特許第6583078号(P6583078)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤマハ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6583078-楽器 図000002
  • 特許6583078-楽器 図000003
  • 特許6583078-楽器 図000004
  • 特許6583078-楽器 図000005
  • 特許6583078-楽器 図000006
  • 特許6583078-楽器 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6583078
(24)【登録日】2019年9月13日
(45)【発行日】2019年10月2日
(54)【発明の名称】楽器
(51)【国際特許分類】
   G10D 13/00 20060101AFI20190919BHJP
   G10D 13/08 20060101ALI20190919BHJP
   G10G 5/00 20060101ALI20190919BHJP
【FI】
   G10D13/00 202
   G10D13/08 120
   G10G5/00
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-56827(P2016-56827)
(22)【出願日】2016年3月22日
(65)【公開番号】特開2017-173412(P2017-173412A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2018年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】特許業務法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】入佐 歩未
【審査官】 大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】 実開平07−034488(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10D 13/00
G10D 13/08
G10G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置した状態で演奏可能な楽器であって、
一方向に延設される略板状の楽器本体部と、
前記楽器本体部の載置面に突設され、前記楽器本体部の延設方向に向かって延設される第1突起部と、
前記載置面に突設され、前記延設方向と直交する幅方向において前記楽器本体部の重心を間に挟んで前記第1突起部と対向する位置に設けられる第2突起部と、を備え、
前記第1突起部及び前記第2突起部は、前記第1突起部の前記延設方向における両側端部の各々と、前記第2突起部とを頂点とする多角形で囲まれる領域内に前記重心を配置する位置に設けられることを特徴とする楽器。
【請求項2】
前記第2突起部は、前記延設方向において互いの間に所定の隙間を設けて対向する2つの突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の楽器。
【請求項3】
前記楽器本体部は、前記幅方向において互いに対向する2つの側面部のうち、前記幅方向において前記第2突起部とは反対側に設けられる前記側面部に把持部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の楽器。
【請求項4】
前記第1突起部及び前記第2突起部の各々は、前記載置面の前記幅方向における端部に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の楽器。
【請求項5】
前記楽器本体部は、前記延設方向において、前記第1突起部及び前記第2突起部よりも外側に設けられる複数の第3突起部をさらに備え、
前記複数の第3突起部は、当該複数の第3突起部の各々を頂点とする多角形で囲まれる領域内に前記重心を配置する位置に設けられ、
前記複数の第3突起部の前記載置面から先端部までの長さは、前記第1突起部及び前記第2突起部の前記載置面から先端部までの長さに比べて長いことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の楽器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、載置した状態で演奏可能な楽器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、木琴やキーボードといった楽器は、机やスタンドに載置した状態で演奏する。従来、木琴(シロフォン)を載置するためのスタンドであって、折り畳み可能なものがある(例えば、非特許文献1など)。非特許文献1に開示されるスタンドは、4つの棒部を十字に交差させた略X字形状をなしている。スタンドは、交差する棒部の下端部をフロア上の異なる位置に配置してバランスをとった状態で立設して使用される。