特許第6579651号(P6579651)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6579651
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】ヘアードライヤー
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/12 20060101AFI20190912BHJP
【FI】
   A45D20/12 J
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-79545(P2015-79545)
(22)【出願日】2015年4月8日
(65)【公開番号】特開2016-198217(P2016-198217A)
(43)【公開日】2016年12月1日
【審査請求日】2018年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】519157727
【氏名又は名称】マクセルイズミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001726
【氏名又は名称】特許業務法人綿貫国際特許・商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】小澤 徹也
(72)【発明者】
【氏名】田中 健一
(72)【発明者】
【氏名】西澤 奈津美
【審査官】 村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−061902(JP,U)
【文献】 実開昭53−148892(JP,U)
【文献】 米国特許第04602146(US,A)
【文献】 米国特許第06038782(US,A)
【文献】 韓国公開実用新案第20−2010−0000433(KR,U)
【文献】 実開昭50−149274(JP,U)
【文献】 特開2012−157382(JP,A)
【文献】 実開昭56−151004(JP,U)
【文献】 実公昭35−029247(JP,Y1)
【文献】 実公昭37−000030(JP,Y1)
【文献】 実開昭52−013975(JP,U)
【文献】 特開平05−084114(JP,A)
【文献】 特開昭59−051805(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0177657(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 20/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送出口に設けられるノズル内に、筒状をなすように対向配置された一組の半円筒状の集風板を備え、
前記一組の集風板は、先端側が相互に接近・離反するように後端側がノズルに軸支されて回動可能に配設されており、
前記各集風板には、前記回動を行わせる突起部が立設され
前記各集風板は、前記回動の軸線上において相互に反対方向に突出する一組の回動軸部を有し、
前記一組の回動軸部が前記ノズルに設けられた嵌合孔に嵌合されて、前記各集風板が回動可能に支持され、
前記突起部は、前記ノズルの径方向に貫通して設けられる貫通孔内を先端が弧を描くように移動可能に配設され、
前記ノズルの前後方向に前記突起部を移動させる操作リングをさらに備え、
前記突起部が前記各集風板の後端部に配設されていることによって、前記操作リングにより前記突起部を前記ノズルの前側に向かって移動させた状態では前記各集風板の先端部が相互に当接し、前記突起部を前記ノズルの後側に移動させた状態では前記各集風板の前記突起部より前方の部位が前記ノズルの本体の内面に当接すること
を特徴とするヘアードライヤー。
【請求項2】
前記操作リングは、前記ノズルの前後方向にスライド移動可能に該ノズルに外嵌されており、且つ、内面に前記突起部が係合される突起係合孔を有すること
を特徴とする請求項記載のヘアードライヤー。
【請求項3】
前記操作リングは、前記ノズルの周方向に回転移動可能に該ノズルに外嵌されており、且つ、内面に前記突起部を係合させて摺動させる螺旋状の突起係合溝を有すること
を特徴とする請求項記載のヘアードライヤー。
【請求項4】
前記一組の集風板は、前記先端側の端部が波形に形成されていること
を特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載のヘアードライヤー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアードライヤーに関し、さらに詳細には、ノズル内に集風板を備えるヘアードライヤーに関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪の乾燥やセット等に用いられるヘアードライヤーに関して、乾燥を行う場合あるいはセットを行う場合等、用途に応じて、ノズルから送出される空気を集風させたり、拡散(開放)させたりすることのできるヘアードライヤーが知られている。
【0003】
