特許第6582285号(P6582285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6582285スマートウェアラブル装置間の近接性ベースのデータ交換及びユーザ認証
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6582285
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】スマートウェアラブル装置間の近接性ベースのデータ交換及びユーザ認証
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20190919BHJP
   G06F 15/173 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   G06F3/01 515
   G06F3/01 560
   G06F15/173 685Z
   G06F15/173ZIT
【請求項の数】60
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2016-551277(P2016-551277)
(86)(22)【出願日】2015年2月19日
(65)【公表番号】特表2017-516170(P2017-516170A)
(43)【公表日】2017年6月15日
(86)【国際出願番号】US2015016676
(87)【国際公開番号】WO2015127116
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2016年9月27日
【審判番号】不服2018-4271(P2018-4271/J1)
【審判請求日】2018年3月29日
(31)【優先権主張番号】61/943,837
(32)【優先日】2014年2月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504257564
【氏名又は名称】ソニー コーポレイション オブ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸生
(72)【発明者】
【氏名】エルゴート ヴラディミール
(72)【発明者】
【氏名】ダニエルソン ジャセリン
(72)【発明者】
【氏名】カラチェフ アントン
(72)【発明者】
【氏名】ウォン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ダコスタ ベフラム
(72)【発明者】
【氏名】バト ウドゥピ ラマナス
(72)【発明者】
【氏名】コペル ルドヴィク
(72)【発明者】
【氏名】片岡 将己
【合議体】
【審判長】 稲葉 和生
【審判官】 ▲吉▼田 耕一
【審判官】 白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−95796(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/73437(WO,A1)
【文献】 特表2005−528662(JP,A)
【文献】 特開2006−209368(JP,A)
【文献】 特表2013−521576(JP,A)
【文献】 特開2009−164749(JP,A)
【文献】 朝日裕機 他2名,ノンバーバルコミュニケーションシステム「体温ハート」の開発,NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル,日本,(社)電気通信協会,2010年12月27日,Vol.18 No.4,PP.61−64
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェアラブル装置であって、
(a)ハウジングと、
(b)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された、前記ハウジングに結合された1又は2以上のセンサと、
(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(d)プロセッサと、
(e)非一時的媒体に記憶された、前記プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムと、
を備え、前記プログラムは、
(i)前記1又は2以上のセンサを介して第1のユーザの生物学的又は生理学的入力を検知するステップと、
(ii)前記ウェアラブル装置に近接する第2のユーザによって着用された第2のウェアラブル装置を識別するステップと、
(iii)前記1又は2以上の通信インターフェイスを介して前記第2のウェアラブル装置とデータを交換するステップと、
(iv)前記第1のユーザが前記ウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップと、
を実行する、
ことを特徴とするウェアラブル装置。
【請求項2】
前記データは、前記第1のユーザの前記生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、
請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項3】
前記データは、前記第2のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項4】
前記データは、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの近接性に関する近接性データを含む、
請求項1に記載のウェアラブル装置。
【請求項5】
前記近接性データは、前記第1又は第2のユーザから収集できるように記憶される、
請求項4に記載のウェアラブル装置。
【請求項6】
前記プログラムは、
前記第1のユーザに対する前記第2のユーザの近接性についての出力信号を前記第1のユーザに送信するようにさらに構成され、
前記出力信号は、振動、可聴音又は可視発光のうちの1つ又は2つ以上である、
請求項4に記載のウェアラブル装置。
【請求項7】
前記生物学的又は生理学的入力は、前記第1のユーザの心拍数、体温又は血圧のうちの1つ又は2つ以上に関する信号を含む、
請求項2に記載のウェアラブル装置。
【請求項8】
第1のユーザと第2のユーザとの間の通信のためのシステムであって、
(A)第1のウェアラブル装置及び第2のウェアラブル装置を備え、該第1及び第2のウェアラブル装置の各々は、
(i)ハウジングと、
(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された、前記ハウジングに結合された1又は2以上のセンサと、
(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(iv)プロセッサと、
(v)非一時的媒体に記憶された、前記プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムと、
を含み、前記プログラムは、
(a)前記第1のウェアラブル装置の前記1又は2以上のセンサを介して第1のユーザの生物学的又は生理学的入力を検知するステップと、
(b)前記第1のウェアラブル装置に近接する第2のユーザによって着用された前記第2のウェアラブル装置を識別するステップと、
(c)前記第1のウェアラブル装置と前記第2のウェアラブル装置との間でデータを交換するステップと、
(d)前記第1のウェアラブル装置において、前記第1のユーザが前記第1のウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップ、又は、前記第2のウェアラブル装置において、前記第2のユーザが前記第2のウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第1のウェアラブル装置に通知するステップと、
を実行する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項9】
前記データは、前記第1のユーザの前記生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記データは、前記第2のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記データは、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの近接性に関する近接性データを含む、
請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記近接性データは、前記第1又は第2のユーザについて収集できるように記憶される、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記プログラムは、
前記第1のユーザに対する前記第2のユーザの近接性についての出力信号を前記第1のウェアラブル装置から前記第1のユーザに送信するようにさらに構成され、
前記出力信号は、振動、可聴音又は可視発光のうちの1つ又は2つ以上である、
請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記生物学的又は生理学的入力は、前記第1のユーザの心拍数、体温又は血圧のうちの1つ又は2つ以上に関する信号を含む、
請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
第1のウェアラブル装置を着用する第1のユーザと、第2のウェアラブル装置を使用する第2のユーザとの間の通信方法であって、
前記第1のウェアラブル装置に結合された1又は2以上のセンサを介して前記第1のユーザの生物学的又は生理学的入力を検知するステップと、
前記第1のウェアラブル装置に近接する前記第2のユーザによって着用された前記第2のウェアラブル装置を識別するステップと、
前記第1のウェアラブル装置の1又は2以上の通信インターフェイスを介して前記第2のウェアラブル装置とデータを交換するステップと、
前記第1のユーザが前記第1のウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記データは、前記第1のユーザ又は前記第2のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記データは、前記第1のユーザと前記第2のユーザとの近接性に関する近接性データを含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記近接性データは、前記第1又は第2のユーザから収集できるように記憶される、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のユーザに対する前記第2のユーザの近接性についての出力信号を前記第1のユーザに送信するステップをさらに含み、
前記出力信号は、振動、可聴音又は可視発光のうちの1つ又は2つ以上である、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記生物学的又は生理学的入力は、前記第1のユーザの心拍数、体温又は血圧のうちの1つ又は2つ以上に関する信号を含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項21】
ウェアラブル装置であって、
(a)前記ウェアラブル装置の構成要素を収容するハウジングと、
(b)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された1又は2以上のセンサと、
(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(d)プロセッサと、
(e)非一時的媒体に記憶された、前記プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムと、
を備え、前記プログラムは、
(i)前記ウェアラブル装置に近接する1又は2以上の装置であって、前記ウェアラブル装置のユーザ以外のユーザが着用しいている第2のウェアラブル装置を少なくとも含む1又は2以上の装置を検知するステップと、
