特許第6576948号(P6576948)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576948
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】自動流体ディスペンサー
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/12 20060101AFI20190909BHJP
【FI】
   A47K5/12 A
【請求項の数】21
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-560877(P2016-560877)
(86)(22)【出願日】2014年12月22日
(65)【公表番号】特表2017-502804(P2017-502804A)
(43)【公表日】2017年1月26日
(86)【国際出願番号】US2014071849
(87)【国際公開番号】WO2015095864
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2017年12月13日
(31)【優先権主張番号】14/137,130
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516181022
【氏名又は名称】トースター ラブズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(74)【代理人】
【識別番号】100180699
【弁理士】
【氏名又は名称】成瀬 渓
(72)【発明者】
【氏名】バッカルター,エイミー
(72)【発明者】
【氏名】ハドリー,ジョナサン,ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ディーナー,アレクサンダー,エム.
(72)【発明者】
【氏名】ウィル,クリスティン,エム.
(72)【発明者】
【氏名】ミュラー,ライラック
(72)【発明者】
【氏名】スペンス,ジェニーン
【審査官】 河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】 仏国特許出願公開第02873048(FR,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0226962(US,A1)
【文献】 米国特許第07477148(US,B2)
【文献】 米国特許第08261941(US,B2)
【文献】 米国特許第06131766(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02225988(EP,A1)
【文献】 米国特許第05490613(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 5/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持面に安定して載るベースと、前記ベースの上方に位置する上部であって、前記ベースと上部の間の空隙は、人間の手を受け入れる大きさであって、流体貯蔵器を受け入れる大きさの空洞と、前記上部の下面を通過して前記空洞に直接延びる開口部と、を構成する上部を備えるハウジングと、
前記下面の上方において前記空洞内に位置し、前記空洞内に挿入されたときに前記流体貯蔵器を押圧する押圧部材と、
前記押圧部材に接続され、前記開口部に向かう方向及び前記開口部から離れる方向の少なくとも一方において、前記押圧部材を付勢するアクチュエータと、
を備え
前記上部は、前記開口部の第一側面に対してオフセットした停止面を有し、前記アクチュエータは、前記停止面に向かう方向及び前記停止面から離れる方向の第一方向において前記押圧部材を付勢し、
前記押圧部材は、前記開口部が前記停止面及び前記押圧部材の間に位置するように、前記開口部の前記第一側面とは反対側の第二側面側に位置するディスペンサー。
【請求項2】
前記流体貯蔵器は、前記空洞内に位置しているとともに、その先端部に圧力作動式の穴を有するネックを備え、前記ネックは、前記開口部を通過して延びる、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項3】
ディスペンサーの前記ベース以外の部分が、前記圧力作動式の穴に対して垂直下方の流路内に位置しない、請求項2に記載のディスペンサー。
【請求項4】
前記ハウジング内に搭載され、前記アクチュエータに動作可能に接続されるコントローラを更に備え、前記コントローラは、前記アクチュエータを選択的に作動させる、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項5】
前記ハウジングに搭載され、前記空隙内での動きを検出する近接センサーを更に備え、
前記近接センサーは、前記コントローラに動作可能に接続され、前記コントローラは、前記近接センサーの出力に応じて前記アクチュエータを作動させる、請求項4に記載のディスペンサー。
【請求項6】
前記近接センサーは、前記上部内に搭載され、前記コントローラは、前記ベース内に搭載される、請求項5に記載のディスペンサー。
【請求項7】
前記上部内に搭載される発光デバイスを更に備え、前記上部は、前記発光デバイスよりも下方に位置し、下方に面する半透明のパネルを備える、請求項6に記載のディスペンサー。
【請求項8】
前記コントローラは、前記空隙での動きを前記近接センサーが検出することに応じて、開始位置及び終了位置を含む、互いに離間した複数の位置に前記アクチュエータを作動させる、請求項5に記載のディスペンサー。
【請求項9】
前記コントローラは、前記終了位置に位置する前記アクチュエータを検出することに応じて、前記アクチュエータを前記開始位置に作動させる、請求項8に記載のディスペンサー。
【請求項10】
前記空洞に熱接触する温度制御素子を更に備える、請求項1に記載のディスペンサー。
