(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
高麗人蔘塩炙多糖体および緑茶塩炙多糖体の混合物;高麗人蔘炒炭多糖体および緑茶炒炭多糖体の混合物;高麗人蔘酢炙多糖体および緑茶酢炙多糖体の混合物;高麗人蔘酒蒸多糖体および緑茶酒蒸多糖体の混合物;高麗人蔘薑炙多糖体および緑茶薑炙多糖体の混合物;ならびに、高麗人蔘蜜炙多糖体および緑茶蜜炙多糖体の混合物から構成された群より選択された一つ以上の炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を含む組成物であって、
前記組成物は、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を有効成分として含む、皮膚の抗老化用である、組成物。
【発明を実施するための形態】
【0011】
2013年5月31日に出願された韓国特許出願番号10‐2013‐0062374号は、すべての目的により全体が本明細書に参照として含まれる。また、本出願は、その全体が本明細書で参照として含まれる韓国特許出願番号10‐2013‐0062374号の利益を主張する。
【0012】
本発明は、一観点において、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を含む組成物に関する。
【0013】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、皮膚外用剤組成物を含む。
【0014】
本発明の一観点である組成物でおいて、前記組成物は、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を有効成分として含む皮膚抗老化用組成物を含む。
【0015】
本発明は、一観点において、皮膚抗老化が必要な個体に炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を投与することを含む皮膚抗老化方法に関するものであってよい。
【0016】
本発明は、一観点において、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の皮膚抗老化用途に関するものであってよい。
【0017】
本発明は、一観点において、皮膚抗老化に用いるための 炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物に関するものであってよい。
【0018】
本発明の一観点において、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物は、高麗人蔘と緑茶を混合して抽出して得られた混合抽出物だけでなく、高麗人蔘と緑茶を別個に抽出して得られたそれぞれの高麗人蔘抽出物および緑茶抽出物の混合物も含むものである。
【0019】
本明細書において、「炮製」とは、韓方理論を根拠として薬剤を加工処理することで薬剤本来の性質を変化させる製薬技術を意味する。炮製は、薬剤の毒性減少や、薬剤の薬性保全、薬性増進、薬剤の服用利便性増進のために、煮たり、蒸したり、火で炒めたり、火で焼いたり、熱したりする過程を含んでよい。併せて、炮製法は、たとえば、薬剤を炒める炒法、薬剤を一定量の液体補助材料とともに炒めることで補助材料を薬物組織内に染み込ませる炙法、薬剤各項目の炮製規定に従って液体補助材料を入れ、混ぜて適当な容器の中で加熱して蒸したり、一定の程度になるまで蒸して乾かしたりする蒸法等がある。
【0020】
炮製法は、火の強さ、使用する補量に応じてより細分化されるが、そのいくつかの例を挙げると、次のとおりである。清炒法は、文火(炎の弱い火)または武火(炎の強い火)で、規定された程度になるまで薬剤を炒める方法である。酒炙法は、約15%の酒精を使用して薬剤を炒める方法であり、酒蒸法は、約15%の酒精を使用して薬剤を蒸す方法である。同一の薬用植物であるとしても、生材と熟材の性質が同じでないか、または作用の違いが出る場合がある。
【0021】
また、生材と熟材を適切に組み合わせた複合処方は、各薬剤の薬効を相乗させたり毒性を相殺したりすることから、治療効果を極大化させることができる。
【0022】
本明細書において、「炮製処理」とは、緑茶または高麗人蔘を、前記定義した「炮製」によって前処理することを意味し、具体的に、前記の炮製法のうち蒸法、炙法を利用するが、これらに制限されるものではなく、前記炮製法を制限なしに使用して遂行することができる。具体的に、本明細書において「炮製処理」は、緑茶または高麗人蔘を、a)高温高圧を加える工程を含む加工ステップ;およびb)前記加工された緑茶または高麗人蔘を乾燥するステップを含む工程で製造されてよいが、これに限定されるものではなく、当業界において一般的に使用する炮製法であれば使用可能である。
【0023】
