特許第6578034号(P6578034)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6578034
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】冷却塔用組立ユニット
(51)【国際特許分類】
   F28C 1/00 20060101AFI20190909BHJP
   F28F 25/00 20060101ALI20190909BHJP
【FI】
   F28C1/00
   F28F25/00
【請求項の数】5
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2018-71124(P2018-71124)
(22)【出願日】2018年4月2日
【審査請求日】2018年4月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000192590
【氏名又は名称】株式会社神鋼環境ソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 幸司
(72)【発明者】
【氏名】宮田 広大
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 壮一郎
(72)【発明者】
【氏名】望月 亨
【審査官】 森山 拓哉
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2004/0025466(US,A1)
【文献】 特開平06−264557(JP,A)
【文献】 特開平11−324310(JP,A)
【文献】 特開2016−023420(JP,A)
【文献】 特開平07−253292(JP,A)
【文献】 特開平08−151812(JP,A)
【文献】 米国特許第04243263(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0014869(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0083189(US,A1)
【文献】 米国特許第04173605(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28C 1/00
F28F 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びる複数の柱部材および横方向に延びる複数の梁部材が連結されて構成された塔躯体と、前記塔躯体の内部空間に配置され、内部に流通させた気体および水が熱交換する1以上の充填材とを備える冷却塔を組み立てるための冷却塔用組立ユニットであって、
少なくとも1つの前記柱部材と、
少なくとも1つの前記梁部材と、
回転軸線を有し、前記梁部材を、前記柱部材に対して第1角度をなす展開位置と、前記柱部材に対して前記第1角度より小さい第2角度をなす畳み位置との間で前記回転軸線まわりに回動可能に、前記柱部材と前記梁部材とを連結する少なくとも1つの連結部材と、
前記梁部材が前記展開位置にあるときに、前記柱部材に対して前記梁部材を固定する少なくとも1つの固定部材と、を備え
前記連結部材は、蝶番を含み、前記蝶番は、前記柱部材に固定される第1板体と、前記第1板体に対して回動可能に前記第1板体に連結された、前記梁部材に固定される第2板体を有し、前記第1板体と前記第2板体には、前記梁部材が前記展開位置にあるときに互いの中心が一致する保持孔が形成されており、前記固定部材は、前記各保持孔を挿通するボルトと、前記ボルトに螺合されるナットを含む、冷却塔用組立ユニット。
【請求項2】
前記塔躯体は、前記塔躯体の外部の気体を前記塔躯体の内部の前記充填材に案内する複数の板体と、前記柱部材から所定の方向に延び、複数の前記板体をそれぞれ下方から支持する複数の支持部材を有しており、
前記連結部材は、第1連結部材であり、前記固定部材は、第1固定部材であり、
少なくとも1つの前記支持部材と、
回転軸線を有し、前記支持部材を、前記柱部材に対して第3角度をなす展開位置と、前記柱部材に対して前記第3角度より小さい第4角度をなす畳み位置との間で前記回転軸線まわりに回動可能に、前記柱部材と前記支持部材とを連結する第2連結部材と、
前記支持部材が前記展開位置にあるときに、前記柱部材に対して前記支持部材を固定する第2固定部材と、を備える、請求項1に記載の冷却塔用組立ユニット。
【請求項3】
前記冷却塔用組立ユニットは、第1柱部材と第2柱部材とを含む、少なくとも2つの前記柱部材と、前記第1柱部材に対して回動可能に連結された第1梁部材と前記第2柱部材に対して回動可能に連結された第2梁部材とを含む、少なくとも2つの前記梁部材を備えており、
前記少なくとも1つの連結部材は、前記第1柱部材と前記第1梁部材とを連結する第1柱−梁連結部材と、前記第2柱部材と前記第2梁部材とを連結する第2柱−梁連結部材とを含み、
前記少なくとも1つの固定部材は、前記第1柱部材に対して前記第1梁部材を固定する第1柱−梁固定部材と、前記第2柱部材に対して前記第2梁部材を固定する第2柱−梁固定部材とを含み、
前記第1梁部材及び前記第2梁部材が前記第1柱部材と前記第2柱部材との間に配置された状態で前記第1梁部材に対して前記第2梁部材を回動可能に連結する梁−梁連結部材と、
前記第2梁部材が前記第1梁部材の延びる直線上に位置するときに、前記第1梁部材に対して前記第2梁部材を固定する梁−梁固定部材と、を備える、請求項1又は2に記載の冷却塔用組立ユニット。
【請求項4】
前記柱部材および前記梁部材の一方に設けられ、前記梁部材が前記展開位置にあるときに、前記柱部材および前記梁部材の他方に当接して、前記展開位置から、当該展開位置に対する前記畳み位置とは反対側への前記梁部材の回動を規制する展開用回動規制部を備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の冷却塔用組立ユニット。
【請求項5】
前記柱部材および前記梁部材の一方に設けられ、前記梁部材が前記畳み位置にあるときに、前記柱部材および前記梁部材の他方に当接して、前記畳み位置から、当該畳み位置に対する前記展開位置とは反対側への前記梁部材の回動を規制する畳み用回動規制部を備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の冷却塔用組立ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却塔の施工組立に用いる冷却塔用組立ユニットおよび冷却塔の施工組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場設備や建物の空調設備などに設けられた冷却器から排出された温かい循環水(温水)を冷却するために、冷却塔が用いられている。
【0003】
冷却塔は、例えば、上下方向に延びる複数の柱部材と横方向に延びる複数の梁部材とが連結されて構成された塔躯体と、塔躯体の頂部に設けられたファンと、塔躯体の上部に設けられた温水槽と、塔躯体の底部に設けられた冷水槽と、温水槽と冷水槽の上下間に亘って設けられた充填材を備えている。そして、ファンの稼働によって、冷却空気が例えば塔の側部から充填材を通じて塔の中央部へ導入されるとともに、温水槽から充填材へ温水が散水される。このようして、上方から下方へ流れている温水は、充填材にて冷却空気と接触することにより冷却される。冷却された水は、冷水槽に回収される。
【0004】
