(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6577912
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】排水溝ユニット
(51)【国際特許分類】
E03F 5/046 20060101AFI20190909BHJP
E01C 11/22 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
E03F5/046
E01C11/22 A
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-125348(P2016-125348)
(22)【出願日】2016年6月24日
(65)【公開番号】特開2017-227076(P2017-227076A)
(43)【公開日】2017年12月28日
【審査請求日】2018年4月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】597165629
【氏名又は名称】株式会社ノナガセ
(74)【代理人】
【識別番号】100104363
【弁理士】
【氏名又は名称】端山 博孝
(72)【発明者】
【氏名】南出 顕経
【審査官】
石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−095312(JP,A)
【文献】
特開2004−076329(JP,A)
【文献】
実開平07−010014(JP,U)
【文献】
特開2004−257244(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03F 5/046
E03F 5/04
E01C 11/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面板と、この底面板の長手方向に沿う前後端から立ち上がる前面板及び背面板とを有する水路部と、
前記水路部を覆うカバー部とを備え、長手方向が道路延長方向に沿うように設置される排水溝ユニットであって、
前記カバー部の長手方向両端部の内面に長手方向に沿って垂下して設けられた垂下板に、鉛直方向に回動自在に設けられ、係合部を有するロック部材と、
前記ロック部材に対応して前記水路部の前記背面板に水平方向に設けられ、前記ロック部材の前記係合部が係合して前記カバー部が前記水路部から離脱するのを阻止するするストッパ部材とを備え、
前記垂下板には水平方向に載荷板が設けられ、
前記カバー部は前記載荷板を介して前記ストッパ部材に支持されていることを特徴とする排水溝ユニット。
【請求項2】
前記ロック部材は、その自重に抗して上向きの力を与えて回動させたとき前記ストッパ部材との係合が解除し、前記上向きの力を解放したとき自重により回動して前記ストッパ部材と係合することを特徴とする請求項1記載の排水溝ユニット。
【請求項3】
前記ロック部材は前記カバー部の長手方向内方側に係合凹部が、前記カバー部の長手方向外方側につまみ部がそれぞれ設けられたプレートからなり、
前記ストッパ部材は前記背面板から前記水路部内方に水平方向に突出する突出部を有するロッドからなり、
前記係合凹部に前記突出部が入り込むことにより、前記ロック部材が前記ストッパ部材に係合することを特徴とする請求項2記載の排水溝ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、排水溝ユニットに関し、より詳細には道路橋を含む道路の路肩や中央分離帯の側方に道路延長方向に沿って設置される排水溝ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
道路橋を含む道路の路肩や中央分離帯の側方に縁石機能を兼ねて設置される排水溝が知られている。この排水溝は鋼材を用いてユニットとして工場製作され、道路等の施工現場では多数の排水溝ユニットを直列に接続して設置される。
【0003】
排水溝ユニットは、基本的な構造として、底面板と、この底面板の長手方向に沿う前後端から立ち上がる前面板及び背面板とを有する水路部と、水路部を覆うカバー部とを備えており、長手方向が道路延長方向に沿うように設置される。
【0004】
排水溝ユニットは前述のように縁石機能を兼ねているのであるが、自動車が運転を誤って排水溝ユニットに乗り上げたり衝突したりすると、カバー部が水路部から離脱するおそれがある。このため、一般に、排水溝ユニットにはカバー部の離脱防止のためのロック機構が設けられている。
【0005】
