(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0010】
<第1の実施形態>
[ナプキンの全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品1を示す斜視図である。
図1では、X軸方向が前後方向、Y軸方向が左右方向、Z軸方向が上下方向にそれぞれ対応する。
図2は、吸収性物品1の平面図であり、
図1に示す吸収性物品1をXY平面に沿って引き延ばした態様を示す。
図2に示す吸収性物品1では、X軸方向が長手方向、Y軸方向が幅方向、Z軸方向が厚み方向に対応する。以下、
図2に示す態様において吸収性物品1を説明する。
本実施形態の吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
本実施形態のナプキン1は、就寝時に使用されてもよく、例えば長手方向に沿って30cm以上の長さを有していてもよい。
【0011】
ナプキン1は、本実施形態において、本体Mと、一対のウイング部Wと、一対のサイドガードGと、一対の後方フラップ部Fと、を備える。
【0012】
本体Mは、長手方向に延び、装着時に装着者の下着の内面(被装着面)に固定される。本体Mは、後述する吸収体を有しており、装着者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
本体Mは、長手方向に沿って区分された、前方領域M1と、中間領域M2と、後方領域M3とを有する。
前方領域M1は、中間領域M2の前方(装着者の腹側)に配置される領域であり、装着時に装着者の排泄領域の前方に対向するように構成される。
中間領域M2は、装着時に装着者の排泄領域に対向するように構成される。なお、中間領域M2は、図示のように本体Mの前方寄りに位置してもよいし、本体Mの中央部に位置してもよい。
後方領域M3は、中間領域M2の後方(装着者の背側)に配置される領域であり、装着時に装着者の排泄領域の後方に対向するように構成される。
【0013】
ウイング部Wは、中間領域M2から幅方向の外側に大きく突出するように構成される。言い換えれば、長手方向においてウイング部Wが存在する範囲に中間領域M2が存在する。
サイドガードGは、中間領域M2を含む本体Mの幅方向周縁において、長手方向に延びるように配置される。
後方フラップ部Fは、後方領域M3から幅方向の外方に膨出するように構成される。
なお、ナプキン1は、ウイング部W、サイドガードG、及び後方フラップ部Fのうちの少なくとも一つを有さなくてもよい。
【0014】
[ナプキンの各部の構成]
図3は、
図2のIII−III線で切断した断面図である。
ナプキン1は、吸収体11と、表面シート12と、裏面シート13と、一対のサイドシート14と、粘着部15と、圧搾溝部16と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート13、吸収体11及び表面シート12が積層された構成を有する。
【0015】
吸収体11は、X軸方向に長手方向を有し、ナプキン1の厚み方向中央部に配置される。吸収体11は、液を表面シート12側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体11は、吸収性コア20とコアラップシート30とを有する。
吸収性コア20は、液を吸収及び保持する機能を有する。吸収性コア20は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。吸収性コア20の詳細な構成については後述する。
コアラップシート30は、吸収性コア20を被覆し、例えば吸収性コア20の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート30は、例えばティッシュペーパーのような薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
【0016】
表面シート12は、液透過性のシート材として構成され、吸収体11上に配置される。表面シート12は、本体Mにおいてナプキン1の厚み方向上方の外面を構成する。
【0017】
裏面シート13は、吸収体11を挟んで表面シート12と厚み方向に対向して配置される。裏面シート13は、ナプキン1の厚み方向下方の外面を構成する。裏面シート13は、例えば周縁部において、表面シート12及びサイドシート14と接着剤、熱シール等によって接合される。
【0018】
一対のサイドシート14は、表面シート12を挟んで幅方向に相互に対向し、ナプキン1の幅方向周縁に配置される。サイドガードGは、幅方向外側に折り返されたサイドシート14の折り返し部分141と表面シート接合部142との間に、長手方向に沿って配置された糸状弾性部材等の弾性部材143を含んで、肌面側へ起立可能に構成されている。サイドシート14は、サイドガードGの基部である表面シート接合部142において接着剤Bを用いて主面12aに接合される。
【0019】
粘着部15は、ナプキン1を下着に対して固定させるための構成であり、裏面シート13の外面に形成される。粘着部15は、例えば、本体Mに設けられる本体粘着部151と、ウイング部Wに設けられるウイング粘着部152と、後方フラップ部Fに設けられる後方フラップ粘着部(図示せず)と、を有する。
【0020】
