(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記靴情報は、内側のかかと幅、内側の前足部の形状、内側の長さ、内側の高さ、内側のアーチ特性のうち、少なくとも2つ以上を含むことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
前記靴情報は、内側のかかと幅、内側の前足部の形状、内側の長さ、内側の高さ、内側のアーチ特性のうち、少なくとも2つ以上を含む、請求項17に記載のネットワークコンピュータ。
前記靴情報は、内側のかかと幅、内側の前足部の形状、内側の長さ、内側の高さ、及び内側のアーチ特性のうち、少なくとも2つ以上を含むことを特徴とする請求項24に記載の非一時的記憶媒体。
【発明を実施するための形態】
【0018】
システム概略図の実例
図1は、靴とインソールを消費者に推薦するための、ユースケースの実施形態のシステム図である。システム100は、消費者の足情報102、複数の異なる靴の靴情報104、複数の異なるインソールのインソール情報106を含む。
【0019】
足情報102は、消費者の足に関連する複数の情報又は測定基準を含む。この足情報は、消費者のかかと幅、消費者の前足部の幅、消費者の足の長さ、消費者の足の高さ、消費者の足のアーチ(土ふまずを構成する弓形の構成)特性等を含む。かかと幅は消費者のかかとの最も広い部分の距離である。前足部の幅は、消費者の前足部の最も広い部分の距離である(通常は、中足骨の頭部の近位である)。足の長さは、消費者のかかとの後ろと一番長い爪先の先端の間の距離であり、かかとから爪先まで(heel-to-toe length)の長さと呼ばれることがある。足の高さは、地面から消費者の足の最も高い点までの距離である(通常は、足の甲の近位である)。アーチ特性は、消費者の足の内側長手方向のアーチについて、複数の異なる寸法及び/又は特徴を含む。アーチ特性は、例えば、足のくびれの幅、かかとから母指球までの距離(例えばアーチの長さ)、地面からアーチの最高ピークまでの距離(例えばアーチの高さ)、かかとに対するアーチの最高ピークの位置等を含む。なお、他にも種々の足情報を利用してもよい。
【0020】
靴情報104は、靴の内側に関連する複数の情報又は測定基準を含む。本明細書に記載するように、靴情報は、ブランド、スタイル(デザインの形状)、又はサイズの組み合わせを様々に含む、複数の異なる靴について集められた情報である。靴情報は、かかと幅、前足部の形状、靴の長さ、靴の高さ、靴のアーチ特性等を含む。かかと幅は、靴の内側において、かかとの最も広い部分の距離(例えば、靴のかかとの壁から壁までの距離)である。前足部の形状は、靴の前足部の幅を含む。靴の前足部の幅は、靴の前足部の幅の最も広い部分の距離(例えば、靴の前足部の壁から壁までの距離)である。靴の長さは、靴の内側において、かかとの後ろと爪先の先端の間の距離(例えば、靴のかかとの後ろの壁から靴の爪先の先端の壁までの距離)である。靴の高さは、靴の内側の体積及び/又は靴の靴底から靴の上の最高点(通常は、着用者の足の甲の近位)までの距離を含む。アーチ特性は、着用者の足の内側長手方向のアーチが靴と係合する場所の近位についての、複数の異なる寸法及び/又は特徴を含む。例えば、アーチ特性は、靴底の上部における靴のくびれの幅(例えば、靴のくびれの壁から壁までの距離)等を含む。なお、他にも種々の靴情報を用いて、着用者の足と靴が適合するか否か、すなわち、着用者の足と靴の内側がフィットするか否かを判断してもよい。
【0021】
インソール情報106は、インソールの外部に関連する複数の情報又は測定基準を含む。本明細書に記載するように、インソール情報は、ブランド、スタイル、又はサイズの組み合わせを様々に含む、複数の異なるインソールについて集められた情報である。インソール情報は、かかと幅、前足部の形状、インソールの長さ、インソールの厚さ(又は体積)、靴のアーチ特性等を含む。かかと幅は、インソールのかかとの最も広い部分の距離である。前足部の形状は、前足部におけるインソールの幅を含む。前足部におけるインソールの幅は、インソールの前足部の最も広い部分の距離である。インソールの長さは、インソールのかかとの後ろとインソールの前部の間の距離である。インソールの厚さは、インソール内側の体積及び/又はインソールの底部からインソールの上部の最も厚みのある点(通常は、着用者の足の甲の近位)までの距離である。アーチ特性は、着用者の足の内側長手方向のアーチがインソールと係合する場所の近位についての、複数の異なる寸法及び/又は特徴を含む。例えば、アーチ特性は、インソールのくびれの幅、かかとから母指球までの距離(例えばアーチの長さ)、地面からアーチの最高ピークまでの距離(例えばアーチの高さ)、かかとに対するアーチの最高ピークの位置等を含む。なお、他にも種々のインソール情報を用いて、着用者の足とインソールが適合するか否か、すなわち、着用者の足とインソールが靴の中でフィットして、インソールが着用者の足を身体構造的にサポートするか否かを判断してもよい。
【0022】
ユーザインターフェース108は、消費者の足情報102と、靴情報104と、インソール情報106とを比較することができるグラフィカルユーザインターフェースである。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース108は、靴を販売するオンライン小売店のようなウェブサイトである。他の実施形態では、ユーザインターフェース108は、クライアントコンピュータ(例えば
図4のクライアントコンピュータ400)におけるアプリケーションである。さらに他の実施形態では、ユーザインターフェース108は、キオスク又はブリック・アンド・モルタル(brick-and-mortar)の小売店で運用される、他のシステムである。
【0023】
ユーザインターフェース108は、足情報102、靴情報104、及びインソール情報106の比較に基づき、推薦110を生成する。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース108は、靴とインソールの組み合わせが消費者の足に対してどの程度適合するかで、各組み合わせをスコア付け又はその他のランク付けをする。また、種々の実施形態では、推薦110は、消費者の足に対してどの程度適合するかのスコアに基づく、靴とインソールの組み合わせの順序リストを含む。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース108は、ユーザがインソール又は靴を選択することを可能にして、推薦110が、選択されたインソールまたは靴と組み合わされたときに消費者の足に最良の可能性がある靴またはインソールのリストを含むことができる。
【0024】
いくつかの実施形態では、足情報、靴情報、及びインソール情報は、112にキャプチャされ、データベース114に記憶される。また、種々の実施形態では、データベース114からの情報は、サードパーティ116に販売されるか、又は提供される。サードパーティ116は、そのデータベース情報を履物に関連する様々な異なる目的で利用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、サードパーティ116は、その情報を、特定の人口や購買層を特徴付けたり、靴を特徴付けたりするのに利用することができる。この特徴付けは、新しい靴及び/又はインソールを含む新たな履物製品の開発や、消費者に履物の広告を提供するために用いることができる。いくつかの実施形態では、サードパーティ116は、その他の情報、製品説明、広告等を消費者に提供する(例えば、消費者プロフィール118)。このようにして、消費者は、自身の足に適合する新しい製品(靴、インソール、又はその組み合わせ)の情報を受けることができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、推薦110は、消費者プロフィール118に記憶される。このようにして、消費者は、他にも、推薦される靴とインソールの組み合わせを素早く得ることができる。他の実施形態では、112にキャプチャされたデータも消費者プロフィール118に記憶される。いくつかの実施形態では、消費者の足情報は、その消費者のプロフィールに記憶される。この情報は、ユーザがアクセス可能(又はユーザが情報を利用可能)であり、今後、他の靴及び他のインソールの推薦を決める際に利用することができる。したがって、ユーザは、靴及び/又はインソールを推薦するシステムを利用する度に、再び足をスキャンする必要がない。