また、スタンドは、交差する棒部の上端部によって木琴の下面(載置面)を支持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Adams Musical Instruments、”3.0Octaves,X-Stand&Soundbox”、[online]、[2015年12月2日検索]、インターネット<URL:http://www.adams-music.com/shop/product/detail/?i=Marimba+Academy+Desktop%2C+MSLD30%2C+3.0+okt.%2C+C3-C6%2C+padouk+bars+58-40+mm%2C+X-stand&id=2MBJ2APD30&t=pf&lid=1033>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したスタンドにおいて、木琴を下方から支持する棒部の上端部間の距離は、交差する部分の角度を調整することで変更される。例えば、スタンドは、交差部分を広げると、上端部間の距離が長くなる一方で、スタンドの高さが相対的に低くなる。また、例えば、スタンドは、交差部分を狭めると、上端部間の距離が短くなる一方で、スタンドの高さが相対的に高くる。ユーザ(演奏者など)は、木琴の長さや自己の身長等に応じてスタンドの交差部分の角度を調整する。しかしながら、交差部分の角度の設定を誤ったり、木琴を設置する位置を誤ったりすると、木琴は、スタンドから落下等する虞がある。このため、この種の楽器では、誤って設置しないための改善が要求されている。
【0005】
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、誤った設置状態をユーザに気付かせることができる楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る楽器は、載置した状態で演奏可能な楽器であって、一方向に延設される略板状の楽器本体部と、楽器本体部の載置面に突設され、楽器本体部の延設方向に向かって延設される第1突起部と、載置面に突設され、延設方向と直交する幅方向において楽器本体部の重心を間に挟んで第1突起部と対向する位置に設けられる第2突起部と、を備え、第1突起部及び第2突起部は、第1突起部の延設方向における両側端部の各々と、第2突起部とを頂点とする多角形で囲まれる領域内に重心を配置する位置に設けられることを特徴とする。
【0007】
当該楽器では、第1突起部は、楽器本体の載置面に突設され、楽器本体部の延設方向に向かって延設される。また、楽器本体部の重心は、第1突起部の端部と、第2突起部とを頂点とする多角形で囲まれる領域内に配置される。これにより、第1突起部は、例えば、X字形状のスタンドの誤った位置に楽器を設置した場合に、スタンドの上端部と接触し、楽器本体部を不安定な状態とする。楽器本体部が不安定な状態となることで、ユーザは、設置位置等が誤っていることに気付き、第1突起部がスタンドに接触しない位置等の適正な位置に楽器を設置する対応を行うことができる。また、当該楽器では、重心を囲むように配置した第1突起部及び第2突起部を机等の上に接触するように配置することで、第1突起部及び第2突起部によって楽器本体部を支持して安定して設置することができる。
【0008】
また、本願に係る楽器において、第2突起部は、延設方向において互いの間に所定の隙間を設けて対向する2つの突起部を有する構成でもよい。
【0009】
当該楽器では、ユーザは、例えば、2つの第2突起部間の隙間から挿入した手によって、重心により近い位置で楽器本体部を支えることができる。これにより、ユーザは、例えば、第1突起部及び第2突起部を机等に接触させた状態で設置した楽器を持ち上げる場合に、第2突起部間の隙間に挿入した手によって容易に持ち上げることができる。
【0010】
また、本願に係る楽器において、楽器本体部は、幅方向において互いに対向する2つの側面部のうち、幅方向において第2突起部とは反対側に設けられる側面部に把持部を有する構成でもよい。
【0011】
当該楽器では、ユーザは、例えば、載置面の第2突起部側を一方の手で支え、第2突起部とは反対側に設けられた把持部をもう一方の手で支えることによって、楽器本体部を幅方向の両側から安定して持ち上げ等することができる。好適には、ユーザは、例えば、2つの第2突起部間の隙間に一方の手を入れて載置面を支え、把持部をもう一方の手で支えることができる。これにより、ユーザは、楽器の設置作業や撤去作業等を容易に実施することが可能となる。
【0012】
また、本願に係る楽器において、第1突起部及び第2突起部の各々は、載置面の幅方向における端部に設けられる構成でもよい。
【0013】
ユーザは、当該楽器を持ち運ぼうとする場合に、幅方向の端部から楽器本体部の下方(載置面側)に手を挿入すると、端部に設けた第1突起部及び第2突起部に手が接触することとなる。ユーザは、第1突起部及び第2突起部を目視で確認することなく、楽器本体部を支える手の感触で第1突起部及び第2突起部の位置を確認することができる。これにより、ユーザは、手の感触で第1突起部等の位置を把握しながら楽器の設置作業を行うことができる。
【0014】
