特許第6578434号(P6578434)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6578434データ通信用アプリケーション別輻輳制御の制御情報を提供するシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6578434
(24)【登録日】2019年8月30日
(45)【発行日】2019年9月18日
(54)【発明の名称】データ通信用アプリケーション別輻輳制御の制御情報を提供するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/06 20090101AFI20190909BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20190909BHJP
【FI】
   H04W48/06
   H04W48/10
【請求項の数】23
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-507566(P2018-507566)
(86)(22)【出願日】2016年8月12日
(65)【公表番号】特表2018-527826(P2018-527826A)
(43)【公表日】2018年9月20日
(86)【国際出願番号】IB2016054872
(87)【国際公開番号】WO2017029597
(87)【国際公開日】20170223
【審査請求日】2018年4月5日
(31)【優先権主張番号】62/205,533
(32)【優先日】2015年8月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】サシタイバル, リーッカ
(72)【発明者】
【氏名】シー, ニエンシャン
(72)【発明者】
【氏名】パーム, ホーカン
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0117213(US,A1)
【文献】 特表2018−502503(JP,A)
【文献】 Huawei, HiSilicon,Discussion on RAN impacts due to ACDC[online], 3GPP TSG-RAN WG2#90 R2-152289,2015年 5月25日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_90/Docs/R2-152289.zip>
【文献】 Ericsson,Signalling aspects of ACDC in E-UTRAN[online], 3GPP TSG-RAN WG2#91 R2-153757,2015年 8月15日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_91/Docs/R2-153757.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスデバイス(110)によって、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に基づいてネットワーク(100)へのアクセスを判断するための方法であって、
1又は複数の通信により、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ACDCカテゴリ全てに共通である、複数のアクセスクラスに対するビットマップを取得するために、ACDC規制情報(402)をネットワークノード(115)から受信することであって、前記ACDC規制情報(402)は、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ビットマップのうちの少なくとも1つを含む、受信することと、
前記ネットワーク(100)との第1の接続を開始する前記ワイヤレスデバイス(110)のアプリケーションに応答して、前記ネットワーク(100)へのアクセスが規制されているかを、前記アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて判断することと、
前記ネットワーク(100)との第2の接続を開始する前記ワイヤレスデバイス(110)の前記アプリケーションに応答して、
前記ネットワーク(100)へのアクセスが、前記アプリケーションに関連付けられる前記特定のACDCカテゴリに対して、規制から非規制に変更になっているかを、前記ワイヤレスデバイス(110)によって判断することと、前記ビットマップ、および前記ワイヤレスデバイス(110)に関連付けられるアクセスクラスに基づいて、前記ワイヤレスデバイス(110)による前記ネットワーク(100)へのアクセスがブロックされているまたは許可されているかどうかを判断することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記特定のACDCカテゴリに対する前記特定の指示は1つのビットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つのビットに対する第1の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていることを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示し、前記1つのビットに対する第2の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていないことを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ビットマップは複数のビットを含み、前記複数のビットのそれぞれは、前記複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ACDC規制情報(402)を受信することは、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する前記指示を含む第1の通信を受信することと、前記ビットマップを含む第2の通信を受信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ビットマップは前記複数のACDCカテゴリに共通であるアクセスクラス規制情報(402)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ACDC規制情報(402)は規制されている最上位のACDCカテゴリの情報を含み、
前記ワイヤレスデバイス(110)によって、前記ネットワーク(100)へのアクセスが規制から非規制に変更になっていることを判断することは、前記アプリケーションが関連付けられる前記特定のACDCカテゴリが、前記規制されている最上位のACDCカテゴリより上位であるかを判断することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ワイヤレスデバイス(110)であって、
データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に基づいてネットワーク(100)にアクセスするための命令を記憶するメモリ(330)と、
前記命令を実行するように動作可能であるプロセッサ(320)とを含み、
前記命令は、前記プロセッサ(320)に、
1又は複数の通信により、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ACDCカテゴリ全てに共通である、複数のアクセスクラスに対するビットマップを取得するために、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ビットマップのうちの少なくとも1つを含む、ACDC規制情報を、ネットワークノード(115)から受信させ、
前記ネットワーク(100)との第1の接続を開始する前記ワイヤレスデバイス(110)のアプリケーションに応答して、前記ネットワーク(100)へのアクセスが規制されているかを、前記アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて判断させ、
前記ネットワーク(100)との第2の接続を開始する前記ワイヤレスデバイス(110)の前記アプリケーションに応答して、前記ネットワーク(100)へのアクセスが、前記アプリケーションに関連付けられる前記特定のACDCカテゴリに対して、規制から非規制に変更になっているかを判断させ、前記ビットマップ、および前記ワイヤレスデバイス(110)に関連付けられるアクセスクラスに基づいて、前記ワイヤレスデバイス(110)による前記ネットワーク(100)へのアクセスがブロックされているまたは許可されているかどうかを判断させるものである、ワイヤレスデバイス(110)。
【請求項9】
前記特定のACDCカテゴリに対する前記特定の指示は1つのビットを含む、請求項8に記載のワイヤレスデバイス(110)。
【請求項10】
前記1つのビットに対する第1の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていることを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示し、前記1つのビットに対する第2の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていないことを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示する、請求項9に記載のワイヤレスデバイス(110)。
【請求項11】
前記ビットマップは複数のビットを含み、前記複数のビットのそれぞれは、前記複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示する、請求項8に記載のワイヤレスデバイス(110)。
【請求項12】