【0026】
一般的な動作
本発明の実施形態におけるオペレーションを、
図2及び
図3を用いて説明する。種々の実施形態のうち少なくとも一つでは、
図2及び
図3のプロセス200又は300は、それぞれ、
図5のクライアントコンピュータ500及び/又は
図6のサーバコンピュータ600のような、1以上のコンピュータ又はコンピュータの組み合わせで実装及び/又は実行される。更に、種々の実施形態では、
図4のシステム400のようなシステムが実装される。
【0027】
図2は、一実施形態において、消費者に靴とインソールの組み合わせを推薦するプロセス全体を示す論理フロー図である。プロセス200が始まり、スタートブロックの後、複数の靴について3次元(3D)靴情報をブロック202で決定する。種々の実施形態では、3D靴情報は、
図1の靴情報104に関連し、上述の靴情報と類似するものを含む。なお、他の靴情報又は靴情報の組み合わせが決定されてもよい。
【0028】
種々の実施形態では、複数の靴について、内側の各部をスキャンすることで、3D靴情報が取得される。他の実施形態では、靴の内側における足型を取得することができ、これを用いて靴情報を決定及び/又は測定することができる(例えば、3Dスキャン)。更に他の実施形態では、靴のCAD(computer-aided design)図又はその他の設計図若しくは概略図を、3D靴情報を得たり決定したりするのに利用してもよい。
【0029】
種々の実施形態では、販売されるそれぞれの靴とともに、例えばサイズ、スタイル、左足/右足等の3D靴情報が製造業者によって提供されてもよい。他の実施形態では、3D靴情報は、それぞれの異なる靴を運搬及び/又は販売する小売業者がスキャンすることによって取得される。更に他の実施形態では、サードパーティが複数の異なるブランド、スタイル、サイズ等の靴について、3D靴情報を決定することができる。
【0030】
なお、複数の靴についての靴情報は、様々な異なる方法及び/又は方法の組み合わせによって、決定及び/又は取得してもよい。また、靴情報は、左足の靴及び右足の靴の両方について、一足毎に取得されてもよい。
【0031】
プロセス200がブロック204に進むと、複数のインソールについて3Dインソール情報が決定される。種々の実施形態では、3Dインソール情報は、
図1のインソール情報106に関連し、上述の情報と類似するものを含む。なお、他のインソール情報又はインソール情報の組み合わせが決定されてもよい。
【0032】
種々の実施形態では、複数のインソールをそれぞれスキャンすることで、3Dインソール情報が取得される。他の実施形態では、インソールのCAD図又はその他の設計図若しくは概略図を、3Dインソール情報を得たり決定したりするのに利用してもよい。
【0033】
種々の実施形態では、販売されるそれぞれのインソールとともに、3Dインソール情報が製造業者によって提供されてもよい。他の実施形態では、3Dインソール情報は、それぞれの異なるインソールを運搬及び/又は販売する小売業者がスキャンすることによって取得される。更に他の実施形態では、サードパーティが複数の異なるブランド、スタイル、サイズ等のインソールについて、3Dインソール情報を決定することができる。
【0034】
なお、複数のインソールについてのインソール情報は、様々な異なる方法及び/又は方法の組み合わせによって、決定及び/又は取得してもよい。また、インソール情報は、左足の靴及び右足の靴の中でフィットする、両方について取得されてもよい。
【0035】
続いて、プロセス200は、ブロック206で、消費者の足について3D足情報を決定する。種々の実施形態では、3D足情報は、
図1の足情報102に関連した、上述の情報と類似するものを含む。なお、他の足情報又は足情報の組み合わせが決定されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、3D足情報は3Dスキャナから取得される。例えば、小売店に設置された3Dスキャナで、消費者の足をスキャンすることができる。また、別の例として、(例えば、展示会又はドラッグストア内における)キオスクが有する3Dスキャナで消費者の足をスキャンすることで、3D足情報を決定及び/又は取得することができる。この例において、キオスクは、本明細書に記載の実施形態を用いることによって消費者が現在着用している一足の靴に対し、インソールを推薦することができる。または、本明細書に記載されるように、キオスクは消費者に3D足情報を提供することができ、消費者は靴及び/又はインソールについての推薦を得た後に、3D靴情報を利用することができる。
【0037】
他の実施形態では、3D足情報を決定するために、消費者の足の2D又は3D画像が利用される。例えば、消費者はスマートフォン(例えば
図4のクライアントコンピュータ400)を用いて、足の2D又は3D画像を撮影する。画像はキオスク(上述)、靴/インソールを推薦するウェブサイト、靴/インソールを推薦するオンライン小売業者、又はその他のユーザインターフェース(例えば
図1のユーザインターフェース108)にアップロードされる。少なくとも一つの実施形態では、消費者のスマートフォンは、消費者に対し、足の写真を撮る指示をするアプリを含む。例えば、アプリは、消費者に対し、足の内側、足の甲、足の裏を撮影するように指示をする。他のいくつかの実施形態では、小売店の従業員(又はシステムの他のユーザ)がスマートフォンを利用して2D又は3D画像を撮影してもよい。これにより、撮影した画像を用いて3D足情報を決定することができる。種々の実施形態では、足の認識アルゴリズムを利用して、3D足情報に関する様々な異なる測定値及び/又は形状を決定することができる。
【0038】
更に他の実施形態では、3D足情報は、ユーザが消費者の足について様々な特徴を測定し、それを推薦システムに提供することで決定される。
【0039】
いかなる場合でも、プロセス200はブロック208に進む。ブロック208は、
図3を用いて詳細に後述する。なお、要約すると、足情報、靴情報、及びインソール情報を比較することで、消費者の足と適合する、靴とインソールの様々な組み合わせを決定する。
【0040】
続いて、プロセス200はブロック210において、履物とインソールの組み合わせの推薦を1つ以上決定し、消費者に提供する。種々の実施形態では、それぞれの推薦は履物とインソールを含む。種々の実施形態のうち少なくとも一つでは、推薦は、その履物とインソールの組み合わせがどの程度、消費者の足と適合するかを示すスコアを含む。このスコアは、種々の足情報、履物情報、及びインソール情報の間の許容するレベル又は距離に基づいて決定される。
【0041】
いくつかの実施形態では、ユーザは履物を予め選択することができ、これにより、消費者の足と選択した履物に適合するインソールが1つ以上推薦される。同様に、予め選択した履物よりも消費者の足に相性のよい他の履物(及びインソール)が推薦される。例えば、予め選択した履物の異なるサイズのもの、又は異なるスタイル/ブランドのものが推薦されてもよい。
【0042】
他の実施形態では、ユーザはインソールを予め選択することができ、これにより、消費者の足と選択したインソールに適合する履物が1つ以上推薦される。同様に、予め選択したインソールよりも消費者の足に適合する他のインソール(及び履物)が推薦される。例えば、予め選択したインソールと異なるアーチ特性を備えるインソールが推薦されてもよい。
