2.87(m、2H)、2.38(bs、4H)、1.67‐1.61(m、2H)、1.47‐1.36(m、2H)、1.36‐1.30(m、2H)、0.78(d、J=7.2Hz、6H)。計算上のESMS(C28H38N6O6S):586.26;実測値:587.2(M+H)。
【1264】
実施例32:SDC‐TRAP‐233
SDC‐TRAP‐0233
N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐5‐((3aS,4S,6aR)‐2‐オキソヘキサヒドロ‐1H‐チエノ[3,4‐d]イミダゾール‐4‐イル)ペンタンアミド
SDC‐TRAP‐0233は標準的なアミドカップリング条件を使用して対応するHSP90阻害剤から合成された。
【1265】
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
【1266】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.87(s、1H)、9.54(s、1H)、9.46(d、J=4.8Hz、1H)、7.94‐7.93(m、1H)、7.47‐7.36(m、3H)、6.95‐6.92(m、1H)、6.77(s、1H)、6.44‐6.37(m、3H)、6.22(s、1H)、4.32‐4.10(m、4H)、3.37‐3.35(m、2H)、3.10‐3.06(m、1H)、2.95‐2.88(m、1H)、2.84‐2.79(m、1H)、2.58(d、J=12.0Hz、1H)、2.02(t、J=8.0Hz、2H)、1.60‐1.26(m、6H)、0.86(t、J=7.8Hz、6H)。
【1267】
計算上のESMS(C31H37N7O5S):619.2;実測値:620.2(M+H)。
実施例33:SDC‐TRAP‐234
SDC‐TRAP‐0234
N‐(2‐(5‐(3‐(2,4‐ジヒドロキシ‐5‐イソプロピルフェニル)‐5‐ヒドロキシ‐4H‐1,2,4‐トリアゾール‐4‐イル)‐1H‐インドール‐1‐イル)エチル)‐6‐(5‐((3aR,4R,6aS)‐2‐オキソヘキサヒドロ‐1H‐チエノ[3,4‐d]イミダゾール‐4‐イル)ペンタンアミド)ヘキサンアミド
SDC‐TRAP‐0234は、対応するHSP90阻害剤から始めてBocで保護されたアミノヘキサン酸のカップリングを用いて合成された。続く脱保護及びその後の標準的カップリング条件を使用したビオチンのカップリングから、所望の生成物が得られた。
【1268】
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
【1269】
1H NMR(400MHz、DMSO‐d
6)δ11.86(s、1H)、9.55(s、1H)、9.46(s、1H)、7.93(t、J=6.0Hz、1H)、7.74(t、J=6.0Hz、1H)、7.46(d、J=8.0Hz、1H)、7.41(d、J=4.0Hz、1H)、7.35(d、J=4.0Hz、1H)、6.94(dd、J=8.0、4.0Hz、1H)、6.76(s、1H)、6.43‐6.41(m、2H)、6.36(s、1H)、6.22(s、1H)、4.31‐4.10(m、4H)、3.09‐2.79(m、8H)、2.05‐2.01(m、4H)、1.61‐1.12(m、12H)、0.86(t、J=7.8Hz、6H)。計算上のESMS(C37H48N8O6S):732.34;実測値:733.3(M+H)。
【1270】
実施例34:慢性気管支炎及び喘息の予防及び治療のためのSDC‐TRAPの同定及び使用
慢性気管支炎は肺における気管支の慢性炎症である。慢性気管支炎は一般に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の2つの型のうちの一方と考えられており、もう一方は気腫である。慢性気管支炎は、臨床的には、連続2年の間に1年当たり少なくとも3か月間の、喀痰(啖)及び粘液を生じる持続的な咳として定義される。
【1271】
喘息は、肺の気道を腫脹及び狭小化せしめて喘鳴、息切れ、胸苦しさ、及び咳をもたらす炎症性障害である。喘息は、慢性的である場合もあれば、限定するものではないが例えば動物の毛又はふけ、塵、天候の変化、運動、カビ、及び花粉などの環境上のトリガーが引き金となって起きる場合もある。
【1272】
