(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
一実施形態に係る表示装置の梱包構造を、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下に説明する例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0013】
また、以下の説明において、「上側」、「下側」、「左側」、「右側」、「前側」、および、「後側」は、
図1に示すように表示装置100の通常の使用状態における姿勢を基準として、表示パネル110を正面から見た場合の方向として規定される。また、
図4〜
図9の説明において、符号が付された表示装置100の構成要素は、
図1および
図2の表示装置100の構成要素を示す。
【0014】
図1に示すように、表示装置100は、薄型の表示装置であり、例えばデジタルサイネージのため、複数の表示装置100が上下左右に連結されることにより構成されたビデオウォールに用いられる。
【0015】
表示装置100は、平面型の表示パネル110と、表示パネル110を収容する樹脂成形品などからなる外装ケース120とを備える。表示装置100は、左右方向が長手方向となり、上下方向が短手方向となる長方形に形成されている。
【0016】
外装ケース120は、表示パネル110の画像表示領域に対応するように開口部122が形成されたフロントキャビネット121を備える。フロントキャビネット121は、表示パネル110の外周縁の前面側を覆う額縁を有する。
【0017】
また
図2に示すように、外装ケース120は、フロントキャビネット121(
図1参照)と組み合わせられ、表示パネル110の後側を覆うバックキャビネット123を備える。バックキャビネット123には、表示パネル110に画像を表示するための駆動回路やバックライト装置等(ともに図示略)が収容される収容部分124が形成されている。バックキャビネット123において収容部分124よりも下側の部分には、駆動回路やバックライト装置に電気的に接続する配線(図示略)が接続される配線口(図示略)が形成されている。
【0018】
図3に示すように、表示装置100の梱包構造として、表示装置100が包装袋(図示略)により覆われた後、段ボールからなる梱包箱90に収容される。このとき、表示装置100を操作する操作装置、表示装置100に接続されるケーブル、取扱説明書等が収容されたアクセサリーボックス92も梱包箱90に収容される。
【0019】
また、表示装置100が梱包箱90に収容される際、表示装置100の下側には、3個の緩衝材である左端緩衝材10、右端緩衝材20、および、中央緩衝材30が取り付けられる。また、表示装置100の上側には、3個の緩衝材である左端緩衝材40、右端緩衝材50、および、中央緩衝材60が取り付けられる。中央緩衝材60には、アクセサリーボックス92が載置される。各緩衝材10,20,30,40,50,60は、例えば発泡ポリスチレン(EPS)や発泡ポリプロピレン(EPP)やピオセラン(PIOCELAN:登録商標、積水化成品工業株式会社)などの発泡樹脂を用いた成形品として構成されている。
【0020】
また、表示装置100の前側には、梱包箱90内に表示装置100とともに収容された状態において、枠状からなる支持枠70が梱包箱90と表示パネル110との間に配置される。支持枠70は、表示装置100の表示パネル110の面方向と平行するように配置される。支持枠70の下側の枠体74には、下側の各緩衝材10,20,30が取り付けられ、支持枠70の上側の枠体74には、上側の各緩衝材40,50,60が取り付けられる。このため、支持枠70は、下側の各緩衝材10,20,30と上側の各緩衝材40,50,60とにより上下方向に挟み込まれる。
【0021】
支持枠70は、左右方向において分割された第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bにより構成されている。第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bは、例えば発泡ポリスチレン(EPS)や発泡ポリプロピレン(EPP)やピオセラン(PIOCELAN:登録商標、積水化成品工業株式会社)などの発泡樹脂を用いた成形品として構成されている。なお、第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bは、発泡樹脂のうち、ピオセランにより形成されることが好ましい。
【0022】
以上のように、表示装置100の梱包構造は、次の構成を有する。すなわち、表示装置100の梱包構造は、左端緩衝材として、支持枠70の下側の枠体74および表示装置100の下端部を支持する下側の左端緩衝材10と、支持枠70の上側の枠体74および表示装置100の上端部を支持する上側の左端緩衝材40とを有する。また表示装置100の梱包構造は、右端緩衝材として、支持枠70の下側の枠体74および表示装置100の下端部を支持する下側の右端緩衝材20と、支持枠70の上側の枠体74および表示装置100の上端部を支持する上側の右端緩衝材50とを有する。また表示装置100の梱包構造は、中央緩衝材として、支持枠70の下側の枠体74および表示装置100の下端部を支持する下側の中央緩衝材30と、支持枠70の上側の枠体74および表示装置100の上端部を支持する上側の中央緩衝材60とを有する。
