【実施例】
【0010】
図1は、本実施例の運行計画システム1の一例を示す説明図である。
図1に示す運行計画システム1は、サーバ装置2と、複数の端末装置3とを有する。端末装置3は、例えば、輸送車両の運行を管轄する地域エリア毎に割り当てられた配車グループのコンピュータである。サーバ装置2は、例えば、通信網4経由で各端末装置3と通信接続し、各端末装置3を管理する。端末装置3は、通信網4を経由してサーバ装置2と接続し、サーバ装置2から運行に関わる各種情報を収集し、収集された情報に基づき運行計画画面を作成し、その運行計画画面を表示する。更に、端末装置3の利用者は、運行計画画面上の操作に応じて各車両の商品の積み降し作業のスケジュールを立案及び管理できる。
【0011】
図2は、サーバ装置2の一例を示す説明図である。
図2に示すサーバ装置2は、通信部11と、入力部12と、記憶部13と、DB(Data Base)14と、CPU(Central Processing Unit)15とを有する。通信部11は、通信網4との間の通信を司る通信インタフェースである。入力部12は、例えば、マウス、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスである。記憶部13は、各種情報を記憶する。DB14は、車両DB14Aと、伝票DB14Bと、名寄せDB14Cと、配車DB14Dとを有する。車両DB14Aは、車両情報を格納するDBである。伝票DB14Bは、商品伝票を格納するDBである。名寄せDB14Cは、名寄せ情報を格納するDBである。配車DB14Dは、運行計画画面上で作成された車両毎の作業スケジュールを配車グループ単位に格納するDBである。
【0012】
図3は、DB14のレコード構成の一例を示す説明図である。伝票DB14Bは、伝票コードと、名寄せコードとを対応付けて格納している。伝票コードは、積荷の名寄せコードに対応付けて管理する商品伝票のコードである。名寄せDB14Cは、名寄せコード毎に、積み地エリア、積み地、降し地エリア、降し地、輸送区分、積込指定時刻、降し指定時刻、商品名、商品重量及び商品体積等の名寄せ情報を格納している。積み地エリアは、積荷を車両に積む積み地を管轄するエリアである。積み地は、積荷を車両に積む地点の地名である。降し地エリアは、積荷を車両から降ろす降し地を管轄するエリアである。降し地は、積荷を車両から降ろす地点の地名である。輸送区分は、積荷の積込や荷降し等を識別する区分である。積込指定時刻は、積荷を積み地で積む際の指定時刻である。降し指定時刻は、積荷を降し地で降ろす際の指定時刻である。商品名は、積荷の名称である。商品重量は、積荷の重量である。商品体積は、積荷の体積である。
【0013】
車両DB14Aは、車番と、運送会社名、車両種別、最大積載量、最大容積及び乗務員名を対応付けて格納している。車番は、車両を識別する番号である。運送会社名は、車両を管理する会社名である。車両種別は、車両の種別を識別する情報である。最大積載量は、車両が搭載可能な最大重量である。最大容積は、車両が搭載可能な最大容積である。乗務員名は、当該車両を運転する乗務員の名前である。
【0014】
CPU15は、サーバ装置2全体を制御する。CPU15は、処理機能として、情報提供部21と、管理制御部22とを有する。情報提供部21は、通信網4を通じてDB14内の各種情報を各端末装置3に提供する。管理制御部22は、通信網4を通じて各端末装置3で生成した運行計画画面の配車計画情報を管理する。
【0015】
図4は、端末装置3の一例を示す説明図である。
図4に示す端末装置3は、通信部31と、入力部32と、表示部33と、HDD(Hard Disk Drive)34と、ROM(Read Only Memory)35と、RAM(Random Access Memory)36と、CPU37とを有する。通信部31は、通信網4との間の通信を司る通信インタフェースである。入力部32は、例えば、マウス、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスである。表示部33は、各種情報を画面表示する出力インタフェースである。HDD34は、各種情報を記憶する領域である。HDD34は、地
図DB34Aと、時間換算メモリ34Bとを有する。地
図DB34Aは、地図情報を管理するDBである。時間換算メモリ34Bは、移動距離に応じた移動時間を換算するテーブルである。ROM35は、プログラム等の各種情報を記憶する領域である。RAM36は、CPU37が使用する作業領域である。CPU37は、端末装置3全体を制御する。
【0016】
CPU37は、ROM35に格納された運行計画作成プログラム等をRAM36上に展開し、展開された運行計画作成プログラムを処理機能としてCPU37上で実行する。CPU37は、サーバ装置2から収集したDB14内の情報に基づき、運行計画画面を生成し、生成した運行計画画面を表示部33に表示する。
【0017】
図5は、運行計画画面50の一例を示す説明図、
図6は、運行計画画面50の構成の一例を示す説明図である。
図5及び
