【課題を解決するための手段】
【0003】
いくつかの態様では、本開示は、カテーテル本体の遠位端に向かう方向に第1のセクションの長さに沿ってデュロメータ測定値が減少する第1のセクションと、第1のセクションより遠位で、細長い本体の遠位端を含む第2のセクションとを含み、第2のセクションは第1のセクションの遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有するアウタージャケットを含む例示的なカテーテルを記載する。カテーテル本体の第2のセクション及びインナーライナは、カテーテル本体の遠位端がガイドワイヤと係合したときに幾何学的変形に耐えるように構成された細長い本体の遠位開口を画定することができる。また、本開示は、カテーテルを形成する例示的な方法とカテーテルを使用する方法を記載する。
【0004】
第1項:一例では、カテーテルは、近位端と遠位端との間に延びる細長い本体を含み、細長い本体は、細長い本体の内腔を画定するインナーライナと、アウタージャケットと、インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットとの間に配置される構造支持部材とを含む。アウタージャケットは、細長い本体の遠位端に向かう方向に第1のセクションの長さに沿ってデュロメータ測定値が減少する第1のセクションと、第1のセクションよりも遠位であり、細長い本体の遠位端を含む第2のセクションとを含み、第2のセクションは、第1のセクションの遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有する。第2のセクション及びインナーライナは、細長い本体の遠位端がガイドワイヤと係合したときに幾何学的変形に耐えるように構成された細長い本体の遠位開口を画定する。
【0005】
第2項:第1項のカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材はアウタージャケットの第1のセクションに沿って延び、第2のセクションに沿って延びていない。
【0006】
第3項:いくつかの例では、第1項または第2項のカテーテルのいくつかの例では、細長い本体の遠位端を含む細長い本体の遠位先端は、本質的にインナーライナ及びアウタージャケットからなる。
【0007】
第4項:第1〜3項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、カテーテルは、細長い本体に連結された放射線不透過性マーカをさらに備え、放射線不透過性マーカの遠位の細長い本体は、本質的にインナーライナ及びアウタージャケットからなる。
【0008】
第5項:第1〜4項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの第1のセクションは、72Dの第1のデュロメータ測定値を有する第1のセグメント、63Dの第2のデュロメータ測定値を有する第2のセグメント、55Dの第3のデュロメータ測定値を有する第3のセグメント、40Dの第4のデュロメータ測定値を有する第4のセグメント、35Dの第5のデュロメータ測定値を有する第5のセグメント、及び25Dの第6のデュロメータ測定値を有する第6のセグメントを含む。これらの例では、第1のセグメントは第2のセグメントに軸方向に隣接し、第2のセグメントは第1及び第3のセグメントに軸方向に隣接し、それらの間にあり、第3のセグメントは第2及び第4のセグメントに軸方向に隣接し、それらの間にあり、第4のセグメントは第3及び第5のセグメントに軸方向に隣接し、それらの間にあり、第5のセグメントは第4及び第6のセグメントに軸方向に隣接し、それらの間にある。さらに、これらの例では、アウタージャケットの第2のセクションは25Dより大きい第7のデュロメータ測定値を有することができる。
【0009】
第6項:第5項のカテーテルのいくつかの例では、第7のデュロメータ測定値は55Dである。
【0010】
第7項:第1〜6項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの第1のセクションは、デュロメータ測定値の減少する軸方向に隣接する複数のスリーブを含む。
【0011】
第8項:第1〜7項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの第1のセクションは、軸方向に隣接する複数のスリーブを備え、スリーブの少なくとも2つは異なる材料で作られている。
【0012】
第9項:第8項のカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの第1のセクションの第1のスリーブは脂肪族ポリアミドから形成され、アウタージャケットの第2のセクションの第2のスリーブはポリエーテルブロックアミドから形成される。
【0013】
第10項:第1〜9項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材はコイル部材を含む。
【0014】
第11項:第1〜10項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材はハイポチューブを含む。
【0015】
第12項:第1〜11項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材は編組部材を含む。
【0016】
第13項:第1〜12項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、近位端から遠位端まで直径が減少する。
【0017】
第14項:第1〜13項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの第2のセクションの外径が、細長い本体の遠位端に向かって先細になる。
【0018】
第15項:第1〜14項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、第2のセクションは、第1のセクションの最遠位セグメントよりも高いデュロメータ測定値を有する。
【0019】
第16項:いくつかの例では、カテーテルは、腔部を画定し、近位端と遠位端との間に延在する細長い本体を備え、細長い本体は、細長い本体の内腔を画定し、細長い本体の遠位端に向かって延在するインナーライナと、構造支持部材と、細長い本体の遠位端まで延在するアウタージャケットとを含み、構造支持部材は、インナーライナとアウタージャケットとの間に配置される。アウタージャケットは、細長い本体の近位端の近位セグメントと、細長い本体の遠位端の遠位セグメントと、近位部と遠位部との間の中間セグメントとを含み、遠位セグメントは、中間セグメントのデュロメータ測定値よりも高いデュロメータ測定値を有する。
【0020】
第17項:第16項のカテーテルのいくつかの例において、構造支持部材は、アウタージャケットの中間セグメントと同一の広がりを有し、遠位セグメントと同一の広がりを有していない。
【0021】
