特許第6580719号(P6580719)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6580719二重接続においてデータを送信する方法及びそのための装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6580719
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】二重接続においてデータを送信する方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20190912BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20190912BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20190912BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20190912BHJP
【FI】
   H04W72/12 150
   H04W72/04 111
   H04W16/32
   H04W80/02
【請求項の数】12
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2017-568189(P2017-568189)
(86)(22)【出願日】2016年6月17日
(65)【公表番号】特表2018-523399(P2018-523399A)
(43)【公表日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】KR2016006477
(87)【国際公開番号】WO2017003118
(87)【国際公開日】20170105
【審査請求日】2018年1月16日
(31)【優先権主張番号】62/187,257
(32)【優先日】2015年7月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/191,532
(32)【優先日】2015年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ソンチュン
(72)【発明者】
【氏名】リ ソンヨン
【審査官】 桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/109558(WO,A1)
【文献】 LG Electronics Inc.,Data transmission for uplink split bearer[online], 3GPP TSG-RAN WG2#90 R2-152372,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_90/Docs/R2-152372.zip>,2015年 5月29日,1-2 Pages
【文献】 LG Electronics Inc.,UP Radio Procotol for Dual Connecivity[online], 3GPP TSG-RAN WG2#81bis R2-131231,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_81bis/Docs/R2-131231.zip>,2013年 4月19日,1-7 Pages
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてユーザ端末(UE)が第1eNode−B(eNB)及び第2eNBと同時に通信する方法であって、
PDCP(Packet Data Convergence Protocol)個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満である場合、上りリンク(UL)データが前記第1eNBにのみ送信されるように構成するステップと、
上位レイヤから第1PDCPデータを受信するステップと、
ULグラントを要求するために前記第2eNBにバッファ状態報告(BSR)を送信するステップと、
前記上位レイヤから第2PDCPデータを受信するステップと
前記第2eNBから前記ULグラントを受信するステップと、
前記第1PDCPデータの量が前記BSRによって前記第2eNBに指示された場合のみに前記ULグラントを用いて前記第1PDCPデータと前記第2PDCPデータの両方前記第2eNBに送信するステップであって
前記第1PDCPデータと前記第2PDCPデータの送信時に、前記PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が前記閾値未満である、ステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記第1PDCPデータの量が前記BSRによって前記第2eNBに指示されなかった場合、前記第1PDCPデータと前記第2PDCPデータの送信時に、前記PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が前記閾値未満であれば、前記第1PDCPデータと前記第2PDCPデータ前記第2eNBに送信しない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2eNBから受信された前記ULグラントの余りのリソースがパディングで埋められる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PDCP個体のための閾値を構成するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1eNBはセカンダリeNB(SeNB)であり、前記第2eNBはマスターeNB(MeNB)である、又は、前記第1eNBはMeNBであり、前記第2eNBはSeNBである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1PDCPデータと前記第2PDCPデータを含むPDCPデータのための無線ベアラーは、1つのPDCP個体、2つのRLC(Radio Link Control)個体、及び2つのMAC(Medium Access Control)個体を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいて第1eNB及び第2eNBと同時に通信するためのユーザ端末(UE)であって、
高周波(RF)モジュールと、
前記高周波モジュールと動作可能に接続されたプロセッサを備え
前記プロセッサは、 PDCP(Packet Data Convergence Protocol)個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満である場合、上りリンク(UL)データが前記第1eNBにのみ送信されるように構成し、
上位レイヤから第1PDCPデータを受信し、
ULグラントを要求するために前記第2eNBにバッファ状態報告(BSR)を送信
前記上位レイヤから第2PDCPデータを受信し
前記第2eNBから前記ULグラントを受信し、
前記第1PDCPデータの量が前記BSRによって前記第2eNBに指示された場合のみに前記ULグラントを用いて前記第1PDCPデータ及び前記第2PDCPデータの両方を第2eNBに送信し、前記第1PDCPデータ及び前記第2PDCPデータの送信時に、前記PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が前記閾値未満である、ように構成された、UE。
【請求項8】
前記第1PDCPデータの量が前記BSRによって前記第2eNBに指示されなかった場合、前記第1PDCPデータ及び前記第2PDCPデータの送信時に、前記PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が前記閾値未満であれば、前記第1PDCPデータ及び前記第2PDCPデータ前記第2eNBに送信しない、請求項に記載のUE。
【請求項9】
前記第2eNBから受信されたULグラントの余りのリソースがパディングで埋められる、請求項に記載のUE。
【請求項10】
前記プロセッサは、前記PDCP個体のための前記閾値を構成するようにさらに構成される、請求項に記載のUE。
【請求項11】
前記第1eNBはセカンダリeNB(SeNB)であり、前記第2eNBはマスターeNB(MeNB)である、又は、前記第1eNBはMeNBであり、前記第2eNBはSeNBである、請求項に記載のUE。
【請求項12】
前記第1PDCPデータ及び前記第2PDCPデータを含むPDCPデータのための無線ベアラーは、1つのPDCP個体、2つのRLC(Radio Link Control)個体、及び2つのMAC(Medium Access Control)個体を含む、請求項に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関し、特に、二重接続(double connectivity)においてデータを送信する方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明を適用できる無線通信システムの一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;以下、「LTE」という)通信システムについて概略的に説明する。
【0003】
図1は、無線通信システムの一例として、E―UMTS網の構造を概略的に示した図である。E―UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)は、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進化したシステムであって、現在、3GPPで基礎的な標準化作業を進めている。一般に、E―UMTSは、LTE(Long Term Evolution)システムと称することもできる。UMTS及びE―UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容は、それぞれ「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7とRelease 8を参照することができる。
【0004】
図1を参照すると、E―UMTSは、端末(User Equipment;UE)、基地局(eNode B;eNB)、及びネットワーク(E―UTRAN)の終端に位置し、外部ネットワークと接続される接続ゲートウェイ(Access Gateway;AG)を含む。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0005】