図6に示す運行計画画面50は、車両域60と、割付域70と、受渡域80と、未割付域90とを有する。車両域60は、車両チップ61と、車両割付結果チップ62とを配置する。車両チップ61は、車番、運送会社名、乗務員名、車両種別、積載量及び容積を有する。尚、CPU37は、車両DB14Aの情報を参照し、車両チップ61を生成する。
【0018】
車両割付結果チップ62は、車両チップ61毎の当該車両の作業スケジュールの割付結果、例えば、積み地、降し地、積載量、積載容積、残り積載量、残り容積、走行距離、チップ件数、稼働時間及び使用時間帯を有する。
【0019】
未割付域90は、車両チップ61毎の割付域70に割付可能にした未割付の伝票チップ91を配置する領域である。伝票チップ91は、商品名、重量、体積、積込指定時刻、積み地、積み地エリア、降し指定時刻、降し地及び降し地エリアを有する。商品名は積荷商品の名称である。重量は積荷商品の重量である。体積は積荷商品の体積である。積込指定時刻は積荷を車両に積み込む指定時刻である。積み地は積荷を積み込む地点の地名である。積み地エリアは積み地を管轄するエリア名である。降し指定時刻は積荷を車両から降ろす指定時刻である。降し地は積荷を降ろす地点の地名である。降し地エリアは降し地を管轄するエリア名である。
【0020】
割付域70は、車両チップ61毎の作業スケジュールを割り付ける領域であって、発地チップ71、着地チップ72、積み地チップ73及び降し地チップ74等の作業チップを配置する領域である。発地チップ71は、車両チップ61に関わる車両の出発地を示すチップであって、出発地と、出発時刻とを有する。着地チップ72は、車両チップ61に関わる車両の帰着地を示すチップであって、帰着地と、帰着時刻とを有する。
【0021】
積み地チップ73は、積み地、積み地エリア、商品重量、積込指定時刻、積込指定日、積込区分、積込予定時間帯、作業時間及び積み地制限時間帯を有する。積み地は、積荷商品を積む地名である。積み地エリアは積み地を管轄するエリア名である。商品重量は、積荷商品の重量である。積込指定時刻は、積荷商品を積む指定時刻である。積込指定日は、積荷商品を積む指定日である。積込予定時間帯は、運行計画で算出される積荷商品を積み込む予定時間帯である。作業時間は積荷商品を車両に積み込む作業に要する時間である。積み地制限時間帯は、積み地で積込が可能な時間帯である。
【0022】
降し地チップ74は、商品名、商品重量、降し指定時刻、降し指定日、降し予定時刻、降し地及び降し地エリアを有する。商品名は、積荷商品の名称である。商品重量は積荷商品の重量である。降し指定時刻は、積荷商品を降ろす際の指定時刻である。降し指定日は、商品を降ろす指定日である。降し予定時刻は、運行計画で算出された商品を降ろす予定時刻である。降し地は、積荷商品を降ろす地点の地名である。降し地エリアは、積荷商品を降ろす地点を管轄するエリア名である。
【0023】
CPU37は、利用者のドラッグ&ドロップ操作による、運行計画画面50上の未割付域90上の伝票チップ91を指定し、その指定された伝票チップ91の割付域70内への挿入指示を検出する。CPU37は、伝票チップ91の割付域70内への挿入指示を検出した場合、伝票チップ91に基づき、積み地チップ73及び降し地チップ74を生成する。受渡域80は、配車グループが管轄する伝票チップ91を他の配車グループに受け渡す際に使用する領域である。
【0024】
CPU37は、処理機能として、受付部41と、判定部42と、制御部43と、第1の算出部44と、特定部45と、第2の算出部46とを有する。受付部41は、入力部32の運行計画画面50上の操作を受け付ける。受付部41は、ドラッグ&ドロップ操作で、運行計画画面50上の未割付域90内の伝票チップ91を指定し、その指定された伝票チップ91を割付域70内の特定の車両に対応する作業スケジュール領域内への挿入指示を受け付ける。判定部42は、割付域70内の作業スケジュール領域内への伝票チップ91の挿入指示を受け付けた場合、当該作業スケジュール領域内に割付済みの積み地チップ73があるか否かを判定する。判定部42は、作業スケジュール領域内に割付済みの積み地チップ73がある場合、割付済みの積み地チップ73内の積み地と指定の伝票チップ91内の積み地とが一致するか否かを判定する。
【0025】
制御部43は、割付済みの積み地チップ73内の積み地と指定の伝票チップ91内の積み地とが一致した場合、指定された伝票チップ91の積み地チップ73を生成せず、降し地チップ74のみを生成する。更に、制御部43は、割付済みの積み地チップ73に対応する降し地チップ74及び、生成した降し地チップ74を統合して作業スケジュール域内に配置する。
【0026】
第1の算出部44は、割付域70内の特定の車両に対応する作業スケジュール領域内の積み地や降し地等の地点をスケジュール順に順次指定し、各地点の位置情報に基づき、作業スケジュール領域内の地点間の移動距離を算出する。第1の算出部44は、地点間の移動距離に対応した移動時間を時間換算メモリ34Bから取得する。
【0027】
