(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6581744
(24)【登録日】2019年9月6日
(45)【発行日】2019年9月25日
(54)【発明の名称】男性用の尿失禁防止器具及びカバー
(51)【国際特許分類】
A61F 5/37 20060101AFI20190912BHJP
【FI】
A61F5/37 A
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-112515(P2019-112515)
(22)【出願日】2019年6月18日
【審査請求日】2019年6月18日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516351935
【氏名又は名称】西山 鉄隆
(74)【代理人】
【識別番号】100154966
【弁理士】
【氏名又は名称】海野 徹
(72)【発明者】
【氏名】西山 鉄隆
【審査官】
小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】
特許第6092457(JP,B1)
【文献】
特開昭51−031094(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2008/0011310(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/00− 5/58
A61F 2/00− 2/97
A61B 17/00−17/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状部材の一部を環状に形成して成る環状部と、前記環状部の内周面側の下部に取り付けられて尿道を押圧する尿道押圧用凸部と、前記環状部の直径を調節するための調節機構と、前記帯状部材を通すための孔を有する挟み込み防止部材を備えており、陰茎と前記調節機構との間に前記挟み込み防止部材の下部が位置することで陰茎の皮膚が前記調節機構に挟み込まれることを防止する男性用の尿失禁防止器具において、
前記調節機構が前記孔の内部に位置しており、且つ前記帯状部材の両端部が前記孔の内部を通って前記挟み込み防止部材の上部を貫通しており、前記挟み込み防止部材の下部と前記尿道押圧用凸部とが前記陰茎を挟んで対向する位置にあることを特徴とする男性用の尿失禁防止器具。
【請求項2】
前記環状部の内周面側に取り付けられることで前記陰茎と前記環状部の内周面との間に隙間を形成する複数のスペーサー用凸部を備えることを特徴とする請求項1に記載の男性用の尿失禁防止器具。
【請求項3】
前記調節機構が、前記帯状部材の両端の長さを同量ずつ変化させるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の男性用の尿失禁防止器具。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の男性用の尿失禁防止器具に使用するカバーにおいて、
粘着部を備えており当該粘着部を利用して前記挟み込み防止部材又は前記尿道押圧用凸部に固定されることを特徴とするカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、安全且つ衛生的であり、皮膚の挟み込みを防止しながら容易且つ正確に装着できる男性用の尿失禁防止器具及びこれに使用するカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
男性の尿失禁の原因は加齢、前立腺肥大、前立腺がん、ならびに多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病などの神経症状、糖尿病、肥満など様々あり、多くの人が抱えている問題である。
従来、男性の尿失禁を防止する器具として特許文献1〜3に示されたものが知られている。
これら器具はいずれも一部が開口したリング状であり、その内周面の下部に凸部を備えている。尿道は陰茎の中央下部に位置しておりその根本から先端までのびている。使用者は器具の開口を拡げながら陰茎を内部に挿入し、凸部を尿道に接触させた状態で開口を締め上げる。尿道は凸部に押されて塞がれるので尿失禁を防止できる。
【0003】
しかし、特許文献1〜3に開示された技術では次のような問題がある。
開口を締め上げるとリング状の一方の端部は他方の端部の内面に沿って移動するが、この際に、一方の端部と他方の端部との隙間に陰茎の皮膚を挟み込んでしまい痛みが生じたり傷がついたりするという問題がある。このような皮膚の挟み込みの問題は器具を陰茎に装着した状態で陰茎のサイズが変化したり、陰茎が前後方向に移動したりした際などにも生じる。
特許文献1では内周面にスポンジ等からなるパッド材料を取り付けることで皮膚の挟み込みの問題を解消している(特許文献1の[0063]及び
