特許第6578037号(P6578037)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6578037
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】アポトーシス誘導剤の調製のための方法
(51)【国際特許分類】
   C07C 67/343 20060101AFI20190909BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20190909BHJP
   C07C 69/78 20060101ALI20190909BHJP
   A61K 31/496 20060101ALN20190909BHJP
   A61P 43/00 20060101ALN20190909BHJP
   A61P 35/00 20060101ALN20190909BHJP
【FI】
   C07C67/343
   C07D471/04 104Z
   C07C69/78
   !A61K31/496
   !A61P43/00 111
   !A61P35/00
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】43
(21)【出願番号】特願2018-77547(P2018-77547)
(22)【出願日】2018年4月13日
(62)【分割の表示】特願2016-501441(P2016-501441)の分割
【原出願日】2014年3月12日
(65)【公開番号】特開2018-138571(P2018-138571A)
(43)【公開日】2018年9月6日
【審査請求日】2018年5月7日
(31)【優先権主張番号】61/947,850
(32)【優先日】2014年3月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/780,621
(32)【優先日】2013年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512212195
【氏名又は名称】アッヴィ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュファン・バーカロウ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−クリストフ・カリファーノ
(72)【発明者】
【氏名】ビンセント・エス・チャン
(72)【発明者】
【氏名】アラン・シー・クリステンセン
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー・エイ・グリーム
(72)【発明者】
【氏名】イー−イン・クー
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・エム・マルハーン
(72)【発明者】
【氏名】ユイ−ミン・エム・プー
【審査官】 三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/150016(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/149492(WO,A1)
【文献】 国際公開第2011/068560(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/065824(WO,A1)
【文献】 特表2010−526781(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/071336(WO,A1)
【文献】 T. RAUSIS,EUR. J. ORG. CHEM.,2002年,P.3351-3358
【文献】 ORGANIC SYNTHESES,2012年,Vol.89,P.460-470
【文献】 P. G. GASSMAN,J. ORG. CHEM.,1977年,Vol.42 No.5,P.918-920
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07C 67/343
C07C 69/78
C07D 471/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(C):
【化1】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物の調製のための方法であって、
(a)式(A):
【化2】
の化合物をRMgX(ここで、RはC〜Cアルキルであり、XはCl、BrまたはIである)と非プロトン性有機溶媒中で組合わせること;
(b)C〜C12アルキルクロロホルメートまたはジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートをステップ(a)の生成物と組合わせて、式(C)の化合物を提供すること
を含む、前記方法。
【請求項2】
Rが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
がイソプロピルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
Rがエチルであり、C〜C12アルキルクロロホルメートがエチルクロロホルメートである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
Rがtert−ブチルであり、ジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートがジ−tert−ブチルジカーボネートである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
Rがメチルであり、C〜C12アルキルクロロホルメートがメチルクロロホルメートである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
式(D):
【化3】
の化合物の調製のための方法であって、
(a)式(A):
【化4】
の化合物をRMgX(ここで、RはC〜Cアルキルであり、XはCl、BrまたはIである)と非プロトン性有機溶媒中で組合わせること;
(b)C〜C12アルキルクロロホルメートまたはジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートをステップ(a)の生成物と組合わせて、式(C):
【化5】
(式中、Rはtert−ブチルである)の化合物を提供すること;および
(x)式(B):
【化6】
の化合物を、上記式(C):
【化7】
(式中、Rはtert−ブチルである)
の化合物およびtert−ブトキシド塩と有機溶媒中で組合わせて、式(D)の化合物を提供すること
を含む、前記方法。
【請求項8】
式(3):
【化8】
の化合物の調製のための方法であって、
(y)式(B):
【化9】
の化合物を、式(C):
【化10】
(式中、Rはtert−ブチルである)
の化合物、およびtert−ブトキシド塩と有機溶媒中で組合わせて、式(D):
【化11】
(式中、Rはtert−ブチルである)
の化合物を提供すること;
(z)式(D)(式中、Rはtert−ブチルである)の化合物を、式(I):
【化12】
の化合物、パラジウム源、tert−ブトキシド塩、およびホスフィンリガンドと非プロトン性有機溶媒中で組合わせて、式(3)の化合物を提供すること
を含む、前記方法。
【請求項9】
パラジウム源がPddbaである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ホスフィンリガンドが、式(J):
【化13】
の化合物である、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2013年3月13日出願の米国仮出願第61/780,621号、および2014年3月4日出願の米国仮出願第61/947,850号の利益を主張し、その各々は参照によりその全体が本明細書に包含される。
【0002】
本発明により、アポトーシス誘導剤の調製方法、およびその化学中間体が提供される。また、本発明により提供される方法に関連する新規な化学中間体も本発明で提供される。
【背景技術】
【0003】
4−(4−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−N−({3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ)ベンズアミド(以後「化合物1」とする)および4−(4−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−N−({3−ニトロ−4−[(1R,4R)−[4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル]メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ)ベンズアミド(以後「化合物2」とする)は、各々が、中でもアポトーシス誘導剤として抗腫瘍活性を有する強力かつ選択的なBcl−2阻害剤である。
【0004】
化合物1は次式を有する。
【0005】
【化1】
【0006】
化合物2は次式を有する。
【0007】
【化2】
【0008】
化合物1は現在慢性リンパ性白血病の治療のための、進行中の臨床試験の対象である。米国特許出願公開第2010/0305122号は、化合物1、化合物2、およびその他Bcl−2ファミリータンパク質に対して強い結合を示す化合物、ならびにその医薬的に許容される塩について記載している。米国特許出願公開第2012/0108590号および同第2012/0277210号は、かかる化合物を含む医薬組成物、およびこれらの化合物を含む腫瘍性、免疫または自己免疫疾患の治療方法について記載している。米国特許出願公開第2012/0129853号は、これらの化合物を含む全身性エリテマトーデス、ループス腎炎またはシェーグレン症候群の治療方法について記載している。米国特許出願公開第2012/0157470号は、化合物1の医薬的に許容される塩および結晶形態について記載している。米国特許出願公開第2010/0305122号、米国特許出願公開第2012/0108590号、米国特許出願公開第2012/0129853号、米国特許出願公開第2012/0157470号、および米国特許出願公開第2012/0277210号の開示は参照によりその全体が本明細書に包含される
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0305122号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2012/0108590号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2012/0277210号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2012/0129853号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2012/0157470号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明により、次式A1の化合物の調製方法が提供される:
【0011】
【化3】
式中、R
【0012】
【化4】
から選択される。
【0013】
また、本発明により、次式の化合物:
【0014】
【化5】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
およびその調製方法も提供される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明により、次式A1の化合物の調製方法が提供される:
【0016】
【化6】
式中、R
【0017】
【化7】
から選択される;
本方法は、
(a)次式(K):
【0018】
