(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
映像フレームおよび音声レベルバーの画像からなる素材を同時に複数個モニタ用として監視するために、あらかじめ定めた素材数ずつに分割し、分割した前記素材数分の各前記素材の映像フレームおよび音声レベルバーの画像を合成して合成画像を生成する画像合成装置と該画像合成装置により生成された前記合成画像をモニタ画面に表示するモニタ装置とのそれぞれを複数個有するとともに、各前記画像合成装置の動作を制御するための制御用パラメータを生成する制御端末を備えた構成からなるモニタ用画像合成システムにおいて、
前記制御端末は、
各前記画像合成装置それぞれにおいて画像合成する際の各前記素材の映像フレームおよび音声レベルバーの画像に関するレイアウトデータを生成して、前記制御用パラメータとして、該当する各前記画像合成装置に対して出力する手段
を有し、
一方、各前記画像合成装置は、
前記制御端末から入力されてくる前記制御用パラメータに基づいて、各前記素材に関する合成画像を生成するとともに、生成した前記合成画像のうち他の前記画像合成装置への出力用として有効な画像領域に存在する合成画像を他の前記画像合成装置に対して出力する手段と、
前記制御端末から入力されてくる前記制御用パラメータに基づいて、当該画像合成装置において生成した前記合成画像と、他の前記画像合成装置から入力される合成画像とのうちモニタ表示用として有効な画像領域に存在する合成画像を、モニタ表示用合成画像として、対応する前記モニタ装置に対して出力する手段と
を有することを特徴とするモニタ用画像合成システム。
映像フレームおよび音声レベルバーの画像からなる素材を同時に複数個モニタ用として監視するために、あらかじめ定めた適当な素材数ずつに分割し、分割した前記素材数分の各前記素材の映像フレームおよび音声レベルバーの画像を合成して合成画像を生成する画像合成装置と該画像合成装置により生成された前記合成画像をモニタ画面に表示するモニタ装置とのそれぞれを複数個有するとともに、各前記画像合成装置の動作を制御するための制御用パラメータを生成する制御端末を有するモニタ用画像合成システムにおいて、モニタ用の合成画像を生成するモニタ用画像合成方法であって、
前記制御端末は、
各前記画像合成装置それぞれにおいて画像合成する際の各前記素材の映像フレームおよび音声レベルバーの画像に関するレイアウトデータを生成して、前記制御用パラメータとして、該当する各前記画像合成装置に対して出力するステップ
を有し、
一方、各前記画像合成装置は、
前記制御端末から入力されてくる前記制御用パラメータに基づいて、各前記素材に関する合成画像を生成するとともに、生成した前記合成画像のうち他の前記画像合成装置への出力用として有効な画像領域に存在する合成画像を他の前記画像合成装置に対して出力するステップと、
前記制御端末から入力されてくる前記制御用パラメータに基づいて、当該画像合成装置において生成した前記合成画像と、他の前記画像合成装置から入力される合成画像とのうちモニタ表示用として有効な画像領域に存在する合成画像を、モニタ表示用合成画像として、対応する前記モニタ装置に対して出力するステップと
を有していることを特徴とするモニタ用画像合成方法。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明によるモニタ用画像合成システムおよびモニタ用画像合成方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことは言うまでもない。
【0020】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、モニタ用画像合成システムとして設置した複数台の画像合成装置を互いに連結動作させることにより、対象とする全ての素材を、各画像合成装置間で共有することができる仕組みを備えていることを、主要な特徴としている。而して、
図9を参照して説明した本発明に関連する現状の技術ではモニタ用スイッチャが必須であったが、本発明ではモニタ用スイッチャは不要になる。その上、対象とする素材数の増加に伴って、
図9を参照して説明した本発明に関連する現状の技術では大規模な改修工事が必須であったが、本発明では大規模な改修工事を行うことなく、素材数の増加に対応することが可能になり、素材数の増加に対する拡張性に富むシステムを構築することができる。
【0021】
(本発明の実施形態)
次に、本発明によるモニタ用画像合成システムの実施形態について説明する。ここで、本実施形態におけるモニタ用画像合成システムは、現状の技術におけるモニタ用画像合成システムのシステム構成として
図9に示した場合と同様、放送局等において並行して同時に監視する必要がある全ての素材(映像、音声レベルバーの画像)の個数として例えば64個の素材S1、S2、…、S64が存在し、64個の素材のうち最大16個ずつの素材に関する画像を合成して4個のモニタ画面それぞれにモニタ表示させる場合について一例として説明する。しかし、以下に実施形態として詳細に説明する内容からも明らかなように、本発明は、かかる数値のみに限定するものではなく、監視対象となる全ての素材数は任意の個数であり、かつ、監視対象の全ての素材のうち、任意の個数の素材ずつを選択して分割し、分割したそれぞれの素材に関する映像、音声レベルバーの画像を画像合成して、任意の個数のモニタ画面にそれぞれモニタ表示させるようにすることが可能であることは言うまでもない。
【0022】
なお、本実施形態におけるモニタ用画像合成システムは、画像合成装置同士を連結動作させることにより、
図9に示したモニタ用スイッチャ40を削除したものであり、
図2を参照して後述するように、4台の第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、…、第4の画像合成装置14、4台の第1のモニタ装置21、第2のモニタ装置22、…、第4のモニタ装置24、および、制御端末30から構成される。
【0023】
ここで、4台の第1のモニタ装置21、第2のモニタ装置22、…、第4のモニタ装置24については、現状の技術として
図9に説明したものと全く同じもので構わなく、同一の符号を付して、ここでの重複する説明は割愛する。また、本実施形態においては、前述したように、
図9に示したモニタ用スイッチャ40を削除した構成になるので、
図9の制御端末30Aとは異なり、制御端末30は、モニタ用スイッチャ40の制御を行う切替制御データの生成、出力は不要であり、4台の第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、…、第4の画像合成装置14の動作を制御するためのレイアウトデータを生成、出力する機能を備えている。また、4台の第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、…、第4の画像合成装置14は、いずれも、同じブロック構成からなっており、
図1にそのブロック構成の一例を示す。この
図1は、紙面サイズの制限から、
図1Aと
図1Bとに分割して図示してある。
図1Aの右側に○で囲んで表記したA,B,C,D,EおよびFは、
図1Bの左側に○で囲んで表記したA,B,C,D,EおよびFにそれぞれ繋がっている。すなわち、
図1Aと
図1BとをA,B,C,D,EおよびFの点で連接した図が
図1である。そこで、以下に
図1と記述して示す図は、
図1Aと
図1BとをA,B,C,D,EおよびFの点で互いに連接した1つの図を意味している。
【0024】
(本発明による画像合成装置のブロック構成例)
図1は、本発明によるモニタ用画像合成システムを構成する画像合成装置の一ブロック構成例を示すブロック構成図であり、前述したように、64個の素材S1、素材S2、…、素材S64のうち、素材S1、素材S2、…、素材S16の最大16個の素材を画像合成する第1の画像合成装置11を例にして示している。上述のところから明らかなとおり、第1の画像合成装置11は、
図1Aと
図1BとをA,B,C,D,EおよびFの点で互いに連接して表される装置である。
【0025】
ここで、
