(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1コンテンツ画像に対する属性の変更がなされた後、前記利用者による第2コンテンツ画像の選択があった場合に、前記表示処理部は、前記第1コンテンツ画像の属性と同じ属性で前記第2コンテンツ画像を表示する、
請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の画像処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の具体的な実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
【0013】
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態である写真シール作成装置は、撮影や編集等を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供するゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。写真シール作成装置1は、例えば、ゲームセンタ、ショッピングモール及び観光地の店舗等に設置される。
【0014】
写真シール作成装置が提供するゲームにおいて、利用者は、写真シール作成装置に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影する。利用者は、その撮影画像に対して、前景画像及び/又は背景画像を合成したり、また、編集用合成用画像としてのペン画像入力やスタンプ画像入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。または、写真シール作成装置は編集した画像を利用者の携帯端末に提供し、利用者は携帯端末により成果物を受け取ることもできる。
【0015】
1.写真シール作成装置の構成
1.1 外観
図1は、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置の外観を示す図である。
図1(a)に示すように、写真シール作成装置1は、撮影や編集を行う撮影ユニット10と、撮影時の背景の制御を行う背景ユニット40とで構成される。撮影ユニット10と背景ユニット40との間の空間は利用者が撮影を行う撮影空間R1を構成する。
【0016】
画像処理装置である写真シール作成装置1は、ゲームセンタ等に設置されて使用される際には、
図1(b)に示すように、その上部及び側方部の一部が遮蔽シート43で覆われた状態で設置される。さらに、写真シール作成装置1は、その横側において、撮影ユニット10と背景ユニット40の間の開口部(利用者の出入口)がカーテン45で覆われた状態で設置される。このようにカーテン45により、写真シール作成装置1の内部の空間(撮影空間R1)が外部と遮蔽されるようになっている。これにより、利用者は外部の人眼を気にすることなく、撮影空間R1において撮影を行うことができる。一方で、カーテン45は、写真シール作成装置1横側の開口部(出入口)の下部を覆わないようになっており、これにより、防犯上、撮影空間R1が完全な密室になるのを防止している。カーテン45や遮蔽シート43には広告用の画像や写真シール作成装置1のゲームの手順を示す情報等が印刷される。
【0017】
図2(a)及び
図2(b)はそれぞれ撮影ユニット10の正面図および背面図を示す。
図2(a)に示すように撮影ユニット10の正面にはカメラ21と、照明装置26a〜26eと、タッチパネルモニタ23と、コイン投入返却口29とが設けられている。なお、コイン投入返却口の代わりに、紙幣、クレジットカードリーダや両替機が設けられても良い。
【0018】
カメラ21は被写体(利用者)の画像を撮影し、撮影画像を生成する。カメラ21は、CCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子で構成される。カメラ21の位置や個数は
図2に示す例に限定されるものではない。
【0019】
タッチパネルモニタ23は、写真シール作成ゲームやその遊戯方法の案内やデモンストレーション画面等を表示する。また、タッチパネルモニタ23は、タッチ操作により利用者の指示を受け付ける。タッチパネルモニタ23は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ等により構成される。このタッチパネルモニタ23の画面上には無色透明のタッチセンサ(例えば、感圧式や電磁誘導式)が重畳されており、例えばタッチペン(不図示)や利用者の指等でタッチすることによりその位置情報(利用者の指示)を入力することができる。タッチパネルモニタ23は、カメラ21により生成された撮影画像に合成する背景及び/または前景の画像(合成用画像)を選択するためのGUIである背景画像の選択画面等を表示する。
【0020】
照明装置26a〜26eは、被写体の画像の撮影時に被写体に照明光を照射する装置である。照明装置26a〜26eは、蛍光灯、LED(light emitting diode)照明機器、ストロボ発光可能な照明機器等により構成される。
【0021】
コイン投入返却口29は、利用者が写真シール作成ゲームの代金を投入したり、お釣り等を受け取ったりする開口部である。撮像ユニット10の側面には、図示していないが、撮影空間R1における利用者に対して案内の音声や効果音等を出力するスピーカが設けられている。
【0022】
図2(b)に示すように、撮影ユニット10の背面には、タブレット内蔵モニタ33と、スピーカ35と、シール排出口39a、39bとが設けられている。
【0023】
タブレット内蔵モニタ33は、撮影空間R1における撮影作業により生成された撮影画像を編集するためのGUI(graphical user interface)である編集画面等を表示する。編集画面は、二人組みの利用者それぞれがタッチペンを用いて個別に落書き編集が行えるよう、編集する画像を同時に2枚表示されるようになされている。この同時に表示される落書き編集の対象となる2枚の画像は同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
【0024】