このような構成を有する冷却塔は、一般的には、その構成要素である上述した部材や装置などを工場などから施工現場まで個別に搬送し、当該施工現場で組み立てて施工される。施工現場では、冷却塔の施工時間をできるだけ短くすることが求められている。施工時間を短縮する冷却塔の施工組立方法としては、例えば特許文献1に示すように、塔躯体内に配置される充填材を六面体状の枠体に収容してユニット化する方法がある。工場において充填材をユニット化して施工現場に搬送することで、塔躯体に充填材を配置する時間の短縮が期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−158350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
冷却塔の施工組立においては、施工時間の一層の短縮化を図るべく、塔躯体の組み立てに費やされる時間の短縮化が望まれている。
【0007】
そこで、本発明は、冷却塔における塔躯体の組立時間を短縮することができる冷却塔用組立ユニットおよび冷却塔の施工組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る冷却塔用組立ユニットは、上下方向に延びる複数の柱部材および横方向に延びる複数の梁部材が連結されて構成された塔躯体と、前記塔躯体の内部空間に配置され、内部に流通させた気体および水が熱交換する1以上の充填材とを備える冷却塔を組み立てるための冷却塔用組立ユニットであって、少なくとも1つの前記柱部材と、少なくとも1つの前記梁部材と、回転軸線を有し、前記梁部材を、前記柱部材に対して第1角度をなす展開位置と、前記柱部材に対して前記第1角度より小さい第2角度をなす畳み位置との間で前記回転軸線まわりに回動可能に、前記柱部材と前記梁部材とを連結する少なくとも1つの連結部材と、前記梁部材が前記展開位置にあるときに、前記柱部材に対して前記梁部材を固定する少なくとも1つの固定部材と、を備える。
【0009】
上記の構成によれば、冷却塔用組立ユニットを工場などから施工現場に搬送する際には、梁部材を畳み位置に回動させ、冷却塔用組立ユニットをコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、梁部材を展開位置に回動させ、固定部材により柱部材に対して梁部材を固定することにより、柱部材と梁部材の互いの位置関係を、冷却塔の組立完成時の位置関係にすることができる。これにより、固定部材により固定された冷却塔用組立ユニットをそのまま冷却塔の一部に適用できる。このため、個別に施工現場に搬送された柱部材と梁部材とを施工現場で連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体の組立時間を短縮することができる。
【0010】
上記の冷却塔用組立ユニットにおいて、前記柱部材と前記梁部材には、それぞれ前記回転軸線上に中心を有する貫通孔が形成されており、前記連結部材は、前記各貫通孔を挿通するボルトと、前記柱部材に対して前記梁部材が回転可能に前記ボルトに螺合されるナットを含んでもよい。
【0011】
あるいは、前記連結部材は、蝶番を含んでもよい。
【0012】
上記の冷却塔用組立ユニットにおいて、前記柱部材と前記梁部材には、前記梁部材が前記展開位置にあるときに互いの中心が一致する保持孔が形成されており、前記固定部材は、前記各保持孔を挿通するボルトと、前記ボルトに螺合されるナットを含んでもよい。
【0013】
あるいは、上記の前記連結部材が蝶番を含む冷却塔用組立ユニットにおいて、前記蝶番は、前記柱部材に固定される第1板体と、前記第1板体に対して回動可能に前記第1板体に連結された、前記梁部材に固定される第2板体を有し、前記第1板体と前記第2板体には、前記梁部材が前記展開位置にあるときに互いの中心が一致する保持孔が形成されており、前記固定部材は、前記各保持孔を挿通するボルトと、前記ボルトに螺合されるナットを含んでもよい。
【0014】
上記の冷却塔用組立ユニットにおいて、前記塔躯体は、前記塔躯体の外部の気体を前記塔躯体の内部の前記充填材に案内する複数の板体と、前記柱部材から所定の方向に延び、複数の前記板体をそれぞれ下方から支持する複数の支持部材を有しており、前記連結部材は、第1連結部材であり、前記固定部材は、第1固定部材であり、少なくとも1つの前記支持部材と、回転軸線を有し、前記支持部材を、前記柱部材に対して第3角度をなす展開位置と、前記柱部材に対して前記第3角度より小さい第4角度をなす畳み位置との間で前記回転軸線まわりに回動可能に、前記柱部材と前記支持部材とを連結する第2連結部材と、前記支持部材が前記展開位置にあるときに、前記柱部材に対して前記支持部材を固定する第2固定部材と、を備えてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、冷却塔用組立ユニットを工場などから施工現場に搬送する際には、支持部材を畳み位置に回動させ、冷却塔用組立ユニットをコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、支持部材を展開位置に回動させ、第2固定部材により柱部材に対して支持部材を固定することにより、柱部材と支持部材の互いの位置関係を、冷却塔の組立完成時の位置関係にすることができる。これにより、第2固定部材により固定された冷却塔用組立ユニットをそのまま冷却塔の一部に適用できる。このため、個別に施工現場に搬送された柱部材と支持部材とを施工現場で連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体の組立時間を短縮することができる。
【0016】
前記冷却塔用組立ユニットは、第1柱部材と第2柱部材とを含む、少なくとも2つの前記柱部材と、前記第1柱部材に対して回動可能に連結された第1梁部材と前記第2柱部材に対して回動可能に連結された第2梁部材とを含む、少なくとも2つの前記梁部材を備えており、前記少なくとも1つの連結部材は、前記第1柱部材と前記第1梁部材とを連結する第1柱−梁連結部材と、前記第2柱部材と前記第2梁部材とを連結する第2柱−梁連結部材とを含み、前記少なくとも1つの固定部材は、前記第1柱部材に対して前記第1梁部材を固定する第1柱−梁固定部材と、前記第2柱部材に対して前記第2梁部材を固定する第2柱−梁固定部材とを含み、前記第1梁部材及び前記第2梁部材が前記第1柱部材と前記第2柱部材との間に配置された状態で前記第1梁部材に対して前記第2梁部材を回動可能に連結する梁−梁連結部材と、前記第2梁部材が前記第1梁部材の延びる直線上に位置するときに、前記第1梁部材に対して前記第2梁部材を固定する梁−梁固定部材と、を備えてもよい。
【0017】
上記の構成によれば、冷却塔用組立ユニットにおける第1柱部材と第2柱部材との間隔を狭めて、冷却塔用組立ユニットをコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、冷却塔用組立ユニットにおける第1柱部材と第2柱部材との間隔を広げて、第2梁部材が第1梁部材の延びる直線上に位置するときに、梁−梁固定部材により第1梁部材に対して第2梁部材を固定するため、第1柱部材と第2柱部材の間の間隔を、冷却塔の組立完成時の間隔にすることができる。このため、個別に施工現場に搬送された複数の柱部材を施工現場で梁部材により連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体の組立時間を短縮することができる。
【0018】