【化8】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物をtert−ブトキシド塩、非プロトン性有機溶媒、および水と組合わせて、次式(L):
【0019】
【化9】
の化合物を提供し、
(b’’)式(L)の化合物を1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDAC)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、有機溶媒、
ならびに下記式(N)の化合物と組合わせて、式(A1)の化合物でR
【0020】
【化10】
である化合物を提供するか、
【0021】
【化11】
または下記式(P)の化合物と組合わせて、式(A1)の化合物でR
【0022】
【化12】
である化合物を提供し、
【0023】
【化13】
これにより式(A1)の化合物を提供することを含んでいる。
【0024】
1つの実施形態において、R
【0025】
【化14】
である。
【0026】
別の実施形態において、R
【0027】
【化15】
である。
【0028】
幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、Rはtert−ブチルである。
【0029】
1つの実施形態において、本発明により提供される方法はさらに:
(c’’)次式(M):
【0030】
【化16】
の化合物を第三級アミン塩基、有機溶媒、および(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタンアミンもしくはその塩または(1R,4R)−4−(アミノメチル)−1−メチルシクロヘキサノールもしくはその塩のいずれかと組合わせて、それぞれ式(N)または式(P)の化合物を提供することを含む。
【0031】
1つの実施形態において、ステップ(c’’)の(1R,4R)−4−(アミノメチル)−1−メチルシクロヘキサノール塩はp−トルエンスルホン酸塩である。
【0032】
別の実施形態において、本発明により提供される方法はさらに、
(d)次式(D):
【0033】
【化17】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物を次式(I):
【0034】
【化18】
の化合物、パラジウム源、tert−ブトキシド塩、およびホスフィンリガンドと非プロトン性有機溶媒中で組合わせて、式(K)の化合物を提供することを含む。
【0035】
幾つかの実施形態において、ホスフィンリガンドは次式(J)の化合物である:
【0036】
【化19】
【0037】
他の実施形態において、ホスフィンリガンドは:
【0038】
【化20】
から選択される。
【0039】
もう1つ別の実施形態において、本発明により提供される方法はさらに
(e)次式(B)の化合物を次式(C)の化合物:
【0040】
【化21】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
およびtert−ブトキシド塩と有機溶媒中で組合わせて式(D)の化合物を提供することを含む。
【0041】
もう1つ別の実施形態において、本発明により提供される方法はさらに、
(f)次式(A):
【0042】
【化22】
の化合物をRMgX(ここで、RはC〜Cアルキルであり、XはCl、BrまたはIである)と非プロトン性有機溶媒中で組合わせ;
(g)C〜C12アルキルクロロホルメートまたはジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートをステップ(f)の生成物と組合わせて、式(C)の化合物を提供することを含む。
【0043】
別の実施形態において、本発明により提供される方法はさらに、
(h)次式(E):
【0044】
【化23】
の化合物をDMFおよびPOClと組合わせて次式(F):
【0045】
【化24】
の化合物を提供し、
(i)式(F)の化合物をパラジウム源および4−クロロフェニルボロン酸と有機溶媒中で組合わせて次式(G):
【0046】
【化25】
の化合物を提供し、
(j)式(G)の化合物をBOC−ピペラジンおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリドと有機溶媒中で組合わせて次式(H):
【0047】
【化26】
の化合物を提供し、
(k)式(H)の化合物を塩化水素酸と組合わせて式(I)の化合物を提供する
ことを含む。
【0048】
1つの実施形態において、本方法はステップ(a)、ステップ(b’’)、ステップ(c’’)およびステップ(d)を含む。1つの実施形態において、本方法はステップ(a)、ステップ(b’’)、ステップ(c’’)、ステップ(d)およびステップ(e)を含む。1つの実施形態において、本方法はステップ(a)、ステップ(b’’)、ステップ(c’’)、ステップ(d)、ステップ(e)、ステップ(f)およびステップ(g)を含む。別の実施形態において、本方法は、ステップ(a)、ステップ(b’’)、ステップ(c’’)、ステップ(d)、ステップ(e)、ステップ(f)、ステップ(g)、ステップ(h)、ステップ(i)、ステップ(j)およびステップ(k)を含む。
【0049】
1つの実施形態において、本方法はステップ(a)、(b’’)および(d)を含む。別の実施形態において、本方法はステップ(a)、(b’’)、(d)および(e)を含む。もう1つ別の実施形態において、本方法はステップ(a)、(b’’)、(d)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。別の実施形態において、本方法はステップ(a)、(b’’)、(c’’)、(d)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。もう1つ別の実施形態において、本方法はステップ(a)、(b’’)、(d)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。別の実施形態において、本方法はステップ(a)、(b’’)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。
【0050】
また、本発明により、次式:
【0051】
【化27】
の化合物1の調製のための方法も提供され、この方法は、
(a)次式(K):
【0052】
【化28】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物をtert−ブトキシド塩、非プロトン性有機溶媒、および水と組合わせて、次式(L):
【0053】
【化29】
の化合物を提供し、
(b)式(L)の化合物を次式(N):
【0054】
【化30】
の化合物、ならびに1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDAC)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、および有機溶媒と組合わせて、式(1)の化合物を提供することを含む。
【0055】
幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、Rはtert−ブチルである。
【0056】
1つの実施形態において、化合物1の調製のための方法はさらに、
(c)次式(M):
【0057】
【化31】
の化合物を(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタンアミン、第三級アミン塩基、および有機溶媒と組合わせて式(N)の化合物を提供することを含む。
【0058】
別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はさらに、
(d)次式(D):
【0059】
【化32】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物を次式(I):
【0060】
【化33】
の化合物、パラジウム源、tert−ブトキシド塩、およびホスフィンリガンドと非プロトン性有機溶媒中で組合わせて式(K)の化合物を提供することを含む。
【0061】
幾つかの実施形態において、ホスフィンリガンドは次式(J):
【0062】
【化34】
の化合物である。
【0063】
他の実施形態において、ホスフィンリガンドは
【0064】
【化35】
から選択される。
【0065】
別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はさらに、
(e)次式(B)の化合物を、次式(C):
【0066】
【化36】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物、およびtert−ブトキシド塩と有機溶媒中で組合わせて式(D)の化合物を提供することを含む。
【0067】
もう1つ別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はさらに、
(f)次式(A):
【0068】
【化37】
の化合物をRMgX(ここで、RはC〜Cアルキルであり、XはCl、BrまたはIである)と非プロトン性有機溶媒中で組合わせ、
(g)C〜C12アルキルクロロホルメートまたはジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートをステップ(f)の生成物と組合わせて、式(C)の化合物を提供することを含む。
【0069】
別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はさらに、
(h)次式(E):
【0070】
【化38】
の化合物をDMFおよびPOClと組合わせて次式(F):
【0071】
【化39】
の化合物を提供し、
(i)式(F)の化合物をパラジウム源および4−クロロフェニルボロン酸と有機溶媒中で組合わせて次式(G):
【0072】
【化40】
の化合物を提供し、
(j)式(G)の化合物をBOC−ピペラジンおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリドと有機溶媒中で組合わせて次式(H):
【0073】
【化41】
の化合物を提供し、
(k)式(H)の化合物を塩化水素酸と組合わせて式(I)の化合物を提供することを含む。
【0074】
1つの実施形態において、化合物1の調製のための方法は(a)から(d)のステップを含む。1つの実施形態において、化合物1の調製のための方法は(a)から(e)のステップを含む。別の実施形態において、化合物1の調製のための方法は(a)から(g)のステップを含む。もう1つ別の実施形態において、化合物1の調製のための方法は(a)から(k)のステップを含む。
【0075】
1つの実施形態において、化合物1の調製のための方法はステップ(a)、(b)および(d)を含む。別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はステップ(a)、(b)、(d)および(e)を含む。もう1つ別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はステップ(a)、(b)、(d)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はステップ(a)、(b)、(c)、(d)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。もう1つ別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はステップ(a)、(b)、(d)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。別の実施形態において、化合物1の調製のための方法はステップ(a)、(b)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。
【0076】
また、本発明により、次式:
【0077】
【化42】
の化合物2の調製のための方法も提供され、この方法は、
(a)次式(K):
【0078】
