(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6582545
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】扉開閉装置および扉開閉方法
(51)【国際特許分類】
E05B 77/54 20140101AFI20190919BHJP
E05B 83/36 20140101ALI20190919BHJP
B60J 5/00 20060101ALI20190919BHJP
B60J 5/04 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
E05B77/54
E05B83/36 Z
B60J5/00 L
B60J5/04 C
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-102496(P2015-102496)
(22)【出願日】2015年5月20日
(65)【公開番号】特開2016-216995(P2016-216995A)
(43)【公開日】2016年12月22日
【審査請求日】2018年5月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】特許業務法人鷲田国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】日吉 武男
【審査官】
砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−231662(JP,A)
【文献】
実開平5−82625(JP,U)
【文献】
特開2009−97284(JP,A)
【文献】
実開平2−125184(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00−15/79
E05B 77/00−85/28
B60J 5/00
B60J 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の扉を開閉するための開閉操作を受け付ける開閉スイッチと、
前記車両の車速を検出する車速センサと、
前記車両に対して加速を行うための操作がなされているか否かを判定する加速操作判定部と、
前記車速センサにより検出された車速が所定の速度を超えるか否かを判定し、超えると判定した場合には、前記開閉スイッチの受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を禁止する開閉禁止状態に遷移し、超えないと判定した場合には、前記車両の加速度がプラスであるか否かを判定し、前記加速度がプラスであると判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、プラスではないと判定した場合には、前記加速操作判定部により加速操作が検出されるか否かの判定を行い、加速操作が検出されたと判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチが受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を許可する開閉許可状態に遷移する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記車速が所定の速度を越えず、前記車両の加速度がマイナスであり、かつ前記加速操作が検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチに対する開操作に応じて前記扉の開動作を行わせる、
扉開閉装置。
【請求項2】
車両の車速を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された車速が所定の速度を超えるか否かを判定し、超えると判定した場合には、前記車両の扉を開閉するための開閉操作を受け付ける開閉スイッチの受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を禁止する開閉禁止状態に遷移し、超えないと判定した場合には、前記車両の加速度がプラスであるか否かを判定し、前記加速度がプラスであると判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、プラスではないと判定した場合には、加速操作が検出されるか否かの判定を行い、前記加速操作が検出されたと判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチが受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を許可する開閉許可状態に遷移する制御ステップと、
を有し、
前記制御ステップにおいて、前記車速が所定の速度を越えず、前記車両の加速度がマイナスであり、かつ前記加速操作が検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチに対する開操作に応じて前記扉の開動作を行わせる、
扉開閉方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられた扉の開閉を制御する扉開閉装置および扉開閉方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばバス等の車両では、車両の側面に人員が乗降するための扉が設けられている。特に運転手のみによって運行されるワンマンバスでは、扉は、運転席の周囲等に設けられた開閉スイッチが運転手等によって操作されることで開閉するように構成される。