特定部45は、地点毎の移動時間、出発地の出発時刻又は直前地点の作業予定時刻に基づき、地点毎の作業予定時刻を算出する。制御部43は、地点毎の作業予定時刻を算出した場合、当該地点の作業予定時刻が当該地点の作業指定時刻を超えるか否かを判定する。制御部43は、当該地点の作業予定時刻が当該地点の作業指定時刻を超える場合、当該地点の作業スケジュールに対応する積み地チップ73又は降し地チップ74をアラーム表示する。尚、アラーム表示は、積み地チップ73又は降し地チップ74等の作業チップ内の特定領域を識別表示、その作業チップ全体を点滅又は識別表示、車両割付結果チップ62内の特定領域を識別表示、その車両割付結果チップ62全体を点滅又は識別表示するものである。
【0028】
第2の算出部46は、特定の車両の作業スケジュール領域内の作業スケジュール順に地点毎の車両の商品の積載量を順次算出する。第2の算出部46は、作業スケジュール順に地点毎の作業チップを指定し、指定された作業チップが積み地チップ73の場合、積み地で車両に積む商品の重量を積み地チップ73から抽出し、抽出した商品重量を車両の積載量に加算する。また、第2の算出部46は、作業スケジュール順に地点毎の作業チップを指定し、指定された作業チップが降し地チップ74の場合、降し地で車両から降ろす商品の重量を降し地チップ74から抽出し、抽出した商品重量を車両の積載量から減算する。
【0029】
制御部43は、第2の算出部46で算出した車両の積載量が車両の最大積載量を超えるか否かを判定する。尚、制御部43は、車両DB14Aを参照し、当該車両の最大積載量を抽出するものである。制御部43は、車両の積載量が車両の最大積載量を超える場合、当該車両の車両割付結果チップ62をアラーム表示する。尚、制御部43は、車両の積載量が車両の最大積載量を超える場合、最大積載量を超える地点の積み地チップ73をアラーム表示しても良い。
【0030】
次に本実施例の運行計画システム1の動作について説明する。
図7は、運行計画画面50上の割付域70への伝票チップ91の割付動作の一例を示す説明図である。尚、説明の便宜上、伝票チップ91、積み地チップ73及び降し地チップ74の内容を一部省略して図示する。
【0031】
受付部41は、未割付域90内の複数の未割付の伝票チップ91の内、積み地:○○工場及び降し地:特約店Bの伝票チップ91を指定し、割付域70内の着地チップ72前への伝票チップ91の挿入指示を受け付ける(ステップS101)。制御部43は、伝票チップ91の挿入指示を検出した場合、伝票チップ91に基づき、積み地チップ73及び降し地チップ74を生成する。
【0032】
例えば、制御部43は、指定された伝票チップ91内の積み地に基づき、○○工場の積み地チップ73を生成する。また、制御部43は、指定された伝票チップ91内の降し地に基づき、特約店Bの降し地チップ74を生成する。そして、制御部43は、車両Aの車両チップ61に対応した割付域70内の発地チップ71と着地チップ72との間に○○工場の積み地チップ73及び特約店Bの降し地チップ74の順で配置する(ステップS102)。
【0033】
更に、受付部41は、未割付域90内の積み地:○○工場及び降し地:特約店Aの伝票チップ91を指定し、割付域70内の着地チップ72直前への伝票チップ91の挿入指示を受け付ける(ステップS103)。制御部43は、割付域70内の着地チップ72直前への伝票チップ91の挿入指示を検出した場合、割付域70内に割付済みの積み地チップ73があるか否かを判定する。制御部43は、割付域70内に割付済みの積み地チップ73がある場合、積み地チップ73内の積み地と、指定された伝票チップ91内の積み地とが同一であるか否かを判定する。制御部43は、積み地チップ73内の積み地と、指定された伝票チップ91内の積み地とが同一の場合、新たな積み地チップ73を作成することなく、降し地チップ74を生成し、その降し地チップ74を着地チップ72前に配置する。つまり、生成した降し地チップ74を割付済みの積み地:○○工場の積み地チップ73に統合することで、降し地:特約店Bの降し地チップ74と、着地チップ72との間に降し地:特約店Aの降し地チップ74を配置する(ステップS104)。
【0034】
図8は、運行計画画面50上の割付域70への伝票チップ91の割付動作の一例を示す説明図である。受付部41は、
図8に示すように、未割付域90内の積み地:○○工場及び降し地:特約店Aの伝票チップ91を指定し、割付域70内への着地チップ72以降への伝票チップ91の挿入指示を受け付ける(ステップS105)。制御部43は、割付域70内の着地チップ72以降への伝票チップ91の挿入指示を検出した場合、積み地:○○工場の積み地チップ73及び降し地:特約店Aの降し地チップ74を生成する。
【0035】
制御部43は、割付域70内の降し地:特約店Bの降し地チップ74と着地チップ72との間に、積み地:○○工場の積み地チップ73及び降し地:特約店Aの降し地チップ74の順で配置する(ステップS106)。
【0036】
図9は、運行計画画面50上の割付域70への伝票チップ91の割付動作の一例を示す説明図である。受付部41は、未割付域90内の積み地:××工場及び降し地:特約店Aの伝票チップ91を指定し、割付域70内の着地チップ72直前への伝票チップ91の挿入指示を受け付ける(ステップS107)。制御部43は、割付域70内の着地チップ72直前への伝票チップ91の挿入指示を検出した場合、割付域70内に割付済みの降し地チップ74があるか否かを判定する。
