(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
まず、本実施形態の装置のハードウエア構成の一例について説明する。本実施形態の装置が備える各部は、任意のコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ装置を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD(Compact Disc)等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェイスを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0019】
図1は、本実施形態の装置のハードウエア構成の一例を概念的に示す図である。図示するように、本実施形態の装置は、例えば、バス12Aで相互に接続されるCPU1A、RAM(Random Access Memory)2A、ROM(Read Only Memory)3A、表示制御部4A、ディスプレイ5A、操作受付部6A、操作部7A、通信部8A、補助記憶装置9A、カメラ10A及びマイク11A等を有する。なお、図示しないが、その他、外部機器と有線で接続される入出力インターフェイス、スピーカ等の他の要素を備えてもよい。また、カメラ10A及びマイク11Aは、バス12Aに直接つながるのでなく、通信部8Aや上記入出力インターフェイスを介して繋がってもよい。
【0020】
CPU1Aは各要素とともに装置のコンピュータ全体を制御する。ROM3Aは、コンピュータを動作させるためのプログラムや各種アプリケーションプログラム、それらのプログラムが動作する際に使用する各種設定データなどを記憶する領域を含む。RAM2Aは、プログラムが動作するための作業領域など一時的にデータを記憶する領域を含む。補助記憶装置9Aは、例えばHDD(Hard Disc Drive)であり、大容量のデータを記憶可能である。
【0021】
ディスプレイ5Aは、例えば、表示装置(LED(Light Emitting Diode)表示器、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等)である。ディスプレイ5Aは、タッチパッドと一体になったタッチパネルディスプレイであってもよい。表示制御部4Aは、VRAM(Video RAM)に記憶されたデータを読み出し、読み出したデータに対して所定の処理を施した後、ディスプレイ5Aに送って各種画面表示を行う。操作受付部6Aは、操作部7Aを介して各種操作を受付ける。操作部7Aは、操作キー、操作ボタン、スイッチ、ジョグダイヤル、タッチパネルディスプレイ、キーボード、スキャナーなどを含む。通信部8Aは、有線及び/または無線で、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続し、他の電子機器と通信する。
【0022】
以下、本実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0023】
<第1の実施形態>
まず、本実施形態の概要について説明する。本実施形態の会計装置は、年齢制限商品の識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否か判断する。そして、年齢条件を満たしていないと判断した場合、年齢確認を促す警告を出力する。一方、年齢条件を満たすと判断した場合、上記警告を出力しない。
【0024】
以下、本実施形態の会計装置の構成について詳細に説明する。
【0025】
まず、
図2に、本実施形態の会計装置1の外観の一例を模式的に示す。会計装置1は、ディスプレイ101と、顧客用ディスプレイ102と、スキャナー103と、入力ボタン104と、ドロアー105と、カメラ106とを有する。
【0026】
スキャナー103は、商品に付された識別情報(例:バーコード等の一次元コードや、QRコード(登録商標)等の二次元コード等)を読み取る。入力ボタン104各々には、所定の商品、数字、所定の処理(例:精算処理)等が対応付けられている。各入力ボタン104の押下により、これらに対応する入力がなされる。
【0027】
ディスプレイ101には、スキャナー103や入力ボタン104を介して入力された商品に対応する情報等が表示される。例えば、入力された商品の商品名、数量、値段、税込価格、小計等が表示される。その他、ディスプレイ101には、店員(オペレータ)に向けられた所定の情報(例:年齢確認等の作業を促す警告等)が表示されてもよい。
【0028】
顧客用ディスプレイ102には、ディスプレイ101に表示される情報の少なくとも一部が表示されてもよい。その他、顧客用ディスプレイ102には、顧客に向けられた情報(例:広告、年齢確認等)が表示されてもよい。
【0029】
ディスプレイ101及び顧客用ディスプレイ102の少なくとも一方は、タッチパネルディスプレイであってもよい。
【0030】
ドロアー105には、現金やクーポンなどが収納される。カメラ106は、会計中の顧客の顔等を撮影可能な位置及び向きで設置される。なお、カメラ106の設置位置は
図2に示す位置に限定されない。例えば、天井や、会計装置1を設置している台の上等、他の位置に設置することもできる。
【0031】
図示しないが、会計装置1は、マイクを備えてもよい。マイクは、会計装置1を操作する店員及び会計中の顧客の発言内容を録音可能な位置に設置される。
【0032】
次に、
図3に、本実施形態の会計装置1に機能ブロック図の一例を示す。図示するように、会計装置1は、商品識別情報受付部10と、判断部20と、通知部30とを有する。
【0033】
商品識別情報受付部10は、商品の識別情報(例:商品コード)の入力を受付ける。以下、商品の識別情報を商品識別情報という。商品識別情報受付部10は、スキャナー(
図2のスキャナー103参照)、入力ボタン(
図2の入力ボタン104参照)、タッチパネルディスプレイ(
図2のディスプレイ101参照)等を介して入力された商品識別情報を取得する。
【0034】
例えば、スキャナー(
図2のスキャナー103参照)を用いてバーコード等の一次元コードや、QRコード(登録商標)等の二次元コードをスキャンすることで、当該コードに対応した商品識別情報が入力される。また、例えば、入力ボタン(
図2の入力ボタン104参照)を押下したり、タッチパネルディスプレイ(
図2のディスプレイ101参照)に表示されたボタンをタッチしたりすることで、各ボタンに対応した商品識別情報が入力される。
【0035】
判断部20は、年齢制限商品の商品識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する。年齢条件は、例えば、18歳以上、20歳以上等であるが、これらに限定されない。
【0036】
年齢条件は、法律などにより定められた年齢制限商品の購入に課される実際の年齢条件(以下、「実際の年齢条件」)そのものであってもよいし、実際の年齢条件と異なっていてもよい。具体的には、判断部20による判断で利用される年齢条件の方が、条件が厳しくなっていてもよい。例えば、実際の年齢条件は「20歳以上」である場合、判断部20による判断で利用される年齢条件は、「40歳以上」等であってもよい。その他、実際の年齢条件は「18歳以上」である場合、判断部20による判断で利用される年齢条件は、「35歳以上」等であってもよい。このようにすることの効果は、以下で説明する。以下、判断部20による判断で利用される年齢条件を、「判断用年齢条件」という。
