(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1及び第2作溝部、覆土部材を備える場合、特許文献1では、側面視において第1作溝部と覆土部材とが重複するように、第1作溝部の横側に覆土部材を備えている。
これにより、覆土部材の位置を設定する場合、第1作溝部と覆土部材との接触を避けながら、側面視において第1作溝部と覆土部材とが重複するように第1作溝部の横側に覆土部材を備える為に、覆土部材と第1作溝部とを左右方向に少し離す必要がある。
従って、第1及び第2作溝部、覆土部材に亘る全体が横幅の大きなものとなっており、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、水田作業機において、第1及び第2作溝部、覆土部材を備える場合、第1及び第2作溝部、覆土部材の全体の横幅を抑えながら、第1及び第2作溝部、覆土部材を配置することができるように構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の特徴は、
薬剤である第1粉粒体を貯留する第1貯留部と、
肥料である第2粉粒体を貯留する第2貯留部と、前記第1貯留部から
前記第1粉粒体を繰り出す第1繰り出し部と、前記第2貯留部から
前記第2粉粒体を繰り出す第2繰り出し部とを備え、
機体の進行に伴って田面に溝を形成する第1作溝部及び第2作溝部と、前記第1作溝部によって形成された溝を埋め
る第1覆土部材とが機体前後方向に延びるフロートに備えられ、
前記第1覆土部材は、
ブラケットを有し、前記
ブラケットの前端部が、前記第1作溝部と前記第2作溝部のフロート幅方向での間に位置するとともに、前記第1覆土部材の後端部が、前記第1作溝部より前記フロート幅方向での外側に位置するように後方に延出し、
側面視において、前記
ブラケットの一部が前記第1作溝部
の一部と重複し、且つ、前記第1覆土部材
の一部が前記第2作溝部
の一部と重複し
、
機体の進行に伴って前記第2粉粒体が供給された前記第2作溝部による溝を埋める第2覆土部材を備えて、
前記第2覆土部材を、前記第2作溝部の横側の位置で、側面視において、前記第2覆土部材の一部が前記第2作溝部の一部と重複する位置に備えていることにある。
【0008】
本特徴構成によれば、左右方向で第1作溝部と第1覆土部材とを接近させることができ、第1作溝部及び第1覆土部材の全体の横幅を抑えることができる。
この場合に、左右方向で第1作溝部と第1覆土部材とを接近させても、第1覆土部材を第1作溝部に接触させることなく、第1覆土部材を無理なく適正な姿勢に設定することができる。
【0009】
また、左右方向で第1作溝部と第2作溝部とを接近させることができて、第1及び第2作溝部の全体の横幅を抑えることができる。第2作溝部を側面視において第1覆土部材と重複する位置に備えることにより、前後方向で第1及び第2作溝部が離れたものにならず、第1及び第2作溝部、覆土部材の全体の前後方向の長さを抑えることができる。
【0010】
さらに、第1粉粒体が第1供給パイプの出口から出た際に横側に飛散した場合、第1粉粒体が横側の第1覆土部材に付着する可能性を少なくすることができるのであり、第1覆土部材において第1粉粒体の塊が成長する可能性を少なくすることができる。
【0011】
つまり、第1覆土部材への第1粉粒体の付着及び第1覆土部材での第1粉粒体の塊の成長を抑えながら、第1作溝部及び第1覆土部材の全体の横幅を抑えることができる点、第1及び第2作溝部の全体の横幅を抑えることができる点、並びに、第1及び第2作溝部、第1覆土部材の全体の前後方向の長さを抑えることができる点により、第1及び第2作溝部、第1覆土部材の全体をコンパクトにまとめて配置することができる。
【0012】
【0013】
第2作溝部に対して第2覆土部材を備える場合、前後方向で第2作溝部と第2覆土部材とが接近するので、第2作溝部及び第2覆土部材の全体の前後方向に長さを抑えることができ、第1及び第2作溝部、第1及び第2覆土部材の全体の前後方向の長さを抑えることができて、第1及び第2作溝部、第1及び第2覆土部材の全体をコンパクトにまとめて配置することができる。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
第1覆土部材を第1作溝部に接触させることなく第1作溝部による溝及び後方に向かう斜め後方に無理なく延出することができる点、並びに、第1及び第2作溝部、第1覆土部材の全体の横幅を抑えることができる点により、第1及び第2作溝部、第1覆土部材(第2覆土部材)の全体をコンパクトにまとめて配置することができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
第1覆土部材との干渉を避けながら第2覆土部材の基部を無理なく配置することができる点、並びに、第1及び第2覆土部材の互いの干渉を避けながら左右方向で第2覆土部材を第1覆土部材に接近させることができる点により、第1及び第2作溝部、第1及び第2覆土部材の全体をコンパクトにまとめて配置することができる。
【0022】
本発明による好適な実施形態の1つでは、前記第1作溝部が、田面に溝を形成する第1溝形成体と、前記第1溝形成体に連結された第1作溝器とを備え、前記第1作溝器は、前記第1溝形成体の後面に接続される第1前壁部と、前記第1前壁部の右側の縁部から後方に延出された第1右壁部と、前記