第18項:第16項または第17項のカテーテルのいくつかの例では、細長い本体の遠位端を含む細長い本体の遠位部は、本質的にインナーライナ及びアウタージャケットからなる。
【0022】
第19項:第16〜18項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、カテーテルは、細長い本体に連結された放射線不透過性マーカをさらに備え、放射線不透過性マーカの遠位の細長い本体は、本質的にインナーライナとアウタージャケットからなる。
【0023】
第20項:第16〜19項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの近位セグメントは、デュロメータ測定値の減少する軸方向に隣接する複数のスリーブを含む。
【0024】
第21項:第16〜20項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、近位端から遠位端まで直径が減少する。
【0025】
第22項:第16〜21項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットの遠位セグメントの外径が細長い本体の遠位端に向かって先細になる。
【0026】
第23項:いくつかの例では、方法は、患者にガイドワイヤを導入し、ガイドワイヤを介して患者にカテーテルを導入することを含む。カテーテルは、近位端と遠位端との間に延在する細長い本体を備え、細長い本体は、細長い本体の内腔を画定し、細長い本体の遠位端まで延びるインナーライナと、構造支持部材と、アウタージャケットとを含み、構造支持部材は、インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットとの間に配置される。アウタージャケットは、細長い本体の遠位端に向かう方向に第1のセクションの長さに沿ってデュロメータ測定値が減少する第1のセクションと、細長い本体の遠位端を含む第2のセクションとを含み、第2のセクションは、第1のセクションの遠位部より高いデュロメータ測定値を有する。第2のセクション及びインナーライナは、細長い本体の遠位端がガイドワイヤと係合したときに幾何学的変形に耐えるように構成された細長い部材の遠位開口を画定する。
【0027】
第24項:いくつかの例では、第23項の方法は、カテーテルで血栓を除去することをさらに含む。
【0028】
第25項:第24項の方法のいくつかの例では、血栓を除去することは、血栓をカテーテルで吸引することを含む。
【0029】
第26項:いくつかの例では、第23〜25項のいずれかの方法は、カテーテルの遠位端を頭蓋内の血管に前進させることをさらに含む。
【0030】
第27項:いくつかの例では、第26項の方法は、カテーテルで頭蓋内の血管から血栓を除去することをさらに含む。
【0031】
第28項:いくつかの例では、方法は、カテーテルの細長い本体を形成することを含み、細長い本体は近位端と遠位端との間に延在し、細長い本体を形成することは、細長い本体の内腔を画定するインナーライナの少なくとも一部の周りに構造支持部材を配置すること、及びアウタージャケットを構造支持部材とインナーライナ上に配置することを含む。アウタージャケットは、細長い本体の遠位端に向かう方向に第1のセクションの長さに沿ってデュロメータ測定値が減少する第1のセクションと、第1のセクションよりも遠位で、細長い本体の遠位端を含む第2のセクションとを含み、第2のセクションは、第1のセクションの遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有する。第2のセクション及びインナーライナは、細長い本体の遠位端がガイドワイヤと係合したときに幾何学的変形に耐えるように構成された細長い部材の遠位開口を画定する。
【0032】
第29項:第28項の方法のいくつかの例では、アウタージャケットを構造支持部材及びインナーライナ上に配置することは、第1のセクションに対応する第1のスリーブを構造支持部材及びインナーライナの上に配置すること、及び第2のセクションに対応する第2のスリーブを構造支持部材及びインナーライナの上に配置することを含み、第2のスリーブは、第1のスリーブよりも遠位にある。
【0033】
第30項:いくつかの例では、第29項の方法は、第2のスリーブを第1のスリーブに溶接することをさらに含む。
【0034】
第31項:いくつかの例では、方法は、患者にガイドワイヤを導入すること、及びガイドワイヤを介して患者にカテーテルを導入することを含み、カテーテルは近位端と遠位端との間に延在する細長い本体を備える。細長い本体は、細長い本体の内腔を画定し、細長い本体の遠位端に向かって延びるインナーライナと、構造支持部材と、アウタージャケットとを備え、構造支持部材は、インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットの間に配置される。アウタージャケットは、細長い本体の遠位端に向かう方向に第1のセクションの長さに沿ってデュロメータ測定値が減少する第1のセクションと、細長い本体の遠位端を含む第2のセクションとを含み、第2のセクションは、第1のセクションの遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有し、第2のセクションとインナーライナは細長い部材の遠位開口を画定する。この方法は、ガイドワイヤ内に湾曲を形成し、ガイドワイヤ内の湾曲にわたってカテーテルを前進させることをさらに含み、カテーテルの遠位開口は、カテーテルが湾曲にわたって進むとき、第2のセクションが第1のセクションの遠位部の材料で形成される場合に生じる場合よりも多大な程度、幾何学的変形に耐える。
【0035】
第32項:いくつかの例では、第31項の方法は、血栓をカテーテルで吸引することをさらに含む。
【0036】
第33項:いくつかの例では、第31項または第32項の方法は、カテーテルの遠位端を頭蓋内の血管に前進させることをさらに含む。
【0037】
第34項:いくつかの例では、第33項の方法は、カテーテルで頭蓋内の血管から血栓を除去することをさらに含む。
【0038】
第35項:いくつかの例では、第34項の方法において、カテーテルで頭蓋内の血管から血栓を除去することは、血栓を吸引することを含む。
【0039】
第36項:第31〜36項のいずれかの方法のいくつかの例では、第2のセクションは、第1のセクションの最遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有する。
【0040】
