(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態に係る照明器具1について説明する。
【0018】
図1から
図17に記載の照明器具1について説明する。
照明器具1は、天井等の取付面に直付けされる直付け型のシーリングライトである。
なお以下において、照明器具1が取付面に取付けられた状態において、取付面に対して鉛直方向を照明器具1の上下方向として、照明器具1の光の照射方向を照明器具1の下方、その反対側を照明器具1の上方とし、照明器具1の上下方向に対して垂直方向を照明器具1の側方として説明する。また、
図4については、照明器具1を上方から視た図である。
図5については、
図4に示すA−A’線における断面図である。
図6については、照明器具1の本体40を下方から視た図である。
図7については、照明器具1を上方から視た図である。
図8については、照明器具1の本体40を下方から視た図である。
図9については、照明器具1の本体40を側方から視た図である。
図10については、照明器具1のカバー60を下方から視た図である。
図11については、照明器具1のカバー60を側方から視た図である。
図13については、照明器具1の本体40を下方から視た図である。
図14については、照明器具1の本体40を側方から視た図である。
図15については、照明器具1の本体40を側方から視た図である。
図1から
図7に示すように、照明器具1は、LEDモジュール10(光源)と、電源ユニット20と、端子台30と、本体40と、拡散板50と、カバー60と、を備える。
【0019】
LEDモジュール10は、光源としてのLED(発光ダイオード)が回路基板に配置された、照明器具1の光源部である。本実施の形態では、一例として、回路基板上に直接LED素子と黄色蛍光体とを形成したCOB(chip on board)タイプのものを採用した。なお、光源はCOBタイプのLEDだけでなく、SMD(表面実装タイプ)のLEDや、有機EL素子などを用いても良い。LEDモジュール10は、本体40に取付けられる。
【0020】
電源ユニット20は、光源に給電し点灯させる回路部26と、回路部26を収納する電源ケース21とを備える。回路部26は、LEDモジュール10と、電線(不図示)によって電気的に接続される。すなわち、電源ユニット20は、電線を介してLEDモジュール10に給電を行い、LEDモジュール10を点灯させる。電源ユニット20は、本体40に取付けられる。
【0021】
電源ケース21は、本体40と組み合わせて回路部26を収納する。電源ケース21は、ネジ22によって本体40に固定される。
【0022】
端子台30は、照明器具1が取付面に取付けられた状態で外部電源の配線に設けられた端子が挿入されて電気的に接続され、電源ユニット20に給電を行う。端子台30は、本体40に取付けられる。
【0023】
本体40は、皿状に構成される。本体40は、光源を配置する光源配置部42と、反射部43とを備える。本実施形態では、光源配置部42は平円板状に形成される。反射部43は、光源配置部42の周囲に形成され、光源からの光を反射し、所望の配光を得られるような曲面(反射面43a)を有する。本実施形態では、反射部43は、上方(光源配置部42側)から下方に向かって傾斜した末広形状(テーパ状)の傾斜板状に形成される部分と、前記傾斜板状の外側端部から連続してさらに外側に延出する平板状(傾斜しない)で略円環状に形成される部分とを有する。さらに、本体40は光源配置部42と反射部43とを囲む側壁(以下、ケース部41)を備える。本実施形態では、ケース部41は円筒状に形成される。本体40は、ケース部41の下端付近と反射部43の下端とが連接する形状に形成される。なお、本実施形態の本体40は、底面形状を円形状に形成するが、これに限らず、角状、半円状、扇状、楕円形状、又はこれらの組み合わせからなる形状など用途に合わせて適宜選択すればよい。
【0024】
反射面43aは、反射部43における傾斜板状の部分の下面で構成される。
図6または
図7に示すハッチング部分(領域A)は、反射面43aの領域を示す。
【0025】
光源配置部42は、光源配置部42の下面にLEDモジュール10が配置される。光源配置部42は、反射部43の上端部に配置される。光源配置部42は、ケース部41の内側に配置される。光源配置部42は、ケース部41(本体40)の直径方向中央に配置される。