図1に示す第1の画像合成装置11は、他の画像合成装置(すなわち第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)からの合成画像を取り込んで、当該第1の画像合成装置11において生成した合成画像と合成する機能と、逆に、当該第1の画像合成装置11において生成した合成画像を他の画像合成装置に対して出力する機能とを備えており、他の画像合成装置との連結動作(4台の画像合成装置間の連結動作)を可能とする構成となっている。而して、第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置間で、全ての素材を共有することを可能にし、現状の技術として
図9に示したようなモニタ用スイッチャ40を不要にすることを可能にしている。
【0026】
すなわち、
図1に示す第1の画像合成装置11は、パラメータ受信部110、第1のIN用画像生成処理部1101、第2のIN用画像生成処理部1102、…、第16のIN用画像生成処理部1116、第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113、OUT用画像合成処理部115、を少なくとも含んで構成される。なお、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14においても同様の構成からなっている。
【0027】
パラメータ受信部110は、レイアウト画像からレイアウトデータを生成する制御端末30(後述の
図2に示す)からのレイアウトデータを制御用パラメータとして受信する回路部である。そして、パラメータ受信部110は、受信した制御用パラメータを、関連する回路部に対して出力する。ここで、制御端末30から受信するレイアウトデータ(すなわち制御用パラメータ)としては、入力端子VIN1〜入力端子VIN16それぞれから入力される素材S1〜素材S16に関する処理(映像フレーム、音声レベルバーの画像に関する処理)を制御するための映像フレーム制御V1〜映像フレーム制御V16、音声レベルバー制御A1〜音声レベルバー制御A16を少なくとも含んでいる。言い換えると、映像フレーム制御(映像フレーム制御V1〜映像フレーム制御V16)は、各画像合成装置それぞれにおいて画像合成する際の各素材の映像フレームに関する画像サイズと配置位置とを指定する映像フレーム制御用の情報であり、音声レベルバー制御(音声レベルバー制御A1〜音声レベルバー制御A16)は、各画像合成装置それぞれにおいて画像合成する際の各素材の音声レベルバーの画像に関するレベルバー数と画像サイズと配置位置とを指定する音声レベルバー制御用の情報である。
【0028】
さらに、制御端末30から受信するレイアウトデータとして、第1のモニタ装置21および他の画像合成装置(第1の画像合成装置の場合は、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14)それぞれへ出力する素材S1〜素材S16それぞれに関する映像フレームと音声レベルバーの画像との合成画像の配置の有無を制御するON制御M1〜ON制御M4も含まれている。言い換えると、ON制御M1〜ON制御M3は、それぞれ、各画像合成装置それぞれにおいて生成した合成画像のうち他の画像合成装置への出力用として有効な画像領域に存在する合成画像を、他の画像合成装置(第1の画像合成装置11の場合は、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14)それぞれに対して出力する合成画像として指定する制御情報である。また、ON制御M4は、各画像合成装置それぞれにおいて生成した合成画像と他の画像合成装置(第1の画像合成装置の場合は、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14)から入力した合成画像とのうちモニタ表示用として有効な画像領域に存在する合成画像を、対応するモニタ装置(第1の画像合成装置11の場合は、第1のモニタ装置21)のモニタ画面に表示するためのモニタ表示用合成画像として指定する制御情報である。
【0029】
さらに、制御端末30から受信するレイアウトデータ(すなわち制御用パラメータ)として、第1のモニタ装置21へ出力する合成画像上に重畳させる文字画像を制御するテキスト制御や、合成画像が存在していない領域に設定する背景色を制御する背景制御等のパラメータも含まれている。
【0030】
次に、第1のIN用画像生成処理部1101、第2のIN用画像生成処理部1102、…、第16のIN用画像生成処理部1116それぞれは、映像フレーム生成部11011、映像フレームリミッタ11012、音声レベルバー生成部11013、音声レベルバーリミッタ11014を少なくとも含んで構成される。そして、第1のIN用画像生成処理部1101、第2のIN用画像生成処理部1102、…、第16のIN用画像生成処理部1116それぞれは、パラメータ受信部110からの映像フレーム制御V1〜映像フレーム制御V16、音声レベルバー制御A1〜音声レベルバー制御A16を基にして、入力端子VIN1〜入力端子VIN16それぞれに入力される素材S1〜素材S16に関する映像フレームVF1〜映像フレームVF16、および、音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像を生成するものである。
【0031】
つまり、入力端子VIN1〜入力端子VIN16それぞれに映像信号として入力される素材S1〜素材S16は、映像フレーム生成部11011において、パラメータ受信部110からの制御用パラメータとして指定された映像フレーム制御V1〜映像フレーム制御V16の画像サイズや配置位置に基づいて、入力映像すなわち素材S1〜素材S16それぞれに関する画像縮小率や配置位置を決定して、それぞれ、決定した画像縮小率に応じて縮小させた縮小画像に変換されて、決定した配置位置それぞれに配置された状態の映像フレームとして生成される。さらに、映像フレームリミッタ11012において、映像フレーム生成部11011にて生成された縮小画像(映像フレーム)それぞれの上限値を0x3FB、下限値を0x005のデータ範囲にリミットし、該縮小画像が配置されていない領域を0x004のデータに設定した映像フレームVF1〜映像フレームVF16として出力される。
【0032】
また、入力端子VIN1〜入力端子VIN16それぞれに音声信号として入力される素材S1〜素材S16は、音声レベルバー生成部11013において音声レベルが検出された後、パラメータ受信部110からの制御用パラメータとして指定された音声レベルバー制御A1〜音声レベルバー制御A16のレベルバー数や画像サイズ、配置位置に基づいて、検出した音声レベルに相当する座標に変換される。しかる後、該画像サイズに応じた大きさに変換されて、該配置位置が示す位置に配置された音声レベルバー画像として生成される。さらに、音声レベルバーリミッタ11014において、映像フレームと同様のリミット処理が実施されて、音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像として出力される。
【0033】
第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれは、他の3台の画像合成装置それぞれ(すなわち第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置のそれぞれ)に対して出力する合成画像を生成するものである。そして、第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれは、パラメータ受信部110からのON制御M1〜ON制御M3を基にして、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像とのうち、他の3台の画像合成装置それぞれに対して出力する画像を選択して合成するものである。なお、第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれは、IN1〜IN16用キー生成部1111、画像合成部1112を少なくとも含んで構成される。
【0034】
つまり、第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれのIN1〜16用キー生成部1111においては、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像との合成領域を検出するものであって、0x004以外のデータが存在する領域が該合成領域となる。
【0035】
