(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る表示制御装置、表示制御方法及び表示制御プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.表示制御処理の一例〕
まず、
図1及び
図2を用いて、実施形態に係る表示制御処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る表示制御処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る表示制御装置100によって、実施形態に係る表示制御処理が実行される例について説明する。
【0012】
図1に示す表示制御装置100は、ネットワーク上の商取引サービスを管理する管理者によって運用されるサーバ装置である。例えば、表示制御装置100は、複数のストアが出店する電子的なショッピングモールを管理する。具体的には、表示制御装置100は、ショッピングモールに係るコンテンツ(例えば、ショッピングモールのポータルページや、ショッピングモールに出店する各ストアのストアページ等を含むウェブサイト)をユーザに提供する。また、表示制御装置100は、ショッピングモールに出店するストアから受け付ける要求に従い、種々の処理を行う。
【0013】
図1に示すユーザ端末10
1及び10
2は、ショッピングモールにアクセスするユーザによって利用される情報処理端末である。例えば、ユーザ端末10
1及び10
2は、スマートフォンやタブレット型端末である。
図1の例では、ユーザ端末10
1は、ユーザの一例であるユーザU01によって利用され、ユーザ端末10
2は、ユーザの一例であるユーザU02によって利用される。なお、本明細書中において、ユーザ端末10
1及び10
2を区別する必要のないときは、「ユーザ端末10」と総称する。また、ユーザU01やユーザU02等を区別する必要のないときは、「ユーザ」と総称する。また、本明細書中において、ユーザ端末10と、ユーザ端末10を利用するユーザとを同一視する場合がある。例えば、「ユーザU01にコンテンツを配信する」とは、実際には、「ユーザU01が利用するユーザ端末10
1にコンテンツを配信する」ことを意味する場合がある。
【0014】
図1に示すストア端末20は、ストアを出店する出店者によって利用される情報処理端末である。ストア端末20は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)やノート型PC等である。ストア端末20は、出店者の操作に従って、ショッピングモールにおけるストアの販売情報を管理したり、ストアで取り扱う商品情報を表示制御装置100にアップロードしたり、ショッピングモールにおけるストア情報を更新したりする処理を行う。例えば、ストア端末20は、ストアで取り扱う商品の販売価格を示す価格情報を表示制御装置100に入稿する。この場合、表示制御装置100は、入稿された価格情報に基づいて、当該ストアが取り扱う商品の販売に関する情報処理を実行する。
図1の例では、ストア端末20は、出店者の一例であるストア担当者E01によって操作される。なお、本明細書中においては、ストア端末20と、ストア端末20を利用するストア担当者E01やストアとを同一視する場合がある。例えば、「ストア担当者E01(もしくはストア)が情報を送信する」とは、実際には、「ストア担当者E01が利用するストア端末20が情報を送信する」ことを意味する場合がある。
【0015】
一般に、表示制御装置100が提供するショッピングモール等の商取引サービスでは、ユーザの会員登録を促進させることで、商取引サービスの活性化を図る。例えば、商取引サービスでは、所定期間ごとに規定された所定金額(会員登録料金)を徴収する代わりに、ユーザを会員(例えば、プレミアム会員等と称される)として登録し、種々の特典を提供する。このように特典を提供することで、商取引サービスは、ショッピングモール等の利用を促し、各ユーザの利用額や利用回数を増加させることができる。このため、商取引サービスにとっては、より多くのユーザを会員登録させることが望ましい。また、商取引サービスは、会員登録を促すのみならず、既に会員登録を行ったユーザに対しても、会員登録を行ったことにより享受できる特典(メリット)をユーザにわかりやすく提示することが望ましい。
【0016】
そこで、実施形態に係る表示制御装置100は、以下に説明する情報処理を行うことにより、商取引サービスにおけるユーザへの訴求効果を向上させる。具体的には、表示制御装置100は、商取引サービスに関するコンテンツであって、所定の商品の価格情報を含むコンテンツの配信要求をユーザから受け付けた場合に、商取引サービスにおいてユーザが所定の資格を満たすか否かを判定する。そして、表示制御装置100は、ユーザが利用するユーザ端末10において、判定した結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。
【0017】
すなわち、実施形態に係る表示制御装置100は、ユーザが会員資格を有するユーザであるか否かを判定し、判定した結果に基づいて、商品の価格表示を動的に変化させる。具体的には、表示制御装置100は、商品に設定された標準の価格(以下、「通常価格」と称する)と、商品に設定された会員専用の割引価格(以下、「会員価格」と称する)との2種類の価格を商品販売ページにおいて表示する。さらに、表示制御装置100は、アクセスしたユーザが「通常価格」と「会員価格」のどちらで購買可能なユーザであるかを示す標記を動的に表示する。これにより、表示制御装置100は、ユーザが非会員であれば、会員になった際に享受できる割引価格をユーザに提示できるため、会員登録する動機づけをユーザに与えることができる。また、表示制御装置100は、ユーザが会員であれば、会員であることにより享受できる割引価格と通常価格とを対比してユーザに提示できるため、会員登録したことによるメリットをユーザに印象付けることができる。いずれにおいても、実施形態に係る表示制御処理によれば、商取引サービスにおけるユーザへの訴求効果を向上させるという効果を奏することができる。以下、
図1及び
図2を用いて、実施形態に係る表示制御処理の一例について流れに沿って説明する。
【0018】
図1に示す例では、ストア担当者E01は、表示制御装置100が管理するショッピングモール上の自身のストアにおいて、商品B01を販売しているものとする。この場合、商品B01の販売に係るコンテンツ(以下、「商品ページ」と称する)には、ストア担当者E01が入稿した価格情報が反映される。具体的には、表示制御装置100がストア担当者E01から入稿された価格情報を商品B01の販売価格として設定することによって、商品B01の販売ページには、ストア担当者E01が入稿した価格情報が反映される。かかる処理は、例えば、コンテンツを構成するファイル(例えばHTML(HyperText Markup Language)ファイル等)を所定のスクリプトやAPI(Application Programming Interface)で更新する等、種々の既知の技術によって実現される。言い換えれば、表示制御装置100は、ストア担当者E01から入稿された価格情報を反映させた商品B01の商品ページを生成する。
【0019】
実施形態では、ストア担当者E01は、
図1に示すように、商品B01について非会員向けと会員向けの各々の価格情報を表示制御装置100に入稿する(ステップS11)。ストア担当者E01は、例えば、非会員向けの価格である通常価格を示す価格情報と、会員向けの価格である会員価格を示す価格情報との各々を入稿する。具体的には、ストア担当者E01は、商品B01の通常価格として「5,940」円を入稿するとともに、通常価格より安い値段である「5,480」円を商品B01の会員価格として入稿する。