【0037】
制御部43は、割付域70内に割付済みの降し地チップ74がある場合、降し地チップ74内の降し地と、指定された伝票チップ91内の降し地とが同一であるか否かを判定する。制御部43は、降し地チップ74内の降し地と、伝票チップ91内の降し地とが同一の場合、伝票チップ91に対応した積み地チップ73及び降し地チップ74を生成する。つまり、制御部43は、積み地:××工場の積み地チップ73及び降し地:特約店Aの降し地チップ74を生成する。
【0038】
制御部43は、割付域70内の積み地:○○工場の積み地チップ73と降し地:特約店Aの降し地チップ74との間に積み地:××工場の積み地チップ73を配置する(ステップS108)。更に、制御部43は、降し地:特約店Aの降し地チップ74と着地チップ72との間に降し地:特約店Aの降し地チップ74を配置する。
【0039】
図10は、運行計画作成処理に関わる端末装置3内のCPU37の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図10に示す運行計画作成処理は、ドラッグ&ドロップ操作で、運行計画画面50の割付域70内に未割付の伝票チップ91を割り付けることで車両の作業スケジュールを作成する処理である。
【0040】
図10においてCPU37内の受付部41は、割付域70内への伝票チップ91の挿入指示を検出したか否かを判定する(ステップS11)。CPU37内の制御部43は、割付域70内への伝票チップ91の挿入指示を検出した場合(ステップS11肯定)、伝票チップ91を割付域70内の着地チップ72前に挿入したか否かを判定する(ステップS12)。
【0041】
制御部43は、伝票チップ91を着地チップ72前に挿入した場合(ステップS12肯定)、割付域70内に割付済みの積み地チップ73があるか否かを判定する(ステップS13)。CPU37内の判定部42は、割付域70内に割付済みの伝票チップ91がある場合(ステップS13肯定)、挿入指示の伝票チップ91内の積み地と割付済みの積み地チップ73内の積み地とが一致しているか否かを判定する(ステップS14)。
【0042】
制御部43は、挿入指示の伝票チップ91内の積み地と割付済みの積み地チップ73内の積み地とが一致した場合(ステップS14肯定)、挿入指示の伝票チップ91内の降し地の降し地チップ74を生成する(ステップS15)。更に、制御部43は、挿入指示の降し地チップ74の商品重量と積み地が同一の降し地チップ74の商品重量とを合算し(ステップS16)、合算重量を車両割付結果チップ62に表示する(ステップS17)。更に、制御部43は、合算重量が最大積載量等の閾値を超えるか否かを判定する(ステップS18)。
【0043】
制御部43は、合算重量が閾値を超える場合(ステップS18肯定)、当該車両の車両割付結果チップ62をアラーム表示し(ステップS19)、
図10に示す処理動作を終了する。尚、制御部43は、当該降し地チップ74若しくは積み地チップ73等の作業チップをアラーム表示しても良い。制御部43は、合算重量が閾値を超えない場合(ステップS18否定)、
図7に示すように、挿入指示の降し地チップ74と、当該割付済みの降し地チップ74とを統合して割付域70内に配置し(ステップS20)、
図10に示す処理動作を終了する。
【0044】
制御部43は、割付域70への伝票チップ91の挿入指示を検出しなかった場合(ステップS11否定)、
図10に示す処理動作を終了する。
【0045】
制御部43は、伝票チップ91を着地チップ72前に挿入しなかった場合(ステップS12否定)、すなわち、着地チップ72以降への伝票チップ91の挿入指示と判断する。そして、制御部43は、挿入指示の伝票チップ91内の積み地の積み地チップ73及び降し地の降し地チップ74を生成する(ステップS21)。制御部43は、挿入指示の積み地チップ73を着地チップ72の直前に配置する(ステップS22)。更に、制御部43は、
図8に示すように、挿入指示の降し地チップ74を着地チップ72の直前に配置し(ステップS23)、
図10に示す処理動作を終了する。
【0046】
制御部43は、伝票チップ91内の積み地と割付済みの積み地チップ73内の積み地とが一致しなかった場合(ステップS14否定)、挿入指示の伝票チップ91内の積み地の積み地チップ73及び降し地の降し地チップ74を生成する(ステップS24)。制御部43は、
図9に示すように、挿入指示の積み地チップ73を割付済みの積み地チップ73の直後に配置する(ステップS25)。更に、制御部43は、挿入指示の降し地チップ74を着地チップ72の直前に配置し(ステップS26)、
図10に示す処理動作を終了する。
【0047】
制御部43は、割付域70内に割付済みの積み地チップ73がない場合(ステップS13否定)、挿入指示の伝票チップ91内の積み地の積み地チップ73及び降し地の降し地チップ74を生成する(ステップS27)。制御部43は、挿入指示の積み地チップ73を発地チップ71の直後に配置し(ステップS28)、挿入指示の降し地チップ74を着地チップ72の直前に配置し(ステップS29)、
