特許第6579223号(P6579223)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6579223
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】ラベル発行装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65C 9/46 20060101AFI20190912BHJP
【FI】
   B65C9/46
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-94037(P2018-94037)
(22)【出願日】2018年5月15日
(62)【分割の表示】特願2014-14815(P2014-14815)の分割
【原出願日】2014年1月29日
(65)【公開番号】特開2018-127282(P2018-127282A)
(43)【公開日】2018年8月16日
【審査請求日】2018年5月25日
(31)【優先権主張番号】特願2013-33698(P2013-33698)
(32)【優先日】2013年2月22日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 http://www.teraokaseiko.com/ http://www.teraokaseiko.com/news/event/13_02_08/index.html 掲載年月日:平成25年2月8日 展示会「スーパーマーケット・トレードショー2013」 開催年月日:平成25年2月13日〜平成25年2月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】瀧口 泰吾
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 欣也
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−215041(JP,A)
【文献】 特開2008−213846(JP,A)
【文献】 特開昭61−251977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65C 1/00−11/06
B41J 5/00− 5/52
B41J 21/00−21/18
G09F 1/00− 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルに印字される印字情報及び前記印字情報の印字される態様を示す情報に基づいて前記印字される態様で前記印字情報が描かれた前記ラベルの画像と、陳列される状態での商品の外観を表す画像と、を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部における異なる領域に表示させる制御部
を備えることを特徴とするラベル発行装置。
【請求項2】
商品の外観を表す画像は、前記ラベルが貼られた状態での商品の外観を表す画像である請求項1に記載のラベル発行装置。
【請求項3】
前記制御部は、さらに、印字されたラベルを商品に貼る位置を指示するためのコメントの画像を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる請求項1または2に記載のラベル発行装置。
【請求項4】
コンピュータを、
ラベルに印字される印字情報及び前記印字情報の印字される態様を示す情報に基づいて前記印字される態様で前記印字情報が描かれた前記ラベルの画像と、陳列される状態での商品の外観を表す画像と、を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部における異なる領域に表示させる制御部
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベルを発行するラベル発行装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
オペレータによるキー入力に基づいて、商品の値段(例えば、単価、販売価格)などを予め定められた印字フォーマットでラベルに印字し、当該ラベルを発行するラベルプリンタ(ラベル発行装置)が、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−324320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたラベル発行装置は、ラベルに印字される値段などの印字情報を定めるための画面(以下、「値付け画面」という。)を介して設定された印字情報が、実際にどのようなラベルとして発行されるのかを、オペレータが視覚的に確認することが容易でない。このため、オペレータは、誤った印字情報が印字されたラベルを、ラベル発行装置に発行させてしまうおそれがある。
【0005】
これを避けるには、オペレータは、設定した印字情報が試しに印字されたラベルを1枚だけ発行させて、そのラベルを視覚的に確認することが考えられるが、これでは、ラベルを無駄に発行させてしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、設定された印字情報を、ラベルを無駄に発行することなく、オペレータが視覚的に容易に確認することができるラベル発行装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、ラベルに印字される印字情報及び前記印字情報の印字される態様を示す情報に基づいて前記印字される態様で前記印字情報が描かれた前記ラベルの画像と、商品の外観を表す画像と、を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる制御部を備えることを特徴とするラベル発行装置である。