【化43】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物をtert−ブトキシド塩、非プロトン性有機溶媒、および水と組合わせて、次式(L):
【0079】
【化44】
の化合物を提供し、
(b’)式(L)の化合物を次式(P):
【0080】
【化45】
の化合物、ならびに1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDAC)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、および有機溶媒と組合わせて式(2)の化合物を提供することを含む。
【0081】
幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、Rはtert−ブチルである。
【0082】
1つの実施形態において、化合物2の調製のための方法はさらに、
(c’)次式(M):
【0083】
【化46】
の化合物を、(1R,4R)−4−(アミノメチル)−1−メチルシクロヘキサノールまたはその塩、第三級アミン塩基、および有機溶媒と組合わせて式(P)の化合物を提供することを含む。
【0084】
1つの実施形態において、ステップ(c’)の(1R,4R)−4−(アミノメチル)−1−メチルシクロヘキサノール塩はp−トルエンスルホン酸塩である。
【0085】
幾つかの実施形態において、化合物2の調製のための方法はさらに、化合物1の調製に関して上記したステップ(d)を含む。
【0086】
幾つかの実施形態において、化合物2の調製のための方法はさらに、化合物1の調製に関して上記したステップ(e)を含む。
【0087】
幾つかの実施形態において、化合物2の調製のための方法はさらに、化合物1の調製に関して上記したステップ(f)およびステップ(g)を含む。
【0088】
幾つかの実施形態において、化合物2の調製のための方法はさらに、化合物1の調製に関して上記したステップ(h)、ステップ(i)、ステップ(j)およびステップ(k)を含む。
【0089】
1つの実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、ステップ(b’)、ステップ(c’)およびステップ(d)を含む。1つの実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、ステップ(b’)、ステップ(c’)、ステップ(d)およびステップ(e)を含む。1つの実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、ステップ(b’)、ステップ(c’)、ステップ(d)、ステップ(e)、ステップ(f)およびステップ(g)を含む。もう1つ別の実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、ステップ(b’)、ステップ(c’)、ステップ(d)、ステップ(e)、ステップ(f)、ステップ(g)、ステップ(h)、ステップ(i)、ステップ(j)およびステップ(k)を含む。
【0090】
1つの実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、(b’)および(d)を含む。別の実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、(b’)、(d)および(e)を含む。もう1つ別の実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、(b’)、(d)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。別の実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、(b’)、(c’)、(d)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。もう1つ別の実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、(b’)、(d)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。別の実施形態において、化合物2の調製のための方法はステップ(a)、(b’)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)および(k)を含む。
【0091】
幾つかの実施形態において、ステップ(a)のtert−ブトキシド塩は、ナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(a)のtert−ブトキシド塩はナトリウムtert−ブトキシドである。幾つかの実施形態において、ステップ(a)のtert−ブトキシド塩はカリウムtert−ブトキシドである。
【0092】
幾つかの実施形態において、ステップ(a)の非プロトン性有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(a)の非プロトン性有機溶媒は2−メチルテトラヒドロフランである。
【0093】
幾つかの実施形態において、ステップ(b)、ステップ(b’)および/またはステップ(b’’)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(b)、ステップ(b’)および/またはステップ(b’’)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(b)、ステップ(b’)および/またはステップ(b’’)の有機溶媒はジクロロメタンである。
【0094】
幾つかの実施形態において、ステップ(c)、ステップ(c’)および/またはステップ(c’’)の第三級アミン塩基はN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。
【0095】
幾つかの実施形態において、ステップ(c)、ステップ(c’)および/またはステップ(c’’)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(c)、ステップ(c’)および/またはステップ(c’’)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(c)、ステップ(c’)および/またはステップ(c’’)の有機溶媒はアセトニトリルである。
【0096】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)で、式(I)の化合物はステップ(d)の組合わせに先立って最初に塩基と組合わせる。幾つかの実施形態において、塩基は無機塩基である。幾つかの実施形態において、塩基は有機塩基である。幾つかの実施形態において、塩基は、KPO、NaPO、NaOH、KOH、KCOまたはNaCOからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、塩基はKPOである。幾つかの実施形態において、ステップ(d)で、式(I)の化合物は、ステップ(d)の組合わせに先立って最初に1以上の溶媒中で塩基と組合わせる。
【0097】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)のパラジウム源はPddbaまたは[(シンナミル)PdCl]である。幾つかの実施形態において、ステップ(d)のパラジウム源はPddbaである。
【0098】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)のtert−ブトキシド塩は、ナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。
【0099】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)のtert−ブトキシド塩は無水である。幾つかの実施形態において、ステップ(d)のtert−ブトキシド塩は無水ナトリウムtert−ブトキシドである。
【0100】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(d)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(d)の非プロトン性有機溶媒はTHFおよびトルエンの混合物である。
【0101】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)はさらに、以下のステップを含む:
(1)tert−ブトキシド塩を式(I)の化合物と非プロトン性有機溶媒中で組合わせる;
(2)パラジウム源、式(J)の化合物、および式(D)の化合物を非プロトン性有機溶媒中で組合わせる;および
(3)ステップ(1)の混合物をステップ(2)の混合物に添加する。
【0102】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)で、ステップ(2)で得られた混合物をステップ(3)に先立ってろ過する。
【0103】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)は、窒素またはアルゴンの雰囲気下で実施される。
【0104】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)で、化合物(I)の量に対して触媒量のパラジウム源を使用する。幾つかの実施形態において、パラジウム源はPddbaであり、Pddbaの触媒量は約0.5モルパーセントから約2モルパーセントである。1つの実施形態において、Pddbaの触媒量は約0.75モルパーセントである。
【0105】
幾つかの実施形態において、ステップ(d)で、化合物(I)の量に対して触媒量の式(J)の化合物を使用する。幾つかの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントから約5モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントから約4モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約2モルパーセントから約4モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントから約2モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントまたは約2モルパーセントである。
【0106】
幾つかの実施形態において、ステップ(e)のtert−ブトキシド塩は、ナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(e)のtert−ブトキシド塩はナトリウムtert−ブトキシドである。幾つかの実施形態において、ステップ(e)のtert−ブトキシド塩はカリウムtert−ブトキシドである。
【0107】
幾つかの実施形態において、ステップ(e)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(e)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(e)の有機溶媒はDMFである。
【0108】
幾つかの実施形態において、ステップ(f)で、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rはイソプロピルである。
【0109】
幾つかの実施形態において、ステップ(f)で、Rはメチルであり、C〜C12アルキルクロロホルメートはメチルクロロホルメートである。幾つかの実施形態において、Rはエチルであり、C〜C12アルキルクロロホルメートはエチルクロロホルメートである。幾つかの実施形態において、Rはtert−ブチルであり、ジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートはジ−tert−ブチルジカーボネートである。
【0110】