第37項:いくつかの例では、方法は、近位端と遠位端との間に延在する細長い本体を含むカテーテルを提供することを含み、細長い本体は、細長い本体の内腔を画定し、細長い本体の遠位端に向かって延びるインナーライナと、構造支持部材と、アウタージャケットとを備え、構造支持部材は、インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットの間に配置される。アウタージャケットは、細長い本体の遠位端に向かう方向に第1のセクションの長さに沿ってデュロメータ測定値が減少する第1のセクションと、細長い本体の遠位端を含む第2のセクションとを含み、第2のセクションは、第1のセクションの遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有する。第2のセクションとインナーライナは細長い部材の遠位開口を画定する。この方法は、ガイドワイヤ内に湾曲を形成し、ガイドワイヤの湾曲にわたりカテーテルを前進させることをさらに含み、カテーテルの遠位開口は、カテーテルが湾曲にわたり進むとき、第2のセクションが第1のセクションの遠位部の材料で形成される場合に生じる場合よりも多大な程度、幾何学的変形に耐える。
【0041】
第38項:第37項の方法のいくつかの例では、第2のセクションは、第1のセクションの最遠位部よりも高いデュロメータ測定値を有する。
【0042】
第39項:いくつかの例では、カテーテルを形成する方法は、マンドレルの第1の部分、第2の部分及び第3の部分の上にインナーライナを配置すること、第1の部分は第1の直径を有し、第2の部分は第1の直径よりも小さい第2の直径を有し、第3の部分は、第1の直径から第2の直径まで先細になる先細りする直径を有し、第3の部分は第1及び第2の部分の間に位置する;構造支持部材をインナーライナ上に配置すること、それにおいて構造支持部材は、インナーライナ上に配置する前に、構造支持部材の長さの少なくとも一部に沿って直径が先細になる;及び構造支持部材の上にアウタージャケットを配置することを含む。
【0043】
第40項:第39項の方法のいくつかの例では、インナーライナをマンドレル上に配置することは、インナーライナをマンドレル上に引き伸ばして、インナーライナが実質的にマンドレルに適合するようにすることを含む。
【0044】
第41項:第39項または第40項の方法のいくつかの例では、インナーライナをマンドレル上に配置することは、インナーライナをマンドレル上に熱収縮させることを含む。
【0045】
第42項:第39〜41項のいずれかの方法のいくつかの例では、インナーライナをマンドレルの上に配置することは、インナーライナをマンドレル上に引き伸ばして、インナーライナがマンドレルに実質的に適合するようにすること、及びインナーライナをマンドレルに熱収縮することを含む。
【0046】
第43項:第39〜42項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、マンドレル上に唯一のインナーライナを配置することを含む。
【0047】
第44項:第43項の方法のいくつかの例では、インナーライナはシームレスである。
【0048】
第45項:第39〜44項のいずれかの方法のいくつかの例では、インナーライナがマンドレル上に配置された後、インナーライナの内径が第1の直径から第2の直径まで先細りしている。
【0049】
第46項:第39〜45項のいずれかの方法のいくつかの例では、構造支持部材はコイル部材を備え、この方法は、コイル部材をインナーライナ上に配置する前にコイル部材を形成することをさらに含み、コイル部材を形成することは、ワイヤを第2のマンドレル上にコイル形状に巻くことと、ワイヤをコイル形状にヒートセットさせることとを含み、ヒートセットされたワイヤがコイル部材を画定する。
【0050】
第47項:第46項の方法のいくつかの例では、構造支持部材をインナーライナ上に配置することは、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置する前に、インナーライナの外面上に唯一のコイル部材を配置することを含む。
【0051】
第48項:第47項の方法のいくつかの例では、唯一のコイル部材はいずれかの接合部を欠いている。
【0052】
第49項:第39〜48項のいずれかの方法のいくつかの例では、構造支持部材は、コイル部材の長さに沿ってピッチが変化する単一のコイル部材である。
【0053】
第50項:第39〜49項のいずれかの方法のいくつかの例では、マンドレルの第3の部分は、約2.5センチメートルから約7.6センチメートルの長さを有する。
【0054】
第51項:第39〜50項のいずれかの方法のいくつかの例では、マンドレルはポリテトラフルオロエチレンから形成される。
【0055】
第52項:第39〜51項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナの外面に熱硬化性接着剤を塗布することをさらに含み、インナーライナ上に構造支持部材を配置することは、外面に熱硬化性接着剤を塗布した後インナーライナの外面に構造支持部材を配置すること、及び熱硬化性接着剤を硬化させて構造支持部材をインナーライナに接着させることを含み、構造支持部材の上にアウタージャケットを配置することは、熱硬化性接着剤を硬化した後に、構造支持部材の上にアウタージャケットを配置することを含む。
【0056】
第53項:第52項の方法のいくつかの例では、方法は、構造支持部材及びインナーライナ上でアウタージャケットを熱収縮させることをさらに含み、熱硬化接着剤は、アウタージャケットが構造支持部材及びインナーライナ上で熱収縮された後に、アウタージャケットを構造支持部材に接着しない。
【0057】
第54項:第53項の方法のいくつかの例では、熱硬化性接着剤は、構造支持部材及びインナーライナ上のアウタージャケットの熱収縮中に溶融しない。
【0058】
第55項:第52項の方法のいくつかの例では、熱硬化性接着剤は、ウレタン接着剤を含む。
【0059】
第56項:第52項の方法のいくつかの例では、構造支持部材は単一のコイル部材であり、熱硬化性接着剤を硬化することは、単一のコイル部材のみをインナーライナに接着する。
【0060】
第57項:第39〜56項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナの外面に熱硬化性接着剤を塗布して、構造支持部材の第2の厚さ以下の第1の厚さを有する接着層を画定することをさらに含み、構造支持部材をインナーライナ上に配置することは、外面に熱硬化性接着剤を塗布した後にインナーライナの外面上にコイル部材を配置することを含む。
【0061】
第58項:第39〜57項のいずれかの方法のいくつかの例では、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置することは、構造支持部材の上に異なるデュロメータ測定値を有する複数のアウタージャケットセグメントを配置することを含む。
【0062】
第59項:第39〜58項のいずれかの方法のいくつかの例では、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置することは、構造支持部材の上に異なる材料から形成された複数のアウタージャケットセグメントを配置することを含む。
【0063】
第60項:第39〜59項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、構造支持部材の遠位端の遠位にあるインナーライナ上にマーカバンドを配置することをさらに含む。