この構成により、制御部は、前記印字される態様で前記印字情報が描かれた前記ラベルの画像を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる。これにより、ラベル発行装置は、設定された印字情報を、ラベルを無駄に発行することなく、オペレータが視覚的に容易に確認することができる。また、商品の外観を表す画像を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる。これにより、オペレータは、商品の外観を表す画像と、その商品に貼られたラベルの画像とに基づいて、目視で確認することができる。
【0008】
また、本発明の一態様は、商品の外観を表す画像は、前記ラベルが貼られた状態での商品の外観を表す画像であることを特徴とするラベル発行装置である。
これにより、オペレータは、商品に貼り付けるラベルの正しい向き、商品の正しい中身及び盛り付けを、目視で確認することができる。
【0009】
また、本発明の一態様は、前記制御部は、さらに、コメントの画像を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させることを特徴とするラベル発行装置である。
これにより、例えば、印字されたラベルを商品に貼る位置などを指示することができる。
【0010】
また、本発明の一態様は、コンピュータを、ラベルに印字される印字情報及び前記印字情報の印字される態様を示す情報に基づいて前記印字される態様で前記印字情報が描かれた前記ラベルの画像と、商品の外観を表す画像と、を、前記印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる制御部として機能させるプログラムである。
これにより、オペレータは、商品の外観を表す画像と、その商品に貼られたラベルの画像とに基づいて、目視で確認することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、制御部は、印字される態様で印字情報が描かれたラベルの画像を、印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる。これにより、ラベル発行装置は、設定された印字情報を、ラベルを無駄に発行することなく、オペレータが視覚的に容易に確認することができる。また、オペレータは、商品の外観を表す画像と、その商品に貼られたラベルの画像とに基づいて、目視で確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態における、ラベル発行装置の構成例を示すブロック図である。
図2】本発明の第1実施形態における、商品ファイルの例を示す表である。
図3】本発明の第1実施形態における、画像情報対応ファイルの例を示す表である。
図4】本発明の第1実施形態における、フォーマットファイルの例を示す表である。
図5】本発明の第1実施形態における、値付操作キーの配置を設定する画面の表示例を示す図である。
図6】本発明の第1実施形態における、値付け画面の例を示す図である。
図7】本発明の第1実施形態における、ラベル発行装置の動作手順例を示すフローチャートである。
図8】本発明の第2実施形態における、コンソール画像の例を示す図である。
図9】本発明の第2実施形態における、ラベル情報画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1には、ラベル発行装置の構成例が、ブロック図により示されている。ラベル発行装置1は、制御装置100と、はかり2と、印字機構部3と、操作部5とを備える。
【0014】
はかり2は、ロードセル2aを有する。ロードセル2aは、商品の重量を計測し、商品の重量を示す信号を制御装置100に出力する。
印字機構部3は、制御装置100による制御に基づいて、印字情報を所定フォーマットでラベル(媒体)に印字し、印字されたラベルを発行する。ラベルの長さは、印字情報の量(例えば、印字される添加物名の数)に応じて可変でもよい。また、印字情報の量に応じて分割された印字情報は、複数枚のラベルに分けて印字されてもよい。
【0015】
操作部5は、キー操作部7と、タッチパネル9aとを有する。キー操作部7は、オペレータによる操作入力を受け付け、キー操作部7を介した操作入力に応じた信号を、制御装置100に出力する。タッチパネル9aは、オペレータによる操作入力(例えば、印字情報を入力するための操作入力)を受け付け、タッチパネル9aを介した操作入力に応じた信号を、制御装置100に出力する。
【0016】
操作部5は、液晶表示器9b(表示部)を有する。液晶表示器9bは、タッチパネル9aと一体に備えられ、制御装置100による制御に基づいて、画像を表示する。液晶表示器9bの解像度は、例えば、640×480[ドット]である。なお、表示部は、液晶による表示器に限らず、例えば、有機EL(Electro Luminescence)による表示器でもよい。
【0017】
