特許第6581188号(P6581188)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6581188
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】容器用キャリア
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/16 20060101AFI20190912BHJP
【FI】
   B65D71/16
【請求項の数】30
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-518899(P2017-518899)
(86)(22)【出願日】2015年10月6日
(65)【公表番号】特表2017-530911(P2017-530911A)
(43)【公表日】2017年10月19日
(86)【国際出願番号】US2015054176
(87)【国際公開番号】WO2016057476
(87)【国際公開日】20160414
【審査請求日】2017年12月6日
(31)【優先権主張番号】62/122,022
(32)【優先日】2014年10月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】スパイヴィー,レイモンド,アール.,シニア
(72)【発明者】
【氏名】メイ,ケヴィン,ティー.
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02096042(EP,A1)
【文献】 登録実用新案第3191088(JP,U)
【文献】 欧州特許出願公開第01127805(EP,A1)
【文献】 米国特許第05558213(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 71/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を少なくとも部分的に保持するためのキャリアであって、該キャリアは、
該キャリアの内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネルであって、該複数のパネルは、少なくともトップパネルと第1のサイドパネルと第2のサイドパネル第1のボトムパネルと第2のボトムパネルとを含む、複数のパネルと、
少なくとも前記トップパネルにおいて少なくとも第1の列第2の列及び第3の列にして配置される複数の物品受容機能部であって、前記第1の列及び前記第3の列の各々は、前記第2の列よりも少なくとも1つ多い物品受容機能部を備え、該複数の物品受容機能部の各物品受容機能部は、前記複数の物品のうちのそれぞれの物品を少なくとも部分的に受容するものである、複数の物品受容機能部と、
を備え、
前記第1の列は、前記第1のサイドパネルに隣接して配置され、前記第3の列は、前記第2のサイドパネルに隣接して配置され、前記第2の列は、それぞれの前記第1の列及び前記第3の列によって前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルから離間され、前記複数の物品受容機能部のうちの前記第1の列における第1の端部物品受容機能部は、前記複数の物品のうちの第1の端部物品を受容するものであり、前記複数の物品受容機能部のうちの前記第2の列における第2の端部物品受容機能部は、前記複数の物品のうちの第2の端部物品を受容するものであり、前記複数の物品受容機能部のうちの前記第3の列における第3の端部物品受容機能部は、前記複数の物品のうちの第3の端部物品を受容するものであり、少なくとも前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品は、前記キャリアの端部に隣接して配置されるものであり、
前記キャリアは、
前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する保持機能部であって、該保持機能部は、前記第1の列の前記物品受容機能部のうちのそれぞれ1つに少なくとも部分的に受容される少なくとも1つの物品を、少なくとも部分的に保持するものである、保持機能部と、
前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第1のコーナーリテーナーであって、該第1のコーナーリテーナーは、前記キャリアの前記端部において前記第1の端部物品を少なくとも部分的に保持するものである、第1のコーナーリテーナーと、
前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第2のコーナーリテーナーであって、該第2のコーナーリテーナーは、前記キャリアの前記端部において前記第3の端部物品を少なくとも部分的に保持するものである、第2のコーナーリテーナーと、
を備え
前記第1のコーナーリテーナー及び前記第2のコーナーリテーナーは、互いに離間しており、
前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品の各々は、前記キャリアの前記端部において前記第2の端部物品を少なくとも部分的に保持するために前記第2の端部物品に係合するものである、キャリア。
【請求項2】
前記保持機能部は、第1の保持機能部であり、
前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する第2の保持機能部であって第2の保持機能部は、前記第3の列の前記物品受容機能部のうちのそれぞれ1つに少なくとも部分的に受容される少なくとも1つの物品を、少なくとも部分的に保持するものである、第2の保持機能部を備える、請求項に記載のキャリア。
【請求項3】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、前記第1の列及び前記第3の列の前記物品受容機能部に対して互い違いになっている、請求項に記載のキャリア。
【請求項4】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、該第2の列の各物品受容機能部のそれぞれの中心が、概ね前記第1の列の前記物品受容機能部のうちの2つの物品受容機能部の中間かつ前記第3の列の前記物品受容機能部のうちの2つの物品受容機能部の中間に配置されるように、前記第1の列及び前記第3の列の前記物品受容機能部からオフセットされている、請求項に記載のキャリア。
【請求項5】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、前記第1の列の前記物品受容機能部に対して互い違いになっている、請求項1に記載のキャリア。
【請求項6】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、該第2の列の各物品受容機能部のそれぞれの中心が、概ね前記第1の列の2つの隣接する物品受容機能部の中間に配置されるように、前記第1の列の前記物品受容機能部からオフセットされている、請求項に記載のキャリア。