【0037】
判断部20は、年齢制限商品の商品識別情報が入力されたことを検知する処理と、顧客を撮影した画像を解析し、判断用年齢条件を満たしているか否かを判断する処理とを実行する。本実施形態において、判断部20によるこれらの処理を実現する手段は制限されず、あらゆる手法を採用できる。以下、一例を説明する。
【0038】
まず、年齢制限商品の商品識別情報が入力されたことを検知する処理の一例について説明する。
【0039】
会計装置1の記憶装置内、又は、会計装置1と通信可能な外部装置の記憶装置内に、年齢制限商品を特定する情報が予め記憶されている。例えば、
図4に示すように、商品識別情報各々に、年齢制限商品に該当するか否かを示す情報が付された情報であってもよい。
図4の例の場合、年齢制限欄にフラグ(図のチェックマーク)がたっている商品は、年齢制限商品に該当する。一方、年齢制限欄にフラグ(図のチェックマーク)がたっていない商品は、年齢制限商品に該当しない。
【0040】
判断部20は、商品識別情報受付部10が商品識別情報の入力を受付けると、その都度、当該商品識別情報と、上述した年齢制限商品を特定する情報とに基づき、当該商品識別情報で特定される商品が年齢制限商品に該当するか否かを判断してもよい。判断部20は、このようにして、年齢制限商品の識別情報が入力されたことを検知してもよい。
【0041】
次に、顧客を撮影した画像を解析し、判断用年齢条件を満たしているか否かを判断する処理の一例について説明する。
【0042】
会計装置1の記憶装置内、又は、会計装置1と通信可能な外部装置の記憶装置内に、複数の人間各々の顔等の特徴量(例:目、鼻、口等の顔部品の位置関係、輪郭、しわ等)と、年齢情報とを対応付けて記憶しておく。年齢情報は、年齢そのものであってもよいし、判断用年齢条件を満たすか否かを示す値であってもよいし、年代(10代、20代、30代等)であってもよい。
【0043】
判断部20は、顧客を撮影した画像を取得すると、所定のアルゴリズムで解析し、所定の特徴量(例:目、鼻、口等の顔部品の位置関係、輪郭、しわ等)を抽出する。
【0044】
その後、判断部20は、上記記憶装置に記憶されている特徴量(説明変数)と年齢情報(目的変数)とからなる教師データに基づいた任意の機械学習で得られた学習結果(例:関数)に、顧客の画像から抽出された特徴量を入力することで、顧客の年齢情報(例:年齢、年代、判断用年齢条件を満たすか否かを示す値等)を得る。
【0045】
その他の例として、判断部20は、上記記憶装置に記憶されている特徴量の中から、顧客の画像から抽出された特徴量に所定レベル以上近似している特徴量を特定してもよい。そして、判断部20は、特定した特徴量に対応付けられている年齢情報(例:年齢、年代、判断用年齢条件を満たすか否かを示す値等)を、当該顧客の年齢情報として取得してもよい。
【0046】
年齢情報として、顧客の年齢や年代が得られた場合、その後、判断部20は、得られた年齢や年代が判断用年齢条件(例:18歳以上、20歳以上、35歳以上、40歳以上等)を満たすか否かを判断することで、顧客が判断用年齢条件を満たすか否かを判断する。年齢情報として、判断用年齢条件を満たすか否かを示す値が得られた場合、判断部20は、その値を、顧客が判断用年齢条件を満たすか否かの判断結果とする。判断部20は、このようにして、顧客が判断用年齢条件を満たすか否かを判断してもよい。判断部20は、得られた判断結果(「判断用年齢条件を満たす」または「判断用年齢条件を満たしていない」)を通知部30に向けて出力する。
【0047】
ここで説明した判断部20の処理はあくまで一例であり、判断部20は、他の方法で、年齢制限商品の識別情報が入力されたことを検知する処理、及び、顧客を撮影した画像を解析し、判断用年齢条件を満たしているか否かを判断する処理を実行してもよい。
【0048】
上述の通り、判断用年齢条件は実際の年齢条件と異なっていてもよい。具体的には、判断用年齢条件の方が、条件が厳しくなっていてもよい。例えば、実際の年齢条件は「M歳以上」である場合、判断用年齢条件は、「M+α歳以上」であってもよい(M及びαは1以上の整数)。
【0049】
判断用年齢条件をこのように定めた場合、判断部20が「判断用年齢条件を満たす」との結果を出力するのは、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限(M歳)をα歳以上上回っている場合、すなわち、画像解析による年齢推定の結果が明らかに実際の年齢条件を満たしている場合となる。
【0050】
そして、判断部20が「判断用年齢条件を満たしていない」との結果を出力するのは、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限(M歳)を下回っている場合、及び、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限(M歳)を上回っているが、当該下限を上回る量がα歳より小さい場合、すなわち、画像解析による年齢推定の結果が明らかに実際の年齢条件を満たしていると言えない場合となる。
【0051】
αは、画像解析による年齢推定の誤差に基づき決定されてもよい。例えば、所定の方法で算出された画像解析による年齢推定の誤差そのものをαとしてもよいし、算出された誤差を任意の方法で補正した値をαとしてもよい。
【0052】
このようにすれば、判断部20が「判断用年齢条件を満たす」との結果を出力するのは、画像解析による年齢推定の結果が、画像解析による年齢推定の誤差を考慮しても実際の年齢条件を満たしている場合となる。
【0053】
そして、判断部20が「判断用年齢条件を満たしていない」との結果を出力するのは、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件を満たしていない場合、及び、画像解析による年齢推定の誤差を考慮すると実際の年齢条件を満たすか否かの判断結果が変わり得る場合となる。
【0054】
通知部30は、判断部20により判断用年齢条件を満たしていないと判断された場合、年齢確認を促す警告を出力する。年齢確認を促す警告は、店員及び/又は顧客に向けて出力される。一方、通知部30は、判断部20により判断用年齢条件を満たしていていると判断された場合、年齢確認を促す警告を出力しない。
【0055】
年齢確認を促す警告の態様は様々である。例えば、店員に向けられたディスプレイ(
図2のディスプレイ101参照)に、年齢確認を促すメッセージ(例:顧客が年齢条件を満たすか確認してください)が表示されてもよい。その他、店員が視認可能な位置に設けられた警告ランプが点灯、点滅等してもよい。その他、スピーカを介して、年齢確認を促すメッセージが音声で出力されてもよい。その他、顧客に向けられたディスプレイ(
図2の顧客用ディスプレイ102参照)に、年齢確認を促すメッセージ(例:年齢条件を満たしますか?)が表示されてもよい。その後、会計装置1は、顧客から、実際の年齢条件を満たすか否かの回答の入力を受付けてもよい。
【0056】
店員に向けて上記警告を出力する場合、通知部30は、上記警告に加えて、実際の年齢条件を満たす生年月日、及び、実際の年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力してもよい。例えば、「この商品を購入できるのは、○○年△△月□□日以降に生まれた人です。」や、「○○年△△月□□日より前に生まれた人は、この商品を購入できません。」などのメッセージがディスプレイやスピーカを介して出力されてもよい。