【0023】
また、表示装置100の下端部には、緩衝板材80が取り付けられている。緩衝板材80は、表示装置100を側面から見てL字状に形成され、外装ケース120の下端の前面および下面を左右方向の全体にわたり覆う。緩衝板材80は、例えば圧縮紙により形成されている。緩衝板材80は、表示装置100を覆う包装袋(図示略)に例えばテープ(図示略)により貼り付けられている。
【0024】
そして、各緩衝材10,20,30および緩衝板材80が取り付けられた表示装置100は、梱包箱90の一部を構成する段ボールからなる下側支持箱91にさらに挿入される。これにより、左端緩衝材10および右端緩衝材20の左右方向の位置が決められる。
【0025】
図4に示すように、第1の支持枠70Aは、上下方向が長手方向となり、左右方向が短手方向となる長方形により形成されている。第1の支持枠70Aには、前後方向に開口する開口部71が形成されている。第1の支持枠70Aにおいて表示パネル110と前後方向に対向する第1の面72Aは、左右方向および上下方向に平行する平面として形成されている。第1の支持枠70Aを正面から見て、第1の支持枠70Aの角部である四隅には、面取りされた曲面73が形成されている。第1の支持枠70Aを構成する各枠体74において、上下方向に延びる枠体74の幅寸法W1は、左右方向に延びる枠体74の幅寸法W2よりも小さい。
【0026】
図5に示すように、第1の支持枠70Aにおける表示パネル110が配置される側の面である第1の面72A(
図4参照)とは反対側となる第2の面72Bには、突起部75A,75B,75C,75Dが形成されている。突起部75A,75B,75C,75Dは、第2の面72Bから前側に向けて突出している。すなわち、突起部75A,75B,75C,75Dは、第2の面72Bから表示パネル110とは反対側に延びている。上下方向および左右方向に隣り合う突起部75A,75B,75C,75Dは、互いに対称となるように第1の支持枠70Aに形成されている。
【0027】
突起部75A,75B,75C,75Dは、第1の支持枠70Aの各枠体74が連結される角部のそれぞれに形成されている。
図6に示すように、枠体74における突起部75A,75B,75C,75Dからの上下方向の突出距離と、枠体74における突起部75A,75B,75C,75Dからの左右方向の突出距離とは互いに等しい。なお、以下の説明において、枠体74における突起部75A,75B,75C,75Dからの突出距離を「突出距離DP」とする。
【0028】
突起部75A,75B,75C,75Dは、左右方向に沿って延びる水平部76、水平部76の左右方向の端部から上下方向に沿って延びる垂直部77、および、水平部76と垂直部77とを連結する案内部78を有する。
【0029】
図6に示すように、第2の支持枠70Bは、第1の支持枠70Aと同一形状に形成されている。すなわち、第2の支持枠70Bは、第1の支持枠70Aと同じ金型により成形されている。
【0030】
第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bは、左右方向に沿って並べられる。第1の支持枠70Aの各枠体74のうちの第2の支持枠70B側の枠体(以下、「中央枠体74A」)は、第2の支持枠70Bの各枠体74のうちの第1の支持枠70A側の枠体(以下、「中央枠体74B」)と左右方向において隣接して配置されている。そして、中央枠体74Aおよび中央枠体74Bにより、支持枠70の中央桟74Cが構成されている。このため、中央桟74Cは、支持枠70の左右方向の中央において上下方向に延びている。すなわち、支持枠70は、表示パネル110における左右方向の中央および上下方向の中央の少なくとも一方に接触可能に支持する中央桟74Cを有する。中央桟74Cは、第1の支持枠70Aにおける第2の支持枠70B側の枠体(中央枠体74A)と第2の支持枠70Bにおける第1の支持枠70A側の枠体(中央枠体74B)とが互いに隣接して配置されることにより構成される。
【0031】
中央桟74Cの幅寸法WAは、支持枠70の他の枠体74の幅寸法W1,W2よりも大きい。本実施形態では、中央桟74Cの幅寸法WAは、上下方向に延びる枠体74の幅寸法W1の2倍となる。すなわち、
図6に示すように、中央桟74Cの幅方向の最大寸法は、第1の支持枠70Aの残りの枠体74の幅方向の最大寸法および第2の支持枠70Bの残りの枠体74の幅方向の最大寸法よりも大きい。
【0032】
第1の支持枠70Aにおいて第2の支持枠70B側かつ上側の突起部75Aと、第2の支持枠70Bにおいて第1の支持枠70A側かつ上側の突起部75Cとは、上下方向において同じ位置に配置され、かつ左右方向において空隙Gを置いて配置されている。このため、第1の支持枠70Aの突起部75Aおよび第2の支持枠70Bの突起部75Cは、突起部75Aと突起部75Cとの間に形成される空隙Gにより、係合凹部79Aを構成している。
【0033】