【0003】
このような扉は、安全のため走行中は開かないように構成されている。例えば特許文献1には、例えばシフトレバーがニュートラルではない場合や、車速が0ではない場合には、ドアの開閉を禁止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−97284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、国土交通省による「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 別添106(ワンマンバスの構造要件)」では、3.5.1.2.2.章において「後扉の開閉機構は、速度が5km/hを超えた状態において作動しないこと。」と定められている。このため、現在普及しているワンマンバスでは、5km/hを超える速度で車両が走行している場合、例え運転手が扉の開閉スイッチを開側に操作したとしても、その操作は無効化され、扉が開くことはない。
【0006】
一方、5km/h以下の速度であれば、保安基準上は扉の開閉を行ってもよいことになる。一般に、従来用いられているバス等の車両では、扉の開閉操作が行われてから開閉機構により実際に扉が開かれるまでに時間差がある。このため、例えば、車両が停留所等で停車する前、車速が低速になったときに運転手は扉の開操作を行い、停車と同時に扉が開くようにして、ワンマンバスを効率よく運行したいという要望がある。特許文献1に開示された技術では、単に車速ありを条件として扉の開閉動作を禁止するものであり、このような要望に応えることはできない。
【0007】
このような要望に応えるための技術として、例えば、車速センサ等により車速が5km/hを超えるか否かを判定し、判定結果に応じて扉の開閉操作の受付可否を決定する技術が従来存在する。しかし、車速センサには応答時間が存在するため、例えば車両の加速時に、車速センサが車速を5km/h以下と検出したとしても、5km/h以下という車速の検出結果が出力されたときには、その時点での車速が既に5km/hを超えてしまっている場合がある。
【0008】
このような場合に運転手が扉の開閉操作を行っていたとすると、その時点での車速は5km/hを超えているにもかかわらず、車速センサの検出結果は5km/h以下であるため、扉の開閉が許可されてしまう、という事態が生じうる。このような事態は車両運行上の安全性を損なうものであるため、対策が希求されている。
【0009】
本発明の目的は、扉の開閉を許可するか否かの判定を行う際に、車速センサの応答時間の影響による誤判定を防止する扉開閉装置および扉開閉方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の扉開閉装置は、車両の扉を開閉するための開閉操作を受け付ける開閉スイッチと、前
記車両の車速を検出する車速センサと、
前記車両に対して加速を行うための操作がなされているか否かを判定する加速操作判定部と、前記車速センサにより検出された車速が所定の速度を超えるか否かを判定し、超えると判定した場合には、前記開閉スイッチの受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を禁止する開閉禁止状態に遷移し、超えないと判定した場合には、前記車両の加速度がプラスであるか否かを判定し、
前記加速度がプラスであると判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、プラスではないと判定した場合には、
前記加速操作判定部により加速操作が検出されるか否かの判定を行い、加速操作が検出されたと判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチが受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を許可する開閉許可状態に遷移する制御部と、を有
し、前記制御部は、前記車速が所定の速度を越えず、前記車両の加速度がマイナスであり、かつ前記加速操作が検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチに対する開操作に応じて前記扉の開動作を行わせる。
【0011】
本発明の扉開閉方法は
、車両の車速を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された車速が所定の速度を超えるか否かを判定し、超えると判定した場合には、前記車両の扉を開閉するための開閉操作を受け付ける開閉スイッチの受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を禁止する開閉禁止状態に遷移し、超えないと判定した場合には、前記車両の加速度がプラスであるか否かを判定し、
前記加速度がプラスであると判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、プラスではないと判定した場合には、
