(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6579111
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】半導体集積回路装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/822 20060101AFI20190912BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20190912BHJP
H01L 21/82 20060101ALI20190912BHJP
【FI】
H01L27/04 E
H01L21/82 P
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-555059(P2016-555059)
(86)(22)【出願日】2015年9月29日
(86)【国際出願番号】JP2015004955
(87)【国際公開番号】WO2016063459
(87)【国際公開日】20160428
【審査請求日】2018年8月23日
(31)【優先権主張番号】特願2014-217335(P2014-217335)
(32)【優先日】2014年10月24日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514315159
【氏名又は名称】株式会社ソシオネクスト
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 徹
【審査官】
市川 武宜
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−78354(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/101943(WO,A1)
【文献】
特表2003−526901(JP,A)
【文献】
特開2014−187343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/822
H01L 21/82
H01L 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部回路が配置されたコア領域と、前記コア領域の周囲にあるI/O領域とを有する半導体集積回路装置であって、
前記コア領域に設けられており、当該コア領域に電源電位または接地電位を供給するためのコア電源配線と、
前記I/O領域に配置された複数のI/Oセルと、
複数の外部接続パッドからなり、少なくとも一部が前記コア領域にある第1パッド列と、
それぞれが前記複数のI/Oセルのいずれかと接続された複数の外部接続パッドからなり、前記半導体集積回路装置において前記第1パッド列の外側にある第2パッド列と、
複数の外部接続パッドからなり、前記第1パッド列と前記第2パッド列との間に設けられた第3パッド列とを備え、
前記第1パッド列は、前記コア電源配線と接続されており、電源電位または接地電位が外部から与えられる第1コア電源用パッドを含み、
前記複数のI/Oセルは、少なくとも1つのコア電源用I/Oセルを含み、
前記第2パッド列は、前記第1コア電源用パッドと共通の電源電位または接地電位が外部から与えられ、かつ、前記コア電源用I/Oセルと接続された第2コア電源用パッドを含み、
前記半導体集積回路装置は、
前記第3パッド列におけるパッド間を通り、前記第1コア電源用パッドと前記第2コア電源用パッドとを接続する配線を備えている
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項2】
内部回路が配置されたコア領域と、前記コア領域の周囲にあるI/O領域とを有する半導体集積回路装置であって、
前記コア領域に設けられており、当該コア領域に電源電位または接地電位を供給するためのコア電源配線と、
前記I/O領域に配置された複数のI/Oセルと、
複数の外部接続パッドからなり、少なくとも一部が前記コア領域にある第1パッド列と、
それぞれが前記複数のI/Oセルのいずれかと接続された複数の外部接続パッドからなり、前記半導体集積回路装置において前記第1パッド列の外側にある第2パッド列と、
複数の外部接続パッドからなり、前記第1パッド列と前記第2パッド列との間に設けられた第3パッド列とを備え、
前記第1パッド列は、前記コア電源配線と接続されており、電源電位または接地電位が外部から与えられる第1コア電源用パッドを含み、
前記複数のI/Oセルは、少なくとも1つのコア電源用I/Oセルを含み、
前記第2パッド列は、前記第1コア電源用パッドと共通の電源電位または接地電位が外部から与えられ、かつ、前記コア電源用I/Oセルと接続された第2コア電源用パッドを含み、
前記第3パッド列は、前記第1コア電源用パッドと前記第2コア電源用パッドとに配線で接続された、第3コア電源用パッドを含む
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項3】
請求項2記載の半導体集積回路装置において、
前記第3コア電源用パッドは、前記複数のI/Oセルのいずれかと接続されている
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか1項記載の半導体集積回路装置において、
前記第1パッド列は、前記第1コア電源用パッドを複数個備え、
前記複数の第1コア電源用パッドは、配線によって互いに接続されている
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項5】
請求項4記載の半導体集積回路装置において、