【0043】
種々の実施形態では、ユーザはインソールと履物の両方を予め選択することができる。これにより、予め選択したインソールと履物の組み合わせが消費者の足にどの程度適合するかを示すスコアを含む推薦がされる。種々の実施形態の少なくとも一つでは、(予め選択したインソール及び履物の組み合わせに比べて)予め選択した履物と消費者の足に対してより適合するインソールか、(予め選択したインソール及び履物の組み合わせと比べて)予め選択したインソールと消費者の足に対してより適合する履物か、選択されなかった履物及びインソールから、(予め選択したインソール及び履物の組み合わせと比べて)消費者の足に対してより適合する他の組み合わせが推薦されてもよい。
【0044】
他のいくつかの実施形態では、ブロック208における比較に基づいて、特注の靴及び/又はインソールが生成される。例えば、3Dプリンタが用いられ、消費者の足に適合する靴に組み合わせるインソールが作り出される。
【0045】
ブロック210の後、プロセス200は終了及び/又は他の動作を実行する呼び出しプロセスに戻る。
【0046】
なお、多くの消費者が一足の靴と一対のインソールを購入する。したがって、本明細書に記載する種々の実施形態は、片足か、又は両足について同時に用いられる。例えば、いくつかの実施形態では、プロセス200は、両足について同時に用いられる。そのような実施形態のうち少なくとも一つでは、靴/インソールの組み合わせは、足と右足との間の、平均適合スコアに基づいて推薦される。更に他の実施形態では、プロセス200は、消費者の片足それぞれ個別に用いられる。したがって、種々の実施形態のうち少なくとも一つでは、消費者の左足についての靴/インソールの組み合わせの推薦リストが決定され、これとは別に、消費者の右足についての靴/インソールの組み合わせの推薦リストが決定される。両方のリストが共通の靴/インソールの組み合わせを消費者に提供できるように、これら二つのリストは比較される。この方法により、消費者は一足の靴と一対のインソールを購入することができる。
【0047】
本明細書に記載の実施形態では、靴及び履物を参照するが、実施形態はこれに限られず、他の衣料品の品物又はその衣料品の組み合わせを決定し、消費者に推薦するものであってもよい。例えば、手情報、グローブ情報、及びライナー情報に基づき、消費者の手に対して、グローブ及び/又はグローブライナーが推薦されてもよい。衣料品と消費者の身体の一部を比較するために利用される測定基準は、靴とインソールに利用された測定基準とは異なるが、本明細書に記載の実施形態は、他の衣料品の品物についても用いてもよい。
【0048】
図3は、消費者の足情報、靴情報、及びインソールの情報を比較し、消費者に推薦する靴とインソールの組み合わせを決定するための、一実施形態におけるプロセスを示す論理フロー図である。プロセス300は、スタート後、ブロック302で消費者の足についての3D足情報を受け取る。種々の実施形態では、ブロック302は、
図2のブロック206の実施形態を用いて消費者の足情報を取得する。
【0049】
プロセス300がブロック304に進行すると、靴が選択される。種々の実施形態では、靴は、複数の靴から選択される。種々の実施形態のうち少なくとも一つでは、複数の靴は、3D足情報と同じ側の足についての靴を含む。足情報が両足の情報を含む場合は、選択される靴は、左足の靴と、対応する右足の靴との、一足の靴となる。
【0050】
いくつかの実施形態では、複数の靴は、小売業者が販売する靴のセットや、消費者に魅力的な靴や、活動又は目的(例えば、ハイキング、スキー等)に応じた靴や、消費者の購買層又は性別に併せてデザインされた靴等である。他の種々の実施形態では、靴は、ユーザが選択することができる。これにより、ユーザは、購入したい靴を選択することができる。
【0051】
プロセス300がブロック306に進行すると、選択された靴の3D靴情報が、消費者の足の3D足情報と比較される。種々の実施形態では、この比較は、3D靴情報と3D足情報から、複数の測定基準の個々の比較を含む。例えば、一つの比較方法として、消費者の足の長さと靴の内側の長さを比較することが挙げられる。他の例としては、消費者の足のアーチ特性を靴のアーチ特性と比較すること、等がある。
【0052】
種々の実施形態では、各測定基準による比較で、種々の比較における差を示す値が提供される。例えば、消費者の足が靴の内側の長さよりも長いとき、消費者の足が選択された靴に対して長過ぎる旨を示す、負の値の結果となる。これに対し、消費者の足が靴の内側の長さよりも短いときは、消費者の足が選択された靴にフィットするために十分短いことを示す、正の値の結果となる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ある測定基準での比較(例えば、足の長さと靴の内側の長さの比較)の結果は、閾値や許容レベルと比較される。その結果が所定の閾値の範囲内にあるとき、測定基準は適合するものとみなされてよい。この付加的な閾値との比較は、消費者の足が選択された靴にどの程度近いのか判断したり、消費者の足が選択された靴と適合するのに十分近いかどうかを判断したりするために利用される。例えば、サイズ14の靴は、サイズ9の消費者の足には適合しないと判断される。
【0054】
プロセス300は、続いて、判断ブロック308で、消費者の足が選択された靴に適合するかどうかを判定する。種々の実施形態では、ブロック306で比較された各測定基準の組み合わせが適合していると判定された場合(すなわち、閾値の許容範囲内である場合)、その靴と消費者の足は適合している。消費者の足が選択された履物と適合する場合、プロセス300はブロック310に進む。そうでない場合、プロセス300はブロック304にループし、比較のために別の履物を選択する。
【0055】
ブロック310では、複数のインソールからインソールが選択される。いくつかの実施形態では、複数のインソールは、小売業者が販売するインソールのセットや、消費者に魅力的なインソールや、活動又は目的(例えば、ハイキング、スキー等)に応じたインソールや、消費者の購買層又は性別に併せてデザインされたインソール等である。他の種々の実施形態では、インソールは、ユーザが選択することができる。これにより、ユーザは、購入したいインソールを選択することができる。
【0056】
プロセス300がブロック312に進行すると、3Dインソール情報が、選択された靴と比較される。種々の実施形態では、ブロック312では、ブロック306の実施形態を用いて、インソール情報と靴情報を比較する。種々の実施形態では、ブロック306での比較で利用された測定基準と同じものを、ブロック312で同様に利用してもよい。
【0057】
プロセス300は、続いて、判断ブロック314で、選択されたインソールが選択された靴に適合するかどうかを判定する。判断ブロック308と同様に、ブロック312で比較された各測定基準の組み合わせが適合していると判定された場合(すなわち、閾値の許容範囲内である場合)、選択された靴と選択されたインソールは適合している。選択されたインソールが選択された靴と適合する場合、プロセス300は、ブロック316に進む。そうでない場合、プロセス300はブロック310にループし、選択された靴と比較するために別のインソールを選択する。
【0058】
ブロック316では、消費者の足、選択された靴、選択されたインソールを組み合わせたときのスコアを生成する。種々の実施形態では、このスコアは、ブロック306及びブロック312の両方において比較された各測定基準の差に基づくものである。いくつかの実施形態では、比較値の差が大きいほど、靴及び/又はインソールが消費者の足に対して大きすぎるため、スコアは小さくなる。他の実施形態では、比較値の差が小さいほど、靴とインソールが消費者の足により近く、フィットするため、スコアは高くなる。しかしながら、比較値との差が小さすぎる場合は、靴とインソールが消費者の足に対してきつすぎることとなる。このため、他の種々の実施形態では、適合スコアはベル・カーブ(bell curve)上で決定される。