制御装置100は、ラベル発行装置1の各部を制御する。制御装置100は、CPU20(Central Processing Unit)と、ロードセル制御部21と、印字制御部22と、操作制御部24と、表示制御部25と、RAM30(Random Access Memory)と、ROM40(Read Only Memory)とを有する。
【0018】
ROM40は、制御プログラムを予め記憶する。ROM40は、制御装置100の電源が投入され、電力が供給された際、制御プログラムをRAM30に展開する。
【0019】
ロードセル制御部21には、商品の重量を示す信号が、はかり2のロードセル2aから入力される。ロードセル制御部21は、商品の重量を示す信号を、CPU20に転送する。
印字制御部22は、CPU20による制御に基づいて画像処理(例えば、ビットマップ処理)を実行し、印字機構部3を制御する。例えば、印字制御部22は、予め定められたフォーマットファイル(図4を用いて後述する)に基づいて印字情報をラベルに印字するよう、印字機構部3を制御する。なお、印字制御部22には、印字結果を示す信号(例えば、印字の完了を示す信号)が、印字機構部3から入力されてもよい。
【0020】
表示制御部25は、CPU20による制御に基づいて画像処理を実行する。また、表示制御部25は、画像処理結果としての各種の画像(図5及び図6を用いて後述する)を表示するよう、液晶表示器9bを制御する。
【0021】
操作制御部24には、キー操作部7を介した操作入力に応じた信号が、操作部5のキー操作部7から入力される。例えば、操作制御部24は、印字情報を示す信号がキー操作部7から入力された場合、その印字情報を示す信号をCPU20に転送する。操作制御部24には、タッチパネル9aを介した操作入力に応じた信号が、操作部5のタッチパネル9aから入力される。例えば、操作制御部24は、印字情報を示す信号がタッチパネル9aから入力された場合、その印字情報を示す信号をCPU20に転送する。
【0022】
RAM30は、各種の情報を一時記憶する。例えば、RAM30は、ROM40から展開された制御プログラムを一時記憶する。また、例えば、RAM30は、商品ファイルと、フォーマットファイルと、画像情報対応ファイルとを、一時記憶する。
【0023】
図2には、商品ファイルの例が、表により示されている。商品ファイルには、ラベルに印字される印字情報が含まれている。商品ファイルの項目には、一例として、商品番号と、商品名と、単価と、産地と、フォーマット番号と、広告文と、画像情報番号と、コメントとがある。これらの項目は、互いに対応付けられている。なお、商品ファイルの項目には、商品の個体識別番号、商品の添加物名、及び、商品の消費期限が含まれていてもよい。
【0024】
商品ファイルにおいて、商品番号は、商品の識別番号を示す。商品名は、商品の名称を示す。単価は、商品の単価を示す。産地は、商品の産地を示す。フォーマット番号は、印字情報が印字される際に使用される印字用フォーマットの識別番号を示す。広告文は、ラベルに印字される広告文である。この広告文は、商品の値段等が印字されるラベル(値段ラベル)とは別のラベル(広告ラベル)(POP(Point Of Presence)ラベル)に、印字されてもよい。画像情報番号は、商品の外観を表す画像情報の識別番号である。商品ファイルにおけるコメントは、所定の文字列であり、例えば、印字されたラベルを商品に貼る位置などを指示するための文字列(本文)である。
【0025】
図2では、商品番号「012345」と、商品名「牛ロースしゃぶしゃぶ用」と、単価(100[g]あたり)「480」と、産地「北海道産」と、フォーマット番号「1」と、広告文「お買得」と、画像情報番号「1」と、コメント「値段ラベルは右下に貼ってください。広告ラベルは左上に貼ってください。」とが対応付けられている。
【0026】
図3には、画像情報対応ファイルの例が、表により示されている。画像情報対応ファイルの項目には、一例として、画像情報番号と、画像情報とがある。画像情報は、商品の外観を表す画像情報の実体である。これらの項目は、互いに対応付けられている。図3では、画像情報番号「1」には、牛ロースしゃぶしゃぶ用の外観を表す画像情報「AAA」が対応付けられている。また、画像情報番号「2」には、所定の画像情報「BBB」が対応付けられている。
【0027】
図4には、フォーマットファイルの例が、表により示されている。フォーマットファイルは、印字情報の印字される態様(印字用フォーマット)を示す情報を含むファイルである。フォーマットファイルの項目には、一例として、フォーマット番号と、印字項目と、印字位置(X座標)と、印字位置(Y座標)と、印字向き(縦/横)と、フォント(書体)とがある。これらの項目は、互いに対応付けられている。
【0028】
フォーマットファイルにおいて、フォーマット番号は、商品ファイル(図2を参照)におけるフォーマット番号を示す。印字項目は、ラベルに印字される印字情報を含む商品ファイル(図2を参照)の項目を示す。印字位置(X座標)は、ラベルに印字される印字情報の位置のX座標を示す。印字位置(Y座標)は、ラベルに印字される印字情報の位置のY座標を示す。印字向きは、ラベルに印字される印字情報の向き(縦又は横)を示す。フォントは、ラベルに印字される印字情報に使用される書体(例えば、ゴシック体、色反転ゴシック体)を示す。
【0029】
図4では、フォーマット番号「1」と、印字項目「品名」、「加工日」、「消費期限(賞味日)」、「値段」、「広告文」と、印字位置(X座標)と、印字位置(Y座標)と、印字向き(縦/横)と、フォント(書体)とが対応付けられている。また、フォーマット番号「2」と、印字項目「品名」、「値段」、「添加物」と、印字位置(X座標)と、印字位置(Y座標)と、印字向き(縦/横)と、フォント(書体)とが対応付けられている。