タブレット内蔵モニタ33は、タッチペンにより位置情報を入力可能なタブレットと、画像を表示可能な表示デバイスを有するモニタとで構成される。ここで、タブレットは、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイス(タッチセンサ)であり、無色透明であって、表示デバイスの表示画面上に重畳されて設置されている。表示デバイスは、LCDや有機ELディスプレイ等により構成される。つまり、タブレット内蔵モニタ33は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。なお、タブレット内蔵モニタ33はタッチパネルモニタを備えてもよく、利用者の指等によって情報を入力させてもよい。
【0025】
スピーカ35は、例えば、案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。なお、スピーカ35の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
【0026】
シール排出口39a、39bからは、撮影空間R1において撮影された撮影画像に基づき、撮影空間R1で行われた選択と、編集空間R2において行われた編集内容とを反映して生成された写真シールが排出される。
【0027】
1.2 内部構成
以下、写真シール作成装置1の内部の構成の例について説明する。
図3は、写真シール作成装置1の機能的な構成の一例を示すブロック図である。以上において説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【0028】
図3に示すように、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する制御装置11を有している。制御装置11には、記憶部12と、通信部13と、メディアドライブ14と、ROM(Read Only Memory)16と、RAM(Random Access Memory)17と、画像撮影部110と、編集部120と、印刷部130とがそれぞれ所定のバスを介して接続されている。制御装置11はCPUやMPUなどで構成され、所定のプログラムを実行することで、以下に説明する機能を含む写真シール作成装置1の全般の機能を実現する。所定のプログラムは、所定の記録媒体から直接または通信回線を介して写真シール作成装置にインストールされてもよい。所定の記録媒体は、例えば、ハードディスク(HDD: Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD: Solid State Drive)、フロッピ(登録商標)ディスクなどの磁気ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu−ray Disc)(登録商標)などの光ディスク、MD(Mini Disc)(登録商標)などの光磁気ディスク、またはメモリカードなどのリムーバブルメディアを含む。なお、制御装置11は、所定の機能を実現する専用の電子回路として設計されてもよい。
【0029】
記憶部12は、ハードディスク(HDD)、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD)のような不揮発性の記録媒体を含む。記憶部12は、各種設定情報を格納したり、格納している設定情報を読み出して制御装置11に供給したりする。なお、記憶部12を構成する記録媒体は、不揮発性の記録媒体であれば、どのようなものであってもよい。
【0030】
通信部13は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信機器(図示せず)と通信を行う。すなわち、通信部13は、制御装置11からの制御にしたがい、利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信機器と通信を行う。例えば、通信部13は、制御装置11より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置11に供給したりする。
【0031】
メディアドライブ14には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD、DVD、BD等)、光磁気ディスクまたは半導体メモリ(USBメモリ)などのリムーバブルメディア15が装着される。リムーバブルメディア15からは、コンピュータプログラムやデータが読み出され、制御装置11に供給されたり、記憶部12等に保存されたり、インストールされたりする。
【0032】
ROM16は、制御装置11によって実行されるプログラムやデータなどを予め格納している。ROM16は、制御装置11の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置11に供給する。RAM17は、制御装置11が処理するデータやプログラムなどを一時的に保持する。
【0033】
画像撮影部110は、撮影処理に関するブロックであり、硬貨処理部111、背景制御部112、照明装置26a〜26e、カメラ21、タッチパネルモニタ23およびスピーカ25を有する。
【0034】
カメラ21は、撮影前において、ライブビュー表示用の動画像を取り込み、取り込まれた動画像の画像データを制御装置21に出力する。また、カメラ21は被写体である利用者の指示に基づいて行われた撮影により取得された画像データを制御装置11に出力する。ここで、制御装置21は、カメラ21から画像データを受信すると、当該受信した画像データに基づいて画像信号を生成してタッチパネルモニタ23に出力する。
【0035】
タッチパネルモニタ23は、制御装置11から画像信号を受信すると、当該受信した画像信号に基づいて撮影された被写体の静止画像もしくは動画像(ライブビュー)を表示部に表示する。
【0036】
硬貨処理部111は、コイン投入返却口29から投入された硬貨を計数し、計数した金額を示す信号を制御装置11に送信する。制御装置11は硬貨処理部111からの信号に基づき所定の金額の硬貨の投入があったか否かを判断する。背景制御部112は、撮影空間R1において被写体の後方(背景ユニット側)に背景として吊設される背景カーテンを制御する。すなわち、背景制御部112は制御装置11の制御にしたがい背景カーテンを吊設したり収納したりする。なお、背景ユニット40は、クロマキー合成用カーテンが板金に貼り付けられた構造を有してもよい。または、背景ユニット40は、所定の色(例えば、緑)に塗装された板金のみで構成されてもよい。板金の色は白等、背景画像に合わせた色でもよい。背景ユニット40において背景カーテンの吊設/収納を制御する必要がない場合は、背景制御部112は無くても良い。
【0037】
編集部120は、編集処理に関するブロックであり、タブレット内蔵モニタ33、タッチペン37及びスピーカ35を含む。
【0038】