幾つかの実施形態において、ステップ(f)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(f)の非プロトン性有機溶媒はTHFである。
【0111】
幾つかの実施形態において、ステップ(i)のパラジウム源はPd(OAc)である。
【0112】
幾つかの実施形態において、ステップ(i)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(i)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(i)の有機溶媒はアセトニトリルである。
【0113】
幾つかの実施形態において、ステップ(i)は、臭化テトラブチルアンモニウムを式(F)の化合物、パラジウム源および4−クロロフェニルボロン酸と有機溶媒中で組合わせることを含む。
【0114】
幾つかの実施形態において、ステップ(j)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(j)の有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(j)で、有機溶媒はTHFとトルエンの混合物である。幾つかの実施形態において、THFとトルエンの混合物は体積で約1:1である。
【0115】
幾つかの実施形態において、ステップ(j)はさらに、式(H)の化合物を結晶性固体として生成することを含む。幾つかの実施形態において、ステップ(j)はさらに、
(1)水溶液をステップ(j)の混合物に添加して、水性相および有機相を生成し;
(2)有機相をステップ(1)の混合物から分離し;
(3)有機相を濃縮し;
(4)有機溶媒をステップ(3)の混合物に添加して、式(H)の化合物を結晶性固体として生成する
ことを含む。
【0116】
ステップ(j)のステップ(4)の幾つかの実施形態において、有機溶媒はアセトニトリルである。ステップ(j)のステップ(4)の幾つかの実施形態において、有機溶媒はアセトニトリルであり、混合物は約80℃に加熱される。
【0117】
幾つかの実施形態において、ステップ(j)のステップ(4)はさらに、混合物を約10℃から約−10℃に冷却することを含む。幾つかの実施形態において、ステップ(j)のステップ(4)はさらに、混合物を約−10℃に冷却し、混合物をろ過することによって式(H)の化合物を結晶性固体として単離することを含む。
【0118】
幾つかの実施形態において、ステップ(k)の組合わせは有機溶媒中である。幾つかの実施形態において、有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、有機溶媒はイソプロパノールである。
【0119】
幾つかの実施形態において、ステップ(k)はさらに、式(I)の化合物を結晶性固体として生成することを含む。幾つかの実施形態において、ステップ(k)の組合わせは有機溶媒中であり、ステップ(k)はさらに、混合物をろ過することにより式(I)の化合物を結晶性固体として単離することを含む。
【0120】
幾つかの実施形態において、ステップ(k)の組合わせは有機溶媒中であり、ステップ(k)はさらに、混合物を約10℃から約−10℃に冷却して式(I)の化合物を結晶性固体として生成することを含む。
【0121】
幾つかの実施形態において、ステップ(k)の組合わせはイソプロパノール中であり、ステップ(k)はさらに、混合物を約10℃から約−10℃に冷却して式(I)の化合物を結晶性固体として生成することを含む。幾つかの実施形態において、ステップ(k)の組合わせはイソプロパノール中であり、ステップ(k)はさらに、混合物を約−5℃に冷却して式(I)の化合物を結晶性固体として生成し、混合物をろ過することにより式(I)の化合物を結晶性固体として単離することを含む。
【0122】
また、本発明により、次式(C):
【0123】
【化47】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物を調製する方法も提供され、この方法は、
(a)次式(A):
【0124】
【化48】
の化合物をRMgX(ここで、RはC〜Cアルキルであり、XはCl、BrまたはIである)と非プロトン性有機溶媒中で組合わせ、
(b)C〜C12アルキルクロロホルメートまたはジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートをステップ(a)の生成物と組合わせて、式(C)の化合物を提供することを含む。
【0125】
幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、Rはtert−ブチルである。
【0126】
幾つかの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rはイソプロピルである。
【0127】
式(C)の化合物を調製する方法の幾つかの実施形態において、ステップ(a)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態においてステップ(a)の有機溶媒はTHFである。
【0128】
1つの実施形態において、RはC〜Cアルキルである。
【0129】
1つの実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択される。
【0130】
1つの実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソ−ブチルおよびneo−ブチルからなる群から選択され、Rはイソプロピルである。
【0131】
1つの実施形態において、Rはtert−ブチルであり、Rはイソプロピルである。
【0132】
式(C)の化合物を調製する方法の幾つかの実施形態において、ステップ(b)で、Rはメチルであり、C〜C12アルキルクロロホルメートはメチルクロロホルメートである。幾つかの実施形態において、Rはエチルであり、C〜C12アルキルクロロホルメートはエチルクロロホルメートである。幾つかの実施形態において、Rはtert−ブチルであり、ジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートはジ−tert−ブチルジカーボネートである。
【0133】
また、本発明により、次式(D):
【0134】
【化49】
(式中、RはC〜C12アルキルである)
の化合物の調製のための方法も提供され、この方法は、
(x)次式(B):
【0135】
【化50】
の化合物を、次式(C):
【0136】
【化51】
の化合物およびtert−ブトキシド塩と有機溶媒中で組合わせて式(D)の化合物を提供することを含む。
【0137】
1つの実施形態において、Rはtert−ブチルである。
【0138】
幾つかの実施形態において、式(D)の化合物を調製する方法はさらに、次のステップ(x′)および(x′′)を含む:
(x′)次式(A):
【0139】
【化52】
の化合物をRMgX(ここで、RはC〜Cアルキルであり、XはCl、BrまたはIである)と非プロトン性有機溶媒中で組合わせ、
(x′′)C〜C12アルキルクロロホルメートまたはジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートをステップ(x′)の生成物と組合わせて、式(C)の化合物を提供する。
【0140】
幾つかの実施形態において、ステップ(x)のtert−ブトキシド塩は、ナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。
【0141】
幾つかの実施形態において、ステップ(x)の有機溶媒は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、THF、DMF、HMPA、NMP、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、MTBE、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(x)の有機溶媒はDMFである。
【0142】
幾つかの実施形態において、ステップ(x′)で、RはC〜Cアルキルである。幾つかの実施形態において、Rはイソプロピルである。
【0143】
幾つかの実施形態において、ステップ(x′′)で、C〜C12アルキルクロロホルメートはメチルクロロホルメートである。幾つかの実施形態において、C〜C12アルキルクロロホルメートはエチルクロロホルメートである。幾つかの実施形態において、ジ−(C〜C12アルキル)ジカーボネートはジ−tert−ブチルジカーボネートである。
【0144】
幾つかの実施形態において、ステップ(x′)の非プロトン性有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、ステップ(x′)の非プロトン性有機溶媒はTHFである。
【0145】
また、本発明により、次式(3):
【0146】
【化53】
の化合物も提供される。
【0147】
1つの実施形態において、式(3)の化合物は、以下のステップ:
(y)次式(B):
【0148】
【化54】
の化合物を、次式(C):
【0149】
【化55】
(式中、Rはtert−ブチルである)
の化合物およびtert−ブトキシド塩と有機溶媒中で組合わせて、次式(D):
【0150】
【化56】
(式中、Rはtert−ブチルである)
の化合物を提供し;
(z)式(D)(式中、Rはtert−ブチルである)の化合物を次式(I):
【0151】
【化57】
の化合物、パラジウム源、tert−ブトキシド塩、およびホスフィンリガンドと非プロトン性有機溶媒中で組合わせる;
によって調製される。
【0152】
1つの実施形態において、ステップ(z)のホスフィンリガンドは次式(J):
【0153】
【化58】
の化合物である。
【0154】
他の実施形態において、ホスフィンリガンドは:
【0155】
【化59】
から選択される。
【0156】
1つの実施形態において、ステップ(z)のパラジウム源はPddbaである。
【0157】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)の非プロトン性有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択される。幾つかの実施形態において、非プロトン性有機溶媒はTHFとトルエンの混合物である。
【0158】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)で、tert−ブトキシド塩は、ナトリウムtert−ブトキシドおよびカリウムtert−ブトキシドからなる群から選択される。
【0159】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)のtert−ブトキシド塩は、無水ナトリウムtert−ブトキシドまたは無水カリウムtert−ブトキシドである。
【0160】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)はさらに、以下のステップを含む:
(1)tert−ブトキシド塩を式(I)の化合物と非プロトン性有機溶媒中で組合わせる;
(2)パラジウム源、式(J)の化合物、および式(D)の化合物を非プロトン性有機溶媒中で組合わせる;および
(3)ステップ(1)の混合物をステップ(2)の混合物に添加する。
【0161】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)で、ステップ(2)から得られた混合物をステップ(3)に先立ってろ過する。
【0162】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)は窒素またはアルゴンの雰囲気下で実施される。
【0163】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)で、化合物(I)の量に対して触媒量のパラジウム源を使用する。幾つかの実施形態において、パラジウム源はPddbaであり、Pddbaの触媒量は約0.5モルパーセントから約2モルパーセントである。1つの実施形態において、Pddbaの触媒量は約0.75モルパーセントである。
