(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記マスター機器が、その他の正常な前記スレーブ機器のみを前記ノーマルモードに切り替えるとともに、前記異常スレーブ機器を、所定の周期で前記イニシャルモードと前記ノーマルモードとを交互に切り替えて、異常が解消されているかを確認する請求項1乃至3の何れか一項に記載の機器制御システム。
前記複数のスレーブ機器のうちのいずれか一つが、前記マスター機器の代替となる予備マスター機器として定められており、前記マスター機器が異常となった場合に、前記予備マスター機器が前記マスター機器の代替となり、正常な前記スレーブ機器との通信をすることによって、前記予備マスター機器と正常な前記スレーブ機器とによって運転を継続する請求項1乃至4の何れか一項に記載の機器制御システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、異常なスレーブ機器又は当該異常なスレーブ機器を含む必要最小限のスレーブ機器を除いた残りのスレーブ機器を継続して運転するだけでなく、異常なスレーブ機器を容易に特定することを主たる課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明に係る機器制御システムは、複数のスレーブ機器と、前記複数のスレーブ機器を制御するマスター機器と、前記複数のスレーブ機器及び前記マスター機器間のデータ通信を可能にするとともに、前記複数のスレーブ機器同士のデータ通信を可能にする伝送路と、を有する機器制御システムであって、前記伝送路が、前記マスター機器に接続されたメイン伝送路と、前記メイン伝送路から分岐して、複数の前記スレーブ機器を直列的に接続する複数のサブ伝送路とを有しており、前記メイン伝送路及び前記複数のサブ伝送路それぞれの間に介在して設けられ、前記サブ伝送路を前記メイン伝送路から切り離し可能にする遮断機構が設けられていることを特徴とする。
【0008】
このような機器制御システムによれば、複数のスレーブ機器を直列的に接続する複数のサブ伝送路を、遮断機構によってメイン伝送路から切り離し可能に構成しているので、異常なスレーブ機器又は当該異常なスレーブ機器を含む必要最小限のスレーブ機器を除いた残りのスレーブ機器を継続して運転することができる。また、この状態で、メイン伝送路から切り離されたサブ伝送路に設けられたスレーブ機器の中から異常なスレーブ機器を特定すればよく、異常なスレーブ機器を容易に特定することができる。
【0009】
前記複数のサブ伝送路の何れかが前記遮断機構により前記メイン伝送路から切り離された状態で、残りのサブ伝送路に接続されたスレーブ機器を用いて継続運転することが望ましい。このとき、前記マスター機器は、前記遮断機構により切り離されたサブ伝送路を特定して、当該切り離されたサブ伝送路以外の接続状態のサブ伝送路のみによる制御シーケンスに切り替えて、当該接続状態のサブ伝送路に設けられたスレーブ機器を用いて継続運転する。
【0010】
前記遮断機構が、追加のスレーブ機器又は外部機器が接続可能な接続ポートを有していることが望ましい。
これならば、追加のスレーブ機器の接続や、例えば診断装置等の外部機器の接続を容易にすることができる。
【0011】
前記遮断機構が、前記メイン伝送路を構成するメイン伝送線の一端及び前記サブ伝送路を構成するサブ伝送線の一端が離間した状態で設けられた第1コネクタ要素と、当該第1コネクタに着脱可能に設けられ、前記メイン伝送線の一端及び前記サブ伝送線の一端を接続するための接続線が設けられた第2コネクタ要素とを有することが望ましい。
これならば、第2コネクタ要素を第1コネクタ要素から取り外すだけで、サブ伝送路をメイン伝送路から切り離すことができ、サブ伝送路を切り離す際の作業を容易にすることができる。
【0012】
前記サブ伝送路において、当該サブ伝送路に接続された複数のスレーブ機器を個別に取り外し可能にする接続コネクタが設けられていることが望ましい。
これならば、各サブ伝送路に設けられた複数のスレーブ機器それぞれを取り外し易くすることができ、異常スレーブ機器の交換を容易にすることができる。
【0013】
また、本発明に係る冷蔵庫は、上述した機器制御システムを用いた冷蔵庫であって、前記複数のスレーブ機器それぞれが、冷蔵庫の機能の一部を発揮するとともに、複数の貯蔵室それぞれに設けられており、前記複数のサブ伝送路が、前記複数の貯蔵室それぞれに設けられた複数の前記スレーブ機器を直列的に接続するものであることを特徴とする。
【0014】
