特許第6576970号(P6576970)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6576970
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】勤務状況管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20190909BHJP
【FI】
   G06Q10/06
【請求項の数】3
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-37969(P2017-37969)
(22)【出願日】2017年3月1日
(65)【公開番号】特開2018-147008(P2018-147008A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2018年10月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000125978
【氏名又は名称】株式会社きもと
(74)【代理人】
【識別番号】100099748
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 克志
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 英人
(72)【発明者】
【氏名】椚 かおる
【審査官】 池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−037555(JP,A)
【文献】 特開2010−055221(JP,A)
【文献】 特開2007−094988(JP,A)
【文献】 特開2002−259648(JP,A)
【文献】 特開2005−109816(JP,A)
【文献】 高槻芳,“日本郵船 現場と一体でフリーアドレス推進 ドコモのN900iLも部分導入”,日経コミュニケーション,日本,日経BP社,2005年 5月 1日,第437号,pp.96〜100
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業体の、執務する事業所内の座席が固定されていない勤務者の勤務の状況を管理する勤務状況管理システムであって、
サーバと、
事業体の勤務者に各々によって使用される、前記サーバにネットワークを介して接続可能なクライアントとを有し、
前記サーバは、
前記事業体の勤務者の各々の在席状況を登録した在席状況データを記憶した記憶手段と、
前記事業体の勤務スペースの座席レイアウトを配置した座席選択画面を前記クライアントに送信し、当該クライアントから選択座席として指定された座席を、当該クライアントを使用している勤務者が執務している座席として、前記在席状況データに登録するロケーション登録手段とを有し、
前記クライアントは、
前記サーバから送信された座席選択画面を表示し、当該座席選択画面の座席レイアウト上で当該クライアントを使用している勤務者から座席の選択を受け付け、選択を受け付けた座席を前記サーバに前記選択座席として指定する座席選択受付手段を有し、かつ、
前記サーバは、
前記各勤務者が執務した座席の履歴を管理する履歴管理手段と、
前記各勤務者に付与されたインセンティブアイテムを管理するインセンティブアイテム管理手段と、
前記履歴に基づいて、各勤務者に、より異なる座席で執務した勤務者ほど、より多くのインセンティブアイテムが得られるように、インセンティブアイテムを付与するインセンティブアイテム付与手段とを有することを特徴とする勤務状況管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の勤務状況管理システムであって、
前記サーバの前記ロケーション登録手段は、前記座席選択画面を前記クライアントに送信するのに先だって、前記事業体の各事業所の一覧を表す事業所選択画面を前記クライアントに送信すると共に前記座席選択画面として、当該クライアントから指定事業所として指定された事業所の勤務スペースの座席レイアウトを配置した座席選択画面を前記クライアントに送信し、
前記クライアントの前記座席選択受付手段は、前記サーバから送信された事業所選択画面を表示し、当該事業所選択画面上で当該クライアントを使用している勤務者から事業所の選択を受け付け、選択を受け付けた事業所を前記サーバに前記指定事業所として指定することを特徴とする勤務状況管理システム。
【請求項3】
請求項1または2記載の勤務状況管理システムであって、
前記サーバは、前記事業体の勤務スペースの座席レイアウト上の、前記在席状況データに勤務者が執務している座席として登録されている座席に、当該座席で執務している勤務者として前記在席状況データに登録されている勤務者の氏名を表した在席状況表示画面を生成して前記クライアントに送信する在席状況表示画面生成手段を有し、
前記クライアントは、前記サーバから送信された在席状況表示画面を表示する在席状況表示画面表示手段を有することを特徴とする勤務状況管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事業体の勤務者の勤務状況を管理する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
事業体の勤務者の勤務状況を管理する技術としては、事業体における勤務者の出退勤を管理するシステムが知られている(たとえば、特許文献1)。
ここで、このシステムでは、事業体の勤務者の各自が端末から出勤、退勤をホスト装置に登録すると共に、ホスト装置において事業体の勤務者の出退勤表を作成して上記端末に配信して表示している。また、このシステムでは、出勤時に居場所とする部門も端末からホスト装置に登録し、ホスト装置において、出退勤表を、勤務中の勤務者の居場所を表した形態で作成する。
【0003】
また、サーバがネットワークを介して各クライアントデバイスに仮想デスクトップ環境(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム)を提供する仮想デスクトップの技術も知られている(たとえば、特許文献1、2)。ここで、この仮想デスクトップ環境においては、ユーザは、どのクライアントデバイスからでもネットワークを介してサーバ上の自分用のパーソナライズされた仮想デスクトップを呼び出して使用することができるため、企業等における出張、在宅勤務、フリーアドレス制などの各種勤務形態に柔軟に対応できるコンピュータの利用環境を各ユーザに提供できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6-282548号公報
【特許文献2】特開2014-106898号公報
【特許文献3】特開2016-48413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、日毎の在宅勤務を自由に選択できる形態での勤務や、フリーアドレス制と呼ばれる執務するオフィスや席を自由に選べる形態での勤務など、企業等における勤務形態は多様化している。
しかしながら、上述した勤務者の出退勤を管理するシステムによれば、社内の定席で執務を行う伝統的な勤務形態における勤務者しか管理することができず、在宅勤務の勤務者については出退や所在を、フリーアドレス制の勤務者については所在を管理することができない。
【0006】
そこで、本発明は、多様な勤務形態に対応できる勤務状況管理システムを提供することを課題とする