【0164】
幾つかの実施形態において、ステップ(z)のホスフィンリガンドが式(J)の化合物である場合、化合物(I)の量に対して触媒量の式(J)の化合物が使用される。幾つかの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントから約5モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントから約4モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約2モルパーセントから約4モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントから約2モルパーセントである。1つの実施形態において、式(J)の化合物の触媒量は約1モルパーセントまたは約2モルパーセントである。
【0165】
別の実施形態において、本発明により、次式:
【0166】
【化60】
の化合物が提供される。
【0167】
幾つかの実施形態において、本明細書に記載されている方法は化合物1または化合物2の商業的な化学的製造のための改良された方法である。特定の理論または作用機構に縛られることはないが、本明細書に記載されている方法は化合物1または化合物2の全体効率および生産収率を大幅に改良する。以前の方法(例えば、米国特許出願公開第2010/0305122号および同第2012/0157470号、ならびに国際公開第2011/15096号および同第2012/071336号)は化合物1を商業規模で生産する可能性がないことは判明していた。従って、本発明により提供された方法は、臨床および/または商業的開発に必要とされる量で化合物を合成するための改良された方法となる。これらの先の方法と比較した改良として、限定されることはないが、化合物1または化合物2の全体収率、全体のプロセス効率および経済、穏やかな反応条件、実用的な単離/精製法、ならびに工業化の可能性がある。
【0168】
本発明により提供される改良された方法は化合物(B)と(C)の選択的求核性芳香族置換反応(「SnAr反応」)を含み、これは、例えば米国特許出願公開第2010/0305122号および同第2012/0157470号、ならびに国際公開第2011/15096号および同第2012/071336号に見られるような以前に記載された方法と比較してより穏やかな条件下、より短い反応時間で実施することができる。理論により制限されることはないが、この化合物(B)と(C)の改良されたSnAr反応は、以前に記載された方法の場合のように除去するためにさらなる精製を必要とする位置異性体副生成物を生成しない。以前の方法におけるSnAr反応はまた、本明細書に記載されている方法と比べて低い全体収率の結果となるより長い反応時間および苛酷な反応条件も必要とする。さらに、以前の方法は、大きい工業規模のプロセスでは実行不可能な、厄介な中間体の精製も必要とする。本明細書に記載されている方法は以前の方法より収束性であり、結果として化合物(D)と化合物(I)の遊離塩基との極めて効率的なクロスカップリング反応が高い収率で起こる。幾つかの実施形態において、本明細書に記載されている方法は結晶性固体の中間体(H)と(I)を利用し、これは不純物を除去するための結晶化による効率的な精製を可能にするが、これは以前に記載された方法では利用できなかった利点である。
【0169】
以下のスキームで、本発明により提供される方法の1以上の実施形態を説明する。幾つかの実施形態において、式(D)の化合物は、下記スキーム1に示すように化合物(B)と化合物(C)から調製される。式(B)の化合物は、例えば国際公開第2000/047212号およびJ. Am. Chem. Soc.、1959、81: 743−747に示されているように当技術分野で公知の技術により調製することができる。式(C)の化合物は、例えば、国際公開第2006/059801号およびTetrahedron Letters、2008、49(12)、2034−2037に示されているように当技術分野で公知の技術により、またはスキーム2に示されているように調製することができる。
【0170】
【化61】
【0171】
スキーム1の式(C)の化合物は、市販の化合物(A)から、下記スキーム2に示されているようにして調製することができ、ここで「RMgX」はグリニャール試薬を表し、Rはアルキル基であり、XはCl、BrまたはIである。スキーム2の求電子性アセチル化試薬は、限定されることはないが、メチルもしくはエチルクロロホルメートまたはBOCOであることができる。
【0172】
【化62】
【0173】
スキーム2に従う代表的な反応を以下に示す。
【0174】
【化63】
【0175】
別の実施形態において、式(I)の化合物は、下記スキーム3に示されているように化合物(E)から調製される。化合物(E)は市販されているか、または例えば米国特許第3,813,443号およびProceedings of the Chemical Society、London、1907、22、302に示されているように当技術分野で公知の技術により調製することができる。
【0176】
【化64】
【0177】
もう1つ別の実施形態において、式(N)の化合物は、下記スキーム4に示されているように化合物(M)から調製される。化合物(M)は市販されているか、または例えば英国特許第585940号およびJ. Am. Chem. Soc.、1950、72、1215−1218に示されているように当技術分野で公知の技術により調製することができる。
【0178】
【化65】
【0179】
別の実施形態において、式(P)の化合物は、下記スキーム4’に示されているように化合物(M)から調製される。
【0180】
【化66】
【0181】
もう1つ別の実施形態において、式(1)の化合物は、化合物(D)と化合物(I)から、下記スキーム5に示されているようにして調製される。化合物(J)は、例えば国際公開第2009/117626号およびOrganometallics、2008、27(21)、5605−5611に示されているように当技術分野で公知の技術により調製することができる。
【0182】
【化67】
【0183】
別の実施形態において、式(2)の化合物は、化合物(L)と化合物(P)から、下記スキーム6に示されているように調製され、ここで化合物(P)の調製はスキーム4’に示されている通りであり、化合物(L)の調製はスキーム5に示されている通りである。
【0184】
【化68】
【0185】
幾つかの実施形態において、式(K)の化合物の化合物(D)と化合物(I)からの調製は空気および/または湿気感受性であり、従って不活性雰囲気下で、例えば窒素またはアルゴンガスを用いて行われる。
【0186】
特定の理論に縛られることはないが、上記スキーム1から6に示されている式(1)の化合物および式(2)の化合物の調製における中間体としての化合物(D)の使用は、式(1)の化合物および式(2)の化合物の調製に関して以前に記載された方法に対する改良点である。幾つかの実施形態において、この改良にはより高い生産収率、より短い反応時間が含まれる。幾つかの実施形態において、改良は、化合物(D)中のRがtert−ブチルであるときに提供される。
【0187】
スキーム1から6は本発明により提供される方法の非限定的な例である。溶媒および/または試薬は公知の化合物であり、当業者の知識に基づいて交換することができる。
【0188】
スキーム1から6で使用されている略語は次の通りである:
【0189】
【表1】
【0190】
他に示さない限り、スキーム1から6の反応を行う温度は臨界的ではない。一定の実施形態において、ある反応で温度が示されている場合、その温度はプラスマイナス約0.1℃、0.5℃、1℃、5℃、または10℃で変化し得る。特定の反応にいかなる溶媒を使用するかに応じて、最適の温度は変わり得る。幾つかの実施形態において、反応は、反応物質の本質的に均一に分散した混合物を維持するのに充分な激しい撹拌の存在下で行う。
【0191】
本発明により提供される反応を実施する際、反応物質の添加の速度も順序も、他に示さない限り臨界的ではない。他に示さない限り、反応は周囲の大気圧で行う。他に示さない限り、反応物質の正確な量は臨界的ではない。幾つかの実施形態において、反応物質の量は約10モルパーセントまたは約10重量%変化してもよい。
【0192】
他に示さない限り、本発明により提供される方法に使用する有機溶媒は、市販またはその他当業者に知られたものから選択することができる。所与の反応に適当な溶媒は当業者の知識の範囲内であり、溶媒の混合物も含まれる。本発明で使用のために提供される有機溶媒の例としては、限定されることはないが、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、2−ブタノン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、ニトロメタン、アセトン、酢酸、アセトニトリル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジエチレングリコール、グライム、ダイグライム、石油エーテル、ジオキサン、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物がある。
【0193】
幾つかの実施形態において、本発明により提供される方法で使用される有機溶媒は非プロトン性有機溶媒である。本明細書で規定される通り、非プロトン性の溶媒は、酸性の水素原子または水素結合することができる(例えば、酸素または窒素原子に結合していない)水素原子を含有しない溶媒である。非プロトン性有機溶媒は、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル、THF、DMF、NMP、HMPA、ジオキサン、ニトロメタン、ピリジン、2−メチルテトラヒドロフラン、およびこれらの混合物からなる群から選択することができる。幾つかの実施形態において、非プロトン性有機溶媒はTHFである。幾つかの実施形態において、非プロトン性有機溶媒はDMFである。幾つかの実施形態において、非プロトン性有機溶媒はアセトニトリルである。
【0194】
本明細書で規定されるように、「第三級アミン塩基」とは、3つのアルキル基で置換されているアミンを指し、例えば、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。
【0195】
本明細書で規定される通り、「触媒量」とは、所与の反応において、反応混合物中の別の試薬または反応物質に対して決定される1モル当量未満の試薬または反応物質をいう。幾つかの実施形態において、触媒量は反応混合物中の別の試薬または反応物質に対するモルパーセントとして記載される。
【0196】
本明細書で規定される通り、「パラジウム源」とは、安定な酸化状態のパラジウム源、すなわち、Pd(0)、Pd(I)、Pd(II)および/またはPd(IV)をいう。パラジウムは粉末形態のような遊離の金属でもよいし、または1以上のリガンドに結合していてもよく、例えば、PdCl、Pddba、PdCl(PPh、Pd(PPh、Pd(OAc)または[(シンナミル)PdCl]でもよい。
【0197】
本明細書で規定されるように、「ホスフィンリガンド」とは、式PR′の化合物をいい、式中各R′は独立してC〜Cアルキルまたはフェニルから選択され、ここでアリール基は場合によりC〜Cアルキル、フェニル、トリアルキルアミノ、アルコキシまたはハロで置換されている。
【0198】
本明細書で規定される通り、他に断らない限り、用語「約」はそれが指す値または量が±5%、±2%、または±1%変化することができるということを意味する。
【0199】
本発明により提供されるいずれかの方法で得られる生成物は、蒸発または抽出のような通常の手段によって回収することができ、蒸留、再結晶化またはクロマトグラフィーのような標準的な方法により精製することができる。
【実施例】
【0200】
以下の実施例の化合物は上記スキーム1から6に示されており、Chemdraw(登録商標)Ultraソフトウェアを用いて命名された。本明細書に提供されたスキームに関する上記略語に加えて以下の略語が実施例で使用される。