【0059】
ブロック316の後、プロセス300はブロック304にループさせ、消費者の足に適合する別の靴を選択する。種々の実施形態では、プロセス300は、複数の靴からそれぞれ靴を選択し、消費者の足と比較するまでを継続して行うとともに、複数のインソールからそれぞれインソールを選択し、複数の靴のそれぞれと比較するまでを継続して行う。この方法により、消費者との足、靴、及びインソールの各組み合わせは比較され、スコアは、各組み合わせについて、消費者の足が靴とインソールの両方に適合するかで決定される。いくつかの実施形態では、このスコアは、消費者に靴とインソールの推薦を提供するために利用される(例えば、
図2のブロック210)。例えば、組み合わせのスコアのトップ10が消費者に推薦されたり、提供されたりする。
【0060】
種々のフローチャートで記載された実施形態は、文脈上で明確に指示されている場合を除き、並行して実行されたり、順次に実行されたり、又はその組み合わせで実行されてもよい。したがって、種々のフローチャートにおける1つ以上のブロック又はブロックの組み合わせが、他のブロック又はブロックの組み合わせと同時に実行されてもよい。さらに、1つ以上のブロック又はブロックの組み合わせは、フローチャートに記載された順番とは異なる順番で実行されもよい。
【0061】
さらに、本明細書に記載の種々のフローチャートで示された実施形態は、完全にハードウェアの実施形態(例えば専用ハードウェア)、完全にソフトウェアの実施形態(例えばプロセッサ読取可能な命令)、又はその組み合わせで実装される。いくつかの実施形態では、ソフトウェアの実施形態は、多数のプロセス又はスレッドを含み、必要に応じて静的又は動的に起動することができる。
【0062】
本明細書に記載の種々のフローチャートで示された実施形態は、コンピュータ動作命令(又はプロセッサ読取可能な命令)で実装されてもよい。これらのコンピュータ動作命令は、マシンを生成するために1以上のプロセッサに提供され、プロセッサ上での命令の実行によって、一連の動作ステップが実行され、本明細書及び/又はフローチャートに記載の実施形態を実施するための手段を作成する。いくつかの実施形態では、これらのコンピュータ動作命令は、マシン読取可能な記憶媒体に記憶される。マシン読取可能な記憶媒体は、例えば、プロセッサ読取可能な非一時的記憶媒体である。
【0063】
動作環境の実例
図4は、本発明で実施される種々の実施形態のうち、一実施形態におけるコンポーネントの環境を示している。種々の実施形態では、全てのコンポーネントが必要とされるわけでなく、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、コンポーネントの配置及びタイプを変更することができる。図示するように、
図4のシステム400は、靴/インソールレコメンダ(推薦)サーバコンピュータ410、クライアントコンピュータ402−405、及びネットワーク408を含む。
【0064】
少なくとも一つの実施形態では、クライアントコンピュータ402−405は、以下で詳細に説明する
図5のクライアントコンピュータ500に関連する。要約すると、いくつかの実施形態では、クライアントコンピュータ402−405は、靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410、及び/又は他のネットワークコンピュータと通信するように構成されている。種々の実施形態では、クライアントコンピュータ402−405は、消費者の足情報を(例えば、消費者の足を撮影することによって)決定したり、消費者の足に適合するソールとインソールの組み合わせについて、1つ以上の組み合わせを決定したりし、少なくとも一つの推薦を消費者に提供する。他の実施形態では、クライアントコンピュータ402−405は、靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410からの靴/インソールの推薦を受信する。
【0065】
いくつかの実施形態では、クライアントコンピュータ402−405の少なくともいくつかは、他のクライアントコンピュータ、コンピューティングデバイス、又は靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410と通信するために有線及び/又は無線のネットワークを介して動作する。通常、クライアントコンピュータ402−405は、ネットワークを介して情報を送受信する機能を有するコンピューティングデバイスを含み、オンライン及び/又はオフラインで種々のアクティビティ等を行う。本明細書に記載の実施形態は、使用されるクライアントコンピュータの数や種類に制約がなく、用いられるクライアントコンピュータの数及び/又は種類が、
図4に示されるものよりも多かったり少なかったりしてもよい。
【0066】
クライアントコンピュータ402−405として動作するデバイスは、種々のコンピューティングデバイスを含む。種々のコンピューティングデバイスは、通常、有線及び/又は無線の通信媒体を使用してネットワーク又は他のコンピューティングデバイスに接続する。クライアントコンピュータ403−405は、モバイルデバイスであり、ポータブルコンピュータを含む。クライアントコンピュータ402は、非ポータブルのコンピュータを含む。クライアントコンピュータ402の例としては、デスクトップコンピュータ、パーソナルコンピュータ、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベース若しくはプログラム可能な電子機器、ネットワークPC等か、又は先述のデバイスの機能を1つ以上組み合わせた統合デバイスであるが、これらに限られるものではない。クライアントコンピュータ403−405の例としては、ラップトップコンピュータ(例えばクライアントコンピュータ403)、スマートフォン(例えばクライアントコンピュータ404)、タブレットコンピュータ(例えばクライアントコンピュータ405)、携帯電話、ディスプレイページャ、PDAs(Personal Digital Assistants)、ハンドヘルドコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等か、又は先述のデバイスの機能を1つ以上組み合わせた統合デバイスであるが、これらに限られるものではない。さらに他の実施形態では、クライアントコンピュータ402−405は、キオスク又は消費者に靴/インソールを推薦することができる他のコンピュータを含む。このように、クライアントコンピュータ402−405は、広範囲の機能及び特徴を有するコンピュータを含むことができる。
【0067】
クライアントコンピュータ402−405は、種々のコンピューティングアプリケーションにアクセスしたり、利用したりすることができる。ユーザは、種々のコンピューティングアプリケーションでオンライン及び/又はオフラインで種々のアクティビティを実行することが可能である。そのようなアクティビティには、ドキュメントの生成、データの収集/監視、画像の撮影/操作、メディアの管理、財務情報の管理、ゲームの実行、個人情報の管理、インターネットのブラウジング等が含まれるが、これらに限られるものではない。いくつかの実施形態では、クライアントコンピュータ402−405は、ブラウザ又は他のウェブベースのアプリケーションを通し、ネットワークに接続することができる。
【0068】