【0057】
店員が顧客に年齢確認を行う方法として、顧客の生年月日を質問する方法が考えられる。しかし、生年月日からその人の年齢を即座に計算するのは容易でない。警告と共に、このような情報を店員に向けて提供すれば、店員は、顧客の生年月日から、容易に、実際の年齢条件を満たすか否かを判断することができる。
【0058】
判断用年齢条件を実際の年齢条件よりも厳しくしておくと、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件を満たしていない場合、及び、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限を上回っているが、当該下限を上回る量が小さい場合等に、通知部30は、上記警告を出力することとなる。そして、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限を大きく上回る場合には、通知部30は、上記警告を出力しないこととなる。
【0059】
次に、
図5のフローチャートを用いて、本実施形態の会計装置1の処理の流れの一例を説明する。
【0060】
まず、商品識別情報受付部10が商品識別情報の入力を受付けると(S10)、判断部20は、年齢制限商品の商品識別情報に該当するか判断する。年齢制限商品に該当しない場合(S11のNo)、S15に進む。
【0061】
S15では、会計装置1は、精算入力を受付けたか否かを判定する。精算入力は、商品識別情報の入力受付を締め切り、以降、精算処理を開始するための入力である。精算入力は、預かり金額の入力であってもよいし、その他であってもよい。精算入力を受付け済みである場合(S15のYes)、会計装置1は、精算処理に進む(S16)。精算処理の内容は特段制限されないが、例えば、釣銭金額の計算、計算結果(釣銭)の表示、釣銭の出力、ドロアーを開く等の処理であってもよい。
【0062】
一方、精算入力を受付け済みでない場合(S15のNo)、S10に戻って商品識別情報の入力を受付けることができる。
【0063】
S10で入力を受付けた商品識別情報が年齢制限商品の商品識別情報に該当する場合(S11のYes)、判断部20は、顧客の顔等を撮影した画像(例:
図2のカメラ106が撮影した画像)を取得する(S12)。そして、判断部20は、取得した画像を解析し、当該顧客が判断用年齢条件を満たすか否か判断する。
【0064】
判断用年齢条件を満たさないと判断した場合(S13のNo)、通知部30は、年齢確認を促す警告を出力する(S14)。その後、S15に進む。一方、判断用年齢条件を満たすと判断した場合(S13のYes)、S15に進む。すなわち、この場合、年齢確認を促す警告は出力されない。
【0065】
以上説明した本実施形態の会計装置1によれば、年齢制限商品を購入する顧客の年齢確認を行うための新たな技術が実現される。
【0066】
会計装置1は、年齢制限商品の商品識別情報が入力されると、顧客の顔画像等を解析し、当該顧客が判断用年齢条件を満たすか否か判断する。そして、満たさないと判断した場合、年齢確認を促す警告を出力する。一方、満たすと判断した場合、当該警告を出力しない。このような会計装置1によれば、店員等は、会計装置1が判断用年齢条件を満たさないと判断した場合のみ、年齢確認を行えばよくなる。
【0067】
結果、店員が、年齢制限商品を購入しようとしているすべての顧客に対し、口頭で、又は、年齢が記載された身分証明書等を確認することで、年齢条件を満たしているか否か確認するという煩わしいやり取りを軽減することができる。
【0068】
また、年齢制限商品を購入しようとしているすべての顧客に向けて、年齢条件を満たすか否かを問い合わせるメッセージを表示し、「満たしている」または「満たしていない」に対応する入力を顧客自身から受付けるという煩わしいやり取りを軽減することができる。
【0069】
また、判断用年齢条件を実際の年齢条件よりも厳しくしておくと、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件を満たしていない場合、及び、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限を上回っているが、当該下限を上回る量が小さい場合等に、通知部30は、上記警告を出力することとなる。画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限を上回っているが、当該下限を上回る量が小さい場合は、推定誤差等により、実際の年齢条件を満たすか否かの結果が変わり得る。本実施形態の場合、このような場合にも、年齢確認を促す警告を出力することができる。
【0070】
そして、画像解析による年齢推定の結果が実際の年齢条件の下限を大きく上回る場合には、通知部30は、上記警告を出力しないこととなる。
【0071】
このような本実施形態によれば、すべての顧客に一律に年齢確認作業を行うという煩わしさを軽減し、真に年齢確認が必要な顧客に対してのみ、年齢確認を行うことが可能となる。結果、店員の作業負担の軽減や、顧客の応答負担の軽減が実現される。
【0072】
<第2の実施形態>
本実施形態の会計装置1は、年齢確認を促す警告を出力した後、当該警告に対する所定の入力をユーザから受付ける点で、第1の実施形態と異なる。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0073】
図6に、本実施形態の会計装置1の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、会計装置1は、商品識別情報受付部10と、判断部20と、通知部30と、ユーザ入力受付部40とを有する。商品識別情報受付部10、判断部20及び通知部30の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0074】
ユーザ入力受付部40は、判断部20が判断用年齢条件を満たしていないと判断した場合、その後、顧客が実際の年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行する。なお、通知部30が上記警告を出力しない場合、ユーザ入力受付部40は、上記確認処理を実行しない。
【0075】
例えば、ユーザ入力受付部40は、店員(ユーザ)から、入力ボタン(
図2の入力ボタン104参照)や、タッチパネルディスプレイ(
図2のディスプレイ101参照)を介して、顧客が実際の年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力を受付けてもよい。
【0076】
その他、ユーザ入力受付部40は、顧客(ユーザ)から、タッチパネルディスプレイ(
図2の顧客用ディスプレイ102参照)を介して、顧客が実際の年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力を受付けてもよい。
【0077】
その他、ユーザ入力受付部40は、通知部30が上記警告を出力した場合、その後、上記確認処理に代えて、顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行してもよい。この場合も、通知部30が上記警告を出力しない場合、ユーザ入力受付部40は、確認処理を実行しない。