【0201】
「HPLC」=高圧液体クロマトグラフィー;「IP」=インプロセス;「ML」=母液;「NLT」=以上;「NMT」=以下;「RB」=丸底;「RT」=室温;「sm」=出発物質;「DCM」=ジクロロメタン。
【0202】
他に示さない限り、化合物はHPLCおよびH NMR分析によって特性決定され、精製するか、または精製することなく後の反応に使用された。H NMR分析は他に示さない限り400MHzで実施した。他に特記しない限り、生産収率/純度は重量、qNMR、および/またはHPLC分析によって決定した。
【0203】
実施例1:tert−ブチル4−ブロモ−2−フルオロベンゾエート(化合物(C))の合成
機械式攪拌機を備えた100mlのジャケット付き反応器に、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ヨードベンゼン、「化合物(A)」(5g、1.0eq)とTHF(25ml)を入れた。溶液を−5℃に冷却した。内部温度を0℃より低く維持しながらTHF中2Mのイソプロピルマグネシウムクロリド(10.8ml、1.3eq)をゆっくり加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。THF(10ml)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(5.44g、1.5eq)を加えた。1時間後、溶液を10%クエン酸(10ml)でクエンチした後、25%NaCl(10ml)で希釈した。層を分離し、有機層を殆ど乾固するまで濃縮し、THF(3×10ml)でチェイスした。粗製の油をTHF(5ml)で希釈し、ろ過して無機物を除き、濃縮乾固した。この粗製の油(6.1g、力価=67%、力価調整収率=88%)をさらに精製することなく次のステップに用いた。H NMR(DMSO−d):δ 1.53(s、9H)、7.50−7.56(m、1H)、7.68(dd、J=10.5、1.9Hz、1H),7.74(t、J=8.2Hz、1H)。
【0204】
実施例2:tert−ブチル2−((1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)オキシ)−4−ブロモベンゾエート(化合物(D))の合成
3Lの三つ首モートンフラスコに、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−オール(80.0g、1.00eq.)、tert−ブチル4−ブロモ−2−フルオロベンゾエート(193g、1.15eq.)、および無水DMF(800mL)を入れた。混合物を20℃で15分撹拌した。得られた溶液を約0から5℃に冷却した。DMF(420mL)中ナトリウムtert−ブトキシド(62.0g)の溶液を30分にわたってゆっくり加える一方で内部温度を10℃以下に維持し、DMF(30mL)で濯いだ。反応混合物を10℃で1時間撹拌し(オフホワイトのスラリー)、30分にわたって内部温度をおよそ45℃に調節した。反応混合物を45〜50℃で7時間撹拌し、反応の進行をHPLCでモニターした(IPサンプル:HPLCによる転化率92%)。溶液をおよそ20℃に冷却した。溶液を20℃で一晩撹拌した。
【0205】
水(1200mL)を反応混合物に<30℃で1時間かけてゆっくり加えた(やや発熱)。生成物のスラリーをおよそ20℃に調節し、2時間以上混合した。粗生成物をろ過により集め、水(400mL)で洗浄した。湿ったケーキをヘプタン(400mL)で洗浄し、真空下50℃で一晩乾燥して粗生成物(236.7g)を得た。
【0206】
再結晶または再スラリー化:230.7gの粗生成物(力価調整後:200.7g)を3Lの三つ首モートンフラスコに戻した。酢酸エチル(700mL)を加え、スラリーを1時間かけてゆっくり還流温度に加熱した(小量の固体が残った)。ヘプタン(1400mL)をゆっくり加え、混合物を還流温度(78℃)に調節した。スラリーを還流温度で30分混合し、およそ10℃/時の速度でゆっくりおよそ−10℃に冷却し、2時間混合した。生成物をろ過により集め、ヘプタン(200ml)で濯いだ。
【0207】
固体を真空下およそ50℃で一晩乾燥して194.8g、86%の単離収率の生成物をオフホワイトの固体として得た。MS−ESI 389.0(M+1);mp:190−191℃(無補正)。H NMR(DMSO−d):δ 1.40(s、9H)、6.41(dd、J=3.4、1.7Hz、1H)、7.06(d、J=1.8Hz、1H)、7.40(dd、J=8.3、1.8Hz、1H)、7.51(t、J=3.4Hz、1H)、7.58(d、J=2.6Hz、1H)、7.66(d、J=8.3Hz、1H)、8.03(d、J=2.7Hz、1H)、11.72(s、1H、NH)。
【0208】
実施例3:2−クロロ−4,4−ジメチルシクロヘキサンカルバルデヒド(化合物(F))の合成
500mLのRBフラスコに、無水DMF(33.4g、0.456mol)とCHCl(80mL)を入れた。溶液を<−5℃に冷却し、POCl(64.7g、0.422mol)を<20℃で20分かけてゆっくり加え(発熱)、CHCl(6mL)で濯いだ。やや褐色の溶液を30分かけて20℃に調節し、20℃で1時間混合した。溶液を<5℃に冷却した。3,3−ジメチルシクロヘキサノン(41.0g、90%、およそ0.292mol)を加え、CHCl(10mL)(やや発熱)を用いて<20℃で濯いだ。溶液を還流温度に加熱し、一晩(21時間)混合した。
【0209】
機械式攪拌機を備えた1000mLの三つ首RBフラスコに、130gの13.6wt%酢酸ナトリウム三水和物水溶液、130gの12%ブライン、および130mLのCHClを入れた。混合物を撹拌し、<5℃に冷却した。上の反応混合物(透明かつ褐色)を移し、内部温度を<10℃に維持しながらゆっくりクエンチした。反応容器をCHCl(10mL)で濯いだ。クエンチした反応混合物を<10℃で15分撹拌し、20℃に上昇させた。混合物を20℃で15分撹拌し、30分静置した(幾つかの乳濁)。下部の有機相を分離した。上部の水相をCHCl(50mL)で逆抽出した。合わせた有機相を12%ブライン(150g)−20%KPO水溶液(40g)の混合物で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥し、ろ過し、CHCl(30ml)で濯いだ。ろ液を真空下で濃縮乾固して褐色の油(57.0g、力価=90.9wt%(qNMRによる)、およそ100%)を得た。H NMR(CDCl):δ 0.98(s、6H)、1.43(t、J=6.4Hz、2H)、2.31(tt、J=6.4、2.2Hz、2H)、2.36(t、J=2.2Hz、2H)、10.19(s、1H)。
【0210】
実施例4:2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エンカルバルデヒド(化合物(G))の合成
250mLの加圧びんに、2−クロロ−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エンカルバルデヒド(10.00g)、臭化テトラブチルアンモニウム(18.67g)、およびアセトニトリル(10mL)を入れた。混合物を20℃で5分撹拌した。21.0wt%のKCO水溶液(76.0g)を加えた。混合物を室温(rt)で5分以上撹拌した後4−クロロフェニルボロン酸(9.53g)を全て一緒に加えた。混合物を排気し、Nで三回パージした。酢酸パラジウム(66mg、0.5mol%)をN下で全て一緒に加えた。反応混合物を排気し、Nで三回パージした(オレンジ色の混合物)。びんをNで再充填し、油浴(浴温およそ35℃)でおよそ35℃に加熱した。混合物を30℃で一晩(15時間)撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、反応の完了、通例出発物質<2%(オレンジ色の混合物)を確認するために上部の有機相からIPサンプルを採取した。トルエン(100mL)と5%NaHCO−2%L−システイン水溶液(100mL)を加えた。混合物を20℃で60分撹拌した。混合物をセライトのパッドに通してろ過して黒色の固体を除き、フラスコとパッドをトルエン(10mL)で濯いだ。上部の有機相を5%NaHCO水溶液−2%L−システイン(100mL)でもう一回洗浄した。上部の有機相を25%ブライン(100mL)で洗浄した。有機層(105.0g)を分析し(118.8mg/g、分析された生成物12.47g、分析された収率87%)、およそ1/3の体積(およそ35mL)に濃縮した。生成物溶液を単離することなくそのまま次のステップに使用した。しかし、溶媒の除去により分析サンプルを得、褐色の油を得た。HNMR(CDCl):δ 1.00(s、6H)、1.49(t、J=6.6Hz、2H)、2.28(t、J=2.1Hz、2H)、2.38(m、2H)、7.13(m、2H)、7.34(m、2H)、9.47(s、1H)。
【0211】
実施例5:tert−ブチル4−((4’−クロロ−5,5−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(化合物(H))の合成
機械式攪拌機を備えた2Lの三つ首RBフラスコに、トルエン(250mL)中4’−クロロ−5,5−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−カルバルデヒド(50.0g)の溶液、BOC−ピペラジン(48.2g)および無水THF(250mL)を入れた。黄色の溶液を20℃で5分撹拌した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(52.7g)を少しずつ加えた(注意:内部温度は15分でおよそ29.5℃に上昇した。冷却が必要となるかもしれない)。黄色の混合物をおよそ25℃で4時間以上撹拌した。3時間の反応時間の後HPLCで99.5%の出発物質から生成物への転化率が観察された。
【0212】
12.5wt%のブライン(500g)をゆっくり加えて反応をクエンチした。混合物を20℃で30分以上撹拌し、15以上静置した。下部の水相(およそ560mL)を分離した(注意:あらゆる乳濁を上部の有機相に残す)。有機相を10%クエン酸溶液(500g×2)で洗浄した。フラスコに500gの5%NaHCO水溶液をゆっくり入れた。混合物を20℃で30分以上撹拌し、15分以上静置した。上部の有機相を分離した。500gの25%ブライン水溶液を入れた。混合物を20℃で15分以上撹拌し、15分静置した。上部の有機相を真空下でおよそ200mLの体積に濃縮した。溶液をおよそ30℃に調節し、ろ過して無機塩を除いた。トルエン(50mL)を濯ぎ液として用いた。合わせたろ液をおよそ100mLの体積に濃縮した。アセトニトリル(400mL)を加え、混合物をおよそ80℃に加熱して透明な溶液を得た。この溶液を10℃/時の速度でゆっくり20℃まで冷却し、20℃で一晩混合した(生成物はおよそ45〜50℃で晶出するが、必要ならば50℃で種子材料を加えてもよい)。スラリーを10℃/時の速度でゆっくりおよそ−10℃まで冷却し続けた。スラリーをおよそ−10℃で6時間以上混合した。生成物をろ過により集め、予冷したアセトニトリル(100mL)で濯いだ。固体を真空下50℃で一晩乾燥した(72.0g、85%)。MS−ESI:419(M+1);mp:109〜110℃(無補正);H NMR(CDCl):δ 1.00(s、6H)、1.46(s、9H)、1.48(t、J=6.5Hz、2H)、2.07(s、br、2H)、2.18(m、4H)、2.24(t、J=6.4Hz、2H)、2.80(s、2H)、3.38(m、4H)、6.98(m、2H)、7.29(m、2H)。
【0213】
実施例6:1−((4’−クロロ−5,5−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン二塩酸塩(化合物(I))の合成
機械式攪拌機を備えた2.0Lの三つ首RBフラスコに、Boc還元的アミン化生成物(化合物(H)、72.0g)とIPA(720mL)を入れた。混合物をrtで5分撹拌し、59.3gの濃縮塩酸塩水溶液をスラリーに加えた。反応混合物をおよそ65℃の内部温度に調節した(透明で無色の溶液が得られた)。反応混合物をおよそ65℃で12時間以上掻き混ぜた。