第1前壁部の左側の縁部から後方に延出された第1左壁部とから構成され、前記第1右壁部及び前記第1左壁部の機体後方側の下端部がフロートの底面よりも上側に位置し、前記第1作溝部に接続された第1供給パイプの下部に位置する前記第1粉粒体の出口が、前記第1右壁部及び前記第1左壁部の間に位置していることが好適である。
【0023】
特許文献1に開示されているように、作溝部を、田面に突入して溝を形成する溝形成体と、溝形成体の後部の右部から後方に延出される右壁部と、溝形成体の後部の左部から後方に延出される左壁部とを備えて構成することがある。このような作溝部において、供給パイプが作溝部に接続された場合、供給パイプの出口が作溝部の右及び左壁部の間に位置することが多い。
前述の状態において、例えば薬剤のように細かい粉粒体を供給パイプの出口から作溝部による溝に供給する場合、粉粒体が供給パイプの出口から出た際に作溝部の右及び左壁部に接触すると、田面の水により粉粒体が作溝部の右及び左壁部の内面に付着し、粉粒体の塊が成長して詰まりに発展することがある。
【0024】
上記の構成によれば、第1作溝部の第1右壁部及び第1左壁部の下端部がフロートの底面よりも上側に位置しているので、第1作溝部の第1右壁部及び第1左壁部の下端部を田面よりも上側に位置させることができる。
これにより、第1粉粒体が第1供給パイプの出口から出た際に、第1作溝部の第1右壁部及び第1左壁部に接触することが少なくなり、田面の水が第1作溝部の第1右壁部及び第1左壁部の内面に到達し難くなるので、第1粉粒体が第1作溝部の第1右壁部及び第1左壁部の内面に付着する可能性を少なくすることができるのであり、第1粉粒体の塊が成長して詰まりに発展する可能性を少なくすることができる。
【0025】
また、第1粉粒体が第1供給パイプの出口から出た際に、第1作溝部の第1右壁部及び第1左壁部の下側を通って第1作溝部の横側(外側)に出たとしても、第1覆土部材が第1作溝部(第1供給パイプの出口)よりも後側に位置しているので、第1覆土部材に第1粉粒体が付着する可能性を少なくすることができるのであり、第1覆土部材において第1粉粒体の塊が成長する可能性を少なくすることができる。
【0026】
本発明による好適な実施形態の1つでは、
前記第1繰り出し部及び前記第2繰り出し部により繰り出された前記第1粉粒体及び前記第2粉粒体が、前記第1作溝部及び前記第2作溝部に接続された第1供給パイプ及び第2供給パイプから、前記第1作溝部及び前記第2作溝部により田面に形成された溝に供給されるように構成し、前記第2作溝部が、田面に溝を形成する第2溝形成体と、前記第2溝形成体の後部の右部から後方に延出された第2右壁部と、前記第2溝形成体の後部の左部から後方に延出された第2左壁部とを備えており、前記第2右壁部及び第2左壁部の下端部が
前記フロートの底面よりも下側に位置して、前記第2供給パイプの下部に位置する
前記第2粉粒体の出口が、前記第2右壁部及び第2左壁部の間に位置していることが好適である。
【0027】
特許文献1に開示されているように、作溝部を、田面に突入して溝を形成する溝形成体と、溝形成体の後部の右部から後方に延出される右壁部と、溝形成体の後部の左部から後方に延出される左壁部とを備えて構成することがある。このような作溝部において、供給パイプが作溝部に接続された場合、供給パイプの出口が作溝部の右及び左壁部の間に位置することが多い。
前述の状態において、例えば肥料のように比較的大きな粒の粉粒体を供給パイプの出口から作溝部による溝に供給する場合、粉粒体をできるだけ飛散させずに作溝部による溝に供給したいという要望がある。
【0028】
上記の構成によれば、第2作溝部の第2右壁部及び第2左壁部の下端部がフロートの底面よりも下側に位置しているので、第2作溝部の第2右壁部及び第2左壁部の下端部を田面よりも下側に位置させることができる。
これにより、第2粉粒体が第2供給パイプの出口から出た際に飛散しようとしても、第2作溝部の第2右壁部及び第2左壁部により第2粉粒体の飛散が抑えられて、第2粉粒体が第2作溝部による溝に供給される。
【0029】
第2作溝部を側面視において第1覆土部材と重複する位置に備えており、第2作溝部の横側に第1覆土部材が位置している。第2粉粒体が第2供給パイプの出口から出た際に横側に飛散しようとしても、第2作溝部の第2右壁部及び第2左壁部により第2粉粒体の飛散が抑えられ、第2粉粒体が横側の第1覆土部材に付着する可能性を少なくすることができるのであり、第1覆土部材において第2粉粒体の塊が成長する可能性を少なくすることができる。
【0030】
本発明による好適な実施形態の1つでは、前記第1作溝部を
前記フロートに連結して、前記第1作溝部の横側で且つ前記第1作溝部の後側の位置の前記フロートの部分に、前後方向に沿った上下向きの縦壁部を連結し、前記縦壁部に前記第1覆土部材を連結していることが好適である。
【0031】
上記の構成によれば、第1粉粒体が第1供給パイプの出口から出た際に横側に飛散した場合、フロートに流れようとする第1粉粒体を縦壁部により止めることができて、第1供給パイプの出口から出た第1粉粒体がフロートに付着する可能性を少なくすることができるのであり、フロートにおいて第1粉粒体の塊が成長する可能性を少なくすることができる。
【0032】