加速操作が検出されるか否かの判定を行い、前記加速操作が検出されたと判定した場合には、前記開閉禁止状態に遷移し、検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチが受け付けた開閉操作に応じた前記扉の開閉を許可する開閉許可状態に遷移する制御ステップと、を有
し、前記制御ステップにおいて、前記車速が所定の速度を越えず、前記車両の加速度がマイナスであり、かつ前記加速操作が検出されないと判定した場合には、前記開閉スイッチに対する開操作に応じて前記扉の開動作を行わせる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、扉の開閉を許可するか否かの判定を行う際に、車速センサの応答時間の影響による誤判定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】制御部による扉開閉操作受付判定処理について説明するためのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の扉開閉装置100の構成の一例を示す図である。扉開閉装置100は、例えばバス等、運転手の操作によって扉の開閉を行うことができる車両に設けられる。
【0015】
図1は、本発明の扉開閉装置100の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、扉開閉装置100は、扉1、扉開閉機構2、扉開閉スイッチ3、加速操作判定部4、車速センサ5、制御部6を有する。
【0016】
扉1は、バス等の車両の例えば左側面に設けられた、人員乗降用の扉である。扉1には、例えば引戸式、折戸式、片開き式、スイングアウト式等、種々の形式の扉が採用されうる。
【0017】
扉開閉機構2は、制御部6の制御に応じて、例えば空気圧、油圧、モータ等により扉1の開閉を行う。例えば空気圧を利用した扉開閉機構2の場合、後述する扉開閉スイッチ3の操作に応じて、制御部6が扉1の開動作、あるいは閉動作を要求すると、当該要求に応じて、扉開閉機構2は圧縮空気を供給または排気等する。これにより、扉開閉機構2は、扉1の開動作または閉動作を行う。
【0018】
扉開閉スイッチ3は、例えば車両の運転席の周囲等に設けられており、運転手等の操作に応じて扉1の開閉指示を扉開閉機構2に出力するためのスイッチである。扉開閉スイッチ3は、例えばトグルスイッチにより構成され、「開」側と「閉」側とを切り替えできるようになっている。扉開閉スイッチ3が開側あるいは閉側に操作されると、制御部6がこれを検出し、当該操作に応じて、扉開閉機構2を制御して扉1の開動作あるいは閉動作を行わせる。
【0019】
加速操作判定部4は、車両の運転手が当該車両を加速させる操作を行ったか否かを判定する。加速操作判定部4が車両を加速させる操作が行われたと判定する基準は、以下の通りである。
【0020】
1つ目の基準は、車両のブレーキペダルが操作されていない、すなわち、ブレーキペダルからの出力信号がオフであることである。2つ目の基準は、車両のシフトレバー、すなわちギアがニュートラルではないことである。3つ目の基準は、車両のアクセルペダルが多少でも踏み込まれている、すなわち、アクセルペダルからの出力信号がオンであることである。
【0021】
加速操作判定部4は、上述した3つの基準のすべてが満たされている場合に、車両を加速させる操作がなされていると判定する。
【0022】
車速センサ5は、車両の速度を検出するセンサである。車速センサ5は例えば車両の車輪に接続された車軸(シャフト)に取り付けられ、車輪の時間当たりの回転数を計測することにより車速を検出する。
【0023】
制御部6は、車両の状況に応じて、上述した扉開閉スイッチ3に対する扉1の開閉操作を受け付けるか否かの判定を行い、判定結果に基づいて上述した各構成を制御することにより、好適な扉1の開閉動作を行う。以下、制御部6による扉1の開閉操作を受け付けるか否かを判定する扉開閉操作受付判定処理の詳細について説明する。
【0024】
<扉開閉操作受付判定処理>
図2は、制御部6による扉開閉操作受付判定処理について説明するためのフローチャートである。
図2に示す制御部6の扉開閉操作受付判定処理は、安全のため、少なくとも車両の起動状態(エンジンがかかった状態)では常に行うことが望ましい。
【0025】
ステップS1において、制御部6は、車速センサ5に車両の速度を検出させる。そして、ステップS2において、速度検出の結果、車速が5km/hを超えている場合、フローはステップS8に進み、車速が5km/h以下である場合はステップS3に進む。
【0026】
ステップS3において、制御部6は、車速センサ5により検出された車速の時間変化から車両の加速度を算出する。
【0027】
ステップS4において、車両の加速度がプラスである場合、すなわち、車両が加速している場合、フローはステップS8に進む。一方、車両の加速度がプラスではない、すなわち車両が等速で走行している、あるいは減速している場合、ステップS5に進む。
【0028】
ステップS5において、制御部6は、車両の加速操作がなされているか否かを加速操作判定部4に判定させる。車両が加速していると加速操作判定部4が判定するのは、上述したように、車両のブレーキペダルが操作されていない、且つ、車両のシフトレバーがニュートラルではない、且つ、車両のアクセルペダルが踏み込まれている、のすべてが満たされている場合である。そして、ステップS6において、加速操作がなされているか否かの判定の結果、加速操作がなされていることが検出された場合、フローはステップS8に進み、そうでない場合、ステップS7に進む。