つまり、本発明に係る冷蔵庫は、それぞれ冷蔵庫の機能の一部を発揮する複数のスレーブ機器と、前記複数のスレーブ機器を制御するマスター機器と、前記複数のスレーブ機器及び前記マスター機器間のデータ通信を可能にするとともに、前記複数のスレーブ機器同士のデータ通信を可能にする伝送路と、を有する冷蔵庫であって、前記複数のスレーブ機器が、複数の貯蔵室それぞれに設けられており、前記伝送路が、前記マスター機器に接続されたメイン伝送路と、前記メイン伝送路から分岐して、前記複数の貯蔵室それぞれに設けられた複数の前記スレーブ機器を直列的に接続する複数のサブ伝送路とを有しており、前記メイン伝送路及び前記複数のサブ伝送路それぞれの間に介在して設けられ、前記サブ伝送路を前記メイン伝送路から切り離し可能にする遮断機構が設けられていることを特徴とする。
【0015】
このように構成した冷蔵庫によれば、複数の貯蔵室それぞれに設けられた複数のスレーブ機器を直列的に接続する複数のサブ伝送路を、遮断機構によってメイン伝送路から切り離し可能に構成しているので、異常なスレーブ機器が設けられた貯蔵室以外の残りの貯蔵室を継続して運転することができる。また、この状態で、メイン伝送路から切り離されたサブ伝送路に設けられたスレーブ機器の中から異常なスレーブ機器を特定すればよく、異常なスレーブ機器を容易に特定することができる。さらに、サブ伝送路が、それぞれの貯蔵室毎に設けられているので、伝送路の配線などの冷蔵庫の製造を容易にすることができる。その上、終端接続子を不要にすることができる。加えて、冷蔵庫にマスタースレーブ方式を採用することで、メイン伝送路及びサブ伝送路を構成するハーネス配線の束ね径を最小化することが可能となり、発泡断熱材(ウレタンフォーム等)の発泡不良を低減できるとともに、結露等の問題を引き起こすことなく、発泡断熱材及び壁の厚さを薄くすることができる。
【0016】
前記遮断機構が、前記貯蔵室の内壁に設けられていることが望ましい。
これならば、サブ伝送路を切り離す際の作業を容易にすることができる。
【0017】
また、従来の冷蔵庫では、いずれかの前記スレーブ機器の作動部が短絡しても、各スレーブ機器のCPUが作動部の短絡不良を検知して給電をOFFすることができないため、各スレーブ機器間を接続する伝送経路に過電流が流れてしまう。そうすると、電源供給部の過電流保護回路により、この異常スレーブ機器以外のその他のスレーブ機器を含む全てのスレーブ機器に対する給電が停止されてしまう。また、前記異常スレーブ機器の機能が冷凍サイクル等の冷蔵庫内の冷却に関する基本機能に係るものではなく、冷蔵庫の基本機能自体は発揮できる状態であったとしても、前記異常スレーブ機器が正常になるまで冷蔵庫の全ての機能が停止してしまい、冷蔵庫内が冷却できなくなるという問題がある。
【0018】
このような問題を解決するための機器制御システムは、それぞれ個別に、CPU、通信回路、所定の機能を発揮するための作動部及び当該作動部への給電のON/OFFを切り替えるスイッチを有し、冷蔵庫を構成する複数のスレーブ機器と、前記複数のスレーブ機器を制御するマスター機器と、前記複数のスレーブ機器及び前記マスター機器間のデータ通信を可能にするとともに、前記複数のスレーブ機器同士のデータ通信を可能にする伝送経路と、前記伝送経路上に設けられ、伝送経路を流れる電流を検知する電流検知部と、を備え、前記マスター機器が、前記スイッチにより前記作動部に給電せずに前記スレーブ機器の機能を発揮させないイニシャルモードと、前記スイッチにより前記作動部に給電して前記スレーブ機器の機能を発揮させるノーマルモードとを切り替えるものであり、前記マスター機器が、いずれかの前記スレーブ機器を前記イニシャルモードから前記ノーマルモードに切り替えたときに前記電流検知部により所定の閾値以上の電流値が検知された場合に、当該スレーブ機器を異常スレーブ機器と判定し、その他の正常な前記スレーブ機器のみを前記ノーマルモードに切り替えることを特徴とする。
【0019】
このように構成した機器制御システムによれば、冷蔵庫を構成する複数のスレーブ機器のうち一部のスレーブ機器に過電流等の異常が発生した場合でも、当該スレーブ機器を前記異常スレーブ機器と判定し、その他の正常な前記スレーブ機器を前記ノーマルモードに切り替えて前記スレーブ機器の機能を発揮させるので、前記異常スレーブ機器以外の正常な前記スレーブ機器の機能が発揮され、冷蔵庫内が冷却不能になることを防止できる。
【0020】