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.25Mhz、2.5Mhz、5Mhz、10Mhz、15Mhz、20Mhzなどの帯域幅のうち一つに設定され、多くの端末にダウンリンク又はアップリンク送信サービスを提供する。互いに異なるセルは、互いに異なる帯域幅を提供するように設定することができる。基地局は、多数の端末に対するデータ送受信を制御する。ダウンリンク(Downlink;DL)データに対して、基地局は、ダウンリンクスケジューリング情報を送信し、該当端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)関連情報などを知らせる。また、アップリンク(Uplink;UL)データに対して、基地局は、アップリンクスケジューリング情報を該当端末に送信し、該当端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。各基地局間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの送信のためのインタフェースを使用することができる。核心網(Core Network;CN)は、AG及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成することができる。AGは、複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位で端末の移動性を管理する。
【0006】
無線通信技術が広帯域符号分割多元接続(WCDMA)に基づくLTEに発展して来たが、使用者及びサービス提供者の要求と期待はずっと増加している。また、開発中の他の無線接続技術を考慮すると、未来の高い競争力を確保するために新しい技術的進化が必要である。ビット当たりコスト減少、サービス効用の増加、周波数帯域の柔軟な使用、簡素化した構造、オープンインターフェース、端末(UE)の適切な電力消費などが要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記問題を解決するために考案された本発明の目的は、二重接続(double connectivity)においてデータを送信するための方法及び装置を提供することである。本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及していない他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、特許請求の範囲に記載するような無線通信システムにおいて動作する端末(user equipment(UE))のための方法を提供することによって達成することができる。
【0009】
本発明の他の局面において、特許請求の範囲に記載されるような通信装置が提供される。
【0010】
本発明に関する上記の説明と以下の詳細な説明は例示的なものであり、特許請求の範囲に記載されるような本発明の更なる詳細な説明を提供するためのものである。
【発明の効果】
【0011】
UL分割ベアラー(UL split bearer)において無線リソースの浪費を防止するために、UEがPDCP(packet data convergence protocol)データをeNBに送信する方法が提供されるところ、この方法は、UEが既にBSR(buffer status report)をeNBに送信してPDCPデータの量を示した場合には、PDCP(DATP)における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満であれば、PDCPデータを送信しないように構成される。
【0012】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及していない他の効果は請求範囲の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付の図面は本発明の更なる理解を提供するために含まれる。本出願に含まれてその一部を構成する添付の図面は、本発明の原理を説明する詳細な説明と共に本発明の実施例を示す。
図1】無線通信システムの一例としてE−UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)のネットワーク構造を示す図である。
図2A】E−UMTSのネットワーク構造を示すブロック図である。
図2B】代表的なE−UMTS及び代表的なEPCのアーキテクチャを示すブロック図である。
図3】3GPP(3rd generation partnership project)無線接続ネットワーク標準に基づくUEとE−UTRANとの間の無線インターフェースプロトコルの制御平面とユーザ平面を示す図である。
図4】E−UMTSシステムにおいて用いられる物理チャネル構造の一例を示す図である。
図5】本発明の一実施例に係る通信装置のブロック図である。
図6】マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)との間の二重接続(dual connectivity:DC)に対する概念図である。
図7】二重接続のための無線プロトコルアーキテクチャーに対する概念図である。
図8】PDCP個体のアーキテクチャーに対する概念図である。
図9】PDCP個体の機能的な面に対する概念図である。
図10】UE側におけるMAC構造の概要に対する図である。
図11】バッファ状態シグナリングに対する図である。
図12】二重接続におけるULデータ送信に関する例示的な問題を示す図である。
図13】本発明の例示的な実施例に係る二重接続におけるUE動作に対する概念図である。
図14】本発明の例示的な実施例に係る二重接続におけるUE動作の一例を示す図である。
図15】本発明の例示的な実施例に係る二重接続におけるPDCP個体の動作に対する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)は、ヨーロッパシステム、GSM(Global system for mobile communication)、及びGPRS(General Packet Radio Service)に基盤したWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)で動作する3世代(3rd Generation、3G)非対称移動通信システムである。UMTSのLTE(Long―Term Evolution)は、UMTSを規格化する3GPPによって議論中にある。
【0015】
3GPP LTEは、高速パケット通信を可能にする技術である。ユーザ及び提供者の費用を減少させ、サービス品質を改善し、カバレッジ(coverage)及びシステム容量を拡張及び改善することを目的とするLTE課題のための多くの方法が提案された。3G LTEは、上位―レベル要求であって、ビット(bit)当たりの費用減少、増加したサービス可用性、周波数帯域の柔軟性、単純な構造、開放型インタフェース、及び端末の適切な電力消耗を要求する。
【0016】
以下で、添付の図面を参照して説明した本発明の各実施例により、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解され得るだろう。以下で説明する各実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された各例である。
【0017】
本明細書は、LTEシステム及びLTE―Aシステムを用いて本発明の各実施例を説明するが、これは例示に過ぎない。したがって、本発明の各実施例は、前記定義に該当するいずれの通信システムにも適用することができる。また、本明細書は、FDD方式を基準にして本発明の実施例に対して説明するが、これは例示であって、本発明の実施例は、H―FDD方式又はTDD方式にも容易に変形して適用することができる。
【0018】
図2Aは、E―UTRAN(Evolved―Universal Terrestrial Radio Access Network)網構造を示すブロック図である。E―UMTSは、LTEシステムと称することもできる。通信網は、IMS及びパケットデータを通じたVoIP(Voice over IP)などの多様なサービスを提供するために広く配置される。
【0019】
図2Aに示したように、E―UMTS網は、E―UTRAN(evolved UMTS terrestrial radio access network)、EPC(Evolved Packet Core)、及び一つ以上の端末を含む。E―UTRANは、一つ以上のeNB(evolved NodeB)20を含むことができ、複数の端末10が一つのセルに位置することができる。一つ以上のE―UTRAN MME(Mobility Management Entity)/SAE(System Architecture Evolution)ゲートウェイ30は、ネットワークの終端に位置し、外部ネットワークに接続することもできる。
【0020】
本明細書において、「ダウンリンク(downlink)」は、eNB20から端末10への通信を称し、「アップリンク(uplink)」は、端末10からeNB20への通信を称する。端末10は、ユーザによって運搬される通信装置を称し、また、移動局(Mobile Station、MS)、ユーザ端末(User Terminal、UT)、加入者ステーション(Subscriber Station、SS)又は無線デバイスと称することもできる。
【0021】
図2Bは、一般的なE―UTRANと一般的なEPCの構造を示すブロック図である。
【0022】
図2Bに示したように、eNB20は、ユーザ平面及び制御平面のエンドポイント(end point)を端末10に提供する。MME/SAEゲートウェイ30は、セッション及び移動性管理機能のエンドポイントを端末10に提供する。eNB20及びMME/SAEゲートウェイ30は、S1インタフェースを介して接続することができる。
【0023】
eNB20は、一般に端末10と通信する固定局であって、基地局(BS)又はアクセスポイント(access point)と称することもある。一つのeNB20はセルごとに配置することができる。ユーザトラフィック又は制御トラフィックを送信するためのインタフェースをeNB20間で使用することができる。
【0024】