前記ACDC規制情報を受信することは、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する前記指示を含む第1の通信を受信することと、前記ビットマップを含む第2の通信を受信することとを含む、請求項8に記載のワイヤレスデバイス(110)。
【請求項13】
前記ビットマップは前記複数のACDCカテゴリに共通であるアクセスクラス規制情報を含む、請求項8に記載のワイヤレスデバイス(110)。
【請求項14】
前記ACDC規制情報(402)は規制されている最上位のACDCカテゴリの情報を含み、
前記プロセッサ(320)は、前記アプリケーションが関連付けられる前記特定のACDCカテゴリが、規制されている前記最上位の前記ACDCカテゴリより上位であるかを判断することによって、前記ネットワーク(100)へのアクセスが規制から非規制に変更になっているかを判断するように動作可能である、請求項8に記載のワイヤレスデバイス(110)。
【請求項15】
ネットワークノード(115)によって、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するための方法であって、
前記ネットワークノード(115)によって、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ACDCカテゴリ全てに共通である、複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含むACDC規制情報(402)を判断することと、
1又は複数の通信により、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ビットマップをワイヤレスデバイス(110)が取得するように、前記ネットワークノード(115)から前記ACDC規制情報(402)をワイヤレスデバイス(110)に送信することと、を含む、方法。
【請求項16】
特定のACDCカテゴリに対する特定の指示は1つのビットを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記1つのビットに対する第1の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていることを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示し、前記1つのビットに対する第2の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていないことを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ビットマップは複数のビットを含み、前記複数のビットのそれぞれは、複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記ACDC規制情報(402)をワイヤレスデバイス(110)に送信することは、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する前記指示を含む第1の通信を送信することと、前記ビットマップを含む第2の通信を送信することと、を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するネットワークノード(115)であって、
命令を記憶するメモリ(230)と、
前記命令を実行するように動作可能であるプロセッサ(220)であって、
前記プロセッサ(220)に、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ACDCカテゴリ全てに共通である、複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含むACDC規制情報(402)を判断させ
1又は複数の通信により、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および前記ビットマップをワイヤレスデバイス(110)が取得するように、前記ACDC規制情報(402)をワイヤレスデバイス(110)に送信させる、プロセッサ(220)と、を含む、ネットワークノード(115)。
【請求項21】
特定のACDCカテゴリに対する特定の指示は1つのビットを含む、請求項20に記載のネットワークノード(115)。
【請求項22】
前記1つのビットに対する第1の値は特定のACDCカテゴリが規制されていることを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示し、前記1つのビットに対する第2の値は前記特定のACDCカテゴリが規制されていないことを前記ワイヤレスデバイス(110)に指示する、請求項21に記載のネットワークノード(115)。
【請求項23】
前記ACDC規制情報(402)を送信する時、前記プロセッサ(220)は、前記複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する前記指示を含む第1の通信を送信するように、かつ、前記ビットマップを含む第2の通信を送信するように動作可能である、請求項20に記載のネットワークノード(115)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、「System and Method for Providing Control Information for Application−specific Congestion Control for Data Communications」という名称の、2015年8月14日に出願した米国仮特許出願第62/205,533号の優先権を主張するものであり、この開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
特定の実施形態は、一般的に、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)の制御情報を提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
災害状況の中での通信をサポートするための必須のサービスがある。この状況の中での極めて輻輳したネットワーク環境を緩和する支援を行うために、ユーザ機器(UE)と称される場合もあるワイヤレスデバイスの特定のオペレータ規定のアプリケーションによる新しいアクセスの試みを許可するおよび/または防止するための機構を有することが、有益である。かかる機構は地域特有の規則の対象とすることができる。
【0004】
アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に対してある特定のサービス要件がある場合がある。例えば、ホームネットワークがワイヤレスデバイスを少なくとも4つのACDCカテゴリで構成することができるものとするサービス要件があり得る。そして、オペレータ特定のアプリケーションはそれぞれ、ACDCカテゴリのうちの選択された1つに関連付け可能である。別のサービス要件では、サービングネットワークがRANの1つまたは複数の領域において制御情報をブロードキャストすることができると定めてよい。そして、ワイヤレスデバイスは、このブロードキャストする規制情報、および、ワイヤレスデバイスにおけるACDCカテゴリの構成に基づいて、ある特定のアプリケーションに対するアクセスの試みが許可されるか否かを制御できる。
【0005】
ACDCカテゴリは、使用の制限が最も少ないと考えられるアプリケーションに最上位のACDCカテゴリがアサインされるように規定される。最上位のカテゴリにおけるアプリケーションよりも使用の制限が多いと考えられるアプリケーションには、次に上位のACDCカテゴリがアサインされ、以下同様にアサインされる。使用制限が最も多いと考えられるアプリケーションは、最下位のACDCカテゴリがアサインされるか、何のカテゴリもアサインされない。
【0006】
従来、アクセス規制スキームは、LTEアクセスクラス規制(ACB)におけるようなBarringFactorおよびBarringTime、またはユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)ACBにおけるような、0〜9のUEアクセスクラスごとの規制/非規制フラグのどちらかに基づく。それぞれのワイヤレスデバイスは、0〜9のアクセスクラス(AC)に関連付けられる。ACは、それぞれのACの母集団が等しいように、それぞれのワイヤレスデバイスにランダムに割り当てられるものとする。
【0007】
LTEのACBにおいて、ワイヤレスデバイスによるRANへのアクセスは、ac−BarringFactorおよびac−BarringTimeによって制御される。UEのACにかかわらず、ワイヤレスデバイスは、ネットワークにアクセスするために、閾値ac−BarringFactorより低い乱数を生成しなければならない。この機構がACDCにかつそれぞれのカテゴリに使用される場合、オーバーヘッドのSIBメッセージサイズが増大する場合がある。UTRANのACBにおいて、それぞれのUEのACには、規制/非規制フラグがアサインされる。
【0008】
大多数のACDCカテゴリがある場合があることは、認識されたい。例えば、将来的には、ACDCカテゴリが256以上になり得ることが予期されている。多数のACDCカテゴリに対する規制情報の提供は、かなりのSIBメッセージのオーバーヘッドをもたらし、このことはACDCサービス要件を満たさない恐れがある。加えて、規制情報は、RAN共有シナリオにおいてPLMNごとにブロードキャストされる場合がある。よって、単一のeNBに対して同時にアクティブになるPLMNが6ある場合、規制情報は6回ブロードキャストされる場合がある。
【発明の概要】
【0009】
いくつかの実施形態によると、システムおよび方法は、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)の制御情報を提供する。具体的には、アクセス規制スキームはACDCサービス要件により良く適合させるために最適化されてよい。