【0030】
図1に戻り、制御装置100の構成例の説明を続ける。CPU20は、バスを介して制御装置100の各部と接続されている。CPU20は、RAM30に展開された制御プログラムに基づいて、制御装置100の各部を制御する。また、CPU20は、各種データをRAM30に記憶させる。
【0031】
CPU20は、表示制御部25に画像処理を実行させる。CPU20は、印字される態様(印字用フォーマット)で印字情報が描かれたラベルの画像を、印字情報を定めるための画面(値付け画面)と共に、液晶表示器9b(表示部)にプレビュー表示させる。値付け画面には、ラベルに印字される値段などの印字情報を定める又は表示させるための操作キー(以下、「値付操作キー」という。)が配置される。
【0032】
図5には、値付操作キーの配置を設定する画面の表示例が示されている。この画面は、値付け画面における値付操作キー(ファンクションキー)の配置を定めるための設定画面である。図5では、オペレータにより設定キー200が押下されているため、値付操作キーの配置を定める動作モードで、CPU20が動作しているものとする。この動作モードでは、オペレータは、所定の第1操作(例えば、選択操作など)により、値付操作キーに任意の機能(例えば、プレビュー表示)を割り当てる。また、オペレータは、所定の第2操作(例えば、ドラッグ操作など)により、任意の値付操作キーを値付け画面上で移動させ、値付操作キーの配置を定める。
【0033】
図5では、品番キー、広告文キー、加工日/賞味日キー、産地キー、コメントキー、ラベルプレビューキー210、商品プレビューキー220、及び、コメント本文キー230は、値付操作キーとして、値付け画面に配置されている。例えば、広告文キーを介して操作入力された広告文(文字列)に基づいて、CPU20は、商品ファイルに含まれる広告文を更新する。
【0034】
図6には、値付け画面の例が示されている。値付け画面には、オペレータにより商品ファイルから選択された印字情報が表示される。図6では、商品ファイルにおいて商品コード「012345」に対応付けられた印字情報が、印字される印字情報の一例として選択されている。
【0035】
値付け画面において、ラベルプレビューキー210には、フォーマットファイルに基づいて印字される態様で印字情報が描かれたラベルの画像が、プレビュー表示される。図6では、商品ファイルにおいて商品コード「012345」に対応付けられた商品名「牛ロースしゃぶしゃぶ用」などの印字情報が、フォーマット番号「1」に対応する印字される態様に基づいて印字されたラベルが、プレビュー表示されている。ここで、印字情報の量に応じて分割された印字情報が、複数枚のラベルに分けて印字される場合、ラベルプレビューキー210には、オペレータに選択された複数枚目のラベルの画像が、プレビュー表示されてもよい。この選択された複数枚目のラベルの画像には、例えば、広告文(例えば、「お買得」、「10%引き」)を表す画像が、プレビュー表示されてもよい。また、フォーマット番号「2」に対応する印字される態様に基づいて印字情報が印字される場合、オペレータに選択された複数枚目のラベルの画像には、例えば、添加物の名称を表す画像が、プレビュー表示されてもよい。
【0036】
なお、ラベルプレビューキー210におけるラベルの画像のプレビュー表示は、所定の操作入力に応じて、有効化又は無効化されてもよい。また、値付け画面には、所定の操作入力に応じてラベルの画像をプレビュー表示するための固有の表示領域が、設けられてもよい。例えば、CPU20は、1枚目のラベルの画像のプレビュー表示の所定位置(例えば、ラベルプレビューキー210、当該キーの欄外)がタッチされた場合、2枚目のラベルの画像のプレビュー表示に切り替えさせてもよい。また、例えば、CPU20は、スクロールバーを介した操作入力に応じて、第1のラベルの画像のプレビュー表示の下側に、2枚目のラベルの画像のプレビュー表示が続けて表示されるようにしてもよい。
【0037】
商品プレビューキー220には、商品の外観を表す画像が表示される。ここで、商品の外観を表す画像は、ラベルが貼られた状態での商品の外観を表す画像でもよい。CPU20は、オペレータにより選択された印字情報の画像情報番号を、商品ファイルから取得する。また、CPU20は、取得した画像情報に対応付けられた画像情報を、画像情報対応ファイルから取得する。図6では、商品ファイルにおいて商品コード「012345」に対応付けられた画像情報番号「1」が、画像情報対応ファイルにおいて画像情報「AAA」に対応付けられているので、「牛ロースしゃぶしゃぶ用」の外観を表す画像が、商品プレビューキー220に表示されている。これにより、オペレータは、商品ファイルから選択された印字情報が正しいか否かを、商品の外観を表す画像と、その商品に貼られたラベルの画像とに基づいて、目視で確認することができる。つまり、オペレータは、商品に貼り付けるラベルの正しい向き、商品の正しい中身及び盛り付けを、目視で確認することができる。
【0038】
なお、商品プレビューキー220における商品の外観の画像のプレビュー表示は、所定の操作入力に応じて、有効化又は無効化されてもよい。また、値付け画面には、所定の操作入力に応じて商品の外観の画像をプレビュー表示するための固有の表示領域が、設けられてもよい。
【0039】