印刷部130は、編集部120により行われた編集作業結果をシール紙55に印刷する2台のプリンタ51a、51bを含む。以下では、写真シール作成装置1の背面から見て左側に配置されたプリンタ51aを「第1プリンタ」と称し、右側に配置されたプリンタ51bを「第2プリンタ」と称す。第1プリンタ51aと第2プリンタ51bのうちのいずれか一方のプリンタのみを稼働する。他方のプリンタは、稼働中のプリンタのシール用紙が無くなったとき、または、稼働中のプリンタが故障した場合に、稼働中のプリンタに代えて補助的に使用される。第1及び第2プリンタ51a、51bは、制御装置11により編集された画像情報を取得し、シール紙55に印刷する。第1及び第2プリンタ51a、51bは印刷処理を終了すると、印刷済みのシール紙55をシール排出口39a、39bから排出する。この印刷済みのシール紙55が、写真シール作成ゲームの成果物である写真シールとして利用者に提供される。
【0039】
2.写真シール作成装置の動作
2.1 写真シール作成ゲームの流れ
写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について、
図4を参照して説明する。
【0040】
図4は、ゲーム中の利用者の空間移動を説明するための図である。
図4は、写真シール作成装置1の上方から俯瞰的に見たときの図を示したものである。
図4に示すように、利用者Aは、写真シール作成装置1の横側から撮影空間R1内に入場し、撮影ユニット10のコイン投入返却口29に代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する。その後、利用者Aは、撮影空間R1内において、背景画像の選択およびカメラ21による撮影を行う。すなわち、撮影空間R1において、利用者Aは、撮影ユニット10の正面に設けられたカメラ21やタッチパネルモニタ23を利用して、撮影画像に合成する背景画像を選択したり、自分自身等の画像を撮影したりする(撮影作業)。
【0041】
背景画像の選択および撮影が終了すると、利用者Aは、写真シール作成装置1の案内(誘導)にしたがい、撮影ユニット10の後方に位置する編集空間R2に移動する。利用者Aは、この編集空間R2において、タブレット内蔵モニタ33を操作して撮影画像に対して落書きなどの編集作業を行う。なお、撮影空間R1において、背景画像の選択および撮影が終了した時点で、前の組の利用者が編集空間R2を使用中(編集作業中)であれば、写真シール作成装置1は、利用者Aに対して編集空間R2への案内は行わない。このとき、利用者Aは編集空間R2が空くまで撮影空間R1において待機する。その後、前の組の利用者による編集作業が終了すると、写真シール作成装置1は、利用者Aに対して編集空間R2への案内を行い、利用者Aはその案内にしたがい編集空間R2へ移動する。なお、写真シール作成装置1は、撮影空間R1と編集空間R2で同時に作業が行われていると判断されるときは、撮影空間R1での撮影時間が長くなるよう撮影処理を制御したり、編集空間R2での編集時間が短くなるように編集処理を制御することで、利用者の待ち時間が短くなるようにしてもよい。
【0042】
上記のように撮影を行う撮影空間R1と、画像の編集を行う編集空間R2とを分けていることから、それぞれの空間へ別々の利用者を誘導できるため、1台の写真シール作成装置1において同時に2組の利用者がゲームを楽しむことができる。このため、撮影や編集等を1つの空間で行う場合に比べて、写真シール作成装置1の稼働率を高めることができる。
【0043】
なお、上述の例では、撮影空間R1において、撮影および背景画像の選択を行い、編集空間R2において落書き処理および印刷処理を行った。しかし、撮影、背景画像の選択、落書き編集、印刷をそれぞれ異なる空間で行うように写真シール作成装置を構成してもよい。上述のように1つの空間において複数の処理を実行させた場合、写真シール作成装置1を小型化でき、設置面積を小さくできるという利点はあるが、各空間においてそれぞれ異なる利用者の組が同時に作業しても、作業を行うことができる空間が2つしかないため、同時に装置を利用できる利用者の組は最大でも2組となる。しかしながら、各処理を異なる空間で行うようにすることで、同時に利用できる利用者をより多くすることができ、回転率を向上させることができる。ただし、写真シール作成装置1の設置面積が比較的大きくなるので、設置場所には比較的大きな面積が要求される。
【0044】
また、写真シール作成装置1のユニットの構成は任意であり、上述した以外のユニット構成であってもよい。また、多重接客の仕方も任意である。例えば、撮影空間を1個設け、編集空間を2個設けてもよい。この構成により、写真シール作成装置の回転率を向上することができる。また、撮影空間及び編集空間をそれぞれ2個ずつ設けてもよい。この場合には、撮影空間と編集空間をそれぞれ2個ずつ(すなわち、複数)設けることで写真シール作成装置の回転率をさらに向上することができる。
【0045】
2.2 全体動作
写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに関する動作について説明する。前述のように写真シール作成装置1は、利用者の撮影画像に前景または背景画像を合成し、さらに落書き等の編集処理を施した画像をシール紙に印刷して出力する。
図5は、写真シール作成装置1における写真シール作成ゲームに関する一連の動作を示すフローチャートである。以下、
図5のフローチャートを参照して写真シール作成装置1の全体動作を説明する。
【0046】
写真シール作成装置1において、利用者によるコイン投入返却口に29にゲームを行うために必要な所定金額分の硬貨が投入されると(S1)、制御装置11は写真シール作成ゲームを開始する。なお、後述する処理において、コース選択処理(S2)、背景選択処理(S3)、撮影処理(S4)及びレイアウト選択処理(S5)は、撮影空間R1に存在する利用者に対して実行される。また、落書き編集処理(S6)、印刷処理(S7)及びシール排出処理(S8)は、編集空間R2に存在する利用者に対して実行される。
【0047】
まず、制御装置11はコース選択処理(S2)を行う。本実施形態では、複数のコースの中から1つのコースを選択できるようになっている。本実施形態では、例えば、「通常コース」と「簡単コース」とが用意されている。簡単コースは、写真シール作成装置1の操作に不慣れな利用者を想定したコースであり、通常コースよりもより簡単な操作でゲームを進行できるコースである。制御装置11は、利用者にゲームのコースを選択させるためのコース選択画面を、画像撮影部110のタッチパネルモニタ23上に表示する。利用者はコース選択画面上でタッチパネルモニタ23を操作することで所望のコースを選択する。制御装置11は、利用者により選択されたコースの情報をRAM17に記憶する。