MMEは、eNB20に対するNASシグナリング、NASシグナリング保安、AS保安制御、3GPP接続ネットワーク間の移動性のためのインター(inter)CNノードシグナリング、(ページング再送信の制御及び実行を含む)遊休モード(idle mode)端末接近性(Reachability)、(遊休モード及び活性モード(active mode)の端末のための)トラッキング領域リスト管理、PDN GW及びサービングGW選択、MME変化が伴うハンドオーバーのためのMME選択、2G又は3G 3GPP接続ネットワークへのハンドオーバーのためのSGSN選択、ローミング、認証、専用ベアラ設定を含むベアラ管理、(ETWS及びCMASを含む)PWSメッセージ送信のためのサポートを含む多様な機能を行う。SAEゲートウェイホストは、パー―ユーザ(Per―user)ベースのパケットフィルタリング(例えば、深層パケット検査を使用)、適法なインターセプション(Lawful Interception)、端末 IPアドレス割り当て、ダウンリンクでの送信(Transport)レベルパケットマーキング、UL及びDLサービスレベル課金、ゲーティング及びレート強化、APN―AMBRに基づいたDLレート強化を含む多様な機能を提供する。MME/SAEゲートウェイ30は、明確性のために、本明細書で単純に「ゲートウェイ」と称する。しかし、MME/SAEゲートウェイ30は、MME及びSAEゲートウェイの両者を全て含む。
【0025】
複数のノードは、eNB20とゲートウェイ30との間でS1インタフェースを介して接続することができる。各eNB20は、X2インタフェースを介して相互接続することができ、各隣接eNBは、X2インタフェースを有するメッシュネットワーク構造(meshed network structure)を有することができる。
【0026】
図2Bに示したように、eNB20は、ゲートウェイ30に対する選択、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)活性化の間、ゲートウェイに向かうルーティング、ページングメッセージのスケジューリング及び送信、ブロードキャストチャネル(BCCH)情報のスケジューリング及び送信、アップリンク及びダウンリンクの全てにおける各端末10のための動的リソース割り当て、eNB測定の構成及び準備、無線ベアラ制御、無線承認制御(Radio Admission Control、RAC)、及びLTE_ACTIVE状態での接続移動性制御などの各機能を行うことができる。EPCにおいて、ゲートウェイ30は、ページング発信、LTE_IDLE状態管理、ユーザ平面暗号化、システム構造エボリューション(System Architecture Evolution、SAE)ベアラ制御、及び非―接続層(Non―Access Stratum、NAS)シグナリングの暗号化及び完全性保護などの各機能を行うことができる。
【0027】
EPCは、移動性管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)、サービング―ゲートウェイ(serving―gateway、S―GW)、及びパケットデータネットワーク―ゲートウェイ(Packet Data Network―Gateway、PDN―GW)を含む。MMEは、主に各端末の移動性を管理する目的で用いられる接続及び可用性に対する情報を有する。S―GWは、E―UTRANを終端点として有するゲートウェイで、PDN―GWは、パケットデータネットワーク(PDN)を終端点として有するゲートウェイである。
【0028】
図3は、3GPP無線接続網規格を基盤にした端末とE―UTRANとの間の無線インタフェースプロトコルの制御平面及びユーザ平面の構造を示す図である。制御平面は、端末(User Equipment;UE)とネットワークがコールを管理するために用いる各制御メッセージが送信される通路を意味する。ユーザ平面は、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路を意味する。
【0029】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位にある媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。前記送信チャネルを介して媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側と受信側の物理層間には、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、時間と周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、ダウンリンクでOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、アップリンクでSC―FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0030】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を介して上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼性のあるデータ送信をサポートする。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックで具現することもできる。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インタフェースでIPバージョン4(IP version 4、IPv4)パケットやIPバージョン6(IPv6)パケットのようなIP(internet protocol)パケットを効率的に送信するために不必要な制御情報を減少させるヘッダ圧縮(Header Compression)機能を行う。
【0031】
第3層の最下部に位置した無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、制御平面のみで定義される。RRC層は、各無線ベアラ(Radio Bearer;RB)の設定(Configuration)、再設定(Re―configuration)及び解除(Release)と関連して論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは、端末とネットワークとの間のデータ伝達のために第2層によって提供されるサービスを意味する。このために、端末とネットワークのRRC層は、互いにRRCメッセージを交換する。
【0032】
eNBの一つのセルは、1.25MHz、2.5MHz、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHzなどの各帯域のうち一つで動作するように設定することができ、帯域でダウンリンク又はアップリンク送信サービスを提供するように設定することができる。異なる各セルは、異なる各帯域を提供するように設定することもできる。
【0033】
E―UTRANから端末への送信のためのダウンリンク送信チャネル(Downlink transport Channel)は、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、各ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、及びユーザトラフィック又は各制御メッセージを送信するためのダウンリンク共有チャネル(Shared Channel、SCH)を含む。ダウンリンクマルチキャスト又はブロードキャストサービスのトラフィック又は制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信することもでき、又は別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信することもできる。
【0034】
端末からネットワークにデータを送信するアップリンク送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、その他にユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)とがある。送信チャネルの上位にあり、送信チャネルにマップされる論理チャネルとしては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、及びMTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0035】
図4は、E―UMTSシステムで使用する物理チャネル構造の一例を示した図である。物理チャネルは、時間軸上にある多数のサブフレームと、周波数軸上にある多数のサブキャリア(Sub―carrier)とで構成される。ここで、一つのサブフレーム(Sub―frame)は、時間軸上に複数のシンボル(Symbol)で構成される。一つのサブフレームは、複数のリソースブロック(Resource Block)で構成され、一つのリソースブロックは、複数のシンボル及び複数のサブキャリアで構成される。また、各サブフレームは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、すなわち、L1/L2制御チャネルのために該当サブフレームの特定シンボル(例えば、1番目のシンボル)の特定サブキャリアを用いることができる。図4には、L1/L2制御情報送信領域(PDCCH)とデータ領域(PDSCH)を示した。一実施例において、10msの無線フレーム(radio frame)が使用され、一つの無線フレームは10個のサブフレーム(subframe)で構成される。また、一つのサブフレームは二つの連続するスロットで構成される。一つのスロットの長さは0.5msである。また、一つのサブフレームは多数のOFDMシンボルで構成され、多数のOFDMシンボルのうち一部のシンボル(例えば、1番目のシンボル)は、L1/L2制御情報を送信するために使用することができる。データ送信のための時間単位である送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)は1msである。
【0036】
基地局と端末は、一般に特定制御信号又は特定サービスデータを除いては、送信チャネルであるDL―SCHを用いる物理チャネルであるPDSCHを介してデータを送信/受信する。PDSCHのデータがいずれの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるもので、前記各端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコード(decoding)しなければならないのかに対する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。