例えば、特許文献1には、「上記水路部の各側壁にはそれぞれ、内側側方に突出する突出部を長手方向に沿うようにして設けると共に、各突出部には1ないし複数箇所に凹所を形成する一方、カバー部には上記突出部に対応する両側部にそれぞれ上記突出部に嵌合する断面倒U形又は倒L形をなし、上記凹所に嵌合可能である規制部材を設け、上記カバー部を水路部の正規位置に取付けたときには、各規制部材が前記突出部に嵌挿されて抜け止めされ、また上記カバー部を長手方向に一定量スライドさせると、各規制部材がそれぞれ凹所への嵌合位置に位置して抜きだし可能である」(請求項1)ロック機構を備えた排水溝ユニットが記載されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の排水溝ユニットは、ロック機構によってカバー部をロックし、あるいはロックを解除するにはカバー部を一定量長手方向にスライドさせなければならない。カバー部は重量物であり、したがってカバー部の水路部への取付け・取り外しの際には、併せてカバー部のロック・ロック解除をしなければならず、作業者に多大な労力を課すことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009ー84957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、カバー部の水路部へのロック・ロック解除を容易に行うことができ、したがってカバー部の水路部への取付け・取り外しも容易な排水溝ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、底面板と、この底面板の長手方向に沿う前後端から立ち上がる前面板及び背面板とを有する水路部と、
前記水路部を覆うカバー部とを備え、長手方向が道路延長方向に沿うように設置される排水溝ユニットであって、
前記カバー部の長手方向両端部の
内面に長手方向に沿って垂下して設けられた垂下板に、鉛直方向に回動自在に設けられ、係合部を有するロック部材と、
前記ロック部材に対応して前記水路部
の前記背面板に水平方向に設けられ、前記ロック部材の前記係合部が係合して前記カバー部が前記水路部から離脱するのを阻止するするストッパ部材とを備え
、
前記垂下板には水平方向に載荷板が設けられ、
前記カバー部は前記載荷板を介して前記ストッパ部材に支持されていることを特徴とする排水溝ユニットにある。
【0011】
また、前記ロック部材は、その自重に抗して上向きの力を与えて回動させたとき前記ストッパ部材との係合が解除し、前記上向きの力を解放したとき自重により回動して前記ストッパ部材と係合する構成を採ることができる。
【0012】
さらに、前記ロック部材は前記カバー部の長手方向内方側に係合凹部が、前記カバー部の長手方向外方側につまみ部がそれぞれ設けられたプレートからなり、
前記ストッパ部材は前記背面板から前記水路部内方に水平方向に突出する突出部を有するロッドからなり、
前記係合凹部に前記突出部が入り込むことにより、前記ロック部材が前記ストッパ部材に係合する構成を採ることができる。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、カバー部の水路部へのロック・ロック解除を容易に行うことができ、したがってカバー部の水路部への取付け・取り外しも容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図4】ロック機構部分を拡大して示す平面図である。
【
図8】別の実施形態を設置状態で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、この発明による排水溝ユニットの実施形態を示す平面図、
図2は同実施形態の正面図、
図3は設置状態を示す側面図である。排水溝ユニット10は、水路部11とカバー部12とを備えている。水路部11及びカバー部12は、いずれも鋼材を加工して作られた鋼製のものである。水路部11は底面板11aと、底面板11aの長手方向に沿う前後端から立ち上がる前面板11b及び背面板11cを有している。
【0017】
図3に示すように、排水溝ユニット10は、例えば道路橋における道路(舗装)50の路肩や中央分離帯の側方に、長手方向が道路延長方向に沿うように設置される。排水溝ユニット10の背面側に形成されるコンクリート構造物である地覆部51の表面は、舗装50の表面よりもレベルが高くなっていることから、これらに対応して背面板11cは前面板11bよりも高さが高くなっている。
【0018】
カバー部12は、頂板12aと、頂板12aの長手方向に沿う前後端から垂下する前面板12b及び背面板12cと、前面板12bの下端から舗装50側に直角に屈曲する水平板12dと、水平板12dの先端から垂下する位置決め板12eとを有している。カバー部12を水路部11に取り付けると、カバー部12の背面板12c及び位置決め板12eは水路部11の内方に入り込み、それぞれ水路部11の背面板11c及び前面板11bと重なり合った状態となる。
【0019】
水路部11の下方の床版53上に高さ調整モルタル52を敷設し、排水溝ユニット10が舗装50と地覆部51との間に設置された状態で、舗装50の表面と水平板12dの表面とがほぼ同一の高さレベルとなり、また頂板12aの表面と地覆部51の表面とがほぼ同一高さレベルとなる。
【0020】
カバー部12の前面板12bの下端部には、雨水などの導入孔13が長手方向に間隔を置いて複数(図示例では2つ)設けられている。道路(舗装)50に降った雨水はカバー部12の水平部12d及び導入孔13を通って水路部11に流れ込む。