(ii)前記1又は2以上の装置と通信するステップと、
(iii)前記ウェアラブル装置又は前記1又は2以上の装置に関連するデータに関する1又は2以上の許可を取得するステップと、
(iv)前記ウェアラブル装置のユーザが前記ウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップと、
を実行する、
ことを特徴とするウェアラブル装置。
【請求項22】
前記データは、前記1又は2以上の装置に関連するアプリケーションプログラムを含む、
請求項21に記載のウェアラブル装置。
【請求項23】
前記プログラムは、前記アプリケーションプログラムを遠隔サーバから前記1又は2以上の装置にダウンロードするようにさらに構成される、
請求項22に記載のウェアラブル装置。
【請求項24】
前記アプリケーションプログラムは、加入サービスを含む、
請求項22に記載のウェアラブル装置。
【請求項25】
前記アプリケーションプログラムは、ゲームソフトウェア又はその構成要素を含む、
請求項22に記載のウェアラブル装置。
【請求項26】
前記プロセッサに結合された1又は2以上の環境センサをさらに備え、
前記1又は2以上の環境センサは、前記ウェアラブル装置のユーザに関連する生理学的又は生物学的特徴を検知するように構成される、
請求項21に記載のウェアラブル装置。
【請求項27】
前記1又は2以上の許可を取得するステップは、前記ユーザの所定の生理学的又は生物学的特徴を検知する前記1又は2以上の環境センサの機能である、
請求項26に記載のウェアラブル装置。
【請求項28】
ウェアラブル装置であって、
(a)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、
(b)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された1又は2以上のセンサと、
(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(d)プロセッサと、
(e)非一時的媒体に記憶された、前記プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムと、
を備え、前記プログラムは、
(i)前記ウェアラブル装置に近接する1又は2以上の装置であって、前記ウェアラブル装置のユーザ以外のユーザが着用しいている第2のウェアラブル装置を少なくとも含む1又は2以上の装置を検知するステップと、
(ii)前記1又は2以上の装置と通信するステップと、
(iii)前記ウェアラブル装置又は前記1又は2以上の装置に関連するデータを取得するステップと、
(iv)前記ウェアラブル装置のユーザが前記ウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップと、
を実行する、
ことを特徴とするウェアラブル装置。
【請求項29】
前記データを取得するステップは、前記ウェアラブル装置又は前記1又は2以上の装置に関連するデータに関する1又は2以上の許可を取得するステップを含む、
請求項28に記載のウェアラブル装置。
【請求項30】
前記データは、前記1又は2以上の装置に関連するアプリケーションプログラムを含む、
請求項28に記載のウェアラブル装置。
【請求項31】
前記プログラムは、前記プログラムを遠隔サーバから前記1又は2以上の装置にダウンロードするようにさらに構成される、
請求項30に記載のウェアラブル装置。
【請求項32】
前記アプリケーションプログラムは、加入サービスを含む、
請求項30に記載のウェアラブル装置。
【請求項33】
前記アプリケーションプログラムは、ゲームソフトウェア又はその構成要素を含む、
請求項30に記載のウェアラブル装置。
【請求項34】
前記プロセッサに結合された1又は2以上の環境センサをさらに備え、
前記1又は2以上の環境センサは、前記ウェアラブル装置のユーザに関連する生理学的又は生物学的特徴を検知するように構成される、
請求項29に記載のウェアラブル装置。
【請求項35】
前記1又は2以上の許可を取得するステップは、前記ユーザの所定の生理学的又は生物学的特徴を検知する前記1又は2以上の環境センサの機能である、
請求項34に記載のウェアラブル装置。
【請求項36】
ウェアラブル装置と非ウェアラブル装置との間の近接性ベースの交換のためのシステムであって、
(a)プロセッサと、
(b)非一時的媒体に記憶された、前記プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムと、
を備え、前記プログラムは、
(i)前記ウェアラブル装置に近接する非ウェアラブル装置及び前記ウェアラブル装置のユーザ以外のユーザが着用しいている前記第2のウェアラブル装置を検知するステップと、
(ii)前記非ウェアラブル装置及び前記第2のウェアラブル装置と前記ウェアラブル装置との間で通信するステップと、
(iii)前記ウェアラブル装置、前記第2のウェアラブル装置又は前記非ウェアラブル装置に関連するデータに関する1又は2以上の許可を取得するステップと、
(iv)前記ウェアラブル装置のユーザが前記ウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップと、
を実行する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項37】
前記データは、前記1又は2以上の装置に関連するアプリケーションプログラムを含み、前記プログラムは、前記プログラムを遠隔サーバから前記1又は2以上の装置にダウンロードするようにさらに構成される、
請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記プログラムは、加入サービス、ゲームソフトウェア、又はその構成要素を含む、
請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記プロセッサに結合された1又は2以上の環境センサをさらに備え、
前記1又は2以上の環境センサは、前記ウェアラブル装置のユーザに関連する生理学的又は生物学的特徴を検知するように構成される、
請求項36に記載のシステム。
【請求項40】
前記1又は2以上の許可を取得するステップは、前記ユーザの所定の生理学的又は生物学的特徴を検知する前記1又は2以上の環境センサの機能である、
請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
スマートウェアラブル装置であって、
(a)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、
(b)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、
(c)1又は2以上の出力装置と、
(d)メモリと、
(e)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(f)プロセッサと、
(g)非一時的コンピュータ可読媒体に常駐する、前記コンピュータプロセッサによって実行可能なプログラムと、
を備え、前記プログラムは、
(i)ユーザのアイデンティティを認証し、
(ii)前記スマートウェアラブル装置の前記1又は2以上の通信インターフェイスの範囲内に存在する非ウェアラブル装置及び前記ウェアラブル装置のユーザ以外のユーザが着用しいている前記第2のウェアラブル装置を検出し、
(iii)前記認証されたユーザが前記非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を有していることを検証し、
(iv)前記アクセス権が検証された場合、前記サービスへのアクセスを許可し、
(v)前記ユーザが前記スマートウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知する、
ように構成される、
ことを特徴とする装置。
【請求項42】
前記プログラムは、前記認証されたユーザのサービスへのアクセス権が検証された時に該ユーザに通知するようにさらに構成され、前記通知は、前記スマートウェアラブル装置の前記出力装置を通じて行われる、
請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記プログラムは、前記スマートウェアラブル装置が前記非ウェアラブル装置との通信範囲外に存在する時に前記ユーザに通知するようにさらに構成され、前記通知は、前記スマートウェアラブル装置の前記出力装置を通じて行われる、
請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記ユーザの前記アイデンティティは、生体認証データを用いて認証される、
請求項41に記載の装置。
【請求項45】
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、ZigBee通信インターフェイス、Z−Wave通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項41に記載の装置。
【請求項46】
前記サービスへの前記アクセス権は、前記スマートウェアラブル装置内のトークンの形で前記ユーザに提供され、前記トークンは、現在のアクセス権又はアクセス権の満了を示す、
請求項41に記載の装置。
【請求項47】
前記サービスへの前記アクセス権は、複数のスマートウェアラブル装置の形で前記ユーザに提供される、
請求項41に記載の装置。
【請求項48】
前記スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、
請求項41に記載の装置。
【請求項49】
スマートウェアラブル装置のユーザ認証及び非ウェアラブル装置の範囲通知のためのコンピュータ実装方法であって、
(a)
(i)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、
(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、
(iii)1又は2以上の出力装置と、
(iv)メモリと、
(v)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(vi)プロセッサと、
を備えたスマートウェアラブル装置を準備するステップと、
(b)ユーザのアイデンティティを認証するステップと、
(c)前記スマートウェアラブル装置の前記1又は2以上の通信インターフェイスの範囲内に存在する非ウェアラブル装置及び前記ウェアラブル装置のユーザ以外のユーザが着用しいている前記第2のウェアラブル装置を検出するステップと、
(d)前記認証されたユーザが前記非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を有していることを検証するステップと、
(e)前記アクセス権が検証された場合、前記サービスへのアクセスを許可するステップと、
(f)前記ユーザが前記スマートウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知するステップと、
を含み、
(g)前記方法は、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ上でプログラムを実行することによって行われ、前記プログラムは、前記コンピュータプロセッサによって読み込むことができる非一時的媒体上に常駐する、
ことを特徴とする方法。
【請求項50】
前記スマートウェアラブル装置が前記非ウェアラブル装置との通信範囲外に存在する時に前記ユーザに通知するステップをさらに含み、前記通知は、前記スマートウェアラブル装置の前記出力装置を通じて行われる、
請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記ユーザの前記アイデンティティは、生体認証データを用いて認証される、
請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、ZigBee通信インターフェイス、Z−Wave通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、