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、事業体の、執務する事業所内の座席が固定されていない勤務者の勤務の状況を管理する勤務状況管理システムとして、サーバと、事業体の勤務者に各々によって使用される、前記サーバにネットワークを介して接続可能なクライアントとを備えた勤務状況管理システムを提供する。ここで、前記サーバは、前記事業体の勤務者の各々の在席状況を登録した在席状況データを記憶した記憶手段と、前記事業体の勤務スペースの座席レイアウトを配置した座席選択画面を前記クライアントに送信し、当該クライアントから選択座席として指定された座席を、当該クライアントを使用している勤務者が執務している座席として、前記在席状況データに登録するロケーション登録手段とを備えている。また、前記クライアントは、前記サーバから送信された座席選択画面を表示し、当該座席選択画面の座席レイアウト上で当該クライアントを使用している勤務者から座席の選択を受け付け、選択を受け付けた座席を前記サーバに前記選択座席として指定する座席選択受付手段を備えている。
【0008】
ここで、このような勤務状況管理システムに、前記事業体の事業所に設置された前記サーバに接続可能な検索装置を設け、前記サーバに、前記検索装置に、当該検索装置が設置されている事業所に所属する勤務者の情報の一覧を表す勤務者一覧画面を送信する勤務者一覧画面送信手段を設け、前記検索装置に、前記サーバから送信された前記勤務者一覧画面を表示する勤務者一覧画面表示手段を設けると共に、前記サーバの前記勤務者一覧画面送信手段において、前記検索装置に送信する勤務者一覧画面として、前記在席状況データに執務している座席として当該検索装置が設置されている事業所内の座席が登録されている勤務者の氏名と電話番号を少なくとも表す情報と、他の勤務者の氏名を少なくとも表す情報とを異なる表示形態で表した、当該検索装置が設置されている事業所に所属する勤務者の情報の一覧を含む勤務者一覧画面を生成するようにしてもよい。
【0009】
または、このような勤務状況管理システムは、前記サーバの前記ロケーション登録手段において、前記座席選択画面を前記クライアントに送信するのに先だって、前記事業体の各事業所の一覧を表す事業所選択画面を前記クライアントに送信すると共に前記座席選択画面として、当該クライアントから指定事業所として指定された事業所の勤務スペースの座席レイアウトを配置した座席選択画面を前記クライアントに送信し、前記クライアントの前記座席選択受付手段において、前記サーバから送信された事業所選択画面を表示し、当該事業所選択画面上で当該クライアントを使用している勤務者から事業所の選択を受け付け、選択を受け付けた事業所を前記サーバに前記指定事業所として指定するように構成してもよい。
【0010】
また、このような勤務状況管理システムに、前記事業体の各事業所の各々に設置された、前記サーバに接続可能な検索装置を備えるようにしてもよい。そして、前記サーバに、前記検索装置に、当該検索装置が設置されている事業所に所属する勤務者の情報の一覧を表す勤務者一覧画面を送信する勤務者一覧画面送信手段を設け、前記検索装置に、前記サーバから送信された勤務者一覧画面を表示する勤務者一覧画面表示手段を設けると共に、前記サーバの前記勤務者一覧画面送信手段に、前記検索装置に送信する勤務者一覧画面として、前記検索装置に送信する勤務者一覧画面として、前記在席状況データに執務している座席として当該検索装置が設置されている事業所内の座席が登録されている勤務者の氏名と電話番号を少なくとも表す情報と、当該検索装置が設置されている事業所と異なる事業所内の座席が登録されている勤務者の氏名と電話番号を少なくとも表す情報とを異なる表示形態で表した、当該検索装置が設置されている事業所に所属する勤務者の情報の一覧を含む勤務者一覧画面を生成するようにしてもよい。
【0011】
また、以上の勤務状況管理システムは、前記サーバに、前記事業体の勤務スペースの座席レイアウト上の、前記在席状況データに勤務者が執務している座席として登録されている座席に、当該座席で執務している勤務者として前記在席状況データに登録されている勤務者の氏名を表した在席状況表示画面を生成して前記クライアントに送信する在席状況表示画面生成手段を設け、前記クライアントに、前記サーバから送信された在席状況表示画面を表示する在席状況表示画面表示手段を設けるようにしてもよい。
【0012】
以上のような勤務状況管理システムによれば、執務する事業所内の座席が固定されていない勤務者について、在席の有無や執務している座席を管理することができるようになる。
また、以上の勤務状況管理システムは、前記サーバに、前記各勤務者が執務した座席の履歴を管理する履歴管理手段と、前記各勤務者に付与されたインセンティブアイテムを管理するインセンティブアイテム管理手段と、前記履歴に基づいて、各勤務者に、より異なる座席で執務した勤務者ほど、より多くのインセンティブアイテムが得られるように、インセンティブアイテムを付与するインセンティブアイテム付与手段とを設けるようにしてもよい。
【0013】
このようにすることにより、勤務者に、同じ座席ばかりで執務するのではなく、様々な座席で執務するように誘導することができる。
また、前記課題達成のために、本発明は、事業体の勤務者の勤務の状況を管理する勤務状況管理システムとして、サーバと、事業体の勤務者に各々によって使用される、前記サーバにネットワークを介して接続可能なクライアントと、前記サーバに接続可能な検索装置とを備えた勤務状況管理システムを提供する。ここで、前記サーバは、前記事業体の勤務者の各々の勤務状況を登録した勤務状況データと、前記事業体の勤務者の各々の勤務状況を登録した勤務状況データと、前記事業体の各勤務者の、前記事業所内で勤務する勤務形態である事業所内勤務と前記事業所外で勤務する勤務形態である事業所外勤務とを含む複数の勤務形態の各々において当該勤務者との連絡に用いることのできる各電話番号を、当該電話番号を連絡に用いることのできる勤務形態に対応づけて登録した電話番号データとを記憶した記憶手段と、前記クライアントから選択勤務形態として指定された勤務形態を、当該クライアントを使用している勤務者の勤務形態として、前記勤務状況データに登録する勤務形態登録手段と、前記勤務者の前記勤務状況データに登録されている勤務形態に対応づけて前記電話番号データに登録されている電話番号を前記検索装置に提供する電話番号提供手段とを備えている。また、前記クライアントは、当該クライアントを使用している勤務者から、前記複数の勤務形態のうちからの勤務形態の選択を受け付け、選択を受け付けた勤務形態を前記サーバに前記選択勤務形態として指定する勤務形態選択受付手段を備えている。そして、前記検索装置は、当該検索装置の利用者から前記勤務者の指定を受け付け、前記サーバの前記電話番号提供手段から取得した、前記指定を受け付けた勤務者の前記勤務状況データに登録されている勤務形態に対応づけて前記電話番号データに登録されている電話番号の電話と電話通信を接続する電話接続手段を備えている。
【0014】
ここで、このような勤務状況管理システムは、前記サーバに、前記事業体の勤務者の情報の一覧を含む勤務者一覧画面を前記検索装置に送信する勤務者一覧画面送信手段を備え、前記検索装置の電話接続手段において、前記サーバから送信された勤務者一覧画面を表示し、当該検索装置の利用者の表示した勤務者一覧画面上における勤務者の選択を、当該選択された勤務者の指定として受け付けるようにしてもよい。
【0015】
また、この場合、勤務状況管理システムは、前記サーバの前記勤務者一覧画面送信手段において、前記検索装置に送信する勤務者一覧画面として、前記勤務状況データに登録されている勤務形態が前記事業所内勤務である勤務者の情報と、前記勤務状況データに登録されている勤務形態が前記事業所外勤務である勤務者の情報とを異なる表示形態で表した、前記勤務者の情報の一覧を含む勤務者一覧画面を生成するようにしてもよい。