【請求項11】
前記温度制御素子は、発熱素子を備える、請求項10に記載のディスペンサー。
【請求項12】
支持面に安定して載るベースと、前記ベースの上方に位置する上部であって、前記ベースと前記上部の間の空隙は、人間の手を受け入れる大きさであって、前記上部は、空洞と、前記上部の下面を通過して前記空洞に直接延びる開口部と、を構成する上部を備え、前記空洞は、ネックを備えて折りたたみ可能な流体貯蔵器のボディを受け入れ、前記開口部は、前記空洞内に前記流体貯蔵器のボディが位置する時に、前記折りたたみ可能な流体貯蔵器のネックを受け入れる、ハウジングと、
前記下面の上方において前記空洞内に位置し、前記折りたたみ可能な流体貯蔵器の前記ボディを押圧する押圧部材と、
前記押圧部材に接続され、前記押圧部材を、前記開口部に向かう方向及び前記開口部から離れる方向に付勢するアクチュエータと、
前記上部に搭載され、前記空隙内での動きを検出し、この動きの検出に応じて出力を生成する近接センサーと、
前記アクチュエータ及び前記近接センサーに動作可能に接続され、前記近接センサーからの前記出力を受け取ることに応じて、前記アクチュエータを作動させるコントローラと、
を備え
前記アクチュエータは、前記押圧部材を第一方向に付勢し、
前記上部は、前記開口部の第一側面に対してオフセットした停止面を含み、
前記押圧部材は、前記開口部から上方に延びる押圧面を含み、前記開口部の前記第一側面とは反対側の第二側面側に位置するディスペンサー。
【請求項13】
前記停止面は、前記第一方向に対して略垂直な角度を有し
前記押圧面は、前記第一方向に略平行な垂線を有する、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項14】
前記上部は、前記第一方向と直交する方向に延びるレールを構成し、前記押圧部材は、前記レールをスライド可能に支持する、請求項13に記載のディスペンサー。
【請求項15】
前記折りたたみ可能な流体貯蔵器は前記空洞内に位置し、前記空洞は、前記停止面に接触する第一面と、前記押圧面に接触する第二面と、を有し、前記ネックは前記第二面よりも前記第一面に近接し、前記折りたたみ可能な流体貯蔵器の前記ボディは、前記第一面から前記第二面の間の前記ボディの略全範囲に沿って、略一定な断面を有する、請求項13に記載のディスペンサー。
【請求項16】
前記押圧部材は、前記アクチュエータに回転可能に接続され、回転軸を規定するローラーを備え、前記アクチュエータは、前記回転軸に垂直な第一方向であって、前記空洞を横断し、前記開口部に近づく方向及び前記開口部から離れる方向に、前記ローラーを移動させる、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項17】
前記押圧部材は更に、前記ローラーを通過して延びる軸を備え、前記上部は、前記軸の端部と係合するガイドを構成し、
前記アクチュエータは、1つ以上の柔軟な紐により前記軸の前記端部に接続され、前記柔軟な紐は、伸長に応じて、前記ローラーを開始位置から終了位置に引っ張り、前記終了位置は、前記開始位置よりも前記開口部に近接し、
前記軸の前記端部に取り付けられ、前記ローラーを、前記開口部からオフセットした前記開始位置に付勢するばねを有する、請求項16に記載のディスペンサー。
【請求項18】
前記開口部は、前記上部の前記下面を通過して延び、
前記押圧部材は、前記折りたたみ可能な流体貯蔵器のボディが前記開口部および前記押圧部材の間に位置している状態において、開始位置に配置することができ、
前記アクチュエータは、前記開始位置から前記開口部に向かって前記押圧部材を付勢する、請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項19】
前記上部の前記下面は開口を構成し、
前記下面にヒンジで取り付けられ、前記開口の上方に選択的に設置可能な蓋を有し、前記開口部は、前記蓋内に構成される、請求項18に記載のディスペンサー。
【請求項20】
前記空洞から、前記空洞からオフセットした位置に延び、前記上部に回転可能にそれぞれ搭載される1つ以上の部材を更に備え、
前記1つ以上の部材のそれぞれは、前記押圧部材の上で延びる第一アームであって、前記押圧部材が前記第一アームと前記開口部の間に位置する前記第一アームと、前記アクチュエータに係合する第二アームと、を備える、請求項18に記載のディスペンサー。
【請求項21】
第一端部が前記空洞の一側面に回転可能に接続され、前記空洞の反対側に位置する第二端部を有する第一ロッド及び第二ロッドを更に備え、
前記アクチュエータは、前記第一ロッド及び第二ロッドに係合し、前記第一ロッド及び前記第二ロッドを、前記空洞を介して前記開口部に向かって引っ張る、請求項12に記載のディスペンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性流体のディスペンサーに関し、具体的には、モーションセンサー式ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
モーションセンサー式のソープディスペンサーは、周知である。このようなディスペンサーは、ディスペンサーに接触する必要がないため、細菌や病気の蔓延を抑えるのに有利である。一般的に、自動ソープディスペンサーは、自由に流れ出すことができる、大量の流体を有する。このようなディスペンサーは、石鹸液を受け入れることができる大きなサイズの貯蔵器によって、石鹸液の残量を維持する機構を備える。石鹸液は、容器に残る。また、一般的に、石鹸液は、容器の外にあるディスペンサー機構と接触している。
【0003】