そして、第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれのIN1〜16用キー生成部1111に制御用パラメータとして入力されるパラメータ受信部110からのON制御M1〜ON制御M3は、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像との合成領域を有効にするものである。つまり、IN1〜16用キー生成部1111において検出した映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像との合成領域のうち、ON制御M1〜ON制御M3により有効となっている映像フレーム、音声レベルバーの画像の合成領域を抽出して、合成キーとして生成して出力する。
【0036】
また、画像合成部1112においては、IN1〜16用キー生成部1111から出力された合成キーを基にして、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像とのうち、合成キーとして有効になっている合成領域の映像フレームと音声レベルバーの画像とに関する画像合成を行い、合成画像を生成する。なお、画像合成後の映像信号は、合成キーとして有効になっている合成領域以外の領域については0x004のデータとなる。
【0037】
第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれにおいて、生成した画像合成後の映像信号は、他の3台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11の場合には、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれへの合成画像として出力される。
【0038】
OUT用画像合成処理部115は、パラメータ受信部110からのON制御M4を基にして、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像とのそれぞれを合成した合成画像のうち、モニタ用として表示する合成画像を抽出する。そして、抽出した該合成画像と、他の3台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11の場合には、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれから入力されてくる合成画像と、をさらに合成する。しかる後、パラメータ受信部110からのテキスト制御を基にして、合成画像に重畳させる文字画像の合成を行い、さらに、パラメータ受信部110からの背景制御を基にして、背景合成を行う。このため、OUT用画像合成処理部115は、第1のCAS用キー生成部1151、第2のCAS用キー生成部1152、第3のCAS用キー生成部1153、IN1〜16用キー生成部1154、OR部1155、画像合成部1156、テキスト合成部1157、背景合成部1158を少なくとも含んで構成される。
【0039】
つまり、第1のCAS用キー生成部1151、第2のCAS用キー生成部1152、第3のCAS用キー生成部1153それぞれにおいては、他の3台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11の場合には、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれから入力されてくる合成画像に関する画像領域を検出して、合成キーとして生成して出力するものである。他の3台の画像合成装置それぞれから入力される映像信号は、当該第1の画像合成装置の第1のCAS用画像合成処理部111、第2のCAS用画像合成処理部112、第3のCAS用画像合成処理部113それぞれにおける場合と同様の処理を他の3台の画像合成装置それぞれにおいて行っているので、0x004以外のデータが存在している領域が合成画像領域となる。したがって、0x004以外のデータが存在する領域を検出して、合成キーを生成する。
【0040】
また、IN1〜16用キー生成部1154においては、当該第1の画像合成装置における第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像との合成画像が存在する合成画像領域を検出するものであって、0x004以外のデータが存在している領域が合成画像領域となる。さらに、パラメータ受信部110からIN1〜16用キー生成部1154に制御用パラメータとして入力されるON制御M4は、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像との合成画像の合成画像領域を有効にするものである。したがって、IN1〜16用キー生成部1154においては、検出した映像フレーム、音声レベルバーの画像の合成画像領域(すなわち0x004以外のデータが存在している領域)に関して、さらに、ON制御M4によって有効となっている合成画像領域を抽出して、合成キーとして生成する。
【0041】
次いで、OR部1155においては、第1のCAS用キー生成部1151、第2のCAS用キー生成部1152、第3のCAS用キー生成部1153それぞれとIN1〜16用キー生成部1154とにおいて生成された合成キーをORすることによって、4台全ての画像合成装置(第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)における合成画像領域を示すOUT用合成キーを生成する。
【0042】
画像合成部1156においては、OR部1155において生成したOUT用合成キーを基にして、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれからの映像フレームVF1〜映像フレームVF16と音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像のうちOUT用合成キーにより有効になっている映像フレームと音声レベルバーの画像と、他の3台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11の場合には、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれから入力されてくる合成画像のうちOUT用合成キーにより有効になっている領域の合成画像と、の画像合成を行う。なお、画像合成後の映像信号は、合成画像領域以外の領域は0x004のデータとなる。
【0043】
さらに、テキスト合成部1157においては、パラメータ受信部110から制御用パラメータとして入力されるテキスト制御が指定する文字列や当該文字列の文字サイズ、配置位置を基にして、文字画像を生成して、画像合成部1156からの映像信号に重畳させる形で合成する。なお、文字画像のデータは、上限値を0x3FB、下限値を0x005のデータにリミットしている。そして、合成画像領域および文字画像領域以外の領域については、0x004のデータとなっている。
【0044】
さらに、背景合成部1158においては、パラメータ受信部110から制御用パラメータとして入力される背景制御の着色情報を基にして、背景画像を生成して、テキスト合成部1157からの映像信号のうち、合成画像領域および文字画像領域以外の0x004のデータが設定されている領域に、生成した背景画像を配置するように合成する。
【0045】
第1の画像合成装置11のOUT用画像合成処理部115において生成した映像信号は、モニタ表示を行うためのモニタ表示用合成画像MV1−OUTとして、出力端子VOUTから第1のモニタ装置21に対して出力され、該モニタ表示用合成画像MV1−OUTを受信した第1のモニタ装置21においては、モニタ表示用の合成画像としてモニタ画面に表示する。
【0046】
以上のように、本実施形態によるモニタ用画像合成システムを構成する第1の画像合成装置11は、他の3台の画像合成装置(すなわち、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)に対して合成画像映像を出力する手段と、他の3台の画像合成装置からの合成画像映像を入力する手段とを備えることにより、複数の画像合成装置を連結して動作させることができるので、モニタ用の対象となる全ての素材S1〜素材64を、4台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)間で共有することができる。したがって、4台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)それぞれは、モニタ用の対象となる全ての素材S1〜素材64に関して、任意の組み合わせで合成画像を生成して、それぞれに接続されているモニタ装置(すなわち、