請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記サービスへの前記アクセス権は、前記スマートウェアラブル装置内のトークンの形で前記ユーザに提供される、
請求項49に記載の方法。
【請求項54】
前記サービスへの前記アクセス権は、複数のスマートウェアラブル装置の形で前記ユーザに提供される、
請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、
請求項49に記載の方法。
【請求項56】
前記認証されたユーザのサービスへのアクセス権が検証された時に該ユーザに通知するステップをさらに含み、前記通知は、前記スマートウェアラブル装置の前記出力装置を通じて行われる、
請求項49に記載の方法。
【請求項57】
スマートウェアラブル装置のユーザを認証し、非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を検証するシステムであって、
(a)非ウェアラブル装置と、
(b)スマートウェアラブル装置と、
を備え、前記スマートウェアラブル装置は、
(i)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、
(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、
(iii)1又は2以上の出力装置と、
(iv)メモリと、
(v)1又は2以上の通信インターフェイスと、
(vi)プロセッサと、
(vii)非一時的コンピュータ可読媒体に常駐する、前記コンピュータプロセッサによって実行可能なプログラムと、
を含み、前記プログラムは、
ユーザのアイデンティティを認証し、
前記スマートウェアラブル装置の前記1又は2以上の通信インターフェイスの範囲内に存在する非ウェアラブル装置及び前記ウェアラブル装置のユーザ以外のユーザが着用しいている前記第2のウェアラブル装置を検出し、
前記認証されたユーザが前記非ウェアラブル装置を用いたサービスへのアクセス権を有していることを検証し、
前記アクセス権が検証された場合、前記サービスへのアクセスを許可し、
前記ユーザが前記スマートウェアラブル装置を着用してないことに応じて、着用してないことの通知信号を生成し、前記第2のウェアラブル装置に通知する、
ように構成される、
ことを特徴とするシステム。
【請求項58】
前記プログラムは、前記スマートウェアラブル装置が前記非ウェアラブル装置との通信範囲外に存在する時に前記ユーザに通知するようにさらに構成され、前記通知は、前記スマートウェアラブル装置の前記出力装置を通じて行われる、
請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記プログラムは、前記認証されたユーザのサービスへのアクセス権が検証された時に該ユーザに通知するようにさらに構成され、前記通知は、前記スマートウェアラブル装置の前記出力装置を通じて行われる、
請求項57に記載のシステム。
【請求項60】
前記サービスへの前記アクセス権は、前記スマートウェアラブル装置内のトークンの形で前記ユーザに提供され、前記トークンは、現在のアクセス権又はアクセス権の満了を示す、
請求項57に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2014年2月24日に出願された米国仮特許出願第61/943,837号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願はその全体が引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
〔コンピュータプログラムによる添付物の引用による組み入れ〕
適用なし
【0003】
〔著作権保護を受ける資料の通知〕
本特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受ける。著作権の権利所有者は、米国特許商標庁の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。
【0004】
本技術は、一般にスマートウェアラブル装置に関する。
【背景技術】
【0005】
多くの場合、恋愛関係にある人々は、互いにもっと独占的に触れ合い、恐らくは自分たちの関係に関連するデータを互いに受け取り、一般に一体感を得たいと望んでいる。過去には、カップルが洋服やアクセサリーなどを合わせることなどのように自分たちの一体感を表す外見的な物品を使用していたが、これらのアイテムは、身に着けていない限りその関係に何らの追加情報も加えない。
【0006】
歴史的に、ユーザが自身の既存の一連の装置の現在のサービス又はコンテンツアクセスを強化又は拡張するためにこれらの装置の時間制限付きの拡張を取得することに対する消費者需要が存在する。これらの例として、音楽又はTV番組への加入アクセス、ゲーム内の新たなレベルへのアクセス、時間制限のある新たなアバターへのアクセス、又はゲーム内の新たなキャラクタへのアクセスを挙げることができる。これらの取得は、従来、アプリケーションの購入、時間制限のあるセキュアなDRM、及びそのコンテンツの権利が満了した後の機能の遠隔除去を通じて行われていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
通常、1つの装置が別の装置と通信するには、これらの装置が互いに一定範囲内に存在しなければならない。このことは、処理能力及び記憶などの問題に起因する。また、多くの装置は、サービス提供機能を実行するために何らかの認証も必要とする。従って、スマートウェアラブル装置の通信範囲に非ウェアラブル装置又はメディアレンダリング装置などの装置がいつ存在するかを自動的に検知し、特定のユーザがその装置上のサービスを使用するためのアクセス権を有していることを自動的に検証できるスマートウェアラブル装置を有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示では、スマートウェアラブル装置間のコンパニオンデータ交換のためのシステム及び方法について説明する。
【0009】
本技術の1つの態様は、2又は3以上のウェアラブル装置を含み、2又は3以上の着用者がウェアラブル装置を着用して、近接の頻度、互いに近接している時の心拍数、及び他のセンサが取得するくつろぎ感、至福感などを追跡することによって相対的親密度及び/又は関係の健全度をモニタして予測するシステム及び方法である。
【0010】
本技術は、2又は3以上の着用者がウェアラブル装置を着用して、近接の頻度、互いに近接している時の心拍数、及び他のセンサが取得するくつろぎ感、至福感などを追跡することによって相対的親密度及び/又は関係の健全度をモニタして予測する2又は3以上のウェアラブル装置を提供する。
【0011】
互いの近接時間、近接の頻度、互いに近接している時の心拍数、及び他のセンサが取得するくつろぎ感、至福感などの関係の様々な側面を追跡することによって1組の着用者の相対的関係の健全度をモニタして予測しようと試みるためにコンパニオンシップウェアラブル装置が着用される。その重要性、有用性及び貴重性は、ペアになった2人の着用者のみのためのものである。
【0012】
別の態様は、近接性ベースの交換及び認証のためのスマートウェアラブル装置及び方法に関する。
【0013】
本技術の1つの態様は、使い捨てウェアラブル装置が、非ウェアラブル装置との近接性を検知してその非ウェアラブル装置と許可をセキュアに交換することにより、限られた時間にわたって非ウェアラブル装置の機能を強化するシステム及び方法である。1つの実施形態では、ウェアラブル装置が、非ウェアラブル装置に提供された1又は2以上の生体信号、触覚フィードバックなどを検知することができる。ウェアラブル装置は使い捨てとすることができ、拡張機能のためのさらなる触覚フィードバック(例えば、ゲームフィードバックなど)を提供することもできる。
【0014】
別の態様は、トップアップカードがモバイル/電子商取引の世界で機能する方法と同様の、サービスプロバイダ及びコンテンツプロバイダが使い捨てウェアラブル装置を提供するためのセキュアで簡単な手段を含む。本技術のシステム及び方法は、製品を消費した人物をセキュアに検証するのに役立つこともでき、身体に取り付けられたウェアラブル装置の使い捨ての性質によって容易にタイムアウトさせることができる。
【0015】
本開示では、ユーザのアイデンティティを認証し、ユーザがテレビなどの非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を有していることを検証するスマートウェアラブル装置及び方法についても説明する。1つの実施形態では、スマートウェアラブル装置が、ユーザの心拍署名などの生体認証を用いてスマートウェアラブル装置のユーザのアイデンティティを認証することができる。
【0016】
本明細書で説明する別の実施形態では、スマートウェアラブル装置が、非ウェアラブル装置の範囲外に出そうになった時にユーザに通知することができる。
【0017】
別の実施形態では、スマートウェアラブル装置が、現在のアクセス権又はアクセス権の満了を示すトークンを用いてユーザのアクセス権の検証を行うことができる。或いは、ユーザが着用できるさらなるスマートウェアラブル装置を用いてアクセス権を与えることもできる。この装置は、例えば飾り付き腕輪に似たものとすることができ、この場合、各装置は、様々なサービスへのアクセス権を許可することができる「飾り」である。
【0018】
本明細書の以下の部分では、本発明のさらなる態様を示すが、この詳細な説明は、本発明の好ましい実施形態に制限を課すことなく完全に開示することを目的とする。
【0019】
本明細書で説明する技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによってさらに完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本明細書で説明するスマートウェアラブルネットワークの実施形態の概略図である。
図2】本明細書で説明するスマートウェアラブル装置の実施形態の機能ブロック図である。
図3】本明細書で説明するコンパニオンベースの交換のためのスマートウェアラブル装置及びシステムの実施形態の概略図である。
図4】本明細書によるコンパニオンベースの交換のためのスマートウェアラブル装置の実施形態の概略要素図である。
図5】本明細書で説明するウェアラブル装置を用いたコンパニオンベースの交換方法のフロー図である。
図6】本明細書で説明する近接性ベースの交換のためのスマートウェアラブル装置及びシステムの実施形態の概略図である。
図7】本明細書で説明するウェアラブル装置を用いた近接性ベースの交換方法のフロー図である。
図8】本開示の実施形態による、ユーザがスマートウェアラブル装置の範囲内に存在する他の装置と共に使用するサービスにアクセスするのを認証してユーザに通知を提供するスマートウェアラブル装置を示す概略図である。
図9】スマートウェアラブル装置が、ユーザがウェアラブル装置の範囲内の他の装置と共に使用するサービスにアクセスするのを認証してユーザに通知を提供する例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示は、一般に、例えば装置を着用するユーザの1又は2以上の生物学的又は生理的特徴に基づいて動作を実行できるウェアラブル装置に関する。ウェアラブル装置は、1又は2以上のセンサ、プロセッサ、及びプロセッサ上で実行可能なコードを用いて、以下に限定されるわけではないが、性別、体重、身長、体温、皮膚温、心拍数、呼吸数、血糖値、血糖グルコース値、ストレス/疲労、電気皮膚反応、摂取(タンパク質)、消化速度、新陳代謝率、血液化学、発汗、体幹及び皮膚温、バイタルサイン、眼の乾燥度、虫歯、歯周病、エネルギー貯蔵、カロリー燃焼率、精神的敏捷性、心調律、睡眠パターン、カフェイン含有量、ビタミン含有量、水分補給、血中酸素飽和度、血中コルチゾール値、血圧、コレステロール、乳酸値、体脂肪、たんぱく質値、ホルモン値、筋肉量、pHなどの、着用者の身体的特徴を含む特徴を検知して処理するように構成することができる。このような条件は、以下に限定されるわけではないが、姿勢(例えば、うつ伏せ、直立)、動き、又は身体的状態(例えば、睡眠中、運動中)などを含むこともできる。
