【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の遠隔健康管理システムは、
被管理者の住居内の居室に設置され、当該被管理者の当該居室における活動を検知する活動検知センサを含む複数種類のセンサを有するセンサ装置と、
前記住居から遠隔した場所に設置された管理装置と、
前記センサ装置が取得したデータを前記管理装置へ送信するデータ送信部と、
を備え、
前記管理装置は、
経時的に蓄積された前記データに基づいて、前記データを検知した検知期間の各日を示す第一軸と一日の時刻を示す第二軸とで構成されるマップを生成する生成部を有し、
前記マップには、前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動の有無以外の情報であって前記活動が検知された前記居室に関連する情報が表示される。
【0007】
この構成によれば、マップには被管理者の活動の有無に加えて、その活動時の他の情報(例えば活動が検知された居室の温度、照度、湿度等)が表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、マップを確認することにより、被管理者の活動の有無に加えて、活動が検知された居室の環境を知ることができ、被管理者の健康状態を把握し易くなる。また、このマップは、検知期間の各日を示す第一軸と一日の時刻を示す第二軸とで構成されている。このため、家族等は、マップを介して、被管理者の生活リズムの変化を視覚的に把握し易くなる。このように、この構成によれば、家族等は、マップを確認することで、安心して被管理者の日常的な健康状態を見守ることができる。
【0008】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記センサ装置は、前記活動検知センサに加えて、温度センサを有し、
前記マップには、前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動が検知された前記居室の温度が、当該温度の高低を示す表示効果に基づいて識別可能に表示されても良い。
【0009】
この構成によれば、マップには、被管理者の活動時の居室の温度が、当該温度の高低を示す表示効果(色、模様等)に基づいて識別可能に表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動の有無に加えて、活動時の居室の温度を視覚的に確認することができ、被管理者の日常的な健康状態や行動(エアコン利用の有無や頻度等)を把握し易くなる。このように、この構成によれば、家族等は、マップを確認することで、安心して被管理者の日常的な健康状態や行動を見守ることができる。
【0010】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記センサ装置は、前記活動検知センサに加えて、照度センサを有し、
前記マップには、前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動が検知された前記居室の照度が、当該照度の高低を示す表示効果に基づいて識別可能に表示されても良い。
【0011】
この構成によれば、マップには、被管理者の活動時の居室の照度が、当該照度の高低を示す表示効果(色、模様等)に基づいて識別可能に表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動の有無に加えて、活動時の居室の照度を視覚的に確認することができ、被管理者の日常的な健康状態や行動(天井灯利用の有無等)を把握し易くなる。このように、この構成によれば、家族等は、マップを確認することで、安心して被管理者の日常的な健康状態や行動を見守ることができる。
【0012】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記センサ装置は、前記活動検知センサに加えて、温度センサと湿度センサとを有し、
前記管理装置の前記生成部は、前記温度センサの出力と前記湿度センサの出力とから暑さ指数を算出し、
前記マップには、前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動が検知された前記居室の暑さ指数が、当該暑さ指数の高低を示す表示効果に基づいて識別可能に表示されても良い。
【0013】
この構成によれば、マップには、被管理者の活動時の居室の暑さ指数が、当該暑さ指数の高低を示す表示効果(色、模様等)に基づいて識別可能に表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動の有無に加えて、活動時の居室の暑さ指数を視覚的に確認することができ、被管理者の日常的な健康状態を把握し易くなる。このように、この構成によれば、家族等は、マップを確認することで、安心して被管理者の日常的な健康状態を見守ることができる。
【0014】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記マップは、前記検知期間の各日時で区画される複数のグリッドにより構成され、
前記各グリッドには、当該グリッドが示す時間帯における各前記居室で検知された前記居室に関連する情報の高低が、当該情報の高低を示す表示効果に基づいて識別可能に表示されても良い。
【0015】
この構成によれば、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動が検知された居室の温度、照度、暑さ指数等の変化を更に把握し易くなり、安心して被管理者の日常的な健康状態を見守ることができる。
【0016】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記住居は複数の居室を有し、
各前記居室には、それぞれ前記センサ装置が設置されていても良い。
【0017】
この構成によれば、被管理者が住居内の複数の居室を移動した場合、活動が検知された各居室のデータが収集されて、そのデータに基づいて、被管理者の移動に追従した情報を示すマップが生成される。このため、遠隔地にいる家族等は、被管理者の生活リズムの変化を把握し易くなる。
【0018】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記マップには、前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動が検知された前記居室の場所が、当該居室の場所を示す表示効果に基づいて識別可能に表示されても良い。
【0019】