【0010】
ある特定の実施形態によると、ネットワークノードによって、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するための方法が提供される。方法は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含むACDC規制情報を判断することを含む。ネットワークノードはACDC規制情報をワイヤレスデバイスに送信する。
【0011】
ある特定の実施形態によると、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するネットワークノードは、命令を記憶するメモリと、該命令を実行するように動作可能であるプロセッサであって、該プロセッサにACDC規制情報を判断させる、プロセッサとを含む。ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。ACDC規制情報はワイヤレスデバイスに送信される。
【0012】
ある特定の実施形態によると、ワイヤレスデバイスによって、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に基づいてネットワークへのアクセスを判断するための方法が提供される。方法は、ACDC規制情報をネットワークノードから受信することを含む。ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。ネットワークとの第1の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、ワイヤレスデバイスは、ネットワークへのアクセスが規制されているかを、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて判断する。ネットワークとの第2の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、ワイヤレスデバイスは、ネットワークへのアクセスが、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対して、規制から非規制に変更になっているかを判断する。複数のアクセスクラスに対するビットマップ、およびワイヤレスデバイスに関連付けられるアクセスクラスに基づいて、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスによるネットワークへのアクセスがブロックされているまたは許可されているかどうかを判断する。
【0013】
ある特定の実施形態によると、ワイヤレスデバイスは、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に基づいてネットワークにアクセスするための命令を記憶するメモリと、該命令を実行するように動作可能であるプロセッサであって、該プロセッサにACDC規制情報をネットワークノードから受信させるプロセッサとを含む。ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。ネットワークとの第1の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、プロセッサは、ネットワークへのアクセスが規制されているかを、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて判断する。ネットワークとの第2の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、プロセッサは、ネットワークへのアクセスが、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対して、規制から非規制に変更になっているかを判断する。複数のアクセスクラスに対するビットマップ、およびワイヤレスデバイスに関連付けられるアクセスクラスに基づいて、プロセッサは、ワイヤレスデバイスによるネットワークへのアクセスがブロックされているまたは許可されているかどうかを判断する。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。例えば、ある特定の実施形態では、システム情報ブロック(SIB)シグナリングオーバーヘッドは低減可能である。別の利点は、ACDCサービス要件を満たすことができることとすることができる。さらに別の利点は、アクセス規制スキームがE−UTRANに限定され得ず、UTRANにも適用可能であることとすることができる。ある特定の実施形態では、サービングネットワークノードは、アクセス制御の他の形態でACDCを同時に指示可能とすることができる。さらに別の利点は、ACDCおよびアクセス制御ブロック(ACB)の制御両方が指示される時、ACDCがACBをオーバーライドするものとすることであってよい。同じアクセスネットワークを共有する複数のコアネットワークの場合、アクセスネットワークは異なるコアネットワークに対してACDCを個々に適用することができるものとする。共有されるRANにおける輻輳の軽減のために、規制レートは参加するオペレータ全てに対して等しく設定されてよい。
【0015】
いくつかの実施形態は、これらの利点のいくつかから、どれからでもなく、または全てから有益であってよい。他の技術的利点は当業者には容易に確認できる。
【0016】
本発明、ならびにこの特徴および利点をさらに詳しく理解するために、ここで、添付の図面と併せて下記の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】ある特定の実施形態に従って、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するネットワークの例を示す図である。
図2】ある特定の実施形態に従って、ACDCのアクセス制御情報を提供するネットワークノードの例を示す図である。
図3】ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスするワイヤレスデバイスの例を示す図である。
図4】ある特定の実施形態に従って、ACDC制御情報を送信するための例示のメッセージシーケンスチャートを示す図である。
図5】ある特定の実施形態に従って、ACDCのアクセス制御情報を提供するための方法の例を示す図である。
図6】ある特定の実施形態に従って、ACDCのアクセス制御情報を提供する仮想コンピューティングデバイスを示す図である。
図7】ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスするための方法の例を示す図である。
図8】ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスする仮想コンピューティングデバイスを示す図である。
図9】ある特定の実施形態に従って、無線ネットワークコントローラの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)の制御情報を提供するためのシステムおよび方法が開示される。ある特定の実施形態では、アクセス規制スキームは、ACDCサービス要件により良く適合させるために最適化されてよい。具体的には、ある特定の実施形態では、規制情報はそれぞれのACDCカテゴリに提供されてよい。例えば、単一ビットはそれぞれのACDCカテゴリに対して規制/非規制であると規定されてよい。ある特定の実施形態は、規制がオフにされ、かつワイヤレスデバイスがネットワークに再びアクセスできる時、アクセス負荷を平滑化することもできる。例えば、ある特定の実施形態では、アクセスクラスビットマップはブロードキャストされてよい。アクセスクラスビットマップはACDCカテゴリごとのものであってよい、または、特定の実施形態では、ACDCカテゴリの全てに共通であってよい。ある特定の実施形態は、規制されている最上位のACDCカテゴリに対してのみACDC規制情報がシグナリングされるようなさらなる最適化を提供することができる。ワイヤレスデバイスはまた、最上位のシグナリングされたACDCカテゴリより低いACDCカテゴリが同様に暗黙的に規制されると想定できる。
【0019】
図面の図1〜9において特定の実施形態が説明され、同様の数字はさまざまな図面の同様のおよび対応する部分に使用される。図1は、ある特定の実施形態に従って、ACDCのアクセス制御情報を提供するためのネットワーク100の実施形態を示すブロック図である。ネットワーク100は、区別なくワイヤレスデバイス110またはUE110と称される場合がある1つまたは複数のワイヤレスデバイス110A〜C、および、区別なくネットワークノード115またはeNodeB115と称される場合があるネットワークノード115A〜Cを含む。ワイヤレスデバイス110は、ワイヤレスインターフェース上でネットワークノード115と通信できる。例えば、ワイヤレスデバイス110Aは、ワイヤレス信号をネットワークノード115A〜Cの1つまたは複数に送信する、および/またはワイヤレス信号をネットワークノード115A〜Cの1つまたは複数から受信することができる。ワイヤレス信号は、音声トラヒック、データトラヒック、制御信号、および/または任意の他の適した情報を包含することができる。いくつかの実施形態では、ネットワークノード115に関連付けられたワイヤレス信号カバレッジの領域は、セルと称される場合がある。いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス110はD2D能力を有してよい。よって、ワイヤレスデバイス110は、別のワイヤレスデバイス110に対して直接信号を受信および/または信号を送信可能としてよい。例えば、ワイヤレスデバイス110Aは、ワイヤレスデバイス110Bに対して信号を受信および/または信号を送信可能としてよい。
【0020】