【0078】
例えば、ユーザ入力受付部40は、店員(ユーザ)から、入力ボタン(
図2の入力ボタン104参照)や、タッチパネルディスプレイ(
図2のディスプレイ101参照)を介して、顧客に年齢確認を行った旨の入力を受付けてもよい。
【0079】
なお、ユーザ入力受付部40が上記例示したいずれかの確認処理を実行し、上記入力を受付けると、入力内容を示す情報が、当該顧客に対する会計処理の内容(例:購入商品、合計金額、店員を識別する情報、購入日付等)に対応付けて、会計装置1内の記憶装置、又は、会計装置1と通信可能に構成された外部装置内の記憶装置に記憶されてもよい。
【0080】
以上説明した本実施形態の会計装置1によれば、第1の実施形態と同様な作用効果を実現できる。
【0081】
また、年齢確認を促す警告を出力した後、当該警告に対する所定の入力をユーザから受付けることができる。警告の出力の後に、所定の入力を受付ける処理を組み合わせることで、警告が受け流される不都合を軽減できる。
【0082】
また、ユーザ入力受付部40が入力を受付けた入力内容を、各顧客に対する会計処理の内容に対応付けて記憶しておくことができる本実施形態の会計装置1によれば、管理者等が当該データを参照し、年齢確認の作業内容を確認することができる。
【0083】
<第3の実施形態>
本実施形態の会計装置1は、判断部20が判断用年齢条件を満たしていないと判断した場合、ユーザ入力受付部40が所定の入力を受付けるまで、会計処理を中止する点で、第1及び第2の実施形態と異なる。その他の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0084】
図7に、本実施形態の会計装置1の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、会計装置1は、商品識別情報受付部10と、判断部20と、通知部30と、ユーザ入力受付部40と、制限部50とを有する。商品識別情報受付部10、判断部20、通知部30及びユーザ入力受付部40の構成は、第1及び第2の実施形態と同様である。
【0085】
制限部50は、判断部20が判断用年齢条件を満たしていないと判断した場合、ユーザ入力受付部40が上記入力を受付けるまで、会計処理を中止する。上記入力は、顧客が実際の年齢条件を満たす旨の入力、満たさない旨の入力、又は、顧客に年齢確認を行った旨の入力である。
【0086】
会計処理を中止する手段として、制限部50は、例えば、商品識別情報受付部10を制御してもよい。すなわち、制限部50は、会計処理を中止している間、新たな商品識別情報の入力を受付けないように、商品識別情報受付部10を制御してもよい。なお、制限部50は、会計処理を中止している間、会計処理に関するその他の入力(例:預かり金額の入力等)を受け付けないように制御してもよい。
【0087】
次に、
図8のフローチャートを用いて、本実施形態の会計装置1の処理の流れの一例を説明する。
【0088】
まず、商品識別情報受付部10が商品識別情報の入力を受付けると(S20)、判断部20は、年齢制限商品の商品識別情報に該当するか判断する。年齢制限商品に該当しない場合(S21のNo)、S28に進む。
【0089】
S28では、精算入力を受付けたか否かを判定する。精算入力を受付け済みである場合(S28のYes)、精算処理に進む(S30)。一方、精算入力を受付け済みでない場合(S28のNo)、S20に戻り、商品識別情報の入力を受付けることができる。
【0090】
S20で入力を受付けた商品識別情報が年齢制限商品の商品識別情報に該当する場合(S21のYes)、判断部20は、顧客の顔等を撮影した画像(例:
図2のカメラ106が撮影した画像)を取得する。そして、判断部20は、取得した画像を解析し、当該顧客が判断用年齢条件を満たすか否か判断する。
【0091】
判断用年齢条件を満たさないと判断した場合(S23のNo)、制限部50は、会計処理を中止するよう制御する(S24)。また、通知部30は、年齢確認を促す警告を出力する(S25)。
【0092】
その後、ユーザ入力受付部40が年齢条件を満たす旨の入力を受付けると(S26のYes)、制限部50は、会計処理を再開するよう制御する(S27)。その後、S28に進む。
【0093】
一方、S25の年齢確認を促す警告の出力後に、ユーザ入力受付部40が年齢条件を満たさない旨の入力を受付けると(S26のNo)、制限部50は、入力された年齢制限商品を会計対象から取り消す(S29)。そして、制限部50は、会計処理を再開するよう制御する(S27)。その後、S28に進む。
【0094】
なお、判断部20により、当該顧客は判断用年齢条件を満たすと判断された場合(S23のYes)、S28に進む。すなわち、この場合、通知部30による警告の出力、制限部50による会計処理の中止/再開の制御、及び、ユーザ入力受付部40による入力の受け付けは行われない。
【0095】
以上説明した本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を実現できる。
【0096】
また、本実施形態の場合、年齢確認を促す警告を出力した場合、当該警告に対する所定の入力をユーザ(例:店員又は顧客)から受付けるまで、会計処理を中止することができる。このような本実施形態によれば、年齢確認を促す警告が無視され、そのまま会計処理がなされる不都合を軽減できる。また、当該警告の存在をユーザ(例:店員又は顧客)に確実に認知させることができる。
【0097】
<第4の実施形態>
本実施形態の会計装置1は、通知部30が年齢確認を促す警告を店員に向けて出力した場合、店員の発言内容の録音を開始する点で、第1乃至第3の実施形態と異なる。その他の構成は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
【0098】
図9に、本実施形態の会計装置1の機能ブロック図の一例を示す。図示するように、会計装置1は、商品識別情報受付部10と、判断部20と、通知部30と、録音部60とを有する。なお、会計装置1は、ユーザ入力受付部40及び制限部50の少なくとも一方をさらに有してもよい。商品識別情報受付部10、判断部20、通知部30、ユーザ入力受付部40及び制限部50の構成は、第1乃至第3の実施形態と同様である。
【0099】
録音部60は、判断部20が判断用年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する。例えば、録音部60は、上記警告の出力に応じて、録音を開始してもよい。録音部60は、会計装置1の作業者(店員)の発言内容を収集可能な位置に設置されたマイクを介して、音声データの入力を受付ける。そして、録音部60は、このような音声データを蓄積する。
【0100】
録音部60により蓄積された音声データは、当該顧客に対する会計処理の内容(例:購入商品、合計金額、店員を識別する情報、購入日付等)に対応付けて、会計装置1内の記憶装置、又は、会計装置1と通信可能に構成された外部装置内の記憶装置に記憶されてもよい。
【0101】
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第3の実施形態と同様な作用効果を実現できる。また、録音部60により蓄積された音声データを確認することで、店員が、顧客に対して口頭で年齢確認を行ったか否かを確認することが可能となる。
【0102】
<第5の実施形態>