【0037】
例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRCマスク(masking)されており、「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)及び「C」という送信形式情報(例えば、伝送ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が特定サブフレームを介して送信されると仮定する。この場合、セル内の端末は、自身が有しているRNTI情報を用いてPDCCHをモニタし、「A」RNTIを有している一つ以上の端末があると、前記各端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0038】
図5は、本発明の実施例に係る通信装置のブロック図である。
【0039】
図5に示された装置は、上述したメカニズムを行うように適応されたユーザ装置(User Equipment、UE)及び/又はeNBであってもよいが、同じ作業を行う任意の装置であってもよい。
【0040】
図5に示したように、装置は、DSP(Digital Signal Processor)/マイクロプロセッサ110及びRF(Radio Frequency)モジュール(送受信機;135)を含むこともできる。DSP/マイクロプロセッサ110は、送受信機135に電気的に接続されて送受信機135を制御する。装置は、設計者の選択によって、電力管理モジュール105、バッテリ155、ディスプレイ115、キーパッド120、SIMカード125、メモリデバイス130、スピーカー145及び入力デバイス150をさらに含むこともできる。
【0041】
特に、図5は、ネットワークから要求メッセージを受信するように構成された受信機135及びネットワークに送/受信タイミング情報を送信するように構成された送信機135を含む端末を示してもよい。このような受信機と送信機は送受信機135を構成できる。端末は、送受信機(受信機及び送信機、135)に接続されたプロセッサ110をさらに含むこともできる。
【0042】
また、図5は、端末に要求メッセージを送信するように構成された送信機135及び端末から送受信タイミング情報を受信するように構成された受信機135を含むネットワーク装置を示してもよい。送信機及び受信機は送受信機135を構成することもできる。ネットワークは、送信機及び受信機に接続されたプロセッサ110をさらに含む。このプロセッサ110は、送受信タイミング情報に基づいて遅延(latency)を計算することもできる。
【0043】
最近、3GPPでプロキシミティ基盤のサービス(Proximity―based Service;ProSe)が議論されている。ProSeは、(認証などの適切な手続後)eNBのみを介して(SGW(Serving Gate―way(SGW)/PDN(Packet Data Network)―GW(PGW)を介することなく)又はSGW/PGWを介して異なる端末を(直接)互いに接続させることができる。よって、ProSeを用いて装置対装置直接通信を提供することができ、全ての装置がユビクォトス接続で接続されると期待される。近接した距離内の装置間の直接通信はネットワークの負荷を減少させることができる。最近、プロキシミティ基盤のソーシャルネットワークサービスは大衆の注目を受けており、新しい種類のプロキシミティ基盤のアプリケーションが出現され、新しいビジネスの市場及び収益を創造することができる。第一のステップにおいて、公衆安全及び緊要な通信(critical communication)が市場で要求される。また、グループ通信は、公衆安全システムの重要なコンポーネントの一つである。プロキシミティ基盤のディスカバリ、直接経路通信及びグループ通信の管理などの機能が要求される。
【0044】
使用ケースとシナリオは、例えば、i)商業的/社会的使用、ii)ネットワークオフローディング(offloading)、iii)公衆安全、iv)到達可能性(reachability)及び移動度の形態(mobility aspects)を含むユーザ経験の一貫性を確保するための現在のインフラストラクチャサービスの統合、v)(地域規定及びオペレータポリシーの対象であり、特定公衆安全指定周波数帯域及び端末に制限された)EUTRANカバレッジの不在時の公衆安全である。
【0045】
図6は、マスターセルグループ(master cell group:MCG)とセカンダリセルグループ(secondary cell group:SCG)間の二重接続(dual connectivity:DC)に対する概念図である。
【0046】
二重接続(dual connectivity:DC)は、UEがマスターeNB(MeNB)とセカンダリeNB(SeNB)に同時に接続され得ることを意味する。MCGは、MeNBと関連しているサービングセルのグループであり、PCellと、選択的に一つ以上のSCellとを含む。そして、SCGは、SeNBと関連しているサービングセルのグループであり、特別なSCellと、選択的に一つ以上のSCellとを含む。MeNBは、少なくともS1−MME(制御平面に対するS1)を終了するeNBであり、SeNBは、UEに対して追加の無線リソースを提供し、MeNB以外のeNBである。
【0047】
二重接続によれば、一部のデータ無線ベアラー(data radio bearer:DRB)がSCGにオフロード(offload)されて、MCGにおけるスケジューリング無線ベアラー(scheduling radio bearer:SRB)又は他のDRBを維持しながら高いスループットを提供することができるので、ハンドオーバー可能性が減少する。MCGはf1周波数でMeNBによって動作し、SCGはf2周波数でSeNBによって動作する。f1周波数とf2周波数は同一であってもよい。MeNBとSeNB間のバックホールインターフェース(backhaul interface:BH)は非理想的(non−ideal)であり(例えば、X2インターフェース)、これは、バックホールに相当な遅延が発生して一つのノードでの集中的なスケジューリングが不可能であることを意味する。
【0048】
SCGに対して次の原則が適用される。i)SCG内の少なくとも一つのセルは、構成されたUL CCを有し、これらのうちの一つのセルであるPSCellは、PUCCHリソースで構成される。ii)RRC接続再設定手順がトリガーされない。iii)分割ベアラー(split bearer)に対してMeNBによってDLデータ送信が維持される。iv)PSCellが非活性化されることがない。v)PSCellはSCGの変化によってのみ変更可能である(すなわち、保安キー変化及びRACH手順によって)。
【0049】
MeNBとSeNB間の相互作用に対して次の原則が適用される。i)MeNBはUEのRRM測定構成を維持し、例えば、受信された測定報告又はトラフィックコンディション又はベアラータイプに基づいて、SeNBに、UEに対する追加のリソース(サービングセル)を提供するように要求してもよい。ii)MeNBからの要求が受信されると、SeNBはUEに対する追加のサービングセルの構成を招くコンテナ(container)を生成することができる(又は、このために利用可能なリソースがないと決定することができる。)。iii)UE能力の調整(coordination)のために、MeNBはAS構成(の一部)及びUE能力をSeNBに提供する。iv)MeNBとSeNBはX2メッセージに含まれたRRCコンテナ(ノード間メッセージ(inter−node message))を用いて、UE構成に関する情報を交換する。v)SeNBは、存在する自身のサービングセル(例えば、SeNBに向かうPUCCH)の再構成を開始することができる。vi)SeNBは、どのセルがSCG内のPSCellかを決定する。vii)MeNBはSeNBによって提供されるRRC構成の内容を変えない。
【0050】
図7は、二重接続のための無線プロトコルアーキテクチャーに対する概念図である。
【0051】
この例におけるE−UTRANは二重接続動作を支援することができ、これによって、RRC接続された多重受信/送信(RX/TX)UEがX2インターフェースを介して非理想的バックホールを経由して接続された2つのeNB(又は、基地局)に位置する2つの固有の(distinct)スケジューラによって提供される無線リソースを利用するように構成される。一定のUEに対する二重接続に関連した上記eNBは、互いに異なる2つの役割を仮定することができる。すなわち、eNBはMeNB又はSeNBとして動作できる。二重接続において、UEは一つのMeNBと一つのSeNBに接続され得る。
【0052】
二重接続動作において、特定のベアラーが利用する無線プロトコルアーキテクチャーは、上記ベアラーがどのように設定されるかに依存する。MCGベアラー、分割ベアラー(split bearer)及びSCGベアラーの3つの代案が存在する。この3つの代案を図7に示す。SRB(Signaling Radio Bearer)は常にMCGであるので、MeNBの提供する無線リソースだけを利用する。MCGベアラーは、二重接続である場合にのみMeNBリソースを利用するようにMeNBにのみ位置する無線プロトコルである。そして、SCGベアラーは、二重接続においてSeNBリソースを利用するようにSeNBにのみ位置する無線プロトコルである。
【0053】
特に、上記分割ベアラーは、二重接続においてMeNBリソースとSeNBリソースの両方を利用するようにMeNBとSeNBの両方に位置する無線プロトコルであり、一つの方向に対して1つのPCDP(Packet Data Convergence Protocol)個体と、2つのRLC(Radio Link Control)個体及び2つのMAC(Medium Access Control)個体を含む無線ベアラーである。図8は、PDCP個体のアーキテクチャーに対する概念図である。
【0054】
予想される分割ベアラーの長所は次のとおりである。i)CNに対して隠匿されたSeNB移動度、ii)MeNBでのみ要求される暗号化関連保安の影響、iii)SeNBの変更時に、SeNBの間のデータ送信が不要、iv)MeNBからSeNBへのSeNBトラフィックのRLCプロセシングのオフローディング、v)RLCに対する影響がほとんどない、vi)可能な同じベアラーに対するMeNBとSeNBを通した無線リソースの利用、vii)SeNB移動度に対して緩和された必要条件(この時、MeNBは使用可能である。)。
【0055】