本明細書において、「塩炙」とは、薬剤に一定量の塩水を処理した後、またはその処理とともに炒める方法を意味し、たとえば、薬剤を塩水に浸してこれを吸収させた後に炒める方法と、薬剤を一定程度炒めた後に塩水を噴射してさらに炒める方法を含んでよいが、これに限定されるものではない。塩は、天日塩、岩塩、再製塩、精製塩または竹塩を含んでよいが、これらに限定されるものではなく、一般的に入手できる塩の種類を含むものである。
【0024】
本明細書において、「炒炭」とは、薬剤を炒める方法の一つに該当し、たとえば、薬剤の表面は黒く、中は栗色または濃い黄褐色となるように炒めることを含むが、これに限定されるものではない。
【0025】
本明細書において、「酢炙」とは、薬剤に一定量の食酢を処理した後、またはその処理とともに炒める方法を意味し、たとえば、薬剤を一定量の米酢とともに混ぜてふやかしてから、次容器内で傷める方法や、薬剤を搗砕して容器に入れ、炒めた後、表面に光沢が出たり嫌な臭いが出てきたりしたら、一定量の米酢を噴射して炒める方法を含むが、これらに限定されるものではない。食酢は、醸造酢、穀物酢、果実酢または合成酢を含んでよいが、これらに限定されるものではなく、一般的に入手できる食酢の種類を含むものである。
【0026】
本明細書において、「酒蒸」とは、薬剤を一定量の酒とともに蒸す方法を意味し、たとえば、薬剤を一定量の黄酒とともに混合した後、蒸し器で蒸す方法を含むが、これに限定されるものではない。酒は、醸造酒、蒸留酒、混成酒、黄酒、清酒等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0027】
本明細書において、「薑炙」は、薬剤に一定量の生姜汁を処理した後、または、その処理とともに炒めたり煮たりなどして処理する方法を意味し、たとえば、薬剤を一定量の生姜汁と一緒に混ぜてふやかしてから容器内で炒める方法や、生姜を切片して煎湯してから、薬剤を入れて沸かした後、生姜湯が完全に吸収されたら取り出して乾燥する方法を含むが、これらに限定されるものではない。生姜は、一般的に入手できる生姜の種類を含む。
【0028】
本明細書において、「蜜炙」は、薬剤に一定量の蜜を処理した後、またはその処理とともに炒める方法を意味し、たとえば、薬剤を一定量の煉蜜とともに混ぜて放置してから、蜜が組織内染み込んだら容器内で炒める方法や、薬剤を容器に入れ、炒めてから、一定量の煉蜜を入れ、迅速にかき混ぜながら炒める方法を含むが、これらに限定されるものではない。煉蜜は、弱火で水気がなくなるまで煮詰めた蜜である。蜜は、アカシア蜂蜜、菜の花蜂蜜、地場蜂蜜を含むが、これらに限定されるものではなく、一般的に入手できる蜜の種類を含む。
【0029】
本明細書において、「高麗人蔘」は、その種類および年根に制限なく使用可能であり、乾燥した、または乾燥していない高麗人蔘ともに使用してよい。また、本明細書において、前記高麗人蔘は、その部位に制限なく使用可能であり、具体的に、根を利用してよい。
【0030】
本明細書において、「緑茶」もまた、その種類および栽培日数に制限なく使用可能であり、乾燥した、または乾燥していない緑茶ともに使用してよい。また、本明細書において、前記緑茶は、その部位に制限なく使用可能であり、具体的に、緑茶の葉を使用してよい。
【0031】
本明細書において、「抗老化」とは、シミ、黒ズミまたはそばかすの生成抑制および緩和、皮膚シワの生成抑制又は緩和、又は皮膚シワの改善等を含む意味であり、生物体の時間に伴う変化を遅らせたり、緩和させたりすることができるあらゆる現象を含む。
【0032】
本発明の一観点である組成物は、「炮製処理」した緑茶抽出物と「炮製処理」した高麗人蔘抽出物を含むことから、一般的な緑茶抽出物と高麗人蔘抽出物の混合物よりも顕著に優れた抗老化効果を有する。
【0033】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、皮膚のシワの生成を抑制してよく、または皮膚のシワを改善してよい。本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、プロコラーゲンの生成を促進し、コラゲナーゼの発現を抑制して、皮膚のシワの生成を抑制してよく、または皮膚シワを改善させてよい。
【0034】
本発明は、一観点において、皮膚シワの生成抑制又は皮膚シワの改善が必要な個体に炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を投与することを含む皮膚シワの生成抑制又は皮膚シワの改善方法に関するものであってよい。
【0035】
本発明は、一観点において、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物の皮膚シワの生成抑制又は皮膚シワの改善用途に関するものであってよい。
【0036】
本発明は、一観点において、皮膚シワの生成抑制又は皮膚シワの改善に用いるための炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物に関するものであってよい。