【0021】
水路部11における前面板11bの前面側には、断面L字形の補強プレート14が設けられている。この補強プレート14は水路部11の内方に突出するピン15により前面板11bに固定され、前面板11b及び底面板11aの前部を覆っている。ピン15は長手方向に間隔を置いて複数(図示例では2つ)設けられ、これらのピン15は後述するようにカバー部12の水路部11への取付けの際に、位置決め部材となる。舗装50の転圧施工時に水路部11に向けての横方向の力が加わるが、補強プレート14はこの力に対抗して水路部11を補強するためのものである。
【0022】
カバー部12の位置決め板12eには、ピン15に対応して複数の切欠き16が下端から形成されている。カバー部12の水路部11への取付けの際は、切欠き16にピン15が嵌入し、カバー部12の位置決めがなされる。
【0023】
補強プレート14には長手方向に間隔を置いて複数(図示例では3つ)の切欠き17が上端から形成されている。一方、水路部11の前面板11b及びカバー部12の位置決め板12eには、切欠き17に対応して雨水等の導入孔18が形成されている。これらの切欠き17及び導入孔18は、舗装50が排水性(透水性)の場合に機能するもので、舗装50の内部に浸入した雨水等は切欠き17及び導入孔18を通って水路部11に流入する。したがって、舗装50が非排水性の場合には切欠き17及び導入孔18は設ける必要がない。
【0024】
カバー部12の上部内側には長手方向に間隔を置いて複数(図示例では3つ)のリブ板19が設けられている。これらのリブ板19はカバー部12を補強するためのもので、頂板12a、前面板12b及び背面板12cに3辺が固定されている。
【0025】
図4〜
図6にロック機構を拡大して示すように、カバー部12の長手方向両端部において、頂板12aの内面に長手方向に沿って垂下する垂下板20が設けられている。この垂下板20の下端には載荷板21が水平方向に設けられている。垂下板20にはプレートからなるロック部材22の上端部がピン23を介して支持され、ロック部材22は鉛直方向に回動自在となっている。載荷板21には切欠き溝24が形成され、ロック部材22は回動時に切欠き溝24に進入して、ロック部材22の回動を阻害しないようになっている。
【0026】
ロック部材22に対応して、水路部11の背面部11cの内面にはストッパ部材25が設けられている。ストッパ部材25は背面板11cから水平方向に突出する突出部25aと、この突出部25aの先端から水平方向に折曲された折曲部25bとを有するL字形のロッドからなっている。
【0027】
カバー部12を水路部11に取り付けると、載荷板21がストッパ部材25の突出部25a及び折曲部25bに亘って支持される。すなわち、カバー部12の荷重は、このストッパ部材25と前述した位置決めピン15とによって水路部11に伝達される。このカバー部12を水路部11に取り付けた状態で、ストッパ部材25の突出部25aは載荷板20の切欠き溝24の中間部を横切るように配置されている。
【0028】
ロック部材22は、
図7にも拡大して示すように、カバー部12の長手方向内方側に係合凹部22aが、カバー部12の長手方向外方側につまみ部22bがそれぞれ設けられている。つまみ部22bは、
図4に示すように、その先端部がカバー部12から外方に突出するように配置されている。
【0029】
ロック部材22は、これに自重のみが作用しているときは、
図7実線位置で示すように、ストッパ部材25の突出部25aが係合凹部22aに入り込んで、ロック部材22がストッパ部材25に係合した状態にある。そして、つまみ部22aの下部に指をあてがう等してロック部材22に上向きの力を加えて、ロック部材22を
図7鎖線位置で示すように回動させると係合が解除し、また、つまみ部22bから指を離して上向きの力を解放すると、ロック部材22は自重により前記とは逆方向に回動して係合凹部22aに突出部25aが入り込み係合状態となる。
【0030】
上記のようなロック部材22とストッパ部材25との係合・係合解除が確実となるように、ロック部材22の回動中心であるピン23の中心を通る鉛直面と、突出部25aの中心を通る鉛直面との間に所定大きさのオフセットSが設けられている。
【0031】
水路部11の背面板11cの外面には、その高さ方向中間部において、集水板26が設けられている。集水板26は背面板11cに上向きに傾斜して固定される傾斜部26aと、傾斜部26aの先端に連なる水平部26bとを有し、この集水板26は背面板11cの長手方向ほぼ全体に亘って水平に設けられている。
【0032】
水路部11の背面板11cには雨水等の導入孔27が設けられている。この導入孔27は集水板26の一方の端部側において傾斜部26aの直上に設けられている。水平部26bは地覆部51のコンクリートとの定着を良くするためのもので、水平部26bには定着用のL字形鉄筋(図示せず)を挿入するための複数の孔28が設けられている。
【0033】