前記冷却塔用組立ユニットは、前記柱部材および前記梁部材の一方に設けられ、前記梁部材が前記展開位置にあるときに、前記柱部材および前記梁部材の他方に当接して、前記展開位置から、当該展開位置に対する前記畳み位置とは反対側への前記梁部材の回動を規制する展開用回動規制部を備えてもよい。この構成によれば、展開用回動規制部が、展開位置に対する前記畳み位置とは反対側への前記梁部材の回動を規制するため、梁部材を展開位置に位置付けることが容易になる。
【0019】
前記冷却塔用組立ユニットは、前記柱部材および前記梁部材の一方に設けられ、前記梁部材が前記畳み位置にあるときに、前記柱部材および前記梁部材の他方に当接して、前記畳み位置から、当該畳み位置に対する前記展開位置とは反対側への前記梁部材の回動を規制する畳み用回動規制部を備えてもよい。この構成によれば、畳み用回動規制部が、前記畳み位置から、当該畳み位置に対する前記展開位置とは反対側への前記梁部材の回動を規制するため、梁部材が畳み位置から畳み位置に対する展開位置とは反対側へ回動した場合に生じ得る部材同士の不要な干渉を避けることができる。
【0020】
また、本発明の一態様に係る冷却塔の施工組立方法は、上下方向に延びる複数の柱部材および横方向に延びる複数の梁部材が連結されて構成された塔躯体と、前記塔躯体の内部空間に配置され、内部に流通させた気体および水が熱交換する1以上の充填材とを備える冷却塔を組み立てるための冷却塔の施工組立方法であって、前記梁部材を、前記柱部材に対して第1角度をなす展開位置と、前記柱部材に対して前記第1角度より小さい第2角度をなす畳み位置との間で、所定の回転軸線まわりに回動可能に、前記柱部材と前記梁部材とを連結して、冷却塔用組立ユニットを製作する工程と、前記梁部材を前記畳み位置に回動させた状態で、前記冷却塔用組立ユニットを、施工現場に搬送する工程と、前記梁部材を前記畳み位置から前記展開位置に回動させる工程と、前記展開位置にある前記梁部材を、前記柱部材に対して固定する工程と、を有する。
【0021】
上記の方法によれば、冷却塔用組立ユニットを工場などから施工現場に搬送する際には、梁部材を畳み位置に回動させ、冷却塔用組立ユニットをコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、梁部材を展開位置に回動させ、固定部材により柱部材に対して梁部材を固定することにより、柱部材と梁部材の互いの位置関係を、冷却塔の組立完成時の位置関係にすることができる。これにより、固定部材により固定された冷却塔用組立ユニットをそのまま冷却塔の一部に適用できる。このため、個別に施工現場に搬送された柱部材と梁部材とを施工現場で連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体の組立時間を短縮することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、冷却塔における塔躯体の組立時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の第1実施形態に係る冷却塔用組立ユニットを用いて組み立てられた塔躯体の正面図である。
図2図1に示す塔躯体の概略上面図である。
図3】第1実施形態に係る冷却塔用組立ユニットのうちの第1組立ユニットの正面図である。
図4】第1実施形態に係る第1組立ユニットにおける外側柱部材と梁部材の連結箇所を拡大した図であり、(A)は、図3のIIIA部拡大図であり、(B)は、(A)のIIIB-IIIB矢視断面図である。
図5図3のIV部拡大図である。
図6図3のV部拡大図である。
図7】第1実施形態に係る冷却塔用組立ユニットのうちの第2組立ユニットの正面図である。
図8図3に示す第1組立ユニットが畳まれた状態から展開された状態に移行する様子を説明する図である。
図9】変形例に係る第1組立ユニットの正面図である。
図10】変形例に係る第1組立ユニットにおける中間柱部材と梁部材の連結箇所を拡大した図であり、(A)は、梁部材が畳み位置にある状態を示す図であり、(B)は、梁部材が展開位置にある状態を示す、図9のIXB部拡大図である。
図11】第2実施形態に係る冷却塔用組立ユニットの正面図であり、(A)は、梁部材が畳み位置にある状態を示す図であり、(B)は、梁部材が展開位置にある状態を示す図である。
図12】第2実施形態に係る冷却塔用組立ユニットにおける柱部材と梁部材の連結箇所を拡大した図であり、(A)は、図11(A)のXIA部拡大図であり、(B)は、図11(B)のXIB部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0025】
<第1実施形態>
図1は、冷却塔用組立ユニット20A,50を用いて組み立てられた塔躯体10の正面図である。塔躯体10は、冷却塔1が備える構成要素の1つである。なお、以下の説明では、図1の紙面における上下方向、左右方向、および紙面に垂直な方向を、便宜上、施工組立された塔躯体10および冷却塔1の「上下方向」、「左右方向」、および「前後方向」と称する。
【0026】
まず本発明の第1実施形態に係る冷却塔用組立ユニット20A,50について説明する前に、これら冷却塔用組立ユニット20A,50を複数用いて組み立てられた塔躯体10と、当該塔躯体10を備える冷却塔1について説明する。
【0027】
塔躯体10は、後述するファン2、温水槽3、および充填材5などの冷却塔1が備える構成要素を支持する。塔躯体10は、上下方向に延びる複数の柱部材11と横方向に延びる複数の梁部材12とが連結されて構成される。柱部材11および梁部材12は、例えば溝形鋼やH形鋼などの形鋼である。本実施形態では、塔躯体10は、3本の中央側柱部材11aと、6本の外側柱部材11bと、6本の中間柱部材11cとを有する。なお、図1では、塔躯体10が有する柱部材11のうち、図1紙面に平行な同一の平面上にある1本の中央側柱部材11a、2本の外側柱部材11b,11b、および2本の中間柱部材11c,11cと、左右方向に延びる梁部材12のみが示されている。
【0028】
中央側柱部材11aは、左右方向における中央に設けられている。外側柱部材11bは、左右方向における端部に設けられている。中間柱部材11cは、左右方向における中央側柱部材11aと外側柱部材11bとの間に設けられている。また、外側柱部材11bには、複数の支持部材13が接続されている。
【0029】
塔躯体10が有する柱部材11のうち、1本の中央側柱部材11aと、左右一対の(2本の)外側柱部材11bと、左右一対の(2本の)中間柱部材11cとが、同一平面(図1紙面に平行な面)上に配置され、これら柱部材11a〜11cを複数の梁部材12が連結して、中間ユニット10aを構成する。図2には、塔躯体10の構成を概略的に示した塔躯体10の概略上面図が示される。図2に示すように、本実施形態では、この中間ユニット10aが前後方向に等間隔で3つ並んでいる。前後方向に隣接する中間ユニット10a同士が前後方向に延びる複数の梁部材12’により連結されている。このように、塔躯体10は、3つの中間ユニット10aを含む構成となっている。
【0030】
図1に戻って、図1には、冷却塔1が備える塔躯体10以外の構成要素が破線で示されている。塔躯体10の上部には、ファン2および温水槽3が配置され、塔躯体10の底部には、冷水槽4が配置される。塔躯体10の内部空間(すなわち、外側柱部材11bより中央側の空間)には、複数の充填材5が設けられている。充填材5には、温水槽3から散水して降下する温水が流れる。充填材5は、温水槽3から散水された温水と塔躯体10の外部から導入された外気との間で熱交換する。
【0031】
本実施形態で説明される冷却塔1は、温水の流れと冷却空気の流れが直交するクロスフロー方式の冷却塔である。すなわち、冷却空気としての外気が、冷却塔1の左右の側面から導入される。