【0064】
第61項:第60項の方法のいくつかの例では、方法は、マーカバンド及び構造支持部材の遠位にあるインナーライナの上に遠位のアウタージャケットセグメントを配置することをさらに含む。
【0065】
第62項:第39〜61項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナ、インナーライナ上に配置された構造支持部材、及びアウタージャケットを含むアセンブリを硬化することをさらに含む。
【0066】
第63項:第39〜62項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、カテーテルを形成することをさらに含み、カテーテルを形成することは、インナーライナをマンドレルの第1の部分、第2の部分、及び第3の部分に配置することと、構造支持部材をインナーライナ上に配置することと、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置することと、ハブをカテーテルの近位端に接続することとを含み、カテーテルの近位端は、カテーテルの遠位端よりも大きな直径を有する。
【0067】
第64項:いくつかの例では、方法は、コイル部材の長さの少なくとも一部分に沿って直径が先細になるコイル部材を形成すること、及びコイル部材を含むカテーテルを形成することを含み、カテーテルを形成することは、インナーライナをマンドレルの上に配置することを含み、マンドレルが第1の直径から第1の直径よりも小さい第2の直径まで先細になり、また形成されたコイル部材をインナーライナ上に巻くことを含み、またコイル部材の上にアウタージャケットを配置することを含む。
【0068】
第65項:第64項の方法のいくつかの例では、コイル部材を形成することは、ワイヤを第2のマンドレル上に巻いてコイル形状にすること、及びワイヤをコイル形状にヒートセットさせることを含み、ヒートセットされたワイヤがコイル部材を画定する。
【0069】
第66項:第64項または第65項の方法のいくつかの例では、コイル部材をインナーライナの上に配置することは、アウタージャケットを構造支持部材上に配置する前にコイル部材のみをインナーライナ上に配置することを含み、コイル部材はいずれかの接合部を欠いている。
【0070】
第67項:第64〜66項のいずれかの方法のいくつかの例では、コイル部材を形成することは、コイル部材の長さに沿って変化するピッチを有するコイル部材を形成することを含む。
【0071】
第68項:第64〜67項のいずれかの方法のいくつかの例では、インナーライナをマンドレル上に配置することは、インナーライナをマンドレル上に引き伸ばして、インナーライナが実質的にマンドレルに適合するようにすること、及びインナーライナをマンドレル上に熱圧縮させることを含む。
【0072】
第69項:第64〜68項のいずれかの方法のいくつかの例では、インナーライナはシームレスである。
【0073】
第70項:第64〜69項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナの外面に熱硬化性接着剤を塗布することをさらに含み、コイル部材をインナーライナ上に配置することは、熱硬化性接着剤を外面に塗布した後コイル部材をインナーライナの外面上に配置すること、及び熱硬化性接着剤を硬化してコイル部材をインナーライナに接着させることを含み、コイル部材の上にアウタージャケットを配置することは、熱硬化性接着剤を硬化した後にアウタージャケットを構造支持部材の上に配置することを含む。
【0074】
第71項:いくつかの例では、カテーテルを形成するためのアセンブリは、第1の直径を有する第1の部分、第1の直径より小さい第2の直径を有する第2の部分、及び第1の直径から第2の直径まで先細になる先細りする直径を有する第3の部分であって、第1の部分と第2の部分との間に位置する第3の部分とを含むマンドレルと;マンドレルの第1の部分、第2の部分、及び第3の部分の上に配置され、マンドレルの外面に実質的に適合するシームレス・インナーライナと;インナーライナ上に配置された構造支持部材とを含む。
【0075】
第72項:第71項のアセンブリのいくつかの例では、構造支持部材はコイル部材である。
【0076】
第73項:第72項のアセンブリのいくつかの例において、コイル部材は、いかなる接合部をも欠いている。
【0077】
第74項:第71〜73項のいずれかのアセンブリのいくつかの例で、マンドレルは、ポリテトラフルオロエチレンから形成される。
【0078】
第75項:第71〜74項のいずれかのアセンブリのいくつかの例では、アセンブリは、構造支持部材とインナーライナとの間に配置された熱硬化性接着剤の層をさらに含み、層は、第1の厚さが構造支持部材の第2の厚さ以下である。
【0079】
第76項:第71〜75項のいずれかのアセンブリのいくつかの例では、アセンブリは、構造支持部材の上に配置されたアウタージャケットをさらに備える。
【0080】
第77項:第76項のアセンブリのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なる材料から形成された複数のアウタージャケットセグメントを含む。
【0081】
第78項:第77項のアセンブリのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なるデュロメータ測定値を有する複数のアウタージャケットセグメントを含む。
【0082】
第79項:第71〜78項のいずれかのアセンブリのいくつかの例では、アセンブリは、構造支持部材の遠位端に対して遠位であるインナーライナ上に配置されたマーカバンドをさらに備える。
【0083】
第80項:第79項のアセンブリのいくつかの例では、アセンブリは、構造支持部材の上に配置されたアウタージャケットをさらに備え、アウタージャケットは、マーカバンドと構造支持部材に対して遠位であるインナーライナ上に配置される遠位先端セグメントを含む。
【0084】
第81項:いくつかの例では、カテーテルは、細長い本体の内腔を画定するインナーライナと、アウタージャケットと、インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットとの間に配置されるコイル部材とを含む細長い本体を備え、コイル部材は熱硬化性接着剤でインナーライナに接着され、コイル部材とインナーライナは外部ジャケットに接着されない。
【0085】
第82項:第81項のカテーテルのいくつかの例では、熱硬化性接着剤は、コイル部材とアウタージャケットとの間に配置されていない。
【0086】
第83項:第82項のカテーテルのいくつかの例では、コイル部材とアウタージャケットとの間に実質的に接着剤が存在しない。
【0087】
第84項:第82項のカテーテルのいくつかの例では、コイル部材とアウタージャケットとの間に実質的に材料が存在しない。
【0088】
第85項:第81〜84項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、熱硬化性接着剤はウレタン接着剤を含む。