【0020】
表示制御装置100は、入稿された価格情報を記憶部に格納する(ステップS12)。記憶部には、例えば、商品の識別情報と、当該商品を取り扱うストアと、商品に設定される価格情報とが互いに対応付けられて格納される。
【0021】
その後、ユーザU01は、表示制御装置100が提供するショッピングモールにおいて、商品B01の商品ページへアクセスする(ステップS13)。例えば、ユーザU01は、ショッピングモールのポータルページを介して、商品B01の商品ページへのリンクを選択すること(例えばクリックやタッチ操作)等を契機として、商品B01の商品ページへアクセスする。なお、商品B01の商品ページへのアクセスとは、ユーザ端末10
1が表示制御装置100に対して商品B01の商品ページの配信要求を送信することを意味する。
【0022】
配信要求を受け付けた表示制御装置100は、アクセスしたユーザU01の会員資格を判定する(ステップS14)。表示制御装置100は、会員資格を有するか否かの判定処理について種々の既知の技術を利用してもよい。例えば、表示制御装置100は、配信要求とともにユーザ端末10
1から受け付けるクッキー情報等に基づいて、ユーザU01がショッピングモールの会員であるか否かを判定する。また、表示制御装置100は、例えばユーザU01によるログイン処理等を介して、ユーザU01が会員資格を有するか否かを判定してもよい。例えば、表示制御装置100は、記憶部を参照し、ユーザU01がショッピングモールへのログイン時に提示したアカウントが、会員登録を完了しているアカウントであるか否かを判定することにより、ユーザU01が会員資格を有するか否かを判定する。
【0023】
図1の例では、表示制御装置100は、ユーザU01が会員であると判定したものとする。この場合、表示制御装置100は、商品B01の商品ページとして、会員向けのページである商品ページC01を生成する(ステップS15)。そして、表示制御装置100は、生成した商品ページC01をユーザ端末10
1に配信する(ステップS16)。
【0024】
ユーザ端末10
1は、配信された商品ページC01を画面に表示する。
図1に示すように、商品ページC01は、商品B01を撮像した画像40や、商品B01の説明テキスト41を含む。また、商品ページC01は、通常価格表示42や、会員価格表示44を含む。また、商品ページC01は、ユーザU01が商品B01を購買する場合に、通常価格と会員価格のどちらの価格が適用されるかを示す標記43を含む。
【0025】
図1の例では、ユーザU01は会員であると判定されているため、標記43は、会員価格表示44の近傍に表示される。ユーザU01は、商品ページC01を介して商品B01の購買を所望した場合、ショッピングカートボタン45を選択する。この場合、表示制御装置100は、商品ページC01に表示されている通常価格及び会員価格のうち、商品B01の販売価格として「会員価格」に該当する金額を適用し、購買に関する情報処理を実行する。
【0026】
続いて、会員登録を行っていないユーザに関する表示制御処理の例を示す。具体的には、ユーザU01とは異なるユーザであって会員登録を行っていないユーザであるユーザU02が、表示制御装置100が提供するショッピングモールを利用する場合の例を示す。ユーザU02は、ユーザU01と同様に、商品B01の商品ページへアクセスする(ステップS17)。言い換えれば、ユーザ端末10
2は、商品B01の商品ページの配信要求を表示制御装置100に送信する。
【0027】
配信要求を受け付けた表示制御装置100は、アクセスしたユーザU02の会員資格を判定する(ステップS18)。
図1の例では、表示制御装置100は、ユーザU02が会員でないと判定したものとする。この場合、表示制御装置100は、商品B01の商品ページとして、非会員向けのページである商品ページC02を生成する(ステップS19)。そして、表示制御装置100は、生成した商品ページC02をユーザ端末10
2に配信する(ステップS20)。
【0028】
ユーザ端末10
2は、配信された商品ページC02を画面に表示する。
図1に示すように、商品ページC02は、商品ページC01と同様に、商品B01を撮像した画像46や、商品B01の説明テキスト47を含む。
【0029】
一方、
図1に示すように、商品ページC02と商品ページC01は、例えば会員価格表示50が会員価格表示44と比較して薄い色調で表示されたり、入会申し込みボタン51を含んだりする点で相違する。また、商品ページC02と商品ページC01は、通常価格表示49において、価格表示に重畳された取り消し線の有無が相違する。
【0030】
また、
図1の例では、ユーザU02は非会員であると判定されているため、通常価格と会員価格のどちらの価格が適用されるかを示す標記48は、通常価格表示49の近傍に表示されるという点でも、商品ページC02と商品ページC01の表示は相違する。ユーザU02は、商品ページC02を介して商品B01の購買を所望した場合、ショッピングカートボタン52を選択する。この場合、表示制御装置100は、商品ページC02に表示されている通常価格及び会員価格のうち、商品B01の販売価格として「通常価格」に該当する金額を適用し、購買に関する情報処理を実行する。
【0031】
なお、ユーザU02は、会員価格での購買を所望した場合、入会申し込みボタン51を選択することができる。表示制御装置100は、入会申し込みボタン51がユーザU02から選択された場合、例えば、会員申し込みに係るコンテンツ(入会申し込みページ等)をユーザ端末10
2に配信する。なお、表示制御装置100は、ユーザU02の会員登録が完了し、再度、商品B01の商品ページをユーザ端末10
2に配信する際には、ユーザU02の会員資格に応じて、会員向けに生成した商品ページC01を配信してもよい。
【0032】
図1に示したように、表示制御装置100は、商品ページにおいて動的に異なる価格をユーザ端末10上で表示させる。また、表示制御装置100は、商品ページ以外のコンテンツにおいても、動的に価格が表示されるよう制御してもよい。この点について、
図2を用いて説明する。
図2は、実施形態に係る表示制御処理の一例を説明する図である。
図2では、会員であるユーザU01がショッピングモール内の商品を検索した際の表示制御処理の一例を示す。
【0033】
図2に示すように、ユーザU01は、ショッピングモール内の検索ページへアクセスする(ステップS31)。検索ページとは、例えば、ユーザが検索クエリを入力して、ショッピングモール内で取り扱われている商品を検索する際に利用されるコンテンツである。検索ページに入力された検索クエリによる検索結果を示す検索結果ページには、検索クエリによって検索された商品や、検索された商品の情報(例えば価格)等が表示される。ユーザU01は、ユーザ端末10
1を介して、検索ページに検索クエリを入力する。入力された検索クエリは、ユーザ端末10
1によって、表示制御装置100に送信される(ステップS32)。
【0034】
表示制御装置100は、検索ページへのアクセスを受け付けた場合、すなわち、検索ページの配信要求を受け付けた場合(もしくは検索クエリを受け付けた場合)に、
図1のステップS14と同様、ユーザの会員資格を判定する(ステップS33)。
【0035】
そして、表示制御装置100は、判定結果を反映させた検索結果ページを生成する。具体的には、表示制御装置100は、ユーザU01を会員と判定した場合、会員向け価格を反映させた検索結果ページC11を生成する(ステップS34)。表示制御装置100は、生成した検索結果ページC11をユーザ端末10
1に配信する(ステップS35)。
【0036】
ユーザ端末10
1は、配信された検索結果ページC11を画面に表示する。検索結果ページC11は、検索窓60に入力された検索クエリ「スニーカー」の検索結果を含む。