本発明による好適な実施形態の1つでは、前記第1覆土部材の位置を上下に変更可能に構成していることが好適である。
【0033】
上記の構成によれば、田面の状態(田面の泥の硬軟や、田面の水の量等)に応じて、第1覆土部材の位置(田面への突入深さ)を上下に変更することにより、第1粉粒体が供給された第1作溝部による溝を適切に埋めることができる。
【0034】
本発明による好適な実施形態の1つでは、前後方向に対する前記第1覆土部材の傾斜姿勢を前記フロートの底面に沿って変更自在に構成していることが好適である。
【0035】
上記の構成によれば、第1覆土部材の位置(田面への突入深さ)を上下に変更することができるのに加えて、前後方向に対する第1覆土部材の傾斜姿勢も変更することができる。
これにより、田面の状態(田面の泥の硬軟や、田面の水の量等)に応じて、第1覆土部材の姿勢(田面への突入深さ及び傾斜姿勢)を細かく設定することができて、第1粉粒体が供給された第1作溝部による溝を適切に埋めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
【0038】
[1]
図1に示すように、前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が昇降自在に支持され、リンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられており、リンク機構3の後部に播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7が支持されて、水田作業機の一例である6条型式の乗用型直播機が構成されている。
【0039】
[2]
次に、播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7を支持するフレーム構造について説明する。
図2及び
図6に示すように、左右方向の横フレーム8が備えられ、板材で構成された箱状の枠部17が横フレーム8の中央部に連結されており、枠部17にボス部9が連結されている。横フレーム8の右及び左部に前後向きの横フレーム10が後向きに連結され、枠部17及び横フレーム10に上下向きの縦フレーム11が連結されており、縦フレーム11の上部に亘って左右方向の横フレーム12が連結されている。
【0040】
図2及び
図6に示すように、横フレーム8の中央部、右及び左部に前後向きの横フレーム13が後向きに連結されて、横フレーム13に上下向きの縦フレーム14が連結されている。横フレーム10にブラケット18が連結されており、縦フレーム14及びブラケット18の上部に亘って左右方向の横フレーム15が連結されている。
【0041】
図2,5,6に示すように、右及び左の横フレーム13が前方に延出され、右及び左の横フレーム13の前部にブラケット13bが連結されており、右及び左の横フレーム13のブラケット13bに平板状の壁部材19が連結されている。後輪2の後側に壁部材19が位置しており、後輪2から後方に飛ばされた泥が右及び左のフロート16に載らないように、後輪2から後方に飛ばされた泥が壁部材19により止められる。
【0042】
図2,5,6に示すように、横フレーム8において、横フレーム13の間の部分に前後向きの横フレーム20が前向きに連結されており、レーキ状の整地部材21が横フレーム20の前部に連結されている。これにより、整地部材21がフロート16(後述の[6]参照)の間に位置しており、田面においてフロート16の間の部分が整地部材21によって整地される。
【0043】
図2及び
図6に示すように、リンク機構3の後部の下部に、枠部17の上部が前後軸芯P1周りに回転自在に支持されており、横フレーム8等の全体が前後軸芯P1周りにローリング自在に支持されている。横フレーム12の右及び左部にブラケット12aが前向きに連結されて、リンク機構3の後部の上部と横フレーム12のブラケット12aとに亘ってバネ22が接続されており、バネ22により横フレーム8等の全体が機体と並行な姿勢に付勢されている。
【0044】
[3]
次に、播種装置5の支持構造について説明する。
図2及び
図3に示すように、播種装置5において、6個の繰り出し部23が横フレーム15に所定間隔を置いて連結されて、繰り出し部23の下部に案内部材24が連結されており、案内部材24は後側が開放された断面コ字状の構成されている。鉄コーティング処理された種子を貯留するホッパー25が2個備えられており、3個の繰り出し部23の上部に亘ってホッパー25が連結されている。
【0045】
これにより、
図2及び
図3に示すように、ホッパー25の種子が繰り出し部23により所定量ずつ繰り出され、種子が案内部材24の内面に接触せずに案内部材24の内部を通り落下して、田面(表面)に供給される。
以上のように、播種装置5は繰り出し部23、案内部材24及びホッパー25等を備えて構成されており、繰り出し部23の直下の田面(表面)に、複数粒の種子を一つの塊状に供給(点播)する表面播き型式(点播型式)に構成されている。
【0046】
[4]
次に、施肥装置6の支持構造について説明する。
図2及び
図3に示すように、施肥装置6において、6個の繰り出し部26(第2繰り出し部に相当)が横フレーム12に所定間隔を置いて連結され、肥料(農用の第2粉粒体に相当)を貯留するホッパー27(第2貯留部に相当)が2個備えられており、3個の繰り出し部26の上部に亘ってホッパー27が連結されている。