また、第1の支持枠70Aにおいて第2の支持枠70B側かつ下側の突起部75Bと、第2の支持枠70Bにおいて第1の支持枠70A側かつ下側の突起部75Dとは上下方向において同じ位置に配置され、かつ左右方向において空隙Gを置いて配置されている。このため、第1の支持枠70Aの突起部75Bおよび第2の支持枠70Bの突起部75Dは、突起部75Bと突起部75Dとの間に形成される空隙Gにより、係合凹部79Bを構成している。
図6に示すとおり、中央桟74Cの一部である中央枠体74A側に位置する突起部75A,75Bは、中央桟74Cの上下方向の中間部よりも上側の部分および下側の部分に位置し、中央桟74Cの上下方向の中間部に位置していない。また中央桟74Cの一部である中央枠体74B側に位置する突起部75C,75Dは、中央桟74Cの上下方向の中間部よりも上側の部分および下側の部分に位置し、中央桟74Cの上下方向の中間部に位置していない。
【0034】
図7に示すように、第1の支持枠70Aの下端部および第2の支持枠70Bの下端部は、左端緩衝材10、右端緩衝材20、および、中央緩衝材30に挿入される。
左端緩衝材10には、第1の支持枠70Aの左端部および表示装置100の左端部を下側および左側から支持する支持部11が形成されている。支持部11は、第1の支持枠70Aおよび表示装置100を下側から支持する第1支持壁12と、第1の支持枠70Aおよび表示装置100を左側から支持する第2支持壁13と、表示装置100を後側から支持する2個の第3支持壁14とを備える。第1支持壁12は、左右方向に沿って延びる2つの支持面12Aが形成されている。第2支持壁13は、支持面12Aの左縁から上側に延びる壁である。各第3支持壁14は、支持面12Aの後縁から上側に延びる壁である。2個の第3支持壁14は、左右方向に間隔を置いて形成されている。
【0035】
支持部11には、第1の支持枠70Aの下側の枠体74および左側の枠体74が挿入される挿入部15が形成されている。挿入部15は、第1支持壁12および第2支持壁13にわたり形成される溝である。
【0036】
挿入部15において第1支持壁12に形成された部分の溝の幅の大きさと挿入部15において第2支持壁13に形成された部分の溝の幅の大きさとは互いに等しい。挿入部15の溝の幅寸法GWは、第1の支持枠70Aの厚み寸法Tよりも大きい。これにより、第1の支持枠70Aが支持部11に挿入されやすい。
【0037】
挿入部15において第1支持壁12に形成された部分の溝の深さと挿入部15において第2支持壁13に形成された部分の溝の深さとは互いに等しい。挿入部15の溝の深さ寸法GHは、
図6に示される突出距離DPと概ね等しい。
【0038】
支持部11において挿入部15よりも後側には、表示装置100を支持するための後側支持部16が形成されている。後側支持部16は、挿入部15よりも後側の支持面12Aを含み、第1支持壁12の後側の部分および第2支持壁13の後側の部分により構成されている。このため、後側支持部16は、左右方向において表示装置100と接触可能である。
【0039】
支持部11において挿入部15よりも前側には、第1の支持枠70Aの突起部75Dを支持するための前側支持部17が形成されている。前側支持部17は、挿入部15よりも前側の支持面12Aを含み、第1支持壁12の前側の部分および第2支持壁13の前側の部分により構成されている。このため、前側支持部17は、左右方向において支持枠70と接触可能である。
【0040】
右端緩衝材20は、左端緩衝材10を左右対称にした構成であり、第2の支持枠70Bおよび表示装置100を下側および右側から支持する支持部21を備える。支持部21は、左端緩衝材10の支持部11と同様の構成であり、第1支持壁22、第2支持壁23、および、第3支持壁24を備える。また支持部21には、支持部11と同様に、挿入部25、後側支持部26、および、前側支持部27が形成されている。
【0041】
中央緩衝材30は、支持枠70および表示装置100の上下方向の端部を支持する支持部31を備える。支持部31には、第1の支持枠70Aの下側の枠体74、第2の支持枠70Bの下側の枠体74、および、表示装置100の下端部が挿入される。支持部31は、第1の支持枠70A、第2の支持枠70B、および、表示装置100を下側から支持する第1支持壁32、および、表示装置100を後側から支持する第2支持壁33を備える。
【0042】
第1支持壁32には、第1の支持枠70Aの下側の枠体74、第2の支持枠70Bの下側の枠体74が挿入される挿入部34が形成されている。挿入部34は、第1支持壁32の左端から右端に向けて延びる溝である。挿入部34の溝の幅寸法GWは、挿入部15,25の溝の幅寸法GWと等しい。挿入部34の溝の深さ寸法GHは、挿入部15,25の溝の深さ寸法GHと等しい。
【0043】
支持部31において挿入部34よりも後側には、表示装置100を支持するための後側支持部35が形成されている。後側支持部35の支持面35Aの前後方向の寸法である厚み寸法は、後側支持部16,26の支持面12A,22Aの前後方向の寸法である厚み寸法と等しい。
【0044】