【0022】
ウェアラブル装置は、以下に限定されるわけではないが、触覚出力装置(例えば、オフセットモータ、電気活性高分子、コンデンサ型電圧源、ペルティエ温度素子、収縮材料、点字アクチュエータ)、遠隔測定装置、視覚装置、可聴装置及びその他の出力装置を含む、1又は2以上の出力装置を含むことができる。
【0023】
ウェアラブル装置は、着用者のことを学習して適合できるように人工知能を含むこともできる。装置は、誤った(例えば、偶発的な、意図しない)感覚入力と有効な感覚入力とを正確に区別することによって着用者の身体的状態又は特徴に関する正確な結論を示す(例えば、着用者の寝返りを運動と解釈しない)ように構成することができる。装置は、顔、ユーザ又はその他の画像認識のための1又は2以上のカメラ又はその他の視覚センサを含むこともできる。ウェアラブル装置は、着用者のデジタル健康履歴との間で情報の送信及び/又は情報の検索を行うように構成することもできる。
【0024】
ウェアラブル装置は、装置の特定の特徴及び機能に従って、ユーザ、別のウェアラブル装置、非ウェアラブル装置、又はネットワークに情報を出力するように構成することもできる。
【0025】
A.一般的なシステムの実装
図1に、ネットワーク102を含む一般化したネットワークインフラストラクチャ(例えばシステム)100を示す。例えば、このネットワークは、ローカルエリアネットワーク、又はインターネットなどのワイドエリアネットワークとすることができる。本明細書で説明する技術の実施形態による1又は2以上のスマートウェアラブル装置104−1〜104−nは、有線又は無線接続106を介してネットワーク102と通信することができる。スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、ネットワーク102を介して、或いは直接的な有線接続又は無線接続108を用いて別のスマートウェアラブル装置と通信することができる。
【0026】
スマートウェアラブル装置104−1〜104−nのうちの1つ又は2つ以上は、1又は2以上の非ウェアラブル装置110−1〜110−nと通信することもできる。本開示の範囲に含まれない非ウェアラブル装置は、プロセッサ、関連するオペレーティングシステム及び通信インターフェイスを有するいずれかの従来の「スマート」装置とすることができる。非ウェアラブル装置の例としては、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ及びセットトップボックスが挙げられる。非ウェアラブル装置は、いずれも有線又は無線接続を介して外部装置と通信できるタイプのものとすることができる。この場合、スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、直接的な有線接続又は無線接続112を用いて非ウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上と通信することができる。さらに、非ウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、標準的な有線又は無線接続114を介してネットワーク102と通信できるタイプのものとすることもできる。この場合、スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、ネットワーク102を介して非ウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上と通信することができる。
【0027】
クライアント−サーバ構成では、有線又は無線接続118を用いてネットワークに接続できる1又は2以上のサーバ116−1〜116−nを提供することができる。サーバは、独立型サーバ、クラスタサーバ、ネットワークサーバ、又は大型コンピュータのような機能にアレイ状に接続されたサーバを含むことができる。この場合、スマートウェアラブル装置のうちの1つ又は2つ以上は、サーバのうちの1つ又は2つ以上と通信することができる。
【0028】
図2に、本明細書で説明する技術によるスマートウェアラブル装置の一般的な実施形態を示す。図示の実施形態は、本明細書で説明する機能を実行できるように修正又はカスタマイズすることもできると理解されるであろう。図示の例示的な実施形態では、スマートウェアラブル装置が、プロセッサ202と、メモリ204と、アプリケーションソフトウェアコード206とを有する「エンジン」200を含む。プロセッサ202は、いずれかの好適な従来のプロセッサとすることができる。メモリ204は、アプリケーションプログラムコード206を記憶するための関連する記憶スペースを有するいずれかの好適な従来のRAMタイプメモリ及び/又はROMタイプメモリを含むことができる。
【0029】
必要に応じて、本明細書で説明するスマートウェアラブル装置の機能のうちの1つ又は2つ以上を実行する従来の有線又は無線通信モジュール208(例えば、送信機又は受信機、或いは送受信機)を含めることもできる。提供できる無線通信能力の例としては、以下に限定されるわけではないが、Bluetooth、Wi−Fi、赤外線、セルラー及び近距離通信が挙げられる。必要に応じて、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ210を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0030】
装置は、本明細書で説明する機能のうちの1つ又は2つ以上を実行するように装置に入力を提供する生物学的又は生理学的センサのための少なくとも1つの入力部212を含むことができる。任意のセンサのためのセンサ入力部214−1〜214−nを含めることもできる。これらの任意の入力センサとしては、以下に限定されるわけではないが、加速度計、温度センサ、高度センサ、モーションセンサ、位置センサ及び本明細書で説明する(単複の)機能を実行するその他のセンサを挙げることができる。センサにとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ216を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0031】
また、装置は、1又は2以上の出力装置を駆動する1又は2以上の出力部218−1〜218−n(及びこれらの出力装置)を含むこともできる。これらの出力装置は、以下に限定されるわけではないが、触覚出力装置、遠隔測定装置、視覚装置、可聴装置及び本明細書で説明する機能を実行できる他の出力装置を含むことができる。出力装置にとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ220を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0032】
本明細書で説明する機能に従い、ユーザ入力部222を提供することもできる。ユーザ入力部は、例えば1又は2以上の機能の開始、1又は2以上の機能の終了、又は実行プロセスへの介入を行うことができる。ユーザ入力部は、以下に限定されるわけではないが、マニュアルスイッチ、タッチセンサ、磁気センサ、近接センサなどを含むいずれかの従来の入力装置とすることができる。出力装置にとって必要であれば、1又は2以上の従来のインターフェイス又はコントローラ224を設けることもできる。インターフェイス又はコントローラの例としては、以下に限定されるわけではないが、アナログ−デジタルコンバータ、デジタル−アナログコンバータ、バッファなどが挙げられる。
【0033】
エンジン200は、本明細書で説明する(単複の)機能に応じて、機械学習又はその他の適応的機能のためのフィードバックループ226を含むこともできる。フィードバックループは、装置の較正を可能にすることもできる。
【0034】
本明細書で説明するスマートウェアラブル装置は、上述した構成要素のためのハウジング又はキャリアを必然的に含むと理解されるであろう。本明細書で使用する「スマートウェアラブル装置」という用語は、ユーザの身体に装着され又は別様に関連し、ユーザの1又は2以上の生物学的又は生理的状態を検知する少なくとも1つのセンサを通じてユーザに「接続」された装置を意味すると理解されるであろう。
【0035】
ハウジング又はキャリアの特定の形態(すなわち、ウェアラブルプラットフォーム)は、本明細書で説明する機能を実行するための選択及び適合性に基づいて様々とすることができる。ウェアラブルプラットフォームの例としては、以下に限定されるわけではないが、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ、手袋などが挙げられる。
【0036】
入力センサ及び出力装置は、スマートウェアラブル装置の(単複の)機能に望ましいように、及び/又は適するように、ウェアラブルプラットフォームに一体化することも、又はウェアラブルプラットフォームに外付けすることもできるとさらに理解されるであろう。
【0037】
B.近接性ベースの交換のためのスマートウェアラブル装置
開示する装置及び方法は、1又は2以上のウェアラブル装置と1又は2以上の非ウェアラブル装置との間のコンパニオンデータの交換を容易にする。図3に、例えばスマートウェアラブル装置104−1(図1及び図2を参照)に従う1対のウェアラブル装置310a及び310bと、例えば非ウェアラブル装置110−1(図1を参照)に従う1又は2以上の非ウェアラブル装置又は外部装置324との間におけるコンパニオンデータ交換のためのシステム300の概略図を示す。
【0038】
ウェアラブル装置310a及び310bは、着用されている間にそれぞれのユーザ320及び322から生物学的/生理学的入力(例えば、それぞれ生体データ312a及び312b)を受け取るように構成される。ユーザからのこのような生物学的/生理学的入力342は、ユーザの体温、脈拍、血圧などに関するデータ又は信号を含むことができる。センサ350は、ユーザの組織内にプロービング信号340(例えば酸素測定法又は撮像などのための光パルス)を送信して信号342として取得することもできる。
【0039】
ウェアラブル装置310a及び310bは、無線通信リンク316(例えば、Wifi、Bluetooth、IR、又は当業で利用可能な他の無線通信手段)を介して、それぞれのユーザ320及び322にデータ(例えば、それぞれデータ314a及び314b)を出力するとともに、ユーザ320及び322、及び/又は外部コンピュータ装置324の間でデータを交換するようにさらに構成される。装置310a又は310bの一方又は両方、或いは(例えば、携帯電話機、コンピュータ、ウェブサーバなどを含むことができる)外部コンピュータ装置324にはアプリケーションプログラム326をインストールして、装置の識別、データの交換、及び/又は取得したデータをユーザが見るためのプラットフォームを容易にすることができる。
【0040】
図4の要素図を参照すると、ウェアラブル装置310は、体温、心拍数、動きなどのユーザの1又は2以上の生物学的/生理学的状態を測定するためにユーザ320内に信号340を送信し、又はユーザ320から信号/データ/測定値を受け取るように構成された環境センサ350などの、情報の取得/交換を行う複数の構成要素を含むことができる。
【0041】
ウェアラブル装置は、アプリケーションプログラム358(図2のコード206も参照)を記憶するメモリ356、プログラム358を実行するプロセッサ354、並びに他のウェアラブル及び/又は非ウェアラブル装置の検出、及び/又は他のウェアラブル及び/又は非ウェアラブル装置との(例えば、Wifi、Bluetooth、IRなどの無線リンク346を介した)データ転送を行う無線通信インターフェイス/回路352をさらに含むことができる。以下でさらに詳細に説明するように、装置310の通信リンク346は、他の装置(例えば、装置310b及びその着用ユーザ、すなわちユーザ322)に近接する装置310(従って着用ユーザ、すなわちユーザ320)の位置に関する近接性データ360を無線で通信することができる。装置310の通信リンク346は、装置310aと310bとの間の交換データ362を無線で通信することもでき、この交換データは、センサ350からの環境/生体認証データ342を含むことが好ましい。
