【実施例】
【0015】
以下、本発明を実施例(以下、本発明例とも記載する)によりさらに詳しく説明するが、本発明は、実施例により限定されるものではない。
(実施例1)
120gのPVdFのNMP(N−methylpyrrolidone、N−メチル−2−ピロリドン)溶液(クレハ社製、#7208)に、24gのアセチレンブラック(AB:Acetylene Black、電気化学工業社製、HS−100)と、41gのNMPを加え、ハイビスミックスにて、10分間攪拌した。
【0016】
続いて、144gのNCM(ニッケル・マンガン・コバルト三元系材料、日本化学産業製)と、337gのLMO(マンガン酸リチウム Type−F、三井金属鉱業製)を加えて10分間攪拌した。インクが固練り状態であることを確認し、さらに、10分間混練した。その後、NV(固形分比率)が60%になるように、NMPを加えて希釈して、正極スラリを得た。
さらに、得られた正極スラリを集電体に塗布した。集電体としては、厚さ15μmのアルミニウム(Al)箔を使用した。正極スラリは、18.8mg/cm
2の目付量になるように、ドクターブレードにて塗布した。続いて、120℃で30分乾燥した後、密度が、2.5g/cm
3になるようにプレスして、本発明例の正極を得た。
【0017】
次に、5.39gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.16gのグラファイト(Gr:Graphite、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.07gのアセチレンブラックと、0.27gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.62gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液を、フィルミックス(登録商標)(プライミクス社製)で本分散して、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。また、負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.32mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、実施例1の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
【0018】
(実施例2)
実施例2の正極は、実施例1と同様の手順で作成したため、以下に、実施例2の負極を作成する手順を示す。
5.48gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.24gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.08gのアセチレンブラック(AB)と、0.31gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.39gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。また、負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.29mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、実施例2の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、実施例1と同様のサイクル評価を行った。
【0019】
(実施例3)
実施例3の正極は、実施例1と同様の手順で作成したため、以下に、実施例3の負極を作成する手順を示す。
5.29gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.16gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.04gのアセチレンブラック(AB)と、0.30gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.71gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。また、負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.32mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、実施例3の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、実施例1と同様のサイクル評価を行った。
【0020】
(比較例1)
比較例1の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例1の負極を作成する手順を示す。
5.14gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.07gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.55gのアセチレンブラック(AB)と、0.26gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.55gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.40mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例1の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0021】
(比較例2)
比較例2の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例2の負極を作成する手順を示す。
5.48gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.24gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、0.85gのアセチレンブラック(AB)と、0.31gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.62gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.29mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例2の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0022】
(比較例3)
比較例3の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例3の負極を作成する手順を示す。
5.25gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.14gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.04gのアセチレンブラック(AB)と、0.52gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.55gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.34mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例3の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0023】
(比較例4)
比較例4の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例4の負極を作成する手順を示す。
5.48gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.24gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.08gのアセチレンブラック(AB)と、0.08gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.62gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.29mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例4の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0024】
(比較例5)
比較例5の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例5の負極を作成する手順を示す。
5.52gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.26gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.09gのアセチレンブラック(AB)と、0gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.63gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.29mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例5の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0025】
