【実施例】
【0015】
本発明の遊技場における島ユニット間のメダル移送設備の実施例を
図1〜21,
図33,34,35の図面に基づいて説明する。
本実施例は、研磨島ユニットKUを中心にしてその左右に各一台の中間島ユニットMUと端末島ユニットEUを配置5台の島ユニットで一グループを形成した例である。そして、研磨島ユニットKUのメダル研磨装置KSによってメダルを研磨清掃させながら、研磨したメダルを全島ユニットへ使用できるように補給し、又他の島ユニットの回収ホッパーに貯えられた使用済みのメダルを研磨島ユニットに効率的に送って(回収して)研磨した後、他の島ユニットへ補給できる設備である。
図33〜35に実施例の島ユニット内にある2本の一本コンベヤSCとメダルの受け渡しをする重要なブリッジコンベヤBCと,副リフトFL又は主リフトMLと,補給ホッパーHHと,回収ホッパーKHと,回収リフトKLと,落下路との配置構造を示している。他の中間島ユニットMU,端末島ユニットEUにおけるブリッジコンベヤBCまわりの配置構造も
図34,
図35に示すように
図33と同様の構造となっている。尚、バイパス路については省略している。
【0016】
特に、本実施例ではいずれかの島ユニットからの補給命令の信号がなければ制御部のソフトで全回収モードにでき、又補給命令があっても右メダル送り,左メダル送りいずれでも片側補給モード、他側は回収モードの補給回収並行モードにもできることによってメダル回収優先にでき、メダル補給とメダル回収の処理時間のバランスをとっている。
【0017】
加えて、研磨島ユニットのメダル研磨装置が作動停止又は作動不良の場合は手動操作又は制御部の検出器によって制御部は、回収ホッパーの払出器は
図18,19,20に示すように回収ホッパーのメダルをメダル研磨装置に送らずにバイパス路へ送って回収ホッパーの使用済みのメダルを各島ユニットの補給ホッパーへ送り込んで、遊技機・メダル貸機の使用を可能とし、遊技者の遊技を続行できるようにしている。従って、本実施例のメダルの種々のモードでの補給送りの
図7,8,9,10,11,12,13,16はメダル研磨装置の作動停止・作動不良の場合でも可能としている。上記の図面(
図7〜16、
図33〜35)は正常なメダル研磨装置の作動でのメダルの流れの状態であり、不良不作動の場合でのバイパス路でのメダル流れは省略しているが、同じメダル流れを可能としている。但し、その場合は研磨されないメダルの使用となっている。
更に、補給も同じメダル送り側にある補給命令(補給信号を発生)がある複数の補給ホッパーへメダル補給も同時にできるものとしている。
【0018】
尚、一本コンベヤが不良の状態の場合では、各島独立で補給ホッパー→供給コンベヤ→回収コンベヤ→主リフト→ブリッジコンベヤ→取り込み器→補給ホッパーの島循環モードにすることで研磨されないメダルで遊技の続行ができるようにしている。
更に、主リフト・ブリッジコンベヤも不良又は使えない状態でも、補給ホッパー→供給コンベヤ→回収コンベヤ→回収リフト→回収ホッパーと補給ホッパー内のメダルを移送することで、補給ホッパー残量メダルでもって所定時間遊技ができるようにしている。
【0019】
(実施例の構造と符号の説明)
Gは実施例の遊技場における島ユニット間のメダル移送設備、mは使用するメダル、YSは遊技場、Pはスロットル機の遊技機、Kは同遊技機の一方の横に設置されるメダル貸出しを行う貸機、Sは遊技機Pと貸機Kとを向い合せに多数台ST上に列設させた島、STは同島の機器の設置台、Uは各島Sに端に設けた島ユニット(総称名)、UCは同島ユニットの島ユニットケーシング、KUは島ユニットUの中のメダル研磨装置KSを備えた研磨島ユニット、MUは島ユニットUの中の中間島ユニット、EUは島ユニットUの中の端末島ユニット、HHは各島ユニットに設けた補給ホッパー、HCは同補給ホッパーHHに貯えたメダルをその島Sの遊技機P・貸機Kへ供給する供給コンベヤ、KCは遊技機P・貸機Kから排出される使用済みメダルの回収コンベヤ、KHは各島ユニットに設けられる使用済みメダルを貯える回収ホッパー、KH1は回収ホッパーKHの下部に設けられてホッパー内のメダルを切り出して排出する払出器