【0042】
装置310は、振動、温覚、(例えば、スピーカを介した)音、又は照明などの視覚指示などの感覚又は視覚データ344をユーザに出力する出力部360を含むこともできる。視覚照明は、LED又は実際のディスプレイ、又は当業で周知の他の出力装置を介したものとすることができる。特定の装置機能に応じて、図2の装置104に示すような他の回路を組み込むこともできる。
【0043】
ウェアラブル装置310a及び310bは、互いの存在又は不在に関わらずそれぞれの着用者320及び322が着用することができる。着用者320及び322が、装置310a、310bを着用している間に互いの近傍に近付くと、ウェアラブル装置310a及び310bは、(例えば、Bluetooth、Wifi、又は無線通信352を通じた接触によるNFCを介して)互いの存在を識別し、このような発生をメモリに記録し、及び/又は着用者320、322の一方又は両方にフィードバック(例えば、かすかな又は心地よい振動、わずかな温度上昇、特別な着信音など)を与えることができる。ウェアラブル装置310a、310bは、着用者から1又は2以上の生体認証データセットを収集して他の着用者に中継できることが理想的である。例えば、ウェアラブル装置310自体の心拍数生体センサ350によって心拍数を測定することはできるが、必ずしもウェアラブル装置310が心拍数データを処理する必要はない。着用者320及び322が互いの相対的範囲内にどれほど長く留まっていたかについての継続時間を追跡して集計し、後で取得できるようにすることもできる。このようなデータは、ウェアラブル装置自体が呼び戻すことも、或いはアプリケーションプログラム326によって提供されるインターフェイスを通じて外部装置324を介してアクセスすることもできる。例えば、いずれのユーザも、2人のユーザ320、322が所与の期間にわたって互いにごく近接していた総時間数の、例えば日々の合計、毎月の合計又は毎年の合計、或いは頻度を追跡することができる。
【0044】
着用者が互いに近接していない間は、アプリケーションプログラム326又は356を、他の1又は複数のユーザとの他の形態の接続、或いは通話頻度、通話時間、SMS/MMSの回数及びソーシャルメディア範囲における他の形態の通信(Facebookへの投稿、インスタグラム上のいいね!など)などの他の形態の通信を追跡して蓄積するように構成することができる。
【0045】
着用者320、322の一方又は両方が自分のウェアラブル装置310を着用していない時には、関係が潜在的に不健全になる兆候と考えることができ、従って第1の着用者がもはやウェアラブル装置を着用していない旨を(第2の着用者が着用している)他方のウェアラブル装置に通知することができる。このような行動も、追跡して後で収集することができる。
【0046】
着用者320、322間の関係の健全度を評価して、着用者320、322又は着用者のウェアラブル装置310a、310bに何らかの形で戻すこともできる。
【0047】
さらなる例では、アプリケーションソフトウェア358を、最近デートし始めたカップルを標的にするように構成することができる。ここでは、説明目的でユーザ320とユーザ322がデートをしていると想定する。ウェアラブル装置320及びウェアラブル装置322をユーザ320及びユーザ322のネットワークサービスアカウント(例えば、ソーシャルメディアアカウント)にそれぞれ登録し、その後に装置310a及び310bをペアにすることができる。サーバ116−1〜116−10の全部又は一部にネットワークサービスを実装することができる。ネットワークサービスは、ユーザのウェアラブル装置を登録する選択肢を各ユーザに提供することができ、また登録済みのウェアラブル装置がユーザの体温、脈拍、血圧などに関するデータ又は信号などのセンサ情報を含む情報を交換することによってネットワークサービスと通信できるようにするAPIを有することもできる。また、登録済みのウェアラブル装置は、ユーザのアカウントのアカウント設定に応じて、2人のユーザ320、322が所与の期間にわたって互いにごく近接している総時間数の、例えば日々の合計、毎月の合計又は毎年の合計、或いは頻度を自動的に送信することもできる。
【0048】
そして、ネットワークサービスは、2人のユーザ320、322が所与の期間にわたって互いにごく近接している総時間数の情報をユーザ320及びユーザ322しか確認できないようにすることができる。これにより、ユーザ320及び322は、自分たちの個人情報が保護されていると感じることができる。ネットワークサービスは、この総時間数の長さに応じて、特別なLED発光パターン又はディスプレイ上に表示される特別な画像などの特別な信号を音声付き又は音声なしでウェアラブル装置310a及び310bに出力させることができる。
【0049】
例えば、この特別な信号は、総時間数の長さが所定の閾値(例えば、1週間当たり10時間)を超えた時に発生することができる。ユーザ320及び322のデート開始時点からの長さに応じて、異なる特別な信号(例えば、異なるLED発光パターン、ディスプレイに表示される異なる画像、異なる音のパターン)を出力することができる。ユーザのデート開始時点は、ネットワークアカウントに登録することができる。特別な信号は、上記の例に制限されるものではない。例えば、何らかの条件が満たされた(例えば、総時間数が所定の閾値を超えた)時に、ユーザ320及び322の両方のネットワークサービスアカウントに特別なアイテムを出現させることもできる。
【0050】
上記は、ネットワークサービスがユーザ320及び322の情報を管理する主な役割を演じるものとして説明したものである。異なる構成も考えられる。例えば、センサ情報の全部又は一部(又は2人のユーザ320、322が所与の期間にわたって互いにごく近接していた総時間数などの、センサ情報から処理した情報)を装置310a及び310bに記憶することもできる。
【0051】
図5は、本開示による、ウェアラブル装置間におけるコンパニオンベースの交換のための例示的な方法400のフロー図である。方法400は、図2のコード206の一部としてのアルゴリズム又はソフトウェアルーチンとして使用することもできると理解されたい。ブロック402において、ウェアラブル装置310を、特定の時点/間隔でセンサ350を通じて無線通信352を介して生体センサデータ342を取得するようにプログラムする。ステップ404において、関心のある着用者に属している別のウェアラブル装置が近くに存在する場合、装置310は、近接性データ360を取得することができる。データ取得ステップ402及び404は、同時に行うことも、又は連続して行うこともできる。その後、アプリケーションソフトウェア356を介してステップ402及び/又は404からのデータを処理し、次にステップ408において、1)出力装置360を介したユーザ320への生体出力410(例えば、振動、加温、光又は音の放出、又は視覚表示)、2)無線通信352を介した他のユーザ(例えば、ウェアラブル装置)とのデータ交換412、及び3)外部装置324とのデータ交換414、という3つの出力のうちの1つ又は2つ以上に従ってフォーマットする。
【0052】
C.近接性ベースの交換のためのスマートウェアラブル装置
開示する装置及び方法は、1又は2以上のウェアラブル装置と1又は2以上の非ウェアラブル装置との間の近接性ベースの交換の取得を容易にする。図6に、例えばスマートウェアラブル装置104−1(図1及び図2を参照)に従うウェアラブル装置502と、例えば非ウェアラブル装置110−1(図1を参照)に従う1又は2以上の非ウェアラブル装置520、522との間における近接性ベースの交換のためのシステム500の概略図を示す。
【0053】
好ましい実施形態では、ユーザが、事前に特定の能力がプログラムされたウェアラブル装置502を(例えば、小売店又はその他の販売店から)購入することができる。装置502は、人の手首に配置するリストバンド502の形で示されている。ウェアラブル装置502のフォームファクタ、ケーシング/ハウジングなどは、例えばステッカー又はバンドエイド、衣類、手袋、ヘルメットなどの接着剤に基づく製品などのあらゆる数の形態を含むことができると理解されたい。
【0054】
ウェアラブル装置502は、体温、心拍数、動きなどのユーザの1又は2以上の生物学的/生理学的状態を測定するように構成された環境センサ510などの複数の構成要素、並びにプログラム(例えば、コード206)を記憶するメモリ504、プログラムを実行するプロセッサ508、及び他のウェアラブル及び/又は非ウェアラブル装置と(例えば、Wifi、Bluetooth、IRなどを介して)通信する通信インターフェイス/回路506を含むことができる。特定の装置機能に応じて、図2の装置104に示すような他の回路を組み込むこともできる。
【0055】
別の実施形態(図示せず)では、上記の構成要素のうちの1つ又は2つ以上が、購入時にスキャナによって有効にすることができる(例えば、購入時のスキャニング時に許可が有効になる)RFIDチップの形を取ることもできる。
【0056】
図7は、本開示による、ウェアラブル装置との間の近接性ベースの交換のための例示的な方法550のフロー図である。方法550は、図2のコード206の一部としてのアルゴリズム又はソフトウェアルーチンとして使用することもできると理解されたい。ブロック552において、ウェアラブル装置502に交換許可をプログラムする。交換許可は、以下でさらに詳細に説明するように、製品に応じて複数の異なる装置又はアプリケーションに対して行うことができる。この時点又は後の指定した時点(例えば購入時)に、許可の有効化(ブロック554)を行うことができる。
【0057】
ブロック556において、ユーザが非ウェアラブル装置(例えば、スマートフォン520又はウェブ対応コンピュータ/DVR/TV522)に近接して身体上の特定の位置にウェアラブル装置502を着用すると、セキュアなデータ/情報交換が行われてウェアラブル装置502が認証され(図6のブロック512及び図7のブロック558)、ウェアラブル装置502との交換の権利が保証される。次に、ブロック560において、ウェアラブル装置は、拡張能力に関連する最新データ、新規機能又は同様の情報交換を取得することができる。このような機能は、限定するわけではないが、図6に示す新規加入権利516又はゲームアドオン514を含むことができる。これらの例は、音楽又はTV番組への加入アクセス、ゲーム内の新たなレベルへのアクセス、時間制限のある新たなアバターへのアクセス、又はゲーム内の新たなキャラクタへのアクセスとすることができる。許可及び/又は交換されたデータは、メモリ504に記憶することができる。
【0058】
1つの実施形態では、認証ステップ558及び/又は権利/交換ステップ560が、インターネット接続524を介したデータサーバ526へのさらなる同期及び/又は結合を含むことができる。サーバ526は、ウェアラブル製品の有効な購入に関するデータ(例えば、ウェアラブル装置502は、購入時にスキャンされる、購入を有効にするための関連バーコードを有することができる)に加えて、許可/加入データなどを含むことができる。
【0059】
好ましい実施形態では、ウェアラブル装置が使い捨てとして構成される。使い捨てウェアラブル装置の固有の性質により、ウェアラブル装置の廃棄時に権利が終了し、従って悪用の可能性が防がれる。例えば、生体センサ510を、特定のユーザを検知するように、又はユーザが一旦ウェアラブル装置502を取り外したら交換権利が終了するように1回のみの使用を可能にするように構成することができる。具体的には、ユーザの指紋、体温、網膜、又は別のユーザからの使用を禁止する他のインジケータをセンサによって読み取ることができる。
【0060】
ウェアラブル装置の1つの例示的な用途では、ユーザが(例えば、Disney又はその他の関連する印を有する)使い捨てのバンドエイドのようなウェアラブル装置を購入し、非ウェアラブル装置520/522の近くでユーザの身体に固着/付着させると、ゲーム内の新たなキャラクタ、壁紙へのアクセス、着信音などが許可されるようになる。
【0061】