図10に示す処理動作を終了する。
【0048】
端末装置3では、割付域70内の着地チップ72前へ伝票チップ91を挿入し、割付域70内に割付済みの積み地チップ73の積み地と、挿入した伝票チップ91の積み地とが同一の場合、同一積み地の積み地チップ73を統合して表示する。その結果、同一積み地の伝票チップ91を追加した場合でも、運行計画画面50の表示内容が煩雑化するのを防止できる。
【0049】
端末装置3は、割付済みの積み地チップ73の積み地と、挿入した伝票チップ91の積み地とが同一の場合、同一積み地の商品の重量を合算し、その合算重量を表示する。その結果、利用者は、合算重量を視認して積み地での商品重量を事前に認識できる。
【0050】
更に、端末装置3は、合算重量が閾値を超えた場合、その商品を搭載した車両の車両割付結果チップ62をアラーム表示する。その結果、利用者は、例えば、重量オーバの商品を事前に認識できる。尚、端末装置3は、その商品の降し地チップ74をアラーム表示しても良い。
【0051】
端末装置3は、割付域70内の着地チップ72以降への伝票チップ91の挿入指示を検出した場合、積み地チップ73及び降し地チップ74を生成し、例えば、挿入指示の積み地チップ73及び降し地チップ74の順で着地チップ72の直前に表示する。その結果、利用者は、伝票チップ91を挿入指示することで作業スケジュールを作成できる。
【0052】
端末装置3は、割付済みの積み地チップ73の積み地と、挿入した伝票チップ91の積み地とが異なる場合、伝票チップ91に基づき、積み地チップ73及び降し地チップ74を生成する。そして、端末装置3は、例えば、挿入指示の積み地チップ73を割付済みの積み地チップ73の直後に、挿入指示の降し地チップ74を着地チップ72の直前に表示する。その結果、利用者は、伝票チップ91を挿入指示することで作業スケジュールを作成できる。
【0053】
端末装置3は、割付域70内に割付済みのチップがない状態で伝票チップ91が挿入された場合に、伝票チップ91に基づき、積み地チップ73及び降し地チップ74を生成する。そして、端末装置3は、例えば、積み地チップ73を発地チップ71の直後、降し地チップ74を着地チップ72の直前に表示する。その結果、利用者は、伝票チップ91を挿入指示することで作業スケジュールを作成できる。
【0054】
図11は、重量表示処理に関わる端末装置3内のCPU37の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図11に示す重量表示処理は、特定の車両の積み荷重量を表示する処理である。
図11においてCPU37内の受付部41は、特定の車両の割付域70が指定されたか否かを判定する(ステップS31)。制御部43は、特定の車両の割付域70が指定された場合(ステップS31肯定)、割付域70内の着地チップ72前に複数の降し地チップ74があるか否かを判定する(ステップS32)。制御部43は、割付域70内の着地チップ72前に複数の降し地チップ74がある場合(ステップS32肯定)、各降し地チップ74内の積荷商品の重量を抽出する(ステップS33)。
【0055】
制御部43は、抽出した全ての重量を合算し(ステップS34)、その合算重量を車両割付結果チップ62内に表示する(ステップS35)。制御部43は、その合算重量が当該車両の最大積載量等の重量閾値を超えるか否かを判定する(ステップS36)。制御部43は、合算重量が重量閾値を超える場合(ステップS36肯定)、当該車両割付結果チップ62をアラーム表示し(ステップS37)、
図11に示す処理動作を終了する。尚、制御部43は、合算重量が重量閾値を超える場合、降し地チップ74又は積み地チップ73等の作業チップをアラーム表示しても良い。
【0056】
制御部43は、合算重量が重量閾値を超えない場合(ステップS36否定)、
図11に示す処理動作を終了する。制御部43は、特定の車両の割付域70を指定しなかった場合(ステップS31否定)、
図11に示す処理動作を終了する。
【0057】
制御部43は、割付域70内の着地チップ72前に複数の降し地チップ74がない場合(ステップS32否定)、降し地チップ74内の積荷商品の重量を抽出する(ステップS38)。そして、制御部43は、抽出した重量を合算重量として車両割付結果チップ62内に表示すべく、ステップS35に移行する。
【0058】
重量表示処理を実行する端末装置3は、割付域70内の着地チップ72前に複数の降し地チップ74がある場合、各降し地チップ74内の積荷商品の重量を抽出し、各積荷商品の重量を合算し、合算重量を車両割付結果チップ62内に表示する。その結果、利用者は、特定の車両の積荷商品の合算重量を認識できる。
【0059】
端末装置3は、合算重量が重量閾値を超える場合、その車両割付結果チップ62をアラーム表示する。その結果、利用者は、車両割付結果チップ62のアラーム表示で積荷商品の重量が重量閾値を超えていることを認識できる。
【0060】