図2に後述する第1のモニタ装置21〜第4のモニタ装置24)に並行して画面表示することができる。
【0047】
また、各画像合成装置は、他の3台の画像合成装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)との間の画像の入出力に関しては、素材S1〜素材S64の映像フレームや音声レベルバーの画像ではなく、有効な合成画像領域に存在する映像フレームと音声レベルバーの画像とが合成された合成画像を用いている(すなわち他の3台の画像合成装置との間で入出力される画像はち他の3台の画像合成装置との間の入出力が有効とされた画像合成領域に存在する合成画像である)ので、装置間を接続する配線数も大幅に削減することができる。なお、以上の説明においては、モニタ用画像合成システムを4台の画像合成装置により構成する場合について説明したが、4台の画像合成装置に限るものではなく、任意の台数であって構わないことは言うまでもない。
【0048】
(本発明によるモニタ用画像合成システムのシステム構成例)
次に、本発明によるモニタ用画像合成システムのシステム構成の一例について、
図2を用いて詳細に説明する。
図2は、本発明によるモニタ用画像合成システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図であり、4台の画像合成装置と4台のモニタ装置と制御端末とを含んで構成されている場合について示している。
【0049】
ここで、
図2に示す4台の画像合成装置すなわち第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14は、いずれも、
図1に示した第1の画像合成装置11と同一のブロック構成からなっており、4台の画像合成装置を連結して動作させるために互いの間を相互に接続している。また、
図2に示す制御端末30は、現状の技術として
図9に示した制御端末30Aの場合とは異なり、合成画像のレイアウトに関するデータの他に、
図9に示したモニタ用スイッチャ40の切替制御を行うデータを生成する代わりに、4台の画像合成装置の連結動作を行うためのデータを生成して、制御用パラメータとして、4台の画像合成装置に対して出力する。また、4台のモニタ装置すなわち第1のモニタ装置21、第2のモニタ装置22、第3のモニタ装置23、第4のモニタ装置24は、
図9に示したものと同一のものであって構わない。なお、画像合成装置およびモニタ装置の台数については4台に限るものではなく、任意の複数台から構成するようにしても構わない。
【0050】
4台の画像合成装置すなわち第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14それぞれは、入力部として、素材S1〜素材S16、素材S17〜素材S32、素材S33〜素材S48、素材S49〜素材S64それぞれを入力するための入力端子VIN1〜入力端子VIN16と、他の3台の画像合成装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14の3台の画像合成装置)それぞれからの合成画像を入力するためのCAS用入力端子CAS−IN1、CAS用入力端子CAS−IN2、CAS用入力端子CAS−IN3と、制御端末30からの制御用パラメータを入力するためのCONT用入力端子CONT−INと、が備えられている。
【0051】
また、4台の画像合成装置すなわち第1の画像合成装置11、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14それぞれは、出力部として、対応する4台のモニタ装置すなわち第1のモニタ装置21、第2のモニタ装置22、第3のモニタ装置23、第4のモニタ装置24それぞれと接続して、モニタ表示用合成画像を出力するための出力端子VOUTと、他の3台の画像合成装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14の3台の画像合成装置)それぞれへ連結用の合成画像を出力するためのCAS用出力端子CAS−OUT1〜CAS用出力端子CAS−OUT3と、が備えられている。
【0052】
つまり、第1の画像合成装置11は、CAS用出力端子CAS−OUT1を、第2の画像合成装置12のCAS用入力端子CAS−IN1に接続して、第2の画像合成装置12向けの合成画像MV1−CAS2を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT2を、第3の画像合成装置13のCAS用入力端子CAS−IN1に接続して、第3の画像合成装置13向けの合成画像MV1−CAS3を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT3を、第4の画像合成装置14のCAS用入力端子CAS−IN1に接続して、第4の画像合成装置14向けの合成画像MV1−CAS4を転送する。
【0053】
同様に、第2の画像合成装置12は、CAS用出力端子CAS−OUT1を、第1の画像合成装置11のCAS用入力端子CAS−IN1に接続して、第1の画像合成装置11向けの合成画像MV2−CAS1を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT2を、第3の画像合成装置13のCAS用入力端子CAS−IN2に接続して、第3の画像合成装置13向けの合成画像MV2−CAS3を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT3を、第4の画像合成装置14のCAS用入力端子CAS−IN2に接続して、第4の画像合成装置14向けの合成画像MV2−CAS4を転送する。
【0054】
同様に、第3の画像合成装置13は、CAS用出力端子CAS−OUT1を、第1の画像合成装置11のCAS用入力端子CAS−IN2に接続して、第1の画像合成装置11向けの合成画像MV3−CAS1を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT2を、第2の画像合成装置12のCAS用入力端子CAS−IN2に接続して、第2の画像合成装置12向けの合成画像MV3−CAS2を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT3を、第4の画像合成装置14のCAS用入力端子CAS−IN3に接続して、第4の画像合成装置14向けの合成画像MV3−CAS4を転送する。
【0055】
同様に、第4の画像合成装置14は、CAS用出力端子CAS−OUT1を、第1の画像合成装置11のCAS用入力端子CAS−IN3に接続して、第1の画像合成装置11向けの合成画像MV4−CAS1を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT2を、第2の画像合成装置12のCAS用入力端子CAS−IN3に接続して、第2の画像合成装置12向けの合成画像MV4−CAS2を転送する。また、CAS用出力端子CAS−OUT3を、第3の画像合成装置13のCAS用入力端子CAS−IN3に接続して、第3の画像合成装置13向けの合成画像MV4−CAS3を転送する。
【0056】
次に、制御端末30は、
図1において説明したように、4台の画像合成装置(すなわち、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置)それぞれに対するレイアウトデータを生成して、それぞれの制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4として、CONT用出力端子CONT−OUTから4台の画像合成装置それぞれのCONT用入力端子CONT−INに対して出力するものである。
【0057】
制御端末30において生成する該レイアウトデータは、4台の画像合成装置すなわち第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14それぞれ向けの制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4となる4種類のレイアウトデータからなり、4種類のレイアウトデータそれぞれは、映像フレーム制御V1〜映像フレーム制御V16と、音声レベルバー制御A1〜音声レベルバー制御A16と、ON制御M1〜ON制御M4と、テキスト制御と、時計制御と、背景制御と、を含んで構成される。