クライアントコンピュータ402−405は、更に、クライアントコンピュータを特定する情報を提供する。そのような特定情報には、クライアントコンピュータの種類、機能、構成、名称等が含まれるが、これらに限られるものではない。少なくとも一つの実施形態では、クライアントコンピュータは、様々なメカニズムからいずれかを通して、一意的に自身を特定することができ、例えば、IP(Internet Protocol)アドレス、電話番号、MIN(Mobile Identification Number)、MAC(media access control)アドレス、ESN(electronic serial number)、又は他のデバイス識別子で特定することができる。
【0069】
靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410の少なくとも一つの実施形態は、
図6のサーバコンピュータと関連し、以下でより詳細に説明される。要約すると、いくつかの実施形態では、靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410は、靴情報、インソール情報、および足情報との比較に基づいて消費者の足に適合する靴底とインソールの組み合わせを1つ以上決定するように動作することが可能である。靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410は、ウェブサイト(例えばオンライン小売店)のサーバコンピュータ、靴/インソールを推薦することができるキオスク若しくはスタンドアローンコンピュータ等である。
【0070】
ネットワーク408は、リモートデバイスと通信するための何らかの有線及び/又は無線技術を含み、例えば、USBケーブル、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi等が含まれるが、これらに限られるものではない。いくつかの実施形態では、ネットワーク408は、クライアントコンピュータ402−405、靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410等を含む他のコンピューティングデバイスと連結するネットワークである。種々の実施形態では、デバイス間で伝達される情報は、プロセッサ読取可能インストラクション、リモートリクエスト、サーバレスポンス、プログラムモジュール、アプリケーション、rawデータ、コントロールデータ、システム情報(例えばログファイル)、ビデオデータ、ボイスデータ、画像データ、テキストデータ、構造化/非構造化データ等、各種情報を含むが、これらに限られるものではない。いくつかの実施形態では、この情報は、技術及び/又はネットワークプロトコルを1つ以上利用してデバイス間で伝達される。
【0071】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、種々の有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの任意の組み合わせを含む。種々の実施形態では、ネットワークは、様々な形態の通信技術、トポロジー、コンピュータ読取可能媒体等を利用することができ、ある電子デバイスから別の電子デバイスに情報を伝達することができる。例えば、ネットワークは、インターネットに加えて、LANs,WANs,PANs(Personal Area Networks),キャンパスエリアネットワーク,MANs(Metropolitan Area Networks),(例えばUSB(universal serial bus)ポートを介した)ダイレクトコミュニケーションコネクション等か、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0072】
種々の実施形態では、ネットワーク間及び/又はネットワーク内の通信回線は、ツイストペア線(twisted wire pair)、光ファイバー、オープンエアレーザー(open air lasers)、同軸ケーブル、POTS(plain old telephone service)、導波管、アコースティックス(acoustics)、完全なまたは部分な専用デジタル回線(例えばT1,T2,T3,又はT4)、E回線、ISDNs(Integrated Services Digital Networks)、DSLs(Digital Subscriber Lines)、無線回線(衛星回線を含む)やその他のリンク、及び/又は当業者に公知の回線の仕組みを含むが、これらに限られるものではない。更に、通信回線は、例えば、DS−0,DS−1,DS−2,DS−3,DS−4,OC−3,OC−12,OC−48等の種々のデジタル信号技術を任意で用いることができる。いくつかの実施形態では、ルーター(又は他の中間ネットワークデバイス)により、種々のネットワーク間の回線として働き、あるネットワークから別のネットワークに情報を転送することができる。種々のネットワークは、異なるアーキテクチャ及び/又はプロトコルに基づくものを含む。他の実施形態では、リモートコンピュータ及び/又は関連する他の電子デバイスは、モデム及び一時的な電話リンクを経由してネットワークに接続される。要するに、ネットワークは、情報をコンピューティングデバイス間で伝達することができる任意の通信技術を含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、種々のポータブルネットワークデバイス、リモートコンピュータ、有線ネットワーク、その他の無線ネットワーク等と連結する種々の無線ネットワークを含む。無線ネットワークは、スタンドアローンのアドホックネットワーク(ad-hoc network)等、任意の種々のサブネットワーク(sub-networks)を含むことで、少なくともクライアントコンピュータ402−405(又は他のモバイルデバイス)に対するインフラストラクチャ接続を提供することができる。そのようなサブネットワークは、メッシュネットワーク、WLAN(無線LAN)ネットワーク、セルラーネットワーク等を含む。種々の実施形態の少なくとも一つでは、システムは複数の無線ネットワークを含む。
【0074】
ネットワークは、複数の、有線及び/又は無線の通信プロトコル及び/又は通信技術を用いることができる。例えば、種々の世代(例えば、ネットワークによって利用される第3世代(3G)、第4世代(4G)、又は第5世代(5G))の通信プロトコル及び/又は通信技術は、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communication),GPRS(General Packet Radio Services),EDGE(Enhanced Data GSM Environment),CDMA(Code Division Multiple Access),W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access),CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000),HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution),UMTS(Universal Mobile Telecommunications System),Ev−DO(Evolution-Data Optimized),WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access),TDMA(time division multiple access),OFDM(orthogonal frequency-division multiplexing)、UWB(ultra wide band),WAP(Wireless Application Protocol),UDP(User Datagram Protocol),TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol),OSI(Open Systems Interconnection)モデルプロトコルの任意の一部,SIP/RTP(Session Initiated Protocol/Real-time Transport Protocol),SMS(Short Message Service),MMS(Multimedia Messaging Service),又は任意の種々の他の通信プロトコル及び/又は通信技術を含むが、これらに限られない。要するに、ネットワークは、クライアントコンピュータ402−405、靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410、不図示の他のコンピューティングデバイス、他のネットワーク等の間で巡回する通信技術を含むことができる。