【0026】
拡散板50は、LEDモジュール10のLEDから照射される光を拡散する。拡散板50は、円板状の部材であり、微細な凹凸を表面に形成したシボ加工(フロスト加工)を施したもの、あるいは、内部に拡散剤を混入させたもので構成される。拡散板50は、本体40の下方の開口を閉口するように、ケース部41の下方に配置される。
【0027】
カバー60は、ケース部41の外側(本体40の半径方向外側)を覆う。カバー60は、上端および下端において開口した略円筒状に構成される。カバー60は、本体40の下方側から本体40に嵌挿されるようにして取付けられて、拡散板50を支持する。カバー60は、例えば、ABS樹脂(Acrylonitrile−Butadiene−Styrene)で形成する。しかしながら、これに限らず、ABS樹脂以外の樹脂や、木材、金属など必要に応じて適宜素材を選択すればよい。
【0028】
LEDモジュール10は、本体40の下方の開口(ケース部41の下方)から本体40の外側に突出しないように配置される。電源ユニット20と端子台30とは、本体40の上方の開口(ケース部41の上方)から本体40の外側に突出しないように配置される。電源ユニット20と端子台30とは、反射部43の上方(本体40においてLEDモジュール10が配置される側と反対側)に配置される。すなわち、電源ユニット20と端子台30とは、反射部43の上面に載置される。電源ユニット20と端子台30とは、反射面43aの反対側の面に、少なくともその一部が載置される。電源ユニット20と端子台30とは、側方に並べて配置される。LEDモジュール10と電源ユニット20と端子台30とは、側方から視て重なる位置に配置される(
図1参照)。
なお、反射面43aの反対側の面とは、反射部43の上面のうち反射面43aの領域(領域A)の上方の部分(上方から視て反射部43の上面のうち反射面43aの領域と重なる部分)を示す。本実施形態において、反射面43aの反対側の面は、反射部43における傾斜板状の部分の上面と略円環状で平板状の部分の上面の一部(平板状の部分の内側部分)と、で構成される。
【0029】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、反射面43aの反対側の面に電源ユニット20が載置される。そのため、照明器具1によれば、LEDモジュール10(光源)と電源ユニット20とが上下方向に並べて配置されるものに比べて、照明器具1を薄型にすることができる。また、照明器具1によれば、反射面43aよりも外側に電源ユニット20が配置されるものに比べて、横幅を小さくすることができる。
なお、照明器具1の横幅を小さく構成する場合は、上方から視て、電源ユニット20および端子台30における反射面43aの反対側の面と重なる部分の面積が、電源ユニット20と端子台30における反射面43aの反対側の面と重ならない部分の面積以上であることが好ましい。
【0030】
また以上のように、本実施形態の照明器具1では、LEDモジュール10と電源ユニット20と端子台30とが側方から視て重なる位置に配置される。そのため、LEDモジュール10(光源)と電源ユニット20と端子台30とが上下方向に並べて配置されるものに比べて、照明器具1を薄型にすることができる。照明器具1では、例えば、照明器具1の厚みを30mm以下に構成することができる。
【0031】
本実施形態において、電源ユニット20と端子台30は、本体40の反射面43aの反対側の面(ケース部41と反射部43とで形成される空間の内側)に収納される(
図2参照)。電源ユニット20と端子台30とは、本体40から側方に突出しない位置に(ケース部41の内側)に配置される。
【0032】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、電源ユニット20と端子台30とは、ケース部41の内側に配置されて、本体40から側方に突出しない位置に配置される。そのため、電源ユニット20と端子台30とが本体40から側方に突出する位置に配置されるものに比べて、照明器具1を小型にすることができる。
【0033】