【0089】
第86項:第81〜85項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なるデュロメータ測定値を有する複数のセグメントを含む。
【0090】
第87項:第86項のカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットセグメントは、長手方向に互いに隣接して配置される。
【0091】
第88項:第81〜87項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なる材料から形成された複数のセグメントを含む。
【0092】
第89項:第88項のカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットセグメントは、長手方向に互いに隣接して配置される。
【0093】
第90項:第81〜89項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは熱収縮性材料を含み、アウタージャケットはインナーライナ及びコイル部材の上で熱収縮される。
【0094】
第91項:第81〜90項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、第1の外径を有する少なくとも近位部から、第1の直径より小さい第2の外径を有する遠位部まで先細になる。
【0095】
第92項:第91項のカテーテルのいくつかの例では、コイル部材は、第1のコイル直径から第2のコイル直径まで先細になる。
【0096】
第93項:第91項のカテーテルのいくつかの例では、第1の外径は約6フレンチであり、第2の外径は約5フレンチである。
【0097】
第94項:第91項のカテーテルのいくつかの例では、第1の外径は約4フレンチであり、第2の外径は約3フレンチである。
【0098】
第95項:第81〜94項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、唯一のコイル部材を有する。
【0099】
第96項:第81〜95項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、コイル部材はニッケルチタン合金を含む。
【0100】
第97項:第81〜96項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、インナーライナはポリテトラフルオロエチレンを含む。
【0101】
第98項:いくつかの例では、カテーテルは、細長い本体の内腔を画定するインナーライナと、アウタージャケットと、インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットとの間に配置されるコイル部材とを含む細長い本体を備え、コイル部材は熱硬化性接着剤でインナーライナに接着され、細長い本体はコイル部材とアウタージャケットとの間にいかなる接着剤も欠いている。
【0102】
第99項:第98項のカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、コイル部材の外面とアウタージャケットの内面との間にいかなる材料も実質的に欠いている。
【0103】
第100項:第98項または第99項のカテーテルのいくつかの例では、熱硬化性接着剤はウレタン接着剤を含む。
【0104】
第101項:第98〜100項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なるデュロメータ測定値を有する複数のセグメントを含む。
【0105】
第102項:第101項のカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットセグメントは、長手方向に互いに隣接して配置される。
【0106】
第103項:第98〜102項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なる材料から形成された複数のセグメントを含む。
【0107】
第104項:第103項のカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットセグメントは、長手方向に互いに隣接して配置される。
【0108】
第105項:第98〜104項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、第1の外径を有する少なくとも近位部から、第1の直径より小さい第2の外径を有する遠位部まで、先細になる。
【0109】
第106項:第105項のカテーテルのいくつかの例では、コイル部材が第1のコイル直径から第2のコイル直径まで先細になる。
【0110】
第107項:第105項のカテーテルのいくつかの例では、第1の外径は約6フレンチであり、第2の外径は約5フレンチである。
【0111】
第108項:第105項のカテーテルのいくつかの例では、第1の外径は約4フレンチであり、第2の外径は約3フレンチである。
【0112】
第109項:第98〜108項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、唯一のコイル部材を有する。
【0113】
第110項:いくつかの例では、方法は、インナーライナの外面に熱硬化性接着剤を塗布することと、コイル部材をインナーライナの外面上に配置することと、熱硬化性接着剤を硬化してコイル部材をインナーライナに接着することと、熱硬化性接着剤を硬化した後、アウタージャケットをコイル部材の直接上に配置することとを含む。
【0114】
第111項:第110項の方法のいくつかの例では、方法はさらに、アウタージャケットをコイル部材及びインナーライナに熱収縮させることを含み、熱硬化性接着剤は、アウタージャケットがコイル部材及びインナーライナ上で熱収縮した後にアウタージャケットをコイル部材に接着しない。
【0115】
第112項:第111項の方法のいくつかの例では、熱硬化性接着剤は、コイル部材及びインナーライナ上でアウタージャケットを熱収縮する間に溶融しない。
【0116】
第113項:第110〜112項のいずれかの方法のいくつかの例では、インナーライナの外面上にコイル部材を配置することは、コイル部材をインナーライナの外面上に巻くことを含む。
【0117】
第114項:第110〜113項のいずれかの方法のいくつかの例では、熱硬化性接着剤はウレタン接着剤を含む。
【0118】
第115項:第110〜114項のいずれかの方法のいくつかの例では、アウタージャケットをコイル部材の上に直接配置することは、異なるデュロメータ測定値を有する複数のアウタージャケットセグメントをコイル部材の上に直接配置することを含む。
【0119】
第116項:第110〜115項のいずれかの方法のいくつかの例では、アウタージャケットをコイル部材の上に直接配置することは、異なる材料から形成された複数のアウタージャケットセグメントをコイル部材の上に直接配置することを含む。