【0047】
図2,3,5に示すように、フロート16に溝切り板28(第2溝形成体に相当)及び覆土部材31(第2覆土部材に相当)が連結されて、溝切り板28に作溝器29が連結されており、繰り出し部26と作溝器29とに亘ってホース30が接続されている。
【0048】
これにより、
図2,3,5に示すように、ホッパー27の肥料が繰り出し部26により繰り出され、ホース30から作溝器29に供給されて、溝切り板28及び作溝器29により田面に形成された溝に肥料が供給されるのであり、機体の進行に伴って覆土部材31により泥が横側の溝切り板28及び作溝器29による溝に向って押し出されて、肥料が供給された溝が埋められる。
【0049】
以上のように、施肥装置6は繰り出し部26、ホッパー27、溝切り板28、作溝器29、ホース30及び覆土部材31等を備えて構成されており、種子が供給される位置の横隣の位置の前側の位置において、田面から下方の位置に肥料を供給するように構成されている(種子の横隣の田面の下方の位置に肥料が位置する状態)。
【0050】
[5]
次に、薬剤供給装置7の支持構造について説明する。
図2及び
図4に示すように、薬剤供給装置7において、6個の繰り出し部32(第1繰り出し部に相当)が横フレーム12に所定間隔を置いて連結され、薬剤(農用の第1粉粒体に相当)を貯留するホッパー33(第1貯留部に相当)が3個備えられており、2個の繰り出し部32の上部に亘ってホッパー33が連結されている。
図2,4,5に示すように、フロート16に溝切り板34(第1溝形成体に相当)及び覆土部材37(第1覆土部材に相当)が連結されて、溝切り板34に作溝器35が連結されており、繰り出し部32と作溝器35とに亘ってホース36が接続されている。
【0051】
これにより、
図2,4,5に示すように、ホッパー33の薬剤が繰り出し部32により繰り出され、ホース36から作溝器35に供給されて、溝切り板34及び作溝器35により田面に形成された溝に薬剤が供給されるのであり、機体の進行に伴って覆土部材37により泥が横側の溝切り板34及び作溝器35による溝に向って押し出されて、薬剤が供給された溝が埋められる。
【0052】
以上のように、薬剤供給装置7は繰り出し部32、ホッパー33、溝切り板34、作溝器35、ホース36及び覆土部材37等を備えて構成されており、種子が供給される位置の前側の位置において、田面から下方の位置に薬剤を供給するように構成されている(種子の直下に薬剤が位置する状態)。
【0053】
図1及び
図2に示すように、ボス部9に入力軸40が支持されて、伝動軸39が入力軸40に接続されており、機体のエンジン(図示せず)の動力が伝動軸39を介して入力軸40に伝達される。
入力軸40の動力が2つの伝動系に分岐して、一方の伝動系から播種装置5の繰り出し部23に動力が伝達されて、次に薬剤供給装置7の繰り出し部32に動力が伝達されており、他方の伝動系から施肥装置6の繰り出し部26に動力が伝達される。
【0054】
[6]
次に、フロート16について説明する。
図2,5,7に示すように、フロート16は、幅広の前部16a及び幅狭の後部16bを備えており、前部16aの後端の左右中央から後部16bが後方に延出されて構成されている。
【0055】
図2,5,6,7に示すように、横フレーム13の後部にブラケット13aが連結されて、フロート16の後部16bにブラケット43が連結されており、3個のフロート16のブラケット43が、横フレーム13のブラケット13aの横軸芯P2周りに上下揺動自在に支持されている。
図2,3,5に示すように、右及び左のフロート16が右及び左の後輪2の後側に位置し、中央のフロート16が右及び左の後輪2の間に位置しており、排水用の溝を田面に形成する溝切り器38が、右及び左のフロート16の後部の底面に取り付けられている。
【0056】
この乗用型直播機では、横フレーム8に対する中央のフロート16の上下位置を検出することにより横フレーム8の田面からの高さを検出する高さセンサー(図示せず)、油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁(図示せず)、及び高さセンサーの検出値に基づいて制御弁を操作する制御装置(図示せず)が備えられている。
【0057】
これにより、田面に接地追従する中央のフロート16に対して、横フレーム8(播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7)が上方及び下方に移動すると、高さセンサーの検出値に基づいて制御装置により制御弁が操作されて、横フレーム8(播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7)が田面から設定高さに維持されるように、油圧シリンダ4が作動する。
【0058】
前述のように、中央のフロート16は横フレーム8の田面からの高さを検出する高さセンサーとして機能するので、中央のフロート16の上下揺動範囲は比較的大きなものに設定されており、水平面に対して少し前下がりの姿勢が、中央のフロート16の基準姿勢(高さセンサーの検出値が設定高さに相当する値となり、油圧シリンダ4が停止する位置)となっている。
【0059】