モーションセンサー式のディスペンサーは、個人用潤滑剤又は医療用投与物質のような、他の流体にも有利に使うことができ、特に、汚染しないという点で理想的である。しかし、他の流体は、ディスペンサーに残しておくと、汚れたり、不衛生であったりし、結果として容認出来ない浪費に繋がる。このため、他の流体を吐出する場合、既存の石鹸液吐出メカニズムを効果的に利用することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本システム及び方法は、個人用潤滑剤又は他の粘性流体に利用できる、改良されたディスペンサー機構を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の一つの観点によれば、ディスペンサーは、ハウジングを備え、ハウジングは、支持面に安定して載るベースを有する。また、ハウジングは、ベースの上方に位置する上部を備え、ベースと上部の間には、人間の手を受け入れることができる大きさの空隙がある。上部は、流体貯蔵器を受け入れることができる大きさの空洞と、上部の下面を通過し、空洞に直接延びる開口部とを構成する。押圧部材は、空洞内に位置する。アクチュエータは、押圧部材に接続され、開口部に向かう方向及び開口部から離れる方向に押圧部材を付勢する。流体貯蔵器は、空洞内に位置する。流体貯蔵器は、ネックを備え、ネックは、その先端部に圧力作動式の穴を有する。また、ネックは、開口部を通過して延びる。いくつかの実施形態では、ディスペンサーのうち、ベース以外の部分は、圧力作動式の穴の垂直下方の流路に位置していない。
【0006】
他の観点によれば、ディスペンサーは、コントローラを備え、コントローラは、ハウジング内に搭載され、アクチュエータに動作可能に接続される。また、コントローラは、アクチュエータを選択的に作動させる。ディスペンサーは、近接センサーを備え、近接センサーは、ハウジング内に搭載され、空隙内での動きを検出する。センサーには、動作検出器又は他のセンサーがある。好ましい実施形態では、近接センサーは、動作可能にコントローラに接続され、コントローラは、近接センサーの出力に応じてアクチュエータを作動する。いくつかの実施形態では、近接センサーは上部内に搭載され、コントローラはベース内に搭載される。さらにディスペンサーは、ハウジング内の一部、好ましくは上部内に搭載される発光デバイスを備える。このような実施形態において、上部は、下方を向く半透明のパネルを備え、半透明のパネルは、発光デバイスよりも下方に位置する。コントローラは、アクチュエータを稼働し、空隙内での動きを近接センサーが検出することに応じて、開始位置と終了位置を含む、互いに離間した複数の位置にアクチュエータを移動させる。また、コントローラは、終了位置にあるアクチュエータの位置を検出することに応じて、アクチュエータを稼働して開始位置に移動させる。さらに、ディスペンサーは、空洞と熱接触し、又は流体貯蔵器を温めるために配置された温度制御素子を備える。温度制御素子は、抵抗加熱器のような、発熱体であることが好ましい。
【0007】
他の観点によれば、アクチュエータは、第一方向で押圧部材を付勢する。上部は、第一方向に略横断するように(すなわち、第一方向に略垂直に)配置された停止面を備え、停止面は、開口部の第一側面に対してオフセット位置にある。押圧部材は、穴から上方へ延びる押圧面を備え、押圧面の垂線は、第一方向に略平行である。押圧部材は、開口部のうち、第一側面の反対側の第二側面に位置する。アクチュエータは、第一方向に垂直な押圧部材を付勢する。いくつかの実施形態では、上部は第一方向に直交して延びるレールを構成し、押圧部材はレールをスライド可能に支持する。流体貯蔵器は、折りたたみ可能であって、空洞内に位置する。空洞は、停止面に接する第一面と、押圧面に接する第二面を有し、ネックは第一面に接する。折りたたみ可能な貯蔵器のボディは、第一面及び第二面の間において、ボディの略全範囲にわたり、略一定な断面を有する。
【0008】
他の観点によれば、押圧部材は、アクチュエータに回転可能に接続されたローラーを備え、ローラーは回転軸を構成する。アクチュエータは、空洞を横断して回転軸に垂直な第一方向であって、開口部に近づく方向及び開口部から離れる方向にローラーを移動させる。押圧部材は、ローラーを通過して延びる軸を備え、上部は、軸の端部と係合するガイドを構成する。アクチュエータは、フレキシブルであるが、略伸張性のない糸によって、軸の端部に接続される。ばねは、軸の端部に接続され、ローラーを開口部からオフセットした開始位置へ付勢する。
【0009】
他の観点によれば、開口部は上部の下面を通過して第一方向に延びる。押圧部材は、開始位置に配置可能であって、開口部と押圧部材の間に空洞が構成される。アクチュエータは、第一方向に沿って、開始位置から開口部に向かって押圧部材を付勢する。いくつかの実施形態では、上部の下面は開口を構成する。蓋は、ヒンジで下面に取り付けられ、開口上に選択的に配置可能である。また、開口部は蓋内で構成される。いくつかの実施形態では、1つ以上の部材が、空洞から、空洞からオフセットした位置へ延び、各部材は、回転可能に上部に取り付けられる。各部材は、第一アーム及び第二アームを備える。第一アームは、押圧部材上で延び、押圧部材は、第一アームと開口部の間に位置する。第二アームは、アクチュエータに係合する。
【0010】
他の観点によれば、第一ロッド及び第二ロッドはそれぞれ、第一端部において空洞の片側に回転可能に接続され、空洞の反対側に第二端部を有する。アクチュエータは、第一ロッドと第二ロッドを係合する。また、アクチュエータは、第一ロッド及び第二ロッドと係合し、空洞を通過して開口部に向かって、第一ロッド及び第二ロッドを引っ張る。
【0011】
本発明の好ましい例や代替例について、以下の図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態であって、圧縮部を内蔵するディスペンサーの第一実施形態の等角図である。
図2図1に示すディスペンサーの分解組立図である。
図3図1に示すディスペンサーの側面断面図である。
図4図1に示すディスペンサーの正面図である。
図5】本発明の実施形態であって、ローリング部を内蔵するディスペンサーの第二実施形態の等角図である。
図6図5に示すディスペンサーの部分的な分解組立図である。
図7図5に示すディスペンサーの側面断面図である。