【0120】
第117項:第116項の方法のいくつかの例では、方法は、アウタージャケットセグメントを長手方向に互いに隣接して配置することをさらに含む。
【0121】
第118項:第110〜117項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナをマンドレル上に配置することをさらに含み、マンドレルは、第1の外径を有する少なくとも近位部から第1の外径より小さい第2の外径を有する遠位部まで先細になる。
【0122】
第119項:第118項の方法のいくつかの例では、コイル部材は、第1のコイル直径から第2のコイル直径まで先細になる。
【0123】
第120項:第118項の方法のいくつかの例では、第1の外径は約6フレンチであり、第2の外径は約5フレンチである。
【0124】
第121項:第118項の方法のいくつかの例では、第1の外径は約4フレンチであり、第2の外径は約3フレンチである。
【0125】
第122項:第110〜121項のいずれかの方法のいくつかの例では、コイル部材は単一のコイル部材であり、熱硬化性接着剤を硬化することは、単一のコイル部材のみをインナーライナに接着する。
【0126】
第123項:第110〜122項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナが存在しない状態でコイル部材をヒートセットすることをさらに含み、コイル部材をインナーライナの外面上に配置することは、ヒートセットコイル部材をインナーライナの外面に巻くことを含む。
【0127】
第124項:第123項の方法のいくつかの例では、インナーライナが存在しない状態でコイル部材をヒートセットすることは、コイル部材をコイル状マンドレル上にヒートセットすることを含む。
【0128】
第125項:第124項の方法のいくつかの例では、ヒートセットしたコイル部材をコイル状マンドレルから取り外してから、取り外したヒートセットしたコイル部材をインナーライナの外面に巻くことをさらに含む。
【0129】
第126項:第125項の方法のいくつかの例では、ヒートセットコイル部材をコイル状マンドレルから取り外すことは、ヒートセットコイル部材をコイル状マンドレルから解き、ヒートセットコイル部材をリールまたはボビンに巻くことを含む。
【0130】
第127項:いくつかの例では、カテーテルは、内腔を画定するインナーライナ、アウタージャケット、及びインナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットとの間に配置された構造支持部材を備え、インナーライナ、アウタージャケット及び構造支持部材は、近位端と遠位端との間に延びる細長い本体を画定し、細長い本体は、第1の外径を有する近位部と、第1の外径より小さな第2の外径を有する遠位部と、細長い本体の遠位端を含む遠位部と、近位部と遠位部との間に配置される中間部とを含み、中間部は、第1の外径から第2の外径まで先細になる。
【0131】
第128項:第127項のカテーテルのいくつかの例では、近位部は、細長い本体の近位端を含む。
【0132】
第129項:第127項または第128項のカテーテルのいくつかの例で、中間部は長さが約2.5センチメートルから約7.6センチメートルである。
【0133】
第130項:第127〜129項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットとインナーライナとの間に唯一の構造支持部材が配置される。
【0134】
第131項:第130項のカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材は、細長い本体を通って遠位に延びるにつれてピッチが徐々に変化する単一のコイルである。
【0135】
第132項:第131項のカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材は、中間部に沿って直径が先細になる単一のコイルである。
【0136】
第133項:第130項のカテーテルのいくつかの例では、構造支持部材は、中間部に沿って直径が先細になる単一のコイルである。
【0137】
第134項:第133項のカテーテルのいくつかの例では、単一のコイルはいずれかの接合部を欠いている。
【0138】
第135項:第127〜134項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、カテーテルは唯一のインナーライナを有する。
【0139】
第136項:第135項のカテーテルのいくつかの例では、インナーライナはシームレスである。
【0140】
第137項:第135項のカテーテルのいくつかの例では、インナーライナは、細長い本体の中間部を通って、細長い本体の近位部の第1の内径から細長い本体の遠位部の第2の内径まで先細になり、第2の内径は第1の内径よりも小さい。
【0141】
第138項:第135項のカテーテルのいくつかの例では、インナーライナの内径は実質的に一定である。
【0142】
第139項:第135項のカテーテルのいくつかの例では、インナーライナはポリテトラフルオロエチレンを含む。
【0143】
第140項:第127〜139項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なるデュロメータ測定値を有する複数のセクションを含む。
【0144】
第141項:第127〜140項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは、異なる材料から形成された複数のセクションを含む。
【0145】
第142項:第127〜141項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットは熱収縮性材料を含み、アウタージャケットはインナーライナ及びコイル部材の上で熱収縮される。
【0146】
第143項:第127〜142項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、中間部に隣接する近位部の少なくとも一部は、第1の外径と実質的に等しい一定の外径を有する。
【0147】
第144項:第127〜143項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、中間部に隣接する遠位部の少なくとも一部は、第2の外径と実質的に等しい一定の外径を有する。
【0148】
第145項:第127〜144項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、第1の直径は約6フレンチであり、第2の直径は約5フレンチである。
【0149】
第146項:第127〜144項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、第1の直径は約4フレンチであり、第2の直径は約3フレンチである。
【0150】