【0032】
冷却塔1の左右の側面には、塔内へ導入される外気を案内するためのルーバー6が設けられる。ルーバー6は、塔外(塔躯体の外部)の気体を、冷却塔1の内部空間の充填材5に案内する上下方向に並んだ複数の板体6aにより構成される。複数の板体6aは、外側柱部材11bから斜め上方に延びる複数の支持部材13にそれぞれ支持される。
【0033】
複数の充填材5は、それぞれ塔躯体10の内部空間における左右方向外側に配置される。より詳しくは、複数の充填材5は、左側の外側柱部材11bおよび左側の中間柱部材11cの間、または、右側の外側柱部材11bおよび右側の中間柱部材11cの間に配置される。各充填材5は、例えば外側柱部材11bと中間柱部材11cとを連結する梁部材12に支持された網状部材などの上に固定される。
【0034】
塔躯体10の内部空間における左右方向中央側、より詳しくは、左側の中間柱部材11cと右側の中間柱部材11cの間には、上下方向に延びる排気通路7が設けられる。上述したファン2は、排気通路7の上方に配置されている。ファン2の稼働によって、冷却空気としての外気が、冷却塔1の左右の側面から導入され、充填材5を通過して排気通路7に到達したあと、当該排気通路7を上昇し、冷却塔1の外部に排出される。また、温水槽3から充填材5へ散水された温水は、充填材5を上方から下方へ流れる途中で冷却空気と接触し、冷却される。冷却された水は冷水槽4に回収される。
【0035】
また、充填材5と排気通路7の間には、複数のエリミネータ8が配設される。各エリミネータ8は、全体として長板状であり、中間柱部材11cに沿うように配置される。各エリミネータ8は、厚み方向に冷却空気を通過させるための複数の孔が形成されている。冷却空気がエリミネータ8を通過するとき、気体はエリミネータ8を通過できるが、気体に随伴した水滴はエリミネータ8の流路の壁に衝突して捕捉される。このようにして、冷却空気はエリミネータ8で水分が除去されてから排気通路7を通じて冷却塔1から排出される。
【0036】
中間ユニット10aは、2種類の冷却塔用組立ユニット20A,50により構成される。具体的には、中間ユニット10aは、左右方向両側に位置する、互いに同じ構成の一対の冷却塔用第1組立ユニット(以下、「第1組立ユニット」とも呼ぶ。)20Aと、これらの間に位置する冷却塔用第2組立ユニット(以下、「第2組立ユニット」とも呼ぶ。)50により構成される。
【0037】
まず、第1組立ユニット20Aについて、図3図6を参照しながら説明する。図3は、第1組立ユニット20Aの正面図である。第1組立ユニット20Aは、1本の外側柱部材11bと、1本の中間柱部材11cと、これら外側柱部材11bと中間柱部材11cのそれぞれに連結された平行な2本の梁部材12とを有する。
【0038】
外側柱部材11bと各梁部材12とは、第1連結部材21により回動可能に連結されている。また、中間柱部材11cと各梁部材12とは、第1連結部材31により回動可能に連結されている。
【0039】
より詳しくは、外側柱部材11bには、中間柱部材11cに向かって突出した2つの接続部22が設けられている。各接続部22は、略板状であり、各接続部22に、各梁部材12の一端部が、第1連結部材21により回動可能に連結されている。また、中間柱部材11cには、外側柱部材11bに向かって突出した2つの接続部32が設けられている。各接続部32における根元部32aは、断面略H字形であり、先端部32bは、略板状である。各接続部32の先端部32bに、各梁部材12の他端部が、第1連結部材31により回動可能に連結されている。
【0040】
本実施形態では、第1組立ユニット20Aが、柱部材11(11b,11c)に対して梁部材12を回動することにより、冷却塔1の組立完成時の状態よりもコンパクトにして、工場などから施工現場へ搬送できるように構成されている。具体的には、冷却塔1の組立完成時の状態では、梁部材12は、柱部材11に対して第1角度をなしており、また、施工現場への搬送時には、梁部材12は、柱部材11に対して、第1角度より小さい第2角度をなす。以下の説明では、施工現場への搬送時の柱部材11に対する梁部材12の位置を「畳み位置」と称し、冷却塔1の組立完成時の柱部材11に対する梁部材12の位置を、「展開位置」と称する。
【0041】
図4(A)は、外側柱部材11bと梁部材12の連結箇所を拡大した図3のIIIA部拡大図である。また、図4(B)は、図4(A)のIIIB-IIIB矢視断面図である。なお、図4(A)では、外側柱部材11bに対して展開位置にある梁部材12を実線、畳み位置にある梁部材12を二点鎖線で示している。図4(B)では、外側柱部材11bに対して梁部材12が展開位置にある状態を示している。
【0042】
図4(A)および図4(B)に示すように、外側柱部材11bと梁部材12とを連結する第1連結部材21は、ボルト21a、ナット21b、およびスリーブ21cを含む。スリーブ21cは、略円筒形状である。接続部22と梁部材12とは正面視して一部重なっており、接続部22と梁部材12には、それぞれ、ボルト21aおよびスリーブ21cが挿通される貫通孔22a,12aが形成されている。貫通孔22a,12aに挿通された状態のスリーブ21cの一方の開口から、ボルト21aの軸部が、挿通される。他方の開口から出てきた当該軸部にナット21bが螺合され、スリーブ21cは、ボルト21aの頭部とナット21bに挟み付けられている。こうして、ボルト21aの回転軸線C1まわりに、外側柱部材11bと梁部材12とは回動可能に連結されている。
【0043】
また、第1組立ユニット20Aは、外側柱部材11bに対して梁部材12が展開位置にあるときに、外側柱部材11bに対して梁部材12を固定する第1固定部材23を有する。具体的には、図4(B)に示すように、第1固定部材23は、ボルト23aと、当該ボルト23aに螺合されるナット23bを含む。接続部22と梁部材12には、それぞれ、上述の貫通孔22a,12aとは別に、貫通孔22b,12b(本発明の「保持孔」に相当)が形成されている。これら貫通孔22b,12bは、梁部材12が展開位置にあるときに互いの中心が一致する。貫通孔22b,12bに互いの中心が一致するときに、図4(B)に矢印で示すように、貫通孔22b,12bにボルト23aが挿通され、ナット23bが螺合されることで、外側柱部材11bに対して梁部材12が展開位置に状態が保持される。
【0044】
図4(A)および図4(B)に示すように、梁部材12には、外側柱部材11bに対する梁部材12の回動を所定の範囲内に規制する展開用回動規制部24が設けられている。本実施形態では、展開用回動規制部24は、板状に形成されており、梁部材12の所定の縁から、梁部材12と接続部22とが当接する面より接続部22側に突出するように設けられている。展開用回動規制部24は、図4(A)に二点鎖線で示すように、梁部材12が畳み位置にあるときは、接続部22から離間している。そして、展開用回動規制部24は、図4(B)に示すように、梁部材12が展開位置にあるときに接続部22に当接して、展開位置から、当該展開位置に対する畳み位置とは反対側への回動を規制する。
【0045】
なお、展開用回動規制部24は、梁部材12が畳み位置と展開位置の間を移動する間に接続部22から離間していればよく、梁部材12が畳み位置にあるときに、接続部22に接触してもよい。また、展開用回動規制部24は、梁部材12の代わりに、外側柱部材11bに設けられていてもよい。
【0046】
図5は、中間柱部材11cと梁部材12の連結箇所を拡大した図3のIV部拡大図である。図5では、中間柱部材11cに対して展開位置にある梁部材12を実線、畳み位置にある梁部材12を二点鎖線で示している。