図2に示すように、検索結果ページC11は、商品B02を撮像した画像61や、商品B01を撮像した画像63を含む。このうち、商品B01は、
図1に示したように通常価格と会員価格とが入稿された商品であるものとする。また、商品B02は、通常価格のみが入稿された商品であるものとする。この場合、検索結果ページC11には、商品B02の価格を示す価格表示62として、商品B02に設定された「通常価格」が表示される。また、検索結果ページC11には、商品B01の価格を示す価格表示64として、商品B01に設定された「会員価格」が表示される。
【0037】
すなわち、表示制御装置100は、会員価格が入稿されている商品B01については、会員価格が反映された価格表示64が含まれるよう、検索結果ページC11を生成する。一方、表示制御装置100は、会員価格が入稿されていない商品B02については、通常価格が反映された価格表示62が含まれるよう、検索結果ページC11を生成する。
【0038】
このように、表示制御装置100は、例えば同一の検索クエリをユーザから受け付けた場合であっても、ユーザU01が会員であるか否かに応じて、異なる価格情報が動的にユーザ端末10に表示されるよう制御を行う。これにより、ユーザU01は、どの商品に会員価格が設定されているのかといった情報や、実際に自身が購買する価格の反映された検索結果を参照すること等ができる。これにより、ユーザU01は、どの商品に会員価格が設定されているのかといった情報や、実際に自身が購買する価格の反映された検索結果を参照すること等ができる。
【0039】
なお、表示制御装置100は、例えばユーザから検索結果ページC11に対する所定の要求を受け付けた場合も、ユーザの会員資格に応じた情報処理を行うことができる。例えば、表示制御装置100は、検索結果を価格順でソートする要求をユーザU01から受け付けた場合、通常価格と会員価格とが設定されている商品については、会員価格を呼び出してソートを実行する。
【0040】
また、
図2では、会員価格か通常価格のどちらかが検索結果ページC11に表示される例を示したが、表示制御装置100は、会員価格と通常価格の2種類の価格がともに表示されるよう制御してもよい。また、表示制御装置100は、ユーザの会員資格に応じて、種々の異なる価格表示を行うよう、動的にコンテンツを生成してもよい。例えば、表示制御装置100は、検索結果ページを要求したユーザが非会員である場合には、商品の価格情報として、通常価格のみが表示される検索結果ページを生成してもよい。あるいは、表示制御装置100は、検索結果ページを要求したユーザが非会員である場合には、商品の価格情報として、通常価格と会員価格が併記されて表示される検索結果ページを生成してもよい。
【0041】
以上、
図1及び
図2を用いて説明したように、実施形態に係る表示制御装置100は、商取引サービスに関するコンテンツであって、所定の商品の価格情報を含むコンテンツの配信要求をユーザから受け付ける。また、表示制御装置100は、配信要求が受け付けられた場合に、商取引サービスにおいてユーザが所定の資格を満たすか否かを判定する。そして、表示制御装置100は、ユーザ端末10において、所定の資格を満たすか否かを判定した結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。
【0042】
すなわち、実施形態に係る表示制御装置100は、商取引サービスに関するコンテンツ(例えば、商品B01の商品ページ)にアクセスしたユーザが会員であるか否かといった資格情報を判定し、判定結果に応じて、ユーザ端末10において動的な価格表示を行う。具体的には、表示制御装置100は、会員価格と非会員価格との二つを表示するよう制御することで、会員登録することによるメリットや、会員であることのメリットをユーザに印象付ける。かかる処理により、表示制御装置100は、商取引サービスにおけるユーザへの訴求効果を向上させる。
【0043】
以下、
図1で説明した処理を行う表示制御装置100等を含む表示制御システム1の構成等について、詳細に説明する。
【0044】
〔2.表示制御システムの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る表示制御装置100が含まれる表示制御システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る表示制御システム1の構成例を示す図である。
図3に例示するように、実施形態に係る表示制御システム1には、ユーザ端末10と、ストア端末20と、表示制御装置100とが含まれる。これらの各種装置は、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、
図3に示した表示制御システム1が含む装置の数は、図示したものに限られない。例えば、表示制御システム1は、複数台のユーザ端末10等を含んでもよい。
【0045】
ユーザ端末10は、例えば、スマートフォンや、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット型端末や、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の表示制御装置である。ユーザ端末10は、ユーザによる操作に従って、表示制御装置100にアクセスすることで、ショッピングモールに関するコンテンツを取得する。そして、ユーザ端末10は、取得したコンテンツを表示部(例えば、液晶ディスプレイ)に表示する。
【0046】
ストア端末20は、ストアを出店する出店者によって利用される情報処理端末である。ストア端末20は、例えば、デスクトップ型PCや、ノート型PC等である。ストア端末20は、ショッピングモールにストアを出店する出店者の操作に従って、商品の価格情報を表示制御装置100にアップロード(入稿)する。
【0047】
表示制御装置100は、ショッピングモールに関するコンテンツをユーザに提供するサーバ装置である。例えば、表示制御装置100は、コンテンツの配信要求を受け付けた場合に、ユーザの資格情報を判定し、判定結果に応じて価格表示を動的に変化させたコンテンツをユーザに提供する。
【0048】
なお、表示制御装置100によって配信されるコンテンツには、レコメンドや広告を表示するためのレコメンド枠や広告枠が含まれてもよい。レコメンド枠や広告枠を含むコンテンツには、当該枠に表示するレコメンドや広告を取得するための取得命令が含まれる。例えば、コンテンツを形成するHTMLファイル等には、広告やレコメンドを配信するサーバのURL等が取得命令として記述される。この場合、ユーザ端末10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、所定のサーバからレコメンドや広告の配信を受ける。
【0049】
〔3.表示制御装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る表示制御装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る表示制御装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、表示制御装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、表示制御装置100は、表示制御装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0050】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、ユーザ端末10やストア端末20等との間で情報の送受信を行う。