ケース部41は、反射部43と連接される。反射部43は、光源配置部42と連接される。ケース部41と反射部43と光源配置部42とが一体的に構成される。
【0034】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、ケース部41と光源配置部42と反射部43とが一体的に構成される。したがって、照明器具1では、ケース部41と光源配置部42と反射部43とが別部品で構成されるものに比べて、部品点数を削減するとともに組立工数を削減することができる。
【0035】
本体40は、熱伝導率の高い、例えば金属材料で構成される。本体40は、放熱性を有する。本体40は、本実施形態では一例としてアルミニウム合金で構成し、LEDモジュール10および電源ユニット20から生ずる熱を放熱する。本実施形態の本体40は反射板であるとともに、放熱機能も備える。そのため、新たに放熱板を用いる必要がなく、薄型で横幅を小さくした照明器具を実現できる。また、本実施形態の本体40は側壁(ケース部41)を有する。そのため、本体40は側壁(ケース部41)を有さないものに比べて、本体40の放熱性能を向上させることができ、また、強度を向上させることができる。
【0036】
LEDモジュール10は、本体40(ケース部41)の直径方向中央に配置される。LEDモジュール10は、本体40(ケース部41)の軸心と交差して配置される。電源ユニット20と端子台30は、本体40(ケース部41)の直径方向中央から側方に外れてケース部41側に配置される。電源ユニット20と端子台30は、本体40(ケース部41)の軸心と交差しないように配置される。LEDモジュール10と電源ユニット20と端子台30とは、上方から視て重ならない位置に配置される(
図4参照)。
【0037】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、LEDモジュール10と電源ユニット20と端子台30とは光の照射方向において重ならない位置に配置される。そのため、LEDモジュール10と電源ユニット20と端子台30とが上方から視て重なる位置に配置されるものに比べて、照明器具1の全体の厚みが厚くなることを抑制しつつ、電源ユニット20および端子台30を本体40のLEDモジュール10から生じる熱によって最も高温となる部分を避けて配置することができる。
したがって、照明器具1によれば、LEDモジュール10と電源ユニット20と端子台30とが上方から視て重なる位置に配置されるものに比べて、照明器具1の全体の厚みが厚くなることを抑制しつつ、LEDモジュール10(LED)から生じる熱によって電源ユニット20または端子台30が受ける影響を軽減することができる。
【0038】
また、電源ユニット20と端子台30とは、光源配置部42におけるLEDモジュール10が配置される部分の裏面(上面)以外の部分に配置される(
図4参照)。
【0039】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、電源ユニット20と端子台30とは光源配置部42におけるLEDモジュール10が配置される部分の裏面(上面)以外の部分に配置される。したがって、電源ユニット20と端子台30とが光源配置部42におけるLEDモジュール10が配置される部分の裏面に配置されるものに比べて、本体40におけるLEDモジュール10から生じる熱の放熱性を向上させることができる。
【0040】
本実施形態の拡散板50は、下面が凸状に構成される。本実施形態の拡散板50は、中央部が厚く且つ外側部が薄く構成される。拡散板50は、LEDモジュール10の下方に位置する部分が他の部分に比べて厚く構成される。拡散板50は、上方から視てLEDモジュール10と重なる部分の厚みが厚く、且つ、上方から視てLEDモジュール10と重ならない部分の厚みが薄く構成される。拡散板50は、その厚みにおいて、LEDモジュール10と対向する面(LEDモジュール10側に位置する面)のうち少なくともLEDモジュール10の直下に位置する部分がそれ以外の部分よりも厚く形成される。