支持部31において挿入部34よりも前側には、第1の支持枠70Aの突起部75Bおよび第2の支持枠70Bの突起部75Dを支持するための前側支持部36が形成されている。前側支持部36の支持面36Aの前後方向の寸法となる厚み寸法は、前側支持部17,27の支持面12A,22Aの前後方向の寸法となる厚み寸法と等しい。
【0045】
前側支持部36の左右方向の中央には、中央緩衝材30の左右方向の移動を制限するための係合凸部37が形成されている。係合凸部37は、前側支持部36の支持面36Aから上側に延びている。係合凸部37は、前側から見て上下方向が長手方向となり、左右方向が短手方向となる長方形に形成されている。係合凸部37の左右方向の寸法である幅寸法は、第1の支持枠70Aの突起部75Bと第2の支持枠70Bの突起部75Dとにより構成される係合凹部79Bを形成する空隙Gの左右方向の大きさよりも僅かに小さい。
【0046】
図8に示すように、第1の支持枠70Aの上端部および第2の支持枠70Bの上端部は、左端緩衝材40、右端緩衝材50、および、中央緩衝材60に挿入される。
左端緩衝材40は、下側の左端緩衝材10(
図7参照)を上下対称にした構成であり、第1の支持枠70Aおよび表示装置100を上側および左側から支持する支持部41を備える。支持部41は、左端緩衝材10の支持部11(
図7参照)と同様の構成であり、第1支持壁42、第2支持壁43、および、第3支持壁44を備える。また支持部41には、支持部11と同様に、挿入部45、後側支持部46、および、前側支持部47が形成されている。
【0047】
右端緩衝材50は、上側の左端緩衝材40を左右対称にした構成であり、第2の支持枠70Bおよび表示装置100を上側および右側から支持する支持部51を備える。支持部51は、左端緩衝材40の支持部41と同様の構成であり、第1支持壁52、第2支持壁53、および、第3支持壁54を備える。また支持部51には、支持部41と同様に、挿入部55、後側支持部56、および、前側支持部57が形成されている。
【0048】
中央緩衝材60の左右方向の寸法は、下側の中央緩衝材30(
図7参照)の左右方向の寸法よりも大きい。中央緩衝材60は、支持枠70および表示装置100の上下方向の端部を支持する支持部61を備える。支持部61には、第1の支持枠70Aの上側の枠体74、第2の支持枠70Bの上側の枠体74、および、表示装置100の上端部が挿入される。支持部61は、下側の中央緩衝材30の支持部31(
図7参照)と概ね同様の構成であり、第1支持壁62および第2支持壁63を備える。第1支持壁62には、中央緩衝材30の第1支持壁32(
図7参照)と同様に、挿入部64、後側支持部65、および、前側支持部66が形成されている。
【0049】
前側支持部66の左右方向の中央には、中央緩衝材60の左右方向の移動を制限するための係合凸部67が形成されている。係合凸部67は、前側支持部66の支持面66Aから下側に延びている。係合凸部67は、前側から見て上下方向が長手方向となり、左右方向が短手方向となる長方形に形成されている。係合凸部67の左右方向の寸法である幅寸法は、第1の支持枠70Aの突起部75Aと第2の支持枠70Bの突起部75Cとにより構成される係合凹部79Aを形成する空隙Gの左右方向の大きさよりも僅かに小さい。
【0050】
また、中央緩衝材60の上側には、
図3に示されるアクセサリーボックス92が収容される収容部68が形成されている。収容部68は、上側および後側が開口する凹形状に形成されている。
【0051】
次に、
図9〜
図11を参照して、表示装置100が各緩衝材10,20,30,40,50,60および支持枠70に取り付けられた状態、および、表示装置100が
図11の梱包箱90に収容された状態について説明する。
【0052】
図9に示すように、表示装置100の表示パネル110の前側が支持枠70に対向するように表示装置100および各緩衝材10,20,30,40,50,60が互いに組み付けられる。支持枠70の中央桟74Cは、表示装置100を覆う梱包袋を介して外装ケース120のフロントキャビネット121の左右方向の中央に接触し、表示パネル110の左右方向の中央を接触可能に支持することができる。
【0053】
図9に示すように、左端緩衝材10は、中央緩衝材30の左側に間隔を置いて配置され、支持枠70の左端部および表示装置100の左端部を支持している。右端緩衝材20は、中央緩衝材30の右側に間隔を置いて配置され、支持枠70の右端部および表示装置100の右端部を支持している。このように、緩衝材は、左右方向において支持枠70の端部および表示装置100の端部を支持する端部緩衝材を有する。
【0054】
支持枠70の係合凹部79Aを構成する第1の支持枠70Aの突起部75Aおよび第2の支持枠70Bの突起部75Cは、中央緩衝材60と左右方向に同じ位置において、左右方向に間隔を置いて配置されている。支持枠70の係合凹部79Bを構成する第1の支持枠70Aの突起部75Bおよび第2の支持枠70Bの突起部75Dは、中央緩衝材30と左右方向に同じ位置において、左右方向に間隔を置いて配置されている。
【0055】
左端緩衝材10の前側支持部17は、第1の支持枠70Aの突起部75Dと左右方向および上下方向において接触している、または左右方向および上下方向において僅かな隙間を介して対向している。