また、本発明に係る機器制御システムは、それぞれ個別に、CPU、通信回路及び所定の機能を発揮するための作動部を有し、冷蔵庫を構成する複数のスレーブ機器と、前記複数のスレーブ機器を制御するマスター機器と、前記複数のスレーブ機器及び前記マスター機器間のデータ通信を可能にするとともに、前記複数のスレーブ機器同士のデータ通信を可能にする伝送経路と、を備え、前記マスター機器が、前記スレーブ機器がデータの受信だけを行うイニシャルモードと、前記スレーブ機器がデータの送受信を行うノーマルモードとを切り替えるものであり、前記マスター機器が、いずれかの前記スレーブ機器を前記イニシャルモードから前記ノーマルモードに切り替えたときに当該スレーブ機器とのデータ通信が不能となった場合に、当該スレーブ機器を異常スレーブ機器と判定し、その他の正常な前記スレーブ機器のみを前記ノーマルモードに切り替えることを特徴とする。
【0021】
このように構成した機器制御システムによれば、冷蔵庫を構成する複数のスレーブ機器のうち一部のスレーブ機器に通信障害又は通信回路の故障等の異常が発生した場合でも、当該スレーブ機器を前記異常スレーブ機器と判定し、その他の正常な前記スレーブ機器を前記ノーマルモードに切り替えて前記スレーブ機器の機能を発揮させるので、前記異常スレーブ機器以外の正常な前記スレーブ機器の機能が発揮され、冷蔵庫内が冷却不能になることを防止できる。また、前記電流検知部等を設ける必要がないので、構成要素を最小限にすることができ、冷蔵庫の簡略化を図ることができる。
【0022】
また、前記マスター機器が、前記複数のスレーブ機器を所定の順序で前記イニシャルモードから前記ノーマルモードに切り替え、前記マスター機器が、前記異常スレーブ機器を検知した場合に、全ての前記スレーブ機器をイニシャルモードにし、その後、その他の正常な前記スレーブ機器のみを所定の順序で前記イニシャルモードから前記ノーマルモードに切り替えることが望ましい。これならば、前記マスター機器及び前記複数のスレーブ機器が一本の前記伝送経路によりループ状に接続された場合でも、確実に前記異常スレーブ機器を検知するとともに、その他の正常な前記スレーブ機器のみを前記ノーマルモードに切り替えることができ、冷蔵庫を構成する複数のスレーブ機器のうち一部のスレーブ機器に異常が発生した場合でも、冷蔵庫内が冷却不能になることを防止することができる。
【0023】
さらに、前記マスター機器が、その他の正常な前記スレーブ機器のみを前記ノーマルモードに切り替えるとともに、前記異常スレーブ機器を、所定の周期で前記イニシャルモードと前記ノーマルモードとを交互に切り替えて、異常が解消されているかを確認することが望ましい。これならば、前記異常スレーブ機器の異常が一時的なものであれば、前記異常が解消した後は全ての前記スレーブ機器の機能を発揮させることができる。
【0024】
また、前記複数のスレーブ機器のうちのいずれか一つが、前記マスター機器の代替となる予備マスター機器として定められており、前記マスター機器に異常が生じ通信不能状態であるにも関わらず、上記異常スレーブ機器の判定が行われていないと前記予備マスター機器が検知した場合、前記予備マスター機器が前記マスター機器の代替となり、前記予備マスター機器と正常な前記スレーブ機器とが通信を維持して運転を継続することが望ましい。このように構成した機器制御システムによれば、前記マスター機器に通信障害又は通信回路の故障等の異常が発生した場合でも、前記予備マスター機器が前記マスター機器の代替となり、正常な前記スレーブ機器との通信を維持するので、正常な前記スレーブ機器の機能を発揮させることができ、冷蔵庫内が冷却不能になることを防止することができる。
【発明の効果】
【0025】
このように構成した本発明によれば、複数の貯蔵室それぞれに設けられた複数のスレーブ機器を直列的に接続する複数のサブ伝送路を、遮断機構によってメイン伝送路から切り離し可能に構成しているので、異常なスレーブ機器が設けられた貯蔵室以外の残りの貯蔵室を継続して運転することができるとともに、異常なスレーブ機器を容易に特定することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
<第1実施形態>
以下に本発明に係る機器制御システムを用いた冷蔵庫の第1実施形態について図面を参照して説明する。
【0028】
本実施形態に係る冷蔵庫100は、
図1に示すように、複数の貯蔵室(本実施形態では、冷蔵室R1、セレクト室R2及び冷凍室R3)を有するものであり、当該複数の貯蔵室R1〜R3に設けられる複数のスレーブ機器1と、複数のスレーブ機器1を制御するマスター機器2と、複数のスレーブ機器1及びマスター機器2を接続する伝送路3とを有する、いわゆる自立分散制御方式のものである。
【0029】
なお、伝送路3は、電源ラインと、複数のスレーブ機器1及びマスター機器2間のデータ通信とともに、複数のスレーブ機器1同士のデータ通信を可能にするバスラインとを有する。本実施形態では、電源ラインが2本の電源線からなり、バスラインが1本の通信線からなり、伝送路3は、計3本のワイヤーハーネスから構成される。これにより、伝送路3の束ね径を3mm〜4mmにすることができ、伝送路3を小径化することができる。その結果、冷蔵庫100の壁を薄くして冷蔵庫100の内容積を大きくしつつ、壁内部に設けられる発泡断熱材(ウレタンフォーム等)の発泡不良を低減することができる。また、冷蔵庫100の壁内部に充填される発泡断熱材の厚さを例えば20mm〜30mmに薄くすることができる。