【0037】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、コラゲナーゼ(collagenase)の発現を抑制してよい。
【0038】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、炮製処理高麗人蔘の抽出物および炮製処理緑茶の抽出物の混合物を有効成分として含む、皮膚保湿用組成物であってよい。本発明の一観点である組成物は、角質形成細胞におけるフィラグリンの発現を促進して皮膚の水分含有量を高めてよく、組成物の処理後、長時間経過しても皮膚が水分を保つようにして、皮膚の保湿効果を維持させることができる。
【0039】
本発明は、一観点において、皮膚保湿が必要な個体に炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物を投与することを含む皮膚保湿方法に関するものであってよい。
【0040】
本発明は、一観点において、炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物の皮膚保湿用途に関するものであってよい。
【0041】
本発明は、一観点において、皮膚保湿に用いるための炮製処理高麗人蔘抽出物および炮製処理緑茶抽出物の混合物に関するものであってよい。
【0042】
本発明の一観点である組成物は、「炮製処理」した緑茶抽出物と「炮製処理」した高麗人蔘抽出物を含むことから、これらのシナジー効果により、一般的な緑茶抽出物と高麗人蔘抽出物の混合物よりも顕著に優れた保湿効果を有する。
【0043】
併せて、本発明の一観点である組成物は、皮膚バリア機能を強化させ、皮膚角質形成細胞の分化を誘導させてよい。したがって、表皮の分化不完全によって発生する皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎または乾癬等を予防または改善する皮膚外用剤組成物として有用に使用されてよい。
【0044】
本発明の一観点である組成物において、前記炮製処理高麗人蔘抽出物は、高麗人蔘多糖体を含んでよい。
【0045】
本発明の一観点である組成物において、前記高麗人蔘多糖体は、高麗人蔘塩炙多糖体、高麗人蔘炒炭多糖体、高麗人蔘酢炙多糖体、高麗人蔘酒蒸多糖体、高麗人蔘薑炙多糖体および高麗人蔘蜜炙多糖体から構成された群より選択された一つ以上であってよい。
【0046】
本明細書において、「高麗人蔘多糖体」は、分子量が34,600であるペクチン(pectin)類似物質であって、ガラクツロン酸(galacturonic acid)が60%程度を占め、その他、アラビノース、ラムノース、グルコースおよびガラクトース等が側鎖を構成している。
【0047】
本発明の一観点である組成物において、前記炮製処理緑茶抽出物は、緑茶多糖体を含んでよい。
【0048】
本明細書において、「緑茶多糖体(Green tea polysaccharide)」は、緑茶から由来したものであって他の植物において発見された多糖体とは異なり、酸性多糖体群であって、光合成を通じて作成された糖成分とアミノ酸が結合して生成されたものである。
【0049】
本発明の一観点である組成物において、前記緑茶多糖体は、緑茶塩炙多糖体、緑茶炒炭多糖体、緑茶酢炙多糖体、緑茶酒蒸多糖体、緑茶薑炙多糖体と緑茶蜜炙多糖体から構成された群より選択された一つ以上であってよい。
【0050】
本発明の多糖体は、当業界に公知となった方法によって製造してよく、その方法を特に限定しない。具体的に、高麗人蔘または緑茶葉を38〜42℃で抽出した後に濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、ここにエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘または緑茶多糖体を得てよい。
【0051】
本明細書において、高麗人蔘または緑茶の塩炙多糖体は、高麗人蔘または緑茶葉を塩水と混合させ、混合物を100〜180℃で10分〜1時間炒めた後に抽出する。これを濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、エタノールをドロップワイズ方式で添加し、乾燥させる方法を通じて得てよい。
【0052】
本明細書において、高麗人蔘または緑茶の炒炭多糖体は、高麗人蔘または緑茶葉を230〜300℃で外部を炭化させ、冷ました後に抽出してこれを濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、エタノールをドロップワイズ方式で添加して乾燥させる方法を通じて得てよい。
【0053】
本明細書において、高麗人蔘または緑茶の酢炙多糖体は、高麗人蔘または緑茶葉に食酢を吸収させ、100〜160℃で10分〜1時間炒めてから、乾燥後に抽出してこれを濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、エタノールをドロップワイズ方式で添加して乾燥させる方法を通じて得てよい。