中央のフロート16に対して右及び左のフロート16は、高さセンサーの機能は備えておらず、主に田面を整地し、横フレーム8(播種装置5、施肥装置6及び薬剤供給装置7)の姿勢を安定させるものである。
これにより、右及び左のフロート16の上下揺動範囲は、中央のフロート16の上下揺動範囲よりも小さなものに設定されており、水平面と平行な姿勢が基準姿勢(右及び左のフロート16の上下揺動範囲の中央位置)となっている。
【0060】
[7]
次に、溝切り板34及び作溝器35について説明する。
図7,8,10に示すように、溝切り板34は、側面視において三角形状の板状に構成されて、機体の進行に伴って田面に溝を形成するのであり、フロート16の前部16aの右及び左の後端の底部に位置するように、ボルト44によってフロート16に連結されている。
【0061】
図7,8,10に示すように、作溝器35は、板材を断面U字状に折り曲げて構成されており、前壁部35a、右壁部35b(第1右壁部に相当)及び左壁部35c(第1左壁部に相当)を備えている。作溝器35の前壁部35aに対して、作溝器35の右及び左壁部35b,35cの下端部35dが上側に位置しており、作溝器35の前壁部35aがボルト45により、溝切り板34の後部に連結されている。
【0062】
図7,8,10に示すように、作溝器35の前壁部35aの横幅は溝切り板34の横幅と略同じであり、溝切り板34の後部の右部の上部から作溝器35の右壁部35bが後方に延出され、溝切り板34の後部の左部の上部から作溝器35の左壁部35cが後方に延出された状態となっている。
【0063】
図8及び
図10に示すように、作溝器35が溝切り板34に連結された状態において、作溝器35の右及び左壁部35b,35cの下端部35dが、フロート16の底面16cよりも上側に位置している。これにより、フロート16が田面に接地した状態において、作溝器35の右及び左壁部35b,35の下端部35dが、田面よりも上側に位置する。
以上のように、溝切り板34及び作溝器35(前壁部35a、右壁部35b及び左壁部35c)により、第1作溝部41が構成されている。
【0064】
[8]
次に、薬剤供給装置7(繰り出し部32)と作溝器35との接続について説明する。
図8及び
図10に示すように、ゴム製でジャバラ状の接続部56が作溝器35の上部に取り付けられており、硬質樹脂製の供給パイプ46(第1供給パイプに相当)が接続部56に取り付けられている。供給パイプ46は、上部から下部に亘って内部の断面積が変化しない丸パイプの直管に構成されて、十分な長さを備えており、供給パイプ46の長手方向がフロート16の底面16cと略直交するように、接続部56に取り付けられている。
【0065】
図8及び
図10に示すように、供給パイプ46は接続部56から上方に大きく出る長さを備えており、供給パイプ46の下部に位置する薬剤の出口46aが、作溝器35の右及び左壁部35b,35cの上部に間に位置している。供給パイプ46の出口46aが後下がり状の斜めに形成されており、供給パイプ46の出口46aの外周部の後部46bが、供給パイプ46の出口46aの外周部の前部46cよりも下側に位置している。
【0066】
これにより、
図8及び
図10に示すように、フロート16の底面16cと平行な面での供給パイプ46の内部の断面が円形状であるのに対して、供給パイプ46の出口46aが後下がり状の楕円状(長孔状)となる(供給パイプの出口の外周部に沿った面(後下がり状の斜めの面)の面積が、フロートの底面と平行な面での供給パイプの内部の断面積よりも大きな値となっている状態に相当)。
【0067】
図2及び
図4に示すように、作溝器35の略真上に繰り出し部32が位置しており、繰り出し部32の下部に漏斗部47が取り付けられて、漏斗部47と供給パイプ46の上部とに亘ってホース36が接続されている。
ホース36は上部から下部に亘って内部の断面積が変化しない丸ホースの直管に構成されて、ホース36の内径と供給パイプ46の内径とが略同じに設定されており、漏斗部47と供給パイプ46の上部とに亘って、ホース36が略鉛直状(直線状)に接続されている。
【0068】
[9]
次に、覆土部材37について説明する。
図7,8,10に示すように、横長の平板状の支持部材48が、フロート16の上面にボルト49により連結されている。支持部材48の右及び左の端部48aが上向きに折り曲げられて、右及び左の端部に連結孔48bが開口されており、連結孔48bの位置にナット48cが備えられている。
【0069】
図7,8,10に示すように、板材を断面L字状に折り曲げてブラケット50が構成されており、ブラケット50の縦壁部50aに連結用の長孔50cが開口され、横壁部50bに連結孔(図示せず)及びナット50dが備えられている。
ボルト51がブラケット50の長孔50c及び支持部材48の連結孔48bに挿入されて、支持部材48のナット48cに締め付けられており、ブラケット50の縦壁部50aが支持部材48の右及び左の端部48aに連結されている。
【0070】
以上の構造により、
図7,8,10に示すように、支持部材48の右及び左の端部48a並びにブラケット50の縦壁部50aが、前後方向に沿った上下向きの状態で、側面視において作溝器35(第1作溝部41)の右及び左壁部35b,35cの後側(供給パイプ46の出口46aの後側)に位置しており、ブラケット50の縦壁部50aが、作溝器35(第1作溝部41)の右及び左壁部35b,35c(供給パイプ46の出口46a)から下方に(フロート16の底面16c)に向って延出された状態となっている。