【0051】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、ユーザ情報記憶部121と、ストア情報記憶部122と、コンテンツ情報記憶部123とを有する。
【0052】
(ユーザ情報記憶部121について)
ユーザ情報記憶部121は、ショッピングモールを利用するユーザに関する情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す。
図5は、実施形態に係るユーザ情報記憶部121の一例を示す図である。
図5に示した例では、ユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「アカウント情報」、「資格情報」、「属性情報」、「利用履歴」といった項目を有する。
【0053】
「ユーザID」は、ユーザもしくはユーザ端末10を識別するための識別情報を示す。なお、本明細書中では、
図5に示すような識別情報を参照符号として用いる場合がある。例えば、ユーザID「U01」によって識別されるユーザを「ユーザU01」と表記する場合がある。
【0054】
「アカウント情報」は、ユーザに対してショッピングモールから発行されたユーザ用のアカウント情報を示す。なお、
図5に示した例では、アカウント情報を「V01」のような概念で示しているが、実際には、アカウント情報の項目には、ユーザアカウントを示す具体的な文字列や、アカウントに対応するパスワードや、ユーザがショッピングモールに行ったユーザ登録の内容等が記憶される。
【0055】
「資格情報」は、ショッピングモールにおいてユーザが有する資格に関する情報を示す。実施形態では、資格情報は、ユーザがショッピングモールの会員であるか否かを示す。
【0056】
「属性情報」は、ユーザの属性情報を示す。「利用履歴」は、ユーザのショッピングモールにおける利用履歴を示す。
図5に示した例では、属性情報や利用履歴を「W01」や「X01」のような概念で示しているが、実際には、属性情報の項目には、ユーザの年齢や性別、居住地等の情報が記憶される。また、利用履歴の項目には、ユーザが購入した商品の商品情報(例えば、商品名やカテゴリや金額等)、ユーザがショッピングモールにおいて閲覧した商品の商品情報、ユーザがクリックした広告の情報、ユーザが頻繁に訪問するストアの情報等が記憶される。
【0057】
すなわち、
図5に示したデータの一例は、ユーザID「U01」によって識別されるユーザU01は、アカウント情報が「V01」であり、視覚情報が「プレミアム会員」であり、属性情報が「W01」であり、利用履歴が「X01」であることを示している。
【0058】
(ストア情報記憶部122について)
ストア情報記憶部122は、ショッピングモールに出店するストアに関する情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るストア情報記憶部122の一例を示す。
図6は、実施形態に係るストア情報記憶部122の一例を示す図である。
図6に示した例では、ストア情報記憶部122は、「ストアID」、「取り扱い商品カテゴリ」、「商品ID」、「通常価格」、「会員価格」といった項目を有する。
【0059】
「ストアID」は、ストアを識別するための識別情報を示す。「取り扱い商品カテゴリ」は、ストアが取り扱う商品のカテゴリを示す。取り扱い商品カテゴリは、ストアがショッピングモールへ申請してもよいし、ストアが取り扱う商品から、ショッピングモールが付与するようにしてもよい。取り扱い商品カテゴリは、例えば、ストアの特徴を示すタグとして各ストアに付与される。
【0060】
「商品ID」は、ストアで取り扱われている商品を識別する識別情報を示す。「通常価格」は、商品に設定される通常の価格を示す。「会員価格」は、商品に設定される会員向けの価格を示す。
【0061】
すなわち、
図6に示したデータの一例は、ストアID「A01」で識別されるストアA01は、取り扱い商品カテゴリが「メンズファッション、レディースファッション、・・・」であることを示している。また、ストアA01が取り扱う商品は、商品ID「B01」で識別される商品B01や、商品ID「B11」で識別される商品B11等であることを示している。また、商品B01は、通常価格が「5,940」円であり、会員価格が「5,480」円と設定されていることを示している。
【0062】
なお、
図6での図示は省略したが、ストア情報記憶部122は、さらに種々の情報を記憶してもよい。例えば、ストア情報記憶部122は、ストアの規模や、ストアが販売先の主な対象とするユーザの属性等が記憶されてもよい。例えば、ストアの規模は、資本金や取り扱う商品数等に応じてサービス側(例えば、ストアが出店しているショッピングモール側)から設定される。また、ストアが販売先の主な対象とするユーザの属性とは、例えば、男性向けや女性向け、若者向けや年配向けなど、ストアが想定する主な客層を示す。なお、ストアが販売先の主な対象とするユーザの属性は、商品のカテゴリ等に基づいて表示制御装置100によって自動的に設定されてもよいし、ストア自身で設定を行ってもよい。
【0063】
また、ストア情報記憶部122に記憶される各商品に関する情報には、商品がターゲットとするユーザの属性情報や、商品を撮像した画像データ等を含んでもよい。また、商品IDは、商品を一意に識別する識別子であれば、いずれの情報であってもよい。例えば、商品IDは、国家や公共性の高い団体等により付与される事業者コードや、「どの事業者が作成したどの商品か」を識別することができる商品コード(例えば、日本ではJANコード(Japanese Article Number)が知られている)であってもよい。また、商品IDは、ショッピングモールが独自に各商品に割り当てる識別情報であってもよい。
【0064】
(コンテンツ情報記憶部123について)
コンテンツ情報記憶部123は、ユーザに配信されるコンテンツに関する情報を記憶する。ここで、
図7に、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部123の一例を示す。
図7は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部123の一例を示す図である。なお、
図7では、コンテンツが商品ページである場合の例を示す。
図7に示した例では、コンテンツ情報記憶部123は、「コンテンツID」、「ストアID」、「商品ID」、「テキスト情報」、「画像情報」、「配信先資格情報」といった項目を有する。
【0065】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「ストアID」は、コンテンツと対応付けられたストアを識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、コンテンツと対応付けられた商品を識別するための識別情報を示す。
【0066】
「テキスト情報」は、コンテンツに含まれるテキストに関する情報を示す。「画像情報」は、コンテンツに含まれる画像に関する情報を示す。
図7に示した例では、テキスト情報や画像情報を「F01」や「G01」のような概念で示しているが、実際には、テキスト情報の項目には、コンテンツにおいて表示される具体的なテキストデータ(例えば、商品の名称や説明文等)が記憶される。また、画像情報の項目には、コンテンツにおいて表示される具体的な画像データ(例えば、商品を撮像した画像のデータ等)が記憶される。
【0067】
「配信先資格情報」は、配信先のユーザが有する資格に関する情報を示す。資格に関する情報とは、実施形態では、ショッピングモールにおける会員資格である。
【0068】
すなわち、
図7に示したデータの一例は、コンテンツID「C01」によって識別されるコンテンツ(商品ページ)C01は、ストアA01に関するコンテンツであり、商品B01の販売に関するコンテンツ(商品ページ)であることを示している。また、商品ページC01のテキスト情報は「F01」であり、画像情報は「G01」であることを示している。なお、商品ページC01と商品ページC02とは、対応付けられたストアや商品は共通するものの、テキスト情報や画像情報(例えば、