また、本願に係る楽器において、楽器本体部は、延設方向において、第1突起部及び第2突起部よりも外側に設けられる複数の第3突起部をさらに備え、複数の第3突起部は、当該複数の第3突起部の各々を頂点とする多角形で囲まれる領域内に重心を配置する位置に設けられ、複数の第3突起部の載置面から先端部までの長さは、第1突起部及び第2突起部の載置面から先端部までの長さに比べて長い構成でもよい。
【0015】
楽器本体部の延設方向において第3突起部間の距離よりも短い長さの机等に設置する場合、当該楽器は、第1突起部及び第2突起部を机等に接触させた状態で設置される。この状態では、第3突起部は、机等と接触しない位置となる。一方で、延設方向において第3突起部間の距離よりも長い長さの机等に設置する場合、当該楽器は、第3突起部を机等に接触させた状態で設置される。この状態では、載置面から突出する長さが短い第1突起部及び第2突起部は、机等と接触又は離間する位置になる。つまり、当該楽器では、第3突起部で支持した状態において、第1突起部及び第2突起部が机等に当たってがたつく等の不具合の発生が抑制される。また、当該楽器では、机等の長さに応じて支持する突起部を適切に使い分け、楽器を安定した状態で設置することができる。
【発明の効果】
【0016】
本願に係る楽器によれば、誤った設置状態をユーザに気付かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係る木琴をスタンドに設置した状態を示す斜視図である。
図2】木琴の載置面(下面)を示す平面図である。
図3】木琴をスタンドに対して誤って設置した状態を示す模式図である。
図4】左右方向に短い机に木琴を設置した状態を示す模式図である。
図5】左右方向に長い机に木琴を設置した状態を示す模式図である。
図6】木琴を縦置きした状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の楽器を具体化した一実施形態である木琴について説明する。図1は、本実施形態の木琴10を、スタンド11に設置した状態を示している。図2は、木琴10の載置面である底板21A(下面)側を示している。木琴10は、例えば、シロフォンやマリンバであり、本体部21と、複数の音板23と、側板27,28等を有している。木琴10は、後述する把持部29(図2参照)を持ってユーザ(演奏者など)が持ち運び可能な可搬性を有する楽器であり、脚部や共鳴パイプ等を有していない。なお、木琴10は、脚部や共鳴パイプ等を着脱可能な構成でもよい。
【0019】
本体部21は、一方向に延設された略板状をなしている。以下の説明では、図1及び図2に示すように、本体部21が延設される方向を左右方向、底板21Aの平面と平行で左右方向に直交する方向を前後方向、左右方向及び前後方向に直交する方向を上下方向と称して説明する。本実施形態の木琴10における左右方向は、例えば、側板27,28の各々の平面に直交する方向となる。
【0020】
本体部21は、上下方向の厚さを薄くし、左右方向に長い略板状をなしている。本体部21の下面を構成する底板21Aは、図2に示すように、下方向から見た場合に、左側(図2における右側)から右側(図中の左側)に向かうに従って、前後方向の幅を徐々に長くした台形形状をなしている。底板21Aの上には、長枠21Bが設けられている。長枠21Bは、底板21Aの上面に立設した状態で取り付けられている。
【0021】
長枠21Bは、前後方向で対向する1組が、前方側に1組と、後方側に1組との合計で2組が設けられている。長枠21Bの各々は、前後方向に薄く、左右方向に長い略板状をなしている。各組の長枠21Bは、前後方向において所定の大きさの隙間を間に設けて対向した状態で、左右方向に向かって延設されている。
【0022】
前方側の1組の長枠21Bは、後方側のもう1組の長枠21Bに比べて高さが高くなっている。このため、長枠21Bは、前方側に比べて後方側を低くした段差部分を構成している。複数の音板23は、高さの異なる2組の長枠21Bの各々に設けられ、左右方向に向かって所定の間隔ごとに配置されている。複数の音板23は、それぞれ異なる音階を構成するように長さや断面形状等が選定されている。本実施形態の音板23は、左側から右側に向かうに従って前後方向の長さが長くなっており、音階が徐々に低くなっている。後方側の低くなった1組の長枠21Bには、例えば、幹音に対応する複数の音板23(幹音板)が取り付けられている。また、前方側の高くなった1組の長枠21Bには、例えば、派生音に対応する複数の音板23(派生音板)が取り付けられている。
【0023】
側板27は、上下方向及び前後方向に沿った平面を有する板状をなしている。側板27は、本体部21の底板21A及び4つの長枠21Bの各々の右側端面を覆うようにして固定されている。側板27には、2組の長枠21Bの形状に合わせた段差部分が形成されている。同様に、側板28は、上下方向及び前後方向に沿った平面を有する板状をなしている。側板28は、底板21A及び長枠21Bの各々の左側端面を覆うようにして固定されている。側板28には、2組の長枠21Bの形状に合わせた段差部分が形成されている。上記したように本体部21の前後の幅は、右側に比べて左側の幅が小さくなっている。このため、本体部21の形状に合わせて形成された左側の側板28は、右側の側板27に比べて前後方向の幅が小さくなっている。
【0024】