支持部材48の右及び左の端部48a並びにブラケット50の縦壁部50aが、平面視において作溝器35(供給パイプ46の出口46a)の横側(フロート16の左右中央側)で、且つ、作溝器35(第1作溝部41)(供給パイプ46の出口46a)の後側に位置している。
【0071】
図7,8,10に示すように、板材を断面へ字状に折り曲げて覆土部材37が構成されて、覆土部材37に前後の連結孔37a,37bが開口されている。覆土部材37をブラケット50の横壁部50bの下面に当て付け、ボルト52を覆土部材37の連結孔37a,37bに挿入しブラケット50のナット50dに締め付けることにより、覆土部材37がブラケット50に連結されている。
【0072】
以上の構造により、
図7,8,10に示すように、覆土部材37(覆土部材37の基部)が、平面視において作溝器35(第1作溝部41)(供給パイプ46の出口46a)の横側(フロート16の左右中央側)で、且つ、作溝器35(第1作溝部41)(供給パイプ46の出口46a)の後側に位置しており、覆土部材37が溝切り板34及び作溝器35(第1作溝部41)による溝及び後方に向う斜め後方(フロート16の横外側)に延出されている。
図8に示すように、覆土部材37(覆土部材37の基部)が、側面視において作溝器35(第1作溝部41)の後側(供給パイプ46の出口46aの後側)に位置している。
【0073】
図8及び
図10に示すように、支持部材48の右及び左の端部48aに対するブラケット50の連結位置を、ブラケット50の長孔50cに沿って変更することにより、覆土部材37の位置を上下に変更することができる(覆土部材37の田面への突中深さを変更することができる)。
【0074】
図7及び
図8に示すように、覆土部材37及び後述する[12]に記載の覆土部材31が、横軸芯P2よりも後側に延出されているので、フロート16が前下がりになるほど覆土部材37,31の田面への突入深さが浅くなる。
前項[6]に記載のように、中央のフロート16の基準姿勢が水平面に対して少し前下がりの姿勢となっており、右及び左のフロート16の基準姿勢が水平面と平行な姿勢となっている。
これにより、右及び左のフロート16の覆土部材37に比べて、中央のフロート16の覆土部材37の田面への突入深さが浅くなる傾向にあるので、右及び左のフロート16のブラケット50の連結位置に対して、中央のフロート16のブラケット50の連結位置を低め(覆土部材37の田面への突入深さが深くなる側)に設定すればよい。
【0075】
図7及び
図10に示すように、覆土部材37の連結孔37bが長孔に構成されている。
これにより、覆土部材37の連結孔37aを支点として、ブラケット50の横壁部50bに対する覆土部材37の連結位置を、覆土部材37の連結孔37bに沿って変更することができる。これにより、前後方向に対する覆土部材37の傾斜姿勢をフロート16の底面16cに沿って変更することができる。
【0076】
[10]
次に、溝切り板28及び作溝器29について説明する。
図7,8,9に示すように、溝切り板28は、側面視において三角形状の板状に構成されて、機体の進行に伴って田面に溝を形成するのである。溝切り板28は、フロート16の前部16aの右及び左の後端の底部に位置するように、ボルト49によって支持部材48(前項[9]参照)と一緒にフロート16に連結されている。
【0077】
図7,8,9に示すように、作溝器29は、板材を断面U字状に折り曲げて構成されており、前壁部29a、右壁部29b(第2右壁部に相当)及び左壁部29c(第2左壁部に相当)を備えており、作溝器29の前壁部29aがボルト53により、溝切り板28の後部に連結されている。
【0078】
図7,8,9に示すように、作溝器29の前壁部29aの横幅は溝切り板28の横幅と略同じであり、溝切り板28の後部の右部から作溝器29の右壁部29bが後方に延出され、溝切り板28の後部の左部から作溝器29の左壁部29cが後方に延出された状態となっている。
【0079】
図8及び
図9に示すように、作溝器29が溝切り板28に連結された状態において、作溝器29の右及び左壁部29b,29cの下端部29dが、フロート16の底面16cよりも下側に位置しており、溝切り板28の後部の下端部と略同じ高さに位置している。これにより、フロート16が田面に接地した状態において、作溝器29の右及び左壁部29b,29cの下端部29dが、田面よりも下側に位置する。
以上のように、溝切り板28及び作溝器29(前壁部29a、右壁部29b及び左壁部29c)により、第2作溝部42が構成されている。
【0080】
以上の構造により、
図7及び
図8に示すように、作溝器29(第2作溝部42)が、平面視において作溝器35(第1作溝部41)(供給パイプ46の出口46a)の横側(フロート16の左右中央側)で、且つ、作溝器35(第1作溝部41)(供給パイプ46の出口46a)の後側に位置している。
作溝器29(第2作溝部42)が、平面視において、左右方向で覆土部材37に対して作溝器35(第1作溝部41)とは反対側(フロート16の左右中央側)である作溝器35(第1作溝部41)の横側に位置している。
【0081】
図7及び
図8に示すように、作溝器29(第2作溝部42)が、側面視において作溝器35(第1作溝部41)の後側(供給パイプ46の出口46aの後側)に位置している。