コメント本文キー230には、商品ファイルに含まれるコメント(本文)が表示される。図6では、商品ファイルにおいて商品コード「012345」に対応付けられたコメント「値段ラベルは右下に貼ってください。広告ラベルは左上に貼ってください。」が、コメント本文キー230に表示されている。
【0040】
なお、コメント本文キー230におけるコメント(本文)の表示は、コメントキーを介した操作入力に応じて、有効化又は無効化されてもよい。また、値付け画面には、所定の操作入力に応じてコメント(本文)を表示するための固有の表示領域が、設けられてもよい。
【0041】
値付け画面が表示されている場合、タッチパネル9a又はキー操作部7を介してオペレータが操作入力することにより、CPU20には、印字情報を示す信号が、操作制御部24から入力される。CPU20は、商品ファイルを更新するか否かを、印字情報を示す信号に基づいて判定する。例えば、受信した当該信号が示す印字情報が、商品ファイルに含まれる印字情報と異なる場合、CPU20は、商品ファイルを更新すると判定する。CPU20は、商品ファイルを更新すると判定した場合、印字情報を示す信号に基づいて、商品ファイルを更新する。
【0042】
例えば、CPU20は、印字情報を示す信号に基づいて、産地「北海道産」を「沖縄産」に更新する場合、産地「北海道産」の代わりに産地「沖縄産」を表す文字画像を含むラベルの画像を、ラベルプレビューキー210にプレビュー表示させる。商品コード、重量あたりの単価、又は、重量に応じて変わらない値段(定貫時の値段)を更新する場合も同様である。
【0043】
また、例えば、CPU20は、印字情報(例えば、添加物名)が更新されたことにより、印字情報の量が更新された場合、その印字情報の量に応じて、ラベルの画像の長さを更新してもよい。また、例えば、印字情報が数行に亘りラベルに印字される場合などに、ラベルの画像をラベルプレビューキー210に一度にはプレビュー表示しきれない場合、CPU20は、ラベルプレビューキー210にスクロールバーを表示させ、そのスクロールバーを介した操作入力に応じて、ラベルの画像をスクロールさせてもよい。また、例えば、CPU20は、ラベルプレビューキー210に対するスワイプ動作に応じたピンチイン又はピンチアウト操作に基づいて、ラベルの画像を拡大又は縮小させてもよい。また、例えば、CPU20は、虫眼鏡を表すアイコン画像をラベルプレビューキー210に表示させ、このアイコン画像を介した操作入力に基づいて、ラベルの画像を拡大又は縮小させてもよい。
【0044】
CPU20は、はかり2(図1を参照)に商品が載せられることで得られた当該商品の重量(正味量)が更新された場合、ラベルの画像における商品の重量を表す画像を更新しなくてもよい。商品の重量と単価とにより定まる値段についても同様である。はかり2に商品が載せられることで得られた当該商品の重量は、目まぐるしく更新される可能性があるため、ラベルの画像における商品の重量を表す画像を同様に更新するのは、画像処理の負荷が過剰となり、現実的でないためである。画像処理の負荷を過剰にさせないために、重量の計測が安定した段階で商品の重量を表示させるようにしたとしても、重量の計測が安定するまで、オペレータが次の操作を待たなければならないので、ラベル発行装置1は、操作性が悪くなってしまう。
【0045】
CPU20は、計量して単価が決まる場合、又は、重量に応じて値段が決まる場合、所定の動作モード(例えば、自動モード、手動モード)に応じて動作を切り替えてもよい。例えば、自動モードでは、CPU20は、オペレータがはかり2に商品を載せ、計量が安定した場合に、ラベルの画像を更新せずに、印字機構部3からラベルを発行させる。
【0046】
一方、手動モードでは、CPU20は、オペレータがはかり2に商品を載せ、計量が安定した場合でもオペレータが所定の操作(例えば、「発行」キーを押す)までは、ラベルを発行させない。CPU20は、ラベルの画像を更新し、商品の重量及び単価に基づいて算出される価格を示す情報を、ラベルの画像を表示させる。また、CPU20は、ラベルの画像の下に表示された更新日時を更新する。
【0047】
手動モードは、例えば、肉屋の台はかりのように、商品を徐々に積み増していくような場合に使用されるモードである。つまり、手動モードでは、積み増して所望の重さになった場合に、オペレータはラベルを発行させる。よって、手動モードは、負荷によって発行処理が遅くなることによるデメリットをあまり受けない動作モードである。オペレータは、積み増した商品の重量と価格とまで明示されたラベルの画像を目視してから、ラベルを発行させることができる。これにより、オペレータは、より正確なラベルを発行させることができる。
【0048】
図6では、商品の重量(正味量)は、はかり2に商品が載せられることで得られた当該商品の重量が更新されたとしても、一定値0と表示されている。この場合でも、得られた当該商品の重量は、値付け画面における重量表示欄では、刻々と変動する値が表示されている。同様に、得られた当該商品の重量と単価とによる定まる値段も、値付け画面における値段表示欄では、刻々と変動する値が表示されている。オペレータは、これらの変動する数値と、商品の重量が一定値0と表示されているラベルのプレビュー表示と、を同時に見ることができるので、得られた当該商品の重量と、印字情報とを容易に確認することができる。
【0049】
また、ラベルの画像に表示されている値が一定値であることを明示するため、CPU20は、表示制御部25を制御することにより、ラベルの画像における他の画像とは異なる態様(例えば、異なる色、異なるフォント、点滅表示)で、一定値を表す画像を、プレビュー表示させてもよい。