【0058】
ここで、映像フレーム制御V1〜映像フレーム制御V16は、第1の画像合成装置11向けの場合は、素材S1〜素材S16からそれぞれの縮小画像すなわち映像フレームVF1〜映像フレームVF16を生成するための制御データであり、また、第2の画像合成装置12向けの場合は、素材S17〜素材S32からそれぞれの縮小画像すなわち映像フレームVF1〜映像フレームVF16を生成するための制御データであり、また、第3の画像合成装置13向けの場合は、素材S33〜素材S48からそれぞれの縮小画像すなわち映像フレームVF1〜映像フレームVF16を生成するための制御データであり、また、第4の画像合成装置14向けの場合は、素材S49〜素材S64からそれぞれの縮小画像すなわち映像フレームVF1〜映像フレームVF16を生成するための制御データである。
【0059】
また、音声レベルバー制御A1〜音声レベルバー制御A16は、第1の画像合成装置11向けの場合は、素材S1〜素材S16それぞれに重畳された音声信号からそれぞれの音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像を生成するための制御データであり、また、第2の画像合成装置12向けの場合は、素材S17〜素材S32それぞれに重畳された音声信号からそれぞれの音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像を生成するための制御データであり、また、第3の画像合成装置13向けの場合は、素材S33〜素材S48それぞれに重畳された音声信号からそれぞれの音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像を生成するための制御データであり、また、第4の画像合成装置14向けの場合は、素材S49〜素材S64それぞれに重畳された音声信号からそれぞれの音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL16の画像を生成するための制御データである。
【0060】
また、ON制御M1〜ON制御M3は、それぞれ、他の3台の画像合成装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合は、第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14の3台の画像合成装置)に対して出力する合成画像として、指定した有効な画像領域(すなわちON制御M1〜ON制御M3に基づいて生成した合成キーにより指定した画像領域)に存在している映像フレームと音声レベルバーの画像との合成を指示するための制御データである。また、ON制御M4は、接続したモニタ装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合は、第1のモニタ装置21)に対して出力するモニタ表示用合成画像として、指定した有効な画像領域(すなわちON制御M4に基づいて生成した合成キーにより指定した画像領域)に存在している映像フレームと音声レベルバーの画像との合成を指示するための制御データである。
【0061】
また、テキスト制御は、接続したモニタ装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合は、第1のモニタ装置21)に対して出力するモニタ表示用合成画像に重畳する文字画像を生成するための制御データである。また、背景制御は、接続したモニタ装置(例えば、第1の画像合成装置11の場合は、第1のモニタ装置21)に対して出力する映像信号のうち、合成画像および文字画像が存在していない領域を着色する背景画像を生成するための制御データである。
【0062】
なお、制御端末30は、例えば
図3に例示するようなレイアウト画面から、各画像合成装置(第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)それぞれに対する制御用パラメータCONT1〜CONT4に該当するレイウアトデータを生成する機能を有している。
図3は、
図2に示すモニタ用画像合成システムを構成する4台のモニタ装置のうち第1のモニタ装置21に画面表示したレイアウト画面の一例を示す模式図である。
図3に示すレイアウト画面においては、16素材分の縮小画像すなわち映像フレームが、4列×4行に配置され、各映像フレームの左右両側にそれぞれの映像フレームに対応する音声レベルバーの画像が配置され、さらに、各映像フレームの上側にそれぞれの映像フレームに対応するテキスト画像(文字画像)が配置されている例を示している。また、映像フレーム、音声レベルバー画像、テキスト画像が配置されていない領域は、背景の色が着色されている。
【0063】
なお、
図3のレイアウト画面においては、16素材分の縮小画像すなわち映像フレームのうち、第1行目の4素材分の映像フレームMV1−1〜映像フレームMV1−4の領域には、第1の画像合成装置11の入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれに入力された素材S1〜素材S4に関する映像フレームが配置され、また、第2行目の4素材分の映像フレームMV2−1〜映像フレームMV2−4の領域には、第2の画像合成装置12の入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれに入力された素材S17〜素材S20に関する映像フレームが配置され、また、第3行目の4素材分の映像フレームMV3−1〜映像フレームMV3−4の領域には、第3の画像合成装置13の入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれに入力された素材S33〜素材S36に関する映像フレームが配置され、また、第4行目の4素材分の映像フレームMV4−1〜映像フレームMV4−4の領域には、第4の画像合成装置14の入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれに入力された素材S49〜素材S52に関する映像フレームが配置される場合を示している。
【0064】
制御端末30は、
図3に示したようなレイアウト画面に基づいて、第1の画像合成装置11用の映像フレーム制御V1〜V16(素材S1〜素材S16に関する縮小率、位置を算出するための配置座標)、音声レベルバー制御A1〜A16(素材S1〜素材S16に関する音声レベルの座標を算出するための配置座標)、ON制御(素材S1〜素材S16に関する映像フレーム、音声レベルバー画像の配置の有無情報、および、他の画像合成装置からの合成画像の配置の有無情報)、テキスト制御(素材S1〜素材S16に関する文字画像を合成するための文字情報や配置座標)、背景制御(背景の着色情報)を、第1の画像合成装置11向けの制御用パラメータCONT1として生成して、第1の画像合成装置11に対して出力する。
【0065】
同様に、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14用の映像フレーム制御V1〜V16(素材S17〜素材S32、素材S33〜素材48、素材49〜素材64それぞれに関する縮小率、位置を算出するための配置座標)、音声レベルバー制御A1〜A16(素材S17〜素材S32、素材S33〜素材48、素材49〜素材64それぞれに関する音声レベルバーの座標を算出するための配置座標)、ON制御(素材S17〜素材S32、素材S33〜素材48、素材49〜素材64それぞれに関する映像フレーム、音声レベルバー画像の配置の有無情報、および、他の画像合成装置からの合成画像の配置の有無情報)、テキスト制御(素材S17〜素材S32、素材S33〜素材48、素材49〜素材64それぞれに関する文字を合成するための文字情報や配置座標)、背景制御(背景の着色情報)を、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14それぞれ向けの制御用パラメータCONT2〜制御用パラメータCONT4として生成して、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14それぞれに対して出力する。
【0066】
(モニタ用画像合成システムにおける合成画像の生成動作例の説明)
次に、
図3のレイアウト画面に示したような合成画像を、
図2に示したモニタ用画像合成システムにおいて生成するまでの動作例について、