【請求項7】
前記第1のコーナーリテーナーは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている保持パネルと、該保持パネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルと、該第1のガセットパネル及び前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能につながっている第2のガセットパネルとを備え、前記保持パネルは、前記第1の端部物品に係合するために前記キャリアの前記端部を覆って少なくとも部分的に延びる、請求項に記載のキャリア。
【請求項8】
前記第1のガセットパネルと前記第2のガセットパネルとは、互いに少なくとも部分的に対面接触し、前記第1のボトムパネルと前記複数の物品のうちの前記第1の端部物品との間に少なくとも部分的に配置されるものである、請求項に記載のキャリア。
【請求項9】
前記保持機能部は、コーナー開口に隣接して、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている2つの保持用タブを備える、請求項1に記載のキャリア。
【請求項10】
複数の物品を保持するためのキャリアを形成するためのブランクであって、該ブランクは、
少なくともトップパネルと第1のサイドパネルと第2のサイドパネル第1のボトムパネルと第2のボトムパネルとを含む複数のパネルと、
少なくとも前記トップパネルにおいて少なくとも第1の列第2の列及び第3の列にして配置される複数の物品受容機能部であって、前記第1の列及び前記第3の列の各々は、前記第2の列よりも少なくとも1つ多い物品受容機能部を備え、前記複数の物品受容機能部の各物品受容機能部は、該ブランクから前記キャリアが形成されると、前記複数の物品のうちのそれぞれの物品を少なくとも部分的に受容するものである、複数の物品受容機能部と、
を備え、
前記第1の列は、前記第1のサイドパネルに隣接して配置され、前記第3の列は、前記第2のサイドパネルに隣接して配置され、前記第2の列は、それぞれの前記第1の列及び前記第3の列によって前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルから離間され、前記複数の物品受容機能部のうちの前記第1の列における第1の端部物品受容機能部は、該ブランクから前記キャリアが形成されると前記複数の物品のうちの第1の端部物品を受容するものであり、前記複数の物品受容機能部のうちの前記第2の列における第2の端部物品受容機能部は、該ブランクから前記キャリアが形成されると前記複数の物品のうちの第2の端部物品を受容するものであり、前記複数の物品受容機能部のうちの前記第3の列における第3の端部物品受容機能部は、該ブランクから前記キャリアが形成されると前記複数の物品のうちの第3の端部物品を受容するものであり、少なくとも前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品は、該ブランクから形成される前記キャリアの端部に隣接して配置されるものであり、
前記ブランクは、
前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する保持機能部であって、該保持機能部は、該ブランクから前記キャリアが形成されると、前記第1の列の前記物品受容機能部のうちのそれぞれ1つに少なくとも部分的に受容される少なくとも1つの物品を、少なくとも部分的に保持するものである、保持機能部と、
前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第1のコーナーリテーナーであって、該第1のコーナーリテーナーは、該ブランクから形成される前記キャリアの前記端部において前記第1の端部物品を少なくとも部分的に保持するものである、第1のコーナーリテーナーと、
前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第2のコーナーリテーナーであって、該第2のコーナーリテーナーは、該ブランクから形成される前記キャリアの前記端部において前記第3の端部物品を少なくとも部分的に保持するものである、第2のコーナーリテーナーと、
を備え
前記第1のコーナーリテーナー及び前記第2のコーナーリテーナーは、該ブランクから前記キャリアが形成されると、互いに離間しており、
前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品の各々は、該ブランクから形成される前記キャリアの前記端部において前記第2の端部物品を少なくとも部分的に保持するために前記第2の端部物品に係合するものである、ブランク。
【請求項11】
前記保持機能部は、第1の保持機能部であり、
前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する第2の保持機能部であって第2の保持機能部は、前記ブランクから前記キャリアが形成されると、前記第3の列の前記物品受容機能部のうちのそれぞれ1つに少なくとも部分的に受容される少なくとも1つの物品を、少なくとも部分的に保持するものである、第2の保持機能部を備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項12】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、前記第1の列及び前記第3の列の前記物品受容機能部に対して互い違いになっている、請求項10に記載のブランク。
【請求項13】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、該第2の列の各物品受容機能部のそれぞれの中心が、概ね前記第1の列の前記物品受容機能部のうちの2つの物品受容機能部の中間かつ前記第3の列の前記物品受容機能部のうちの2つの物品受容機能部の中間に配置されるように、前記第1の列及び前記第3の列の前記物品受容機能部からオフセットされている、請求項12に記載のブランク。
【請求項14】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、前記第1の列の前記物品受容機能部に対して互い違いになっている、請求項10に記載のブランク。
【請求項15】
前記第2の列の前記物品受容機能部は、該第2の列の各物品受容機能部のそれぞれの中心が、概ね前記第1の列の2つの隣接する物品受容機能部の中間に配置されるように、前記第1の列の前記物品受容機能部からオフセットされている、請求項14に記載のブランク。
【請求項16】
前記第1のコーナーリテーナーは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている保持パネルと、該保持パネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルと、該第1のガセットパネル及び前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能につながっている第2のガセットパネルとを備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項17】