【0016】
また、以上の勤務状況管理システムにおいて、前記複数の勤務形態の前記事業所外勤務は、在宅勤務と、在宅勤務以外の前記事業所外で勤務する勤務形態である外出勤務とのうちの少なくとも一方であってよい。
【0017】
以上のような勤務状況管理システムによれば、勤務者の電話番号が、事業所内で執務しているときと、事業所外で執務しているときとで変化する場合でも、指定された勤務者の電話番号に正しく電話をつなげることができる。
【0018】
また、以上の勤務状況管理システムは、前記サーバの前記記憶手段に、前記事業体の勤務者の各々の在席状況を登録した在席状況データと、前記事業所の各座席に対応する電話番号を登録した座席電話番号データとを記憶すると共に、前記サーバに、前記事業体の勤務スペースの座席レイアウトを配置した座席選択画面を前記クライアントに送信し、当該クライアントから選択座席として指定された座席に対応する電話番号として前記座席電話番号データに登録されている電話番号を、前記電話番号データに、当該クライアントを使用している勤務者の前記事業所内勤務に対応する電話番号として登録する事業所内勤務時電話番号登録手段を設け、前記サーバの前記勤務形態登録手段において、クライアントからの選択座席の指定を、前記クライアントの事業所内勤務の選択勤務形態の指定として受け付けて、当該クライアントを使用している勤務者の勤務形態として事業所内勤務を、前記勤務状況データに登録し、前記クライアントに、前記サーバから送信された座席選択画面を表示し、当該座席選択画面の座席レイアウト上で当該クライアントを使用している勤務者から座席の選択を受け付け、選択を受け付けた座席を前記サーバに前記選択座席として指定する座席選択受付手段を設けるようにしてもよい。
【0019】
このようにすることにより、事業所内で執務する勤務者の電話番号が、執務する座席によって変化する場合でも、指定された勤務者の電話番号に正しく電話をつなげることができる。
【0020】
また、以上の勤務状況管理システムにおいて、前記検索装置は、たとえば、前記事業体の受付に設置された訪問者の来訪受付用の装置である。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明によれば、多様な勤務形態に対応できる勤務状況管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態に係る情報システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る在席管理データベースの内容を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る仮想デスクトップの構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るクライアントデバイスの構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施形態に係るメインメニュー画面を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係るロケーション登録処理を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態に係る事業所選択受付画面を示す図である。
図8】本発明の実施形態に係る座席選択受付画面を示す図である。
図9】本発明の実施形態に係る検索画面を示す図である。
図10】本発明の実施形態に係る在席状況表示画面を示す図である。
図11】本発明の実施形態に係る在席状況表示画面を示す図である。
図12】本発明の実施形態に係る電話番号検索処理を示すフローチャートである。
図13】本発明の実施形態に係る事業所内検索画面を示す図である。
図14】本発明の実施形態に係る部門内社員一覧画面と社員画面とを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、日毎の在宅勤務を自由に選択できる制度や、社内において執務する場所や席を自由に選べるフリーアドレス制を採用している企業における在席管理への適用を例にとり説明する。
【0024】
図1に、本実施形態に係る情報システムの構成を示す。
図示するように、情報システムは、社内システム1と、複数のクライアントデバイス2とを備えており、各クライアントデバイス2は、インターネットなどの公衆WAN3や、社内LAN/WAN4を介して社内システム1に接続することができる。
【0025】
ここで、クライアントデバイス2は、たとえば、パーソナルコンピュータやタブレットやスマートフォンなどのネットワーク接続可能なデバイスである。
次に、社内システム1は、仮想デスクトップシステム11と、在席管理システム12とを含んでいる。
仮想デスクトップシステム11は、複数の仮想デスクトップ111と、仮想デスクトップ管理サーバ112、セッション管理サーバ113、データストア114を備えている。
【0026】
複数の仮想デスクトップ111は、社員の各々に対応する仮想デスクトップ111を含み、社員に対応する仮想デスクトップ111は、対応する社員の仮想デスクトップ環境を提供する。なお、各仮想デスクトップ111は、実際にはコンピュータシステムのハードウエア上に実装されたハイパーバイザーなどの仮想基盤上で稼働する。
【0027】
セッション管理サーバ113は、各クライアントデバイス2と当該クライアントデバイス2のユーザに対応する仮想デスクトップ111との接続を制御する。
データストア114には、各ユーザの仮想デスクトップ111のデータが格納される。
そして、仮想デスクトップ管理サーバ112は、各仮想デスクトップ111の状態の制御や管理を行う。
このような構成において、社員等であるユーザは、クライアントデバイス2から、公衆WAN3や、社内LAN/WAN4を介して、自分の仮想デスクトップ111にログインして、仮想デスクトップ111のOSやアプリケーションの機能を、クライアントデバイス2の入力装置や表示装置を、仮想デスクトップ111の操作入力や表示出力に用いながら利用することができる。
【0028】
さて、次に、在席管理システム12は、在席管理サーバ121と在席管理データベース122とを備えている。
ここで、図2に、在席管理データベース122の内容を示す。
図示するように、在席管理データベース122には、社員情報データベース、組織データ、ロケーションデータベース、社員ステータステーブル、着席履歴データベース、インセンティブデータベースが格納されている。
【0029】
図2aに示すように、社員情報データベースには、社員毎に対応して設けた社員情報が格納されている。そして、各社員情報には、社員のID、社員の氏名、社員の所属、社員の電話番号、社員のメールアドレス、社員の写真の画像データである写真データが格納される。
【0030】
ここで、社員の電話番号としては、社内電話番号、在宅時電話番号、外出時電話番号の3つの電話番号を登録することができ、社内電話番号には社員が社内にいるときに当該社員につながるモバイルフォンの電話番号を登録し、在宅時電話番号には社員が在宅であるときに当該社員につながる固定電話機またはモバイルフォンの電話番号を登録し、外出時電話番号には社員が外出しているときに当該社員につながるモバイルフォンの電話番号を登録する。
【0031】
なお、社内電話番号、在宅時電話番号、外出時電話番号に登録する電話番号は、全て同じであっても、全て異なっていても、いずれか二つが同じ電話番号であってもよい。