一方、LTE−WLAN無線レベル統合において、特定ベアラーが使用する無線プロトコルアーキテクチャーは、LTE−WLAN集成(aggregation)(LWA)バックホールシナリオ、及びどのようにベアラーが設定されるかに依存する。LTE−WLAN無線レベル統合に対して二重接続と類似のアーキテクチャーを使用することができる。唯一の変化は、SeNBをWLANに取り替えることである。これによって、分割ベアラーに依存する全ての機能を、分割ベアラーで利用される全ての技術分野に適用することができる。例えば、分割ベアラーの構造が5Gネットワークで用いられる新しいRATに適用される場合、上記分割ベアラーに依存する全ての機能を上記新しいRATに適用することができる。
【0056】
図8は、PDCP個体のアーキテクチャーに対する概念図である。
【0057】
図8は、PDCPサブレイヤに対する可能な一つの構造を示しているが、具現を制限しない。それぞれのRB(すなわち、SRB0を除くDRBとSRB)は一つのPDCP個体と関連している。RB特性(すなわち、一方向性又は両方向性)とRLCモードによってそれぞれのPDCP個体は1つ又は2つの(それぞれの方向に対して1つずつ)RLC個体と関連している。上記PDCP個体はPDCPサブレイヤに位置する。PDCPサブレイヤは上位レイヤによって構成される。
【0058】
図9は、PDCP個体の機能面に対する概念図である。
【0059】
いくつかのPDCP個体をUEに対して定義することができる。ユーザ平面データを送信するそれぞれのPDCP個体はヘッダー圧縮を利用するように構成される。それぞれのPDCP個体は一つの無線ベアラーのデータを送信する。本明細書においてはROHC(robust header compression protocol)だけが支援される。全てのPDCP個体は、最大で一つのROHCコンプレッサインスタンスと最大で一つのROHCデコンプレッサインスタンスを使用する。PDCP個体がデータを送信する無線ベアラーによって、PDCP個体は制御平面又はユーザ平面と関連付けられる。
【0060】
図9は、PDCPサブレイヤに対するPDCP個体の機能的な面を示す図であり、これは具現を制限しない。同図は、無線インターフェースプロトコルアーキテクチャーに基づくものである。
【0061】
MACバッファ状態報告(reporting)のために、UEは、PDCPレイヤでの送信に利用可能なデータ(DAT)として、下位レイヤにPDUが提供されないSDUに対して、PDCP制御PDUと、i)SDUがPDCPによってまだ処理されていない場合にはSDU、又はii)SDUがPDCPによって処理された場合にはPDUを考慮することができる。
【0062】
また、RLC AM上にマップされた無線ベアラーに対して、PDCP個体が再設定手順を既に行った場合には、上記PDCP再設定以前に該当のPDUが下位レイヤに提供されたSDUに対して、UEは、PDCPレイヤでの送信に利用可能なデータとして、PDCP状態報告によって成功裏に伝達されるものと指示されるSDUを除いて、該当のPDCUの伝達が下位レイヤによって確認されていない最初のSDUから始まって、受信される場合には、i)PDCPによってまだ処理されていないSDU、又はii)PDCPによって処理されたPDUも考慮することができる。
【0063】
分割ベアラーに対して、BSRトリガリングのためのMAC個体への送信に利用可能なデータとバッファサイズ計算が指示される時、UEは、上位レイヤがul−DataSplitDRB−ViaSCGを“TRUE”に設定する場合にのみ、SCGに対してのみ構成されるMAC個体への送信に利用可能なデータを指示する。その他の場合、UEは、MCGに対してのみ構成されるMAC個体への送信に利用可能なデータを指示する。
【0064】
PDCP PDUを下位レイヤに提供する時、上位レイヤがul−DataSplitDRB−ViaSCGを“TRUE”に設定すると、送信PDCP個体は、SCGのために構成されるAM RLC個体と関連しているPDCP PDUを提供する。そうでない場合、上記送信PDCP個体は、MCGのために構成されるAM RLC個体と関連しているPDCP PDUを提供する。
【0065】
このとき、上記ul−DataSplitDRB−ViaSCGはTS 36.323に明示されたように、UEがSCGを通じてPDCP PDUを送信するかを示す。E−UTRANは分割DRBに対するフィールド(すなわち、“TRUE”値を示す。)を構成する。
【0066】
図10は、UE側におけるMAC構造の概要に対する図である。
【0067】
MACレイヤは、論理チャネル多重化、ハイブリッドARQ再送及び上りリンク及び下りリンクスケジューリングを処理する。また、MACレイヤは、搬送波集成が利用される場合に、複数のコンポーネント搬送波を通じてデータの多重化/逆多重化を行う。
【0068】
MACは、論理チャネルの形態でRLCにサービスを提供する。論理チャネルは自身が送信する情報のタイプによって定義され、一般的に、LTEシステムを動作させるために必要な制御及び構成情報の送信に用いられる制御チャネル又はユーザデータのために用いられるトラフィックチャネルに分類される。LTEのために明示される論理チャネルタイプの集合は、次を含む。
【0069】
− セルにおいてネットワークから全端末にシステム情報を送信するために用いられるBCCH(Broadcast Control Channel)。システムに接続する前に、端末は、システムがどのように構成されるか、そして一般的にセル内でどのように適切に動作するかを知るために上記システム情報を取得しなければならない。
【0070】
− セルレベルでの位置がネットワークに知られていない端末のページングのために用いられるPCCH(Paging Control Channel(PCCH))。これによって、ページングメッセージが複数のセルで送信される必要がある。
【0071】
− ランダムアクセスと共に制御情報を送信するために用いられるCCCH(Common Control Channel)。
【0072】
− 端末に/からの制御情報の送信のために用いられるDCCH(Dedicated Control Channel)。このチャネルは、互いに異なるハンドオーバーメッセージのように端末の個別的な構成のために用いられる。
【0073】
− MTCHの受信に必要な制御情報の送信に用いられるMCCH(Multicast Control Channel)。
【0074】
− 端末に/からのユーザデータの送信のために用いられるDTCH(Dedicated Traffic Channel)。このチャネルは、全ての上りリンク及び非MBSFN下りリンクユーザデータの送信のために用いられる論理チャネルの類型である。
【0075】
− MBMSサービスの下りリンク送信のために用いられるMTCH(Multicast Traffic channel)。
【0076】
二重接続において、2つのMAC個体がUEで構成されるところ、一つはMCGのためのものであり、他の一つはSCGのためのものである。それぞれのMAC個体は、RRCによって、PUCCH送信及び競合ベースランダムアクセスを支援するサービングセルと構成される。
【0077】
UEにおける互いに異なるMAC個体の機能は原則的には個別的に動作する。それぞれのMAC個体で用いられるタイマーとパラメータは原則的に個別的に構成される。それぞれのMAC個体によって考慮されるサービングセル、C−RNTI、無線ベアラー、論理チャネル、上位及び下位レイヤ個体、LCG及びHARQ個体は、原則的に該当のMAC個体にマップされるものを意味する。例外的に、特別に指示があれば、互いに異なるMAC個体は依存的に行われてもよい。
【0078】
図11は、バッファ状態のシグナリングに対する図である。
【0079】
スケジューラは、適切な量の上りリンクリソースを割り当てるために、端末からの送信を待つデータの量を知る必要がある。当然に、送信するデータ無しに上りリンクリソースを端末に提供する必要はなく、提供する場合、承認されたリソースを満たすために端末がパディングを行う結果を招く。したがって、スケジューラは少なくとも、端末が送信するデータがあるか、そして承認(grant)を受けるべきかを知る必要がある。これは、スケジューリング要求として知られている。
【0080】
一方、既に有効な承認(grant)を受けた端末は、上りリンクリソースを要求する必要がない。しかし、スケジューラが将来のサブフレームでそれぞれの端末に対して承認されるリソースの量を決定するように許容するために、上述したように、バッファ状態と電力利用可能性に関する情報が有用である。このような情報は、MAC制御要素を用いた上りリンク送信の一部としてスケジューラに提供される。図11に示すように、複数MACサブヘッダーの一つにおけるLCIDフィールドは、バッファ状態報告の存在を示す留保された値に設定される。
【0081】
スケジューリング観点で、相当なオーバーヘッドを招くが、それぞれの論理チャネルに対するバッファ情報が有利である。これによって、論理チャネルを論理チャネルグループに束ね、グループごとに報告を行う。バッファ状態報告におけるバッファサイズフィールドは、論理チャネルグループ内の全ての論理チャネルを用いた送信に利用可能なデータの量を示す。
【0082】
バッファ状態報告(buffer status reporting:BSR)手順は、UEのULバッファにおけるDATの量に関する情報をサービングeNBに提供するために用いられる。RRCは、3個のタイマー(periodicBSR−Timer、retxBSR−Timer、logicalChannelSR−ProhibitTimer)を構成し、それぞれの論理チャネルに対して、上記論理チャネルをLCG( Logical Channel Group)に割り当てるLCGを選択的にシグナリングすることによってBSRを制御することができる。
【0083】
バッファ状態報告は、4個の論理チャネルグループのうちの一つ又は全てを示し、次の理由でトリガーされ得る。
【0084】
i)現在送信バッファ内のデータに比べて高い優先順位(priority)を有するデータ、すなわち、現在送信中のデータの優先順位より高い優先順位の論理チャネル内のデータの到着。これはスケジューリング決定に影響を与え得る。LCGに属した論理チャネルに対してULデータはRLC個体内での送信又はPDCP個体内での送信に利用可能になり、上記データは任意のLCGに属する論理チャネルの優先順位より高い優先順位を有し、これに対してデータが既に送信可能な状態である論理チャネルに属したり、LCGに属するいかなる論理チャネルに対しても利用可能なデータがない場合、BSRを以下、“正常のBSR”という。
【0085】
ii)サービングセルの変更。この場合、バッファ状態報告は端末機の状況に関する情報を新しいサービングセルに提供するのに有用である。
【0086】