【0050】
また、更新された印字情報を明示するため、CPU20は、表示制御部25を制御することにより、ラベルの画像における他の画像とは異なる態様(例えば、異なる色、異なるフォント、点滅表示)で、更新された印字情報を表す画像を、プレビュー表示させてもよい。例えば、商品ファイルに含まれる印字情報「産地」が更新され、さらに「単価」が更新された場合、CPU20は、印字情報「産地」及び「単価」を、ラベルの画像における他の画像とは異なる態様で、プレビュー表示させてもよい。
【0051】
また、直近に更新された印字情報を明示するため、CPU20は、表示制御部25を制御することにより、ラベルの画像における他の画像とは異なる態様(例えば、異なる色、異なるフォント、点滅表示)で、直近に更新された印字情報を表す画像を、プレビュー表示させてもよい。例えば、商品ファイルに含まれる印字情報「産地」が更新され、さらに「単価」が更新された場合、CPU20は、印字情報「産地」の更新についてはオペレータにより確認されたものとみなして、直近に更新された印字情報「単価」のみ、ラベルの画像における他の画像とは異なる態様で、プレビュー表示させてもよい。
【0052】
これらのように、ラベルの画像における他の画像とは異なる態様で、印字情報を表す画像をプレビュー表示させた場合、CPU20は、他の画像とは異なる態様でプレビュー表示させてから、予め定められた時間(例えば、10秒)が経過した場合、印字情報を表す画像の態様を、他の画像と同じ態様に戻してもよい。また、CPU20は、所定の操作入力を受け付けた場合、印字情報を表す画像の態様を、他の画像と同じ態様に戻してもよい。また、CPU20は、ラベルが印字機構部3から発行された場合、印字情報を表す画像の態様を、他の画像と同じ態様に戻してもよい。また、CPU20は、商品ファイルにおいて他の商品コードに対応付けられた印字情報が、印字される印字情報として選択された場合、印字情報を表す画像の態様を、他の画像と同じ態様に戻してもよい。
【0053】
次に、ラベル発行装置の動作手順例を説明する。
図7は、ラベル発行装置の動作手順例を示すフローチャートである。
(ステップS1)CPU20は、値付け画面(図6を参照)を液晶表示器9bに表示させる。
(ステップS2)CPU20は、印字情報を含む商品ファイル(図2を参照)を、RAM30から取得する。
【0054】
(ステップS3)CPU20は、操作制御部24から入力された印字情報を示す信号に基づいて、商品ファイルを更新したか否かを判定する。商品ファイルを更新した場合(ステップS3:Yes)、CPU20は、ステップS4に処理を進める。一方、商品ファイルを更新していない場合(ステップS3:No)、CPU20は、ステップS6に処理を進める。
【0055】
(ステップS4)CPU20は、印字情報の印字される態様を示すフォーマットファイルを、RAM30から取得する。
(ステップS5)CPU20は、商品ファイル及びフォーマットファイルに基づいて、印字される態様で印字情報が描かれたラベルの画像を、印字情報を定めるための値付け画面と共に、液晶表示器9bのラベルプレビューキー210に表示させる。
【0056】
(ステップS6)CPU20は、タッチパネル9aを介した操作入力により終了指示を受け付けたか否かを判定する。終了指示を受け付けた場合(ステップS6:Yes)、CPU20は、CPU20は、処理を終了させる。一方、終了指示を受け付けていない場合(ステップS6:No)、CPU20は、ステップS2に処理を戻す。
【0057】
以上のように、ラベル発行装置1は、ラベルに印字される印字情報(商品ファイル)、及び、印字情報の印字される態様を示す情報(フォーマットファイル)に基づいて、印字される態様で印字情報が描かれた前記ラベルの画像を、印字情報を定めるための画面(値付け画面)と共に表示部(ラベルプレビューキー210)に表示させるCPU20を備える。
【0058】
この構成により、制御部は、印字される態様で印字情報が描かれたラベルの画像を、印字情報を定めるための画面と共に表示部に表示させる。これにより、ラベル発行装置は、設定された印字情報を、ラベルを無駄に発行することなく、オペレータが視覚的に容易に確認することができる。また、ラベル発行装置は、ラベルに印字される印字情報を定める際に、印字される態様で印字情報が描かれたラベルの画像を表示するプレビュー画面を表示させるための特別な操作が不要である。
【0059】
また、CPU20は、印字情報(商品ファイル)が更新された際、ラベルの画像を更新してもよい。
この構成により、ラベルの画像は、印字情報が更新された際、再描画されて更新される。これにより、オペレータは、印字情報の現在の内容と同じ内容のラベルの画像を見ることができ、印字ミスを防ぐことができる。
【0060】
また、CPU20は、ラベルの画像を更新せずにラベルを発行させる動作モードと、商品の重量及び価格を示すラベルの画像を更新してからラベルを発行させる動作モードと、を有してもよい。
【0061】
[第2実施形態]
第2実施形態では、ラベル発行装置1は、ラベルプレビューキー210に対してオペレータが行った操作(タッチ、クリック又はタップ等)に応じて、所定の処理を実行する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
【0062】