図8】本発明の実施形態であって、プランジャーを内蔵するディスペンサーの第三実施形態の等角図である。
図9】本発明の実施形態であって、図8のディスペンサーのプランジャー機構を示す等角図である。
図10図8に示すディスペンサーの部分的な分解組立図である。
図11図8に示すディスペンサーの側面断面図である。
図12A図8に示すディスペンサーの正面断面図である。
図12B図8に示すディスペンサーの正面断面図である。
図13図8に示すディスペンサーにおける、他の部分的な分解組立図である。
図14】本発明の実施形態において、図8のディスペンサーの作動アセンブリを示す等角図である。
図15】本発明の実施形態であって、ディスペンサーの第四実施形態の等角図である。
図16】本発明の実施形態であって、図16のディスペンサー及び流体貯蔵器を示す等角図である。
図17A図16に示すディスペンサーの断面図である。
図17B図16に示すディスペンサーの断面図である。
図17C図16に示すディスペンサーの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照すると、垂直方向12と、垂直方向12に対して垂直な前後方向14と、垂直方向12及び前後方向14に対して垂直な横方向16とにおいて、ディスペンサー10を把握できる。垂直方向12は、ディスペンサー10を載せる平面に対して垂直である。また、横方向16及び前後方向14は支持面に対して平行である。
【0014】
ディスペンサー10は、前後−垂直の平面内でC字形状のハウジング18を備える。さらに、ハウジング18は、上部20及びベース22を備え、上部20とベース22の間に、垂直方向の空隙が構成される。上部20は、貯蔵器26を受け入れる空洞24を構成する。貯蔵器26は、ネック28を備える。ネック28は、穴30及びボディ32を構成し、これらはネック28に接続される。ネック28は、ボディ32を開口部に差し込むことができるように、より小さくてもよい。この開口部では、ボディ32が通過することができないか、又は、ボディ32が変形せずに通過することができない。空洞24は、貯蔵器26の取り外しを容易にするため、横方向16でボディ32よりも幅広である。穴30は、感圧式の穴である。穴30は、ボディ32に圧力がかからなければ、閉じているが、その圧力がしきい値を超えると、流体を通過させる。例えば、穴30は、技術的に既知の調味料ディスペンサーで使用されている、様々な「no−drip」システムのいずれかである。
【0015】
上部20の一部を覆う蓋34を用いることによって、空洞24に容易にアクセスすることができる。蓋34は、上部20の垂直上方、上部20の垂直下方、又は上部20の外側面において、上部20に取り付けることができる。蓋34は、スナップフィット又は他の方法により、完全に、取り外したり、取り付けたりすることができる。また蓋34は、上部にヒンジ式に取り付けられるか、又は、横方向にスライドして閉位置から出し入れされてもよい。例えば、引き出し構造は、貯蔵器26を受け入れる空洞24の一部を構成し、スライドによって上部20の側面に出し入れするものでもよい。
【0016】
押圧部材36は、空洞24の内外にスライドすることができる。これにより、押圧部材36は、貯蔵器26を圧縮することができる。さらに、押圧部材36は、格納することができ、これにより、元の貯蔵器26から抽出可能な量の流体を押し出した後に、詰替貯蔵器26を差し込むことができる。押圧部材36は、空洞24の壁面で構成される停止面40と対向する位置にある押圧面38を構成する。
【0017】
図2を参照すると、押圧部材36は、ハウジング18にスライド可能に取り付けられる。例えば、押圧部材36は、1つ以上のスロット42を構成する。スロット42は、上部20に固定されたレール44を受け入れる。あるいは、押圧部材36に形成されたレールは、上部20によって構成されるスロット内に差し込まれてもよい。アクチュエータ46は、押圧部材36と係合する。これにより、アクチュエータ46が押圧部材36を貯蔵器26に向かって動かすと、流体が貯蔵器26から出る。アクチュエータ46は、電動スクリュー、ウォームギア、サーボ、回転カム等のリニアアクチュエータである。特に、アクチュエータ46は、電力供給のないときに、この状態を維持するのに有利である。アクチュエータ46は、1つ以上のアクチュエータ取付具50の内側に取り付けられる。アクチュエータ取付具50は、上部20、又はベース22を含むハウジング18の他の部分に固定される。図示する実施形態では、アクチュエータ46は、スプレッダ48によって押圧部材36と係合しており、これにより、押圧部材36のより広い範囲に、力が分散される。
【0018】
ディスペンサー10は、近接センサー52を備える。近接センサー52は、上部20と下部22の間の空隙内で人間の手を感知するように構成される。近接センサー52が人間の手を感知する形態としては、反射光の検出、近接センサー52に入射する光の遮断、熱痕跡又は温度変化の検出、インダクタンス若しくは静電容量の変化、又は、その他の方式による手の動き、手の接近、手の存在の検出といった、様々な手段がある。近接センサー52は、上部20の下面54から下方に突出するか、下面54を通過して、上部20と下部22の間の空隙内で、光、空気、又は熱エネルギーにさらされる。近接センサー以外に、音声作動式のセンサーが用いられてもよい。さらに、デバイスの同じ部分又は別々の部分に、多数のセンサーが用いられてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、1つ以上の発光素子56が上部20に搭載され、上部20と下部22の間の空隙へ光を照射する。例えば、下面54又はその一部は、発光素子からの光が空隙に到達するように、半透明であるか、穴が開いている。発光素子56は、発光ダイオード(LED)、白熱電球、又は他の発光装置である。あるいは、発光素子は、底面又は側面から発光してもよい。
【0020】