この構成によれば、マップには、被管理者の活動時の居室の場所(居間、トイレ、台所、寝室等)が、当該居室の場所を示す表示効果(色や模様等)に基づいて識別可能に表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動の有無の加えて、活動時の居室の場所を視覚的に確認することができ、被管理者の生活リズムの変化を把握し易くなる。
【0020】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
更に、前記管理装置と通信可能であり、かつ前記被管理者とは異なるオブザーバに対して情報を提示可能な端末装置を備え、
前記管理装置は、前記マップを前記端末装置へ送信するマップ送信部を有し、
前記端末装置には、前記マップが表示されても良い。
【0021】
この構成によれば、家族等は、端末装置に表示されたマップを見ることで、安心して被管理者の日常的な健康状態を見守ることができる。
【0022】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記端末装置は、現在の前記マップと過去の前記マップとを一画面内に並べて表示可能であっても良い。
【0023】
この構成によれば、遠隔地にいる家族等は、被管理者の生活リズムの変化を更に把握し易くなる。
【0024】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記管理装置の前記生成部は、前記センサ装置に含まれる前記複数種類のセンサ毎に前記マップを作成し、
前記端末装置は、複数の前記マップのいずれか一つを選択して表示するための選択部を有しても良い。
【0025】
この構成によれば、家族等は、観察したいマップを適宜に選択することができ、被管理者の日常的な健康状態を見守りやすくなる。
【0026】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
更に、前記住居に設置されたゲートウェイ装置を備え、
前記ゲートウェイ装置は、前記データ送信部を有し、前記センサ装置から取得したデータを前記管理装置へ送信しても良い。
【0027】
この構成によれば、センサ装置から取得したデータを確実に管理装置へ送信することができる。
【0028】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記データ送信部は、前記センサ装置に設けられても良い。
【0029】
この構成によれば、システムのコンパクト化を図ることができる。
【0030】
また、本発明の遠隔健康管理システムは、
被管理者の住居内の居室に設置され、当該被管理者の当該居室における活動を検知する活動検知センサと温度センサとを含む複数種類のセンサを有するセンサ装置と、
前記住居から遠隔した場所に設置された管理装置と、
前記センサ装置が取得したデータを前記管理装置へ送信するデータ送信部と、
前記管理装置と通信可能であり、かつ前記被管理者とは異なるオブザーバに対して情報を提示可能な端末装置と、
を備え、
前記住居は複数の居室を有し、
各前記居室には、それぞれ前記センサ装置が設置され、
前記管理装置は、
経時的に蓄積された前記データに基づいて、前記データを検知した検知期間の各日を示す第一軸と一日の時刻を示す第二軸とで構成されるマップを生成する生成部と、
前記マップを前記端末装置へ送信するマップ送信部と、
を備え、
前記端末装置は、
前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動が検知された前記居室の温度が、当該温度の高低を示す表示効果に基づいて識別可能に表示される前記マップと、
前記検知期間の各日時における前記活動の有無と対応づけて、前記活動が検知された前記居室の場所が、当該居室の場所を示す表示効果に基づいて識別可能に表示される前記マップと、を切り替えて表示可能である。
【0031】
この構成によれば、端末装置には、被管理者の活動時の居室の温度を例えば色や模様等の表示効果で提示するマップと、被管理者の活動時の居室の場所(居間、トイレ、台所、寝室等)を例えば色や模様等の表示効果で提示するマップとが切り替え可能に表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、これらのマップを総合的に観察することで、被管理者の日常的な行動(エアコン利用の有無や頻度等)や生活リズムの変化を把握し易くなる。したがって、この構成によれば、家族等は、端末装置に表示されたマップを見ることで、被管理者の認知症の初期症状等を発見しやすくなり、安心して被管理者の日常的な健康状態や行動を見守ることができる。
【0032】
また、本発明の遠隔健康管理システムは、
被管理者の住居内の居室に設置され、当該被管理者の当該居室における活動を検知する活動検知センサを少なくとも含むセンサ装置と、
前記住居から遠隔した場所に設置された管理装置と、
前記センサ装置が取得したデータを前記管理装置へ送信するデータ送信部と、
を備え、
前記住居は複数の居室を有し、
各前記居室には、それぞれ前記センサ装置が設置され、
前記管理装置は、
経時的に蓄積された前記データに基づいて、前記データを検知した検知期間の各日を示す第一軸と一日の時刻を示す第二軸とで構成されるマップを生成する生成部を有し、
前記マップには、前記検知期間の各日時において、前記活動が検知された各前記居室における活動量の大小が、当該活動量の大小を示す表示効果に基づいて識別可能に表示される。
【0033】
この構成によれば、被管理者が住居内の複数の居室を移動した場合、活動が検知された各居室のデータが収集されて、そのデータに基づいて、被管理者の移動に追従した情報を示すマップが生成される。そして、このマップでは、被管理者の活動量の大小が例えば色や模様等の表示効果で識別可能に表示される。このため、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動量の変化を把握し易くなり、安心して被管理者の日常的な健康状態を見守ることができる。
【0034】
また、本発明の遠隔健康管理システムにおいて、
前記マップは、前記検知期間の各日時で区画される複数のグリッドにより構成され、
前記各グリッドには、当該グリッドが示す時間帯における各前記居室で検知された活動量の積算値の大小が、当該積算値の大小を示す表示効果に基づいて識別可能に表示されても良い。
【0035】
この構成によれば、遠隔地にいる家族等は、被管理者の活動量の変化を更に把握し易くなり、安心して被管理者の日常的な健康状態を見守ることができる。