スタンド11は、2本の棒部31を十字に交差させ、交差部分を調整機構32で連結して構成されている。棒部31の各々は、一方向に長い略円柱形状をなしている。開いた状態のスタンド11は、前後方向から見た場合に、略X字形状をなしている。棒部31の各々の下端部には、当該木琴10を設置するフロア等に載置するための脚部34が固定されている。脚部34の各々は、一方向に長い円柱形状をなしており、棒部31に対して直交する方向(図1の状態では前後方向)に沿った状態で、当該棒部31の下端部に固定されている。スタンド11は、2つの脚部34の各々をフロア上の異なる位置に配置してバランスをとった状態で立設している。
【0025】
また、棒部31の各々の上端部には、木琴10の底板21Aを下方から支持するための支持部36が固定されている。支持部36の各々は、一方向に長い円柱形状をなしており、棒部31に対して直交する方向(図1の状態では前後方向)に沿った状態で、当該棒部31の上端部に固定されている。スタンド11は、支持部36の各々を本体部21の底板21Aに当接させた状態で、木琴10を下方から支持する。
【0026】
また、調整機構32は、2つの棒部31の交差する角度θを変更するための装置である。調整機構32は、例えば、ハンドル32Aを回すことでロックが解除される。ロックを解除された2つの棒部31は、異なる角度θの位置に段階を分けて回動可能となっている。2つの棒部31は、互いに近接する方向、又は離間する方向へ回動することで、角度θが変更される。スタンド11は、交差部分の角度θを広げるにつれて支持部36の左右方向の距離L1(図3参照)が長くなる一方で、スタンド11の上下方向の高さL2(図3参照)が相対的に低くなる。また、スタンド11は、角度θを狭めるにつれて支持部36間の距離L1が短くなる一方で、スタンド11の上下方向の高さL2が相対的に高くる。調整機構32は、ハンドル32Aを回してロック位置まで戻すと、2つの棒部31の相対的な位置を固定する。これにより、ユーザは、木琴10の長さや自己の身長等に応じてスタンド11の角度θや高さL2等を調整することができる。なお、図1に示すスタンド11の形状や構成等は、一例であり、木琴10を設置するスタンドとしては、一般的に使用される他の種類のものを用いることができる。
【0027】
図2に示すように、本体部21の底板21Aには、第1突起部41と、2つの第2突起部43,44とが設けられている。第1突起部41及び第2突起部43,44は、底板21Aの平面から下方(図2における手前側)に向かって突出して形成されている。第1突起部41及び第2突起部43,44は、後述するように底板21Aを下にして載置する際に木琴10を支持する部分である。従って、第1突起部41及び第2突起部43,44の材料としては、ゴム、木材等の本体部21を下方から安定して支持できる材料を用いることができる。
【0028】
第1突起部41は、底板21Aの後方側の側縁部46に沿って延設された略直方体形状をなしている。第1突起部41は、前後方向において側縁部46に近接する位置に固定されている。第2突起部43,44は、底板21Aの平面から突出した円錐台形状をなしている。第2突起部43,44の各々は、底板21Aの後方側の側縁部47に沿って並設され、互いに間に所定の隙間を設けて固定されている。第2突起部43,44の各々は、前後方向において側縁部47に近接する位置に固定されている。
【0029】
ここで、木琴10の重心51は、例えば、図2に示す位置となる。後方側の音板23(幹音板)は、前方側の音板23(派生音板)に比べて数が多い。このため、木琴10の重心51の位置は、例えば、前後方向において後方側に偏った位置となる。また、本体部21の前後方向の幅は、左側部分に比べて右側部分が大きくなっている。このため、木琴10の重心51の位置は、例えば、左右方向において右側に偏った位置となる。
【0030】
重心51は、第1突起部41の左右方向の各端部と、2つの第2突起部43,44との各々を頂点とする四角形で囲まれた領域53(図2に2点鎖線で示す領域)内に配置されている。より具体的には、領域53は、第1突起部41自体、第1突起部41の右側端部と第2突起部43とを結ぶ直線、第1突起部41の左側端部と第2突起部44とを結ぶ直線、及び第2突起部43,44を結ぶ直線で囲まれた領域である。換言すれば、第1突起部41及び第2突起部43,44は、上記した領域53内に重心51を配置する位置に設けられている。
【0031】
また、本体部21は、後方側(側縁部46側)の後方を向いた端面に把持部29が設けられている。把持部29は、上下方向から見た場合に、略U字形状をなしている。把持部29は、左右方向において重心51の位置に合わせて設けられている。より具体的には、把持部29は、左右方向に広がるU字形状の開口部分の間に重心51を配置するように設けられている。これにより、ユーザは、把持部29を持って木琴10を安定して持ち運ぶことができる。
【0032】