慢性気管支炎、COPD、及び喘息の治療に使用される薬物には、限定するものではないが、臭化イプラトロピウムのような平滑ムスカリン性アセチルコリン受容体阻害剤;チオトロピウムのような抗コリン作動性気管支拡張薬;サルメテロール、ホルモテロール、及びアルブテロールのような長時間作用性のβ2アドレナリン作動性受容体アゴニスト;抗炎症剤、例えば、吸入ステロイド、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)であるモンテルカスト、及び酵素ホスホジエステラーゼ‐4(PDE‐4)の選択的な長時間作用性阻害剤であるロフルミラスト;テオフィリンのようなキサンチン類;並びに、ブロムヘキシン及びアセチルシステインのような粘液溶解剤が挙げられる。慢性気管支炎が細菌感染によって引き起こされるか又は悪化している場合は、治療に抗生物質を使用可能である。
【1273】
慢性気管支炎、COPD、及び喘息の治療に使用される作用薬の多くは、身体の全体にわたって存在する受容体を通して働くことにより、望ましからぬ副作用を引き起こす可能性がある。該薬物の多くは、標的部位への送達を増大させて副作用を低減することが可能な吸入による投与に利用可能ではあるが、疾患個体群における肺機能の低下が不適切な投薬及びコンプライアンスの低下をもたらす場合がある。
【1274】
酵素ホスホジエステラーゼ‐4(PDE‐4)の選択的な長時間作用性の阻害剤であるロフルミラスト(3‐(シクロプロピルメトキシ)‐N‐(3,5‐ジクロロピリジン‐4‐イル)‐4‐(ジフルオロメトキシ)ベンズアミド)は、経口投与用の錠剤として調合され、慢性気管支炎及びCOPDの治療における使用について承認されている。ロフルミラストは、慢性気管支炎、COPD、又は喘息の治療に使用することが可能なSDC‐TRAP、例えば上記及び本願全体を通じて列挙されたものを作製するために、1以上の薬物と組み合わせて結合部分として使用されて、経口送達を可能にすると同時に他方の作用薬を対象部位すなわち肺へと方向付けることができる。
【1275】
ロフルミラスト‐エフェクタ分子のSDC‐TRAPは、例えば、本明細書中に提示されたもののような任意の既知のリンカーを、所望のエフェクタ分子と共に使用して、形成することが可能である。使用される具体的なリンカー及びコンジュゲート方法は、例えばエフェクタ分子の化学的性質に依存することになろう。
【1276】
ロフルミラストのSDC‐TRAP分子コンジュゲートの細胞毒性を決定するアッセイは、実施例4において提示されたものに類似の方法を使用して実施される。細胞生存率のアッセイは、許容可能な毒性を備えたSDC‐TRAP、好ましくは親化合物のいずれをも超えない毒性を備えた化合物を同定するために、非形質転換細胞、好ましくは肺細胞について実施される。
【1277】
ロフルミラストのSDC‐TRAP分子は、該分子の効能が該複合体の形成によって阻害されないことを確認するためにも試験される。PDE‐4活性を試験するアッセイは当分野において良く知られており、市販されている(例えばパーキンエルマー(PerkinElmer)のLANCE(登録商標)Ultra cAMPキット)。エフェクタ分子の活性は適切な方法を使用して試験される。
【1278】
作用薬の薬物動態学的及び薬力学的特性を評価する方法は当分野において良く知られている。組織分布研究は、コンジュゲートの分布をロフルミラスト及びエフェクタ分子それぞれの分布と比較して評価するために実施される。肺におけるロフルミラストのSDC‐TRAP分子の、コンジュゲートしていないエフェクタ分子と比較して高い蓄積が観察される。そのようなアッセイは、典型的には吸入により投与されうる活性作用薬のSDC‐TRAPの経口送達を使用して実施される。ロフルミラストのSDC‐TRAP分子は、より長い血清中安定性を有することについても同定される。
【1279】
ロフルミラストのSDC‐TRAP分子が所望の活性、細胞毒性、薬物動態学的特性、及び向上した肺送達を備えていることが同定されたら、該SDC‐TRAPは、慢性気管支炎、COPD、及び喘息のうち少なくともいずれかの適当な動物モデルの該SDC‐TRAPの効能について試験される。慢性気管支炎、COPD、及び喘息の動物モデルは当分野において良く知られている。コンジュゲートの活性は、ロフルミラスト及びエフェクタ分子それぞれの単独での活性と比較される。親分子のいずれと比較しても1以上の向上した特性を有しているロフルミラストのSDC‐TRAP分子は、他の動物系及びヒトにおいてさらに特徴解析される。
【1280】