ステップ560におけるコンテンツ交換の場合、1つの例示的な構成では、ウェアラブル装置502が、ウェアラブルステッカー又はビデオコンテンツ加入ステッカー装置の形の音楽(例えば、mp3又は他のストリーミング可能フォーマット)加入などの加入コンテンツ管理装置の形を取ることができ、ユーザは、装置を着用してTV522、スマートフォン520、又はダウンロード及び/又はストリーミングが可能な他の非ウェアラブル装置に近接している限り、指定期間にわたって所定のコンテンツを楽しむ権利を有する。
【0062】
D.ユーザ認証、アクセス権検証及び範囲通知のためのスマートウェアラブル装置
次に図8を参照すると、スマートウェアラブル装置104−1の1つの実施形態が、装置間の通信時にスマートウェアラブル装置が利用できる非ウェアラブル装置608、610、618を一定範囲606内で検出できる概略図600を示している。この検出は、スマートウェアラブル装置が非ウェアラブル装置にピングを行うことによって、Bluetooth又はGPSの信号強度を求めることによって、或いはWi−Fiポジショニングを行うことによって行うことができる。
【0063】
通常、ユーザが会員制サービスなどのいくつかのサービスにアクセスするには、まずユーザのアイデンティティを認証してアクセス権を確認しなければならない。図8に示す実施形態では、スマートウェアラブル装置が、生体認証を通じてユーザ604のアイデンティティを認証することができる602。具体的には、この例示的なシステムでは、ユーザの心拍署名を認証する(602)ことによってユーザ604のアイデンティティが認められる。
【0064】
ユーザのアイデンティティの認証(602)後、スマートウェアラブル装置は、一定範囲606内に存在する検出された非ウェアラブル装置608、610、618と共に使用できるサービスへのアクセス権をユーザが有していることを検証することもできる。非ウェアラブル装置又はレンダラー上のサービスへのアクセスを可能にする認証機構は、現在のアクセス権又は満了を示すウェアラブルトークンとすることができる。例えば、ユーザは、メディアサービスへのアクセス権を有することも、又は特別なオファー又はクーポンへのアクセス権を有することも、或いはユーザが非ウェアラブル装置の一定範囲内に存在する時にそのユーザのみが使用できるゲームキャラクタの特別な力へのアクセスを有することもできる。トークンは、スマートウェアラブル装置に含める(例えば、セマンティックウェブベース(SWB))ことも、又はトークンがスマートウェアラブル装置自体の集合体の形を取ることも、或いはブレスレットの飾りのように収集することもできる。サービスへのアクセス権が検証された場合、スマートウェアラブル装置は、通信範囲606内の検出された非ウェアラブル装置608、610上で使用されるサービスへのアクセス612を許可することができる。
【0065】
スマートウェアラブル装置は、サービスへのアクセスを許可された時、又はスマートウェアラブル装置がサービスを使用している非ウェアラブル装置からの距離の範囲外に近付いている時にユーザに通知することもできる。例えば、ユーザがスマートウェアラブル装置によって利用可能になった映画をテレビで見ている際に、テレビから離れ過ぎてスマートウェアラブル装置とテレビが通信できなくなり始めている場合、スマートウェアラブル装置104−1は、光を発して(614)(又は色を変化させたり、アラームを鳴らしたりして)ユーザに通知することができる。スマートウェアラブル装置と非ウェアラブル装置との間の境界の限界は目に見えず、使用中の通信インターフェイス、アクセス中のサービスなどに応じて異なることもあるので、この通知はサービスを中断しないために重要となり得る。
【0066】
別の実施形態では、ユーザが、着用したウェアラブル装置614を用いて車618を(例えば、車が普通車又はハイブリッド車の場合にはエンジンを、車が電気自動車又はハイブリッド車の場合にはモータを)作動させることもできる。車618を作動させる条件は、ユーザがウェアラブル装置614によって識別されているかどうかと、ウェアラブル装置614が車の一定範囲内に存在するかどうかとの関数であることが好ましい。
【0067】
次に図9を参照すると、ユーザのアイデンティティを認証し、スマートウェアラブル装置の通信範囲内に存在する非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を検証する例示的な方法のフロー図700を示している。この実施形態例では、スマートウェアラブル装置が、生体認証又はその他の認証機構を通じてユーザのアイデンティティを認証することができる(710)。次に、スマートウェアラブル装置は、スマートウェアラブル装置の範囲内に存在する非ウェアラブル装置を検出することができる(720)。これらの非ウェアラブル装置は、ユーザがアクセスできるサービスと共に使用できるメディアレンダリング装置又はその他のレンダリング装置とすることができる。このような装置は、以下に限定されるわけではないが、スマートテレビ、タブレットコンピュータ、スマートモニタなどを含む。ユーザが、会員制のサービスストリーミングメディアなどのサービスを購入した場合、スマートウェアラブル装置は、認証されたユーザが、検出された非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を有していることを検証することができる(730)。検証が上手くいった場合、スマートウェアラブル装置は、サービスへのアクセスを許可することができ、スマートウェアラブル装置の通信範囲内の検出された非ウェアラブル装置上でサービスを使用することができる(740)。任意に、スマートウェアラブル装置は、スマートウェアラブル装置がユーザのサービスへのアクセスを許可した時、及びスマートウェアラブル装置の範囲内に非ウェアラブル装置が存在する時に、1又は2以上の出力装置又は出力形態を用いて通知を行うこともできる(750)。この通知は、スマートウェアラブル装置が非ウェアラブル装置の範囲から出始めた時に行うこともできる。装置が互いに離れ過ぎていることによって通信できない場合には、サービス接続が失われる可能性もあるので、ユーザがスマートウェアラブル装置を非ウェアラブル装置の範囲外に動かし始めた時には、この通知機能が有用となり得る。
【0068】
図9のフロー図700では、まずユーザがウェアラブル装置によって認証される。この認証は、ユーザの生体認証データ又は他の何らかの情報によって行われる。他の何らかの情報の例としては、ウェアラブル装置を振動させる特定のパターンが挙げられる。ウェアラブル装置がリストタイプバンドである場合、ウェアラブル装置に実装されたセンサが、ユーザの手首を振動させる(すなわち、ウェアラブル装置を振動させる)パターンを検知することができる。例えば、リストバンドタイプのウェアラブル装置を2秒以内に素早く3回捻ることをウェアラブル装置のメモリ204に登録することができる。この例では、ウェアラブル装置が、認証を受け付けることができる認証モードを有することができる。ウェアラブル装置は、着用していたウェアラブル装置をユーザが取り外している動作を検知する時点まで、そのウェアラブル装置を同じユーザが使用していると想定し続けることができる。ウェアラブル装置がリストタイプである場合、ウェアラブル装置は、装置のリストバンドの留め金を外す動作を検知することによってこのような動作を検知することができる。このような動作を検知する1つの例では、ウェアラブル装置のリストバンドの留め金を外す動作を検出した時の典型的なセンサ情報パターンを予め記憶しておいて、ウェアラブル装置が認証モードにある時に、このような典型的なパターンに関する情報を、検知されたデータと比較することができる。
【0069】
ユーザが車618に近付き(すなわち、車618の一定範囲内に入り)、ユーザがウェアラブル装置614によって認証されると、ウェアラブル装置614は、車のドアの開錠又はその他の機能(例えば、ACなど)を実行することができる。さらに、ユーザが車618の内部にいる場合、車618は、Bluetooth、NFCなどのウェアラブル装置からの信号を検出することによってユーザが車内に存在すると認識することができる。ウェアラブル装置614がハンドル(図示せず)の近くにくると、車のエンジン又はモータを作動させることができる。この場合、ハンドル及びウェアラブル装置は、NFCトランシーバなどの何らかの短距離無線通信インターフェイス回路(図示せず)を有して、ウェアラブル装置がハンドルの近くに存在すると判断することができる。この例では、ユーザが、ウェアラブル装置を着用している手でハンドルを握った時にエンジン又はモータを作動させることができる。車は、ユーザが車の何らかの特別なボタン(例えば、図示しないオフボタン)を押さない限り、車のエンジン又はモータを作動したままにしておくことができる。これにより、ユーザがハンドルから手を離すことによって意図せずに車のエンジン又はモータを止めてしまうことを避けることができる。
【0070】
ステップ750において、ウェアラブル装置614は、ユーザが車外に出た時に固有の振動パターンによってユーザに通知することができる。
【0071】
本技術の実施形態は、コンピュータプログラム製品としても実装できる、本技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又はアルゴリズム、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して説明することができる。この点、フロー図の各ブロック又はステップ、及びフロー図のブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、アルゴリズム、式、又は計算表現は、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコード論理の形で具体化された1又はそれ以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械を生産するためのその他のあらゆるプログラマブル処理装置を含むコンピュータ上にロードして、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。
【0072】
従って、フロー図のブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現は、特定の機能を実行するための手段の組み合わせ、特定の機能を実行するためのステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、特定の機能を実行するためのコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースのコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコード論理手段の組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。
【0073】
さらに、コンピュータ可読プログラムコード論理などの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上にロードし、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で一連の動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック、(単複の)アルゴリズム、(単複の)式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。
【0074】
さらに、本明細書で使用する「プログラム」は、本明細書で説明した機能を実行するためにプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。プログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。プログラムは、装置の非一時的媒体にローカルに記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いはプログラムの全部又は一部をローカル又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶されたプログラムは、ユーザが開始することによって装置にダウンロード(プッシュ)することも、例えば場所、タイミングイベント、オブジェクトの検出、顔の表情の検出、場所の検出、場所の変化の検出又はその他の要因などの1又は2以上の要因に基づいて、又は自動的にダウンロードすることもできる。さらに、本明細書で使用するプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、プログラム、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されると理解されるであろう。