iii)タイマーによって制御されるかのように周期的。retxBSR−Timerが満了し、UEがLCGに属する論理チャネルのいずれかのチャネルに対する送信に利用可能なデータを有する場合、BSRを以下“正常のBSR”といったり、periodicBSR−Timerが満了する場合、BSRを以下“周期的なBSR”という。
【0087】
iv)パディングの代替。ULリソースが割り当てられ、パディングビットの数がBSR MAC制御要素のサイズとそのサブヘッダーを合算した値と等しい場合、BSRを以下では“パディングBSR”という。スケジューリングされた伝送ブロックサイズに整合するために必要なパディングの量がバッファ状態報告より大きいと、バッファ状態報告が挿入される。可能であれば、有用なスケジューリング情報のためには、パディングの代わりに利用可能なペイロードを用いることが良い。
【0088】
正常のBSRに関して、上位レイヤによってlogicalChannelSR−ProhibitTimerが構成される論理チャネルに対する送信に利用可能なデータによってBSRがトリガーされる場合、MAC個体はlogicalChannelSR−ProhibitTimerが動作しないとそれを始動し、動作中であればそれを中止させる。
【0089】
正常且つ周期的なBSRに関して、一つ以上のLCGが、BSRが送信されるTTIで送信に利用可能なデータを有する場合、UEは長い(long)BSRを報告する。そうでないと、UEは短い(short)BSRを報告する。
【0090】
BSR手順によって少なくとも一つのBSRがトリガーされ、取り消されていないと判断される場合、UEがこのTTIにおける新しい送信に割り当てられるULリソースを有すると、UEは、マルチプレクシング及びアセンブリー手順がBSR MAC制御要素、生成された全てのBSRがトランケイテッドBSRである場合を除く場合に、始動又は再始動periodicBSR−Timer、始動及び再始動retxBSR−Timerを生成するように指示することができる。
【0091】
複数のイベントがBSRを送信できるまでBSRをトリガーする場合にも(この場合、正常のBSRと周期的なBSRはパディングBSRより優先順位を有する。)、MAC PDUは最大で一つのMAC BSR制御要素を有することができる。
【0092】
UEは、任意のUL−SCH上の新しいデータの送信に対するグラント(grant)が指示されると、retxBSR−Timerを再始動する。
【0093】
このサブフレーム内のULグラントが送信に利用可能な全ての待機中のデータを収容することができるが、BSR MAC制御要素とそのサブヘッダーを追加的に収容するには十分でない場合、トリガーされた全てのBSRは取り消されてもよい。トリガーされた全てのBSRは、BSRが送信のためのMAC PDUに含まれる場合に取り消される。
【0094】
UEは、一つのTTIで最大で一つの正常/周期的BSRを送信する。UEが一つのTTIで複数のMAC PDUを送信するような要求を受けると、正常/周期的なBSRを含まないMAC PDUのいずれかのMAC PDUにパディングBSRを含めることができる。
【0095】
TTIで送信される全てのBSRは、全てのMAC PDUがこのTTIで生成された後に常にバッファ状態を反映する。それぞれのLCGは、毎TTIで最大で一つのバッファ状態値を報告し、この値は、このLCGに対してバッファ状態を報告する全てのBSRで報告される。
【0096】
上述したように、適切なULリソースの量を有するULグラントを要求するために、UEは少なくとも一つのeNBにBSRを送信することができる。BSRをトリガーするために、PDCP個体はPDCP個体(DATP)での送信に利用可能なデータの量を、少なくとも一つのMAC個体に指示することができる。UEはULグラントを受信すると、このULグラントを用いてULデータを送信することができる。
【0097】
Rel−12におけるUL分割ベアラーに関して、UEは構成(ul−DataSplitDRB−ViaSCG)によって一つのMAC個体にのみDATPを指示する。他のMAC個体に対してUEはDATPを指示しない。
【0098】
Rel−3において、次のように、閾値の導入によってPDCP個体の指示動作は変更される。
【0099】
PDCPデータの量が閾値以上であれば、両側MAC個体がBSRをトリガーし、PDCPデータの量が閾値未満であれば、一つのMAC個体のみがBSRをトリガーする。上位レイヤがul−DataSplitDRB−ViaSCGを“TRUE”に設定すると、PDCP個体は、SCGだけのために構成されたMAC個体にDATPを指示する。その他の場合、PDCP個体はMCGだけのために構成されたMAC個体にDATPを指示する。
【0100】
上述したように、二重接続におけるULデータ送信に関するUE動作について、次のようないくつの協議事項がある。(1)DATPの量が閾値より小さい場合、MeNBとSeNB中のeNBがBSRをトリガーするul−DataSplitDRB−ViaSCG−r12がPDCP個体を示す。(2)DATPの量が閾値より小さい場合、PDCP個体は、ul−DataSplitDRB−ViaSCG−r12によって指示されるeNBにのみULベアラー分割に対するバッファ状態を報告する。(2a)DATPの量が閾値より大きい場合、PDCP個体は、MeNBとSeNBの両方にULベアラー分割に対するバッファ状態を報告する。(3)DATPの量が閾値より小さい場合、PDCP個体は、ul−DataSplitDRB−ViaSCG−r12によって指示されるeNBにのみULベアラー分割に対するPDCP PDUを送信する。(4)BSRトリガリング、バッファサイズ計算及びデータ送信が割り当てられ、(0)それぞれの無線ベアラーに対して閾値が構成される。
【0101】
次に、上述したような協議によるUE動作の例を説明する。
【0102】
第1の場合において、PDCPバッファが空いているとき、PDCP SDU(サイズはXであり、X<閾値(Th))が到着すると、PDCP個体は、SeNB(S−MAC)に対するMAC個体にXを指示し、S−MACはBSRをトリガーする。この場合、XはS−MACでのバッファ状態(BS)計算のためにS−MACに報告され、M−MACでのバッファ状態計算のためにMeSB(M−MAC)に対するMAC個体に0が報告される。
【0103】
第2の場合において、PDCPバッファが空いているとき、PDCP SDU(サイズはXであり、X>Th)が到着すると、PDCP個体はM−MACとS−MACの両方にXを指示し、M−MAC及びS−MACはBSRをトリガーする。この場合、XはS−MACでのBS計算のためにS−MACに報告され、M−MACでのBS計算のためにM−MACに報告される。
【0104】
第3の場合において、PDCPバッファ内のデータのサイズがY(Y<Th、X+Y<Th)のとき、PDCP SDU(サイズはX)が到着すると、BSRトリガリングは起きない。
【0105】
第4の場合において、PDCPバッファ内のデータのサイズがY(Y<Th、X+Y>Th)のとき、PDCP SDU(サイズはX)が到着すると、PDCP個体はM−MACにX+Yを指示し、M−MACはBSRをトリガーする。
【0106】
第5の場合において、PDCPバッファ内のデータ量がY(Y<Th、X+Y>Th)のとき、PDCP SDU(サイズはX)が到着すると、BSRトリガリングは起きない。
【0107】
第6の場合において、PDCPバッファ内のデータ量がYからX(Y>Th、X<Th)に変更されると、BSRトリガリングは起きない。
【0108】
一方、DATPの量が閾値を超えると、BSRトリガリング及びバッファ状態計算のためにPDCP個体は、MeNBのためのMAC個体とSeNBのためのMAC個体の両方にDATPを指示する。その後、ULグラントがMeNBとSeNBのいずれか一方から受信されると、PDCP個体は、受信されたULグラントを用いてMeNBとSeNBのいずれか一方にDATPの一部を送信することができる。この場合、余りのDATPの量は閾値未満になり得る。
【0109】
上記協議によれば、DATPの量が閾値未満であれば、DATPは、一つの構成されたeNB(ul−DataSplitDRB−ViaSCGによって構成されたeNB;以下、“第1eNB”という。)にのみ送信される。これは、ULグラントが第2eNBから受信されても、余りのDATPが第1eNBとは異なる第2eNB(すなわち、ul−DataSplitDRB−ViaSCGによって構成されないeNB)に送信され得ることを意味する。
【0110】
言い換えると、UEは、ULグラントを要求するためにDATPの量を示すBSRを第2eNBに送信し、第2eNBは、DATPを送信するようにULグラントをUEに提供するが、UEは閾値の制限(すなわち、DATPの量が閾値未満であれば、DATPが、只一つの構成されたeNB、すなわち、第1eNBにのみ送信される。)によって、DATPを第2eNBに送信することができない。
【0111】
上記問題は、データ量が閾値の近傍で変動すれば頻繁に発生し得る。上記問題が発生すると、UEは、第2eNBから受信されたULグラントをパディングで満たし、これは無線リソースの浪費につながる。このような問題に関する特定の例を、図12を参照して説明する。
【0112】
図12に、二重接続においてULデータ送信に関する例示的な問題を示す。
【0113】
図12で、DATPの量が閾値未満であれば、DATPがSeNBにのみ送信され得ると仮定する。また、上記閾値(Th)は700バイトに設定されていると仮定する。
【0114】
図12を参照すると、t=0のとき、PDCPバッファにはデータが存在しない。
【0115】
t=1において、PDCP個体は上位レイヤから500バイトのPDCP SDU1を受信する。DATP(500バイト)の量がTH(700バイト)未満であるから、SCG MAC個体はSeNBにBSRを送信して、BSが500バイトであることを示す。
【0116】
t=2において、PDCP個体は上位レイヤから300バイトのPDCP SDU2を受信する。DATP(800バイト)の量がTH(700バイト)を超えるので、MCG MAC個体はMeNBにBSRを送信して、BSが800バイトであることを示す。
【0117】
t=3において、PDCP個体は上位レイヤから200バイトのPDCP SDU3を受信する。両MAC個体のいずれにおいてもBSRトリガーが起きない。SCG MAC個体はSeNBから500バイトのULグラントを受信する。
【0118】
t=4において、PDCP個体は、SeNBから受信したULグラントを用いてSCG MAC個体を介してSeNBにPDCP SDU1を送信する。DATPは500バイトになり、これはPDCP SDU1が送信されるので、TH(700バイト)よりも少ない。