ある特定の実施形態では、ネットワークノード115は、(図1に描かれない)無線ネットワークコントローラとインターフェース接続できる。無線ネットワークコントローラは、ネットワークノード115を制御することができ、かつ、ある特定の無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、および/または他の適した機能を提供できる。ある特定の実施形態では、無線ネットワークコントローラの機能はネットワークノード115に含まれてよい。無線ネットワークコントローラはコアネットワークノードとインターフェース接続できる。ある特定の実施形態は、無線ネットワークコントローラは相互接続ネットワークを介してコアネットワークノードとインターフェース接続できる。相互接続ネットワークは、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、または、前述の任意の組み合わせに言及することができる。相互接続ネットワークは、公衆交換電話網(PSTN)、公衆もしくはプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、有線ネットワーク、またはワイヤレスネットワークなどのローカル、地域的、もしくはグローバル通信、またはコンピュータネットワーク、企業イントラネット、あるいは、これらの組み合わせを含む任意の他の適した通信リンクの全てまたは一部分を含むことができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、コアネットワークノードは、ワイヤレスデバイス110に対する、通信セッションの確立、およびさまざまな他の機能性を管理することができる。ワイヤレスデバイス110は非アクセス層を使用してコアネットワークノードとある特定の信号を交換することができる。非アクセス層シグナリングでは、ワイヤレスデバイス110とコアネットワークノードとの間の信号は無線アクセスネットワークを透過的に通過可能である。ある特定の実施形態では、ネットワークノード115はノード間インターフェース上で1つまたは複数のネットワークノードとインターフェース接続できる。例えば、ネットワークノード115Aおよび115BはX2インターフェース上でインターフェース接続できる。
【0022】
上述されるように、ネットワーク100の実施形態の例は、1つまたは複数のワイヤレスデバイス110と、ワイヤレスデバイス110と(直接または間接的に)通信可能である1つまたは複数の異なるタイプのネットワークノードとを含むことができる。ワイヤレスデバイス110は、セルラーまたはモバイル通信システムにおいて、ノードおよび/または別のワイヤレスデバイスと通信する任意のタイプのワイヤレスデバイスに言及することができる。ワイヤレスデバイス110の例は、携帯電話、スマートフォン、PDA(携帯情報端末)、ポータブルコンピュータ(例えば、ラップトップ、タブレット)、センサ、モデム、マシン型通信(MTC)デバイス/マシン間(M2M)デバイス、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、D2D対応デバイス、または、ワイヤレス通信を提供可能である別のデバイスを含む。ワイヤレスデバイス110は、いくつかの実施形態において、UE、ステーション(STA)、デバイス、または端末と称される場合もある。また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」(または単に「ネットワークノード」)という総称的な専門用語が使用される。この無線ネットワークノードは、Node B、基地局(BS)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)の無線ノード、eNode B、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベーストランシーバ基地局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、コアネットワークノード(例えば、MSC、MMEなど)、O&M、OSS、SON、測位ノード(例えば、E−SMLC)、MDT、または任意の適したネットワークノードを含むことができる、任意の種類のネットワークノードとすることができる。ネットワークノード115、ワイヤレスデバイス110、および(無線ネットワークコントローラまたはコアネットワークノードなどの)他のネットワークノードの実施形態の例は、図2図3、および図9に関してそれぞれより詳細に説明される。
【0023】
図1は、ネットワーク100の特定の配置構成を示すが、本開示では、本明細書に説明されるさまざまな実施形態が任意の適した構成を有するさまざまなネットワークに適用可能であると意図される。例えば、ネットワーク100は、任意の適した数のワイヤレスデバイス110およびネットワークノード115のみならず、ワイヤレスデバイス間、またはワイヤレスデバイスと別の通信デバイス(固定電話など)との間の通信をサポートするのに適したいずれの追加の要素も含むことができる。また、ある特定の実施形態はLong−Term Evolution(LTE)ネットワークで実装されるとして説明可能であるが、該実施形態は、任意の適した通信標準をサポートし、かつ、任意の適したコンポーネントを使用する任意の適切なタイプの電気通信システムにおいて実装可能であり、ワイヤレスデバイスが信号(例えばデータ)を受信するおよび/または送信するいずれの無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムにも適用可能である。例えば、本明細書に説明されるさまざまな実施形態は、LTE、LTE−Advanced、LTE−U、UMTS、HSPA、GSM,cdma2000、WiMax、WiFi、別の適した無線アクセス技術、または、1つまたは複数の無線アクセス技術の任意の適した組み合わせに適用可能とすることができる。ある特定の実施形態はダウンリンクのワイヤレス送信の文脈の中で説明可能であるが、本開示では、さまざまな実施形態がアップリンクで等しく適用可能であり、その逆もまた同様であると考えられる。
【0024】
本明細書に説明されるACDCについてアクセス制御情報を提供するための技法は、ライセンス免除チャネルにおいてLAA LTEおよびスタンドアロンLTE動作両方に適用可能である。説明した技法は、一般的に、ネットワークノード115およびワイヤレスデバイス110両方からの送信に適用可能である。
【0025】
図2は、ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークへのアクセスを提供する無線ネットワークノード115を示すブロック図である。上述されるように、ネットワークノード115は、ワイヤレスデバイスおよび/または別のネットワークノードと通信する任意のタイプの無線ネットワークノードまたは任意のネットワークノードであってよい。ネットワークノード115の例は上に示されている。
【0026】
ネットワークノード115は、ネットワーク100全体を通して、同種の配置、異種の配置、または混合した配置として配置されてよい。同種の配置は、一般的に、同じ(または同様の)タイプの無線ネットワークノード115、ならびに/または同様のカバレッジおよびセルサイズおよびサイト間距離で構成される配置について説明できる。異種の配置は、一般的に、異なるセルサイズ、送信電力、容量、およびサイト間距離を有する、さまざまなタイプの無線ネットワークノード115を使用する配置について説明できる。例えば、異種の配置は、マクロセルレイアウト全体にわたって設置される複数の低電力ノードを含むことができる。混合した配置は、同種の部分と異種の部分との混合を含んでよい。
【0027】
ネットワークノード115は、トランシーバ210、プロセッサ220、メモリ230、およびネットワークインターフェース240の1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、トランシーバ210は、(例えば、アンテナを介して)無線デバイス110に対する無線信号の送信および無線信号の受信を容易にし、プロセッサ220は、無線ネットワークノード115によって提供される上述の機能性のいくつかまたは全てを提供するための命令を実行し、メモリ230はプロセッサ220によって実行される命令を記憶し、ネットワークインターフェース240は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、コアネットワークノード130、無線ネットワークコントローラ120などのバックエンドネットワークコンポーネントに信号を通信する。
【0028】
ある特定の実施形態では、ネットワークノード115は、マルチアンテナ技法を使用可能としてよく、複数のアンテナを装備し、かつMIMO技法をサポートすることを可能としてよい。1つまたは複数のアンテナは制御可能な偏波を有することができる。換言すれば、それぞれの要素は、種々の偏波(例えば、交差偏波におけるような90度の分離)による2つの共同設置された部分要素を有することができるため、ビーム形成重量の種々のセットは発した電波に異なる偏波を与えることになる。
【0029】
プロセッサ220は、説明したネットワークノード115の機能のいくつかまたは全てを果たすために、命令を実行しかつデータを操作するための1つまたは複数のモジュールにおいて実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適した組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ220は、例えば、1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の中央処理装置(CPU)、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、1つもしくは複数のアプリケーション、および/または他のロジックを含むことができる。
【0030】