、KH2は同払出器から排出されるメダルを主リフトMLの下部投入口ML3へ落下させる落下路、KH3は払出器KH1の駆動部、KLは回収コンベヤKCからのメダルを上方に持ち上げて回収ホッパーKHへ投入するための回収リフト、FLは研磨島ユニットに設けられたメダル研磨装置KSで研磨されたメダルを上方へ移動させる無端垂直コンベヤML1を縦筒状ケーシング内に設けた副リフト、MLは中間島ユニットMUと端末島ユニットEUに設けられたメダルを上方へ移動させる無端垂直コンベヤML1を縦筒状ケーシング内に設けた主リフト、ML1は前記無端垂直コンベヤ、ML2は同無端垂直コンベヤML1のメダルを保持するリフト板、ML3は主リフトMLの下部に設けたメダル投入の下部投入口、ML4は主リフトMLの一本コンベヤSCの高さより低い位置に設けたメダルの投入のための中間投入口、ML5は主リフトMLの一本コンベヤSCの高さより高い位置の上部に設けたメダルの吐出口となる上部吐出口、ML6は同吐出口からメダルを一本コンベヤSCの終端からややコンベヤ送りの方向に離れたコンベヤの往路位置に落下させるために主リフトMLの上部にあるメダルを旋回させて廻して前記位置上方で吐出するためのメダルガイドの上部吐出路である。
【0020】
SCは島ユニットUの上部間でのメダル移送のための一本コンベヤであって、正逆両方向にメダル送りができるようになっている。SC1は一本コンベヤのメダル落下・盗難を防ぐための箱型のケーシング、SC2は一本コンベヤSCの正逆モータを用いた駆動部、SC3,SC4は一本コンベヤSCの終端から落下するメダルを下方の中間投入口ML4又は回収ホッパーKHに誘導する落下路、BCは各島ユニット内の一本コンベヤSCのやや上方に設けたブリッジコンベヤ、BC1,BC2はそのブリッジコンベヤの両終端からのメダルを下方の一本コンベヤSCの終端からやや手前位置のコンベヤ上へ落下誘導する落下路、BC3はブリッジコンベヤの中間に設けられてブリッジコンベヤで送られるメダルをその中間位置で所要数取り込んで下方にメダルを排出させる取り込みメダルカウンター付きで、全メダルを取り込むと取り込み完了信号を制御部CONへ送るようにしている取り込み器、BC31は取り込み板で、基端で枢支されている。BC32は同取り込み板BC31を枢支点まわりに回動して取り込み/通過を切替える電磁ソレノイドである。BC4は同取り込み器から排出されるメダルを下方の補給ホッパーHHに落下誘導する取り込みメダル落下管、BC5はブリッジコンベヤBCの正逆できる駆動部、BC6は端末島ユニットに設けられた各ユニットの取り込み器BC3の作動不良等により取り込み損ねたメダルを回収ホッパーKHへ流すメダルの落下路である。KSは回収ホッパーKHの使用済みメダルを研磨清掃して排出する排出メダル量を制御部CONで制御できるメダル研磨装置、KS1は同メダル研磨装置からのメダルを主リフトMLの下部投入口へ投入するまでのメダル排出路である。HLSは補給ホッパーHHに設けられ、貯えられたメダル量が所定レベル以下になると不足信号を発生する補給レベルセンサー、KCSは回収ホッパーKHに設けられ、貯えられたメダルが所定以上になるとメダル量が所定レベル以上に達したことの信号を発生する回収コイン量センサーである。
【0021】
CONは、実施例の種々のコンベヤ,払出器KH1,取り込み器BC3,主リフトML,回収リフトKL,メダル研磨装置KS等の機器の作動/停止の制御及びメダル送りの方向を制御し、又補給レベルセンサーHLS,回収コイン量センサーKCS及び移送するメダルをカウントしているメダルカウンター,機器の良/不良の各種センサー,制御ソフト,種々のモードのメダル送りを強制的に選択できるモード選択ボタンBT1〜BT9からの信号,時刻,タイマーに応じて及び機器の作動・方向を手動操作優先モードとすることで手動操作でも制御を切替えられるようにしているコンピュータを用いた制御部である。BT1〜BT9は種々のメダル送りのモードに強制的にできるようにするモード選択ボタンである。強制モードにする前に動いているモードを終了させてから指定のモードへ移行する。