また、側板27の下面27Aには、2つの第3突起部55が設けられている。2つの第3突起部55は、下面27Aにおける前後方向の両端の各々に固定されている。同様に、側板28の下面28Aには、2つの第3突起部56が設けられている。2つの第3突起部56は、下面28Aにおける前後方向の両端の各々に固定されている。第3突起部55,56は、下面27A,28Aから下方に突出した円錐台形状をなしており、例えば、ゴム等によって形成されている。また、重心51は、この4つの第3突起部55,56を頂点とする台形形状の領域58(図2に2点鎖線で示す領域)内に配置されている。換言すれば、第3突起部55,56は、上記した領域58内に重心51を配置する位置に設けられている。
【0033】
また、側板27の右側の端面には、2つの第4突起部61が設けられている。第4突起部61は、側板27の右側端面から右側に向かって突出した円錐台形状をなしており、例えば、ゴム等よって形成されている。2つの第4突起部61は、側板27の右側端面における前後方向の両端の各々に固定されている。2つの第4突起部61の各々は、前後方向において、重心51を間に挟んだ位置に設けられている。第4突起部61は、後述するように木琴10を壁等に立て掛ける際に木琴10を支持する部分である。このため、第4突起部61は、左右方向で対向する2つの側板27,28のうち、重心51が偏っている側板27側に設けられている。
【0034】
また、図1に示すように、側板27の前面27Bには、2つの第5突起部63が設けられている。2つの第5突起部63は、前面27Bにおける上下方向の両端の各々に固定されている。第5突起部63は、前面27Bから前方に向かって突出する円錐台形状をなしている。同様に、側板28の前面28Bには、2つの第5突起部64が設けられている。2つの第5突起部64は、前面28Bにおける上下方向の両端の各々に固定されている。第5突起部64は、前面28Bから前方に向かって突出する円錐台形状をなしている。第5突起部63,64の各々は、例えば、ゴム等によって形成されている。第5突起部63,64は、第4突起部61と同様に、木琴10を壁等に立て掛ける際に木琴10を支持する部分である。
【0035】
(木琴10のスタンド11への載置状態について)
次に、上記した木琴10の載置状態について説明する。図1に示すように、スタンド11は、例えば、2つの支持部36の左右方向における間に、第1突起部41及び第2突起部43,44を挟むようにして木琴10を下方から支持する。この状態では、左右方向において、木琴10の重心51は、2つの支持部36の間に配置された状態となる。上記したように、木琴10は、前後方向や左右方向において非対称な構造をなしている。このため、ユーザは、木琴10の外観を一見しただけではスタンド11の支持部36で木琴10の底板21Aのどの部分を支えればよいのかを把握することは難しく、木琴10をスタンド11に対して誤って設置する虞がある。
【0036】
図3は、木琴10及びスタンド11の模式図を示しており、木琴10をスタンド11に対して誤って設置した状態を示している。なお、図3では、図面が煩雑となるのを避けるため、木琴10の音板23や、スタンド11の調整機構32等の図示を省略している。本実施形態の木琴10は、脚部や共鳴パイプ等を有していないため、持ち運びが可能である。このため、ユーザは、自宅、学校、コンサートホール等の様々な場所に木琴10を運んで設置することができる。この際に、ユーザは、同一又は異なる種類のスタンド11を使用し、さらにスタンド11の角度θや高さL2を適宜調整してから木琴10を設置する。支持部36間の距離L1や角度θは、木琴10の左右方向の長さや重心51(図2参照)の位置に合わせた大きさとする必要がある。支持部36の位置に対して本体部21を左右方向でずれた位置に設置すると、木琴10がバランスを崩してスタンド11から落下する、あるいはスタンド11が転倒する虞がある。これに対し、本実施形態の第1突起部41は、過った状態で設置した場合に、支持部36と接触する位置に設けられている。
【0037】
具体的には、第1突起部41は、仮に、第1突起部41を設けていない木琴10をスタンド11に設置した場合に、底板21Aを支持部36で支持すると木琴10がバランスを崩す位置に対応して設けられている。換言すれば、第1突起部41は、底板21Aにおいて支持部36によって支持してはいけない部分に設けられている。例えば、図3に示すように、第1突起部41と支持部36とが接触する位置に木琴10を設置する。そうすると第1突起部41を設けていない場合には底板21Aの全面が平らとなるため、ユーザは、スタンド11の支持部36で底板21Aを支持する位置を自由に決めて設置することができ、好ましくない。このため、ユーザは、設置した瞬間、あるいは設置後の一定時間は正しく設置できたと勘違いする可能性がある。しかしながら、実際には重心51の位置が支持部36に対してずれており、設置した後に、木琴10は、図3に2点鎖線や矢印81で示すように、バランスを崩して落下等する虞がある。
【0038】
これに対し、本実施形態の木琴10では、スタンド11に対して誤った位置に設置すると、支持部36と第1突起部41とが接触し、設置した時点で不安定な状態(がたつく状態)となる。このため、ユーザは、設置中に木琴10のがたつきによって、設置位置が誤っていることに気付くことができる。そして、ユーザは、支持部36の左右方向の間に第1突起部41を嵌め込むようにし、スタンド11に対して木琴10を正しく設置することができる。これにより、木琴10の落下やスタンド11の転倒等を防止することができる。