図4〜
図8の模式図を用いて順を追って説明する。
【0067】
まず、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第2の画像合成装置12が第1の画像合成装置11向けの合成画像を生成する動作の一例について、
図4を用いて説明する。
図4は、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第2の画像合成装置12において生成する合成画像の一例を示す模式図である。
【0068】
制御端末30は、第2の画像合成装置12向けの制御用パラメータCONT2として、素材S17〜素材S32のうち、素材S17〜素材20の4個の素材について、映像フレームと音声レベルバーの画像との合成を有効にするON制御M1を生成する。さらに、制御端末30は、第2の画像合成装置12向けの制御用パラメータCONT2として、素材S17〜素材20の4個の素材について、
図4に示すモニタ画面の第2行目に横並びに映像フレームと音声レベルバーの画像との合成画像を配置するように、縮小率、配置位置を算出するための配置座標を示す映像フレーム制御V1〜V4と音声レベルバー制御A1〜A4とを生成する。しかる後、制御端末30は、生成した制御用パラメータCONT2を第2の画像合成装置12に対して出力する。
【0069】
その結果、第2の画像合成装置12においては、制御端末30から入力された制御用パラメータCONT2を基にして、少なくとも、第1のIN用画像生成処理部1101〜第4のIN用画像生成処理部1104それぞれにおいて、入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれからの素材S17〜素材S20に関する映像フレームVF1〜映像フレームVF4が、
図4に示すモニタ画面の第2行目に位置する4素材分の映像フレームMV2−1〜映像フレームMV2−4の領域に配置され、素材S17〜素材S20に関する音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL4の画像が、映像フレームMV2−1〜映像フレームMV2−4それぞれの領域の左右両側に配置される形で生成される。
【0070】
しかる後、第2の画像合成装置12は、制御端末30からの制御用パラメータCONT2を基にして、第1のCAS用画像合成処理部111において、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれから出力される映像フレームVF1〜VF16、音声レベルバーAL1〜AL16の画像のうち、有効な画像領域として
図4に示すモニタ画面の第2行目に位置する4素材分の映像フレームMV2−1〜映像フレームMV2−4の領域に存在する映像フレームVF1〜映像フレームVF4と音声レベルバーAL1〜AL4の画像とのそれぞれに関する合成画像を生成する。なお、該合成画像が存在していない領域には0x004の背景データが挿入される。その結果、
図4に示したようなレイアウトからなる合成画像が、第1の画像合成装置11用の合成画像MV2−CAS1として、第2の画像合成装置12のCAS用出力端子CAS−OUT1から第1の画像合成装置11のCAS用入力端子CAS−IN1に入力される。
【0071】
次に、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第3の画像合成装置13が第1の画像合成装置11向けの合成画像を生成する動作の一例について、
図5を用いて説明する。
図5は、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第3の画像合成装置13において生成する合成画像の一例を示す模式図である。
【0072】
制御端末30は、第2の画像合成装置12向けの制御用パラメータCONT2の場合と同様に、第3の画像合成装置13向けの制御用パラメータCONT3として、素材S33〜素材S48のうち、素材S33〜素材36の4個の素材について、映像フレームと音声レベルバーの画像との合成を有効にするON制御M1を生成する。さらに、制御端末30は、第3の画像合成装置13向けの制御用パラメータCONT3として、素材S33〜素材36の4個の素材について、
図5に示すモニタ画面の第3行目に横並びに映像フレームと音声レベルバーの画像との合成画像を配置するように、縮小率、配置位置を算出するための配置座標を示す映像フレーム制御V1〜V4と音声レベルバー制御A1〜A4とを生成する。しかる後、制御端末30は、生成した制御用パラメータCONT3を第3の画像合成装置13に対して出力する。
【0073】
その結果、第3の画像合成装置13においては、第2の画像合成装置12の場合と同様に、制御端末30から入力された制御用パラメータCONT3を基にして、少なくとも、第1のIN用画像生成処理部1101〜第4のIN用画像生成処理部1104それぞれにおいて、入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれからの素材S33〜素材S36に関する映像フレームVF1〜映像フレームVF4が、
図5に示すモニタ画面の第3行目に位置する4素材分の映像フレームMV3−1〜映像フレームMV3−4の領域に配置され、素材S33〜素材S36に関する音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL4の画像が、映像フレームMV3−1〜映像フレームMV3−4それぞれの領域の左右両側に配置される形で生成される。
【0074】
しかる後、第3の画像合成装置13は、制御端末30からの制御用パラメータCONT3を基にして、第1のCAS用画像合成処理部111において、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれから出力される映像フレームVF1〜VF16、音声レベルバーAL1〜AL16の画像のうち、有効な画像領域として
図5に示すモニタ画面の第3行目に位置する4素材分の映像フレームMV3−1〜映像フレームMV3−4の領域に存在する映像フレームVF1〜映像フレームVF4と音声レベルバーAL1〜AL4の画像とのそれぞれに関する合成画像を生成する。なお、該合成画像が存在していない領域には0x004の背景データが挿入される。その結果、
図5に示したようなレイアウトからなる合成画像が、第1の画像合成装置11用の合成画像MV3−CAS1として、第3の画像合成装置13のCAS用出力端子CAS−OUT1から第1の画像合成装置11のCAS用入力端子CAS−IN2に入力される。
【0075】
次に、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第4の画像合成装置14が第1の画像合成装置11向けの合成画像を生成する動作の一例について、
図6を用いて説明する。
図6は、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第4の画像合成装置14において生成する合成画像の一例を示す模式図である。
【0076】
制御端末30は、第2の画像合成装置12向けの制御用パラメータCONT2の場合と同様に、第4の画像合成装置14向けの制御用パラメータCONT4として、素材S49〜素材S64のうち、素材S49〜素材52の4個の素材について、映像フレームと音声レベルバーの画像との合成を有効にするON制御M1を生成する。さらに、制御端末30は、第4の画像合成装置14向けの制御用パラメータCONT4として、素材S49〜素材52の4個の素材について、
図6に示すモニタ画面の第4行目に横並びに映像フレームと音声レベルバーの画像との合成画像を配置するように、縮小率、配置位置を算出するための配置座標を示す映像フレーム制御V1〜V4と音声レベルバー制御A1〜A4とを生成する。しかる後、制御端末30は、生成した制御用パラメータCONT4を第4の画像合成装置14に対して出力する。
【0077】
その結果、第4の画像合成装置14においては、第2の画像合成装置12の場合と同様に、制御端末30から入力された制御用パラメータCONT4を基にして、少なくとも、第1のIN用画像生成処理部1101〜第4のIN用画像生成処理部1104それぞれにおいて、入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれからの素材S49〜素材S52に関する映像フレームVF1〜映像フレームVF4が、