一対の圧搾溝部16は、吸収体11及び表面シート12を圧搾加工することによって形成された線状溝として構成される。一対の圧搾溝部16は、表面シート12、コアラップシート30及び吸収性コア20に形成され、長手方向に延びて幅方向に相互に対向する。
一対の圧搾溝部16は、本体Mを周回するように、前端部及び後端部で相互に連結されてもよい。圧搾溝部16の詳細な構成については、後述する。
【0021】
[吸収性コアの平面形状]
図4は、吸収性コア20を示す平面図である。
吸収性コア20は、長手方向に相互に対向する前方コア部21及び後方コア部23と、前方コア部21及び後方コア部23の間に位置する中間コア部22と、を有する。前方コア部21は前方領域M1に位置し、中間コア部22は中間領域M2位置し、後方コア部23は後方領域M3に位置する。吸収性コア20は、幅方向において左右対称な平面形状を有する。
【0022】
図4には、前方コア部21、中間コア部22、及び後方コア部23の幅方向の寸法である幅D1,D2,D3が示されている。中間コア部22は、前方コア部21及び後方コア部23の幅D1,D3よりも狭い幅D2を有する。つまり、吸収性コア20は、中間コア部22において幅方向に括れた平面形状を有する。
吸収性コア20が幅狭な中間コア部22を有することで、装着者の両脚が閉じ股間幅が狭くなった場合に、中間コア部22に付加される幅方向内側への外力を低減させることができる。
【0023】
前方コア部21及び後方コア部23の幅D1,D3は、好ましくは60mm以上100mm以下であり、より好ましくは70mm以上90mm以下である。
中間コア部22の幅D2は、好ましくは40mm以上75mm以下であり、より好ましくは50mm以上70mm以下である。これにより、装着者の脚等により付加される幅方向内方へ向かう外力の影響を受けにくくなるとともに、幅方向の装着位置ずれにも対応可能となり、装着者に対して安心感を与えることができる。
【0024】
中間コア部22の長手方向の長さは、好ましくは60mm以上170mm以下、より好ましくは80mm以上160mm以下である。これにより、長手方向の装着位置ずれ等があった場合にも、中間コア部22を装着者の排泄領域に対向させることができる。
【0025】
本実施形態では、前方コア部21の幅D1と後方コア部23の幅D3とが同一である。しかし、前方コア部21の幅D1と後方コア部23の幅D3とが異なっていてもよい。また、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23それぞれの幅が均一でなくてもよい。この場合、前方コア部21及び後方コア部23の幅方向の最大寸法を幅D1,D3とし、中間コア部22の幅方向の最少寸法をD2とすることができる。
【0026】
なお、本実施形態において、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23は、低坪量の縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29によりブロック状に分割されている。以下の説明において、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23の坪量は、各溝部27,28,29を除くブロック部分の坪量をいうものとする。縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29の構成については、後述する。
【0027】
[吸収性コアの坪量分布]
図5は、吸収性コア20の模式的な側面図である。
中間コア部22は、高坪量部24と、低坪量部25とを含む。
図4では、高坪量部24を高密度のドットパターンで示し、低坪量部25を低密度のドットパターンで示している。
【0028】
高坪量部24は、中間コア部22の幅方向中央に形成され、装着時に装着者の排泄領域に対向するように配置される。高坪量部24は、長手方向に相互に対向する前方端部24a及び後方端部24bを有し、長手方向に延びる。高坪量部24の長手方向中間部の幅は、好ましくは15mm以上60mm以下であり、より好ましくは20mm以上50mm以下である。当該幅をこのような範囲とすることで、装着者の排泄領域へのフィット性を高め、かつ、十分な吸収量を確保することができる。
高坪量部24は、長手方向に沿って中間コア部22の長さ以下の長さを有しており、例えば、長手方向に沿って中間コア部22と同一の長さを有する。
なお、以下の説明において、「前方端部24a及び後方端部24b」を、「長手方向端部24a,24b」又は「端部24a,24b」とも称する。
【0029】
高坪量部24は、前方コア部21及び後方コア部23、並びに低坪量部25より高い坪量を有する。このため、高坪量部24は、低坪量部25、前方コア部21及び後方コア部23から厚み方向上方に突出するように構成される。
【0030】
低坪量部25は、前方コア部21及び後方コア部23より低い坪量を有し、高坪量部24の周囲に形成される。低坪量部25は、高坪量部24、前方コア部21及び後方コア部23の厚み方向の上面から下方に向かって沈み込むように構成される。なお、ここで「周囲」とは、少なくとも、高坪量部24の幅方向外側を含む領域を意味する。また、低坪量部25は、少なくともナプキン1の中間領域M2に存在していることが好ましい。
低坪量部25は、本実施形態において、高坪量部24の幅方向外側に、左右に分かれて配置される。
【0031】