【0039】
上述したように、第1突起部41は、過った状態で設置した場合に、支持部36と接触する位置に設けられている。このため、例えば、第1突起部41の左右方向の長さは、スタンド11を木琴10が設置可能な最小の角度まで角度θを狭くした状態において、2つの支持部36の間に嵌まり込む長さが設定されている。これにより、スタンド11を設置可能な最小の角度θまで狭めても、第1突起部41を目印に木琴10を適切な位置に設置することができる。またこのことにより、ユーザはスタンド11を設置可能な最小の角度θ以上に狭めてしまった場合には木琴10を適切な位置に設置することができなくなるため、ユーザはスタンド11を最小の角度θ以上に狭めてしまったことに気付くことができる。これにより、常に最小の角度θを確保するようユーザに促すこともできる。
【0040】
(長さの異なる机71,72に木琴10を設置する場合について)
次に、図4及び図5を用いて長さの異なる机71,72に木琴10を設置する状態について説明する。図4は、机71上に木琴10を設置した状態を示している。図5は、机72上に木琴10を設置した状態を示している。図4に示す机71の左右方向の長さL3は、図5に示す机72の左右方向の長さL4に比べて短くなっている。
【0041】
図4に示すように、長さL3の短い机71に設置した木琴10は、第1突起部41及び第2突起部43,44を机71の上面に接触させた状態で設置される。この状態では、木琴10は、第1突起部41及び第2突起部43,44の3つの突起部によって支持された状態となる。上記したように、第1突起部41及び第2突起部43,44は、図2に示す領域53内に重心51を配置する位置に設けられている。これにより、第1突起部41及び第2突起部43,44は、机71に対して本体部21を下方から安定して支持することが可能となる。また、本体部21は、机71と直接接触しないため、傷が発生するなどの不具合が抑制される。なお、机71に設置した木琴10は、側板28及び側板27(第3突起部55,56)を机71に接しない状態で設置される。
【0042】
一方で、図5に示すように、長さL4の長い机72に設置した木琴10は、第3突起部55,56を机72の上面に接触させた状態で設置される。この状態では、木琴10は、第3突起部55,56の4つの突起部によって支持された状態となる。上記したように、第3突起部55,56は、図2に示す領域58内に重心51を配置する位置に設けられている。これにより、第3突起部55,56は、机72に対して本体部21を下方から安定して支持することが可能となる。また、机72に設置した状態では、第1突起部41及び第2突起部43,44は、机72に接しない状態となる。
【0043】
第1突起部41及び第2突起部43,44は、机72との上下方向の間に長さL5の隙間を設けて設置される。換言すれば、第3突起部55,56(側板27及び側板28の一部を含む)の底板21Aから先端までの長さは、第1突起部41及び第2突起部43,44の底板21Aから先端までの長さに比べて長くなっている。第3突起部55,56の先端の位置は、第1突起部41及び第2突起部43,44の先端の位置に比べて下方に位置する。これにより、図5に示すように、第3突起部55,56によって支持する場合に、木琴10は、第1突起部41等が机72に当たってがたつき等が発生するのを防止される。
【0044】
(木琴10の縦置きについて)
次に、図6を参照して木琴10を縦置きにした場合について説明する。図6の2点鎖線で示すように、本実施形態の木琴10は、側板27を下側、側板28を上側として、延設方向を上下方向とした直立した状態で設置することが考えられる。しかしながら、木琴10は、図1及び図2に示すように、前後方向や左右方向において非対称な構造となっている。ここで、仮に、第4突起部61を設けていない場合には側板27の全面が平らとなるため、ユーザは、側板27の全面をフロア74に当接させて自立した状態で設置することができる。この場合、木琴10は、矢印83に示す方向へ倒れやすい。
【0045】
これに対し、本実施形態の木琴10は、側板27に第4突起部61が設けられており、側板27を下側としてフロア74に設置しようとすると、不安定な状態となる。このため、ユーザは、設置中に木琴10が矢印83の方向等に揺動することで、2点鎖線で示す直立状態とする設置方法が誤っていることに気付くことができる。そして、ユーザは、図6に実線で示すように、壁75に立て掛ける状態で木琴10を設置する等の改善を行うことができる。この場合、側板27は、第4突起部61をフロア74に接触させた状態となる。また、側板28は、第3突起部56を壁75に接触させた状態となる。これにより、側板27及び側板28は、フロア74や壁75と直接接触しないため、傷が発生するなどの不具合が抑制される。
【0046】
なお、本実施形態の木琴10は、側板27の前面27B及び側板28の前面28Bの各々に第5突起部63,64が合計で4つ設けられている。このため、木琴10は、前面27B,28Bを下側としてフロア74に設置した場合、4つの第5突起部63,64によって支持され、安定して自立することができる。例えば、ユーザは、木琴10を自立させ保管するスペース等を小さくすることができる。