【0047】
中間柱部材11cにおける接続部32の根元部32aは、冷却塔1の施工組立時に、エリミネータ8が載置される箇所である。すなわち、冷却塔1の施工組立時に、根元部32aにおける上方に開口した凹部に、長板状のエリミネータ8の端縁部が入り込む。そして、エリミネータ8は、中間柱部材11cに沿うように配置された状態で、中間柱部材11cに固定される。
【0048】
中間柱部材11cにおける接続部32の先端部32bと梁部材12との連結箇所の構成は、外側柱部材11bにおける接続部22と梁部材12との連結箇所の上述の構成と同様である。すなわち、図5に示すように、中間柱部材11cと梁部材12とを連結する第1連結部材31は、ボルト31a、ナット(図示略)、およびスリーブ(図示略)を含む。接続部32の先端部32bと梁部材12とは正面視して一部重なっており、接続部32の先端部32bと梁部材12にそれぞれ形成された貫通孔(図示略)に、第1連結部材31のボルト31aおよびスリーブは挿通される。こうして、ボルト31aの回転軸線C2まわりに、中間柱部材11cと梁部材12とは回動可能に連結されている。
【0049】
そして、接続部32の先端部32bと梁部材12には、それぞれ、第1連結部材31のための貫通孔とは別に、貫通孔32c,12c(本発明の「保持孔」に相当)が形成されている。これら貫通孔32c,12cは、梁部材12が展開位置にあるときに互いの中心が一致する。貫通孔32c,12cに互いの中心が一致するときに、上述した第1固定部材23と同様に、第1固定部材33(図3参照。図5で省略。)としてのボルトが挿通されて、中間柱部材11cに対して梁部材12が固定される。
【0050】
また、図5に示すように、梁部材12には、当該梁部材12が展開位置にあるときに接続部32に当接して、展開位置から、当該展開位置に対する畳み位置とは反対側への回動を規制する展開用回動規制部34が設けられている。展開用回動規制部34も、上述の展開用回動規制部24と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0051】
図3に戻って、中間柱部材11cには、複数の畳み用回動規制部35が設けられている。各畳み用回動規制部35は、外側柱部材11bに向かって突出するように設けられており、その先端部には、畳み位置にある梁部材12に当接する当接面35aを有する。畳み用回動規制部35は、図3に示すように、梁部材12が展開位置にあるときは、梁部材12から離間している。そして、畳み用回動規制部35は、梁部材12が畳み位置にあるときに当接面35aが梁部材12に当接して(図8(A)および(B)参照)、畳み位置から、当該畳み位置に対する展開位置とは反対側への梁部材12の回動を規制する。なお、畳み用回動規制部35は、中間柱部材11cの代わりに、梁部材12に設けられていてもよい。
【0052】
なお、中間柱部材11cには、外側柱部材11bとは反対側に向かって突出した接続部36が設けられている。接続部36は、冷却塔1の施工組立時に第2組立ユニット50が有する梁部材12が接続される箇所である。
【0053】
さらに、第1組立ユニット20Aは、一端部で外側柱部材11bと連結された複数の支持部材13と、これら複数の支持部材13の他端部で接続する接続部材14とを有する。接続部材14は、外側柱部材11bに概ね平行に延びる棒状部材である。接続部材14と各支持部材13の他端部とは、正面視して一部重なっており、接続部材14と各支持部材13とは、この重なった部分を貫通するピン15により、互いに回動可能に連結されている。
【0054】
外側柱部材11bと各支持部材13とは、第2連結部材41により回動可能に連結されている。本実施形態では、外側柱部材11bと各支持部材13の位置関係も、柱部材11と梁部材12の位置関係と同様に、施工現場への搬送時と施工現場での組立時の状態で変更される。すなわち、第1組立ユニット20Aが、外側柱部材11bに対して支持部材13を回動することにより、冷却塔1の組立完成時の状態よりもコンパクトにして、工場などから施工現場へ搬送できるように構成されている。冷却塔1の組立完成時の状態では、支持部材13は、外側柱部材11bに対して第3角度をなしており、また、施工現場への搬送時には、支持部材13は、外側柱部材11bに対して、第3角度より小さい第4角度をなす。以下の説明では、梁部材12の位置と同様に、施工現場への搬送時の外側柱部材11bに対する支持部材13の位置を「畳み位置」と称し、冷却塔1の組立完成時の外側柱部材11bに対する支持部材13の位置を、「展開位置」と称する。
【0055】
図6は、外側柱部材11bと支持部材13の連結箇所を拡大した図3のV部拡大図である。図6では、外側柱部材11bに対して展開位置にある支持部材13を実線、畳み位置にある支持部材13を二点鎖線で示している。
【0056】
外側柱部材11bと支持部材13の連結箇所の構成は、外側柱部材11bにおける接続部22と梁部材12との連結箇所の上述の構成と概ね同様である。すなわち、図6に示すように、外側柱部材11bと支持部材13とを連結する第2連結部材41は、ボルト41a、ナット(図示略)、およびスリーブ(図示略)を含む。外側柱部材11bと支持部材13とは正面視して一部重なっており、外側柱部材11bと支持部材13にそれぞれ形成された貫通孔(図示略)に、第2連結部材41のボルト41aおよびスリーブは挿通され、その後ボルトにナットが螺合される。こうして、ボルト41aの回転軸線C3まわりに、外側柱部材11bと支持部材13とは回動可能に連結されている。
【0057】
そして、外側柱部材11bと支持部材13には、それぞれ、第2連結部材41のための貫通孔とは別に、貫通孔42,13aが形成されている。これら貫通孔42,13aは、支持部材13が展開位置にあるときに互いの中心が一致する。貫通孔42,13aの互いの中心が一致するときに、上述した第1固定部材23,33と同様に、第2固定部材43(図3参照。図6で省略。)としてのボルトが挿通されて、外側柱部材11bに対して支持部材13が固定される。
【0058】
次に、第2組立ユニット50について、図7を参照しながら説明する。図7は、第2組立ユニット50の正面図である。第2組立ユニット50は、1本の中央側柱部材11aと、2本の梁部材12と、4本のワイヤ部材16とを有する。
【0059】
中央側柱部材11aと各梁部材12とは、第1連結部材51により回動可能に連結されている。より詳しくは、中央側柱部材11aには、互いに反対方向に突出した2つの接続部52が設けられている。各接続部52は、略板状であり、各接続部52に、各梁部材12の一端部が、第1連結部材51により回動可能に連結されている。なお、各梁部材12の他端部は、冷却塔1の施工組立時に、左右の第1組立ユニット20Aの各接続部36に接続される。
【0060】
第2組立ユニット50においても、第1組立ユニット20Aと同様に、柱部材(中央側柱部材11a)に対して梁部材12を回動することにより、冷却塔1の組立完成時の状態よりもコンパクトにして、工場などから施工現場へ搬送できるように構成されている。具体的には、梁部材12は、中央側柱部材11aに対して直交する展開位置と、中央側柱部材11aに対して概ね平行な畳み位置との間で回動するように、第1連結部材51により中央側柱部材11aに連結されている。なお、図7には、畳み位置にある梁部材12が二点鎖線で示されている。
【0061】