【0119】
t=5において、MCG MAC個体は(t=2で送信されたBSRに応答して)MeNBから800バイトのULグラントを受信する。
【0120】
t=6において、t=5でMeNBから受信されたULグラント上で、UEが何を送信すればいいかに関する問題があり得る。この場合、UE動作に対する3つのオプションを考慮することができる。
【0121】
第一に、UEはMeNBに何も送信しくてもよい(オプション1)。
【0122】
PDCP個体がMeNB(すなわち、ul−DataSplitDRB−ViaSCGによって構成されないeNB)にPDCP PDUを送信しないため、オプション1は協議(3)と衝突しない。しかし、BSRがMeNBにトリガーされるが、PDCP PDUはMeNBに送信されないので、BSRトリガリング、バッファサイズ計算及びデータ送信が一致せず、オプション1は協議(4)と衝突する。
【0123】
オプション1は、現在のバッファ状態によってデータ送信経路が決定されると仮定する。オプション1で、UEは、前に(t=2のとき)BSRが送信されたMeNBにPDCP SDU2を送信しないので、MeNBから(t=5のとき)受信されたULグラントが浪費される(すなわち、ULグラントをパディングで満たす。)
【0124】
第二に、DATPの量がTH未満であっても、UEは、前にそのサイズがMeNBに報告されたPDCP SDU(例えば、PDCP PDU2)をMeNBに送信することができる(オプション2)。
【0125】
オプション2は、BSRがMeNBにトリガーされ、PDCP PDUがMeNBに送信されるので、BSRトリガリングとバッファサイズ計算及びデータ送信が一致し、協議(4)と衝突しない。しかし、オプション2は、PDCP個体がMeNB(すなわち、ul−DataSplitDRB−ViaSCGによって構成されないeNB)にPDCP PDUを送信するので、協議(3)と衝突する。
【0126】
オプション2は、データ送信経路が現在のバッファ状態に依存せず、以前に報告されたか否かに依存すると仮定する。
【0127】
第三に、UEは、MeNBに報告されていない利用可能なSDUを全て送信することができる(オプション3)。
【0128】
オプション3は、PDCP個体がMeNB(すなわち、ul−DataSplitDRB−ViaSCGによって構成されないeNB)にPDCP PDUを送信し、BSRトリガリングとバッファサイズ計算及びデータ送信が一致しないので、協議(3)及び(4)と衝突する。
【0129】
オプション3は、データ送信経路を決定するために閾値が用いられないと仮定する。
【0130】
このとき、ULグラントが他のMCGベアラーによって要求された場合には、他のベアラーの送信が遅延される。また、UL分割ベアラーのSDUは、SeNBからのULグラントをあらかじめ要求することができ、この場合、SeNBから受信されたULグラントは浪費される。
【0131】
オプション1、2、3のうち、UEがULグラントを要求するが、受信されたULグラントを使用しないので、オプション1が最悪のオプションである。オプション1は、シグナリングオーバーヘッドを増加させる他、無線リソース浪費も増加させる。PDCPデータの量が閾値に近いと、上記問題は一層深刻化する。
【0132】
オプション3も上述のような無線リソース浪費問題を有する。
【0133】
したがって、オプション2がUL分割ベアラーのための最適のUE動作であるといえる。このオプションによって無線リソース浪費が最小化する。また、オプション2は、“BSRが報告されるeNBに送信される”という基本原則と一致する。
【0134】
オプション2は、協議(3)に対して例外的な場合を許容することによって具現することができる。したがって、本発明は、DATPの量が閾値未満であっても、PDCP PDUの量がul−DataSplitDRB−ViaSCG−r12によって指示されなかったeNBに報告された場合、PDCP個体がULベアラー分割のためのPDCP PDUを上記eNBに送信するように許容されることを提案する。オプション2に相応するUE動作を、図13を参照して説明する。
【0135】
図13は、本発明の例示的な実施例に係る二重接続におけるUE動作に対する概念図である。
【0136】
UL分割ベアラーにおける無線リソースの浪費を防止するために、PDCP(DATP)における送信のための利用可能なデータの量が閾値(TH)未満であれば(又は、同一であれば)、UEは、PDCP SDUを送信しないように構成されるeNBに、PDCP SDUの量を示すBSRを既に送信し、eNBからULグラントを受信した場合、上記eNBにPDCP SDUを送信することが考案される。
【0137】
UEが既にBSRをeNBに送信したが、BSRがPDCP SDUの量を示さないと、UEは、ULグラントがeNBから受信されても、DATPの量がTHより少ないと(又は、同一であると)、PDCP SDUを送信しないように構成されるeNBにPDCP SDUを送信しない。
【0138】
この例示的な実施例において、UEは、第1eNB及び第2eNBと同時に通信する。以下、第1eNBはSeNB、第2eNBはMeNBである、又は、第1eNBはMeNB、第2eNBはSeNBであってもよい。一つのPDCP個体を含む無線ベアラーと、2つのRLC個体及び2つのMAC個体がUEに対して構成される。図12で説明したような閾値がPDCP個体に対して構成されてもよい。
【0139】
図13を参照すると、DATPの量が閾値未満であれば、UEは、ULデータが第1eNBにのみ送信されるように構成する(S1301)。一方、DATPの量が閾値以上であれば、UEは、ULデータが第1eNB及び第2eNBの両方に送信されるように構成することができる。このような構成は、RRCメッセージに基づいて行うことができる。
【0140】
UEは、上位レイヤからPDCPデータを受信し(S1303)、第2eNBにULグラントを要求するためにBSRを送信する(S1305)。BSRが送信されると、DATPの量は閾値以上になり得る。これは、DATPの量が閾値未満であれば、BSRが第2eNBに送信されることが不可能なためである。
【0141】
BSRが第2eNBに送信された後、UEは第2eNBからULグラントを受信する(S1307)。一方、S1305段階とS1307段階との間に、UEは第1eNBから受信される他のULグラントを用いて第1eNBにDATPの一部を送信することができる。これによって、PDCPデータの一部が送信された後、余りのDATPは閾値以下になり得る。
【0142】
この場合、この例示的な実施例によれば、PDCPデータの量がBSRによって第2eNBに指示されたか否かによって、ULグラントを用いてPDCPデータが第2eNBに送信されるか否かが別々に決定され得る。
【0143】
より具体的に、PDCPデータの量がBSRによって第2eNBに指示された場合には、UEはPDCPデータの送信時、PDCP個体での送信のための利用可能なデータの量が閾値未満であっても、ULグラントを用いて第2eNBにPDCPデータを送信する(S1309)。すなわち、無線リソース(すなわち、第2eNBから受信されるULグラント)の浪費を最小化するために、UEはS1301段階で構成される制限にかかわらず、ULグラントを用いて第2eNBにPDCPデータを送信する。この場合、BSRが第2eNBに送信される前にPDCPデータが上位レイヤから受信されることがある。
【0144】
逆に、PDCPデータの量がBSRによって第2eNBに指示されなかった場合には、UEはPDCPデータの送信時、PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満であれば、ULグラントを用いて第2eNBにPDCPデータを送信しない(S1311)。この場合、BSRが第2eNBに送信された後、PDCPデータが上位レイヤから受信されることがある。この場合、好ましくは、第2eNBから受信されるULグラントの余りのリソースがパディングで埋められる。
【0145】
一方、このような問題は、PDCPデータ送信時のPDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満である場合に対してのみ議論される。これは、PDCPデータ送信時のPDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値以上であれば、PDCPデータの量がBSRによって第2eNBに指示されたか否かにかかわらず、PDCPデータがULグラントを用いて第2eNBに送信され得るためである。
【0146】
上述したこの例示的な実施例は、“データはBSRが報告されるeNBに送信される”という基本原則と衝突しない一方、無線リソース(すなわち、第2eNBから受信されるULグラント)の浪費を最小化できる。上述したUE動作のより詳細な例を、図14を参照して説明する。
【0147】
図14は、本発明の例示的な実施例に係る二重接続におけるUE動作の一例を示す。
【0148】
図14で、閾値(TH)は700バイトであり、BSRとPDCPデータは、DATPの量がTH未満の場合にのみSeNBに送信され、DATPの量がTH以上であれば、BSR及びPDCPデータはSeNB及びMeNBの両方に送信され得ると仮定する。
【0149】
図14を参照すると、t=0のとき、PDCPバッファにはデータが存在しない。
【0150】
t=1において、PDCP個体は上位レイヤから500バイトのPDCP SDU1を受信する。DATP(500バイト)の量がTH未満であるので、SCG MAC個体はSeNBにBSRを送信して、BSが500バイトであることを示す。
【0151】
t=2において、PDCP個体は上位レイヤから300バイトのPDCP SDU2を受信する。DATP(800バイト)の量がTHを超えるので、MCG MAC個体はMeNBにBSRを送信して、BSが800バイトであることを示す。
【0152】
t=3において、PDCP個体は上位レイヤから200バイトのPDCP SDU3を受信する。両MAC個体ともBSRトリガーが起きない。SCG MAC個体はSeNBから500バイトのULグラントを受信する。
【0153】
t=4において、PDCP個体は、SeNBから受信したULグラントを用いて、SCG MAC個体を介してSeNBにPDCP SDU1を送信する。DATPは500バイトになり、これは、PDCP SDU1が送信されるので、THよりも少ない。
【0154】
t=5において、MCG MAC個体は(t=2で送信されたBSRに応答して)MeNBから800バイトのULグラントを受信する。
【0155】