このように、吸収性コア20では、低坪量部25、前方コア部21及び後方コア部23、高坪量部24の順に坪量が高くなるように構成される。
前方コア部21及び後方コア部23の坪量は、本実施形態において略同一である。しかし、前方コア部21の坪量と後方コア部23の坪量とが異なっていてもよい。この場合、前方コア部21及び後方コア部23のうち高い方の坪量が高坪量部24の坪量よりも低く、前方コア部21及び後方コア部23のうち低い方の坪量が低坪量部25の坪量よりも高ければよい。
また、坪量は剛性に相関する。このため、吸収性コア20では、低坪量部25、前方コア部21及び後方コア部23、高坪量部24の順に剛性が高くなるように構成される。
【0032】
本実施形態では、最も剛性の低い低坪量部25が、中間コア部22の幅方向外側に配置される。このため、装着者の脚等により幅方向内方へ向かう外力が付加された場合、低坪量部25が大きく幅方向に圧縮変形する。
一方で、低坪量部25の圧縮変形により、長手方向(X軸方向)の成分を含む張力(引っ張り力)が発生するが、低坪量部25は剛性が低いため、前方コア部21及び後方コア部23を変形させるような大きな張力が発生しにくい。つまり、低坪量部25は、幅方向内方へ向かう外力の緩衝領域として作用し、外力の影響が前方コア部21及び後方コア部23へ伝搬することを防止できる。これにより、前方コア部21及び後方コア部23において、厚み方向の上面の幅が圧縮される、又は上面が凹状に湾曲するといった外力に起因する変形を防止することができる。
したがって、前方コア部21及び後方コア部23において、装着者との間に隙間を生じさせる不適切な変形を防止し、前方及び後方への液漏れを防止することができる。
【0033】
加えて、中間コア部22が幅狭に構成されることから、低坪量部25が受ける外力の大きさを低減させることができ、前方コア部21及び後方コア部23の圧縮変形をより確実に防止することができる。
【0034】
また、低坪量部25により外力が緩衝されることで、中間コア部22の幅方向中央部に位置する高坪量部24の変形も防止することができる。したがって、排泄領域と高坪量部24との間に隙間ができることを防止し、前方及び後方に加えて、幅方向の液漏れも防止することができる。
【0035】
以上のように、前方コア部21及び後方コア部23は、低坪量部25によって、幅方向内方へ向かう外力の影響を受けにくくなる。
また、低坪量部25の圧縮変形に伴う張力は、中間コア部22と、前方コア部21及び後方コア部23との間の境界部P1,P2付近に特に作用しやすい。そこで、当該張力の影響をより低減させるため、境界部P1,P2付近に配置される各部を以下のように構成することができる。
【0036】
なお、以下の説明において境界部P1とは、前方コア部21及び中間コア部22の間のいずれにも属さない部分をいい、境界部P2とは、後方コア部23及び中間コア部22の間のいずれにも属さない部分をいう。
【0037】
また、
図3に示すように、中間コア部22ではコアラップシート30が吸収性コア20の幅方向端部よりも外側へ延びていて、折り返し部を有する構造となっている。当該部分には吸収性コア20が存在しないので、中間コア部22の低坪量部25よりも剛性が低くなっており、幅方向外側から低坪量部25へ向かう外力に対する緩衝領域となりうるので、上述した効果を一層高めることができる。
【0038】
[高坪量部の長手方向端部の構成]
図4に示すように、高坪量部24のうち境界部P1,P2に最も近接する長手方向端部24a,24bは、先端に向かって幅が漸減する形状を有する。これにより、中間コア部22の境界部P1,P2に隣接する領域において、外力の緩衝領域として作用する低坪量部25の占める割合を大きくすることができる。したがって、低坪量部25による外力緩衝作用を高め、前方コア部21及び後方コア部23の不適切な形状への変形を効果的に防止することができる。
【0039】
端部24a,24bは、円弧形状又は楕円弧形状を有していてもよい。これにより、端部24a,24bの先端における幅が0となるため、中間コア部22の境界部P1,P2に隣接する領域における低坪量部25の占める割合をより低くすることができ、低坪量部25による外力緩衝作用をより高めることができる。
【0040】
高坪量部24の端部24a,24bの形状は、上記形状に限定されない。
図6は、高坪量部24の長手方向端部24a,24bの構成例を模式的に示す平面図である。
例えば、
図6Aに示すように、端部24a,24bは、先端が鋭角の三角形状を有していてもよい。これによっても、端部24a,24bが先端に向かって幅が漸減する形状を有し、かつ、端部24a,24bの先端における幅が0となる。したがって、
図4の端部24a,24bと同様の作用効果を得ることができる。
【0041】
あるいは、
図6Bに示すように、端部24a,24bは、先端に幅方向に沿った辺を含む台形状を有してもよいし、
図6Cに示すように、角が丸い矩形状を有していてもよい。これらによっても、端部24a,24bが先端に向かって幅が漸減する形状を有し、低坪量部25による外力緩衝作用を高めることができる。
なお、
図6Dに示すように、端部24a,24bは、先端に向かって幅が漸減する形状を有さず、全体が略同一の幅の矩形状に構成されてもよい。
【0042】
[前方コア部及び後方コア部のテーパ部の構成]