【0054】
本明細書において、高麗人蔘または緑茶の酒蒸多糖体は、高麗人蔘または緑茶葉を酒に漬け置き、これを30分〜2時間蒸してから、乾燥した後に抽出してこれを濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、エタノールをドロップワイズ方式で添加して乾燥させる方法を通じて得てよい。
【0055】
本明細書において、高麗人蔘または緑茶の薑炙多糖体は、高麗人蔘または緑茶葉に生姜汁を振りかけ、100〜180℃で10分〜1時間炒めてから、乾燥後に抽出してこれを濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、エタノールをドロップワイズ方式で添加して乾燥させる方法を通じて得てよい。
【0056】
本明細書において、高麗人蔘または緑茶の蜜炙多糖体は、高麗人蔘または緑茶葉に蜂蜜を吸収させ、100〜160℃で10分〜1時間炒めてから、乾燥後に抽出してこれを濃縮し、フィルタで不純物を除去した後、エタノールをドロップワイズ方式で添加して乾燥させる方法を通じて得てよい。
【0057】
本発明の一観点である組成物において、前記炮製処理高麗人蔘の抽出物と炮製処理緑茶の抽出物間の質量比は、0.1〜10:1であってよい。前記質量比において二つの成分のシナジー効果を極大化させることができる。前記のような観点から、前記炮製処理高麗人蔘の抽出物と炮製処理緑茶の抽出物間の質量比は、0.5〜9.5:1、1〜9:1または1.5〜8.5:1であってよい。
【0058】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、炮製処理高麗人蔘の抽出物および炮製処理緑茶の抽出物を、それぞれ組成物の総質量に対して、0.001〜10質量%含んでよい。これは、抽出物の含量が0.001質量%未満であれば、皮膚のシワ改善および保湿の効果が微々たるものとなり、10質量%を超えると、含有量増加に伴う明らかな効果の増加が示されないためである。前記のような観点から、前記組成物は、炮製処理高麗人蔘の抽出物および炮製処理緑茶の抽出物を、それぞれ組成物の総質量に対して、0.005〜9.5質量%、0.01〜9質量%、0.03〜8.5質量%、0.05〜8質量%、0.07〜7.5質量%、0.09〜7質量%、0.1〜6.5質量%、0.3〜6質量%、0.5〜5.5質量%、または0.7〜5質量%含んでよい。
【0059】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、化粧料組成物を含む。
【0060】
本発明に係る化粧料組成物は、局所適用に適合したあらゆる剤形で提供されてよい。たとえば、溶液、水相に油相を分散させて得たエマルジョン、油相に水相を分散させて得たエマルジョン、懸濁液、固体、ゲル、粉末、ペースト、泡沫(foam)またはエアロゾル組成物の剤形で提供されてよい。このような剤形の組成物は、当該分野における通常の方法に従って製造されてよい。
【0061】
本発明に係る化粧料組成物は、前記物質以外に、主効果を損なわない範囲内で、好ましくは、主効果に相乗効果を与え得る他の成分を含んでよい。また、本発明に係る化粧料組成物は、保湿剤、エモリエント剤、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、pH調整剤、有機および無機顔料、香料、冷感製または制汗剤をさらに含んでよい。前記成分の配合量は、本発明の目的および効果を損なわない範囲内で当業者が容易に選定可能であり、その配合量は、組成物全体の質量を基準として0.01〜5質量%、具体的に0.01〜3質量%であってよい。
【0062】
本発明の一観点である組成物において、前記組成物は、薬学組成物を含む。
【0063】
本発明に係る組成物を医薬品に適用する場合には、前記組成物を有効成分として、常用される無機または有機の担体を加えて、固体、半固体または液状の形で経口投与剤あるいは非経口投与剤として製剤化してよい。
【0064】
前記経口投与のための剤材としては、錠剤、丸剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤、乳濁剤、シロップ剤、ペレット剤等を挙げることができる。また、前記非経口投与のための剤材としては、注射剤、点滴剤、軟膏、ローション、スプレー、懸濁剤、乳剤、坐剤等を挙げることができる。本発明の有効成分を製剤化するためには、常法に従って実施すれば容易に製剤化することができ、界面活性剤、賦形剤、着色料、香辛料、保存料、安定剤、緩衝剤、懸濁剤、その他常用する補助剤を適当に使用することができる。
【0065】
本発明に係る前記薬学組成物は、経口、非経口、直腸、局所、経皮、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下等に投与されてよい。