モード選択ボタンBT1〜BT9を選択することで、各モードのソフトで選択されたモードでメダル移送を行うようになっている。又、通常は全回収モードで使用済みメダルを回収するモードとし、補給信号が発生すると補給回収並行モードで研磨したメダルを補給する
図13の通常運用ソフトで運用させる。各種メダル送りモードにしたい場合は、モード選択ボタンBT1〜BT9を選択することで、そのメダル送りにできるようになっている。又、手動操作優先モードを選択することで、ソフト運用でなく、各機器のハードの作動/不作動ボタン,方向切換ボタンの手動操作で各機器を独立して作動させることも可能にしている。これによって、機器の点検作業・調整作業又は強制作動も可能としている。
【0022】
(取り込み器と補給レベルセンサーの構造と作動の説明)
図15に示す補給レベルセンサーと取り込み器との構造と動作について説明する。
補給ホッパーHHには補給レベルセンサーHLSが取付けられ、貯えられたメダルのレベルが所定レベル(設定レベル)以下になると補給レベルセンサーHLSが貯えられたメダルmとの接触がなくなり、レベル以下となったことを示す不足信号(補給信号)を発生させ、その信号を制御部CONに送る。制御部CONはこれを受け、補給信号を発生させた島ユニットへのメダル補給送りのモードにする。それと同時にブリッジコンベヤBCの途中にある取り込み器BC3の取り込み板BC31を電磁ソレノイドBC32を通電して回動させて、斜めにしてブリッジコンベヤBCで送られるメダルをメダル落下管BC4の方へ誘導して取り込んで落下させる。
【0023】
メダル落下管BC4からメダルが落下すると下方の補給ホッパーHHへ投入され、補給ホッパーHHのメダルレベルが上昇し、補給レベルセンサーHLSが再びメダルmに接触するようになるとその接触信号(ON信号)を制御部CONに送ると、制御部CONはその接触信号(ON信号)から15秒間程の時間取り込み板BC31を斜めにして、ブリッジコンベヤBCに送られているメダルを補給ホッパーHHへ投入する。この15秒終了をもって補給終了の信号とする。補給終了とともに電磁ソレノイドBC32を作動させ、取り込み板BC31をメダル送り面レベルに水平にして、ブリッジコンベヤBCのメダル通過を以後可能とする。
尚、島ユニットの1回の補給ホッパーHHへのメダル補給枚数は250〜350枚程としている。
【0024】
(遊技場における営業前作業/
図13参照)
遊技場YSの営業開始する前又は前日の営業終了後において、中間島ユニットMU,端末島ユニットEUの回収ホッパーKHの使用済みメダルを研磨島ユニットKUの回収ホッパーKHへ移動させ、中間島ユニットMU,端末島ユニットEUの回収ホッパーKHのメダル量レベルを低めにする。次に、全ての島ユニット(研磨島ユニットKU,中間島ユニットMU,端末島ユニットEU)の補給ホッパーHH内のメダルを研磨済みメダルで満すように準備する。
【0025】
そのため、まず
図10に示す全回収モードにして中間島ユニットMU,端末島ユニットEUの回収ホッパーKHのメダルを研磨島ユニットKUの回収ホッパーKHへ移動させて、中間島ユニットMU,端末島ユニットEUの回収ホッパーKHのメダル量を減らす。
次に、全回収モードを終了させて
図8に示すように左右切換えの左右切換補給モードにする。又は、
図7,9に示すような左方向の片側補給モード及び右方向の片側補給モードにしてメダル研磨装置KSによって研磨されたメダルを副リフトFLとブリッジコンベヤBCと一本コンベヤSCを用いて補給側へ送る。そして、各島ユニットのブリッジコンベヤBCの途中の取り込み器BC3から研磨されたメダルを所定枚数取り込んでメダル落下管BC4を経て補給ホッパーHHへ落下させることで、各島ユニットの補給ホッパーHHに所定量の研磨したメダルを貯えて遊技準備する。
【0026】
同じ一本コンベヤSCで回収モードと補給モードとの切換える場合、実行中の回収モード又は補給モードがあれば終了させてモードを切換えることが好ましい。回収送りを一時終了させるには、回収されている側(下流側)の回収ホッパーKHの下部の払出器KH1の払出しを停止し、主リフトML,ブリッジコンベヤBC,一本コンベヤSCを回収送り方向に所定時間駆動させることで、下流側(端末側)の回収ホッパーKHから払出されていた使用済みのメダルは上流側(研磨島ユニット側)の回収ホッパーKHへ送られて、所定時間後に回収モードは終了できる。その後に、補給送りモードにすればよい。又は、回収モードを直ちに中断してコンベヤ上に回収途中のメダルを残して、送りを逆にして補給モードとしてもよい。