中央側柱部材11aと梁部材12の連結箇所の構成は、外側柱部材11bにおける接続部22と梁部材12との連結箇所の上述の構成と概ね同様である。すなわち、図7に示すように、中央側柱部材11aと梁部材12とを連結する第1連結部材51は、ボルト、ナット、およびスリーブ(いずれも図示略)を含む。中央側柱部材11aと梁部材12とは正面視して一部重なっており、中央側柱部材11aと梁部材12にそれぞれ形成された貫通孔(図示略)に、第1連結部材51のボルトおよびスリーブは挿通され、その後ボルトにナットが螺合される。こうして、ボルトの回転軸線まわりに、中央側柱部材11aと梁部材12とは回動可能に連結されている。
【0062】
そして、中央側柱部材11aと梁部材12には、それぞれ、第1連結部材51のための貫通孔とは別に、貫通孔が形成されている。これら貫通孔は、梁部材12が展開位置にあるときに互いの中心が一致する。そして、これら貫通孔の互いの中心が一致するときに、上述した第1固定部材23と同様に、第1固定部材53としてのボルトが挿通されて、中央側柱部材11aに対して梁部材12が固定される。
【0063】
また、第2組立ユニット50が有する4本のワイヤ部材16のうち、2本のワイヤ部材16は、その一端部が中央側柱部材11aの上端部に回動可能に連結されている。なお、これら梁部材12の各他端部は、冷却塔1の施工組立時に、左右の第1組立ユニット20Aの各接続部36に接続される。また、第2組立ユニット50が有する4本のワイヤ部材16のうち、残りの2本のワイヤ部材16は、それぞれ、その一端部が中央側柱部材11aの2つの接続部52に回動可能に連結されている。なお、これら梁部材12の各他端部は、冷却塔1の施工組立時に、左右の第1組立ユニット20Aにおける中間柱部材11cの各下端部に接続される。
【0064】
次に、上述の第1および第2組立ユニット20A,50を用いた冷却塔1の施工組立の流れを説明する。まず、工場等において、上述の冷却塔用組立ユニット20A,50を製作する。また、冷却塔用組立ユニット20A,50以外に塔躯体10の組立に必要となる部材(例えば冷却塔用組立ユニット20A,50に含まれない梁部材17,18など)や、冷却塔1の構成要素となる装置などを用意する。
【0065】
次に、第1および第2組立ユニット20A,50およびそれ以外の冷却塔1の構成要素となる部材や装置を、施工現場に搬送する。図8(A)は、支持部材13が外側柱部材11bに対して畳み位置にあり、且つ梁部材12が外側柱部材11bおよび中間柱部材11cに対して畳み位置にある第1組立ユニット20Aの状態を示す。図8(A)に示すように、第1組立ユニット20Aは、支持部材13と梁部材12の双方を畳み位置に回動した状態で、施工現場に搬送する。
【0066】
また、第2組立ユニット50は、図7に二点鎖線で示したように、梁部材12を中央側柱部材11aに対して畳み位置に回動し、ワイヤ部材16も中央側柱部材11aに平行な位置に回動した状態で、施工現場に搬送する。
【0067】
第1および第2組立ユニット20A,50などを施工現場に搬送したあと、施工現場にて、塔躯体10の組み立てを行う。
【0068】
まず第1組立ユニット20Aについては、図8(B)および(C)に示すように、支持部材13と梁部材12の双方を畳み位置から展開位置に回動する。図8(B)は、支持部材13が外側柱部材11bに対して展開位置にあり、且つ梁部材12が外側柱部材11bおよび中間柱部材11cに対して畳み位置にある第1組立ユニット20Aの状態を示す。図8(B)に示すように、各支持部材13を畳み位置から展開位置にしたあと、第2固定部材43により、各支持部材13を外側柱部材11bに対して固定する。
【0069】
図8(C)は、支持部材13が外側柱部材11bに対して展開位置にあり、且つ梁部材12が外側柱部材11bおよび中間柱部材11cに対して展開位置にある第1組立ユニット20Aの状態を示す。図8(C)に示すように、各梁部材12を畳み位置から展開位置にしたあと、第1固定部材23,33により、各梁部材12を外側柱部材11bおよび中間柱部材11cに対して固定する。こうして、第1組立ユニット20Aは、それが含む外側柱部材11b、中間柱部材11c、および梁部材12の位置関係が冷却塔1の組立完成時の位置関係となった状態に保持される。
【0070】
なお、第1組立ユニット20Aにおいて、支持部材13から先に回動させ、柱部材11に固定する必要はない。すなわち、梁部材12から先に回動させ、柱部材11に固定してもよい。
【0071】
第2組立ユニット50についても、図7に示すように、各梁部材12を畳み位置から展開位置にしたあと、第1固定部材53により、各梁部材12を中央側柱部材11aに対して固定する。こうして、第2組立ユニット50は、それが含む中央側柱部材11aおよび梁部材12の位置関係が冷却塔1の組立完成時の位置関係となった状態に保持される。
【0072】
次に、展開された2つの第1組立ユニット20Aと1つの第2組立ユニット50を連結することにより、中間ユニット10aを製作する。中間ユニット10aを3つ製作したあと、これら中間ユニット10aを正面視して重なるように3つ並べて、隣接する中間ユニット10a同士を梁部材12により連結する。こうして、冷却塔1の骨組み部分となる塔躯体10が組み立てられる。この塔躯体10に、ファン2、温水槽3、および充填材5などを取り付けて、冷却塔1の施工組立が完成する。
【0073】
以上説明したように、本実施形態に係る冷却塔用組立ユニット20A,50を工場などから施工現場に搬送する際には、梁部材12を畳み位置に回動させ、冷却塔用組立ユニット20A,50をコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、梁部材12を展開位置に回動させ、第1固定部材23,33,53により柱部材11に対して梁部材12を固定することにより、柱部材11と梁部材12の互いの位置関係を、冷却塔1の組立完成時の位置関係にすることができる。これにより、第1固定部材23,33,53により固定された冷却塔用組立ユニット20A,50をそのまま冷却塔1の一部に適用できる。このため、個別に施工現場に搬送された柱部材と梁部材とを施工現場で連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体10の組立時間を短縮することができる。
【0074】
また、本実施形態では、冷却塔用組立ユニット20Aを工場などから施工現場に搬送する際には、支持部材13を畳み位置に回動させ、冷却塔用組立ユニット20Aをコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、支持部材13を展開位置に回動させ、第2固定部材43により外側柱部材11bに対して支持部材13を固定することにより、外側柱部材11bと支持部材13の互いの位置関係を、冷却塔1の組立完成時の位置関係にすることができる。これにより、第2固定部材43により固定された冷却塔用組立ユニット20Aをそのまま冷却塔1の一部に適用できる。このため、個別に施工現場に搬送された柱部材と支持部材とを施工現場で連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体10の組立時間を短縮することができる。
【0075】
また、本実施形態では、展開用回動規制部24が、梁部材12が展開位置にあるときに接続部22に当接して、展開位置から、当該展開位置に対する畳み位置とは反対側への回動を規制する。このため、冷却塔1の組立完成時に、梁部材12を展開位置に位置付けることが容易になる。
【0076】
また、本実施形態では、畳み用回動規制部35は、梁部材12が畳み位置にあるときに当接面35aが梁部材12に当接して、畳み位置から、当該畳み位置に対する展開位置とは反対側への梁部材12の回動を規制する。このため、梁部材12が畳み位置から畳み位置に対する展開位置とは反対側へ回動した場合に生じ得る外側柱部材11b、中間柱部材11cおよび梁部材12同士の不要な干渉を避けることができる。