【0030】
複数のスレーブ機器1は、個別にCPU及び通信回路を有しており、冷蔵庫100としての機能の一部を発揮する機器である。冷蔵室R1に設けられるスレーブ機器1は、例えば、冷蔵室ドアスイッチ1a、冷蔵室温度センサ(庫内温度センサ)1b、冷蔵室照明器(LED)1c、ファン(冷蔵室ファン)1d等である。セレクト室R2に設けられるスレーブ機器1は、セレクト室温度センサ(庫内温度センサ)1e、ダンパ1f等である。冷凍室R3に設けられるスレーブ機器1は、例えば、霜取りスイッチ1g、冷凍室温度センサ(庫内温度センサ)1h、ファン(冷蔵室ファン)1i等である。その他、インバータ、凝縮器ファン、蒸発器入口温度センサ、除霜センサ、除霜ヒータ、庫外温度センサ、庫外湿度センサ、操作表示パネル等もスレーブ機器1となる。ここで、スレーブ機器1の制御基板において、直流電流が流れるDC系制御基板は、防爆エネルギが小さいので、冷蔵庫内に配置し、交流電流が流れるAC系制御基板(例えば除霜ヒータの制御基板)は、防爆エネルギが大きいので、冷蔵庫外に配置している。
【0031】
マスター機器2は、
図2に示すように、LIN(Local Interconnect Network)通信により各スレーブ機器1とデータ通信を行うものである。本実施形態のマスター機器2は、冷蔵庫100の上面又は背面に設けられた制御基板により構成されている。なお、マスター機器2を、スレーブ機器1(例えばインバータ)に設けられた制御基板上に設けられても良い。
【0032】
また、マスター機器2は、CPU201、内部メモリ、ADコンバータ、入出力インターフェース等を備えるコンピュータ回路であり、前記内部メモリに格納された所定のプログラムに基づいて、CPU及び周辺機器が協働することによって、複数のスレーブ機器1を制御する等の機能を発揮する。
【0033】
本実施形態の複数のスレーブ機器1及びマスター機器2の間のデータ通信は、マスター機器2からスレーブ機器1に対して所定の周期でデータ送出要求(Poll:ポーリング)を行い、当該データ送出要求にスレーブ機器1が応答(ACK:acknowledge)する通信である。また、BUSラインを通じて複数のスレーブ機器1同士もデータ通信を行う。具体的には、それぞれのスレーブ機器1が所定の周期でデータを出力し、その他のスレーブ機器1が、出力されたデータのうち必要なデータを取得する。
【0034】
そして本実施形態の冷蔵庫100において、伝送路3が、マスター機器2に接続されたメイン伝送路31と、メイン伝送路31から分岐して、複数の貯蔵室(冷蔵室R1、セレクト室R2及び冷凍室R3)それぞれに設けられた複数のスレーブ機器1を直列的にデイジーチェーン(Daisy Chain)接続する複数のサブ伝送路32とを有している。なお、複数のサブ伝送路32は、メイン伝送路31にデイジーチェーン(Daisy Chain)接続されている。
【0035】
具体的には、複数のサブ伝送路32は、冷蔵室R1に設けられた複数のスレーブ機器1(例えば、ドアスイッチ1a、温度センサ1b、LED1c、ファン1d等)を直列的に接続するサブ伝送路32aと、セレクト室R2に設けられたスレーブ機器1(例えば、温度センサ1e、ダンパ1f等)を直列的に接続するサブ伝送路32bと、冷凍室R3に設けられた複数のスレーブ機器1(霜取りスイッチ1g、温度センサ1h、ファン1i等)を直列的に接続するサブ伝送路32cと、を有する。
【0036】
また、メイン伝送路31と複数のサブ伝送路32a〜32cそれぞれとの間には、サブ伝送路32a〜32cをメイン伝送路31から切り離し可能にする遮断機構4a〜4cが介在して設けられている。
【0037】
この遮断機構4a〜4cは、各サブ伝送路32a〜32cとメイン伝送路31との接続部に設けられており、各サブ伝送路32a〜32cを互いに独立して切り離し可能にするものである。具体的に遮断機構4a〜4cは、