【0075】
種々の実施形態では、ネットワークの少なくとも一部には、ノード、リンク、パス、ターミナル、ゲートウェイ、ルータ、スイッチ、ファイアウォール、ロードバランサ、フォワーダ、中継器、光電気変換器などの自律システムが配置され、これらは、種々の通信回線によって接続される。これらの自律システムは、ネットワークのネットワークトポロジーが修正されるように、現在の動作条件及び/又はルールベースポリシーに基づいて自立するように構成されている。
【0076】
クライアントコンピュータの実例
図5は、クライアント500の一実施形態であり、クライアント500は、図示されたものよりも多く、又は少なく、コンポーネントを含んでもよい。クライアントコンピュータ500は、例えば、
図4におけるクライアントコンピュータ402−405の少なくとも一つの実施形態を表す。つまり、クライアントコンピュータ500は、モバイルデバイス(例えばスマートフォン又はタブレット)、据え置き型/デスクトップコンピュータ等である。
【0077】
クライアントコンピュータ500は、バス528を経由してメモリ504と通信するプロセッサ502を含む。また、クライアントコンピュータ500は、電源530、ネットワークインターフェース532、プロセッサ読取可能据え置き型ストレージデバイス534、プロセッサ読取可能リムーバブルストレージデバイス536、入出力インターフェース538、カメラ540、ビデオインターフェース542、タッチインターフェース544、プロジェクタ546、ディスプレイ550、キーパッド552、イルミネータ554、オーディオインターフェース556、GPS(global positioning systems)受信機558、オープンエアジェスチャ(open air gesture)インターフェース560、温度インターフェース562、ハプティック(haptic)インターフェース564、ポインティングデバイス(pointing device)インターフェース566等を含む。クライアントコンピュータ500は、任意で、ベースステーションと通信したり、別のコンピュータと直接通信したりする。一実施形態では、図示されていないが、加速度計またはジャイロスコープをクライアントコンピュータ500内で使用して、クライアントコンピュータ500の位置を測定及び/又はメンテナンスすることができる。
【0078】
電源530は、クライアントコンピュータ500に電力を供給する。電力供給には、充電式又は非充電式のバッテリが使用される。また、電力供給は、補充式及び/又は充電式のバッテリを用いる、ACアダプタ又は電力供給ドッキングクレードルのような、外部電源によるものでもよい。
【0079】
ネットワークインターフェース532は、クライアントコンピュータ500を1以上のネットワークに接続するための電気回路を含み、1以上の通信プロトコル及び通信技術を用いて構成されている。通信プロトコル及び通信技術には、OSIモデルの任意の部分、GSM、CDMA、TDMA、UDP、TCP/IP、SMS、MMS、GPRS、WAP、UWB、WiMAX、SIP/RTP、GPRS、EDGE、WCDMA(登録商標)、LTE、UMTS、OFDM、CDMA2000、Ev−DO、HSDPA、又は任意の他の種々の無線通信プロトコルが含まれるが、これらに限られない。時に、ネットワークインターフェース532は、トランシーバー、送受信デバイス、ネットワークインターフェースカード(NIC)としても知られている。
【0080】
オーディオインターフェース556は、例えば人間の声の音声信号を生成したり、受信したりする。例えば、オーディオインターフェース556は、スピーカー及びマイクロフォン(不図示)と接続されることで、他人との遠隔通信を可能にしたり、動作に対する通知音声を生成したりすることができる。オーディオインターフェース556のマイクロフォンは、例えば音声認識の使用や、音声に基づくタッチ検出等で、クライアントコンピュータ500への入力、又はクライアントコンピュータ500のコントロールをすることもできる。
【0081】
ディスプレイ550は、液晶ディスプレイ(LCD)、ガスプラズマ、電子インク、発行ダイオード(LED)、有機LED(OLED)、又は、その他任意の他のタイプの光反射又は光透過ディスプレイであり、コンピュータとともに利用される。ディスプレイ550は、また、例えばスタイラス又は人間の手の指のようなオブジェクトからの入力を受け付けるように構成されたタッチインターフェース544を含み、タッチインターフェース544には、抵抗方式、静電容量方式、弾性表面波方式(SAW)、赤外線方式、レーダー方式、又はその他の技術によってタッチ及び/又はジェスチャを感知する。
【0082】
プロジェクタ546は、リモートハンドヘルドプロジェクタ又はインテグレーテッドプロジェクタであり、遠隔の壁、又は、遠隔のスクリーンのような、その他反射オブジェクトに画像を投影する。
【0083】
ビデオインターフェース542は、スチール写真、ビデオセグメント、赤外線ビデオ等のビデオ画像を撮影する。例えば、ビデオインターフェース542はデジタルビデオカメラ、ウェブカメラ等に接続される。ビデオインターフェース542は、レンズ、画像センサー、及び電子機器で構成される。画像センサーは、相補型MOS(CMOS)集積回路、電荷結合素子(CCD)、又はその他光検出のための集積回路である。
【0084】
キーパッド552は、ユーザからの入力を受け付けるように構成された、何らかの入力デバイスで構成される。キーパッド552は、数字のプッシュボタン、又はキーボードを含む。キーパッド552は、選択画像と送信画像に関連付けられたコマンドボタンを含んでもよい。
【0085】
イルミネータ554は、状態表示又は光を供給する。イルミネータ554は、特定の期間又はイベントに対する応答において、アクティブのままである。例えば、イルミネータ554がアクティブのとき、キーパッド552のボタンがバックライトで照らされ、モバイルデバイスに電源が入っている間、この状態が続く。また、別のモバイルコンピュータにダイアルするといった特定の動作が実行されると、イルミネータ554は種々のパターンでこれらのボタンをバックライトで照らす。イルミネータ554には、モバイルデバイスの透明又は半透明のケースに設置されており、イルミネータ554は、動作に応答して明るくなってもよい。
【0086】
クライアントコンピュータ500は、外部周辺デバイス又は他のモバイルコンピュータやネットワークコンピュータを例とする他のコンピュータと通信するために、入出力インターフェース538で構成されてもよい。入出力インターフェース538は、クライアントコンピュータ500が、1つ以上のサーバに通信することを可能にし、例えば
図4の靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410と通信することを可能にする。クライアントコンピュータ500が通信する他の外部周辺デバイスには、遠隔のスピーカー及び/又はマイクロフォン、ヘッドフォン、ディスプレイスクリーングラス等が含まれる。入出力インターフェース538は、例えばUSB(Universal Serial Bus)、赤外線、Wi−Fi、WiMax、Bluetooth、有線技術等の技術を1つ以上利用することができる。