【0077】
<変形例>
次に、図9および図10を参照して、上記実施形態の変形例に係る第1組立ユニット20Bを説明する。図9は、変形例に係る第1組立ユニット20Bの正面図である。変形例に係る第1組立ユニット20Bは、柱部材11と梁部材12の連結箇所の構成以外は、上記第1組立ユニット20Aと同じ構成である。以下の変形例および後述の第2実施形態の説明において、前述の第1実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
【0078】
変形例に係る第1組立ユニット20Bでは、柱部材11と梁部材12とを連結する第1連結部材61,71が、ボルト、ナット、およびスリーブを含む代わりに、蝶番を含む。より詳しくは、蝶番62を含む第1連結部材61によって、中間柱部材11cと梁部材12とが回動可能に連結されており、また、蝶番72を含む第1連結部材71によって、中間柱部材11cと梁部材12とが回動可能に連結されている。
【0079】
図10は、変形例に係る第1組立ユニット20Bにおける中間柱部材11cと梁部材12の連結箇所を拡大した図である。図10(A)は、梁部材12が畳み位置にある状態を示す図であり、図10(B)は、梁部材12が展開位置にある状態を示す、図9のIXB部拡大図である。
【0080】
第1連結部材61が含む蝶番62は、中間柱部材11cに固定される固定側蝶番部品63と、固定側蝶番部品63に対して移動する回動側蝶番部品64を備える。固定側蝶番部品63は、ボルト63aとそれに螺合されるナット63bにより中間柱部材11cに固定される第1板体63cを備え、第1板体63cには2つの第1円環63dが同軸状に設けられている。同様に、回動側蝶番部品64は、第2板体64aを備え、第2板体64aには1つの第2円環64bが設けられている。2つの第1円環63dの間に第2円環64bが配置され、第1円環63dと第2円環64bを、軸体65が貫通している。この軸体65の回転軸線C4を中心にして固定側蝶番部品63と回動側蝶番部品64とが回動可能になっている。
【0081】
第2板体64aと梁部材12の一端部とは、断面略H字形の接続部材66により接続される。この接続部材66は、冷却塔1の施工組立時に、エリミネータ8が載置される箇所である。すなわち、冷却塔1の施工組立時に、接続部材66における上方に開口した凹部に、長板状のエリミネータ8の端縁部が入り込む。そして、エリミネータ8は、中間柱部材11cに沿うように配置された状態で、中間柱部材11cに固定される。
【0082】
また、第1組立ユニット20Bは、中間柱部材11cに対して梁部材12が展開位置にあるときに、中間柱部材11cに対して梁部材12を固定する第1固定部材67を有する。具体的には、図10(B)に示すように、第1固定部材67は、ボルト67aと、当該ボルト67aに螺合されるナット67bを含む。また、第1板体63cと第2板体64aには、それぞれ、貫通孔68a,68b(本発明の「保持孔」に相当)が形成されている。これら貫通孔68a,68bは、梁部材12が展開位置にあるときに互いの中心が一致する。貫通孔68a,68bに互いの中心が一致するときに、図10(B)に矢印で示すように、貫通孔68a,68bにボルト67aが挿通され、ナット67bが螺合されることで、外側柱部材11bに対して梁部材12が展開位置に状態が保持される。
【0083】
なお、第1連結部材71については、上述の第1連結部材61が有する、エリミネータ8が載置される接続部材66を備えていない点を除けば、第1連結部材61と類似の構成であるため、説明を省略する。
【0084】
この変形例に係る第1組立ユニット20Bでも、第1組立ユニット20Aと同様の効果を得ることができる。
【0085】
<第2実施形態>
次に、図11および図12を参照して、第2実施形態に係る冷却塔用組立ユニット80を説明する。図11は、第2実施形態に係る冷却塔用組立ユニット80の正面図であり、図11(A)は、梁部材12が畳み位置にある状態を示し、図11(B)は、梁部材12が展開位置にある状態を示す。
【0086】
本実施形態の冷却塔用組立ユニット80も、第1実施形態で説明した塔躯体10を組み立てるために用いられる。冷却塔用組立ユニット80は、1本の中央側柱部材11a(本発明の「第1柱部材」に相当)と、2本の中間柱部材11c(本発明の「第2柱部材」に相当)と、中央側柱部材11aに連結された第1梁部材81と、中間柱部材11cに連結された第2梁部材82を有する。
【0087】
冷却塔用組立ユニット80は、中央側柱部材11aに対して回動可能に第1梁部材81を連結する第1柱−梁連結部材83と、中央側柱部材11aに対して第1梁部材81を固定する第1柱−梁固定部材84を有する。また、冷却塔用組立ユニット80は、中間柱部材11cに対して回動可能に第2梁部材82を連結する第2柱−梁連結部材85と、中間柱部材11cに対して第2梁部材82を固定する第2柱−梁固定部材86を有する。これら第1柱−梁連結部材83および第2柱−梁連結部材85は、第1実施形態の第1連結部材51の構成と同じ構成であり、また、第1柱−梁固定部材84および第2柱−梁固定部材86は、第1実施形態の第1固定部材53の構成と同じ構成である。このため、第1柱−梁連結部材83、第1柱−梁固定部材84、第2柱−梁連結部材85、および第2柱−梁固定部材86について、説明を省略する。
【0088】
また、冷却塔用組立ユニット80は、梁−梁連結部材91と梁−梁固定部材92とを有する。梁−梁連結部材91は、第1梁部材81及び第2梁部材82が中央側柱部材11aと第2柱部材との間に配置された状態で第1梁部材81に対して第2梁部材82を回動可能に連結する。梁−梁固定部材92は、第2梁部材82が第1梁部材81の延びる直線上に位置するときに、第1梁部材81に対して第2梁部材82を固定する。
【0089】
図12(A)は、図11(A)のXIA部拡大図であり、図12(B)は、図11(B)のXIB部拡大図である。梁−梁連結部材91による第1梁部材81と第2梁部材82とを連結する構成は、上記実施形態で説明された柱部材11と梁部材12を連結する構成と概ね同様である。すなわち、図12(A)に示すように、梁−梁連結部材91は、ボルト91a、図示しないナットおよびスリーブを含む。第1梁部材81と第2梁部材82とは正面視して一部重なっており、第1梁部材81と第2梁部材82にそれぞれ形成された貫通孔(図示略)に、ボルト91aおよびスリーブが挿通され、その後ボルト91aにナットが螺合される。こうして、ボルト91aの回転軸線C5まわりに、第1梁部材81と第2梁部材82とは回動可能に連結されている。
【0090】
そして、第1梁部材81と第2梁部材82には、それぞれ、ボルト91aが挿通される貫通孔とは別に、貫通孔92aが形成されている。これら貫通孔92aは、第2梁部材82が第1梁部材81の延びる直線上に位置するときに互いの中心が一致する。そして、これら貫通孔92aの互いの中心が一致するときに、上述した第1固定部材23と同様に、梁−梁固定部材92としてのボルト(図示略)が挿通されて、第1梁部材81と第2梁部材82とが固定される。
【0091】
本実施形態でも、第1柱−梁連結部材83、第1柱−梁固定部材84、第2柱−梁連結部材85、および第2柱−梁固定部材86により、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0092】