図2に示すように、メイン伝送路31を構成するメイン電源線31x、31y及びメイン通信線31zの一端とサブ伝送路32a〜32cを構成するサブ電源線32x、32y及びサブ通信線32zの一端とが離間した状態で設けられた第1コネクタ要素41と、当該第1コネクタ41に着脱可能に設けられ、メイン電源線31x、31y及びメイン通信線31zの一端とサブ電源線32x、32y及びサブ通信線32zの一端とを接続するための接続線42x、42y、42zが設けられた第2コネクタ要素42とからなる。この遮断機構4a〜4cにおいて、第1コネクタ要素41に第2コネクタ要素42が取り付けられた状態で、第1コネクタ要素41のメイン電源線31x、31y及びメイン通信線31zの一端とサブ電源線32x、32y及びサブ通信線32zの一端とが、第2コネクタ要素42の接続線42x、42y、42zにより接続されて繋がり、第1コネクタ要素41から第2コネクタ要素42が取り外された状態で、第1コネクタ要素41のメイン電源線31x、31y及びメイン通信線31zの一端とサブ電源線32x、32y及びサブ通信線32zの一端が遮断されて離間する。なお、
図3に示すように、遮断機構4a〜4c、具体的には、第2コネクタ要素42に、予備の接続ポートPxを予め設けておき、追加のスレーブ機器1が接続できるように拡張性を持たせても良い。
【0038】
さらに、遮断機構4a〜4cは、貯蔵室R1〜R3の内壁(例えば奥壁又は上壁)に設けられており、貯蔵室R1〜R3のドアを開けた状態で、人が遮断機構4a〜4cを操作可能に構成されている。具体的には、遮断機構4a〜4cの第1コネクタ要素41が貯蔵室R1〜R3の内壁に固定されており、貯蔵室R1〜R3のドアを開けた状態で、人が遮断機構4a〜4cの第2コネクタ要素42を着脱することができる。また、本実施形態の遮断機構4a〜4cにより、冷蔵庫100の内箱を貫通してコネクタ接続する箇所(内箱の穴あけ箇所)の数を最小化して、発泡断熱材(ウレタンフォーム等)の発泡時の断熱材漏れを防ぐことができる。
【0039】
また、各サブ伝送路32a〜32cにおいては、当該サブ伝送路32a〜32cに接続された複数のスレーブ機器1を個別に取り外し可能にする接続コネクタ5が設けられている。この接続コネクタ5は、遮断機構4a〜4cと同様に、貯蔵室R1〜R3の内壁(例えば奥壁又は上壁)に設けられており、内壁に固定された第1コネクタ要素51と、当該第1コネクタ要素51に着脱可能に設けられた第2コネクタ要素52とからなる。第2コネクタ要素52に各スレーブ機器1が接続されている。なお、
図1等では、各接続コネクタ5に特定のスレーブ機器1が一対一で接続されているが、各々の接続コネクタ5には、任意のスレーブ機器1を接続することが可能である。
【0040】
そして、マスター機器2は、複数のサブ伝送路32a〜32cの何れかが遮断機構4a〜4cによりメイン伝送路31から切り離された状態で、残りのサブ伝送路32a〜32cに接続されたスレーブ機器1を用いて継続運転する。具体的にマスター機器2は、遮断機構4a〜4cにより切り離されたサブ伝送路(例えば冷蔵室R1のサブ伝送路32a)を特定して、当該切り離されたサブ伝送路32a以外の接続状態のサブ伝送路(例えばセレクト室R2及び冷凍室R3のサブ伝送路32b、32c)のみによる制御シーケンス(冷蔵室R1を除いた制御シーケンス)に切り替えて、当該接続状態のサブ伝送路(例えばセレクト室R2及び冷凍室R3のサブ伝送路32b、32c)に設けられたスレーブ機器1を用いて継続運転する。
【0041】
このように構成した冷蔵庫100によれば、複数の貯蔵室R1〜R3それぞれに設けられた複数のスレーブ機器1を直列的に接続する複数のサブ伝送路32a〜32cを、遮断機構4a〜4cによってメイン伝送路31から切り離し可能に構成しているので、異常なスレーブ機器1が設けられた貯蔵室(例えば冷蔵室R1)以外の残りの貯蔵室(例えばセレクト室R2及び冷凍室R3)を継続して運転することができる。また、この状態で、メイン伝送路31から切り離されたサブ伝送路32aに設けられたスレーブ機器1の中から異常なスレーブ機器1を特定すればよく、異常なスレーブ機器を容易に特定することができる。さらに、サブ伝送路32a〜32cが、それぞれの貯蔵室R1〜R3毎に設けられているので、伝送路3の配線などの冷蔵庫100の製造を容易にすることができる。その上、終端接続子を不要にすることができる。
【0042】
また、本実施形態では、各スレーブ機器1がCPUを有しているので、接続するコネクタを選ぶことなく、どのコネクタに接続したとしても、マスター機器2との間でデータの送受信を行うことができ、動作が可能となる。
【0043】
<第1実施形態の変形例>
なお、本発明は前記第1実施形態に限られるものではない。
【0044】
例えば、遮断機構4a〜4cが、追加のスレーブ機器又は外部機器が接続可能な接続ポートを有していても良い。具体的には、