ここで、上記のようなヘアードライヤーの従来例として、特許文献1に記載のヘアードライヤーが知られている。より具体的な構成として、本体の吹出口に吹出ノズルを装着し、吹出ノズルの内部にシャッター筒を配置している。さらに、吹出ノズルの筒周壁の左右には噴出口が開口し、シャッター筒の筒壁にも同様の通気窓が開口している。これによれば、シャッター筒を回転操作して、噴出口をシャッター筒で塞いだ状態では、吹出風を吹出ノズルの先端部分からのみ収束した状態で吹き出すことができる。一方、シャッター筒をさらに回転操作して、通気窓を噴出口に臨ませた状態では、吹出ノズルの先端部分と、左右の噴出口との双方から、吹出風を拡散した状態で吹き出すことができるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平05−130915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に例示されるような従来のヘアードライヤーにおいては、ノズルから送出される空気の集風および拡散を行うことは可能であるものの、送出された空気が毛髪に向かって直進しにくい、あるいは、不必要な拡散が生じる等の理由によって、毛髪のセットが十分に行えないという課題があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、簡単な機構によって、ノズルから送出される空気の集風および拡散を行うことが可能であって、毛髪のセットおよび乾燥(速乾)のそれぞれの効果をより一層高めることが可能なヘアードライヤーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0008】
開示のヘアードライヤーは、送出口に設けられるノズル内に、筒状をなすように対向配置された一組の半円筒状の集風板を備え、前記一組の集風板は、先端側が相互に接近・離反するように後端側がノズルに軸支されて回動可能に配設されており、前記各集風板には、前記回動を行わせる突起部が立設され、前記各集風板は、前記回動の軸線上において相互に反対方向に突出する一組の回動軸部を有し、前記一組の回動軸部が前記ノズルに設けられた嵌合孔に嵌合されて、前記各集風板が回動可能に支持され、前記突起部は、前記ノズルの径方向に貫通して設けられる貫通孔内を先端が弧を描くように移動可能に配設され、前記ノズルの前後方向に前記突起部を移動させる操作リングをさらに備え、前記突起部が前記各集風板の後端部に配設されていることによって、前記操作リングにより前記突起部を前記ノズルの前側に向かって移動させた状態では前記各集風板の先端部が相互に当接し、前記突起部を前記ノズルの後側に移動させた状態では前記各集風板の前記突起部より前方の部位が前記ノズルの本体の内面に当接することを要件とする。
【発明の効果】
【0009】
開示のヘアードライヤーによれば、簡単な機構によって、ノズルから送出される空気の集風および拡散を行うことが可能となる。集風による毛髪のセットと乾燥(速乾)とを使用者が簡単な操作で自由に選択することが可能となり、毛髪のセットと乾燥(速乾)のそれぞれに適した送出風を効果的に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係るヘアードライヤーの例を示す概略図である。
図2図1に示すヘアードライヤーの側面断面図(概略図)である。
図3図1に示すヘアードライヤーのノズルの例を示す概略図である。
図4図3に示すノズルの動作を説明する説明図である。
図5図1に示すヘアードライヤーのノズルの操作リングの変形例を示す概略図である。
図6図1に示すヘアードライヤーのノズルの集風板の変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1図2は、本実施形態に係るヘアードライヤー1の例を示す概略図であって、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図、図2は側面断面図である。また、図3は、本実施形態に係るヘアードライヤー1の先端部(前側の端部)に設けられるノズル20の例を示す概略図であって、図3(a)は平面断面図(A−A線断面図)、図3(b)は側面断面図(B−B線断面図)、図3(c)は正面図である。なお、説明の便宜上、各図において矢印方向でヘアードライヤー1およびノズル20の前後方向および上下方向を示す。また、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0012】
本実施形態に係るヘアードライヤー1は、図1図2に示すように、ハウジング11の下部にグリップ12が折り畳み可能に取付けられ、ハウジング11の後部に空気(外気)を取り込む吸入口14が設けられ、ハウジング11の前部に当該取り込んだ空気を送出する送出口16が設けられている。これによって、ハウジング11内に当該空気が流通する筒状の通風路15が形成される。
【0013】
ここで、送出口16には、ノズル20が設けられている。すなわち、送出口16から送出される空気は、ノズル20内を通過し、ノズル20の先端から送出されて使用者の毛髪へと到達する。一例として、ノズル20は、図2図3に示すような筒状をなし、送出口16に対して着脱可能に形成されている。ただし、この形状に限定されるものではない。また、送出口16に対して着脱不能に固定される構成、あるいは、本体と一体に形成される構成等としてもよい。このノズル20によって、後述のように送出する空気の流れを制御する作用が得られる。