図12は、第1の整合処理に関わる端末装置3内のCPU37の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図12においてCPU37内の制御部43は、地
図DB34Aを参照し、特定の車両の割付域70内のスケジュール順の作業チップの位置情報を第1の地点として指定する(ステップS41)。尚、作業チップは、例えば、発地チップ71、着地チップ72、積み地チップ73又は降し地チップ74である。作業チップの位置情報とは、発地チップ71の場合は出発地の位置情報、着地チップ72の場合は帰着地の位置情報、積み地チップ73の場合は積み地の位置情報、降し地チップ74の場合は降し地の位置情報である。制御部43は、同一車両の割付域70内のスケジュール順の次の作業チップの位置情報を第2の地点として指定する(ステップS42)。
【0061】
CPU37内の第1の算出部44は、第1の地点の位置情報と第2の地点の位置情報とに基づき、第1の地点と第2の地点との間の移動距離を算出する(ステップS43)。CPU37内の特定部45は、時間換算メモリ34Bを参照し、移動距離に対応した第2の地点までの移動時間を特定する(ステップS44)。特定部45は、特定された移動時間に基づき、第2の地点での作業予定時刻を算出する(ステップS45)。尚、第1の地点が出発地、その出発時刻が6:00、第1の地点から第2の地点までの移動時間が40分の場合、第2の地点の作業予定時刻は6:40となる。また、例えば、第1の地点での作業終了時刻が12:00、特定された移動時間が40分の場合、第2の地点での作業予定時刻は12:40となる。
【0062】
制御部43は、第2の地点の作業スケジュールの作業チップから作業指定時刻を抽出する(ステップS46)。制御部43は、抽出された第2の地点の作業指定時刻が作業予定時刻を超えるか否かを判定する(ステップS47)。制御部43は、作業指定時刻が作業予定時刻を超える場合(ステップS47肯定)、当該車両割付結果チップ62をアラーム表示する(ステップS48)。尚、制御部43は、作業指定時刻が作業予定時刻を超えた場合、第2の地点での作業チップをアラーム表示しても良い。制御部43は、車両割付結果チップ62をアラーム表示した後、第2の地点の次の地点が帰着地であるか否かを判定する(ステップS49)。
【0063】
制御部43は、次の地点が帰着地の場合(ステップS49肯定)、
図12に示す処理動作を終了する。制御部43は、次の地点が帰着地でない場合(ステップS49否定)、第2の地点を第1の地点として指定し(ステップS50)、ステップS50で指定した第1の地点の次の作業チップの位置情報を第2の地点と指定すべく、ステップS42に移行する。制御部43は、第2の地点での作業指定時刻が作業予定時刻を超えない場合(ステップS47否定)、次の地点は帰着地であるか否かを判定すべく、ステップS49に移行する。
【0064】
第1の整合処理を実行する端末装置3は、割付域70内のスケジュール順の作業チップの第1の地点と、次の作業チップの第2の地点との間の移動距離を算出し、移動距離から第2の地点までの移動時間を特定する。更に、端末装置3は、第2の地点までの移動時間に基づき第2の地点の作業予定時刻を算出する。更に、端末装置3は、第2の地点の作業指定時刻を作業チップから抽出し、算出した作業予定時刻が作業指定時刻を超える場合、車両割付結果チップ62をアラーム表示する。その結果、利用者は、車両割付結果チップ62のアラーム表示を視認して当該車両での作業遅延を事前に認識できる。
【0065】
図13は、第2の整合処理に関わる端末装置3内のCPU37の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図13に示す第2の整合処理は、特定の車両の割付域70内の作業スケジュール順に積荷の重量を加算若しくは減算し、車両の積荷の重量を作業順に報知する処理である。
図13においてCPU37内の制御部43は、特定の車両の割付域70を特定したか否かを判定する(ステップS61)。制御部43は、特定の車両の割付域70を特定した場合(ステップS61肯定)、割付域70内の作業スケジュール順に作業チップを特定し(ステップS62)、特定された作業チップが積み地チップ73であるか否かを判定する(ステップS63)。
【0066】
制御部43は、特定された作業チップが積み地チップ73の場合(ステップS63肯定)、積み地チップ73の商品重量を抽出する(ステップS64)。制御部43は、抽出した商品重量を車両の積載量に加算し(ステップS65)、積載量が当該車両の最大積載量を超えたか否かを判定する(ステップS66)。
【0067】
制御部43は、現在積載量が最大積載量を超えた場合(ステップS66肯定)、当該車両割付結果チップ62をアラーム表示する(ステップS67)。尚、制御部43は、現在積載量が最大積載量を超えた場合、特定された作業チップの積み地チップ73をアラーム表示しても良い。更に、制御部43は、車両割付結果チップ62をアラーム表示した後、割付域70内の作業スケジュール順の次の作業チップがあるか否かを判定する(ステップS68)。制御部43は、割付域70内の作業スケジュール順の次の作業チップがある場合(ステップS68肯定)、次の作業チップを特定すべく、ステップS62に移行する。