メモリ230は、一般的に、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、規則、アルゴリズム、コード、表などの1つまたは複数を含むアプリケーションなどの命令、および/またはプロセッサによって実行可能な他の命令を記憶するように動作可能である。メモリ230の例は、コンピュータメモリ(例えばランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または、情報を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース240は、プロセッサ220に通信可能に結合され、かつ、無線ネットワークノード115に対する入力を受信する、ネットワークノード115からの出力を送る、入力、出力、またはこの両方の適した処理を行う、他のデバイスに通信する、または、前述の任意の組み合わせを行うように動作可能である任意の適したデバイスに言及することができる。ネットワークインターフェース240は、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)、および、ネットワークを通して通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含むソフトウェアを含むことができる。
【0032】
ネットワークノード115の他の実施形態は、図2に示されるもの以外に、(上述されるソリューションをサポートするために必要な任意の機能性を含む)上述される機能性および/または任意の追加の機能性のいずれかを含む、無線ネットワークノードの機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。さまざまな異なるタイプの無線ネットワークノードは、同じ物理ハードウェアを有するが(例えばプログラミングによって)異なる無線アクセス技術をサポートするように構成されるコンポーネントを含むことができる、または、異なる物理コンポーネントを部分的にまたは全て表すことができる。
【0033】
図3は、ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスするワイヤレスデバイス110のある特定の実施形態を示すブロック図である。描かれるように、ワイヤレスデバイス110A〜Cは、トランシーバ310、プロセッサ320、およびメモリ330を含む。いくつかの実施形態では、トランシーバ310は、(例えば、アンテナを介して)無線ネットワークノード115に対するワイヤレス信号の送信およびワイヤレス信号の受信を容易にし、プロセッサ320は、ワイヤレスデバイス110によって提供される上述される機能性のいくつかまたは全てを提供するための命令を実行し、メモリ330は、プロセッサ320によって実行される命令を記憶する。ワイヤレスデバイス110の例は図1に関して上で示されている。
【0034】
プロセッサ320は、説明されるワイヤレスデバイス110の機能のいくつかまたは全てを果たすように命令を実行しかつデータを操作するための1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適した組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ320は、例えば、1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の中央処理装置(CPU)、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、1つもしくは複数のアプリケーション、および/または他のロジックを含むことができる。
【0035】
メモリ330は、一般的に、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、規則、アルゴリズム、コード、表などの1つまたは複数を含むアプリケーションなどの命令、および/または、プロセッサによって実行可能である命令を記憶するように動作可能である。メモリ330の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または、情報を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0036】
ワイヤレスデバイス110の他の実施形態は、図3に示されるもの以外に、(上述されるソリューションをサポートするために必要な任意の機能性を含む)上述される機能性および/または任意の追加の機能性のいずれかを含む、ワイヤレスデバイスの機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。
【0037】
図4は、ある特定の実施形態に従って、ACDC制御情報を送信するための例示のメッセージシーケンスチャート400を示す。示されるように、ACDC規制情報は、ワイヤレスデバイス110によるネットワーク100へのアクセスを防止するために、ネットワークノード115からワイヤレスデバイス110に提供可能である。ACDC規制情報は、リストにおけるそれぞれの地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)についての規制情報を含むACDCシステム情報ブロック(SIB)402を含むことができる。ある特定の実施形態では、ACDC SIBは、ACDCカテゴリの規制情報、および、規制情報がローミング中のワイヤレスデバイス110に該当するか否かの指示を含むことができる。
【0038】
ある特定の実施形態によると、UTRAN実装形態は、UTRAN ACBにおいて使用されるような規制/非規制フラグを提供する既存の機構を再利用することができる。以下の表1はかかる実装形態である。
この実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、SIBが規制情報の変更によって変更される時通知可能である。これによって、SIB更新通知およびSIB読み取りが増大することになる。UTRAN ACB実装形態において、それぞれのACクラスは個々に規制/非規制となる。
【0039】
ある特定の他の実施形態によると、UTRAN実装形態は、UTRANアクセスグループ(AG)ベースのアクセス制御規制におけるような既存の機構を再利用できる。表2はUTRAN AGベースのACBの例示の実装形態である。
【0040】
このオプションでは、SIBのワイヤレスデバイス110A〜Cによる読み取りは、有効期限ファクタによって制御される。規制情報の変更についてのSIB通知は必要ではない。
【0041】
ある特定の実施形態では、送信されたACDC規制情報402は、複数のACDCカテゴリに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップを含んでよい。その後、ワイヤレスデバイスのアプリケーションがネットワーク100との第1の接続を開始する時、ワイヤレスデバイス110は、ネットワークへのアクセスが規制されているかを、該指示、および、アプリケーションに関連付けられた特定のACDCカテゴリに基づいて判断することができる。ネットワークとの第2の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、ワイヤレスデバイス110は、ネットワークへのアクセスが規制から非規制に変更されているかを判断できる。複数のアクセスクラスに対するビットマップおよびワイヤレスデバイスに関連付けられたアクセスクラスに基づいて、ワイヤレスデバイス110は次いで、該アプリケーションに対してネットワークへのアクセスをブロックするまたは許可するかどうかを判断することができる。
【0042】
ある特定の実施形態では、ネットワークノード115A〜Cまたは別のネットワークノードは、単一のオン/オフ指示によってACDC規制情報を指示する。例えば、ビットストリングはそれぞれのビットが規定されたグループに対応するように規定されてよい。よって、1つのビットはACDCカテゴリごとに規定されてよい。具体的には、特定の実施形態では、1つのビットに対する第1の値は、特定のACDCカテゴリが規制されていることをワイヤレスデバイス110に指示することができ、1つのビットに対する第2の値は、特定のACDCカテゴリが規制されていないことをワイヤレスデバイス110に指示することができる。例えば、「1」の値はカテゴリが規制されていることを意味することができるのに対し、「0」の値はカテゴリが規制されていないことを意味することができる。ACDC制御に対してこの方法を使用して、レガシーワイヤレスデバイス110A〜Cに与える影響を少なくすることができるが、これは、ACDC規制情報の変更についてSIB通知が必要とされなくなるからである。加えて、それぞれのACDCカテゴリは個々に規制または非規制とすることができる。
【0043】
ある特定の他の実施形態では、ACDC規制情報は、規制されている最上位のACDCカテゴリの情報を含む。ネットワーク100へのアクセスが規制から非規制に変更になっているかどうかを判断する時、ワイヤレスデバイス110は、アクセスを求めるアプリケーションが属する特定のACDCカテゴリが、規制されている最上位のACDCカテゴリより上位であるかどうかを判断することができる。
【0044】
ある特定の実施形態では、ビットマップはACDC規制情報の指示と共に送信されてよい。他の実施形態では、ビットマップおよびACDC規制情報の指示は、周期的にかつ交互送信で送信されてよい。いずれの場合でも、ビットマップは複数のビットを含むことができる。複数のビットのそれぞれは、複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示することができる。特定の実施形態では、ビットマップはACDCカテゴリに共通であるアクセスクラス規制情報を含むことができる。
【0045】
ある特定の他の実施形態によると、LTEアプローチは規制ファクタおよび規制時間を使用することによって採用されてよい。例示のLTE ACB実装形態が提供される。