図4に示すように、前方コア部21及び後方コア部23は、境界部P1,P2に隣接して形成され、中間コア部22に向かって幅が漸減するテーパ部21a,23aをそれぞれ含む。テーパ部21a,23aは、幅方向に平行な対称軸に関して線対称な形状である。
【0043】
境界部P1,P2付近には、中間コア部22の圧縮変形に伴って、長手方向(X軸方向)及び幅方向(Y軸方向)に成分を有する張力が付加される。テーパ部21a,23aを設けることにより、前方コア部21及び後方コア部23の境界部P1,P2に隣接する領域に、当該張力の影響を受けやすい幅方向外側に突出した部分を無くすことができる。したがって、当該張力によって前方コア部21及び後方コア部23の境界部P1,P2に隣接する部分が折り込まれる等の大きな変形が生じることを防止することができる。
【0044】
図7は、テーパ部21aを示す拡大平面図である。同図において、後述する境界溝部26、縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29の図示は省略する。また、テーパ部23aの構成も同様であるため、図示及び説明を省略する。
テーパ部21a(テーパ部23a)の外縁線Ltは、本実施形態において、長手方向に平行な軸に対して回転角θの方向に延びる直線で構成される。回転角θは、好ましくは20度以上80度以下であり、より好ましくは30度以上70度以下である。これにより、上記張力の方向と外縁線の方向の差異を小さくし、この張力の影響をより効果的に低減させることができる。
【0045】
なお、テーパ部21a,23aの外縁線は直線状に限定されず、曲線状でもよい。テーパ部21a,23aの形状は、幅方向に平行な対称軸に関して非対称な形状でもよい。
【0046】
[境界溝部の構成]
図4に示すように、吸収性コア20は、前方コア部21及び後方コア部23の少なくとも一方と中間コア部22との間に位置する境界溝部26をさらに有する。すなわち境界溝部26は、境界部P1,P2に位置している。境界溝部26により、後述するように、低坪量部25の変形を断ち切ることができる。
【0047】
境界溝部26には、吸収性コア20の厚み方向の上面から下方に向かって沈み込む溝が形成されており、低坪量部25より低い坪量を有する。坪量と厚みとは相関関係を有することから、吸収性コア20において境界溝部26が形成されている領域、すなわち境界溝部26を形成する底部は、境界溝部26が形成されていない低坪量部25等と比較して相対的に厚みが薄くなっている。
【0048】
境界溝部26は、中間コア部22の幅方向全長にわたって形成されている。あるいは、境界溝部26は、中間コア部22の幅方向の一部に形成されていてもよい。
また、境界溝部26の幅や深さ(底部の厚み)は、後述する作用効果が得られるように適宜設定することができる。
【0049】
境界溝部26により、境界部P1,P2が低坪量で薄く形成される。このため、低坪量部25を含む中間コア部22が変形した場合、境界溝部26により、当該変形に起因する張力が前方コア部21及び後方コア部23に伝搬することを防止することができる。したがって、低坪量部25の変形に伴う前方コア部21及び後方コア部23の変形を抑制し、後方漏れ及び前方漏れをより効果的に防止することができる。
【0050】
[縦溝部、横溝部及び周縁溝部の構成]
さらに、吸収性コア20は、境界溝部26の他にも低坪量の溝部を有している。
図4に示すように、吸収性コア20は、縦溝部27と、横溝部28と、周縁溝部29と、をさらに有する。縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29には、吸収性コア20の厚み方向の上面から下方に向かって沈み込む溝が形成されている。
【0051】
縦溝部27は、長手方向に沿って延び、幅方向に沿って間隔をあけて配列されている。縦溝部27は、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23のそれぞれを幅方向に分割するように、長手方向の全長にわたって形成されている。
横溝部28は、幅方向に沿って延び、長手方向に沿って間隔をあけて配列されている。横溝部28は、前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23のそれぞれを長手方向に分割するように、幅方向の全長にわたって形成されている。なお、本実施形態では、境界部P1,P2に形成される境界溝部26は横溝部28に含めない。
低坪量で変形しやすい縦溝部27及び横溝部28を設けることで、吸収性コア20の柔軟性を高めることができる。また、縦溝部27及び横溝部28の内部に液を引き込むことで吸収性コア20の液吸収速度を高めることができる。
【0052】
周縁溝部29は、高坪量部24の長手方向外縁に沿って形成されている。低坪量で変形しやすい周縁溝部29を設けることによって、高坪量部24の周囲の変形が周縁溝部29に吸収されるため、高坪量部24が周囲の変形の影響を受にくくなる。
【0053】
なお、縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29の形状や配置などの構成は、
図3,4に記載された構成に限定されず、吸収性コア20の形状や要求される機能等に基づいて適宜設定される。また、ナプキン1では、吸収性コア20が、縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29のうち少なくとも一つを有していなくてもよい。