図1に示した標記43と標記48や、入会申し込みボタン51など)については相違することを示している。
【0069】
なお、
図7での図示は省略しているが、コンテンツ情報記憶部123には、ストアや商品に関する情報、及び、テキスト情報や画像情報がユーザ端末10に表示される際の構成(レイアウト)を指定するためのHTMLデータや、表示を制御するためのスクリプト等が記憶されてもよい。
【0070】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、表示制御装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示制御プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0071】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、受付部132と、判定部133と、表示制御部134と、生成部135と、配信部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0072】
(取得部131について)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ショッピングモールを利用するユーザから各種情報を取得する。具体的には、取得部131は、ユーザの識別情報や、会員情報や、属性情報や、利用履歴等を取得する。例えば、取得部131は、ショッピングモールへのアカウントの登録時にユーザから入力された情報や、ショッピングモールの利用に際して取得される情報を取得する。なお、取得部131は、ショッピングモールの管理者等による人為的な入力を介して、各種情報を取得してもよい。取得部131は、取得した情報をユーザ情報記憶部121に格納する。
【0073】
また、取得部131は、ストア端末20から、ストアに関する情報や、ストアで取り扱う商品に関する情報を取得する。具体的には、取得部131は、ストアで取り扱う商品に設定される価格情報をストア端末20から取得する。取得部131は、価格情報として、会員向けの価格情報と非会員向けの価格情報の2種類の価格情報を取得してもよい。取得部131は、取得した情報をストア情報記憶部122に格納する。
【0074】
また、取得部131は、コンテンツに関する情報を取得する。例えば、取得部131は、ショッピングモールの管理者等による人為的な入力を介して、コンテンツを構成するためのHTMLファイルや、コンテンツのユーザ端末10における表示を制御するためのスクリプトや、コンテンツを構成するテキスト情報や画像情報を取得する。取得部131は、取得した情報をコンテンツ情報記憶部123に格納する。
【0075】
(受付部132について)
受付部132は、各種情報を受け付ける。例えば、受付部132は、ユーザからコンテンツの配信要求を受け付ける。具体的には、受付部132は、配信要求として、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエストを受け付ける。
【0076】
例えば、受付部132は、商取引サービス(実施形態ではショッピングモール)に関するコンテンツであって、所定の商品の価格情報を含むコンテンツの配信要求をユーザから受け付ける。
【0077】
具体的には、受付部132は、コンテンツの一例として、ショッピングモールで取り扱われる商品に対する購買要求を送信するための表示(例えば
図1で示したショッピングカートボタン45)を含む商品ページの配信要求を受け付ける。
【0078】
また、受付部132は、ショッピングモールで取り扱われる商品に関する検索結果ページの配信要求を受け付けてもよい。例えば、受付部132は、ショッピングモールのポータルページや検索ページを介して、検索クエリがユーザから送信された場合に、検索結果ページの配信要求を受け付ける。
【0079】
受付部132は、コンテンツの配信要求を受け付けた場合、当該要求を送信したユーザに関する情報とともに、当該要求に関する情報を判定部133に送る。
【0080】
(判定部133について)
判定部133は、受付部132によって配信要求が受け付けられた場合に、商取引サービスにおいてユーザが所定の資格を満たすか否かを判定する。例えば、判定部133は、商取引サービスにおいて、ユーザが当該商取引サービスで規定される会員であるか否かを判定する。
【0081】
例えば、判定部133は、配信要求とともにユーザ端末10から送信されたクッキー情報に基づいて、配信要求を送信したユーザが会員であるか否かを判定する。なお、判定部133は、種々の既知の技術に基づいて、ユーザが会員であるか否かを判定してもよい。例えば、判定部133は、ユーザがショッピングモールにログインする際に用いたアカウント情報に基づいて、当該ユーザが会員であるか否かを判定してもよい。
【0082】
(表示制御部134について)
表示制御部134は、ユーザが利用するユーザ端末10において、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。
図4に示すように、表示制御部134は、生成部135及び配信部136を含み、生成部135もしくは配信部136によって実行される情報処理によって、ユーザ端末10における価格情報の表示制御を行う。
【0083】
例えば、生成部135は、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報を含むコンテンツであって、ユーザに配信されるコンテンツである配信コンテンツ(例えば
図1で示した商品ページC01や商品ページC02等)を生成する。そして、配信部136は、生成部135によって生成された配信コンテンツをユーザ端末10に配信する。これにより、表示制御部134は、動的に決定された価格情報がユーザ端末10で表示されるよう制御する。
【0084】
例えば、表示制御部134は、ユーザが所定の資格を満たさない場合に適用される第1価格と、ユーザが当該所定の資格を満たす場合に適用される第2価格と、の双方の価格情報がユーザ端末10で表示されるよう制御する。例えば、第1価格は、
図1等で示した通常価格に対応し、第2価格は、
図1等で示した会員価格に対応する。
【0085】
具体的には、表示制御部134は、ユーザ端末10に表示される所定の商品の商品ページにおいて、所定の商品の販売価格として、第1価格と第2価格との双方の価格情報が表示されるよう制御する。例えば、
図1に示すように、表示制御部134は、商品ページC01と商品ページC02のいずれにおいても、通常価格と会員価格とがユーザ端末10に表示されるよう制御する。これにより、表示制御部134は、通常価格と会員価格との2つの価格をユーザに提示できるので、会員登録した際のメリットをユーザに知得させることができる。
【0086】
また、表示制御部134は、所定の商品の商品ページにおいて、ユーザが第1価格もしくは第2価格のいずれで購買可能であるかを示す標記が表示されるよう制御する。例えば、
図1に示すように、表示制御部134は、ユーザが会員価格で商品B01を購買できることを示す標記43や、ユーザが通常価格で商品B01を購買できることを示す標記48がユーザ端末10に表示されるよう制御する。なお、標記は、
図1で示した標記43や標記48のような態様に限られず、例えば、通常価格表示42において価格に重畳された取り消し線のような態様であってもよい。
【0087】