【0087】
ハプティックインターフェース564は、触覚のフィードバックをクライアントコンピュータのユーザに供給するように構成されている。例えば、ハプティックインターフェース564は、特に、コンピュータの別のユーザからコールがあるときに、クライアントコンピュータ500を振動させるために用いられる。温度インターフェース562は、クライアントコンピュータ500のユーザに温度測定入力及び/又は温度変更出力を供給するのに利用される。オープンエアジェスチャインターフェース560は、クライアントコンピュータ500のユーザの物理的なジェスチャを感知する。オープンエアジェスチャインターフェース560には、例えばシングル又はステレオのビデオカメラ、レーダー、ユーザが保持又は装着しているコンピュータの内側におけるジャイロセンサ等が使用される。カメラ540は、クライアントコンピュータ500のユーザの眼の物理的な動きを追跡するために使用される。
【0088】
GPSトランシーバー558は、地球表面におけるクライアントコンピュータ500の物理座標を決定することができ、典型的には緯度及び経度の数値として位置を出力する。GPSトランシーバー558には、他の位置特定メカニズムを利用することもでき、三角測量、AGPS(assisted GPS)、E−OTD(Enhanced Observed Time Difference)、CI(Cell Identifier)、SAI(Service Area Identifier)、ETA(Enhanced Timing Advance),BSS(Base station Subsystem)等を含むがこれらに限られず、これらは更に地球表面におけるモバイルデバイス500の物理的位置を決定することができる。なお、GPSトランシーバー558は、異なる条件下でもモバイルデバイス500の物理的な位置を決定することができる。少なくとも一つの実施形態では、クライアントコンピュータ500は、他のコンポーネントを介して、モバイルコンピュータの物理的な位置を決定するために利用される他の情報を供給する。他の情報には、例えばMAC(Media Access Control)アドレス、IPアドレス等が含まれる。
【0089】
ヒューマンインターフェース(human interface)のコンポーネントは、クライアントコンピュータ500から物理的に分離された周辺デバイスであり、遠隔のクライアントコンピュータ500へ入出力することができる。例えば、ここで説明するディスプレイ550又はキーボード552のようなヒューマンインターフェースを経由した情報は、代わりに、ネットワークインターフェース532を経由して、遠隔に位置するヒューマンインターフェース532で充てることができる。ヒューマンインターフェースの周辺コンポーネントは遠隔のものでもよく、オーディオデバイス、ポインティングデバイス、キーパッド、ディスプレイ、カメラ、プロジェクタ等を含むが、これらに限られない。これらの周辺コンポーネントは、Bluetooth、Zigbee(登録商標)等のピコネットワークで通信する。モバイルコンピュータが有するヒューマンインターフェースの周辺コンポーネントの一例として、ウェアラブルコンピュータが挙げられるが、これに限定されるものではない。ウェアラブルコンピュータは、リモートピコプロジェクターとともに、別個に配置されたモバイルコンピュータと通信を行うカメラを1つ以上含んでもよい。これにより、ピコプロジェクターによって壁やユーザの手のような反射面上に投影された画像の一部に向かってされた、ユーザのジェスチャを感知することができる。
【0090】
クライアントコンピュータは、ウェブベースのメッセージ、グラフィック、テキスト、マルチメディア等をウェブページと送受信するように構成されたブラウザアプリケーションを含む。種々の実施形態では、ユーザはブラウザアプリケーションにより、例えばウェブページ上のチャットセッションを通して他のユーザと通信することができる。クライアントコンピュータのブラウザアプリケーションには、WAP(wireless application protocol messages)等を含む、任意の仮想プログラミング言語が用いられる。少なくとも一つの実施形態では、ブラウザアプリケーションには、HDML(Handheld Device Markup Language),WML(Wireless Markup Language),WMLScript,JavaScript(登録商標),SGML(Standard Generalized Markup Language),HTML(HyperText Markup Language),XML(eXtensible Markup Language),HTML5等が用いられる。
【0091】
メモリ504は、RAM,ROM,及び/又は他のタイプのメモリである。メモリ504は、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュール、その他のデータを記憶するためのコンピュータ読取可能記憶媒体(デバイス)の一例である。メモリ504は、クライアントコンピュータ500の低水準オペレーションを制御するシステムファームウェア508(例えば、BIOS)を記憶してもよい。また、メモリは、クライアントコンピュータ500の動作を制御するオペレーティングシステム506を記憶してもよい。このコンポーネントは、例えばUNIX(登録商標)のバージョン、若しくはLINUX(登録商標)のような汎用オペレーションシステム、又はWindows Phone(登録商標)、若しくはSymbian(登録商標)オペレーションシステムのような、特殊なモバイルコンピュータ通信オペレーションシステムを含んでもよいと理解される。オペレーションシステムは、Java(登録商標)仮想マシンモジュールを含んだり、又はこれとインターフェースで接続したりすることができる。Java仮想マシンモジュールは、Javaアプリケーションプログラムを介して、ハードウェアコンポーネント及び/又はオペレーションシステムのオペレーションの制御を可能にする。
【0092】
メモリ504は、1つ以上のデータストレージ510を更に含む。データストレージ510は、特に、アプリケーション520及び/又はその他のデータを記憶するためにクライアントコンピュータ500で利用することができる。例えば、データストレージ510は、クライアントコンピュータの様々な機能を特徴づける情報を記憶するのに用いられてもよい。更に、その情報は、通信中にヘッダの一部として送信されたり、リクエストに応じて送信されたりする等、何らかの各種イベントに基づき、別のデバイス又はコンピュータに提供される。データストレージ510は、アドレス帳や、バディリスト、エイリアス、ユーザプロフィール情報等のソーシャルネットワーキング情報を記憶するのに用いられてもよい。データストレージ510は、プロセッサ502のようなプロセッサが動作を実行するのに使用するプログラムコード、データ、アルゴリズム等を更に含む。一実施形態では、少なくともいくつかのデータストレージ510には、クライアントコンピュータ500の別のコンポーネントを格納することもでき、例えば、非一時的プロセッサ読取可能リムーバブルストレージデバイス536、プロセッサ読取可能据え置き型ストレージデバイス534、又は外部のモバイルデバイス等を格納することができるが、これらに限られない。
【0093】
データストレージ510は、靴情報512、インソール情報514、及び消費者プロフィール516を記憶してもよい。靴情報512は、複数の靴に関する複数の情報(例えば、
図1の靴情報104)を含む。インソール情報514は、複数のインソールに関する複数の情報(例えば、
図1のインソール情報106)を含む。消費者プロフィール516は、消費者に関する複数の情報を含み、複数の情報には、例えば消費者の足情報(例えば、