【0048】
コース選択処理(S2)の終了後、制御装置11は背景選択処理(S3)を行う。背景選択処理では、利用者の指示に基づき、撮影画像に合成されるべき背景または前景の画像が選択される。なお、以下の説明では、説明の便宜上、背景画像または前景画像を総称して「背景画像」と称することにする。背景選択処理(S3)の詳細については後述する。
【0049】
背景選択処理(S3)の終了後、制御装置11は撮影処理(S4)を行う。撮影処理では、制御装置11は、画像撮影部110の各部を制御して利用者(被写体)の画像(写真)を撮影する。ここで、撮影処理では、利用者(被写体)の画像(写真)が連続して複数枚撮影される。これにより、利用者は所望の様々なポーズで画像を撮影することができる。撮影する画像の枚数は、写真シールに印刷する画像の配置領域の数と同じであってもよい。または、撮影する画像の枚数を写真シールに印刷する画像の配置領域の数よりも多くして、利用者により、撮影した画像群の中から、写真シールに印刷する画像が選択されるようにしてもよい。
【0050】
撮影処理(S4)の終了後、制御装置11は、利用者を編集空間R2に誘導するための案内画面をタッチパネルモニタ23に表示させる。利用者は、タッチパネルモニタ23に表示された案内画面の表示にしたがい編集空間R2に移動し、以後、編集空間R2において作業を行う。撮影処理(S4)の終了後、さらに、制御装置11はレイアウト選択処理(S5)を行う。
【0051】
レイアウト選択処理は、写真シールのレイアウトを決定する処理である。写真シール作成装置1は複数の写真シールのレイアウトを用意しており、利用者により複数のレイアウトの中から所望のレイアウトが選択されるようになっている。レイアウト選択処理の詳細については後述する。なお、レイアウト選択処理(S5)は撮影空間R1で行ってもよい。
【0052】
レイアウト選択処理(S5)の終了後、制御装置11は落書き編集処理(S6)を行う。落書き編集処理は、利用者による撮影画像に対する装飾を受け付ける処理である。具体的には、利用者は、編集空間R2において、撮影ユニット10の背面に設けられたタブレット内蔵モニタ33上でタッチペン37を操作することにより、撮影画像に対して落書き(所望の文字や絵を描画)を行うことができる。また、利用者は、タブレット内蔵モニタ33上でのタッチペン37操作により、撮影画像に対して予め用意された装飾用画像であるスタンプ画像(所定の図柄、所定のテキスト及びそれらの組み合わせ)を撮影画像の所望の領域に貼り付けることを指示することができる。落書き編集処理において制御装置11は、利用者による落書き操作や装飾用画像に関する指示を受付け、落書きにより生成された線画像や指示された装飾用画像(スタンプ画像)を撮影画像に合成する。この落書き処理により、利用者は、好みのデザインの写真シールを作成することができる。
【0053】
なお、落書き編集処理において、利用者に提示される落書き編集作業の内容は、利用者によりゲーム開始時に選択されたコースにより異なる。例えば、簡単コースの場合、写真シール作成ゲームに不慣れな利用者を想定しているため、通常コースよりも、落書きする際の操作の手順を簡単にしたり、選択できる操作の種類の数を減らしたりしている。一方、通常コースの場合、利用者がより細かく所望の落書きができるように、簡単コースに比べてより多様でより複雑な機能を利用者に提示する。なお、上述ではタッチペン37を用いて操作しているが、指を用いて操作してもよい。
【0054】
落書き編集処理(S6)の終了後、制御装置11は印刷処理(S7)及びシール排出処理(S8)を行う。印刷処理では、制御装置11は、背景選択処理(S3)で選択された背景画像、レイアウト選択処理(S5)により選択されたレイアウト及び落書き編集処理(S6)で指示された落書き及び装飾用画像の内容に基づき印刷用の画像を編集する。そして、制御装置11は、印刷部130におけるプリンタ51a、51bを制御して、シール紙55に対して編集後の画像を印刷させる。印刷終了すると、編集画像が印刷されたシール紙55はいずれかのシール排出口39a、39bから排出される。なお、印刷処理の待ち時間である事後接客処理において、利用者のメールアドレスやSNS用IDを入力させ、制御装置11は、印刷用に編集された画像データを通信部13を介して外部のサーバに送信する。利用者は、サーバから画像データを自身のスマートフォン等にダウンロードすることで画像データを楽しむことができる。
【0055】
以上のような手順で、利用者の画像に対して所望の装飾が施された画像を含む写真シールが生成される。
【0056】
上述した落書き編集処理(S6)におけるスタンプ画像100が撮影画像に貼り付けられるときの処理(スタンプ画像貼付処理)について具体例を挙げて説明する。
【0057】
2.3 スタンプ画像貼付処理
図6はスタンプ画像貼付処理の例を示す図である。ここでは、利用者は2人とし、各利用者がそれぞれ落書きできるように表示画面300上に編集画面400が2つ用意されている。同図に示すように、利用者はコンテンツパレット(コンテンツ画像選択画面)102内に表示されるスタンプ画像100を編集画面400に貼り付けることができ、ここでは、ハート形状のスタンプ画像100が(左側)編集画面400に貼り付けられている。また、コンテンツパレット102内のコンテンツ画像はタブ101を切り替えることにより異なったコンテンツ画像の表示に切り替わる。
【0058】
図7は本発明の写真シール作成装置1により実行されるスタンプ画像貼付処理のフローチャートである。ここでは、利用者は最初にスタンプ画像100を選択して、そのスタンプ画像を回転等の操作をした後に新たなスタンプ画像100を選択して貼付ける一連の動作における処理を例として説明する。
【0059】
図7において、先ずスタンプ画像選択処理が実行されて編集画面400上にスタンプ画像100が表示される(ステップS9)。以下に、スタンプ画像選択処理(ステップS9)の詳細について説明する。
【0060】
図8は
図7のスタンプ画像選択処理(ステップS9)を詳細に示すフローチャートである。先ず、利用者は、コンテンツパレット102内の所望のスタンプ画像100をタッチして選択する。これにより、制御装置11は選択されたスタンプ画像100を選択する(ステップS90)。次に、利用者は編集画面400内において選択したスタンプ画像100の表示位置をタッチして指定する。これにより、制御装置11はスタンプ画像の表示位置を指定された位置に設定する(ステップS91)。そして、制御装置11は、選択されたスタンプ画像100を、編集画面400内の指定された表示位置に表示し、さらにスタンプ画像を拡大縮小及び回転させるための操作ボタン104(