(比較例6)
比較例6の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例6の負極を作成する手順を示す。
5.36gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.19gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、0.30gのアセチレンブラック(AB)と、1.06gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.59gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.29mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例6の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0026】
(比較例7)
比較例7の正極は、本発明例と同様の手順で作成したため、以下に、比較例7の負極を作成する手順を示す。
5.65gのメジアン径(d50)が6.6μmのSiO(大阪チタニウム社製)と、2.31gのグラファイト(Gr、SBR用ハイレートSMG、日立化成社製)と、1.11gのアセチレンブラック(AB)と、0.32gの気相法炭素繊維(VGCF)と、1.11gのアルギン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ社製)を、49.50gの水に加え、ディスパーサー(SMT社製)でプレ分散した混合液をフィルミックス(プライミクス社製)で本分散し、負極スラリを得た。
そして、得られた負極スラリを集電体に塗布した。集電体は、厚さ12μmの銅箔を使用した。負極スラリは、ドクターブレードにて塗布した。その際の目付量は、1.23mg/cm
2だった。続いて、80℃で30分乾燥した後、プレスして、比較例7の負極を得た。その際の密度は、1.2g/cm
3だった。
上記のように得られた電極を用いて、コインセルを作成し、本発明例と同様のサイクル評価を行った。
【0027】
(セル作製と評価)
上記の手順により得られた負極と正極を用いてコインセルを作製し、本発明例と、比較例1〜7に対し、充放電の評価を行なった。
充放電の評価は、充電:366mA/g(活物質重量)、放電:1829mA/g(活物質重量)で、3V〜4.25Vの電圧範囲で、繰り返し充放電を100回繰り返し、サイクル評価を行った。
コインセルは2032型を使用した。負極は、直径15mmの円板に打ち抜き、正極は、直径13.5mmの円板に打ち抜いて、評価を行なった。また、コインセルは、負極および正極、セパレータ(型番2200、セルガード社製)を基本構成とした。電解液は、2wt%のVC(Vinylene Carbonate、ビニレンカーボネート)を含むエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DMC)を、3:7(v/v)比率で混合した溶液に、LiPF
6を1molとなるように加えたものを使用した。
以下、充放電の評価結果を、表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
表1中に示されるように、本発明例のサイクル特性は、比較例1及び2に比べて良好である。したがって、本発明のように、アセチレンブラックの質量比を、活物質1の質量に対して12質量%以上20質量%以下の範囲内とすることが適正であることが確認された。
また、本発明例のサイクル特性は、比較例3、4及び5に比べて良好である。したがって、本発明のように、気相法炭素繊維3の質量比を、活物質1の質量に対して2質量%以上6質量%以下の範囲内とすることが適正であることが確認された。
【0030】
さらに、本発明例は、バインダ2の質量比についても、比較例7と比較して良好である。したがって、本発明のように、バインダ2の質量比を、活物質1の質量に対して18質量%以上とすることが適正であることが確認された。
また、バインダ2の質量比を、活物質1の質量に対して21質量%よりも多くすると、電極質量あたりの容量が低下する。したがって、バインダ2の質量比を、活物質1の質量に対して21質量%以下とすることが適正であることが確認された。
また、本発明例のサイクル特性は、比較例6と比較して良好である。したがって、本発明のように、アセチレンブラックと気相法炭素繊維3と含有量の大小関係は、アセチレンブラックの含有量を気相法炭素繊維3の含有量よりも多くすることが適切であることが確認された。
【0031】
さらに、本発明例は、バインダ2の質量比についても、比較例7と比較して良好である。したがって、本発明のように、バインダ2の質量比を、活物質1の質量に対して18質量%以上とすることが適正であることが確認された。
また、バインダ2の質量比を、実施例3に示すように、活物質1の質量に対して21質量%よりも多くしても、維持率・容量は向上しない。したがって、電極質量あたりの容量を考えた場合、バインダ2の質量比を、活物質1の質量に対して21質量%以下とすることが適正であることが確認された。
【0032】
また、本発明例が最もサイクル特性が高く、比較例1〜7に比べ、クーロン効率も100サイクル通して高いことが確認された。
また、SEM(Scanning Electron Microscope)でサイクル前の電極表面を観察したところ、
図1のように、活物質1の表面が樹脂(バインダ2)で覆われているとともに、気相法炭素繊維3と樹脂(バインダ2)が混合していた。このことから、
図1の形状が、サイクルに伴うSEIの継続的な生成を抑制し、サイクル維持率が向上したものと考えられる。
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
【0033】
(本実施形態の効果)
近年、石油使用量や温室効果ガスの削減、エネルギー基盤のさらなる多様化や効率化を目指し、繰り返し充放電可能な二次電池として、Liイオン二次電池に注目が集まっている。特に、電気自動車や、ハイブリッド電気自動車及び燃料電池車への用途展開が見込まれている。電気自動車においては、航続距離の向上が要求され、今後、二次電池の高エネルギー密度化が一層要求されていくことになる。
【0034】
現状の負極に注目すると、黒鉛電極が一般に用いられている。黒鉛の理論容量は、372mAh/gである。これに対し、黒鉛を上回る容量を示す活物質として、SiやSnが近年注目されている。Siの理論容量は、4200mAh/gであり、Snの理論容量は、990mAh/gである。一方、Siは、黒鉛の約11倍の容量を持っているために、Liの吸蔵と放出に伴う体積変化も大きくなる。具体的には、Liの吸蔵により、体積が約4倍増加する。
黒鉛と比べて、大容量を有する活物質を用いた電極は、充放電に伴う大きな体積変化から、例えば、電極の導電パスの切断や、継続的なSEI生成に起因する不可逆的なLi消費のおそれがある。このことは、電池のサイクル特性を低下させる要因となる可能性がある。
【0035】
(1)これに対し、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極では、活物質層を導電助剤及びLiと合金化可能な活物質1を含んだものとし、導電助剤にアセチレンブラック及び気相法炭素繊維3を含ませ、アセチレンブラックの質量比を活物質1の質量に対して12質量%以上20質量%以下の範囲内とし、気相法炭素繊維3の質量比を活物質1の質量に対して2質量%以上6質量%以下の範囲内とし、活物質層を、カルボキシル基を有する高分子であるバインダ2を含んだものとし、バインダ2の質量比を活物質1の質量に対して18質量%以上としている。
このため、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極であれば、充放電する際に生ずる大きな体積変化に伴う電極の導電パスの切断抑制に加えて、バインダで被覆されている活物質1の被覆層が、VGCFにより補強されて、機械的に安定な被覆層を得ることができる。さらに、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極であれば、サイクル特性を向上させることが可能となる。
【0036】
(2)また、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極では、バインダ2の質量比を活物質1の質量に対して21質量%以下の範囲内としている。
このため、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極であれば、サイクル維持率が低下すること、及び電極質量あたりの容量が低下することを確実に防止することができる。
(3)また、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極では、バインダ2をアルギン酸塩としている。
このため、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極であれば、活物質1が含むSiOxの表面をアルギン酸塩で覆うことができ、良好なイオン伝導性膜を形成することができる。
(4)また、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極では、活物質1にSiOxを含ませている。
このため、本実施形態に係る非水電解質二次電池用電極であれば、電極に黒鉛を用いた場合と比較して、容量を高めることができる。