特許第6578873号(P6578873)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本精機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6578873-表示装置 図000002
  • 特許6578873-表示装置 図000003
  • 特許6578873-表示装置 図000004
  • 特許6578873-表示装置 図000005
  • 特許6578873-表示装置 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6578873
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20190912BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20190912BHJP
【FI】
   G09F9/00 302
   G09F9/00 313
   G02F1/1333
【請求項の数】3
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-203441(P2015-203441)
(22)【出願日】2015年10月15日
(65)【公開番号】特開2017-76050(P2017-76050A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2018年8月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岡田 裕司
【審査官】 小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−097259(JP,A)
【文献】 特開昭62−138887(JP,A)
【文献】 特開2009−025833(JP,A)
【文献】 特開2015−041050(JP,A)
【文献】 特開2005−005497(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3194294(JP,U)
【文献】 特開2012−037672(JP,A)
【文献】 特開2014−174417(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00−46
G02F 1/13−1/1335
1/13363−1/141
H01L 27/32
51/50
H05B 33/00−33/28
B60K 35/00−37/06
B60R 9/00−11/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの前側に設けられ、孔部が形成されている保護パネル部材と、を備え、
前記表示パネルは透光性接着剤にて前記保護パネル部材に接着されている表示装置であって、
前記保護パネル部材の前面に当接し、前記保護パネル部材を補強する補強部材を更に備え、
この補強部材は、前記保護パネル部材の前記孔部を貫通し、前記保護パネル部材の後側に係止される係止片を有する
ことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記補強部材は、前記保護パネル部材の前面に設けられるリング状の環状装飾部と、係止爪を有する前記係止片と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記保護パネル部材の外周を覆う枠体を更に備え、
前記補強部材の前記係止片は、前記枠体に係止される弾性係止片である
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する表示パネル(液晶表示パネル等)を備えた表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、保護パネル部材に表示パネルを接着した表示装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。斯かる表示装置は、保護パネル部材と表示パネルとを透光性接着剤で接着した構造になっている。これにより、保護パネル部材と表示パネルとの間の空気層がなくなり、表示パネルと空気層との界面、及び、保護パネル部材と空気層との界面での外光反射が減少して、表示装置の画質が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−25833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、経年劣化によって保護パネル部材が湾曲して、部分的に表示パネルが保護パネル部材から剥がれてしまう虞があった。表示パネルが保護パネル部材から剥がれた場合、その剥がれた個所に空気が侵入してしまうため、表示品位が低下するという問題を有していた。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、経年劣化によって保護パネル部材が変形する虞が少ない表示装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、画像を表示する表示パネル10と、前記表示パネル10の前側に設けられ、孔部20aが形成されている保護パネル部材20と、を備え、前記表示パネル20は透光性接着剤15にて前記保護パネル部材20に接着されている表示装置であって、前記保護パネル部材20の前面に当接し、前記保護パネル部材20を補強する補強部材70を更に備え、この補強部材70は、前記保護パネル部材20の前記孔部20aを貫通し、前記保護パネル部材20の後側に係止される係止片72を有するものである。
【0006】
また、本発明は、前記補強部材70は、前記保護パネル部材20の前面に設けられるリング状の環状装飾部71と、係止爪72aを有する前記係止片72と、を備えたものである。
【0007】
また、本発明は、前記保護パネル部材20の外周を覆う枠体30を更に備え、前記補強部材70の前記係止片72は、前記枠体30に係止される弾性係止片72である