図9等参照)を表示し(ステップS92)、この処理は終了する。
【0061】
ここで、上述したステップS92で表示される操作ボタン104についてより詳細に以下に説明する。
【0062】
図9は操作ボタンの一例を示す図である。同図に示すように、表示されるスタンプ画像100(ハート)を取り囲む領域内が操作領域200(グレー表示部分)である。この操作領域200の右下において、スタンプ画像100をスタンプ画像100の中心を基準として拡大縮小及び回転するための操作ボタン104が表示される。特に、メガネなどのスタンプ画像100はメガネの中心を基準として拡大縮小及び回転させることにより利用者の嗜好に合った角度でメガネを表示させることが可能となる。
【0063】
また、利用者は編集画面400内においてスタンプ画像100を移動させる場合に、この操作領域200をタッチした状態のまま移動することにより操作領域200のスタンプ画像100を移動させることができる。例えば、まつげなどの小さいスタンプ画像100を指やタッチペンで移動させる場合に、従来では指やタッチペンなどの先でスタンプ画像100が隠れてしまって移動させることが困難であった。これに対して、本実施形態のスタンプ画像100の移動方法によれば、そのスタンプ画像自身をタッチせずに操作領域200をタッチすることによって、スタンプ画像100が指やタッチペンで隠れることがなく、スタンプ画像100の位置を詳細に確認しながら位置決めすることが可能となる。
【0064】
なお、制御装置11は、操作領域200がすべてのスタンプ画像100に対して同じ大きさに表示されるように(操作領域200の大きさが変化しないように)制御してもよい。すなわち、制御装置11は、スタンプ画像100を縮小させる場合は、操作領域200をスタンプ画像100よりも大きい領域に保持するように制御する。また、制御装置11は、各スタンプ画像100ごとに操作領域200の大きさ(サイズ)を変更して表示するように制御してもよい。また、制御装置11は、スタンプ画像100が縮小されても操作領域200のサイズを縮小せずに同じ大きさを保持するように制御する(操作領域200の範囲は一定のままであってもよい)。また、制御装置11は、スタンプ画像100が縮小されるにつれて操作領域200も所定の大きさ(操作領域200のサイズの下限)までは縮小されるように制御してもよい。この制御により、スタンプ画像100が縮小されても操作領域400は大きいままであるので、利用者は縮小したスタンプ画像100を見ながら、スタンプ画像100の移動,回転,または拡大縮小などの操作を行うことができる。
【0065】
ここで、操作領域200の右下に表示される操作ボタン104において、直線状の矢印方向のドラッグが拡大縮小操作に対応し、円弧状の矢印方向のドラッグ(タッチ移動)が回転操作に対応する。なお、制御装置11は、操作領域200をグレー表示するように制御したが、枠だけを表示するように制御してもよい。また、操作ボタンは操作領域200の右下に表示されたが、操作領域200の左上に表示されてもよく、スタンプ画像100を編集することが利用者に分かる場所であればどこに表示されてもよい。さらに、操作ボタンに拡大縮小のみの操作機能だけを備えてもよい。
【0066】
図10に示すように、選択されたスタンプ画像100を削除するための削除ボタン(ごみ箱)106をさらに備えてもよい。利用者によりごみ箱マークの削除ボタン106がタッチされると、スタンプ画像(ハート)100及び操作ボタン104は編集画面400から削除される。
【0067】
図11はスタンプ画像100の縮小操作の例を示す図である。同図に示すように、利用者により操作ボタン104がタッチされ、矢印方向にドラッグ(タッチ移動)されるとスタンプ画像(ハート)100は縮小される。ここで、45度〜90度の範囲でドラッグすることにより回転され、45度動きで拡縮する。
【0068】
図12はスタンプ画像100の回転操作の例を示す図である。同図に示すように、利用者により操作ボタン104がタッチされ、矢印方向に垂直にドラッグ(タッチ移動)されるとスタンプ画像(ハート)100は90度回転される。なお、操作領域200にこの反転操作を行うための反転操作ボタンを表示させてもよい。反転機能とは、左右に180度(左右反転)、上下に180度(上下反転)に反転する機能である。また、元の角度にもどす機能を備えてもよい。例えば、制御装置11は、回転操作によりスタンプ画像100の角度を変更させると同時に変更前の角度に戻すボタン(角度戻す機能ボタン)が表示されるように制御してもよい。さらに、制御装置11は、回転もしくは拡大縮小操作の後に、奥行回転(スタンプ画像100をそのスタンプ画像100を中心として三次元的に360度回転する)ボタンが表示するように制してもよい。なお、このボタンは長押しで360度回転し続けることができ、ボタンから離す(タッチアップする)とその離した時点での角度で回転は停止する。従って、利用者は感覚的にそのスタンプ画像100に応じた角度を調整し易くなる。また、制御装置11は、スタンプ画像100に応じて、これらの反転操作ボタン及び奥行き回転ボタンを表示するように制御してもよい。例えば、メガネのように人物に対して傾きを有するスタンプ画像100に対しては反転操作ボタン及び奥行き回転ボタンを表示させる。
【0069】
また、制御装置11は、スタンプ画像100ごとにアンドゥボタン(1つ前の操作に戻る)を表示するように制御してもよい。例えば、回転操作を行った後に拡大縮小操作を行った場合にこのアンドゥボタンが押下されると、拡大縮小操作の前の操作後の状態に戻す。すなわち、回転操作後の状態となる。さらに、制御装置11は、回転及び拡大縮小操作の後に、反転機能、角度戻す機能、奥行回転機能、アンドゥ機能をリストアップ形式で表示するように制御してもよい。またさらに、制御装置11は、スタンプ画像100ごとに、回転及び拡大縮小機能、反転機能、水平機能(角度戻す機能)、奥行回転機能、アンドゥ機能をリストアップ形式で表示するように制御してもよいし(
図13)、リストアップされる操作内容がスタンプ画像100ごとに変更するように制御してもよい。なお、制御装置11は、
図13に示すように、この操作ボタンの代わりに右下に選択可能な操作が列挙されたリスト105を表示するように制御してもよい。
【0070】