【0068】
制御部43は、特定された作業チップが積み地チップ73でない場合(ステップS63否定)、特定された作業チップが降し地チップ74であるか否かを判定する(ステップS69)。制御部43は、特定された作業チップが降し地チップ74の場合(ステップS69肯定)、降し地チップ74の商品重量を抽出する(ステップS70)。制御部43は、現在積載量から降し地チップ74の商品重量を減算し(ステップS71)、次の作業チップがあるか否かを判定すべく、ステップS68に移行する。
【0069】
制御部43は、特定の車両の割付域70を特定しなかった場合(ステップS61否定)、又は、次の作業チップがない場合(ステップS68否定)、
図13に示す処理動作を終了する。制御部43は、積載量が車両の最大積載量を超えなかった場合(ステップS66否定)、次の作業チップがあるか否かを判定すべく、ステップS68に移行する。また、制御部43は、特定された作業チップが降し地チップでない場合(ステップS69否定)、次の作業チップがあるか否かを判定すべく、ステップS68に移行する。
【0070】
第2の整合処理を実行する端末装置3は、特定の車両の割付域70内の作業スケジュール順に作業チップを特定し、特定された作業チップが積み地チップ73の場合、積み地チップ73の商品重量を特定の車両の積載量に加算する。更に、端末装置3は、その加算された積載量が特定の車両の最大積載量を超える場合、車両割付結果62をアラーム表示する。その結果、端末装置3の利用者は、作業順の車両の積荷の重量推移を確認しながら、車両割付結果62をアラーム表示することで積み荷の重量オーバを事前に認識できる。
【0071】
端末装置3は、特定の車両の割付域70内の作業スケジュール順に作業チップを特定し、作業チップが降し地チップ74の場合、降し地チップ74の商品重量を特定の車両の積載量から減算する。その結果、端末装置3は、作業順に積荷の重量推移を確認できる。
【0072】
本実施例の端末装置3では、運行計画画面50の割付域70内の作業チップ間に伝票チップ91の挿入指示を受け付けると、割付済みの積み地チップ73の積み地と挿入指示の伝票チップ91の積み地とが一致するか否かを判定する。端末装置3は、積み地が一致する場合、積み地チップ73を統合して表示した。その結果、同一積み地の作業が増えた場合でも、運行計画画面50の割付域70の表示内容の煩雑化を抑制できる。
【0073】
端末装置3では、運行計画画面50の割付域70内の降し地チップ74間で降し地同士が一致する場合、降し地チップ74を順に並べて表示する。尚、積み地は物流センタ等の限られた場所に設定されることが多いが、降し地は個々の納品先が登録されることが多く、納品の指定時刻に制約があるため、降し作業は積み作業よりも重要な情報を含むことが多い。従って、降し作業は別々に並べて表示させることにした。
【0074】
端末装置3では、運行計画画面50の割付域70内の積み地又は降し地等の地点毎の位置情報に基づき、スケジュール順で地点間の移動距離を算出し、移動距離に対応した移動時間を特定する。端末装置3では、移動時間に基づき地点の作業予定時刻を算出し、当該作業予定時刻が地点の作業指定時刻を超えるか否かを判定する。端末装置3は、作業予定時刻が作業指定時刻を超える場合、その車両割付結果チップ62をアラーム表示する。その結果、端末装置3の利用者は、その車両割付結果チップ62のアラーム表示で計画上の作業遅延を事前に認識できる。
【0075】
端末装置3では、運行計画画面50の割付域70内の積み地を統合表示する場合、統合した積み地で積む各商品の重量を抽出し、抽出された各商品の重量を合算して表示する。その結果、端末装置3の利用者は、統合した積み地で積む商品の合計重量を事前に認識できる。
【0076】
端末装置3では、その合計重量が重量閾値を超える場合、運行計画画面50の車両割付結果チップ62をアラーム表示する。その結果、端末装置3の利用者は、商品を搭載する車両の重量オーバ等を事前に認識できる。
【0077】
端末装置3では、運行計画画面50の割付域70内の作業スケジュール順に積み地の商品の重量を積み作業前の車両の積載量に加算する。また、端末装置3では、運行計画画面50の割付域70内の作業スケジュール順に降し地の商品の重量を降し作業前の車両の積載量から減算する。そして、端末装置3は、積載量の最大値が当該車両の閾値を超える場合、当該車両の車両割付結果チップ62をアラーム表示する。その結果、端末装置3の利用者は、商品を搭載する車両の重量オーバ等を事前に認識できる。
【0078】
端末装置3は、運行計画画面50の割付域70内の発地チップ71と着地チップ72との間に積み地チップ73及び降し地チップ74を配置中に、発地チップ71と着地チップ72との間に伝票チップ91の挿入指示を受け付ける。端末装置3は、発地チップ71と着地チップ72との間に伝票チップ91の挿入指示を受け付けると、割付済みの積み地チップ73の積み地と挿入指示の伝票チップ91の積み地とが一致するか否かを判定する。端末装置3は、積み地が一致する場合、積み地を統合して配置した。その結果、同一積み地の作業が増えた場合でも、運行計画画面50の割付域70の表示内容の煩雑化を抑制できる。