SDC‐TRAPは、ヒトの治療における1以上の向上した特性、例えば、限定するものではないが、低下した毒性、向上した投薬スケジュール、又は向上した効能を有することが見出される。
【1281】
実施例32:皮膚がん及び紫外線角化症の予防及び治療のためのSDC‐TRAPの同定及び使用
皮膚がん(新生物)はそのがんが生じる皮膚細胞の種類にちなんで命名される。皮膚がんには、基底細胞癌、扁平上皮癌、悪性黒色腫、及びボーエン病が挙げられる。紫外線角化症は、必ずとは限らないが、扁平上皮癌の前駆体となりうる。
【1282】
皮膚がんの治療に使用される薬物は皮膚がんの種類及び重症度に基づいて選択される。表在性の非黒色腫の皮膚がんは、局所作用薬を単独で、又は手術若しくは他の治療的介入と組み合わせて用いて、治療することが可能である。そのような作用薬には、限定するものではないが、レチノイド、5‐フルオロウラシル、ジクロフェナク、インゲノールメブテート(ingenol mebutate)、及びイミキモドが挙げられる。局所送達は、腫瘍又は皮膚病変の部位へ直接の化学療法剤の投与を可能にする。しかしながら、皮膚の中への活性作用薬の送達は難易度が高い可能性がある。さらに、多くの局所用治療剤は、皮膚に対して刺激性である結果として瘢痕形成をもたらし、その部位への活性作用薬の送達をさらに阻害する可能性がある。
【1283】
イミキモド3‐(2‐メチルプロピル)‐3,5,8‐トリアザトリシクロ[7.4.0.02,6]トリデカ‐1(9),2(6),4,7,10,12‐ヘキサエン‐7‐アミン)は、ある種の皮膚の疾患、例えば皮膚がん(基底細胞癌、ボーエン病、表在性の扁平上皮癌、いくつかの表在性の悪性黒色腫、及び紫外線角化症)並びに陰部疣贅(尖圭コンジローマ)などを治療するために使用される、患者自身で塗布されるクリーム剤である。イミキモド及びそのアナログは、一般に病原体認識に関与しているトール様受容体7(TLR7)を通じて免疫細胞を活性化することにより、免疫系を活性化する。イミキモドは、SDC‐TRAP分子を作製するために、皮膚疾患の治療に使用される1以上の薬物と組み合わせて使用されることが可能である。
【1284】
イミキモドのSDC‐TRAP分子は、例えば、本明細書中に提示されたもののような任意の既知のリンカーを所望のエフェクタ分子と共に使用して、形成することが可能である。使用される具体的なリンカー及びコンジュゲート方法は、例えばエフェクタ分子の化学的性質に依存することになろう。
【1285】
イミキモドのSDC‐TRAP分子の細胞毒性を決定するアッセイは、実施例4において提示されたものに類似の方法を使用して実施される。細胞生存率のアッセイは、許容可能な毒性を備えたSDC‐TRAP、好ましくは親化合物のいずれをも超えない毒性を備えた化合物を同定するために、非形質転換細胞、好ましくは皮膚細胞について実施される。細胞毒性及び皮膚刺激性のアッセイも、例えば、毒性/刺激性アッセイにおいてヒトの皮膚のモデルとして頻繁に使用されるブタの皮膚について、常法を使用して実施される。
【1286】
イミキモドのSDC‐TRAP分子は、該分子の効能が該コンジュゲートの形成によって阻害されないことを確認するためにも試験される。いくつかの皮膚がん細胞株は当分野において良く知られている。用量応答曲線が、がん細胞を殺滅する際のイミキモドのSDC‐TRAP分子の効能を実証するために生成される。好ましくは、イミキモドのSDC‐TRAP分子は、皮膚がん細胞の殺滅についてイミキモド又はエフェクタ分子単独よりも有効である。
【1287】
作用薬の薬物動態学的及び薬力学的特性を評価する方法は当分野において良く知られている。上記に言及されるように、ブタの皮膚は毒性/刺激性の両アッセイにおいて、さらには皮膚層及び皮膚細胞の中への作用薬の取込み及び送達をアッセイする際にも、ヒトの皮膚のモデルとして頻繁に使用されている。イミキモド、エフェクタ分子、及びイミキモドのSDC‐TRAP分子の局所用調合物は、取込み、皮膚を通した輸送、及び皮膚内における存続について、常法を使用してアッセイされる。
【1288】
所望の活性、細胞毒性、薬物動態学的特性、及び向上した組織送達を備えたイミキモドのSDC‐TRAP分子を同定した後、該SDC‐TRAPは、皮膚がんの適当な動物モデルにおいてその効能に関して試験される。皮膚がんの動物モデルは当分野において良く知られている。例えば、扁平上皮癌、基底細胞癌、又は黒色腫の細胞株を使用する異種移植腫瘍モデルは、皮下移植腫瘍と共に使用される。イミキモド、エフェクタ分子、及びイミキモドのSDC‐TRAP分子の局所用調合物が適用される。コンジュゲートの活性は、イミキモド及びエフェクタ分子それぞれの単独の活性と比較される。親分子のいずれとも比較して1以上の向上した特性を有しているイミキモドのSDC‐TRAP分子は、他の動物系及びヒトにおいてさらに特徴解析される。