【0066】
本発明の医薬組成物の有効成分は、投与される対象の年齢、性別、体重、病理状態およびその深刻度、投与経路、または処方者の判断に応じて変わり得るものである。このような因子に基づく適用量の決定は、当業者の水準内にあり、その1日投与量は、たとえば、0.1mg/kg/日〜100mg/kg/日、より具体的に、5mg/kg/日〜50mg/kg/日とされてよいが、これに限定されるものではない。
【0067】
以下、実施例を通じて本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は、もっぱら本発明を例示するためのものであって、本発明の範囲がこれらの実施例によって制限されるものと解釈されないことは、当業界における通常の知識を有する者にとって自明なことであろう。
【0068】
[比較例1]高麗人蔘多糖体の製造
乾燥した白蔘1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れ、40℃の温水で24時間攪拌抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で 添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体65gを得た。
【0069】
[比較例2]緑茶多糖体の製造
1次加工(煎じ過程)した緑茶葉1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れ、40℃の温水に24時間攪拌抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて緑茶多糖体72gを得た。
【0070】
[比較例3]高麗人蔘多糖体(紅蔘多糖体)を含む高麗人蔘炮製抽出物の製造
乾燥していない水蔘を高圧蒸縮器に入れ、97℃の温度で約4時間高圧蒸縮した後、前記工程段階が完了した蒸縮された水蔘を熱風乾燥機で65℃の温度で乾燥させた後、炮製を活用して加工された高麗人蔘1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れ、40℃の温水に24時間攪拌抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて韓方加工技術である炮製を活用して加工された高麗人蔘多糖体(紅蔘多糖体)70gを得た。
【0071】
[比較例4]緑茶多糖体を含む緑茶炮製抽出物の製造
1次加工(煎じ過程)した緑茶葉を高圧蒸縮機に入れ、97℃の温度で約4時間高圧蒸縮した後、前記工程段階が完了した蒸縮された緑茶葉を熱風乾燥機で65℃の温度で乾燥させた後、炮製を活用して加工された緑茶葉1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れ、40℃の温水に24時間攪拌抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて韓方加工技術である炮製を活用して加工された緑茶多糖体70gを得た。
【0072】
[比較例5]高麗人蔘抽出物と緑茶抽出物の混合物の製造
比較例1と比較例2において製造した高麗人蔘多糖体と緑茶多糖体を、1:1の割合で単純混合した。
【0073】
[実施例1]混合塩炙多糖体の製造
乾燥した高麗人蔘50質量%および1次加工(煎じ過程)した緑茶50質量%を塩水(2〜3%)に十分に混合させた後、密閉させて完全に吸収されるように放置し、塩水が完全に吸収された高麗人蔘および緑茶混合物を炒製容器に入れてから140℃で40分間炒めた後、日陰で乾燥させた。加工された高麗人蔘および緑茶混合物1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れて3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物70g(混合塩炙多糖体)を得た。
【0074】
[実施例2]混合炒炭多糖体の製造
乾燥した高麗人蔘50質量%および1次加工(煎じ過程)した緑茶50質量%の混合物を270℃で外部を炭化させて、黒色になったら加熱を停止し、室温で冷ました。加工された高麗人蔘および緑茶混合物1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れて3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物72g(混合炒炭多糖体)を得た。
【0075】
[実施例3]混合酢炙多糖体の製造
乾燥した高麗人蔘50質量%および1次加工(煎じ過程)した緑茶50質量%の混合物に酢250gを十分に吸収させた後、130℃で40分間炒めた後、日陰で乾燥させた。加工された高麗人蔘および緑茶混合物1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れて3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物70g(混合酢炙多糖体)を得た。