図4に示すように、例えば設計仕様の変更により冷蔵室R1に湿度センサ1j及びガスセンサ1kを追加する場合に、遮断機構4a〜4cの第1コネクタ要素41を接続ポートとすることが考えられる。つまり、遮断機構4a〜4cの第2コネクタ要素42を交換して、湿度センサ1j及びガスセンサ1kを追加する構成とすることが考えられる。詳細には、第2コネクタ要素42が差し込まれる第1コネクタ要素41のポートを、追加の湿度センサ1j及びガスセンサ1kが接続可能なものとすることが考えられる。これならば、その他の伝送路(ワイヤーハーネス)や、接続コネクタ5等を変更する必要する必要なく、遮断機構4a〜4cの第2コネクタ要素42のみを交換すればよいので、追加のスレーブ機器又は外部機器を非常に容易に且つ安価に対応することができる。
【0045】
また、前記実施形態では、全てのスレーブ機器1において自立分散制御を行うものであったが、一部のスレーブ機器1をマスター機器2との間で集中制御するものであっても良い。例えば、即応性の求められる冷蔵室照明器(LED)、ウォータディスペンサ等のスレーブ機器を集中制御するように構成しても良い。
【0046】
<第2実施形態>
次に本発明に係る機器制御システムを用いた冷蔵庫の第2実施形態について図面を参照して説明する。
【0047】
本実施形態に係る冷蔵庫100は、複数のスレーブ機器10と、複数のスレーブ機器10を制御するマスター機器2と、AC電源4に接続される電源ライン3A、並びに、複数のスレーブ機器10及びマスター機器2間のデータ通信とともに、複数のスレーブ機器10同士のデータ通信を可能にするBUSライン3Bを有する伝送経路3と、当該伝送経路3上に設けられ、伝送経路3を流れる電流を検知する電流検知部5とを有する。
【0048】
複数のスレーブ機器10は、冷蔵庫100としての機能の一部を発揮する機器である。本実施形態の複数のスレーブ機器10は、
図5に示すように、1本の伝送経路3(BUSライン3B)により直列に接続されている。また、本実施形態のスレーブ機器10としては、伝送経路3に接続されている順に、インバータ10a、凝縮器ファン10b、蒸発器ファン10c、蒸発器入口温度センサ10d、除霜センサ10e、除霜ヒータ10f、ドアスイッチ10g、庫内温度センサ10h、庫内照明10k、庫外温度センサ10m、庫外湿度センサ10n、操作表示パネル10p等である。
【0049】
各スレーブ機器10は、
図6及び
図7に示すように、それぞれ個別に、通信回路10Aと、CPU10Bと、所定の機能を発揮するための作動部10Cと、作動部10Cへの給電のON/OFFを切り替えるスイッチ10Dとを有する。
庫内照明10kを例に挙げて説明すると、通信回路10kA、CPU10kB、作動部であるLED10kC、及びスイッチ10kDを有する。ここで、庫内照明10k以外の各スレーブ機器10の構成についても、作動部10Cを除く基本的な構成は、庫内照明10kと同じである。例えば、ドアスイッチ10gであれば、作動部10gCはスイッチであり、縮器ファン10bであれば、作動部10bCはファンであり、庫内温度センサ10hであれば、作動部10hCはセンサである。
【0050】
そして、本実施形態では、各スレーブ機器10の状態として、作動部10Cに給電されない、つまりスイッチ10DがOFFであるイニシャルモードと、作動部10Cに給電される、つまりスイッチ10DがONであるノーマルモードとがある。
【0051】
具体的には
図8に示すように、イニシャルモードとは、通信回路10Aの受信機能がON、CPU10BがON、通信回路10Aの送信機能がOFF、作動部10CがOFF(スイッチ10DがOFF)の状態である。また、ノーマルモードとは、通信回路10Aの送受信機能がON、CPU10BがON、作動部10CがON(スイッチ10DがON)の状態である。
【0052】
マスター機器2は、
図5及び
図9に示すように、LIN(Local Interconnect Network)通信により各スレーブ機器10とデータ通信を行うものであり、各スレーブ機器10をイニシャルモードと、ノーマルモードとで切り替えるものである。
【0053】
本実施形態のマスター機器2は、スレーブ機器10に設けられた制御基板上に設けられており、より詳細には、インバータ10aの制御基板上に設けられている。また、マスター機器2の状態としては、
図10に示すように、電源がONにされた起動直後の状態であって、各スレーブ機器10をOFF状態からイニシャルモードに切り替えるイニシャルモードと、各スレーブ機器10をイニシャルモードからノーマルモードに切り替えるノーマルモードとがある。
【0054】
具体的にマスター機器2は、CPU、内部メモリ、ADコンバータ、入出力インターフェース等を備えるコンピュータ回路であり、前記内部メモリに格納された所定のプログラムに基づいて、CPU及び周辺機器が協働することによって、スレーブ機器制御部2A、過電流検知部2B、電源切断部2C等としての機能を発揮する。