図6に示すモニタ画面の第4行目に位置する4素材分の映像フレームMV4−1〜映像フレームMV4−4の領域に配置され、素材S49〜素材S52に関する音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL4の画像が、映像フレームMV4−1〜映像フレームMV4−4それぞれの領域の左右両側に配置される形で生成される。
【0078】
しかる後、第4の画像合成装置14は、制御端末30からの制御用パラメータCONT4を基にして、第1のCAS用画像合成処理部111において、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれから出力される映像フレームVF1〜VF16、音声レベルバーAL1〜AL16の画像のうち、有効な画像領域として
図6に示すモニタ画面の第4行目に位置する4素材分の映像フレームMV4−1〜映像フレームMV4−4の領域に存在する映像フレームVF1〜映像フレームVF4と音声レベルバーAL1〜AL4の画像とのそれぞれに関する合成画像を生成する。なお、該合成画像が存在していない領域には0x004の背景データが挿入される。その結果、
図6に示したようなレイアウトからなる合成画像が、第1の画像合成装置11用の合成画像MV4−CAS1として、第4の画像合成装置14のCAS用出力端子CAS−OUT1から第1の画像合成装置11のCAS用入力端子CAS−IN3に入力される。
【0079】
次に、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第1の画像合成装置11が、当該装置内において生成した合成画像と他の3台の画像合成装置(すなわち、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14)それぞれから入力される合成画像とを合成した合成画像を生成する動作の一例について、
図7を用いて説明する。
図7は、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第1の画像合成装置11において、当該装置内で生成した合成画像と他の3台の画像合成装置それぞれから入力される合成画像とを合成した合成画像の一例を示す模式図である。すなわち、
図7は、当該第1の画像合成装置11において生成した合成画像と
図4〜
図6に示した他の3台の画像合成装置それぞれから入力された合成画像とを、制御端末30からの制御用パラメータCONT1として指示されたレイアウトデータに基づいて合成した合成画像の例を示している。
【0080】
制御端末30において、第2の画像合成装置12向けの制御用パラメータCONT2の場合と同様に、第1の画像合成装置11向けの制御用パラメータCONT1として、素材S1〜素材S16のうち、素材S1〜素材4の4個の素材について、映像フレームと音声レベルバーの画像との合成を有効にするとともに、当該第1の画像合成装置11にて生成した合成画像と他の3台の画像合成装置(すなわち、第2の画像合成装置12〜第4の画像合成装置14)それぞれから入力される合成画像との合成を有効にするON制御M4を生成する。さらに、制御端末30は、第1の画像合成装置11向けの制御用パラメータCONT1として、素材S1〜素材4の4個の素材について、
図7に示すモニタ画面の第1行目に横並びに映像フレームと音声レベルバーの画像との合成画像を配置するように、縮小率、位置を算出するための配置座標を示す映像フレーム制御V1〜V4と音声レベルバー制御A1〜A4とを生成する。さらに、制御端末30は、第1の画像合成装置11向けの制御用パラメータCONT1として、合成画像の各画像領域に重畳して配置する文字画像を指示するテキスト制御、および、合成画像が存在していない領域に設定する背景色を指示する背景制御を生成する。しかる後、制御端末30は、生成した制御用パラメータCONT1を第1の画像合成装置11に対して出力する。
【0081】
その結果、第1の画像合成装置11においては、第2の画像合成装置12の場合と同様に、制御端末30から入力された制御用パラメータCONT1を基にして、少なくとも、第1のIN用画像生成処理部1101〜第4のIN用画像生成処理部1104それぞれにおいて、入力端子VIN1〜入力端子VIN4それぞれからの素材S1〜素材S4に関する映像フレームVF1〜映像フレームVF4が、
図7に示すモニタ画面の第1行目に位置する4素材分の映像フレームMV1−1〜映像フレームMV1−4の領域に配置され、素材S1〜素材S4に関する音声レベルバーAL1〜音声レベルバーAL4の画像が、映像フレームMV1−1〜映像フレームMV1−4それぞれの領域の左右両側に配置される形で生成される。
【0082】
しかる後、第1の画像合成装置11は、制御端末30からの制御用パラメータCONT1を基にして、OUT用画像合成処理部115において、第1のIN用画像生成処理部1101〜第16のIN用画像生成処理部1116それぞれから出力される映像フレームVF1〜VF16、音声レベルバーAL1〜AL16の画像のうち、有効な画像領域として
図7に示すモニタ画面の第1行目に位置する4素材分の映像フレームMV1−1〜映像フレームMV1−4の領域に存在する映像フレームVF1〜映像フレームVF4と音声レベルバーAL1〜AL4の画像とのそれぞれに関する合成画像を生成する。さらに、OUT用画像合成処理部115においては、当該第1の画像合成装置11において生成した合成画像に対して、有効な画像領域として
図7に示すモニタ画面の第2行目〜第4行目それぞれの領域に存在する合成画像すなわち他の3台の画像合成装置(つまり第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれから入力された
図4〜
図6に示す合成画像(合成画像MV2−CAS1、合成画像MV3−CAS1、合成画像MV4−CAS1)とも合成される。その結果、
図7に示したようなレイアウトからなる合成画像が、モニタ画面の第1行目〜第4行目の領域それぞれに、4台の画像合成装置(第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)それぞれにおいて生成された合成画像をさらに合成した合成画像として生成される。なお、
図7に示すように、合成画像が存在していない領域には0x004の背景データが挿入される。
【0083】
つまり、
図7に示す合成画像は、4台の画像合成装置(すなわち第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)の連結動作によって、素材S1〜素材S4、素材S17〜素材S20、素材S33〜素材S36、素材S49〜素材S52を基にして第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14それぞれにおいて生成した映像フレームと音声レベルバーの画像との合成画像それぞれを最終的に第1の画像合成装置11上において合成したものであって、該合成画像が存在していない領域は0x004の背景データとなっている。なお、生成する合成画像に関しては、モニタ対象となる64個の素材S1〜素材S64のうち、いずれの素材を組み合わせた合成画像であっても、制御端末30にて生成する制御用パラメータCONT1〜CONT4において任意に選択して設定することにより、生成することが可能である。
【0084】
次に、
図8は、
図2に示すモニタ用画像合成システムの第1の画像合成装置11において、
図7に示した映像フレームおよび音声レベルバーの画像の合成画像上に文字画像を重畳させた合成画像の一例を示す模式図である。制御端末30は、第1の画像合成装置11向けの制御用パラメータCONT1として、前述したように、さらに、合成画像それぞれの画像領域の上側に文字画像を配置するテキスト制御も生成して、第1の画像合成装置11に対して出力している。
【0085】
その結果、第1の画像合成装置11においては、制御端末30からの制御用パラメータCONT1に含まれているテキスト制御を基にして、OUT用画像合成処理部115において、
図8に示すように、
図7に示したモニタ画面の第1行目〜第4行目のそれぞれに4素材分ずつ位置する合計16個の素材に関する映像フレーム、音声レベルバーの合成画像の領域それぞれの上側に、前記テキスト制御によって指示された文字画像TBT−1〜文字画像TBT−16が重畳して挿入される。なお、映像フレームの画像、音声レベルバーの画像、文字画像が配置されていない領域には0x004の背景データが挿入されている。