たとえば、社員が、社内在席時も在宅勤務時も外出勤務時も同じ電話番号でつながるモバイルフォンを所持している場合には、社内電話番号、在宅時電話番号、外出時電話番号の全てに、そのモバイルフォンの電話番号を登録する。また、社員が、社内在席時には内線でつながるモバイルフォンを所持し、在宅勤務時と外出勤務時には移動電話でつながるモバイルフォンを所持している場合には 、社内電話番号には内線でつながるモバイルフォンの電話番号を、在宅時電話番号と外出時電話番号には移動電話でつながるモバイルフォンの電話番号を登録する。
【0032】
また、社員が、社内在席時に内線でつながるモバイルフォンを所持していない場合、すなわち、当該社員への社内在席時の電話連絡は、各座席に設けられた固定電話を用いて行う場合には、社内電話番号には、「不定」を登録する。
【0033】
次に、図2bに示すように組織データには、企業の事業所毎に対応して設けた事業所組織データが格納される。そして、各事業所組織データには、事業所名と、事業所内にある組織上の部門毎に当該部門の部門名と当該部門に所属している各社員のIDが登録されている。
【0034】
また、図2cに示すようにロケーションデータベースには、企業の事業所毎に対応して設けたロケーションデータが格納される。そして、各ロケーションデータには、事業所名と、事業所を表す画像である事業所画像が登録される。また、各ロケーションデータには、事業所内の勤務スペース(1階、2階など)毎に、勤務スペース名と、勤務スペース内の座席のレイアウトを示す座席レイアウトと、勤務スペース内の各座席に設けられた固定電話の内線電話番号を表す固定電話番号データとが登録される。なお、固定電話番号データは勤務スペース内の座席に固定電話が設けられている場合のみ登録される。
【0035】
次に、図2dに示すように、社員ステータステーブルには、社員毎に対応して設けた社員ステータスが格納されている。そして、社員ステータスには、現在の社員の状態を表す情報が登録される。
【0036】
すなわち、社員ステータスには、社員ID、社員が勤務中であるか否かを表す勤務中有無、社員の勤務形態、社内ロケーション、社内電話番号が登録される。
ここで、勤務形態には、社員が勤務中であるときに、社内で勤務していることを表す社内勤務、在宅勤務、出張や外回りなどで社外で勤務していることを表す外出勤務のいずれかが登録される。また、社内ロケーションには、社員が社内で勤務しているときに、社員が所在する事業所と勤務スペースと座席とが登録される。また、社内固定電話番号には、社員が社内在席時に内線でつながるモバイルフォンを所持しておらず、かつ、社員が社内で勤務しているときに、社員が所在する座席に設けられた固定電話の内線電話番号が登録される。
【0037】
次に、図2eに示すように、着席履歴データベースには、社員毎に対応して設けた着席履歴が格納されている。そして、着席履歴には、社員ID、社員が社内勤務をした各期間について、社員が勤務した社内ロケーション(事業所、勤務スペース、座席)が登録される。
【0038】
そして、図2fに示すように、インセンティブデータベースは、社員毎に対応して設けたインセンティブデータが格納されている。そして、インセンティブデータには、社員が獲得したアイテムとその獲得日時が登録されている。
【0039】
さて、本実施形態における仮想デスクトップ111には、社員であるユーザに対応する仮想デスクトップ111である社員作業用の仮想デスクトップ111と、事業所の受け付けに配置されるクライアントデバイス2のユーザに対応する仮想デスクトップ111である受付用の仮想デスクトップ111がある。
【0040】
そして、図3aに示すように、社員作業用の仮想デスクトップ111には、OS1111の他に、在席管理サーバ121のクライアントとして機能する在席管理クライアントAPP1112と、IP電話APP1113と、各種業務APP1114とのアプリケーションが実装されている。
【0041】
また、図3bに示すように、受付用の仮想デスクトップ111には、OS1111の他に、在席管理サーバ121のクライアントとして機能する受付APP1115と、IP電話APP1113と、電話制御APP1116とのアプリケーションが実装されている。
【0042】
次に、本実施形態におけるクライアントデバイス2には、社員であるユーザによって使用されるクライアントデバイス2である社員作業用のクライアントデバイス2と、事業所の受け付けに配置されるクライアントデバイス2である受付用のクライアントデバイス2がある。
【0043】
そして、図4aに示すように、社員作業用のクライアントデバイス2は、OS21の他に、クライアントソフトウエア22、表示装置23、入力装置24、通信装置25、音声入出力装置26を備えている。
【0044】
そして、クライアントソフトウエア22は通信装置25を用いて、公衆WAN3や社内LAN/WAN4を介して仮想デスクトップ111に接続し、ユーザの入力装置24や表示装置23を操作入力や表示出力に用いた形態での、仮想デスクトップ111のOS1111やアプリケーションの利用を仲介する。
【0045】
次に、図4bに示すように、受付用のクライアントデバイス2は、OS21の他に、クライアントソフトウエア22、表示装置23、入力装置24、通信装置25、音声入出力装置26を備えている。ここで、受付用のクライアントデバイス2の音声入出力装置26は、ユーザの音声のピックアップやユーザに対する音声の出力を、マイクとスピーカが内蔵されたハンドセット/受話器を用いて行うものとしてもよい。
【0046】
また、受付用のクライアントデバイス2には電話機27も設けるようにしてもよい。
そして、クライアントソフトウエア22は通信装置25を用いて、公衆WAN3や社内LAN/WAN4を介して仮想デスクトップ111に接続し、ユーザの入力装置24や表示装置23を操作入力や表示出力に用いた形態での、仮想デスクトップ111のOS1111やアプリケーションの利用を仲介する。
【0047】
以下、このような情報システムの動作について説明する。
まず、社員作業用の仮想デスクトップ111と社員作業用のクライアントデバイス2を用いて行われる在席管理動作について説明する。
いま、社員が社員作業用のクライアントデバイス2から、所定の手順で、IDやパスワードを入力して自身の仮想デスクトップ111にログインし、社員作業用の仮想デスクトップ111の使用を開始すると、仮想デスクトップ管理サーバ112は、ログインした社員のIDによるログイン発生を在席管理サーバ121に通知し、通知を受けた在席管理サーバ121は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務中有無を勤務中に更新する。
【0048】
一方、ログインされた社員作業用の仮想デスクトップ111では在席管理クライアントAPP1112が起動され、起動された在席管理クライアントAPP1112は、在席管理サーバ121に、仮想デスクトップ111のユーザである社員のIDでログインし、在席管理サーバ121から図5aに示すメインメニュー画面を受け取り、受け取ったメインメニュー画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0049】
ここで、在席管理クライアントAPP1112からログインされた在席管理サーバ121は、図5aに示すように、ログインされたIDの社員基本情報に登録されている氏名51と、「登録」のメニュー52と「検索」のメニュー53と、メッセージ表示ボックス54と、アイテムの表示55とを配置したメインメニュー画面を生成し、在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0050】
そして、社員により「登録」のメニュー52が選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、図6に示すロケーション登録処理を開始する。