【0041】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、拡散板50は、その厚みにおいて、LEDモジュール10と対向する面のうち少なくともLEDモジュール10の直下に位置する部分がそれ以外の部分よりも厚く形成される。そのため、照明器具1では、LEDモジュール10に拡散板50をより近接させて配置しても、拡散板50を介してLEDが発光する光を見たときに、当該LEDの光が点状に見えることを防止することができる。また、本実施形態のような拡散板50の形状を採用すれば、LEDモジュール10に拡散板50をより近接させて配置しても、LEDが消灯しているときに外部から拡散板50を通してLEDを見えにくくすることができる。
また、通常、拡散板の厚さが厚いほど拡散効率は高まるが、光量の損失も増大させてしまう。本実施形態のような拡散板50の形状を採用すれば、上方から視てLEDモジュール10と重ならない部分の厚みが薄いため、LEDモジュール10と重ならない部分における光量損失を抑えることができるので、LEDが発光する光の光量を確保することができる。したがって、照明器具1によれば、拡散板50が光の照射方向においてLEDモジュール10と重なる部分の厚みが薄く構成されるものに比べて、LEDモジュール10に拡散板50をより近接させて配置することができ、照明器具1の全体の厚みを薄く(照明器具1の高さを低く)構成することができる。なお、拡散板50は、上面を凸状に構成するものでもよく、また、上面および下面をそれぞれ凸状に構成するものでもよい。
【0042】
本体40(ケース部41)の外径は、拡散板50の外径よりも大きい。本体40(ケース部41)の下端部の外径は、拡散板50の外径よりも大きい。拡散板50の上面は、本体40の下端部に当接する。拡散板50の側方は、本体40の下端部に囲まれる(
図5参照)。
【0043】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、本体40の外径は拡散板50の外径よりも大きい。したがって、照明器具1では、拡散板50の側方を本体40の下端部で囲むことができ、光が、拡散板50の側方から本体40とカバー60との間を通って取付面側(例えば、天井側)に漏れることを抑制することができる。
【0044】
端子台30は、本体40の直径方向中央から側方に外れて配置される。端子台30は、端子台30の端子挿入部31を本体40の中央側(光源配置部42側)に向けて配置される。端子挿入部31は、端子台30における外部電源の配線の端子が挿入される部分である。
【0045】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、端子挿入部31を本体40の中央側に向けて端子台30が配置される。したがって、端子挿入部31を本体40の中央側に向けていないものに比べて、ケース部41内における端子を挿入する作業空間を広くすることができ、外部電源の配線の端子を端子挿入部31に挿入する作業を容易に行うことができる。
【0046】
端子台30は、反射部43の上方に配置されて、本体40の軸心に対して傾斜して配置される。端子台30は、端子挿入部31側を上方に向け、端子挿入部31と反対側を下方に向けて、傾斜させて配置される。
【0047】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、端子挿入部31を上方に傾斜させて端子台30が配置される。したがって、端子挿入部31を上方に傾斜させて配置されないものに比べて、外部電源の配線の端子を端子挿入部31に挿入する作業を容易に行うことができる。
【0048】
本体40は貫通孔44を備える。貫通孔44は、反射部43を貫通する。貫通孔44は、LEDモジュール10と電源ユニット20とを接続する電線(不図示)が挿通される。
貫通孔44は、光源配置部42の近傍(反射部43における本体40の中央側)に設けられる。貫通孔44は、電源ケース21で覆われる位置に形成することが好ましい。このように、貫通孔44が電源ケース21で覆われる位置に形成されることにより、LEDモジュール10と電源ユニット20とを接続する電線を貫通孔44に挿通する作業を容易に行うことができるようになり、照明器具1の組み立て作業を簡便に行うことができる。
【0049】