図7のスタンプ画像貼付処理のステップS10に戻り、利用者による操作ボタン104の操作にしたがい、制御装置11はスタンプ画像100を移動、拡大縮小及び/または回転させる。すなわち、制御装置11はスタンプ画像100の属性(位置、大きさ、方向)を変更する。制御装置11は、スタンプ画像100の移動、拡大縮小(拡縮)または回転の操作があったか否かを判断する(ステップS10)。ステップS10において、スタンプ画像100の移動、拡縮または回転の操作があったと判断すれば(ステップS10のYES)、制御装置11は、移動、拡大縮小及び/または回転後のスタンプ画像100の属性(位置,大きさ,方向)を記憶部12に格納する(ステップS11)。すなわち、制御装置11は、コンテンツ画像に対する属性の変更がなされたときに、変更後の属性を記憶部12に格納する。
【0071】
次に、制御装置11は、コンテンツパレット102において、新たに別のスタンプ画像100の選択があったか否かを判断する。以下、この判断を具体的に説明する。
【0072】
制御装置11は、利用者による画面上の任意の位置に対してタッチがあったか否かを判断する(ステップS12)。ステップS12において、制御装置11が画面上のタッチがあったと判断すれば(ステップS12のYES)、コンテンツパレット102内の任意の位置に対してタッチがあったか否かを判断する(ステップS13)。なお、ステップS12において、制御装置11は、画面上の任意の位置に対してタッチがあると判断するまでステップS12の処理を繰り返す(ステップS12のNO)。
【0073】
ステップS13において、制御装置11は、コンテンツパレット102内の任意の位置に対してタッチがあったと判断すると(ステップS13のYES)、コンテンツパレット102内の現在選択されているスタンプ画像100とは別のスタンプ画像100が新たに選択されたかどうかを判断する(ステップS14)。新たなスタンプ画像100が選択されたと判断すれば(ステップS14のYES)、制御装置11は記憶部12に格納されている前のスタンプ画像100の属性(位置,大きさ、方向(回転角))に基づいて、新たなスタンプ画像100を表示する(ステップS15)。すなわち、制御装置11は編集画面400内に表示されていた前のスタンプ画像100の属性(大きさ,位置,方向)と同じ属性で新たに選択されたスタンプ画像100を表示する。次に、再度ステップS10に戻り、制御装置11により新たなスタンプ画像100の移動、拡大縮小または回転があったか否かの判断がなされる。
【0074】
図14は
図7のステップS15の処理を具体的に説明するための図である。同図に示すように、利用者はスタンプ画像(ハート)100を選択して編集画面400に表示させ(
図14(a))、操作ボタン104を介して
図14(a)で示されたスタンプ画像100を
図14(b)に示すように回転させる。次に、利用者はスタンプ画像(ハート)100の代わりに別のスタンプ画像(星)100をコンテンツパレット102内から選択すると、スタンプ画像(ハート)100の属性を保持しながらスタンプ画像(星)100を編集画面400に貼り替えることができる(
図14(c))。従来は、スタンプ画像100を変更する場合には、アンドゥ処理(1つ前の動作に戻る)もしくは削除処理で再度編集処理をやり直していた。これに対して、本実施の形態の処理では、変更前のスタンプ画像100の属性(それまでの編集内容(位置,大きさ,方向(回転角))を保持しながら所望のスタンプ画像100を貼り替えることができるので、利用者の操作性がより向上する。
【0075】
次に、利用者は現在編集画面400上に表示されているスタンプ画像100の絵柄(デザイン),位置,大きさ(サイズ),及び方向(回転角)に満足すると、そのスタンプ画像100を確定(スタンプ画像100に対して移動,拡縮及び回転等の操作が出来ない状態にすること)させる。
【0076】
従来では、スタンプ画像100を確定させる場合、利用者による表示画面300上の任意の位置へのタッチ操作によりスタンプ画像100を確定させていた。しかし、上述したように、本実施の形態のスタンプ画像貼付処理においては、利用者によるコンテンツパレット102内の任意の位置のタッチ操作により新たなスタンプ画像100が選択される可能性がある。同様に、操作領域200内の利用者によるタッチ操作についても、スタンプ画像100を移動等させてしまう可能性がある。そこで本実施の形態では、コンテンツパレット102以外でありかつ操作領域200以外の領域における利用者によるタッチ操作によりスタンプ画像100を確定させる。この構成により、スタンプ画像貼付処理の操作性を向上させることができる。以下、本実施の形態におけるスタンプ画像100の確定処理を具体的に説明する。
【0077】
図7のスタンプ画像貼付処理のステップS12に戻り、制御装置11は、画面上にタッチがあったか否かを判断する。ステップS12において、制御装置11はタッチがあったと判断すれば(ステップS12のYES)、制御装置11は、コンテンツパレット102内のタッチであったか否かを判断する(ステップS13)。ステップS14において、制御装置11はコンテンツパレット102内のタッチでない(コンテンツパレット102以外の領域のタッチである)と判断すれば(ステップS13のNO)、制御装置11はそのタッチが操作領域200以外の領域に対するタッチであったか否かを判断する(ステップS16)。
【0078】
ステップS16において、制御装置11はそのタッチが操作領域200以外の領域に対するタッチであると判断すれば(ステップS16のYES)、制御装置11は編集画面400上に現在表示されているスタンプ画像100の選択を確定させて(ステップS17)、この処理は終了する。なお、ステップS16において、制御装置11はそのタッチが操作領域200以外の領域に対するタッチでないと判断すれば(ステップS16のNO)、制御装置11はステップS12の処理に戻る。
【0079】
(a)変形例1
制御装置11は、一旦確定したスタンプ画像100が再度、編集画面400上で選択されたときに、再度スタンプ画像100を編集できるような状態に制御してもよい。この場合に、例えば拡大縮小及び回転操作ができる再編集ボタンが表示されてもよいし、さらに再編集ボタンにはスタンプ画像100同士の上下位置変更や撮影人物との上下位置変更(レイヤー変更)操作ができるように構成されてもよい。
【0080】
(b)変形例2
図15に示すように、制御装置11は、スタンプ画像100(操作ボタン104を含む)及び操作領域200が編集画面400からはみ出た部分については画面から消えるように制御してもよい。例えば、
図15(a)に示すように、利用者により操作領域200が矢印の方向にドラッグされ、編集画面400からはみ出た部分(破線部分)については非表示となる(
図15(b))。その後、利用者による