【0014】
ハウジング11の通風路15内部には、外気を吸入口14から当該通風路15内に取り込むと共に送出口16へ向けて送風し、ノズル20から温風(もしくは冷風)として送出させるように空気の流れを生じさせるファン18、および当該ファン18を回転駆動するモーター19が設けられている。なおモーター19の回転速度は前記グリップ12に設けたスイッチ13の切換えにより、例えば高速と低速とに切換えが可能に設定されている。
【0015】
また、ハウジング11の通風路15内部には、ファン18よりも下流側(すなわち、ファン18の駆動によって発生する空気の流通方向における下流側)に、当該通風路15内に取り込まれた空気を加熱するヒーター(不図示)が設けられている。一例として、ヒーターは電熱線を用いて構成されており、これにより、温風を生成することが可能となる。なお、ヒーターに通電させないことによって、取り込まれた外気の温度のままの風を送出する冷風モードを設けてもよい。
【0016】
なお、通風路15の内部に、マイナスイオンを発生させる公知のイオン発生手段(不図示)を設ける構成としてもよい。
【0017】
ここで、本実施形態に特徴的なノズル20の構成について詳しく説明する。図2図3に示すように、送出口16に配設されるノズル20の内部には、一組の集風板21、22が設けられている。集風板21、22は、それぞれが半円筒状に形成されており、上下対称に対向して筒状(略円筒状もしくは略円錐状等)をなすように配置されている。すなわち、一組の集風板21、22によって筒状(略円筒状もしくは略円錐状等)の通風路17が構成される。なお、図3(b)では集風板21の平面形状を併記している。
【0018】
一例として、ノズル20は、耐熱性を有するポリカーボネイト等の樹脂材料を用いて形成される。ただし、この材料に限定されるものではない。
【0019】
集風板21、22は、それぞれにおいて、回動の軸線s1、s2上において相互に反対方向に突出する一組の回動軸部23、24を有している。この一組の回動軸部23、24がノズル20の本体20Aの内面に設けられた嵌合孔25、26に嵌合されて、各集風板21、22が本体20Aによって回動可能に支持されている。
【0020】
ここで、図4を用いて各集風板21、22の回動動作について説明する。前述の通り、各集風板21、22は後端部(後側の端部)に設けられた一組の回動軸部23、24によって、本体20Aに軸支されている。したがって、各集風板21、22の先端部(前側の端部)21Aと22Aとが相互に接近・離反して開口面積が減少・増加するように、すなわち、ノズル内の通風路17の前後方向に直交する断面の面積が減少・増加するように回動する。
【0021】
図4(a)は、集風板21の先端部21Aと集風板22の先端部22Aとが接近した状態を示しており、当該先端部における通風路17の開口面積が最小となっている。一方、図4(b)は、集風板21の先端部21Aと集風板22の先端部22Aとが離反した状態を示しており、当該先端部における通風路17の開口面積が最大となっている。
【0022】
上記の各集風板21、22の回動動作によって、以下の作用効果が得られる。先ず、各集風板21、22の先端部21A、22Aにおける通風路17の開口面積を小さくすれば、通風路17が相対的に絞られた状態(相対的に円錐に近い形状)となるため、送出される空気の流速が上がり、且つ、使用者の毛髪に当たる範囲が狭くなって送風ポイントを絞ることが可能となる。したがって、毛髪のセットに適した空気(風)を送出することが可能となる。一方、各集風板21、22の先端部21A、22Aにおける通風路17の開口面積を大きくすれば、通風路17が相対的に広がった状態(相対的に円筒に近い形状)となるため、送出される空気の流速が下がり、且つ、使用者の毛髪に当たる範囲が広くなって乾燥面積を拡大することが可能となる。したがって、毛髪の乾燥(速乾)に適した空気(風)を送出することが可能となる。
【0023】
なお、各集風板21、22の回動動作は、図4(a)、図4(b)の二つの位置のみを選択し得る構成(二段階調整構造)としてもよく、あるいは、図4(a)、図4(b)の二つの位置の間の位置も選択し得る構成(多段階調整構造、もしくは無段階調整構造)としてもよい。なお、各集風板21、22の回動動作による選択位置が多い程、集風から開放までの調整を多彩に行うことが可能となる。
【0024】
このように、本実施形態に係る構成によれば、送出風の風量、風速、風圧を各集風板21、22の接近・離反位置(つまり、集風角度)によって段階的に制御することが可能となる。
【0025】
次に、各集風板21、22の回動動作を行うための構成について説明する。図3図4に示すように、各集風板21、22には、回動を行わせる突起部27が立設されている。各突起部27は、ノズル20の本体20Aを径方向に貫通するように形成された貫通孔28(一例として、前後方向に長い長孔)内を、先端27Aが弧(ここでは、s1、s2を中心軸とする弧)を描くように移動可能に配設されている。
【0026】
すなわち、突起部27をノズル20の前側に向かって移動させることによって、各集風板21、22は図4(a)に示す状態となるように回動する作用が得られる。一方、突起部27をノズル20の後側に向かって移動させることによって、各集風板21、22は図4(b)に示す状態となるように回動する作用が得られる。