図12,13参照)が、パッド材料に尿が染み込んだり、通気性が低下して皮膚が蒸れてしまったりすることによる衛生上の問題が生じる。
また、リング状の一方の端部を他方の端部の内面に沿って移動させる場合、凸部を尿道の下方に接触させた状態で開口を締めていくと、次第に凸部の位置が尿道からずれてしまうという問題がある。この問題は特許文献1のように片手だけで器具を陰茎に装着する(特許文献1の[0016])際に顕著に表れる。
また、装着状態では器具の内周面全体が陰茎に密着するため、陰茎内の血管が圧迫されて充分な血流を確保しにくくなるという問題もある。
【0004】
本願発明者は上記の問題を考慮して男性用の尿失禁防止器具を発明した(特許文献4)。
この器具は帯状部材の一部を環状に形成して成る環状部と、尿道を押圧する尿道押圧用凸部と、環状部の直径を調節するための調節機構と、帯状部材を通すための孔を有する挟み込み防止部材を備えている。使用者は陰茎と調節機構との間に挟み込み防止部材が位置させることで陰茎の皮膚が調節機構に挟み込まれることを防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2002−512841号公報
【特許文献2】特表2001−501116号公報
【特許文献3】特開昭58−175554号公報
【特許文献4】特許第6092457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、本願発明者の実験により特許文献4の器具でもなお尿失禁が生じることがあることが分かった。尿失禁を確実に防止するには尿道押圧用凸部を尿道の直下に位置させた状態で尿道押圧用凸部から尿道に対して上向きの力を作用させる必要がある。器具を装着した状態で一定時間経過すると挟み込み防止部材がぐらついたり、その位置が僅かにずれたりすることがある。これによって尿道押圧用凸部から尿道に作用している上向きの力が弱くなったり、尿道に対して斜め方向に力が作用したりする結果、尿道の封鎖状態が解除されるのが尿失禁の原因である。
【0007】
本発明は、このような問題を考慮して、安全且つ衛生的であり、皮膚の挟み込みを防止しながら容易且つ正確に装着できる男性用の尿失禁防止器具及びカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の男性用の尿失禁防止器具は、帯状部材の一部を環状に形成して成る環状部と、前記環状部の内周面側の下部に取り付けられて尿道を押圧する尿道押圧用凸部と、前記環状部の直径を調節するための調節機構と、前記帯状部材を通すための孔を有する挟み込み防止部材を備えており、陰茎と前記調節機構との間に前記挟み込み防止部材の下部が位置することで陰茎の皮膚が前記調節機構に挟み込まれることを防止する男性用の尿失禁防止器具において、前記調節機構が前記孔の内部に位置しており、且つ前記帯状部材の両端部が前記孔の内部を通って前記挟み込み防止部材の上部を貫通しており、前記挟み込み防止部材の下部と前記尿道押圧用凸部とが前記陰茎を挟んで対向する位置にあることを特徴とする。
また、前記環状部の内周面側に取り付けられることで前記陰茎と前記環状部の内周面との間に隙間を形成する複数のスペーサー用凸部を備えることを特徴とする。
また、前記調節機構が、前記帯状部材の両端の長さを同量ずつ変化させるものであることを特徴とする。
本発明のカバーは上記男性用の尿失禁防止器具に使用するカバーにおいて、粘着部を備えており当該粘着部を利用して前記挟み込み防止部材又は前記尿道押圧用凸部に固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では孔の内部に調節機構が位置し、且つ帯状部材の両端部が孔の内部を通って挟み込み防止部材の上部を貫通する。挟み込み防止部材はその上部が帯状部材に固定された状態になるので、挟み込み防止部材の下部と尿道押圧用凸部とを陰茎を挟んで常に対向させた状態に維持できる。尿失禁防止器具の装着中は常に尿道押圧用凸部から尿道に対して上向きの力が作用し続け、この上向きの力を挟み込み防止部材の下部で受け止めるので尿道の封鎖状態を長時間に亘り確実に維持でき、尿失禁を防止できる。
また、挟み込み防止部材によって陰茎の皮膚が調節機構に挟み込まれる事態を防止でき、安全性を確保できる。
また、スペーサー用凸部を備えることによって陰茎と環状部の内周面との間に隙間が形成されるので、陰茎の血流及び通気性を確保できて安全且つ衛生的である。
また、調節機構として帯状部材の両端の長さを同量ずつ変化させるものを使用すれば、環状部の直径を小さくしていく間に尿道押圧用凸部の位置が環状部の下部から移動しない。したがって、尿道押圧用凸部を片手で容易且つ正確に尿道に当てた状態で装着できる。
また、粘着部を利用してカバーを環状部に着脱自在に固定することにすれば使用者はカバーが汚れた際に容易に交換でき、清潔な状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】尿失禁防止器具の外観を示す斜視図(挟み込み防止部材を描いていない)