前記複数の第1コア電源用パッドを互いに接続する前記配線は、前記複数の第1コア電源用パッドと同一配線層に、配置されている
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項6】
請求項1〜5のうちいずれか1項記載の半導体集積回路装置において、
前記第2パッド列は、前記半導体集積回路装置における最外列のパッド列である
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1項記載の半導体集積回路装置において、
前記第2パッド列および前記第3パッド列の外部接続パッドは、前記複数のI/Oセルと平面視で重なっている
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項8】
請求項1〜7のうちいずれか1項記載の半導体集積回路装置において、
前記コア電源配線は、メッシュ状に構成されている
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項9】
請求項1〜8のうちいずれか1項記載の半導体集積回路装置において、
前記コア電源用I/Oセルは、ESD保護回路を有する
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コア領域とI/O領域とが形成された半導体集積回路装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の半導体集積回路は、大規模化が進み、入出力信号数が増大している。このため、半導体集積回路が構成される装置、すなわち半導体集積回路装置において、例えばその周囲に、半導体集積回路外部と信号等をやりとりするための外部接続パッドを一重に並べて配置すると、外部接続パッドによって半導体集積回路装置の面積が律束され、面積が増大する場合がある、という問題がある。
【0003】
特許文献1では、パッドを複数列に配置した半導体集積回路装置の構成が開示されている。この構成では、コア領域の電源の供給を行うためのパッドを複数列パッドのうち内側列に設け、これらのパッドをコア電源の電源配線に接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−305822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたようなパッドを複数列に配置した構成により、パッド数の増大によるチップサイズの増加を抑えることができる。ところが特許文献1では、コア電源に関して、パッドが設けられているものの、これに対応する入出力セル(I/Oセル)が設けられていない。このため、電源供給用のI/Oセルに通常設けられているESD(Electrostatic discharge)保護回路がなく、コア電源がESDに対して脆弱になっている。
【0006】
本開示は、半導体集積回路装置について、半導体集積回路の面積の増加を招くことなく、コア電源についてESD保護能力を確保可能な構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様では、内部回路が配置されたコア領域と、前記コア領域の周囲にあるI/O領域とを有する半導体集積回路装置は、前記コア領域に設けられており、当該コア領域に電源電位または接地電位を供給するためのコア電源配線と、前記I/O領域に配置された複数のI/Oセルと、複数の外部接続パッドからなり、少なくとも一部が前記コア領域にある第1パッド列と、それぞれが前記複数のI/Oセルのいずれかと接続された複数の外部接続パッドからなり、前記半導体集積回路装置において前記第1パッド列の外側にある第2パッド列とを備え、前記第1パッド列は、前記コア電源配線と接続されており、電源電位または接地電位が外部から与えられる第1コア電源用パッドを含み、前記複数のI/Oセルは、少なくとも1つのコア電源用I/Oセルを含み、前記第2パッド列は、前記第1コア電源用パッドと共通の電源電位または接地電位が外部から与えられ、かつ、前記コア電源用I/Oセルと接続された第2コア電源用パッドを含む。
【0008】
この態様によると、半導体集積回路装置は、少なくとも一部がコア領域にある第1パッド列と、その外側にある第2パッド列とを備えている。第1パッド列は、コア電源配線と接続されており、電源電位または接地電位が外部から与えられる第1コア電源用パッドを含む。第2パッド列は、第1コア電源用パッドと共通の電源電位または接地電位が外部から与えられ、コア電源用I/Oセルと接続された第2コア電源用パッドを含む。これにより、コア領域に対して十分な電源供給を行うことができるとともに、コア電源に関して、ESD保護能力を高めることができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る半導体集積回路装置によると、半導体集積回路の面積の増加を招くことなく、コア電源についてESD保護能力を確保可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る半導体集積回路装置の全体構成を模式的に示す平面図
【
図2】実施形態に係る半導体集積回路装置のI/O領域周辺の構成例
【
図3】変形例1に係る半導体集積回路装置のI/O領域周辺の構成例
【
図4】変形例2に係る半導体集積回路装置のI/O領域周辺の構成例
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
(実施形態)
図1は実施形態に係る半導体集積回路装置の全体構成を模式的に示す平面図である。