前記保持機能部は、コーナー開口に隣接して、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている2つの保持用タブを備える、請求項10に記載のブランク。
【請求項18】
第1の実質的に開放した端部及び第2の実質的に開放した端部を有するキャリアであって、該キャリアは、該キャリアの内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネルを備え、該複数のパネルは、少なくともトップパネルと第1のボトムパネルと第2のボトムパネルと第1のサイドパネルと第2のサイドパネルとを含み、該キャリアは、少なくとも前記トップパネルに配置される複数の物品受容機能部、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第1のコーナーリテーナー及び前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第2のコーナーリテーナーを備える、キャリアと、
前記キャリアの前記内部に少なくとも部分的に配置される複数の物品であって、該複数の物品のうちの物品は、少なくとも第1の列第2の列及び第3の列にして構成され、前記第1の列及び前記第3の列の各々は、前記第2の列よりも少なくとも1つ多い物品を含み、前記第1の列は、前記第1のサイドパネルに隣接して配置され、前記第3の列は、前記第2のサイドパネルに隣接して配置され、前記第2の列は、それぞれの前記第1の列及び前記第3の列によって前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルから離間され、前記第1の列の第1の端部物品及び前記第3の列の第3の端部物品は、前記キャリアの前記第1の実質的に開放した端部に隣接して配置される、複数の物品と、
を備え
前記第1のコーナーリテーナー及び前記第2のコーナーリテーナーはそれぞれ、前記キャリアの前記第1の実質的に開放した端部において前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品を少なくとも部分的に保持し、
前記第1のコーナーリテーナー及び前記第2のコーナーリテーナーは、互いに離間しており、
前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品の各々は、前記キャリアの前記第1の実質的に開放した端部において前記第2の列の第2の端部物品を少なくとも部分的に保持するために該第2の端部物品に係合し、
前記複数の物品受容機能部の各物品受容機能部は、前記複数の物品のうちのそれぞれの物品を少なくとも部分的に受容する、パッケージ。
【請求項19】
前記第2の列の前記物品は、前記第1の列の前記物品とともにネスト状にされる、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記第2の列の前記物品は、前記第1の列の前記物品及び前記第3の列の前記物品とともにネスト状にされる、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記キャリアは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する第1の保持機能部と、前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する第2の保持機能部とを更に備え、前記第1の保持機能部は、前記第1の列の少なくとも1つの物品を少なくとも部分的に保持し、前記第2の保持機能部は、前記第3の列の少なくとも1つの物品を少なくとも部分的に保持する、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記第1のボトムパネル前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能につながっており、前記キャリアは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する保持機能部を更に備え、該保持機能部は、前記第1の列の少なくとも1つの物品を少なくとも部分的に保持する、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記第1のコーナーリテーナーは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている保持パネルと、該保持パネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルと、該第1のガセットパネル及び前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能につながっている第2のガセットパネルとを備え、前記保持パネルは、前記キャリアの前記第1の実質的に開放した端部を少なくとも部分的に覆って延びる、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記第1のガセットパネルと前記第2のガセットパネルとは、互いに少なくとも部分的に対面接触し、前記第1のボトムパネルと前記複数の物品のうちの前記第1の端部物品との間に少なくとも部分的に配置される、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記保持機能部は、コーナー開口に隣接して、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている2つの保持用タブを備える、請求項22に記載のパッケージ。
【請求項26】
前記複数の物品は、前記第1の列の3つの物品を含み、
前記キャリアは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する3つの保持機能部を更に備え、該3つの保持機能部のそれぞれは、前記第1の列の前記3つの物品のうちのそれぞれ1つを少なくとも部分的に保持する、請求項18に記載のパッケージ。
【請求項27】
複数の物品と、複数のパネルを備えるブランクとを得ることであって、該複数のパネルは、少なくともトップパネルと第1のボトムパネルと第2のボトムパネルと第1のサイドパネルと第2のサイドパネルとを含み、前記ブランクは、少なくとも前記トップパネルに配置される複数の物品受容機能部、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第1のコーナーリテーナー及び前記第2のサイドパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方に折り曲げ可能につながっている第2のコーナーリテーナーを備える、得ることと、