また、表示制御部134は、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が反映された検索結果ページがユーザ端末10に表示されるよう制御してもよい。この場合、生成部135は、判定部133によって判定された結果に応じて選択される価格情報に基づいて、検索結果ページを生成する。例えば、生成部135は、検索結果に表示される商品情報において、通常価格もしくは会員価格が反映された検索結果ページを生成する。そして、配信部136は、生成部135によって生成された検索結果ページをユーザ端末10に配信する。これにより、表示制御部134は、動的に決定された所定の商品の価格情報が反映された検索結果ページをユーザ端末10に表示させることができる。
【0088】
〔4.処理手順〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る表示制御装置100による処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【0089】
図8に示すように、表示制御装置100は、ユーザからコンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。ユーザから配信要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、表示制御装置100は、配信要求を受け付けるまで待機する。
【0090】
一方、ユーザから配信要求を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、表示制御装置100は、配信要求を送信したユーザが会員資格を有するか否かを判定する(ステップS102)。
【0091】
ユーザが会員資格を有する場合(ステップS102;Yes)、表示制御装置100は、会員向けのコンテンツを生成する(ステップS103)。一方、ユーザが会員資格を有さない場合(ステップS102;No)、表示制御装置100は、非会員向けのコンテンツを生成する(ステップS104)。
【0092】
そして、表示制御装置100は、生成したコンテンツを配信要求を送信したユーザに対して配信する(ステップS105)。
【0093】
〔5.変形例〕
上述した表示制御装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、表示制御装置100の他の実施形態について説明する。
【0094】
〔5−1.価格表示(1)〕
上記実施形態では、表示制御装置100が、通常価格と会員価格の2種類の価格表示を動的に制御することを示した。ここで、表示制御装置100は、2種類以上の価格表示を動的に制御してもよい。
【0095】
この点について、
図9を用いて説明する。
図9は、変形例に係る表示制御処理の一例を示す図(1)である。
図9の例では、非会員であるユーザU02が、商品B01の商品ページの配信要求を行う場合を示す。ユーザU02は、
図1で示した例と同様、商品B01の商品ページへアクセスする(ステップS41)。
【0096】
表示制御装置100は、商品ページの配信要求を受け付けた場合、ユーザU02の会員資格を判定する(ステップS42)。
図9の例では、表示制御装置100は、ユーザU02が非会員であると判定するものとする。
【0097】
さらに、表示制御装置100は、アクセスされた商品ページに対応付けられた商品B01に、通常価格や会員価格とは異なる第3の価格が設定されているか否かを判定する。第3の価格とは、例えば、期間限定で割引を設定した価格(以下、「セール価格」と称する)である。
【0098】
すなわち、表示制御装置100は、商品B01にセール価格が設定されているか否かを判定する(ステップS43)。
図9の例では、表示制御装置100は、アクセスされたタイミングにおいて適用されるセール価格が商品B01に設定されていると判定するものとする。
【0099】
この場合、表示制御装置100は、ユーザU02に対して判定した会員情報及びセール価格を反映させた商品ページC03を生成する(ステップS44)。具体的には、表示制御装置100は、通常価格と会員価格の表示に加えて、セール価格の表示を含む商品ページC03を生成する。表示制御装置100は、生成した商品ページC03をユーザ端末10
2に配信する(ステップS45)。
【0100】
ユーザ端末10
2は、配信された商品ページC03を画面に表示する。
図9に示すように、商品ページC03は、商品B01を撮像した画像70や、商品B01の説明テキスト71を含む。また、商品ページC03は、通常価格表示72や、会員価格表示74に加え、セール価格表示73を含む。また、商品ページC03は、ユーザU02が商品B01を購買する場合に、通常価格とセール価格と会員価格のいずれかの価格が適用されるかを示す標記75を含む。
【0101】
図9の例では、ユーザU03は非会員と判定されており、かつ、商品B01には現時点でセール価格が適用されると判定されているため、標記75は、セール価格表示73の近傍に表示される。ユーザU02は、商品ページC03を介して商品B01の購買を所望した場合、ショッピングカートボタン77を選択する。この場合、表示制御装置100は、商品ページC03に表示されている通常価格、セール価格及び会員価格のうち、商品B01の販売価格として「セール価格」に該当する金額を適用し、購買に関する情報処理を実行する。なお、ユーザU02は、
図1で示した例と同様、会員価格での購買を所望した場合、入会申し込みボタン76を選択することもできる。
【0102】
図9で示したように、表示制御装置100は、配信要求が受け付けられた場合に、商品に第3価格が設定されているか否かを判定し、第3価格が設定されていると判定された場合、第1価格及び第2価格とともに、第3価格を示す価格情報が表示されるよう制御する。
【0103】
これにより、表示制御装置100は、商品を購買する際に適用される種々の価格をユーザに一様に提示することができるため、ユーザの購買意欲を向上させたり、会員登録を行う動機づけを強く与えたりすることができる。なお、表示制御装置100は、商品に設定される価格が3種類を超えている場合、さらに多くの種類の価格を表示してもよい。
【0104】
〔5−2.価格表示(2)〕
上記実施形態では、表示制御装置100が、商品ページや検索結果ページ等のコンテンツにおいて価格表示を動的に制御することを示した。ここで、表示制御装置100は、上記のコンテンツ以外のコンテンツにおいても、価格表示を動的に制御してもよい。例えば、表示制御装置100は、ショッピングモールに係るコンテンツの一例であるショッピングカート画面において、価格表示を動的に制御してもよい。
【0105】
この点について、
図10を用いて説明する。
図10は、変形例に係る表示制御処理の一例を示す図(2)である。
図10の例では、非会員であるユーザU02が通常価格で商品B01を購買しようとして、ショッピングカートに商品B01をいれた場合の表示制御処理を示す。
【0106】
表示制御装置100は、ユーザU02からショッピングカート画面に関する配信要求を受け付けた場合、配信要求を受け付けたタイミングにおける、ユーザU02の資格情報を判定する。そして、表示制御装置100は、ユーザU02が商品B01の購買要求を行ったタイミングと同様、非会員である場合、
図10に示すショッピングカート画面をユーザ端末10
2に表示させるよう制御する。
【0107】
図10に示すように、ショッピングカート画面には、通常価格表示80とともに、会員価格表示81が表示される。また、ショッピングカート画面には、通常価格で購買することを要求するための購買ボタン82や、入会申し込みボタン83が表示される。ユーザU02は、会員価格での購買を所望する場合、会員価格表示81や入会申し込みボタン83を選択することで、会員登録の要求を表示制御装置100に送信することができる。
【0108】