溝切り板28(第2作溝部42)の前部が、側面視において作溝器35の右及び左壁部35b,35c(第1作溝部41)の下側に位置しており、作溝器29(第2作溝部42)が、側面視において覆土部材37と重複している。
【0082】
[11]
次に、施肥装置6(繰り出し部26)と作溝器29との接続について説明する。
図8及び
図9に示すように、ゴム製の接続部54が作溝器29の上部に取り付けられている。接続部54は、作溝器29の上部に取り付けられるジャバラ部54a、供給パイプ54b(第2供給パイプに相当)、及び接続パイプ54cを備えて一体的に成形されて構成されている。接続部54の供給パイプ54b及び接続パイプ54cは、上部から下部に亘って内部の断面積が変化しない丸パイプの直管に構成されており、互いに斜めに交差するように接続されている。
【0083】
図8及び
図9に示すように、接続部54が作溝器29に取り付けられた状態において、接続部54の供給パイプ54bの長手方向が、フロート16の底面16cと略直交する状態となっており、接続部54の供給パイプ54bの下部に位置する肥料の出口54dが、作溝器29の右及び左壁部29b,29cの上部に間に位置している。
【0084】
図8及び
図9に示すように、接続部54が作溝器29に取り付けられた状態において、接続部54の接続パイプ54cが、前方に向う斜め上方に延出されている。
図2に示すように、作溝器29の上方の前側に繰り出し部26が位置して、繰り出し部26の出口26aが後方に向う斜め下方に向いており、繰り出し部36の出口26aと接続部54の接続パイプ54cとに亘って、ホース30が接続されている。
【0085】
図2に示すように、ホース30は繰り出し部36の出口26aから接続部54の接続パイプ54cに向って次第に細くなるように構成されており、側面視で少しクランク状に曲げられて、ホース30の中間部がフロート16の底面16cと略直交する状態(鉛直に近い状態)となっている。
【0086】
[12]
次に、覆土部材31について説明する。
図7,8,9に示すように、板材を断面へ字状に折り曲げて覆土部材31が構成されており、覆土部材31に前後の連結孔(図示せず)が開口されている。フロート16の後部16bの右及び左側部に、平板状のフランジ部16dが成形されている。覆土部材31をフロート16のフランジ部16dの下面に当て付けられ、ボルト55により覆土部材31がフロート16のフランジ部16dに連結されている。
【0087】
以上の構造により、
図7,8,9に示すように、覆土部材31(覆土部材31の基部)が、平面視において、左右方向で作溝器29(第2作溝部42)に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の左右中央側)である作溝器29(第2作溝部42)の横側に位置している。覆土部材31が溝切り板28及び作溝器29(第2作溝部42)による溝及び後方に向う斜め後方(フロート16の横外側)に延出されており、覆土部材31,37が互いに沿うように同じ方向に延出されている。覆土部材31(覆土部材31の基部)が側面視において作溝器29(第2作溝部42)と重複している。
【0088】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図11に示すように構成してもよい。
図11に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の左右中央側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の横外側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で覆土部材37に対して作溝器35とは反対側(フロート16の左右中央側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37側(フロート16の横外側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0089】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図12に示すように構成してもよい。
図12に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の横外側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で作溝器35に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の左右中央側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の左右中央側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の横外側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0090】
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図13に示すように構成してもよい。