図示するように、在席管理クライアントAPP1112は、ロケーション登録処理において、在席管理サーバ121から図7に示す事業所選択受付画面を取得し、取得した事業所選択受付画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ602)。
【0051】
ここで、図7に示すように、事業所選択受付画面は、ロケーションデータベースに登録された各ロケーションデータの事業所名を事業所画像と共に配列した画面である。また、事業所選択受付画面には、在宅勤務と外出の名称も所定の画像と共に配置されている。そして、在席管理クライアントAPP1112は、事業所選択受付画面上で、いずれかの事業所または在宅勤務または外出の選択を、対応する画像や名称の選択によって受け付ける。
【0052】
図6に戻り、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において事業所選択受付画面上で、在宅勤務が選択されたならば(ステップ604)、対応する社員のIDと共に、在宅勤務の選択を在席管理サーバ121に通知することにより、対応する社員のIDの社員ステータスの勤務形態に「在宅勤務」を登録する(ステップ606)。ここで、IDと共に、在宅勤務の選択を通知された在席管理サーバ121は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務形態に「在宅勤務」を登録する。
そして、クライアントデバイス2の表示をメインメニュー画面に復帰し(ステップ620)、ロケーション登録処理を終了する。
【0053】
一方、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において事業所選択受付画面上で、外出勤務が選択されたならば(ステップ608)、対応する社員のIDと共に、外出の選択を在席管理サーバ121に通知することにより、対応する社員のIDの社員ステータスの勤務形態に「外出勤務」を登録する(ステップ610)。ここで、IDと共に、外出の選択を通知された在席管理サーバ121は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務形態に「外出勤務」を登録する。
そして、クライアントデバイス2の表示をメインメニュー画面に復帰し(ステップ620)、ロケーション登録処理を終了する。
【0054】
一方、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において事業所選択受付画面上で、いずれかの事業所の選択を受け付けた場合には(ステップ612)、在席管理サーバ121に選択された事業所の座席選択受付画面を要求することにより取得し、取得した座席選択受付画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ614)。ここで、要求を受けた在席管理サーバ121は、要求された事業所の座席選択受付画面を、選択された事業所のロケーションデータに基づいて生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0055】
ここで、図8に示すように、事業所の座席選択受付画面は、その事業所のロケーションデータが示す各勤務スペースの座席レイアウトを表した画面であり、在席管理クライアントAPP1112は、座席選択受付画面上で座席の選択を、符号801で示すような当該座席位置の選択により受け付ける。
【0056】
そして、座席の選択が発生したならば、在席管理サーバ121に、対応する社員のIDと共に、選択された座席のロケーション(事業所、勤務スペース、座席)を通知することにより、対応する社員のIDの社員ステータスの勤務形態に社内勤務を登録すると共に、選択された座席のロケーションを、対応する社員のIDの社員ステータスの社内ロケーションに登録する(ステップ618)。
【0057】
そして、クライアントデバイス2の表示をメインメニュー画面に復帰し(ステップ620)、ロケーション登録処理を終了する。
ここで、社員のIDと共に、選択された座席のロケーション(事業所、勤務スペース、座席)を通知された在席管理サーバ121は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務形態に社内勤務を登録すると共に、通知されたIDが登録された社員ステータスの社内ロケーションに通知された座席のロケーションを登録する。また、在席管理サーバ121は、社員ステータスに社内ロケーションを登録した社員のIDの社員情報の社内電話番号として不定が登録されているかどうかを調べ、不定が登録されている場合には、登録した社内ロケーションが示す座席に設けられた固定電話の内線電話番号を、登録した社内ロケーションが示す事業所のロケーションデータの固定電話番号データを参照して調べ、当該社員のIDの社員ステータスの社内固定電話番号に登録する。
【0058】
さて、このようにして、勤務形態や社内ロケーションを登録した社員は、以降、社員作業用のクライアントデバイス2から社員作業用の仮想デスクトップ111の各種業務APP1114を用いて各種作業を行うこととなる。
【0059】
次に、図5aに示すメインメニュー画面で「検索」のメニュー53が選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、在席管理サーバ121に要求して検索画面を取得し、取得した検索画面をクライアントデバイス2に送り表示する。ここで、要求を受けた在席管理サーバ121は、図9に示すような検索画面を生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0060】
ここで、図9に示すように、検索画面は、氏名検索用の入力ボックス91と検索ボタン92と、各ロケーションデータに登録された事業所名の一覧93を含んでいる。
さて、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において、図9の検索画面の事業所名の一覧93のいずれかの事業所名の指定により事業所が選択されたならば、在席管理サーバ121に選択された事業所の要求して在席状況表示画面を取得し、取得した在席状況表示画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0061】
ここで、要求を受けた在席管理サーバ121は、図10に示すような在席状況表示画面を生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。図示するように、在席管理サーバ121は、在席状況表示画面として、事業所のロケーションデータが示す当該事業所の各勤務スペースの座席レイアウトの各座席上に、社員ステータステーブルの社員ステータスが表す当該座席に所在する社員の、社員情報が表す氏名を配置した画面を生成する。また、在席状況表示画面には、非表示のデータとして、在席状況表示画面に表示した氏名の表示の各々と当該氏名の社員のIDとを対応づけるデータを付随させる。
【0062】
さて、在席管理クライアントAPP1112は、在席状況表示画面上で、図示するように社員の氏名が選択されたならば、「電話する」メニュー101を表示する。そして、「電話する」メニュー101が選択されたならば、氏名が選択された社員のIDの指定を含む連絡先電話番号要求を在席管理サーバ121に発行することにより、氏名が選択された社員の現在連絡に使用できる電話番号を取得する。問い合わせを受けた在席管理サーバ121は、後述する電話番号検索処理を行って、指定されたIDの社員の現在連絡に使用できる電話番号を検索し、連絡先電話番号要求発行元の在席管理クライアントAPP1112に応答する。
【0063】