図15(a)より継続したドラッグにより編集画面400上に戻されると、消えた箇所が再度表示される(
図15(c))。このとき、利用者はそのスタンプ画像100を再度編集することが可能となる。また、制御装置11は、編集画面400からスタンプ画像100と操作領域200とがすべて出た場合でありかつタッチアップした場合に、スタンプ画像100を確定するように制御してもよい。利用者はこの操作を上述したゴミ箱機能として用いることができる。すなわち、利用者はスタンプ画像100を捨てる場合に、ゴミ箱機能を選択することなしにスタンプ画像100をドラッグして編集画面400の外に出してタッチアップすることによりそのスタンプ画像100を捨てることが可能となる。
【0081】
(c)変形例3
図16に示すように、制御装置11は、スタンプ画像100(操作ボタン104を含む)及び操作領域200が編集画面400からはみ出た部分については画面から消えるように制御してもよい。
図16(a)に示すように利用者による操作領域200が矢印の方向にドラッグされ、編集画面400からはみ出た部分については非表示となる(
図16(b))。また、利用者による
図16(a)より継続したドラッグにより操作領域200が編集画面400上に戻されると、消えた箇所が再度表示される(
図16(a))。このとき、利用者はそのスタンプ画像100を再度編集することが可能となる。また、制御装置11は、編集画面400からスタンプ画像100と操作領域200とがすべて出た場合でありかつタッチアップした場合に、スタンプ画像100を確定するように制御してもよい。利用者はこの操作を上述したゴミ箱機能として用いることができる。すなわち、利用者はスタンプ画像100を捨てる場合に、ゴミ箱機能を選択することなしにスタンプ画像100をドラッグして編集画面400の外に出してタッチアップすることによりそのスタンプ画像を捨てることが可能となる。この例では、制御装置11は、編集画面400から操作ボタン104がはみ出たときに操作ボタン104を消えるように制御したが、操作ボタン104の位置を変更して表示するように制御してもよい。この場合には、利用者は回転及び拡縮操作を行うことができる。
【0082】
(d)変形例4
図17に示すように、制御装置11は、編集不可能なスタンプ画像100を1つのコンテンツパレット102内に集約して表示するように制御してもよい。同図に示すように例えば、卒業式の帰りにゲームをする利用者が、スタンプ画像100として「congratulations!」を選択(押下)する場合には、そのゲームをしている日が利用者の誕生日でない限りにおいて、利用者は、「congratulations!」のスタンプ画像100を、誕生日を表すスタンプ画像100に変更することはほとんどない。むしろ、このようなスタンプ画像100に操作ボタン104などのボタンが表示されることに利用者は不快感を持つ場合がある。従って、このような変更されることがほとんどないスタンプ画像100は前回操作した内容(属性)を保持する必要がないので、このようなスタンプ画像100を1つのコンテンツパレット102内に集約させてもよい。この構成により、利用者は自分の嗜好にあったスタンプ画像100を快適に選択して編集することができる。
(e)変形例5
制御装置11は、利用者による編集後の画像データを利用者のスマートフォンなどの携帯端末に送信するように制御してもよい。この場合、
図18(a)に示すように、メールアドレス入力画面500に20文字×2行(40文字)まで文字を入力することができる(20文字で自動的に改行)。なお、大文字入力(capslock)が可能であるが、「@」、「.」の2度押しはできないように設定されている。さらに、1文字目で「@」、「ドメイン」ボタン、「.com」などのRFC規格に違反するメールアドレスが入力された場合には、
図18(b)に示すように、送信ボタン押下後にエラーメッセージが表示される。また、メールアドレス入力画面500にメールアドレスが入力されずに送信ボタンを押下した場合には、
図18(b)に示すように、エラーメッセージが表示される。さらに、画像データの送信が成功(完了)した場合には、
図18(d)の左側に示すようなメッセージが表示され、所定の時間内に送信が完了されない場合には、
図18(d)の右側に示すようなエラーメッセージが表示される。
【0083】
3.まとめ
以上説明したように、本実施の形態の写真シール作成装置1は、利用者を撮影し、撮影画像を生成する撮影部(21)と、複数のコンテンツ画像の中から、撮影画像に合成されるコンテンツ画像を利用者に選択させるためのコンテンツ画像選択画面(102)を表示する表示処理部(11,23)と、コンテンツ画像選択画面(102)上で利用者による第1コンテンツ画像の選択を受け付ける指示受付部と、を備え、表示処理部(11,23)は、第1コンテンツ画像を含む操作領域(200)を表示し、利用者の操作による操作領域(200)の移動にともなって第1コンテンツ画像を移動させて表示し、コンテンツ画像選択画面(102)以外でありかつ操作領域(200)以外の領域において利用者によるタッチを検出すると、第1コンテンツ画像の選択を確定させる。
【0084】
この構成により、まつげなどの小さいスタンプ画像100を指やタッチペンで移動させる場合に、スタンプ画像(100)が指やタッチペンの先などで隠れてしまっても、そのスタンプ画像(100)自身をタッチせずに操作領域をタッチすることによって、スタンプ画像(100)の位置を詳細に確認しながら位置決めすることが可能となる。
【0085】
また、表示処理部(11,23)は、第1コンテンツ画像に対する属性の変更がなされた後、利用者による第2コンテンツ画像の選択があった場合に、第1コンテンツ画像の属性と同じ属性で第2コンテンツ画像を表示する。
【0086】
この構成により、コンテンツパレット内のコンテンツ画像を差し替える場合において、差し替え前のコンテンツ画像の属性(位置、大きさ、方向(回転角度))を保持しながら新たなコンテンツ画像に貼り替えることができる。そのため、スタンプ画像の編集時間と手間を軽減することができる。
【0087】
(他の実施の形態)
上記の実施の形態で説明した種々の思想は、適宜組み合わせることができ、また、当業者の技術常識に基づき、適宜、変更、置き換え、付加、省略などもできる。以下に、上記の実施の形態で開示した思想に適用できる他の構成を説明する。
【0088】
また、
図5のフローチャートに示す写真シール作成装置の一例の動作における各処理の順序は適宜変更してもよい。例えば、
図5のフローチャートでは、撮影処理(S4)の前に背景選択処理(S3)を実施しているが、撮影処理の後に背景選択処理を実施するようにしてもよい。また、レイアウト選択処理(S5)を撮影処理(S4)の後に実施しているが、レイアウト選択処理を撮影処理の前に実施するようにしてもよい。