図13に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の横外側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で作溝器35に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の左右中央側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37側(フロート16の横外側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0091】
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図14に示すように構成してもよい。
図14に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の左右中央側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の横外側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で作溝器35に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の横外側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37側(フロート16の左右中央側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の横外側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0092】
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図15に示すように構成してもよい。
図15に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の横外側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で覆土部材37に対して作溝器35とは反対側(フロート16の横外側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37側(フロート16の左右中央側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の横外側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0093】
[発明の実施の第6別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図16に示すように構成してもよい。
図16に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の左右中央側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の横外側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で作溝器35に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の横外側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の横外側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0094】
[発明の実施の第7別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、
図17に示すように構成してもよい。
図17に示すように、覆土部材37を、平面視において作溝器35の横側(フロート16の横外側)で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。
作溝器29を、左右方向で覆土部材37に対して作溝器35とは反対側(フロート16の横外側)である作溝器35の横側で、且つ、作溝器35の後側に位置させて、側面視において覆土部材37と重複させる。
覆土部材31を、左右方向で作溝器29に対して覆土部材37とは反対側(フロート16の横外側)である作溝器29の横側に位置させて、斜め後方(フロート16の左右中央側)に延出する。この場合、覆土部材31が側面視において作溝器29と重複する位置に位置してもよい。
【0095】
[発明の実施の第8別形態]
前述の[発明を実施するための形態]〜[発明の実施の第7別形態]では、1個のフロート16に、2組の溝切り板34及び作溝器35(第1作溝部41)、2組の溝切り板28及び作溝器29(第2作溝部42)、2組の覆土部材37、2組の覆土部材31を備えているが、1個のフロート26に、1組の溝切り板34及び作溝器35(第1作溝部41)、1組の溝切り板28及び作溝器29(第2作溝部42)、1組の覆土部材37、1組の覆土部材31を備えるように構成してもよい。
【0096】
[発明の実施の第9別形態]
前述の[発明を実施するための形態]〜[発明の実施の第8別形態]において、覆土部材31を備えなくてもよい。