第147項:第127〜146項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、近位部、中間部、及び遠位部の間にいずれかの接合部を欠く単一の本体である。
【0151】
第148項:いくつかの例では、カテーテルは、近位端と遠位端との間に延びる、内腔を画定するシームレス・インナーライナ、アウタージャケット、及びシームレス・インナーライナの少なくとも一部とアウタージャケットの間に配置されるコイル部材を備え、シームレス・インナーライナ、アウタージャケット、及びコイル部材は、近位部の第1の外径から遠位部の第2の外径まで先細になる細長い本体を画定し、第2の外径は第1の外径より小さく、近位部はシームレス・インナーライナの近位端を含み、遠位部はシームレス・インナーライナの遠位端を含む。
【0152】
第149項:第148項のカテーテルのいくつかの例では、細長い本体は、近位部と遠位部との間に配置される中間部をさらに含み、中間部は、第1の直径から第2の直径まで先細になる。
【0153】
第150項:第149項のカテーテルのいくつかの例では、コイル部材は中間部のピッチが徐々に変化する。
【0154】
第151項:第148〜150項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、近位部及び遠位部の各々は、一定の外径を有する。
【0155】
第152項:第148〜151項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、アウタージャケットとインナーライナとの間に唯一のコイル部材が配置され、コイル部材は直径が先細りであり、いずれかの接合部を欠いている。
【0156】
第153項:第152項のカテーテルのいくつかの例では、コイル部材は、細長い本体を通って遠位に延びるにつれて、ピッチが徐々に変化する。
【0157】
第154項:第148〜153項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、シームレス・インナーライナは、細長い本体の近位部の第1の内径から、細長い本体の遠位部の第2の内径まで先細になり、第2の内径は第1の内径よりも小さい。
【0158】
第155項:第148〜154項のいずれかのカテーテルのいくつかの例では、インナーライナの内径は実質的に一定である。
【0159】
第156項:いくつかの例では、方法は、インナーライナをマンドレルの上に配置することと、インナーライナの外面上に構造支持部材を配置することと、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置することとを含み、インナーライナ、アウタージャケット及び構造支持部材は、近位端と遠位端との間に延在する細長い本体を画定し、細長い本体は、第1の外径を有する近位部、第1の外径より小さい第2の外径を有する遠位部、細長い本体の遠位端を含む遠位部、及び近位部と遠位部との間に位置する中間部を含み、中間部は、第1の外径から第2の外径まで先細りする。
【0160】
第157項:第156項の方法のいくつかの例では、インナーライナをマンドレル上に配置することは、インナーライナをマンドレル上に熱収縮することを含む。
【0161】
第158項:第156項または第157項の方法のいくつかの例では、インナーライナをマンドレル上に配置することは、インナーライナをマンドレル上に引き伸ばして、インナーライナが実質的にマンドレルに適合するようにすることを含む。
【0162】
第159項:第156〜158項のいずれかの方法のいくつかの例では、マンドレルは、第3の直径から第4の直径まで先細になり、第4の直径は第3の直径より小さい。
【0163】
第160項:第159項の方法のいくつかの例では、構造支持部材は、内側部材の外面上に配置される前に、第3の直径から第4の直径まで先細になる。
【0164】
第161項:第156〜160項のいずれかの方法のいくつかの例では、インナーライナの外面上に構造支持部材を配置することは、コイル部材をインナーライナの外面に巻くことを含む。
【0165】
第162項:第156〜161項のいずれかの方法のいくつかの例では、近位部は、細長い本体の近位端を含む。
【0166】
第163項:第156〜162項のいずれかの方法のいくつかの例において、中間部は、約2.5センチメートルから約7.6センチメートルの長さを有する。
【0167】
第164項:第156〜163項のいずれかの方法のいくつかの例では、構造支持部材をインナーライナの外面上に配置することは、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置する前に、インナーライナの外面上に唯一の構造支持部材を配置することを含む。
【0168】
第165項:第156〜164項のいずれかの方法のいくつかの例では、構造支持部材は、細長い本体の中間部を通って遠位に延びるにつれて、ピッチが徐々に変化する単一のコイルである。
【0169】
第166項:第165項の方法のいくつかの例では、細長い本体の近位部における単一のコイルの第1のピッチは、約0.00225インチ(約0.057mm)であり、細長い本体の中間部における単一のコイルの第2のピッチは、約0.00250インチ(約0.064mm)であり、細長い本体の遠位部における単一のコイルの第3のピッチは、0.0030インチ(約0.076mm)であり、細長い本体の遠位部における単一のコイルの第4のピッチは、0.0070インチ(約0.18mm)である。
【0170】
第167項:第156〜166項のいずれかの方法のいくつかの例では、構造支持部材は、インナーライナの外面上に配置される前に中間部に沿って直径が先細になる単一のコイル部材である。
【0171】
第168項:第167項の方法のいくつかの例では、単一のコイルはいずれかの接合部を欠いている。
【0172】
第169項:第156〜168項のいずれかの方法のいくつかの例では、構造部材がコイル部材を含み、方法は、コイル部材をインナーライナ上に配置する前にコイル部材を形成することをさらに含み、コイル部材を形成することは、ワイヤを第2のマンドレル上に巻いてコイル形状にし、ワイヤをコイル形状にヒートセットすることを含み、ヒートセットされたワイヤはコイル部材を画定する。
【0173】
第170項:第156〜169項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、マンドレル上に唯一のインナーライナを配置することを含む。
【0174】
第171項:第170項の方法のいくつかの例では、インナーライナはシームレスである。
【0175】
第172項:第170項の方法のいくつかの例では、インナーライナがマンドレルの上に配置された後、インナーライナが第1の内径から第2の内径まで先細になり、第2の内径は第1の内径より小さい。
【0176】
第173項:第156〜172項のいずれかの方法のいくつかの例では、アウタージャケットをコイル部材の上に配置することは、コイル部材上に異なるデュロメータ測定値を有する複数のアウタージャケットセグメントを配置することを含む。