前記複数の物品のうちの物品を少なくとも第1の列第2の列及び第3の列にして構成することであって、前記第1の列及び前記第3の列の各々は、前記第2の列よりも少なくとも1つ多い物品を含み、前記第1の列は、第1の端部物品を含み、前記第2の列は、第2の端部物品を含み、前記第3の列は、第3の端部物品を含む、構成することと、
前記複数の物品受容機能部の各物品受容機能部が前記複数の物品のうちのそれぞれの物品の頂部を少なくとも部分的に受容するように、前記トップパネルを前記複数の物品のうちの物品に対して配置し、前記複数のパネルを前記複数の物品の周囲に少なくとも部分的に巻き付けることによって、前記ブランクからキャリアを形成することであって、該キャリアは、第1の実質的に開放した端部及び第2の実質的に開放した端部を有し、前記第1の列の前記第1の端部物品及び前記第3の列の前記第3の端部物品の各々は、該第1の実質的に開放した端部に隣接して配置され、前記複数のパネルを巻き付けることは、前記第1のサイドパネルを前記複数の物品の前記第1の列に隣接して配置されるように折り曲げることと、前記第2のサイドパネルを前記複数の物品の前記第3の列に隣接して配置されるように折り曲げることとを含み、前記複数の物品の前記第2の列は、前記第1の列及び前記第3の列それぞれによって前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルから離間する、形成することと、
前記第1のコーナーリテーナー及び前記第2のコーナーリテーナーをそれぞれ、前記キャリアの前記第1の実質的に開放した端部において前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品を少なくとも部分的に保持するように配置することであって、前記第1のコーナーリテーナー及び前記第2のコーナーリテーナーは、互いに離間しており、前記第1の端部物品及び前記第3の端部物品の各々は、前記キャリアの前記第1の実質的に開放した端部において前記第2の列の前記第2の端部物品を少なくとも部分的に保持するために前記第2の端部物品に係合する、配置することと、
を含む、パッケージを形成する方法。
【請求項28】
前記物品を構成することは、前記第2の列の前記物品を、前記第1の列の前記物品とともにネスト状になるように配置することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記物品を構成することは、前記第2の列の前記物品を、前記第1の列及び前記第3の列の前記物品とともにネスト状になるように配置することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記キャリアは、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在する保持機能部を更に含み、前記キャリアを形成することは、前記保持機能部が前記第1の列の少なくとも1つの物品を少なくとも部分的に保持するように、前記第1のサイドパネル及び前記第1のボトムパネルを配置することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2014年10月8日付けで出願された米国仮特許出願第62/122,022号の利益を主張する。
【0002】
[参照による援用]
2014年10月8日付けで出願された米国仮特許出願第62/122,022号の開示は、その全体が本開示に提示されているかのように全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
【0003】
本開示は、包括的には、飲料用容器又は他のタイプの物品を保持して分配するためのキャリアに関する。
【発明の概要】
【0004】
概して、本開示の1つの態様は、複数の物品を少なくとも部分的に保持するためのキャリアに関する。本キャリアは、キャリアの内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネルを備えることができる。複数のパネルは、少なくともトップパネルとサイドパネルとボトムパネルとを含むことができる。複数の物品受容機能部は、少なくともトップパネルにおいて、少なくとも第1の列及び第2の列にして配置することができる。第1の列は、第2の列よりも少なくとも1つ多い物品受容機能部を備えることができる。複数の物品受容機能部の各物品受容機能部は、複数の物品のうちのそれぞれの物品を少なくとも部分的に受容するものとすることができる。保持機能部は、サイドパネル及びボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在することができる。保持機能部は、第1の列の物品受容機能部のうちのそれぞれの物品受容機能部に少なくとも部分的に受容される少なくとも1つの物品を、少なくとも部分的に保持するものとすることができる。
【0005】
別の態様において、本開示は、包括的には、複数の物品を保持するためのキャリアを形成するためのブランクに関する。本ブランクは、少なくともトップパネルとサイドパネルとボトムパネルとを含む複数のパネルを備えることができる。複数の物品受容機能部は、少なくともトップパネルにおいて、少なくとも第1の列及び第2の列にして配置することができる。第1の列は、第2の列よりも少なくとも1つ多い物品受容機能部を備えることができる。複数の物品受容機能部の各物品受容機能部は、ブランクからキャリアが形成されると、複数の物品のうちのそれぞれの物品を少なくとも部分的に受容するものとすることができる。保持機能部は、サイドパネル及びボトムパネルのうちの少なくとも一方に延在することができる。保持機能部は、ブランクからキャリアが形成されると、第1の列の物品受容機能部のうちのそれぞれの物品受容機能部に少なくとも部分的に受容される少なくとも1つの物品を、少なくとも部分的に保持するものとすることができる。
【0006】
別の態様において、本開示は、包括的には、実質的に開放した端部を有するキャリアを備えるパッケージに関する。キャリアは、キャリアの内部の周りに少なくとも部分的に延びる複数のパネルを備えることができる。本パッケージは、キャリアの内部に少なくとも部分的に配置される複数の物品を更に備えることができる。複数の物品のうちの物品は、少なくとも第1の列及び第2の列にして構成することができ、第1の列は、第2の列よりも少なくとも1つ多い物品を含むことができる。
【0007】
別の態様において、本開示は、複数の物品と複数のパネルを備えるブランクとを得ることと、複数の物品のうちの物品を少なくとも第1の列及び第2の列にして構成することとを含む、パッケージを形成する方法に関する。第1の列は、第2の列よりも少なくとも1つ多い物品を含むことができる。また、本方法は、複数のパネルを複数の物品の周囲に少なくとも部分的に巻き付けることによって、ブランクからキャリアを形成することを含むことができる。キャリアは、実質的に開放した端部を有することができる。
【0008】