一方、表示制御装置100は、配信要求を受け付けたタイミングにおいて、ユーザU02が会員登録を行っていた場合、会員価格表示81や入会申し込みボタン83を含まないショッピングカート画面を生成してもよい。すなわち、表示制御装置100は、ユーザU02が購買要求を送信した(例えば
図1に示したショッピングカートボタン52を選択した)タイミングで非会員であっても、ショッピングカート画面の配信要求を送信したタイミングで会員であれば、会員に応じたコンテンツを生成する。この場合、表示制御装置100は、ストア情報記憶部122に格納されている商品B01の価格情報を参照し、ユーザU02がカートにいれた商品B01の価格情報を書き換える(通常価格ではなく会員価格を適用させる)処理を行い、ユーザU02が商品B01を購買する際の価格を訂正する。
【0109】
このように、表示制御装置100は、ユーザU02が商取引サービスにおいて購入処理を確定する際にアクセスするショッピングカート画面において、ユーザU02が購入対象として指定した所定の商品の価格情報として、判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御してもよい。
【0110】
これにより、表示制御装置100は、商品ページ等に限らず、種々のコンテンツにおいて、会員登録への動機づけをユーザに与えることができる。また、表示制御装置100は、各コンテンツ配信要求のタイミングでユーザの資格情報を判定することにより、購買の過程で会員登録したユーザに対しても会員価格での購買などの特典を適切に与えることができる。
【0111】
〔5−3.サービスの種類〕
上記実施形態では、表示制御装置100が、ショッピングモールに係るコンテンツの価格表示を動的に制御する例を示した。しかし、実施形態に係る表示制御処理が適用される商取引サービスは、ショッピングモール等のショッピングサービスに限られない。例えば、実施形態に係る表示制御処理は、オークションサービスや、飲食店や旅行予約サービスに関するコンテンツ等において適用されてもよい。
【0112】
〔5−4.媒体〕
上記実施形態では、ショッピングモールに係るコンテンツとして、例えばウェブサイト等を例に挙げた。しかし、コンテンツはウェブサイトに限らず、例えば、スマートフォン用の専用アプリで表示されるためのコンテンツ等であってもよい。
【0113】
〔5−5.表示制御処理〕
上記実施形態では、表示制御装置100が、ユーザの資格情報に応じたコンテンツを生成し、生成したコンテンツを配信することにより、ユーザ端末10での表示を制御する例を示した。しかし、表示制御処理は、生成したコンテンツを配信する処理以外の処理によって実現されてもよい。
【0114】
例えば、表示制御装置100は、既にユーザ端末10に配信されたコンテンツに対して制御情報を送信し、送信した制御情報にコンテンツを編集させる処理を実行させることにより、ユーザ端末10に表示されるコンテンツの制御を行ってもよい。例えば、制御情報は、コンテンツを編集するためのプログラムやスクリプトであり、例えばJavaScript(登録商標)等によって実現される。すなわち、本明細書における生成処理とは、必ずしもコンテンツそのものを生成する処理のみならず、既に表示されているコンテンツを編集することによってコンテンツを書き換える処理を含む概念である。
【0115】
〔5−6.広告に係る価格表示〕
商品を取り扱うショッピングモールの広告では、商品とともに、商品に設定された価格が表示される場合がある。例えば、ショッピングモールでは、商品の宣伝のためポータルページに広告枠が含まれる。そして、広告枠には、ショッピングモールに出店するストアから入稿された広告が表示される。この場合、広告は、ストア情報記憶部122に格納されている商品ID等と対応付けられ、商品画像や商品名称とともに価格表示を含んだ態様で表示される。
【0116】
表示制御装置100は、商品に通常価格と会員価格とが設定されている場合、配信する広告において、動的に決定された商品の価格情報が表示されるよう制御してもよい。
【0117】
例えば、表示制御装置100は、会員であるユーザが利用するユーザ端末10に広告を表示する場合、商品に対応付けられる価格表示として、会員価格を表示するように制御してもよい。また、表示制御装置100は、非会員であるユーザが利用するユーザ端末10に広告を表示する場合、商品に対応付けられる価格表示として、通常価格を表示するように制御してもよい。あるいは、表示制御装置100は、非会員であるユーザが利用するユーザ端末10に広告を表示する場合、商品に対応付けられる価格表示として、通常価格と会員価格をともに表示するように制御してもよい。
【0118】
すなわち、表示制御装置100は、コンテンツの一例として、ユーザ端末10に表示される広告コンテンツにおいて、資格情報の判定結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御してもよい。
【0119】
このように、表示制御装置100は、商品ページ等に限らず、種々のコンテンツで動的に価格表示を制御することにより、ユーザの購買意欲を向上させたり、商品への関心を促進させたりすることができる。
【0120】
〔5−7.資格情報〕
表示制御装置100は、ユーザの資格情報として、会員登録以外の資格を判定してもよい。例えば、表示制御装置100は、ユーザが電子的な許可証(クーポン等)を有しているか否かを判定してもよい。例えば、表示制御装置100は、ユーザ端末10が電子的な許可を受けたトークン等を有しているか否かに基づいて、ユーザが資格を有しているか否かを判定してもよい。
【0121】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る表示制御装置100やユーザ端末10やストア端末20は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、表示制御装置100を例に挙げて説明する。
図11は、表示制御装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0122】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
【0123】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(
図3に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網500を介して他の機器へ送信する。
【0124】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0125】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0126】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る表示制御装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網500を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0127】
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0128】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図4に示した取得部131と受付部132とは統合されてもよい。また、例えば、記憶部120に記憶される情報は、ネットワークNを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
【0129】