【0054】
縦溝部27及び横溝部28及び周縁溝部29の幅は、好ましくは、0.5mm以上10mm以下であり、より好ましくは1mm以上5mm以下である。周縁溝部29、縦溝部27及び横溝部28の深さは、例えば、0.5mm以上10mm以下である。
【0055】
また、中間コア部22の縦溝部27は、周縁溝部29よりも幅が広いと、吸収性コアの排泄部に沿った変形を誘起し易くなるので好ましい。その場合、中間コア部22の縦溝部27の幅は、周縁溝部29よりも0.5mm以上5mm以下大きいことが好ましく、1mm以上3mm以下大きいことがより好ましい。
【0056】
[圧搾溝部の詳細な構成]
低坪量の各溝部とは異なり、
図2及び
図3に示す圧搾溝部16は、表面シート12から吸収性コア20に向かって厚み方向に圧搾されることで溝が形成される。これにより、圧搾溝部16の底部は、他の領域と比較して高い密度を有し、相対的に剛性が高くなるため、外力に対して変形しにくくなる。したがって、圧搾溝部16は、ナプキン1に幅方向内方へ向かう外力が付加された場合、対をなす圧搾溝部16間の領域を厚み方向上方に隆起させることができる。言い換えれば、圧搾溝部16は、外力に対する変形領域を規定し、圧搾溝部16の形状に応じた変形を誘導することができる。
そこで、圧搾溝部16を以下のような構成とすることで、吸収性コア20に対して所望の変形を誘導し、前方コア部21及び後方コア部23の不適切な変形を抑制することができる。
【0057】
図8は、吸収性コア20に形成された圧搾溝部16の構成を示す平面図である。同図において、高坪量部24、低坪量部25、境界溝部26、縦溝部27、横溝部28及び周縁溝部29等の図示は省略する。
【0058】
圧搾溝部16は、前方圧搾溝部161と、中間圧搾溝部162と、後方圧搾溝部163とをそれぞれ有する。
中間圧搾溝部162は、中間コア部52に形成され、長手方向に延びつつ幅方向外側に膨出する。一対の中間圧搾溝部162は、幅方向に相互に対向する。
前方圧搾溝部161は、中間圧搾溝部162の長手方向前方に位置し、長手方向に延びつつ幅方向外側に膨出する。一対の前方圧搾溝部161は、長手方向前端部において相互に連結する。
後方圧搾溝部163は、中間圧搾溝部162の長手方向後方に位置し、長手方向に延びつつ幅方向外側に膨出する。一対の後方圧搾溝部163は、長手方向後端部において相互に連結する。
【0059】
本実施形態において、一対の圧搾溝部16は、幅方向内方に向かって相互に近接する2対の括れ部16a,16bを有する。
括れ部16aは、中間圧搾溝部162と前方圧搾溝部161がそれぞれ接する部位として構成される。中間圧搾溝部162及び前方圧搾溝部161は、括れ部16aを起点に膨出する。
括れ部16bは、中間圧搾溝部162と後方圧搾溝部163がそれぞれ接する部位として構成される。中間圧搾溝部162及び後方圧搾溝部163は、括れ部16bを起点に膨出する。
【0060】
上述のように、中間コア部22に幅方向の外力が付加された場合、対をなす中間圧搾溝部162間の領域が厚み方向に隆起する。括れ部16a,16bでは、剛性の高い圧搾溝が幅方向内方に向かって走行するため、中間圧搾溝部162間の変形の長手方向前方及び後方への伝搬を断ち切ることができる。すなわち、括れ部16a,16bは、中間圧搾溝部162の間に形成され得る隆起の前端部及び後端部を規定する。
【0061】
括れ部16a,16bは、本実施形態において、いずれも境界部P1,P2を含む境界領域P10,P20に形成される。
境界領域P10とは、境界部P1を含む領域をいい、前方コア部21の境界部P1に隣接する領域と、中間コア部22の境界部P1に隣接する領域とを含む。同様に、境界領域P20とは、境界部P2を含む領域をいい、後方コア部23の境界部P2に隣接する領域と、中間コア部22の境界部P2に隣接する領域とを含む。本実施形態では、境界領域P10は、テーパ部21aから中間コア部22の端部24aが形成される部分までを含む領域であるものとし、境界領域P20は、テーパ部23aから中間コア部22の端部24bが形成されている部分までを含む領域であるものとする。
【0062】
本実施形態の括れ部16a,16bは、いずれも境界領域P10,P20に位置するため、中間圧搾溝部162により誘導される変形を境界領域P10,P20にとどめ、当該変形が前方コア部21及び後方コア部23に伝搬されることを防止することができる。したがって、括れ部16a,16bにより、中間コア部22に付加される幅方向の外力に起因して前方コア部21及び後方コア部23が変形することを防止することができる。
【0063】
さらに、ナプキン1は、対をなす後方圧搾溝部163間に形成され、幅方向に延びる1又は複数の補助後方溝164を有していてもよい。補助後方溝164によって、後方コア部23の形状を、所望の形状へ誘導することができる。
【0064】
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
【0065】
(吸収性コアの材料)
吸収性コア20に含まれる親水性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
吸収性コア20に含まれる吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、でんぷん−アクリル酸グラフト共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