【
図3】尿失禁防止器具の正面図(a)、カバーの外観を示す図(b)、カバーを取り付けた尿失禁防止器具の正面図(c)及び
図3(c)のA−A線矢視図(d)
【
図4】尿失禁防止器具の使用方法を示す正面図のうち調節機構で締める前の状態を示す図(a)及び締めた状態を示す図(b)
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の尿失禁防止器具の実施の形態について説明する。
図1〜
図3に示すように男性用の尿失禁防止器具1(以下単に「尿失禁防止器具1」と表記することがある。)は環状部10、尿道押圧用凸部20、スペーサー用凸部30、調節機構40、挟み込み防止部材50及びカバー60から概略構成される。なお、
図1、
図2及び
図4は尿失禁防止器具1の構造の理解を容易にするためにカバー60を描いておらず、
図2は更に挟み込み防止部材50を描いていない。
環状部10は帯状部材11の一部を環状にすることで形成される。帯状部材11の素材は特に限定されるものではなく織物、不織布、合成樹脂、紙等を用いればよい。
【0012】
図4に示すように尿道押圧用凸部20は尿道101を押圧するための部材である。尿道101は陰茎100の中央下部に位置するため、尿道押圧用凸部20は環状部10の内周面の下部に取り付けられる。尿道押圧用凸部20は弾性変形可能で且つ耐水性を備えたシリコーンゴム、スポンジ等の材料で形成するのが好ましい。
スペーサー用凸部30は陰茎100と環状部10の内周面との間に隙間を形成するための部材である。本実施の形態では2つのスペーサー用凸部30を環状部10の内周面に取り付けているが、3つ以上取り付けてもよい。なお、尿道押圧用凸部20とスペーサー用凸部30を一体的に形成してもよく、更に、尿道押圧用凸部20及びスペーサー用凸部30と帯状部材11を一体的に形成してもよい。
尿道押圧用凸部20及びスペーサー用凸部30の形状は特に限定されないが、半球状にすれば尿道押圧用凸部20及びスペーサー用凸部30が陰茎100と球面で接触することになり、陰茎100への刺激が抑えられて長時間の装着が可能となるので好ましい。
【0013】
調節機構40は環状部10の直径を調節するための部材である。本実施の形態の調節機構40は筒状体41と、筒状体41の一部に形成されたスリット42と、スリット42を塞ぐ方向に移動可能となるようにバネ付勢された状態で筒状体41内に格納されるストッパ(図示略)と、バネ力に抗してストッパを移動させるためのボタン43を備えている。
使用者がボタン43を押すとスリット42が開いて帯状部材11がスリット42内を移動自在な状態になる。一方、ボタン43を離すとストッパがバネ力によってスリット42を塞ぐ方向に移動して帯状部材11を押さえ付けて移動できない状態にする。使用者がボタン43を押した状態で調節機構40の位置を調節することで環状部10の直径を調節することができる。
この調節機構40によれば、環状部10の直径を調節する際に帯状部材11の両端の長さは同量ずつ変化するので、尿道押圧用凸部20の位置は環状部10の下部から移動しない。したがって、使用者が環状部10の直径を小さくしている間も尿道押圧用凸部20を正確に尿道101に接触させた状態を維持できる。
【0014】
挟み込み防止部材50はその下部が陰茎100と調節機構40との間に位置することで陰茎100の皮膚が調節機構40に挟み込まれることを防止するための部材である。
挟み込み防止部材50は帯状部材11を通すための孔51を有しておりシリコーン製の部材から成る。挟み込み防止部材50の形は特に限定されず円形や多角形であってもよく、また、平板の一部に孔51を設けたものであってもよい。挟み込み防止部材50の素材も特にシリコーンに限定されるものではなく、一般的な合成樹脂、木材、金属等であってもよい。
孔51の内部に調節機構40が位置しており、且つ帯状部材11の両端部11aが孔51の内部を通って挟み込み防止部材50の上部を貫通している。挟み込み防止部材50はその上部において帯状部材11に固定された状態になる。したがって挟み込み防止部材50の下部と尿道押圧用凸部20とを陰茎100を挟んで常に対向する位置に維持することができる。尿失禁防止器具1を陰茎100に装着している間は常に尿道押圧用凸部20から尿道101に上向きの力が作用し続け、この上向きの力を挟み込み防止部材50の下部で受け止めるので尿道101の封鎖状態を長時間に亘り維持することが可能となる。
挟み込み防止部材50の下部に湾曲部52を設けてもよい。湾曲部52はその中央が上方に湾曲している。陰茎100の上部がこの湾曲に沿って接触するので挟み込み防止部材50が陰茎50から外れたりぐらついたりする事態を防止できる。
【0015】