本開示の他の態様、特徴、及び詳細は、図面と組み合わせた例示的な実施形態の以下の詳細な説明の参照及び添付の特許請求の範囲から、より完全に理解することができる。
【0009】
当業者は、添付図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、上記の利点、並びに多様な追加の実施形態の他の利点及び利益を理解するであろう。さらに、以下で説明する図面の多様な特徴は、必ずしも一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面における多様な特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の第1の実施形態に係るキャリアを形成するのに用いられるブランクの外面の平面図である。
図2】本開示の第1の実施形態に係る保持機能部を示す、図1のブランクの一部の詳細図である。
図3図1のブランクから形成されたキャリアと、本開示の第1の実施形態に係るネスト状の容器とを備えるパッケージの斜視図である。
図4図3のパッケージの端面図である。
図5図3のパッケージの底面図である。
図6図3のパッケージの底面図である。
図7】本開示の第2の実施形態に係るキャリアを形成するのに用いられるブランクの外面の平面図である。
図8】本開示の第3の実施形態に係るキャリアを形成するのに用いられるブランクの外面の平面図である。
図9】本開示の第4の実施形態に係るキャリアを形成するのに用いられるブランクの外面の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示されている。
【0012】
本開示は概して、容器、ボトル、缶等のような物品を収容するカートン又はキャリアの種々の特徴に関する。物品は、例えば、食品及び飲料製品を包装するのに用いることができる。物品は、特定の食品又は飲料製品を包装するのに適した組成の材料から作ることができ、その材料は、アルミニウム及び/又は他の金属、ガラス、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のようなプラスチック、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定はされない。
【0013】
本開示に係るカートン又はキャリアは、任意の形状の物品を収容することができる。本開示の範囲を限定することを目的とせず、説明することを目的として、以下の詳細な説明では、キャリアの実施形態の中に配置される飲料用容器(例えば飲料用プラスチックボトル)について説明する。本明細書において、「内側」、「内部」、「外側」、「外部」、「下側」、「ボトム/底(部)」、「上側」、及び「トップ/頂(部)」という用語は、完全に組み立てられて直立したカートンに関して決定される向きを示す。
【0014】
図1は本開示の第1の実施形態に係るキャリア5(図3)を形成するのに用いられるブランク3の外面2の平面図である。図示の実施形態では、キャリア5は、容器Cの周りを包囲する、概ね開放した端部6、8を有するキャリアである(例えば、キャリア5は、ラップアラウンドカートン又はラップアラウンドキャリアと呼ぶことができる)。キャリア5は、端部6、8が端部フラップ(図示せず)又は他の閉鎖機構等によって少なくとも部分的に閉鎖されるように別様の形状及び構成とすることができる。キャリア5を用いて容器C(図3図6)等の複数の物品を収容し、パッケージ7(図3)を形成することができる。図示の実施形態では、容器Cは、幅が広い底部Bと、キャップCPを含む、幅が狭い頂部又はネックNとを有する飲料用ボトルである。キャリア5は、各列に3つのボトルを含む2つの外側列と、2つのボトルを含む1つの内側列とを備える「ネスト(nested)」構成で、8つの容器を1つに重ねて収容するようにサイズ決めすることができる。1つの実施形態において、容器Cをキャリア5内でネスト状にすることで、外側列によってこれらの外側列とともにネスト状にされた内側列の保持を助けることができるので、キャリアが3列以上の容器を保持することが可能になる。図示の実施形態では、キャリア5は、容器Cの上部Nを受容するための物品受容機能部9と、キャリア5の側部に隣接して配置される容器Cの底部Bに係合するための底部保持機能部11とを含む保持機能部を備えることができる。さらに、キャリア5は、キャリアを把持及び運搬するために、全体的に13で示される1つ又は2つのハンドルを備えることができる。
【0015】
本開示の第1の実施形態又は他の図示の実施形態及び図示していない実施形態とともに、様々な他のネスト状のボトル構成を用いることができる。代替的なネスト状パック構成としては、各列に4本のボトルを含む2つの外側列と、3本のボトルを含む1つの内側列とを備える11本ボトル構成、各列に3本のボトルを含む2つの外側列と、各列に2本のボトルを含む2つの内側列とを備える10本ボトル構成等を挙げることができる。1つの実施形態において、このようなネスト構成は、容器の内側列が通常は容器の外側列よりも短い(例えば、外側列がそれぞれ内側列よりも1つ多い容器を含む)ので、「内側ネスト構成」とみなすことができる。本開示から逸脱することなく、容器の他のネスト構成又は非ネスト構成を規定することができる。例えば、代替的な一実施形態において、内側列を外側列よりも長くすることができる。別の実施形態において、或る13本容器構成では、例えば、各列に3本のボトルを含む2つの外側列と、各列に2本のボトルを含む2つの内側列と、この2つの内側列の間に配置される、3本のボトルを含む中央列とを備えることができる。図3及び図4に全体的に示すように、異なる構成では、内側列の容器が外側列の容器から概ねオフセットされるように、容器を少なくとも部分的に互い違いの構成でネスト状にすることができる。容器Cは、本開示から逸脱することなく別様の構成とすることができる。
【0016】
ブランク3は、縦軸L1及び横軸L2を有する。図示の実施形態では、ブランク3は、第1の横方向折り線24において第1のサイドパネル22に折り曲げ可能につながっているトップパネル20と、第2の横方向折り線28において第1のサイドパネル22に折り曲げ可能につながっている第1のボトムパネル26と、第3の横方向折り線32においてトップパネル20に折り曲げ可能につながっている第2のサイドパネル30と、第4の横方向折り線36において第2のサイドパネル30に折り曲げ可能につながっている第2のボトムパネル34とを備える。図示の実施形態では、第1のボトムパネル26は、横方向折り線28及び40によって画定されるとともに中間折り線41を有する第1のボトムベベルパネル38を含む。第2のボトムパネル34は、横方向折り線36及び44によって画定されるとともに中間折り線45を有する第2のボトムベベルパネル42を含む。横方向折り線40、44は、それぞれ複数のセグメントを有することができ、その場合、各セグメントの各端部には縦方向切れ目が配置される。図示の実施形態では、第1のサイドパネル22は、横方向折り線24及び47によって画定されるとともに中間折り線48を有する第1のトップベベルパネル46を含むことができ、第2のサイドパネル30は、横方向折り線32及び50によって画定されるとともに中間折り線51を有する第2のトップベベルパネル49を含むことができる。ブランク3は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。例えば、本開示から逸脱することなく、ベベルパネル38、42、46、49のいずれかを省略することができるか又は別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。