【0066】
(前方コア部及び後方コア部並びに高坪量部及び低坪量部の坪量)
前方コア部21及び後方コア部23の坪量は、好ましくは100g/m
2以上700g/m
2以下であり、より好ましくは150g/m
2以上620g/m
2以下である。
高坪量部24の坪量は、好ましくは400g/m
2以上1000g/m
2以下であり、より好ましくは500g/m
2以上900g/m
2以下である。
低坪量部25の坪量は、好ましくは90g/m
2以上600g/m
2以下であり、より好ましくは140g/m
2以上500g/m
2以下である。
【0067】
高坪量部24の坪量は、前方コア部21及び後方コア部23の坪量よりも、50g/m
2以上大きいことが好ましく、100g/m
2以上大きいことがより好ましい。
低坪量部25の坪量は、前方コア部21及び後方コア部23の坪量よりも、10g/m
2以上小さいことが好ましく、20g/m
2以上小さいことがより好ましい。
【0068】
(吸収体の各部の坪量の測定方法)
測定対象である吸収性コア20の各部を、フェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
【0069】
(前方コア部及び後方コア部並びに高坪量部及び低坪量部の厚み)
上記各部の厚み方向の厚みは、坪量を考慮して設定することができる。
前方コア部21及び後方コア部23の厚みは、好ましくは2mm以上12mm以下、より好ましくは3mm以上10mm以下である。
高坪量部24の厚みは、好ましくは3mm以上15mm以下、より好ましくは5mm以上13mm以下である。
低坪量部25の厚みは、好ましくは2mm以上10mm以下、より好ましくは3mm以上8mm以下である。
【0070】
(吸収体の各部の厚みの測定方法)
測定対象である吸収体11の厚みの測定は、各々の部位について坪量を測定するために切り出した小片の厚みを測定することで行う。吸収性物品より切り出した小片の測定部を5kPaの圧力で10分間加圧し、除重後すぐに測定を行う。除重後のサンプルの中央域に、大きさ20mm×20mm、厚み3mmのアクリルプレートを吸収体3の上に置き、KEYENCE社製非接触式レーザー変位計(レーザーヘッドLK−G30、変位計LK−GD500)を用い、サンプルの厚みを測定する。切り出した小片の大きさが小さく、非接触式レーザー変位計により測定し難い場合には、上記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−1000)を用いて20〜100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
【0071】
<他の実施形態>
低坪量部と高坪量部の配置は、低坪量部が外力に対する緩衝作用を効果的に発揮できればよく、例えば以下で説明するような配置でもよい。
【0072】
図9は、本発明の他の実施形態に係るナプキン2の吸収性コア40を模式的に示す平面図である。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0073】
ナプキン2の吸収性コア40は、長手方向に相互に対向する前方コア部41及び後方コア部43と、前方コア部41及び後方コア部43の間に位置する中間コア部42と、を有する。
【0074】
中間コア部42は、高坪量部44と、低坪量部45とを含む。
図9では、高坪量部44を高密度のドットパターンで示し、低坪量部45を低密度のドットパターンで示している。
高坪量部44は、前方コア部41及び後方コア部43、並びに低坪量部45より高い坪量を有する。
低坪量部45は、高坪量部44、前方コア部41及び後方コア部43より低い坪量を有し、高坪量部24の周囲を囲んで形成される。
【0075】
高坪量部44は、本実施形態において、中間コア部42の長さL1よりも短い長さL2を有する。
これにより、高坪量部44の端部44a,44bが境界部P1,P2から長手方向内側に離間して配置され、端部44a,44bの長手方向外側に低坪量部45が位置することとなる。すなわち、低坪量部45が、高坪量部44の周囲を取り囲むように形成される。したがって、中間コア部42における境界部P1,P2に隣接する領域の幅方向全長にわたって、低坪量部45を配置することができる。
【0076】
低坪量部45は、第1の実施形態で説明したように、幅方向内方に向かう外力が付加された場合、大きく圧縮変形し、外力の緩衝領域として作用する。このため、中間コア部42の境界部P1,P2に隣接する領域全体に低坪量部45を設けることで、外力の緩衝作用を高め、前方コア部41及び後方コア部43の不適切な変形をより確実に防止することができる。したがって、前方コア部41及び後方コア部43における液漏れを防止することができる。
【0077】
さらに、高坪量部44及び低坪量部45は、
図10に示すように配置されてもよい。
【0078】
図10Aに示す例では、高坪量部44及び低坪量部45が前方コア部41に進入して形成され、前方端部44aが前方コア部41内に、後方端部44bが中間コア部42内に配置される。
図10Bに示す例では、高坪量部44及び低坪量部45が後方コア部43に進入して形成され、前方端部44aが中間コア部42内に、後方端部44bが後方コア部43内に配置される。
【0079】