電源ユニット20は、本体40においてLEDモジュール10が配置される側と反対側(反射部43の上方)に配置される。電源ケース21は、天板23と三つの側板24・24・24とを備え、天板23と三つの側板24とは、それぞれ連接される。電源ケース21は、天板23と三つの側板24とで電源回路を覆う。電源回路は、ケース部41の内面の一部と反射部43の一部と天板23と三つの側板24とで囲まれる。三つの側板24のうちLEDモジュール10側に配置される側板24(以下「光源側側板24a」という)は、反射部43側の端部(下端部)が傾斜面で構成される。光源側側板24aは、折り曲げ加工して反射部43側の端部が光源側に屈曲して広がるように形成する。これにより、電源ケース21内の内部のスペースを増やすとともに、貫通孔44をより本体40の中央側に設けることができる。貫通孔44を本体40の中央側に設けることで、LEDモジュール10と電源ユニット20を接続する電線は、本体40と拡散板50とで囲まれる空間の内の高さが確保できる部分を通ることとなる。これにより電線の拡散板50への映りこみを回避するとともに、電線の長さを最小に設定することができる。
【0050】
電源ケース21の上端(天板23)は、本体40(ケース部41)の上端と略面一また面一となる。電源ケース21は、折り曲げ加工して段差部25を設ける。
【0051】
段差部25は、天板23に配置される。段差部25は、その一部がケース部41の上端に当接し、ネジ22によって固定される。段差部25は、天板23の上端よりも低い段差状に構成される。段差部25は、天板23の端部を下方に折り曲げ、さらに側方に折り曲げて構成される。段差部25は、本体40または天板23よりも外側(上方)に突出しないようにネジ22の頭部を配置する。段差部25の横幅は、ネジ22の頭部の幅よりも大きい。段差部25の深さは、ネジ22の頭部の高さよりも深い。
【0052】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、本体40よりも外側(上方)に突出しないようにネジ22の頭部を配置する段差部25を電源ケース21が備える。そのため、段差部25にネジ22の頭部が配置され、電源ケース21内の容積が小さくなることを抑制しつつ、ネジ22の頭部が本体40よりも外側(上方)に突出することを防止することができる。したがって、照明器具1によれば、電源ケース21が段差部25を備えないものに比べて、照明器具1の全体の厚みを薄く(照明器具1の高さを低く)構成することができる。
【0053】
図5、または、
図8から
図11に示すように、カバー60は、複数個(四個)の凸部61・61・・を備え、本体40は、複数個(四個)の溝部45・45・・と複数個(四個)の凸部46・46・・とを備える。
【0054】
凸部61は、カバー60の下端部に配置される。凸部61は、カバー60の軸心を中心にして中心角が90度ごとに配置される。凸部61は、カバー60の内面からカバー60の軸心方向に突出する。凸部61は、半球状に構成される。
【0055】
本体40の溝部45は、ケース部41の下端部の外面に配置される。本体40の溝部45は、本体40(ケース部41)の軸心を中心にして中心角が90度ごとに配置される。溝部45は、溝部45内に凸部61を配置可能な溝状に構成される。
【0056】
溝部45は、縦溝45aと、横溝45bと、を備える。縦溝45aは、ケース部41の下端から上方に、ケースの外面を切欠くように形成される。縦溝45aの幅は、凸部61の幅より大きく形成される。縦溝45aの深さは、凸部61の高さよりも深く形成される。
横溝45bは、縦溝45aに連続して形成される。横溝45bは、縦溝45aの上端からケース部41の側面に沿って、下方から視て時計回りに中心角略30度分、ケース部41の外面を切欠くように形成される。横溝45bの幅は、凸部61の幅より大きく形成される。横溝45bの深さは、凸部61の高さよりも深く形成される。
【0057】
凸部46は、横溝45b内に配置される。凸部46は、横溝45bに配置される。凸部46は、横溝45bの溝底から外側(カバー60の軸心方向と反対側)に突出する。凸部46は、半球状に構成される。
【0058】
カバー60と本体40とが嵌合することによって、カバー60は本体40に取付けられる。
図12(a)に示すように、カバー60の軸心と本体40の軸心とを概ね一致させ、凸部61を縦溝45a内に位置させる。カバー60を上方に移動させて、縦溝45a内において凸部61を上方に移動させる。次に、