図1に示す半導体集積回路装置1は、内部コア回路が形成されたコア領域2と、コア領域2の周囲に設けられ、インターフェイス回路(I/O回路)が形成されたI/O領域3とを備えている。コア領域2には、当該コア領域2に電源電位または接地電位を供給するためのコア電源配線4が設けられている。コア電源配線4は例えばメッシュ状に構成されている。
図1では図示を簡略化しているが、I/O領域3には、半導体集積回路装置1の周辺部を環状に囲むように、インターフェイス回路を構成する複数のI/Oセル11が配置されている。また
図1では図示を省略しているが、半導体集積回路装置1には、複数の外部接続パッド(以下、適宜、単にパッドという)が配置されている。外部接続パッドは、I/O領域3および、コア領域2の一部に配置されている。
【0013】
図2は本実施形態に係る半導体集積回路装置のI/O領域3周辺の構成例を示す図であり、
図1の部分Xの拡大図に相当する。なお、
図2では、I/Oセルの内部構成や信号配線等については図示を省略している。
図2において、I/O領域3には、図面横方向(半導体集積回路装置1の外辺に沿う方向)に並ぶ複数のI/Oセル11によって、I/Oセル列10が構成されている。そして、半導体集積回路装置1に、複数の外部接続パッド21が配置されており、半導体集積回路装置1の内側から順に、パッド列20A,20B,20Cを構成している。各外部接続パッド21は、半導体集積回路装置1の外部と接続される。
【0014】
第1パッド列としてのパッド列20Aはコア領域2にあり、コア領域2にコア電源(電圧VDD1)を供給するためのコア電源パッド22と、コア領域2に接地電圧VSSを与えるためのコア接地パッド23とを含む。パッド列20Aの各パッド21は、I/Oセル11とは直接接続されていない。コア電源パッド22は電源電圧VDD1を供給するコア電源配線4と直接接続されており、コア接地パッド23は接地電圧VSSを供給するコア電源配線4と直接接続されている。また
図2の構成では、コア電源パッド22同士が配線31によって互いに接続されており、コア接地パッド23同士が配線32によって互いに接続されている。この配線31,32は、パッド21と同じ配線層に形成されているのが、さらなる低抵抗化が図れるので、好ましい。ただし、コア電源パッド22同士、コア接地パッド23同士は互いに接続されていなくてもよい。
【0015】
パッド列20B,20Cの各パッド21は、それぞれ、対応するI/Oセル11と接続されている。第2パッド列としてのパッド列20CはI/O領域3にあり、I/O領域3にI/O電源(電圧VDD2(>VDD1))を供給するためのI/O電源パッド24と、I/O領域3に接地電圧VSSを与えるためのI/O接地パッド25とを備えている。さらに、パッド列20Cは、電圧VDD1が外部から与えられるコア電源パッド26も含んでいる。ここでは、コア接地パッド23およびI/O接地パッド25は、コア電源用とI/O電源用の共通の接地パッドとして機能するものとする。パッド列20B,20Cにおいて、I/O電源パッド24、I/O接地パッド25およびコア電源パッド26以外のパッド21は、主に信号用である。
【0016】
コア電源パッド22およびコア接地パッド23が、本開示における第1コア電源用パッドに相当する。コア電源パッド26およびI/O接地パッド25が、本開示における第2コア電源用パッドに相当する。
【0017】
I/Oセル列10は、VDD2供給用のI/Oセル12、VSS供給用のI/Oセル13、および、VDD1供給用のI/Oセル14を含む。I/O電源パッド24はI/Oセル12に接続されており、I/O接地パッド25はI/Oセル13に接続されており、コア電源パッド26はI/Oセル14に接続されている。これら電源電位や接地電位を供給するためのI/Oセル12,13,14は、それぞれ、MOSトランジスタやダイオード等で構成されるESD保護回路を有している。その他のI/Oセル11は、主に信号用である。
【0018】
図2の構成によると、コア領域2にあるパッド列20Aに、コア電源配線4に接続されるコア電源パッド22およびコア接地パッド23を設けている。これにより、コア領域2に対して十分な電源供給を行うことができる。また、パッド列20Cにも、コア電源と共通の電源電位VDD1を供給するコア電源パッド26、および、コア電源と共通の接地電位VSSを供給するI/O接地パッド25を設けている。コア電源パッド26およびI/O接地パッド25は、ESD保護回路を有しているI/Oセル14,13と接続されているため、これにより、コア電源に関して、ESD保護能力を高めることができる。さらに、半導体集積回路装置1の外部と接続されるボンディングワイヤ等の配線は、外側に設けられたパッド列20Cの方が、コア領域2にあるパッド列20Aと比べて短くなる。このため、I/Oセルと接続されたパッドが外部と接続されるパッケージ配線のインピーダンスが低くなるので、ESD保護機能がより効果的に働く。
【0019】
なお、
図2の構成では、3列のパッド列20A,20B,20Cが配置されているものとしたが、これに限られるものではなく、コア領域2にあるパッド列と、I/Oセルと接続されたパッドからなるパッド列とを含む2列以上のパッド列が配置されていればよい。また、I/Oセルと接続されたコア電源パッドは半導体集積回路装置1の最外列である必要はなく、例えば
図2の構成において、パッド列20Bに含まれていてもかまわない。たただし、最外列にあると、外部と接続するパッケージ配線のインピーダンスがより低くなるので好ましい。
【0020】
また、
図2の構成では、I/Oセルと接続されたコア電源パッド26およびI/O接地パッド25は1個ずつ配置されているが、複数個配置されていてもよい。I/Oセルと接続された電源パッドおよび接地パッドの個数が増えることによって、ESD保護能力がより向上する。また、I/Oセルと接続された電源パッドおよび接地パッドの両方ではなく、いずれか一方のみが配置されていても、コア電源に対するESD保護能力向上の効果は得られる。