【0047】
また、仮に、前面27B,28Bを下側として縦置きすることが不安定などの理由から好ましくない場合には、第5突起部63,64を、第4突起部61と同様の目的で使用することができる。具体的には、例えば、前面27Bに1つの第5突起部63を設け、前面28Bに1つの第5突起部64を設ける。この場合、ユーザは、第4突起部61の場合と同様に、前面27B,28Bを下側としてフロア74に設置しようとすると不安定な状態となることに気付き、壁75に立て掛けるなどの適切な対応を行うことができる。なお、木琴10は、第5突起部63,64のうち、どちらか一方を1つ(合計で1つ)だけ備える構成でもよい。
【0048】
因みに、上記実施形態において木琴10は、楽器の一例である。本体部21は、楽器本体部の一例である。底板21Aの下面は、載置面の一例である。側板27,28は、楽器本体部の一例である。左右方向は、延設方向の一例である。
【0049】
以上、上記した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
<効果1>木琴10の重心51は、第1突起部41の端部と、第2突起部43,44とを頂点とする四角形で囲まれる領域53内に配置されている。これにより、第1突起部41は、X字形状のスタンド11の誤った位置に木琴10を設置した場合に、スタンド11の支持部36と接触する。木琴10は、スタンド11に設置した時点で不安定な状態(がたつく状態)となる。木琴10が不安定な状態となることで、ユーザは、設置位置等が誤っていることに気付き、スタンド11に対して木琴10を正しく設置するなどの対応を行うことができる。
【0050】
<効果2>2つの第2突起部43,44は、底板21Aの後方側の側縁部47に沿って並設され、互いに間に所定の隙間を設けて固定されている。これにより、ユーザは、2つの第2突起部43,44間の隙間から挿入した手によって、重心51により近い位置で底板21Aを支えることができる。ユーザは、例えば、図4に示す第1突起部41及び第2突起部43,44を机71に接触させた状態で設置した木琴10を持ち上げる場合に、第2突起部43,44間の隙間に挿入した手によって容易に持ち上げることができる。
【0051】
<効果3>把持部29は、前後方向において第2突起部43,44とは反対の後方側(側縁部46側)の端面に設けられている。これにより、ユーザは、第2突起部43,44間の隙間に一方の手を挿入して底板21Aを支え、把持部29をもう一方の手で支えることによって、本体部21を前後方向の両側から安定して持ち上げることができる。ユーザは、木琴10の設置作業や撤去作業等を容易に実施することが可能となる。
【0052】
<効果4>第1突起部41は、前後方向において側縁部46に近接する位置に固定されている。第2突起部43,44の各々は、前後方向において側縁部47に近接する位置に固定されている。ユーザは、木琴10の左右方向の中心部を持とうとする場合に、前後方向の両側から底板21Aの下に手を挿入すると、側縁部46及び側縁部47に近接する位置に設けた第1突起部41及び第2突起部43,44に手が接触することとなる。ユーザは、第1突起部41及び第2突起部43,44を目視で確認することなく、本体部21を支える手の感触で第1突起部41及び第2突起部43,44の位置を確認することができる。これにより、ユーザは、手の感触で第1突起部等の位置を把握しつつ、目視によってスタンド11の位置等を確認しながら木琴10の設置作業を適切に行うことができる。
【0053】
<効果5>第3突起部55,56の底板21Aから先端までの長さは、第1突起部41及び第2突起部43,44の底板21Aから先端までの長さに比べて長くなっている(図5参照)。これにより、本実施形態の木琴10では、第3突起部55,56によって支持した状態において、第1突起部41等が机72に接触してがたつく等の不具合の発生が抑制される。例えば、学校などで用いられる比較的幅の狭い机71で使用する場合には第1突起部41及び第2突起部43,44によって木琴10を支持し(図4参照)、コンサートホールなどで用いられる比較的長い机72で使用する場合には第3突起部55,56によって木琴10を支持し(図5参照)、突起部を適切に使い分け、木琴10を安定した状態で設置することができる。
【0054】
<効果6>木琴10は、側板27に第4突起部61が設けられており、側板27を下側としてフロア74に設置しようとすると、不安定な状態となる(図6参照)。このため、ユーザは、設置方法が誤っていることに気付き、壁75に立て掛けるなどの適切な対応を行うことができる。また、側板27は、第4突起部61を設けたことでフロア74と直接接触しないため、傷が発生するなどの不具合が抑制される。
【0055】
<効果7>また、2つの第4突起部61の各々は、前後方向において、重心51を間に挟んだ位置に設けられている。これにより、第4突起部61は、フロア74に接触して不安定な状態をユーザに気付かせるだけでなく、壁75に立て掛けた木琴10が図6における紙面直交方向に向かって転倒しないように安定して支持することができる。
【0056】