さて、このようにして在席管理サーバ121から電話番号を取得した在席管理クライアントAPP1112は、取得した電話番号への発呼をIP電話APP1113に指示する。指示を受けたIP電話APP1113は、当該電話番号に発呼すると共に、クライアントデバイス2の音声入出力装置26を通話音声の入出力に用いた、当該電話番号の電話機やモバイルフォンとクライアントデバイス2間での通話を可能とする処理を行う。
【0064】
この結果、各社員は、クライアントデバイス2において在席状況表示画面上で他の社員の氏名を選択しするだけで、クライアントデバイス2を用いて、氏名を選択した他の社員の電話機やモバイルフォンに電話をかけて通話を行うことができるようになる。
【0065】
一方、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において、図9の検索画面で入力ボックス91に氏名が入力され、検索ボタン92が操作されたならば、入力された氏名の社員の検索を在席管理サーバ121に要求する。
【0066】
検索を要求された在席管理サーバ121は、入力された氏名の社員を社員情報データベースを検索して特定し、特定した社員のIDの社員ステータスの勤務中有無、勤務形態、社内ロケーションから、入力された氏名の社員の状態を識別する。
【0067】
そして、識別した状態が、勤務中かつ社内勤務である場合には、社内ロケーションが示す当該入力された氏名の社員が所在している事業所の、上述した在席状況表示画面を生成し、在席管理クライアントAPP1112に送信し、在席管理クライアントAPP1112は送信された在席状況表示画面をクライアントデバイス2に送り表示する。ここで、この在席状況表示画面には、非表示のデータとして、在席状況表示画面に表示した氏名の表示の各々と当該氏名の社員のIDとを対応づけるデータを付随させる。
【0068】
また、在席管理サーバ121は、この場合には、在席状況表示画面において、検索を要求された氏名の社員の氏名を図11aの符号102の氏名のように強調して表示するようにする。
【0069】
そして、在席管理クライアントAPP1112は上述のように、、在席状況表示画面上で、社員の氏名が選択されたならば、「電話する」メニュー101を表示し、「電話する」メニュー101が選択されたならば、在席管理サーバ121に、検氏名が選択された社員のIDの指定を含む連絡先電話番号要求を発行して、在席管理サーバ121から、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号を取得し、取得した電話番号への発呼をIP電話APP1113に指示することにより、クライアントデバイス2の音声入出力装置26を通話音声の入出力に用いた、当該電話番号の電話機やモバイルフォンとクライアントデバイス2間での通話を可能とする。
【0070】
一方、在席管理サーバ121は、入力された氏名の社員の状態が、勤務中かつ在宅勤務である場合には、図11bに示すような、社員情報より求まる入力された氏名の社員の所属、氏名と、入力された氏名の社員が在宅勤務中であることを示す検索結果画面を在席管理クライアントAPP1112に応答し、在席管理クライアントAPP1112は応答された検索結果画面をクライアントデバイス2に送り表示する。ここで、検索結果画面には、非表示のデータとして、入力された氏名の社員のIDを表すデータを付随させる。
【0071】
そして、在席管理クライアントAPP1112は、検索結果画面に設けた「電話する」ボタン103が操作されたならば、在席管理サーバ121に、検索結果画面に付随したデータが表す社員のIDの指定を含む連絡先電話番号要求を発行して、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号を取得し、取得した電話番号への発呼をIP電話APP1113に指示することにより、クライアントデバイス2の音声入出力装置26を通話音声の入出力に用いた、当該電話番号の電話機やモバイルフォンとクライアントデバイス2間での通話を可能とする。
【0072】
また、在席管理サーバ121は、入力された氏名の社員の状態が、勤務中かつ外出勤務である場合には、社員情報より求まる入力された氏名の社員の所属、氏名と、入力された氏名の社員が外出勤務中であることを示す検索結果画面を在席管理クライアントAPP1112に応答し、在席管理クライアントAPP1112は応答された検索結果画面をクライアントデバイス2に送り表示する。ここで、検索結果画面には、非表示のデータとして、入力された氏名の社員のIDを表すデータを付随させる。
【0073】
そして、在席管理クライアントAPP1112は、検索結果画面に設けた「電話する」ボタン103が操作されたならば、在席管理サーバ121に、検索結果画面に付随したデータが表す社員のIDの指定を含む連絡先電話番号要求を発行して、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号を取得し、取得した電話番号への発呼をIP電話APP1113に指示することにより、クライアントデバイス2の音声入出力装置26を通話音声の入出力に用いた、当該電話番号の電話機やモバイルフォンとクライアントデバイス2間での通話を可能とする。
【0074】
また、在席管理サーバ121は、入力された氏名の社員の状態が、勤務外である場合には、社員情報より求まる入力された氏名の社員の所属、氏名と、入力された氏名の社員が勤務外であることを示す検索結果画面を在席管理クライアントAPP1112に応答し、在席管理クライアントAPP1112は応答された検索結果画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0075】
以下、上述のように在席管理クライアントAPP1112からの連絡先電話番号要求に応答して在席管理サーバ121が行う電話番号検索処理について説明する。
図12に、この電話番号検索処理の手順を示す。
図示するように、在席管理サーバ121は、電話番号検索処理において、まず、連絡先電話番号要求で通知されたIDの社員の社員ステータスの勤務形態を調べる(ステップ1202、1204、1206)。
【0076】
そして、社員ステータスの勤務形態が在宅勤務であれば(ステップ1202)、当該社員の社員情報に登録されている在宅時電話番号を連絡先電話番号要求の発行元の在席管理クライアントAPP1112に応答する(ステップ1208)。
【0077】
一方、社員ステータスの勤務形態が外出勤務であれば(ステップ1204)、当該社員の社員情報に登録されている外出時電話番号を連絡先電話番号要求の発行元の在席管理クライアントAPP1112に応答する(ステップ1210)。
【0078】
一方、社員ステータスの勤務形態が社内勤務であれば(ステップ1206)、当該社員の社員情報に登録されている社内電話番号が不定であるかどうかを調べ(ステップ1212)、不定でなければ、当該社員の社員情報に登録されている社内電話番号を連絡先電話番号要求の発行元の在席管理クライアントAPP1112に応答する(ステップ1214)。
【0079】
また、当該社員の社員情報に登録されている社内電話番号が不定であれば(ステップ1212)、当該社員の社員ステータスに登録されている社内固定電話番号を連絡先電話番号要求の発行元の在席管理クライアントAPP1112に応答する(ステップ1216)。
【0080】
そして、電話番号検索処理を終了する。