【0075】
上記の説明から、限定ではないが以下の内容を含む様々な方法で本技術を具体化することができると理解されるであろう。
【0076】
1.ウェアラブル装置であって、(a)ハウジングと、(b)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された、ハウジングに結合された1又は2以上のセンサと、(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、(d)プロセッサと、(e)非一時的媒体に記憶された、プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムとを備え、プログラムは、(i)1又は2以上のセンサを介して第1のユーザの生物学的又は生理学的入力を検知するステップと、(ii)ウェアラブル装置に近接する第2のユーザによって着用された第2のウェアラブル装置を識別するステップと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスを介して第2のウェアラブル装置とデータを交換するステップとを実行する、ウェアラブル装置。
【0077】
2.データは、第1のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0078】
3.データは、第2のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0079】
4.データは、第1のユーザと第2のユーザとの近接性に関する近接性データを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0080】
5.近接性データは、第1又は第2のユーザから収集できるように記憶される、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0081】
6.プログラムは、第1のユーザに対する第2のユーザの近接性についての出力信号を第1のユーザに送信するようにさらに構成され、出力信号は、振動、可聴音又は可視発光のうちの1つ又は2つ以上である、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0082】
7.生物学的又は生理学的入力は、第1のユーザの心拍数、体温又は血圧のうちの1つ又は2つ以上に関する信号を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0083】
8.第1のユーザと第2のユーザとの間の通信のためのシステムであって、(A)第1のウェアラブル装置及び第2のウェアラブル装置を備え、第1及び第2のウェアラブル装置の各々は、(i)ハウジングと、(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された、ハウジングに結合された1又は2以上のセンサと、(iii)1又は2以上の通信インターフェイスと、(iv)プロセッサと、(v)非一時的媒体に記憶された、プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムとを含み、プログラムは、(a)第1のウェアラブル装置の1又は2以上のセンサを介して第1のユーザの生物学的又は生理学的入力を検知するステップと、(b)第1のウェアラブル装置に近接する第2のユーザによって着用された第2のウェアラブル装置を識別するステップと、(c)第1のウェアラブル装置と第2のウェアラブル装置との間でデータを交換するステップとを実行する、システム。
【0084】
9.データは、第1のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0085】
10.データは、第2のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0086】
11.データは、第1のユーザと第2のユーザとの近接性に関する近接性データを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0087】
12.近接性データは、第1又は第2のユーザについて収集できるように記憶される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0088】
13.プログラムは、第1のユーザに対する第2のユーザの近接性についての出力信号を第1のウェアラブル装置から第1のユーザに送信するようにさらに構成され、出力信号は、振動、可聴音又は可視発光のうちの1つ又は2つ以上である、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0089】
14.生物学的又は生理学的入力は、第1のユーザの心拍数、体温又は血圧のうちの1つ又は2つ以上に関する信号を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0090】
15.第1のウェアラブル装置を着用する第1のユーザと、第2のウェアラブル装置を使用する第2のユーザとの間の通信方法であって、第1のウェアラブル装置に結合された1又は2以上のセンサを介して第1のユーザの生物学的又は生理学的入力を検知するステップと、ウェアラブル装置に近接する第2のユーザによって着用された第2のウェアラブル装置を識別するステップと、第1のウェアラブル装置の1又は2以上の通信インターフェイスを介して第2のウェアラブル装置とデータを交換するステップと、を含む方法。
【0091】
16.データは、第1のユーザ又は第2のユーザの生物学的又は生理学的入力に関するデータを含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0092】
17.データは、第1のユーザと第2のユーザとの近接性に関する近接性データを含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0093】
18.近接性データは、第1又は第2のユーザから収集できるように記憶される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0094】
19.第1のユーザに対する第2のユーザの近接性についての出力信号を第1のユーザに送信するステップをさらに含み、出力信号は、振動、可聴音又は可視発光のうちの1つ又は2つ以上である、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0095】
20.生物学的又は生理学的入力は、第1のユーザの心拍数、体温又は血圧のうちの1つ又は2つ以上に関する信号を含む、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0096】
21.ウェアラブル装置であって、(a)ウェアラブル装置の構成要素を収容するハウジングと、(b)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された1又は2以上のセンサと、(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、(d)プロセッサと、(e)非一時的媒体に記憶された、プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムとを備え、プログラムは、(i)ウェアラブル装置に近接する1又は2以上の装置を検知するステップと、(ii)1又は2以上の装置と通信するステップと、(iii)ウェアラブル装置又は1又は2以上の装置に関連するデータに関する1又は2以上の許可を取得するステップとを実行する、ウェアラブル装置。
【0097】
22.データは、1又は2以上の装置に関連するアプリケーションプログラムを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0098】
23.プログラムは、アプリケーションプログラムを遠隔サーバから1又は2以上の装置にダウンロードするようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0099】
24.アプリケーションプログラムは、加入サービスを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0100】
25.アプリケーションプログラムは、ゲームソフトウェア又はその構成要素を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0101】
26.プロセッサに結合された1又は2以上の環境センサをさらに備え、1又は2以上の環境センサは、ウェアラブル装置のユーザに関連する生理学的又は生物学的特徴を検知するように構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0102】
27.1又は2以上の許可を取得するステップは、ユーザの所定の生理学的又は生物学的特徴を検知する1又は2以上の環境センサの機能である、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0103】
28.ウェアラブル装置であって、(a)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、(b)少なくとも1つのセンサが生物学的又は生理学的入力を検知するように構成された1又は2以上のセンサと、(c)1又は2以上の通信インターフェイスと、(d)プロセッサと、(e)非一時的媒体に記憶された、プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムとを備え、プログラムは、(i)ウェアラブル装置に近接する1又は2以上の装置を検知するステップと、(ii)1又は2以上の装置と通信するステップと、(iii)ウェアラブル装置又は1又は2以上の装置に関連するデータを取得するステップとを実行する、ウェアラブル装置。
【0104】
29.データを取得するステップは、ウェアラブル装置又は1又は2以上の装置に関連するデータに関する1又は2以上の許可を取得するステップを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0105】
30.データは、1又は2以上の装置に関連するアプリケーションプログラムを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0106】
31.プログラムは、プログラムを遠隔サーバから1又は2以上の装置にダウンロードするようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0107】
32.アプリケーションプログラムは、加入サービスを含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0108】
33.アプリケーションプログラムは、ゲームソフトウェア又はその構成要素を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0109】
34.プロセッサに結合された1又は2以上の環境センサをさらに備え、1又は2以上の環境センサは、ウェアラブル装置のユーザに関連する生理学的又は生物学的特徴を検知するように構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0110】
35.1又は2以上の許可を取得するステップは、ユーザの所定の生理学的又は生物学的特徴を検知する1又は2以上の環境センサの機能である、前出のいずれかの実施形態に記載のウェアラブル装置。
【0111】