【0017】
組み立てられたキャリア5における内側ボトムパネルである第1のボトムパネル26は、第2のボトムパネル34の主雄係止用タブ突出部54に係合するような形状になっているとともにその突出部に係合するように位置決めされている、主雌係止縁52を形成するカットアウト(cutouts)を有する。第1のボトムパネル26はまた、第2のボトムパネル34の外側の副係止用タブ突出部58を収めるような形状になっているとともにその突出部を収めるように位置決めされているスリット56を含む。図1に示すように、スリット56は、第1のボトムパネル26に折り曲げ可能につながっているタブを画定することができる。図示の実施形態では、完成したキャリア5における外側ボトムパネルである第2のボトムパネル34は、主雄係止用タブ突出部54を画定するスリットによって中断することができる横方向折り線60を有する。加えて、副係止用タブ突出部58のそれぞれは、横方向折り線62を有することができる。ブランク3の係止要素が、キャリア5との使用に適した特定のボトムパネル係止構成を明示するように示されているが、任意の代替的な形態のボトムパネル係止構造を本開示から逸脱することなく用いることができることが理解される。加えて又は代替的に、ボトムパネル26、34は、互いに糊付けすることができる。
【0018】
図1に示すように、1つの実施形態において、物品受容機能部9は、トップパネル20において3つの列R1、R2、R3にして形成することができる頂部開口9である。他の実施形態において、頂部開口9は、上記の様々な容器構成に適合するように様々な構成で形成することができる。外側列R1、R3は、それぞれ3つの頂部開口9を含むことができ、内側列R2は、外側列R1、R3の頂部開口9からオフセットされた2つの頂部開口9を含むことができる。図示の実施形態では、内側列R2の頂部開口9は、内側列R2の頂部開口9のそれぞれが、概ね外側列R1、R3の頂部開口9のうちの2つの開口の中間に中心Aを有するように、残りの開口からオフセットされている。したがって、内側列R2の頂部開口9は、開口が互い違いの構成であるとともに、内側列R2の頂部開口9に受容される容器Cが、外側列R1、R3の頂部開口9に受容される容器Cとともにネスト状になるように(図3及び図4)、外側列R1、R3の頂部開口9に対して配置される。1つの実施形態において、外側列R1、R3の頂部開口9は、それぞれの横方向折り線24、32を部分的に中断することができ、トップベベルパネル46、49において外側開口に隣接して、切れ目63が延びることができる。本開示から逸脱することなく、物品受容機能部又は頂部開口9及び/又は列R1、R2、R3のいずれかを省略することができるか又は別様の配置、形状、形態、及び/又は構成とすることができる。例えば、物品受容機能部は、頂部開口9に加えて又は頂部開口9の代わりに、タブ、フラップ、及び/又は他の機能部を有することができる。
【0019】
図1には、1つの実施形態の第1のサイドパネル22及び第1のボトムパネル26における底部保持機能部11が詳細に示されている。一方、第2のサイドパネル30及び第2のボトムパネル34における底部保持機能部11は、図1に示されている第1のサイドパネル22及び第1のボトムパネル26における底部保持機能部11と同様又は実質的に同一である。図1に示すように、底部保持機能部11は、それぞれの底部開口又はコーナー開口66に隣接して、外側列R1の容器Cのそれぞれのための2つの保持用タブ64を備えることができる。保持用タブ64のそれぞれは、それぞれの折り線68に沿ってボトムベベルパネル38に折り曲げ可能につながっていることができ、V字状の折り目70を含むことができる。それぞれの容器Cを収容するためにタブ64及び/又はサイドパネル22の更なる折り曲げ及び/又は屈曲を可能にするフック状の切れ目72が、保持用タブ64のそれぞれから第1のサイドパネル22内に延びることができる。
【0020】
図1に示すように、底部保持機能部11は、ボトムパネル26、34の各端部にコーナーリテーナー74を備えることができる。図1に示すように、コーナーリテーナー74のそれぞれは、縦方向折り線78に沿ってボトムベベルパネル38に折り曲げ可能につながっている保持パネル76と、横方向折り線82に沿って保持パネル76に折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネル80と、縦方向折り線86に沿って第1のガセットパネルに折り曲げ可能につながっている第2のガセットパネル84とを含むことができる。第2のガセットパネル84のそれぞれは、それぞれの斜め折り線88に沿って第1のボトムパネル26に折り曲げ可能につながっていることができ、それぞれの切れ目線90に沿って第1のボトムパネル26から分離可能とすることができる。1つの実施形態において、コーナーリテーナー74のそれぞれは、カットアウト92を少なくとも部分的に画定することができる。本開示から逸脱することなく、保持用タブ64、コーナー開口66、及び/又はコーナーリテーナー74を含む底部保持機能部11のいずれかを省略することができるか又は別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。
【0021】
図1に示すように、ハンドル13のそれぞれは、2つのフィンガーフラップ94を備え、各フィンガーフラップ94は、それぞれの湾曲している切れ目線96によってそれぞれ形成されるとともに、それぞれの縦方向折り線98においてそれぞれのサイドパネル22、30に折り曲げ可能にくっついている。本開示から逸脱することなく、ハンドル13は、キャリア5を運搬するための他の機能部を備えることができ、フィンガーフラップ94のいずれかを省略することができるか又は別様の配置、形状、形態、及び/又は構成とすることもできるし、ハンドル13のうちの一方又は双方をキャリアから省略することもできる。
【0022】
図3に示すように、容器Cの周囲にブランク3を巻き付けるとともに、第1のボトムパネル26と第2のボトムパネル34とを相互係止することによってキャリア5を組み立てて、パッケージ7を形成することができる。特に、容器Cは、各列に3つの容器Cを含む2つの外側列R1、R3と、2つの容器Cを含む1つの内側列R2との互い違いのネスト構成に構成することができる。ブランク3は、頂部開口9のそれぞれが容器Cのそれぞれ1つと概ね位置合わせされるように、構成された容器Cに対して配置することができる。ブランク3及び/又は容器Cは、ブランク3と容器Cとが一緒に移動されるように移動させることができ、容器Cの少なくとも上部Nがそれぞれの頂部開口9に受容される。サイドパネル22、30は、折り線24、32に沿って下方に折り曲げることができ、トップベベルパネル46、49は、それぞれの折り線47、48及び50、51に沿って折り曲げて、外側列R1、R3の容器Cの肩部を少なくとも部分的に収容することができる。