図1の足情報102)、広告若しくは消費者の足に適合する他の製品、以前推薦された靴/インソールの組み合わせ等の情報が含まれる。
【0094】
アプリケーション520は、コンピュータで実行可能な命令(インストラクション)を含み、クライアントコンピュータ500によって実行される、送信、受信、及び/又は他の処理の命令とデータを含む。アプリケーションプログラムの例としては、カレンダー、検索プログラム、eメールクライアントアプリケーション、IMアプリケーション、SMSアプリケーション、VOIP(Voice Over Internet Protocol)アプリケーション、コンタクトマネージャー、タスクマネージャー、トランスコーダー、データベースプログラム、ワードプロセッシングプログラム、セキュリティアプリケーション、スプレッドシートプログラム、ゲーム、検索プログラム等がある。
【0095】
アプリケーション520は、靴/インソールレコメンダ(推薦)522を含んでもよい。靴/インソールレコメンダ522は、靴情報512、インソール情報514、及び消費者の靴情報を比較し、消費者の足に適合する靴とインソールの組み合わせを1つ以上決定するように構成されている。したがって、いくつかの実施形態では、クライアントコンピュータ500は、本明細書で説明されるように、種々の実施形態、実施形態の組み合わせ、プロセス、又はプロセスの一部を採用することができる。
【0096】
サーバコンピュータの実例
図6は、本発明の一実施形態による、サーバコンピュータ600の一実施形態を示している。サーバコンピュータ600は、示されているものよりも多くの、又はより少ないコンポーネントを含む。しかしながら、示されたコンポーネントは、本発明を実施するための例示的な実施形態を十分に開示する。サーバコンピュータ600は、例えば
図4の靴/インソールレコメンダサーバコンピュータ410を表す。
【0097】
サーバコンピュータ600は、プロセッサ602、プロセッサ読取可能記憶媒体628、ネットワークインターフェースユニット630、入出力インターフェース632、ハードディスクドライブ634、ビデオディスプレイアダプタ636、及びメモリ604を含み、これら全てはバス638を介して相互に通信することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ602は、中央演算装置を1つ以上含む。
【0098】
図6に示されるように、サーバコンピュータ600は、TCP/IPプロトコルを含む様々な通信プロトコルと共に利用するように構成されたネットワークインターフェースユニット630を介して、インターネット又は他の通信ネットワークと通信することもできる。ネットワークインターフェースユニット630は、トランシーバー、送受信デバイス、又はネットワークインターフェースカード(NIC)としても知られている。
【0099】
また、サーバコンピュータ600は、例えばキーボード、その他入出力デバイスのような、
図6で示されていない外部のデバイスと通信するための入出力インターフェース632を含む。入出力デバイス632は、USB、赤外線、Bluetooth等、1つ以上の通信技術を利用することができる。
【0100】
メモリ604は、一般に、例えばハードディスクドライブ634、テープドライブ、光学ドライブ、及び/又はフロッピーディスクドライブのような、RAM、ROM、及び/又は永久大容量ストレージデバイスを含む。メモリ604は、サーバコンピュータ600のオペレーションを制御するオペレーティングシステム608を記憶する。任意の汎用オペレーションシステムを採用することができる。システムファームウェア606は、サーバコンピュータ600の低水準オペレーション(例えば、BIOS)を制御するためにも提供される。
【0101】
別の例として、メモリ604は、プロセッサ読取可能記憶媒体628を含む。プロセッサ読取可能記憶媒体628は、コンピュータ読取可能媒体、コンピュータ読取可能記憶媒体、及び/又はプロセッサ読取可能ストレージデバイスを参照したり、含んだりしてもよい。プロセッサ読取可能記憶媒体628は、任意の方法又は技術で情報を記憶する揮発性、不揮発性、リムーバブル、ノンリムーバブルの媒体であり、例えば、コンピュータ読取可能インストラクション、データ構造、プログラムモジュール、その他のデータを記憶する。プロセッサ読取可能記憶媒体には、例えばRAM、ROM、EFPROM、フラッシュメモリ若しくはその他メモリ技術、CD−ROM、DVD(digital versatile disks)若しくはその他光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくはその他磁気ストレージデバイス、又は任意の情報を記憶するために利用することができ、コンピューティングデバイスによってアクセスできる何らかの他の媒体が含まれる。
【0102】
メモリ604は、1つ以上のデータストレージ610を更に含む。データストレージ610は、特に、アプリケーション618及び/又はその他のデータを記憶するためにサーバコンピュータ600で利用することができる。例えば、データストレージ610は、サーバコンピュータ600の様々な機能を記述する情報を記憶するのに用いることもできる。また、その情報は、通信中にヘッダの一部として送信されたり、リクエストに応じて送信されたりする等、任意の種々のイベントに基づき、別のデバイスに提供される。
【0103】
データストレージ610は、データベース、テキスト、スプレッドシート、フォルダ、ファイル等を含み、ユーザアカウント識別子、ユーザプロフィール、eメールアドレス、IMアドレス、及び/又は他のネットワークアドレス等を記憶する。データストレージ610は、プロセッサ602のようなプロセッサが動作を実行するのに使用するプログラムコード、データ、アルゴリズム等を更に含む。一実施形態では、少なくともいくつかのデータストア610には、サーバコンピュータ600の別のコンポーネントを格納することもでき、例えば、プロセッサ読取可能記憶媒体628、ハードディスクドライブ634等を格納することができるが、これらに限られない。データストレージ610は、靴情報612、インソール情報614、及び消費者プロフィール616を含む。靴情報612は、
図5の靴情報512の実施形態である。インソール情報614は、
図5のインソール情報614の実施形態である。そして、消費者プロフィール616は、消費者ごとに記憶された、複数の消費者プロフィール(例えば、
図5の消費者プロフィール516)である。
【0104】
アプリケーション618は、大容量メモリに読み込まれてオペレーティングシステム608上で実行される、コンピュータ実行可能命令を含む。例えば、アプリケーションプログラムは、トランスコーダー、カレンダー、データベースプログラム、ワードプロセッシングプログラム、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、カスタム可能ユーザインタフェースプログラム、IPSecアプリケーション、暗号化プログラム、セキュリティプログラム、SMSメッセージサーバ、IMメッセージサーバ、eメールサーバ、アカウントマネージャ、等を含む。
【0105】
アプリケーション618は、
図5の靴/インソールレコメンダ522の一実施形態である靴/インソールレコメンダ(推薦)620を含む。したがって、いくつかの実施形態では、サーバコンピュータ600は、本明細書で説明されるように、種々の実施形態、実施形態の組み合わせ、プロセス、又はプロセスの一部を用いることができる。
【0106】
上記の明細書、実施例およびデータは、本発明の組成物の製造および使用の完全な説明を提供する。本発明の多くの実施形態は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく行うことができるので、本発明は添付の特許請求の範囲に属する。