【0055】
スレーブ機器制御部2Aは、各スレーブ機器10に制御信号を送信することによって、各スレーブ機器10をイニシャルモードとノーマルモードとで切り替えるものである。なお、スレーブ機器制御部2Aのその他の機能については後述する。
【0056】
過電流検知部2Bは、電源ライン3Aに設けられた電流検出部5から電流検出信号を取得して、当該電流検出信号が示す電流値が、予め定められた閾値よりも高い場合には、過電流が発生したと判定し、スレーブ機器制御部2A及び電源切断部2Cに過電流検知信号を入力するものである。ここで、電流検知部5は、冷却室又は冷蔵室外に設けられたAC制御基板に設けられており、本実施形態では、インバータ10aの制御基板に設けられている。
【0057】
電源切断部2Cは、過電流検知部2Bから過電流検知信号を取得した場合や、スレーブ機器制御部2Aが全てのスレーブ機器10のCPUをリセットするために、全てのスレーブ機器10への電源供給を一時的に切断するものである。
【0058】
以下、本実施形態の冷蔵庫100の動作の一例を
図11を参照して説明する。
【0059】
まず、電源が投入された直後は、各スレーブ機器10及びマスター機器2の全てがイニシャルモードで起動する(ステップ1)。その後、マスター機器2のみがノーマルモードに移行する(ステップ2)。
【0060】
次に、マスター機器2のスレーブ機器制御部2Aは、各スレーブ機器10に対して制御信号を送信して、所定の順序で、各スレーブ機器10をイニシャルモードからノーマルモードに切り替えていく。具体的にスレーブ機器制御部2Aは、第1のスレーブ機器10(例えばインバータ10a)をノーマルモードに切り替え(ステップ3)、次に、第2のスレーブ機器10(例えば凝縮器ファン10b)をノーマルモードに切り替える(ステップ4)。このように順次スレーブ機器10をノーマルモードに切り替えていき、過電流検知部2Bが過電流を検知しない場合には、スレーブ機器制御部2Aは、全てのスレーブ機器10をノーマルモードに切り替える。
【0061】
ここで、過電流検知部2Bにより過電流が検出された場合について説明する。その一例として、
図12のステップ4において第2のスレーブ機器10(例えば凝縮器ファン10b)をノーマルモードに切り替えた直後に過電流が発生した場合について説明する。
【0062】
ステップ4において第2のスレーブ機器10(例えば凝縮器ファン10b)がノーマルモードに切り替えられた直後に、例えば、伝送経路3を流れる電流値が、伝送経路3により電力を供給される全てのスレーブ機器10の消費電力の合計がIEC国際規格に定められた15Wとなる所定の閾値(伝送経路3の電圧が12Vの場合、1.25A)を超えた場合、過電流検知部2Bが、スレーブ機器制御部2A及び電源切断部2Cに過電流検知信号を入力する。そして、過電流検知信号を取得した電源切断部2Cは、電源ライン3Aへの電源供給を一時的に切断する。また、スレーブ機器制御部2Aは、過電流検知信号を取得した直前にノーマルモードに切り替えた第2のスレーブ機器10(例えば凝縮器ファン10b)を異常スレーブ機器として判定して、そのデータを記録する(ステップ5)。
【0063】
その後、スレーブ機器制御部2Aは、電源供給を再開し全てのスレーブ機器10をイニシャルモードにリセットする(ステップ6)。ここで、マスター機器10もイニシャルモードにリセットしても良い。
【0064】
そして、スレーブ機器制御部2Aは、ステップ5において判定された異常スレーブ機器以外の正常なスレーブ機器10を、再度所定の順序で、イニシャルモードからノーマルモードに切り替えていく。具体的には、スレーブ機器制御部2Aは、第1のスレーブ機器10(例えばインバータ10a)をノーマルモードに切り替え(ステップ7)、その後、異常スレーブ機器をイニシャルモードにしたまま、第3のスレーブ機器10(例えば操作表示パネル10p)をノーマルモードに切り替える(ステップ8)。このように異常スレーブ機器をイニシャルモードにしたまま、それ以外の正常なスレーブ機器10を順次ノーマルモードに切り替える。
【0065】
これにより、異常スレーブ機器10F以外の全てのスレーブ機器10が、それぞれ冷蔵庫100としての機能の一部を発揮できる。
【0066】
このように構成した冷蔵庫100によれば、冷蔵庫100を構成する複数のスレーブ機器10のうち一部のスレーブ機器10に過電流等の異常が発生した場合でも、当該スレーブ機器10を異常スレーブ機器と判定し、その他の正常なスレーブ機器10をノーマルモードに切り替えてスレーブ機器10の機能を発揮させるので、冷蔵庫100内が冷却不能になることを防止できる。
【0067】