【0021】
なお、ここでは、コア接地パッド23およびI/O接地パッド25は、コア電源用とI/O電源用の共通の接地パッドとして機能するものとしたが、コア接地パッド23とI/O接地パッド25とは、電気的に分離されていてもかまわない。
【0022】
また、I/Oセル列10は1列であるものとしたが、これに限られるものではなく、2列以上のI/Oセル列が配置されていてもかまわない。
【0023】
また、I/Oセル列10およびパッド列20A,20B,20Cは、半導体集積回路装置1の周辺部を環状に囲むように設けられているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、半導体集積回路装置1の周辺部の一部に設けられていてもよい。また、本実施形態の構成は、パッド列20A,20B,20Cの全体にわたって適用されている必要はなく、その一部の範囲において適用されていればよい。
【0024】
(変形例1)
図3は変形例1に係る半導体集積回路装置のI/O領域周辺の構成例を示す図である。
図3において、
図2と共通の構成要素については、
図2と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する場合がある。
図3の構成では、第3パッド列としてのパッド列20Bの一部のパッドが省かれており、その部分に、パッド列20Aとパッド列20Cを接続する配線41,42が配置されている。配線41は、パッド列20Aにおけるコア電源パッド22と、パッド列20Cにおけるコア電源パッド26とを接続している。配線42は、パッド列20Aにおけるコア接地パッド23と、パッド列20CにおけるI/O接地パッド25とを接続している。
【0025】
図3の構成により、パッド列20Aにおけるコア電源パッド22と、パッド列20Cにおけるコア電源パッド26とが、低抵抗で接続される。このため、コア電源用I/Oセル14が、コア電源パッド26を介してコア電源パッド22と低抵抗で接続されるので、ESD保護機能がより効果的に働く。また、コア電源パッド26がコア電源パッド22を介してコア電源配線4と低抵抗で接続されるので、コア電源の強化が実現される。同様に、パッド列20Aにおけるコア接地パッド23と、パッド列20CにおけるI/O接地パッド25とが、低抵抗で接続される。このため、I/O接地用I/Oセル13が、I/O接地パッド25を介してコア接地パッド23と低抵抗で接続されるので、ESD保護機能がより効果的に働く。また、I/O接地パッド25がコア接地パッド23を介してコア電源配線4と低抵抗で接続されるので、コア電源の強化が実現される。
【0026】
なお、パッド列20Aにおけるコア電源パッド22とコア接地パッド23のいずれか一方が、パッド列20Cのパッドと接続されていてもよい。また、配線41,42は、パッド21と同じ配線層に形成されているのが好ましい。これにより、コア電源パッド22とコア電源パッド26、および、コア接地パッド23とI/O接地パッド25が、より低抵抗で接続される。
【0027】
(変形例2)
図4は変形例2に係る半導体集積回路装置のI/O領域周辺の構成例を示す図である。
図4において、
図2と共通の構成要素については、
図2と同一の符号を付しており、ここではその詳細な説明を省略する場合がある。
図4の構成では、パッド列20Bが、第3コア電源用パッドとしてのコア電源パッド27を含んでおり、このコア電源パッド27が、パッド列20Aにおけるコア電源パッド22と配線43によって接続されているとともに、パッド列20Cにおけるコア電源パッド26と配線44によって接続されている。また、コア電源パッド27は、対応するコア電源用I/Oセル15に接続されている。
【0028】
図4の構成によると、パッド列20Aにおけるコア電源パッド22に、パッド列20Cにおけるコア電源パッド26およびコア電源用I/Oセル14が、低抵抗で接続されている。さらに、コア電源パッド22に、
パッド列20Bにおけるコア電源パッド27およびコア電源用I/Oセル15が低抵抗で接続されている。このため、変形例1と比べて、ESD保護効果をさらに増大させることができるとともに、コア電源のさらなる強化を実現することができる。
【0029】
なお、コア電源パッド27にI/Oセルが接続されていなくてもかまわない。この場合でも、コア電源パッド27がコア電源パッド22に接続されたことによって、ESD保護効果の増大やコア電源のさらなる強化を実現することができる。また、図示は省略するが、コア接地パッド23に対しても、同様の構造を採用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本開示によると、半導体集積回路装置について、半導体集積回路の面積の増加を招くことなく、コア電源についてESD保護能力を確保可能なので、例えば、入出力信号数が多い大規模LSIの小型化に有用である。
【符号の説明】
【0031】
1 半導体集積回路装置
2 コア領域
3 I/O領域
4 コア電源配線
10 I/Oセル列
11 I/Oセル
14 コア電源用I/Oセル
15 コア電源用I/Oセル
20A パッド列(第1パッド列)
20B パッド列(第3パッド列)
20C パッド列(第2パッド列)
21 外部接続パッド
22 コア電源パッド(第1コア電源用パッド)
23 コア接地パッド(第1コア電源用パッド)
25 I/O接地パッド(第2コア電源用パッド)
26 コア電源パッド(第2コア電源用パッド)
27 コア電源パッド(第3コア電源用パッド)
41,42 配線