【0027】
逆に、補給送りモードが残っていて、回収送りモードに切換えるにはしばらくの時間補給送りを続行すると、補給送り途中の研磨済みメダルはブリッジコンベヤBCの途中にある取り込み器BC3から所要量のメダルが取り込まれてメダル落下管BC4を介して補給ホッパーHHへ落下する。補給信号(レベル不足信号)があった全補給ホッパーHHにメダルが補給される(補給レベルセンサーHLSのメダル再接触後の15秒経過する)と補給終了となり、回収モードに切換えられる。即ち、補給命令(信号)があった全島ユニットのブリッジコンベヤBCの取り込み器BC3の取り込み完了(補給終了)の信号を制御部CONが確認して、補給すべき島ユニットからの取り込み器BC3からの全取り込み完了(補給終了)をもって補給の一時終了を確認する。その後、回収モードに切換える。
【0028】
(遊技場営業中でのメダル制御)
営業中は、
図13に示すように補給命令(いずれかの島ユニットの補給ホッパーHHの補給レベルセンサーHLSからのメダル量がレベル以下になった信号の発生)がない限り、常時
図10に示す全回収モードのメダル送りでもって通常作動とする。但し、全回収モードでいずれかの島ユニットの回収ホッパーKHの回収コイン量センサーKCSがレベル以上(超過状態)になったことを示すレベル以上信号を発生させたときは、その下流側(端末に近い方)の回収ホッパーKHからの使用済みメダルの払出しを中止し、レベル以上信号を発生させた回収ホッパーKHのメダル払出と払出されたメダルの研磨島ユニットKU(上流)への移動させ、レベル以上信号を発生させた回収ホッパーKHのメダル量が減ってレベル以下になれば、下流側の回収ホッパーKHからのメダルの回収送りを再開させるようにしている。
次に、
図14に示すようにいずれかの島ユニットUの補給ホッパーHHの補給レベルセンサーHLSからレベル以下の信号が発生した場合、その信号によりその信号を発生させた島ユニットの補給ホッパーHHへメダルを送るメダル送りにする。これは上記常時全回収モード(
図10)のメダル送りをしているのを上記の補給レベルセンサーHLSの信号を受けると、回収モードの修了処理(次のメダル補給に支障がないようにコンベヤ・リフト途中のメダルを回収ホッパーKHにとりあえず格納するまでの処理)を行った後、又は前記の如く直ちに終了処理せず補給送りとする。
図7,9,11,12の如き片側補給モード(
図7),補給回収並行モード(
図11,
図12),同一方向の複数補給(
図9,11,12),左右切換補給モード(
図8)にして信号を発した補給ホッパーHHへ研磨したメダルを補給し、所定レベル以上のメダル量にする。
この補給が完了すると、全回収モード(
図10)へ戻す。
【0029】
(全回収モード/
図10参照)
図10に示すこのモードは、各島ユニットの回収ホッパーに使用済みのメダルが多く貯っている状況で行われる場合(即ち、閉店時での使用済みメダルが各島の回収ホッパーKHに多く収容されている状況で行われる場合)と、遊技中に補給信号が発生していない補給送りの必要とされていない時間帯になされる通常モードである。
この場合、全ての一本コンベヤSC及び研磨島ユニットKUを除いたブリッジコンベヤBCはすべて研磨島ユニット方向にメダルを送る方向となっている。端末側(下流側)の島ユニットの回収ホッパーKH内のメダルは、払出器KH1から払い出されて、その落下路KH2より主リフトMLの下部投入口ML3に投入される。
そして、主リフトMLの上部吐出口ML5から吐出されたメダルは、上部吐出路ML6を経てブリッジコンベヤBCのコンベヤ上に落下し、同ブリッジコンベヤBCで運ばれて終端から一本コンベヤSCへ落されて研磨島ユニットKU方向へ送られ、次の島ユニットで一本コンベヤSCの終端から落下して次の島ユニットの回収ホッパーKHへ貯えられる。