【0076】
[実施例4]混合酒蒸多糖体の製造
乾燥した高麗人蔘50質量%および1次加工(煎じ過程)した緑茶50質量%の混合物を黄州に湿らせるように浸け置き、これを蒸器に入れて1時間20分蒸した後、日陰で乾燥させた。加工された高麗人蔘および緑茶混合物1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れて3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物77g(混合酒蒸多糖体)を得た。
【0077】
[実施例5]混合薑炙多糖体の製造
新鮮な生姜を磨砕した後、2倍の水を入れて混合して圧搾した後、汁を絞り出す。これを2〜3回繰り返し行って生姜汁を準備し、乾燥した高麗人蔘50質量%および1次加工(煎じ過程)した緑茶50質量%の混合物に、一定量(高麗人蔘比10〜15%質量)の生姜汁を振りかけて均一に湿らせた後、生姜汁が染み込んだら容器に入れて140℃で40分間炒めた後、日陰で乾燥させた。加工された高麗人蔘および緑茶混合物1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れて3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物70g(混合薑炙多糖体)を得た。
【0078】
[実施例6]混合蜜炙多糖体の製造
乾燥した高麗人蔘50質量%および1次加工(煎じ過程)した緑茶50質量%が混ざった混合物に、一定量(高麗人蔘比20〜30%質量)の蜜を十分吸収させた後、130℃で40分間炒めた後、日陰で乾燥させた。加工された高麗人蔘および緑茶混合物1kgをミキサーで粉砕した後、精製水10Lを入れて3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、濾過布濾過と遠心分離を通じて残渣と濾液を分離し、分離された濾液を精製水量の1/10まで減圧濃縮する。ここに、濃縮された量の4倍のエタノールをドロップワイズ(dropwise)方式で添加し、熱風乾燥させて高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物75g(混合蜜炙多糖体)を得た。
【0079】
[試験例1]コラゲナーゼ発現抑制効能測定
前記比較例および実施例のコラゲナーゼ生成阻害能を、対照群であるトコフェロール、EGCGと比較して測定した。
【0080】
試験は、2.5%のウシ胎児血清が含有されたDMEM(Dulbecco´s Modified Eagle´s Media)培地が入っている96ウェル(well)プレートに、ヒト線維芽細胞を5,000細胞/ウェル(well)となるように入れ、90%程度成長するまで培養した。その後、無血清DMEM培地で24時間培養した後、無血清DMEM培地に、前記比較例1〜5および実施例1〜6の韓方加工技術である炮製を活用して加工された高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物を10
−4モル濃度で24時間処理した後、細胞培養液を採取した。
【0081】
採取した細胞培養液を商業的に利用可能なコラゲナーゼ測定器具(アメリカ、アマシャム・ファルマシア社)を利用して、コラゲナーゼ生成程度を測定した。まず、1次コラゲナーゼ抗体が均一に塗布された96ウェル(well)プレートに採取された細胞培養液を入れ、抗原‐抗体反応を恒温槽で3時間実施した。
【0082】
3時間後、発色団が結合された2次コラーゲン抗体を96ウェル(well)プレートに入れ、さらに15分間反応させた。15分後、発色誘発物質を入れて、室温で15分間発色を誘発させ、さらに1M硫酸を入れて反応(発色)を中止させると、反応液の色は黄色を帯び、反応進行の程度に応じて、黄色の程度が異なって発現された。
【0083】
黄色を帯びた96ウェル(well)プレートの吸光度を、吸光計を利用して405nmで測定し、下記数学式1によってコラゲナーゼの合成程度を計算した。このとき、組成物を処理していない群の採取された細胞培養液の反応吸光度を対照群とした。
【0084】
[数学式1]
コラゲナーゼ発現程度(%)=100−{(比較例または実施例を処理した細胞群の吸光度÷対照群の吸光度)×100}
【0085】
前記ヒト線維芽細胞において前記試験物質のコラゲナーゼ発現抑制効能を測定した結果を、コラゲナーゼ発現程度をもって下記表1に示した。これは、非処理群のコラゲナーゼ発現程度を100として対比したものである。
【0087】
その結果、本発明による高麗人蔘炮製抽出物と緑茶炮製抽出物の混合物が、試験管内(in vitro)においてコラゲナーゼの発現を阻害することを確認することができた。