【0023】
1つの実施形態において、ボトムパネル26、34を互いに向かって内方に折り曲げると、外側列R1、R3の容器Cの底部Bをそれぞれのコーナー開口66に少なくとも部分的に受容して、それぞれの保持用タブ64に係合させることができる。また、ボトムパネル26、34を横方向折り線28、36に沿って折り曲げながら、ボトムベベルパネル38、42を、サイドパネル22、30とボトムパネル26、34の残りの部分との間に斜めに延びるように、それぞれの折り線40、41及び44、45に沿って折り曲げることができる。図3図6に示すように、コーナーリテーナー74を内方に折り曲げて、ガセットパネル80、84を互いに対面接触状態に配置するとともに、それぞれのボトムパネル26、34とそれぞれ隣接する容器Cの底部Bとの間にガセットパネル80、84を差し込み(図5及び図6)、それにより、それぞれの保持パネル76がキャリア5の端部の一部を覆って延びるようにすることができる(図4及び図5)。したがって、保持用タブ64及びコーナー開口66は、外側列R1、R3のそれぞれの容器Cをそれぞれのサイドパネル22、30に隣接して適所に保持するのを助けることができ、コーナーリテーナー74は、外側列R1、R3の端部における容器Cをキャリア5の開放端部6、8に隣接して保持するのを助けることができる。
【0024】
図示の実施形態では、図5及び図6に示すように、第2のボトムパネル34は、まず第2のボトムパネル34を横方向折り線60に沿って折り曲げて、主雄係止用タブ54を第2のボトムパネル34から少なくとも部分的に分離するとともに、主雄係止用タブ54をそれぞれ主雌係止縁52に係止することによって、第1のボトムパネル26に固定される(図4及び図5)。副雄係止用フラップ58は、それぞれスリット56に挿通されるとともにスリット56と協働するように相互作用し、第2のボトムパネル34を第1のボトムパネル26に更に固定する。相互係止されたボトムパネル26、34は協働して、キャリア5のボトムパネル99を形成する。本開示から逸脱することなく、代替的なステップによって、キャリア5を組み立てることができる及び/又はパッケージ7を形成することができる。
【0025】
1つの実施形態において、ハンドル13のうちの一方又は双方は、サイドパネル22、30に形成されたそれぞれの開口においてそれぞれのサイドパネル22、30を把持するために、フィンガーフラップ94をそれぞれの折り線98に沿って内方に折り曲げることによって機能化させることができる。パッケージ7は、本開示から逸脱することなく別様に運搬することができる。
【0026】
図示の実施形態では、容器のネスト構成は、巻付け式(wrap-style)キャリア5が3つの列R1、R2、R3の容器を保持するのを助けることができる。例えば、ネスト構成により、外側列R1、R3の容器によって内側列R2の容器をキャリアの内部に保持させることができる。キャリア5の端部に隣接する外側列R1、R3の容器Cは、内側列R2の容器に干渉するので、内側列の容器は、意図した取出しの前に、外側の端部の容器を押し退けてキャリアから押し出す必要がある。外側列の容器は、保持用タブ64、コーナー開口66、及びコーナーリテーナー74によって更に保持される。したがって、内側列R2の容器Cは、サイドパネル22、30及び保持機能部11から離間しているものの、トップパネル20のそれぞれの頂部開口9と、それぞれネスト状にされた外側列R1、R3の容器Cとによって少なくとも部分的に保持される。1つの実施形態において、代替的なキャリア内でネスト状になっていない3列以上の内側列は、通常は成立しない。例えば、外側列の容器とともにネスト状にされず、外側列の容器によって保持されない場合、内側列の容器を保持することはより困難となり得る。1つ又は複数の容器がこの代替的なキャリアから意図せず離脱した(例えば抜け落ちた)場合、この代替的なキャリアは崩れる可能性があり、容器のうちのいくつか又は全部がこの代替的なキャリアから抜け落ちる可能性がある、及び/又はこの代替的なキャリアが別様に役立たなくなる可能性がある。加えて、容器Cのネスト構成は、位置合わせされた列を備えるネスト状でない構成よりも概して幅が小さく、第3の列(例えば内側列)を備えるためにブランク3に追加される材料の量は、容器がネスト状でない3つの列に構成される場合に必要とされる量よりも少ない。さらに、1つの実施形態において、キャリア5は、他のカートン及びキャリアとは見た目が異なることで、陳列時により目立つことができる。
【0027】
図7は、本開示の第2の実施形態に係るキャリア(図示せず)を形成するためのブランク203の外面202の平面図である。第2の実施形態は、述べられる変形及び当業者には明らかである変形を除いて、第1の実施形態と概ね同様である。それに応じて、実施形態の同様又は同一の特徴部には、類似又は同様の参照符号が付されている。図7に示すように、ブランク203は、第1の実施形態のコーナーリテーナー74が省略され、パッケージ(図示せず)の形成前は開口が実質的に閉鎖しているように保持用タブ264が概してより大きい代替的な底部保持機能部211を備える。したがって、保持用タブ264は、それぞれの縦方向切れ目線267によって互いに分離可能であり、それぞれの横方向切れ目線269に沿ってそれぞれのサイドパネル222、230及びそれぞれのボトムパネル226、234から分離可能である。1つの実施形態において、保持用タブ264のそれぞれは、2つの斜め折り線268に沿ってそれぞれのサイドパネル222、230及びそれぞれのボトムパネル226、234につながっていることができる。加えて、保持用タブ264のそれぞれは、V字状の折り目270を含むことができる。図7に示すように、横方向折り線228、236は、底部保持機能部211によって中断することができ、第1の実施形態の折り線40、41、44、45は、第1の実施形態のボトムベベルパネル38、42がブランク203には含まれないように省略することができる。第2の実施形態のサイドパネル222、230は、各端部に、容器Cの形状に少なくとも部分的に適合するカットアウト215を有することができる。代替的には、サイドパネル222、230の縁部は、異なる容器形状に対応するように又は特定のロゴを表すように異なる形状とすることもできるし、直線状とすることもできる。ブランク203は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、構成、及び/又は形態とすることができる。
【0028】