この島ユニット内のメダル移動が端末島ユニットEUから中間島ユニットMUへ、中間島ユニットMUから研磨島ユニットKUへなされて、下流側(端末側)の回収ホッパーKHの使用済みメダルが研磨島ユニットKUの回収ホッパーKHへ集められる(
図10参照)。
【0030】
このように、各島ユニットの回収ホッパーKHのメダルを研磨島ユニットKUの回収ホッパーKHに集めるのは、メダル研磨するメダル研磨装置KSは研磨島ユニットKUにしかないからである理由の他に、補給命令はそれ程頻発に発生せず、及び使用されたメダルが少量連続的に発生するメダルの回収研磨処理の方が長い処理時間がかかるから遊技中はこの全回収モードにする方が効率的であることによっている。
【0031】
この全回収モードで、いずれかの島ユニットの回収ホッパーKHの回収コイン量センサーKCSが所定レベル以上となっている信号(満杯に近くなっていることを示す信号)を発生させた場合は、その下流側島ユニットの回収ホッパーKHの払出器KH1を停止し、回収送り途中のメダルのみを上流側の島ユニットの回収ホッパーKHへ送り込んでしまう。但し、所定レベル以上になっている信号を発生させた回収ホッパーKHの払出器KH1だけは作動させて、貯えられたメダルを払い出して研磨島ユニットKUの方へ送ると、所定レベル以上となったこの回収ホッパーKHのメダル量のレベルが払出しによって低下して、回収コイン量センサーKCSが所定レベルより低くなっている信号となると、制御部CONは元の全回収モードに戻して全回収モードとする。
【0032】
上記全回収モードにおいて、いずれかの島ユニットの補給ホッパーHHの補給レベルセンサーHLSがレベル以下信号を発生させると、制御部CONは回収モードを一時終了させ(前記の処理手順を行って)、又は直ちに回収送りを中断し、レベル以下信号を発生させた島ユニットの側の方向への補給モードとする。その場合、
図11,
図12の如く補給しない側は回収モードのままにし、補給する側(右側)のみ補給モードとする。
図11,12の如く補給回収並行モードにする。研磨島ユニットKUのメダル研磨装置KSを作動し、副リフトFLを作動させ、右側の中間島ユニットMU,端末島ユニットEUの主リフトMLも作動させ、一本コンベヤSC及びブリッジコンベヤBCを右方向送りとする。
これによって、研磨島ユニットKUのメダル研磨装置KSから排出される所定枚数の研磨されたメダルは、副リフトFL,ブリッジコンベヤBC,一本コンベヤSC,中間島ユニットMUの主リフトMLの中間投入口ML4,その上部吐出口ML5,ブリッジコンベヤBC,その途中の取り込み器BC3を介して中間島ユニットMUの補給ホッパーHHへ所要数のメダルを落下させる。
【0033】
端末島ユニットEUへの補給命令(信号)がなければ、これで補給終了する。端末島ユニットEUにも補給命令(信号)が発生していれば、中間島ユニットMUのブリッジコンベヤBCの終端から次の一本コンベヤSC,端末島ユニットEUの主リフトの中間投入口ML4,ブリッジコンベヤBC,取り込み器BC3を介して端末島ユニットEUの補給ホッパーHHへ所定枚数のメダルが落下して、補給されるメダルの総数は制御部がこの右方向での補給枚数が計算され、メダル研磨装置KSからその枚数の研磨されたメダルが排出されるようにしている。
【0034】
一方、この補給回収並行モードでは左側の中間島ユニットMU,端末島ユニットEUは回収モードと同じようなメダル送りのままである。そのメダル移動を
図12の左側に示している。左側の端末島ユニットEU・中間島ユニットMUの回収ホッパーKHのメダルは各島の回収ホッパーKHを経て、研磨島ユニットKUの回収ホッパーKHへ送られる。この回収モードのメダル送りは一本コンベヤSC及びブリッジコンベヤBCとも右方向へのメダル送りである。
このように、左側は回収モードにして右側を補給モードにする利点は、研磨島ユニットの回収ホッパーKHへのメダルは出入が同時になされるので、回収ホッパーのメダル貯量の容量を比較的に小さくできる。及び、補給と回収が同時並行にできるので、回収効率がよいというメリットがある。この逆方向の補給回収モードが
図11に示している。
【0035】
尚、補給モードは
図11又は