本実施形態の会計装置1は、判断部20による判断用年齢条件を満たすか否かの判断手法において、第1乃至第4の実施形態と異なる。その他の構成は、第1乃至第4の実施形態と同様である。
【0103】
図10に、本実施形態の判断部20の機能ブロック図の一例を模式的に示す。図示するように、判断部20は、第1の蓄積部21と、第1の判断部22と、第2の蓄積部23と、第2の判断部24と、更新部25とを有する。
【0104】
第1の蓄積部21は、過去に来店し、年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量(顔画像等の特徴量)を蓄積する。なお、各特徴量には、各顧客の最新の来店日が対応付けられていてもよい。
【0105】
第1の判断部22は、年齢制限商品の識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、第1の蓄積部21に蓄積された特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断する。
【0106】
例えば、第1の判断部22は、顧客を撮影した画像から抽出した特徴量と、第1の蓄積部21に蓄積されている特徴量各々とを照合し、顧客を撮影した画像から抽出した特徴量とマッチングする特徴量が第1の蓄積部21に蓄積されているか否かを判断する。
【0107】
マッチングする特徴量が蓄積されている場合、第1の判断部22は、当該顧客は過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であると判断する。そして、第1の判断部22は、当該顧客は、判断用年齢条件を満たすと判断する。この場合、通知部30による警告は出力されない。
【0108】
一方、マッチングする特徴量が蓄積されていない場合、第1の判断部22は、当該顧客は過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であると判断しない。
【0109】
第2の蓄積部23は、人物の特徴量(例:顔等の特徴量)と、年齢情報とを対応付けて蓄積する。年齢情報は、第1の実施形態で説明した通り、年齢そのものであってもよいし、判断用年齢条件を満たすか否かを示す値であってもよいし、年代(10代、20代、30代等)であってもよい。
【0110】
第2の判断部24は、当該顧客が過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であると第1の判断部22により判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、第2の蓄積部23に蓄積された特徴量とに基づき、当該顧客が判断用年齢条件を満たしているか否かを判断する。第2の判断部24による判断処理は、第1の実施形態で説明した判断部20による処理と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0111】
更新部25は、第1の蓄積部21に蓄積されている情報を管理する。例えば、更新部25は、年齢制限商品を購入した顧客の顔画像等の特徴量を取得し、当該特徴量に所定レベル以上類似している特徴量が第1の蓄積部21にすでに蓄積されているか否か判断してもよい。そして、蓄積されていない場合、更新部25は、その特徴量を、その日の日付(最新の来店日)に対応付けて、第1の蓄積部21に新たに登録してもよい。一方、蓄積されている場合、更新部25は、当該特徴量に対応付けられている最新の来店日を、その日の日付に更新してもよい。
【0112】
また、更新部25は、最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える特徴量を、第1の蓄積部21から消去してもよい。すなわち、更新部25は、直近の所定期間内に来店していない顧客の特徴量を、第1の蓄積部21から消去してもよい。
【0113】
次に、
図11のフローチャートを用いて、本実施形態の会計装置1の処理の流れの一例を説明する。
【0114】
まず、商品識別情報受付部10が商品識別情報の入力を受付けると(S40)、判断部20は、年齢制限商品の商品識別情報に該当するか判断する。年齢制限商品に該当しない場合(S41のNo)、S46に進む。
【0115】
S46では、精算入力を受付けたか否かを判定する。精算入力を受付け済みである場合(S46のYes)、精算処理に進む(S47)。一方、精算入力を受付け済みでない場合(S46のNo)、S40に戻り、商品識別情報の入力を受付けることができる。
【0116】
S40で入力を受付けた商品識別情報が年齢制限商品の商品識別情報に該当する場合(S41のYes)、判断部20は、顧客の顔等を撮影した画像(例:
図2のカメラ106が撮影した画像)を取得する。そして、第1の判断部22は、取得した画像を解析し、当該顧客が過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断する。
【0117】
当該顧客が過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合(S43のYes)、S46に進む。一方、当該顧客が過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であると判断しなかった場合(S43のNo)、S44に進む
【0118】
S44では、第2の判断部24が、顧客の顔等を撮影した画像を解析し、当該顧客が判断用年齢条件を満たしているか否かを判断する。判断用年齢条件を満たすと判断した場合(S44のYes)、S46に進む。一方、判断用年齢条件を満たさないと判断した場合(S44のNo)、通知部30は、年齢確認を促す警告を出力する(S45)。その後、S46に進む。
【0119】
なお、変形例として、
図8と同様に、制限部50による会計処理の中止/再開の制御、及び、ユーザ入力受付部40による入力の受け付けが行われてもよい。
【0120】
以上説明した本実施形態によれば、第1乃至第4の実施形態と同様な作用効果を実現できる。
【0121】
また、本実施形態の場合、画像解析による年齢推定の結果に基づいて判断用年齢条件を満たすか否か判定する前に、同一人物を特定するマッチング処理を行い、その結果に基づいて、判断用年齢条件を満たすか否か判定する。すなわち、当該顧客が、過去に来店し年齢制限商品を購入した顧客の何れかと一致するか否かを判定する。そして、一致する場合、当該顧客は判断用年齢条件を満たすと判定する。年齢推定の精度よりも同一人物特定の精度の方が高い場合、このように構成することで、判断用年齢条件を満たすか否かの精度を高めることができる。
【0122】
また、コンビニやスーパーなど、日常生活の中で顧客に頻繁に利用される店舗等の場合、リピータは所定期間内に繰り返し来店する可能性が高い。このような特性を利用し、直近の所定期間内に来店し、年齢制限商品を購入した顧客の特徴量を第1の蓄積部21に蓄積していくことで、第1の判断部22により、当該顧客は過去に来店し、年齢制限商品を購入した人物であると判断される率を高めることができる。すなわち、第2の判断部24による判断処理に進む率を減らすことができる。
【0123】
また、過去に来店したが、直近の所定期間内に来店しなかった顧客は、その後も来店しない可能性が高い。このような顧客の特徴量を消去する本実施形態によれば、第1の蓄積部21から不要なデータを消去し、有用なデータのみを残すことが可能となる。この場合、第1の判断部22による処理対象のデータ量を減らすことができるので、第1の判断部22による処理負担を軽減できる。