【0086】
また、制御端末30は、第1の画像合成装置11向けの制御用パラメータCONT1として、前述したように、さらに、合成画像が配置されていない領域すなわち0x004の背景データが挿入されている領域に、指定した背景色を設定するという背景制御も生成して、第1の画像合成装置11に対して出力している。したがって、
図8に示した合成画像のレイアウトにおいて、背景データ0x004が挿入されている合成画像未配置の領域に対して、制御用パラメータCONT1の背景制御を基にして生成された背景色を合成する。その結果、
図3に示したレイアウト画面と同じレイアウトからなる合成画像が生成されることになる。生成された該合成画像は、第1の画像合成装置11用のモニタ表示用合成画像MV1−OUTとして、出力端子VOUTから第1のモニタ装置21に対して出力され、モニタ画面に表示される。
【0087】
以上のように、本実施形態においては、制御端末30から4台の画像合成装置(第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14)それぞれに入力されるレイアウトデータに関する制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4に基づいて、第1の画像合成装置11は、他の3台の画像合成装置(すなわち第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)と連結動作を行うことにより、対象とする素材のいずれについても自由に取り込んで、任意の素材の組み合わせに関する合成画像を生成して、第1のモニタ装置21に表示することができる。すなわち、本実施形態によるモニタ用画像合成システムは、4台の画像合成装置間の連結動作を行う仕組みを備えているので、本発明に関連する現状の技術として
図9に示した画像合成システムの場合とは異なり、大きなモニタ用スイッチャ40を備えることが不要になり、対象とする素材数の変動に対して、大規模な改修工事を行うことなく、より柔軟に対応することが可能になる。
【0088】
なお、
図4〜
図8に示した合成画像の生成動作は、制御端末30からの制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4に基づいて、第1の画像合成装置11において、当該第1の画像合成装置11自身が生成した合成画像のみならず、他の3台の画像合成装置(すなわち第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれが生成した合成画像も含む形で、合成画像を生成する例を示した。しかし、かくのごとき動作は、第1の画像合成装置11に限るものではなく、他の3台の画像合成装置(すなわち第2の画像合成装置12、第3の画像合成装置13、第4の画像合成装置14)それぞれにおいても、全く同様の合成画像の生成動作を実施することができることは言うまでもない。また、対象とする素材の総個数が64個であり、かつ、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置それぞれが16個ずつの素材を入力する場合について説明したが、かくのごとき素材数(対象とする素材の総個数、各画像合成装置が入力する素材数)は一例を示すものであって、いずれも、任意の数を用いても構わないことも言うまでもない。
【0089】
(本実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態によるモニタ用画像合成システムにおいては、次のような効果が得られる。
【0090】
レイアウト画像を基にして任意のレイアウトデータを生成して出力することが可能な制御端末30からの制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4に基づいて、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置を連結して動作させることができる。而して、例えば、64個の素材S1〜素材S64のうち、任意に選択した素材S1〜素材S4、素材S17〜素材S20、素材S33〜素材S36、素材S49〜素材S52の組み合わせからなる複数個の素材を基にして、それぞれの映像フレーム、音声レベルバーの画像に関する合成画像を生成して、第1のモニタ装置21に画面表示することができる。また、他のモニタ装置(すなわち、第2のモニタ装置22、第3のモニタ装置23、第4のモニタ装置24)においても、同様に、制御端末30からの制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4に基づいて、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置を連結して動作させることにより、任意の組み合わせの素材を基にして、それぞれの映像フレーム、音声レベルバーの画像に関する合成画像を生成して、モニタ画面に表示することができる。
【0091】
また、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14それぞれにおいては、制御端末30からの制御用パラメータCONT1〜制御用パラメータCONT4に基づいて、それぞれの任意の組み合わせの素材を基にして生成した映像フレーム、音声レベルバーの画像に関する合成画像上に、さらに、任意の文字画像を重畳させて画面表示することも可能であり、かつ、合成画像が存在していない領域に対して任意の背景色を設定することも可能である。
【0092】
なお、前述したように、本発明によるモニタ用画像合成システムにおいては、互いに連結動作させる画像合成装置の台数として、本実施形態の一例として示したような、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置を連結して動作させる場合に限るものではない。すなわち、各画像合成装置の間を連結するための連結用回路部(すなわち、第iのCAS用画像合成処理部11iおよび第iのCAS用キー生成部115i:iは自然数)と、連結用端子(連結用出力端子CAS−OUTiおよび連結用入力端子CAS−INi)と、を備え、かつ、制御端末30において制御用パラメータを該連結用回路部の構成に応じて編集する機能を備えることにしている。したがって、対象とする素材数に応じて任意の台数の画像合成装置を、互いの連結動作が可能な状態にして設置することができる。
【0093】
例えば、素材数が64個を超えて増加した場合には、増加した素材数に応じて、4台を超える台数の画像合成装置を設置し、前記連結用回路部を増設するとともに、制御端末30からの制御用パラメータを、素材数、画像合成装置の台数に応じて変更して生成することにより、各画像合成装置間を互いに連結動作させることが容易に可能であり、対象とする素材数の増加に対する拡張性を有する仕組みを実現することができる。
【0094】
また、第1の画像合成装置11〜第4の画像合成装置14の4台の画像合成装置それぞれに入力する素材数についても、同様であり、16個に限るものではなく、各画像合成装置それぞれが、任意の素材数を入力するように構成することが可能であることも改めて説明するまでもない。
【0095】
以上のように、本実施形態におけるモニタ用画像合成システムにおいては、複数台の画像合成装置を互いに連結動作させることにより、対象とする全ての素材を、該画像合成装置間で共有することができるので、本発明に関連する現状の技術として
図9に示したようなモニタ用スイッチャ30は不要になる。その結果、対象とする素材数の変動に伴う大規模な改修工事を行うことも不要になり、素材数の変動に対しても容易に対応することが可能な融通性に富むシステムを構築することができる。
【0096】
さらには、本実施形態におけるモニタ用画像合成システムにおいては、複数台の画像合成装置それぞれにおいて扱っている各素材に関する映像フレームと音声レベルバーの画像そのものではなく、各素材に関する映像フレームと音声レベルバーの画像とを合成した合成画像を、複数台の画像合成装置間に受け渡すことによって、対象とする素材を共有するという仕組みを採用しているので、本発明に関連する現状の技術として
図9に示したモニタ用画像合成システムに比して、各装置間に跨る配線数を大幅に削減することも可能になる。
【0097】
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。