これによっても、低坪量部45が高坪量部44の周囲に配置され、幅方向内方に向かう外力の緩衝領域として作用する。したがって、前方コア部41及び後方コア部43の不適切な変形を防止し、前方コア部41及び後方コア部43における液漏れを防止することができる。
【0080】
なお、
図10A,Bのように、高坪量部44が前方コア部41又は後方コア部43にまで延在するケースでは、低坪量部45の坪量と、前方コア部41又は後方コア部43の坪量とを、以下のように対比する。
高坪量部44が前方コア部41にまで延在するケースでは、高坪量部44の長手方向端部44aを境界として、端部44aよりも前方の領域の坪量を前方コア部41の坪量と定義し、この坪量を低坪量部45の坪量と対比する。同様に、高坪量部44が後方コア部43にまで延在するケースでは、高坪量部44の長手方向端部44bを境界として、端部44bよりも後方の領域の坪量を後方コア部43の坪量と定義し、この坪量を低坪量部45の坪量と対比する。
【0081】
図10の各実施形態のように、高坪量部24が、中間コア部22から前方コア部21、後方コア部23の少なくとも一方に延出する場合には、その延出部分の長手方向の長さが、前方コア部21においては、前方コア部21の長さの30%以下、更には20%以下であることが、後方コア部23においては、後方コア部23の長さの20%以下、更には10%以下であることが、良好な着用感とフィット感を得る上で好ましい。
【0082】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば本発明の実施形態は各実施形態を組み合わせた実施形態とすることができる。
【0083】
吸収性コアの前方コア部及び後方コア部は、一方がテーパ部を有していてもよいし、
図9及び
図10に示すように、いずれもテーパ部を有していていなくてもよい。
【0084】
境界溝部は、前方コア部及び中間コア部の間にのみ形成されていてもよいし、後方コア部及び中間コア部の間にのみ形成されていてもよい。あるいは、吸収性コアが境界溝部を有さなくてもよい。
【0085】
また、圧搾溝部の括れ部は、一対のみ、境界領域に形成されていてもよいし、3対以上の括れ部が境界領域に形成されていてもよい。あるいは、圧搾溝部が括れ部を有さなくてもよい。
【0086】
以上の各実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、失禁パットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
【0087】
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品を開示する。
【0088】
<1> 長手方向に相互に対向する前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置し前記前方コア部及び前記後方コア部よりも幅の狭い中間コア部と、を有する吸収性コアを具備し、前記中間コア部は、前記前方コア部及び前記後方コア部より高い坪量を有し、幅方向中央に形成された高坪量部と、前記前方コア部及び前記後方コア部より低い坪量を有し、前記高坪量部の周囲に形成された低坪量部と、を含む、吸収性物品。
<2> 前記<1>に記載の吸収性物品であって、前記高坪量部の前記長手方向端部は、先端に向かって幅が漸減する形状を有する、吸収性物品。
<3> 前記<2>に記載の吸収性物品であって、前記高坪量部の長手方向端部は、円弧形状又は楕円弧形状を有している、吸収性物品。
<4> 前記<1>から<3>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記高坪量部は、前記長手方向に沿って前記中間コア部の長さ以下の長さを有し、前記低坪量部は、前記高坪量部の周囲を囲んで形成される、吸収性物品。
<5> 前記<1>から<4>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記前方コア部及び前記後方コア部の少なくとも一方は、前記中間コア部との間の境界部に隣接して形成され前記中間コア部に向かって幅が漸減するテーパ部を有する、吸収性物品。
<6> 前記<5>に記載の吸収性物品であって、前記テーパ部の外縁線は、長手方向に平行な軸に対して回転角の方向に延びる直線で構成され、該回転角θは、20度以上80度以下であり、好ましくは30度以上70度以下である、吸収性物品。
<7> 前記<1>から<6>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記低坪量部より低い坪量を有し、前記前方コア部及び前記後方コア部の少なくとも一方と前記中間コア部との間に位置する境界溝部をさらに有する、吸収性物品。
<8> 前記<1>から<7>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記吸収性コア上に配置された表面シートと、前記表面シート及び前記吸収性コアに形成され、前記長手方向に延びて前記幅方向に相互に対向する一対の圧搾溝部とをさらに具備し、前記一対の圧搾溝部は、前記幅方向内方に向かって相互に近接し、前記前方コア部及び前記後方コア部の少なくとも一方と前記中間コア部との間の境界部を含む境界領域に形成された少なくとも一対の括れ部を有する、吸収性物品。