【0056】
右端緩衝材20の前側支持部27は、第2の支持枠70Bの突起部75Bと左右方向および上下方向において接触している、または左右方向および上下方向において僅かな隙間を介して対向している。
【0057】
中央緩衝材30の前側支持部36は、第1の支持枠70Aの突起部75Bの水平部76および第2の支持枠70Bの突起部75Dの水平部76のそれぞれと接触している、または上下方向に僅かな隙間を介して対向している。
【0058】
なお、上記の僅かな隙間は、支持部11,21,31の挿入部15,25,34の幅寸法GW(ともに
図7参照)と第1の支持枠70Aの厚み寸法Tおよび第2の支持枠70Bの厚み寸法T(ともに
図7参照)との差よりも小さいことが好ましい。
【0059】
中央緩衝材30の係合凸部37には、上側から支持枠70の係合凹部79Bが挿入される。このとき、係合凸部37の先端部は、係合凹部79Bを構成する第1の支持枠70Aの突起部75Bおよび第2の支持枠70Bの突起部75Dのそれぞれの案内部78により、係合凹部79Bに案内される。すなわち、案内部78は、係合凸部37を垂直部77側に案内する。
【0060】
そして
図9に示されるように、中央緩衝材30の係合凸部37は、支持枠70の係合凹部79Bに嵌め込まれている。すなわち、係合凸部37は、係合凹部79Bを構成する第1の支持枠70Aの突起部75Bの垂直部77と接触している、または左右方向において僅かな隙間を介して対向している。また係合凸部37は、係合凹部79Bを構成する第2の支持枠70Bの突起部75Dの垂直部77と接触している、または左右方向において僅かな隙間を介して対向している。また係合凸部37は、第1の支持枠70Aと第2の支持枠70Bとの境界部分、すなわち第1の支持枠70Aの中央枠体74Aの右縁と第2の支持枠70Bの中央枠体74Bの左縁とが接触する部分を左右方向に跨っている。
【0061】
また、左端緩衝材40は、中央緩衝材60の左側に間隔を置いて配置され、支持枠70の左端部および表示装置100の左端部を支持している。右端緩衝材50は、中央緩衝材60の右側に間隔を置いて配置され、支持枠70の右端部および表示装置100の右端部を支持している。このように、緩衝材は、左右方向において支持枠70の端部および表示装置100の端部を支持する端部緩衝材を有する。
【0062】
左端緩衝材40の前側支持部47は、第1の支持枠70Aの突起部75Cと左右方向および上下方向において接触している、または左右方向および上下方向において僅かな隙間を介して対向している。
【0063】
右端緩衝材50の前側支持部57は、第2の支持枠70Bの突起部75Aと左右方向および上下方向において接触している、または左右方向および上下方向において僅かな隙間を介して対向している。
【0064】
中央緩衝材60の前側支持部66は、第1の支持枠70Aの突起部75Aの水平部76および第2の支持枠70Bの突起部75Cの水平部76のそれぞれと接触している、または上下方向に僅かな隙間を介して対向している。
【0065】
なお、上記の前側支持部47,57,66と支持枠70との間の僅かな隙間は、支持部11,21,31の挿入部15,25,34の幅寸法GW(ともに
図7参照)と各支持枠70A,70Bの厚み寸法T(
図7参照)との差よりも小さいことが好ましい。
【0066】
中央緩衝材60の係合凸部67は、上側から支持枠70の係合凹部79Aに挿入される。このとき、係合凸部67の先端部は、係合凹部79Aを構成する第1の支持枠70Aの突起部75Aおよび第2の支持枠70Bの突起部75Cのそれぞれの案内部78により、係合凹部79Aの空隙Gに案内される。すなわち、案内部78は、係合凸部67を垂直部77側に案内する。
【0067】
そして
図9に示すように、中央緩衝材60の係合凸部67は、支持枠70の係合凹部79Aに嵌め込まれている。すなわち、係合凸部67は、係合凹部79Aを構成する第1の支持枠70Aの突起部75Aの垂直部77と接触している、または左右方向において僅かな隙間を介して対向している。また係合凸部67は、係合凹部79Aを構成する第2の支持枠70Bの突起部75Cの垂直部77と接触している、または左右方向において僅かな隙間を介して対向している。また係合凸部67は、第1の支持枠70Aと第2の支持枠70Bとの境界部分を左右方向に跨っている。
【0068】
図10に示すように、表示装置100の外装ケース120におけるバックキャビネット123の収容部分124は、中央緩衝材30,60により上下方向に挟まれている。バックキャビネット123は、左端緩衝材10,40の第3支持壁14,44、右端緩衝材20,50の第3支持壁24,54、および、中央緩衝材30,60の第2支持壁33,63により支持されている。このため、各緩衝材10,20,30,40,50,60に対する表示装置100の後側への移動が制限される。
【0069】
図11に示すように、支持枠70の下側の枠体74および表示装置100の下端部は、下側の中央緩衝材30により前後方向に挟み込まれている。なお、