従来の排水溝ユニットの場合、地覆部51と水路部11の背面板11cとの間から雨水等の水が浸入し、この水は水路部11の下方の高さ調整モルタル部52に流れ込む。高さ調整モルタル部52で使用されるモルタルは、一般に乾燥モルタルである。したがって高さ調整モルタル部52に水が流れ込むことによりモルタルが流動し、水路部11のレベルに狂いが生じてしまう場合がある。
【0034】
この実施形態では上記のような集水板26を設けることにより、地覆部51と水路部11の背面板11cとの間に浸入した水は、集水板26に受け止められ、導入孔27を通って水路部11に流れ込む。これにより、水が高さ調整モルタル部52に流れ込むのを阻止することができる。なお、排水溝ユニット1は水路部11に流れ込んだ水を一方向に流すため勾配を与えて設置されるので、導水孔27は下流側となる部分に1つ設ければよい。
【0035】
その他、
図1,
図2において符号30で示す部材は、隣接する排水溝ユニット1どうしを連結する際に連結部の長さを調整するための部材である。また、
図1,
図3において符号31で示す部材は、水路部11を地覆部51に定着させるための定着板で、定着用のL字形鉄筋(図示せず)を挿入するための孔33が設けられている。
【0036】
上記排水溝ユニット1において、カバー部12を水路部11に取り付ける際には、作業者二人のうち一方がカバー部12の一方の長手方向端部を、他方の作業者がカバー部12の他方の長手方向端部をそれぞれ手で持ち上げる。そして、つまみ部22bの下部に指をあてがってロック部材22を上向きに回動させ、その状態でカバー部12の位置決め板12eの切欠き16に水路部11の位置決めピン15を嵌め込んで位置決めするとともに、載荷板21をストッパ部材25に載せる。これと同時にもしくはその後、ロック部材22から指を離して上向きの力を解放する。これにより、ロック部材22が自重により下向きに回動して、係合凹部22aにストッパ部材25の突出部25aが入り込み、ロック部材22がストッパ部材25に係合する。このロック部材22とストッパ部材25との係合により、カバー部12が水路部11から離脱することが阻止される。
【0037】
カバー部12を水路部11から取り外す際には、ロック部材22を上向きに回動させてロック部材22とストッパ部材25との係合を解除し、その状態でカバー部12を持ち上げて水路部12から取り外す。
【0038】
図8は別の実施形態を示す側面図である。この実施形態では、カバー部32は、傾斜板32aと、傾斜板32aの長手方向に沿う前端から垂下する鉛直板32bと、鉛直板32bの下端から舗装50側に直角に屈曲する水平板32cと、水平板32cの先端から垂下する位置決め板32dとを有している。ロック部材22を回動可能に支持するための垂下板20は傾斜板32aの内面に設けられている。また、舗装50からの雨水等の導入孔13は鉛直板32bに設けられている。
【0039】
水路部11の構成は上記実施形態と同様であるが、この実施形態では、背面板11cの背面側に設置されるコンクリート構造物として壁高欄55が示されている。また、この実施形態では集水板26が傾斜部のみによって形成され、定着板31は背面板11cの高さ方向に間隔を置いた2つの高さ位置に設けられている。その他の構成は上記実施形態と同様であり、同一の部材には同一符号を付してある。
【0040】
以上のように、この発明の実施形態として示した排水溝ユニット10によれば、カバー部12の水路部11へのロック・ロック解除を容易に行うことができ、したがってカバー部12の水路部への取付け・取り外しも容易に行うことができる。また、ロック部材22は自重により回動してストッパ部材25に係合するので、カバー部12の水路部11への取付け時にロック部材22に加えた上向きの力を解放するだけで、カバー部12の取付けと同時にロックすることができる。
【0041】
さらに、ロック部材22が回動可能に取り付けられる垂下板20に載荷板21を設けてストッパ部材25に支持させるので、ストッパ部材25はカバー部12を水路部11にロックする機能のみならず、カバー部12の荷重を水路部11に伝達する機能を併せ持つこととなり、コンパクトで無駄のない構造とすることができる。
【0042】
上記実施形態は例示にすぎず、この発明は種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施形態ではストッパ部材をL字形のロッドで構成したが、これに限らず、屈曲部のない直状のロッド、あるいはU字形のロッド、さらにはロッドではなく板状のもの(この場合、ロック部材が係合する係合孔を設ける)としてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10:排水溝ユニット
11:水路部
11a:底面板
11b:前面板
11c:背面板
12:カバー部
12a:頂板
12b:前面板
12c:背面板
12d:水平板
12e:位置決め板
15:ピン
16:切欠き
20:垂下板
21:載荷板
22:ロック部材
23:ピン
25:ストッパ部材
50:舗装(道路)
51:地覆部