図12に代え、
図7,9に示す右方向(又は左方向)で補給のみで回収モードなしの片側補給モードでも可能である。
【0036】
補給モードは、上記の補給回収並行モード,片側補給モードに代え、全回収モードを終了させて
図8に示すように左方向及び右方向の片側補給モードをメダル送り方向を正逆切換えるだけで連続して左右切換方式で補給モードにする方式もある。
この左右切換補給モードは遊技場の終了時点で研磨島ユニットKUの回収ホッパーのメダルを研磨してメダルを全島ユニットの補給ホッパーHHへ配給するモードでもあり、翌日の遊技場の前準備のモードでもある。
【0037】
図16に示すメダル送りは一本コンベヤSCが搬送トラブルになった場合、各島ユニット単独で補給ホッパーHHのメダルを供給コンベヤHCで遊技機Pへ供給して遊技機Pが使えるようにし、使用済みのメダルは回収コンベヤKCで回収され、回収リフトKLで同じ島の回収ホッパーKHへ戻し、同回収ホッパーKHの使用したメダルを払出器KH1,主リフトML,ブリッジコンベヤBCでもって補給ホッパーHHへ戻してメダルの循環使用可能にする島循環モードである。
これは、研磨島ユニットKU以外の島ユニットではメダルは研磨されないが、遊技者の遊技を中断させることなくできる島循環モードである。
【0038】
更に、
図17のメダル送りは一本コンベヤSC,ブリッジコンベヤBCがともに作動不良・トラブルになった場合、補給ホッパーHHに貯えた残量メダルを使用して、供給コンベヤHC・回収コンベヤKC・回収リフトKL・回収ホッパーKHと流してしばらくの間遊技機P・貸機Kにメダルを送れて遊技できるためのモードである。
【0039】
図22に示す島ユニットのシステムは、研磨島ユニット1台,中間島ユニット左右各1台,端末島ユニット左右各1台の前記実施例の既設のシステムに、端末島ユニット内部にメダル研磨装置KSを追加し、しかも内部を研磨島ユニット同様に改造し、メダル研磨装置の排出メダルを持ち上げる別の主リフトMLも増設して左右両方向できる研磨島ユニットにし、その右側に中間島ユニットと端末島ユニットを一本コンベヤSCで接続して島ユニットを拡張した例である。
【0040】
図23,24は島ユニットの他の配置例を示すので、本発明における島ユニットの配置の自由度は高く、島ユニット間を一本コンベヤSCで接続できるものであれば種々の配置例を可能としている。又、一グループで複数の研磨島ユニットを設けることも可能である。
【0041】
図25〜32は従来の遊技場の島ユニット間を2本の往路専用と復路専用の空中ラインSCWの例であり、本出願人の旧開発のシステム例である。
図25は2本空中ラインSCWのメダル移送設備の斜視図である。
図26は島の設置台上の背中合せの遊技機Pとメダル貸機Kと供給ラインSHLと回収ラインSKLの2本の空中ラインSCWの設置説明図である。HSは供給ラインSHLの途中に設けた取り込み器BC3の末端のメダルシュートで、遊技機PのメダルホッパーHPと、貸機K内のメダルホッパーHKとにメダルを供給している。
【0042】
図27は従来の2本空中コンベヤSCWにおける研磨島ユニットKUの内部のメダル状態を示す構造説明図である。以下、本発明と同じ機器のものには同じ符号を付している。
図28は同じく従来の2本空中コンベヤSCWの中間島ユニットMUの内部構造を示す説明図である。
図29は同じく従来の2本空中コンベヤSCWの端末島ユニットEUの内部構造を示す説明図である。
図30は従来の2本空中コンベヤSCWを用いたメダルの供給(補給)送りと回収送りを示す説明図である。
図31は従来の2本空中コンベヤSCWを用いた供給(補給)送りを示す説明図である。
図32は従来の2本の空中コンベヤSCWを用いた回収送りを示す説明図である。
【0043】
この従来の2本空中コンベヤSCWを用いた従来の島ユニット間のメダル移送設備では、各島ユニットには2本の空中コンベヤSCWが入り込み、それぞれ独立したメダル送りを形成するので、内部構造が複雑であり、製造コストが高いものとなるという問題点があった。
この点、本願発明では構造をシンプルにし、送りを正逆方向に切換だけで独立送りでないので、その制御もシンプルなものにできる。