併せて、前記表1から見られるように、それぞれの炮製抽出物を含む実施例1〜6は、それぞれの比較例よりもコラゲナーゼ抑制効果により優れることを確認することができ、特に、比較例5よりも優れたコラゲナーゼ抑制効果を有することを確認することができた。また、それぞれの炮製抽出物を含む実施例1〜6は、陽性対照群であるトコフェロールよりも高いコラゲナーゼ発現抑制効果を有することを確認した。
【0088】
[試験例2]プロコラーゲン生成促進効果実験
前記比較例および実施例のプロコラーゲン生成能を、ビタミンCと比較して測定した。
【0089】
試験は、2.5%のウシ胎児血清が含有されたDMEM(Dulbecco´s Modified Eagle´s Media)培地が入っている96ウェル(well)プレートに、ヒト線維芽細胞を5,000細胞/ウェル(well)となるように入れ、90%程度成長するまで培養した。その後、無血清DMEM培地で24時間培養した後、無血清DMEM培地に、前記比較例1〜5および実施例1〜6の韓方加工技術である炮製を活用して加工された高麗人蔘多糖体・緑茶多糖体混合物とビタミンCを10
−4モル濃度で24時間処理した後、細胞培養液を採取した。24時間後、培地中に遊離されたプロコラーゲンの量を、1型プロコラーゲンC−ペプチドEIAキット(procollagen type−1 C−peptide EIA kit)(MK101,Takara,Japan)を使用して測定した。
【0090】
非処理群におけるプロコラーゲン生成程度を100とし、これと対比した、組成物を処理した群におけるプロコラーゲン生成程度を求め、その結果を表2に示した。
【0092】
その結果、プロコラーゲンの生成程度が高いほど、コラーゲンの生成程度が高くなり、よって、皮膚のシワの生成を防ぐことができた。
【0093】
併せて、本発明による実施例1〜6は、試験管内(in vitro)においてプロコラーゲンの生成を促進することを確認し、このような効果は、コラーゲンの合成に必須的な成分として知られているビタミンC程度に優れることを確認することができた。特に、本発明による実施例1〜6は、比較例1〜5と比較して顕著に高い程度のプロコラーゲン生成促進効果を有することを確認した。
【0094】
[試験例3]ヒト角質形成細胞の分化誘導試験
前記比較例および実施例の皮膚バリア機能と皮膚の保湿機能を確認するために、吸光度を用いた試験を実施した。
【0095】
まず、一次培養したヒト角質形成細胞(入手先:Dr.N.E. Fusenig,Deutsches Krebsforschungszentrum,Heidelberg,Germany)を培養用フラスコに入れて底に付着させた後、下記表3のように組成された培養液に添加して、細胞が底面積の70〜80%程度成長するまで5日間培養した。この細胞を収穫(cell harvest)してPBS(phosphate buffered saline)で洗浄した後、2%SDS(Sodium Dodecyl Sulfate)と20mM濃度のDTT(Dithiothreitol)を含有した10mM濃度のトリス‐塩酸緩衝液(Tris−HCl,pH7.4)1mlを加えて3分間ソニケーション(sonication)を遂行した後、10分間煮た。これを1200rpmで30分間遠心分離して、分離した沈殿物をさらにPBS1mlに懸濁させて、340nmにおける吸光度を測定した。
【0096】
これとは別に、前記ソニケーション後の溶液の一部を採取して、タンパク質含量を測定して、細胞分化程度評価の際の基準とした。低カルシウム(0.03mM)処理群と高カルシウム(1.2mM)処理群を、それぞれ陰性/陽性対照群とし、低カルシウム濃度に前記比較例1〜5および実施例1〜6をそれぞれ濃度別に添加して実施した試験結果を表3に示した。
【0098】
その結果、角質形成細胞の分化時に生成されるCE(Cornified Envelop)の量を測定して細胞分化促進効果を比較すると、実施例1〜6の炮製抽出物の混合物が、角質形成細胞において分化を促進するということを確認することができた。併せて、本発明の実施例それぞれの炮製抽出物の混合物は、一般抽出物を含む比較例よりも顕著に高い角質形成細胞の分化能を有することを確認した。そのため、本発明の組成物は、より優れた皮膚バリア機能の強化と皮膚水分保護能を有することを確認した。
【0099】
[試験例4]RT‐PCR分析を通じたフィラグリン(filaggrin)の発現測定
前記比較例および実施例それぞれの皮膚保湿能を試験するために、フィラグリンの発現程度を測定した。
【0100】
実験に使用した細胞株は、ドイツ癌研究センターのDr.Fusenigから分譲を受けたHaCaT細胞株(Human kerationocyte HaCaT cell line)であって、前記細胞を60mmディッシュに1×10