この実装形態の例では、ワイヤレスデバイス110によって引き出された乱数がac−BarringFactorより低い場合、アクセスは許可され、他の状況ではアクセスは規制される。値は、[0、1)の範囲:p00=0、p05=0.05、p10=0.10、…、p95=0.95で解釈される。p00以外の値は、対応するac−BarringForSpecialACの全てのビットが0に設定される場合のみ設定可能である。ac−BarringTimeはアクセス規制時間値を秒で指示することができる。ac−BarringForSpecialACはAC11〜15に対して規制するアクセスクラスを特定することができる。先頭/左端のビットはAC11に対するものであり、第2のビットはAC12に対するものであり、以下同様に続く。このオプションでは、RANにアクセスするワイヤレスデバイス110A〜Cはac−BarringFactorおよびac−BarringTimeによって制御可能である。ワイヤレスデバイス110A〜Cはアクセスするために閾値acBarringFactorより低い乱数を生成しなければならない。LTE実装形態では、ACクラス0〜9は1つのグループで扱われる。特定の実施形態では、それぞれのACDCカテゴリは自身の規制ファクタおよび規制時間を有することができる。しかしながら、このような実装形態はSIBメッセージサイズを増大させる。
【0046】
ACDCサービス要件は、たいていの場合、ワイヤレスデバイスのカテゴリが規制される場合、そのカテゴリにおける全てのワイヤレスデバイス110A〜Cは規制されるものとすると定めている。実際、カテゴリが規制されている時、これの下にあるACDCカテゴリも規制されることになる可能性が最も高い。まれに、カテゴリにおけるワイヤレスデバイス110のわずかまたは一部のみが規制されることになる状況がある。よって、特定の実施形態では、カテゴリの数によって十分な粒度が与えられると想定できる。ブロードキャスト情報にはカテゴリごとの単一ビット(規制/非規制)で十分である。
【0047】
ある特定の実施形態では、アイドル状態のワイヤレスデバイス110A〜Cによって読み取られる既存のSIB(すなわち、SIB2またはSIB3)は拡張可能である。他の実施形態では、新しいSIBはACDCアクセス制御に対して導入されてよい。新しいSIBの実施形態の実装形態の一例は以下の表3に示されている。
【0048】
E−UTRAN実装形態も提供可能である。例えば、ある特定の実施形態では、ACDCカテゴリの数は16に限定されてよく、コアネットワークおよび端末作業グループ1はかかる限定について知らされてよい。LTEでは、基本的に、アクセス規制スキームについての2つの異なるソリューション:Rel−8 ACB機構およびRel−11 EABがある。Rel−8 ACBは、規制の見込みおよびタイマに基づいている。例えば、ワイヤレスデバイス110は乱数を引き出すことができ、これが閾値を下回る場合、ワイヤレスデバイス110はランダムに選択された時間周期にわたって規制される。タイマがランダムに選択された時間周期の期限満了を特定する時、ワイヤレスデバイス110は再び規制テストを試すことができる。対照的に、Rel−11 EAB機構は、上述されるUTRAN ACBと同様のビットマップに基づいている。それぞれのアクセスクラス(AC0〜9)に対して、ワイヤレスデバイス110A〜Cがネットワーク110にアクセスできるか否かを指示するための明示的なビットがあってよい。2つの説明した機構は2つの例に過ぎない。アクセス規制を提供する任意の適した機構が使用可能である。
【0049】
ある特定の実施形態では、ワイヤレスデバイスのカテゴリが規制される場合、そのカテゴリにおける全てのワイヤレスデバイス110も規制されることになる。まれに、カテゴリにおけるワイヤレスデバイス110のわずかまたは一部のみが規制されるとする状況がある。カテゴリの数によって十分な粒度が与えられる場合がある。ある特定の他の実施形態では、ブロードキャスト情報には、カテゴリごとの単一ビットのオン/オフの指示で十分である場合がある。しかしながら、ある特定のカテゴリが再び許可される時、オーバーロード状況が生じるという懸念があり得る。これについて、いくつかのより精細な粒度が提供可能である。最も簡易なやり方は、10のビットのビットマップがブロードキャストされる、EAB規制パラメータを再利用することである。これによって、ネットワークは、ワイヤレスデバイス110A〜Cの一部のみが制御されるようにアクセス可能とすることができる。
【0050】
ある特定の実施形態では、1つのビット指示およびビットマップは、規制がオフになる時にシグナリング負荷を低減しかつアクセス負荷を平滑化するための代案としてシグナリングできる。具体的には、特定の実施形態では、ASN.1におけるCHOICE構造はこのために使用可能である。かかるシグナリングの一例は以下に提供される。
この構造のオーバーヘッドは典型的にはカテゴリごとに1ビットのみとすることができる。規制情報にあるように、(ランダムなタイマでない)明示的なビットのみがある。規制テストはまた、EABと同様に容易く指定かつテストできる。ある代案として、新しいSIBを導入するまたはSIB2にビットを追加することがあってよい。
【0051】
ある特定の他の実施形態では、ACDC規制をオフにする時のアクセス負荷を平滑化するために、ACDCカテゴリ全てに共通である1つの単一ビットが導入されてよい。例えば、10の異なるアクセスクラスに対する単一の10ビットのビットマップが導入されてよい。例えば、特定の実施形態では、ワイヤレスデバイス110がオン/オフ規制ビット(カテゴリ全体に対して共通のビット)に基づいて先に規制されたとしたら、ワイヤレスデバイス110は共通のビットマップをチェックするものとする。実施形態の特定の例では、0の値は、アクセスクラスが規制されていないことを指示することができる。従って、ワイヤレスデバイス110が属する特定のアクセスクラスに対する規制ビットが0である時、ワイヤレスデバイスはネットワーク100に再びアクセスすることが許可されてよい。
【0052】
実施形態の別の例では、ACDC規制情報は規制されている最上位のカテゴリに対してのみシグナリングされてよい。より低位のACDCカテゴリは同様に暗黙的に規制されてよい。この実施形態では、ワイヤレスデバイス110は、ワイヤレスデバイス110が属するカテゴリまたは任意のより上位のカテゴリが規制されているかどうかを判断できる。そのカテゴリまたはより上位のカテゴリが規制されている場合、ワイヤレスデバイス110は規制される。しかしながら、このソリューションが先の実施形態または任意の他の規制ソルーションで使用可能であることは、一般的に認識される。
【0053】
実施形態のさらに別の例では、ACDC規制情報は、有効期限と共に、規制されている最上位のACDCカテゴリに対してシグナリングされてよい。この有効期限は、ACDC規制情報が変更になったかどうかを判断するために、ACDC規制を受けているワイヤレスデバイス110がシステム情報を再び読み取るべきである時に指示することができる。このソリューションは、先の実施形態または任意の他の規制ソリューションで使用可能である。
【0054】
図5は、ある特定の実施形態に従って、ネットワークノード115によって、ACDCに基づいてネットワークへのアクセスを提供するための例示の方法500を示す。該方法は、ネットワークノード115がACDC規制情報を判断する時にステップ502で始まる。ACDC規制情報は、ワイヤレスデバイスに対する複数のACDCカテゴリについての指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0055】
特定の実施形態では、特定のACDCカテゴリに対する指示は1つのビットを含むことができ、それによって、1つのビットに対する第1の値は複数のACDCカテゴリのうちの特定の1つが規制されていることを指示することができ、かつ、1つのビットに対する第2の値は複数のACDCカテゴリのうちの特定の1つが規制されていないことを指示することができるようにする。例えば、0は、ACDCカテゴリが規制されていることを指示可能であり、1は、ACDCカテゴリが規制されていないことを指示可能である。特定の実施形態では、ビットマップは複数のビットを含むことができ、それぞれのビットは、複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示することができる。
【0056】
ステップ504では、ネットワークノード115は、ACDC規制情報をワイヤレスデバイスに送信可能である。特定の実施形態では、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示を含む第1の通信は、ワイヤレスデバイスに送信されてよい。ビットマップを含む第2の通信は、ワイヤレスデバイスに送信されてよい。
【0057】
ある特定の実施形態では、上述されるようなACDCに基づいてネットワークにアクセスするための方法は、仮想コンピューティングデバイスによって行われてよい。図6は、ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスする仮想コンピューティングデバイス400の例を示す。ある特定の実施形態では、仮想コンピューティングデバイス600は、図5に示されかつ説明される方法に関して上述されるものと同様のステップを行うためのモジュールを含むことができる。例えば、仮想コンピューティングデバイス600は、少なくとも1つの判断モジュール610および少なくとも1つの送信モジュール620、ならびに、ACDCに基づいてネットワークにアクセスするための任意の他の適したモジュールを含むことができる。いくつかの実施形態では、モジュールの1つまたは複数は、図2の1つまたは複数のプロセッサ220を使用して実装されてよい。ある特定の実施形態では、さまざまなモジュールの2つ以上の機能は単一のモジュールに組み合わせられてよい。
【0058】