【0089】
上記の実施の形態で示した思想は、写真シール作成装置以外の装置に対しても適用することができる。すなわち、撮影画像に対して合成用画像を合成する装置であって、撮影画像に対して合成すべき合成用画像を選択する選択画面を表示する画像処理装置であれば、上記の実施の形態で開示した思想を適用することができる。
【0090】
上記の実施形態は、以下の画像処理装置等の思想を開示している。なお、写真シール作成装置1は画像処理装置の一例である。カメラ21は撮影部の一例である。記憶部12、リムーバブルメディア15、RAM17は記憶部の一例である。背景セットおよび背景画像は合成用画像の一例である。ベース画像71は画像選択領域の一例である。背景選択画面200,…は選択画面の一例である。制御装置11は合成処理部の一例である。タッチパネルモニタ23は指示受付部の一例である。制御装置11とタッチパネルモニタ23を組み合わせた構成は、表示処理部の一例である。プリンタ51a、51b及び印刷部130は、印刷部の一例である。ここで、表示処理部は、コンテンツパレット102内の複数のコンテンツ画像の中から、撮影画像に合成されるコンテンツ画像を利用者に選択させるためのコンテンツ画像選択画面(コンテンツパレット102)を表示する。また、指示受付部は、コンテンツ画像選択画面上で利用者による第1コンテンツ画像の選択を受け付ける。また、表示処理部は、第1コンテンツ画像を含む操作領域200を生成して表示し、利用者による操作領域200の移動にともなって第1コンテンツ画像を移動させて表示し、コンテンツ画像選択画面以外でありかつ操作領域200以外の領域の利用者によるタッチを検出すると、第1コンテンツ画像の選択を確定させる。さらに、表示処理部は、コンテンツ画像の属性を変更することができ、第1コンテンツ画像に対する属性の変更がなされた後、利用者による第2コンテンツ画像の選択があった場合に、第1コンテンツ画像の属性と同じ属性で第2コンテンツ画像を表示する。またさらに、表示処理部は、利用者による例えば第1コンテンツ画像を回転,拡大,及び縮小させる処理などの画像処理を実行するための操作ボタン104を生成し操作領域に重畳もしくは近接して表示する。また、表示処理部は、コンテンツ画像を縮小させる場合は、操作領域200をコンテンツ画像よりも大きい領域に保持するように制御する。
【0091】
(1)画像処理装置(1)は、
利用者を撮影し、撮影画像を生成する撮影部(21)と、
複数のコンテンツ画像の中から、撮影画像に合成されるコンテンツ画像を利用者に選択させるためのコンテンツ画像選択画面(102)を表示する表示処理部(11,23)と、
コンテンツ画像選択画面(102)上で利用者による第1コンテンツ画像の選択を受け付ける指示受付部と、を備え、
表示処理部(11,23)は、第1コンテンツ画像を含む操作領域(200)を表示し、利用者の操作による操作領域(200)の移動にともなって第1コンテンツ画像を移動させて表示し、コンテンツ画像選択画面(102)以外でありかつ操作領域(200)以外の領域において利用者によるタッチを検出すると、第1コンテンツ画像の選択を確定させる。
【0092】
この構成により、まつげなどの小さいスタンプ画像を指やタッチペンで移動させる場合に、スタンプ画像が指やタッチペンの先などで隠れてしまっても、そのスタンプ画像自身をタッチせずに操作領域をタッチすることによって、スタンプ画像の位置を詳細に確認しながら位置決めすることが可能となる。
【0093】
(2)表示処理部(11,23)は、第1コンテンツ画像の属性を変更する。
【0094】
(3)表示処理部(11,23)は、第1コンテンツ画像に対する属性の変更がなされた後、利用者による第2コンテンツ画像の選択があった場合に、第1コンテンツ画像の属性と同じ属性で第2コンテンツ画像を表示する。
【0095】
この構成により、コンテンツパレット内のコンテンツ画像を差し替える場合において、差し替え前のコンテンツ画像の属性(位置、大きさ、方向(回転角度))を保持しながら新たなコンテンツ画像に貼り替えることができる。そのため、スタンプ画像の編集時間と手間を軽減することができる。
【0096】
(4)また、表示処理部(11,23)は、選択されたコンテンツ画像に対して、利用者による属性の変更を行うための操作ボタン(104)を操作領域に重畳もしくは近接して表示する。
【0097】
この構成により、利用者によるコンテンツ画像の編集の操作性が向上する。
【0098】
(5)また、コンテンツ画像の属性は、コンテンツ画像の位置,大きさ,及び/又は回転角である。
【0099】
この構成により、利用者はコンテンツ画像の回転,拡大及び縮小操作の操作性が向上する。
【0100】
(6)また、属性の変更は、コンテンツ画像を回転,拡大,及び/又は縮小させることによりなされる。
【0101】
この構成により、利用者は、自分の嗜好に合ったコンテンツ画像を取得することができる。
【0102】
(7)表示処理部(11,23)は、コンテンツ画像を縮小させる場合は、操作領域200をコンテンツ画像よりも大きい領域に保持するように制御する。
【0103】
この構成により、そのスタンプ画像100自身をタッチせずに操作領域200をタッチすることによって、スタンプ画像100が指やタッチペンで隠れることがなく、スタンプ画像100の位置を詳細に確認しながら位置決めすることが可能となる。
【0104】
(8)画像処理方法は、
利用者を撮影し、撮影画像を生成するステップと、
複数のコンテンツ画像の中から、撮影画像に合成されるコンテンツ画像を利用者に選択させるためのコンテンツ画像選択画面を表示するステップと、
コンテンツ画像選択画面上で利用者による第1コンテンツ画像の選択を受け付けるステップと、を含み、
表示するステップは、第1コンテンツ画像を含む操作領域を表示し、利用者の操作による操作領域の移動にともなって第1コンテンツ画像を移動させて表示し、コンテンツ画像選択画面以外でありかつ操作領域以外の領域において利用者によるタッチを検出すると、第1コンテンツ画像の選択を確定させるステップ、を含む。
【0105】
(9)また、前記表示するステップは、
第1コンテンツ画像に対する属性の変更がなされた後、利用者による第2コンテンツ画像の選択があった場合に、第1コンテンツ画像の属性と同じ属性で第2コンテンツ画像を表示するステップを含む。
【0106】
(10)上述した画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像作成プログラム。