T=6において、PDCP SDU2のサイズがt=2でMeNBに既に報告されたので、DATPがTH未満であっても、PDCP個体はULグラントを用いてMCG MACを介してMeNBにPDCP SDU2を送信する。しかし、PDCP SDU3のサイズはMeNBに報告されなかったので、MeNBから受信されたULグラントがPDCP SDU3を収容できても、PDCP個体はMeNBにPDCP SDU3を送信しない。ULグラントの余りのリソースはパディングで埋められる。
【0156】
要するに、DATPの量がTH未満であれば(又は、THと同一であれば)、UEがMeNBにPDCP SDU(すなわち、PDCP SDU2)の量を示すBSRを既に送信しており、MeNBからULグラントを受信する場合、UEは、PDCP SDUを送信しないように構成されたeNB(すなわち、MeNB)にPDCP SDUを送信する。逆に、UEがMeNBに既にBSRを送信したが、BSRがPDCP SDU(すなわち、PDCP SDU3)の量を示さないと、ULグラントがMeNBから受信されても、DATPの量がTHより少なければ(又は、同一であれば)、UEは、PDCP SDUを送信しないように構成されたeNB(すなわち、MeNB)にPDCP SDUを送信しない。
【0157】
一方、t=4〜6の間にバッファ状態表示があり、t=4〜6の間にDATPの量がTH未満であるので、バッファ状態をSeNBに示すことができる。上述したように、t=6でPDCP SDU2がMeNBに送信されるので、この例示的な実施例において、バッファ状態表示のルートとデータ送信のルートとが異なり得る。
【0158】
図15は、本発明の例示的な実施例に係る二重接続におけるPDCP個体の動作に対する概念図である。
【0159】
UL分割ベアラーにおける無線リソースの浪費を防止するために、PDCP(DATP)における送信のために利用可能なデータの量が閾値(TH)未満であれば(又は、同一であれば)、UEは、PDCP SDUを送信しないように構成されるeNBにPDCP SDUの量を示すBSRを既に送信し、eNBからULグラントを受信した場合、上記eNBにPDCP SDUを送信することが考案される。
【0160】
UEが既にBSRをeNBに送信したが、BSRがPDCP SDUの量を示さないと、UEは、ULグラントがeNBから受信されてもDATPの量がTHより少なければ(又は、同一であれば)、PDCP SDUを送信しないように構成されるeNBにPDCP SDUを送信しない。
【0161】
この例示的な実施例において、UL分割ベアラーに対してPDCP個体が構成される。より具体的に、無線ベアラーに対して、PDCP個体は、第1eNBのための第1RLC個体及び第1MAC個体と関連付けられ、第2eNBのための第2RLC個体及び第2MAC個体と関連付けられる。以下、第1eNBはSeNB、第2eNBはMeNBであるか、第1eNBはMeNB、第2eNBはSeNBであってもよい。図13で説明したように、閾値がPDCP個体に対して構成され得る。
【0162】
図15を参照すると、PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満であれば、PDCP個体は、ULデータが第1RLC個体にのみ提供されることを示すRRCシグナリングを受信する(S1501)。一方、PDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値以上であれば、PDCP個体はULデータが第1RLC個体又は第2RLC個体に提供されるように構成することができる。PDCP個体によるこのような構成は、RRCメッセージに基づいて行うことができる。
【0163】
PDCP個体は上位レイヤからPDCPデータを受信する(S1503)。
【0164】
この例示的な実施例によれば、PDCPデータが第2RLC個体に提供されるか否かは、PDCPデータの量が第2MAC個体に指示されたか否かによって別々に決定され得る。
【0165】
より具体的に、PDCPデータの量が第2MAC個体に指示された場合には、PDCPデータの提供時点でPDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満であっても、PDCP個体はPDCPデータを第2RLC個体に提供する(S1505)。
【0166】
逆に、PDCPデータの量が第2MAC個体に指示されなかった場合には、PDCPデータの提供時点でPDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満である時、PDCP個体はPDCPデータを第2RLC個体に提供しない(S1507)。
【0167】
図14と同様に、このような問題は、PDCPデータの送信時点でPDCP個体における送信のために利用可能なデータの量が閾値未満である場合に対してのみ議論される。
【0168】
TS 36.323に基づくそれぞれのPDCP個体と送信のために利用可能なデータに関する例示的な提案を、以下に説明する。
【0169】
分割ベアラーに対して、送信PDCP個体でルーティングが行われ、受信PDCP個体でリオーダリング(reordering)が行われる。下位レイヤにPDCP PDUを提供する時、送信PDCP個体は、
【0170】
− ul−Data SplitThresholdが構成され、送信のために利用可能なデータがul−Data SplitThresholdより大きいか(又は、同一であるか)、
【0171】
− PDCP PDUのための送信のために利用可能なデータが、SCGのために構成されるMAC個体とMCGのために構成されるMAC個体の両方のBSRに含まれたり、
【0172】
− PDCP PDUのための送信のために利用可能なデータが、SCGのために構成されるMAC個体とMCGのために構成されるMAC個体の両方に指示された場合、
【0173】
SCGのために構成される関連したAM RLC又はMCGのために構成される関連したAM RLCにPDCP PDUを提供し、
【0174】
− そうでないと、
【0175】
− 上位レイヤがul−DataSplitDRB−ViaSCGを“TRUE”に設定すると、
【0176】
SCGのために構成される関連したAM RLCにPDCP PDUを提供し、
【0177】
− そうでないと、
【0178】
MCGのために構成される関連したAM RLCにPDCP PDUを提供する。
【0179】
分割ベアラーに対して、BSRトリガリング及びバッファサイズ計算のために、MAC個体に、送信のために利用可能なデータを指示するとき、UEは
【0180】
− ul−Data SplitThresholdが構成され、送信のために利用可能なデータがul−Data SplitThresholdより大きければ(又は、同一であれば)、
【0181】
上記送信のために利用可能なデータを、SCG及びMCGのために構成されるMAC個体のいずれか一つに指示し、
【0182】
− そうでないと、
【0183】
− 上位レイヤがul−DataSplitDRB−ViaSCGを“TRUE”に設定すると、
【0184】
上記送信のために利用可能なデータを、SCGのために構成されるMAC個体にのみ指示し、
【0185】
− そうでないと、
【0186】
上記送信のために利用可能なデータを、MCGのために構成されるMAC個体にのみ指示する。
【0187】
以上で説明された本発明の実施例は、本発明の構成要素及び特徴が結合されたものである。各構成要素及び特徴は、別の言及がない限り、選択的なものと考慮される。各構成要素又は特徴は他の構成要素又は特徴と結合されない形態で実施され得る。また、本発明の一実施例は、一部の構成要素及び/又は特徴と結合することによって構成されてもよい。本発明の実施例で説明される動作順序は再配列されてもよい。実施例の一部の構成は他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成にとって代わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよいことは明らかである。
【0188】
本発明の実施例において、基地局によって行われると説明した特定動作は、場合によっては、その上位ノードによって行われてもよい。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNodeB(eNB)、アクセスポイントなどの用語によって代えてもよい。
【0189】
上述した本発明の実施例は、様々な手段、例えば、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合によって具現することができる。
【0190】
ハードウェア構成において、本発明の実施例に係る方法は、1つ又はそれ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuits)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサによって具現することができる。
【0191】
ファームウェアやソフトウェア構成において、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明した機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードはメモリーユニットに記憶され、プロセッサによって駆動され得る。上記メモリーユニットは上記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知の様々な手段によって上記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0192】
本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるだろう。したがって、以上に記述した実施例は、いずれの面においても例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。本発明の範囲は、上記の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲で表され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその同等概念から導出される全ての変更又は変形された形態は本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0193】
上述した方法は3GPP LTEシステムに適用される例を中心に説明したが、本発明は、3GPP LTEシステム以外の様々な無線通信システムにも適用可能である。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15