図12(b)に示すように、カバー60を回転(下方から視て時計回りに回転)させて、横溝45b内において凸部61を移動させていく。次に、
図12(c)または
図12(d)に示すように、さらに、カバー60を回転させて、凸部46に当接する凸部61が凸部46を超えるまで、横溝45b内において凸部61を移動させる。このように、凸部61が凸部46を超えることによって、カバー60と本体40とが嵌合し、カバー60は本体40に取付けられる。
【0059】
以上のように、本実施形態の照明器具1では、カバー60と本体40とが嵌合することによってカバー60は本体40に取付けられる。そのため、カバー60を本体40に取付ける構造を、本体40とカバー60とに形成されるネジ山とネジ溝が形成されて螺合することによってカバー60が本体40に取付けられるものに比べて、短い距離(高さ方向に短い距離)で実現することができる。したがって、ネジ山とネジ溝を螺合することによってカバー60が本体40に取付けられるものに比べて、照明器具1の全体の厚みを薄く(照明器具1の高さを低く)構成することができる。
【0060】
また、
図13から
図15に示すように、凸部46は、複数個(二個)の第一凸部46a・46aと、複数個(二個)の第二凸部46b・46bとからなる構成とすることもできる。第一凸部46aと第二凸部46bとは、互いに隣り合うように、配置される。二個の第一凸部46aは、本体40の軸心を中心にしてそれぞれ対向して配置される。二個の第二凸部46bは、本体40の軸心を中心にしてそれぞれ対向して配置される。第一凸部46aは、カバー60を本体40に取付けるにあたってカバー60を下方から視て時計回りに回転させたときに、第二凸部46bよりも先に凸部46に当接する。第二凸部46bは、カバー60と本体40に取付けるにあたってカバー60を下方から視て時計回りに回転させたときに、第一凸部46aよりも後に凸部46に当接する。第一凸部46aは、カバー60を本体40に取付けるときのカバー60の回転方向において、第二凸部46bよりも上流側に配置される。
【0061】
複数段階(二段階)においてカバー60と本体40とが嵌合することによって、カバー60は本体40に取付けられる。
図16(a)に示すように、カバー60の軸心と本体40の軸心とを概ね一致させ、凸部61を縦溝45a内に位置位せる。カバー60を上方に移動させて、縦溝45a内において凸部61を上方に移動させる。次に、
図16(b)に示すように、カバー60を下方から視て時計回りに回転させて、横溝45b内において凸部61を移動させていく。次に、
図16(b)または
図16(c)に示すように、さらに、カバー60を回転させて、第一凸部46aに当接する凸部61が第一凸部46aを超えるまで、横溝45b内において凸部61を移動させる。次に、
図16(c)または
図16(d)に示すように、さらに、カバー60を回転させて、第二凸部46bに当接する凸部61が第二凸部46bを超えるまで、横溝45b内において凸部61を移動させる。このように、凸部61が第一凸部46aと第二凸部46bを超えることによって、複数段階(二段階)においてカバー60と本体40とが嵌合して、カバー60は本体40に取付けられる。
【0062】
以上のように、照明器具1では、複数段階(二段階)においてカバー60と本体40とが嵌合することによって、カバー60は本体40に取付けられる。したがって、ネジ山とネジ溝を螺合することによってカバー60が本体40に取付けられるものに比べて照明器具1の全体の厚みを薄く(照明器具1の高さを低く)構成するとともに、本体40からカバー60が脱落することを防止することができる。
【0063】
本実施形態では、天井直付け型の照明器具1を説明したが、これに限らず、埋込型の照明器具に本発明の構成を採用することもできる(
図17参照)。このように埋込型の照明器具に本発明の構成を採用した場合には、薄型で横幅を小さくすることができるため、取付孔H内における配置空間が狭い場合であっても照明器具1を設置することができ、また、取付孔Hの開口の大きさを小さくすることができる。また、本実施形態のように端子台を用いず、引掛けシーリングなどの配線部品を用いても良い。