図11には図示していないが、支持枠70の下側の枠体74および表示装置100の下端部は、下側の左端緩衝材10および右端緩衝材20により前後方向に挟み込まれている。このため、各緩衝材10,20,30は、梱包箱90内に表示装置100および支持枠70とともに収容された状態において、表示装置100および支持枠70が配置される方向において表示装置100および支持枠70を挟み込むように支持する。
【0070】
また支持枠70の上側の枠体74および表示装置100の上端部は、上側の中央緩衝材60により前後方向に挟み込まれている。なお、
図11には図示していないが、支持枠70の上側の枠体74および表示装置100の上端部は、上側の左端緩衝材40および右端緩衝材50により前後方向に挟み込まれている。このため、各緩衝材40,50,60は、梱包箱90内に表示装置100および支持枠70とともに収容された状態において、表示装置100および支持枠70が配置される方向において表示装置100および支持枠70を挟み込むように支持する。
【0071】
図11に示すように、緩衝板材80は、支持枠70の下側の枠体74の後面と表示装置100の外装ケース120の下端部の前面とにより挟み込まれている。また緩衝板材80は、支持部11,21,31の支持面12A,22A,35A(ともに
図7参照)と外装ケース120の下端部の下面とにより挟み込まれている。
【0072】
また
図11に示すように、支持枠70は、梱包箱90の前面90A側の内面と前後方向に空間を置いて配置されている。支持枠70と梱包箱90との間の空間には、突起部75A,75Bが位置している。なお、
図11では図示していないが、空間には、突起部75A,75B以外にも、突起部75C,75Dも位置している。
【0073】
突起部75A,75Bの先端面の前後方向の位置と、中央緩衝材30,60の前面の前後方向の位置とは互いに等しい。突起部75Aの先端面および中央緩衝材60の前面は、梱包箱90に接触している、または僅かな隙間を介して対向している。すなわち突起部75Aの先端面は、梱包箱90の内面に接触可能である。また突起部75Bの先端面および中央緩衝材30の前面は、梱包箱90の一部を構成する下側支持箱91に接触している。すなわち突起部75Bの先端面は、梱包箱90(下側支持箱91)の内面に接触可能である。なお、
図11では図示していないが、突起部75B,75C,75Dや左端緩衝材10,40および右端緩衝材20,50についても同様である。また上記の僅かな隙間は、支持部11,21,31の挿入部15,25,34の幅寸法GW(ともに
図7参照)と第1の支持枠70Aの厚み寸法Tおよび第2の支持枠70Bの厚み寸法T(ともに
図7参照)との差よりも小さいことが好ましい。
【0074】
次に、
図11を参照して、本実施形態の表示装置100の梱包構造の作用について説明する。
表示装置100が梱包箱90に収容された状態において、梱包箱90の前面90A側が落下する等により梱包箱90に機械的衝撃が加えられたとき、表示パネル110が外装ケース120に対して前側に撓む。このとき、表示パネル110の上下方向および左右方向の中央の撓み量が最大となる。
【0075】
しかし、
図11の二点鎖線により示すように、表示パネル110が前側に撓んだとき、支持枠70の中央桟74Cが表示パネル110の左右方向の中央に速やかに接触する。これにより、
図11の二点鎖線により示すように、中央桟74Cは、表示パネル110の撓みを制限しつつ、前側に撓む。すなわち、中央桟74Cが撓むことにより、中央桟74Cにおける表示パネル110の撓みに対して表示パネル110への反力が小さくなる。
【0076】
また、例えば作業者が梱包箱90の前面90Aの上下方向および左右方向の中央を叩くことにより、
図11の二点鎖線により示すように、梱包箱90の前面90Aの上下方向および左右方向の中央が表示パネル110に向けて変形する場合がある。また、梱包箱90の前面90A側が落下する等により同様に梱包箱90の前面90Aが表示パネル110に向けて変形する場合がある。
【0077】
しかし、本実施形態の表示装置100の梱包構造では、梱包箱90が表示パネル110側に変形しても支持枠70に接触しないように、梱包箱90と支持枠70との前後方向の間に空間が形成されている。このため、梱包箱90が支持枠70に接触することにより、支持枠70を介して表示パネル110に力が加えられることが抑制されるため、表示パネル110が破損することが抑制される。
【0078】
特に、梱包箱90と支持枠70との間の空間は、表示パネル110が前側に撓むことにより支持枠70が前側に撓んだ状態で梱包箱90が表示パネル110側に変形したとしても、梱包箱90と支持枠70とが接触しない大きさに設定されている。これにより、表示パネル110が破損するおそれが一層低減される。
【0079】
本実施形態の表示装置100の梱包構造によれば、以下の効果が得られる。
(1)支持枠70は、梱包箱90に対して前後方向に空間を介して配置される。そして支持枠70は、表示パネル110の左右方向の中央に接触可能に支持する中央桟74Cを有する。この構成によれば、前後方向において中央桟74Cと表示パネル110との間の距離が近いため、表示パネル110が前側に撓んだときに中央桟74Cが速やかに表示パネル110と接触する。中央桟74Cは、表示パネル110が接触することにより前側に撓むため、中央桟74Cから表示パネル110に加える力を低減しつつ表示パネル110の撓みを制限することができる。これにより、表示パネル110の撓みに起因して表示パネル110が外装ケース120から外れてしまうことが抑制されるため、輸送等で発生する機械的衝撃などに対して表示パネル110をより効果的に保護することができる。