また、上記実施形態では、表示制御装置100が、配信要求を受け付ける受付処理と、ユーザが所定の資格を満たすか否かを判定処理と、動的に決定された価格情報が表示されるよう制御する表示制御処理とを行う例を示した。しかし、上述した表示制御装置100は、受付処理を行う受付装置と、判定処理を行う判定装置と、表示制御処理を行う表示制御装置とに分離されてもよい。そして、上記の表示制御装置100による処理は、受付装置と判定装置と表示制御装置とを有する表示制御システム1によって実現されてもよい。
【0130】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0131】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る表示制御装置100は、受付部132と、判定部133と、表示制御部134とを有する。受付部132は、商取引サービスに関するコンテンツであって、所定の商品の価格情報を含むコンテンツの配信要求をユーザから受け付ける。判定部133は、受付部132によって配信要求が受け付けられた場合に、商取引サービスにおいてユーザが所定の資格を満たすか否かを判定する。表示制御部134は、ユーザが利用するユーザ端末10において、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。
【0132】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、商取引サービスに関するコンテンツにアクセスしたユーザの資格情報に応じて、ユーザ端末10において動的な価格表示を行う。これにより、表示制御装置100は、資格を有することのメリットをユーザに提示することができるため、商取引サービスにおけるユーザへの訴求効果を向上させることができる。
【0133】
また、表示制御部134は、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報を含むコンテンツであって、ユーザに配信されるコンテンツである配信コンテンツを生成し、生成した配信コンテンツをユーザ端末10に配信することにより、所定の商品の価格情報がユーザ端末10で表示されるよう制御する。
【0134】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、資格に応じて異なるコンテンツを生成し、生成したコンテンツを配信することで、ユーザ端末10における動的な価格表示を実現する。これにより、表示制御装置100は、配信要求を受け付けたタイミングで適用される価格表示をリアルタイムに反映させた価格表示を実現することができる。
【0135】
また、表示制御部134は、ユーザが所定の資格を満たさない場合に適用される第1価格と、ユーザが所定の資格を満たす場合に適用される第2価格との双方の価格情報がユーザ端末10で表示されるよう制御する。
【0136】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、資格を満たす場合の価格と、資格を満たさない価格との二つを表示するよう制御することで、資格を満たした場合のメリットをユーザに印象付けることができる。これにより、表示制御装置100は、商取引サービスにおけるユーザへの訴求効果を向上させることができる。
【0137】
また、表示制御部134は、ユーザ端末10に表示される所定の商品の商品ページにおいて、所定の商品の販売価格として、第1価格と第2価格との双方の価格情報が表示されるよう制御する。
【0138】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、商品ページにおいて互いに異なる2種類の価格を提示することで、資格を満たした場合のメリットをユーザにより強く印象付けることができる。
【0139】
また、表示制御部134は、所定の商品の商品ページにおいて、ユーザが第1価格もしくは第2価格のいずれで購買可能であるかを示す標記が表示されるよう制御する。
【0140】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、ユーザに適用される価格表示を示す標記を表示させることで、ユーザに適用される販売価格を適切にユーザに伝えることができる。また、ユーザは、自身に適用される販売価格と、会員価格等の割引された価格を同一のページ内で比較することできるため、資格を満たすことのメリットを容易に確認することができる。
【0141】
また、判定部133は、受付部132によって配信要求が受け付けられた場合に、所定の商品に第3価格が設定されているか否かを判定する。表示制御部134は、判定部133によって所定の商品に第3価格が設定されていると判定された場合、第1価格及び第2価格とともに、第3価格を示す価格情報が表示されるよう制御する。
【0142】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、2種類の価格ではなく、3種類の価格をユーザ端末10に表示させてもよい。これにより、表示制御装置100は、より多様な価格をユーザに提示することができるため、より値引きされた価格での購買を行おうとするユーザの購買行動を促進させることができる。
【0143】
また、受付部132は、商取引サービスで取り扱われる商品に関する検索結果ページの配信要求をユーザから受け付ける。表示制御部134は、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が反映された検索結果ページが表示されるよう制御する。
【0144】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、商品ページに限らず、検索結果ページにおいて動的な価格表示を行ってもよい。これにより、表示制御装置100は、どの商品に会員価格が設定されているのかといった情報や、実際にユーザが購買する価格が反映された検索結果をユーザに提供することができる。
【0145】
また、表示制御部134は、ユーザが商取引サービスにおいて購入処理を確定する際にアクセスするショッピングカート画面において、ユーザが購入対象として指定した所定の商品の価格情報として、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。
【0146】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、ショッピングカート画面においても動的な価格表示を行うことで、商品の購買に至る様々な過程において会員登録等の行動を促進させることができる。
【0147】
また、表示制御部134は、ユーザ端末10に表示される広告コンテンツにおいて、判定部133によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。
【0148】
このように、実施形態に係る表示制御装置100は、広告においても動的な価格表示を行うことで、実際にユーザが商品を購買する際に適用される価格を正確にユーザに伝達することができる。
【0149】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0150】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【解決手段】実施形態に係る表示制御装置は、受付部と、判定部と、表示制御部とを備える。受付部は、商取引サービスに関するコンテンツであって、所定の商品の価格情報を含むコンテンツの配信要求をユーザから受け付ける。判定部は、受付部によって配信要求が受け付けられた場合に、商取引サービスにおいてユーザが所定の資格を満たすか否かを判定する。表示制御部は、ユーザが利用する端末装置において、判定部によって判定された結果に応じて動的に決定された所定の商品の価格情報が表示されるよう制御する。