さて、社員が社員作業用のクライアントデバイス2を操作して自身の仮想デスクトップ111からログアウトすると、仮想デスクトップ管理サーバ112は、ログアウトした社員のIDのログアウト発生を在席管理サーバ121に通知し、通知を受けた在席管理サーバ121は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務中有無を勤務外に更新する。また、仮想デスクトップ管理サーバ112は深夜の所定時刻に、勤務中有無が勤務中である社員ステータスの全てについて、勤務中有無を勤務外に更新することにより、ログアウトを怠った社員の社員ステータスを勤務外に設定する。
【0081】
以上、社員作業用の仮想デスクトップ111と社員作業用のクライアントデバイス2を用いて行われる在席管理動作について説明した。
以下、受付用の仮想デスクトップ111と受付用のクライアントデバイス2による受付動作について説明する。
いま、受付用のクライアントデバイス2の管理者となっている社員が受付用のクライアントデバイス2から、所定の手順で、IDやパスワードを入力して受付用の仮想デスクトップ111にログインし、受付用の仮想デスクトップ111の使用を開始すると、受付用の仮想デスクトップ111では受付APP1115が起動される。
【0082】
実行を開始した受付APP1115は、予め設定されている、対応する受付用のクライアントデバイス2が受付に設置されている事業所の事業所名を含む事業所内検索画面要求を在席管理サーバ121に要求することにより事業所内検索画面を取得し、取得した事業所内検索画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0083】
在席管理サーバ121は、事業所内検索画面要求を受信したならば、事業所内検索画面要求に含まれる事業所名の事業所組織データを参照して、図13に示すような、参照した事業所組織データに含まれる各部門名の一覧1301と、氏名検索用の入力ボックス1302と、検索ボタン1303とを含めた事業所内検索画面を生成して、事業所内検索画面要求の発行元の受付APP1115に応答する。
【0084】
次に、受付APP1115は、受付用のクライアントデバイス2において、事業所内検索画面上のいずれかの部門名が選択されたならば、予め設定されている事業所名と選択された部門名を含めた部門内社員一覧画面要求を在席管理サーバ121に要求することにより部門内社員一覧画面を取得し、取得した部門内社員一覧画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0085】
在席管理サーバ121は、部門内社員一覧画面要求を受け取ると、部門内社員一覧画面要求に含まれる事業所名の事業所組織データに登録されている、部門内社員一覧画面要求に含まれる部門名の部門に所属する社員のIDを取得し、取得したIDの社員情報に登録されている氏名と、写真データが示す画像とのセットを、図14aに示すように配列した部門内社員一覧画面を生成し、受付APP1115に応答する。また、この部門内社員一覧画面には、非表示のデータとして、部門内社員一覧画面に表示した社員の画像の表示の各々と当該画像の社員のIDとを対応づけるデータを付随させる。
【0086】
ここで、在席管理サーバ121は、このような部門内社員一覧画面における、各社員の画像の表示形態を、社員ステータスに登録されている勤務中有無と勤務形態と社内ロケーションとに応じて異ならせて、部門内社員一覧画面を生成する。
【0087】
すなわち、たとえば、図14aに示すように、勤務中有無が勤務外である社員の画像は、当該画像に重ねて「勤務外」との文字を表示すると共に、当該画像の透明度を半透明として表示する。また、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が在宅勤務または外出勤務である社員や、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務であって社内ロケーションが、部門内社員一覧画面要求に含まれる事業所名の事業所と異なる事業所内の座席である社員、すなわち、部門内社員一覧画面要求に含まれる事業所名の事業所外で勤務している社員の画像は、当該画像の上に「当所外勤務中」との文字を表示した形態で表示する。
【0088】
そして、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務であって社内ロケーションが、部門内社員一覧画面要求に含まれる事業所名の事業所内の座席である社員の画像は、他の画像よりも強調した形態で表示する。
【0089】
さて、受付APP1115は、受付用のクライアントデバイス2において、部門内社員一覧画面上のいずれかの社員の画像が選択されたならば、画像が選択された社員のIDの指定を含む連絡先電話番号要求を発行して、在席管理サーバ121から、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号を取得し、取得した電話番号への発呼をIP電話APP1113に指示することにより、クライアントデバイス2の音声入出力装置26を通話音声の入出力に用いた、当該電話番号の電話機やモバイルフォンとクライアントデバイス2間での通話を可能とする。
【0090】
ただし、受付APP1115は、画像に重ねて「勤務外」との文字を表示し半透明で表示した、表示勤務中有無が勤務外である社員の画像の選択は受け付けない。
なお、在席管理サーバ121は、部門内社員一覧画面に氏名と画像のセット含めた社員のうちの、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務である社員について、または、当該社員と勤務中有無が勤務中であって勤務形態が外出勤務である社員については、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号も併せて部門内社員一覧画面中の当該社員の氏名と画像のセットと並べて表示し、訪問者が各社員に自分で電話できるようにしてもよい。なお、この場合の各社員の電話番号は、当該社員について、電話番号検索処理を行うことにより算定する。
【0091】
次に、受付APP1115は、図13の事業所内検索画面において入力ボックス1302に氏名が入力され、検索ボタン1303が操作されたならば、予め設定されている事業所名を伴う、入力された氏名の社員の検索要求を在席管理サーバ121に要求する。
【0092】
検索要求を受信した在席管理サーバ121は、入力された氏名の社員のIDを社員情報データベースを検索して特定し、特定したIDの社員情報に登録されている氏名と所属と写真データが示す画像とのセットを、図14bに示すよう表した社員画面を生成し、受付APP1115に応答する。また、この社員画面には、非表示のデータとして、特定した社員のIDのデータを付随させる。
【0093】
ここで、在席管理サーバ121は、社員画面における社員の画像の表示形態を、図14aの部門内社員一覧画面における各社員の表示と同様に、特定したIDの社員の社員ステータスに登録されている勤務中有無と勤務形態と社内ロケーションとに応じて異ならせて社員画面を生成する。
【0094】
すなわち、勤務中有無が勤務外である場合には、社員の画像に重ねて「勤務外」との文字を表示すると共に、当該画像の透明度を半透明として表示する。また、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が在宅勤務または外出勤務であるか、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務であって社内ロケーションが、検索要求に伴う事業所名の事業所(受付用のクライアントデバイス2が受付に設置された事業所)と異なる事業所内の座席である場合、すなわち、当該社員が検索要求に伴う事業所名の事業所外で勤務している場合には、当該画像の上に「当所外勤務中」との文字を表示した形態で社員の画像を表示する。そして、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務であって社内ロケーションが、検索要求に伴う事業所名の事業所内の座席である社員の画像は、他の場合よりも強調した形態で表示する。