<効果8>把持部29は、本体部21の後方側(演奏者側)に設けられており、前方側にいる観客からは見えない位置となっている。このため、把持部29を後方側に隠すことで、観客から見る木琴10の美感をよくすることができる。
【0057】
<効果9>木琴10をスタンド11に正しく設置した状態では、第1突起部41及び第2突起部43,44は、スタンド11の2つの支持部36の左右方向における間に配置される。仮に、木琴10の位置が左右方向にずれた場合、第1突起部41及び第2突起部43,44は、2つの支持部36のいずれか一方の内側部分に係合する。従って、第1突起部41及び第2突起部43,44は、スタンド11に対する木琴10の左右方向への設置位置のずれに対して、ストッパとして機能する。
【0058】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記した第1突起部41及び第2突起部43,44の位置、形状、大きさ等は一例であり、適宜変更可能である。例えば、第1突起部41は、底板21Aの側縁部46に沿って延設された形状であったが、その一部が湾曲した形状でもよい。また、第2突起部43,44は、1個又は3以上の複数個でもよい。例えば、1つの場合、1つの円錐台形状の第2突起部43と第1突起部41の両端とを結ぶ三角形状の領域53内に重心51を配置する構成でもよい。また、上記実施形態では第2突起部43,44を、2つの部材で構成したが、これに限らず、第1突起部41と同様に、底板21Aの側縁部47に沿って延設された1つの直方体形状の部材で第2突起部を構成してもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、第1突起部41や第2突起部43,44等を、本体部21や側板27等と別部材として設けたが、これに限らない。例えば、第1突起部41を、木製の底板21Aの一部を凸設して、一体的に形成してもよい。また、例えば、第4突起部61を、側板27の右側の平らな端面を凹凸形状に加工して形成してもよい。この場合にも、側板27は、フロア74と全面が接触しないため、不安定な状態となる。あるいは、第4突起部61は、側板27に埋設された半球状の部材でもよい。
【0060】
また、上記実施形態では、把持部29を、本体部21の後方側(側縁部46側)の後方を向いた端面に設けたが、これに限らない。例えば、把持部29を、本体部21の前方側(第2突起部43,44側)の端面に設けてもよく、前後方向の両側の端面に把持部29をそれぞれ設けてもよい。また、本体部21は、把持部29を有しない構成でもよい。また、本体部21は、本体部21の上面に把持部29を有してもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、第1突起部41を前後方向において側縁部46に近接する位置に設け、第2突起部43,44を前後方向において側縁部47に近接する位置に設けたが、これに限らない。例えば、第1突起部41を、底板21Aにおいて、側縁部46から重心51側に移動させた位置に設けてもよい。
また、本願における楽器は、木琴に限らず、グロッケンシュピール等の金属製の音板23を有する打楽器でもよく、あるいはキーボード等の一方向に延設される長方形板状の打楽器でもよい。
また、本願における第1突起部41を有する楽器としては、スタンド等に載置して演奏可能な他の楽器、例えば、大太鼓でもよい。この場合、大太鼓には、例えば、側面に沿って延設される第1突起部41が設けられる。これにより、大太鼓をスタンドの誤った位置に設置した場合に、上記実施形態と同様に、ユーザは、大太鼓のぐらつきから設置場所の誤りに気付き、適切な対応を行うことができる。
【0062】
また、上記実施形態では、第3突起部55,56の底板21Aから先端までの長さを、第1突起部41及び第2突起部43,44の底板21Aから先端までの長さに比べて長くしたが、これに限らない。例えば、第3突起部55,56の先端の位置と、第1突起部41及び第2突起部43,44の先端の位置とを上下方向において同一の位置としてもよい。即ち、図5に示す長さL5がゼロとなるように構成してもよい。また、第1突起部41の先端の位置と、第2突起部43,44の先端の位置とを、上下方向において異なる位置としてもよい。
また、木琴10は、第3突起部55,56、第4突起部61及び第5突起部63,64の少なくとも1つを有しない構成でもよい。
また、上記実施形態では、木琴10を設置する設置部材として、スタンド11や机71,72に例に説明したが、これに限らない。例えば、設置部材は、設置部分にウレタン等を有するパーカッション用のスタンドでもよい。
また、上記実施形態におけるスタンド11や机71の形状等は、一例であり、他の形状等のスタンド11などに木琴10を載置してもよい。例えば、スタンド11は、木琴10を支持する支持部36が円柱形状をなしていたが、これに限らず、木琴10を載置する平面を有する半円柱形状や直方体形状のものでもよい。
【符号の説明】
【0063】
10 木琴(楽器)、21 本体部(楽器本体部)、21A 底板(載置面)、29 把持部、41 第1突起部、43,44 第2突起部、51 重心、53,58 領域、55,56 第3突起部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6