ハウジング18は、様々な構造又は形状で形成されてよい。図示する実施形態では、ハウジング18は、湾曲した外部58及び湾曲した内部60を備える。これらが係合すると、ディスペンサー10の部品を支持する、湾曲した空洞又はC字形状の空洞が形成される。湾曲部58,60の端は、平面であるか、又は平面を含む。特に、外側湾曲部58が備える下端は、平坦な面に設置するために平坦な下面あるか、平坦な面に設置するための共通な平面内に位置する3つ以上の点を有する。
【0021】
コントローラ62は、ハウジング18内に取り付けられ、例えばベース22内に取り付けられる。コントローラ62は、アクチュエータ46、近接センサー52、発光素子56の全て又はいくつかに対して、操作可能に接続される。コントローラ62は、これらの構成要素にワイヤーで接続される。また、コントローラ62は、バッテリ又は電源アダプタのような動力源(不図示)に接続される。コントローラ62は、電子部品を取り付けられた印刷回路基板として実施される。この電子部品は、コントローラ62の機能を発揮させるのに有効である。コントローラ62は、その機能を発揮するため、プロセッサ、メモリ、又はその他の演算能力を有する。
【0022】
図3及び図4を参照すると、上部20の下面54は、貯蔵器26のネック28を受け入れる開口部66を構成する。図示するように、穴30は、流体がユーザの手に向かわず、ディスペンサーのベース22以外の部分に向かわないように、自由に流体を吐出する。また、明らかなように、穴30及びネック28は、押圧面38よりも、停止面40に近い場所に配置される。これにより、穴30内に差し込まれたネック38は、貯蔵器26のボディ32がつぶされる際に、押圧面38の進行を妨げない。ネック28は、ボディ32のうちの停止面40と係合する表面にできる限り近づいた位置に配置される。開口部66上において、例えば、貯蔵器26を支持するハウジングの表面と平行に測定したときの、停止面40と押圧面38の間の距離を、例えばXと定義すると、停止面40と、ネック28のうちの停止面に最も近い側との間の距離は、Xの10%未満か、好ましくはXの5%未満である。
【0023】
さらに、上部20の下面54は、近接センサー52の一部を支持したり、光、振動、熱エネルギー及びそれに類するものを近接センサー52に到達させたりする、開口部68を形成する。下面54はさらに、発光デバイス56からギャップに放射される光を通すための穴を備える。あるいは、下面54は、光を通過させるために、半透明又は透明であるか、その一部に半透明又は透明な部分を備える。いくつかの実施形態では、開口部66の垂直下方に位置するベース22の上面には、マーカー70が形成される。マーカー70は、ディスペンサー10によって流体が吐出される場所を示し、例えば、くぼみ、ペイントマーク、又は他の視覚的指標である。
【0024】
押圧部材36は、作動方向72で前後にスライドする。通常、作動方向72は、例えば20度以内で前後方向に略平行である。押圧面38は、作動方向72に対して略垂直である。例えば、押圧面38の垂線は、作動方向72に沿う軸に対して、プラスマイナス5度以内、好ましくはプラスマイナス1度以内である。また、停止面40も、作動方向に略垂直である。すなわち、停止面40の垂線は、作動方向に略平行である。しかし、図示する実施形態では、貯蔵器26の差し込みを容易にするため、停止面40は傾斜している。例えば、停止面の垂線は、作動方向72から上向きに傾いており、その角度は2度から10度の間か、0度以外の角度である。
【0025】
いくつかの実施形態では、貯蔵器26は、発熱素子74によって直接的に、又は間接的に温められる。発熱素子74は、コントローラ62に動作可能に接続されるか、直接、電源に接続される。また、発熱素子74は、この温調制御を行うことができる熱センサーを備える。図示する実施形態では、発熱素子74は、押圧部材36に接続される。例えば、発熱素子74は、押圧面38に垂直である、押圧部材の図示する下面に接続される。発熱素子74は、押圧面38のすぐ反対の位置76aか、停止面40のすぐ反対の位置76bに取り付けてもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵器26の周りの空気を単に温めれば十分であり、貯蔵器26との熱接触や、貯蔵器26に面する構造は、問わない。したがって、発熱素子74は、上部20の都合の良い場所に設置したり、ハウジング18内の他の部分に設置したりしても良い。あるいは、他の温度制御素子は、流体を温めたり冷やしたり、流体の温度を維持したりするのに利用されてもよい。
【0026】
コントローラ62により、押圧部材36は、図3に示す開始位置から、停止面40付近の終了位置に移動する。コントローラ62により、押圧部材36は、開始位置と終了位置の間において、互いに離間した位置に移動する。例えば、コントローラ62により、アクチュエータ46は、近接センサー52の出力に基づく動きの検出に応じ、押圧部材36をある位置から次の位置に動かす。押圧部材36が終了位置に到達し、その到達が検出されると、コントローラ62は、アクチュエータ46を動かすことにより、押圧部材36を開始位置に動かす。押圧部材36が開始位置から進んだ回数をカウントすることによって、終了位置への到達が検出される。例えば、コントローラ46は、押圧部材がN回進んだ時に、開始位置に押圧部材を戻す。好ましい実施形態では、押圧部材36の進行量を、ユーザがコントローラで調整してもよい。このようにして、個々のユーザは、開口部の下にあるユーザの手に吐出させる流体の量を、増やしたり減らしたりできる。このような目的のために、回転調節ノブ又は、上下矢印ボタンのような他のボタンが搭載されてもよい。