【0214】
生成物のスラリーを−5℃にゆっくり(10℃/時)冷却した。生成物のスラリーをおよそ−5℃で2時間以上混合し、ろ過により集めた。湿ったケーキをIPA(72mL)で洗浄し、50℃で真空下一晩乾燥して73.8g(95%)の所望の生成物を二塩酸塩IPA溶媒和物として得た(純度>99.5%ピーク面積、210nm)。MS−ESI:319(M+1);HNMR(DO):δ 1.00(s、6H)、1.19(d、J=6.0Hz、6H、IPA)、1.65(t、J=6.1Hz、2H)、2.14(s、br、2H)、2.26(m、2H)、3.36(br、4H)、3.55(s、br、4H)、3.82(s、2H)、4.02(セプテット、J=6.0Hz、1H、IPA)、7.16(d、J=8.1Hz、2H)、7.45(d、J=8.1Hz、2H);HNMR(CDCl):δ 0.86(s、6H)、1.05(d、J=6.0Hz、6H、IPA)、1.42(t、J=6.1Hz、2H)、2.02(s、br、2H)、2.12(m、2H)、3.23(m、4H)、3.4(s、br、4H)、3.68(s、2H)、3.89(セプテット、J=6.0Hz、1H、IPA)、7.11(d、J=8.1Hz、2H)、7.41(d、J=8.1Hz、2H)。
【0215】
実施例7:3−ニトロ−4−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)−ベンゼンスルホンアミド(化合物(N))の合成
機械式攪拌機を備えた500mLの三つ首RBフラスコに、4−クロロ−3−ニトロベンゼンスルホンアミド、すなわち化合物M(10.0g)、ジイソプロピルエチルアミン(17.5g)、(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタンアミン(7.0g)およびアセトニトリル(150mL)を入れた。反応混合物を80℃の内部温度に調節し、12時間以上掻き混ぜた。
【0216】
生成物溶液を40℃に冷却し、沈殿が観察されるまで1時間以上掻き混ぜた。生成物のスラリーをさらに20℃に冷却した。水(75mL)を1時間以上にわたってゆっくり入れ、混合物を10℃に冷却し、2時間以上掻き混ぜた後ろ過により集めた。湿ったケーキをアセトニトリル:水の1:1混合物(40mL)で洗浄した。次に、湿ったケーキを40℃で1時間以上水(80mL)中に再スラリー化した後ろ過により集めた。湿ったケーキを水(20mL)で濯ぎ、真空下75℃で乾燥して12.7gの所望の生成物を99.9%の純度および91%の重量調整収率で得た。H NMR(DMSO−d):δ 1.25(m、2H)、1.60(m、2H)、1.89(m、1H)、3.25(m、2H)、3.33(m、2H)、3.83(m、2H)、7.27(d、J=9.3Hz、1H)、7.32(s、NH2、2H)、7.81(dd、J=9.1、2.3Hz、1H)、8.45(d、J=2.2Hz、1H)、8.54(t、J=5.9Hz、1H、NH)。
【0217】
実施例8:tert−ブチル2−((1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)オキシ)−4−(4−((4’−クロロ−5,5−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾエート(化合物(K))の合成
総論:この化学は空気と湿気に対して感受性であると考えられる。固体乾燥形態の触媒前駆体は特別な予防策を講じることなく空気中で取り扱い貯蔵することができるが、小量の溶媒と接触しただけでも分解し易くなることがある。その結果、微量の酸素またはその他のコンピテント酸化剤(例えば、溶媒過酸化物)でも触媒前駆体と溶媒との混合に先立って除去しなければならないし、反応中酸素の侵入を防ぐように注意しなければならない。また、望ましくない副産物の形成を防止するために乾燥した機器、溶媒、および試薬を使用するように注意しなければならない。この反応に使用するナトリウムt−ブトキシドは吸湿性であり、使用に先立ってまたは使用中適切に取り扱い貯蔵するべきである。
【0218】
機械式攪拌機を備えた2.0Lの三つ首RBフラスコに、二塩酸塩(化合物(I)、42.5g)とトルエン(285ml)を入れた。20%のKPO(285ml)を加え、二相の混合物を30分撹拌した。層を分離し、有機層を25%NaCl(145ml)で洗浄した。有機層を120gまで濃縮し、さらに精製することなくカップリング反応に用いた。
【0219】
NaOtBu(45.2g)と化合物(I)のトルエン溶液(120g溶液−力価調整後30g)を適切な反応器内のTHF(180ml)中で組合わせ、窒素でNLT45分スパージした。Pddba(0.646g)、化合物(J)(0.399g)、および化合物(D)(40.3g)を第2の適切な反応器中で組合わせ、酸素レベルが40ppm以下になるまで窒素でパージした。窒素圧を用いて、トルエン/THF中に化合物(I)とNaOtBuを含有する溶液を、0.45μmインラインフィルターを通して第2の反応器(触媒、化合物(J)および化合物(D))に加え、窒素でスパージしたTHF(30ml)で濯いだ。
【0220】
得られた混合物を撹拌しながら16時間以上55℃に加熱した後、22℃に冷却した。混合物を12%NaCl(300g)で、その後THF(300ml)で希釈した。層を分離した。
【0221】
有機層を、L−システイン(15g)、NaHCO(23g)、および水(262ml)の新たに調製した溶液と共に撹拌した。1h後層を分離した。
【0222】
有機層を、L−システイン(15g)、NaHCO(23g)、および水(262ml)の第2の新たに調製した溶液と共に撹拌した。1時間後層を分離した。有機層を12%NaCl(300g)で洗浄した後、0.45μmインラインフィルターに通してろ過した。ろ過した溶液を真空中でおよそ300mLに濃縮し、三回ヘプタン(各600mL)でチェイスしてTHFを除いた。
【0223】
粗製の混合物を6体積まで濃縮し、シクロヘキサン(720ml)で希釈した。混合物を75℃に加熱し、15分保ち、その後15分以上かけて65℃に冷却した。種子材料を入れ、混合物を65℃に4時間保った。懸濁液を8時間以上かけて25℃に冷却し、その後25℃に4時間保った。固体をろ過し、シクロヘキサン(90ml)で洗浄し、真空下50℃で乾燥した。
【0224】
52.5gを(88.9%収率)白色の固体として単離した。融点(無補正)154〜155℃。H NMR(DMSO−d):δ 0.93(s、6H)、1.27(s、9H)、1.38(t、J=6.4Hz、2H)、1.94(s、2H)、2.08−2.28(m、6H)、2.74(s、2H)、3.02−3.19(m、4H)、6.33(dd、J=3.4、1.9Hz、1H)、6.38(d、J=2.4Hz、1H)、6.72(dd、J=9.0、2.4Hz、1H)、6.99−7.06(m、2H)、7.29(d、J=2.7Hz、1H)、7.30−7.36(m、2H)、7.41−7.44(m、1H)、7.64(t、J=6.7Hz、1H)、7.94(d、J=2.7Hz、1H)、11.53(s、1H)。
【0225】
実施例9:2−((1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)オキシ)−4−(4−((4’−クロロ−5,5−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)安息香酸(化合物(L))の合成
溶液調製:10%KHPO(aq):水(56g)中KHPO(6g);2:1ヘプタン/2−MeTHF:ヘプタン(16mL)。
【0226】
化合物(K)(5.79g)、カリウムtert−ブトキシド(4.89g)、2−メチルテトラヒドロフラン(87mL)、および水(0.45mL)を適切な反応器中窒素下で組合わせ、反応完了まで55℃に加熱した。反応混合物を22℃に冷却し、10%KHPO溶液(31g)で二回洗浄した。その後有機層を水(30g)で洗浄した。
【0227】
水性層の除去後、有機層を4体積(およそ19mL)まで濃縮し、50℃以上に加熱した。ヘプタン(23ml)をゆっくり加えた。あるいは、水性層の除去後、有機層を5体積まで濃縮し、70℃以上に加熱し、5体積のヘプタンをゆっくり加えた。得られた懸濁液を10℃に冷却した。その後固体を真空ろ過により集め、液は再循環し、フィルターケーキを2:1ヘプタン/2−MeTHF(24ml)で洗浄した。80℃真空下での固体の乾燥により、4.0gの化合物(L)がおよそ85%の重量調整収率で得られた。H NMR(DMSO−d):δ 0.91(s、6H)、1.37(t、J=6.4Hz、2H)、1.94(s、br、2H)、2.15(m、6H)、2.71(s、br、2H)、3.09(m、4H)、6.31(d、J=2.3Hz、1H)、6.34(dd、J=3.4、1.9Hz、1H)、6.7(dd、J=9.0、2.4Hz、1H)、7.02(m、2H)、7.32(m、2H)、7.37(d、J=2.6Hz、1H)、7.44(t、J=3.0Hz、1H)、7.72(d、J=9.0Hz、1H)、7.96(d、J=2.7Hz、1H)、11.59(m、1H)。
【0228】
実施例10:4−(4−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−N−({3−ニトロ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]フェニル}スルホニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ)ベンズアミド(化合物(1))の合成
反応に先立つ溶液調製:10%酢酸:水(333g)中酢酸(37mL);5%NaHCO:水(176g)中NaHCO(9g);5%NaCl:水(176g)中NaCl(9g)。
【0229】
化合物(N)(13.5g)、DMAP(10.5g)、EDAC(10.7g)およびジクロロメタン(300mL)を適切な反応器中で組合わせ、25℃で掻き混ぜた。第2の適切な反応器に酸(化合物(L)、25g)、EtN(8.7g)およびジクロロメタン(120mL)を入れた。得られた酸(化合物(L))溶液を化合物(N)の初期懸濁液にゆっくり入れ、反応完了まで掻き混ぜた。次いで、撹拌を続けながらN,N−ジメチルエチレンジアミン(9.4g)を反応混合物に入れた。反応混合物を35℃に暖め、10%酢酸溶液(185mL)で二回洗浄した。下部の有機層をさらなるジクロロメタン(75mL)およびメタノール(12.5mL)で希釈した。次に、有機の生成物層を5%NaHCO溶液(185mL)で洗浄した後、5%NaCl溶液(185mL)により35℃で洗浄した。下部の有機層を分離した後8vol(およそ256mL)に濃縮し、メタノール(26mL)で希釈し、38℃に暖めた。酢酸エチル(230mL)をゆっくり入れた。得られた懸濁液を10℃までゆっくり冷却した後ろ過した。湿ったケーキをジクロロメタンと酢酸エチルの1:1混合物(およそ2vol、64mL)で二回洗浄した。湿ったケーキを90℃で乾燥した後、32g(84%)の化合物(1)を単離した。H NMR(DMSO−d):δ 0.90(s、6H)、1.24(m、2H)、1.36(t、J=6.4Hz、2H)、1.60(m、2H)、1.87(m、1H)、1.93(s、br、2H)、2.12(m、2H)、2.19(m、4H)、2.74(s、br、2H)、3.06(m、4H)、3.26(m、4H)、3.83(m、2H)、6.17(d、J=2.1Hz、1H)、6.37(dd、J=3.4、1.9Hz、1H)、6.66(dd、J=9.1、2.2Hz、1H)、7.01(m、2H)、7.31(m、2H)、7.48(m、3H)、7.78(dd、J=9.3、2.3Hz、1H)、8.02(d、J=2.61Hz、1H)、8.54(d、J=2.33Hz、1H)、8.58(t、J=5.9Hz、1H、NH)、11.65(m、1H)。
【0230】
実施例11:((1R,4R)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−メタナミニウム4−メチルベンゼンスルホネートの合成