また、本実施形態では、冷却塔用組立ユニット80における中央側柱部材11aと中間柱部材11cとの間隔を狭めて、冷却塔用組立ユニット80をコンパクトにして搬送することができる。また、施工現場では、冷却塔用組立ユニット80における中央側柱部材11aと中間柱部材11cとの間隔を広げて、第2梁部材82が第1梁部材81の延びる直線上に位置するときに、梁−梁固定部材92により第1梁部材81に対して第2梁部材82を固定するため、中央側柱部材11aと中間柱部材11cの間の間隔を、冷却塔の組立完成時の間隔にすることができる。このため、個別に施工現場に搬送された複数の柱部材を施工現場で梁部材により連結していた従来の施工組立に比べて、施工現場における塔躯体10の組立時間を短縮することができる。
【0093】
なお、本実施形態でも、第1実施形態と同様に、柱部材11または梁部材12には、柱部材11に対して梁部材12の回動を所定の範囲内に規制する展開用回動規制部および畳み用回動規制部が設けられていてもよい。また、第1梁部材81または第2梁部材82には、第1梁部材81に対して第2梁部材82の回動を所定の範囲内に規制する回動規制部が設けられていてもよい。
【0094】
<その他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0095】
例えば柱部材11と梁部材12を連結する連結部材(第1連結部材21など)や梁部材12同士を連結する連結部材(梁−梁連結部材91)、は、上述した構成のものに限定されない。例えば連結部材は、スリーブを含まなくてもよい。この場合、連結部材におけるボルトの締付けトルクを適切に調節する、あるいはボルトに対してナットを緩めた状態で螺合することで、柱部材11と梁部材12の回動可能な連結は実現される。連結部材は、ボルトの代わりに、貫通孔に挿通されるピンを有してもよい。
【0096】
また、上記実施形態では、冷却塔用組立ユニットは、塔躯体10の左右方向に延びる梁部材12を柱部材11に対して回動させる構成であったが、これに限定されない。例えば、冷却塔用組立ユニットは、塔躯体10の前後方向に延びる梁部材12’(図2参照)を柱部材11に対して回動させる構成であってもよい。
【0097】
また、冷却塔用組立ユニットは、少なくとも1つの柱部材11と少なくとも1つの梁部材12または12’を備えていればよい。例えば、第1組立ユニット20Aは、2本の梁部材12を有していたが、1本または3本以上の梁部材12を有していてもよい。
【0098】
塔躯体10の構成も、上記実施形態で説明されたものに限定されない。例えば塔躯体10は、3つの中間ユニット10aを含む構成でなくてもよい。また、中間ユニット10aは、5本の柱部材11を5つ有し、2本の梁部材12を有する構成であったが、中間ユニット10aにおける柱部材11および梁部材12の数および位置も、上記実施形態で説明されたものに限定されない。例えば中間ユニット10aは、中央柱部材を除いた4つの柱部材を備えた構成でよく、この場合、1つの梁部材が11c同士を連結してもよい。中間ユニット10aは、1つの冷却塔用組立ユニットにより構成されてもよい。
【0099】
ただし、塔躯体10の構成としては、図2に示すように、塔躯体10を平面視したときに、柱部材11(すなわち、中央側柱部材11a)がファン2の駆動軸に一致する構成とすることが好ましい。この構成によれば、冷却塔1全体の振動を低減することができるためである。さらに、上記実施形態で説明された中間ユニット10aを前後方向に等間隔で3つ並べて、前後方向に隣接する中間ユニット10a同士を前後方向に延びる複数の梁部材12’により連結した構成とすることが特に好ましい。この構成によれば、少ない部材で、冷却塔1が備える上述した機器を支持するのに十分な強度を確保した塔躯体を実現できる。
【0100】
また、上記実施形態では、外側柱部材11bに接続部22が設けられており、中間柱部材11cには、接続部32が設けられていたが、これら接続部22,32はなくてもよい。この場合、ボルト21aが挿通される貫通孔22aなどは、柱部材11の本体部分に設けてもよい。
【0101】
冷却塔用組立ユニットは、畳み位置にある梁部材12を柱部材11と固定する固定部材を含んでもよい。すなわち、梁部材12と柱部材11に、梁部材12が畳み位置にあるときに中心が一致する貫通孔を設け、当該貫通孔に固定部材としてのボルトやピンを挿通させて畳位置の状態を維持させてもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、温水の流れと冷却空気の流れが直交するクロスフロー方式の冷却塔1の組み立てに用いる冷却塔用組立ユニットが説明されたが、本発明の冷却塔用組立ユニットは、上昇する冷却空気と降下する温水とで熱交換を行うカウンタフロー方式の冷却塔1の組み立てにも適用可能である。
【符号の説明】
【0103】
1 :冷却塔
5 :充填材
6a :板体
10 :塔躯体
11(11a〜11c) :柱部材
12,12’ :梁部材
12a :貫通孔
12b :貫通孔
12c :貫通孔(保持孔)
13 :支持部材
13a :貫通孔
14 :接続部材
15 :ピン
16 :ワイヤ部材
17 :梁部材
18 :梁部材
20A,20B :冷却塔用組立ユニット(第1組立ユニット)
21 :第1連結部材(連結部材)
21a :ボルト
21b :ナット
22a :貫通孔
22b :貫通孔
23 :第1固定部材(固定部材)
23a :ボルト
23b :ナット
24 :展開用回動規制部
31 :第1連結部材(連結部材)
31a :ボルト
32c :貫通孔(保持孔)
33 :第1固定部材(固定部材)
34 :展開用回動規制部
35 :畳み用回動規制部
41 :第2連結部材
41a :ボルト
42 :貫通孔
43 :第2固定部材
50 :冷却塔用組立ユニット(第2組立ユニット)
51 :第1連結部材(連結部材)
53 :第1固定部材(固定部材)
61 :第1連結部材(連結部材)
62 :蝶番
63 :固定側蝶番部品
63a :ボルト
63b :ナット
63c :第1板体
64a :第2板体
67 :第1固定部材
67a :ボルト
67b :ナット
68a :貫通孔(保持孔)
68b :貫通孔(保持孔)
71 :第1連結部材
72 :蝶番
80 :冷却塔用組立ユニット
81 :第1梁部材
82 :第2梁部材
83 :第1柱−梁連結部材
84 :第1柱−梁固定部材
85 :第2柱−梁連結部材
86 :第2柱−梁固定部材
91 :梁−梁連結部材
91a :ボルト
92 :梁−梁固定部材
92a :貫通孔
C1 :回転軸線
C2 :回転軸線
C3 :回転軸線
C4 :回転軸線
C5 :回転軸線
【要約】
【課題】冷却塔における塔躯体の組立時間を短縮することができる冷却塔用組立ユニットおよび冷却塔の施工組立方法を提供する。
【解決手段】冷却塔用組立ユニットは、上下方向に延びる複数の柱部材および横方向に延びる複数の梁部材が連結されて構成された塔躯体と、塔躯体の内部空間に配置され、内部に流通させた気体および水が熱交換する1以上の充填材とを備える冷却塔を組み立てるための冷却塔用組立ユニットであって、少なくとも1つの柱部材と、少なくとも1つの梁部材と、回転軸線を有し、梁部材を、柱部材に対して第1角度をなす展開位置と、柱部材に対して第1角度より小さい第2角度をなす畳み位置との間で回転軸線まわりに回動可能に、柱部材と梁部材とを連結する少なくとも1つの連結部材と、梁部材が展開位置にあるときに、柱部材に対して梁部材を固定する少なくとも1つの固定部材と、を備える。
【選択図】図1
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