36.ウェアラブル装置と非ウェアラブル装置との間の近接性ベースの交換のためのシステムであって、(a)プロセッサと、(b)非一時的媒体に記憶された、プロセッサによる読み出し及び実行が可能なプログラムとを備え、プログラムは、(i)ウェアラブル装置に近接する非ウェアラブル装置を検知するステップと、(ii)非ウェアラブル装置とウェアラブル装置との間で通信するステップと、(iii)ウェアラブル装置又は非ウェアラブル装置に関連するデータに関する1又は2以上の許可を取得するステップとを実行する、システム。
【0112】
37.データは、1又は2以上の装置に関連するアプリケーションプログラムを含み、プログラムは、プログラムを遠隔サーバから1又は2以上の装置にダウンロードするようにさらに構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0113】
38.プログラムは、加入サービス、ゲームソフトウェア、又はその構成要素を含む、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0114】
39.プロセッサに結合された1又は2以上の環境センサをさらに備え、1又は2以上の環境センサは、ウェアラブル装置のユーザに関連する生理学的又は生物学的特徴を検知するように構成される、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0115】
40.1又は2以上の許可を取得するステップは、ユーザの所定の生理学的又は生物学的特徴を検知する1又は2以上の環境センサの機能である、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0116】
41.スマートウェアラブル装置であって、(a)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、(b)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、(c)1又は2以上の出力装置と、(d)メモリと、(e)1又は2以上の通信インターフェイスと、(f)プロセッサと、(g)非一時的コンピュータ可読媒体に常駐する、コンピュータプロセッサによって実行可能なプログラムとを備え、プログラムは、(i)ユーザのアイデンティティを認証し、(ii)スマートウェアラブル装置の1又は2以上の通信インターフェイスの範囲内に存在する非ウェアラブル装置を検出し、(iii)認証されたユーザが非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を有していることを検証し、(iv)アクセス権が検証された場合、サービスへのアクセスを許可するように構成される、装置。
【0117】
42.プログラムは、認証されたユーザのサービスへのアクセス権が検証された時にユーザに通知するようにさらに構成され、通知は、スマートウェアラブル装置の出力装置を通じて行われる、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0118】
43.プログラムは、スマートウェアラブル装置が非ウェアラブル装置との通信範囲外に存在する時にユーザに通知するようにさらに構成され、通知は、スマートウェアラブル装置の出力装置を通じて行われる、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0119】
44.ユーザのアイデンティティは、生体認証データを用いて認証される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0120】
45.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、ZigBee通信インターフェイス、Z−Wave通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0121】
46.サービスへのアクセス権は、スマートウェアラブル装置内のトークンの形でユーザに提供され、トークンは、現在のアクセス権又はアクセス権の満了を示す、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0122】
47.サービスへのアクセス権は、複数のスマートウェアラブル装置の形でユーザに提供される、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0123】
48.スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、前出のいずれかの実施形態に記載の装置。
【0124】
49.スマートウェアラブル装置のユーザ認証及び非ウェアラブル装置の範囲通知のためのコンピュータ実装方法であって、(a)(i)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、(iii)1又は2以上の出力装置と、(iv)メモリと、(v)1又は2以上の通信インターフェイスと、(vi)プロセッサとを備えたスマートウェアラブル装置を準備するステップと、(b)ユーザのアイデンティティを認証するステップと、(c)スマートウェアラブル装置の1又は2以上の通信インターフェイスの範囲内に存在する非ウェアラブル装置を検出するステップと、(d)認証されたユーザが非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を有していることを検証するステップと、(e)アクセス権が検証された場合、サービスへのアクセスを許可するステップとを含み、(f)方法は、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ上でプログラムを実行することによって行われ、プログラムは、コンピュータプロセッサによって読み込むことができる非一時的媒体上に常駐する、方法。
【0125】
50.スマートウェアラブル装置が非ウェアラブル装置との通信範囲外に存在する時にユーザに通知するステップをさらに含み、通知は、スマートウェアラブル装置の出力装置を通じて行われる、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0126】
51.ユーザのアイデンティティは、生体認証データを用いて認証される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0127】
52.1又は2以上の通信インターフェイスは、有線通信インターフェイス、無線通信インターフェイス、セルラー通信インターフェイス、WiFi通信インターフェイス、近距離通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、ZigBee通信インターフェイス、Z−Wave通信インターフェイス及びBluetooth通信インターフェイスから成る群から選択される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0128】
53.サービスへのアクセス権は、スマートウェアラブル装置内のトークンの形でユーザに提供される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0129】
54.サービスへのアクセス権は、複数のスマートウェアラブル装置の形でユーザに提供される、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0130】
55.スマートウェアラブル装置は、手着用型装置、指着用型装置、手首着用型装置、頭部着用型装置、腕着用型装置、脚着用型装置、足首着用型装置、足着用型装置、つま先着用型装置、腕時計、眼鏡、指輪、ブレスレット、ネックレス、宝飾品、衣類、靴、帽子、コンタクトレンズ及び手袋から成る群から選択されたプラットフォームを有する、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0131】
56.認証されたユーザのサービスへのアクセス権が検証された時にユーザに通知するステップをさらに含み、通知は、スマートウェアラブル装置の出力装置を通じて行われる、前出のいずれかの実施形態に記載の方法。
【0132】
57.スマートウェアラブル装置のユーザを認証し、非ウェアラブル装置と共に使用するサービスへのアクセス権を検証するシステムであって、(a)非ウェアラブル装置と、(b)スマートウェアラブル装置とを備え、スマートウェアラブル装置は、(i)ウェアラブルスマート装置の構成要素を収容するハウジングと、(ii)少なくとも1つのセンサが生物学的入力を取得するように構成された生物学的センサである1又は2以上のセンサと、(iii)1又は2以上の出力装置と、(iv)メモリと、(v)1又は2以上の通信インターフェイスと、(vi)プロセッサと、(vii)非一時的コンピュータ可読媒体に常駐する、コンピュータプロセッサによって実行可能なプログラムとを含み、プログラムは、ユーザのアイデンティティを認証し、スマートウェアラブル装置の1又は2以上の通信インターフェイスの範囲内に存在する非ウェアラブル装置を検出し、認証されたユーザが非ウェアラブル装置を用いたサービスへのアクセス権を有していることを検証し、アクセス権が検証された場合、サービスへのアクセスを許可するように構成される、システム。
【0133】
58.プログラムは、スマートウェアラブル装置が非ウェアラブル装置との通信範囲外に存在する時にユーザに通知するようにさらに構成され、通知は、スマートウェアラブル装置の出力装置を通じて行われる、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0134】
59.プログラムは、認証されたユーザのサービスへのアクセス権が検証された時にユーザに通知するようにさらに構成され、通知は、スマートウェアラブル装置の出力装置を通じて行われる、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0135】
60.サービスへのアクセス権は、スマートウェアラブル装置内のトークンの形でユーザに提供され、トークンは、現在のアクセス権又はアクセス権の満了を示す、前出のいずれかの実施形態に記載のシステム。
【0136】
上記の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本技術の範囲を限定するものではなく、本技術の現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。従って、本技術の範囲は、当業者に明らかになると思われる他の実施形態も完全に含み、従って添付の特許請求の範囲以外のいかなるものによっても本技術の範囲を限定すべきではなく、特許請求の範囲では、単数形による要素への言及は、明述しない限り「唯一」を意味するものではなく、「1又は2以上」を意味するものであると理解されたい。当業者には周知の上述した好ましい実施形態の要素の構造的、化学的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれることが意図されている。さらに、本技術が解決しようとする課題が本特許請求の範囲に含まれるようにするために、装置及び方法がこれらのありとあらゆる課題に対処する必要はない。さらに、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されることを意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、この要素が「〜のための手段」又は「のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、米国特許法112条の規定によって解釈すべきではない。
【符号の説明】
【0137】
104−1 スマートウェアラブル装置
600 概略図
602 認証
604 ユーザ
606 一定範囲
608 非ウェアラブル装置
610 非ウェアラブル装置
612 アクセス
614 ウェアラブル装置
618 非ウェアラブル装置(車)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9