【0027】
ここで、本実施形態のおいては、各突起部27をノズル20の前後方向に移動させるための操作リング30が設けられている。
【0028】
一例として、操作リング30は、ノズル20の前後方向にスライド移動可能なように、ノズル(ここでは本体20A)に外嵌されて設けられている(図3図4参照)。さらに、操作リング30は、内面に突起部27が係合される突起係合孔32を有している。これによれば、操作リング30をノズル20の前側に向かって移動させたとき、突起係合孔32の後部壁32Bに押動されて突起部27が前側に向かって移動する作用が得られる。また、操作リング30をノズル20の後側に向かって移動させたとき、突起係合孔32の前部壁32Aに押動されて突起部27が後側に向かって移動する作用が得られる。
【0029】
一方、操作リング30の変形例を図5に示す。より具体的には、ノズル20の周方向に回転移動可能なようにノズル20(ここでは本体20A)に外嵌されて設けられる構成とし、且つ、内面に突起部27を係合させて摺動させる螺旋状の突起係合溝34を有する構成としてもよい。これによれば、操作リング30を所定の一方向に回転移動させたとき、螺旋状の突起係合溝34に案内されて突起部27が前側に向かって移動する作用が得られる。また、操作リング30を他方向に回転移動させたとき、螺旋状の突起係合溝34に案内されて突起部27が後側に向かって移動する作用が得られる。
【0030】
次に、各集風板21、22の形状について説明する。図3図4に示すように、各集風板21、22は、先端部(前側の端部)21A、22Aが波形に形成されている。これによれば、特に、先端部21Aと22Aとを接近させたときに、通風路17を通過してノズル20の先端から送出される空気(風)を「ランダム風」にすることが可能となる。したがって、「ストレート風」と比較して、送風範囲が広がり、毛髪のセット時間(乾燥時間)を短縮することが可能となる。
【0031】
また、集風板21および集風板22は、同一形状に形成されて、上下対称に配置される構成としている。したがって、部品点数の削減が可能となり、ひいては製造コストの低減が可能となる。
【0032】
一方、各集風板21、22の形状の変形例を図6に示す。より具体的には、各集風板21、22は、先端部(前側の端部)21A、22Aが波形ではない平面視直線形状(ストレート形状)に形成されている。なお、図6では集風板21の平面形状を併記している。これによれば、特に、先端部21Aと22Aとを接近させたときに、通風路17を通過してノズル20の先端から送出される空気(風)を「ストレート風」にすることが可能となる。したがって、「ランダム風」と比較して、揺らぎの無いシンプルな送風を行うことが可能となる。
【0033】
以上、説明した通り、本発明に係るヘアードライヤーによれば、簡単な機構によって、ノズルから送出される空気の集風および開放(拡散)を行うことが可能となる。したがって、毛髪のセットおよび乾燥(速乾)のそれぞれの効果をより一層高めることが可能となる。
【0034】
特に、操作リングを前後方向にスライド移動させるだけで、各集風板の先端部を相互に接近・離反させることが可能となる。したがって、ノズル先端部から送出される空気(風)を集風と開放(拡散)とで切り替えることが可能となる。すなわち、送出風の風量、風速、風圧を各集風板の接近・離反位置(集風角度)によって制御することが可能となる。
【0035】
また、ノズルは、本体、同一形状の一組の集風板、リング部という極めて少ない部品点数で構成されており、構造の簡素化、ならびに、部品コストおよび組立コストの低減を可能としている。
【0036】
このように、一つのノズルで送出風の集風と開放(拡散)とを簡単な操作で切り替えることができるため、集風による毛髪のセットと開放風(拡散風)による毛髪の乾燥(速乾)とを使用者の好みに応じて任意に選択することが可能となり、且つ、毛髪のセットと乾燥(速乾)とのそれぞれに適した送出風を効果的に得ることが可能となる。
【0037】
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
【0038】
例えば、操作リングは、前後方向にスライド移動させる構成に限定されず、周方向に回転移動させる構成等としてもよい。
【0039】
また、各集風板の接近・離反位置の調整すなわち集風角度の調整は二段階調整の構成に限定されず、多段階調整、無段階調整の構成等としてもよい。
【0040】
また、各集風板の先端部の形状は波形の構成に限定されず、ストレート形状の構成等としてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 ヘアードライヤー
11 ハウジング
12 グリップ
13 スイッチ
14 吸入口
15 通風路
16 送出口
17 ノズル内の通風路
18 ファン
19 モーター
20 ノズル
21、22 集風板
23、24 回動軸部
25、26 嵌合孔
27 突起部
28 貫通孔
30 操作リング
32 突起係合孔
34 突起係合溝
s1、s2 集風板の回動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6