【0079】
上記実施例の運行計画システム1では、通信網4経由でサーバ装置2及び端末装置3等の装置同士を通信接続可能にした。しかしながら、通信網4の代わりに、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等を使用しても良く、適宜変更可能である。
【0080】
上記実施例では、サーバ装置2をコンピュータ、端末装置3を利用者のコンピュータとしたが、サーバ装置2及び端末装置3の各種機能や情報をクラウドコンピューティングで実現しても良い。
【0081】
本実施例では、サーバ装置2がDB14内の各種情報等を各端末装置3に提供する場合を例示したが、端末装置3がDB14内の情報を有し、その情報に基づき運行計画画面50の作成をスタンドアローンで実行しても良い。
【0082】
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、受付部41、判定部42、制御部43、第1の算出部44、特定部45又は第2の算出部46を端末装置3の外部装置として通信網4経由で接続しても良い。また、受付部41、判定部42、制御部43、第1の算出部44、特定部45又は第2の算出部46を別の装置がそれぞれ有し、通信網4で接続されて協働することで、端末装置3の機能を実現しても良い。
【0083】
更に、サーバ装置2及び端末装置3をそれぞれ構成する各コンピュータで行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
【0084】
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
図14は、運行計画作成プログラムを実行するコンピュータ100の一例を示す説明図である。
【0085】
図14において運行計画作成プログラムを実行するコンピュータ100では、通信部110と、操作部120と、表示部130と、HDD140と、ROM150、RAM160、CPU170、バス180とを有する。
【0086】
そして、ROM150には、上記実施例と同様の機能を発揮する運行計画作成プログラムが予め記憶されている。尚、ROM150ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に処理プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ、SDカード等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。処理プログラムとしては、受付プログラム150A、判定プログラム150B及び制御プログラム150Cである。尚、受付プログラム150A、判定プログラム150B及び制御プログラム150Cについては、適宜統合又は分散しても良い。コンピュータ100が、これらの可搬用の物理媒体から運行計画作成プログラムを取得して実行するようにしても良い。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN等を介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等に運行計画作成プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ100がこれらから運行計画作成プログラムを取得して実行するようにしても良い。
【0087】
そして、CPU170は、これらの受付プログラム150A、判定プログラム150B及び制御プログラム150CをROM150から読み出し、これら読み出された各プログラムをRAM160上に展開する。CPU170は、受付プログラム150A、判定プログラム150B及び制御プログラム150CをRAM160上で受付プロセス160A、判定プロセス160B及び制御プロセス160Cとして機能させる。尚、CPU170では、必ずしも本実施例で示した全ての処理部が動作しなくてもよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されれば良い。
【0088】
CPU170は、特定の車両に対応付けて、運搬対象物の積み地の情報を含む積み作業のスケジュールと、降し地の情報を含む降し作業のスケジュールとを順に並べた運行計画を表示する処理を実行する。CPU170は、第1の積み作業のスケジュールと第1の降し作業のスケジュールとの間に、積み地の情報を含む第2の積み作業のスケジュールと降し地の情報を含む第2の降し作業のスケジュールとを含む作業の挿入指示を受ける処理を実行する。CPU170は、挿入指示を受け付けると、第1の積み作業のスケジュールに含まれる積み地と第2の積み作業のスケジュールに含まれる積み地とが一致するか否かを判定する処理を実行する。CPU17は、積み地が一致するか否かの判定結果に応じて、第1の積み作業のスケジュールと第2の積み作業のスケジュールとを統合して表示するか否かを制御する処理を実行する。その結果、新たな作業スケジュールを追加した場合でも運行計画画面の煩雑化を防止できる。