ステップA:1.49gのシクロヘキサンジオンモノエチレンアセタール(1.0当量)と15mLのトルエンを適切な反応器に入れた。混合物を30分間10℃で混合した。トルエン−THF(75−25)中の1.4Mメチルマグネシウムブロミド溶液(2.32eq)を別の反応器に入れ、15℃で混合した。出発物質溶液をおよそ10から20℃において4時間で(添加速度=0.1mL/分)グリニャール溶液に滴下して加えた。反応の進行をTLCでモニターした。反応が完了したら、反応混合物を25℃の温度で24%塩化アンモニウム溶液(20mL)にゆっくり入れた。反応混合物を混合し静まらせ、有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムの床上でろ過し、ろ液を蒸留乾固により濃縮した。1.57g。粗製の固体を単離し(95%収率)、次のステップに進めた。H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ ppm 3.88−4.01(m、4H)、1.85−1.96(m、2H)、1.08−1.64(m、7H)。LCMS−(MS 310および292)。TLC(ヘキサン−EtOAc=1−1)によるRf=0.074。
【0231】
ステップB:18mLの0.005N塩化水素酸溶液(0.02当量)をステップAの蒸留残渣に入れた。反応混合物を70℃で3時間混合し、TLCでモニターした。反応が完了したら、反応混合物を25℃に冷却し、22mLの5%塩化ナトリウム溶液を含有する別の適切な反応器に入れた。反応混合物を全ての塩が溶けるまで混合した後酢酸エチル(8×200mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムの床上でろ過し、ろ液を蒸留乾固により濃縮した。生成物を単離し(99.38%収率)、そのまま次のステップに用いた。H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ ppm 2.68−2.80(m、2H)、2.16−2.39(m、3H)、1.77−2.04(m、4H)、1.41(s、3H)、1.33(s、1H)。
【0232】
ステップC:ステップBの生成物(0.25g)をトルエン(5ml)で溶かし、Dean−Starkトラップを備えた25mLの三つ首フラスコに入れた。窒素を反応器に通して泡立てて空気を除いた。0.585gのニトロメタン(5当量)を反応器に入れ、続いて0.052gのN,N−ジメチルエチレンジアミン(0.3当量)を入れた。反応混合物を加熱還流し、Dean−Starkトラップにより水を除いた。反応混合物を1時間還流混合し、HPLC検定によりモニターした。その後HPLC生成物検定が安定化したとき反応混合物を20℃に冷却し、濃縮した後、EtOAcとヘプタンで乾固するまでチェイスした。残渣をヘキサン/EtOAc80−20から60−40のCombiFlashカラム(12gカラム)で精製した。画分をHPLCとTLCで分析し、生成物を含有する画分を蒸留乾固した。濃縮油0.23gを得(68.09%収率)、ステップDに用いた。H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 5.88−5.90(bs、1H)、4.88−4.89(bs、2H)、2.16−2.40(m、4H)、1.78−1.85(m、1H)、1.33(s、3H)。
【0233】
ステップD:クラブトリー触媒(0.471g;0.585mmol)を窒素下で450mLの撹拌されたSS Parr反応器に加えた。反応器を窒素およびDCM(100mL)中の(S)−1−メチル−4−(ニトロメチル)シクロヘキサ−3−エノール(34.88g;58.5mmol)の溶液でパージした。追加のスパージしたDCM(80mL)を加え、反応器をアルゴン、水素および水素圧力100psigでパージした。混合物を4時間30℃で掻き混ぜた。反応の進行をNMRでモニターし、油に濃縮し、2×THF(50mL)でチェイスした後THF(50mL)で希釈した。生成物をさらにステップEで次のRaNi還元に使用した。H NMR(クロロホルム−d):δ 4.33(d J=7.3Hz、2H)、4.32(J=6.5Hz、1H)、2.36−2.20(m、1H)、1.92−1.69(m、1H)、1.64−1.40(m、1H)、1.39−1.18(m、1H)。
【0234】
ステップE:RaNi(d/(d−1)または7/6)=2.04g(20wt%)をTHFで3回デカントした。RaNi、(1R,4R)−1−メチル−4−(ニトロメチル)シクロヘキサノールの溶液およびTHF(50mL)を窒素下で450mLの撹拌したSS Parr反応器に加えた。反応器を窒素、水素でパージし、水素化を40psiで4時間50℃で行った。反応をGCでモニターし、完了後、ケイ藻土/ポリエチレンガラスろ板を有するプロピレンろ過用漏斗に通してろ過して触媒を除去した。THFを濯ぎ液として用いてフィルターケーキから残留生成物を抽出した。合わせたろ液からこはく色の溶液が得られ、これをそのまま次のステップに用いた。H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 2.61(d、J=6.5Hz、2H)、1.25−1.50(m、12H)、0.80−1.17(m、3H)。
【0235】
ステップF:ステップEの溶液9.86gを500mLの丸底フラスコに加え、蒸留乾固し、二回アセトニトリルでチェイスした後アセトニトリル(100mL)に溶かした。溶液に4−メチルベンゼンスルホン酸水和物(11.68g)を加えたところ固体が析出し、温度が40℃まで上昇した。スラリーを50℃で2時間混合し、20℃に12時間冷却した。固体をろ過し、40mLのアセトニトリルで洗浄した。湿潤ケーキを真空下で乾燥して14.24gの生成物を得た(77%収率)。H NMR(400MHz、酸化重水素−d) δ 2.79(d、J=7.0Hz、2H)、1.48−1.68(m、5H)、1.31−1.46(m、2H)、0.90−1.29(m、5H)。
【0236】
実施例12:4−({[(1R,4R)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル]メチル}−アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(化合物(P))の合成
4−クロロ−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(6.5g、27.5mmol)と((1R,4R)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)メタナミニウム4−メチルベンゼンスルホネート(11.26g、35.7mmol)を35mLのアセトニトリル中で組合わせ、撹拌した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.88g、68.7mmol)を周囲温度でスラリーに加えると吸熱(200から17.5℃)が起こった。10分後、反応混合物を80℃に加熱し、その温度を24時間維持した。反応の完了をHPLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を40℃に冷却した。水(32.5mL)を15分かけて加え、30分間保った。追加の74.5mLの水を30分にわたって加えた。第2の部分の水を加えると直ぐに固体の生成物が沈殿した。1時間40℃で撹拌した後、生成混合物を20℃まで放冷し、12時間撹拌し、その後さらに2時間撹拌しながら0℃まで冷却した。生成物をろ過し、真空下で乾燥して8.8gの生成物(収率93%;純度>99pa%)を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 8.52(t、J=5.9Hz、1H)、8.45(d、J=2.2Hz、1H)、7.80(dd、J=9.1、2.3Hz、1H)、7.24−7.30(m、3H)、4.23(s、1H)、1.60−1.74(m、3H)、1.52−1.57(m、2H)、1.26−1.40(m、2H)、1.06−1.25(m、5H)。
【0237】
実施例13:4−(4−{[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−N−({3−ニトロ−4−[(1R,4R)−[4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル]メチル)アミノ]フェニル}スルホニル)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルオキシ)ベンズアミド(化合物(2))の合成
スルホンアミド 4−((((1R,4R)−4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)メチル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(8.00g、23.29mmol)、EDAC−HCl(5.80g、30.3mmol)およびDMAP(8.54g、69.9mmol)をDCM(186mL、14vol)中で混合して金色のスラリーとした。酸、2−((1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)オキシ)−4−(4−((4’−クロロ−5,5−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)安息香酸(13.3g、23.29mmol)およびTEA(6.49mL、46.6mmol)のDCM(80mL、6 vol)中の溶液を添加漏斗により2.5時間かけて加えた後10mLのDCMで濯いだ。12時間混合した後、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(5.09mL、46.6mmol)を加え、撹拌を20℃で5時間続けた。反応混合物を10%HOAc(130mL、3×)で洗浄した。有機層を5%NaHCO(140mL)と5%NaCl(140mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、7体積のDCM溶液まで濃縮した。メタノール(10vol、140mL)を2時間かけて滴下して加え、溶液を15℃に冷却したところ生成物が沈殿した。生成混合物を5℃に冷却し、2時間混合した。固体をろ過し、窒素で2時間ブロー乾燥して、17.35gの生成物を得た(収率83%;純度>99.5pa%)。H NMR(400MHz、DMSO−d) δ ppm 11.57−11.59(bs、1H)、8.48−8.52(m、2H)、7.97(d、J=2.6Hz、1H)、7.73(dd、J=9.2、2.3Hz、1H)、7.43−7.50(m、3H)、7.29−7.31(m、2H)、6.98−7.03(m、3H)、6.65(dd、J=8.9、2.3Hz、1H)、6.35(dd、J=3.4、1.8Hz、1H)、6.16(d、J=2.2Hz、1H)、4.41−4.44(m、1H)、3.71−3.75(m、2H)、2.98−3.51(m、11H)、2.74−2.76(m、3H)、2.02−2.26(m、6H)、1.88−1.92(m、2H)、1.47−1.70(m、5H)、1.24−1.40(m、4H)、1.08(s、5H)、0.89(s、6H)。
【0238】
本明細書中で引用した全ての文献は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本発明により提供される方法を特定の実施形態に関連して説明して来たが、当業者には明らかなように、添付の特許請求の範囲に特定される思想と範囲から逸脱することなく様々な変更および修正をなすことが可能である。
【0239】
上記実施形態は単なる代表例として挙げたものであり、当業者は特定の化合物、材料、および手順の数々の等価物を認識し、または単に通常の実験を用いて確認することができる。かかる等価物は全て本発明の範囲内に入ると考えられ、特許請求の範囲に包含される。