【発明の効果】
【0008】
補強部材が保護パネル部材の前面に当接しているため、保護パネル部材が補強部材によって補強され、経年劣化によって保護パネル部材が変形する虞が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態を示す正面図。
図2】同上実施形態を示す断面図。
図3】同上実施形態を示すカバーパネルの正面図。
図4】同上実施形態を示す警告表示部の拡大正面図及び拡大断面図。
図5】同上実施形態を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。車両用表示装置は、液晶表示パネル(表示パネル)10,カバーパネル(保護パネル部材)20,枠体30,回路基板40,下ケース50,中ケース60,装飾部材(補強部材)70を備えている。
【0011】
液晶表示パネル10は、液晶セル,バックライトユニット等を備えたTFT型カラー液晶モジュールからなるものであり、車両速度等の車両情報を画像にて表示する。液晶表示パネル10は、透光性接着剤15にて接着されており、カバーパネル20の後面に密着されている。カバーパネル20に液晶表示パネル10等の表示パネルを接着することは、オプティカルボンディングと称されることもある。
【0012】
透光性接着剤15は、例えば、無色透明な接着剤であり、厚さは50μm〜1000μmである。透光性接着剤15は、窓部25bを覆うように形成される。透光性接着剤15は、例えば、1.4〜1.55の屈折率を有する。透光性接着剤15は、初期的に液状であり、製造工程の中で硬化される。液状状態では、透光性接着剤15の粘度は、2500〜5000mPa・s程度である。透光性接着剤15は、液状であることが好ましいが、シート状であっても良い。透光性接着剤15は、シリコーン接着剤であることが好ましいが、ウレタン系、アクリル系であっても良い。
【0013】
カバーパネル20は、透光性基材21,低反射層22,遮光層25を有している。カバーパネル20の透光性基材21は、平板形状のアクリル(PMMA)からなるものであり、正面視で矩形になっている。カバーパネル20の低反射層22は、前面保護層22の前面に形成されている。カバーパネル20の低反射層22は、シリコーンやフッ化マグネシウム等の薄膜積層体からなり、光の干渉を利用することにより反射を低減するものである。
【0014】
カバーパネル20の遮光層25は、黒色印刷層からなるものであり、透光性基材21の後面に形成されている。カバーパネル20の遮光層25は、液晶表示パネル10の画像を透視する矩形の窓部25bと、複数の警告表示部25cとを有している。警告表示部25cは、黒色印刷層にて形成された警告マークからなるものである。カバーパネル20には、後述する装飾部材70の弾性係止片72が貫通する3個の孔部20aが形成されている。
【0015】
枠体30は、AES等の樹脂からなるものであり、インサート成型等の方法でカバーパネル20が一体に形成されている。枠体30は、カバーパネル20の側端面を覆うように、カバーパネル20の外周を覆っている。枠体30内の空間には、液晶表示パネル10が収容されている。枠体30は、内側に突出した支持部31を有しており、この支持部31でカバーパネル20を支持している。
【0016】
回路基板40は、ガラスエポキシ樹脂からなる基材に銅箔からなる配線パターンを形成したものであり、発光素子41が搭載されている。回路基板40には、図示しない可撓性配線部材によって液晶表示パネル10が電気的に接続されている。発光素子41は、警告表示部25cの後方に配置されている。下ケース50は、AESやPP等の樹脂からなるものである。下ケース50は、枠体30の後側に固定されている。下ケース50には、放熱用の貫通孔を形成しても良い。
【0017】
中ケース60は、不透明な樹脂(PP等)からなるものであり、この中ケース60の後面側に回路基板40が配置されている。中ケース60は、図示しないフランジ部によって下ケース50に保持されている。中ケース60は、発光素子41に対応する個所に形成された貫通孔61を有している。
【0018】
装飾部材70は、環状装飾部71と、3個の弾性係止片72とを有している。装飾部材70の環状装飾部71は、断面半円形のリング状になっており、カバーパネル20の前面に配設されている。装飾部材70の弾性係止片72は、係止爪72aを有しており、この係止爪72aが枠体30の支持部31に係止されている。装飾部材70の弾性係止片72は、カバーパネル20の孔部20aを貫通している。
【0019】
図5は、車両用表示装置の電気的構成を示すブロック図である。マイコン100は、CPU101,ROM102,RAM103を有している。速度センサ110は、車両速度を検出し、マイコン100に速度データを出力する。マイコン100は、ROM102に格納されている所定のプログラムに基づいて、液晶表示パネル10,発光素子41を駆動する。
【0020】
本実施形態は、画像を表示する液晶表示パネル10と、液晶表示パネル10の前側に設けられたカバーパネル20と、を備え、表示パネル10は透光性接着剤15にてカバーパネル20に接着されている表示装置であって、カバーパネル20の前面に当接し、カバーパネル20を補強する装飾部材70を更に備えたものであり、装飾部材70の環状装飾部71が、カバーパネル20の前面に当接しているため、カバーパネル20が装飾部材70によって補強される。
【0021】
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、液晶表示パネル10は、有機EL(Electro Luminescence)表示パネルであっても良い。また、装飾部材70の弾性係止片72は無くても良く、例えば、カバーパネル20の前面に環状装飾部71を両面粘着テープにて貼着しても良い。また、環状装飾部71は、断面半円形であったが、例えば、断面三角形であっても良い。
【符号の説明】
【0022】
10 液晶表示パネル(表示パネル)
15 透光性接着剤
20 カバーパネル(保護パネル部材)
21 透光性基材
22 低反射層
30 枠体
70 装飾部材(補強部材)
71 環状装飾部
72 弾性係止片
図1
図2
図3
図4
図5