【0080】
(2)表示装置100および支持枠70と各緩衝材10,20,30,40,50,60との前後方向の間には、表示装置100および支持枠70を挿入容易にするために隙間が形成されることは避け難い。このため、支持枠70が例えば各緩衝材10,20,30,40,50,60に対して表示装置100から離間する方向に移動するおそれがある。
【0081】
そこで、本実施形態の表示装置100の梱包構造では、支持枠70が突起部75A,75B,75C,75Dを有することにより、突起部75A,75B,75C,75Dの先端面が梱包箱90の内面と接触する。これにより、各緩衝材10,20,30,40,50,60に対して支持枠70が表示装置100から離間する方向に移動することが制限される。このため、表示装置100と支持枠70との間の隙間が過度に大きくなることが抑制される。したがって、表示装置100と支持枠70との間の隙間により表示パネル110が撓む一方、中央桟74Cに接触しない状態の発生が抑制されるため、表示パネル110の撓みに起因して表示パネル110が外装ケース120から外れてしまうことが抑制される。
【0082】
(3)中央桟74Cの上下方向の中間部に突起部が形成されたと仮定した場合、中央桟74Cの中間部の剛性が向上することにより中央桟74Cが撓みにくくなる。これにより、表示パネル110が撓んで中央桟74Cに接触したとき、中央桟74Cの反力により表示パネル110に過大な力が加えられて、表示パネル110が破損するおそれがある。
【0083】
そこで、本実施形態の表示装置100の梱包構造では、中央桟74Cの中間部に突起部75A,75B,75C,75Dが位置しない構成のため、中央桟74Cが撓みにくくなることが抑制される。したがって、中央桟74Cの反力により表示パネル110に過大な力が加えられることが抑制される。このため、表示パネル110が破損することが抑制される。
【0084】
(4)支持枠70は、第1の支持枠70Aと第2の支持枠70Bとに分割される。このため、支持枠70を金型により成形する場合、第1の支持枠70Aと第2の支持枠70Bとが一体化された支持枠を成形する場合と比較して、より小型の金型により成形することができる。
【0085】
(5)中央桟74Cの幅寸法WAは、支持枠70の他の枠体74の幅寸法W1,W2よりも大きい。この構成によれば、支持枠70を可撓とするために支持枠70の板厚を薄くしても中央桟74Cの強度が低下することが抑制される。したがって、表示パネル110が中央桟74Cに接触することにより中央桟74Cが破損することが抑制される。このため、中央桟74Cが破損することに起因して、表示パネル110が中央桟74Cで支持することが出来なくなることにより、表示パネル110が外装ケース120から外れてしまうことが抑制される。
【0086】
(6)第1の支持枠70Aと第2の支持枠70Bとは同一形状である。この構成によれば、同じ金型を用いて、第1の支持枠70Aと第2の支持枠70Bとを成形することができる。したがって、2種類の金型を用意する必要がなくなるため、コストダウンを図ることができる。
【0087】
また、第1の支持枠70Aの上下方向の向きおよび第2の支持枠70Bの上下方向の向きのそれぞれを逆にしても各緩衝材10,20,30,40と第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bを互いに組み付けることができる。このため、各緩衝材10,20,30,40と第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bとを容易に組み付けることができる。
【0088】
(7)第1の支持枠70Aの四隅および第2の支持枠70Bの四隅のそれぞれには、曲面73が形成されている。この構成によれば、第1の支持枠70Aが各緩衝材10,30,40,60の支持部11,31,41,61に挿入される際、第1の支持枠70Aの曲面73により、第1の支持枠70Aの角部が各緩衝材10,30,40,60に引っ掛かりにくくなる。このため、第1の支持枠70Aが各緩衝材10,30,40,60の支持部11,31,41,61に挿入しやすくなる。なお、第2の支持枠70Bについても同様の効果が得られる。
【0089】
(8)下側の左端緩衝材10、中央緩衝材30、および、右端緩衝材20は、左右方向に間隔を置いて配置されている。この構成によれば、例えば下側支持箱91に収容された状態で表示装置100が梱包箱90から取り出されたうえで、下側支持箱91が床面に置かれたとき、左端緩衝材10と中央緩衝材30との間の空間を介して表示装置100への配線の取付作業が可能となる。また同様に右端緩衝材20と中央緩衝材30との間の空間を介して表示装置100への配線の取り付け作業が可能となる。このため、作業者が表示装置100への配線の取り付け作業を容易に行うことができる。