<9> 前記<1>から<8>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記吸収性コアはコアラップシートで覆われており、前記中間コア部では前記コアラップシートが吸収性コアの幅方向端部よりも外側へ延びていて、折り返し部を有する構造となっている、吸収性物品。
<10> 前記<1>から<9>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、吸収性コアは、前記長手方向に向かって延び、幅方向に沿って間隔をあけて配列されている、周囲よりも低坪量である縦溝部を有する、吸収性物品。
<11> 前記<10>に記載の吸収性物品であって、前記縦溝部は、前方コア部、中間コア部及び後方コア部のそれぞれを幅方向に分割するように、長手方向の全長にわたって形成されている、吸収性物品。
<12> 前記<10>又は<11>に記載の吸収性物品であって、前記縦溝部は前記中間コア部に設けられており、前記周縁溝部よりも幅が広い、吸収性物品。
<13> 前記<12>に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部の縦溝部の幅は、前記周縁溝部よりも0.5mm以上5mm以下大きく、好ましくは1mm以上3mm以下大きい、吸収性物品。
<14> 前記<1>から<13>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、吸収性コアは、幅方向に沿って延び、長手方向に沿って間隔をあけて配列されている、周囲よりも低坪量である横溝部を有する、吸収性物品。
<15> 前記<14>に記載の吸収性物品であって、前記横溝部は、前方コア部、中間コア部及び後方コア部のそれぞれを長手方向Xに分割するように、幅方向の全長にわたって形成されている。
<16> 前記<1>から<15>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部は、前記高坪量部の外縁に沿って周縁溝部を有する、吸収性物品。
<17> 前記<10>から<16>のいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記縦溝部、横溝部及び周縁溝部は、吸収性コアの厚み方向の上面から下方に向かって沈み込む溝である、吸収性物品。
<18> 前記<10>から<17>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記縦溝部、横溝部及び周縁溝部の幅は、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは1mm以上5mm以下である、吸収性物品。
<19> 前記<10>から<18>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記縦溝部、横溝部及び前記周縁溝部の深さは、0.5mm以上10mm以下である、吸収性物品。
<20> 前記<1>から<19>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記高坪量部の長手方向中間部の幅は、15mm以上60mm以下であり、好ましくは20mm以上50mm以下である、吸収性物品。
<21> 前記<1>〜<20>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記高坪量部の坪量は、400g/m
2以上1000g/m
2以下であり、好ましくは500g/m
2以上900g/m
2以下である、吸収性物品。
<22> 前記<1>〜<21>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記低坪量部の坪量は、90g/m
2以上600g/m
2以下であり、好ましくは140g/m
2以上500g/m
2以下である、吸収性物品。
<23> 前記<1>〜<22>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記前方コア部及び前記後方コア部の幅が、60mm以上100mm以下であり、好ましくは70mm以上90mm以下である、吸収性物品。
<24> 前記<1>〜<23>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記前方コア部及び後方コア部23の厚みは、2mm以上12mm以下であり、好ましくは3mm以上10mm以下であるである、吸収性物品。
<25> 前記<1>〜<24>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記前方コア部及び前記後方コア部の坪量は、100g/m
2以上700g/m
2以下であり、好ましくは150g/m
2以上620g/m
2以下である、吸収性物品。
<26> 前記<1>〜<25>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部の幅は、40mm以上75mm以下であり、好ましくは50mm以上70mm以下である、吸収性物品。
<27> 前記<1>〜<24>のうちいずれか1に記載の吸収性物品であって、前記中間コア部の長手方向の長さは、60mm以上170mm以下、好ましくは80mm以上160mm以下である、吸収性物品。
<28> 生理用ナプキンである、前記<1>〜<27>のうちいずれか1に記載の吸収性物品。