判断モジュール610は、仮想コンピューティングデバイス600の判断機能を果たすことができる。例えば、ある特定の実施形態では、判断モジュール610はACDC規制情報を判断できる。ACDC規制情報は、ワイヤレスデバイスに対する複数のACDCカテゴリについての指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含むことができる。特定の実施形態では、特定のACDCカテゴリに対する特定の指示は1つのビットを含むことができる。1つのビットに対する第1の値は、複数のACDCカテゴリの特定の1つが規制されていることを指示できるのに対し、1つのビットに対する第2の値は、複数のACDCカテゴリの特定の1つが規制されていないことを指示できる。例えば、0は、ACDCカテゴリが規制されていることを指示可能であり、1は、ACDCカテゴリが規制されていないことを指示可能である。特定の実施形態では、ビットマップは複数のビットを含むことができ、それぞれのビットは、複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示することができる。送信モジュール620は、仮想コンピューティングデバイス600の送信機能を果たすことができる。例えば、ある特定の実施形態では、送信モジュール620は、ACDC規制情報をワイヤレスデバイスに送信することができる。特定の実施形態では、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示は、第1の通信で送信されてよい。複数のアクセスクラスに対するビットマップは、第2の通信で送信されてよい。
【0059】
仮想コンピューティングデバイス600の他の実施形態は、図6に示されるもの以外に、(上述されるソリューションをサポートするために必要な任意の機能性を含む)上述される機能性および/または任意の追加の機能性のいずれかを含む、ワイヤレスデバイス110の機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。さまざまな異なるタイプのワイヤレスデバイス110は、同じ物理ハードウェアを有するが(例えばプログラミングによって)異なる無線アクセス技術をサポートするように構成されるコンポーネントを含むことができる、または、異なる物理コンポーネントを部分的にまたは全て表すことができる。
【0060】
図7は、ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスするための、ワイヤレスデバイスによる方法700の例を示す。方法は、ワイヤレスデバイス110がネットワークノード115からACDC規制情報を受信する時にステップ702で始まる。ある特定の実施形態では、ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。特定の実施形態では、ACDC規制情報を受信することは、ACDCクラスのそれぞれ1つに対する指示を含む第1の通信を受信することと、複数のアクセスクラスに対するビットマップを含む第2の通信を受信することとを含むことができる。
【0061】
特定の実施形態では、特定のACDCカテゴリに対する特定の指示は1つのビットを含む。例えば、1つのビットに対する第1の値は、特定のACDCカテゴリが規制されていることをワイヤレスデバイスに指示することができる。対照的に、1つのビットに対する第2の値は、特定のACDCカテゴリが規制されていないことをワイヤレスデバイスに指示することができる。
【0062】
ある特定の実施形態では、ビットマップは複数のビットを含むことができる。複数のビットのそれぞれは、複数のアクセスクラスのうちの関連付けられた1つが規制されているかどうかを指示することができる。特定の実施形態では、ビットマップは複数のACDCカテゴリに共通であるアクセスクラス規制情報を含むことができる。
【0063】
ステップ704では、ワイヤレスデバイス110は、ネットワークへのアクセスが規制されているかを、ワイヤレスデバイス上のアプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて、判断可能である。この判断は、ネットワーク100との第1の接続を開始するワイヤレスデバイス110のアプリケーションに応答したものであってよい。
【0064】
ステップ706において、ネットワーク100との第2の接続を開始するワイヤレスデバイス110のアプリケーションに応答して、ワイヤレスデバイス110は、ネットワーク100へのアクセスがアプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対して規制から非規制に変更になっているかを判断する。ある特定の実施形態では、ACDC規制情報は規制されている最上位のACDCカテゴリの情報を含むことができる。かかるシナリオでは、ネットワークへのアクセスが規制から非規制に変更になっていることを判断することは、アプリケーションが関連付けられる特定のACDCカテゴリが、規制されている最上位のACDCカテゴリより上位であるかを判断することを含むことができる。
【0065】
ステップ708では、ワイヤレスデバイス110は、ネットワーク100へのアクセスが、複数のアクセスクラスに対するビットマップ、およびワイヤレスデバイス110に関連付けられたアクセスクラスに基づいて、ブロックされているまたは許可されているかどうかを判断する。
【0066】
ある特定の実施形態では、上述されるようなACDCに基づいてネットワークにアクセスするための方法は、仮想コンピューティングデバイスによって行われてよい。図8は、ある特定の実施形態に従って、ACDCに基づいてネットワークにアクセスできるようにする仮想コンピューティングデバイス800の例を示す。ある特定の実施形態では、仮想コンピューティングデバイス800は、図7に示されかつ説明される方法に関して上述されるものと同様のステップを行うためのモジュールを含むことができる。例えば、仮想コンピューティングデバイス800は、少なくとも1つの受信モジュール810、少なくとも1つの判断モジュール820、および、ACDCに基づいてネットワークにアクセスできるようにするための任意の他の適したモジュールを含むことができる。いくつかの実施形態では、モジュールの1つまたは複数は、図3の1つまたは複数のプロセッサ320を使用して実装されてよい。ある特定の実施形態では、さまざまなモジュールの2つ以上の機能は単一のモジュールに組み合わせられてよい。
【0067】
受信モジュール810は、仮想コンピューティングデバイス800の受信機能を果たすことができる。例えば、受信モジュール810はACDC規制情報をネットワークデバイス115から受信することができる。ある特定の実施形態では、ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。特定の実施形態では、ACDC規制情報は第1の通信で受信可能であり、ビットマップは、2つのタイプの規制情報が周期的にかつ交互に受信されるように第2の通信で受信されてよい。
【0068】
少なくとも1つの判断モジュール820は、仮想コンピューティングデバイス800の判断機能を果たすことができる。例えば、特定の実施形態では、判断モジュール820は、ネットワーク100へのアクセスが、アプリケーションに関連付けられた特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて規制されているかを判断できる。この判断は、ネットワーク100との第1の接続を開始するワイヤレスデバイス110のアプリケーションに応答したものであってよい。
【0069】
別の例として、少なくとも1つの判断モジュール820は、ネットワーク100との第2の接続を開始するワイヤレスデバイス110のアプリケーションに応答して、ネットワーク100へのアクセスがアプリケーションに関連付けられた特定のACDCカテゴリに対して規制から非規制に変更になっているかを判断することができる。ある特定の実施形態では、ACDC規制情報は、規制されている最上位のACDCカテゴリの情報を含むことができる。かかるシナリオでは、少なくとも1つの判断モジュール820は、アプリケーションが関連付けられる特定のACDCカテゴリが、規制されている最上位のACDCカテゴリより上位であるかを判断することができる。
【0070】
別の例として、少なくとも1つの判断モジュール802は、ネットワーク100へのアクセスが、複数のアクセスクラスに対するビットマップ、およびワイヤレスデバイス110に関連付けられたアクセスクラスに基づいて、ブロックされているまたは許可されているかどうかを判断することができる。
【0071】
仮想コンピューティングデバイス800の他の実施形態は、図8に示されるもの以外に、(上述されるソリューションをサポートするために必要な任意の機能性を含む)上述される機能性および/または任意の追加の機能性のいずれかを含む、ワイヤレスデバイス110の機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。さまざまな異なるタイプのワイヤレスデバイス110は、同じ物理ハードウェアを有するが(例えばプログラミングによって)異なる無線アクセス技術をサポートするように構成されるコンポーネントを含むことができる、または、異なる物理コンポーネントを部分的にまたは全て表すことができる。
【0072】
図9は、ある特定の実施形態に従って、例示の無線ネットワークコントローラ120またはコアネットワークノード130を示すブロック図である。ネットワークノードの例は、移動交換局(MSC)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、モビリティ管理エンティティ(MME)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、および基地局コントローラ(BSC)などを含むことができる。ネットワークノードは、プロセッサ920、メモリ930、およびネットワークインターフェース940を含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ920は、ネットワークノードによって提供される上述される機能性のいくつかまたは全てを提供するための命令を実行し、メモリ930は、プロセッサ920によって実行される命令を記憶し、ネットワークインターフェース940は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、無線ネットワークノード115、無線ネットワークコントローラ120、コアネットワークノード130といった、適したノードに対して信号を通信する。