オペレータが、図6に示すラベルプレビューキー210に対して行う操作は、例えば、長押し、タッチ(シングルタッチ又はダブルタッチ)、クリック(シングルクリック又はダブルクリック)、又は、タップ(シングルタップ又はダブルタップ)である。なお、オペレータが行うこれらの操作は一例であり、どのような操作でもよく、いずれかの操作に限定されるものではない。また、これらの操作は入れ替わってもよい。また、これらの操作は組み合わされてもよい。
【0063】
CPU20は、図6に示すラベルプレビューキー210に対してオペレータが行った操作に応じて、各種画像(例えば、コンソール画像、ラベル情報画像)を液晶表示器9bに表示させる。CPU20は、ラベルプレビューキー210などに各種画像を重畳して、重畳した各種画像を液晶表示器9bに表示してもよい。
【0064】
タッチパネル9aは、図6に示すラベルプレビューキー210に対してオペレータがシングルクリックの操作を行った場合、そのシングルクリックの操作を検出する。この場合、CPU20は、操作可能なコンソール画像をラベルプレビューキー210に重畳して、重畳したコンソール画像を液晶表示器9bに表示させる。コンソール画像とは、チェックラベルをテスト発行するための操作可能な画像である。チェックラベルとは、印字内容をチェックするための確認用ラベルである。チェックラベルは、印字実績に反映されない。また、チェックラベルは、所定の台帳に貼り付けられてもよい。
【0065】
図8は、コンソール画像の例を示す図である。コンソール画像300には、例えば、文字列「チェックラベル(改行)印字内容の確認用ラベルを発行します」と、文字列「本ラベルは印字内容のチェック用としてご利用ください」と、文字列「注意:商品ラベルとして使用できません」と、文字列「[はい]:発行する(空白)[いいえ]:中止する」とが表示される。文字列「はい」が表示された領域と、文字列「いいえ」が表示された領域とには、操作キーがそれぞれ割り当てられる。
【0066】
タッチパネル9aは、図6に示すラベルプレビューキー210に対してオペレータが長押しの操作を行った場合、その長押しの操作を検出する。この場合、CPU20は、長押しの操作を検出するごとに、ラベルプレビューキー210(ラベル印字イメージ)の縮小表示(全体表示)と拡大表示とを切り替えて、ラベルプレビューキー210を液晶表示器9bに表示させる。
【0067】
これにより、CPU20は、ラベル印字イメージが大きくて液晶表示器9bに表示しきれない場合でも、長押しの操作を検出した際に、ラベル印字イメージを縮小表示(全体表示)し、次に長押しの操作を検出した際には、ラベル印字イメージの拡大表示することができる。なお、CPU20は、長押しの操作を検出した際に、ラベル印字イメージを拡大表示し、次に長押しの操作を検出した際には、ラベル印字イメージを縮小表示してもよい。
【0068】
タッチパネル9aは、図6に示すラベルプレビューキー210に対してオペレータがダブルクリックの操作を行った場合、そのダブルクリックの操作を検出する。この場合、CPU20は、ラベル情報画像をラベルプレビューキー210に重畳して、重畳したコンソール画像を液晶表示器9bに表示させる。ラベル情報は、CPU20が実行するプログラムで使用されるラベル自体に関する詳細情報(ラベルのプロパティ情報)である、ラベル情報画像とは、ラベル情報を表示するための画像である。
【0069】
なお、ラベル情報画像は、半透明でもよい。ラベル情報画像が半透明である場合、オペレータは、ラベル情報画像を透過した下地の画像(例えば、ラベルプレビューキー210)を見ることができる。
【0070】
図9は、ラベル情報画像の例を示す図である。ラベル情報画像400には、ラベル情報(ラベルのプロパティ情報)の一例として、フォーマット番号「000001」と、フォーマット名「惣菜(17行306文字)」と、サイズ「44×46」ラベラータイプ「ライナーレスラベラー」と、ギャップ「0」と、間隔「ラベル長さ自動計算」と、バックフィード「あり」と、バックフィード長「10」とが表示されている。フォーマット番号は、印字される態様を示す情報に付与された番号である。
【0071】
ラベル情報画像400には、ラベル情報以外の情報が表示されてもよい。ラベル情報以外の情報は、例えば、ラベルの貼付条件を示す情報、ラベルが貼付される商品の包装条件を示す情報である。ラベル情報画像400には、ラベル情報以外の情報の一例として、角度「0度」と、ラベル折り返しY座標「0」と、ラベル用途「標準ラベル」とが表示されている。
【0072】
ラベル折り返しY座標は、わざと商品からはみ出すようにラベルを貼付け可能とするための値を示す。例えば、ラベル折り返しY座標は、カギカッコ記号のように折り返して、商品の見栄えを良くするために設定する値である。また、例えば、ラベル折り返しY座標は、封の役目をさせるために設定する値である。CPU20は、ラベル折り返しY座標を示す破線を、ラベル情報画像400に重畳して表示させてもよい。ラベル折り返しY座標を示す破線は、ラベル情報画像400において、例えば、店名が記載されている領域を示す位置に重畳されてもよい。
【0073】
ラベル用途「標準ラベル」は、商品に貼り付けるためのラベルであることを示す貼付条件情報である。なお、ラベル用途「棚札用ラベル」(不図示)は、値札代わりに商品棚に貼り付けるためのラベルであることを示す貼付条件情報である。
【0074】
CPU20は、オペレータがラベル情報画像400をタッチした場合、設定変更画面を液晶表示器9bに表示させてもよい。CPU20は、オペレータが設定変更画面を見ながらキー操作部7又はタッチパネル9aを介して設定したラベル情報等を、受け付けてもよい。