【0027】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、押圧部材36は、ローラー80として実施される。ローラー80は、貯蔵器26を横切るように付勢されたとき、貯蔵器26から流体を搾り出す。この操作を容易にするため、ボディ32は、平坦であり、ボディ32の長さ82及び幅84は、厚さ86よりも略大きい。幅84の寸法は、空洞24の内部に配置されたローラー80の回転軸に平行であり、長さ82は、ローラー80の動作に応じた走行方向に平行である。厚さ86の寸法は、長さ82及び幅84の寸法の両方に垂直である。ネック28は、ボディ32の長さの寸法82において、ボディ32の末端又は末端付近に位置する。特に、貯蔵器26を差し込むことができるようにするため、ローラー80は、図5に示すような、開始位置に位置する。ローラー80が図に示す開始位置に位置する時、ネック28は、ボディ32のうち、ローラー80に近い端とは反対側の端に位置する。
【0028】
図6及び図7を参照すると、ローラー80は、1つ以上の軸88の周りで回転し、軸88の端部は、ローラー80の外に突出している。軸は、ローラー80の作動方向72を規定するとともに、作動方向72に平行な上縁を有するリッジ部90に載る。さらに、軸88は、U字型カバー92により、リッジ部90に保持されている。カバー92は、カットアウト部94を備える。カットアウト部94は、パラレルエッジ96を有する。ローラー80は、パラレルエッジ96の間で走行する。カバー92のエッジ96又は他の部分は、軸88がスライドするスロットを形成するために、リッジ部90の反対側に位置する。カバー92は、カットアウト94から離れて上方に傾いた面98を有し、これにより空洞24の中へ貯蔵器26を導入できる。カバー92は、カットアウト部94の両側に通路100を構成したり、カットアウト部94の両側に延びるU字型の通路を構成したりする。
【0029】
いくつかの実施形態では、通路100は、紐102を収容するためのスペースを有する。紐102は、エッジ96とリッジ部90との間で、軸をスロットに沿って引っ張る。図示する実施形態では、紐102は、軸88の端部に固定されており、棒104の周りに巻き付いている。さらに、紐102のそれぞれは、共通の滑車106又はスプールに接続される。滑車106又はスプールは、回転アクチュエータ108を含むアクチュエータ46によって駆動する。紐は、回転アクチュエータ108の回転に応じて滑車106に巻き取られ、これによりローラー80が棒104及び開口部66に向かって引っ張られる。開口部66には、貯蔵器26のネック28が通される。また、ローラー80を開始位置に戻すために、ばね110のような付勢部材が、ハウジング18と、ローラー80の両側の軸88とに接続される。回転アクチュエータ108によって作用する力を取り除くと、ばね110はローラーを開始位置に戻すように付勢する。あるいは、ばねは、ローラーを、貯蔵器を圧縮させる前方位置に向かって付勢する。そのような実施形態の他、紐102及びアクチュエータ108は、ばねを引っ張ることによりローラーを進行させる役目を持つ。さらに、紐102及びアクチュエータ108は、ばね圧に逆らって、ローラーを非圧縮の開始位置に引っ張る。
【0030】
回転アクチュエータは、この状態を維持し、例えば、位置を変えないときにはロックされる。これにより、開始位置から、開口部66に最も近い終了位置までの間において、様々な位置にローラー80が移動することができる。図6で明示するように、支持面112は、貯蔵器26のボディ32を支持し、ボディ32は、ローラーが動いている間、ローラー80と支持面112の間に挟まれる。
【0031】
図5から図7の実施形態では、図1から図4の実施形態と同様に構成された、コントローラ62、近接センサー52、及び発光素子56を有する。ここで開示される他の実施形態として、コントローラ62は、近接センサー52による検出に応じて、互いに離間した位置にローラー80を走行させる。同様に、コントローラ62は、ローラー80が終了位置に到達したときに、ローラー80を開始位置に戻す。図5から図7の実施形態は、図1から図4の実施形態と同様の発熱素子74を備え、発熱素子74は、支持面112と適合するような上部20内の位置に配置されたり、上部20内の空気を温めるような位置に配置されたりする。
【0032】
図8を参照すると、実施形態では、貯蔵器カバー120は、下面54にヒンジによって固定されるか、又はスナップフィット若しくは他の方法により固定され、完全に取り外し可能である。貯蔵器26のネック28を受け入れる開口部66は、貯蔵器カバー120内に形成されている。したがって、使用時において、貯蔵器26のボディ32をシート122を載せたときに、ネック28(図9から図11参照)は、開口部66内に位置する。シート122は、凹面又はそれ以外の面を有する。そして、貯蔵器カバー120は下面54に取り付けられる。
【0033】
図示する実施形態では、カバー120のうち、ヒンジで取り付けられた端部の反対側の先端部は、戻り止め機構と係合するリッジ部124又はリップ部124を備える。保持機構又は戻り止め機構は、カバー120を選択的に解除できる状態で保持するために利用されている。
【0034】
図9から11を参照すると、いくつかの実施形態では、貯蔵器カバー120は、ヒンジ式かつ解除可能に、開口部126内に取り付けられ、図示する機構において、開口部126が覆われる。ハブ128は、その上面にレジストレーションボス130を備える。ハブ128は、フロントスプリングアーム132を有し、フロントスプリングアーム132は、前後方向14でハブ128から前方に延びる。また、フロントスプリングアーム132は、ハブ128から離れて側方に広がる。また、スプリングアーム132は、ハブ128から下方に曲がっており、スプリングアーム132の先端部を繋ぐクロスバー134に固定される。図示するように、クロスバー134は、開口部126の一部に掛かる。また、クロスバー134は、カバー120を開口部126内に保持するため、リッジ部124と係合する。スプリングアーム132及びクロスバー134は、ばね鋼のような弾性素材であり、変形することにより、リッジ部がクロスバー134の上を通ることができる。上述したとおり、フロントスプリングアーム132は、ハブ128から下方に向かって曲がっており、ハブ128の底と、開口部128と、開口部126内に位置するカバー120の上面との間に、垂直空隙が存在する。