【0073】
プロセッサ920は、説明されるネットワークノードの機能のいくつかまたは全てを果たすように命令を実行しかつデータを操作するために1つまたは複数のモジュールに実装されるハードウェアおよびソフトウェアの任意の適した組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ920は、例えば、1つもしくは複数のコンピュータ、1つもしくは複数の中央処理装置(CPU)、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、1つもしくは複数のアプリケーション、および/または他のロジックを含むことができる。
【0074】
メモリ930は、一般的に、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、規則、アルゴリズム、コード、表などの1つまたは複数を含むアプリケーションなどの命令、および/または、プロセッサによって実行可能である他の命令を記憶するように動作可能である。メモリ930の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読み取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または、情報を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース940は、プロセッサ920に通信可能に結合され、ネットワークノードに対する入力を受信する、ネットワークノードからの出力を送る、入力、出力、またはこの両方の適した処理を行う、他のデバイスに通信する、または、前述の任意の組み合わせを行うように動作可能である任意の適したデバイスに言及することができる。ネットワークインターフェース940は、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)、および、ネットワークを通して通信するための、プロトコル変換およびデータ処理能力を含むソフトウェアを含むことができる。
【0076】
ネットワークノードの他の実施形態は、図9に示されるもの以外に、(上述されるソリューションをサポートするために必要な任意の機能性を含む)上述される機能性および/または任意の追加の機能性のいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある特定の態様を提供することを担う場合がある、追加のコンポーネントを含むことができる。
【0077】
ある特定の実施形態によると、ネットワークノードによって、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するための方法が提供される。方法は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含むACDC規制情報を判断することを含む。ネットワークノードはACDC規制情報をワイヤレスデバイスに送信する。
【0078】
ある特定の実施形態によると、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)のアクセス制御情報を提供するネットワークノードは、命令を記憶するメモリと、該命令を実行するように動作可能であるプロセッサであって、該プロセッサにACDC規制情報を判断させる、プロセッサとを含む。ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。ACDC規制情報はワイヤレスデバイスに送信される。
【0079】
ある特定の実施形態によると、ワイヤレスデバイスによって、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に基づいてネットワークへのアクセスを判断するための方法が提供される。方法は、ACDC規制情報をネットワークノードから受信することを含む。ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。ネットワークとの第1の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、ワイヤレスデバイスは、ネットワークへのアクセスが規制されているかを、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて判断する。ネットワークとの第2の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、ワイヤレスデバイスは、ネットワークへのアクセスが、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対して、規制から非規制に変更になっているかを判断する。複数のアクセスクラスに対するビットマップ、およびワイヤレスデバイスに関連付けられるアクセスクラスに基づいて、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイスによるネットワークへのアクセスがブロックされているまたは許可されているかどうかを判断する。
【0080】
ある特定の実施形態によると、ワイヤレスデバイスは、データ通信用アプリケーション別輻輳制御(ACDC)に基づいてネットワークにアクセスするための命令を記憶するメモリと、該命令を実行するように動作可能であるプロセッサであって、該プロセッサにACDC規制情報をネットワークノードから受信させるプロセッサとを含む。ACDC規制情報は、複数のACDCカテゴリのそれぞれ1つに対する指示、および複数のアクセスクラスに対するビットマップのうちの少なくとも1つを含む。ネットワークとの第1の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、プロセッサは、ネットワークへのアクセスが規制されているかを、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対する特定の指示に基づいて判断する。ネットワークとの第2の接続を開始するワイヤレスデバイスのアプリケーションに応答して、プロセッサは、ネットワークへのアクセスが、アプリケーションに関連付けられる特定のACDCカテゴリに対して、規制から非規制に変更になっているかを判断する。複数のアクセスクラスに対するビットマップ、およびワイヤレスデバイスに関連付けられるアクセスクラスに基づいて、プロセッサは、ワイヤレスデバイスによるネットワークへのアクセスがブロックされているまたは許可されているかどうかを判断する。
【0081】
本開示のいくつかの実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を提供することができる。例えば、ある特定の実施形態では、システム情報ブロック(SIB)シグナリングオーバーヘッドは低減可能である。別の利点は、ACDCサービス要件を満たすことができることとすることができる。さらに別の利点は、アクセス規制スキームがE−UTRANに限定され得ず、UTRANにも適用可能であることとすることができる。ある特定の実施形態では、サービングネットワークノードは、アクセス制御の他の形態でACDCを同時に指示可能とすることができる。さらに別の利点は、ACDCおよびアクセス制御ブロック(ACB)の制御両方が指示される時、ACDCがACBをオーバーライドするものとすることであってよい。同じアクセスネットワークを共有する複数のコアネットワークの場合、アクセスネットワークは異なるコアネットワークに対してACDCを個々に適用することができるものとする。共有されるRANにおける輻輳の軽減のために、規制レートは参加するオペレータ全てに対して等しく設定されてよい。
【0082】
いくつかの実施形態は、これらの利点のいくつかから、どれからでもなく、または全てから有益であってよい。他の技術的利点は当業者には容易に確認できる。
【0083】
本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示されるシステムおよび装置に対して、修正、追加、または省略が行われてよい。システムおよび装置のコンポーネントは統合されるか分離されてよい。また、システムおよび装置の動作は、より多くの、より少ない、または他のコンポーネントによって行われてよい。さらに、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他のロジックを含む任意の適したロジックを使用して行われてよい。本書で使用されるように、「それぞれ」はセットのそれぞれのメンバまたはセットのサブセットのそれぞれのメンバに言及する。
【0084】
他の実装形態は、説明した方法を行うように構成されるワイヤレス通信デバイスおよび/もしくはアクセスノード、または、ワイヤレス通信デバイスおよび/またはアクセスノードが説明した方法を行うワイヤレス通信システムを含むことができる。
【0085】
本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される方法に対して、修正、追加、または省略が行われてよい。該方法は、より多くの、より少ない、または他のステップを含むことができる。さらに、ステップは任意の適した順序で行われてよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9