【0075】
オペレータは、ラベル情報画像400に表示されている数値を設定する場合、キー操作部7又はタッチパネル9aを介して、RAM30等に数値を記憶(置数)させる。さらに、オペレータは、ラベル情報画像400をタッチすることにより、RAM30等に記憶された数値で、ラベル情報画像400に表示されている数値を更新してもよい。
【0076】
CPU20は、印字情報を定めるための画面に、商品の重量を示す情報を表示させてもよい。
液晶表示器9bに表示されたラベル情報画像400に対してオペレータが行った操作(例えば、タッチ、クリック又はタップ等)を受け付ける操作部(例えば、タッチパネル9a)を有してもよい。CPU20は、操作部が受け付けた操作に応じて、所定の処理を実行してもよい。
【0077】
CPU20は、所定の処理として、例えば、ラベルのプロパティ情報、ラベルの貼付条件を示す情報、又は、ラベルが貼付される商品の包装条件を示す情報を、表示部に表示してもよい。
CPU20は、例えば、タッチパネル9aが受け付けた操作に応じて、ラベルのプロパティ情報、ラベルの貼付条件を示す情報、又は、ラベルが貼付される商品の包装条件を示す情報を更新してもよい。
【0078】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0079】
なお、上記に説明したラベル発行装置を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、実行処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0080】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0081】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0082】
上記の実施形態で示したラベル発行装置1に関し、以下の付記を開示する。
【0083】
(付記1)ラベル発行装置1のCPU20は、前記印字情報(商品ファイル)が更新された場合、更新された前記印字情報と、更新されていない前記印字情報とを、前記ラベルの画像において区別可能な態様で表示させてもよい。
これにより、オペレータ(作業者)は、更新された箇所を、視覚的に容易に把握することができる。また、オペレータは、前記印字情報の内容を確実に更新することができる。
【0084】
(付記2)ラベル発行装置1のCPU20は、所定の条件に応じて更新する印字情報の項目と、更新しない印字情報の項目と、が描かれたラベルの画像をプレビュー表示してもよい。
【0085】
(付記3)ラベル発行装置1のCPU20は、前記印字情報のうち商品の重量に応じて定まる情報を、更新せずに、前記ラベルの画像において表示させてもよい。
これにより、CPU20は、商品の重量に応じて定まる情報を更新して表示させるための処理が不要となる。
【0086】
(付記4)また、ラベル発行装置1のCPU20は、印字に必要な時間に応じて定まる情報を、更新せずに、前記ラベルの画像において表示させてもよい。
これにより、CPU20は、印字に必要な時間に応じて定まる情報を更新して表示させるための処理が不要となる。
【0087】
(付記5)ラベル発行装置1は、印字機構部3を備える。ラベル発行装置1のCPU20は、前記印字情報の量に応じて前記ラベルの長さを可変させて、印字機構部3から前記ラベルを発行させる。ラベル発行装置1のCPU20は、前記ラベルの長さに応じて、前記ラベルの画像の長さを変更させ、長さが変更された前記ラベルの画像を、印字機構部3に印字させてもよい。
この構成により、CPU20は、可変長ラベルの長さが変更された場合、可変長ラベルの長さに応じて、ラベルの画像の長さを変更させる。これにより、オペレータは、入力した前記印字情報の内容と同じ内容が印字された可変長ラベルの画像を、見ることができる。オペレータは、印字ミスを防ぐことができる。ここで、可変長ラベルには、台紙レスラベルが使われてもよい。
【0088】
(付記6)ラベル発行装置1のタッチパネル9aは、ラベルプレビューキー210に対してオペレータが操作を行った場合、その操作を検出する。ラベル発行装置1のCPU20は、ラベルプレビューキー210に対してオペレータが行った操作に応じて、所定の処理を実行する。所定の処理とは、例えば、チェックラベルを発行させる処理、ラベル印字イメージの表示拡大率を変更する処理、又は、ラベル自体に関する詳細情報を表示させる処理である。
これにより、チェックラベルは、台帳に貼り付け可能となる。CPU20は、ラベル印字イメージが大きい場合でも、ラベル印字イメージを適切に表示させることができる。オペレータは、ラベル自体に関する詳細情報を、容易に確認することができる。
【符号の説明】
【0090】
1…ラベル発行装置、2…はかり、2a…ロードセル、3…印字機構部、5…操作部、7…キー操作部、9a…タッチパネル、9b…液晶表示器(表示部)、20…CPU(制御部)、21…ロードセル制御部、22…印字制御部、30…RAM、24…操作制御部、25…表示制御部、40…ROM、100…制御装置、200…設定キー、210…ラベルプレビューキー、220…商品プレビューキー、230…コメント本文キー、300…コンソール画像、400…ラベル情報画像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9