【0035】
リアスプリングアーム136は、ハブ128に固定され、前後方向14でハブ128から後方に突出する。また、リアスプリングアーム136は、横方向16で互いに外方に広がり、垂直方向12でハブ128から下方に曲がっている。リアスプリングアーム136は、軸部138に、回転可能に取り付けられる。軸部138は、横方向16でカバー120から外方に突出する。軸部138は、横方向16で延びる軸を有する円筒である。リアスプリングアーム136は、軸部138内に差込可能な、屈曲端部を備える。リアスプリングアーム136は、リアスプリングアーム136の付勢力の結果、軸部138と係合する状態を保つ。いくつかの実施形態では、フロントスプリングアーム132、リアスプリングアーム134、及びクロスバー134は、図示するような形状に曲げられた単体金属のロッド又はワイヤーの一部である。
【0036】
軸部138は、アーム140によってカバー120に固定され、アーム140は、上部20の外から上部20内へ延びる。図示する実施形態では、アーム140は、アーチ型であり、その凹型の下面は、開口部126の縁に掛かる。
【0037】
軸部138は、座部142に配置され、座部142は、アーム140の両側に位置する。図9及び図10で明らかなように、座部142は、軸部138の差し込み及び取り外しが可能なように、開いた構造である。蓋34は、ハブ128に係合し、リアスプリングアーム136を下方に付勢する。この結果、軸部138は、座部142へと付勢される。図示する実施形態(図10参照)では、蓋34は、空洞24内でハブ138を適切な位置に保つために、ハブ128上に形成されたボス130を受け入れるレジストレーションホール144Aを備える。図示する実施形態では、レジストレーションホール144Aは、蓋124を完全に通過して延びる。いくつかの実施形態では、ホール144Aを通るレジストレーションボス130をユーザが押し込むことでハブ128が沈む。そして、クロスバー134が付勢されてリッジ124との係合が解除される。この結果、貯蔵器カバー120が開口部126の外に落ちる。いくつかの実施形態では、ハブ128は、1つ以上のレジストレーションホール144A、144Bを構成する。レジストレーションホール144A、144Bは、1つ以上の棒145を受け入れる(図11参照)。棒145は、蓋34の内面又は上部20の他のカバーに固定されている。
【0038】
プランジャー146が略垂直方向12で作動すると、流体は、空洞24内の貯蔵器26から押し出される。特に、プランジャー146は、ハブ128とカバー120の座部122の間の空隙内で略垂直に動く(図12A及び12B参照)。例えば、プランジャーは開口部126の中心軸に略平行(例えば平行からプラスマイナス5度以内)に動く。いくつかの実施形態では、プランジャー146は、クロスバー148によって作動する。クロスバー148は、横方向16でプランジャー146に掛かっており、また、プランジャー146を過ぎて外側横方向に延びている。図示する実施形態では、クロスバー148は、立ち上がった棒150、又はプランジャー146の上面に形成されるチューブを通過する(図14参照)。クロスバー148の端部は、垂直溝152の中でスライドする。垂直溝152は、上部20内で構成され、開口部126の両側においてそれぞれ構成されている。図9から図11で明らかなように、上部20は、例えば2から10度、水平からわずかに傾いている。溝152も、垂直から同様な角度で傾いている。溝152は、開口部126の中心軸又はプランジャー146の作動方向に平行である。例えば、溝152は、開口部126の両側に位置する棒154に形成される。いくつかの実施形態では、1つ以上のスプリング156は、クロスバー148、プランジャー146の部位、又はプランジャー146に取り付けられた他の構造に係合する(図9及び図10参照)。スプリング156は、プランジャーを開口部126に向けて付勢する。スプリング156は、第一アーム160及び第二アーム162を備える。
【0039】
図8及び図12Aに示すように、空洞24の中に貯蔵器26を差し込む際に、ユーザは、カバー120に貯蔵器26を設置し、その後、カバー120を上向きに付勢することによって、貯蔵器26を、プランジャー146に対抗して付勢することができる。図12Aの構成は、プランジャー146の開始位置である。図12Bに示すように、プランジャー146がカバー120に向かって圧縮されると、貯蔵器26のボディ32が圧縮されることにより、プランジャー146が図12Bに示す終了位置に到達するまで、開口部30から流体が出る。ここで明示される他の実施形態として、プランジャー146は、図示した開始位置と終了位置の間において、互いに離間した複数の位置に動かされる。これにより、個別の量の流体が貯蔵器126から放出される。
【0040】
図示する実施形態では、スプリング156は、棒150から外側横方向に位置する座部158に設置されるが、他の位置を有効に利用することもできる。図12A及び図12Bで明らかなように、スプリング156の第一アーム160は、クロスバー134に対抗して押圧する。各スプリング156の第二アーム162は、アーム160でのねじりモーメントを打ち消すために上部20の一部に係合している。
【0041】
図13及び図14は、プランジャー146を動かす作動機構の例を示す。ここで、スプリング156は、作動機構の一部と考える。作動機構はロッド164を備える。ロッド164は、通常、前後方向14で上部に沿って延びており、この上部は、上部20の上向きの角度と同様に上向きに傾いている。ロッド164は、その第一端部に固定される第一アーム166を備える。第一アーム166は、スプレッダ48によってリニアアクチュエータ46と係合し、スプレッダ48は、リニアアクチュエータ46によって上下に動く。ロッド164は、第一端部の反対側の第二端部に固定される第二アーム168を備える。ロッド164は、上部20によって構成されるスロット170内に設置することができる。