図8は、本開示の第3の実施形態に係るキャリア(図示せず)を形成するためのブランク403の外面402の平面図である。第3の実施形態は、述べられる変形及び当業者には明らかである変形を除いて、第2の実施形態と概ね同様である。それに応じて、実施形態の同様又は同一の特徴部には、類似又は同様の参照符号が付されている。図8に示すように、ブランク403は、ボトムパネル426、434を相互係止するための異なる係止機能部を備える。第2のボトムパネル434は、それぞれの主係止用タブ454と概ね位置合わせされる3つの副係止用タブ458を備えることができる。第1のボトムパネル426は、それぞれの内側の主雄係止用タブ454及び内側の副雄係止用タブ458を受容する内側の主雌係止縁452a及び内側スリット456aを有することができる。加えて、第1のボトムパネル426は、それぞれの開口455に隣接して、外側の主雌係止縁452b及び外側の副雌係止縁456bを有することができる。外側保持用タブ457が、それぞれの縦方向折り線459に沿って第1のボトムパネル426に折り曲げ可能につながっていることができ、それぞれの湾曲している折り目461を含むことができる。したがって、外側の主雄係止用タブ454がそれぞれの外側の主雌係止縁452bに係合し、外側の副雄係止用タブ458がそれぞれの外側の副雌係止縁456bに係合すると、それぞれの外側保持用タブ457は、キャリア(図示せず)の内部に向かって内方に折り曲げられ、それぞれ隣接する容器Cに係合する及び/又はそれぞれ隣接する容器Cの保持を助ける。本開示から逸脱することなく、ボトムパネル426、434の係止機能部のいずれかを省略することができるか又は別様の形状、構成、配置、及び/又は形態とすることができる。さらに、ブランク403は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、構成、及び/又は形態とすることができる。
【0029】
図9は、本開示の第4の実施形態に係るキャリア(図示せず)を形成するためのブランク603の外面602の平面図である。第4の実施形態は、述べられる変形及び当業者には明らかである変形を除いて、第3の実施形態と概ね同様である。それに応じて、実施形態の同様又は同一の特徴部には、類似又は同様の参照符号が付されている。図9に示すように、ブランク603は、第1の実施形態(図1)と同様又は同一の、概ね直線状の自由縁を有するサイドパネル22、30と、第2の実施形態(図7)と同様の、第1のサイドパネル22及び第1のボトムパネル426における保持機能部211と、第3の実施形態(図8)と同様又は同一の、ボトムパネル426、434を相互係止する係止機能部とを備える。加えて、ブランク603は、第2のサイドパネル30及び第2のボトムパネル434に底部保持機能部611を備えることができる。底部保持機能部611は、第2の実施形態(図7)の保持用タブと同様の保持用タブ264と、第1の実施形態(図1及び図2)のコーナーリテーナーと同様のコーナーリテーナー74とを備えることができる。図9に示すように、保持機能部211、611の保持用フラップ264は、第2の実施形態及び第3の実施形態のブランク203、403の保持用フラップ264と略同じであるが、ただし、ブランク603の保持用フラップは、ブランク203、403の保持用フラップ264と比較して小さい。ブランク603は、本開示から逸脱することなく、別様の形状、構成、及び/又は形態とすることができる。
【0030】
本開示の種々の実施形態の特徴のうちの任意のものは、本開示の範囲から逸脱することなく、組み合わせたり、置き換えたり、又は本開示の他の実施形態の他の特徴を有して別様に構成したりすることができる。さらに、種々の実施形態の保持機能部及び/又は容器形態を、任意のカートン形式又はパネル形態を有するカートン又はキャリアに組み込むことができることに留意されたい。上述したキャリア形式及びパネル形態は例として挙げられている。さらに、保持機能部の形状は、実質的にいかなる形状とすることもできる。上述され、図に含まれている形状は、例として挙げられている。
【0031】
概して、本開示によるブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるような厚さを有する厚紙で作成してもよい。ブランクは、ボール紙等の他の材料、又はカートンが少なくとも概して上述したように機能することができるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料で作成することもできる。ブランクは、例えばクレーコーティングでコーティングすることができる。続いて、クレーコーティング上に製品、広告、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。続いて、ブランクに印刷されている情報を保護するように、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクは、ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ又は複数のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0032】
例示的な実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分すなわち凹部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料を部分的に貫通する一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組合せを含む。折り線を形成するのに切れ目付けが用いられる状況において、切れ目付けは通常、分別のあるユーザーが折り線を誤って引き裂き線とみなす可能性があるように過度には深くない。
【0033】
上記実施形態は、カートンの実施形態を組み立てる間に糊によって互いに接着される1つ又は複数のパネルを有するものとして説明することができる。「糊」という用語は、カートンパネルを適所に固定するのに一般的に用いられる全ての態様の接着剤を包含することが意図される。
【0034】
本開示の前述の説明は、種々の例示的な実施形態を例示及び説明するものである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更、変形等を例示的な実施形態に対して行うことができる。上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。さらに、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、本開示は、種々の他の組合せ、変更形態、及び環境で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内の変形若しくは変更、上記教示と同等の変形若しくは変更、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある変形若しくは変更を行うことが可能である。さらに、各実施形態のいくつかの機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9