<第6の実施形態>
本実施形態は、通知部30の構成が第1乃至第5の実施形態と異なる。本実施形態の通知部30は、判断部20が判断用年齢条件を満たすと判断した場合、その旨を示す情報(以下、「条件適合通知」)を出力する。
【0124】
条件適合通知は様々である。例えば、店員に向けられたディスプレイ(
図2のディスプレイ101参照)に、その旨を示すメッセージ(例:顧客は年齢条件を満たします)が表示されてもよい。その他、店員が視認可能な位置に設けられた出力ランプが点灯、点滅等してもよい。その他、スピーカを介して、その旨を示すメッセージが音声で出力されてもよい。
【0125】
なお、通知部30は、判断部20が判断用年齢条件を満たしていないと判断した場合、上記警告を行ってもよいし、行わなくてもよい。
【0126】
通知部30が、上記警告及び上記条件適合通知の両方を出力する場合、店員は、出力された各情報を確認することで、顧客が判断用年齢条件を満たすか否かを把握できる。一方、通知部30が、上記警告のみを出力する場合、店員は、上記警告が出力された場合は、顧客が判断用年齢条件を満たさず、上記警告が出力されなかった場合は、顧客が判断用年齢条件を満たすことを把握できる。さらに、通知部30が、上記条件適合通知のみを出力する場合、店員は、上記条件適合通知が出力された場合は、顧客が判断用年齢条件を満たし、上記条件適合通知が出力されなかった場合は、顧客が判断用年齢条件を満たさないことを把握できる。
【0127】
また、上記条件適合通知のみを出力する場合、通知部30は、上記条件適合通知とともに、年齢条件を満たす生年月日、及び、年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力することができる。
【0128】
<変形例>
第1乃至第6の実施形態では、
図2に示すような会計装置1(例:POS(point of sale)レジスター)、すなわち、店員が操作することを前提とした会計装置1を例にとり説明した。しかし、会計装置1は、顧客自身が操作するいわゆるセルフPOSレジスターであってもよい。セルフPOSレジスターであっても、第1乃至第5の実施形態と同様に構成することで、同様な作用効果を実現できる。
【0129】
以下、参考形態の例を付記する。
1. 商品の識別情報の入力を受付ける商品識別情報受付手段と、
年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記年齢条件を満たしていないと判断された場合、年齢確認を促す警告を出力する通知手段と、
を有する会計装置。
2. 1に記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客が前記年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段をさらに有する会計装置。
3. 1に記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段をさらに有する会計装置。
4. 2又は3に記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記ユーザ入力受付手段が前記入力を受付けるまで、会計処理を中止する制限手段をさらに有する会計装置。
5. 1から4のいずれかに記載の会計装置において、
前記通知手段は、前記警告に加えて、前記年齢条件を満たす生年月日、及び、前記年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力する会計装置。
6. 1から5のいずれかに記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する録音手段をさらに有する会計装置。
7. 1から6のいずれかに記載の会計装置において、
前記判断手段は、
過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を蓄積した第1の蓄積手段と、
前記年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、前記第1の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断し、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合、当該顧客は前記年齢条件を満たしていると判断する第1の判断手段と、
を有する会計装置。
8. 7に記載の会計装置において、
前記判断手段は、
人物の特徴量と、年齢情報とを対応付けて蓄積した第2の蓄積手段と、
当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると前記第1の判断手段により判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が前記年齢条件を満たしているか否かを判断する第2の判断手段と、
を有する会計装置。
9. 7又は8に記載の会計装置において、
前記第1の蓄積手段は、前記特徴量を各顧客の最新の来店日と対応付けて蓄積し、
前記最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える前記特徴量を、前記第1の蓄積手段から消去する更新手段をさらに有する会計装置。
10. 商品の識別情報の入力を受付ける商品識別情報受付手段と、
年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記年齢条件を満たすと判断された場合、その旨を示す情報を出力する通知手段と、
を有する会計装置。
10−2. 10に記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客が前記年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段をさらに有する会計装置。
10−3. 10に記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段をさらに有する会計装置。
10−4. 10−2又は10−3に記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記ユーザ入力受付手段が前記入力を受付けるまで、会計処理を中止する制限手段をさらに有する会計装置。
10−5. 10から10−4のいずれかに記載の会計装置において、
前記通知手段は、前記その旨を示す情報に加えて、前記年齢条件を満たす生年月日、及び、前記年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力する会計装置。
10−6. 10から10−5のいずれかに記載の会計装置において、
前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する録音手段をさらに有する会計装置。
10−7. 10から10−6のいずれかに記載の会計装置において、
前記判断手段は、
過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を蓄積した第1の蓄積手段と、