【0042】
第二アーム168は、プランジャー146の上に延びており、アーム166の上昇に応じて上昇する。図示する実施形態では、アーム168はループであり、ループは、棒154の周りに延び、さらに、クロスバー134とプランジャー146の間で延びる。明らかなように、アクチュエータ46はアーム166のみを上昇させるように力をかけることができる。よって、アーム168は、スプリング156の付勢力を打ち消すように動作可能であり、これにより、貯蔵器26の差し込みが可能となる。流体を吐出するために、アクチュエータ46は、スプレッダ50を異なる位置に下げる。これにより、スプリング156の付勢力によって、貯蔵器26から流体を吐出させることができる。いくつかの実施形態では、アクチュエータ46は、アーム166と接続され、アクチュエータ46は、アーム166とアーム168を、上昇及び下降させることができる。さらに他の実施形態では、スプリング156がプランジャー146を上方に付勢し、アクチュエータ46は、プランジャー146を下方のカバー120に向かって付勢するように動作可能である。図14に示すような、いくつかの実施形態では、ロッド164は、スプリング156のコイルを通過する。
【0043】
図9から図14の実施形態は、図1から図4の実施形態と同様に、コントローラ62、近接センサー52、及び発光素子56を備える。ここで明示される他の実施形態として、コントローラ62は、近接センサー52による検出に応じて、互いに離間した位置にプランジャー146を動かす。同様に、コントローラ62は、終了位置に到達したプランジャー146を開始位置に戻す。図9から図14の実施形態は、同様に、貯蔵器26、空洞24、又は上部20の中の空気に熱接触する発熱体74を備える。
【0044】
図15及び図16を参照すると、いくつかの実施形態では、上部20及び下部22は、図示するような構造である。特に、この構造はC字型でなく、上部20と下部22が両端で接合し、ユーザの手を通すことができる空間180を構成する。図15及び図16の実施形態では、図示する貯蔵器26が使用される。図示するように、貯蔵器26のボディ32は、その高さに沿って略一定な断面を有する。ハンドル182は、ボディ32のうち、ネック28とは反対側に取り付けられ、これにより、貯蔵器26の取り外しを容易に行うことができる。リップ又はショルダー184は、ハンドル182から突出して、ボディ32から外側に向かって延びる。
【0045】
上部20は、貯蔵器26を受け入れる開口部186を構成し、開口部186を囲む斜面188を備える。これにより、貯蔵器26を開口部186に導入しやすくなる。座部190は、ショルダー184に係合するような形であり、開口部186に隣接する位置にある。
【0046】
図17Aから図17Cを参照すると、いくつかの実施形態では、開口部186は、上部20に固定されたフレキシブルスリーブ192によって構成される。スリーブは、両端が開いており、貯蔵器26のネック28は、スリーブを通過して開口部66の中に差し込まれる。いくつかの実施形態では、ワッシャー194が開口部66の上方に位置しており、ワッシャー194を介してネック28が挿入される。
【0047】
図示する実施形態では、フレキシブルスリーブ192の両側に位置するアーム196によって、流体が貯蔵器26から押し出される。スリーブの間では、角度198が構成される。スリーブは、スリーブ192の一方の側に位置するピボット200において、ハウジング18に対して回転可能に取り付けられる。さらに、スリーブは、スリーブ192を挟んでスリーブ192の反対側まで延びている。アーム196は、ピボット200を構成する直線部を含む図示するような形で曲がった単体金属ロッドの一部である。ピボット200の反対側では、リンク202は、ハウジング18内においてアーム196の両方のバーに取り付けられているクロスバー204によって、アーム196に回転可能に取り付けられている。アクチュエータ46は、アーム196とリンク202を連結する点と、リンク202とハウジング18を連結する点との間において、リンク202に回転可能に連結される。しかし、アクチュエータ46は、リンク202に沿うもう一つの点でリンク202に連結されてもよい。アクチュエータ46は、ハウジング18に回転可能に取り付けられ、これにより、アクチュエータ46は動作中において回転する。
【0048】
図17A及び図17Bに示すように、アクチュエータ46は、縮むことにより、フレキシブルスリーブ192の上からアーム196を引き下げ、穴30の外へ流体を押し出す。他の実施形態では、アクチュエータ46は、開始位置(図17A)から終了位置(図17B)までの間において、互いに離間した位置にアーム196を動かす。コントローラ62は、終了位置に到達したアーム196を開始位置に戻すように、アクチュエータ46を動かす。図示する実施形態では、コントローラ62は、空間180の下方に位置する。
【0049】
図15から図18Cの実施形態は、図1から図4の実施形態と同様に、コントローラ62、近接センサー52、及び発光素子56を備える。ここで明示される他の実施形態において、コントローラ62は、近接センサー52による検出に応じて、互いに離間した位置にアーム196を移動させる。同様に、コントローラ62は、終了位置に到達したアーム196を開始位置に戻す。図15から図18Cの実施形態は、同様に、貯蔵器26、空洞24、又はハウジング18の中の空気に熱接触する発熱体74を備える。
【0050】
前述のように、本発明の好ましい実施形態を図示及び説明したが、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいて、多くの変更が可能である。従って、本発明の範囲は、明示した好ましい実施形態に限定されない。代わりに、本発明は以下の請求項を参酌して全体的に決定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図17C