【0095】
なお、図14bは、入力された氏名の社員が、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務であって社内ロケーションが、検索要求に伴う事業所名の事業所内(受付用のクライアントデバイス2が受付に設置された事業所)の座席である社員であった場合の社員画面を示したものである。
【0096】
そして、受付APP1115は、受付用のクライアントデバイス2において、社員画面上で社員の画像が選択されたならば、当該社員のIDの指定を含む連絡先電話番号要求を発行して、在席管理サーバ121から、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号を取得し、取得した電話番号への発呼をIP電話APP1113に指示することにより、受付用のクライアントデバイス2の音声入出力装置26を通話音声の入出力に用いた、当該電話番号の電話機やモバイルフォンと受付用のクライアントデバイス2間での通話を可能とする。
【0097】
なお、在席管理サーバ121は、社員画面に氏名と画像のセット表示した社員の社員ステータスの勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務である場合、または、勤務中有無が勤務中であって勤務形態が社内勤務であるか勤務形態が外出勤務である場合には、当該社員の現在連絡に使用できる電話番号も併せて社員画面中の当該社員の氏名と画像のセットと並べて表示し、訪問者が当該社員に自分で電話できるようにしてもよい。なお、この場合の社員の電話番号は、当該社員について、電話番号検索処理を行うことにより算定する。
【0098】
以上、受付用の仮想デスクトップ111と受付用のクライアントデバイス2による受付動作について説明した。
ところで、以上の受付動作では、受付APP1115は、IP電話APP1113を介して受付用のクライアントデバイス2と、クライアントデバイス2と在席管理サーバ121から取得した電話番号の電話機やモバイルフォンとの電話を行うようにしたが、これは、受付用のクライアントデバイス2に電話機27を備え、受付APP1115において、電話制御APP1116を介して、受付用のクライアントデバイス2が備える電話機27に在席管理サーバ121から取得した電話番号に発呼させることにより、受付用のクライアントデバイス2に設けた電話機27と、在席管理サーバ121から取得した電話番号の電話機やモバイルフォンとの電話を行えるようにしてもよい。
【0099】
以下、本実施形態に係る情報システムにおいて行う座席勧奨動作について説明する。
座席勧奨動作とは、本情報システムが適用される企業において、フリーアドレス制の実施によって、様々な社員間の交流を増進することをも企図している場合に、各社員ができるだけ様々な座席で執務するように勧奨する動作である。
【0100】
まず、在席管理サーバ121は、各社員の社員ステータスの変化を監視し、社員ステータスの変化が発生した社員の着席履歴を、変化内容に応じて、当該着席履歴に当該社員が社内勤務をした各期間について、社員が勤務した社内ロケーション(事業所、勤務スペース、座席)が登録されるように更新する。
【0101】
また、在席管理サーバ121は、各社員の着席履歴が更新されたならば、当該着席履歴を調査して、所定のアイテム獲得条件を着席履歴が満たしている社員のインセンティブデータに、アイテム獲得条件が満たされたアイテムを登録する処理を行う。なお、アイテムのインセンティブデータの登録の際には、その時点の日時を獲得日時として共に登録する。
【0102】
ここで、アイテム獲得条件とアイテムの組み合わせとしては、執務したことのない座席で執務することを、その座席に設定しておいたポイントやスタンプの獲得条件としたり、執務したことのない勤務スペースで執務することを、その勤務スペースに設定しておいたポイントやスタンプの獲得条件としたり、異なる3つの座席で執務したことを新たなポイントや新たなスタンプの獲得条件とするなどの組み合わせを用いる。
【0103】
そして、在席管理サーバ121は、在席管理クライアントAPP1112に送信する図5aに示したメインメニュー画面を生成する際に、アイテムの表示55として、在席管理クライアントAPP1112から在席管理サーバ121にログインしたIDの社員のインセンティブデータに登録されているアイテムの一覧を表示した形態でメインメニュー画面を生成する。なお、図5aは、アイテムとしてスタンプを用いた場合の例を示している。
【0104】
また、在席管理サーバ121は、在席管理クライアントAPP1112に送信する図5aに示したメインメニュー画面を生成する際に、在席管理クライアントAPP1112から在席管理サーバ121にログインしたIDの社員の着席履歴を参照し、当該社員が同じ座席で執務し続けている場合には、図5bに示すようにに、いつもと違う座席で執務するように促すメッセージをメッセージ表示ボックス54に表示した形態でメインメニュー画面を生成する。
【0105】
さて、企業においては、このような座席勧奨動作において各社員が獲得したアイテムと、景品や特典とを交換できるようにしてもよい。すなわち、たとえば、アイテムとして獲得した所定数のポイントを社員食堂のクーポンなどの景品と交換したり、獲得した所定数のスタンプとスタンプ数に応じた賞品とを交換したりするようにしてもよい。
【0106】
以上、本発明の実施形態について説明した。
ところで、以上の実施形態では、受付用のクライアントデバイス2と受付用の仮想デスクトップ111と在席管理サーバ121で受付動作を行うようにしたが、受付動作は、受付用のクライアントデバイス2に代えて設けた所定の受付用の端末と在席管理サーバ121で行うようにしてもよい。すなわち、たとえば、受付用の端末に、上述した受付用のクライアントデバイス2と受付用の仮想デスクトップ111の機能を集約すると共に、受付用の端末から、仮想デスクトップシステム111を介さずに、在席管理サーバ121に接続して、受付用の端末と在席管理サーバ121で上述した受付動作と同等の動作を行うようにしてもよい。
【0107】
また、以上の実施形態は、社員への電話を、モバイルフォンや固定電話機への発呼により行ったが、社員への電話は、当該社員の仮想デスクトップ111のIP電話APP1113への発呼により行うようにしてもよい。
【0108】
また、以上の実施形態は、社員用の仮想デスクトップ111に受付APP1115を実装し、社員用のクライアントデバイス2が、受付用のクライアントデバイス2としても機能するようにしてもよい。
また、以上の実施形態は、企業への適用を例にとり説明を行ったが、本実施形態に係る情報システムは、公共機関やその他の任意の事業体に同様に適用することができる。
【符号の説明】
【0109】
1…社内システム、2…クライアントデバイス、3…公衆WAN、4…社内LAN/WAN、11…仮想デスクトップシステム、12…在席管理システム、21…OS、22…クライアントソフトウエア、23…表示装置、24…入力装置、25…通信装置、26…音声入出力装置、27…電話機、111…仮想デスクトップ、112…仮想デスクトップ管理サーバ、113…セッション管理サーバ、114…データストア、121…在席管理サーバ、122…在席管理データベース、1111…OS、1112…在席管理クライアントAPP、1113…IP電話APP、1115…受付APP、1116…電話制御APP。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14