5個分株し、1日間培養した後、試験物質を下記表4のように処理した後、24時間培養した。前記方法で培養および試験した細胞から、トリゾール(Trizol,Gibco Laboratories,USA)を利用してトータルRNAを抽出した後、ワンステップRNA PCRキット(AMV)(Takara Bio Inc.,Japan)で提供される方法に準じて、RT‐PCR(reverse transcriptional polymerase chain reaction)分析を施行した。このとき、プライマー(primer)としては、フィラグリン(filaggrin)に対するプライマー(バイオニア社、韓国)を使用し、内部対照群(internal control)としては、βアクチン(β‐actin)を利用して発現量を比較した。イメージ分析後、対照群を100とした比較値を下記表4に示した。
【0102】
前記表4に示すように、本発明の実施例1〜6は、角質形成細胞においてフィラグリンの発現を促進することを確認することができた。特に、本発明の実施例1〜6は、比較例1〜5に比べてフィラグリンの発現を顕著に促進させることを確認した。そのため、本発明の組成物は、皮膚の天然保湿因子の生成を促進し、皮膚保湿能を強化する効果があることを確認した。
【0103】
[試験例5]皮膚保湿改善効果の測定
下記表5および表6の組成比に従って、栄養クリーム剤形の外用剤である剤形例1〜6(表5)および比較剤形例1〜5(表6)を製造した。下記配合成分の含量比の単位は、質量%である。
【0106】
前記実施例1〜6の、ヒトに対する皮膚保湿効果を確認するために、前記の表5および表6の剤形例および比較剤形例を使用して、次のような実験を実施した。
【0107】
30代の健康な女性110人を10人ずつ11組に分け、それぞれ剤形例1〜6および比較剤形例1〜5の栄養クリームを、温度24〜26℃、湿度75%の条件で、毎日2回ずつ4週間顔面に塗布させた後、塗布開始前と、塗布後1週、2週、4週経過した時点、そして塗布停止後2週経過(計6週経過)後に、恒温、恒湿条件(24℃、相対湿度40%)においてコニオメーターで皮膚水分量を測定した。試験開始直前に測定したコニオメーターの値を基準として、各測定時の測定値増加分をパーセント表示した後、その結果を下記表7に示した。
【0109】
前記表7に示したところのように、本発明の炮製抽出物を含む剤形例1〜6は、比較剤形例1〜5を塗布した群よりも皮膚の水分保有量が顕著に増加したことが分かった。また、試験物質の塗布中止2週後である6週経過後の数値が、試験物質塗布中である1週〜2週経過後の数値と類似して示されたことから、試験物質を塗布しなくても、剤形例1〜6の塗布によって皮膚の水分保有量が一定期間継続的に維持されることを確認することができた。そのため、本発明の組成物は、皮膚保湿能力を強化させることが分かった。
【0110】
以下、本発明に係る組成物の製剤例について説明するが、薬学組成物および化粧料組成物は、複数の剤形に応用可能であり、これらの剤形例は、本発明を限定しようとするものではなく、単に具体的に説明しようとするためのものである。
【0111】
[製剤例1]軟質カプセル剤
炮製処理高麗人蔘抽出物150mg、炮製処理緑茶抽出物150mg、パーム油2mg、パーム硬化油8mg、黄蝋4mgおよびレシチン6mgを混合し、通常の方法に従って、1カプセルあたり400mgずつ充填して軟質カプセルを製造した。
【0112】
[製剤例2]錠剤
炮製処理高麗人蔘抽出物150mg、炮製処理緑茶抽出物150mg、ブドウ糖100mg、紅蔘抽出物50mg、澱粉96mgおよびステアリン酸マグネシウム4mgを混合し、30%エタノール40mgを添加して顆粒を形成した後、60℃で乾燥し、打錠機を利用して錠剤に打錠した。
【0113】
[製剤例3]顆粒剤
炮製処理高麗人蔘抽出物150mg、炮製処理緑茶抽出物150mg、ブドウ糖100mg、紅蔘抽出物50mgおよび澱粉600mgを混合し、30%エタノール100mgを添加して顆粒を形成した後、60℃で乾燥して顆粒を形成した後、包に充填した。内容物の最終質量は1gとした。
【0114】
[製剤例4]柔軟化粧水(スキンローション)
下記表8に記載された組成に従い、通常の方法で柔軟化粧水を製造した。
【0116】
[製剤例5]栄養化粧水(ミルクローション)
下記表9に記載された組成に従い、通常の方法で栄養化粧水を製造した。
【0118】
[製剤例6]栄養クリーム
下記表10に記載された組成に従い、通常の方法で栄養クリームを製造した。
【0120】
[製剤例7]マッサージクリーム
下記表11に記載された組成に従い、通常の方法でマッサージクリームを製造した。
【0122】
[製剤例8]パック
下記表12に記載された組成に従い、通常の方法でパックを製造した。
【0124】
[製剤例9]軟膏
下記表13に記載された組成に従い、通常の方法で軟膏を製造した。
【0126】
以上、本発明の内容の特定部分について詳細に記述したところ、当業界における通常の知識を有する者において、このような具体的記述は、単に好ましい実施態様であるに過ぎず、これにより本発明の範囲が制限されるものではない点は明らかなことである。したがって、本発明の実質的な範囲は、添付された請求項とそれらの等価物によって定義されると言える。