カバー60は環状部10の周囲を覆うための着脱自在の部材である。カバー60は粘着部61を備えている。カバー60のうち上部カバー62は粘着部61を利用して環状部10の上部を覆った状態で固定される。カバー60のうち下部カバー63は粘着部61を利用して環状部10の下部すなわち尿道押圧用凸部20及びスペーサー用凸部30を覆った状態で固定される。尿失禁防止器具1を複数回使用するとカバー60が汚れてくるので、使用者は適当なタイミングでカバー60を取り替えればよい。カバー60の素材は不織布、ガーゼ、布等を使用すればよい。
【0016】
次に、尿失禁防止器具1の使用方法について説明する。
使用者は調節機構40のボタン43を押すことでスリット42を開き、調節機構40を帯状部材11の両端部11a側に移動させることで環状部10の直径を予め大きくしておく。
次に、
図4(a)に示すように尿道押圧用凸部20を最下方に位置させた状態で陰茎100を環状部10内に挿入する。挟み込み防止部材50の下部は常に陰茎100を挟んで尿道押圧用凸部20と対向する位置にある。
次に、使用者はボタン43を押しながら調節機構40を環状部10側(
図4(a)中の矢印200の方向)に移動させて、環状部10の直径を小さくしていき、陰茎100の上部が湾曲部52に接触し、尿道押圧用凸部20が適度に尿道101を押圧するまで締める。この際に、例えば右手の親指でボタン43を押し、人差し指で筒状体41を支え、親指と人差し指を矢印200の方向に移動させながら薬指と小指で帯状部材11の端部11aを引っ張ることにすれば、調節機構40を片手だけで移動させることができる。調節機構40を片手で移動させることができるので両手のうち一方が不自由な場合でも尿失禁防止器具1を装着することができる。
【0017】
環状部10の直径を小さくしていく間、挟み込み防止部材50は陰茎100と調節機構40との間に位置し続けるので、陰茎100の皮膚が調節機構40に挟み込まれることがない。
図4(b)に示すように陰茎100への尿失禁防止器具1の装着が完了した状態では、尿道押圧用凸部20によって尿道101が適度に押圧され、スペーサー用凸部30によって陰茎100と環状部10の内周面との間に適度に隙間が生じた状態になっている。したがって尿失禁を防止しながら陰茎100の皮膚の通気性及び血管102の血流を確保できる。
尿失禁防止器具1を陰茎100に装着している間も挟み込み防止部材50の下部は常に陰茎100を挟んで尿道押圧用凸部20と対向する位置にあるので、陰茎100の皮膚が調節機構40に挟み込まれることがない。また、時間の経過と共に挟み込み防止部材50の位置がずれたり、調節機構40が帯状部材11の両端部11a側に意図せず移動して環状部10の直径が大きくなって緩んでしまったりすることがない。
使用者は例えば力作業を行なうときには強めに締め、着席時やベッド等に寝る際には緩めに締めるなど、状況に応じて締める強さを適宜調節すればよい。
【0018】
なお、本実施の形態では尿失禁防止器具1がスペーサー用凸部30を備えるものとしたが、スペーサー用凸部30を備えずに帯状部材11を通気性の高い素材や柔軟性の高い素材で構成することにしても血管102の血流を確保できる。
また、調節機構40が帯状部材11の両端の長さを同量ずつ変化させるものとしたが、これに限らず例えばベルトのバックルのように帯状部材11の一方の端部だけを引っ張ることで環状部10の直径を変化させることにしてもよい。この場合、尿道押圧用凸部20が正確に尿道101と接触するように注意する必要がある。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、安全且つ衛生的であり、皮膚の挟み込みを防止しながら容易且つ正確に装着できる男性用の尿失禁防止器具及びカバーに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0020】
1 男性用の尿失禁防止器具
10 環状部
11 帯状部材
11a 両端部
20 尿道押圧用凸部
30 スペーサー用凸部
40 調節機構
41 筒状体
42 スリット
43 ボタン
50 挟み込み防止部材
51 孔
52 湾曲部
60 カバー
61 粘着部
62 上部カバー
63 下部カバー
100 陰茎
101 尿道
102 血管
【要約】
【課題】 安全且つ衛生的であり、皮膚の挟み込みを防止しながら容易且つ正確に装着できる男性用の尿失禁防止器具及びカバーを提供する。
【解決手段】 本発明の男性用の尿失禁防止器具1は、環状部10、尿道押圧用凸部20、調節機構40、挟み込み防止部材50を備えており、陰茎100と調節機構との間に挟み込み防止部材の下部が位置することで陰茎の皮膚が調節機構に挟み込まれることを防止する男性用の尿失禁防止器具において、調節機構が孔51の内部に位置しており、且つ帯状部材の両端部11aが孔の内部を通って挟み込み防止部材の上部を貫通しており、挟み込み防止部材の下部と尿道押圧用凸部とが陰茎を挟んで対向する位置にある。挟み込み防止部材はその上部が帯状部材に固定された状態になるので、挟み込み防止部材の下部と尿道押圧用凸部とを陰茎を挟んで常に対向させた状態に維持でき、尿失禁を確実に防止できる。
【選択図】
図1