【0177】
第174項:第156〜173項のいずれかの方法のいくつかの例では、アウタージャケットをコイル部材の上に配置することは、コイル部材の上に異なる材料から形成された複数のアウタージャケットセグメントを配置することを含む。
【0178】
第175項:第156〜174項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法はさらに、アウタージャケットをコイル部材及びインナーライナに熱収縮することを含む。
【0179】
第176項:第156〜175項のいずれかの方法のいくつかの例では、細長い本体は、近位部、中間部、及び遠位部の間のいずれかの接合部を欠く単一の本体である。
【0180】
第177項:第156〜176項のいずれかの方法のいくつかの例では、方法は、インナーライナの外面上に構造支持部材を配置する前に、インナーライナの外面に熱硬化性接着剤を塗布することをさらに含む。
【0181】
第178項:第177項の方法のいくつかの例では、方法は、アウタージャケットを構造支持部材の上に配置する前に熱硬化性接着剤を硬化することをさらに含む。
【0182】
第179項:第178項の方法のいくつかの例では、構造支持部材は単一のコイル部材であり、熱硬化性接着剤を硬化することは、単一のコイル部材のみをインナーライナに接着させる。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
内腔を画定するインナーライナと、
アウタージャケットと、
前記インナーライナの少なくとも一部と前記アウタージャケットとの間に配置された構造支持部材と
を含むカテーテルであって、
前記インナーライナ、前記アウタージャケット、及び前記構造支持部材は、近位端と遠位端との間に延びる細長い本体を画定し、前記細長い本体が、
第1の外径を有する近位部と、
前記第1の外径より小さい第2の外径を有する遠位部であって、前記細長い本体の前記遠位端を含む遠位部と、
前記近位部と前記遠位部との間に配置される中間部であって、前記第1の外径から前記第2の外径まで先細になる中間部と
を含む、前記カテーテル。
(項目2)
前記近位部が前記細長い本体の前記近位端を含む、項目1に記載のカテーテル。
(項目3)
前記中間部は、約2.5センチメートルから約7.6センチメートルの長さを有する、項目1に記載のカテーテル。
(項目4)
唯一の構造支持部材が前記アウタージャケットと前記インナーライナとの間に配置される、項目1に記載のカテーテル。
(項目5)
前記構造支持部材が、前記細長い本体を通って遠位に延びるにつれてピッチが徐々に変化する単一のコイルである、項目4に記載のカテーテル。
(項目6)
前記細長い本体の前記近位部の前記単一のコイルの第1のピッチは、約0.00225インチ(約0.057mm)であり、前記細長い本体の前記中間部の前記単一のコイルの第2のピッチは、約0.00250インチ(約0.064mm)であり、前記細長い本体の前記遠位部の前記単一のコイルの第3のピッチは、0.0030インチ(約0.076mm)であり、前記細長い本体の前記遠位部の前記単一のコイルの第4のピッチは、0.0070インチ(約0.18mm)である、項目5に記載のカテーテル。
(項目7)
前記構造支持部材が、前記中間部に沿って直径が先細になる単一のコイルである、項目4に記載のカテーテル。
(項目8)
前記カテーテルが唯一のインナーライナを有する、項目1に記載のカテーテル。
(項目9)
前記インナーライナがシームレスである、項目8に記載のカテーテル。
(項目10)
前記インナーライナは、前記細長い本体の前記近位部の第1の内径から前記細長い本体の前記遠位部の第2の内径まで、前記細長い本体の前記中間部を通って先細になり、前記第2の内径は前記第1の内径より小さい、項目8に記載のカテーテル。
(項目11)
前記インナーライナの内径が実質的に一定である、項目8に記載のカテーテル。
(項目12)
前記アウタージャケットが、異なるデュロメータ測定値を有する複数のセクションを含む、項目1に記載のカテーテル。
(項目13)
前記アウタージャケットが熱収縮性材料を含み、前記アウタージャケットが前記インナーライナ及び前記コイル部材上で熱収縮される、項目1に記載のカテーテル。
(項目14)
前記中間部に隣接する前記近位部の少なくとも一部は、前記第1の外径と実質的に等しい一定の外径を有する、項目1に記載のカテーテル。
(項目15)
前記中間部に隣接する前記遠位部の少なくとも一部は、前記第2の外径と実質的に等しい一定の外径を有する、項目1に記載のカテーテル。
(項目16)
前記第1の直径は約6フレンチであり、前記第2の直径は約5フレンチである、項目1に記載のカテーテル。
(項目17)
前記第1の直径は約4フレンチであり、前記第2の直径は約3フレンチである、項目1に記載のカテーテル。
(項目18)
前記細長い本体が、前記近位部、前記中間部、及び前記遠位部の間にいずれかの接合部を欠く単一の本体である、項目1に記載のカテーテル。
(項目19)
近位端と遠位端との間に延在するシームレス・インナーライナであって、内腔を画定するインナーライナと、
アウタージャケッと、
前記シームレス・インナーライナの少なくとも一部と前記アウタージャケットとの間に配置されたコイル部材と、
を含むカテーテルであって、
前記シームレス・インナーライナ、前記アウタージャケット、及び前記コイル部材は、近位部の第1の外径から遠位部の第2の外径まで先細になる細長い本体を画定し、前記第2の外径は前記第1の外径より小さく、
前記近位部は前記シームレス・インナーライナの前記近位端を含み、前記遠位部は前記シームレス・インナーライナの前記遠位端を含む、前記カテーテル。
(項目20)
前記細長い本体が、前記近位部と前記遠位部との間に配置される中間部をさらに含み、前記中間部が前記第1の直径から前記第2の直径まで先細になる、項目19に記載のカテーテル。
(項目21)
前記コイル部材は、前記中間部においてピッチが徐々に変化する、項目20に記載のカテーテル。
(項目22)
前記近位部及び前記遠位部は各々が一定の外径を有する、項目19に記載のカテーテル。
(項目23)
唯一のコイル部材が前記アウタージャケットと前記インナーライナとの間に配置され、前記コイル部材は直径が先細りであり、いずれかの接合部を欠いている、項目19に記載のカテーテル。
(項目24)
前記シームレス・インナーライナは、前記細長い本体の前記近位部の第1の内径から、前記細長い本体の前記遠位部の第2の内径まで先細りしており、前記第2の内径は前記第1の内径よりも小さい、項目19に記載のカテーテル。
(項目25)
前記インナーライナの内径が実質的に一定である、項目19に記載のカテーテル。
【0183】
本開示の1つまたは複数の態様の詳細は、添付の図面及び以下の説明に記載されている。本開示に記載される技術の他の特徴、目的、及び利点は、説明及び図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。