【0029】
ステップS6において制御部6が加速操作判定部4に加速操作がなされたか否かの判定を行う理由は、以下の通りである。ステップS3において算出した車両の加速度は、車速センサ5の応答時間のためその時点での加速度とずれており、ステップS4において加速度がマイナスであったとしても、実際には加速操作がなされ車両が加速し始めている可能性がある。この可能性を考慮して、制御部6は加速操作判定部4により加速操作の有無を判定している。
【0030】
ステップS7において、制御部6は、扉開閉スイッチ3に対する車両の運転手の扉開閉操作を受け付ける開閉許可状態に遷移する。開閉許可状態では、制御部6は、扉開閉スイッチ3に対して扉1の開閉操作がなされたとき、扉開閉機構2を制御し、当該操作に応じた扉1の開閉を行わせる。
【0031】
一方、ステップS8において、制御部6は、扉開閉スイッチ3に対する車両の運転手の扉開閉操作を受け付けない開閉禁止状態に遷移する。開閉禁止状態では、制御部6は、扉開閉スイッチ3に対して扉1の開閉操作がなされたとしても、扉開閉機構2に対して一切の制御を行わず、扉1の開閉を行わせない。
【0032】
このように、制御部6は、ステップS2における車速の判定、ステップS4における車両の加速度の判定、ステップS6における加速操作の判定の3つの判定を常に行っている。そして、車速が5km/h以下、且つ、車両の加速度が0またはマイナス、且つ、加速操作が検出されない、の3つの判定結果がすべて満たされている場合のみ、扉開閉スイッチ3に対する扉開閉操作に応じて扉開閉機構2に扉1を開閉させる開閉許可状態に遷移する。それ以外の場合には、例え扉開閉スイッチ3に対して扉開閉操作が行われたとしても、当該操作を受け付けず、扉1の開閉を禁止する開閉禁止状態に遷移する。
【0033】
このように、車両が運行している間は、常に制御部6は開閉禁止状態と開閉許可状態のいずれかの状態に遷移し、扉開閉スイッチ3に対する開閉操作があると、現在の状態に合わせて扉開閉機構2を制御して扉1を開閉させるか否かを決定する。
【0034】
なお、制御部6が開閉許可状態に遷移する条件として、加速操作の判定結果が含まれるのは、車速センサ5の応答時間により、算出された加速度がその時点での加速度と異なる可能性があるからである。本実施の形態の扉開閉装置100では、制御部6は加速操作判定部4の判定結果を参照して、実際に車両が加速しているか否かを判定するので、より車両の状態に応じた扉開閉制御を行うことができるようになる。
【0035】
開閉禁止状態において扉開閉スイッチ3に対する開閉操作がなされたときには、制御部6は、例えば図示しない報知部に警報音を発させ、開閉禁止状態であることを運転手に報知するようにしてもよい。このような構成により、運転手に対して開閉操作を行ったにもかかわらず何故扉1の開閉動作がなされないのかを認識させることができるようになる。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態の扉開閉装置100によれば、制御部6は、車速センサ5により検出された車速が所定の速度(5km/h)を超えるか否かを判定し、超えると判定した場合には、扉開閉スイッチ3の受け付けた開閉操作に応じた扉1の開閉を禁止する開閉禁止状態に遷移し、超えないと判定した場合には、当該車両の加速度を算出し、当該加速度がプラスであるか否かを判定し、プラスであると判定した場合には、開閉禁止状態に遷移し、プラスではないと判定した場合には、加速操作判定部4により加速操作が検出されるか否かの判定を行い、検出された場合には開閉禁止状態に遷移し、検出されなかった場合には、開閉許可状態に遷移する。
【0037】
本実施の形態の扉開閉装置100は、このように車両の加速度を算出し、当該加速度がプラスである場合、扉1の開閉を禁止する。従って、例え車速センサ5が、車速は保安基準に定められた速度である5km/h以下であると判定したとしても、車速センサ5の応答時間の影響によりその時点での車速は既に5km/hを超えている、という事態を防止することができる。
【0038】
また、例えば下り坂の途中等では、加速操作判定部4が加速操作を検出していなくとも、車両が加速してしまうことがある。本実施の形態の扉開閉装置100では、制御部6は、加速操作判定部4による加速操作の検出に加えて、車両の加速度を算出し、加速度がプラスの場合には開閉禁止状態に遷移する。これにより、車両の状況に合わせて、安全な扉の開閉操作の受付を行うことができる。
【0039】
また、本実施の形態の扉開閉装置100によれば、車速が5km/h以下であり、且つ、車両の加速度がプラスではなく、且つ、加速操作が検出されない場合には、開閉許可状態に遷移する。すなわち、例えば走行状態から減速の後、車両が停車する直前等、ごく低速で車両が等速運動または減速している場合には、加速操作がされていなければ扉の開閉が許可される。従って、例えば停車寸前に運転手が扉1の開操作を扉開閉スイッチ3に対して行い、停車と同時に扉1が実際に開く、というように、スムーズな車両の運行を行うことができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、車両に設けられた扉の開閉を制御する扉開閉装置に好適である。
【符号の説明】
【0041】
100 扉開閉装置
1 扉
2 扉開閉機構
3 扉開閉スイッチ
4 加速操作判定部
5 車速センサ
6 制御部