【0090】
上記実施形態に関する説明は、本発明に従う表示装置の梱包構造が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う表示装置の梱包構造は、例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。なお、
図12〜
図20の以下の説明において、符号が付された表示装置100の構成要素は、
図1および
図2の表示装置100の構成要素を示す。
【0091】
・上記実施形態において、第1の支持枠70Aは、
図12に示すように、第1の支持枠70Aの上下方向の中央において左右方向に離間した枠体74同士を左右方向に連結する横桟74Dが形成されてもよい。第2の支持枠70Bも同様に横桟74Dが形成されてもよい。各横桟74Dは、中央桟74Cの上下方向の中央において中央桟74Cに接続されている。
【0092】
・上記実施形態において、第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bに代えて、
図13に示すように、一枚の支持枠70Cにより表示装置100を支持してもよい。支持枠70Cは、左右方向が長手方向となり、上下方向が短手方向となる長方形により形成される。支持枠70Cの中央桟74Cの幅寸法WAは、支持枠70Cの他の枠体74の幅寸法W1,W2よりも大きい。
【0093】
・
図13の変形例において、
図14に示すように、支持枠70Cの上下方向の中央において左右方向に離間する枠体74同士を左右方向に連結する横桟74Eを中央桟としてもよい。また図示していないが、支持枠70Cは、中央桟74Cと横桟74Eとの両方を備えてもよい。この場合、中央桟74Cと横桟74Eは、支持枠70Cの左右方向の中央かつ上下方向の中央で互いに連結される。
【0094】
・
図13の変形例において、
図15に示すように、支持枠70Cの対角線に沿って形成される第1の桟74Fおよび第2の桟74Gを中央桟としてもよい。第1の桟74Fおよび第2の桟74Gは、支持枠70Cの左右方向の中央かつ上下方向の中央で互いに連結される。
【0095】
・
図15の変形例において、支持枠70Cは、
図16に示すように、第1の桟74Fおよび第2の桟74Gの連結部分に丸形状の中央支持部74Hを備えてもよい。なお、中央支持部74Hの形状は、丸形状に限られず、四角形等の多角形であってもよい。
【0096】
・上記実施形態において、
図17に示すように、第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bを上下方向に並べてもよい。
図17の第1の支持枠70Aおよび第2の支持枠70Bは、左右方向が長手方向となり、上下方向が短手方向となる長方形に形成される。この場合、中央桟74Cは、支持枠70の上下方向の中央において左右方向に延びている。
【0097】
・上記実施形態において、
図18に示すように、4つの支持枠70D,70E,70F,70Gを組み合わせて、表示装置100の表示パネル110を支持する支持枠70を構成してもよい。
【0098】
・上記実施形態において、
図19に示すように、第1の支持枠70Aから突起部75Aが着脱可能に取り付けられてもよい。第1の支持枠70Aには、突起部75Aが嵌め合わせられるための嵌合部74Jが形成される。一例として、嵌合部74Jは、第1の支持枠70Aを正面から見て、突起部75Aと相似形状となる貫通孔である。また突起部75Aには、嵌合部74Jと嵌め合わせられる突出部75Eが形成される。突起部75Aは、突出部75Eが嵌合部74Jに嵌め合わせられたとき、第1の支持枠70Aにおける嵌合部74Jの周縁に接触する。なお、
図19では図示しないが、第1の支持枠70Aにおける突起部75B,75C,75Dについても
図19の突起部75Aおよび嵌合部74Jと同様の構成に変更することができる。また
図19では図示しないが、第2の支持枠70Bについても
図19の第1の支持枠70Aと同様の構成に変更することができる。
【0099】
・上記実施形態において、
図20に示すように、第1の支持枠70Aの四隅を、曲面73に代えて、傾斜面73Aのように面取りを行ってもよい。要するに、第1の支持枠70Aの四隅が直角の角部が形成されないように面取りが行われていればよい。
【0100】
・上記実施形態において、第1の支持枠70Aの突起部75Aおよび第2の支持枠70Bの突起部75Cと、第1の支持枠70Aの突起部75Bおよび第2の支持枠70Bの突起部75Dとの一方を省略してもよい。
【0101】
・上記実施形態において、第1の支持枠70Aの突起部75A,75B,75C,75Dの少なくとも1つを省略してもよい。また第2の支持枠70Bの突起部75A,75B,75C,75Dの少なくとも1つを省略してもよい。
【0102】
・上記実施形態において、上側の中央緩衝材60の左右方向の寸法を小さくしてもよい。例えば、上側の中央緩衝材60の左右方向の寸法を下側の中央緩衝材30の左右方向の寸法と等しくする。この場合、アクセサリーボックス92は、例えば、上側の左端緩衝材40、右端緩衝材50、および、中央緩衝材60に分散して収容することが好ましい。