また、マスター機器2及び複数のスレーブ機器10が一本の伝送経路3によりループ状に接続された場合でも、確実に異常スレーブ機器を検知するとともに、その他の正常なスレーブ機器10のみをノーマルモードに切り替えることができ、正常なスレーブ機器10をノーマルモードに切り替えてスレーブ機器10の機能を発揮させるので、一本の伝送経路3によりマスター機器2及び複数のスレーブ機器10を接続して配線を減少させながら、冷蔵庫100内が冷却不能になることを防止できる。
【0068】
<第2実施形態の変形例>
なお、本発明は前記第2実施形態に限られるものではない。
【0069】
例えば、電流検知部5を設けずに、マスター機器2のスレーブ機器制御部2Aと、いずれかのスレーブ機器10の通信回路10Aとのデータ通信が不能となった場合に、当該スレーブ機器10を異常スレーブ機器と判定し、その他の正常なスレーブ機器10のみを所定の順序でノーマルモードに切り替えるものであってもよい。この場合の制御内容を以下に説明する。なお、ステップ4までの制御内容、及び、ステップ6以降の制御内容については前記実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0070】
図12に示すように、ステップ4において第2のスレーブ機器10(例えば凝縮器ファン10b)がノーマルモードに切り替えられた直後に、マスター機器2とスレーブ機器10bとの間で通信異常(通信不能)が発生した場合、スレーブ機器制御部2Aが、スレーブ機器10bを異常スレーブ機器として判定して、そのデータを記録する(ステップ5)。
これならば、冷蔵庫100を構成する複数のスレーブ機器10のうち一部のスレーブ機器10に通信異常が発生した場合でも、当該スレーブ機器10を異常スレーブ機器と判定し、その他の正常なスレーブ機器10をノーマルモードに切り替えてスレーブ機器10の機能を発揮させるので、冷蔵庫100内が冷却不能になることを防止できる。
【0071】
また、マスター機器2が、いずれかのスレーブ機器10を異常スレーブ機器と判定した場合に、正常なスレーブ機器10のみをノーマルモードに切り替えるとともに、異常スレーブ機器を、所定の周期でイニシャルモードとノーマルモードとを交互に切り替えて、異常が解消されているかを確認する制御をするものであってもよい。
これならば、異常スレーブ機器の異常が一時的なものであった場合に、異常が解消した後は全ての前記スレーブ機器10の機能を発揮させ、冷蔵庫100の機能全てを発揮させることができる。
【0072】
上記構成で、複数のスレーブ機器10のうちのいずれか一つが、マスター機器2の代替となる予備マスター機器として定められており、マスター機器2に異常が生じ通信不能状態であるにも関わらず、上記異常スレーブ機器の判定が行われていないと予備マスター機器が検知した場合、予備マスター機器がマスター機器2の代替となり、予備マスター機器と正常なスレーブ機器とが通信を維持して運転を継続することが望ましい。例えば、
図13の(A)に示すように、冷蔵庫100は、インバータ10aの制御基板上に設けられたマスター機器2と、スレーブ機器10であるインバータ10a、センサ10b、LED10c、ファン10d等とを有する。そして、インバータ10aの制御基板自体が予備マスター機器として定められている。なお、インバータ10a以外のスレーブ機器10の制御基板(CPU)を予備マスター機器として定めたものであっても良い。このように構成した冷蔵庫において、正常時は、マスター機器2が、各スレーブ機器10を制御する。一方で、マスター機器2が故障した場合には、予め設定された予備マスター機器であるインバータ10aの制御基板が、マスター機器2の故障を検知する(
図13の(B))。そして、予備マスター機器であるインバータ10aの制御基板がマスター機器2としての機能を発揮して、そのほかの正常なスレーブ機器を10を制御する(
図13の(C))。
これならば、マスター機器2に通信障害又は通信回路の故障等の異常が発生した場合でも、予備マスター機器がマスター機器2の代替となり、正常なスレーブ機器との通信を維持することで、正常なスレーブ機器の機能を発揮させるので、冷蔵庫100内が冷却不能になることを防止することができる。
【0073】
前記各実施形態では、機器制御システムが搭載された冷蔵庫について説明したが、その他、車載機器を制御する車載機器制御システムとして適用しても良いし、電車、飛行機、船舶等の移動体に搭載される機器を制御する機器制御システムとして適用しても良い。また、機器制御システムを冷蔵庫以外の家電に搭載したものであっても良いし、ホームネットワーク等の一部として適用しても良い。
【0074】
なお、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。