【1289】
SDC‐TRAPは、ヒトの治療における1以上の向上した特性、例えば、限定するものではないが、減少した毒性、向上した投薬スケジュール、又は代替投与経路などを有することが見出される。
【1290】
実施例33:SDC‐TRAP分子の透過性の決定
本発明のSDC‐TRAP分子が細胞内に入る能力を試験するために、人工膜透過性アッセイ(「PAMPA」)が使用された。PAMPAは、受動輸送メカニズムによって細胞内に入る薬物についてin vivoの薬物透過性を予測するための有用なツールである。本発明のSDC‐TRAP分子が細胞に浸透する能力を決定するために、LC/MSがPAMPAアッセイと併せて使用された。
【1291】
あらかじめコーティングされたPAMPAプレートは、アッセイの構成要素を加える前に少なくとも30分間室温に暖められた。
ストック溶液は、試験されるSDC‐TRAP分子を用いて調製された。ワーキング溶液を作製するために、DMSO中100μMのストック50μL+950μLのPBS、又は200μMのストック50μLが深型96ウェルプレートに加えられて、それぞれ5μMの終濃度又は10μMの終濃度とされた。試験される各化合物を含有するワーキング溶液300μLが、ドナー側PAMPAプレートの適当なウェルに添加された。200μLのPBSが、アクセプタ側PAMPAプレートの対応するウェルに添加された。
【1292】
アクセプタ側プレートはドナー側プレートの上へと押し下げられ、5時間インキュベートするようになされた。5時間後、50μLのアリコートが各プレートの各ウェルから取り出され、新たな深型96ウェルプレートに添加された。
【1293】
内部標準を含有する100μLのメタノールが各アリコートに添加され、LC/MSによって分析された。内部標準は150ng/mlのSDC‐TRAP‐0002であった。
【1294】
各SDC‐TRAP分子及び対照分子の透過性を計算するために、以下の式が使用された:
透過性(単位はcm/s):
【1295】
【数1】
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【1296】
【数2】
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【1298】
【数3】
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【1299】
C
0=ドナー側ウェル中の初期の化合物濃度(mM)
C
D(t)=時間tにおけるドナー側ウェル中の化合物濃度(mM)
C
A(t)=時間tにおけるアクセプタ側ウェル中の化合物濃度(mM)
V
D=ドナー側ウェルの体積=0.3mL
V
A=アクセプタ側ウェルの体積=0.2mL
A=フィルタ面積=0.3cm
2
t=インキュベーション時間=18000s(5h)
以下の表に示されたデータについては、上記の式中の濃度の代わりにピーク面積が使用された。
【1300】
【表57】
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【1301】
同じプロトコールが、以下の表中に同定されたSDC‐TRAP分子の浸透性を試験するために使用された。
【1302】
【表58】
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【1303】
本明細書中で引用された全ての出版物、特許出願、特許、及びその他の文書は、参照によりその全体が組み込まれる。矛盾がある場合は、定義を含めた本明細書に従うことになる。
【1304】
本明細書は、文脈がそうでないことを示していないかぎり、記載された態様、実施形態、及び実施例の全ての可能な置換及び組み合わせを開示しかつ包含するものとして理解されるべきである。当業者であれば、本発明は、例証を目的として示されている概説及び記載された態様、実施形態、及び実施例以外のものによって実行可能であること、並びに本発明は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されていることを認識するであろう。