前記年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、前記第1の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断し、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合、当該顧客は前記年齢条件を満たしていると判断する第1の判断手段と、
を有する会計装置。
10−8. 10−7に記載の会計装置において、
前記判断手段は、
人物の特徴量と、年齢情報とを対応付けて蓄積した第2の蓄積手段と、
当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると前記第1の判断手段により判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が前記年齢条件を満たしているか否かを判断する第2の判断手段と、
を有する会計装置。
10−9. 10−7又は10−8に記載の会計装置において、
前記第1の蓄積手段は、前記特徴量を各顧客の最新の来店日と対応付けて蓄積し、
前記最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える前記特徴量を、前記第1の蓄積手段から消去する更新手段をさらに有する会計装置。
11. コンピュータが、
商品の識別情報の入力を受付ける商品識別情報受付工程と、
年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断された場合、年齢確認を促す警告を出力し、前記判断工程で前記年齢条件を満たすと判断された場合、前記警告を出力しない通知工程と、
を実行する会計方法。
11−2. 11に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客が前記年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付工程をさらに実行する会計方法。
11−3. 11に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付工程をさらに実行する会計方法。
11−4. 11−2又は11−3に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記ユーザ入力受付工程で前記入力を受付けるまで、会計処理を中止する制限工程をさらに実行する会計方法。
11−5. 11から11−4のいずれかに記載の会計方法において、
前記通知工程では、前記警告に加えて、前記年齢条件を満たす生年月日、及び、前記年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力する会計方法。
11−6. 11から11−5のいずれかに記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する録音工程をさらに実行する会計方法。
11−7. 11から11−6のいずれかに記載の会計方法において、
前記コンピュータが、過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を蓄積しており、
前記判断工程では、前記年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断し、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合、当該顧客は前記年齢条件を満たしていると判断する会計方法。
11−8. 11−7に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、人物の特徴量と、年齢情報とを対応付けて蓄積しており、
前記判断工程では、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、連例情報に対応付けられた前記特徴量とに基づき、当該顧客が前記年齢条件を満たしているか否かを判断する会計方法。
11−9. 11−7又は11−8に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を各顧客の最新の来店日と対応付けて蓄積しており、
前記最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える前記特徴量を消去する更新工程をさらに実行する会計方法。
12. コンピュータを、
商品の識別情報の入力を受付ける商品識別情報受付手段、
年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する判断手段、
前記判断手段により前記年齢条件を満たしていないと判断された場合、年齢確認を促す警告を出力し、前記判断手段により前記年齢条件を満たすと判断された場合、前記警告を出力しない通知手段、
として機能させるためのプログラム。
12−2. 12に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客が前記年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段としてさらに機能させるプログラム。
12−3. 12に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段としてさらに機能させるプログラム。
12−4. 12−2又は12−3に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記ユーザ入力受付手段が前記入力を受付けるまで、会計処理を中止する制限手段としてさらに機能させるプログラム。
12−5. 12から12−4のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記通知手段に、前記警告に加えて、前記年齢条件を満たす生年月日、及び、前記年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力させるプログラム。
12−6. 12から12−5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する録音手段としてさらに機能させるプログラム。
12−7. 12から12−6のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記判断手段を、
過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を蓄積した第1の蓄積手段、
前記年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、前記第1の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断し、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合、当該顧客は前記年齢条件を満たしていると判断する第1の判断手段、
として機能させるプログラム。
12−8. 12−7に記載のプログラムにおいて、
前記判断手段を、
人物の特徴量と、年齢情報とを対応付けて蓄積した第2の蓄積手段、
当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると前記第1の判断手段により判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が前記年齢条件を満たしているか否かを判断する第2の判断手段、
として機能させるプログラム。
12−9. 12−7又は12−8に記載のプログラムにおいて、
前記第1の蓄積手段に、前記特徴量を各顧客の最新の来店日と対応付けて蓄積させ、
前記コンピュータを、前記最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える前記特徴量を、前記第1の蓄積手段から消去する更新手段としてさらに機能させるプログラム。
13. コンピュータが、
商品の識別情報の入力を受付ける商品識別情報受付工程と、
年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程により前記年齢条件を満たすと判断された場合、その旨を示す情報を出力する通知工程と、
を実行する会計方法。
13−2. 13に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客が前記年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付工程をさらに実行する会計方法。
13−3. 13に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付工程をさらに実行する会計方法。
13−4. 13−2又は13−3に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記ユーザ入力受付工程で前記入力を受付けるまで、会計処理を中止する制限工程をさらに実行する会計方法。
13−5. 13から13−4のいずれかに記載の会計方法において、
前記通知工程では、前記その旨を示す情報に加えて、前記年齢条件を満たす生年月日、及び、前記年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力する会計方法。
13−6. 13から13−5のいずれかに記載の会計方法において、
前記コンピュータが、前記判断工程で前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する録音工程をさらに実行する会計方法。
13−7. 13から13−6のいずれかに記載の会計方法において、
前記コンピュータが、過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を蓄積しており、
前記判断工程では、前記年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断し、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合、当該顧客は前記年齢条件を満たしていると判断する会計方法。
13−8. 13−7に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、人物の特徴量と、年齢情報とを対応付けて蓄積しており、
前記判断工程では、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、連例情報に対応付けられた前記特徴量とに基づき、当該顧客が前記年齢条件を満たしているか否かを判断する会計方法。
13−9. 13−7又は13−8に記載の会計方法において、
前記コンピュータが、過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を各顧客の最新の来店日と対応付けて蓄積しており、
前記最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える前記特徴量を消去する更新工程をさらに実行する会計方法。
14. コンピュータを、
商品の識別情報の入力を受付ける商品識別情報受付手段、
年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像を解析し、年齢条件を満たしているか否かを判断する判断手段、
前記判断手段により前記年齢条件を満たすと判断された場合、その旨を示す情報を出力する通知手段、
として機能させるためのプログラム。
14−2. 14に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客が前記年齢条件を満たす旨の入力、又は、満たさない旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段としてさらに機能させるプログラム。
14−3. 14に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記顧客に年齢確認を行った旨の入力をユーザから受付ける確認処理を実行するユーザ入力受付手段としてさらに機能させるプログラム。
14−4. 14−2又は14−3に記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、前記ユーザ入力受付手段が前記入力を受付けるまで、会計処理を中止する制限手段としてさらに機能させるプログラム。
14−5. 14から14−4のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記通知手段に、前記その旨を示す情報に加えて、前記年齢条件を満たす生年月日、及び、前記年齢条件を満たさない生年月日の少なくとも一方を出力させるプログラム。
14−6. 14から14−5のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記判断手段が前記年齢条件を満たしていないと判断した場合、音声の録音を開始する録音手段としてさらに機能させるプログラム。
14−7. 14から14−6のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記判断手段を、
過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した顧客各々の特徴量を蓄積した第1の蓄積手段、
前記年齢制限商品の前記識別情報が入力されると、顧客を撮影した画像と、前記第1の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であるか否かを判断し、当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると判断した場合、当該顧客は前記年齢条件を満たしていると判断する第1の判断手段、
として機能させるプログラム。
14−8. 14−7に記載のプログラムにおいて、
前記判断手段を、
人物の特徴量と、年齢情報とを対応付けて蓄積した第2の蓄積手段、
当該顧客が過去に来店し、前記年齢制限商品を購入した人物であると前記第1の判断手段により判断されなかった場合、顧客を撮影した画像と、前記第2の蓄積手段に蓄積された前記特徴量とに基づき、当該顧客が前記年齢条件を満たしているか否かを判断する第2の判断手段、
として機能させるプログラム。
14−9. 14−7又は14−8に記載のプログラムにおいて、
前記第1の蓄積手段に、前記特徴量を各顧客の最新の来店日と対応付けて蓄積させ、
前記コンピュータを、前記最新の来店日から当日までの日数が所定値を超える前記特徴量を、前記第1の蓄積手段から消去する更新手段としてさらに機能させるプログラム。